説明

インクジェット記録装置

【課題】 インクジェット記録装置において、長期使用においても安定した回復動作性能を維持することができるようにする。
【解決手段】 記録ヘッド8に対して進退可能に設けられ、進出時には前記ノズル8aの開口部を外部から密閉状態で覆う一方、後退時には大気に開放されるキャッピング手段14と、キャップピング手段14内に連通し、シート状の可撓性部材21を変位させることによってキャッピング手段内に負圧を発生させるポンプと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録ヘッドのノズルからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関し、特に、ノズルのインク吐出性能を適正な状態に保つための回復動作機能を有するインクジェット記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置では、記録ヘッドの複数のインク吐出用のノズルからインクを選択的に吐出させて画像を記録するが、常に良好な記録状態を得るためには定期的に記録ヘッドをクリーニング(回復動作)を行う必要がある。記録ヘッドの回復は、記録ヘッドとキャップとを密着させ、キャップの下流に取り付けられている吸引ポンプを動作させ、記録ヘッドのノズルからインクを強制的に吸引して排出させることにより行う。
【0003】
記録ヘッドの上流にはインク供給のためのインクタンクが備えつけられており、吸引ポンプから排出されたインク分だけインクタンクから記録ヘッドにインクが供給される。ノズルからインクが一定量排出された後は、記録ヘッドのノズル口の形成面(端面)に残っているインク滴を除去するために、フェイス部をブレードでワイピングし、インク滴の除去を行う。ワイピング動作を行った後は、各ノズルからキャップ内にインクを吐出させる。この後、ワイピングを行うことによって不安定になっているメニスカスを安定させ、記録指令の入力を待つ待機状態となる。この待機状態では、記録ヘッドの各ノズル内のインクの乾燥や溶剤の蒸発に伴うインクの増粘などが発生するのを防止すべく、記録ヘッドの端面におけるノズル口を覆うキャッピング状態とする。そして、記録命令が来た場合は記録位置に移動し記録動作を開始する。
【0004】
従来、インクジェットプリンタの回復動作を行うために使用している吸引ポンプはチューブポンプが主流である。チューブポンプはチューブの内径、回転数を変化させることで圧力、流量を簡単にコントロールできる利点がある(例えば特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】特開2000−015836号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、チューブポンプはチューブの一部をコロなどで押し潰し、そのコロを転動させることによって、チューブ内のインクあるいは空気をチューブから押し出すようになっている。このため、連続使用によってチューブの復元力が低下したり、あるいは環境温度の変化によってチューブ硬度が変化したりして、ポンプ能力が著しく変化する可能性がある。さらには使用状態によってはチューブに亀裂が入り、ポンプが使用不可となったり、インク漏れ等の不具合が生じる虞がある。
【0007】
本発明は、上記従来技術の課題に着目してなされたものであり、長期の使用においても安定した回復動作機能を維持することができるインクジェット記録装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を有するものとなっている。
【0009】
すなわち、本発明の第1の形態は、複数のノズルを配列してなる記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの各ノズルにおけるインク吐出性能を適正に保つための回復動作を行うための回復手段を備え、前記回復手段は、前記記録ヘッドに対して進退可能に設けられ、進出時には前記ノズルの開口部を外部から密閉状態で覆う一方、後退時には大気に開放されるキャッピング手段と、前記キャップピング手段内に連通し、シート状の可撓性部材を変位させることによってキャッピング手段内に負圧を発生させるポンプと、を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の第2の形態は、インクジェット記録装置に用いられる記録ヘッドの各ノズルにおけるインク吐出性能を適正に保つための回復動作を行う回復装置であって、前記記録ヘッドに対して進退可能に設けられ、進出時には前記ノズルの開口部を外部から密閉状態で覆う一方、後退時には大気に開放されるキャッピング手段と、前記キャップピング手段内に連通し、シート状の可撓性部材を変位させることによってキャッピング手段内に負圧を発生させるポンプと、を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、シート状の可撓性部材を変位させることによって記録ヘッドのノズルに対して負圧を付与するようになっているため、環境温度などに大きく左右されることなく、安定した負圧を与えることができ、長期の使用においても適正な回復動作機能を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す図であり、ここに示すインクジェット記録装置は、シリアルプリンタ型のインクジェット記録装置となっている。
【0013】
すなわち、このインクジェット記録装置1には、キャリッジモータ2の駆動力によって左右に往復移動するタイミングベルト3と共にガイドシャフト4,に沿って移動するキャリッジ6が設けられており、このキャリッジ6には複数種のインクを吐出するヘッド複数のカートリッジ7が着脱可能に搭載されている。
【0014】
ヘッドカートリッジ7は、図2および図4に示すように、インク滴を吐出するノズル8aを所定の密度(dpi)で配列してなる記録ヘッド8と、この記録ヘッド8に供給するインクを保持するインクタンク9とからなり、両者は互いに着脱可能となっている。このため、インクタンク9と記録ヘッド8とをそれぞれ個別に交換できるようになっている。なお、ここに示すヘッドカートリッジ7は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックなどの4種類のインクに対応して4個設けられている場合を示している。但し、本発明は、一種類またはその他の種類のインクを搭載するインクジェット記録装置にも適用可能である。
【0015】
また、このインクジェット記録装置1には、キャリッジ6の移動に伴って間欠的に記録媒体Pを搬送する搬送ローラ10が設けられている。搬送ローラ10は、搬送モータ115(図1参照)の間欠的な回転動作に従って間欠的に回転する。そして、この搬送ローラ10による搬送動作と、記録ヘッド8の記録走査とを交互に行うことにより、1枚の記録媒体に対して画像が順次形成されて行く。
【0016】
115aは搬送モータ115の回転軸に結合されたロータリエンコーダで、記録媒体Pの搬送路上での位置検知、搬送動作中の速度検知に用いる。
【0017】
また、記録ヘッド8の往復移動範囲内のうち、記録媒体Pに対する記録動作が行われない領域に回復装置13が設けられている。この回復装置13は、各記録ヘッド8におけるノズル8aの適正なインク吐出性能を維持するためのものであり、ここでは、4個のヘッドカートリッジ8の各々に対応して後述のキャップ14が4個設けられている。
【0018】
19は記録ヘッドの端面に付着したインクを払拭するためのワイパブレードで、記録ヘッド8を回復位置から記録領域へ向かう方向に移動する際、回復動作によって記録ヘッドのノズル口形成面に付着したインクをこのワイパブレード19によって払拭し、クリーニングし得る。
【0019】
図2は、本実施形態における回復装置13の1つを模式的に示す側面図である。ここに示す回復装置13は、図1に示すように記録動作が行われない領域(以下、非記録領域と称す)に配置されたキャッピング手段としてのキャップ14と、このキャップ14に連通する吸引ポンプ17と、この吸引ポンプ17に連通する廃インクタンク18とからなる。キャップ14は、廃インクを収容し得る回復桶16の周縁に弾性部材よりなる密閉キャップ部15を突設した構成を有し、不図示のアクチュエータによって上下方向へと進退可能となっている。そして、各々の記録ヘッド8がそれらに対応して設けられた各キャップ14の配設位置(回復位置)に存在するとき、キャップ14を上昇させることにより、密閉キャップ部15が記録ヘッドの端面に密接し、ノズル口の周囲を覆ってノズル口を大気から遮断し得るようになっている。
【0020】
また、キャップ14が記録ヘッドの端面に密接した状態で、吸引ポンプ17を駆動することにより、吸引ポンプ17の吸引力によって記録ヘッド8の各ノズル8aからキャップ14の回復桶16へとインクが強制的に吸引、排出され、さらにその排出されたインクは廃インクタンク18へと排出されるようになっている。
【0021】
図3は、本実施形態に用いる吸引ポンプ17の内部構造を概略的に示す説明縦断側面図である。ここに示す吸引ポンプ17は、ハウジング20の開口部20aにゴムなどの可撓性部材により形成されたダイヤフラム21を固定してなるダイヤフラム室22を有すると共に、このダイヤフラム室22の2箇所には、前記回復桶16に連通する流入路20bと、前記廃インクタンク18へと導出される流出路20cとが連結されており、この両流路20b,20cの接続部分には、開閉弁23,24がそれぞれ設けられている。
【0022】
各開閉弁23,24は、一方向へのみ液体の流れを許容する一方向弁となっており、一方の一方向弁23は、回復桶16からダイヤフラム室22への液体の流入のみを許容し、他方の一方向弁24は、ダイヤフラム室22から廃インクタンク18へのインクの流出のみを許容するものとなっている。また、ダイヤフラム21には、ポンプモータ116によって往復移動するピストン21aが設けられており、このピストン21aを往復移動させることによって、矢印Cから矢印Dに示す方向へとインクを流動させることができるようになっている。
【0023】
図4は本実施形態に使用する記録ヘッド8の構成を模式的に示す縦断側面図である。記録ヘッド8に配列されたノズル8aは、それぞれ共通液室8bを介してインク供給路8cに連通している。このインク供給路8cの中間部には、空気の流通を遮断する内部フィルタ81が設けられると共に、インク供給路8cの端部には、インク供給路8c内に塵埃が混入するのを防止することができる外部フィルター82が設けられている。この外部フィルター82は、内部フィルター81より目の細かいフィルタとなっている。
【0024】
図5は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【0025】
ホスト装置であるホストPC(ホストパーソナルコンピュータ)101から記録命令がユーザによって入力されると、ホストPC101内に格納されている記録情報が制御コマンドに変換され、インクジェット記録装置1に出力される。また、ホストPC101は記録に使用する記録データをインクジェット記録装置のインタフェースコントローラ102に転送し、記録開始を指示する。CPU108は記録データの受信、記録動作、記録媒体の給送および搬送など、インクジェット記録装置1における全般的な制御、演算、判別などの処理を司る演算処理装置であり、その動作は、ROM103に記憶された処理プログラムに基づき、作業用RAM104を用いて実行される。EEPROM105は不揮発性のメモリで、記録ヘッド相互の微小な記録位置調整のためのレジストレーション調整値など、装置固有のパラメータを記憶する。
【0026】
CPU108はホストPC101から受信したコマンドを解析後、記録データをイメージメモリVRAM107にビットマップ展開する。
【0027】
記録前の動作処理としてCPU108は入出力ポート109および駆動制御部112を介してキャッピングモータ114を駆動し、記録ヘッド8のキャッピングを解除する。
【0028】
次にキャリッジモータ2を駆動し、キャリッジ6と共に記録ヘッド8を、記録位置へと移動制御する。
【0029】
そして記録データに基き記録ヘッド制御回路110が記録ヘッド8のノズル8a個々に設けられたヒータを選択的に駆動してインクの吐出を行い、記録媒体(以下、用紙とも言う)P上に画像を記録させる。
【0030】
また、インクジェット記録装置の不図示の給紙部には、用紙検知センサ121が設けられており、この用紙検知センサ121によって用紙の先端(或いは後端)が検出される。 なお、以上の説明では、ホストPC101より記録命令を入力した場合を説明したが、記録命令はホストPC101を介さずに、記録装置に設けられたオペレーションパネル106から入力することも可能である。
【0031】
上記のように構成された本実施形態のインクジェット記録装置において、記録ヘッド8の健全な記録性能の維持、又は回復の為、吸引ポンプ17によって以下のようなインク吸引動作が実行される。
【0032】
図6は吸引回復動作の実行条件と動作後の設定内容を示すフローである。
【0033】
本フローは記録装置の電源投入時、又は印刷開始前にCPU108により実行される。
【0034】
先ず、前回の吸引回復動作から所定時間(例えば72時間)経過したかをチェックし、否ならばそのまま終了するが、所定時間以上経過していたなら(S600-YES)、吸引回復動作を実行し(S601)、そして回復動作が完了したら(S602)-YES)、回復動作実行時刻を更新して(S603)終了する。回復動作実行時刻は不揮発性のEEPROM105内に記憶される。また回復動作実行時刻は不図示のRTC(Real Time Clock)から読み出す。
【0035】
ここで吸引回復動作の詳細について図7のフローで説明する。
【0036】
キャリッジ6上の記録ヘッド8をキャップ14の位置へ移動後、キャッピングモータ114を駆動し、キャップ14を図1の上側に押し上げ記録ヘッド8を密閉キャップする(S700)。続いてポンプモータ116を起動し、ポンプ17の動作によりキャップ14内部を急速に減圧して、記録ヘッド8の各ノズル8aからインクを強制的に吸引する(S701)。尚この時、複数のキャップ14を備え、共通のポンプ17を使う場合、不図示のバルブを制御し、1本の記録ヘッド毎に吸引回復する方法がより好ましい。
【0037】
ポンプ17が動作してから所定時間(例えば1秒)経過したなら(S702-YES)記録ヘッド8の全てのノズル8aは健全な状態に回復したと判断でき、次にキャッピングモータ114を駆動してキャップ14を下側に押し下げ、密閉状態を解除する(S703)。この時点で記録ヘッド8からの強制吸引は終了し、キャップ14内に残ったインクのみが吸引され続け、廃インクタンク18に送られる(S704)。
【0038】
その後ワイパブレード19を不図示の機構でワイプ位置に上昇させ、キャリッジ6を左右に移動させることによって、記録ヘッド8のノズル面をワイプし(S705)、続いて記録ヘッド8を再度キャップ14位置に移動後、キャップ14内に予備的な吐出を行って(S706)、記録ヘッド8の吸引回復動作は完了する。
【0039】
本発明を実施した図3に示すダイヤフラムポンプによって、記録ヘッドから吸引するインク量を増大させる手段としては、吸引動作を開始した後、密閉キャップを大気に開放するまでの時間を延長する手段、あるいは回復動作を断続的に複数回繰り返す手段などを採ることによって実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は高速で生産性の高い記録装置、或いは大判の記録装置等、信頼性の高いインクジェット記録装置に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態における回復装置の1つを模式的に示す図である。
【図3】本発明の実施形態に用いる吸引ポンプの内部構造を概略的に示す説明縦断側面図である。
【図4】本発明の実施形態に使用する記録ヘッドの構成を模式的に示す縦断側面図である。
【図5】本実施形態におけるインクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図6】タイマー回復の実行タイミングを設定するフローチャートを示す図である。
【図7】図6にて実行される吸引回復動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
1 記録装置
2 キャリッジモータ
6 キャリッジ
8 記録ヘッド
8a ノズル
9 インクタンク
10 搬送ローラ
14 キャップ
15 密接部
16 回復桶
17 吸引ポンプ
18 廃インクタンク
19 ワイパブレード
20b 流入路
20c 流出路
21 ダイヤフラム
21a 作動部
22 ダイヤフラム室
23 開閉弁(一方向弁)
24 開閉弁(一方向弁)
81 内部フィルター
82 外部フィルター
103 プログラムROM
104 ワークRAM
105 EEPROM
107 イメージメモリ
108 CPU
110 記録ヘッド制御装置
112 駆動制御部
114 キャッピングモータ
115 搬送モータ
115a エンコーダ
116 ポンプモータ
P 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のノズルを配列してなる記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドの各ノズルにおけるインク吐出性能を適正に保つための回復動作を行うための回復手段を備え、
前記回復手段は、
前記記録ヘッドに対して進退可能に設けられ、進出時には前記ノズルの開口部を外部から密閉状態で覆う一方、後退時には大気に開放されるキャッピング手段と、
前記キャップピング手段内に連通し、シート状の可撓性部材を変位させることによってキャッピング手段内に負圧を発生させるポンプと、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】
前記ポンプは、一部を可撓性部材によって構成されると共に前記キャップピング手段に連通するハウジングと、前記ハウジングの容積を少なくとも拡大方向へと移動させ得る作動手段とを有し、前記作動手段によってハウジング内の容積を拡大させる方向へと移動させることによりハウジング内に負圧を発生させ、キャップ手段に負圧を発生させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記回復手段は、前記キャッピング手段によって記録ヘッドのノズルの開口部を密閉した状態で前記ポンプにより負圧を発生させた後、キャッピング手段を大気に開放させるタイミングを変化させることによってノズルから吸引するインク量を調節することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記回復手段は、前記キャッピング手段によって記録ヘッドのノズルの開口部を密閉した状態で前記ポンプにより負圧を発生させた後、キャッピング手段を大気に開放させる動作を、複数回行うことによってノズルから吸引するインク量を調節することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
【請求項5】
前記回復手段における最大負圧はダイヤフラムの作動量を調整することによって変更可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記記録ヘッドとインクタンクとを連通させるインク流路内に、ノズル側へと気泡が流入するのを阻止する気泡トラップ手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし4に記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
前記ポンプは、記録ヘッドとハウジング内へのインクの流入のみを可能とする一方向弁を有すると共に、ハウジングの排出口から外部へのインクの流出のみを可能とする一方向弁を有することを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【請求項8】
インクジェット記録装置に用いられる記録ヘッドの各ノズルにおけるインク吐出性能を適正に保つための回復動作を行う回復装置であって、
前記記録ヘッドに対して進退可能に設けられ、進出時には前記ノズルの開口部を外部から密閉状態で覆う一方、後退時には大気に開放されるキャッピング手段と、
前記キャップピング手段内に連通し、シート状の可撓性部材を変位させることによってキャッピング手段内に負圧を発生させるポンプと、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置の回復装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−44005(P2006−44005A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−226948(P2004−226948)
【出願日】平成16年8月3日(2004.8.3)
【出願人】(000208743)キヤノンファインテック株式会社 (1,218)
【Fターム(参考)】