インクカートリッジの製造方法
【課題】超音波による振動の影響でインク貯留体の内部構造が破損されるのを抑制することができるインクカートリッジの製造方法を提供すること。
【解決手段】インク貯留体100は内部空間にインクが分注された後でケース200内に収容され、その後、ケース200を構成する複数の構成部品同士200a,200bは超音波によって振動されて溶着される。よって、超音波による振動はインクによって吸収され、超音波による振動の影響でインク貯留体の内部構造が破損するのが抑制される。
【解決手段】インク貯留体100は内部空間にインクが分注された後でケース200内に収容され、その後、ケース200を構成する複数の構成部品同士200a,200bは超音波によって振動されて溶着される。よって、超音波による振動はインクによって吸収され、超音波による振動の影響でインク貯留体の内部構造が破損するのが抑制される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクが少なくとも一部に貯留される内部空間を有するインク貯留体と、そのインク貯留体を内包する複数の構成部品からなるケースとを備えインクジェット記録装置に着脱自在に装着されるインクカートリッジの製造方法において、
前記内部空間内にインクを分注するインク分注工程と、
そのインク分注工程によって前記内部空間にインクが貯留されている状態の前記インク貯留体が前記ケースの内部に収容されるように前記複数の構成部品を組立る組立工程と、
その組立工程によって前記インク貯留体が前記ケースの内部に収容されている状態で前記複数の構成部品同士を超音波によって振動させることで溶着する溶着工程とを備えていることを特徴とするインクカートリッジの製造方法。
【請求項2】
前記インク分注工程の前に前記内部空間に連通する第1開口を有するフレーム部材と、その第1開口の周縁部に固着され第1開口を閉封する可撓性を有する第1フィルムと、その第1フィルムを前記内部空間側から支持する第1リブとを備えた前記インク貯留体を準備する準備工程を備えていることを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項3】
前記準備工程は、
前記フレーム部材と、前記内部空間側から前記第1フィルムを支持する第1リブとを備えた前記インク貯留体を成型する第1成型工程と、
その第1成型工程によって成型される前記フレーム部材の第1開口を閉封するように前記第1開口の周縁部と前記第1リブとに前記第1フィルムを固着する第1固着工程とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項4】
前記第1成型工程では、前記フレーム部材の前記第1開口とは反対側に開口され前記内部空間に連通する第2開口を備えた前記インク貯留体が成型され、
その第1成型工程によって成型される前記フレーム部材の第2開口を閉封するように前記第2開口の周縁部に可撓性および気体透過性を有する第2フィルムを固着する第2固着工程を備えていることを特徴とする請求項3に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項5】
前記第1成型工程では、前記内部空間を前記第1開口側の第1室および前記第2開口側の第2室とに仕切る仕切板と、その仕切板から前記第1開口側に立設する前記第1リブおよび前記第2開口側に立設する第2リブとを備えた前記インク貯留体が成型され、
前記第2固着工程は、前記第2開口の周縁部に前記第2フィルムを固着するとともに、前記第2リブに前記第2フィルムを固着することを特徴とする請求項4に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項6】
前記準備工程は、インクの減少にともなって前記内部空間を回動するとともにその回動によって変位する光遮断部を有する回動部材を成型する第2成型工程を備え、
前記第1成型工程では、前記フレーム部材に設けられ前記光遮断部材が変位可能に位置する通路を形成するとともに前記インクジェット記録装置に設けられた光学式センサからの出射光が照射される被検出部を備えた前記インク貯留体が成型され、
前記準備工程は、前記第2成型工程によって成型される回動部材を前記フレーム部材に取着する取着工程を備えていることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項7】
前記第1成型工程では、前記フレーム部材の側面から突出して前記インク貯留室内のインクを前記インクジェット記録装置に供給するインク供給部と、そのインク供給部が突出する前記フレーム部材の側面から前記インク供給部と同じ方向に突出して前記インク貯留室内に大気を導入する大気導入部と、その大気導入部と前記インク供給部とが突出する前記フレーム部材の側面であって前記大気導入部と前記インク供給部との間から前記大気導入部と前記インク供給部とが突出する方向と同じ方向に突出する前記被検出部とを備えた前記インク貯留体が成型されることを特徴とする請求項6に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項8】
前記準備工程は、前記インク供給部を外部に突出させるインク供給部貫通孔と、前記大気導入部を外部に突出させる大気導入部貫通孔と、前記被検出部を外部に露出させる検出窓とが前記ケースの一面に配置されるように前記複数の構成部品を成型する第3成型工程を備え、
前記組立工程では、前記インク供給部が前記インク供給部貫通孔から外部に突出し、前記大気導入部が前記大気導入貫通孔から外部に突出し、前記被検出部が前記検出窓から外部に露出するように前記第3成型工程によって成型される前記複数の構成部品が組立てられ、
前記溶着工程では、前記ケースの一面以外の部分において前記複数の構成部品が互いに溶着されることを特徴とする請求項7に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項1】
インクが少なくとも一部に貯留される内部空間を有するインク貯留体と、そのインク貯留体を内包する複数の構成部品からなるケースとを備えインクジェット記録装置に着脱自在に装着されるインクカートリッジの製造方法において、
前記内部空間内にインクを分注するインク分注工程と、
そのインク分注工程によって前記内部空間にインクが貯留されている状態の前記インク貯留体が前記ケースの内部に収容されるように前記複数の構成部品を組立る組立工程と、
その組立工程によって前記インク貯留体が前記ケースの内部に収容されている状態で前記複数の構成部品同士を超音波によって振動させることで溶着する溶着工程とを備えていることを特徴とするインクカートリッジの製造方法。
【請求項2】
前記インク分注工程の前に前記内部空間に連通する第1開口を有するフレーム部材と、その第1開口の周縁部に固着され第1開口を閉封する可撓性を有する第1フィルムと、その第1フィルムを前記内部空間側から支持する第1リブとを備えた前記インク貯留体を準備する準備工程を備えていることを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項3】
前記準備工程は、
前記フレーム部材と、前記内部空間側から前記第1フィルムを支持する第1リブとを備えた前記インク貯留体を成型する第1成型工程と、
その第1成型工程によって成型される前記フレーム部材の第1開口を閉封するように前記第1開口の周縁部と前記第1リブとに前記第1フィルムを固着する第1固着工程とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項4】
前記第1成型工程では、前記フレーム部材の前記第1開口とは反対側に開口され前記内部空間に連通する第2開口を備えた前記インク貯留体が成型され、
その第1成型工程によって成型される前記フレーム部材の第2開口を閉封するように前記第2開口の周縁部に可撓性および気体透過性を有する第2フィルムを固着する第2固着工程を備えていることを特徴とする請求項3に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項5】
前記第1成型工程では、前記内部空間を前記第1開口側の第1室および前記第2開口側の第2室とに仕切る仕切板と、その仕切板から前記第1開口側に立設する前記第1リブおよび前記第2開口側に立設する第2リブとを備えた前記インク貯留体が成型され、
前記第2固着工程は、前記第2開口の周縁部に前記第2フィルムを固着するとともに、前記第2リブに前記第2フィルムを固着することを特徴とする請求項4に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項6】
前記準備工程は、インクの減少にともなって前記内部空間を回動するとともにその回動によって変位する光遮断部を有する回動部材を成型する第2成型工程を備え、
前記第1成型工程では、前記フレーム部材に設けられ前記光遮断部材が変位可能に位置する通路を形成するとともに前記インクジェット記録装置に設けられた光学式センサからの出射光が照射される被検出部を備えた前記インク貯留体が成型され、
前記準備工程は、前記第2成型工程によって成型される回動部材を前記フレーム部材に取着する取着工程を備えていることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項7】
前記第1成型工程では、前記フレーム部材の側面から突出して前記インク貯留室内のインクを前記インクジェット記録装置に供給するインク供給部と、そのインク供給部が突出する前記フレーム部材の側面から前記インク供給部と同じ方向に突出して前記インク貯留室内に大気を導入する大気導入部と、その大気導入部と前記インク供給部とが突出する前記フレーム部材の側面であって前記大気導入部と前記インク供給部との間から前記大気導入部と前記インク供給部とが突出する方向と同じ方向に突出する前記被検出部とを備えた前記インク貯留体が成型されることを特徴とする請求項6に記載のインクカートリッジの製造方法。
【請求項8】
前記準備工程は、前記インク供給部を外部に突出させるインク供給部貫通孔と、前記大気導入部を外部に突出させる大気導入部貫通孔と、前記被検出部を外部に露出させる検出窓とが前記ケースの一面に配置されるように前記複数の構成部品を成型する第3成型工程を備え、
前記組立工程では、前記インク供給部が前記インク供給部貫通孔から外部に突出し、前記大気導入部が前記大気導入貫通孔から外部に突出し、前記被検出部が前記検出窓から外部に露出するように前記第3成型工程によって成型される前記複数の構成部品が組立てられ、
前記溶着工程では、前記ケースの一面以外の部分において前記複数の構成部品が互いに溶着されることを特徴とする請求項7に記載のインクカートリッジの製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公開番号】特開2007−144812(P2007−144812A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−342696(P2005−342696)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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