説明

インクジェットプリンタ

【課題】インクジェットヘッドの搭載数が増加した場合に、インクジェットヘッドのノズル面からインクを吸引する吸引手段が増加するのを防止する。
【解決手段】インクジェットプリンタ1のメンテナンス装置20は、インクジェットヘッド11a〜11fのノズル面12a〜12fを覆うヘッドキャップ21a〜21fに、ヘッドキャップ側チューブ25a〜25fが接続されており、これらのヘッドキャップ側チューブ25a〜25fが、インクジェットヘッド11a〜11fの何れか一つと吸引ポンプ27とを連通させるロータリーバルブ26に接続されている。そして、ロータリーバルブ26を回転駆動することで、インクジェットヘッド11a〜11fと吸引ポンプ27とが一対一で連通することができるため、一つの吸引ポンプ27で全てのインクジェットヘッド11a〜11fからインクを吸引することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクが吐出されるノズル面が形成された複数のインクジェットヘッドを備えるインクジェットプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドに形成されたノズル面からインクを吐出してメディアに印刷を行っているが、インクは時間の経過により硬化してノズルを詰まらせるため、定期的にインクジェットヘッドのノズルからインクを吸引する必要がある。そこで、従来のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドのノズル面をヘッドキャップによりキャッピングして吸引ポンプで吸引することにより、ヘッドキャップからノズルに詰まったインクを吸引していた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−044005号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、インクジェットヘッド毎にノズル面からインクを吸引する必要があるため、従来のインクジェットプリンタでは、複数のインクジェットヘッドを搭載すると、搭載するインクヘッドの数だけ吸引ポンプが必要になり、コストが高くなるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、インクジェットヘッドの搭載数が増加しても、インクジェットヘッドのノズル面からインクを吸引する吸引手段が増加するのを防止することができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るインクジェットプリンタは、インクが吐出されるノズル面が形成された複数のインクジェットヘッドを備えるインクジェットプリンタであって、各インクジェットヘッドのノズル面からインクを吸引する吸引手段と、複数のインクジェットヘッドのうち択一的に選択したインクジェットヘッドと吸引手段とを連通させるバルブと、を有することを特徴とする。
【0006】
本発明に係るインクジェットプリンタによれば、複数のインクジェットヘッドのうち択一的に選択したインクジェットヘッドと吸引手段とを連通させるバルブにより吸引手段と連通するインクジェットヘッドを択一的に選択することで、全てのインクジェットヘッドを吸引手段に一対一で連通させることができる。このため、インクジェットヘッドの搭載数が増加しても、一つの吸引手段で全てのインクジェットヘッドのノズル面からインクを吸引することができるため、吸引手段が増加するのを防止することができる。
【0007】
この場合、上記バルブは、吸引手段と連通される吸引手段側開口と、吸引手段側開口を中心とした同一円周状において複数のヘッドキャップと連通される複数のヘッドキャップ側開口と、が形成されたケーシングと、吸引手段側開口を中心として回転可能に保持されるとともに、複数のヘッドキャップ側開口のうち何れか一つのヘッドキャップ側開口と吸引手段側開口とを連通する切替連通孔が形成されたロータと、ケーシングに対してロータを回転させて、複数のヘッドキャップ側開口のうち何れか一つのヘッドキャップ側開口と吸引手段側開口とを連通させる回転駆動手段と、を有することが好ましい。
【0008】
このインクジェットプリンタによれば、ケーシングに対してロータを回転させるだけで、複数のインクジェットヘッドのうち択一的に選択したインクジェットヘッドのみを吸引手段に連通させることができるため、吸引手段に連通させるインクジェットヘッドの切り替えを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インクジェットヘッドの搭載数が増加しても、インクジェットヘッドのノズル面からインクを吸引する吸引手段が増加するのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明に係るインクジェットプリンタの好適な実施形態について詳細に説明する。本実施形態に係るインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドとメディアとを相対的に移動させるとともに、インクジェットヘッドに形成された複数のノズルからインクを吐出して、メディアの表面に画像を印刷するものである。なお、このインクジェットプリンタは、シート状のメディア表面に画像を印刷するものであってもよく、三次元形状のメディア表面に画像を印刷するものであってもよい。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
【0011】
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの部分構成図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1には、駆動装置(不図示)により走査方向に移動されるキャリッジ10に、6個のインクジェットヘッド11a〜11fが搭載されている。
【0012】
インクジェットヘッド11a〜11fには、それぞれ、インクを吐出する複数のノズル(不図示)が形成されている。そして、インクジェットヘッド11a〜11fは、インクジェットヘッド11a〜11fにおけるノズルが露出されたノズル面12a〜12fがメディアに対向するように(図1においてノズル面12a〜12fが下方を向くように)キャリッジ10に配置されている。
【0013】
また、インクジェットプリンタ1には、インクジェットヘッド11a〜11fのノズルからインクを吸引洗浄するメンテナンス装置20が設けられている。
【0014】
図2は、メンテナンス装置の一部斜視図である。図1及び図2に示すように、メンテナンス装置20には、キャリッジ10に接離する方向となる上下方向Aに移動可能なフレーム23が設けられており、このフレーム23に、キャリッジ10に搭載されたインクジェットヘッド11a〜11fに対応して、それぞれ、インクジェットヘッド11a〜11fのノズル面12a〜12fを覆う6つのヘッドキャップ21a〜21fが設けられている。
【0015】
ヘッドキャップ21a〜21fは、メンテナンス装置20のフレーム23に対して上下方向Aに移動可能に保持されるとともに、バネ部材24a〜24fにより上下方向Aにおいて上方に付勢されている。これにより、フレーム23が上昇すると、ヘッドキャップ21a〜21fがインクジェットヘッド11a〜11fに押し付けられるため、ヘッドキャップ21a〜21fとインクジェットヘッド11a〜11fとの密着性が向上する。
【0016】
これらのヘッドキャップ21a〜21fは、それぞれ直方体に形成されるとともに、上下方向Aに貫通する空洞部22a〜22fが形成されている。ヘッドキャップ21a〜21fの上面は、それぞれインクジェットヘッド11a〜11fに当接する当接面となっており、メンテナンス装置20が上昇した際にインクジェットヘッド11a〜11fのノズル面12a〜12fに密着するように、ゴムや樹脂などの弾性材で形成されている。
【0017】
そして、ヘッドキャップ21a〜21fの下面にはヘッドキャップ側チューブ25a〜25fが接続されており、これらのヘッドキャップ側チューブ25a〜25fと空洞部22a〜22fとが連通されている。
【0018】
ヘッドキャップ側チューブ25a〜25fは、ゴムや樹脂などの弾性材で形成された管状部材であり、ヘッドキャップ21a〜21fから吸引したインクを排出するためのインク排出路(流路)となる。そして、ヘッドキャップ側チューブ25a〜25fは、一つのロータリーバルブ26を介して、廃液タンク29にインクを排出する一つの吸引ポンプ27に連結されている。
【0019】
図3は、ロータリーバルブの斜視図であり、図4は、図3に示したIV−IV線断面図であり、図5は、ロータリーバルブにおけるケーシングの上面図であり、図6は、図5に示したケーシングの正面図であり、図7は、ロータリーバルブにおけるロータの底面図であり、図8は、図7に示したXIII−XIII線断面図である。
【0020】
図3〜図8に示すように、ロータリーバルブ26は、6本のヘッドキャップ側チューブ25a〜25fと、吸引ポンプ27に接続された1本の吸引ポンプ側チューブ28とに接続されており、ヘッドキャップ側チューブ25a〜25fのうち何れか一つのヘッドキャップ側チューブ25a〜25fと吸引ポンプ側チューブ28とを連通させるものである。すなわち、ロータリーバルブ26は、ヘッドキャップ側チューブ25a〜25fを択一的に選択して吸引ポンプ側チューブ28に連通させるものである。このため、ロータリーバルブ26は、インクジェットプリンタ1の筐体(不図示)に固定されるケーシング30と、ケーシング30の内部に配置されるロータ40と、ケーシング30に対してロータ40を回転させるモータ50とにより構成されている。
【0021】
図3〜図6に示すように、ケーシング30は、直方体に形成されており、上面中央部から下方に向けてロータ40が収容される円形断面の凹部31が形成されるとともに、その中央部にロータ40の位置決め用の位置決め用凹部32が形成されている。凹部31の内側面は、所定半径の円曲面状に形成されており、凹部31の底面31aは、平面状に形成されている。また、位置決め用凹部32の内側面は、所定半径の円曲面状に形成されており、位置決め用凹部32の底面32aは、平面状に形成されている。
【0022】
ケーシング30の対向する一対の側面33a,33bには、それぞれヘッドキャップ側チューブ25a〜25c及びヘッドキャップ側チューブ25d〜25fが接続されており、ケーシング30の側面33aと側面33bとに隣接する側面33cには、吸引ポンプ側チューブ28が接続されている。なお、図3では、側面33aに、ヘッドキャップ側チューブ25a〜25cが接続されるコネクタ34a〜34cを図示するとともに、側面33cに、吸引ポンプ側チューブ28が接続されるコネクタ35を図示している。
【0023】
そして、ケーシング30には、ヘッドキャップ側チューブ25a〜25fに連通される連通孔37a〜37fが形成されており、凹部31の底面31aに、連通孔37a〜37fの開口36a〜36fが形成されている。また、ケーシング30には、吸引ポンプ側チューブ28に連通される連通孔39が形成されており、位置決め用凹部32の底面32aに連通孔39の開口38が形成されている。開口36a〜36fは、凹部31の底面31a中心(位置決め用凹部32の底面32a中心)を中心点とする同一円周上に配置されており、互いに離間している。また、開口38は、位置決め用凹部32の底面32a中央に配置されている。すなわち、開口36a〜36fは、開口38を中心とした同一円周状に配置されている。
【0024】
ロータ40は、ケーシング30の凹部31に回転可能に収容されて、ケーシング30に形成された連通孔37a〜37fのうち何れか一つを連通孔39に連通させるものである。ロータ40は、所定厚さの円盤状に形成されており、その底面41中央部に、ケーシング30の位置決め用凹部32に挿入される位置決め用凸部42が形成されている。ロータ40の外周面は、ケーシング30の凹部31の内側面と略同じ半径の円曲面状に形成されており、ロータ40の底面41は、ケーシング30の凹部31の底面31aに適合する平面状に形成されている。また、位置決め用凸部42の外周面は、ケーシング30の位置決め用凹部32の外周面と略同じ半径の円曲面状に形成されており、位置決め用凸部42の底面42aは、ケーシング30の位置決め用凹部32の底面32aに適合する平面状に形成されている。
【0025】
また、ロータ40には、ケーシング30に形成された連通孔37a〜37fの何れか一つと連通孔39とを連通する連通孔44が形成されている。そして、位置決め用凸部42の底面42a中央であって、ケーシング30の開口38に対応する位置に、連通孔44の一方の開口43が形成されており、ロータ40の底面41であって、ケーシング30の開口36c〜36fで形成される円周に対応する位置に、連通孔44の他方の開口45が形成されている。このため、ロータ40の開口43は、常にケーシング30の開口38に重ね合わされており、ロータ40の開口45は、ロータ40の回転位置に応じて、ケーシング30の開口36a〜36fの何れか1つに重ね合わされる。なお、連通孔44は、開口43からロータ40の内部に入り、半径方向外方に延びることで開口45に連通している。
【0026】
モータ50は、ケーシング30に対してロータ40を回転させる回転駆動装置である。モータ50は、ケーシング30の上面に固定されており、モータ50の回転出力軸51がケーシング30の凹部31に挿入されている。そして、この回転出力軸51は、凹部31の中心軸を通って、その先端部がロータ40に連結固定されている。このため、モータ50が回転駆動すると、ロータ40は、ケーシング30に対して回転するため、開口45は、開口43を中心として回転する。なお、モータ50は、ステッピングモータ等で構成されており、回転出力軸51の回転角度が調節可能となっている。
【0027】
なお、上記のインクジェットプリンタ1の各構成は、図示しない制御部による制御により駆動制御される。
【0028】
次に、図9を参照して、インクジェットプリンタ1におけるインクジェットヘッド11a〜11fのインク吸引動作について説明する。なお、以下に説明するインク処理動作は、制御部による駆動制御により行われる。図9は、インクジェットプリンタにおけるインク吸引動作処理を説明するためのフローチャートである。
【0029】
インクジェットヘッド11a〜11fのノズルに詰まったインクを吸引するために、まず、ステップS1において、メンテナンス装置20のフレーム23を上昇駆動する。すると、メンテナンス装置20のフレームが上昇し、インクジェットヘッド11a〜11fがバネ部材24a〜24fに付勢されることで、インクジェットヘッド11a〜11fのノズル面12a〜12fにヘッドキャップ21a〜21fが圧接される。
【0030】
次に、ステップS2において、ロータリーバルブ26を回転駆動し、開口36a〜36fの何れか一つを開口45に重ね合わせる。すなわち、ロータリーバルブ26を回転駆動してロータ40を回転させることで、インクを吸引するインクジェットヘッド11a〜11fのうち何れか一つに連通された連通孔37a〜37fの開口36a〜36fを、連通孔44の開口45に重ね合わせる。例えば、インクジェットヘッド11a〜11fのうちインクジェットヘッド11aからインクを吸引する場合は、ロータ40を回転させて、連通孔37aの開口36aと連通孔44の開口45とを重ね合わせる。すると、インクジェットヘッド11a〜11fのうち択一的に選択されたインクジェットヘッド11aが吸引ポンプ27に連通される。
【0031】
次に、ステップS3において、吸引ポンプ27を吸引駆動する。すると、吸引ポンプ27の吸引力により、ステップS2により連通されたインクジェットヘッドのノズルからインクが吸引される。例えば、インクジェットヘッド11a〜11fのうちインクジェットヘッド11aからインクを吸引する場合は、ステップS2によりインクジェットヘッド11aと吸引ポンプ27とが連通されているため、吸引ポンプ27を吸引駆動することで、インクジェットヘッド11aのノズルからインクが吸引される。そして、吸引ポンプ27により吸引されたインクは、廃液タンク29に排出される。
【0032】
次に、ステップS4において、インクを吸引する全てのインクジェットヘッドを吸引したか否かを判定する。本実施形態のインクジェットプリンタ1は、キャリッジ10に6つのインクジェットヘッド11a〜11fが搭載可能となっているが、場合によっては、1つのインクジェットヘッド11aのみを搭載する場合や、3つのインクジェットヘッド11b〜11dのみを搭載する場合がある。このような場合は、搭載しているインクジェットヘッドの全てに対してインクの吸引を行ったか否かを判定する。なお、ステップS4では、キャリッジ10に搭載されている全てインクジェットヘッド11a〜11fを吸引したか否かを判定する場合のほか、キャリッジ10に搭載されているインクジェットヘッド11a〜11fから選択される1又は複数のインクジェットヘッドのみを、インクを吸引するインクジェットヘッドとして判定してもよい。
【0033】
そして、インクを吸引する全てのインクジェットを吸引し終わっていないと判定すると、ステップS1に戻り、再度上述した処理動作を繰り返す。一方、キャリッジ10に搭載されている全てのインクジェットヘッドを吸引したと判定すると、インク吸引処理を終了する。
【0034】
このように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1よれば、ロータリーバルブ26により吸引ポンプ27と連通するインクジェットヘッドを択一的に選択することで、全てのインクジェットヘッド11a〜11fを吸引ポンプ27に一対一で連通させることができる。このため、インクジェットヘッドの搭載数が増加しても、一つの吸引ポンプ27で全てのインクジェットヘッドのノズル面からインクを吸引することができるため、吸引ポンプ27が増加するのを防止することができる。
【0035】
そして、ロータリーバルブ26を回転駆動して、ケーシング30に対してロータ40を回転させるだけで、複数のインクジェットヘッド11a〜11fのうち択一的に選択したインクジェットヘッドのみを吸引ポンプ27に連通させることができるため、吸引ポンプ27に連通させるインクジェットヘッドの切り替えを容易に行うことができる。
【0036】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、バルブの一例として、ロータリーバルブ26を用いて説明したが、インクジェットヘッド11a〜11fのうち、吸引ポンプ27と連結するのを択一的に選択することができるバルブであれば、如何なるバルブであってもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、上から下に向けて、インクジェットヘッド11a〜11f、メンテナンス装置20、ロータリーバルブ26、廃液タンク29の順に配置されるものとして説明したが、メンテナンス装置20と廃液タンク29の間にロータリーバルブ26が配置されていれば、如何なる位置関係であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係るインクジェットプリンタの部分構成図である。
【図2】メンテナンス装置の一部斜視図である。
【図3】ロータリーバルブの斜視図である。
【図4】図3に示したIV−IV線断面図である。
【図5】ロータリーバルブにおけるケーシングの上面図である。
【図6】図5に示したケーシングの正面図である。
【図7】ロータリーバルブにおけるロータの底面図である。
【図8】図7に示したロータリーバルブの正面図である。
【図9】インク吸引動作処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1…インクジェットプリンタ、10…キャリッジ、11a〜11f…インクジェットヘッド、12a〜12f…ノズル面、20…メンテナンス装置、21a〜21f…ヘッドキャップ、22a〜22f…空洞部、23…フレーム、24a〜24f…バネ部材、25a〜25f…ヘッドキャップ側チューブ、26…ロータリーバルブ(バルブ)、27…吸引ポンプ(吸引手段)、28…吸引ポンプ側チューブ、29…廃液タンク、30…ケーシング、31…凹部、31a…凹部の底面、32…位置決め用凹部、32a…位置決め用凹部の底面、33a〜33c…ケーシングの側面、34a〜34c…コネクタ、35…コネクタ、36a〜36f…開口(ヘッドキャップ側開口)、37a〜37f…連通孔、38…開口(吸引手段側開口)、39…連通孔、40…ロータ、41…ロータの底面、42…位置決め用凸部、42a…位置決め用凸部の底面、43…開口、44…連通孔(切替連通孔)、45…開口、50…モータ(回転駆動手段)、51…回転出力軸、55…開口、A…上下方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクが吐出されるノズル面が形成された複数のインクジェットヘッドを備えるインクジェットプリンタであって、
前記各インクジェットヘッドのノズル面からインクを吸引する吸引手段と、
前記複数のインクジェットヘッドのうち択一的に選択したインクジェットヘッドと前記吸引手段とを連通させるバルブと、
を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項2】
前記バルブは、
前記吸引手段と連通される吸引手段側開口と、前記吸引手段側開口を中心とした同一円周状において前記複数のヘッドキャップと連通される複数のヘッドキャップ側開口と、が形成されたケーシングと、
前記吸引手段側開口を中心として回転可能に保持されるとともに、前記複数のヘッドキャップ側開口のうち何れか一つのヘッドキャップ側開口と前記吸引手段側開口とを連通する切替連通孔が形成されたロータと、
前記ケーシングに対して前記ロータを回転させて、前記複数のヘッドキャップ側開口のうち何れか一つのヘッドキャップ側開口と前記吸引手段側開口とを連通させる回転駆動手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−125746(P2010−125746A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−304224(P2008−304224)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000137823)株式会社ミマキエンジニアリング (437)
【Fターム(参考)】