説明

インスリン受容体に対して高い活性を示すYL系インスリン様増殖因子

インスリン様増殖因子類縁体であって、天然インスリンの位置B16及びB17に対応する位置のIGF天然アミノ酸のそれぞれチロシン及びロイシンによる置換が、インスリン受容体に対するその効力を10倍増大させる類縁体が開示される。さらに、IGF類縁体に対し、アミド結合を介してジペプチドを結合することによって修飾される、IGF類縁体のプロドラッグ処方及び沈着処方が開示される。本発明において開示されるプロドラッグ処方及び沈着処方は、少なくとも2時間、10時間、及びより一般的には20時間を超える時間、の延長半減期を有し、生理的条件下に化学的不安定性によって駆動される非酵素的反応によって、活性型に変換される。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列
25LCGX2930LVX3334LYLVCGDX42GFY(配列番号9)
を含むポリペプチドであって、
25は、ヒスチジン及びトレオニンから成る群から選ばれ;
29は、アラニン、グリシン、及びセリンから成る群から選ばれ;
30は、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ホモシステイン酸、及びシステイン酸から成る群から選ばれ;
33は、アスパラギン酸及びグルタミン酸から成る群から選ばれ;
34は、アラニン及びトレオニンから成る群から選ばれ;且つ、
42は、アラニン、オルニチン、及びアルギニンから成る群から選ばれる、
ポリペプチド。
【請求項2】
配列番号9の前記ペプチドに結合される第2ペプチドをさらに含み、前記第2ペプチドは、配列GIVXECCXSCDLX1415LEX1819CX21−R13(配列番号19)を含み、ここで、
は、グルタミン酸、又はアスパラギン酸であり;
は、ヒスチジン、又はフェニルアラニンであり;
及びX14は、それぞれ独立に、アルギニン、オルニチン、又はアラニンから選ばれ;
15は、アルギニン、アラニン、オルニチン、又はロイシンであり;
18は、メチオニン、アスパラギン、又はトレオニンであり;
19は、チロシン、4−メトキシ−フェニルアラニン、又は4−アミノフェニルアラニンであり;
21は、アラニン、グリシン、又はアスパラギンであり;且つ、
13は、COOH、又はCONHである
ことを特徴とする、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
配列番号9の前記ペプチド及び前記第2ペプチドが、分子間ジスルフィド結合を介して互いに結合されることを特徴とする、請求項2に記載のポリペプチド。
【請求項4】
配列番号9のカルボキシ末端が、ペプチドリンカーを介して前記第2ペプチドのN−末端に結合されて、連続的アミノ酸鎖を形成することを特徴とする、請求項2に記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記第2ペプチドが、配列R22−X25LCGX2930LVX3334LX36LVCGDX42GFX4547−R48−R49−R14(配列番号20)を含み、ここで、
25は、ヒスチジン、又はトレオニンであり;
29は、アラニン、グリシン、及びセリンから成る群から選ばれ;
30は、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ホモシステイン酸、及びシステイン酸から成る群から選ばれ;
33は、アスパラギン酸及びグルタミン酸から成る群から選ばれ;
34は、アラニン及びトレオニンから成る群から選ばれ;
36は、チロシンであり;
42は、アラニン、オルニチン、及びアルギニンから成る群から選ばれ;
45は、チロシンであり;
22は、AYRPSE(配列番号14)、PGPE(配列番号68)、トリペプチドであるグリシン−プロリン−グルタミン酸、ジペプチドであるプロリン−グルタミン酸、グルタミン酸、及びN−末端アミン、から成る群から選ばれ;
47は、フェニルアラニン−アスパラギンジペプチド、フェニルアラニン−セリンジペプチド、又はチロシン−トレオニンジペプチドであり;
48は、アスパラギン酸−リシンジペプチド、アルギニン−プロリンジペプチド、プロリン−アルギニンジペプチド、リシン−プロリンジペプチド、又はプロリン−リシンジペプチドであり;
49は、トレオニン又はアラニンであり;且つ、
14は、COOH又はCONHである
ことを特徴とする、請求項3又は4に記載のポリペプチド。
【請求項6】
が、アスパラギン酸であり;
は、フェニルアラニン、又はヒスチジンであり;
は、アルギニン、オルニチン、又はアラニンであり;
21は、アラニン、グリシン、又はアスパラギンであり;
25は、ヒスチジン、又はトレオニンであり;
29は、アラニンであり;
30は、グルタミン酸、又はアスパラギン酸であり;
33は、アスパラギン酸であり;
34は、アラニンであり;
22は、グリシン−プロリン−グルタミン酸トリペプチドであり;
47は、フェニルアラニン−アスパラギンジペプチドであり;
48は、アスパラギン酸−リシンジペプチド、又はリシン−プロリンジペプチドであり;
49は、トレオニンであり;
13は、COOHであり;且つ、
14は、CONHである
ことを特徴とする、請求項5に記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記ポリペプチドのアミノ酸に結合される親水性成分をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記親水性成分がポリエチレングリコールであることを特徴とする、請求項7に記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記ポリエチレングリコールが、前記B鎖のN−末端アミノ酸か、又は、該B鎖の位置28又は29におけるアミノ酸の側鎖に結合されることを特徴とする、請求項8に記載のポリペプチド。
【請求項10】
前記ポリペプチドが、A9、A14、A15、B22、B28、又はB29から選ばれる一つ以上の位置においてアシル化されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項11】
前記ジペプチドが、C26脂肪酸又はC28脂肪酸によってアシル化されることを特徴とする、請求項10に記載のポリペプチド。
【請求項12】
請求項1から11のいずれかに記載のポリペプチドを含む、二量体又は多量体。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれかに記載のポリペプチド、及び、薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項14】
有効量の、請求項13の医薬組成物を投与することを含む、糖尿病の治療方法。
【請求項15】
A鎖及びB鎖を含むインスリン様増殖因子類縁体であって、前記A鎖は、
Z−GIVXECCXSCDLX1415LEX1819CX21−R13(配列番号19)なる配列か、又は、配列番号29の位置5、8、9、10、14、15、17、18、及び21から選ばれる1から3個のアミノ酸修飾だけ配列番号19とは異なる配列、を含み、且つ、前記B鎖は、
J−R22−X25LCGX2930LVX3334LX36LVCGDX42GFX45(配列番号20)なる配列か、又は、配列番号20の位置5、6、9、10、16、18、19、及び21から選ばれる1から3個のアミノ酸修飾だけ配列番号20とは異なる配列、を含み、
ここで、Z及びJは、それぞれ独立に、水素であるか、又は、U−Oの一般構造を含むジペプチドであり、ここで、Uはアミノ酸又はヒドロキシル酸であり、OはN−アルキル化アミノ酸であり;
は、アスパラギン酸、又はグルタミン酸であり;
は、ヒスチジン、又はフェニルアラニンであり;
及びX14は、それぞれ独立に、アルギニン又はアラニンから選ばれ;
15は、アルギニン、又はロイシンであり;
18は、メチオニン、アスパラギン、又はトレオニンであり;
19は、下記の一般構造のアミノ酸であり:
【化1】

上式において、Xは、OH又はNHR10から成る群から選ばれ、ここで、R10は、一般構造U−Oを含むジペプチド要素であり:
21は、アラニン、グリシン、又はアスパラギンであり;
22は、共有結合手、AYRPSE(配列番号14)、FGPE(配列番号68)、トリペプチドであるグリシン−プロリン−グルタミン酸、ジペプチドであるプロリン−グルタミン酸、及びグルタミン酸から成る群から選ばれ;
25は、ヒスチジン及びトレオニンから成る群から選ばれ;
29は、アラニン、グリシン、及びセリンから成る群から選ばれ;
30は、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ホモシステイン酸、及びシステイン酸から成る群から選ばれ;
33は、アスパラギン酸及びグルタミン酸から成る群から選ばれ;
34は、アラニン及びトレオニンから成る群から選ばれ;
36は、下記の一般構造のアミノ酸であり:
【化2】

上式において、X12は、OH及びNHR11から成る群から選ばれ、ここで、R11は、一般構造U−Oを含むジペプチドであり:
42は、アラニン及びアルギニンから成る群から選ばれ;
45は、下記の一般構造のアミノ酸であり:
【化3】

上式において、X13は、OH及びNHR12から成る群から選ばれ、ここで、R12は、一般構造U−Oを含むジペプチドであり:
mは、0−3から選ばれる整数であり;
13は、COOH又はCONHであるが、
ただし、X、X12、X13、J、及びZの内の唯一つだけが、U−Oを含むことを条件とする、類縁体。
【請求項16】
U、O、又は、U−Oが結合される、前記インスリン様増殖因子類縁体のアミノ酸が、非コードアミノ酸であることを特徴とする、請求項15に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項17】
mが1であり;且つ、
U−Oが、下記の式Iのジペプチド要素を含み:
【化4】

上式において、
、R、R、及びRは、それぞれ独立に、H、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、(C−C18アルキル)OH、(C−C18アルキル)SH、(C−Cアルキル)SCH、(C−Cアルキル)CONH、(C−Cアルキル)COOH、(C−Cアルキル)NH、(C−Cアルキル)NHC(NH)NH、(C−Cアルキル)(C−Cシクロアルキル)、(C−Cアルキル)(C−Cヘテロ環)、(C−Cアルキル)(C−C10アリール)R、(C−Cアルキル)(C−Cヘテロアリール)、及びC−C12アルキル(W)C−C12アルキルから成る群から選ばれ、ここに、Wは、N、S、及びOから成る群から選ばれるヘテロ原子であるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になってC−C12シクロアルキル又はアリールを形成し;又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になってC−Cシクロアルキルを形成し;
は、C−C18アルキル、(C−C18アルキル)OH、(C−C18アルキル)NH、(C−C18アルキル)SH、(C−Cアルキル)(C−C)シクロアルキル、(C−Cアルキル)(C−Cヘテロ環)、(C−Cアルキル)(C−C10アリール)R、及び(C−Cアルキル)(C−Cヘテロアリール)から成る群から選ばれるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になって、4、5、又は6員のヘテロ環を形成し;
はNHR又はOHであり;
は、H、C−Cアルキルであるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になって、4、5、又は6員のヘテロ環を形成し;且つ、
は、H及びOHから成る群から選ばれる
ことを特徴とする、請求項15又は16に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項18】
mが1であり;且つ、
U−Oが、下記の式Iの一般構造を有する化合物であり:
【化5】

上式において、
、R、R、及びRは、それぞれ独立に、H、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、(C−C18アルキル)OH、(C−C18アルキル)SH、(C−Cアルキル)SCH、(C−Cアルキル)CONH、(C−Cアルキル)COOH、(C−Cアルキル)NH、(C−Cアルキル)NHC(NH)NH、(C−Cアルキル)(C−Cシクロアルキル)、(C−Cアルキル)(C−Cヘテロ環)、(C−Cアルキル)(C−C10アリール)R、(C−Cアルキル)(C−Cヘテロアリール)、及びC−C12アルキル(W)C−C12アルキルから成る群から選ばれ、ここに、Wは、N、S、及びOから成る群から選ばれるヘテロ原子であるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になってC−C12シクロアルキル又はアリールを形成し;又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になってC−Cシクロアルキルを形成し;
は、C−C18アルキル、(C−C18アルキル)OH、(C−C18アルキル)NH、(C−C18アルキル)SH、(C−Cアルキル)(C−C)シクロアルキル、(C−Cアルキル)(C−Cヘテロ環)、(C−Cアルキル)(C−C10アリール)R、及び(C−Cアルキル)(C−Cヘテロアリール)から成る群から選ばれるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になって、4、5、又は6員のヘテロ環を形成し;
はNHR又はOHであり;
は、H、C−Cアルキルであるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になって、4、5、又は6員のヘテロ環を形成し;且つ、
は、水素、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、(C−Cアルキル)CONH、(C−Cアルキル)COOH、(C−Cアルキル)NH、(C−Cアルキル)OH、及びハロから成る群から選ばれる
ことを特徴とする、請求項15又は16に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項19】
前記B鎖が、配列J−R22−X25LCGX2930LVX3334LX36LVCGDX42GFX4547−R48−R49−R14(配列番号20)を含み、ここで、
47は、フェニルアラニン−アスパラギンジペプチド、フェニルアラニン−セリンジペプチド、又はチロシン−トレオニンジペプチドであり;
48は、アスパラギン酸−リシンジペプチド、アルギニン−プロリンジペプチド、リシン−プロリンジペプチド、又はプロリン−リシンジペプチドであり;
49は、トレオニン又はアラニンであり;且つ、
14は、COOH、又はCONHである
ことを特徴とする、請求項18に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項20】
前記A鎖が、配列Z−GIVDECCXSCDLRRLEMX19CX21−R13(配列番号21)を含み、B鎖が、配列J−R22−X25LCGAX30LVDALYLVCGDX42GFYFN−R48−R49−R14(配列番号15)を有し、ここで、
22は、AYRPSE(配列番号14)、又はグリシン−プロリン−グルタミン酸トリペプチドであり;
48は、アスパラギン酸−リシンジペプチド、アルギニン−プロリンジペプチド、リシン−プロリンジペプチド、又はプロリン−リシンジペプチドであり;
49は、トレオニンであり;
13は、COOHであり;且つ、
14は、CONHである
ことを特徴とする、請求項19に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項21】
42がアルギニンであることを特徴とする、請求項20に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項22】
前記A鎖が、配列Z−GIVDECCFRSCDLRRLEMX19CX21−R13を含み、前記B鎖が、配列J−R22−TLCGAELVDALX36LVCGDRGFX45FNKPX49−R14を含むことを特徴とする、請求項18又は20に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項23】
前記A鎖が、配列Z−GIVDECCHASCDLRRLEMX19CN−R13を含み、前記B鎖が、配列J−R22−HLCGADLVDALX36LVCGDAGFX45FNKPX49−R14を含むことを特徴とする、請求項18又は20に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項24】
Zが、下記の一般構造のジペプチド要素を含み:
【化6】

前記ジペプチド要素がアシル化又はPEG化されていることを特徴とする、請求項18〜23のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項25】
Jが、下記の一般構造のジペプチド要素を含み:
【化7】

前記ジペプチド要素がアシル化又はPEG化されていることを特徴とする、請求項18〜23のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項26】
前記ジペプチド要素が、1本又は2本のポリエチレングリコール鎖によってPEG化され、ここで、該ポリエチレングリコール鎖の総計分子量が、約20,000から約80,000ダルトンの範囲にあることを特徴とする、請求項24又は25に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項27】
前記ジペプチド要素が、16から30炭素原子を含むアシル基によってアシル化されることを特徴とする、請求項24又は25に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項28】
前記ジペプチド要素が、C26脂肪酸又はC28脂肪酸によってアシル化されることを特徴とする、請求項27に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項29】
Z及びJが、それぞれHであり;
12及びX13は、それぞれOHであり;
Xは、NHR10である
ことを特徴とする、請求項18〜23のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項30】
Z及びJが、それぞれHであり;
X及びX13は、それぞれOHであり;
12は、NHR11である
ことを特徴とする、請求項18〜23のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項31】
前記B鎖が、配列FVNQTLCGAELVDALYLVCGDRGFYFNKPX49−R14を含むことを特徴とする、請求項18〜25のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項32】
X、X12、及びX13がそれぞれOHであり;且つ、
Z及びJの一方がHで、他方が、下記の一般構造を含むジペプチド要素であるが:
【化8】

ただし、R及びRが、それらが付着する原子と一緒になって5又は6員のヘテロ環を形成する場合、R及びRの一方はHではないことをさらに条件とする
ことを特徴とする、請求項18又は20に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項33】
Z及びJが、それぞれHであり;
19が、下記の一般構造のアミノ酸であり:
【化9】

上式において、
、R、R、及びRは、それぞれ独立に、H、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、(C−C18アルキル)OH、(C−C18アルキル)SH、(C−Cアルキル)SCH、(C−Cアルキル)CONH、(C−Cアルキル)COOH、(C−Cアルキル)NH、(C−Cアルキル)NHC(NH)NH、(C−Cアルキル)(C−Cシクロアルキル)、(C−Cアルキル)(C−Cヘテロ環)、(C−Cアルキル)(C−C10アリール)R、(C−Cアルキル)(C−Cヘテロアリール)、及びC−C12アルキル(W)C−C12アルキルから成る群から選ばれ、ここに、Wは、N、S、及びOから成る群から選ばれるヘテロ原子であるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になってC−C12シクロアルキル又はアリールを形成し;又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になってC−Cシクロアルキルを形成し;
は、C−C18アルキル、(C−C18アルキル)OH、(C−C18アルキル)NH、(C−C18アルキル)SH、(C−Cアルキル)(C−C)シクロアルキル、(C−Cアルキル)(C−Cヘテロ環)、(C−Cアルキル)(C−C10アリール)R、及び(C−Cアルキル)(C−Cヘテロアリール)から成る群から選ばれるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になって、4、5、又は6員のヘテロ環を形成し;
はNHR又はOHであり;
は、H、C−Cアルキルであるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になって、4、5、又は6員のヘテロ環を形成し;且つ、
は、水素、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、(C−Cアルキル)CONH、(C−Cアルキル)COOH、(C−Cアルキル)NH、(C−Cアルキル)OH、及びハロから成る群から選ばれる
ことを特徴とする、請求項20に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項34】
22が、トリペプチドであるグリシン−プロリン−グルタミン酸であり;且つ、
49が、トレオニンである
ことを特徴とする、請求項33に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項35】
及びRが、それぞれ独立に、C−C18アルキル又はアリールであり;
はC−C18アルキルであるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になって、4−12員ヘテロ環を形成し;
及びRは、それぞれ独立に、水素、C−C18アルキル及びアリールから成る群から選ばれ;且つ、
は、アミン又はヒドロキシルである
ことを特徴とする、請求項33又は34に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項36】
が、水素、C−C18アルキル及びアリールから成る群から選ばれるか、又は、R及びRは、−(CH−を介して結合され、前式においてpは2−9であり;
はC−C18アルキルであるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になって、4−6員ヘテロ環を形成し;
及びRは、それぞれ独立に、水素、C−C18アルキル及びアリールから成る群から選ばれ;且つ、
は、アミン又はN−置換アミンである
ことを特徴とする、請求項33又は34のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項37】
及びRが、それぞれ独立に、水素、C−Cアルキル及びアリールから成る群から選ばれ;
はC−C18アルキルであるか、又は、R及びRは、それらが付着する原子と一緒になって、4−6員ヘテロ環を形成し;
及びRはそれぞれ水素であり;且つ、
は、アミン、N−置換アミン、及びヒドロキシルから成る群から選ばれる
ことを特徴とする、請求項33又は34のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項38】
前記B鎖のアミノ酸に結合される親水性成分をさらに含む、請求項18〜37のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項39】
前記親水性成分が、前記B鎖のN−末端アミノ酸に結合されることを特徴とする、請求項38に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項40】
親水性成分が、C−末端リシンアミノ酸の側鎖に結合されることを特徴とする、請求項38に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項41】
前記親水性成分がポリエチレングリコールであることを特徴とする、請求項38〜40に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項42】
A9、A14、A15、B22、B28、又はB29から選ばれる一つ以上の位置においてアシル化されることを特徴とする、請求項18〜38のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項43】
前記B鎖のカルボキシ末端の、最後の5アミノ酸内に存在するリシン残基においてアシル化されることを特徴とする、請求項18〜38のいずれかに記載にインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項44】
式Iのジペプチド要素を含む前記アミノ酸の内の一つの側鎖が、沈着ポリマーをさらに含むことを特徴とする、請求項18〜37のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項45】
前記沈着ポリマーがポリエチレングリコールであることを特徴とする、請求項44に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項46】
請求項1〜45のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体を含む、二量体又は多量体。
【請求項47】
Uに対応する前記ジペプチド要素のアミノ酸が、D−立体化学配置を持つアミノ酸であることを特徴とする、請求項15〜46のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項48】
前記A鎖及び前記B鎖が、分子間ジスルフィド結合によって互いに結合されることを特徴とする、請求項15〜46のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項49】
前記B鎖のカルボキシ末端が、ペプチドリンカーを介して、前記A鎖のN−末端に結合されて、連続的アミノ酸配列を形成することを特徴とする、請求項15〜46のいずれかに記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項50】
前記ペプチドリンカーが、配列SRVSRRSR(配列番号79)を含むことを特徴とする、請求項49に記載のインスリン様増殖因子類縁体。
【請求項51】
請求項19又は33に記載のインスリン様増殖因子類縁体、及び、薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項52】
有効量の、請求項51の医薬組成物を投与することを含む、糖尿病の治療方法。
【請求項53】
高血糖症治療用薬剤の製造における、請求項1から50のいずれかに記載の化合物の使用方法。
【請求項54】
糖尿病を治療するための、請求項1から50のいずれかに記載の化合物の使用方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図8C】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate


【公表番号】特表2012−512900(P2012−512900A)
【公表日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−542483(P2011−542483)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/068713
【国際公開番号】WO2010/080607
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(507277642)インディアナ ユニバーシティー リサーチ アンド テクノロジー コーポレーション (21)
【氏名又は名称原語表記】INDIANA UNIVERSITY RESEARCH AND TECHNOLOGY CORPORATION
【Fターム(参考)】