説明

アース接続具

【課題】車体パネルへのアース接続作業の効率化および部品点数削減を図る。
【解決手段】一端側を連結部14を介して連結した一対の対向片部13の内面側に、開口部16側先端から折り返した一対の挟持片部15と、該挟持片部15よりも連結部14側から突設されて対向片部13の内面間に連結して開口部16側に向けてV形状に突出した変位部17と、変位部17の中心突出部17cから連結部14側に向けて突出した突き刺し部18とを備えたアース接続具10を導電性樹脂で一体成形し、突き刺し部18と連結部14の間に設けたアース線挿入空間19にアース線32を挿通した後、開口部16から車体パネル36の端縁36aに装着して挟持片部15を車体パネル36の表裏両面に接触させると共に、車体パネル36の挿入力で変位部17を押圧して連結部14側に反転させて突出させ、突き刺し部18でアース線32の絶縁被覆32aを通して芯線32bと接触させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアース接続具に関し、特に、車両に配索されるワイヤハーネスに設けられたアース線を車体にアース接続するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の車体アース接続は、図5に示すように、アース線wの端末にアース端子1を圧着接続しておく一方、車体2の所定位置にボルト固定穴2aを設け、車体2の裏面にはボルト固定穴2aに沿ってナット3を固着している。前記アース端子1は、円環形状の電気接触部1aの丸穴1bをボルト固定穴2aに一致させ、ボルト4を丸穴1b、ボルト固定穴2aを通してナット3にネジ締めして固定し、アース端子1を車体2に圧接させてアース接続している。
【0003】
前記アース端子1を用いたアース接続は、車体2にボルト固定穴2aを穿設する作業と、アース線wの端末の絶縁被覆を皮剥ぎする作業と、該アース線wの端末の芯線露出部にアース端子1を圧着する作業が必要となる。また、車体とのアース接続では、アース端子1を車体2にボルト4とナット3で締め付け固定する作業とが必要であり、部品点数が多くなるうえ、これらの作業に時間と手間がかかる点に問題がある。
特に、一台の自動車にはアース接続箇所が平均して10〜30箇所あり、さらに、他の機器を車体にボルト締めする箇所も多数あり、これらを合計すると、車体へのボルト締め箇所は1000箇所近に達する場合もある。よって、作業効率化の視点からもボルト締め作業の削減が強く要望されている。
【0004】
この問題に関し、本出願人は先の出願に係る特開2002−15789号(特許文献1)において、ボルト締め不要のアース接続構造を提案している。詳しくは、図6に示すように、アース線wの端末にオス端子5を接続し、該オス端子5が挿入されて接触係止するボックス部6aと、該ボックス部6aの外面より突設したクリップ部6bとを備えたアース接続具6を高導電性樹脂で一体成形し、前記オス端子5を前記ボックス部6aに挿入係止しておき、前記クリップ部6bを車体7の係止穴7aに挿入係止してアース線wをアース接続している。
【0005】
前記アース接続具6を用いると、ボルト締め作業が不要であるうえ、ボルトやナットが不要となり部品点数を減らすことができる、しかしながら、アース線wの端末の皮剥ぎ作業および端子圧着作業は依然必要であり、かつ、車体側には係止孔を設ける必要があるため、改善の余地がある。
【0006】
【特許文献1】特開2002−15789号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ボルト締め作業を不要として車両組み立てラインにおいて作業効率化を図ることができると共に、電線の被覆皮剥ぎ作業と端子圧着作業を不要としてワイヤハーネス組み立てラインにおいても作業効率化を図ることができるアース接続具の提供を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明は、車両に配索されるワイヤハーネスに設けられたアース線を車体パネルにアース接続するアース接続具であって、
導電性樹脂で一体成形しており、一対の対向片部と、該対向片部の一端を連結した連結部と、他端の開口側の前記各対向片部の先端より内部側に屈曲させて折り返した一対の挟持片部と、該挟持片部より前記連結部側に前記一対の対向片部の内面間に連結して前記開口側に向けてV形状に突出させた可撓性を有する変位部と、該変位部の中心突出部から前記連結部側に向けて突出した突き刺し部とを備え、該突き刺し部と前記連結部の間にアース線挿入空間を設けており、
前記アース線挿入空間にアース線を挿通させると共に、前記開口側から前記車体パネルの端縁に装着して前記一対の挟持片部を車体パネルの表裏両面に接触させて車体パネルに装着し、該車体パネルの挿入力で前記V形状に突出した変位部を押圧して前記連結部側に反転して突出するように変位させ、該変位部から突出する前記突き刺し部でアース線の絶縁被覆を通して芯線と接触させる構成としていることを特徴とするアース接続具を提供している。
【0009】
また、本発明は、車両に配索されるワイヤハーネスから分岐するアース線を車体パネルにアース接続するアース接続具であって、
導電性樹脂で一体成形しており、一対の対向片部と、該対向片部の一端を連結した連結部と、他端の開口側の前記各対向片部の先端より内部側に屈曲させて折り返した一対の挟持片部と、該挟持片部より前記連結部側に前記一対の対向片部の内面間に連結して前記開口側に向けてV形状に突出させた可撓性を有する変位部と、該変位部の中心突出部から前記連結部側に向けて突出した圧接刃部とを備え、該圧接刃部と前記連結部の間にアース線挿入空間を設けており、
前記アース線挿入空間にアース線を挿通させると共に、前記開口側から前記車体パネルの端縁に装着して前記一対の挟持片部を車体パネルの表裏両面に接触させて車体パネルに装着し、該車体パネルの挿入力で前記V形状に突出した変位部を押圧して前記連結部側に反転して突出するように変位させ、該変位部から突出する前記圧接刃部でアース線の絶縁被覆を切断して芯線と接触させる構成としていることを特徴とするアース接続具も提供している。
【0010】
このように、前記構成のアース接続具を用いることにより、該アース接続具と車体パネルとの導通は、前記一対の対向片部を車体パネルの端縁に挿し込んで前記挟持片を車体パネルに接触させることによって得ることができ、アース接続具とアース線との導通は、該アース接続具と車体パネルとを導通接触させるときの該車体パネルの挿入力によって前記突き刺し部または圧接刃部へのV字状の突出方向を反転させてアース線の絶縁被覆表面に押しつけ、該突き刺し部または圧接刃部が絶縁被覆を破って芯線と接触することによって得られ。よって、従来必要であったアース線の絶縁被覆皮剥ぎ作業や端子圧着作業、さらには車体固定用のボルト締め作業やボルト穴穿設作業が不要となるうえ、アース接続具とアース線との導通接触と、アース接続具と車体パネルとの導通接触の両方を、単純な一作業で同時に完了させることができるため、ワイヤハーネス組み立てラインと車両組み立てラインの両方において作業効率化を図ることができる。
また、従来必要としたボルトやナットが不要となるため、部品点数を削減でき、ワイヤハーネスの低コスト化および軽量化を図ることができる。
【0011】
前記アース線はワイヤハーネスの他の電線群と集束され、該アース線の中間部分を前記ワイヤハーネスの外周面から隙間をあけて露出させており、該アース線の中間部分を前記アース線挿入空間に通して前記ワイヤハーネスに予め保持させている。
これにより、アース線をワイヤハーネスの任意の所要箇所から引き出し、該アース線の任意の所要箇所を車体にアース接続できる。よって、ワイヤハーネスの端末からアース線を引き出し該アース線の端末に接続した端子を車体にアース接続する従来例に比して、設計自由度が高まると共にアース線の電線長も短くできる。
【0012】
前記アース接続具の素材となる導電性樹脂は、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性樹脂が挙げられ、これらの導電性樹脂を射出成形等の前記した形状に成形している。
【発明の効果】
【0013】
上述したように、本発明ではアース接続具を導電性樹脂を成形して設け、該アース接続具の前記一対の対向片部を車体パネル端縁に挿し込み、前記挟持片部をパネルに接触させることによって得られる。該アース接続具とアース線との導通は、前記対向片部内への車体パネルの挿入力によって前記突き刺し部または圧接刃部がアース線の絶縁被覆表面にむけて反転して押し付けられ、これら突き刺し部または圧接刃が絶縁被覆を破って芯線と接触することによって得られる。
従って、従来必要としたアース線の絶縁被覆皮剥ぎ作業や端子圧着作業、さらにボルトとナットによる車体固定作業が不要となるうえ、アース接続具と車体パネルとの導通接触と、アース接続具とアース線との導通接触の両工程を、ワンタッチ作業からなる単純な一作業で完了させることができるため、ワイヤハーネス組み立てラインと車両組み立てラインの両方において作業効率性を高めることができる。特に、車体へのボルト締め作業を無くすことができる利点を有する。
また、ボルトやナットの部品が不要となるため、部品点数を削減でき、ワイヤハーネスの低コスト化および軽量化を図ることができる。
さらに、アース接続箇所をアース線の、ひいてはワイヤハーネスの任意の所要箇所に設計することができるため、設計自由度を高めることができるうえ、アース線の電線長を短尺化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
いずれの実施形態も、車両に配索されるワイヤハーネス30に設けられたアース線32を車体パネル36にアース接続する接続具に本発明を適用している。
【0015】
図1乃至図3に本発明の第一実施形態に係るアース接続具10を示す。
アース接続具10は、図1(A)(B)に示すように、細幅平板形状のワイヤハーネス保持板部11と、アース線32および車体パネル36との導通接触構造を備えたアース接続部12とを備え、導電性樹脂で一体成形している。
【0016】
前記ワイヤハーネス保持板部11は、長手方向の長さを所要長さとし、幅を前記ワイヤハーネス30の径とほぼ同寸としている。
前記アース接続部12は、前記ワイヤハーネス保持板部11の幅方向一側縁11aの長手方向中間位置より幅方向外方に突設し、アース接続部10の全体形状を略T形状としている。
【0017】
前記アース接続部12は断面矢羽形状よりなり、詳しくは、前記ワイヤハーネス保持板部11の厚み方向に対向する一対の対向片部13を備え、該対向片部13の一端側を互いに近接方向に屈曲させ該一端を連結してワイヤハーネス保持板部11に連続する連結部14を形成すると共に、他端側を先端より内部側に屈曲させて折り返して一対の挟持片部15を形成している。この一対の挟持片部15の内端は連結せず、一対の対向片部13の前記他端側を車体パネル挿入用の開口部16としている。
【0018】
前記一対の対向片部13の内面には、前記各挟持片部15より前記連結部14側の対向位置より、前記内面間を連結して前記開口部16側にV形状に突出する変位部17を設けると共に、該変位部17と連結部14との間にアース線挿入空間19を形成している。
【0019】
前記変位部17は、各対向片部13から揺動可能に突設する一対の変位片17aの先端を薄肉ヒンジ17bを介してV形状に連結して中心突出部17cを形成している。該中心突出部17cの内側、即ち連結部14側面には、尖端形状の突き刺し部18を連結部14側に突設している。前記一対の変位片17aは、前記のように対向片部13から突出する基部を変形自在とすると共に、V形状の突出方向が反転する可撓性を有するように薄肉に形成している。
【0020】
次に、前記アース接続具10を用いたアース接続作業を図2および図3を用いて説明する。
まず、ワイヤハーネス組み立てラインのワイヤハーネス30のテープ巻き工程において、図2(A)に示すように、ワイヤハーネス30の他の電線群31と集束されているアース線32をワイヤハーネス30の長さ方向所要位置から引き出し、この引き出し位置Pの根元までワイヤハーネス30にテープ34を巻きつけている。
ついで、図2(B)に示すように、前記アース接続具10のアース線挿入空間19にアース線32を先端側から挿通し、該アース接続具10をアース線32の前記引き出し位置P近傍に取り付ける。
ついで、図2(C)に示すように、前記電線群31に前記引き出し位置Pから先端側に向かってテープ34を巻きつけていくと共に、前記アース接続具10の取付箇所よりも先端側でアース線32を前記電線群31に再び集束し、テープ34で一体に巻きつけて外装する。これにより、アース線32の中間部分が電線群31の外周面からリング状に露出し、該リング状露出部33にアース接続具10が保持された状態となる。
【0021】
次に、カーメーカーにおける車両組み立てラインにおいて、図3(A)に示すように、前記アース接続具10のワイヤハーネス保持板部11の上面にワイヤハーネス30を載置した状態で、車体パネル36の端縁36aにアース接続具10を開口部16から差し込んで該車体パネル36にアース接続具10を固定する。
このとき、開口部16からアース接続具10内に車体パネル36が押し込まれ、図3(B)に示すように、車体パネル36の表裏両面に前記一対の挟持片部15が導通接触すると同時に、押し込まれた車体パネル36の端縁36aが前記変位部17の中心突出部17cを押圧して連結部14側へ反転して突出するように変位させる。
これにより、図3(C)に示すように、該変位部17から突出した前記突き刺し部18が前記アース挿通空間19内に挿通されているアース線32の絶縁被覆32aを突き通って芯線32bと導通接触する。
【0022】
このように、前記構成のアース接続具10は、アース線32への取付作業が容易であると共に、該アース接続具10を車体パネル36の端縁36aに差し込むという単純なワンタッチ作業によって、車体パネル36とアース接続具10との導通接触と、アース線32とアース接続具10との導通接触とを同時に得るこができる。従って、ワイヤハーネス組み立てラインにおいて従来要した電線皮剥ぎ作業や端子圧着作業が不要になると共に、車両組み立てラインにおいてボルト穴穿設作業やボルト締め作業が不要となり、大幅な作業効率化を図ることができる。また、ボルトやナットの部品が不要となるため、コスト削減および軽量化を図ることができる。
さらに、アース接続箇所をアース線32の、ひいてはワイヤハーネス30の任意の所要箇所に設定することができるため、設計自由度を高めることができると共にアース線32を短尺化も可能となる。
【0023】
図4に本発明の第二実施形態を示す。
第二実施形態では、前記変位部17の中心突出部17cの内側に、前記突き刺し部18に替えて、圧接刃部20を一体的に成形して、連結部14側に突設している。
【0024】
前記圧接刃部20は、図4(A)に示すように、前記ワイヤハーネス保持板部11の厚み方向に対向する上下一対の圧接刃21を先端に備え、該一対の圧接刃21間にスロット部22を形成している。
【0025】
本実施形態においても、アース接続具10と車体パネル36との導通は、アース接続具10を前記開口部16から車体パネル36の端縁36aに差し込んで該アース接続具10を車体パネル36に固定すると同時に、前記一対の挟持片部15が車体パネル36の表裏両面と接触することによって得られる点では前記第一実施形態と同じである。
【0026】
一方、アース接続具10とアース線32との導通は、図4(B)に示すように、開口部16から挿入された車体パネル36の端縁36aが変位部17の中心突出部17cを押圧し、該中心突出部17cを連結部14側に反転して突出するように変位させたときに、前記圧接刃部20がアース線挿通空間19内に突き出されて該空間19内に挿通されているアース線32の表面に押し付けられ、図4(C)に示すように前記圧接刃21がアース線32の絶縁被覆32aを切断して芯線32bと接触することにより得られる。
【0027】
なお、ワイヤハーネス組み立てラインにおいてアース線32にアース接続具10を取り付ける作業は前記第一実施形態と同じである。
【0028】
本発明は前記実施形態に限定されるものではない。特に、前記ワイヤハーネス保持板部11を備えず前記アース接続部12のみでアース接続具を構成してもよい。また、ワイヤハーネス30をコルゲートチューブで外装し、該コルゲートチューブのスリットからアース線32を引き出してアース接続具10を取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の第一実施形態に係るアース接続具を示し、(A)は斜視図であり、(B)は正面図である。
【図2】(A)〜(C)は図1に示すアース接続具をワイヤハーネスのアース線に取り付ける作業手順を示す説明斜視図である。
【図3】図1に示すアース接続具を車体パネルに固定する工程を示し、(A)(B)は正面図であり、(C)は(B)の要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係るアース接続具を用いてアース線を車体パネルにアース接続する作業工程を示し、(A)(B)は正面図であり、(C)は(B)の要部拡大断面図である。
【図5】従来例を示す図である。
【図6】他の従来例を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
10 アース接続具
11 ワイヤハーネス保持板部
12 アース接続部
13 対向片部
14 連結部
15 挟持片部
16 開口部
17 変位部
18 突き刺し部
19 アース線挿入空間
30 ワイヤハーネス
32 アース線
36 車体パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に配索されるワイヤハーネスに設けられたアース線を車体パネルにアース接続するアース接続具であって、
導電性樹脂で一体成形しており、一対の対向片部と、該対向片部の一端を連結した連結部と、他端の開口側の前記各対向片部の先端より内部側に屈曲させて折り返した一対の挟持片部と、該挟持片部より前記連結部側に前記一対の対向片部の内面間に連結して前記開口側に向けてV形状に突出させた可撓性を有する変位部と、該変位部の中心突出部から前記連結部側に向けて突出した突き刺し部とを備え、該突き刺し部と前記連結部の間にアース線挿入空間を設けており、
前記アース線挿入空間にアース線を挿通させると共に、前記開口側から前記車体パネルの端縁に装着して前記一対の挟持片部を車体パネルの表裏両面に接触させて車体パネルに装着し、該車体パネルの挿入力で前記V形状に突出した変位部を押圧して前記連結部側に反転して突出するように変位させ、該変位部から突出する前記突き刺し部でアース線の絶縁被覆を通して芯線と接触させる構成としていることを特徴とするアース接続具。
【請求項2】
車両に配索されるワイヤハーネスから分岐するアース線を車体パネルにアース接続するアース接続具であって、
導電性樹脂で一体成形しており、一対の対向片部と、該対向片部の一端を連結した連結部と、他端の開口側の前記各対向片部の先端より内部側に屈曲させて折り返した一対の挟持片部と、該挟持片部より前記連結部側に前記一対の対向片部の内面間に連結して前記開口側に向けてV形状に突出させた可撓性を有する変位部と、該変位部の中心突出部から前記連結部側に向けて突出した圧接刃部とを備え、該圧接刃部と前記連結部の間にアース線挿入空間を設けており、
前記アース線挿入空間にアース線を挿通させると共に、前記開口側から前記車体パネルの端縁に装着して前記一対の挟持片部を車体パネルの表裏両面に接触させて車体パネルに装着し、該車体パネルの挿入力で前記V形状に突出した変位部を押圧して前記連結部側に反転して突出するように変位させ、該変位部から突出する前記圧接刃部でアース線の絶縁被覆を切断して芯線と接触させる構成としていることを特徴とするアース接続具。
【請求項3】
前記アース線はワイヤハーネスの他の電線群と集束され、該アース線の中間部分を前記ワイヤハーネスの外周面から隙間をあけて露出させており、該アース線の中間部分を前記アース線挿入空間に通して前記ワイヤハーネスに予め保持させている請求項1または請求項2に記載のアース接続具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−165229(P2009−165229A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−340576(P2007−340576)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【特許番号】特許第4250194号(P4250194)
【特許公報発行日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】