アンテナパターンフレーム、電子装置のケース及びその製造金型
【課題】本発明は、アンテナパターンフレーム、電子装置のケース及びその製造金型に関する。より詳細には、アンテナ放射体が電子装置のケースに埋め込まれるように放射体を表面に形成したアンテナパターンフレーム、電子装置のケース及びその製造金型に関する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームは、信号を送信又は受信するアンテナパターン部と当該信号が電子装置の回路基板に送信又は受信されるようにする連結端子部とが形成される放射体と、当該放射体がモールド射出成形されて製造され前記アンテナパターン部が前記電子装置のケース内部に埋め込まれるようにし前記放射体を支持する放射体フレームとを含み、前記放射体フレームは、前記放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に着脱可能に締結部が形成されることができる。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームは、信号を送信又は受信するアンテナパターン部と当該信号が電子装置の回路基板に送信又は受信されるようにする連結端子部とが形成される放射体と、当該放射体がモールド射出成形されて製造され前記アンテナパターン部が前記電子装置のケース内部に埋め込まれるようにし前記放射体を支持する放射体フレームとを含み、前記放射体フレームは、前記放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に着脱可能に締結部が形成されることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナパターンフレーム、電子装置のケース及びその製造金型に関する。より詳細には、アンテナ放射体が電子装置のケースに埋め込まれるように当該放射体を表面に形成したアンテナパターンフレーム、電子装置のケース及びその製造金型に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信を支援する携帯電話、PDA、ナビゲーション、ノートパソコン等の移動通信端末機は、現代社会に不可欠な重要な装置である。上記移動通信端末機は、CDMA、無線ラン、GSM、DMB等の機能が加わる傾向に発展しており、これら機能を可能にする最も重要な部品の一つがアンテナである。
【0003】
このような移動通信端末機に用いられるアンテナは、ロッドアンテナやヘリカルアンテナ等の外装型から、端末機内部に配置される内蔵型に発展する傾向にある。
【0004】
外装型は、外部の衝撃に脆弱であるという問題点があり、内蔵型は、端末機自体の体積が増加するという問題点があった。
【0005】
このような問題点を解決するために、移動通信端末機と一体化させるための研究が活発に行われている。
【0006】
最近、本出願人は、電子装置のケースにアンテナを埋め込むために、放射体をモールド射出成形してアンテナパターンフレームを形成し、当該アンテナパターンフレームをモールド射出成形、即ち、二重射出してアンテナパターンフレームの表面に形成される放射体が電子装置のケース内に埋め込まれるようにする方案を提示した。
【0007】
このように、二重射出によって放射体が埋め込まれた電子装置のケースを製造する場合、放射体が形成されたアンテナパターンフレームを、電子装置のケースを製造する製造金型に配置し、樹脂材を流入させて樹脂材とアンテナパターンフレームとが一体化した電子装置のケースが形成される。
【0008】
しかしながら、上記のような工程は、極限の高温及び高圧の射出液が流入される工程が求められ、電子装置のケースの製造金型内に配置されるアンテナパターンフレームの厚さに比べて電子装置のケースになる製造金型の内部空間がさらに大きい場合、高温及び高圧の射出液によってアンテナパターンフレームが電子装置のケースの製造金型内で動く問題点があった。
【0009】
その結果、高温及び高圧の射出液によってアンテナパターンフレームが電子装置のケースの製造金型内に固定されないため、外観不良、即ち、品質不良が発生するという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、放射体を表面に形成したアンテナパターンフレーム、アンテナ放射体を埋め込んだ電子装置のケースを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、上記アンテナパターンフレーム及び上記アンテナ放射体を埋め込んだ電子装置のケースの製造金型を提供することである。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、アンテナ放射体を埋め込んだ電子装置のケースを成形する場合、上記アンテナパターンフレームを電子装置のケースの製造金型に安定的に固定させることで、電子装置のケースの外観不良を減らすことである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームは、信号を送信又は受信するアンテナパターン部と当該信号が電子装置の回路基板に送信又は受信されるようにする連結端子部とが形成される放射体と、当該放射体がモールド射出成形されて製造され上記アンテナパターン部が上記電子装置のケースの内部に埋め込まれるようにし上記放射体を支持する放射体フレームとを含み、当該放射体フレームは、上記電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に着脱可能に締結部が形成されることができる。
【0014】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記締結部は、上記放射体フレームから伸びて形成された延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がって形成された固定部とからなることを特徴とすることができる。
【0015】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記締結部は、複数形成され、上記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つであることを特徴とすることができる。
【0016】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記固定部間の空間は、上記放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に形成された締結支持部に対応される形状であることを特徴とすることができる。
【0017】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記締結部は、上記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部とからなることを特徴とすることができる。
【0018】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記放射体は、当該放射体の一部であって上記アンテナパターン部と上記連結端子部とを連結する連結部を備え、当該連結部は、上記アンテナパターン部が上記放射体フレームの一面に形成され、上記連結端子部が上記放射体フレームの一面の反対面に形成されるように連結することを特徴とすることができる。
【0019】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記連結端子部は、上記放射体フレームの上記アンテナパターン部が形成された一面の反対面から突出される放射体支持部によって接触され支持されることを特徴とすることができる。
【0020】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースは、信号を送信又は受信するアンテナパターン部と当該信号が電子装置の回路基板に送信又は受信されるようにする連結端子部とが形成される放射体と、当該放射体がモールド射出成形されて製造され当該放射体を支持し固定し当該放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に着脱可能に締結部が形成される放射体フレームと、当該放射体フレームの一面を覆うことで上記アンテナパターン部が上記放射体フレームとの間に埋め込まれるようにするケースフレームとを含むことができる。
【0021】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記締結部は、上記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がった固定部とからなることを特徴とすることができる。
【0022】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記締結部は、複数形成され、上記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つであることを特徴とすることができる。
【0023】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記固定部間の空間は、上記放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に形成された締結支持部に対応される形状であることを特徴とすることができる。
【0024】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記締結部は、上記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部とからなることを特徴とすることができる。
【0025】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記放射体は、当該放射体の一部であって上記アンテナパターン部と上記連結端子部とを連結する連結部を備え、当該連結部は、上記アンテナパターン部が上記放射体フレームの一面に形成され、上記連結端子部が上記放射体フレームの一面の反対面に形成されるように連結することを特徴とすることができる。
【0026】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記連結端子部は、上記放射体フレームの上記アンテナパターン部が形成された一面の反対面から突出される放射体支持部によって接触され支持されることを特徴とすることができる。
【0027】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型は、信号を送信又は受信するアンテナパターン部と電子装置の回路基板に連結される連結端子部とを備える放射体と当該放射体を支持する放射体フレームと当該放射体フレームのいずれか一つの面に形成された締結部とを備えるアンテナパターンフレームが収容される上部金型及び下部金型と、当該上部金型と当該下部金型との合型によって生じる内部空間に樹脂材の流入によって上記アンテナパターンフレームが樹脂材と結合して電子装置のケースを形成するように当該上部金型及び当該下部金型の少なくとも一つに形成される樹脂材流入部とを含み、上記下部金型は上記締結部が着脱されるように形成される締結支持部を備え、上記内部空間によって上記アンテナパターンフレームが上記電子装置のケースになることを特徴とすることができる。
【0028】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型の上記締結部は、上記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がった固定部とからなり、上記下部金型の締結支持部は、当該下部金型から伸びる延長支持部と、当該延長支持部の端部から折れ曲がった固定支持部とからなることで、上記締結部と着脱可能であることを特徴とすることができる。
【0029】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型の上記締結部は、複数形成され、上記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つであり、上記下部金型の固定支持部は、上記固定部の折り曲げ方向と反対方向に形成されることで、上記締結部と着脱可能であることを特徴とすることができる。
【0030】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型の上記締結部は、複数形成され、上記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部に向かい、上記下部金型の締結支持部は、上記固定部間の空間に対応される形状に形成されることで、当該締結支持部が上記締結部の空間にスライディングされることを特徴とすることができる。
【0031】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型の上記下部金型の締結支持部は、上記締結部に対応される空間を有し、当該空間に上記締結部がスライディングされることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係るアンテナパターンフレーム、電子装置のケース及びその製造金型によると、アンテナ放射体を埋め込んだ電子装置のケースを成形する場合、アンテナパターンフレームを電子装置のケースの製造金型の内部空間に安定的に固定させることで、電子装置のケースの外観不良を減らし、射出進行時に高温及び高圧の射出液に耐えることができる構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子装置である移動通信端末機のケースを部分切開して示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係るアンテナパターンフレームの製造に用いられる放射体の概略斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームを示す概略斜視図である。
【図4】図3のアンテナパターンフレームの背面斜視図である。
【図5】(a)は、図3及び図4のA−A線に沿う概略断面図であり、(b)は、(a)のアンテナパターンフレームを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図6】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図7】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図8】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図9】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図10】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置である移動通信端末機のケースの分解斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置のケースの製造方法を示す概略図である。
【図13】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図14】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図15】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図16】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図17】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図18】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下では、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。但し、本発明の思想は、提示される実施形態に制限されることなく、本発明の思想を理解する当業者は、同一思想の範囲内で他の構成要素の追加、変更、削除などを通じて、退歩的な他の発明や本発明の思想の範囲内に含まれる他の実施形態を容易に提案することができるが、これもまた本願発明の思想の範囲内に含まれると言えるはずである。
【0035】
なお、各実施形態の図面に示される同一又は類似する思想の範囲内の機能が同一又は類似する構成要素は、同一又は類似する参照符号を付して説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子装置である移動通信端末機のケースを部分切開して示す概略斜視図であり、図2は、本発明に係るアンテナパターンフレームの製造に用いられる放射体の概略斜視図であり、図3は、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームを示す概略斜視図であり、図4は、図3のアンテナパターンフレームの背面斜視図である。
【0037】
図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンが形成される放射体250が移動通信端末機100のケース110に埋め込まれていることが分かる。上記アンテナパターンが形成される放射体250を上記ケース110の内側に形成させるために、当該アンテナパターンが形成される放射体250を放射体フレーム230上に形成させたアンテナパターンフレーム200が必要である。
【0038】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレーム200は、アンテナパターン部210と連結端子部220とを含んで形成される放射体250と、放射体フレーム230と、締結部270とを含むことができる。
【0039】
上記放射体250は、アルミニウムや銅等の導電材からなり、外部信号を受信して移動通信端末機100等の電子装置の信号処理装置に伝達することができる。また、上記放射体250は、多様な帯域の外部信号を受信するために、メアンダライン(meander line)を成すアンテナパターン部210を有することができる。
【0040】
上記放射体250は、外部信号を受信するアンテナパターン部210と、当該外部信号を電子装置に伝送するように上記電子装置の回路基板と連結される連結端子部220とが異なる面を成すように構成されることができる。
【0041】
また、上記放射体250は、当該放射体250を折り曲げて3次元構造からなることができ、上記アンテナパターン部210と連結端子部220とは、連結部256によって連結されることができる。
【0042】
上記連結部256は、アンテナパターン部210と連結端子部220とが異なる面を成すようにすることができ、電子装置のケースに埋め込まれない連結端子部220は、アンテナパターンフレーム200の放射体フレーム230の一面210aの反対面210bから露出されることができる。
【0043】
即ち、上記連結部256を基準として上記放射体250が折れ曲がって上記アンテナパターン部210と上記連結端子部220とを形成することで、当該放射体250が3次元の曲面状に具現されることができる。
【0044】
3次元の曲面状の上記放射体250を支持するために、上記放射体フレーム230の反対面210bには、放射体支持部258が突出されることができる。
【0045】
上記放射体支持部258は、上記放射体フレーム230の反対面210bから露出される連結端子部220と連結部256とを堅固に支持することができる。
【0046】
また、このような放射体250には、ガイドピン孔252が形成されることができる。
【0047】
上記ガイドピン孔252については、後述する。
【0048】
上記連結端子部220は、受信された外部信号を電子装置に伝送し、上記放射体250の一部を折り曲げ加工、フォーミング(forming)加工、ドローイング(drawing)加工することで形成されることができる。
【0049】
また、上記連結端子部220は、上記放射体250とは別途に製造された後、当該放射体250に連結されて製造されることができ、回路基板300の端子310と連結されることができる。
【0050】
なお、上記放射体フレーム230は、平らな平面部231と曲率を有するカーブ部233とからなる立体構造であっても良い。上記放射体250は、上記放射体フレーム230のカーブ部233に配置されるようにフレキシブル特性を有することができる。
【0051】
上記放射体フレーム230は、射出構造物であり、上記アンテナパターン部210が当該放射体フレーム230の一面210aに形成され、上記連結端子部220が当該放射体フレーム230の一面210aの反対面210bに形成されることができる。
【0052】
上記放射体フレーム230は、上記電子装置のケース110の内部に、上記アンテナパターン部210が形成された一面210aを接着することで、当該電子装置のケース110の内部にアンテナパターン部210を埋め込むことができる。
【0053】
上記電子装置のケース110の内部に埋め込まれる放射体250の構造は、外部信号を受信するアンテナパターン部210と、外部信号を電子装置に伝送する連結端子部220とが異なる面を成すように形成されることができる。
【0054】
上記締結部270は、上記放射体フレーム230の一面210aの反対面210bに形成され、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図13参照)に着脱可能にすることができる。
【0055】
この場合、上記締結部270は、後述する電子装置のケース110のモールド射出成形時、電子装置のケースの製造金型500の下部金型510(図13参照)に形成された締結支持部530と結合することで、上記アンテナパターンフレーム200を上記電子装置のケースの製造金型500(図13参照)上に安定的に固定させることができるため、電子装置のケースの外観不良を減らすことができ、高圧の射出圧にも耐えることができる。
【0056】
上記締結部270については、図5から図10を参照して後述する。
【0057】
図5(a)は、図3及び図4のA−A線に沿う概略断面図であり、図5(b)は、図5(a)のアンテナパターンフレームを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図であり、図6から図10は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【0058】
図5(a)を参照すると、本発明の第1の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200は、アンテナパターン部210と連結端子部220とを含んで形成される放射体250と、放射体フレーム230と、締結部270とを含むことができる。
【0059】
上記放射体250には、ガイドピン孔252が形成されることができ、当該ガイドピン孔252を除いては上述した一実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0060】
上記放射体250に形成された上記ガイドピン孔252は、当該放射体250のモールド成形時、アンテナパターンフレームの製造金型400のガイドピン480が位置されることで、上記放射体フレーム230上での上記放射体250の動きを防止することができる。
【0061】
即ち、上記ガイドピン480は、アンテナパターンフレーム200のモールド射出成形のための上部金型420又は下部金型410に形成されることができ、当該ガイドピン480が、上記放射体250に形成された上記ガイドピン孔252に挿入されることで、上記放射体250を上記アンテナパターンフレームの製造金型400内に固定させることができる。
【0062】
上記アンテナパターンフレーム200は、上記ガイドピン480によって当該ガイドピン480の下の放射体フレーム230に孔が形成されることができる。
【0063】
ここで、上記放射体250上に形成されるガイドピン孔252に嵌められる上記ガイドピン480は、上記アンテナパターンフレームの製造金型400内での放射体250の垂直方向の移動を防止する機能をする。
【0064】
また、上記放射体フレーム230上に形成される接触ピン溝254は、上記アンテナパターンフレーム200のモールド射出成形のための下部金型410に形成された接触ピン470によって形成され、当該接触ピン470は、上記アンテナパターンフレームの製造金型400内での放射体250の水平方向の移動を防止する機能をする。
【0065】
ここで、上記下部金型410に形成された上記接触ピン470は、上記放射体250の一面に接触するようになることで、上記放射体フレーム230に上記接触ピン溝254を形成することになる。
【0066】
上記締結部270は、上記放射体フレーム230の一面210aの反対面210bに形成され、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図13参照)に着脱可能にすることができる。
【0067】
上記締結部270は、上記放射体フレーム230から伸びる延長部272と当該延長部272の端部から折れ曲がった固定部274とからなることができ、当該固定部274は、後述する放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図13参照)の下部金型510に形成された締結支持部530の固定支持部534と結合することで、上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができる。
【0068】
上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の固定部274の折り曲げ方向は、他の固定部に向かうことができる。
【0069】
ここで、上記固定部274の折り曲げ方向は、放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図13参照)の下部金型510に形成された締結支持部530の固定支持部534の折り曲げ方向と反対方向を成すことで、上記放射体フレーム230を着脱可能にすることができる。
【0070】
この際、上記固定部274と上記固定支持部534とを着脱可能にするために、上記延長部272、上記固定部274及び上記固定支持部534の少なくとも一つは、わずかな弾性を有することが好ましい。
【0071】
図5(b)を参照すると、放射体250を提供した後、当該放射体250をアンテナパターンフレームの製造金型400の内部空間450に配置する。
【0072】
上記内部空間450は、上記上部金型420と上記下部金型410との合型によって形成されるものであって、当該上部金型420又は当該下部金型410に形成された溝が、当該上部金型420と当該下部金型410との合型によって内部空間450になる。
【0073】
上記上部金型420と上記下部金型410とが合型されると、上記アンテナパターン部210に形成されたガイドピン孔252に、当該上部金型420又は当該下部金型410に形成されたガイドピン480が通過することで、上記内部空間450に上記放射体250が固定されることができる。
【0074】
また、上記下部金型410に形成された接触ピン470が上記放射体250の一面と接触することで、上記ガイドピン480と同様に、上記内部空間450に上記放射体250が固定されることができる。
【0075】
上記内部空間450は、上記アンテナパターン部210が上記電子装置のケース110内部に埋め込まれるようにする放射体フレーム230になるように、樹脂材が充填される。
【0076】
上記上部金型420と上記下部金型410との合型によって生じる内部空間450が、上記アンテナパターン部210が上記電子装置のケース110内部に埋め込まれるようにする放射体フレーム230になるように、当該内部空間に樹脂材が流入されるためには、上記上部金型420及び上記下部金型410の少なくとも一つに樹脂材流入部440が形成されることができる。
【0077】
上記樹脂材は、上記放射体250と上記放射体フレーム230とが段差のない同一面を成すように充填され、上記放射体フレーム230をアンテナパターン部が埋め込まれる電子装置のケース110の製造のために金型に入れて射出する時、樹脂材の流れをよくすることができる。
【0078】
この際、上記上部金型420と上記下部金型410との間の内部空間450は、カーブ部が形成されることで、上記放射体フレーム230がカーブ部233を有するようにすることができる。
【0079】
また、上記上部金型420と上記下部金型410との間の内部空間450は、連結端子部220を収容し、当該連結端子部220を支持する放射体支持部258が形成されるようにする放射体支持部形成溝460を備えることができる。
【0080】
また、上記上部金型420又は下部金型410には、上記放射体支持部形成溝460に配置される連結端子部220を圧着して当該連結端子部220を上記放射体支持部形成溝460に密着可能にする圧着ピン430が備えられることができる。
【0081】
上記圧着ピン430は、樹脂材の流入時、上記連結端子部220の下に樹脂材が流入されることを防止することができる。上記連結端子部220の一部が樹脂材で覆われると、電気的接続が不安定になることがあるが、当該圧着ピン430はこれを防止することができる。
【0082】
また、上記下部金型410は、上記放射体フレーム230が、上記アンテナパターンフレームのモールド射出成形のための製造金型400に着脱可能な上記締結部270を備えるように、締結部溝490を備えることができる。
【0083】
上記締結部溝490にも樹脂材が流入されることで、上記アンテナパターンフレーム200は、上記締結部270を備えることができるようになる。
【0084】
図6(a)及び図6(b)を参照すると、本発明の第2の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の固定部274の折り曲げ方向は、他の固定部の反対方向に向かうことができる。
【0085】
この場合、上記固定部274の折り曲げ方向は、放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図14参照)の下部金型510に形成された締結支持部530の固定支持部534の折り曲げ方向と反対方向を成すことで、上記放射体フレーム230を着脱可能にすることができる。
【0086】
図7(a)及び図7(b)を参照すると、本発明の第3の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の固定部274の折り曲げ方向は、同一の方向に向かうことができる。
【0087】
この場合、上記固定部274の折り曲げ方向は、放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図15参照)の下部金型510に形成された締結支持部530の固定支持部534の折り曲げ方向と反対方向を成すことで、上記放射体フレーム230を着脱可能にすることができる。
【0088】
図8(a)及び図8(b)を参照すると、本発明の第4の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の固定部274は、第1から第3の実施形態とは異なり、直角形に形成されることができる。
【0089】
但し、上記固定部274の折り曲げ方向は、図8に限定されず、他の固定部に向かう方向、反対方向又は同一方向のいずれか一つであっても良い。
【0090】
この際、上記固定部274と上記固定支持部534との着脱のために、上記延長部272、上記固定部274及び上記固定支持部534の少なくとも一つは、わずかな弾性を有することが好ましい。
【0091】
図9(a)及び図9(b)を参照すると、本発明の第5の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、複数形成されることができ、上記固定部274の折り曲げ方向は、他の固定部に向かうことができる。
【0092】
上記締結部270の上記固定部274間の空間は、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型500(図17参照)に形成された締結支持部530に対応される形状であっても良い。
【0093】
ここで、上記固定部274間の空間に上記締結支持部530がスライディングされて上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができるため、高温及び高圧の射出液にも耐えることができる。
【0094】
図10(a)及び図10(b)を参照すると、本発明の第6の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、上記放射体フレーム230から伸びる延長部272と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部274とからなることができる。
【0095】
上記固定部274は、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型500(図18参照)に形成された締結支持部530が形成する空間に対応される形状であっても良い。
【0096】
ここで、上記固定部274は、上記締結支持部530が形成する空間にスライディングされて上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができるため、高温及び高圧の射出液にも耐えることができる。
【0097】
図11は、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置である移動通信端末機のケースの分解斜視図である。
【0098】
図11を参照すると、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレーム200が埋め込まれた電子装置のケース110は、放射体250と、放射体フレーム230と、ケースフレーム120とを含むことができる。
【0099】
上記放射体250及び上記放射体フレーム230については、上記実施形態で説明したため、ここでは省略する。
【0100】
上記ケースフレーム120は、アンテナパターン部210が形成された上記放射体フレーム230の一面を覆うことで、当該アンテナパターン部210が上記放射体フレーム230との間に埋め込まれるようにする。
【0101】
また、上記放射体フレーム230と上記ケースフレーム120とは、一体化されることができる。上記電子装置のケース110を背面から見ると、アンテナパターン部210は見えず、連結端子部220のみが見える。
【0102】
上記放射体フレーム230、ケースフレーム120又は放射体フレーム230及びケースフレーム120は、射出モールド成形されて形成されることができる。特に、放射体フレーム230とケースフレーム120とが別個の射出機構物からなる場合は、放射体250が形成される放射体フレーム230を上記ケースフレーム120に接着して製造する。
【0103】
なお、上記ケースフレーム120が上記放射体フレーム230に射出モールド成形されて二重射出モールディングされることができる。即ち、上記放射体フレーム230を金型に入れてインサート射出することで、当該放射体フレーム230とケースフレーム120とを一体化させることができる。
【0104】
図12は、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置のケースの製造方法を示す概略図である。
【0105】
図12を参照すると、上記ケースフレーム120は、上記放射体フレーム230に対応される形状の放射体収容溝115を有する別途の射出物であり、当該放射体収容溝115に上記放射体フレーム230を接着させることで、アンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置のケース110を製造することができる。
【0106】
上記アンテナパターンフレーム200の放射体250の表面には、接着剤層495が形成されることができる。
【0107】
図13から図18は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために、電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【0108】
図13から図16を参照すると、上記アンテナパターンフレーム200の締結部270は、下部金型510の延長支持部532と固定支持部534とからなる締結支持部530と結合して固定され支持されることができる。
【0109】
上記放射体フレーム230を内部空間540が形成される電子装置のケースの製造金型500に配置し、樹脂材を流入させることで、当該放射体フレーム230を電子装置のケース110と一体化させる。
【0110】
ここで、上記締結部270は、わずかな弾性を有することができるため、当該締結部270を上記下部金型510の上部から押さえると、当該締結部270は、上記締結支持部530の上部である固定支持部534と接触することになり、以後、安定的に固定されることができる。
【0111】
また、上記締結支持部530は、上記締結部270と接触する場合、当該締結部270の圧力によってわずかに後方に動くようになって当該締結部270と結合し、結合後には弾性によって再び元の状態に戻されることで、安定的に固定されることができる。
【0112】
ここで、図13から図15の場合は、上記締結部270の固定部274と上記締結支持部530の固定支持部534とのテーパリング形状によって、結合後にわずかな空間が形成されて上記空間に樹脂材が流入されることがある。
【0113】
しかしながら、上記空間に充填された樹脂材は、以後、切断等の加工によって除去されるため、当該空間は問題にはならない。
【0114】
なお、上記放射体フレーム230と上記ケースフレーム120とは、一体化されて形成されることができる。
【0115】
アンテナパターンフレーム200の射出を1次射出、電子装置のケース110の射出を2次射出とすると、2次射出もまた1次射出と同様に、アンテナパターンフレーム200が2次射出の製造金型500内で上記締結部270及び上記締結支持部530によって動かないように固定し支持することができる。
【0116】
即ち、上記締結部270は、2次射出の製造金型500に挿入されることで、高温及び高圧の射出圧に耐えることができるように射出物、即ち、上記放射体フレーム230を固定し支持する機能をすることができる。
【0117】
また、上記電子装置のケースの製造金型500の内部空間540は、電子装置のケース110がカーブ部を有するようにするカーブ形成部525を備えることができる。
【0118】
なお、2次射出によってアンテナパターン部が埋め込まれる電子装置のケース110を製造するための電子装置のケースの製造金型500は、外部信号を受信するアンテナパターン部210と、電子装置の回路基板に連結される連結端子部220とが異なる面を成すように形成することができる。
【0119】
ここで、上記放射体250が備えられる放射体フレーム230が収容される電子装置のケースの製造金型の上記上部金型520及び上記下部金型510の少なくとも一つに形成され、当該上部金型520と当該下部金型510との合型によって生じる内部空間540が電子装置のケース110になるように、当該内部空間に樹脂材が流入されるようにする樹脂材流入部550を含むことができる。
【0120】
図17及び図18を参照すると、上記アンテナパターンフレーム200の締結部270は、上記下部金型510の締結支持部530にスライディング結合して固定され支持されることができる。
【0121】
上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の上記固定部274間の空間は、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型500に形成された締結支持部530に対応される形状であっても良い。
【0122】
ここで、上記固定部274間の空間に上記締結支持部530がスライディングされて上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができるため、高温及び高圧の射出液にも耐えることができる。
【0123】
さらに、上記締結部270は、上記放射体フレーム230から伸びる延長部272と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部274とからなることができ、当該固定部274は、上記締結支持部530が形成する空間にスライディングされて上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができるため、高温及び高圧の射出液にも耐えることができる。
【0124】
以上のことから、上記電子装置のケースの製造金型500の上記アンテナパターンフレーム200は、上記締結部270によって当該電子装置のケースの製造金型500の内部空間540に支持され固定されることができるため、外観突出による不良を防止し、射出進行時の射出圧に耐え、アンテナパターン部の送信又は受信の低下を防止することができる。
【符号の説明】
【0125】
200 アンテナパターンフレーム
210 アンテナパターン部
220 連結端子部
230 放射体フレーム
250 放射体
270 締結部
400 アンテナパターンフレームの製造金型
490 締結部溝
500 電子装置のケースの製造金型
530 締結支持部
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナパターンフレーム、電子装置のケース及びその製造金型に関する。より詳細には、アンテナ放射体が電子装置のケースに埋め込まれるように当該放射体を表面に形成したアンテナパターンフレーム、電子装置のケース及びその製造金型に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信を支援する携帯電話、PDA、ナビゲーション、ノートパソコン等の移動通信端末機は、現代社会に不可欠な重要な装置である。上記移動通信端末機は、CDMA、無線ラン、GSM、DMB等の機能が加わる傾向に発展しており、これら機能を可能にする最も重要な部品の一つがアンテナである。
【0003】
このような移動通信端末機に用いられるアンテナは、ロッドアンテナやヘリカルアンテナ等の外装型から、端末機内部に配置される内蔵型に発展する傾向にある。
【0004】
外装型は、外部の衝撃に脆弱であるという問題点があり、内蔵型は、端末機自体の体積が増加するという問題点があった。
【0005】
このような問題点を解決するために、移動通信端末機と一体化させるための研究が活発に行われている。
【0006】
最近、本出願人は、電子装置のケースにアンテナを埋め込むために、放射体をモールド射出成形してアンテナパターンフレームを形成し、当該アンテナパターンフレームをモールド射出成形、即ち、二重射出してアンテナパターンフレームの表面に形成される放射体が電子装置のケース内に埋め込まれるようにする方案を提示した。
【0007】
このように、二重射出によって放射体が埋め込まれた電子装置のケースを製造する場合、放射体が形成されたアンテナパターンフレームを、電子装置のケースを製造する製造金型に配置し、樹脂材を流入させて樹脂材とアンテナパターンフレームとが一体化した電子装置のケースが形成される。
【0008】
しかしながら、上記のような工程は、極限の高温及び高圧の射出液が流入される工程が求められ、電子装置のケースの製造金型内に配置されるアンテナパターンフレームの厚さに比べて電子装置のケースになる製造金型の内部空間がさらに大きい場合、高温及び高圧の射出液によってアンテナパターンフレームが電子装置のケースの製造金型内で動く問題点があった。
【0009】
その結果、高温及び高圧の射出液によってアンテナパターンフレームが電子装置のケースの製造金型内に固定されないため、外観不良、即ち、品質不良が発生するという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、放射体を表面に形成したアンテナパターンフレーム、アンテナ放射体を埋め込んだ電子装置のケースを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、上記アンテナパターンフレーム及び上記アンテナ放射体を埋め込んだ電子装置のケースの製造金型を提供することである。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、アンテナ放射体を埋め込んだ電子装置のケースを成形する場合、上記アンテナパターンフレームを電子装置のケースの製造金型に安定的に固定させることで、電子装置のケースの外観不良を減らすことである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームは、信号を送信又は受信するアンテナパターン部と当該信号が電子装置の回路基板に送信又は受信されるようにする連結端子部とが形成される放射体と、当該放射体がモールド射出成形されて製造され上記アンテナパターン部が上記電子装置のケースの内部に埋め込まれるようにし上記放射体を支持する放射体フレームとを含み、当該放射体フレームは、上記電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に着脱可能に締結部が形成されることができる。
【0014】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記締結部は、上記放射体フレームから伸びて形成された延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がって形成された固定部とからなることを特徴とすることができる。
【0015】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記締結部は、複数形成され、上記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つであることを特徴とすることができる。
【0016】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記固定部間の空間は、上記放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に形成された締結支持部に対応される形状であることを特徴とすることができる。
【0017】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記締結部は、上記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部とからなることを特徴とすることができる。
【0018】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記放射体は、当該放射体の一部であって上記アンテナパターン部と上記連結端子部とを連結する連結部を備え、当該連結部は、上記アンテナパターン部が上記放射体フレームの一面に形成され、上記連結端子部が上記放射体フレームの一面の反対面に形成されるように連結することを特徴とすることができる。
【0019】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームの上記連結端子部は、上記放射体フレームの上記アンテナパターン部が形成された一面の反対面から突出される放射体支持部によって接触され支持されることを特徴とすることができる。
【0020】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースは、信号を送信又は受信するアンテナパターン部と当該信号が電子装置の回路基板に送信又は受信されるようにする連結端子部とが形成される放射体と、当該放射体がモールド射出成形されて製造され当該放射体を支持し固定し当該放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に着脱可能に締結部が形成される放射体フレームと、当該放射体フレームの一面を覆うことで上記アンテナパターン部が上記放射体フレームとの間に埋め込まれるようにするケースフレームとを含むことができる。
【0021】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記締結部は、上記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がった固定部とからなることを特徴とすることができる。
【0022】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記締結部は、複数形成され、上記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つであることを特徴とすることができる。
【0023】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記固定部間の空間は、上記放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に形成された締結支持部に対応される形状であることを特徴とすることができる。
【0024】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記締結部は、上記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部とからなることを特徴とすることができる。
【0025】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記放射体は、当該放射体の一部であって上記アンテナパターン部と上記連結端子部とを連結する連結部を備え、当該連結部は、上記アンテナパターン部が上記放射体フレームの一面に形成され、上記連結端子部が上記放射体フレームの一面の反対面に形成されるように連結することを特徴とすることができる。
【0026】
本発明の他の実施形態に係る電子装置のケースの上記連結端子部は、上記放射体フレームの上記アンテナパターン部が形成された一面の反対面から突出される放射体支持部によって接触され支持されることを特徴とすることができる。
【0027】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型は、信号を送信又は受信するアンテナパターン部と電子装置の回路基板に連結される連結端子部とを備える放射体と当該放射体を支持する放射体フレームと当該放射体フレームのいずれか一つの面に形成された締結部とを備えるアンテナパターンフレームが収容される上部金型及び下部金型と、当該上部金型と当該下部金型との合型によって生じる内部空間に樹脂材の流入によって上記アンテナパターンフレームが樹脂材と結合して電子装置のケースを形成するように当該上部金型及び当該下部金型の少なくとも一つに形成される樹脂材流入部とを含み、上記下部金型は上記締結部が着脱されるように形成される締結支持部を備え、上記内部空間によって上記アンテナパターンフレームが上記電子装置のケースになることを特徴とすることができる。
【0028】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型の上記締結部は、上記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がった固定部とからなり、上記下部金型の締結支持部は、当該下部金型から伸びる延長支持部と、当該延長支持部の端部から折れ曲がった固定支持部とからなることで、上記締結部と着脱可能であることを特徴とすることができる。
【0029】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型の上記締結部は、複数形成され、上記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つであり、上記下部金型の固定支持部は、上記固定部の折り曲げ方向と反対方向に形成されることで、上記締結部と着脱可能であることを特徴とすることができる。
【0030】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型の上記締結部は、複数形成され、上記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部に向かい、上記下部金型の締結支持部は、上記固定部間の空間に対応される形状に形成されることで、当該締結支持部が上記締結部の空間にスライディングされることを特徴とすることができる。
【0031】
本発明のさらに他の実施形態に係る電子装置のケースの製造金型の上記下部金型の締結支持部は、上記締結部に対応される空間を有し、当該空間に上記締結部がスライディングされることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係るアンテナパターンフレーム、電子装置のケース及びその製造金型によると、アンテナ放射体を埋め込んだ電子装置のケースを成形する場合、アンテナパターンフレームを電子装置のケースの製造金型の内部空間に安定的に固定させることで、電子装置のケースの外観不良を減らし、射出進行時に高温及び高圧の射出液に耐えることができる構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子装置である移動通信端末機のケースを部分切開して示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係るアンテナパターンフレームの製造に用いられる放射体の概略斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームを示す概略斜視図である。
【図4】図3のアンテナパターンフレームの背面斜視図である。
【図5】(a)は、図3及び図4のA−A線に沿う概略断面図であり、(b)は、(a)のアンテナパターンフレームを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図6】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図7】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図8】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図9】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図10】(a)及び(b)は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置である移動通信端末機のケースの分解斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置のケースの製造方法を示す概略図である。
【図13】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図14】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図15】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図16】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図17】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【図18】(a)及び(b)は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下では、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。但し、本発明の思想は、提示される実施形態に制限されることなく、本発明の思想を理解する当業者は、同一思想の範囲内で他の構成要素の追加、変更、削除などを通じて、退歩的な他の発明や本発明の思想の範囲内に含まれる他の実施形態を容易に提案することができるが、これもまた本願発明の思想の範囲内に含まれると言えるはずである。
【0035】
なお、各実施形態の図面に示される同一又は類似する思想の範囲内の機能が同一又は類似する構成要素は、同一又は類似する参照符号を付して説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子装置である移動通信端末機のケースを部分切開して示す概略斜視図であり、図2は、本発明に係るアンテナパターンフレームの製造に用いられる放射体の概略斜視図であり、図3は、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームを示す概略斜視図であり、図4は、図3のアンテナパターンフレームの背面斜視図である。
【0037】
図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンが形成される放射体250が移動通信端末機100のケース110に埋め込まれていることが分かる。上記アンテナパターンが形成される放射体250を上記ケース110の内側に形成させるために、当該アンテナパターンが形成される放射体250を放射体フレーム230上に形成させたアンテナパターンフレーム200が必要である。
【0038】
本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレーム200は、アンテナパターン部210と連結端子部220とを含んで形成される放射体250と、放射体フレーム230と、締結部270とを含むことができる。
【0039】
上記放射体250は、アルミニウムや銅等の導電材からなり、外部信号を受信して移動通信端末機100等の電子装置の信号処理装置に伝達することができる。また、上記放射体250は、多様な帯域の外部信号を受信するために、メアンダライン(meander line)を成すアンテナパターン部210を有することができる。
【0040】
上記放射体250は、外部信号を受信するアンテナパターン部210と、当該外部信号を電子装置に伝送するように上記電子装置の回路基板と連結される連結端子部220とが異なる面を成すように構成されることができる。
【0041】
また、上記放射体250は、当該放射体250を折り曲げて3次元構造からなることができ、上記アンテナパターン部210と連結端子部220とは、連結部256によって連結されることができる。
【0042】
上記連結部256は、アンテナパターン部210と連結端子部220とが異なる面を成すようにすることができ、電子装置のケースに埋め込まれない連結端子部220は、アンテナパターンフレーム200の放射体フレーム230の一面210aの反対面210bから露出されることができる。
【0043】
即ち、上記連結部256を基準として上記放射体250が折れ曲がって上記アンテナパターン部210と上記連結端子部220とを形成することで、当該放射体250が3次元の曲面状に具現されることができる。
【0044】
3次元の曲面状の上記放射体250を支持するために、上記放射体フレーム230の反対面210bには、放射体支持部258が突出されることができる。
【0045】
上記放射体支持部258は、上記放射体フレーム230の反対面210bから露出される連結端子部220と連結部256とを堅固に支持することができる。
【0046】
また、このような放射体250には、ガイドピン孔252が形成されることができる。
【0047】
上記ガイドピン孔252については、後述する。
【0048】
上記連結端子部220は、受信された外部信号を電子装置に伝送し、上記放射体250の一部を折り曲げ加工、フォーミング(forming)加工、ドローイング(drawing)加工することで形成されることができる。
【0049】
また、上記連結端子部220は、上記放射体250とは別途に製造された後、当該放射体250に連結されて製造されることができ、回路基板300の端子310と連結されることができる。
【0050】
なお、上記放射体フレーム230は、平らな平面部231と曲率を有するカーブ部233とからなる立体構造であっても良い。上記放射体250は、上記放射体フレーム230のカーブ部233に配置されるようにフレキシブル特性を有することができる。
【0051】
上記放射体フレーム230は、射出構造物であり、上記アンテナパターン部210が当該放射体フレーム230の一面210aに形成され、上記連結端子部220が当該放射体フレーム230の一面210aの反対面210bに形成されることができる。
【0052】
上記放射体フレーム230は、上記電子装置のケース110の内部に、上記アンテナパターン部210が形成された一面210aを接着することで、当該電子装置のケース110の内部にアンテナパターン部210を埋め込むことができる。
【0053】
上記電子装置のケース110の内部に埋め込まれる放射体250の構造は、外部信号を受信するアンテナパターン部210と、外部信号を電子装置に伝送する連結端子部220とが異なる面を成すように形成されることができる。
【0054】
上記締結部270は、上記放射体フレーム230の一面210aの反対面210bに形成され、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図13参照)に着脱可能にすることができる。
【0055】
この場合、上記締結部270は、後述する電子装置のケース110のモールド射出成形時、電子装置のケースの製造金型500の下部金型510(図13参照)に形成された締結支持部530と結合することで、上記アンテナパターンフレーム200を上記電子装置のケースの製造金型500(図13参照)上に安定的に固定させることができるため、電子装置のケースの外観不良を減らすことができ、高圧の射出圧にも耐えることができる。
【0056】
上記締結部270については、図5から図10を参照して後述する。
【0057】
図5(a)は、図3及び図4のA−A線に沿う概略断面図であり、図5(b)は、図5(a)のアンテナパターンフレームを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図であり、図6から図10は、本発明の第2から第7の実施形態に係るアンテナパターンフレーム及びこれを製造するためにアンテナパターンフレームの製造金型に樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【0058】
図5(a)を参照すると、本発明の第1の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200は、アンテナパターン部210と連結端子部220とを含んで形成される放射体250と、放射体フレーム230と、締結部270とを含むことができる。
【0059】
上記放射体250には、ガイドピン孔252が形成されることができ、当該ガイドピン孔252を除いては上述した一実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0060】
上記放射体250に形成された上記ガイドピン孔252は、当該放射体250のモールド成形時、アンテナパターンフレームの製造金型400のガイドピン480が位置されることで、上記放射体フレーム230上での上記放射体250の動きを防止することができる。
【0061】
即ち、上記ガイドピン480は、アンテナパターンフレーム200のモールド射出成形のための上部金型420又は下部金型410に形成されることができ、当該ガイドピン480が、上記放射体250に形成された上記ガイドピン孔252に挿入されることで、上記放射体250を上記アンテナパターンフレームの製造金型400内に固定させることができる。
【0062】
上記アンテナパターンフレーム200は、上記ガイドピン480によって当該ガイドピン480の下の放射体フレーム230に孔が形成されることができる。
【0063】
ここで、上記放射体250上に形成されるガイドピン孔252に嵌められる上記ガイドピン480は、上記アンテナパターンフレームの製造金型400内での放射体250の垂直方向の移動を防止する機能をする。
【0064】
また、上記放射体フレーム230上に形成される接触ピン溝254は、上記アンテナパターンフレーム200のモールド射出成形のための下部金型410に形成された接触ピン470によって形成され、当該接触ピン470は、上記アンテナパターンフレームの製造金型400内での放射体250の水平方向の移動を防止する機能をする。
【0065】
ここで、上記下部金型410に形成された上記接触ピン470は、上記放射体250の一面に接触するようになることで、上記放射体フレーム230に上記接触ピン溝254を形成することになる。
【0066】
上記締結部270は、上記放射体フレーム230の一面210aの反対面210bに形成され、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図13参照)に着脱可能にすることができる。
【0067】
上記締結部270は、上記放射体フレーム230から伸びる延長部272と当該延長部272の端部から折れ曲がった固定部274とからなることができ、当該固定部274は、後述する放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図13参照)の下部金型510に形成された締結支持部530の固定支持部534と結合することで、上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができる。
【0068】
上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の固定部274の折り曲げ方向は、他の固定部に向かうことができる。
【0069】
ここで、上記固定部274の折り曲げ方向は、放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図13参照)の下部金型510に形成された締結支持部530の固定支持部534の折り曲げ方向と反対方向を成すことで、上記放射体フレーム230を着脱可能にすることができる。
【0070】
この際、上記固定部274と上記固定支持部534とを着脱可能にするために、上記延長部272、上記固定部274及び上記固定支持部534の少なくとも一つは、わずかな弾性を有することが好ましい。
【0071】
図5(b)を参照すると、放射体250を提供した後、当該放射体250をアンテナパターンフレームの製造金型400の内部空間450に配置する。
【0072】
上記内部空間450は、上記上部金型420と上記下部金型410との合型によって形成されるものであって、当該上部金型420又は当該下部金型410に形成された溝が、当該上部金型420と当該下部金型410との合型によって内部空間450になる。
【0073】
上記上部金型420と上記下部金型410とが合型されると、上記アンテナパターン部210に形成されたガイドピン孔252に、当該上部金型420又は当該下部金型410に形成されたガイドピン480が通過することで、上記内部空間450に上記放射体250が固定されることができる。
【0074】
また、上記下部金型410に形成された接触ピン470が上記放射体250の一面と接触することで、上記ガイドピン480と同様に、上記内部空間450に上記放射体250が固定されることができる。
【0075】
上記内部空間450は、上記アンテナパターン部210が上記電子装置のケース110内部に埋め込まれるようにする放射体フレーム230になるように、樹脂材が充填される。
【0076】
上記上部金型420と上記下部金型410との合型によって生じる内部空間450が、上記アンテナパターン部210が上記電子装置のケース110内部に埋め込まれるようにする放射体フレーム230になるように、当該内部空間に樹脂材が流入されるためには、上記上部金型420及び上記下部金型410の少なくとも一つに樹脂材流入部440が形成されることができる。
【0077】
上記樹脂材は、上記放射体250と上記放射体フレーム230とが段差のない同一面を成すように充填され、上記放射体フレーム230をアンテナパターン部が埋め込まれる電子装置のケース110の製造のために金型に入れて射出する時、樹脂材の流れをよくすることができる。
【0078】
この際、上記上部金型420と上記下部金型410との間の内部空間450は、カーブ部が形成されることで、上記放射体フレーム230がカーブ部233を有するようにすることができる。
【0079】
また、上記上部金型420と上記下部金型410との間の内部空間450は、連結端子部220を収容し、当該連結端子部220を支持する放射体支持部258が形成されるようにする放射体支持部形成溝460を備えることができる。
【0080】
また、上記上部金型420又は下部金型410には、上記放射体支持部形成溝460に配置される連結端子部220を圧着して当該連結端子部220を上記放射体支持部形成溝460に密着可能にする圧着ピン430が備えられることができる。
【0081】
上記圧着ピン430は、樹脂材の流入時、上記連結端子部220の下に樹脂材が流入されることを防止することができる。上記連結端子部220の一部が樹脂材で覆われると、電気的接続が不安定になることがあるが、当該圧着ピン430はこれを防止することができる。
【0082】
また、上記下部金型410は、上記放射体フレーム230が、上記アンテナパターンフレームのモールド射出成形のための製造金型400に着脱可能な上記締結部270を備えるように、締結部溝490を備えることができる。
【0083】
上記締結部溝490にも樹脂材が流入されることで、上記アンテナパターンフレーム200は、上記締結部270を備えることができるようになる。
【0084】
図6(a)及び図6(b)を参照すると、本発明の第2の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の固定部274の折り曲げ方向は、他の固定部の反対方向に向かうことができる。
【0085】
この場合、上記固定部274の折り曲げ方向は、放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図14参照)の下部金型510に形成された締結支持部530の固定支持部534の折り曲げ方向と反対方向を成すことで、上記放射体フレーム230を着脱可能にすることができる。
【0086】
図7(a)及び図7(b)を参照すると、本発明の第3の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の固定部274の折り曲げ方向は、同一の方向に向かうことができる。
【0087】
この場合、上記固定部274の折り曲げ方向は、放射体250が埋め込まれた電子装置のケース110のモールド射出成形のための製造金型500(図15参照)の下部金型510に形成された締結支持部530の固定支持部534の折り曲げ方向と反対方向を成すことで、上記放射体フレーム230を着脱可能にすることができる。
【0088】
図8(a)及び図8(b)を参照すると、本発明の第4の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の固定部274は、第1から第3の実施形態とは異なり、直角形に形成されることができる。
【0089】
但し、上記固定部274の折り曲げ方向は、図8に限定されず、他の固定部に向かう方向、反対方向又は同一方向のいずれか一つであっても良い。
【0090】
この際、上記固定部274と上記固定支持部534との着脱のために、上記延長部272、上記固定部274及び上記固定支持部534の少なくとも一つは、わずかな弾性を有することが好ましい。
【0091】
図9(a)及び図9(b)を参照すると、本発明の第5の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、複数形成されることができ、上記固定部274の折り曲げ方向は、他の固定部に向かうことができる。
【0092】
上記締結部270の上記固定部274間の空間は、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型500(図17参照)に形成された締結支持部530に対応される形状であっても良い。
【0093】
ここで、上記固定部274間の空間に上記締結支持部530がスライディングされて上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができるため、高温及び高圧の射出液にも耐えることができる。
【0094】
図10(a)及び図10(b)を参照すると、本発明の第6の実施形態に係るアンテナパターンフレーム200の上記締結部270は、上記放射体フレーム230から伸びる延長部272と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部274とからなることができる。
【0095】
上記固定部274は、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型500(図18参照)に形成された締結支持部530が形成する空間に対応される形状であっても良い。
【0096】
ここで、上記固定部274は、上記締結支持部530が形成する空間にスライディングされて上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができるため、高温及び高圧の射出液にも耐えることができる。
【0097】
図11は、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置である移動通信端末機のケースの分解斜視図である。
【0098】
図11を参照すると、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレーム200が埋め込まれた電子装置のケース110は、放射体250と、放射体フレーム230と、ケースフレーム120とを含むことができる。
【0099】
上記放射体250及び上記放射体フレーム230については、上記実施形態で説明したため、ここでは省略する。
【0100】
上記ケースフレーム120は、アンテナパターン部210が形成された上記放射体フレーム230の一面を覆うことで、当該アンテナパターン部210が上記放射体フレーム230との間に埋め込まれるようにする。
【0101】
また、上記放射体フレーム230と上記ケースフレーム120とは、一体化されることができる。上記電子装置のケース110を背面から見ると、アンテナパターン部210は見えず、連結端子部220のみが見える。
【0102】
上記放射体フレーム230、ケースフレーム120又は放射体フレーム230及びケースフレーム120は、射出モールド成形されて形成されることができる。特に、放射体フレーム230とケースフレーム120とが別個の射出機構物からなる場合は、放射体250が形成される放射体フレーム230を上記ケースフレーム120に接着して製造する。
【0103】
なお、上記ケースフレーム120が上記放射体フレーム230に射出モールド成形されて二重射出モールディングされることができる。即ち、上記放射体フレーム230を金型に入れてインサート射出することで、当該放射体フレーム230とケースフレーム120とを一体化させることができる。
【0104】
図12は、本発明の一実施形態に係るアンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置のケースの製造方法を示す概略図である。
【0105】
図12を参照すると、上記ケースフレーム120は、上記放射体フレーム230に対応される形状の放射体収容溝115を有する別途の射出物であり、当該放射体収容溝115に上記放射体フレーム230を接着させることで、アンテナパターンフレームが埋め込まれた電子装置のケース110を製造することができる。
【0106】
上記アンテナパターンフレーム200の放射体250の表面には、接着剤層495が形成されることができる。
【0107】
図13から図18は、本発明の第1から第6の実施形態に係る電子装置のケースを製造するために、電子装置のケースの製造金型にアンテナパターンフレームが挿入される過程及び樹脂材が充填される態様を示す概略断面図である。
【0108】
図13から図16を参照すると、上記アンテナパターンフレーム200の締結部270は、下部金型510の延長支持部532と固定支持部534とからなる締結支持部530と結合して固定され支持されることができる。
【0109】
上記放射体フレーム230を内部空間540が形成される電子装置のケースの製造金型500に配置し、樹脂材を流入させることで、当該放射体フレーム230を電子装置のケース110と一体化させる。
【0110】
ここで、上記締結部270は、わずかな弾性を有することができるため、当該締結部270を上記下部金型510の上部から押さえると、当該締結部270は、上記締結支持部530の上部である固定支持部534と接触することになり、以後、安定的に固定されることができる。
【0111】
また、上記締結支持部530は、上記締結部270と接触する場合、当該締結部270の圧力によってわずかに後方に動くようになって当該締結部270と結合し、結合後には弾性によって再び元の状態に戻されることで、安定的に固定されることができる。
【0112】
ここで、図13から図15の場合は、上記締結部270の固定部274と上記締結支持部530の固定支持部534とのテーパリング形状によって、結合後にわずかな空間が形成されて上記空間に樹脂材が流入されることがある。
【0113】
しかしながら、上記空間に充填された樹脂材は、以後、切断等の加工によって除去されるため、当該空間は問題にはならない。
【0114】
なお、上記放射体フレーム230と上記ケースフレーム120とは、一体化されて形成されることができる。
【0115】
アンテナパターンフレーム200の射出を1次射出、電子装置のケース110の射出を2次射出とすると、2次射出もまた1次射出と同様に、アンテナパターンフレーム200が2次射出の製造金型500内で上記締結部270及び上記締結支持部530によって動かないように固定し支持することができる。
【0116】
即ち、上記締結部270は、2次射出の製造金型500に挿入されることで、高温及び高圧の射出圧に耐えることができるように射出物、即ち、上記放射体フレーム230を固定し支持する機能をすることができる。
【0117】
また、上記電子装置のケースの製造金型500の内部空間540は、電子装置のケース110がカーブ部を有するようにするカーブ形成部525を備えることができる。
【0118】
なお、2次射出によってアンテナパターン部が埋め込まれる電子装置のケース110を製造するための電子装置のケースの製造金型500は、外部信号を受信するアンテナパターン部210と、電子装置の回路基板に連結される連結端子部220とが異なる面を成すように形成することができる。
【0119】
ここで、上記放射体250が備えられる放射体フレーム230が収容される電子装置のケースの製造金型の上記上部金型520及び上記下部金型510の少なくとも一つに形成され、当該上部金型520と当該下部金型510との合型によって生じる内部空間540が電子装置のケース110になるように、当該内部空間に樹脂材が流入されるようにする樹脂材流入部550を含むことができる。
【0120】
図17及び図18を参照すると、上記アンテナパターンフレーム200の締結部270は、上記下部金型510の締結支持部530にスライディング結合して固定され支持されることができる。
【0121】
上記締結部270は、複数形成されることができ、当該締結部270の上記固定部274間の空間は、上記放射体250が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型500に形成された締結支持部530に対応される形状であっても良い。
【0122】
ここで、上記固定部274間の空間に上記締結支持部530がスライディングされて上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができるため、高温及び高圧の射出液にも耐えることができる。
【0123】
さらに、上記締結部270は、上記放射体フレーム230から伸びる延長部272と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部274とからなることができ、当該固定部274は、上記締結支持部530が形成する空間にスライディングされて上記放射体フレーム230を上記電子装置のケースの製造金型500内に安定的に固定させることができるため、高温及び高圧の射出液にも耐えることができる。
【0124】
以上のことから、上記電子装置のケースの製造金型500の上記アンテナパターンフレーム200は、上記締結部270によって当該電子装置のケースの製造金型500の内部空間540に支持され固定されることができるため、外観突出による不良を防止し、射出進行時の射出圧に耐え、アンテナパターン部の送信又は受信の低下を防止することができる。
【符号の説明】
【0125】
200 アンテナパターンフレーム
210 アンテナパターン部
220 連結端子部
230 放射体フレーム
250 放射体
270 締結部
400 アンテナパターンフレームの製造金型
490 締結部溝
500 電子装置のケースの製造金型
530 締結支持部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号を送信又は受信するアンテナパターン部と、当該信号が電子装置の回路基板に送信又は受信されるようにする連結端子部とが形成される放射体と、
当該放射体と共にモールド射出成形されて製造され、前記アンテナパターン部が前記電子装置のケース内部に埋め込まれるようにし、前記放射体を支持する放射体フレームと
を含み、
前記放射体フレームは、前記電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に着脱可能に締結部が形成される、アンテナパターンフレーム。
【請求項2】
前記締結部は、前記放射体フレームから伸びて形成された延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がって形成された固定部とを有する、請求項1に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項3】
前記締結部は、複数形成され、前記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つである、請求項2に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項4】
前記固定部間の空間は、前記放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に形成された締結支持部に対応される形状である、請求項3に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項5】
前記締結部は、前記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部とを有する、請求項1に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項6】
前記放射体は、当該放射体の一部であって前記アンテナパターン部と前記連結端子部とを連結する連結部を備え、
前記連結部は、前記アンテナパターン部が前記放射体フレームの一面に形成され、前記連結端子部が前記放射体フレームの一面の反対面に形成されるように連結する、請求項1から5の何れか1項に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項7】
前記連結端子部は、前記放射体フレームの前記アンテナパターン部が形成された一面の反対面から突出される放射体支持部によって接触され支持される、請求項1から6の何れか1項に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載のアンテナパターンフレームと、
当該放射体フレームの一面を覆うことで、前記アンテナパターン部が前記放射体フレームとの間に埋め込まれるようにするケースフレームと
を含む、電子装置のケース。
【請求項9】
信号を送信又は受信するアンテナパターン部と、電子装置の回路基板に連結される連結端子部とを備える放射体と、当該放射体を支持する放射体フレームと、当該放射体フレームのいずれか一つの面に形成された締結部とを備えるアンテナパターンフレームが収容される上部金型及び下部金型と、
当該上部金型と当該下部金型との合型によって生じる内部空間に樹脂材の流入によって前記アンテナパターンフレームが樹脂材と結合して電子装置のケースを形成するように、当該上部金型及び当該下部金型の少なくとも一つに形成される樹脂材流入部と
を含み、
前記下部金型は前記締結部が着脱されるように形成される締結支持部を備え、前記内部空間によって前記アンテナパターンフレームが前記電子装置のケースになる、電子装置のケースの製造金型。
【請求項10】
前記締結部は、前記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がった固定部とからなり、
前記下部金型の締結支持部は、当該下部金型から伸びる延長支持部と当該延長支持部の端部から折れ曲がった固定支持部とからなることで、前記締結部と着脱可能である、請求項9に記載の電子装置のケースの製造金型。
【請求項11】
前記締結部は、複数形成され、前記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つであり、
前記下部金型の固定支持部は、前記固定部の折り曲げ方向と反対方向に形成されることで、前記締結部と着脱可能である、請求項10に記載の電子装置のケースの製造金型。
【請求項12】
前記締結部は、複数形成され、前記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部に向かい、
前記下部金型の締結支持部は、前記固定部間の空間に対応される形状に形成されることで、当該締結支持部が前記締結部の空間にスライディングされる、請求項10に記載の電子装置のケースの製造金型。
【請求項13】
前記下部金型の締結支持部は、前記締結部に対応される空間を有し、当該空間に前記締結部がスライディングされる、請求項10に記載の電子装置のケースの製造金型。
【請求項1】
信号を送信又は受信するアンテナパターン部と、当該信号が電子装置の回路基板に送信又は受信されるようにする連結端子部とが形成される放射体と、
当該放射体と共にモールド射出成形されて製造され、前記アンテナパターン部が前記電子装置のケース内部に埋め込まれるようにし、前記放射体を支持する放射体フレームと
を含み、
前記放射体フレームは、前記電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に着脱可能に締結部が形成される、アンテナパターンフレーム。
【請求項2】
前記締結部は、前記放射体フレームから伸びて形成された延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がって形成された固定部とを有する、請求項1に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項3】
前記締結部は、複数形成され、前記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つである、請求項2に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項4】
前記固定部間の空間は、前記放射体が埋め込まれた電子装置のケースのモールド射出成形のための製造金型に形成された締結支持部に対応される形状である、請求項3に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項5】
前記締結部は、前記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から両側に折れ曲がった固定部とを有する、請求項1に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項6】
前記放射体は、当該放射体の一部であって前記アンテナパターン部と前記連結端子部とを連結する連結部を備え、
前記連結部は、前記アンテナパターン部が前記放射体フレームの一面に形成され、前記連結端子部が前記放射体フレームの一面の反対面に形成されるように連結する、請求項1から5の何れか1項に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項7】
前記連結端子部は、前記放射体フレームの前記アンテナパターン部が形成された一面の反対面から突出される放射体支持部によって接触され支持される、請求項1から6の何れか1項に記載のアンテナパターンフレーム。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載のアンテナパターンフレームと、
当該放射体フレームの一面を覆うことで、前記アンテナパターン部が前記放射体フレームとの間に埋め込まれるようにするケースフレームと
を含む、電子装置のケース。
【請求項9】
信号を送信又は受信するアンテナパターン部と、電子装置の回路基板に連結される連結端子部とを備える放射体と、当該放射体を支持する放射体フレームと、当該放射体フレームのいずれか一つの面に形成された締結部とを備えるアンテナパターンフレームが収容される上部金型及び下部金型と、
当該上部金型と当該下部金型との合型によって生じる内部空間に樹脂材の流入によって前記アンテナパターンフレームが樹脂材と結合して電子装置のケースを形成するように、当該上部金型及び当該下部金型の少なくとも一つに形成される樹脂材流入部と
を含み、
前記下部金型は前記締結部が着脱されるように形成される締結支持部を備え、前記内部空間によって前記アンテナパターンフレームが前記電子装置のケースになる、電子装置のケースの製造金型。
【請求項10】
前記締結部は、前記放射体フレームから伸びる延長部と、当該延長部の端部から折れ曲がった固定部とからなり、
前記下部金型の締結支持部は、当該下部金型から伸びる延長支持部と当該延長支持部の端部から折れ曲がった固定支持部とからなることで、前記締結部と着脱可能である、請求項9に記載の電子装置のケースの製造金型。
【請求項11】
前記締結部は、複数形成され、前記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部と同一方向、反対方向又は他の固定部に向かう方向の少なくとも一つであり、
前記下部金型の固定支持部は、前記固定部の折り曲げ方向と反対方向に形成されることで、前記締結部と着脱可能である、請求項10に記載の電子装置のケースの製造金型。
【請求項12】
前記締結部は、複数形成され、前記固定部の折り曲げ方向は、他の固定部に向かい、
前記下部金型の締結支持部は、前記固定部間の空間に対応される形状に形成されることで、当該締結支持部が前記締結部の空間にスライディングされる、請求項10に記載の電子装置のケースの製造金型。
【請求項13】
前記下部金型の締結支持部は、前記締結部に対応される空間を有し、当該空間に前記締結部がスライディングされる、請求項10に記載の電子装置のケースの製造金型。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
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【図6】
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【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−193456(P2011−193456A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−46793(P2011−46793)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】
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