説明

イオン源、システム及び方法

【課題】気体電界イオン源を用いたイオン顕微鏡に於いて、試料表面でスポットサイズ10nm以下のイオンビームを実現する。
【解決手段】イオン源の導電性電極先端186の材料と形状を最適化して表面に三量体の原子層を形成し、極低温状体で動作させることにより気体ヘリウムとのイオン化効率を向上する。又、電極先端の移動機構208や絞り開口径224の選択によりビーム径と電流量を制御し、試料180上で10nm以下のスポットを実現する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
20個以下の原子を具える末端棚を有する導電性先端を含むイオン源を具えることを特徴とするイオン顕微鏡。
【請求項2】
前記末端棚が、15個以下の原子を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項3】
前記末端棚が、10個以下の原子を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項4】
前記末端棚が、6個以下の原子を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項5】
前記末端棚が、3個以下の原子を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項6】
前記末端棚が、3個の原子を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項7】
前記イオン顕微鏡が、25nm以下の損傷試験値を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項8】
前記イオン顕微鏡が、0.25以上の品質係数を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項9】
前記イオン源が試料の画像を作り出すことが可能であり、該試料の画像が10nm以下の分解能を有することを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項10】
前記イオン源が、気体と相互作用して10時間以下の最大中断時間と共に1週間以上の期間イオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項11】
前記イオン源が、気体と相互作用してシステムから導電性先端を取り出さずに1週間以上の期間イオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項12】
前記イオン源が、気体と相互作用して1×10-16cm2srV以下の還元エタンデュを有するイオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項13】
前記イオン源が、気体と相互作用して5×10-21cm2sr以下のエタンデュを有するイオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項14】
前記イオン源が、気体と相互作用し、試料の表面にて5×108A/m2srV以上の還元輝度を有するイオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項15】
前記イオン源が、気体と相互作用し、試料の表面にて1×109A/cm2sr以上の輝度を有するイオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項16】
前記イオン源が、気体と相互作用し、試料の表面に10nm以下の寸法のスポットサイズを有するイオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項17】
前記イオン源が、気体と相互作用し、試料の表面にて1nA以下のイオンビーム電流を有するイオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項18】
前記イオン源が、気体と相互作用し、試料の表面にて0.1fA以上の電流を有するイオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項13に記載のイオン顕微鏡。
【請求項19】
前記イオン源が、気体と相互作用し、試料の表面にて5eV以下のエネルギーの広がりを有するイオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項20】
更に、試料を具えるイオン顕微鏡であって、
前記試料の表面が前記導電性先端から5cm以上離れたところにあることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項21】
前記イオン顕微鏡が気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項22】
前記イオン顕微鏡がヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項23】
前記イオン顕微鏡が走査気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項24】
前記イオン顕微鏡が走査ヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項25】
更に、イオン光学機器を具えるイオン顕微鏡であって、
前記イオン源が、気体と相互作用してイオンビームを発生させることが可能であり、前記イオン光学機器は、該イオンビーム中の少なくとも一部のイオンが試料に達する前にイオン光学機器を通過するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項26】
前記イオン光学機器が電極及び絞りを具え、該絞りは、前記イオンビーム中のイオンの一部が試料の表面に達するのを妨げるように構成されることを特徴とする請求項25に記載のイオン顕微鏡。
【請求項27】
前記イオン顕微鏡は、機構が導電性先端を平行移動させたり、導電性先端を傾けたり又はそれらの両方を行うことができるように前記イオン源に連結された機構を具えることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項28】
前記導電性先端が、タングステン、炭素、タンタル、イリジウム、レニウム、ニオブ、白金及びモリブデンよりなる群から選択される物質を具えることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項29】
前記導電性先端が、W(111)先端であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項30】
前記W(111)先端が、三量体の末端原子棚を有することを特徴とする請求項29に記載のイオン顕微鏡。
【請求項31】
前記イオン源が、気体と相互作用してイオンビームを発生させることが可能であり、試料の表面に達する前記イオンビーム中のイオンの70%以上が、気体と末端原子棚の原子の内の唯一つの原子との相互作用によって発生することを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項32】
前記イオン顕微鏡が、前記イオン源の作動中のイオン源の温度が5K以上であるように該イオン源と熱的に連結された冷却剤源を具えることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項33】
前記イオン顕微鏡が、前記イオン源の作動中のイオン源の温度が5K以上であるように該イオン源と熱的に連結された極低温冷却器を具えることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項34】
前記イオン源が、気体と相互作用し、試料の表面にて5mrad以下の収束半角を有するイオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のイオン顕微鏡。
【請求項35】
平均完全円錐角度が15°〜45°の導電性先端を含む気体電界イオン源を具えることを特徴とするシステム。
【請求項36】
前記平均完全円錐角度が20°〜40°であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記平均完全円錐角度が25°〜35°であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項38】
前記平均完全円錐角度が28°〜32°であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項39】
前記導電性先端が長手方向軸を有する線の先端であり、該線の長手方向軸と垂直な線の寸法が3mm以下であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項40】
前記線の長手方向軸と垂直な線の寸法が0.2mm以上であることを特徴とする請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
前記平均完全円錐角度の標準偏差が、平均完全円錐角度の30%以下であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項42】
前記導電性先端が、10°以下の平均円錐方向を有することを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項43】
前記先端が、前記導電性先端の長手方向軸と3°以下の範囲内で軸合わせされる単結晶の末端棚を含むことを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項44】
前記導電性先端が、タングステン、炭素、タンタル、イリジウム、レニウム、ニオブ、白金及びモリブデンよりなる群から選択される物質を具えることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項45】
前記導電性先端がタングステンの先端であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項46】
前記導電性先端がW(111)先端であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項47】
更に、試料上に気体の導電性先端との相互作用によって発生するイオンビームを集束させることが可能なイオン光学機器を具えることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項48】
前記システムが気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項49】
前記システムがヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項50】
前記システムが走査イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項51】
前記システムが走査ヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項35に記載のシステム。
【請求項52】
平均曲率半径が200nm以下の導電性先端を含む気体電界イオン源を具えることを特徴とするシステム。
【請求項53】
前記導電性先端が、180nm以下の平均曲率半径を有することを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項54】
前記導電性先端が、170nm以下の平均曲率半径を有することを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項55】
前記導電性先端が、40nm以上の平均曲率半径を有することを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項56】
前記導電性先端が、15°〜45°の平均完全円錐角度を有することを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項57】
前記導電性先端が長手方向軸を有する線の先端であり、該線の長手方向軸と垂直な線の寸法が3mm以下であることを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項58】
前記線の長手方向軸と垂直な線の寸法が0.2mm以上であることを特徴とする請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
前記導電性先端が、10°以下の平均円錐方向を有することを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項60】
前記先端が、前記導電性先端の長手方向軸と3°以下の範囲内で軸合わせされる単結晶の末端棚を含むことを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項61】
前記導電性先端が、タングステン、炭素、タンタル、イリジウム、レニウム、ニオブ、白金及びモリブデンよりなる群から選択される物質を具えることを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項62】
前記導電性先端がタングステンの先端であることを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項63】
前記導電性先端がW(111)先端であることを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項64】
更に、試料上に気体と導電性先端との相互作用によって発生するイオンビームを集束させることが可能なイオン光学機器を具えることを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項65】
前記システムが気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項66】
前記システムがヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項67】
前記システムが走査イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項68】
前記システムが走査ヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項52に記載のシステム。
【請求項69】
一つ以上の原子を含む末端棚を具える導電性先端を有する気体電界イオン源を具えるシステムであって、
前記システムは、該システムの使用時に前記一つ以上の原子が気体と相互作用してイオンビームを発生させて、試料の表面に達する前記イオンビーム中のイオンの70%以上が、気体と前記一つ以上の原子の内の唯一つの原子との相互作用によって発生するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項70】
使用時に、試料の表面に達する前記イオンビーム中のイオンの75%以上が、気体と前記一つ以上の原子の内の唯一つの原子との相互作用によって発生することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
使用時に、試料の表面に達する前記イオンビーム中のイオンの80%以上が、気体と前記一つ以上の原子の内の唯一つの原子との相互作用によって発生することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項72】
使用時に、試料の表面に達する前記イオンビーム中のイオンの85%以上が、気体と前記一つ以上の原子の内の唯一つの原子との相互作用によって発生することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項73】
更に、電極及び絞りを含むイオン光学機器を具えることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項74】
前記絞りが円板であることを特徴とする請求項73に記載のシステム。
【請求項75】
前記絞りが、複数の開口部を有することを特徴とする請求項73に記載のシステム。
【請求項76】
前記末端棚が、20個以下の原子を具えることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項77】
前記末端棚が三量体であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項78】
前記導電性先端が、200nm以下の平均曲率半径を有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項79】
前記導電性先端が、15°〜45°の平均完全円錐角度を有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項80】
前記導電性先端が、10°以下の平均円錐方向を有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項81】
前記導電性先端が、該導電性先端の長手方向軸と3°以下の範囲内で軸合わせされる単結晶の末端棚を具える末端を含むことを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項82】
前記導電性先端が、タングステン、炭素、タンタル、イリジウム、レニウム、ニオブ、白金及びモリブデンよりなる群から選択される物質を具えることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項83】
前記導電性先端がタングステンの先端であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項84】
前記導電性先端がW(111)先端であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項85】
前記末端棚が三量体であることを特徴とする請求項84に記載のシステム。
【請求項86】
前記システムが気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項87】
前記システムがヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項88】
前記システムが走査イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項89】
前記システムが走査ヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項90】
更に、機構を具えるシステムであって、
前記気体電界イオン源が導電性先端を含み、前記機構は、該機構が導電性先端を平行移動させたり、導電性先端を傾けたり又はそれらの両方を行うことができるように前記気体電界イオン源に連結されることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項91】
前記機構が曲面を具えることを特徴とする請求項90に記載のシステム。
【請求項92】
前記機構が、前記絞りに対して前記イオン源を傾けることを特徴とする請求項90に記載のシステム。
【請求項93】
前記導電性先端がW(111)先端であり、前記末端棚が三量体であることを特徴とする請求項90に記載のシステム。
【請求項94】
前記システムが、25nm以下の損傷試験値を有する気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項95】
前記システムが、0.25以上の品質係数を有する気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項96】
前記システムが、試料の画像を作り出すことが可能な気体電界イオン顕微鏡であり、該試料の画像が10nm以下の分解能を有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項97】
前記気体電界イオン源が、気体と相互作用して10時間以下の最大中断時間と共に1週間以上の期間イオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項98】
前記気体電界イオン源が導電性先端を含み、該イオン源が、気体と相互作用してシステムから導電性先端を取り出さずに1週間以上の期間イオンビームを発生させることが可能であることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項99】
前記イオンビームが、1×10-16cm2srV以下の還元エタンデュを有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項100】
前記イオンビームが、5×10-21cm2sr以下のエタンデュを有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項101】
前記イオンビームが、試料の表面にて5×108A/m2srV以上の還元輝度を有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項102】
前記イオンビームが、試料の表面にて1×109A/cm2sr以上の輝度を有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項103】
前記イオンビームが、試料の表面に10nm以下の寸法のスポットサイズを有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項104】
前記イオンビームが、試料の表面にて1nA以下のイオンビーム電流を有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項105】
前記試料の表面でのイオンビーム電流が、0.1fA以上であることを特徴とする請求項104に記載のシステム。
【請求項106】
前記イオンビームが、試料の表面にて5eV以下のエネルギーの広がりを有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項107】
更に、試料を具えるシステムであって、
前記気体電界イオン源が先端を含み、前記試料の表面が該先端から5cm以上離れたところにあることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項108】
更に、前記気体電界イオン源の作動中の気体電界イオン源の温度が5K以上であるように該気体電界イオン源と熱的に連結された冷却剤源を具えることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項109】
更に、前記気体電界イオン源の作動中の気体電界イオン源の温度が5K以上であるように該気体電界イオン源と熱的に連結された極低温冷却器を具えることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項110】
前記イオンビームが、試料の表面にて5mrad以下の収束半角を有することを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項111】
前記気体電界イオン源が、20個以下の原子を具える末端棚を有する導電性先端を具えることを特徴とする請求項69に記載のシステム。
【請求項112】
気体と相互作用してイオンビームを発生させることが可能な導電性先端を含む気体電界イオン源と、
使用時に前記イオンビームの少なくとも一部がイオン光学機器を通過するように構成されたイオン光学機器と、
移動機構が導電性先端を平行移動させたり、導電性先端を傾けたり又はそれらの両方を行うことができるように前記気体電界イオン源に連結された移動機構と、
を具えることを特徴とするシステム。
【請求項113】
前記移動機構が曲面を含むことを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項114】
前記曲面が半球形状であることを特徴とする請求項113に記載のシステム。
【請求項115】
前記移動機構が、導電性先端を傾けることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項116】
前記移動機構が、二つの独立した方向において気体電界イオン源を傾けることができることを特徴とする請求項115に記載のシステム。
【請求項117】
前記移動機構が、導電性先端を平行移動させることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項118】
更に支持部を具え、前記移動機構が該支持部に取り付けられることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項119】
前記移動機構が曲面を含み、前記支持部が該移動機構の曲面に対して移動させるように構成されることを特徴とする請求項118に記載のシステム。
【請求項120】
前記導電性先端が一つ以上の原子を具える末端棚を有し、試料の表面に達する前記イオンビーム中のイオンの70%以上が、気体と前記一つ以上の原子の内の唯一つの原子との相互作用によって発生することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項121】
前記イオン光学機器が、電極及び絞りを含むことを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項122】
前記絞りが円板であることを特徴とする請求項121に記載のシステム。
【請求項123】
前記絞りが、複数の開口部を有することを特徴とする請求項121に記載のシステム。
【請求項124】
前記導電性先端が、20個以下の原子を具える末端棚を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項125】
前記導電性先端が、三量体の末端棚を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項126】
前記導電性先端が、200nm以下の平均曲率半径を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項127】
前記導電性先端が、15°〜45°の平均完全円錐角度を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項128】
前記導電性先端が、10°以下の平均円錐方向を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項129】
前記導電性先端が、該導電性先端の長手方向軸と3°以下の範囲内で軸合わせされる単結晶の末端棚を含むことを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項130】
前記導電性先端が、タングステン、炭素、タンタル、イリジウム、レニウム、ニオブ、白金及びモリブデンよりなる群から選択される物質を具えることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項131】
前記導電性先端がタングステンの先端であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項132】
前記導電性先端がW(111)先端であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項133】
前記W(111)先端が三量体の末端棚を有することを特徴とする請求項132に記載のシステム。
【請求項134】
前記システムが気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項135】
前記システムがヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項136】
前記システムが走査イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項137】
前記システムが走査ヘリウムイオン顕微鏡であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項138】
前記システムが、25nm以下の損傷試験値を有する気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項139】
前記システムが、0.25以上の品質係数を有する気体電界イオン顕微鏡であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項140】
前記システムが、試料の画像を作り出すことが可能な気体電界イオン顕微鏡であり、該試料の画像が10nm以下の分解能を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項141】
前記イオンビームが、10時間以下の最大中断時間と共に1週間以上の期間作動することができることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項142】
イオン顕微鏡が導電性先端を含むイオン源を具えてなり、該イオン源が、システムから導電性先端を取り出さずに1週間以上の期間イオンを発生させることが可能であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項143】
前記イオンビームが、1×10-16cm2srV以下の還元エタンデュを有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項144】
前記イオンビームが、5×10-21cm2sr以下のエタンデュを有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項145】
前記イオンビームが、試料の表面にて5×108A/m2srV以上の還元輝度を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項146】
前記イオンビームが、試料の表面にて1×109A/cm2sr以上の輝度を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項147】
前記イオンビームが、試料の表面に10nm以下の寸法のスポットサイズを有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項148】
前記イオンビームが、試料の表面にて1nA以下のイオンビーム電流を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項149】
前記試料の表面でのイオンビーム電流が、0.1fA以上であることを特徴とする請求項148に記載のシステム。
【請求項150】
前記イオンビームが、試料の表面にて5eV以下のエネルギーの広がりを有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項151】
更に、試料を具えるシステムであって、
前記気体電界イオン源が先端を含み、前記試料の表面が該先端から5cm以上離れたところにあることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項152】
更に、前記気体電界イオン源の作動中の気体電界イオン源の温度が5K以上であるように該気体電界イオン源と熱的に連結された冷却剤源を具えることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項153】
更に、前記気体電界イオン源の作動中の気体電界イオン源の温度が5K以上であるように該気体電界イオン源と熱的に連結された極低温冷却器を具えることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項154】
前記イオンビームが、試料の表面にて5mrad以下の収束半角を有することを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項155】
前記気体電界イオン源が、20個以下の原子を具える末端棚を有する導電性先端を具えることを特徴とする請求項112に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35−1】
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【図35−2】
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【図35−3】
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【図36】
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【図38】
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【図39】
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【図60】
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【図66】
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【図67】
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【図72】
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【図73】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図37】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図74】
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【図75】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【公開番号】特開2012−74383(P2012−74383A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−232869(P2011−232869)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【分割の表示】特願2008−543311(P2008−543311)の分割
【原出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【出願人】(508164600)アリス コーポレーション (15)
【Fターム(参考)】