説明

インクカートリッジ

【課題】内部空間へ大気を導入する大気連通路にインクが貯留することを抑制して、大気の導入を確実に行うことができるインクカートリッジを提供すること。
【解決手段】
インク貯留体100は、インク貯留室(内部空間)に大気を導く大気連通路形成部(大気連通路)430を備える。ここで、インクジェット記録装置への装着姿勢では、大気導入部130側からインク貯留室側へ向かうに従って大気連通路形成部430が下降傾斜しているので、インクが大気連通路形成部430内に入り込んだ場合でも、かかるインクを下降傾斜に沿ってインク貯留室へ送出することができる。また、大気連通路形成部430の一の面がフィルムにより形成されているので、大気連通路形成部430内にメニスカスが形成されることを抑制することができる。その結果、インクの貯留により流路が塞がれることを抑制して、インク貯留室への大気の導入を確実に行うことができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを貯留する内部空間と前記内部空間に大気を導く大気連通路とを有するインク貯留体と、前記インク貯留体の側面に配置され前記大気連通路へ大気を導入する大気導入部とを備え、前記インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に装着されるインクカートリッジにおいて、
前記インクジェット記録装置への装着姿勢では、前記内部空間の上方に前記大気連通路が配置されると共に、前記大気導入部との連通側から前記内部空間との連通側へ向かうに従って前記大気連通路が下降傾斜するように構成されていることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項2】
前記インク貯留体は、前記内部空間に連通する開口を有するフレーム部材と、前記開口の開口周縁に固着され前記開口を閉封するフィルムとを備え、
前記大気連通路の一の面が前記フィルムにより形成されていることを特徴とする請求項1記載のインクカートリッジ。
【請求項3】
インクを貯留する内部空間と前記内部空間に大気を導く大気連通路とを有するインク貯留体と、前記インク貯留体の側面に配置され前記大気連通路へ大気を導入する大気導入部とを備え、前記インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に装着されるインクカートリッジにおいて、
前記インク貯留体は、前記内部空間に連通する開口を有するフレーム部材と、前記開口の開口周縁に固着され前記開口を閉封するフィルムとを備え、
前記大気連通路の一の面が前記フィルムにより形成されていることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項4】
前記インクジェット記録装置への装着姿勢では、前記内部空間の上方に前記大気連通路が配置されると共に、前記大気導入部との連通側から前記内部空間との連通側へ向かうに従って前記大気連通路が下降傾斜するように構成されていることを特徴とする請求項3記載のインクカートリッジ。
【請求項5】
前記フィルムには、少なくとも前記大気連通路の前記一の面を形成する部位に撥水加工が施されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項6】
前記インク貯留体は、互いに対向する第1面及び第2面とこれら第1面及び第2面の周縁を互いに連結する側面とを有して構成されると共に、前記大気導入部は、前記インク貯留体の前記側面に配置されるものであり、
前記大気連通路は、前記大気導入部に連通する第1連通室と、前記内部空間に連通する第2連通室と、前記第2連通室と前記第1連通室とを接続する接続路とを備え、
前記第1連通室及び第2連通室は、前記第1面側に底面が位置すると共に前記第2面側に天井面が位置する空間として形成され、
前記第1連通室と前記大気導入部とを連通させる第1孔が前記第1連通室の底面から離間する位置に配置され、かつ、前記接続路と前記第2連通室とを連通させる第2孔が前記第2連通室の天井面から離間する位置に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項7】
前記第1面を載置面として載置した場合には、前記第1孔が前記第2孔よりも上方に位置し、かつ、前記第2面を載置面として載置した場合には、前記第2孔が前記第1孔よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項6記載のインクカートリッジ。
【請求項8】
前記第1孔が前記第1連通室の側壁面に開口されると共に前記第1連通室の天井面に接する位置に配置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のインクカートリッジ。
【請求項9】
前記第2孔が前記第2連通室の側壁面に開口されると共に前記第2連通室の底面に接する位置に配置されていることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項10】
前記第2連通室には、前記第2連通室と前記内部空間とを連通させる第3孔及び第4孔の少なくとも2つの孔が形成されていることを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項11】
前記内部空間を第1室及び第2室に仕切る仕切板を備えると共に、前記第2連通室の天井面が前記仕切板を兼用するように構成され、
前記第3孔が前記第2連通室の側壁面に開口され、前記第4孔が前記第2連通室の天井面に開口されていることを特徴とする請求項10記載のインクカートリッジ。
【請求項12】
前記第4孔が前記天井面の角部の内で前記第2孔から最も離間して位置する角部に開口されていることを特徴とする請求項10記載のインクカートリッジ。
【請求項13】
前記インクジェット記録装置への装着姿勢において、前記第4孔が前記第2連通室内で最も上方に位置していることを特徴とする請求項10記載のインクカートリッジ。
【請求項14】
前記第2孔の開口面積が前記第3孔及び第4孔の開口面積よりも小さな面積とされていることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項15】
前記接続路の流路断面積が前記第3孔及び第4孔の開口面積よりも小さな面積とされていることを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項16】
前記第2孔の開口面積が前記第1孔の開口面積よりも小さな面積とされていることを特徴とする請求項6から15のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項17】
前記接続路の流路断面積が前記第1孔の開口面積よりも小さな面積とされていることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項18】
前記第1連通室の天井面及び前記第1連通室の側壁面が前記フレーム部材により形成されると共に、前記第1連通室の底面が前記フィルムにより形成されていることを特徴とする請求項6から17のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項19】
前記第2連通室の天井面及び前記第2連通室の側壁面が前記フレーム部材により形成されると共に、前記第2連通室の底面が前記フィルムにより形成されていることを特徴とする請求項6から18のいずれかに記載のインクカートリッジ。
【請求項20】
前記第3孔が前記第2連通室の側壁面に開口されると共に前記第2連通室の底面に接する位置に配置され、前記第3孔の開口周縁の一部が前記フィルムにより形成されていることを特徴とする請求項10記載のインクカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2007−144807(P2007−144807A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−342691(P2005−342691)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】