説明

インターロイキン−22に対する抗体およびその使用

インターロイキン−22(IL−22)、特にヒトIL−22に結合する抗体およびその抗原結合フラグメント、ならびにIL−22関連免疫応答の調節におけるそれらの使用が、開示される。本明細書中に開示される抗体は、自己免疫障害(例えば、関節炎)などのIL−22関連免疫疾患の診断、予防、および処置に有用である。本出願は、少なくとも部分的に、高親和性および特異性を持ってインターロイキン22(「IL−22」)、特にヒトIL−22に結合する抗体およびその抗原結合フラグメント等のIL22結合剤を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターロイキン−22(IL−22)に特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体またはそのフラグメントは、IL−22レセプター(IL−22R)とインターロイキン−10レセプター2(IL−10R2)とを含む複合体に対するIL−22の結合を軽減する、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項2】
インターロイキン−22(IL−22)に特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体またはそのフラグメントは、IL−22レセプター(IL−22R)に対するIL−22の結合を軽減する、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項3】
インターロイキン−22(IL−22)に特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体またはそのフラグメントは、インターロイキン−10レセプター2(IL−10R2)に対するIL−22の結合を軽減する、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項4】
インターロイキン−22(IL−22)に特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体またはそのフラグメントは、インターロイキン−10レセプター2(IL−10R2)に対するIL−22とIL−22レセプター(IL−22R)との複合体の結合を軽減する、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項5】
インターロイキン−22(IL−22)に特異的に結合し、該IL−22に対する二次抗体の結合を競合阻害する単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該二次抗体は、PTA−5254およびPTA−5255から選択されるハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗体である、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項6】
10E−9またはそれより高い親和性の親和定数(Kd)が有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項7】
約5nM〜200pMまたはそれ以上の範囲内のED50でHEPG2でのSTATリン酸化またはBaF3細胞の増殖を中和する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項8】
約10E〜10E1/Msの範囲内の反応速度でIL22と結合し、約10E−3〜10−6E1/sの範囲の解離反応速度を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはフラグメント。
【請求項9】
前記IL−22が、配列番号2のアミノ酸34〜179に対して少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有し、Stat−3タンパク質のリン酸化を誘導することができる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはフラグメント。
【請求項10】
前記IL−22が、配列番号2のアミノ酸34〜179を有する、請求項6に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項11】
前記IL−22、IL−22R、およびIL−10R2が、ヒト起源である、請求項1、3または4のいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項12】
前記IL−22および前記IL−22Rが、ヒト起源のものである、請求項2に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項13】
ヒト化、CDR移植またはヒト抗体である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはフラグメント。
【請求項14】
PTA−5254およびPTA−5255から選択されるハイブリドーマによって産生される、モノクローナル抗体。
【請求項15】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメントを含有する、薬学的組成物。
【請求項16】
サイトカインインヒビター、成長因子インヒビター、免疫抑制剤、抗炎症剤、代謝インヒビター、酵素インヒビター、細胞毒性剤、および細胞増殖抑制剤からなる群から選択される、別の治療薬をさらに含有する、請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
前記治療剤が、TNFアンタゴニスト、IL−12アンタゴニスト、IL−15アンタゴニスト、IL−17アンタゴニスト、IL−18アンタゴニスト、IL−21Rアンタゴニスト、T細胞減少剤、B細胞減少剤、メトトレキサート、レフルノミド、シロリムス(ラパマイシン)、またはそのアナログ、Cox−2インヒビター、cPLA2インヒビター、NSAID、およびp38インヒビターからなる群から選択される、請求項16に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
IL−22と、IL−22レセプター複合体またはそのサブユニットとの間の相互作用に妨害する方法であって、該方法は、IL−22と、IL−22レセプター複合体またはそのサブユニットとの間の相互作用を生じさせる条件下でIL−22と、該IL−22レセプター複合体またはそのサブユニットとを接触させて、それによりIL−22/IL−22レセプター混合物を形成させる工程、ならびにIL−22/IL−22レセプター混合物と、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメントとを接触させて、それによりIL−22と、IL−22レセプター複合体またはそのサブユニットとの間の相互作用に妨害する工程、を包含する方法。
【請求項19】
被検体においてIL−22関連障害を処置または予防するための方法であって、該方法は、該被検体に請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメントを、該IL−22関連障害を処置または予防するのに十分な量で投与する工程、を包含する方法。
【請求項20】
前記IL−22関連障害が、自己免疫障害、呼吸器障害、および炎症状態からなる群より選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記IL−22関連疾患が、関節リウマチ、変形性関節症、多発性硬化症、重症筋無力症、クローン病、炎症性腸疾患、ループス、糖尿病、乾癬、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心血管炎症、膵炎、肝炎および腎炎からなる群ヨリ選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記自己免疫障害が、関節リウマチである、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記被検体が、哺乳動物である、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記哺乳動物が、ヒトである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記被検体に、サイトカインインヒビター、成長因子インヒビター、免疫抑制剤、抗炎症剤、代謝インヒビター、酵素インヒビター、細胞毒性剤、および細胞増殖抑制剤からなる群より選択される、別の治療剤を投与する工程をさらに包含する、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記治療剤が、TNFアンタゴニスト、IL−12アンタゴニスト、IL−15アンタゴニスト、IL−17アンタゴニスト、IL−18アンタゴニスト、IL−21Rアンタゴニスト、T細胞減少剤、B細胞減少剤、メトトレキサート、レフルノミド、シロリムス(ラパマイシン)またはそのアナログ、Cox−2インヒビター、cPLA2インヒビター、NSAID、およびp38インヒビターからなる群より選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
被検体での急性期応答を軽減する方法であって、該方法は、該被検体に、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗IL−22抗体またはそのフラグメントを該被検体での急性期応答を軽減するのに十分な量で投与する工程を包含する、方法。
【請求項28】
前記被検体が、哺乳動物である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記哺乳動物が、ヒトである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
被検体でのIL−22関連障害を処置または予防するための医薬の製造における、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメントの使用。
【請求項31】
被検体での急性期応答を処置または予防するための医薬の製造における、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメントの使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2007−537132(P2007−537132A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517763(P2006−517763)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/020833
【国際公開番号】WO2005/000897
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(501418214)ジェネティクス インスティテュート,エルエルシー (35)
【Fターム(参考)】