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アルコール検知器動作確認装置
説明

アルコール検知器動作確認装置

【課題】アルコール検知器の正常動作を確認する。
【解決手段】アルコールガス格納部101と、不活性ガス格納部103と、アルコールガス格納部のガスを外部に導出するための第1の経路105と、不活性ガス格納部のガスを外部に導出するための第2の経路107と、第1の経路の端部に形成された第1のガス放出部109と、第2の経路の端部に形成された第2のガス放出部111と、アルコール検知器131、133を裁置する、アルコール検知器裁置部113、115と、第1のガス放出部とアルコール検出器裁置部に裁置されたアルコール検出器の距離を第1の所定の距離に保持して第1のガス放出部を固定する第1のガス放出部固定部117と、第2のガス放出部とアルコール検出器裁置部に裁置されたアルコール検出器の距離を第2の所定の距離に保持して第2のガス放出部を固定する第2のガス放出部固定部119とを備える、アルコール検知器の動作確認装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明の実施例は、例えば、アルコール検知器動作確認装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、ガス検出装置の検査用のアルコールガス放出器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−69411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
運転者による酒気帯び運転を無くす等の目的で、2011年5月から、国土交通省により、自動車運送事業者に対して、アルコール検知器の使用が義務付けられた(旅客自動車運送事業運輸規則(昭和31年運輸省令第44号)及び貨物自動車運送事業輸送安全規則(平成2年運輸省令第22号)、以下「法令」と略称。)。
【0005】
本願出願人と同一出願人による、特願2011−027413号に記載されるような、アルコール検知器が、その用に供されているが、上記法令によれば、自動車運送事業者は、上記アルコール検知器が正常に動作するか否かを検査する義務も負う。
【0006】
つまり、
(a)運転者の呼気中にアルコールが含まれている場合に、アルコール検知器がアルコールの存在を検知し、
(b)運転者の呼気中にアルコールが含まれていない場合に、アルコール検知器がアルコールの存在を検知しない、
ことをチェックしなければならない。
【0007】
上記特許文献1の発明を利用して、当該アルコールガス放出器からのアルコールガスを、上記アルコール検知器に印加すれば、理論的には、上記(a)の、「アルコール検知器がアルコールの存在を検知する」ことは確認できると予想される。
【0008】
しかし、法令によれば、上記(b)、即ち、運転者の呼気中にアルコールが含まれていない場合に、アルコール検知器がアルコールの存在を検知しない、ことをも重ねてチェックしなければならない。
【0009】
つまり、
(a)運転者の呼気中にアルコールが含まれている場合に、アルコール検知器がアルコールの存在を検知し、且つ、
(b)運転者の呼気中にアルコールが含まれていない場合に、アルコール検知器がアルコールの存在を検知しない、
ことの双方をチェックしなければならない、
ということが本願発明実施例の解決課題である。
【0010】
特許文献1には、このような解決課題も、また、当該課題を解決するための示唆も示されていない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本出願は、以下の各発明を提供する。
[発明1]
所定のアルコール濃度を有するガスを格納する、アルコールガス格納部(101)と、
アルコールを含まない不活性ガスを格納する、不活性ガス格納部(103)と、
前記アルコールガス格納部のガスを外部に導出するための第1の案内経路(105)と、
前記不活性ガス格納部のガスを外部に導出するための第2の案内経路(107)と、
前記第1の案内経路の端部に形成された第1のガス放出部(109)と、
前記第2の案内経路の端部に形成された第2のガス放出部(111)と、
アルコール検知器を裁置する、アルコール検知器裁置部(113,115)と、
前記第1のガス放出部と、前記アルコール検出器裁置部に裁置されたアルコール検出器の距離を、第1の所定の距離(x)に保持した状態で、前記第1のガス放出部を固定する、第1のガス放出部固定部(117)と、
前記第2のガス放出部と、前記アルコール検出器裁置部に裁置されたアルコール検出器の距離を、第2の所定の距離(y)に保持した状態で、前記第2のガス放出部を固定する、第2のガス放出部固定部(119)と、
を備える、
アルコール検知器の動作確認装置。
【0012】
このように構成することによって、(a)運転者の呼気中にアルコールが含まれている場合に、アルコール検知器がアルコールの存在を検知し、且つ、(b)運転者の呼気中にアルコールが含まれていない場合に、アルコール検知器がアルコールの存在を検知しない、ことの双方をチェックすることが可能となる。
[発明2]
前記第1の所定の距離(x)が、前記アルコールガスの噴霧によって、前記アルコール検出器のアルコールセンサ表面の組成が化学変化をおこしてセンサの抵抗値が変化しない程度の離れた距離であり、かつ、記アルコール検出器のセンサによってアルコールの存在が検出される程度の近い距離であること、の双方の条件を満足する距離であり、
前記第2の所定の距離が、前記アルコール検出器のセンサの検知可能風量より強い風量を確保できるだけの近い距離である、
発明1に記載のアルコール検知器の動作確認装置。
【0013】
このように構成することによって、アルコール検出器のアルコールセンサ表面の組成が化学変化をおこしてセンサの抵抗値が変化しないこと、及び、不活性ガスの吹き付けが、アルコールセンサの検知限の風量より大きいことを保証しつつ、アルコール検出器のチェックを行うことが可能となる。
【0014】

[発明3]
前記不活性ガスが、非飲酒時の、人の呼気成分に含有される気体を有した噴霧ガスであり、前記アルコールガスが、飲酒時の、人の呼気成分に含有される気体を有した噴霧ガスである、
発明1又は2のいずれかに記載のアルコール検知器の動作確認装置。
【0015】
このように構成することによって、アルコール検知器の通常の使用状態(人の呼気を用いて測定)に近い測定条件でのチェックが可能となる。

[発明4]
前記第1のガス放出部が前記第1のガス放出部固定部から着脱可能であり、且つ、前記第2のガス放出部が前記第2のガス放出部固定部から着脱可能であり、それにより、前記アルコール検知器裁置部(113,115)に裁置することが困難な形状のアルコール検知器に対しても、前記アルコールガス及び前記不活性ガスを噴霧可能である、
発明1から3のいずれかに記載のアルコール検知器の動作確認装置。
【0016】
このように構成することによって、アルコール検知器裁置部(113,115)に裁置することが困難な形状のアルコール検知器に対しても、前記アルコールガス及び前記不活性ガスを噴霧可能となる。
【0017】

なお、本願出願時の明細書の記載を基礎として、特許請求の範囲の記載が補正され得ることは勿論であるが、その際に、以下の各「発明」の内容を訂正することは予定しない(以下の各「発明」は、本願明細書における開示の要点としての意味を持つ)。
【0018】

審査中の手続補正によって、及び、特許後の訂正審判又は訂正請求において、法的な制限の範囲内で、本発明は、以上の種々の態様に訂正され得る。
【0019】
なお、特許後の訂正審判又は訂正請求における「実質上特許請求の範囲を変更」の判断は、特許時の請求項に新たな構成要素が追加されたか否か(即ち、いわゆる外的付加が為されたか否か)、又は、特許時の請求項の1つ又はそれより多いいずれかの構成要素を更に限定するものか(即ち、いわゆる内的付加が為されたか)によって判断されるべきでなく、訂正の前後の請求項に係る発明の効果が類似するか否かの観点から為されるべきである。
【発明の効果】
【0020】
本願発明の実施例により、
(a)運転者の呼気中にアルコールが含まれている場合に、アルコール検知器がアルコールの存在を検知し、且つ、
(b)運転者の呼気中にアルコールが含まれていない場合に、アルコール検知器がアルコールの存在を検知しない、
ことの双方をチェックすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施例の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本明細書は、多数の特定のものを含むが、これらは、特許請求される又は特許請求されることができる範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の内容において、本明細書に説明される特定の特徴は、さらに、単一の実施形態において組み合わせて実施することができる。対照的に、単一の実施形態の内容において説明される種々の特徴は、さらに、多数の実施形態において、又はあらゆる好適な小結合において実施することができる。さらに、特徴は、特定の組み合わせにおいて作用するように上述され、さらに最初に、そのように特許請求されることがあるが、特許請求される組み合わせからの1つ又はそれ以上の特徴は、幾つかの場合においては、その組み合わせから実行されることができ、特許請求される組み合わせは、小結合又は様々な小結合に向けられることができる。
【0023】
以下の実施の形態は、単に、本発明の一例であり、特許請求の範囲に記載される発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は本発明のアルコール検知器の動作確認装置の実施例の外観図である。
【0024】
基台120の上に、格納容器100が設置される。この格納容器100の内部には、アルコールガス格納部101及び不活性ガス格納部103が収納される。
アルコールガス格納部101からは、格納されたアルコールガスを外部に導く第1の案内経路105が延び、不活性ガス格納部103からは、格納された不活性ガス(窒素等)を外部に導く第2の案内経路107が延びる。
【0025】
第1の案内経路105の端部には、第1のガス放出部109が形成され、第2の案内経路107の端部には第2のガス放出部111が形成される。
基台102には、アルコール検知器裁置部113及び115が設けられる。
【0026】
第1のガス放出部109は、アルコール検知器裁置部113の上方向にxだけの距離離れた位置に固定される。この固定部が、第1のガス放出部固定部117である。
第2のガス放出部111は、アルコール検知器裁置部115の上方向にyだけの距離離れた位置に固定される。この固定部が、第2のガス放出部固定部119である。
【0027】
アルコール検知器131、133には、アルコールガスセンサが内蔵されているが、このセンサが高濃度ガス、シリコン系ガス等にさらされると、濃度や条件によりセンサ表面の組成が化学変化をおこしセンサの抵抗値が変化してしまう。センサの抵抗値が変化すると、正確なガス測定に悪影響を与える。
【0028】
一方、アルコール検出器のセンサによってアルコールの存在が検出される程度の近い距離である必要もある。
そこで、本発明の実施例では、第1のガス放出部109は、アルコール検知器裁置部113の上方向にxだけの距離離れた位置に固定される。この距離xが、第1のガス放出部109からのアルコールガスの噴霧によって、アルコール検出器131のアルコールセンサ表面の組成が化学変化をおこしてセンサの抵抗値が変化しないと同時に、アルコール検出器のセンサによってアルコールの存在が検出される程度の近い程度の距離である。
【0029】
また、多くのアルコール検知器は、人の呼気に対応する強度の風量を検知して初めて作動状態となるように設定されている。これは、飲酒した人が、自分の息を吹きかけずに、アルコール検知器を手で持って振り回して、外気を検知器に当てることによって、「アルコール非検知」の結果を導く、等の回避行為を防ぐためである。
【0030】
そこで、本発明の実施例では、第2のガス放出部111は、アルコール検知器裁置部115の上方向にyだけの距離離れた位置に固定される。
この距離yが、アルコール検出器133のセンサの検知可能風量より強い風量を確保できるだけの近い距離である。
【0031】
なお、以上の実施の形態の変形例として、以下のような実施例も考えられる。
【実施例1】
【0032】
不活性ガスが、非飲酒時の、人の呼気成分に含有される気体を有した噴霧ガスであり、アルコールガスが、飲酒時の、人の呼気成分に含有される気体を有した噴霧ガスであるもの。
【0033】
このように構成することによって、アルコール検知器の通常の使用状態(人の呼気を用いて測定)に近い測定条件でのチェックが可能となる。
【実施例2】
【0034】
第1のガス放出部109が第1のガス放出部固定部117から着脱可能であり、且つ、前記第2のガス放出部111が前記第2のガス放出部固定部119から着脱可能であり、それにより、アルコール検知器裁置部113、115に裁置することが困難な形状のアルコール検知器に対しても、前記アルコールガス及び前記不活性ガスを噴霧可能であるもの。
【0035】
このように構成することによって、アルコール検知器裁置部(113,115)に裁置することが困難な形状のアルコール検知器に対しても、前記アルコールガス及び前記不活性ガスを噴霧可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本願発明の実施例は、例えば、アルコール検知器の動作確認装置として利用可能である。
【符号の説明】
【0037】
100 格納容器
101 アルコールガス格納部
103 不活性ガス格納部
105 第1の案内経路
107 第2の案内経路
109 第1のガス放出部
111 第2のガス放出部
113 、アルコール検知器裁置部
115 、アルコール検知器裁置部
117 第1のガス放出部固定部
119 第2のガス放出部固定部
120 基台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のアルコール濃度を有するガスを格納する、アルコールガス格納部(101)と、
アルコールを含まない不活性ガスを格納する、不活性ガス格納部(103)と、
前記アルコールガス格納部のガスを外部に導出するための第1の案内経路(105)と、
前記不活性ガス格納部のガスを外部に導出するための第2の案内経路(107)と、
前記第1の案内経路の端部に形成された第1のガス放出部(109)と、
前記第2の案内経路の端部に形成された第2のガス放出部(111)と、
アルコール検知器を裁置する、アルコール検知器裁置部(113,115)と、
前記第1のガス放出部と、前記アルコール検出器裁置部に裁置されたアルコール検出器の距離を、第1の所定の距離(x)に保持した状態で、前記第1のガス放出部を固定する、第1のガス放出部固定部(117)と、
前記第2のガス放出部と、前記アルコール検出器裁置部に裁置されたアルコール検出器の距離を、第2の所定の距離(y)に保持した状態で、前記第2のガス放出部を固定する、第2のガス放出部固定部(119)と、
を備える、
アルコール検知器の動作確認装置。
【請求項2】
前記第1の所定の距離(x)が、前記アルコールガスの噴霧によって、前記アルコール検出器のアルコールセンサ表面の組成が化学変化をおこしてセンサの抵抗値が変化しない程度の離れた距離であり、かつ、記アルコール検出器のセンサによってアルコールの存在が検出される程度の近い距離であること、の双方の条件を満足する距離であり、
前記第2の所定の距離(y)が、前記アルコール検出器のセンサの検知可能風量より強い風量を確保できるだけの近い距離である、
請求項1に記載のアルコール検知器の動作確認装置。
【請求項3】
前記不活性ガスが、非飲酒時の、人の呼気成分に含有される気体を有した噴霧ガスであり、前記アルコールガスが、飲酒時の、人の呼気成分に含有される気体を有した噴霧ガスである、
請求項1又は2のいずれかに記載のアルコール検知器の動作確認装置。
【請求項4】
前記第1のガス放出部が前記第1のガス放出部固定部から着脱可能であり、且つ、前記第2のガス放出部が前記第2のガス放出部固定部から着脱可能であり、それにより、前記アルコール検知器裁置部(113,115)に裁置することが困難な形状のアルコール検知器に対しても、前記アルコールガス及び前記不活性ガスを噴霧可能である、
請求項1から3のいずれかに記載のアルコール検知器の動作確認装置。

【図1】
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【公開番号】特開2013−53945(P2013−53945A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192738(P2011−192738)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(593222090)中央自動車工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】