説明

アミロイドベータの調節剤としてのヘタリールアニリン

本発明は、式(I)[式中、ヘタリールIは、式(II)であり、ヘタリールIIは、式(III)である]で示される化合物、又は薬学的に活性な酸付加塩に関する。式(I)の本化合物は、アミロイドベータの調節剤であることが見出され、したがってそれらは、脳へのβ−アミロイドの沈着に関連する疾患、特にアルツハイマー病の治療又は予防のために有用であり得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I):
【化1】


[式中、
ヘタリールIは、
【化2】


であり;
ヘタリールIIは、
【化3】


であり;
は、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
/Rは、互いに独立に、水素、
低級アルキル、
ハロゲンで置換されている低級アルキル、
CHO、
フェニル又は−CRR’−フェニル(該フェニル環は、非置換であるか、又は1個以上のハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシもしくは低級アルコキシで、置換されている)であるか、あるいは、
−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)−ピペリジン−1−イル、
−CH−C(O)NH−低級アルキル、
−CH−C(O)NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)O−低級アルキル、
−CHR−NH
−CHR−NH−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−(CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−シクロアルキル、
−CHR−NHC(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)−CHO−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)O−ハロゲンで置換されている低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHCHCHO−低級アルキル、
−CHR−NH−S(O)−場合によりハロゲンもしくは低級アルキルで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−低級アルキル、
−CH−ピペリジン−1−イル、
−CH−モルホリニル、又は
−インドール−2−カルボン酸−(3,4−ジフルオロ−フェニル)アミドであり;
R/R’は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ベンジル又はヒドロキシであり;
は、水素、
−C(O)O−低級アルキル、
−C(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−C(O)−ハロゲンで置換されている低級アルキル、
−C(O)−低級アルキル、
−S(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−S(O)−低級アルキル、
−S(O)−CH−フェニル、
−場合によりハロゲンで置換されているベンジル、
−CH−CH−フェニル、
−C(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、又は、
−C(O)−CH−低級アルコキシであり;
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシで置換されている低級アルキルであるか、又は低級アルキルであり;
nは、0又は1である]で示される化合物、又は薬学的に活性な酸付加塩に関する。
【背景技術】
【0002】
式(I)の本化合物は、アミロイドβの調節剤であることが見出され、したがって脳へのβ−アミロイドの沈着に関連する疾患、特にアルツハイマー病、ならびに脳アミロイド血管症、遺伝性アミロイド性脳出血、オランダ型遺伝性脳出血(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症及びダウン症候群などの他の疾患の治療又は予防に有用であり得る。
【0003】
アルツハイマー病(AD)は、人生の後年における認知症の最も一般的な病因である。病理学的に、ADは、脳内における細胞外斑のアミロイド及び細胞内神経原線維濃縮体の沈着によって特徴づけられる。アミロイド斑は、主にアミロイドペプチド(Aβペプチド)からなり、これらは一連のタンパク質分解切断工程によるβアミロイド前駆体タンパク質(APP)から生じる。APPのいくつかの形態のうち、最も大量にあるものは、695、751、770のアミノ酸数のタンパク質であると同定されている。それらはすべて、異なるスプライシングによる単一遺伝子に由来している。Aβペプチドは、APPの同じドメインに由来している。
【0004】
Aβペプチドは、β−及びγ−セクレターゼと称される2種類のタンパク質分解酵素の一連の作用によりAPPから産生される。β−セクレターゼは、膜貫通ドメイン(TM)のちょうど外側のAPPの細胞外ドメインを最初に切断をして、TMドメイン及び細胞質ドメインを含有するAPPのC−末端フラグメントを産生する(CTFβ)。CTFβは、γ−セクレターゼの基質であり、γ−セクレターゼがTM内のいくつかの隣接する位置で切断を行ってAβペプチド及び細胞質フラグメントを産生する。γ−セクレターゼによって仲介されたさまざまなタンパク質切断は、例えば、Aβ38、Aβ40及びAβ42などの異なる鎖長を持つAβペプチドをもたらす。後者は、神経毒性凝集体を形成するその強い傾向のため、より病原性あるアミロイドペプチドであるとみなされている。
【0005】
β−セクレターゼは、典型的なアスパルチルプロテアーゼである。γ−セクレターゼは、いくつかのタンパク質からなるタンパク質分解活性があり、その正確な成分は完全には解明されていない。しかしながらプレセニリンは、この活性の必須成分であり、ならびにそれらの基質のTM内で切断し、そしてそれら自身ポリトピック膜蛋白質である、非定型アスパルチルプロテアーゼの新しい群を表し得る。γ−セクレターゼの他の必須成分は、ニカストリンならびにaph−1及びpen−2遺伝子の産物であり得る。γ−セクレターゼの基質がAPPであり、及びNotch受容体ファミリータンパクであることは証明されたが、γ−セクレターゼは、緩い基質特異性を有し、APP及びNotchに無関係な膜タンパク質をさらに切断し得る。
【0006】
γ−セクレターゼ活性は、Aβペプチドの産生にとって絶対に不可欠である。このことは、つまりプレセニリン遺伝子の切除による遺伝子的手段、及び低分子量阻害化合物による双方で示された。ADに関するアミロイド仮説によれば、Aβの産生及び沈着は該疾病の究極的な病因であるので、γ−セクレターゼの選択的及び強力な阻害剤は、ADの予防及び治療にとって有用である。
【0007】
処置の他の機序は、Aβ42産生の選択的減少をもたらす、γ−セクレターゼ活性の調節である。これが結果として、例えばAβ38、Aβ37又は他などのより短いAβアイソフォームを増加させるが、これらは減弱した凝集能およびプラーク形成能を有し、したがってより神経毒性が小さい。γ−セクレターゼ活性の調節にこの効果を示す化合物は、特定の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)及び関連する類似体である(Weggen et al. Nature, 414 (2001) 212-16)。
【0008】
したがって、本発明の化合物は、脳へのβ−アミロイドの沈着に関連する疾患、特にアルツハイマー病、ならびに脳アミロイド血管症、遺伝性アミロイド性脳出血、オランダ型遺伝性脳出血(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症及びダウン症候群などの他の疾患の治療又は予防に有用である。
【0009】
多数の文献が、γ−セクレターゼの調節に関する最新の知識を記載しており、例えば下記の出版物である:
【0010】
【表1】

【0011】
式(I)の化合物に関して下記の定義を使用する。
【0012】
本明細書において使用するように、用語「低級アルキル」とは、1〜7個の炭素原子を含む飽和の直鎖又は分岐鎖の基を示し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチル等である。好ましいアルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。
【0013】
本明細書において使用するように、用語「低級アルコキシ」とは、アルキル残基が上記と同義であり、そして酸素原子を介して結合している基を示す。
【0014】
本明細書において使用するように、用語「ハロゲンにより置換されている低級アルキル」とは、少なくとも1個の水素原子がハロゲンにより置き換えられている上記と同義アルキル基を示し、例えばCF、CHF、CHF、CHCF、CHCHCF、CFCHF、CHCFCF等である。
【0015】
用語「ハロゲン」とは、塩素、ヨウ素、フッ素及び臭素を示す。
【0016】
用語「薬学的に許容し得る酸付加塩」とは、無機及び有機酸、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等との塩を包含する。
【0017】
本発明の目的は、式(I)の化合物それ自体、アミロイドβの調節に関連する疾患の処置用医薬の製造のための式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容し得る塩の使用、それらの製造、本発明による化合物に基づく医薬及びそれらの生産、同様にアルツハイマー病、ならびに脳アミロイド血管症、遺伝性アミロイド性脳出血、オランダ型遺伝性脳出血(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症及びダウン症候群などの他の疾患の制御又は予防における式(I)の化合物の使用である。
【0018】
本発明のさらなる目的は、式(I)の化合物に関する光学的に純粋な鏡像異性体、ラセミ化合物又はジアステレオマー混合物のすべての形態である。
【0019】
式(I)の好ましい化合物は、式(I−A−1):
【0020】
【化4】


[式中、
は、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
/Rは、互いに独立に、水素、
低級アルキル、
ハロゲンで置換されている低級アルキル、
CHO、
フェニル又は−CRR’−フェニル(該フェニル環は、非置換であるか、又は1個以上のハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシもしくは低級アルコキシで、置換されている)であるか、あるいは、
−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)−ピペリジン−1−イル、
−CH−C(O)NH−低級アルキル、
−CH−C(O)NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)O−低級アルキル、
−CHR−NH
−CHR−NH−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−(CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−シクロアルキル、
−CHR−NHC(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)−CHO−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)O−ハロゲンで置換されている低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHCHCHO−低級アルキル、
−CHR−NH−S(O)−場合によりハロゲンもしくは低級アルキルで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−低級アルキル、
−CH−ピペリジン−1−イル、
−CH−モルホリニル、又は
−インドール−2−カルボン酸−(3,4−ジフルオロ−フェニル)アミドであり;
R/R’は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ベンジル又はヒドロキシであり;
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシで置換されている低級アルキルであるか、又は低級アルキルである]で示される化合物、又は薬学的に活性な酸付加塩である。
【0021】
式(I−A−1)の特に好ましい化合物は、
が、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
/Rが、互いに独立に、水素、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、−CRR’−フェニル(これは、非置換であるか、又は1個以上のハロゲン、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシもしくは低級アルコキシで、置換されている)であるか、又は
−CH−C(O)NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニルであるか、又は
−CHR−NHC(O)O−低級アルキル、−CHR−NHC(O)O−ハロゲンで置換されている低級アルキルであるか、又は
−CHR−NHC(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニルであるか、又は
−CHR−NHC(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニルであるか、又は
−CHR−NH−S(O)−場合によりハロゲンもしくは低級アルキルで置換されているフェニルであるか、又は
−CHR−NH−S(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニルであるか、又は
−CHR−NH−S(O)−低級アルキルであり;
R/R’が、ここで、R/R’の少なくとも一方は、水素以外であるか、あるいは互いに独立に、水素、低級アルキル、ベンジル又はヒドロキシであり;
が、水素、又は低級アルキルである、
化合物又は薬学的に活性な酸付加塩であり、例えば下記の化合物:
[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[5−(4−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
5−[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミノ]−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンゾニトリル、
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−(4−イミダゾール−1−イル−3−メトキシ−フェニル)−アミン、
N−(4−フルオロ−フェニル)−2−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−アセトアミド、
((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル、
2−(4−フルオロ−フェニル)−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−アセトアミド、
4−フルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−ベンズアミド、
3,3,3−トリフルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−プロピオンアミド、
4−フルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−ベンゼンスルホンアミド、
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−C−フェニル−メタンスルホンアミド、
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−メタンスルホンアミド、
2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−トリフルオロメチル−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル、
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−2−フェニル−エチル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド、
{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−イル}−フェニル−メタノール、
(4−クロロ−フェニル)−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−イル}−メタノール、
{4−[1−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−エチル]−チアゾール−2−イル}−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、又は
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−{4−[1−メチル−1−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−エチル]−チアゾール−2−イル}−アミンである。
【0022】
式(I−A−1)の特に好ましい化合物は、
が、水素、又は低級アルコキシであり;
/Rが、互いに独立に、低級アルキル又はベンジル(これは、非置換であるか、又は1個以上のハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、又はハロゲンで置換されている低級アルコキシで、置換されている)であり、そして
が、低級アルキルである、
さらなる化合物又は薬学的に活性な酸付加塩であり、例えば:
4−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−メチル−チアゾール−5−イルメチル}−ベンゾニトリル、
[5−(2−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[5−(4−tert−ブチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−チアゾール−2−イル]−アミン、
[5−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−{4−メチル−5−[3−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−ベンジル]−チアゾール−2−イル}−アミン、
[5−(3−クロロ−4−メチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、又は、
[5−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミンである。
【0023】
さらに好ましいのは、式(I−A−2):
【0024】
【化5】


[式中、
は、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
/Rは、互いに独立に、水素、
低級アルキル、
ハロゲンで置換されている低級アルキル、
CHO、
フェニル又は−CRR’−フェニル(該フェニル環は、非置換であるか、又は1個以上のハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシもしくは低級アルコキシで、置換されている)であるか、あるいは、
−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)−ピペリジン−1−イル、
−CH−C(O)NH−低級アルキル、
−CH−C(O)NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)O−低級アルキル、
−CHR−NH
−CHR−NH−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−(CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−シクロアルキル、
−CHR−NHC(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル
−CHR−NHC(O)−CHO−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)O−ハロゲンで置換されている低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHCHCHO−低級アルキル、
−CHR−NH−S(O)−場合によりハロゲンもしくは低級アルキルで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−低級アルキル、
−CH−ピペリジン−1−イル、
−CH−モルホリニル、又は
−インドール−2−カルボン酸−(3,4−ジフルオロ−フェニル)アミドであり;
R/R’は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ベンジル又はヒドロキシである]で示される化合物、又は薬学的に活性な酸付加塩である。
【0025】
好ましいのは、式(I−B−1):
【0026】
【化6】


[式中、
は、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
nは、0又は1である]で示されるさらなる化合物、又は薬学的に活性な酸付加塩である。
【0027】
特に好ましいのは、Rが、低級アルコキシであり、Rが、低級アルキルであり、そしてnが、0又は1である、式(I−B−1)の化合物であり、例えば下記の化合物:
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アミン、又は
(5,6−ジヒドロ−4H−シクロペタチアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミンである。
【0028】
好ましいのは、式(I−C−1):
【0029】
【化7】


[式中、
は、低級アルコキシであり;
は、水素、
−C(O)O−低級アルキル、
−C(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−C(O)−ハロゲンで置換されている低級アルキル、
−C(O)−低級アルキル、
−S(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−S(O)−低級アルキル、
−S(O)−CH−フェニル、
−場合によりハロゲンで置換されているベンジル、
−CH−CH−フェニル、
−C(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、又は
−C(O)−CH−低級アルコキシであり;
は、水素又は低級アルキルである]で示されるさらなる化合物、又は薬学的に活性な酸付加塩であり、例えば:
2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミントリヒドロクロリド、
(4−フルオロ−フェニル)−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−メタノン、
3,3,3−トリフルオロ−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−プロパン−1−オン、
1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−2,2−ジメチル−プロパン−1−オン、
[5−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
(5−メタンスルホニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−フェニルメタンスルホニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン、
[5−(4−フルオロ−ベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−フェネチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン、
2−(4−フルオロ−フェニル)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−エタノン、又は
2−メトキシ−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−エタノンである。
【0030】
式(I)の本化合物及び薬学的に許容し得る塩は、当該技術において既知の方法により、例えば、下記に記載された方法により製造することができ、該方法は:
a)式(II):
【0031】
【化8】


で示される化合物を、式(III):
【0032】
【化9】


で示される化合物と反応させて、式(I−A):
【0033】
【化10】


[式中、置換基は、上述の意味を有する]で示される化合物とすること、そして、
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること;あるいは、
b)式(IV):
【0034】
【化11】


で示される化合物を、式(V):
【0035】
【化12】


で示される化合物と反応させて、式(I−A):
【0036】
【化13】


[式中、置換基は、上述の意味を有し、そしてXは、ハロゲンである]で示される化合物とすること、そして、
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること;あるいは、
c)式(II):
【0037】
【化14】


で示される化合物を、式(VI):
【0038】
【化15】


で示される化合物と反応させて、式(I−B):
【0039】
【化16】


[式中、置換基は、上述の意味を有する]で示される化合物とすること、そして、
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること;あるいは、
d)式(II):
【0040】
【化17】


で示される化合物を、式(VII):
【0041】
【化18】


で示される化合物と反応させて、式(I−a):
【0042】
【化19】


で示される化合物とすること、そして式(I−a)で示される化合物を脱保護すること、そして、所望であれば、下記式:
【0043】
【化20】


で示される化合物を、アミノ化、アルキル化、アシル化、又はスルホニル化して、式(I−C):
【0044】
【化21】


[式中、置換基は、上述の意味を有する]で示される化合物とすること、そして、
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換することを含む。
【0045】
詳細な記載は、下記及び実施例1〜63に見出すことができる。化合物Iの調製のための出発物質として使用することができる、アニリンIV及びチオウレアIIのそれぞれは、スキーム1に記載されるように調製し得る。置換4−ニトロ−フェニルハライドIIを、無溶媒又は極性溶媒(例えば、THF又はDMSO等のような)中、塩基(例えば、炭酸カリウム等のような)の存在下、中性又は塩基性条件下、室温又は高温(例えば、還流、又は圧力下でマイクロ波レンジを使用して)で、5員芳香族複素環(例えば、イミダゾール、好ましくは5−メチルイミダゾールのような)を用いて求核置換をして、ニトロ誘導体Xを得て、それを、溶媒(エタノール又は酢酸エチル)中の水素で触媒条件(例えば、10%パラジウム担持炭のような)下、又は極性溶媒(例えば、酢酸又はテトラヒドロフラン)中の金属(例えば、鉄のような)もしくは金属塩(例えば、塩化スズのような)で還元して、アニリン誘導体IVとする。あるいは、アニリンIVは、触媒条件(例えば、パラジウム(0)又は銅(II)触媒のような)下、対応するN保護4−ハロ−アニリンXI及び5員芳香族複素環IXから、その後の脱保護によって調製することができる。アニリンIVを、チオホスゲン誘導体(例えば、1,1’−チオカルボニルジ−2(1H)−ピリドンのような)で処理し、そして続くアミノリシスによるか、又はイソチオシアン酸アシル(例えば、イソチオシアン酸ベンゾイルのような)で処理し、そして続く加水分解をするかのいずれかにより、チオウレアIIに変換することができる。
【0046】
【化22】

【0047】
α−ハロ−ケトンIIIを、対応するケトンXIIから、元素ハロゲン又はハロゲン転移剤(例えば、NXS等のような)のいずれかを用いハロゲン化により調製することができる。カルボン酸エステルXIII(R=例えば、アルキル、好ましくはメチル)を、不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフランのような)中でリチオ化ブロモメタンを用いて低温で処理して、α−ブロモ−ケトンIII(X=Br)を得る。あるいは、α−ブロモ−ケトンIII(X=Br)を、酸XIII(X=H)から、対応する酸塩化物又は酸無水物へ活性化(例えば、iPrOCOを用いて)、ジアゾメタン又はトリメチルシリルジアゾメタンを用いて処理をし、そして続く不活性溶媒中のHBrによって分解をして、調製することができる。
【0048】
α−クロロケトンXVを、対応するアニリン及びα,β−不飽和ケトンから、メーヤワイン(Meerwein)反応を介し、ジアゾ化試薬(例えば、tBuONOのような)を用いてジアゾ化をし、そして不活性溶媒(例えば、アセトニトリルのような)中の塩化銅(II)を用いて低温又は高温で処理して、ワンポット調製することができる。あるいは、α−クロロケトンXVを、対応する2−ベンジル−βケトエステルから、塩素化剤(NCS又は塩化スルフリルのような)を用いるα塩素化し、続く酸ケトン開裂により調製することができる(Mcphee, W. D.; Klingsberg, E. J. Am Chem. Soc. (1944) 66, 1132 and Yang D., Yan Y. L., Lui B. J Org. Cem. 67 (21) 7429 (2002)に記載のように)。
【0049】
【化23】

【0050】
Phは、R/Rについての定義で記載されているように置換されることができる。
【0051】
スキーム3に概説しているように、チオウレアIIとα−ハロ−又はα−スルホキシ−ケトンIIIもしくはXVとの縮合を、塩基(例えば、炭酸カリウム又はヒューニッヒ塩基のような)の存在又は非存在下、室温又は高温で、不活性溶媒(例えば、エタノールのような)中で行って、アミノチアゾールIを得る。あるいは、構造Iの化合物をまた、触媒及びリガンド(例えば、パラジウム(0)及びホスフィンリガンド、又は銅(II)及びフェナントレンリガンドのような)の存在下、適切な2−ハロ−チアゾールVをアニリンIVで直接アミノ化して調製することができる。
【0052】
【化24】

【0053】
スキーム4に概説しているように、環化アミノチアゾール誘導体I−B又はI−Cを、塩基(例えば、炭酸カリウム又はヒューニッヒ塩基のような)の存在又は非存在下、室温又は高温で、不活性溶媒(例えば、エタノールのような)中、チオウレアIIと対応する環式α−ハロ−又はα−スルホキシ−ケトンVIとの縮合により得ることができる。対応するピペリジン誘導体を使用する場合、縮合の前に、アミノ基を保護(例えば、tert−ブトキシカルボニル基を用いて)しなくてはならない。首尾よく縮合した後で、保護基(PG)を除去し、還元的アミノ化、アルキル化、アシル化又はスルホニル化により他の置換基により置換することができる。
【0054】
【化25】

【0055】
化合物を、下記所与の試験に従って検討した。
【0056】
γ−セクレターゼアッセイに関する説明
細胞γ−セクレターゼアッセイ
ヒトAPPを過剰発現しているヒト神経膠腫H4細胞を、10% FCS、0.2mg/L ヒグロマイシンBを含有するIMDM培地で、96穴プレートに30,000細胞/穴/200μLを播種して、試験化合物を加える前に、5%CO、37℃で2時間インキュベートした。
【0057】
試験用の化合物を100% MeSOに溶解し、10mM 原液を得た。典型的には、これらの溶液の12μLを、IMDM培地(FCS含まず)1000μL中でさらに希釈した。1:1の段階希釈により、10ポイント用量反応曲線を得た。各希釈液100μLを96穴プレートの細胞に加えた。溶剤のみを使用する適切な対照及び参照化合物をこのアッセイに適用した。MeSOの最終濃度は、0.4%であった。
【0058】
5% CO、37℃で22時間インキュベーションした後、Aβ42の検出のために、上清50μLを、丸底96穴ポリプロピレンプレートに移した。アッセイ緩衝液50μL(50mM トリス/Cl、pH7.4、60mM NaCl、0.5% BSA、1%のTween 20)を穴に加え、続いて検出抗体(アッセイ緩衝液中のルテニウム標識BAP15 0.0625μg/ml)100μLを加えた。予混合の捕捉抗体(ビオチン化6E10抗体、1μg/1ml)50μL及びストレプトアビジン(Steptavidin)でコートした磁気ビーズ(Dynal M-280、0.125mg/ml)を、室温で1時間、プリインキュベートした後、アッセイプレートに加えた。アッセイプレートを室温で3時間、シェイカー上でインキュベートし、そして最後に製造者の指示書(Bioveris)にしたがってBioveris M8 分析器を読み取った。
【0059】
化合物の毒性を、製造業者の指示にしがって比色分析(CellTiter 96TM AQ分析、Promega)を使用する化合物処置細胞の細胞生存率試験によってモニタした。簡潔に述べれば、Aβ42の検出のために細胞培養上清50μLを除去した後、1×MTS/PES溶液20μLを細胞に加え、5% CO、37℃で30分間インキュベートした。次に光学密度を490nmで記録した。
【0060】
Aβ42分泌の阻害に関するIC50値を、XLfit 4.0ソフトウェア(IDBS)を使用して非線形回帰適合により計算した。
【0061】
好ましい化合物は、IC50<1.0(μM)を示す。Aβ42分泌の阻害に関するデータを下記リストに記載している。
【0062】
【表2】

【0063】
式Iの化合物及び式Iの化合物の薬学的に許容し得る塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし投与はまた、例えば坐剤の剤形で直腸内に、又は例えば注射液の剤形で非経口的に行うこともできる。
【0064】
式Iの化合物は、医薬製剤を製造するため、薬学的に不活性な無機又は有機担体と共に製剤化することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はそれらの誘導体、タルク、ステアリン酸又はそれらの塩などが、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤のためのそのような担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤のための適切な担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオール類等である。しかし、活性物質の性質に応じて、軟ゼラチンカプセル剤の場合は、通常担体を必要としない。溶剤及びシロップ剤の製造に適切な担体は、例えば、水、ポリオール類、グリセリン、植物油等である。坐剤に適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体のポリオール等である。
【0065】
更に、医薬製剤は、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、着香剤、浸透圧を変化させる塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含むことができる。それらは、その他の治療上有用な物質も更に含有することができる。
【0066】
式Iの化合物又は薬学的に許容し得るその塩及び治療上不活性な担体を含有する医薬もまた、式Iの化合物及び/又は薬学的に許容し得る酸付加塩の1種以上と、所望により、他の治療上貴重な物質の1種以上とを、治療上不活性な担体の1種以上と共に、調製することを含む調製方法と同様に、本発明の目的である。
【0067】
本発明によると、式(I)の化合物及び薬学的に許容し得る塩は、Aβ42分泌の阻害に基づく疾病の、例えばアルツハイマー病の制御又は予防において有用である。
【0068】
用量は、広い範囲内で変えることができ、当然それぞれの特定の症例における個別の要求に適合させなければならない。経口投与の場合、成人用の用量は、一般式Iの化合物1日当たり約0.01mg〜約1000mg、又は薬学的に許容し得るその塩の対応する量で変えることができる。1日量を、1回量として又は分割量として投与してよく、加えて、必要性が示される場合、上限を超えることもできる。
【0069】
錠剤の処方(湿式顆粒化)
品目 成分 mg/錠剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式Iの化合物 5 25 100 500
2.無水乳糖DTG 125 105 30 150
3.Sta-Rx 1500 6 6 6 30
4.微晶質セルロース 30 30 30 150
5.ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
合計 167 167 167 831
【0070】
製造手順
1.品目1、2、3及び4を混合し、精製水と共に造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4.品目5を加え、3分間混合し、適切な成形機で圧縮する。
【0071】
カプセルの処方
品目 成分 mg/カプセル
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式Iの化合物 5 25 100 500
2.含水乳糖 159 123 148 ---
3.トウモロコシデンプン 25 35 40 70
4.タルク 10 15 10 25
5.ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
合計 200 200 300 600
【0072】
製造手順
1.品目1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.品目4及び5を加え、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【0073】
実施例1
[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
a)1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール
DMSO(0.86ml)中の2−クロロ−5−ニトロアニソール187mg(1mmol)、4−メチルイミダゾール335mg(4mmol)及び水酸化カリウム99mg(1.5mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で80°にて5時間撹拌した。室温に冷ました後、反応物を氷/水に注いだ。沈殿物が形成し、懸濁液を15分間撹拌した。固体を濾別し、水で洗浄し、塩化メチレンに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させて、黄色の固体を得た。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール106mg(45%)を明黄色の固体として得た。あるいは、粗物質をジエチルエーテルから結晶化して、生成物を得ることもできる。MS ISP(m/e):234.3(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.97 (d, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.42 (d, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.00 (s, 3H), 2.31 (s, 3H)。
【0074】
b)3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン
エタノール(110ml)に溶解した1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール2520mg(10.8mmol)を、10% パラジウム担持炭252mgの存在下、水素雰囲気下で室温にて3.5時間水素化させた。触媒を濾別し、エタノールで洗浄した。濾液の溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製した。生成物を含む画分をジエチルエーテル中に懸濁し、15分間撹拌し、濾過し、乾燥させて、3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン 1719mg(78%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):204.3(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.48 (s, 1H), 6.91 (d, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.35 (s, 1H), 6.17 (d, 1H), 3.68 (s, 3H), 2.11 (s, 3H)。
【0075】
c)1−(4−イソチオシアナト−2−メトキシ−フェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール
塩化メチレン(10ml)中の3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン 203mg(1mmol)及び1,1’−チオカルボニルジ−2(1H)−ピリドン263mg(1.1mmol)の溶液を、室温で一晩撹拌し、橙色の溶液を得た。反応物を減圧下でその容積の1/4に濃縮し、塩化メチレン/メタノール 95/5を用い、シリカゲルで直接精製して、1−(4−イソチオシアナト−2−メトキシ−フェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール230mg(94%)を黄色の油状物として得て、それを放置して凝固させた。MS ISP(m/e):246.3(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.67 (s, 1H), 7.21 (d, 1H), 6.91-6.86 (m, 3H), 3.86 (s, 3H), 2.29 (s, 3H)。
【0076】
d)[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア
1−(4−イソチオシアナト−2−メトキシ−フェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール227mg(0.93mmol)を、テトラヒドロフラン(2.3ml)に溶解した。撹拌しながら0℃で、アンモニアガスを溶液中に5分間泡立て入れた。固体が沈殿した。懸濁液を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をジエチルエーテルで30分間撹拌した。固体を濾別し、乾燥させて、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 170mg(70%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):263.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 9.84 (s, 1H), 7.90-7.20 (br s, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.03 (d, 1H), 3.79 (s, 3H), 2.15 (s, 3H)。
【0077】
e)[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
エタノール(3ml)中の[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 78.7mg(0.3mmol)及び3−クロロ−4−(3−クロロフェニル)−2−ブタノン 71.6mg(0.33mmol)の懸濁液を、一晩加熱還流して、黄色の溶液を得た。室温に冷ました後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 55mg(43%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):425.1/427.2(100/43)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.16 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.35-7.19 (m, 6H), 7.01 (s, 1H), 4.01 (s, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 2.14 (s, 3H)。
【0078】
実施例2
[5−(4−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、3−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−2−ブタノン72mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、[5−(4−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 78mg(61%)を明褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):425.1/427.1(100/42)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.15 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.37 (d, 2H), 7.26 (d, 2H), 7.23 (s, 2H), 3.98 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 2.14 (s, 3H)。
【0079】
実施例3
[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−エチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
a)2−クロロ−1−(3−クロロ−フェニル)−ペンタン−3−オン
アセトニトリル(2ml)中の塩化銅(II)333mg(2.4mmol)の懸濁液に、エチルビニルケトン1041mg(12mmol)及び亜硝酸tert.−ブチル344mg(3mmol)を室温で加えた。3−クロロアニリン258mg(2mmol)をゆっくりと加えた。反応物は温かくなり、気体を発生した。反応物を室温で30分間撹拌した。25% HCl水溶液を加え、反応物をジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層を25% HCl水溶液で1回洗浄し、DBU 314mg(2mmol)と一緒に室温で10分間撹拌した。固体が沈殿した。反応物を25% HCl水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を高真空に付して、2−クロロ−1−(3−クロロ−フェニル)−ペンタン−3−オン357mg(77%)を橙色の油状物として得た。粗生成物を更に精製しないで次の工程で使用した。1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 7.26-7.22 (m, 3H), 7.10 (s, 1H), 4.40 (dd, 1H), 3.33 (dd, 1H), 3.04 (dd, 1H), 2.72 (dq, 1H), 2.53 (dq, 1H), 1.07 (t, 3H)。
【0080】
b)[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−エチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−1−(3−クロロ−フェニル)−ペンタン−3−オン76mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、[5−(4−クロロ−ベンジル)−4−エチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 62mg(47%)を明褐色の粘性油状物として得た。MS ISP(m/e):439.2/441.2(100/40)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.19 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.35-7.18 (m, 5H), 7.10 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 4.02 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 2.56 (q, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.20 (t, 3H)。
【0081】
実施例4
5−[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミノ]−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンゾニトリル
a)2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−5−ニトロ−ベンゾニトリル
アセトニトリル(10ml)中の3−シアノ−4−フルオロニトロベンゼン831mg(5mmol)、4−メチルイミダゾール821mg(10mmol)及び炭酸カリウム1382mg(10mmol)の懸濁液を、週末にかけて室温で撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチルと1N NaOH水溶液に分配した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、エタノール/水から結晶化して、2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−5−ニトロ−ベンゾニトリル650mg(57%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 8.95 (s, 1H), 8.62 (d, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.49 (s, 1H), 2.21 (s, 3H)。
【0082】
b)5−アミノ−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンゾニトリル
酢酸エチル(10ml)に溶解した2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−5−ニトロ−ベンゾニトリル650mg(2.84mmol)を、10% パラジウム担持炭150mgの存在下、水素雰囲気下で室温にて5時間水素化させた。触媒を濾別し、酢酸エチルで洗浄した。濾液の溶媒を減圧下で蒸発させ、乾燥させて、5−アミノ−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンゾニトリル450mg(80%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):199.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 7.72 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.91 (d, 1H), 2.15 (s, 3H)。
【0083】
c)[3−シアノ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア
テトラヒドロフラン(22ml)中の5−アミノ−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンゾニトリル450mg(2.27mmol)の溶液に、ベンゾイルイソシアナート407mg(2.5mmol)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、残留物をメタノール(22ml)中に懸濁した。水(16.5ml)中の炭酸カリウム941mg(6.8mmol)の溶液を、懸濁液に滴下した。反応物を室温で一晩撹拌し、溶液を得て、それを減圧下で濃縮した。残留物を水中に懸濁し、濾過し、水及びジエチルエーテルで洗浄した。固体をトラヒドロフラン中に数回懸濁し、溶媒を減圧下で蒸発させ、減圧下で乾燥させて、[3−シアノ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 480mg(82%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):241.1(100)(M+H−NH、258.0(85)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.24 (br s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.87 (d, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.28 (s, 1H), 2.18 (s, 3H)。
【0084】
d)5−[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミノ]−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンゾニトリル
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、3−クロロ−4−(3−クロロフェニル)−2−ブタノン54mg(0.25mmol)及び[3−シアノ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 64mg(0.25mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、5−[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミノ]−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンゾニトリル50mg(48%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):420.1/422.2(100/38)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.55 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.88 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.36-7.20 (m, 5H), 4.03 (s, 2H), 2.27 (s, 3H), 2.18 (s, 3H)。
【0085】
実施例5
[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェニル)−アミン
エタノール(2.5ml)中の4−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニルチオウレア 55mg(0.25mmol)、3−クロロ−4−(3−クロロフェニル)−2−ブタノン60mg(0.28mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン 65mg(0.5mmol)の懸濁液を、一晩還流した。クロロケトンの同量を加え、反応物を一晩加熱還流した。クロロケトン1.1当量を再び加え、反応物を電子レンジで170℃に10分間加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェニル)−アミン 27mg(28%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):382.1(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 8.48 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.60 (d, 2H), 7.46 (d, 2H), 7.25-7.18 (m, 3H), 7.09 (d, 1H), 3.96 (s, 2H), 2.29 (s, 3H)。
【0086】
実施例6
4−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−メチル−チアゾール−5−イルメチル}−ベンゾニトリル
a)2−クロロ−1−(4−シアノ−フェニル)−ペンタン−3−オン
実施例3工程a)と同様にして、標記化合物を、4−アミノフェニルニトリル354mg(3mmol)及びメチルビニルケトン1262mg(18mmol)から調製して、2−クロロ−1−(4−シアノ−フェニル)−ペンタン−3−オン640mgを、ザンドマイヤー(Sandmeyer)生成物の4−クロロベンゾニトリルとの1:1混合物として得た。粗生成物を更に精製しないで次の工程で使用した。
【0087】
b)4−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−メチル−チアゾール−5−イルメチル}−ベンゾニトリル
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−1−(3−クロロ−フェニル)−ペンタン−3−オン(60%純度)70mg(0.2mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 33mg(0.13mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、4−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−メチル−チアゾール−5−イルメチル}−ベンゾニトリル30mg(58%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):416.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.20 (s, 1H), 7.79 (d, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.43 (d, 2H), 7.01 (s, 1H), 4.10 (s, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 2.14 (s, 3H)。
【0088】
実施例7
[5−(2−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例6と同様にして、標記化合物を、2−クロロアニリン128mg(1mmol)及びメチルビニルケトン421mg(6mmol)から、中間体の精製なしに調製した。粗クロロケトンを、更に精製しないで[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 53mg(0.2mmol)と一緒に次の工程で使用した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、[5−(2−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 40mg(47%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):425.1/427.2(100/44)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.15 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.47-7.22 (m, 6H), 7.01 (s, 1H), 4.07 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.14 (s, 3H)。
【0089】
実施例8
[5−(4−tert−ブチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例7と同様にして、標記化合物を、4−tert−ブチルアニリン149mg(1mmol)及びメチルビニルケトン421mg(6mmol)から、中間体の精製なしに調製した。粗クロロケトンを更に精製しないで[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 53mg(0.2mmol)と一緒に次の工程で使用した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、[5−(4−tert−ブチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 45mg(50%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):447.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.12 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.32 (d, 2H), 7.22 (s, 2H), 7.15 (d, 2H), 7.01 (s, 1H), 3.92 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 2.13 (s, 3H)。
【0090】
実施例9
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−チアゾール−2−イル]−アミン
実施例7と同様にして、標記化合物を、3−トリフルオロメチルアニリン161mg(1mmol)及びメチルビニルケトン421mg(6mmol)から、中間体の精製なしに調製した。粗クロロケトンを更に精製しないで、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 53mg(0.2mmol)と一緒に次の工程で使用した。粗生成物を塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−チアゾール−2−イル]−アミン 50mg(55%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):459.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.18 (s, 1H), 7.66-7.53 (m, 7H), 7.23 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.11 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.14 (s, 3H)。
【0091】
実施例10
[4−(4−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
a)1−(4−クロロ−フェニル)−2−チオシアナト−エタノン
2,4’−ジクロロアセトフェノン945mg(5mmol)及びロダン化カリウム583mg(6mmol)の溶液を、30分間加熱還流した。数分間後、沈殿物が形成した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をテトラヒドロフラン中に懸濁し、室温で1時間撹拌し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン及びわずかなエタノールと一緒に15分間撹拌した。生成物を濾別し、乾燥させて、1−(4−クロロ−フェニル)−2−チオシアナト−エタノン953mg(90%)を明黄色の固体として得た。1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.89 (d, 2H), 7.51 (d, 2H), 4.692 (s, 2H)。
【0092】
b)[4−(4−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
エタノール(1.25ml)及びジオキサン(1.25ml)中の3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン 51mg(0.25mmol)及び1−(4−クロロ−フェニル)−2−チオシアナト−エタノン53mg(0.25mmol)の溶液を、一晩還流した。室温に冷ました後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、[4−(4−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 35mg(35%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):397.1/399.1(100/50)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.54 (s, 1H), 7.96 (d, 2H), 7.86 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.50 (d, 2H), 7.48 (s, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.06 (s, 1H)。
【0093】
実施例11
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−ブロモ−2’−メトキシアセトフェノン77mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗生成物を塩化メチレンと一緒に室温で撹拌することにより精製して、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−アミン 104mg(88%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):393.2(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.65 (s, 1H), 9.32 (s, 1H), 8.17 (d, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.32-7.29 (m, 2H), 7.15 (d, 1H), 7.07 (t, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0094】
実施例12
[4−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−フルオロフェナシルブロミド72mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗生成物を塩化メチレンと一緒に室温で撹拌することにより精製して、[4−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 121mg(99%)を明緑色の固体として得た。MS ISP(m/e):381.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.77 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.12 (t, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.38-7.29 (m, 5H), 3.92 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0095】
実施例13
[[4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−ブロモ−2’,4’−ジクロロアセトフェノン90mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗反応物をジエチルエーテルで希釈し、沈殿物を濾別し、乾燥させて、[4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 128mg(99%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):431.1/433.2(100/65)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.78 (s, 1H), 9.28 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.97 (d, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 3.88 (s, 3H), 2.34 (s, 3H)。
【0096】
実施例14
[4−(2,5−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−ブロモ−1−(2,5−ジクロロフェニル)エタノン89mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗生成物をジエチルエーテル及びわずかなエタノールと一緒に撹拌して、[4−(2,5−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 130mg(100%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):431.2/433.0(100/66)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.80 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 3.93 (s, 3H), 2.34 (s, 3H)。
【0097】
実施例15
[4−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−ブロモ−2’,5’−ジメトキシアセトフェノン88mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗反応物をジエチルエーテルで希釈し、室温で15分間撹拌した。生成物を濾別し、乾燥させて、[4−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 124mg(98%)を明緑色の固体として得た。MS ISP(m/e):423.2(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.68 (s, 1H), 9.28 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 6.89 (dd, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.88 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 2.34 (s, 3H)。
【0098】
実施例16
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−ブロモ−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン102mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗反応物をジエチルエーテルで希釈し、室温で15分間撹拌した。生成物を濾別し、乾燥させて、[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 147mg(99%)を白色の固体として得た。MS ISP(m/e):472.8/470.9(100/93)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.74 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.34 (dd, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.13 (d, 1H), 7.05 (d, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0099】
実施例17
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−(3−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−ブロモ−3’−メトキシアセトフェノン77mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。溶媒を減圧下で蒸発させて、粗反応物をジエチルエーテル及びわずかなエタノールと室温で15分間撹拌した。生成物を濾別し、乾燥させて、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−(3−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−アミン 118mg(100%)を明緑色の固体として得た。MS ISP(m/e):393.2(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.72 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.54-7.51 (m, 4H), 7.35 (t, 1H), 7.28 (d, 1H), 6.90 (d, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0100】
実施例18
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、4−メトキシフェナキシルブロミド78mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗反応物を塩化メチレン/ジエチルエーテルと一緒に室温で15分間撹拌した。生成物を濾別し、乾燥させて、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−アミン 118mg(100%)を明緑色の固体として得た。MS ISP(m/e):393.2(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.69 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.89 (d, 2H), 7.69 (s, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.00 (d, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0101】
実施例19
[4−(3−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、3−クロロフェナシルブロミド77mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗反応物を、塩化メチレン/ジエチルエーテル/エタノールと一緒に室温で15分間撹拌した。生成物を濾別し、乾燥させて、[4−(3−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 118mg(100%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):397.1/399.2(100/46)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.78 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.48 (t, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0102】
実施例20
[4−(2−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−クロロフェナシルブロミド77mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗反応物を塩化メチレン/ジエチルエーテル/エタノールと一緒に室温で15分間撹拌した。生成物を濾別し、乾燥させて、[4−(2−クロロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 118mg(100%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):397.1/399.2(100/44)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.71 (s, 1H), 9.27 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.51-7.38 (m, 4H), 7.27 (d, 1H), 3.88 (s, 3H), 2.34 (s, 3H)。
【0103】
実施例21
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
a)[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア
実施例4工程c)と同様にして、標記化合物を、4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン 1000mg(5.8mmol)及びベンゾイルイソシアナート989mg(6.1mmol)から調製して、[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 1270mg(95%)を明褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):216.1(100)(M−NH+H)、232.7(70)(M+H)
【0104】
b)[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−ブロモ−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)アセトン219mg(0.71mmol)及び[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 150mg(0.65mmol)から調製して、[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 196mg(69%)を白色の固体として得た。MS ISP(m/e):441.2.1/443.2.2(95/100)(M+H)
【0105】
実施例22
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−(4−イミダゾール−1−イル−3−メトキシ−フェニル)−アミン
a)1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール
実施例4工程a)と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−5−ニトロアニソール1000mg(5.3mmol)及びイミダゾール1751mg(21.3mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 95/5を用い、シリカゲルで精製して、1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール430mg(35%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):220.1(100)(M+H)
【0106】
b)3−メトキシ−4−(イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン
酢酸エチル(5ml)及びエタノール(2.5ml)中の1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール350mg(1.6mmol)及び二塩化第一スズの溶液1873mg(8.3mmol)を、70℃に35分間加熱した。反応物を水/氷に注ぎ、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和させた。それを酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させて、3−メトキシ−4−(イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン 255mg(84%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):190.0(100)(M+H)
【0107】
c)(4−イミダゾール−1−イル−3−メトキシ−フェニル)−チオウレア
実施例4工程c)と同様にして、標記化合物を、3−メトキシ−4−(イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン 250mg(1.32mmol)及びベンゾイルイソシアナート226mg(1.39mmol)から調製して、(4−イミダゾール−1−イル−3−メトキシ−フェニル)−チオウレア 180mg(55%)を明褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):231.8(90)(M−NH+H)、248.8(100)(M+H)
【0108】
d)[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−(4−イミダゾール−1−イル−3−メトキシ−フェニル)−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−ブロモ−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン232mg(0.75mmol)及び(4−イミダゾール−1−イル−3−メトキシ−フェニル)−チオウレア 170mg(0.68mmol)から調製して、[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−(4−イミダゾール−1−イル−3−メトキシ−フェニル)−アミン 130mg(41%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):457.1/459.3(100/90)(M+H)
【0109】
実施例23
2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−メチル−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル
エタノール(0.75ml)中の2−クロロアセト酢酸エチル46mg(0.25mmol)及びロダン化カリウム36mg(0.375mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン 51mg(0.25mmol)を加え、反応物を3時間加熱還流した。固体が沈殿した。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。不溶性沈殿物を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて、標記化合物16.5mgを得た。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製した。生成物を含む画分をジエチルエーテルと一緒に室温で撹拌し、固体を濾別した。生成物を合わせて、2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−メチル−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル32mg(35%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):373.2(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.93 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.22 (q, 2H), 3.84 (s, 3H), 2.55 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 1.27 (t, 3H)。
【0110】
実施例24
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、エタノール(3ml)の2−クロロシクロヘキサノン46mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アミン 40mg(39%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):341.4(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.16 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.01 (s, 1H), 3.77 (s, 3H), 2.57 (br s, 4H), 2.14 (s, 3H), 1.71 (br s, 4H)。
【0111】
実施例25
(5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタチアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、エタノール(1.5ml)及びジオキサン(1.5ml)中の2−クロロシクロペンタノン40mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、(5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタチアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 41mg(42%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):327.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.25 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.01 (s, 1H), 3.78 (s, 3H), 2.78 (br t, 2H), 2.67 (br t, 2H), 2.35 (m, 2H), 2.14 (s, 3H)。
【0112】
実施例26
{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−酢酸エチルエステル
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、4−クロロアセト酢酸エチル56mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗生成物をジエチルエーテルと一緒に撹拌することにより精製して、{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−酢酸エチルエステル115mg(98%)をオフホワイトの固体として得た。MS ISP(m/e):373.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.68 (s, 1H), 9.26 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.22 n(d, 1H), 6.79 (s, 1H), 4.09 (q, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.67 (s, 2H), 2.33 (s, 3H), 1.19 (t, 3H)。
【0113】
実施例27
2−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−1−ピペリジン−1−イル−エタノン
ジオキサン(1ml)中のピペリジン80mg(0.94mmol)の溶液に、ヘプタン中の2M トリメチルアルミニウム溶液(0.94mmol、0.47ml)を注意深く加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。ジオキサン(3ml)中の({2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−酢酸エチルエステル100mg(0.27mmol)の懸濁液を加え、反応物を一晩還流した。水を注意深く加え、反応物を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させて、2−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−1−ピペリジン−1−イル−エタノン110mg(99%)を褐色の泡状物として得た。MS ISP(m/e):410.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.35 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.64 (s, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.67 (s, 2H), 3.49 (br t, 2H), 3.42 (br t, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.58-1.32 (m, 6H)。
【0114】
実施例28
N−ブチル−2−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−アセトアミド
実施例27と同様にして、標記化合物を、({2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−酢酸エチルエステル100mg(0.27mmol)及びn−ブチルアミン 70mg(0.94mmol)から調製して、N−ブチル−2−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−アセトアミド95mg(89%)を褐色の泡状物として得た。MS ISP(m/e):400.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.45 (s, 1H), 7.93 (t, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.19 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.62 (s, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.57 (s, 2H), 3.05 (br q, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.39-1.26 (m, 6H), 0.85 (t, 3H)。
【0115】
実施例29
N−(4−フルオロ−フェニル)−2−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−アセトアミド
実施例27と同様にして、標記化合物を、({2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−酢酸エチルエステル92mg(0.25mmol)及び4−フルオロアニリン98mg(0.87mmol)から調製した。最初の添加の後、変換は完了しなかった。したがって、アニリン及びトリメチルアルミニウムの同量を加え、反応物を再び一晩加熱した。実施例27のように後処理し、続いて塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製することにより、N−(4−フルオロ−フェニル)−2−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−アセトアミド95mg(89%)を褐色の油状物として得た。MS ISP(m/e):438.1(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 9.08 (s, 1H), 7.65 (s, 2H), 7.45 (dd, 2H), 7.31 (s, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.06-6.88 (m, 3H), 6.51 (s, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.73 (s, 2H), 2.30 (s, 3H)。
【0116】
実施例30
((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、(S)−[1−(2−ブロモ−アセチル)−3−メチル−ブチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル102mg(0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン 42mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル97mg(69%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):472.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.35 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.99 (d, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.59 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 1.70-1.55 (m, 3H), 1.39 (s, 9H), 0.90 (s, 6H)。α589=−43.2; T=20℃; c=1g/m 100ml、溶媒=MeOH。
【0117】
実施例31
[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩
((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル1162mg(2.46mmol)を、塩化メチレン(24.6ml)に溶解し、ジエチルエーテル(12.3ml)中の2M HClを室温で加えた。固体が沈殿した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物をジエチルエーテルで希釈し、15分間撹拌し、固体を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて、[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩1195mg(100%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):372.2(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.98 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 8.46 (br s, 3H), 7.93 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.13 (s, 1H), 4.27 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 1.94-1.83 (m, 1H), 1.80-1.69 (m, 1H), 1.52-1.39 (m, 1H), 0.90 (d, 3H), 0.86 (d, 3H)。
【0118】
実施例32
{4−[(S)−1−(4−フルオロ−ベンジルアミノ)−3−メチル−ブチル]−チアゾール−2−イル}−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)を、テトラヒドロフラン(3ml)中に懸濁した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン103mg(0.8mmol)を窒素下、室温で加え、反応物を10分間撹拌した。4−フルオロベンズアルデヒド28mg(0.22mmol)、酢酸24mg(0.4mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム127mg(0.6mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。2N NaOH水溶液(6ml)を加え、反応物をジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、{4−[(S)−1−(4−フルオロ−ベンジルアミノ)−3−メチル−ブチル]−チアゾール−2−イル}−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン48mg(50%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):480.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.37 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.34-7.31 (m, 3H), 7.24 (d, 1H), 7.13-7.02 (m, 4H), 6.67 (s, 1H), 3.77 (m, 4H), 3.69 (d, 1H), 3.53-3.49 (m, 3H), 2.14 (s, 3H), 1.59-1.51 (m, 3H), 0.85 (d, 3H), 0.78 (d, 3H)。
【0119】
実施例33
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−((S)−3−メチル−1−フェネチルアミノ−ブチル)−チアゾール−2−イル]−アミン
実施例32と同様にして、標記化合物を、[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)及びフェニルアセトアルデヒド27mg(0.22mmol)から調製して、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−((S)−3−メチル−1−フェネチルアミノ−ブチル)−チアゾール−2−イル]−アミン 44mg(46%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):476.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.34 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.24-7.13 (m, 6H), 7.02 (s, 1H), 7.00 (d, 1H), 6.64 (s, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.59 (br t, 1H), 2.72-2.59 (m, 4H), 2.14 (s, 3H), 1.59-1.48 (m, 3H), 0.87 (d, 3H), 0.82 (d, 3H)。
【0120】
実施例34
2−(4−フルオロ−フェニル)−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−アセトアミド
[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)及びDMF(2ml)中の4−フルオロフェニル酢酸35mg(0.22mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン121mg(1.2mmol)及びHBTU(O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’,−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート)114mg(0.3mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を2N NaOH水溶液(6ml)で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、2−(4−フルオロ−フェニル)−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−アセトアミド95mg(94%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):508.0(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.38 (s, 1H), 8.30 (d, 1H), 7.96 (d, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.30-7.20 (m, 3H), 7.15-6.97 (m, 4H), 6.54 (s, 1H), 4.60 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.45 (m, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.69-1.48 (m, 3H), 0.92 (d, 3H), 0.85 (d, 3H)。
【0121】
実施例35
2−メトキシ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−アセトアミド
実施例34と同様にして、標記化合物を、[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)及びメトキシ酢酸20mg(0.22mmol)から調製して、2−メトキシ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−アセトアミド100mg(100%)を粘性油状物として得た。MS ISP(m/e):444.2(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.38 (s, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.62 (s, 1H), 4.98 (q, 1H), 3.85 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 2.73 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 1.71 (t, 2H), 1.55 (m, 1H), 0.90 (t, 6H)。
【0122】
実施例36
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)及び塩化ピバロイル25mg(0.2mmol)を、塩化メチレン(2ml)中に懸濁し、トリエチルアミン 101mg(1mmol)を室温で加えた。反応物を一晩撹拌し、塩化メチレンで希釈し、水で1回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させて、N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド90mg(99%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):456.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.37 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.05-6.99 (m, 2H), 6.44 (s, 1H), 4.95 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 1.73 (m, 2H), 1.65 (m, 1H), 1.14 (s, 9H), 0.91 (d, 3H), 0.87 (d, 3H)。
【0123】
実施例37
4−フルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−ベンズアミド
実施例36と同様にして、標記化合物を、[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)及び4−フルオロベンゾイルクロリド33mg(0.2mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、4−フルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−ベンズアミド81mg(82%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):494.0(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.38 (s, 1H), 8.65 (d, 1H), 8.02-7.88 (m, 3H), 7.65 (s, 1H), 7.30 (t, 2H), 7.23 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.99 (d, 1H), 6.64 (s, 1H), 5.17 (q, 1H), 3.77 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 1.83 (m, 2H), 1.68 (m, 1H), 0.94 (d, 3H), 0.92 (d, 3H)。
【0124】
実施例38
3,3,3−トリフルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−プロピオンアミド
実施例36と同様にして、標記化合物を、[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)及び3,3,3−トリフルオロプロピオニルクロリド30mg(0.2mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、3,3,3−トリフルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−プロピオンアミド32mg(33%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):482.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.39 (s, 1H), 8.50 (d, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.03 (s, 1H), 7.01 (d, 1H), 6.64 (s, 1H), 4.92 (q, 1H), 3.82 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 1.75 (m, 1H), 1.62 (m, 2H), 0.91 (d, 3H), 0.88 (d, 3H)。
【0125】
実施例39
4−フルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−ベンゼンスルホンアミド
実施例36と同様にして、標記化合物を、[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)及び4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド40mg(0.2mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、4−フルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−ベンゼンスルホンアミド85mg(80%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):530.0(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.24 (s, 1H), 8.16 (d, 1H), 7.78-7.65 (m, 3H), 7.23-7.17 (m, 3H), 7.03 (s, 1H), 7.02 (d, 1H), 4.23 (q, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 1.59 (m, 2H), 1.49 (m, 1H), 0.82 (d, 3H), 0.76 (d, 3H)。
【0126】
実施例40
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−C−フェニル−メタンスルホンアミド
実施例36と同様にして、標記化合物を、[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)及びα−トルエンスルホニルクロリド39mg(0.2mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−C−フェニル−メタンスルホンアミド40mg(38%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):525.9(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.48 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.26-7.21 (m, 6H), 7.06 (d, 1H), 7.03 (s, 1H), 4.39 (q, 1H), 4.13 (d, 1H), 4.03 (d, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 1.69 (m, 2H), 1.56 (m, 1H), 0.86 (d, 6H)。
【0127】
実施例41
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−メタンスルホンアミド
実施例36と同様にして、標記化合物を、[4−((S)−1−アミノ−3−メチル−ブチル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン三塩酸塩96mg(0.2mmol)及びメチルスルホニルクロリド23mg(0.2mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−メタンスルホンアミド45mg(50%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):450.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.40 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.06 (d, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.81 (s, 1H), 4.36 (q, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 1.65 (m, 3H), 0.89 (m, 6H)。
【0128】
実施例42
2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−トリフルオロメチル−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、2−クロロ−3−ケト−4,4,4−トリフルオロ酪酸エチル76mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。反応物を5日間還流した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製した。粗生成物を塩化メチレン/ジエチルエーテルと一緒に撹拌した。沈殿物を濾別し、乾燥させて、2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−トリフルオロメチル−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル31mg(24%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):427.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 11.27 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.08 (d, 1H), 4.29 (q, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 1.28 (t, 3H)。
【0129】
実施例43
2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル
a)3−ブロモ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
テトラヒドロフラン(50ml)中の3−ブロモ−4−ピペリドン臭化水素酸1295mg(5mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン61mg(0.5mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン 646mg(5mmol)を窒素下、室温で撹拌しながら加えた。反応物を室温で10分間撹拌した。ジ−tert.−ブチル−ジカルボナート 1200mg(5.5mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を水で希釈し、ジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層を冷1N HCl水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させて、3−ブロモ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1240mg(89%)を無色の油状物として得て、それを凝固させて、白色の固体を得た。1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 4.35 (br m, 1H), 3.98 (br m, 2H), 3.62 (br m, 2H), 3.04 (br m, 1H), 2.44 (m, 2H), 1.51 (s, 9H)。
【0130】
b)2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、3−ブロモ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル92mg(0.33mmol)、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン43mg(0.33mmol)から調製した。反応物を水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル99mg(75%)を明黄色の泡状物として得た。MS ISP(m/e):442.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.32 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.64 (t, 2H), 2.63 (m, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.43 (s, 9H)。
【0131】
実施例44
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩
2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル1347mg(3.05mmol)を、塩化メチレン(30.5ml)中に懸濁し、ジエチルエーテル中の2M HCl(15.3ml)を室温で加えた。最初に清澄な溶液を得て、次に固体が沈殿した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物をジエチルエーテルで希釈し、15分間撹拌し、固体を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩1370mg(100%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):342.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.91 (s, 1H), 9.68 (br, 2H), 9.31 (s, 1H), 7.66 (s, 2H), 7.48 (d, 1H), 7.45 (d, 1H), 4.22 (br s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.38 (m, 2H), 2.88 (m, 2H), 2.35 (s, 3H)。
【0132】
実施例45
(4−フルオロ−フェニル)−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−メタノン
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)及び4−フルオロベンゾイルクロリド33mg(0.2mmol)を、塩化メチレン(2ml)中に懸濁し、トリエチルアミン 101mg(1mmol)を室温で加えた。反応物を一晩撹拌し、塩化メチレンで希釈し、水で1回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。反応物を塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、(4−フルオロ−フェニル)−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−メタノン52mg(56%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):464.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.34 (s, 1H), 7.57-7.49 (m, 3H), 7.34-7.24 (m, 4H), 7.02 (d, 1H), 4.70-4.45 (br m, 2H), 4.00-3.55 (br m, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.73 (m, 2H), 2.14 (s, 3H)。
【0133】
実施例46
3,3,3−トリフルオロ−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−プロパン−1−オン
実施例45と同様にして、標記化合物を、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)及び3,3,3−トリフルオロプロピオニルクロリド30mg(0.2mmol)から調製して、3,3,3−トリフルオロ−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−プロパン−1−オン29mg(32%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):452.0(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.33 (s, 1H), 7.65 (S, 1h), 7.47 (S, 1h), 7.30-7.25 (m, 2H), 7.02 (s, 1H), 4.57 (br s, 2H), 3.85-3.59 (br m, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.75 (m, 1H), 2.62 (m ,1H), 2.14 (s, 3H)。
【0134】
実施例47
1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−2,2−ジメチル−プロパン−1−オン
実施例45と同様にして、標記化合物を、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)及び塩化ピバロイル25mg(0.2mmol)から調製して、1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−2,2−ジメチル−プロパン−1−オン53mg(62%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):426.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.33 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 4.60 (br s, 2H), 3.83 (br t, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.68 (br t, 2H), 2.14 (s, 3H)。
【0135】
実施例48
[5−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例45と同様にして、標記化合物を、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)及び4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド40mg(0.2mmol)から調製して、[5−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 74mg(74%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):499.9(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.31 (s, 1H), 7.91 (dd, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.48 (t, 2H), 7.43 (s, 1H), 7.25 (s, 2H), 7.01 (s, 1H), 4.25 (br s, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.43 (t, 2H), 2.64 (br t, 2H), 2.13 (s, 3H)。
【0136】
実施例49
(5−メタンスルホニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例45と同様にして、標記化合物を、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)及びメタンスルホニルクロリド23mg(0.2mmol)から調製して、(5−メタンスルホニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 39mg(46%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):420.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.38 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 4.34 (br s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.52 (t, 2H), 2.96 (s, 3H), 2.76 (br t, 2H), 2.14 (s, 3H)。
【0137】
実施例50
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−フェニルメタンスルホニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン
実施例45と同様にして、標記化合物を、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)及びα−トルエンスルホニルクロリド39mg(0.2mmol)から調製して、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−フェニルメタンスルホニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン 18mg(18%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):496.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.36 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.38-7.35 (m, 6H), 7.30 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 4.50 (s, 2H), 4.29 (s, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.48 (t, 2H), 2.64 (br t, 2H), 2.14 (s, 3H)。
【0138】
実施例51
[5−(4−フルオロ−ベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)を、テトラヒドロフラン(3ml)中に懸濁した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン 103mg(0.8mmol)を窒素下、室温で加え、反応物を10分間撹拌した。4−フルオロベンズアルデヒド28mg(0.22mmol)、酢酸24mg(0.4mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム127mg(0.6mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。2N NaOH水溶液(6ml)を加え、反応物をジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層をブライン洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、[5−(4−フルオロ−ベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 58mg(65%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):450.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.25 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.39 (dd, 2H), 7.30 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.16 (t, 2H), 7.01 (s, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.68 (s, 2H), 3.48 (s, 2H), 2.78 (m, 3H), 2.64 (m, 2H), 2.14 (s, 3H)。
【0139】
実施例52
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−フェネチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン
実施例51と同様にして、標記化合物を、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)及びフェニルアセトアルデヒド27mg(0.22mmol)から調製して、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−フェネチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン 44mg(49%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):446.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.25 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.29-7.18 (m, 7H), 7.01 (s, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.58 (s, 2H), 2.88-2.71 (m, 6H), 2.63 (m, 2H), 2.14 (s, 3H)。
【0140】
実施例53
2−(4−フルオロ−フェニル)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−エタノン
DMF(2ml)中の[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)及び4−フルオロフェニル酢酸35mg(0.22mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン121mg(1.2mmol)及びHBTU 114mg(0.3mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を2N NaOH水溶液(6ml)で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、2−(4−フルオロ−フェニル)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−エタノン70mg(73%)を黄色の粘性油状物として得た。MS ISP(m/e):478.0(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.32 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.32-7.24 (m, 4H), 7.30 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 4.65 & 4.55 (br s, 2H), 3.84 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.89 (s, 2H), 2.62 (m, 2H), 2.14 (s, 3H)。
【0141】
実施例54
2−メトキシ−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−エタノン
実施例53と同様にして、標記化合物を、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン三塩酸塩90mg(0.2mmol)及びメトキシ酢酸20mg(0.22mmol)から調製して、2−メトキシ−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−エタノン46mg(56%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):414.2(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.32 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.29 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.02 (s, 1H), 4.54 (br s, 2H), 4.20 & 4.14 (s, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.78 & 3.68 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.73-2.60 (m, 2H), 2.14 (s, 3H)。
【0142】
実施例55
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−2−フェニル−エチル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、(S)−1−トシルアミド−2−フェニルエチル−クロロメチルケトン116mg(0.33mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 79mg(0.3mmol)から調製した。粗反応物を塩化メチレン/ジエチルエーテルと一緒に撹拌した。沈殿物を濾別し、塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−2−フェニル−エチル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド124mg(74%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):559.8(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 10.25 (s, 1H), 8.17 (d, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.42 (d, 2H), 7.23 (d, 1H), 7.24-7.04 (m, 9H), 6.39 (s, 1H), 4.42 (q, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.09 (dd, 1H), 2.93 (dd, 1H), 2.26 (s, 3H), 2.15 (s, 3H)。
【0143】
実施例56
2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−カルバルデヒド
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、ブロモマロンアルデヒド78mg(0.5mmol)、酢酸ナトリウム82mg(1mmol)及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 131mg(0.5mmol)から調製した。溶媒を蒸発させた。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで2回、塩化メチレン/メタノール 9/1で2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、ジエチルエーテルと一緒に撹拌して、2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−カルバルデヒド88mg(56%)を黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):315.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 250 MHz): δ (ppm) = 11.35 (br s, 1H), 9.80 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.33 (d, 1H), 7.07 (s, 1H), 3.82 (s, 3H), 2.15 (s, 3H)。
【0144】
実施例57
{5−[(4−フルオロ−フェニルアミノ)−メチル]−チアゾール−2−イル}−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
4−フルオロアニリン21mg(0.19mmol)を、テトラヒドロフラン(1ml)に溶解した。2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−カルバルデヒド65mg(0.21mmol)を加えた。懸濁液を室温で10分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム133mg(0.56mmol)及び酢酸23mg(0.38mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。反応が完了しなかったので、4−フルオロアニリン、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム及び酢酸の同量を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。2N NaOH水溶液を加え、反応物を塩化メチレンで1回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、酢酸エチルを用い、シリカゲルで精製して、[5−(4−フルオロ−ベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 22mg(26%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):410.1(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.63 (s, 1H), 7.28-7.16 (m, 4H), 6.95-6.87 (m, 4H), 6.66 - 6.60 (m, 2H), 4.39 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 2.29 (s, 3H)。
【0145】
実施例58
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イル)−アミン
実施例57と同様にして、標記化合物を、ピペリジン16mg(0.19mmol)及び2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−カルバルデヒド65mg(0.21mmol)から調製した。反応が完了しなかったので、実施例57に記載のように同量の試薬を加えた。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−ピペリジン−1−イルメチル−チアゾール−2−イル)−アミン 36mg(50%)を黄色の油状物として得た。MS ISP(m/e):384.3(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.64 (s, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.96 (d, 1H), 6.87 (s, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.59 (s, 2H), 2.42 (m, 4H), 2.30 (s, 3H), 1.59-1.54 (m, 4H), 1.45-1.43 (m, 2H)。
【0146】
実施例59
(5−シクロヘキシルアミノメチル−チアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例57と同様にして、標記化合物を、シクロヘキシルアミン 19mg(0.19mmol)及び2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−カルバルデヒド65mg(0.21mmol)から、テトラヒドロフラン(1ml)、メタノール(1ml)及び塩化メチレン(1ml)の溶媒混合物を使用して調製した。反応が完了しなかったので、実施例57に記載のように同量の試薬を加えた。イミンのみが形成された。したがって粗生成物をメタノール(1ml)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム8.6mgを加え、反応物を室温で4時間撹拌した。処理の後、粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、(5−シクロヘキシルアミノメチル−チアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 16mg(21%)を黄色の油状物として得た。MS ISP(m/e):398.3(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.62 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.16 (d, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.96 (d, 1H), 6.87 (s, 1H), 3.94 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 2.54 (m, 1H), 2.30 (s, 3H), 1.93 (m, 2H), 1.72 (m, 2H), 1.64 (m, 1H), 1.28-1.09 (m, 5H)。
【0147】
実施例60
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−モルホリン−4−イルメチル−チアゾール−2−イル)−アミン
実施例57と同様にして、標記化合物を、モルホリン17mg(0.19mmol)及び2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−カルバルデヒド65mg(0.21mmol)から、テトラヒドロフラン(1ml)と塩化メチレン(1ml)の溶媒混合物を使用して調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−モルホリン−4−イルメチル−チアゾール−2−イル)−アミン 43mg(59%)を黄色の油状物として得た。MS ISP(m/e):386.2(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.65 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.19 (d, 1H), 7.11 (s, 1H), 6.97 (d, 1H), 6.87 (s, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.71 (t, 4H), 3.61 (s, 2H), 2.49 (t, 4H), 2.30 (s, 3H)。
【0148】
実施例61
{5−[(2−メトキシ−エチルアミノ)−メチル]−チアゾール−2−イル}−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例57と同様にして、標記化合物を、2−メトキシエチルアミン 14mg(0.19mmol)及び2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−カルバルデヒド65mg(0.21mmol)から、テトラヒドロフラン(2ml)と塩化メチレン(1ml)の溶媒混合物を使用して調製した。反応が完了しなかったので、実施例57に記載のように同量の試薬を加えた。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、{5−[(2−メトキシ−エチルアミノ)−メチル]−チアゾール−2−イル}−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 47mg(54%)を黄色の油状物として得た。MS ISP(m/e):374.2(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.64 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.95 (d, 1H), 6.87 (s, 1H), 3.93 (s, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.51 (t, 2H), 3.36 (s, 3H), 2.83 (t, 2H), 2.30 (s, 3H)。
【0149】
実施例62
{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−イル}−フェニル−メタノール
DMPU(1ml)及びテトラヒドロフラン(2ml)中の2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−カルバルデヒド100mg(0.32mmol)の溶液に、ジエチルエーテル中の1.9Mフェニルリチウム溶液0.67ml(1.27mmol)を窒素下、−72℃でゆっくりと加えた。反応物を0℃に40分間かけて温めた。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を酢酸エチルと1N NaOH水溶液に分配した。水層を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−イル}−フェニル−メタノール39mg(22%)を黄色の油状物として得た。MS ISP(m/e):393.0(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.56 (s, 1H), 7.47-6.84 (m, 11 H), 5.99 (s, 1H), 3.79 (s, 3H), 2.28 (s, 3H)。
【0150】
実施例63
(5−ベンジル−チアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
塩化メチレン(2ml)中の{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−イル}−フェニル−メタノール35mg(0.09mmol)の溶液に、トリエチルシラン12mg(0.1mmol)を、室温で加え、トリフルオロアセタート(2ml)を加えた。反応物を室温で6時間撹拌し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に懸濁し、塩化メチレンで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させて、(5−ベンジル−チアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン 33mg(98%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):377.4(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 250 MHz): δ (ppm) = 7.64 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.35-7.22 (m, 7H), 7.07 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.03 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.13 (s, 3H)。
【0151】
実施例64
4−(4−ブロモ−イミダゾール−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−アミン
a)4−ブロモ−1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール
アセトニトリル50ml中の2−クロロ−5−ニトロアニソール2.0g(10.7mmol)、4−ブロモイミダゾール1.65g(11.2mmol)及び炭酸セシウム5.21g(16.0mmol)の混合物を、一晩還流した。反応混合物を濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ、蒸発させ、残留物を酢酸エチル/ヘプタン 3/7を用い、シリカゲルで精製した。ジエチルエーテルで粉砕した後、4−ブロモ−1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール707mg(22%)を僅かに褐色を帯びた固体として単離した。MS ISP(m/e):298.1/300.0(100/87)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.96 (d, 2H), 7.77 (s, 1 H), 7.44 (d, 1H), 7.26 (s, 1H), 4.02 (s, 3H)。
【0152】
b)4−(4−ブロモ−イミダゾール−1−イル)−3−メトキシ−フェニルアミン
4−ブロモ−1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール700mg(2.35mmol)及び塩化第一スズ二水和物2.755g(12.2mmol)を、酢酸エチル40mlとエタノール10mlの混合物中に懸濁し、70℃で1時間撹拌した。得られた混合物を冷水に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えることにより中和させた。生成物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ、蒸発させて、4−(4−ブロモ−イミダゾール−1−イル)−3−メトキシ−フェニルアミン 627mg(100%)を黄色を帯びた固体として得た。MS ISP(m/e):268.0/270.1(100/82)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.49 (s, 1H), 7.77 (s, 1 H), 7.05 (s, 1H), 6.99 (d, 2H), 6.35-6.25 (m, 2H), 3.86 (s 広域、2H), 3.77 (s, 3H)。
【0153】
c)4−(4−ブロモ−イミダゾール−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−チオウレア
実施例4b)と同様にして、4−(4−ブロモ−イミダゾール−1−イル)−3−メトキシ−フェニルアミン 620mg(2.31mmol)及びイソチオシアン酸ベンゾイル396mg(2.43mmol)から調製した。生成物624mg(82%)を黄色を帯びた固体として単離した。MS ISP(m/e):327.1/329.0(100/87)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 9.90 (s 広域、 1H), 7.84 (d, 1 H), 7.53 (d, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.07 (dxd, 1H), 3.80 (s, 3H)。
【0154】
d)4−(4−ブロモ−イミダゾール−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−アミン
エタノール10ml中の4−(4−ブロモ−イミダゾール−1−イル)−3−メトキシ−フェニル]−チオウレア 200mg(0.61mmol)及び2−ブロモ−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)アセトン198mg(0.64mmol)の懸濁液を、70℃で1時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて、標記化合物258mg(79%)を無色の固体として得た。MS ISN(m/e):535.2/537.2(100/29)(M−H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 10.62 (s 広域、 1H), 8.31 (dd, 2H), 7.92 (d, 1H), 7.57 (dd, 2H), 7.47 (dd, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.12 (d, 1H), 6.97 (dd, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.95 (s, 3H)。
【0155】
実施例65
4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−イソプロポキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
a)1−(2−イソプロポキシ−4−ニトロ−フェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール
アセトニトリル15ml中の2−クロロ−5−ニトロフェノール2.0g(11.5mmol)の溶液を、炭酸セシウム11.26g(34.6mmol)及び2−ヨードプロパン2.06g(12.1mmol)で処理し、還流温度で一晩加熱した。4−メチルイミダゾール993mg(12.1mmol)を加え、混合物を再び一晩還流した。溶媒を蒸発させた後、水を加え、粗物質を酢酸エチルで抽出した。生成物を、酢酸エチルを用い、シリカゲルで精製して、1−(2−イソプロポキシ−4−ニトロ−フェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール337mg(11%)を僅かに褐色を帯びた固体として得た。MS ISP(m/e):262.0(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.95-7.85 (m, 3H), 7.40 (d, 1 H), 6.99 (s, 1H), 4.73 (sept, 1H), 2.31 (s, 3H), 1.40 (d, 6H)。
【0156】
b)3−イソプロポキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン
実施例64b)と同様にして、1−(2−イソプロポキシ−4−ニトロ−フェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール330mg(1.26mmol)及び塩化第一スズ二水和物 1.48g(6.56mmol)から調製した。生成物269mg(92%)を黄色を帯びたガム状物として単離した。MS ISP(m/e):232.1(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.57 (s, 1H), 7.00 (d, 1 H), 6.80 (s, 1H), 6.33 (d, 1H), 6.28 (dd, 1H), 4.39 (sept, 1H), 3.75 (s 広域、 2H), 2.28 (s, 3H), 1.25 (d, 6H)。
【0157】
c)[3−イソプロポキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア
実施例64c)と同様にして、3−イソプロポキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン 260mg(1.12mg)及びイソチオシアン酸ベンゾイル193mg(1.18mmol)から調製した。生成物157mg(48%)を僅かに褐色を帯びた固体として単離した。MS ISP(m/e):291.0(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 9.82 (s 広域、 1H), 7.73 (s, 1 H), 7.54 (s, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.97 (d, 1H), 4.53 (sept, 1H), 2.14 (s, 3H), 1.26 (d, 6H)。
【0158】
d)4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−イソプロポキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例64d)と同様にして、[3−イソプロポキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 150mg(0.52mmol)及び2−ブロモ−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)アセトン175mg(0.57mmol)から調製した。生成物235mg(91%)を僅かに褐色を帯びた固体として単離した。MS EI(m/e):498.2/500.2(100/84)(M)。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 8.32 及び7.99 (s 広域、 1H,回転異性体), 7.45 - 6.80 (m, 9H, 回転異性体), 4.79 (sept, 1H), 3.96及び3.94 (s, 3H, 回転異性体), 2.43及び2.19 (s, 3H, 回転異性体), 1.44及び1.40 (d, 6H, 回転異性体)。
【0159】
実施例66
(1−{4−[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イルアミノ]−2−メトキシ−フェニル}−1H−イミダゾール−4−イル)−メタノール
a)[1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]−メタノール
実施例64a)と同様にして、4−フルオロ−3−メトキシベンゼン1.0g(5.8mmol)、(1H−イミダゾール−4−イル)−メタノール602mg(6.1mmol)及び炭酸セシウム2.86g(8.8mmol)から調製した。生成物517mg(35%)を黄色を帯びた固体として単離した。MS ISP(m/e):250.1(51)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 8.00-7.85 (m, 3H), 7.45 (d, 1 H), 7.26 (d, 1H), 4.70 (s, 2H), 4.01 (s, 3H)。
【0160】
b)[1−(4−アミノ−2−メトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]−メタノール
実施例64b)と同様にして、[1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]−メタノール500mg(2.0mmol)及び塩化第一スズ二水和物2.35g(10.4mmol)から調製した。生成物311mg(71%)を黄色を帯びた粘性油状物として単離した。MS ISP(m/e):220.1(46)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.61 (s, 1H), 7.01 (d, 2 H), 6.35-6.25 (m, 2H), 4.66 (s, 2H), 3.85 (s 広域、 2H), 3.77 (s, 3H)。
【0161】
c)(1−{4−[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イルアミノ]−2−メトキシ−フェニル}−1H−イミダゾール−4−イル)−メタノール
実施例64c)及び64d)と同様にして、中間体チオウレアを単離せずに、[1−(4−アミノ−2−メトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]−メタノール300mg(1.37mmol)、イソチオシアン酸ベンゾイル234mg(1.43mmol)及び2−ブロモ−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)アセトン464mg(1.51mmol)から出発して調製した。生成物336mg(50%)を僅かに褐色を帯びた固体として単離した。MS ISN(m/e):487.4/485.4(100/89)(M−H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 10.71 and 10.66 (s 広域、 1H, 回転異性体), 9.43 及び 8.65 (s 広域、 1H, 回転異性体), 8.40-7.00 (m, 8H, 回転異性体), 4.52 及び 4.50 (s, 2H, 回転異性体), 3.98 (s, 3H), 3.95 (s, 3H)。
【0162】
実施例67
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−(3−メトキシ−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−フェニル)−アミン
a)1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−[1,2,3]トリアゾール
実施例64a)と同様にして、4−クロロ−3−メトキシベンゼン3.0g(16.0mmol)、1H−1,2,3−トリアゾール2.26g(32.7mmol)及び炭酸セシウム7.82g(24.0mmol)から調製した。生成物97mg(3%)を褐色を帯びた固体として単離した。MS ISP(m/e):221.1(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 8.33 (s, 1H), 8.17 (d, 1 H), 8.05 (dxd, 1H), 8.00 (d, 1H), 7.87 (s, 1H), 4.07 (s, 3H)。
【0163】
b)3−メトキシ−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−フェニルアミン
実施例64b)と同様にして、1−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−1H−[1,2,3]トリアゾール150mg(0.68mmol)及び塩化第一スズ二水和物799mg(3.54mmol)から調製した。生成物311mg(71%)を黄色を帯びた粘性油状物として単離した。MS ISP(m/e):191.3(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.95 (s, 1H), 7.78 (s, 1 H), 7.45 (d, 1H), 6.36 (d, 2H), 3.92 (s 広域、 2H), 3.81 (s, 3H)。
【0164】
c)[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−(3−メトキシ−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−フェニル)−アミン
実施例64c)及び64d)と同様にして、中間体チオウレアを単離せずに、[3−メトキシ−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−フェニルアミン 120mg(0.63mmol)、イソチオシアン酸ベンゾイル108mg(0.66mmol)及び2−ブロモ−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)アセトン214mg(0.69mmol)から出発して調製した。生成物22mg(8%)を僅かに灰色を帯びた固体として単離した。MS ISN(m/e):457.9/456.0(100/98)(M−H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 10.68 (s 広域、 1H), 8.45-8.35 (m, 3H), 7.89 (s, 1H), 7.60-7.45 (m, 3H), 7.12 (d, 1H), 6.98 (d, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.95 (s, 3H)。
【0165】
実施例68
[5−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
a)2−クロロ−1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブタン−3−オン
実施例3工程a)と同様にして、標記化合物を、アセトニトリル(5ml)中の4−クロロ−3−トリフルオロメチルアニリン195mg(1mmol)、メチルビニルケトン421mg(6mmol)、亜硝酸tert.−ブチル155mg(1.5mmol)、塩化銅(II)161mg(1.2mmol)及びDBU 304mg(2mmol)から調製して、粗生成物を得て、それを更に精製しないで次の工程で使用した。
【0166】
b)[5−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、エタノール(1ml)中の粗2−クロロ−1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブタン−3−オン及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 53mg(0.2mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、標記化合物87mg(88%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):493.2/495.2(100/35)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.63 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.15 (d, 1H), 6.90 (d, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.00 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 2.31 (s, 6H)。
【0167】
実施例69
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−{4−メチル−5−[3−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−ベンジル]−チアゾール−2−イル}−アミン
a)2−クロロ−1−(3−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル)−ブタン−3−オン
実施例3工程a)と同様にして、標記化合物を、アセトニトリル(5ml)中の3−テトラフルオロエトキシ−アニリン209mg(1mmol)、メチルビニルケトン421mg(6mmol)、亜硝酸tert.−ブチル155mg(1.5mmol)、塩化銅(II)161mg(1.2mmol)及びDBU 304mg(2mmol)から調製して、粗生成物を得て、それを更に精製しないで次の工程で使用した。
【0168】
b)[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−{4−メチル−5−[3−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−ベンジル]−チアゾール−2−イル}−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、エタノール(1ml)中の粗2−クロロ−1−(3−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−フェニル)−ブタン−3−オン及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 53mg(0.2mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、標記化合物98mg(96%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):507.3(100)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.63 (s, 1H), 7.31 (t, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.15-7.04 (m, 4H), 6.88 (d, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.08-5.38 (tt, 1H), 3.99 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.28 (s, 6H)。
【0169】
実施例70
[5−(3−クロロ−4−メチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
a)2−クロロ−1−(3−クロロ−4−メチル−フェニル)−ブタン−3−オン
実施例3工程a)と同様にして、標記化合物を、アセトニトリル(5ml)中の3−クロロ−4−メチルアニリン141mg(1mmol)、メチルビニルケトン421mg(6mmol)、亜硝酸tert.−ブチル155mg(1.5mmol)、塩化銅(II)161mg(1.2mmol)及びDBU 304mg(2mmol)から調製して、粗生成物を得て、それを更に精製しないで次の工程で使用した。
【0170】
b)[5−(3−クロロ−4−メチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、エタノール(1ml)中の粗2−クロロ−1−(3−クロロ−4−メチル−フェニル)−ブタン−3−オン及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 53mg(0.2mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、標記化合物56mg(64%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):439.3/440.3/441.2/442.2(100/69/50/34)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.62 (s, 1H), 7.18-7.15 (m, 3H), 7.13 (s, 1H), 6.98 (d, 1H), 6.88 (d, 1H), 6.85 (s, 1H), 3.91 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.27 (s, 3H)。
【0171】
実施例71
[5−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
a)2−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ブタン−3−オン
実施例3工程a)と同様にして、標記化合物を、アセトニトリル(5ml)中の3,4−ジクロロ−アニリン162mg(1mmol)、メチルビニルケトン421mg(6mmol)、亜硝酸tert.−ブチル155mg(1.5mmol)、塩化銅(II)161mg(1.2mmol)及びDBU 304mg(2mmol)から調製して、粗生成物を得て、それを更に精製しないで次の工程で使用した。
【0172】
b)[5−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例1工程e)と同様にして、標記化合物を、エタノール(1ml)中の粗2−クロロ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ブタン−3−オン及び[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 53mg(0.2mmol)から調製した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール 9/1を用い、シリカゲルで精製して、標記化合物85mg(93%)を褐色の固体として得た。MS ISP(m/e):459.3/461.2/460.3/462.2(100/74/35/20)(M+H)1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.63 (s, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.03 (d, 1H), 6.89 (d, 1H), 6.86 (s, 1H), 3.93 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.27 (s, 3H)。
【0173】
ここから
実施例72
[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−メチル−4−フェニル−チアゾール−2−イル)−アミン
a)4−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール
実施例64a)と同様にして、4−フルオロ−1−ニトロベンゼン14.1g(100mmol)、4−メチルイミダゾール8.21g(100mmol)及び炭酸カリウム20.73g(150mmol)から調製した。生成物14.75g(73%)を褐色を帯びた固体として単離した。MS ISP(m/e):204.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 8.38 (d, 2H), 7.93 (s, 1H), 7.78 (d, 2H), 6.89 (s, 1H), 2.24 (s, 3H)。
【0174】
b)4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン
メタノール125mlと37% 塩酸120mlの混合物中の4−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−1H−イミダゾール38.5g(189mmol)の溶液を、氷浴中で冷却し、鉄粉47.5g(852mmol)をゆっくりと加えて温度を40〜50℃に保持した。酢酸エチル500mlを加え、混合物を濾過した。有機相を、希釈した炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。ジクロロメタン/ヘプタンからの結晶化により生成物20.9g(64%)を僅かに褐色を帯びた固体として得た。MS ISP(m/e):174.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 7.80 (s, 1H), 7.20-7.14 (m, 3H), 6.62 (d, 2H), 5.23 (s 広域、 2H), 2.13 (s, 3H)。
【0175】
c)[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア
実施例64c)と同様にして、4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミン 1.0g(5.77mmol)及びイソチオシアン酸ベンゾイル989mg(6.06mmol)から調製した。生成物1.27g(95%)を僅かに褐色を帯びた固体として単離した。MS(m/e):232.7(77)(M)。1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 9.80 (s 非常に広域、 1H), 8.08 (s, 1 H), 7.60-7.50 (m, 4H), 7.40 (s, 1H), 2.16 (s, 3H)。
【0176】
d)[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−メチル−4−フェニル−チアゾール−2−イル)−アミン
実施例64d)と同様にして、[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 100mg(0.43mmol)及び2−ブロモプロピオフェノン101mg(0.47mmol)から調製した。生成物140mg(94%)を無色の固体として単離した。MS ISP(m/e):347.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 10.48 (s, 1H), 9.46 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.88 (d, 2H), 7.69 (d, 2H), 7.47 (t, 2H), 7.36 (t, 1H), 2.46 (s, 3H), 2.34 (s, 3H)。
【0177】
実施例73
(4,5−ジフェニル−チアゾール−2−イル)−[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例64d)と同様にして、[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア(実施例72c))100mg(0.43mmol)及びデシルブロミド130mg(0.47mmol)から調製した。生成物155mg(88%)を無色の固体として単離した。MS ISP(m/e):409.3(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 10.74 (s, 1H), 9.50 (s, 1H), 8.00-7.90 (m, 3H), 7.73 (d, 2H), 7.49 (d, 2H), 7.40-7.30 (m, 8H), 2.35 (s, 3H)。
【0178】
実施例74
[4−(3−クロロ−4−メチル−フェニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
実施例64d)と同様にして、[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア(実施例72c))100mg(0.43mmol)及び2−ブロモ−3’−クロロ−4’−メチルプロピオフェノン124mg(0.47mmol)から調製した。生成物115mg(68%)を無色の固体として単離した。MS ISP(m/e):395.1(100)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 10.50 (s, 1H), 9.47 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.87 (d, 2H), 7.70-7.60 (m, 3H), 7.52 (d, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0179】
実施例76
(4−クロロ−フェニル)−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−イル}−メタノール
a)(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
塩化メチレン(2ml)中の2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−カルバルデヒド100mg(0.32mmol)の溶液に、ジ−tert.ブチル−ジカルボナート77mg(0.35mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン4mg(0.03mmol)を窒素下、0℃で加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を塩化メチレンで希釈し、水で1回、ブラインで1回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、溶離剤として塩化メチレン/メタノール 19/1を用い、シリカゲルで精製して、標記化合物100mg(49%)黄色の油状物として得た。1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 9.94 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.10 (d, 1H), 3.80 (s, 3H), 2.17 (s, 3H), 1.44 (s, 9H)。
【0180】
b)(4−クロロ−フェニル)−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−イル}−メタノール
テトラヒドロフラン(2ml)中の(5−ホルミル−チアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル100mg(0.24mmol)の溶液に、ジエチルエーテル中の1M 4−クロロフェニルマグネシウムブロミド溶液0.36ml(0.36mmol)を、窒素下で−78℃にてゆっくりと加えた。反応物を−78℃で1時間、0℃で30分間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液で処理し、塩化メチレンで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を、塩化メチレン/メタノール/飽和NH水溶液 9/1/0.1を用い、シリカゲルで精製して、標記化合物14mg(14%)を黄色のガム状物として得た。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.58 (s, 1H), 7.41 (d, 2H), 7.35 (d, 2H), 7.19 (s, 1H), 7.16 (d, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.90 (d, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.28 (s, 3H)。
【0181】
実施例77
{4−[1−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−エチル]−チアゾール−2−イル}−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン
エタノール(3ml)中の[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 78.7mg(0.3mmol)及び3,4’−ジクロロ−2,2−ジメチル−プロピオフェノン(CAS:30127−02−7)76.2mg(0.33mmol)の懸濁液を、一晩加熱還流した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を、塩化メチレン/メタノール 19/1〜9/1を溶離剤として使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物103mg(78%)を無色の泡状物として得て、それを放置して結晶化させた。MS ISP(m/e):439.2/441.3(100/47)(M+H)1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 10.32 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.32 (dd, 4H), 7.19 (d, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.85 (d, 1H), 6.67 (s, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 1.64 (s, 6H)。
【0182】
実施例78
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−{4−[1−メチル−1−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−エチル]−チアゾール−2−イル}−アミン
a)2−メチル−2−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−プロピオニトリル
カリウムtert.−ブトキシド3.44g(30mmol)を、テトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、窒素雰囲気下で撹拌した。テトラヒドロフラン(10mL)に溶解した(3,4,5−トリフルオロフェニル)−アセトニトリル2.12g(12mmol)を、0℃で適下した。溶液は橙色に変化し、熱を放出した。テトラヒドロフラン(10mL)に溶解したヨウ化メチル1.88mL(30mmol)を滴下した。溶液は淡褐色に変化し、20℃で4時間撹拌した。反応物を水に注ぎ、ジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下蒸発させて、標記化合物2.30g(96%)を黄色の固体として得た。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 7.26 (m, 2H), 1.71 (s, 6H)。
【0183】
b)3−メチル−3−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ブタン−2−オン
ベンゼン(120mL)中の2−メチル−2−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−プロピオニトリル2.3g(12mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリドの2.8M溶液4.62ml(14mmol)を撹拌しながら、窒素雰囲気下で50℃にてゆっくりと加えた。反応混合物を2時間加熱還流し、その後、冷却し、10% 塩化アンモニウム水溶液(24mL)に注いだ。有機層を分離し、2N塩酸水溶液(6mL)で処理した。反応物を1時間加熱還流した。反応混合物を冷却した後、水で希釈し、ベンゼンで2回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、ヘプタン/酢酸エチル 9/1を溶離剤として使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物2.13g(73%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 7.26-7.21 (m, 2H), 1.97 (s, 3H), 1.42 (s, 6H)。
【0184】
c)1−クロロ−3−メチル−3−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ブタン−2−オン
ジクロロエタン(2.5ml)とメタノール(1.3mmol)の混合物中の3−メチル−3−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ブタン−2−オン108mg(0.5mmol)及びベンジルトリメチルアンモニウムジクロロヨージド359mg(1.0mmol)の溶液を、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を5% 重亜硫酸ナトリウム水溶液(1.25ml)用いて氷冷却下で処理した。混合物を10分間撹拌し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を、塩化メチレンを溶離剤として使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物129mg(定量)を褐色の油状物として得た。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ (ppm) = 6.93-6.87 (m, 4H), 4.05 (s, 2H), 1.53 (s, 6H)。
【0185】
d)[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−{4−[1−メチル−1−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−エチル]−チアゾール−2−イル}−アミン
エタノール(3ml)中の[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオウレア 78.7mg(0.3mmol)及び1−クロロ−3−メチル−3−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ブタン−2−オン90.2mg(0.36mmol)の懸濁液を、一晩加熱還流した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を、塩化メチレン/メタノール 19/1〜9/1を溶離剤として使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物95mg(69%)を明黄色の固体として得た。MS ISP(m/e):459.1(100)[(M+H)]。1H NMR (DMSO-D6, 300 MHz): δ (ppm) = 10.38 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.23-7.18 (m, 3H), 7.01 (s, 1H), 6.88 (d, 1H), 6.69 (s, 1H), 3.68 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 1.65 (s, 6H)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化26】


[式中、
ヘタリールIは、
【化27】


であり;
ヘタリールIIは、
【化28】


であり;
は、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
/Rは、互いに独立に、水素、
低級アルキル、
ハロゲンで置換されている低級アルキル、
CHO、
フェニル又は−CRR’−フェニル(該フェニル環は、非置換であるか、又は1個以上のハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシもしくは低級アルコキシで、置換されている)であるか、あるいは、
−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)−ピペリジン−1−イル、
−CH−C(O)NH−低級アルキル、
−CH−C(O)NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)O−低級アルキル、
−CHR−NH
−CHR−NH−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−(CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−シクロアルキル、
−CHR−NHC(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)−CHO−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)O−ハロゲンで置換されている低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHCHCHO−低級アルキル、
−CHR−NH−S(O)−場合によりハロゲンもしくは低級アルキルで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−低級アルキル、
−CH−ピペリジン−1−イル、
−CH−モルホリニル、又は
−インドール−2−カルボン酸−(3,4−ジフルオロ−フェニル)アミドであり;
R/R’は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ベンジル又はヒドロキシであり;
は、水素、
−C(O)O−低級アルキル、
−C(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−C(O)−ハロゲンで置換されている低級アルキル、
−C(O)−低級アルキル、
−S(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−S(O)−低級アルキル、
−S(O)−CH−フェニル、
−場合によりハロゲンで置換されているベンジル、
−CH−CH−フェニル、
−C(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル又は、
−C(O)−CH−低級アルコキシであり;
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシで置換されている低級アルキルであるか、又は低級アルキルであり;
nは、0又は1である]
で示される化合物、又は薬学的に活性な酸付加塩。
【請求項2】
式(I−A−1):
【化29】


[式中、
は、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
/Rは、互いに独立に、水素、
低級アルキル、
ハロゲンで置換されている低級アルキル、
CHO、
フェニル又は−CRR’−フェニル(該フェニル環は、非置換であるか、又は1個以上のハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシもしくは低級アルコキシで、置換されている)であるか、あるいは、
−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)−ピペリジン−1−イル、
−CH−C(O)NH−低級アルキル、
−CH−C(O)NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)O−低級アルキル、
−CHR−NH
−CHR−NH−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−(CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−シクロアルキル、
−CHR−NHC(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)−CHO−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)O−ハロゲンで置換されている低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHCHCHO−低級アルキル、
−CHR−NH−S(O)−場合によりハロゲンもしくは低級アルキルで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−低級アルキル、
−CH−ピペリジン−1−イル、
−CH−モルホリニル、又は
−インドール−2−カルボン酸−(3,4−ジフルオロ−フェニル)アミドであり;
R/R’は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ベンジル又はヒドロキシであり;
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシで置換されている低級アルキルであるか、又は低級アルキルである]
で示される請求項1に包含される化合物、又は薬学的に活性な酸付加塩。
【請求項3】
が、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
/Rが、互いに独立に、水素、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、−CRR’−フェニル(これは、非置換であるか、又は1個以上のハロゲン、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルコキシもしくは低級アルコキシで、置換されている)であるか、又は
場合によりハロゲンで置換されている−CH−C(O)NH−フェニルであるか、又は
−CHR−NHC(O)O−低級アルキル、−CHR−NHC(O)O−ハロゲンで置換されている低級アルキルであるか、又は
−CHR−NHC(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニルであるか、又は
−CHR−NHC(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニルであるか、又は
−CHR−NH−S(O)−場合によりハロゲンもしくは低級アルキルで置換されているフェニルであるか、又は
−CHR−NH−S(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニルであるか、又は
−CHR−NH−S(O)−低級アルキルであり;
R/R’が、ここで、R/R’の少なくとも一方は、水素以外であるか、あるいは互いに独立に、水素、低級アルキル、ベンジル又はヒドロキシであり;
が、水素、又は低級アルキルである、
請求項2に包含される式(I−A−1)の化合物、又は薬学的に活性なその酸付加塩。
【請求項4】
化合物が:
[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[5−(4−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
5−[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミノ]−2−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−ベンゾニトリル、
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−[4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[4−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−(4−イミダゾール−1−イル−3−メトキシ−フェニル)−アミン、
N−(4−フルオロ−フェニル)−2−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−アセトアミド、
((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル、
2−(4−フルオロ−フェニル)−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−アセトアミド、
4−フルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−ベンズアミド、
3,3,3−トリフルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−プロピオンアミド、
4−フルオロ−N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−ベンゼンスルホンアミド、
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−C−フェニル−メタンスルホンアミド、
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−3−メチル−ブチル)−メタンスルホンアミド、
2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−トリフルオロメチル−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル、
N−((S)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−4−イル}−2−フェニル−エチル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド、
{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−イル}−フェニル−メタノール、
(4−クロロ−フェニル)−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−チアゾール−5−イル}−メタノール、
{4−[1−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−エチル]−チアゾール−2−イル}−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、又は
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−{4−[1−メチル−1−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−エチル]−チアゾール−2−イル}−アミンである、
請求項3記載の式(I−A−1)の化合物。
【請求項5】
が、水素、又は低級アルコキシであり;
/Rが、互いに独立に、低級アルキル又はベンジル(これは、非置換であるか、又は1個以上のハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、もしくはハロゲンで置換されている低級アルコキシで、置換されている)であり、そして
が、低級アルキルである、
請求項2記載の式(I−A−1)の化合物、又は薬学的に活性な酸付加塩。
【請求項6】
化合物が:
4−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−4−メチル−チアゾール−5−イルメチル}−ベンゾニトリル、
[5−(2−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[5−(4−tert−ブチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−[4−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−チアゾール−2−イル]−アミン、
[5−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−{4−メチル−5−[3−(1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシ)−ベンジル]−チアゾール−2−イル}−アミン、
[5−(3−クロロ−4−メチル−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、又は、
[5−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミンである、請求項5記載の式(I−A−1)の化合物。
【請求項7】
式(I−A−2):
【化30】


[式中、
は、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
/Rは、互いに独立に水素、
低級アルキル、
ハロゲンにより置換されている低級アルキル、
CHO、
フェニル又はベンジル(これらは、非置換であるか、又はハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキルもしくは低級アルコキシで、置換されている)であり、あるいは
−CHR−フェニル、
−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)O−低級アルキル、
−CH−C(O)−ピペリジン−1−イル、
−CH−C(O)NH−低級アルキル、
−CH−C(O)NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)O−低級アルキル、
−CHR−NH
−CHR−NH−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−(CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−シクロアルキル、
−CHR−NHC(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHC(O)−CHO−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−低級アルキル、
−CHR−NHC(O)O−ハロゲンにより置換されている低級アルキル、
−CHR−NHC(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NHCHCHO−低級アルキル、
−CHR−NH−S(O)−場合によりハロゲン又は低級アルキルで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−CHR−NH−S(O)−低級アルキル、
−CH−ピペリジン−1−イル、又は
−CH−モルホリニルであり;
Rは、水素、低級アルキル、ベンジル又はヒドロキシである]
で示される請求項1に包含される化合物、又は薬学的に活性なその酸付加塩。
【請求項8】
が、水素又は低級アルコキシであり、そして
/Rが、互いに独立に低級アルキル又はハロゲンにより置換されているベンジルである、
請求項7記載の式(I−A−2)の化合物。
【請求項9】
化合物が、[5−(3−クロロ−ベンジル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェニル)−アミンである、
請求項8記載の式(I−A−2)の化合物。
【請求項10】
式(I−B−1):
【化31】


[式中、
は、水素、低級アルコキシ又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
nは、0又は1である]
で示される請求項1に包含される化合物、又は薬学的に活性なその酸付加塩。
【請求項11】
が、低級アルコキシであり、Rが、低級アルキルであり、そしてnが、0又は1である、請求項10記載の式(I−B−1)の化合物。
【請求項12】
化合物が:
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アミン、又は
(5,6−ジヒドロ−4H−シクロペタチアゾール−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミンである、
請求項11記載の式(I−B−1)の化合物。
【請求項13】
式(I−C−1):
【化32】


[式中、
は、低級アルコキシであり;
は、水素、
−C(O)O−低級アルキル、
−C(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−C(O)−ハロゲンで置換されている低級アルキル、
−C(O)−低級アルキル、
−S(O)−場合によりハロゲンで置換されているフェニル、
−S(O)−低級アルキル、
−S(O)−CH−フェニル、
−場合によりハロゲンで置換されているベンジル、
−CH−CH−フェニル、
−C(O)−CH−場合によりハロゲンで置換されているフェニル又は、
−C(O)−CH−低級アルコキシであり;
は、水素又は低級アルキルである]
で示される請求項1に包含される化合物、又は薬学的に活性なその酸付加塩。
【請求項14】
化合物が:
2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミントリヒドロクロリド、
(4−フルオロ−フェニル)−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−メタノン、
3,3,3−トリフルオロ−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−プロパン−1−オン、
1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−2,2−ジメチル−プロパン−1−オン、
[5−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
(5−メタンスルホニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−フェニルメタンスルホニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン、
[5−(4−フルオロ−ベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル]−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン、
[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−(5−フェネチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)−アミン、
2−(4−フルオロ−フェニル)−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−エタノン、又は
2−メトキシ−1−{2−[3−メトキシ−4−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−フェニルアミノ]−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル}−エタノンである、
請求項13記載の式(I−C−1)の化合物。
【請求項15】
請求項1〜14と同義である式(I)の化合物の製造方法であって、
a)式(II):
【化33】


で示される化合物を、式(III):
【化34】


で示される化合物と反応させて、式(I−A):
【化35】


[式中、置換基は、上述の意味を有する]で示される化合物とすること、そして、
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること;あるいは、
b)式(IV):
【化36】


で示される化合物を、式(V):
【化37】


で示される化合物と反応させ、式(I−A):
【化38】


[式中、置換基は、上述の意味を有し、そしてXは、ハロゲンである]で示される化合物とすること、そして、
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること;あるいは、
c)式(II):
【化39】


で示される化合物を、式(VI):
【化40】


で示される化合物と反応させ、式(I−B):
【化41】


[式中、置換基は、上述の意味を有する]で示される化合物とすること、そして、
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること;あるいは、
d)式(II):
【化42】


で示される化合物を、式(VII):
【化43】


で示される化合物と反応させて、式(I−a):
【化44】


で示される化合物とすること、そして式(I−a)で示される化合物を脱保護すること、そして、所望であれば、下記式:
【化45】


で示される化合物を、アミノ化、アルキル化、アシル化、又はスルホニル化して、式(I−C):
【化46】


[式中、置換基は、上述の意味を有する]で示される化合物とすること、そして、
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換することを含む、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法によるか又は同等の方法により製造する場合の、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項17】
請求項1〜14のいずれか一項記載の一つ以上の化合物及び薬学的に許容し得る賦形剤を含有する、医薬。
【請求項18】
アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、遺伝性アミロイド性脳出血、オランダ型(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症又はダウン症候群の処置のための、請求項17記載の医薬。
【請求項19】
アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、遺伝性アミロイド性脳出血、オランダ型(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症又はダウン症候群の処置用の医薬の製造のための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項20】
本明細書に前述の発明。

【公表番号】特表2010−526847(P2010−526847A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−507876(P2010−507876)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【国際出願番号】PCT/EP2008/055290
【国際公開番号】WO2008/138753
【国際公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】