説明

アンテナ装置

【課題】 共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、信号品質の劣化を改善する。
【解決手段】 UHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存の第1のUHFアンテナ10と、UHF帯域において同一チャンネル障害を生じているテレビ放送を異なるチャンネルで受信する第2のUHFアンテナ11とを備え、第2のUHFアンテナ11の受信信号はプリアンプ12により増幅されて混合器13に第1のUHFアンテナ10の受信信号と共に供給されている。このプリアンプ12には、電源抽出器15により同軸ケーブルに重畳されている直流電源を分離して供給している。これにより、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地上デジタル放送用チャンネルを確保するためにアナログ放送用チャンネルの変更が行われた場合に用いることのできる家庭用のアンテナ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のアンテナ装置の構成例を図15に示す。
図15に示すアンテナ装置200は、UHFテレビ放送あるいはVHFテレビ放送を受信するアンテナ201を有し、アンテナ201で受信されたテレビ放送信号をアンプ202で増幅してテレビ受像機203へ供給している。アンプ202は室内に設置されており、コンセントから商用電源(AC100V)が供給されている。
また、従来のアンテナ装置の他の構成例を図16に示す。
図16に示すアンテナ装置210は、UHFテレビ放送あるいはVHFテレビ放送を受信するアンテナ211を有し、アンテナ211で受信されたテレビ放送信号をアンプ212で増幅して電源部213を介してテレビ受像機214へ供給している。アンプ212はアンテナ211の直下である屋外に設置されており、テレビ信号が伝達される同軸ケーブル等の信号伝送路を介して電源部213から動作用の直流電源(DC15V)がアンプ212に供給されている。室内に設置された電源部213には、コンセントから商用電源(AC100V)が供給されており、入力側の端子に接続された信号伝送路には、電源部213から直流電源が重畳されてアンプ212に供給されている。電源部213の出力側の端子からは、アンプ212で増幅されたテレビ放送信号が出力されてテレビ受像機214に供給されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、現在地上デジタル放送用チャンネルを確保するためにアナログ放送用チャンネルのチャンネル変更がテレビ放送において行われている。この場合、チャンネル変更の結果によっては、同一チャンネル障害が起きてしまうチャンネルがある。例えば、埼玉地区においてはチャンネルが変更された結果、児玉局30chのテレビ埼玉のチャンネルと、千葉地区における船橋局の千葉テレビデジタル放送の30chとが同一チャンネルとなり、同一チャンネル障害が起きてしまうようになる。
同一チャンネル障害を回避する対策として、当該チャンネルで放送されたテレビ放送を異なるチャンネルで放送している他の放送局から受信することが考えられる。この場合は、他の放送局からテレビ放送を受信するアンテナを増設すると共に、既設のアンテナで受信されたテレビ放送の受信信号と混合する混合器が必要になる。この場合、同一チャンネル障害を生じているチャンネルは、既設のアンテナが受信可能なチャンネルのうちのチャンネルであって同一周波数帯域のうちのチャンネルとされて、周波数帯域が異なっていないことから、フィルタを用いて混合する混合器を使用することができない。この場合の混合器は、2分配器を逆に使用する混合器とされることから、この混合器の損失(理論的には3dBの損失であるが、回路損失が加わるため約4dB以上の損失となる。)により、信号品質(CN比:Carrier to Noise ratio)が劣化してしまうと云う問題点があった。
【0004】
また、多方向受信をフィルタを使用する混合器で混合するようにしていたアンテナ装置においては、同一チャンネル障害を異なるチャンネルで放送している他の放送局から受信する回避対策を取った場合に、フィルタを使用する混合器を使用できなくなる場合が生じる。すなわち、同一チャンネル障害を生じているチャンネルが、多方向受信における1つのアンテナが受信する周波数帯域のうちのチャンネルとされて、周波数帯域が異なっていないことから、フィルタを用いて混合する混合器を使用することができなくなる。この場合には、前述したように2分配器を逆に使用する混合器が用いられることになるが、この混合器の損失は前述したようにフィルタを用いて混合する混合器より大きいため信号品質が劣化してしまうようになる。
【0005】
これを解決するために、2分配器を逆に使用する混合器の前段に増幅器を挿入して混合器の損失を補償することが考えられるが、この種の増幅器は家庭用としては存在しておらず、信号品質を改善するには共聴システム用機器を使用する必要があった。しかしながら、共聴システム用機器の仕様は、家庭用と異なることから既存のアンテナ装置は利用することができないことになり、新しくアンテナ装置を構築しなければならないことから高価なアンテナ装置になってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、信号品質の劣化を改善することのできるアンテナ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、第2の指向性アンテナで受信された受信信号を増幅するプリアンプを備え、出力側に接続された信号伝送路に重畳されて供給された直流電源を分離してプリアンプに供給すると共に、入力側に接続された信号伝送路に分離した直流電源を重畳させることにより、第1の指向性アンテナとプリアンプの出力を混合する混合器の混合出力を増幅するブースタに直流電源を供給する電源抽出器を設けるようにしたことを最も主要な特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第2の指向性アンテナで受信された受信信号を増幅するプリアンプを備え、出力側に接続された信号伝送路に重畳されて供給された直流電源を分離してプリアンプに供給すると共に、入力側に接続された信号伝送路に分離した直流電源を重畳させることにより、第1の指向性アンテナとプリアンプの出力を混合する混合器の混合出力を増幅するブースタに直流電源を供給する電源抽出器を設けるようにしたことから、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置を提供することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の第1実施例のアンテナ装置の構成を図1に示す。第1実施例のアンテナ装置は、図16に示す従来のアンテナ装置において同一チャンネル障害対策を施したアンテナ装置とされている。
図1に示す第1実施例のアンテナ装置1は、UHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存の第1のUHFアンテナ10と、UHF帯域において同一チャンネル障害を生じているテレビ放送を異なるチャンネルで受信する第2のUHFアンテナ11とを備えている。第1のUHFアンテナ10および第2のUHFアンテナ11は、八木アンテナ等の指向性アンテナとされており、第1のUHFアンテナ10は第1のテレビ放送局へ向けられており、第2のUHFアンテナ11は同一チャンネル障害を生じない異なるチャンネルのテレビ放送を送信している第2のテレビ放送局へ向けられている。
【0009】
第2のUHFアンテナ11の受信信号はプリアンプ12により増幅されて混合器13に第1のUHFアンテナ10の受信信号と共に供給されている。混合器13は、フィルタを用いていない混合器、すなわち、2分配器を逆に使用する混合器とされている。プリアンプ12は、この混合器13の損失を補償するために第2のUHFアンテナ11の直下の屋外に設けられている。混合器13からは、第1のUHFアンテナ10の受信信号と第2のUHFアンテナ11の同一チャンネル障害が生じていないテレビ放送の受信信号とが混合されて出力される。この混合出力は既存のブースタ14に供給されて増幅され、電源抽出器15に供給されている。電源抽出器15は信号伝送路により既存の電源部16に接続されており、既存のブースタ14から出力された混合信号を既存の電源部16に送り出すと共に、信号伝送路に重畳されて既存の電源部16から供給された直流電源(例えば、DC15V)を分離して、分離した直流電源をプリアンプ12に専用の給電線路を設けてプリアンプ12に給電している。さらに、既存のブースタ14と電源抽出器15とを接続している信号伝送路に、直流電源を重畳して出力することにより、既存ブースタ14に直流電源を供給している。なお、信号伝送路としては、一般に同軸ケーブルが用いられていることから、以下の記載においては信号伝送路を同軸ケーブルとして称するものとする。
【0010】
既存の電源部16は、電源抽出器15と同軸ケーブルにより接続されており、この同軸ケーブルにより供給された混合信号をテレビ受像機(TV)17に同軸ケーブルを介して供給している。TV17には、第1のUHFアンテナ10で受信された複数のチャンネルのテレビ信号に加えて、第2のUHFアンテナ11で受信された同一チャンネル障害の生じていないテレビ信号が供給されるため、障害の生じていない画面を視聴することができるようになる。なお、第1のUHFアンテナ10と混合器13との間、第2のUHFアンテナ11とプリアンプ12との間、プリアンプ12と混合器13との間、混合器13と既存のブースタ14との間も同軸ケーブルにより接続されている。また、第1のUHFアンテナ10と、第2のUHFアンテナ11と、プリアンプ12と、混合器13と、既存のブースタ14と、電源抽出器15とは、屋外に設置されたポールに取り付けられる。この場合、ポールは2本としても良い。さらに、既存の電源部16は室内に設置され、電源部16から延伸された電源コードの先端に設けられたプラグが室内のコンセントに挿入されて商用電源(AC100V)が電源部16に供給されている。
このような構成によれば、プリアンプ12により混合器13の損失を補償することができると共に、電源抽出器15によりプリアンプ12に直流電源を供給することができることから、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置とすることができる。
【0011】
本発明の第2実施例のアンテナ装置の構成を図2に示す。第2実施例のアンテナ装置は、図16に示す従来のアンテナ装置において同一チャンネル障害対策を施したアンテナ装置とされている。
図2に示す第2実施例のアンテナ装置2は、UHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存の第1のUHFアンテナ20と、UHF帯域において同一チャンネル障害を生じているテレビ放送を異なるチャンネルで受信する第2のUHFアンテナ21とを備えている。第1のUHFアンテナ20および第2のUHFアンテナ21は、八木アンテナ等の指向性アンテナとされており、第1のUHFアンテナ20は第1のテレビ放送局へ向けられており、第2のUHFアンテナ21は同一チャンネル障害を生じない異なるチャンネルのテレビ放送を送信している第2のテレビ放送局へ向けられている。
【0012】
第1のUHFアンテナ21の受信信号は第1のプリアンプ22aにより増幅されて混合器23に供給されていると共に、第2のUHFアンテナ21の受信信号は第2のプリアンプ22bにより増幅されて混合器23に供給されている。混合器23は、フィルタを用いていない混合器、すなわち、2分配器を逆に使用する混合器とされている。第1のプリアンプ22aおよび第2のプリアンプ22bは、この混合器23の損失を補償するために第1のUHFアンテナ20の直下、および、第2のUHFアンテナ21の直下の屋外に設けられている。混合器23からは、第1のUHFアンテナ20の受信信号と第2のUHFアンテナ21の同一チャンネル障害が生じていないテレビ放送の受信信号とが混合されて出力される。この混合出力は既存のブースタ24に供給されて増幅され、電源抽出器25に供給されている。電源抽出器25は、既存のブースタ24から出力された混合信号を既存の電源部26に送り出すと共に、既存の電源部26から同軸ケーブルに重畳されて供給された直流電源(例えば、DC15V)を分離して、分離した直流電源を第1のプリアンプ22aおよび第2のプリアンプ22bに専用の給電線路を設けて第1のプリアンプ22aおよび第2のプリアンプ22bにそれぞれ給電している。さらに、電源抽出器15は既存のブースタ24と電源抽出器25とを接続している同軸ケーブルに、直流電源を重畳して出力することにより、既存のブースタ24に直流電源を供給している。
【0013】
既存の電源部26は、電源抽出器25と同軸ケーブルにより接続されており、この同軸ケーブルにより供給された混合信号をテレビ受像機(TV)27に同軸ケーブルを介して供給している。TV27には、UHFアンテナ20で受信された複数のチャンネルのテレビ信号に加えて、UHFアンテナ21で受信された同一チャンネル障害の生じていないテレビ信号が供給されるため、障害の生じていない画面を視聴することができるようになる。なお、第1のUHFアンテナ20と第1のプリアンプ22aとの間、第1のプリアンプ22aと混合器23との間、第2のUHFアンテナ21と第2のプリアンプ22bとの間、第2のプリアンプ22bと混合器23との間、混合器23と既存のブースタ24との間も同軸ケーブルにより接続されている。また、第1のUHFアンテナ20と、第2のUHFアンテナ21と、第1のプリアンプ22aと、第2のプリアンプ22bと、混合器23と、既存のブースタ24と、電源抽出器25とは、屋外に設置されたポールに取り付けられる。この場合、ポールは複数本としても良い。さらに、既存の電源部26は室内に設置され、電源部26から延伸された電源コードの先端に設けられたプラグが室内のコンセントに挿入されて商用電源(AC100V)が電源部26に供給されている
このような構成によれば、第1のプリアンプ22aおよび第2のプリアンプ22bにより混合器23の損失を補償することができると共に、電源抽出器25により第1のプリアンプ22aおよび第2のプリアンプ22bに直流電源を供給することができることから、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置とすることができる。
【0014】
本発明の第3実施例のアンテナ装置の構成を図3に示す。第3実施例のアンテナ装置は、図16に示す従来のアンテナ装置において同一チャンネル障害対策を施したアンテナ装置とされている。
図3に示す第3実施例のアンテナ装置3は、UHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存の第1のUHFアンテナ30と、UHF帯域において同一チャンネル障害を生じているテレビ放送を異なるチャンネルで受信する第2のUHFアンテナ31とを備えている。第1のUHFアンテナ30および第2のUHFアンテナ31は、八木アンテナ等の指向性アンテナとされており、第1のUHFアンテナ30は第1のテレビ放送局へ向けられており、第2のUHFアンテナ31は同一チャンネル障害を生じない異なるチャンネルのテレビ放送を送信している第2のテレビ放送局へ向けられている。
【0015】
第2のUHFアンテナ31の受信信号はプリアンプ32により増幅されて混合器33に第1のUHFアンテナ30の受信信号と共に供給されている。混合器33は、フィルタを用いていない混合器、すなわち、2分配器を逆に使用する混合器とされている。プリアンプ32は、この混合器33の損失を補償するために第2のUHFアンテナ31の直下である屋外に設けられている。混合器33からは、第1のUHFアンテナ30の受信信号と第2のUHFアンテナ31の同一チャンネル障害が生じていないテレビ放送の受信信号とが混合されて出力される。この混合出力はブースタ34に供給されて増幅され、同軸ケーブルを介して電源部36に供給されている。電源部36は、直流電源(例えば、DC15V)を入力側に接続されている同軸ケーブルに重畳して送り出しており、この直流電源がブースタ34に供給されている。ブースタ34は供給された直流電源で動作すると共に、この直流電源を入力側の混合器33に接続された同軸ケーブルに重畳して送り出している。混合器33には、出力側に接続された同軸ケーブルから受けた直流電源を入力側のプリアンプ32が接続されている同軸ケーブルに重畳して送り出すことのできる電通回路が付加されており、この電通回路および同軸ケーブルを介して直流電源がプリアンプ32に供給されるようになる。
【0016】
電源部36は、ブースタ34から同軸ケーブルを介して供給された混合信号をテレビ受像機(TV)37に同軸ケーブルを介して供給している。TV37には、第1のUHFアンテナ30で受信された複数のチャンネルのテレビ信号に加えて、第2のUHFアンテナ31で受信された同一チャンネル障害の生じていないテレビ信号が供給されるため、障害の生じていない画面を視聴することができるようになる。なお、第1のUHFアンテナ30と混合器33との間、第2のUHFアンテナ31とプリアンプ32との間、プリアンプ32と混合器33との間も同軸ケーブルにより接続されている。また、第1のUHFアンテナ30と、第2のUHFアンテナ31と、プリアンプ32と、混合器33と、ブースタ34とは、屋外に設置されたポールに取り付けられる。この場合、ポールは複数本としても良い。さらに、電源部36は室内に設置され、電源部36から延伸された電源コードの先端に設けられたプラグが室内のコンセントに挿入されて商用電源(AC100V)が電源部36に供給されている。
このような構成によれば、プリアンプ32により混合器33の損失を補償することができると共に、電源部36によりプリアンプ32に直流電源を供給することができることから、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置とすることができる。
【0017】
本発明の第4実施例のアンテナ装置の構成を図4に示す。第4実施例のアンテナ装置は、図16に示す従来のアンテナ装置において同一チャンネル障害対策を施したアンテナ装置とされている。
図4に示す第4実施例のアンテナ装置4は、UHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存の第1のUHFアンテナ40と、UHF帯域において同一チャンネル障害を生じているテレビ放送を異なるチャンネルで受信する第2のUHFアンテナ41とを備えている。第1のUHFアンテナ40および第2のUHFアンテナ41は、八木アンテナ等の指向性アンテナとされており、第1のUHFアンテナ40は第1のテレビ放送局へ向けられており、第2のUHFアンテナ41は同一チャンネル障害を生じない異なるチャンネルでテレビ放送を送信している第2のテレビ放送局へ向けられている。
【0018】
第1のUHFアンテナ41の受信信号は第1のプリアンプ42aにより増幅されて混合器43に供給されていると共に、第2のUHFアンテナ41の受信信号は第2のプリアンプ42bにより増幅されて混合器43に供給されている。混合器43は、フィルタを用いていない混合器、すなわち、2分配器を逆に使用する混合器とされている。第1のプリアンプ42aおよび第2のプリアンプ42bは、この混合器43の損失を補償するために第1のUHFアンテナ40の直下、および、第2のUHFアンテナ41の直下である屋外に設けられている。混合器43からは、第1のUHFアンテナ40の受信信号と第2のUHFアンテナ41の同一チャンネル障害が生じていないテレビ放送の受信信号とが混合されて出力される。この混合出力は既存のブースタ44に供給されて増幅され、同軸ケーブルを介して電源部46に供給されている。電源部46は、直流電源(例えば、DC15V)を入力側に接続された同軸ケーブルに重畳して送り出しており、この直流電源がブースタ44に供給されている。ブースタ44は供給された直流電源で動作すると共に、この直流電源を入力側の混合器43に接続された同軸ケーブルに重畳して送り出している。混合器43には、出力側の端子から受けた直流電源を入力側の第1のプリアンプ42aおよび第2のプリアンプ42bがそれぞれ接続されている2本の同軸ケーブルに重畳して送り出すことのできる電通回路が付加されており、この電通回路を介して直流電源が第1のプリアンプ42aおよび第2のプリアンプ42bに供給されるようになる。
【0019】
電源部46は、ブースタ44から同軸ケーブルを介して供給された混合信号をテレビ受像機(TV)47に同軸ケーブルを介して供給している。TV47には、第1のUHFアンテナ40で受信された複数のチャンネルのテレビ信号に加えて、第2のUHFアンテナ41で受信された同一チャンネル障害の生じていないテレビ信号が供給されるため、障害の生じていない画面を視聴することができるようになる。なお、第1のUHFアンテナ40と第1のプリアンプ42aとの間、第1のプリアンプ42aと混合器43との間、第2のUHFアンテナ41と第2のプリアンプ42bとの間、第2のプリアンプ42bと混合器43との間も同軸ケーブルにより接続されている。また、第1のUHFアンテナ40と、第2のUHFアンテナ41と、第1のプリアンプ42aおよび第2のプリアンプ42bと、混合器43と、ブースタ44とは、屋外に設置されたポールに取り付けられる。この場合、ポールは複数本としても良い。さらに、電源部46は室内に設置され、電源部46から延伸された電源コードの先端に設けられたプラグが室内のコンセントに挿入されて商用電源(AC100V)が電源部46に供給されている。
このような構成によれば、第1のプリアンプ42aおよび第2のプリアンプ42bにより混合器43の損失を補償することができると共に、電源部46により第1のプリアンプ42aおよび第2のプリアンプ42bに直流電源を供給することができることから、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置とすることができる。
【0020】
本発明の第5実施例のアンテナ装置の構成を図5に示す。第5実施例のアンテナ装置は、従来のVHFアンテナとUHFアンテナとを備えるアンテナ装置において同一チャンネル障害対策を施したアンテナ装置とされている。
図5に示す第5実施例のアンテナ装置5は、VHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存のVHFアンテナ50と、UHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存の第1のUHFアンテナ51と、UHF帯域において同一チャンネル障害を生じているテレビ放送を異なるチャンネルで受信する第2のUHFアンテナ52とを備えている。VHFアンテナ50および第1のUHFアンテナ51および第2のUHFアンテナ52は、八木アンテナ等の指向性アンテナとされており、VHFアンテナ50はVHFテレビ放送局へ向けられており、第1のUHFアンテナ51は第1のテレビ放送局へ向けられており、第2のUHFアンテナ52は同一チャンネル障害を生じない異なるチャンネルでテレビ放送を送信している第2のテレビ放送局へ向けられている。
【0021】
第2のUHFアンテナ52の受信信号はプリアンプ53により増幅されて混合器54に第1のUHFアンテナ51の受信信号と共に供給されている。混合器54は、フィルタを用いていない混合器、すなわち、2分配器を逆に使用する混合器とされている。プリアンプ53は、この混合器54の損失を補償するために第2のUHFアンテナ52の直下である屋外に設けられている。混合器54からは、第1のUHFアンテナ51の受信信号と第2のUHFアンテナ52の同一チャンネル障害が生じていないテレビ放送の受信信号とが混合されて出力される。この混合出力は既存のU・Vブースタ55に、VHFアンテナ50の受信信号と共に供給されてそれぞれ増幅・混合されて出力される。この混合出力は同軸ケーブルを介して、電源抽出器56に供給されている。電源抽出器56は、既存のU・Vブースタ55から出力された混合信号を既存の電源部57に送り出すと共に、既存の電源部57から入力側の信号伝送路に重畳されて供給された直流電源(例えば、DC15V)を分離して、分離した直流電源をプリアンプ53に専用の給電線路を設けてプリアンプ53に給電している。さらに、既存のU・Vブースタ55と電源抽出器56とを接続している同軸ケーブルに、電源抽出器56から直流電源を重畳して出力することにより、既存のU・Vブースタ55に直流電源を供給している。
【0022】
既存の電源部57は、電源抽出器56と同軸ケーブルにより接続されており、この同軸ケーブルにより供給された混合信号をテレビ受像機(TV)58に同軸ケーブルを介して供給している。TV58には、VHFアンテナ50および第1のUHFアンテナ51で受信された複数のチャンネルのテレビ信号に加えて、第2のUHFアンテナ52で受信された同一チャンネル障害の生じていないテレビ信号が供給されるため、障害の生じていない画面を視聴することができるようになる。なお、VHFアンテナ50と既存のU・Vブースタ55との間、第1のUHFアンテナ51と混合器54との間、第2のUHFアンテナ52とプリアンプ53との間、プリアンプ53と混合器54との間、混合器54と既存のブースタ55との間も同軸ケーブルにより接続されている。また、VHFアンテナ50と、第1のUHFアンテナ51と、第2のUHFアンテナ52と、プリアンプ53と、混合器54と、既存のU・Vブースタ55と、電源抽出器56とは、屋外に設置されたポールに取り付けられる。この場合、ポールは複数本としても良い。さらに、既存の電源部57は室内に設置され、電源部57から延伸された電源コードの先端に設けられたプラグが室内のコンセントに挿入されて商用電源(AC100V)が電源部57に供給されている。
このような構成によれば、プリアンプ53により混合器54の損失を補償することができると共に、電源抽出器56によりプリアンプ53に直流電源を供給することができることから、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置とすることができる。
【0023】
本発明の第6実施例のアンテナ装置の構成を図6に示す。第6実施例のアンテナ装置は、従来のVHFアンテナとUHFアンテナとBSアンテナを備えるアンテナ装置において同一チャンネル障害対策を施したアンテナ装置とされている。
図6に示す第6実施例のアンテナ装置6は、VHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存のVHFアンテナ60と、UHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存の第1のUHFアンテナ61と、UHF帯域において同一チャンネル障害を生じているテレビ放送を異なるチャンネルで受信する第2のUHFアンテナ62と、BS衛星放送を受信するBSアンテナ63とを備えている。VHFアンテナ60および第1のUHFアンテナ61および第2のUHFアンテナ62は、八木アンテナ等の指向性アンテナとされており、VHFアンテナ60はVHFテレビ放送局へ向けられており、第1のUHFアンテナ61は第1のテレビ放送局へ向けられており、第2のUHFアンテナ62は同一チャンネル障害を生じない異なるチャンネルでテレビ放送を送信している第2のテレビ放送局へ向けられている。また、BSアンテナ63はパラボラアンテナとされて、BS放送衛星に向けられている。
【0024】
第2のUHFアンテナ62の受信信号はプリアンプ64により増幅されて混合器65に第1のUHFアンテナ61の受信信号と共に供給されている。混合器65は、フィルタを用いていない混合器、すなわち、2分配器を逆に使用する混合器とされている。プリアンプ64は、この混合器65の損失を補償するために第2のUHFアンテナ62の直下である屋外に設けられている。混合器65からは、第1のUHFアンテナ61の受信信号と第2のUHFアンテナ62の同一チャンネル障害が生じていないテレビ放送の受信信号とが混合されて出力される。この混合出力は既存のU・V・BSブースタ66に、VHFアンテナ60の受信信号およびBSアンテナ63の受信信号と共に供給されてそれぞれ増幅され混合されて出力される。この混合出力は同軸ケーブルを介して、電源抽出器67に供給されている。電源抽出器67は、既存のU・V・BSブースタ66から出力された混合信号を既存の電源部68に送り出すと共に、既存の電源部68から入力側の信号伝送路に重畳されて出力された直流電源(例えば、DC15V)を分離して、分離した直流電源をプリアンプ64に専用の給電線路を設けてプリアンプ64に給電している。さらに、既存のU・V・BSブースタ66と電源抽出器67とを接続している同軸ケーブルに、電源抽出器67から直流電源を重畳して出力することにより、既存のU・V・BSブースタ66に直流電源を供給している。既存のU・V・BSブースタ66は供給された直流電源で動作すると共に、この直流電源を入力側のBSアンテナ63に接続された同軸ケーブルに重畳して送り出している。これにより、BSアンテナ63が同軸ケーブルを介して供給された直流電源で動作するようになる。
【0025】
既存の電源部68は、電源抽出器67と同軸ケーブルにより接続されており、この同軸ケーブルにより供給された混合信号をテレビ受像機(TV)69に同軸ケーブルを介して供給している。TV69には、VHFアンテナ60および第1のUHFアンテナ61で受信された複数のチャンネルのテレビ信号に加えて、第2のUHFアンテナ62で受信された同一チャンネル障害の生じていないテレビ信号と、BSアンテナ63で受信されたテレビ信号が供給されるため、障害の生じていない画面を視聴することができるようになる。なお、VHFアンテナ60と既存のU・V・BSブースタ66との間、第1のUHFアンテナ61と混合器65との間、第2のUHFアンテナ62とプリアンプ64との間、プリアンプ64と混合器65との間、混合器65と既存のU・V・BSブースタ66との間、BSアンテナ63と既存のU・V・BSブースタ66との間も同軸ケーブルにより接続されている。また、VHFアンテナ60と、第1のUHFアンテナ61と、第2のUHFアンテナ62と、BSアンテナ63と、プリアンプ64と、混合器65と、既存のU・V・BSブースタ66と、電源抽出器67とは、屋外に設置されたポールに取り付けられる。この場合、ポールは複数本としても良い。さらに、既存の電源部68は室内に設置され、電源部68から延伸された電源コードの先端に設けられたプラグが室内のコンセントに挿入されて商用電源(AC100V)が電源部68に供給されている。
このような構成によれば、プリアンプ64により混合器65の損失を補償することができると共に、電源抽出器67によりプリアンプ64に直流電源を供給することができることから、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置とすることができる。
【0026】
本発明の第7実施例のアンテナ装置の構成を図7に示す。第7実施例のアンテナ装置は、従来のVHFアンテナとUHFアンテナとを備えるアンテナ装置において同一チャンネル障害対策を施したアンテナ装置とされている。
図7に示す第7実施例のアンテナ装置7は、VHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存のVHFアンテナ70と、UHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存の第1のUHFアンテナ71と、UHF帯域において同一チャンネル障害を生じているテレビ放送を異なるチャンネルで受信する第2のUHFアンテナ72とを備えている。VHFアンテナ70および第1のUHFアンテナ71および第2のUHFアンテナ72は、八木アンテナ等の指向性アンテナとされており、VHFアンテナ70はVHFテレビ放送局へ向けられており、第1のUHFアンテナ71は第1のテレビ放送局へ向けられており、第2のUHFアンテナ72は同一チャンネル障害を生じない異なるチャンネルでテレビ放送を送信している第2のテレビ放送局へ向けられている。
【0027】
第2のUHFアンテナ72の受信信号はプリアンプ73により増幅されて混合器74に第1のUHFアンテナ71の受信信号と共に供給されている。混合器74は、フィルタを用いていない混合器、すなわち、2分配器を逆に使用する混合器とされている。プリアンプ73は、この混合器74の損失を補償するために第2のUHFアンテナ72の直下である屋外に設けられている。混合器74からは、第1のUHFアンテナ71の受信信号と第2のUHFアンテナ72の同一チャンネル障害が生じていないテレビ放送の受信信号とが混合されて出力される。この混合出力は既存のU・Vブースタ75に、VHFアンテナ70の受信信号と共に供給されてそれぞれ増幅され混合されて出力される。この混合出力は同軸ケーブルを介して電源部77に供給されている。電源部77は、直流電源(例えば、DC15V)を入力側に接続された同軸ケーブルに重畳して送り出しており、この直流電源がU・Vブースタ75に供給されている。U・Vブースタ75は供給された直流電源で動作すると共に、この直流電源を入力側の混合器74に接続された同軸ケーブルに重畳して送り出している。混合器74には、出力側の端子から受けた直流電源を入力側のプリアンプ73が接続されている同軸ケーブルに重畳して送り出すことのできる電通回路が付加されており、この電通回路および同軸ケーブルを介して直流電源がプリアンプ73に供給されるようになる。
【0028】
電源部77は、U・Vブースタ75から同軸ケーブルを介して供給された混合信号をテレビ受像機(TV)78に同軸ケーブルを介して供給している。TV78には、VHFアンテナ70および第1のUHFアンテナ71で受信された複数のチャンネルのテレビ信号に加えて、第2のUHFアンテナ72で受信された同一チャンネル障害の生じていないテレビ信号が供給されるため、障害の生じていない画面を視聴することができるようになる。なお、VHFアンテナ70とU・Vブースタ75との間、第1のUHFアンテナ71と混合器74との間、第2のUHFアンテナ72とプリアンプ73との間、プリアンプ73と混合器74との間、混合器74とU・Vブースタ75との間も同軸ケーブルにより接続されている。また、VHFアンテナ70と、第1のUHFアンテナ71と、第2のUHFアンテナ72と、プリアンプ73と、混合器74と、U・Vブースタ75とは、屋外に設置されたポールに取り付けられる。この場合、ポールは複数本としても良い。さらに、既存の電源部77は室内に設置され、電源部77から延伸された電源コードの先端に設けられたプラグが室内のコンセントに挿入されて商用電源(AC100V)が電源部77に供給されている。
このような構成によれば、プリアンプ73により混合器74の損失を補償することができると共に、電源部77によりプリアンプ73に直流電源を供給することができることから、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置とすることができる。
【0029】
本発明の第8実施例のアンテナ装置の構成を図8に示す。第8実施例のアンテナ装置は、従来のVHFアンテナとUHFアンテナとBSアンテナを備えるアンテナ装置において同一チャンネル障害対策を施したアンテナ装置とされている。
図8に示す第8実施例のアンテナ装置8は、VHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存のVHFアンテナ80と、UHF帯域の複数のチャンネルのテレビ放送を受信する既存の第1のUHFアンテナ81と、UHF帯域において同一チャンネル障害を生じているテレビ放送を異なるチャンネルで受信する第2のUHFアンテナ82と、BS衛星放送を受信するBSアンテナ83とを備えている。VHFアンテナ80および第1のUHFアンテナ81および第2のUHFアンテナ82は、八木アンテナ等の指向性アンテナとされており、VHFアンテナ80はVHFテレビ放送局へ向けられており、第1のUHFアンテナ81は第1のテレビ放送局へ向けられており、第2のUHFアンテナ82は同一チャンネル障害を生じない異なるチャンネルでテレビ放送を送信している第2のテレビ放送局へ向けられている。また、BSアンテナ83はパラボラアンテナとされて、BS放送衛星に向けられている。
【0030】
第2のUHFアンテナ82の受信信号はプリアンプ84により増幅されて混合器85に第1のUHFアンテナ81の受信信号と共に供給されている。混合器85は、フィルタを用いていない混合器、すなわち、2分配器を逆に使用する混合器とされている。プリアンプ84は、この混合器85の損失を補償するために第2のUHFアンテナ82の直下である屋外に設けられている。混合器85からは、第1のUHFアンテナ81の受信信号と第2のUHFアンテナ82の同一チャンネル障害が生じていないテレビ放送の受信信号とが混合されて出力される。この混合出力はU・V・BSブースタ86に、VHFアンテナ80の受信信号およびBSアンテナ83の受信信号と共に供給されてそれぞれ増幅され混合されて出力される。この混合出力は同軸ケーブルを介して、電源部87に供給されている。電源部87は、直流電源(例えば、DC15V)を入力側の端子に接続された同軸ケーブルに重畳して送り出しており、この直流電源がU・V・BSブースタ86に供給されている。U・V・BSブースタ86は供給された直流電源で動作すると共に、この直流電源を入力側の混合器85に接続された同軸ケーブルに重畳して送り出している。混合器85には、出力側に接続されている同軸ケーブルから受けた直流電源を入力側のプリアンプ84が接続されている同軸ケーブルに重畳して送り出すことのできる電通回路が付加されており、この電通回路を介して直流電源がプリアンプ84に供給されるようになる。また、U・V・BSブースタ86は入力側のBSアンテナ83に接続された同軸ケーブルに重畳して直流電源を送り出している。これにより、BSアンテナ83が同軸ケーブルを介して供給された直流電源で動作するようになる。
【0031】
電源部87は、U・V・BSブースタ86から同軸ケーブルを介して供給された混合信号をテレビ受像機(TV)88に同軸ケーブルを介して供給している。TV88には、VHFアンテナ80および第1のUHFアンテナ81で受信された複数のチャンネルのテレビ信号に加えて、第2のUHFアンテナ82で受信された同一チャンネル障害の生じていないテレビ信号と、BSアンテナ83で受信されたテレビ信号が供給されるため、障害の生じていない画面を視聴することができるようになる。なお、VHFアンテナ80とU・V・BSブースタ86との間、第1のUHFアンテナ81と混合器85との間、第2のUHFアンテナ82とプリアンプ84との間、プリアンプ84と混合器85との間、混合器85と既存のU・V・BSブースタ86との間、BSアンテナ83と既存のU・V・BSブースタ86との間も同軸ケーブルにより接続されている。また、VHFアンテナ80と、第1のUHFアンテナ81と、第2のUHFアンテナ82と、BSアンテナ83と、プリアンプ84と、混合器85と、既存のU・V・BSブースタ86とは、屋外に設置されたポールに取り付けられる。この場合、ポールは複数本としても良い。さらに、既存の電源部87は室内に設置され、電源部87から延伸された電源コードの先端に設けられたプラグが室内のコンセントに挿入されて商用電源(AC100V)が電源部87に供給されている。
このような構成によれば、プリアンプ84により混合器85の損失を補償することができると共に、電源部87によりプリアンプ84に直流電源を供給することができることから、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置とすることができる。
【0032】
次に、本発明の第1,2,5,6実施例において用いられている電源抽出器の構成を示す回路図を図9に示す。
図9に示す電源抽出器100は、入力端子INと出力端子OUTと第1の電源出力端子PW OUT1が設けられており、必要に応じて第2の電源出力端子PW OUT2を設けることができるようにされている。入力端子INは、同軸ケーブルによりブースタに接続され、ブースタで増幅された混合信号が入力端子INに供給される。入力端子INに供給された混合信号は高周波信号であることからコンデンサC1を通過して出力端子OUTから出力されると共に、チョークコイルL1およびチョークコイルL2では通過が阻止される。また、出力端子OUTは同軸ケーブルにより電源部と接続され、電源部において同軸ケーブルに重畳されて出力された直流電源が出力端子OUTに供給される。この直流電源は、コンデンサC1により阻止されるもののチョークコイルL2を通過し、さらにチョークコイルL3を通過して第1の電源出力端子PW OUT1から出力される。
【0033】
また、第2の電源出力端子PW OUT2が必要に応じて設けられている場合は、チョークコイルL2を通過し、さらにチョークコイルL3を通過した直流電源が第2の電源出力端子PW OUT2から出力される。このようにして分離された直流電源は第1の電源出力端子PW OUT1に接続された給電線路を介してプリアンプに供給される。さらに、第2の電源出力端子PW OUT2が必要に応じて設けられている場合は、分離された直流電源が第2の電源出力端子PW OUT2に接続された給電線路を介して第2のプリアンプに供給される。
さらにまた、コンデンサC1およびチョークコイルL2で分離された直流電源はチョークコイルL1を通過して入力端子INから同軸ケーブルに重畳されて出力され、この直流電源は電源抽出器100に同軸ケーブルで接続されているブースタに動作電源として供給されるようになる。コンデンサC2は漏れ成分等をアースするバイパスコンデンサである。
【0034】
次に、本発明の第1実施例ないし第8実施例において用いられているプリアンプの第1の構成例を示す回路図を図10に示す。
図10に示すプリアンプ110は、入力端子INと出力端子OUTと電源入力端子PW INとを有している。このプリアンプ110は、電源入力端子PW INに専用の給電線路を介して供給された直流電源で動作すると共に、出力端子OUTに供給された直流電源によっても動作するようにされている。プリアンプ110の入力端子INは同軸ケーブルを介してUHFアンテナに接続されており、プリアンプ110にはUHFアンテナの受信信号が入力されている。プリアンプ110の入力端子INに入力された受信信号はバンドパスフィルタ(BPF)111により不要波成分が除去され、アンプ(AMP)112により増幅される。増幅された受信信号はゲインコントロール(G.C)回路により所定レベルに調整され、BPF113を通って出力端子OUTから出力される。
【0035】
出力端子OUTには混合器に接続されている同軸ケーブルが接続されており、この同軸ケーブルを介してプリアンプ110から出力された受信信号が混合器に供給される。電源入力端子PW INに供給された直流電源はダイオードD1を介してアンプ112に動作電源として供給される。この場合、ダイオードD1を通過した直流電源は、ダイオードD2で阻止されるため出力端子OUTからは出力されない。また、出力端子OUTに接続されている同軸ケーブルに重畳されてプリアンプ110に供給された直流電源は、チョークコイルL10を通り、さらにダイオードD2を通過してアンプ112に動作電源として供給される。この場合、ダイオードD2を通過した直流電源は、ダイオードD1で阻止されるため電源入力端子PW INからは出力されない。コンデンサC10は漏れ成分等をアースするバイパスコンデンサである。
【0036】
次に、本発明の第1実施例ないし第8実施例において用いられているプリアンプの第2の構成例を示す回路図を図11に示す。
図11に示すプリアンプ120は、入力端子INと出力端子OUTと電源入力端子PW INとを有している。このプリアンプ120は、電源入力端子PW INに専用の給電線路を介して供給された直流電源で動作すると共に、出力端子OUTに供給された直流電源によっても動作するようにされている。プリアンプ120の入力端子INは同軸ケーブルを介してUHFアンテナに接続されており、プリアンプ120にはUHFアンテナの受信信号が入力されている。プリアンプ120の入力端子INに入力された受信信号はバンドパスフィルタ(BPF)121により不要波成分が除去され、アンプ(AMP)122により増幅される。増幅された受信信号はゲインコントロール(G.C)回路により所定レベルに調整され、BPF123を通って出力端子OUTから出力される。
【0037】
出力端子OUTには混合器に接続されている同軸ケーブルが接続されており、この同軸ケーブルを介してプリアンプ120から出力された受信信号が混合器に供給される。電源入力端子PW INに供給された直流電源はスイッチSWの第2固定接点cに供給される。この場合、可動接点aを第2固定接点c側に切り換えることにより、直流電源が第2固定接点cおよび可動接点aを介してアンプ122に動作電源として供給される。また、出力端子OUTに接続されている同軸ケーブルに重畳されてプリアンプ120に直流電源が供給された場合は、スイッチSWの可動接点aを第1固定接点b側に切り換える。これにより、出力端子OUTに供給された直流電源はチョークコイルL20を通り、さらに第1固定接点bおよび可動接点aを介してアンプ122に動作電源として供給される。コンデンサC20は漏れ成分等をアースするバイパスコンデンサである。
【0038】
次に、本発明の第5実施例および第7実施例において用いられているU・Vブースタの構成例を示す回路図を図12に示す。
図12に示すU・Vブースタ130は、同軸ケーブルを介してVHFアンテナが接続されて、VHFアンテナの受信信号が供給される入力端子VHF INと、同軸ケーブルを介して混合器が接続されてUHFアンテナの受信信号が供給される入力端子UHF INとが設けられている。入力端子VHF INに供給されたVHF受信信号は、BPF131において不要波成分が除去されAMP132で増幅されて混合器(MIX)133に供給される。また、入力端子UHF INに供給されたUHF受信信号は、BPF134において不要波成分が除去されAMP135で増幅されて混合器(MIX)133に供給される。MIX133は、混合する信号がVHF信号とUHF信号と周波数帯域が異なることからフィルタを使用する混合器とされている。混合器133から出力されるVHF受信信号とUHF受信信号とが混合された混合信号が出力端子OUTから出力される。
出力端子OUTに接続された同軸ケーブルには直流電源が重畳されて供給され、供給された直流電源はチョークコイルL31を通過し、AMP132およびAMP135に動作電源として供給される。さらに、この直流電源はチョークコイルL30を介して入力端子UHF INから出力される。入力端子UHF INから同軸ケーブルに重畳されて出力された直流電源は混合器に供給され、この混合器に電通回路が設けられている場合は、直流電源が混合器を介してプリアンプに供給されるようになる。コンデンサC30,C31は漏れ成分等をアースするバイパスコンデンサである。
【0039】
次に、本発明の第6実施例および第8実施例において用いられているU・V・BSブースタの構成例を示す回路図を図13に示す。
図13に示すU・V・BSブースタ140は、同軸ケーブルを介してVHFアンテナが接続されて、VHFアンテナの受信信号が供給される入力端子VHF INと、同軸ケーブルを介して混合器が接続されてUHFアンテナの受信信号が供給される入力端子UHF INと、同軸ケーブルを介してBSアンテナが接続されて、BSアンテナの受信信号が供給される入力端子BS INが設けられている。入力端子VHF INに供給されたVHF受信信号は、BPF141において不要波成分が除去されAMP142で増幅されて第1混合器(MIX)143に供給される。また、入力端子UHF INに供給されたUHF受信信号は、BPF144において不要波成分が除去されAMP145で増幅されて第1混合器(MIX)143に供給される。第1MIX143は、混合する信号がVHF信号とUHF信号と周波数帯域が異なることからフィルタを使用する混合器とされている。
【0040】
さらに、入力端子BS INに供給されたBS受信信号は、BPF147において不要波成分が除去されAMP148で増幅されて第2混合器(MIX)146に供給される。この第2MIX146には、第1MIX143からの混合信号が入力されており、第2MIX146からVHF受信信号とUHF受信信号とBS受信号とが混合されて出力される。この混合出力は出力端子OUTから出力される。
出力端子OUTに接続された同軸ケーブルには直流電源が重畳されて供給され、供給された直流電源はチョークコイルL42を通過し、AMP142およびAMP145、AMP148に動作電源として供給される。さらに、この直流電源はチョークコイルL40を介して入力端子UHF INから出力されると共に、チョークコイルL41を介して入力端子BS INから出力される。UHF IN入力端子から同軸ケーブルに重畳されて出力された直流電源は混合器に供給され、この混合器に電通回路が設けられている場合は、直流電源が混合器を介してUHF受信信号を増幅するプリアンプに供給されるようになる。また、BS IN入力端子から同軸ケーブルに重畳されて出力された直流電源はBSアンテナに供給され、BSアンテナの動作電源となる。コンデンサC40,C41は漏れ成分等をアースするバイパスコンデンサである。
【0041】
次に、本発明の第1実施例ないし第4実施例において用いられているUHF受信信号を増幅するブースタの構成例を示す回路図を図14に示す。
図14に示すUHFブースタ150は、同軸ケーブルを介してUHF受信信号を混合する混合器が接続されて、UHFアンテナの混合された受信信号が供給される入力端子INと、同軸ケーブルを介して電源抽出器あるいは電源部が接続されて増幅されたUHF受信信号が出力される出力端子OUTが設けられている。UHF入力端子に供給された混合器から出力されたUHF受信信号は、BPF151において不要波成分が除去されてAMP152で増幅され、さらに、BPF153において不要波成分が除去されて出力端子OUTから出力される。
出力端子OUTに同軸ケーブルを介して電源部が接続されている場合には、電源部から同軸ケーブルに重畳された直流電源が出力端子OUTに供給され、供給された直流電源はチョークコイルL51を通過し、AMP152に動作電源として供給される。さらに、この直流電源はチョークコイルL50を介して入力端子INから出力される。入力端子INに接続されている同軸ケーブルに重畳されて出力された直流電源は混合器に供給され、この混合器に電通回路が設けられている場合は、直流電源が混合器を介してプリアンプに供給されるようになる。コンデンサC50,C51は漏れ成分等をアースするバイパスコンデンサである。
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上説明したように本発明にかかるアンテナ装置においては、同一チャンネル障害を回避する第2の指向性アンテナを新たに設け、このアンテナの受信信号を混合器で第1の指向性アンテナの受信信号に混合するようにしている。そこで、混合器による損失をプリアンプで補償しているが、プリアンプの動作電源を信号伝送路に重畳されている直流電源を利用して得るようにすることにより、共聴システム用機器を使用することなく同一チャンネル障害を回避すると共に、CN比(Carrier to Noise ratio)を改善して信号品質の劣化を防止することのできるアンテナ装置としている。この場合、電源抽出器を設けることにより、ブースタや混合器は従前のものを利用することができるようになる。また、電源抽出器を用いない場合は、ブースタや混合器に直流電源が通過できる電通回路を設けるようにすればよいことになる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施例のアンテナ装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例のアンテナ装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例のアンテナ装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の第4実施例のアンテナ装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の第5実施例のアンテナ装置の構成を示す図である。
【図6】本発明の第6実施例のアンテナ装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の第7実施例のアンテナ装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第8実施例のアンテナ装置の構成を示す図である。
【図9】本発明の第1,2,5,6実施例において用いられている電源抽出器の構成を示す回路図である。
【図10】本発明の第1実施例ないし第8実施例において用いられているプリアンプの第1の構成例を示す回路図である。
【図11】本発明の第1実施例ないし第8実施例において用いられているプリアンプの第2の構成例を示す回路図である。
【図12】本発明の第5実施例および第7実施例において用いられているU・Vブースタの構成例を示す回路図である。
【図13】本発明の第6実施例および第8実施例において用いられているU・V・BSブースタの構成例を示す回路図である。
【図14】第1実施例ないし第4実施例において用いられているUHF受信信号を増幅するブースタの構成例を示す回路図である。
【図15】従来のアンテナ装置の構成例を示す図である。
【図16】従来のアンテナ装置の他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1 アンテナ装置、2 アンテナ装置、3 アンテナ装置、4 アンテナ装置、5 アンテナ装置、6 アンテナ装置、7 アンテナ装置、8 アンテナ装置、10 第1のUHFアンテナ、11 第2のUHFアンテナ、12 プリアンプ、13 混合器、14 ブースタ、14 ブースタ、15 電源抽出器、16 電源部、20 第1のUHFアンテナ、21 第2のUHFアンテナ、22a 第1のプリアンプ、22b 第2のプリアンプ、23 混合器、24 ブースタ、24 既存ブースタ、25 電源抽出器、26 電源部、30 第1のUHFアンテナ、31 第2のUHFアンテナ、32 プリアンプ、33 混合器、34 ブースタ、36 電源部、40 第1のUHFアンテナ、41 第2のUHFアンテナ、42a 第1のプリアンプ、42b 第2のプリアンプ、43 混合器、44 ブースタ、46 電源部、50 VHFアンテナ、51 第1のUHFアンテナ、52 第2のUHFアンテナ、53 プリアンプ、54 混合器、55 U・Vブースタ、56 電源抽出器、57 電源部、60 VHFアンテナ、61 第1のUHFアンテナ、62 第2のUHFアンテナ、63 BSアンテナ、64 プリアンプ、65 混合器、66 U・V・BSブースタ、67 電源抽出器、68 電源部、70 VHFアンテナ、71 第1のUHFアンテナ、72 第2のUHFアンテナ、73 プリアンプ、74 混合器、75 U・Vブースタ、77 電源部、80 VHFアンテナ、81 第1のUHFアンテナ、82 第2のUHFアンテナ、83 BSアンテナ、84 プリアンプ、85 混合器、86 U・V・BSブースタ、87 電源部、100 電源抽出器、110 プリアンプ、111 BPF、112 アンプ、113 BPF、120 プリアンプ、121 BPF、122 アンプ、123 BPF、130 ブースタ、131 BPF、132 アンプ、133 混合器、134 BPF、135 アンプ、140 ブースタ、141 BPF、142 アンプ、143 混合器、144 BPF、145 アンプ、146 混合器、147 BPF、148 アンプ、150 ブースタ、151 BPF、152 アンプ、153 BPF、200 アンテナ装置、201 アンテナ、202 アンプ、203 テレビ受像機、210 アンテナ装置、211 アンテナ、212 アンプ、213 電源部、214 テレビ受像機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ放送波を受信可能な第1のテレビ放送局へ向けられている第1の指向性アンテナと、
テレビ放送波を受信可能な第2のテレビ放送局へ向けられている第2の指向性アンテナと、
該第2の指向性アンテナで受信された受信信号を増幅するプリアンプと、
前記第1の指向性アンテナの受信信号と、前記プリアンプで増幅した前記第2の指向性アンテナの受信信号を混合するフィルタを用いていない混合器と、
該混合器から出力される混合受信信号を増幅するブースタと、
出力側に接続された信号伝送路に重畳されて供給された直流電源を分離して前記プリアンプに供給すると共に、入力側に接続された信号伝送路に分離した直流電源を重畳させることにより前記ブースタに直流電源を供給する電源抽出器と、
該電源抽出器の出力側に接続された信号伝送路に直流電源を重畳することにより、直流電源を前記電源抽出器へ供給する電源部と、
を備えることを特徴とするアンテナ装置。
【請求項2】
前記第1の指向性アンテナで受信された受信信号を増幅する第2のプリアンプが設けられており、前記混合器は、前記第2のプリアンプで増幅した前記第1の指向性アンテナの受信信号と、前記プリアンプで増幅した前記第2の指向性アンテナの受信信号とを混合するようにされ、
前記電源抽出器において分離された直流電源が、前記第2のプリアンプにも供給されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記第1の指向性アンテナおよび前記第2の指向性アンテナと異なる周波数帯域のテレビ放送波を受信可能な第3のテレビ放送局へ向けられている第3の指向性アンテナがさらに設けられており、該第3の指向性アンテナの受信信号が前記ブースタに供給されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
【請求項4】
衛星放送を受信可能な放送衛星へ向けられている衛星放送指向性アンテナがさらに設けられており、該衛星放送指向性アンテナの受信信号が前記ブースタに供給されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
【請求項5】
テレビ放送波を受信可能な第1のテレビ放送局へ向けられている第1の指向性アンテナと、
テレビ放送波を受信可能な第2のテレビ放送局へ向けられている第2の指向性アンテナと、
該第2の指向性アンテナで受信された受信信号を増幅するプリアンプと、
前記第1の指向性アンテナの受信信号と、前記プリアンプで増幅した前記第2の指向性アンテナの受信信号を混合するフィルタを用いていない混合器と、
該混合器から出力される混合受信信号を増幅するブースタと、
該ブースタの出力側に接続された信号伝送路に直流電源を重畳することにより、前記ブースタへ直流電源を供給する電源部とを備え、
前記ブースタは、出力側に接続された信号伝送路から供給された直流電源を入力側に接続された信号伝送路から出力できるようにされていると共に、前記混合器は出力側に接続された信号伝送路から供給された直流電源を入力側に接続された信号伝送路へ出力できるようにされており、前記電源部から信号伝送路に重畳された直流電源が前記ブースタおよび前記混合器を介して前記プリアンプへも供給されるようにしたことを特徴とするアンテナ装置。
【請求項6】
前記第1の指向性アンテナで受信された受信信号を増幅する第2のプリアンプが設けられており、前記混合器は、前記第2のプリアンプで増幅した前記第1の指向性アンテナの受信信号と、前記プリアンプで増幅した前記第2の指向性アンテナの受信信号とを混合するようにされ、
前記混合器から入力側に接続された信号伝送路へ出力された直流電源が当該信号伝送路を介して、前記第2のプリアンプにも供給されていることを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記第1の指向性アンテナおよび前記第2の指向性アンテナと異なる周波数帯域のテレビ放送波を受信可能な第3のテレビ放送局へ向けられている第3の指向性アンテナがさらに設けられており、該第3の指向性アンテナの受信信号が前記ブースタに供給されていることを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
【請求項8】
衛星放送を受信可能な放送衛星へ向けられている衛星放送指向性アンテナがさらに設けられており、該衛星放送指向性アンテナの受信信号が前記ブースタに供給されていることを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−96573(P2007−96573A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−281202(P2005−281202)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000227892)日本アンテナ株式会社 (176)
【Fターム(参考)】