説明

インドール−3−イル−カルボニル−スピロ−ピペリジン誘導体

本発明は、V1a受容体アンタゴニストとして作用し、また式(I)で表される、インドール−3−イル−カルボニル−スピロ−ピペリジン誘導体に関する(式中、スピロ−ピペリジン−頭部基のAならびに残基R、R、およびRは本明細書中で定義されたとおりである)。本発明は、さらに、そのような化合物を含有する医薬組成物、月経困難症、高血圧、慢性心不全、バソプレシンの分泌異常、肝硬変、ネフローゼ症候群、強迫性障害、不安、および抑うつ障害に対する医薬におけるそれらの使用、ならびにそれらの製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I):
【0002】
【化13】

【0003】
[式中、
Aは、以下の基(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、および(f):
【0004】
【化14】

【0005】
から選択され;
Xは、同一または異なることができ、CRiiiiv、NRiii、またはOであり、ここで、(a)において、一方のXのみがOであることができ、他方は、CRiiiivまたはNRiiiであり;
は、H、
CNで場合により置換されているC1−6アルキルであるか、
あるいは1個以上のBで場合により置換されている、アリール、5員もしくは6員のヘテロアリール、またはスルホニルアリールであるか、
あるいは−(CH−R(式中、Rは:
ORi
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、C3−6シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であるか、
あるいは−(CH−(CO)−Rまたは−(CH−(SO)−R(式中、Rは:
1−6アルキル、
1−6アルコキシ、
3−6シクロアルキル、
−(CH−NRiiiiv
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、C3−6シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であるか、
あるいはRおよびRは、それらが結合しているインドール環と一緒になって、(CO)で置換されていることができる5員もしくは6員のヘテロシクロアルキルを形成し;
は、1個以上のH、OH、ハロ、CN、ニトロ、C1−6アルキル(−NRiiiivで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、−O−CH−C2−6アルケニル、ベンジルオキシ、またはC1−6ハロアルキルであるか、あるいは2個のRは、それらが結合しているインドール環と一緒になってオキソまたはジオキソ架橋を形成してもよく;
は、Hであるか、
あるいはハロであるか、
あるいは−(CO)−R(式中、Rは:
1−6アルキル、
−(CH−NRiii
−(CH−NRiiiiv
1−6アルキルで場合により置換されている5員もしくは6員のヘテロシクロアルキルである)であるか、
あるいはC1−6アルキルまたはアリール(ハロ、
−O(CO)−C1−6アルキルで、
または−NH(CO)R(式中、Rは、ハロもしくはニトロで場合により置換されているC1−6アルキルであるか、あるいはRは、ハロ、ニトロ、C1−6アルキル、もしくはC1−6ハロアルキルで場合により置換されている、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールである)で場合により置換されている)であり;
は、1個以上のH、ハロ、C1−6アルキルもしくはC1−6アルコキシ、CNであるか、または2個のRは、それらが結合しているフェニル環と一緒になってオキソもしくはジオキソ架橋を形成してもよく;
Bは、ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(CN、ハロ、またはC1−6アルコキシで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiii、(CRiiiiv−フェニル、または(CRiiiiv−5員もしくは6員のヘテロアリール(ここで、フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリール部分は、
ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(CNまたはC1−6アルコキシで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiiiよりなる群から選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)であり;
iおよびRiiは、H、C1−6アルキル、C1−6アルキレン−NRiiiiv、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)−NRiiiiv、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、または−S(O)−NRiiiivであり;
iiiは、H、C1−6アルキル、またはC1−6アルキレン−N(Rivであり;
ivは、HまたはC1−6アルキルであり;
mは、1〜6であり;
nは、0〜4である]
の化合物およびその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0006】
式(I)の化合物は、いくつかの不斉炭素原子を含有しうる。したがって、本発明は、個々の鏡像異性体およびそれらの混合物を含む、式(I)の化合物のすべての立体異性体形態を包含する。
【0007】
式(I)の化合物は、V1a受容体に対して良好な活性を有する。したがって、本発明は、月経困難症、高血圧、慢性心不全、バソプレシンの分泌異常、肝硬変、ネフローゼ症候群、強迫性障害、不安、および抑うつ障害の処置用の医薬の製造における式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用を提供する。
【0008】
バソプレシンは、主として視床下部の傍室核により産生される9アミノ酸ペプチドである。すべてクラスI G−タンパク質共役受容体に属する、3種のバソプレシン受容体が知られている。V1a受容体は、脳、肝臓、血管平滑筋、肺、子宮、および精巣で発現され、V1bまたはV3受容体は、脳および下垂体で発現され、V2受容体は、腎臓で発現され、ここで、それは水の排泄を制御し、またバソプレシンの抗利尿作用を調節する。
【0009】
末梢において、バソプレシンは、神経ホルモンとして作用し、血管収縮、グリコーゲン分解、および抗利尿を刺激する。脳において、バソプレシンは、神経モジュレーターとして作用し、ストレス中に扁桃体において増大する(Ebner, K., C. T. Wotjak, et al. (2002). "Forced swimming triggers vasopressin release within the amygdala to modulate stress-coping strategies in rats." Eur J Neurosci 15(2): 384-8)。V1a受容体は、脳で、特に、不安の制御において重要な役割を果たす、扁桃体、外側中隔(lateral septum)、および海馬のような辺縁領域で広く発現される。実際、V1aノックアウトマウスは、プラス迷路、オープンフィールド、および明暗箱における不安挙動の減少を示す(Bielsky, I. F., S. B. Hu, et al. (2003). "Profound Impairment in Social Recognition and Reduction in Anxiety-Like Behavior in Vasopressin V1a Receptor Knockout Mice." Neuropsychopharmacology)。中隔におけるアンチセンスのオリゴヌクレオチド注入を用いるV1a受容体の下方制御は、また、不安挙動の減少を引き起こす(Landgraf, R., R. Gerstberger, et al. (1995). "V1 vasopressin receptor antisense oligodeoxynucleotide into septum reduces vasopressin binding, social discrimination abilities, and anxiety-related behavior in rats." Regul Pept 59(2): 229-39)。
【0010】
V1a受容体は、また、孤束核における血圧および心拍数を中枢的に制御することにより、脳におけるバソプレシンの心血管作用を調節している(Michelini, L. C. and M. Morris (1999). "Endogenous vasopressin modulates the cardiovascular responses to exercise." Ann N Y Acad Sci 897: 198-211)。末梢において、それは、血管平滑筋の収縮を誘起し、V1a受容体の慢性的な阻害は、心血管梗塞を起こしたラットにおける血行動態パラメーターを改善する(Van Kerckhoven, R., I. Lankhuizen, et al. (2002). "Chronic vasopressin V(1A) but not V(2) receptor antagonism prevents heart failure in chronically infarcted rats." Eur J Pharmacol 449(1-2): 135-41)。
【0011】
このように、バソプレシン受容体アンタゴニストは、月経困難症、高血圧、慢性心不全、バソプレシンの分泌異常、肝硬変、ネフローゼ症候群、強迫性障害、不安および抑うつ障害の状態における治療剤として有用である。
【0012】
本発明に関して好ましい適応は、不安および抑うつ障害の処置である。
【0013】
本明細書で使用される、用語「アリール」は、単環性、二環性、または三環性の芳香族環よりなる一価の環状芳香族炭化水素部分を意味する。アリール部分の例として、場合により置換されているフェニル、ナフチル、フェナントリル、フルオレニル、インデニル、ペンタレニル、アズレニル、オキシジフェニル、ビフェニル、メチレンジフェニル、アミノジフェニル、ジフェニルスルフィジル、ジフェニルスルホニル、およびジフェニルイソプロピリデニル、ならびに本明細書中の以下の例で特定的に示されるものが挙げられるが、それらに限定されない。アリールに対する置換基として、ハロゲン、C1−6アルキル、およびC1−6アルコキシが挙げられるが、それらに限定されない。好ましいアリールは、フェニルおよびナフチル、さらにより好ましくはフェニルである。本発明のアリール部分は、さらに、アリール部分の炭素と一緒になって縮合された、飽和のまたは部分的に飽和の、OおよびNから選択される1または2個のヘテロ原子を含有する5〜6員環を形成する、2個の置換基でオルト置換されていることができる。好ましくは、その追加の環は、2個の酸素原子を含有する5〜6員環である。そのような置換されたアリール部分の例として、ベンゾジオキサニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾピラニル、ベンゾオキサジニル、ベンゾオキサジノニル、ベンゾピペリジニル、ベンゾピペラジニル、ベンゾピロリジニル、ベンゾモルホリニル、メチレンジオキシフェニル、エチレンジオキシフェニル、ならびに本明細書中の以下の例で特定的に示されるものが挙げられるが、それらに限定されない。
【0014】
用語「C1−6アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含有する飽和の直鎖状または分岐状炭化水素鎖基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチル等を意味する。好ましいC1−6アルキル基は、C1−4アルキル基、すなわち、1〜4個の炭素原子を有するものである。
【0015】
用語「C1−6アルコキシ」は、アルキル残基が上で定義されたとおりであり、酸素原子を介して結合している基を意味する。好ましいC1−6アルコキシ基は、メトキシおよびエトキシならびに本明細書中の以下の例で特定的に示されるものである。
【0016】
用語「C2−6アルケニル」は、その鎖中に二重結合を含む2〜6個の炭素原子の炭素鎖を意味する。C2−6アルケニル基として、エテニル、プロペン−1−イル、プロペン−2−イル、ブテン−1−イル、ブテン−3−イル、ペンテン−1−イル、ペンテン−2−イル、ペンテン−3−イル、ペンテン−4−イル、ヘキセン−1−イル、ヘキセン−2−イル、ヘキセン−3−イル、ヘキセン−4−イル、およびヘキセン−5−イル、ならびに本明細書中の以下の例で特定的に示されるものである。
【0017】
用語「ベンジルオキシ」は、酸素原子を介して結合しているベンジル基を意味する。
【0018】
用語「ハロゲン」または「ハロ」は、塩素(Cl)、ヨウ素(I)、フッ素(F)、および臭素(Br)を意味する。
【0019】
用語「C1−6ハロアルキル」は、1個以上のハロゲンで置換されている、上で定義されたとおりのC1−6アルキル基を意味する。C1−6ハロアルキルの例として、1個以上のCl、F、Br、またはI原子で置換されているメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、またはn−ヘキシルならびに本明細書中の以下の例で特定的に示されるものが挙げられるが、それらに限定されない。好ましいC1−6ハロアルキルは、ジフルオロ−またはトリフルオロ−メチルまたはエチルである。
【0020】
「C1−6ハロアルコキシ」は、1個以上のハロゲンで置換されている、上で定義されたとおりのC1−6アルコキシ基を意味する。C1−6ハロアルコキシの例として、1個以上のCl、F、Br、またはI原子で置換されているメトキシまたはエトキシならびに本明細書中の以下の例で特定的に示されるものが挙げられるが、それらに限定されない。好ましいC1−6ハロアルコキシは、ジフルオロ−またはトリフルオロ−メトキシまたはエトキシである。
【0021】
用語「C3−6シクロアルキル」は、単環式の環よりなる一価または二価の飽和の炭素環部分を意味する。シクロアルキルは、1、2、3、または4個の置換基で場合により置換されていることができ、ここで、他に特記されない限り、各置換基は、独立に、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、アミノである。シクロアルキル部分の例として、場合により置換されているシクロプロピル、場合により置換されているシクロブチル、場合により置換されているシクロペンチル、および場合により置換されているシクロヘキシル、ならびに本明細書中の以下の例で特定的に示されるものが挙げられる。
【0022】
用語「4〜7員のヘテロシクロアルキル」は、窒素、酸素、または硫黄から選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含み、残余が炭素原子である、環員としての4〜7個の原子の1個の環よりなる、一価の飽和基を意味する。4〜7員のヘテロシクロアルキルは、1、2、3、または4個の置換基で場合により置換されることができ、ここで、他に特記されない限り、各置換基は、独立に、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、ハロ、C1−6ハロアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6)アルキルアミノ、アミノカルボニル、またはカルボニルアミノである。ヘテロ環部分の例として、場合により置換されているオキセタン、場合により置換されているテトラヒドロ−フラニル、場合により置換されているピペリジニル、場合により置換されているピロリジニル、場合により置換されているモルホリニル、場合により置換されているピペラジニル等、または本明細書中で特定的に例示されるものが挙げられるが、それらに限定されない。置換基は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、OH、NH、および以下の例で特定的に示されているそれらの置換基から選択することができる。
【0023】
用語「5員もしくは6員のヘテロアリール」は、N、O、またはSから選択される1、2、または3個の環ヘテロ原子を含み、残余が炭素原子である、環員としての5個もしくは6個の環原子の芳香環を意味する。5員もしくは6員のヘテロアリールは、1、2、3、または4個の置換基で場合により置換されることができ、ここで、他に特記されない限り、各置換基は、独立に、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、ハロ、C1−6ハロアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6)アルキルアミノ、アミノカルボニル、またはカルボニルアミノである。ヘテロアリール部分の例として、場合により置換されているイミダゾリル、場合により置換されているオキサゾリル、場合により置換されているチアゾリル、場合により置換されているピロリル、場合により置換されているピラジニル、場合により置換されているピリジニル、場合により置換されているピリミジニル、場合により置換されているフラニル、および本明細書中で特定的に例示されるものが挙げられるが、それらに限定されない。
【0024】
用語「スルホニルアリール」は、スルホニル基を介して結合している、上で定義されたようなアリール基を意味する。
【0025】
用語「1個以上」は、RおよびRに関する場合、以下の基から独立に選択しうる1〜4個の残基を意味する。好ましくは、この文脈での「1個以上」は、各々、1個または2個の残基RおよびRを意味し、残余は水素である。
【0026】
表現「2個のRは、それらが結合しているインドール環と一緒になってオキソまたはジオキソ架橋を形成してもよい」は、いずれかのRが結合している式(I)の化合物のフェニルまたはインドール環の2個の隣接する炭素原子に結合する、以下の式:
【0027】
【化15】

【0028】
のオキソまたはジオキソ架橋を意味する。
【0029】
表現「RおよびRは、それらが結合しているインドール環と一緒になって、=Oで場合により置換されている5員もしくは6員のヘテロシクロアルキルを形成する」を示す基の例は、以下のものである。
【0030】
【化16】

【0031】
用語「薬学的に許容しうる酸(付加)塩」は、無機酸および有機酸、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸との塩、ならびに本明細書中の以下の例で特定的に示されるものが挙げられる。
【0032】
詳細には、本発明の特定の実施態様は、一般式(I):
【0033】
【化17】

【0034】
[式中、
Aは、以下の基(a)、(b)、(c)、(d)、(e)および(f):
【0035】
【化18】

【0036】
から選択され;
Xは、同一または異なることができ、CRiiiiv、NRiii、またはOであり、ここで、(a)において、一方のXのみがOであることができ、他方は、CRiiiivまたはNRiiiであり;
は、H、
CNで場合により置換されているC1−6アルキルであるか、
あるいは1個以上のBで場合により置換されている、アリール、5員もしくは6員のヘテロアリール、またはスルホニルアリールであるか、
あるいは−(CH−R(式中、Rは:
ORi
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、C3−6シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であるか、
あるいは−(CH−(CO)−Rまたは−(CH−(SO)−R(式中、Rは:
1−6アルキル、
1−6アルコキシ、
3−6シクロアルキル、
−(CH−NRiiiiv
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、C3−6シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であるか、
あるいはRおよびRは、それらが結合しているインドール環と一緒になって、(CO)で置換されていることができる5員もしくは6員のヘテロシクロアルキルを形成し;
は、1個以上のH、OH、ハロ、CN、ニトロ、C1−6アルキル(−NRiiiivで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、−O−CH−C2−6アルケニル、ベンジルオキシであるか、あるいは2個のRは、それらが結合しているインドール環と一緒になってオキソまたはジオキソ架橋を形成してもよく;
は、Hであるか、
あるいはハロであるか、
あるいは−(CO)−R(式中、Rは:
1−6アルキル、
−(CH−NRiii
−(CH−NRiiiiv
1−6アルキルで場合により置換されている5員もしくは6員のヘテロシクロアルキルである)であるか、
あるいはC1−6アルキルまたはアリール(ハロ、
−O(CO)−C1−6アルキルで、
または−NH(CO)R(式中、Rは、ハロもしくはニトロで場合により置換されているC1−6アルキルであるか、あるいはRは、ハロ、ニトロ、C1−6アルキル、もしくはC1−6ハロアルキルで場合により置換されている、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールである)で場合により置換されている)であり;
は、1個以上のH、ハロ、C1−6アルキルもしくはC1−6アルコキシ、CNであるか、または2個のRは、それらが結合しているフェニル環と一緒になってオキソもしくはジオキソ架橋を形成してもよく;
Bは、ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(これは、CN、ハロ、またはC1−6アルコキシで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiii、(CRiiiiv−フェニル、または(CRiiiiv−5員もしくは6員のヘテロアリール(ここで、フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリール部分は、
ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(これは、CNまたはC1−6アルコキシで場合により置換されていてもよい)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiiiよりなる群から選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)であり;
iおよびRiiは、H、C1−6アルキル、C1−6アルキル−NRiiiiv、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)−NRiiiiv、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、または−S(O)−NRiiiivであり;
iiiおよびRivは、HまたはC1−6アルキルであり;
mは、1〜6であり;
nは、0〜4である]
の化合物およびその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0037】
本発明の特定の実施態様において、A、X、R〜R、R、R、R、R、B、Ri、Rii、m、およびnは上記のとおりであり、
iiiは、H、C1−6アルキル、またはC1−6アルキレン−N(Rivであり;
ivは、HまたはC1−6アルキルである。
【0038】
本発明の特定の実施態様において、Rは、
H、
CNで場合により置換されているC1−6アルキルよりなる群から選択されるか、
あるいは1個以上のBで場合により置換されている、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであるか、
あるいは−(CH−R(ここで、Rは:
1個以上のBで場合により置換されている、4〜7員のヘテロシクロアルキルまたはアリールである)であるか、
あるいは−(CH−(CO)−R(ここで、Rは:
1−6アルコキシ、
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であり;
Bは、ハロ、C1−6アルキル、またはフェニルであり;
iおよびRiiは、独立に、HまたはC1−6アルキルである。
【0039】
本発明の特定の実施態様において、Rは、H、ハロ、C1−6アルキル、またはC1−6アルコキシよりなる群から選択される1個以上の残基である。好ましくは、Rは、インドールの5位および/または6位に位置する。より好ましくは、Rは、インドールの、5位に−OMe;または5位にFおよび6位にCl;または5位にMeおよび6位にCl;または6位にH;または6位にClである。さらにより好ましくは、Rは、インドールの6位にCl;またはインドールの6位にHである。最も好ましくは、Rは、インドールの6位にClである。
【0040】
本発明の特定の実施態様において、Rは、水素またはC1−6アルキルである。
【0041】
好ましくは、Rは水素である。
【0042】
本発明の更なる実施態様は、すべてのR、R、およびRが同時にはHではない、上記の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を包含する。
【0043】
本発明の更なる実施態様は、すべてのR、R、R、およびRが同時にはHではない、上記の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を包含する。
【0044】
本発明の特定の実施態様において、式(I)の化合物の基(a)は、(a’)および(a”):
【0045】
【化19】

【0046】
(式中、Riiiは、H、C1−6アルキル、またはC1−6アルキレン−N(Rivであり、Rivは、HまたはC1−6アルキルであり;好ましくは、Riiiは、HまたはC1−6アルキルであり;最も好ましくは、Riiiは、Hである)
から選択される。
【0047】
式(I)の化合物におけるAの定義から分かるように、式(I)のその化合物は、式(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)、および(I−f)の化合物を包含する:
【0048】
【化20】





【0049】
(式中、R〜RおよびXは、式(I)に関して上で定義されたとおりである)。
【0050】
特定の実施態様において、本発明の化合物は、式(I−a):
【0051】
【化21】

【0052】
[式中、
Xは、同一または異なることができ、CRiiiiv、NRiii、またはOであり、ここで、一方のXのみがOであることができ、他方は、CRiiiivまたはNRiiiであり;
は、H、
CNで場合により置換されているC1−6アルキルであるか、
または1個以上のBで場合により置換されているアリールであるか、
または−(CH−R(ここで、Rは:
NRiii
1個以上のBで場合により置換されているアリールである)であるか、
または−(CH−(CO)−Rもしくは−(CH−(SO)−R(ここで、Rは:
1−6アルコキシ、
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であり;
は、1個以上のHまたはハロ、例えばClであり;
は、Hであるか、
またはC1−6アルキルであり;
は、1個以上のH、ハロ、C1−6アルキルもしくはC1−6アルコキシ、またはCNであり;
Bは、ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(CN、ハロまたはC1−6アルコキシで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiii、(CRiiiiv−フェニル、または(CRiiiiv−5員もしくは6員のヘテロアリール(ここで、フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリール部分は、
ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(CNまたはC1−6アルコキシで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiiiよりなる群から選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)であり;
iおよびRiiは、H、C1−6アルキル、C1−6アルキレン−NRiiiiv、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)−NRiiiiv、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、または−S(O)−NRiiiivであり;
iiiは、H、C1−6アルキル、またはC1−6アルキレン−N(Rivであり;
ivは、HまたはC1−6アルキルであり;
mは、1〜6であり;
nは、0〜4である]
のそれらの化合物およびその薬学的に許容しうる塩である。
【0053】
この実施態様において、好ましくは、(a)は、(a’)および(a”)から選択される。
【0054】
特定の実施態様において、式(I−a)の化合物は、RがHであるそれらの化合物、例えば、以下の化合物:
1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
6’−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−1’H−スピロ[ピペリジン−4,4’−キノリン]−2’(3’H)−オン;
6−クロロ−1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;および
6−クロロ−1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
である。
【0055】
特定の実施態様において、式(I−a)の化合物は、Rが1個以上のBで場合により置換されているアリールであり、Bが式(I−a)について上で定義されたとおりであるそれらの化合物、例えば、以下の化合物:1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンである。
【0056】
特定の実施態様において、式(I−a)の化合物は、Rが−(CH−R(ここで、RはCN、NRiii、または1個以上のBで場合により置換されているアリールであり、m、Ri、Rii、およびBは上の式(I−a)について定義されたとおりである)である、それらの化合物、例えば、以下の化合物:
1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
3−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}プロパンニトリル;および
2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}プロパンニトリル
である。
【0057】
特定の実施態様において、式(I−a)の化合物は、Rが−(CH−(CO)−Rもしくは−(CH−(SO)−R(ここで、Rは、C1−6アルコキシ、NRiii、1個以上のBで場合により置換されている、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールであり、n、Ri、Rii、およびBは上の式(I−a)について定義されたとおりである)である、それらの化合物、例えば、以下の化合物:
1’−{[6−クロロ−1−(3−フルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2−フルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2,3−ジフルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[(3,5−ジフルオロフェニル)スルホニル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[1−(ビフェニル−3−イルカルボニル)−6−クロロ−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2−オキソ−2−ピペリジン−1−イルエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N,N−ジメチルアセトアミド;
2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N,N−ジエチルアセトアミド;
1’−{[6−クロロ−1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
tert−ブチル {6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}アセタート;
1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[2−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2−オキソ−2−ピリジン−2−イルエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;および
1’−({6−クロロ−1−[2−(5−メチル−2−フェニル−l,3−オキサゾール−4−イル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
である。
【0058】
式(I−a)の化合物において、R〜Rの定義とは独立に、1個のXはNHであり、他方のものはOであることができる。
【0059】
本発明の特定の実施態様において、式(I)は、XおよびR〜Rが上で定義されたとおりであり、好ましくは、
XがNHであり;
が、
H、
CNで場合により置換されているC1−6アルキルであるか、
あるいは、1個以上のBで場合により置換されている、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールであるか、
あるいは−(CH−R(ここで、Rは:
1個以上のBで場合により置換されている、4〜7員のヘテロシクロアルキルまたはアリールである)であるか、
あるいは−(CH−(CO)−R(ここで、Rは:
1−6アルコキシ、
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であり;
Bが、ハロ、C1−6アルキル、またはフェニルであり;
iおよびRiiが、独立に、HまたはC1−6アルキルであり;
より好ましくは、Rが、−(CH−(CO)−R(ここで、RはNRiiiであり、RiおよびRiiは、独立に、HまたはC1−6アルキルである)であり、
が、Hまたはハロであり;
が、Hであり;
が、Hである、
式(I−b)の化合物を包含する。
【0060】
式(I−B)の化合物の例は、2−{6−クロロ−3−[(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H,1’H−スピロ[イソキノリン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N−メチルアセトアミドである。
【0061】
本発明は、また、月経困難症、高血圧、慢性心不全、バソプレシンの分泌異常、肝硬変、ネフローゼ症候群、強迫性障害、不安および抑うつ障害の予防または治療において使用するための、式(I)、(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)、または(I−f)の化合物を包含する。
【0062】
本発明は、また、月経困難症、高血圧、慢性心不全、バソプレシンの分泌異常、肝硬変、ネフローゼ症候群、強迫性障害、不安および抑うつ障害に対して有用な、式(I)、(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)、または(I−f)の化合物を含む医薬組成物を包含する。
【0063】
本発明は、さらに、月経困難症、高血圧、慢性心不全、バソプレシンの分泌異常、肝硬変、ネフローゼ症候群、強迫性障害、不安および抑うつ障害に対して有用な医薬の製造のための、式(I)、(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)、または(I−f)の化合物の使用を包含する。
【0064】
特定の実施態様において、RがHである本発明の式(I)の化合物は、式(II−a):
【0065】
【化22】

【0066】
の化合物を、式:A−Hの化合物と反応させて、式(I)の化合物を得る工程を含む方法に従って製造することができる(式中、RはHであり、A、R、およびRは、上で定義されたとおりである)。
【0067】
他の実施態様において、本発明の式(I)の化合物は、式(I−1):
【0068】
【化23】

【0069】
の化合物を、式:R−Zの求電子化合物と反応させて、式(I)の化合物を得る工程を含む方法に従って製造することができる(式中、A、R、R、およびRは、上で定義されたとおりであり、Zは、ハロ、好ましくはBrまたはClである)。
【0070】
さらに他の実施態様において、本発明の式(I)の化合物は、式(II−b):
【0071】
【化24】

【0072】
の化合物を、式:A−Hの化合物と反応させて、式(I)の化合物を得る工程を含む方法に従って製造することができる(式中、R、R、R、およびAは、上で定義されたとおりである)。
【0073】
式(I)、(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)、および(I−f)の本発明の化合物の製造を、以下の一般スキームA、B、およびCでより詳細に記述する(式中、R、R、R、およびAは、上で定義されたとおりである):
【0074】
【化25】

【0075】
一般的手法A
式(I−1)の化合物(RがHである式(I)の化合物)は、インドール3−カルボン酸(II−a)とスピロピペリジン(A−H)の間のアミドカップリングを介して製造することができる(例えば、以下のアミドカップリングの一般的手法参照)。インドール3−カルボン酸(II−a)は、市販されているか、またはJ. Med. Chem. 1991, 34, 140に記載の手法を用いて容易に製造される。あるいは、(II−a)は、スキームC中の手順に従って製造することができる。スピロピペリジン誘導体A−Hは、市販されているか、あるいは公表されている手法を用いて製造されるかまたは実施例で以下に記載の手法を用いて製造される。
【0076】
【化26】

【0077】
一般的手法B
がHではない式(I)の化合物は、標準的な手法を用いて、インドール誘導体(I−1)を求電子剤R−Z(式中、Zはハロである)(市販)でアルキル化することにより製造することができる。誘導体(I−1)は、一般的スキームAに記載の方法を用いて製造される。
【0078】
【化27】

【0079】
一般的手法C
インドール(III)を無水トリフルオロ酢酸で処理すると(IV)が得られ、これは、対応する3−カルボン酸インドール(II−a)に加水分解することができる。あるいは、(IV)は、周知の手法を用いて、Zがハロである試薬R−Zとのカップリングにより、(V)とすることができる。(V)を加水分解すると、(II−b)が得られ、これは、A−Hとの標準的なアミドカップリングの下で、誘導体(I)を与える。
【0080】
上に示した一般的なスキームおよび対応する手法は、以下の本発明の化合物の製造で、さらに例証される。
【0081】
結果−V1a活性
材料および方法:
ヒトV1a受容体は、全ヒト肝臓RNAから、RT−PCRによりクローニングした。コード配列は、配列決定後に、発現ベクター中でサブクローニングして、増幅配列の同一性を確認した。本発明からの化合物のヒトV1a受容体との親和性を実証するために、結合研究を行った。細胞膜は、発現ベクターで一時的にトランスフェクトしたHEK293細胞から調製し、以下のプロトコールで20リットルの醗酵槽中で培養した。
【0082】
細胞50gを、新たに調製した氷冷溶解バッファー(50mM HEPES、1mM EDTA、10mM MgCl、pH=7.4に調整したもの+プロテアーゼ阻害剤の完全カクテル(Roche Diagnostics))中に再懸濁する。ポリトロンで1分ホモジナイズし、氷上で2x2分間、80%の強度で超音波処理する(Vibracell sonicator)。調製物を4℃で20分間、500gで遠心分離し、ペレットを捨て、上清を4℃で43’000g(19’000rpm)で1時間遠心分離する。ペレットを12.5mlの溶解バッファー+12.5mlのスクロース20%に再懸濁し、ポリトロンを用いて、1〜2分ホモジナイズする。タンパク質濃度を、Bradford法で決定し、アリコートを、使用するまで、−80℃で保存する。結合研究のために、60mgのケイ酸イットリウムSPAビーズ(Amersham)を、混合しながら、結合バッファー(50mMトリス、120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl、10mM MgCl)中で膜のアリコートと15分間混合する。その後、50ulのビーズ/膜混合物を96穴プレートの各穴に加え、続いて、50ulの4nM H−バソプレシン(American Radiolabeled Chemicals)を加える。全結合測定のために、100ulの結合バッファーをそれぞれの穴に加え、非特異的結合用に8.4mMの冷バソプレシン100ulを、また化合物試験用に、2%DMSO中の各化合物の逐次希釈物100ulを加える。プレートを室温で1時間インキュベートし、1000gで1分間遠心分離し、Packard Top−Countで計測する。非特異的結合カウント数を各穴から差し引き、データを、最大特異的結合が100%になるように正規化する。IC50を算出するために、非線形回帰モデルを用いて曲線をフィットさせ(XLfit)、Kiを、Cheng−Prussoff式を用いて算出する。
【0083】
【表1】

【0084】
式(I)の化合物および薬学的に使用されうるその酸付加塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬および軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤または懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし投与はまた、例えば坐剤の剤形で直腸内に、または例えば注射液の剤形で非経口的に行うこともできる。
【0085】
式(I)の化合物および薬学的に使用されうるその酸付加塩は、錠剤、コーティング錠、糖衣錠および硬質ゼラチンカプセル剤の製造のために、薬学的に不活性な、無機または有機賦形剤と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプンまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩等を、そのような賦形剤として、例えば錠剤、糖衣錠および硬質ゼラチンカプセル剤のために用いることができる。
【0086】
軟質ゼラチンカプセル剤に適切な賦形剤は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体および液体ポリオール等である。
【0087】
液剤およびシロップ剤の製造に適切な賦形剤は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖、ブドウ糖等である。
【0088】
注射液に適切な賦形剤は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセリン、植物油等である。
【0089】
坐剤に適切な賦形剤は、例えば、天然または硬化油、ロウ、脂肪、半液体または液体ポリオール等である。
【0090】
更に、医薬製剤は、防腐剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香味料、浸透圧を変えるための塩類、緩衝液、マスキング剤または抗酸化剤を含有することができる。それらは、その他の治療上有用な物質も更に含有することができる。
【0091】
投与量は、広い限度内で変更することができ、当然、それぞれの特定の症例ごとに個々の要件に適合されるであろう。一般的に、経口投与の場合、一般式(I)の化合物の、1人当たり約10〜1000mgの1日投与量が適切であるが、必要であれば上記の上限を超えることもできる。
【0092】
下記の実施例は、本発明を限定することなく説明する。全ての温度は摂氏で示される。
【0093】
実施例A
通常の方法で、以下の組成の錠剤を製造する:
mg/1錠剤当たり
活性物質 5
乳糖 45
トウモロコシデンプン 15
微晶質セルロース 34
ステアリン酸マグネシウム 1
錠剤重量 100
【0094】
実施例B
以下の組成のカプセル剤を製造する:
mg/1カプセル当たり
活性物質 10
乳糖 155
トウモロコシデンプン 30
タルク 5
カプセル充填重量 200
【0095】
活性物質、乳糖およびトウモロコシデンプンを、最初にミキサーで、次に、微粉砕機で混合する。混合物をミキサーに戻し、タルクをそこに加え、十分に混合する。混合物を機械により硬質ゼラチンカプセルに充填する。
【0096】
実施例C
以下の組成の坐剤を製造する:
mg/1座剤当たり
活性物質 15
坐剤用錬剤 1285
総重量 1300
坐剤用錬剤をガラスまたはスチール容器で溶解し、十分に混合し、45℃まで冷却する。その後、そこに微粉砕した活性物質を加え、それが完全に分散するまで撹拌する。混合物を適切な大きさの坐剤成形型に注ぎ、放置して冷却し、次に坐剤を成形型から取り外し、パラフィン紙または金属箔で個別に包む。
【0097】
実施例
式(I−1)の化合物の実施例
アミドカップリングについての一般手順:
CHCl 10ml中のインドール−3−カルボン酸誘導体(1mmol)の撹拌溶液に、EDC(1.3mmol)、HOBt(1.3mmol)、EtN(1.3mmol)およびアミン誘導体(1mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次に水に注ぎ、CHClで抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーまたは分取HPLCにより標記化合物を得た。
【0098】
実施例において文献が引用される場合、実施例は、記載された出発物質をし、文献において挙げられた反応剤および条件と共に用いて実施した。そのような文献中の全ての手順は、当業者に周知である。本明細書で引用される全ての刊行物文献は参照として組み込まれる。
【0099】
実施例1
1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0100】
【化28】

【0101】
アミドカップリング:−アミン:スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(J. Med. Chem., 1983, 26(5), 657)
−酸:6−クロロ−1H−インドール−3−カルボン酸
ES−MS m/e(%):396.1(M+H)。
【0102】
6−クロロ−1H−インドール−3−カルボン酸
J. Med. Chem. 1991, 34, 140に記載の手順を使用して、6−クロロ−1H−インドール7.0g(0.046mmol)から、6−クロロ−1H−インドール−3−カルボン酸5.80g(64%)を明褐色の固体として調製した。ES−MS m/e(%):194(M−H)。
【0103】
実施例2
6’−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−1’H−スピロ[ピペリジン−4,4’−キノリン]−2’(3’H)−オン
【0104】
【化29】

【0105】
アミドカップリング:−アミン:6’−ブロモ−1’H−スピロ[ピペリジン−4,4’−キノリン]−2’(3’H)−オン
−酸:1H−インドール−3−カルボン酸(市販)
ES−MS m/e(%):439.1(M+H)。
【0106】
6’−ブロモ−1’H−スピロ[ピペリジン−4,4’−キノリン]−2’(3’H)−オン
1’H−スピロ[ピペリジン−4,4’−キノリン]−2’(3’H)−オン(US6013652に記載)の撹拌溶液を、固体重炭酸ナトリウム7g、塩化メチレン250mL中のジ−tert−ブチルピロカルボナート(7.2g)で処理し、周囲温度で2時間撹拌した。有機層を分離し、水部分を塩化メチレン(2×50mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物および洗液をブラインで洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、真空下で濃縮して、泡状物質を得て、それをシリカのクロマトグラフィー(1:3 酢酸エチル/ヘキサン、続いて1:1 酢酸エチル/ヘキサン)に付して、1’−(tert−ブチルオキシカルボニル)スピロ(テトラヒドロキノール−2−オン)−4’−ピペリジンをクリーム色を帯びた白色の固体として得た。融点198℃;GC−MS(EI)m/z 316。
【0107】
乾燥アセトニトリル(250mL)の溶液中のこの化合物(10g、31.6mmol)を−10℃に冷却し、N−ブロモスクシンイミド(5.62g、31.6mmol)を撹拌しながら少量ずつ加えた。反応混合物を、−10℃で1時間、0℃で2時間、最後に周囲温度で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を塩化メチレン(500mL)に溶解し、有機抽出物をブライン/水(1:1)(3×50mL)で洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、真空下で濃縮して、クリーム色を帯びた白色の固体を得て、それをシリカのクロマトグラフィー(1:3 酢酸エチル/ヘキサン、続いて1:1 酢酸エチル/ヘキサン)に付して、6−ブロモ−1’−(tert−ブチルオキシカルボニル)スピロ(テトラヒドロキノール−2−オン)−4’−ピペリジン(11.8g、94%)を融点226℃の白色の固体として得た。GC−MS(EI)m/z(M−100)294。
【0108】
メタノール750mL中のこの化合物(10g、25.3mmol)に、乾燥HClを10時間通し、撹拌を一晩続けた。反応混合物を、氷冷条件下、液体アンモニア(75mL)で中和した。メタノールおよび過剰アンモニアを真空下で除去し、残留物を塩化メチレン(500mL)に溶解し、続いて液体アンモニア25mを加えて、残留固体を溶解した。有機層を分離し、水部分を塩化メチレン(3×150mL)で洗浄、抽出し、乾燥し(無水NaSO)、真空下で濃縮して、標記化合物を、融点218℃のクリーム色を帯びた白色の固体として得た(7.0g、94%)。GC−MS(EI)m/z 294。
【0109】
実施例3
6−クロロ−1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0110】
【化30】

【0111】
アミドカップリング:−アミン:6−クロロ−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(以下に記載)
−酸:6−クロロ−1H−インドール−3−カルボン酸(実施例2に記載)ES−MS m/e(%):501.2(M+H)。
【0112】
6−クロロ−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
THF 7mL中のtert−ブチル6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−カルボキシラート(WO0122919 A2に記載、“J. Med. Chem., 1983, 26(5), 657”に記載の手順も使用し、4−クロロアニリンから出発して調製)0.100g(0.283mmol)の溶液に、NaH 0.025g(0.566mmol)を加えた。室温で30分後、(2−クロロ−エチル)−ジメチル−アミン0.063g(0.566mmol)を加えた。反応混合物を60℃で一晩撹拌し、次にNHCl水溶液に注ぎ、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、白色の固体60mgを得た。次に、この粗物質をCHCl 5mLに溶解し、TFA 1mLを加えた。室温で2時間後、溶媒を真空下で除去し、得られた油状物をCHClに取り、NaHCO水溶液で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、6−クロロ−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを白色の固体として得た。
【0113】
実施例4
6−クロロ−1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0114】
【化31】

【0115】
アミドカップリング:−アミン:6−クロロスピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(WO0122919 A2に記載、またはJ. Med. Chem., 1983, 26(5), 657の記載と同様の手順を使用し、4−クロロ−アニリンから出発して調製)
−酸:6−クロロ−1H−インドール−3−カルボン酸(実施例2に記載)
ES−MS m/e(%):431.4(M+H)。
【0116】
実施例5
1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0117】
【化32】

【0118】
アミドカップリング:−アミン:スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(J. Med. Chem., 1983, 26(5), 657)
−酸:6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸
ES−MS m/e(%):508.0(M+H)。
【0119】
6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸
CHCl 8mL中の1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノン(6−クロロインドールおよびトリフルオロ酢酸無水物から調製、US 2004067939 A1に記載)200mg(0.807mmol)の溶液に、Cu(OAc) 293mg(1.615mmol)、ピリジン0.26mL(3.23mmol)および3,5−ジフルオロフェニルボロン酸383mg(2.42mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、デカライトで濾過し、真空下で濃縮した。シリカのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン、続いて1:9 酢酸エチル/ヘキサン)により、1−[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−1H−インドール−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−エタノン206mg(71%)を明褐色の固体として得た。この化合物をHO 10mL中の懸濁液に入れ、NaOH 1.2gを加えた。反応混合物を70℃で2日間撹拌し、室温まで冷却し、pH=1になるまでHCl水溶液(1N)で酸性化した。生成物をCHClで抽出し、有機相をNaSOで乾燥した。溶媒を真空下で蒸発して、6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−1H−インドール−3−カルボン酸120mg(70%)を白色の固体として得た。
【0120】
実施例6
1’−{[6−クロロ−1−(3−フルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0121】
【化33】

【0122】
乾燥DMF(5mL)中の1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)100mg(0.252mmol)の溶液に、NaH 10mg(0.25mmol、油状物中60%)を加えた。室温で15分後、3−フルオロ−ベンゾイルクロリド43.9mg(0.277mmol)を加え、撹拌を一晩続けた。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、生成物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発した。分取HPLCにより精製して、1’−{[6−クロロ−1−(3−フルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを得た。
ES−MS m/e(%):518.4(M+H)。
【0123】
実施例7
1’−{[6−クロロ−1−(2−フルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0124】
【化34】

【0125】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−フルオロ−ベンゾイルクロリドから、1’−{[6−クロロ−1−(2−フルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):518.4(M+H)。
【0126】
実施例8
1’−{[6−クロロ−1−(2,3−ジフルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0127】
【化35】

【0128】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2,3−ジフルオロ−ベンゾイルクロリドから、1’−{[6−クロロ−1−(2,3−ジフルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):536.4(M+H)。
【0129】
実施例9
1’−({6−クロロ−1−[(3,5−ジフルオロフェニル)スルホニル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0130】
【化36】

【0131】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニルクロリドから、1’−({6−クロロ−1−[(3,5−ジフルオロフェニル)スルホニル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):572.3(M+H)。
【0132】
実施例10
1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0133】
【化37】

【0134】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および1−ブロモメチル−3,5−ジフルオロ−ベンゼンから、1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):522.4(M+H)。
【0135】
実施例11
1’−{[6−クロロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0136】
【化38】

【0137】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および1−ブロモメチル−3,5−ジフルオロ−ベンゼンから、1’−{[6−クロロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):504.4(M+H)。
【0138】
実施例12
1’−({6−クロロ−1−[2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0139】
【化39】

【0140】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−ブロモ−1−(3−フルオロ−フェニル)−エタノンから、1’−({6−クロロ−1−[2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):532.4(M+H)。
【0141】
実施例13
1’−({6−クロロ−1−[2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0142】
【化40】

【0143】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−ブロモ−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−エタノンから、1’−({6−クロロ−1−[2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):550.4(M+H)。
【0144】
実施例14
1’−{[1−(ビフェニル−3−イルカルボニル)−6−クロロ−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0145】
【化41】

【0146】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)およびビフェニル−3−カルボニルクロリドから、1’−{[1−(ビフェニル−3−イルカルボニル)−6−クロロ−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):576.4(M+H)。
【0147】
実施例15
1’−{[6−クロロ−1−(2−オキソ−2−ピペリジン−1−イルエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0148】
【化42】

【0149】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−クロロ−1−ピペリジン−1−イル−エタノンから、1’−{[6−クロロ−1−(2−オキソ−2−ピペリジン−1−イルエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):521.1(M+H)。
【0150】
実施例16
1’−{[6−クロロ−1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0151】
【化43】

【0152】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−クロロ−1−モルホリン−4−イル−エタノンから、1’−{[6−クロロ−1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):523.2(M+H)。
【0153】
実施例17
2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N,N−ジメチルアセトアミド
【0154】
【化44】

【0155】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−クロロ−N,N−ジメチル−アセトアミドから、2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N,N−ジメチルアセトアミドを調製した。
ES−MS m/e(%):481.0(M+H)。
【0156】
実施例18
2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N,N−ジエチルアセトアミド
【0157】
【化45】

【0158】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−クロロ−N,N−ジエチル−アセトアミドから、2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N,N−ジエチルアセトアミドを調製した。
ES−MS m/e(%):509.1(M+H)。
【0159】
実施例19
1’−{[6−クロロ−1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0160】
【化46】

【0161】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)およびピペリジン−1−カルボニルクロリドから、1’−{[6−クロロ−1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):507.1(M+H)。
【0162】
実施例20
tert−ブチル{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}アセタート
【0163】
【化47】

【0164】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)およびブロモ−酢酸tert−ブチルエステルから、tert−ブチル{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル]アセタートを調製した。
ES−MS m/e(%):510.5(M+H)。
【0165】
実施例21
1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0166】
【化48】

【0167】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および3,5−ジフルオロ−ベンゾイルクロリドから、1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):536.3(M+H)。
【0168】
実施例22
1’−({6−クロロ−1−[2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0169】
【化49】

【0170】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−ブロモ−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−エタノンから、1’−({6−クロロ−1−[2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):550.3(M+H)。
【0171】
実施例23
1’−({6−クロロ−1−[2−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0172】
【化50】

【0173】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−ブロモ−1−(2−フルオロ−フェニル)−エタノンから、1’−({6−クロロ−1−[2−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):532.3(M+H)。
【0174】
実施例24
3−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}プロパンニトリル
【0175】
【化51】

【0176】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および3−クロロ−プロピオニトリルから、3−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}プロパンニトリルを調製した。
ES−MS m/e(%):449.0(M+H)。
【0177】
実施例25
2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}プロパンニトリル
【0178】
【化52】

【0179】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−クロロ−プロピオニトリルから、2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}プロパンニトリルを調製した。
ES−MS m/e(%):449.0(M+H)。
【0180】
実施例26
1’−{[6−クロロ−1−(2−オキソ−2−ピリジン−2−イルエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0181】
【化53】

【0182】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−ブロモ−1−ピリジン−2−イル−エタノンから、1’−{[6−クロロ−1−(2−オキソ−2−ピリジン−2−イルエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):515.4(M+H)。
【0183】
実施例27
1’−({6−クロロ−1−[2−(5−メチル−2−フェニル−1,3−オキサゾール−4−イル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
【0184】
【化54】

【0185】
実施例6の記載と同様の手順を使用して、1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン(実施例1に記載)および2−ブロモ−1−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エタノン(J.Med.Chem. 1992, 35(14), 2617に記載)から、1’−({6−クロロ−1−[2−(5−メチル−2−フェニル−1,3−オキサゾール−4−イル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンを調製した。
ES−MS m/e(%):595.0(M+H)。
【0186】
実施例28
2−{6−クロロ−3−[(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H,1’H−スピロ[イソキノリン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N−メチルアセトアミド
【0187】
【化55】

【0188】
DMF中の6−クロロ−1−メチルカルバモイルメチル−1H−インドール−3−カルボン酸(下記に記載)(1当量)の撹拌溶液に、HATU(1.1当量)、EtN(2当量)および2,3−ジヒドロ−1H−スピロ[イソキノリン−4,4’−ピペリジン]−1−オン(WO9909984に既述)(2当量)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次に水に注ぎ、CHClで抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。分取HPLCにより、標記化合物を得た。
ES−MS m/e(%):465.3(M+H)。
【0189】
6−クロロ−1−メチルカルバモイルメチル−1H−インドール−3−カルボン酸
a)2−[6−クロロ−3−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−インドール−1−イル]−N−メチル−アセトアミド
DMF中の1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2,2,2−トリフルオロ−エタノン(US 2004067939に既述)の撹拌溶液に、2.1当量のNaH(油状物中60%)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、次に(市販の)2−クロロ−N−メチル−アセトアミド(1.1当量)を加えた。混合物を60℃で更に14時間撹拌し、次に水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。分取HPLCによる精製により、標記化合物を得た。
ES−MS m/e(%):319.3(M+H)。
【0190】
b)6−クロロ−1−メチルカルバモイルメチル−1H−インドール−3−カルボン酸
2−[6−クロロ−3−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−インドール−1−イル]−N−メチル−アセトアミドをDCEに懸濁し、ナトリウムトリメチルシラノラート(2.2当量)で処理した。室温で20間振とうした後、混合物を真空下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、標記化合物を得た。ES−MS m/e(%):265.0(M−H)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】


[式中、
Aは、以下の基(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、および(f):
【化2】


から選択され;
Xは、同一または異なることができ、CRiiiiv、NRiii、またはOであり、ここで、(a)において、一方のXのみがOであることができ、他方は、CRiiiivまたはNRiiiであり;
は、H、
CNで場合により置換されているC1−6アルキルであるか、
あるいは1個以上のBで場合により置換されている、アリール、5員もしくは6員のヘテロアリール、またはスルホニルアリールであるか、
あるいは−(CH−R(式中、Rは:
ORi
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、C3−6シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であるか、
あるいは−(CH−(CO)−Rまたは−(CH−(SO)−R(式中、Rは:
1−6アルキル、
1−6アルコキシ、
3−6シクロアルキル、
−(CH−NRiiiiv
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、C3−6シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であるか、
あるいはRおよびRは、それらが結合しているインドール環と一緒になって、(CO)で置換されていることができる5員もしくは6員のヘテロシクロアルキルを形成し;
は、1個以上のH、OH、ハロ、CN、ニトロ、C1−6アルキル(−NRiiiivで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、−O−CH−C2−6アルケニル、ベンジルオキシ、またはC1−6ハロアルキルであるか、あるいは2個のRは、それらが結合しているインドール環と一緒になってオキソまたはジオキソ架橋を形成してもよく;
は、Hであるか、
あるいはハロであるか、
あるいは−(CO)−R(式中、Rは:
1−6アルキル、
−(CH−NRiii
−(CH−NRiiiiv
1−6アルキルで場合により置換されている5員もしくは6員のヘテロシクロアルキルである)であるか、
あるいはC1−6アルキルまたはアリール(ハロ、
−O(CO)−C1−6アルキルで、
または−NH(CO)R(式中、Rは、ハロもしくはニトロで場合により置換されているC1−6ハロアルキルであるか、あるいはRは、ハロ、ニトロ、C1−6アルキル、もしくはC1−6ハロアルキルで場合により置換されている、アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールである)で場合により置換されている)であり;
は、1個以上のH、ハロ、C1−6アルキルもしくはC1−6アルコキシ、CNであるか、または2個のRは、それらが結合しているフェニル環と一緒になってオキソもしくはジオキソ架橋を形成してもよく;
Bは、ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(CN、ハロ、またはC1−6アルコキシで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiii、(CRiiiiv−フェニル、または(CRiiiiv−5員もしくは6員のヘテロアリール(ここで、フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリール部分は、
ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(CNまたはC1−6アルコキシで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiiiよりなる群から選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)であり;
iおよびRiiは、H、C1−6アルキル、C1−6アルキレン−NRiiiiv、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)−NRiiiiv、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、または−S(O)−NRiiiivであり;
iiiは、H、C1−6アルキル、またはC1−6アルキレン−N(Rivであり;
ivは、HまたはC1−6アルキルであり;
mは、1〜6であり;
nは、0〜4である]
の化合物およびその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
が、1個以上のH、OH、ハロ、CN、ニトロ、−NRiiiivで場合により置換されているC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−O−CH−C2−6アルケニル、ベンジルオキシであるか、あるいは2個のRは、それらが結合しているインドール環と一緒になってオキソまたはジオキソ架橋を形成してもよく;
iiiおよびRivが、HまたはC1−6アルキルである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
式(I−a):
【化3】


[式中、
Xは、同一または異なることができ、CRiiiiv、NRiii、またはOであり、ここで、一方のXのみがOであることができ、他方は、CRiiiivまたはNRiiiであり;
は、H、
CNで場合により置換されているC1−6アルキルであるか、
または1個以上のBで場合により置換されているアリールであるか、
または−(CH−R(ここで、Rは:
NRiii
1個以上のBで場合により置換されているアリールである)であるか、
または−(CH−(CO)−Rもしくは−(CH−(SO)−R(ここで、Rは:
1−6アルコキシ、
NRiii
1個以上のBで場合により置換されている、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールである)であり;
は、1個以上のHまたはハロであり;
は、Hであるか、
またはC1−6アルキルであり;
は、1個以上のH、ハロ、C1−6アルキルもしくはC1−6アルコキシ、またはCNであり;
Bは、ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(CN、ハロまたはC1−6アルコキシで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiii、(CRiiiiv−フェニル、または(CRiiiiv−5員もしくは6員のヘテロアリール(ここで、フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリール部分は、
ハロ、CN、NRiii、C1−6アルキル(CNまたはC1−6アルコキシで場合により置換されている)、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)NRiii、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、−S(O)−NRiiiよりなる群から選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)であり;
iおよびRiiは、H、C1−6アルキル、C1−6アルキレン−NRiiiiv、−C(O)O−C1−6アルキル、−C(O)−NRiiiiv、−C(O)−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、または−S(O)−NRiiiivであり;
iiiは、H、C1−6アルキル、またはC1−6アルキレン−N(Rivであり;
ivは、HまたはC1−6アルキルであり;
mは、1〜6であり;
nは、0〜4である]
の請求項1または2に記載の化合物およびその薬学的に許容しうる塩。
【請求項4】
iiiおよびRivが、HまたはC1−6アルキルである、請求項3に記載の式(I−a)の化合物。
【請求項5】
、式(I−a)の化合物の基(a)が、(a’)および(a”):
【化4】


(式中、Riiiは、H、C1−6アルキル、またはC1−6アルキレン−N(Rivであり、Rivは、HまたはC1−6アルキルである)から選択される、請求項3または4に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
がHである、請求項3〜5のいずれか1項に記載の式(I−a)の化合物。
【請求項7】
化合物が、
1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
6’−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−1’H−スピロ[ピペリジン−4,4’−キノリン]−2’(3’H)−オン;
6−クロロ−1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;および
6−クロロ−1’−[(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)カルボニル]スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン、
よりなる群から選択される、請求項6に記載の式(I−a)の化合物。
【請求項8】
が1個以上のBで場合により置換されているアリールであり、Bが請求項3で定義されたとおりである、請求項3〜5のいずれか1項に記載の式(I−a)の化合物。
【請求項9】
化合物が、1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オンである、請求項8に記載の式(I−a)の化合物。
【請求項10】
が−(CH−R(ここで、RはCN、NRiii、または1個以上のBで場合により置換されているアリールであり、m、Ri、Rii、およびBが請求項3で定義されたとおりである)である、請求項3〜5のいずれか1項に記載の式(I−a)の化合物。
【請求項11】
化合物が、
1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(3−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
3−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}プロパンニトリル;および
2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}プロパンニトリル
よりなる群から選択される、請求項10に記載の式(I−a)の化合物。
【請求項12】
が−(CH−(CO)−Rもしくは−(CH−(SO)−R(ここで、Rは、C1−6アルコキシ、NRiii、1個以上のBで場合により置換されている、4〜7員のヘテロシクロアルキル、アリール、または5員もしくは6員のヘテロアリールであり、n、Ri、Rii、およびBが請求項3で定義されたとおりである)である、請求項3〜5のいずれか1項に記載の式(I−a)の化合物。
【請求項13】
化合物が、
1’−{[6−クロロ−1−(3−フルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2−フルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2,3−ジフルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[(3,5−ジフルオロフェニル)スルホニル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[1−(ビフェニル−3−イルカルボニル)−6−クロロ−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2−オキソ−2−ピペリジン−1−イルエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N,N−ジメチルアセトアミド;
2−{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N,N−ジエチルアセトアミド;
1’−{[6−クロロ−1−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
tert−ブチル{6−クロロ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1’H−スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}アセタート;
1’−{[6−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンゾイル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−({6−クロロ−1−[2−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;
1’−{[6−クロロ−1−(2−オキソ−2−ピリジン−2−イルエチル)−1H−インドール−3−イル]カルボニル}スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン;および
1’−({6−クロロ−1−[2−(5−メチル−2−フェニル−l,3−オキサゾール−4−イル)−2−オキソエチル]−1H−インドール−3−イル}カルボニル)スピロ[3,1−ベンゾオキサジン−4,4’−ピペリジン]−2(1H)−オン
よりなる群から選択される、請求項12に記載の式(I−a)の化合物。
【請求項14】
化合物が、式(1−b):
【化5】


から選択される、請求項1または2に記載の式(I−b)の化合物。
【請求項15】
化合物が、2−{6−クロロ−3−[(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H,1’H−スピロ[イソキノリン−4,4’−ピペリジン]−1’−イル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル}−N−メチルアセトアミドである、請求項14に記載の式(I−b)の化合物。
【請求項16】
化合物が、式(1−c):
【化6】


から選択される、請求項1または2に記載の式(I−c)の化合物。
【請求項17】
化合物が、式(1−d):
【化7】


から選択される、請求項1または2に記載の式(I−d)の化合物。
【請求項18】
化合物が、式(1−e):
【化8】


から選択される、請求項1または2に記載の式(I−e)の化合物。
【請求項19】
化合物が、式(1−f):
【化9】


から選択される、請求項1または2に記載の式(I−f)の化合物。
【請求項20】
式(II−a):
【化10】


の化合物を、式:A−Hの化合物と反応させて、式(I)(式中、RはHであり、A、R、およびRは、請求項1または2のいずれか1項で定義されたとおりである)の化合物を得る工程を含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載のRがHである式(I)の化合物の製造方法。
【請求項21】
式(I−1):
【化11】


の化合物を、式:R−Zの求電子化合物と反応させて、式(I)(式中、A、R、R、およびRは、請求項1または2のいずれか1項で定義されたとおりであり、Zはハロである)の化合物を得る工程を含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
【請求項22】
式(II−b):
【化12】


の化合物を、式:A−Hの化合物と反応させて、式(I)(式中、R、R、R、およびAは、請求項1または2のいずれか1項で定義されたとおりである)の化合物を得る工程を含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の製造方法。
【請求項23】
請求項20〜22のいずれか1項に記載の方法により得られる式(I)、(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)または(I−f)の化合物。
【請求項24】
月経困難症、高血圧、慢性心不全、バソプレシンの分泌異常、肝硬変、ネフローゼ症候群、強迫性障害、不安および抑うつ障害の予防または治療において使用するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の式(I)、(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)または(I−f)の化合物。
【請求項25】
請求項1〜19のいずれか1項に記載の式(I)、(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)または(I−f)の化合物を含む医薬組成物。
【請求項26】
月経困難症、高血圧、慢性心不全、バソプレシンの分泌異常、肝硬変、ネフローゼ症候群、強迫性障害、不安および抑うつ障害に対して有用な、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項27】
医薬の製造のための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の式(I)、(I−a)、(I−b)、(I−c)、(I−d)、(I−e)または(I−f)の化合物の使用。
【請求項28】
医薬が、月経困難症、高血圧、慢性心不全、バソプレシンの分泌異常、肝硬変、ネフローゼ症候群、強迫性障害、不安および抑うつ障害に対して有用な、請求項27に記載の使用。
【請求項29】
本明細書に記載の発明。

【公表番号】特表2009−522318(P2009−522318A)
【公表日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−548964(P2008−548964)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【国際出願番号】PCT/EP2006/069897
【国際公開番号】WO2007/077122
【国際公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】