説明

インペラ及び流体ポンプ

【課題】燃料ポンプ、特に、タービン型燃料ポンプを提供する。
【解決手段】回転用に駆動された出力軸18を備えた電気モータ14と、前記モータ14の前記出力軸18に接続されたポンプアセンブリと、を備えた流体ポンプ10であって、前記ポンプアセンブリが、第1のキャップ26及び第2のキャップ28と、それらの間に収容されたインペラ22と、1以上のポンプチャンネル46,48とを有し、前記インペラ22は、前記モータ14の前記出力軸18によって回転駆動され、前記インペラ22には、前記1以上のポンプチャンネル46,48に通じる複数のベーンが設けられ、前記各ベーンは、根部分及び先端部を有し、前記根部分の基部から前記先端部の外側端までの線が、前記インペラの回転方向に対して0〜30°の角度で、前記回転軸24から前記根部分の前記基部まで延在する線の後を追う、流体ポンプ10を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2011年2月4日付で提出された米国仮出願第61/439,793号、2011年2月24日付で提出された米国仮出願第61/446,331号、及び、2012年1月27日付で提出された米国出願第13/360,206号に基づく優先権主張を伴う。これらの出願に記載された内容は、参考までに本明細書の一部をなす。
【0002】
本発明は、燃料ポンプ、詳しくは、タービン型燃料ポンプ(turbine type fuel pump)に関する。
【背景技術】
【0003】
電気モータによって駆動されるポンプは、様々な液体をくみ上げる(pump)ために用いられる。車等における使用において、電気モータによって駆動されたポンプは、燃料タンクから燃焼機関のほうに燃料を送り込む(pump)ために用いられる。こうした用途において、複数のベーン(vane)を備えたインペラ(impeller)を有するタービン型燃料ポンプを用いることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、改良型インペラ及びそのインペラを備えた流体ポンプを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の流体ポンプは、軸まわりの回転用に駆動された出力軸を備えた電気モータと、前記モータの前記出力軸に接続されたポンプアセンブリと、を備える。そのポンプアセンブリは、第1のキャップ及び第2のキャップ、並びに、前記第1のキャップと前記第2のキャップとの間に収容されたインペラと、を有し、前記第1のキャップと前記第2のキャップとの間には、1以上のポンプチャンネルが形成され、前記インペラは、前記モータの前記出力軸によって回転駆動され、前記インペラには、前記1以上のポンプチャンネルに通じる複数のベーンが設けられ、前記各ベーンは、根部分及び先端部を有し、前記根部分の基部から前記先端部の外側端までの線が、前記インペラの回転方向に対して0〜30°の角度で、前記回転軸から前記根部分の前記基部まで延在する線の後を追うようになっている。
【0006】
また、本発明の流体ポンプ用インペラは、インペラを回転駆動させる軸を収容するように設けられた開口を有するハブ、前記ハブから半径方向に間隔をおいて配置された中間フープと、前記中間フープから半径方向に間隔をおいて配置された外側フープと、半径方向に前記ハブの外側及び前記中間フープの内側に配置されたベーンの内側配列と、半径方向に前記中間フープの外側に配置されたベーンの外側配列と、を備える。前記内側配列及び前記外側配列における各ベーンは、先頭面と、前記インペラの回転方向に対して前記先頭面の後方に円周方向に間隔をおいて配置された後面と、を有し、そして、前記各ベーンは、根部分と、前記根部分から概して半径方向外側に延在する先端部と、を有している。前記ベーンは、前記根部分の基部から前記先端部の外側端までの線は、前記インペラの回転方向に対して0〜30°の角度で、前記回転軸から前記根部分の前記基部まで延在する線の後を追うように、配向されている。
【0007】
本発明のインペラの製造方法は、複数のベーンを有する、軸まわりの回転用に適したインペラを形成し、前記インペラが回転するインペラ空洞の半径方向外側の側壁を区画する(即ち、形成する)本体を形成し、前記インペラを前記側壁の半径方向内側に配置したまま、前記本体及び前記インペラの軸面を機械加工して、前記側壁及びインペラの両方に同様の軸方向の厚さをもたせることを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の製造方法によれば、側壁及びインペラの両方に渡って同様の軸方向の厚さを設けることができる。以下、本発明の実施形態についての詳細な説明は、添付される図面に関して提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、流体ポンプのポンプアセンブリ(pumping assembly)及び電気モータの部分を示す一つの実施形態の断面図である。
【図2】図2は、上側及び下側キャップ並びにインペラを示す燃料ポンプのポンプアセンブリ(pumping assembly)の断面図である。
【図3】図3は、上側キャップの上面図である。
【図4】図4は、上側キャップの側面図である。
【図5】図5は、上側キャップの断面図である。
【図6】図6は、上側キャップの下面を示す上側キャップの底面図である。
【図7】図7は、下側キャップの上面を示す下側キャップの上面図である。
【図8】図8は、下側キャップの側面図である。
【図9】図9は、下側キャップの断面図である。
【図10】図10は、内部に形成された通気路(vent passage)を示す下側キャップの一部の部分断面図である。
【図11】図11は、インペラの斜視図である。
【図12】図12は、インペラの上面図である。
【図13】図12における線13−13に沿ったインペラの断面図である。
【図14】図14は、図12における線14−14に沿った拡大部分断面図である。
【図15】図15は、図12における線15−15に沿った拡大部分断面図である。
【図16】図16は、インペラの一部の拡大部分図である。
【図17】変形インペラの拡大部分断面図である。
【図18】図18は、上側及び下側キャップに組み立てられたインペラの拡大部分断面図である。
【図19】図19は、インペラの少なくとも一部を半径方向に取り囲んでいるリングを含む別の(代替)燃料ポンプの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照すると、図1は、電気モータ14によって回転駆動され得るタービン型又はインペラポンプアセンブリ12を有する液体(流体)ポンプ10を示す。そのポンプ10は、この明細書に記載されたような自動車用の燃料を含んだ、任意の適当な液体をくみ上げるために用いられる。この実施形態において、ポンプ10は、加圧下で車の機関(エンジン)のほうに燃料を供給する自動車用燃料システムに用いられる。この燃料は、任意の適当なタイプであり得るし、そのポンプ10は、標準ガソリンだけでなく、エタノール系E85燃料のような別の燃料をも用いられる、いわゆる「フレックス燃料車(flex fuel vehicle)」における使用に適したものであり得る。
【0011】
モータ14、及び関連部品は、通常の構成であっても良く、少なくとも部分的に、外側ハウジング又はスリーブ16によって取り囲まれている。ポンプアセンブリ12は、少なくとも部分的に、スリーブ16によって取り囲まれている。ここで、モータ14の出力軸(output shaft)18はインペラ22の中央開口20内に収容されて、回転軸24を中心にインペラ22を回転自在に駆動する。
【0012】
図1及び2に示すように、ポンプアセンブリ12は、概してスリーブ16によって取り囲まれ、かつ、まとめられた第1の又は下側キャップ28、及び、第2の又は上側キャップ26を含んでも良い。インペラ22を収容するインペラ空洞30は、上側キャップ26の下面32と、下側キャップ28の上面34との間に形成され得る。下面32及び上面34は、概して平坦又は平面状であっても良く、回転軸24に対して垂直に延在し得る。モータ出力軸18は、上側キャップ26における中央通路36を通って延在し、インペラ22の開口20に接続され、そこを通って突き出ても良い。このとき、軸18の端部は、下側キャップ28のブラインドボア(blind bore)40に配置された軸受38によって支持されている。
【0013】
1以上の燃料ポンプチャンネル46、48(図1)は、インペラ空洞30内に形成されている。ポンプチャンネル46、48は、インペラ22と、上側及び下側キャップ26,28とによって、それらの間に形成され得る。ポンプチャンネル46、48は,入口路(inlet passage)42及び出口路(outlet passage)44に通じ、かつ、それらの間に延設され、それにより、燃料は入口路42からポンプチャンネル46,48に流入し、かつ、出口路44を通じてポンプチャンネル46、48から放出される。図面には、2つのポンプチャンネルが設けられているが、そのうち内側のポンプチャンネル46は、半径方向内側に配置されていて、外側のポンプチャンネル48は、半径方向外側に配置されている。下側キャップ28(図1、2,7〜9)は、入口路42の全部又は一部を形成し得る。その入口路42を通って、燃料が燃料容器(reservoir)又は燃料タンク(図示せず)からポンプチャンネル46、48のほうに流れる。上側キャップ26(図1〜6)は、出口路44の全部又は一部を形成し得る。その出口路44を通って、加圧燃料がポンプチャンネル46、48から放出される。
【0014】
内側のポンプチャンネル46は、対向する溝によって部分的に形成されている。対向する溝のうち1つの溝50(図5及び6)は、上側キャップ26の下面に形成され、かつ、その他の溝52(図7及び9)は、下側キャップ28の上面34に形成されている。外側のポンプチャンネル48は、対向する溝によって部分的に形成されていて、そのうち1つの溝54(図5及び6)は、上側キャップ26の下面32に形成され、かつ、その他の溝56(図7及び9)は、下側キャップ28の上面34に形成されている。溝50~56は、(その大きさ及び形状が)対称的に形成されても良く、又は、非対称的に形成されても良い。例えば、内側のポンプチャンネル46の部分を形成する溝50、52は、上側及び下側キャップ26、28において概して同じであり得るが、外側のポンプチャンネル46の部分を形成する溝54、56とは異なり得る。図10に示すように、一方又は両方のポンプチャンネル46、48に通気路59を設けることで、蒸気を逃がすか、又は、そのチャンネルから蒸気を排出する。
【0015】
図2及び7に示すように、入口路42は、ポンプチャンネル46,48の入口部(entrance portion)58に通じる(図面には、外側のポンプチャンネル48の入口部が示されている。)。入口部58において、ポンプチャンネル48の深さは、入口路42に隣接したより深いところからその下流のより浅いところまで変化し得る(即ち、異なり得る)。入口路42の下流領域における流れ領域の減少は、燃料がポンプアセンブリ12におけるこの領域を通って流れるときに、燃料の速度及び圧力の増加を促す。少なくとも一部の実施形態において、入口部は約0〜30°の角度θ(図2)で配置され得る。好ましい実施形態によれば、角度θは約13〜14°である。
【0016】
外側のポンプチャンネル48は、図5,6,7、及び、9に示すように、内側のポンプチャンネル46の断面積よりも大きい断面積を有し得る。内側のポンプチャンネル46は、外側のポンプチャンネル48に比べて、より低い接線速度、及び、より高い圧力係数(pressure coefficient)で作動し得る(内側のポンプチャンネルのよりも小さい半径及び短い円周長さに基づく。)。内側チャンネル46における漏れ及び/又は逆流を減少させ、かつ、出力流れ(output flow)を最大化するために、外側のポンプチャンネル48に比べて、内側のポンプチャンネル46にはより小さい断面積を用いても良い。
【0017】
ポンプチャンネル46、48は、円周方向に(circumferentially)延設され、又は、360°より小さい角度(angular extent)だけ延設され、例えば、回転軸を中心に約300〜350°だけ延設され得る。これは、上側及び下側キャップ26、28の円周部(いかなる溝も存在しない。)を提供する。そこには、下側キャップ28の上面34とインペラ下面60間、及び、上側キャプ26の下面32とインペラ22の上面62間に制限された軸方向の間隙(axial clearance)のみが存在する。この溝のない円周部(circumferential portion)は、ストリッパー部又はパーティション65と呼ばれ、ポンプチャンネルのより圧力の高い出口端からポンプチャンネル46、48のより圧力の低い入口端を分離するために設けたものである。また、内側及び外側のポンプチャンネル46、48間を渡る流体の流れ(cross fluid communication)は全くないか、又は、限られた量のみ存在し得る。ポンプチャンネル46、48間の制限された相互流体流れ(cross fluid communication)は、回転インペレ22と固定キャップ26、28間に潤滑剤又は流体ベアリング(fluid bearing)を提供するのが望ましい。
【0018】
図2に示すように、少なくとも1つの実施形態において、下側の本体28の面34における入口42の半径方向内側端(又は、縁:edge)(点「X」に表示されている。)は、上側の本体26の面32の入口の半径方向内側端(点「Y」に表示されている。)と半径方向に並べられている。要するに、点Xと点Yをつなぐ線は、回転軸に平行し得る。また、下側の本体28の面34における出口44の半径方向内側端(点「W」に表示されている。)は、上側の本体26の面32における出口44の半径方向内側端(点「Z」に表示されている。)から約0〜20°だけ円周方向にオフセットされ得る。好ましい実施形態においては、約4°だけオフセットされ得る。また、点X及びYは、点Zから円周方向に約10〜25°だけオフセットされ得る。好ましい実施形態では、約23°だけオフセットされている。これらの角度は、回転軸に平行し、かつ、上記点を通って伸びる線の間で測定することができる。
【0019】
ポンプチャンネル46、48は、インペラ22によって部分的に形成され得る。図1及び1〜16に示すように、インペラ22は、上側キャップ26の下面32に隣接して収容された概して平面的な上面62、及び、下側キャップ28の上面34に隣接して収容された概して平面的な下面60を有する概してディスク形状の部品であっても良い。インペラ22は、それぞれ回転軸24から半径方向に間隔を置いて配置され、かつ、ポンプチャンネル46、48内において(一列に)並べられた複数のベーン62a、bを含んでも良い。図示した実施形態(内側のポンプチャンネル及び外側のポンプチャンネルが設けられている。)において、インペラは、内側のポンプチャンネル46を通って回転されるベーン64aの内側の配列66、及び、外側のポンプチャンネル48を通じて回転されるベーン64bの外側の配列68を含む。
【0020】
インペラ22の円形のハブ70は、ベーンの内側の配列66の半径方向内側に設けられ、かつ、キーホール(key hole)又は非円形ホール20は、モータ出力軸とインペラが軸24を中心に同速で回転するように(co-rotate)、モータ出力軸18を収容するように設けられ得る。中間フープ(mid-hoop)72は、内側及び外側のベーン配列66、68の間に半径方向に形成され、かつ、外側フープ(outer hoop)74は、外側ベーン配列68の半径方向外側に形成され得る。内側及び外側のポンプチャンネル46、48間の燃料流れを防止し、又は、最小化するとともに、一般に燃料漏れを防止し、又は、減少させるために、インペラの上面62及び下面60を、それぞれ上側キャップ26の下面32及び下側キャップ28の上面34にごく接近して配置する(おそらく、上側キャップ26の下面32及び下側キャップ28の上面34と流体シーリング関係(fluid sealing relationship)にある。)。ベーンポケット76a,bは、インペラ22上で隣接した各ベーン64a,b対の間、及び、中間フープ72と外側フープ74との間に形成され得る。図示した実施形態において、両方の内側及び外側ベーン配列66、68のベーンポケット76a、bは、ベーンポケット76a,bが上側及び下側の溝50〜56との間で流体が流れるように、両方のその上側軸面及び下側軸面に面している。内側及び外側ベーン配列66、68はそれぞれ、インペラ22が回転駆動されるときに、円周方向に延在された内側及び外側のポンプチャンネル46、48を通じて燃料を推し進める。
【0021】
図11〜16によれば、内側ベーン配列66は、それぞれ内側ハブ70から中間フープ72まで概して半径方向外向きに突き出る複数のベーン64aを含む。外側ベーン配列68は、それぞれ中間フープ72から外側フープ74まで概して半径方向外向きに突き出る複数のベーン64bを含む。したがって、中間フープ72は、外側ベーン配列68から内側ベーン配列66を分離する。両方の内側及び外側ベーン配列66、68のベーン64a,b、中間フープ72、並びに、外側フープ74は、軸方向に同じ距離だけ軸方向に延設され得る(例えば、図14及び15では、寸法「a」として表示されている。)。各ベーン64a、bは、図14、及び、15に示した寸法「b」によって表示される所定の円周方向の厚さ(circumferential thickness)を有し得る。内側ベーン配列66のベーン64a間の形状、配向、及び、間隔は、外側ベーン配列68のベーン64bとは異なるものであっても良く、また、両方のベーン配列におけるベーン64a、64bの配列が同じものであっても良い。図面に示した実施形態において、ベーン64a、bの形状及び配向は、内側及び外側ベーン配列66、68において同じである(ただ、内側配列66は、外側配列68に比べて半径方向及び円周方向により小さく、好ましくは、外側配列68よりもベーンの数が少ない。)。
【0022】
図16には、内側及び外側ベーン配列66、68の部分拡大図が示されている。次の説明は、主に外側ベーン配列68についてされるが、内側ベーン配列66についても同様である(特に記載がない限り)。この実施形態によれば、インペラ22は、モータによって反時計方向に回転されて(図16、矢印80)、入口42を通じて燃料を受け入れ、かつ、出口44を通じて加圧下で燃料を放出する。各ベーン64bは、先頭面(leading face)82、及び、回転方向に対して円周方向に先頭面の後方に置かれる後面(trailing face)84を有する。必要に応じて、ベーン64bが概して均一な円周方向の厚さを有するように、先頭面及び後面82、84の形状が同じか、またはほぼ同じであっても良い。図15に示したように、各ベーン64bは概して断面V字形であっても良い。ここで、インペラ22の各軸面60、62に隣接した端は、ベーンの軸方向の中間点(mid-point)86を案内する(先導する)(即ち、回転方向に対して前方に傾斜されている。)。図14は、内側ベーン配列66からの一部のベーン64aの類似した図(similar view)を示す。こうして、ベーン64a,bは、インペラ22の上面62から中間点86まで軸方向に延在する上側の半分(half)と、中間点86からインペラ22の下面60まで軸方向に延在する下側の半分と、を備えたものとして形成され得る。
【0023】
各ベーン64bの軸方向の中間点86は、インペラ22の上面62に隣接した各ベーンの部分の後を追う(引く)。また、各ベーン64bの軸方向の中間点86は、インペラ22の下面60に隣接したベーンの部分の後を追う(引く)。これは、図14及び15の断面図における概してくぼんだベーンを提供する。好ましくは、断面において、ベーン64a,bの両方の上側及び下側の半分の前面(front face)もまたくぼんでいて、各半分の後面は凸状になっている。
【0024】
図14及び15において、ベーン64bの上側及び下側の半分は、中間点86においてまとまり(集まり)、そして、比較的急な遷移(転移)(transition)、及び、前述したV字を形成し得る。各ベーンの上側及び下側半分間の角度βは、60〜130°であっても良い。変形インペラ22’が図17に記載されている。図17において、各ベーン64’の先頭面82’は、各ベーンの軸方向の中間点86’の領域において弓状領域(又は曲がった領域)88を有して、前記領域において急なV字形状よりもU字形状を提供する。その半径(radius)は、(1)ベーンの先頭面82’と、(2)隣接するベーンの後面84’間において、それらのベーンの軸長さに沿った、任意の方向における最小間隔(minimum spacing)(図面では、寸法「c」と表示されているが、それは、別のデザインでは別の位置及び角度であり得る。)よりも90%小さい〜50%大きい。その結果、例えば、ベーンポケット74b’の最小長さ又は距離が1mmであるとすれば、その半径は、0.1mm〜1.5mmとなり得る。
【0025】
図2によれば、角度ψは、ポンプチャンネル46又は48の入口部58と、そのベーン64a又は64bの下側の半分の間に形成される。好ましくは、必ずではないが、角度ψは、ポンプチャンネル46及び48、並びに、関連するベーン64a及び64bの両方に対して109°よりも大きい。少なくとも一部の実施形態において、内側のポンプチャンネル46及び内側ベーン64bに対する角度ψは、110〜120°であり、約114°であっても良い。少なくとも一部の実施形態において、外側のポンプチャンネル48及び外側ベーン64bに対する角度ψは、110〜125°であり、約121〜122°であっても良い。
【0026】
図16によれば、各ベーン64bは、中間フープ72から外側へ延設された根部分(root segment)を含む。ここで、内側配列66におけるベーン64aの根部分90は、中間フープ72ではなくハブ70から外側へ延設されている。根部分90は、必要に応じて、線形又はほぼ線形であっても良く、そして、ベーン64bの半径方向の長さ(radial length)の約10〜50%であっても良い。根部分90は、放射状の線(radial line)92に対して角度αで伸びていても良い。ここで、放射線の線92は、回転軸24から、根部分90の半径方向内側端にある、ベーンの後面84上の点Aを通って延在している。角度αは、約−20〜10°であっても良く、放射状の線92と線93(線93は、ベーン64bの後面84上に根部分90に沿って延在する。)との間に存在する。0より小さい角度は、根部分90(即ち、線93)が、回転方向80に関して、放射状の線92よりも後方に傾いていることを意味する。0よりも大きい角度は、根部分90が、回転方向に関して、放射状の線92よりも前方に傾いていることを意味する。好ましい実施形態において、αは、約−3°である。それは、根部分90が放射状の線92より遅れるか、又は、放射状の線92より後方に曲がっていることを意味する。
【0027】
各ベーン64bは、根部分90の半径方向外側端から外側フープ74まで延設された先端部(tip segment)96を含む。内側配列66におけるベーン64aの先端部96は、外側フープ74ではなく中間フープ72まで延設されている。示した通り、先端部96は、それが回転方向80に対して凸状となるように(回転軸24に平行した方向からみた場合)わずかに曲がっている。したがって、先端部96における半径方向に最も外側の部分は、回転方向80に対して根部分90の後を追う(即ち、引きずる)。角度δは、放射状の線92と、線98との間に形成される。ここで、線98は、ベーンの後面84上の中間フープ72の点A(即ち、根部分90の基部(ベース))からベーンの後面84上の外側フープ74の点C(即ち、先端部90の端部)まで伸びている。この角度δは、約0〜−30°であても良い。ここで、0°は、放射状の線92と一致することを意味し、そして、0°より小さい角度は、回転方向80に対して放射状の線92の後を追うことを意味する。
【0028】
好ましい実施形態において、角度δは−12°であり、それは、ベーン64bが放射状の線92よりも遅れるか、又は、それよりも後方に曲がっていることを意味する。ベーン64bの方向(配向)は、線100に対して説明することができる。ここで、線100は、ベーン64bの放射状の(半径方向の)中間点86の点Dから点Cまで伸びている。線100は、放射状の線92との間で角度εをなすことができ、その角度εは、約5〜45°であっても良い。必要に応じて、先端部96は、仮想の半径(2mm〜30mm)によって定められる概して均一な屈曲(曲率)を有することができる。少なくとも一部の実施形態において、インペラの回転方向に対して、放射状の線92の前方に延在するか、又は、放射状の線92を先導するベーン64bの部分は存在しない。また、ベーンの先端部96は、根部分90よりもさらに放射状の92の後方に延在し得る。
【0029】
図16及び18に示すように、リブ又はパーティション100は、隣接したベーンの間において円周方向に延在されている。ここで、先端(tip)102は、インペラの面60、62の間において軸方向に中心におかれている。リブ100は、半径方向外側へ延設され、そして、関連するベーンの半径方向の範囲(radial extent)の約1/4〜1/2だけ延設され得る。図18に示すように、必ずではないが、各溝は、断面において、直線部(straight section)104、第1の曲線部(curved section)106、底の直線部(bottom straight section)108、第2の曲線部110、及び、直線部112を有する。各直線部104、112は,インペラ22の隣接した面に垂直であり、直線部108は、インペラの隣接した面に平行であり得る。曲線部106及び110は、異なる中心を有する同じ半径長さを有し、そして、各曲線部の両端において隣接している直線部へスムーズに一体化する(調和する)。
【0030】
図18に示すように、ポンプチャンネル46の軸方向の(程度)Fに対する内側ベーン64aの軸方向の範囲(程度)Eは、F/E<0.6の関係を有し得る(必ずしもそうである必要はない。)。ポンプチャンネル48の軸方向の範囲(程度)Hに対する各外側ベーン64bの軸方向の範囲(程度)Gは、H/G>0.76の関係を有し得る(必ずしもそうである必要はない。)。好ましくは(必須ではない)、インペラ軸24を含む平面において、リブ100の領域を除いたベーン64a及び64bの領域A1に対するベーン64a又は64bの領域を含むポンプチャンネル46または48の領域A2の比率は、A2/A1<1.0である。少なくとも一部の実施形態において、内側ベーン64a及び内側チャンネル46について、A2/A1≦0.7であり、そして、外側チャンネル48及び外側ベーン64bについて、 A2/A1≦0.9である。
【0031】
作動時に、インペラ22の回転によって、燃料が燃料入口路42を通じてポンプアセンブリ12のほうに流入する。ここで、燃料入口路42は、内側及び外側のポンプチャンネル46、48に通じる。この回転インペラ22は、燃料を入口42から燃料ポンプチャンネルの出口44の方に向かって移動させ、そして、その道に沿って燃料の圧力を増加させる。いったん燃料がポンプチャンネル46、48の環状の端部(annular end)に到達すると、加圧された燃料が燃料出口路44を通ってポンプアセンブリ12から放出される。流体圧力がポンプアセンブリ12の入口及び出口間において増加して、ベーン64a、bが後方に傾斜するよう(即ち、前述のとおり、ベーン64a,bが放射状の線92の後を追うよう)ベーン64a,bを配向するため、ベーンポケット76a,b及びポンプチャンネル46、48内における流体の循環が改善される。その理由は、ベーンポケット76a、bのより高圧の上流(higher pressure upstream)が流体の半径方向外側への移動を促すからである。それは、先端部96が根部分90の後を追うとき、先端部96における流体圧力が根部分90における流体圧力よりもわずかに低いからである。先端部96が根部分90の前方を進められると、半径方向外側に配置された先端部における圧力が根部分の圧力よりも大きくなるので、少なくとも一部の実施形態において、流体の循環(circulation)及び外へ向かう流れ(outward flow)が阻害され得る。
【0032】
また、先端部96とは異なる角度、一般的には、先端部より小さい尾行角度(trailing angle)で根部分90を配向することによって、ポンプチャンネル46、48の低圧入口領域における流体の移動が促される。より半径方向に配向された根部分90は、流体を軸方向に持ち上げ、入口領域における流体の流れ及び循環を改善する傾向がある。これは、流体が熱くて良くない場合や、乱流が蒸気形成又はその他の非効率的な状況をもたらすような場合において、ポンプアセンブリ12の性能を改善し得る。
【0033】
したがって、ある意味で、根部分は、低圧の熱い流体の性能を改善するように、そして、先端部は、より高圧の性能を改善するように設けられているともいえる。これらの性能特性を有することによって、インペラ及びポンプアセンブリは、様々な流体(例えば、現に車に使われているエタノール系燃料及び無鉛ガソリンのような揮発性燃料)における使用に適している。
【0034】
図1〜6に示すように、上側及び下側キャップのいずれか一方又は両方は、一体部分の(integral)、半径方向外側に配され、かつ、円周方向及び軸方向に延設されたフランジ35(この実施形態では、上側キャップ26上に示されている。)を有して、キャップと共にワンピース(one-piece)で形成され得るインペラ空洞の側壁又は境界を形成し得る。その代わりに、上側及び下側キャップ26’、28’と、それを取り囲むインペラ22’との間に別途の(即ち、独立した)リング150を設けても良い。図19には、前述した実施形態とは異なる形状のインペラを備えた異なるポンプが示されている。図19のインペラは、単に一つのベーン配列を有する(もちろん、それ以外のベーン配列を設けることも可能である。)図19は、主に、リング150を示すために設けたものである。別のリング150、又は、一体部分のフランジ35の何れかを備える場合、インペラ22、22’、22”は、リング又はフランジに関連した位置(position relative to the ring or flange)においては、インペラの面、該リング又はフランジが同時に機械加工されるように、機械加工され得る。例えば、これは、インペラをリングに挿入し、それらをセットとして共に機械加工するか(機械加工のために部品が収容される治具又は型に備えられている所定の厚さの差異(thickness differential)を有し得る)、又は、インペラとリングのセットを治具又は型の別の部分(separate portion)に配置し、それらを概して同時に(ともに組み立てるものではない(not assembled together))機械加工することを含み得る。もちろん、インペラ及びガイドの複数のセットをいっぺんに機械加工することもできる。好ましくは、インペラ及びリングの複数の対は、さらなる加工又は組立ステップが存在し得る場合であっても、共に保持(維持)され得る。
【0035】
同時に機械加工される場合、これらの部品の軸方向の厚さは、注意深く制御され、両方の部品における部分間(from part-to-part)の許容誤差(tolerance)又は変化(variation)は、減少され、又は、除去されて、さらにしっかりと制限された許容誤差の最終製品を提供することができる。少なくとも一部の実施形態において、インペラと、リング又はフランジのいずれかとの間における軸方向の厚さの差異は、約10ミクロン以下である。製品工程におけるポンプとポンプ間の近い許容誤差及び減少された変化(量)によって、インペラの軸方向の厚さに関してポンプチャンネルの体積を制御しやすくなるとともに、上側キャップ及び下側キャップの隣接した表面とインペラ面間に所定の間隔を維持しやすくなる。結果的に、ポンプ間の一貫性又は整合性(consistency)を改善するとともに、流体ポンプの製造工程を通しての所定の性能又は効率を保つことができるようになる。
【0036】
以上の説明は、流体ポンプの好ましい実施例についてであり、本明細書に記載された発明は特定の実施例又は実施形態に制限されるものではない。様々な変更及び変形は、当業者にとって明らかであり、かかる変形及び変更は、以下の特許請求の範囲によって定まる発明の技術的範囲に属すると解すべきである。例えば、添付した図面は、二重チャンネル(dual channel)、単一ステージ流体ポンプ(single stage fluid pump)、インペラなどが用いられたが、単一チャンネル、又は、2以上チャンネル配列、多重ステージポンプを含んだ別のポンプ配列では、別の部品を用いることもできる。また、ベーン64a、bは、その半径方向の範囲(radial extent)に沿って概して均一な円周方向の厚さを有する場合に、ベーンの後面に対して引いた線について言及した角度を、ベーンの先頭面に対して引いた線についても同様に言及し、適用することができる。
【0037】
本明細書に記載された本発明の形態は、現時点において好ましい実施形態であるが、それ以外の変形及び変更も可能である。本明細書では、可能な全ての形態を言及するものではない。本明細書に記載された用語は、限定するためではなく、単に説明のために用いられたものに過ぎず、本発明の発想又は思想を逸脱しない範囲の様々な変化が可能である。
【符号の説明】
【0038】
10 流体ポンプ
12 ポンプアセンブリ
14 電気モータ
17 スリーブ
18 出力軸
20 中央開口
22 インペラ
24 回転軸
26 上側キャップ
28 下側キャップ
30 インペラ空洞
32 下面
34 上面
42 入口路
44 出口
46 内側ポンプチャンネル
48 外側ポンプチャンネル
58 入口部
64 ベーン(a,b)
66 内側のベーン配列
68 外側のベーン配列
70 ハブ
72 中間フープ
74 外側フープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸まわりの回転用に駆動された出力軸を備えた電気モータと、
前記モータの前記出力軸に接続されたポンプアセンブリと、を備えた流体ポンプであって、
前記ポンプアセンブリが、第1のキャップ及び第2のキャップ、並びに、前記第1のキャップと前記第2のキャップとの間に収容されたインペラを有し、
前記第1のキャップと前記第2のキャップとの間には、1以上のポンプチャンネルが形成され、
前記インペラは、前記モータの前記出力軸によって回転駆動され、
前記インペラには、前記1以上のポンプチャンネルに通じる複数のベーンが設けられ、
前記各ベーンは、根部分及び先端部を有し、そして、
前記根部分の基部から前記先端部の外側端までの線が、前記インペラの回転方向に対して0〜30°の角度で、前記回転軸から前記根部分の前記基部まで延在する線の後を追うようになっている、流体ポンプ。
【請求項2】
前記根部分が、前記各ベーンの半径方向長さの10%〜50%だけ延在し、前記根部分の前記基部から前記根部分の外側端まで延在する線が、前記回転軸から前記根部分の前記基部まで延在する線に対して、−20°〜10°だけ傾斜している、請求項1に記載の流体ポンプ。
【請求項3】
前記ベーンの半径方向の中間点から前記ベーンの半径方向外側端まで延在する線が、前記回転軸から前記ベーンの前記半径方向の中間点まで延在する線に対して、5°〜45°だけ傾斜するように、前記各ベーンを配向してなる、請求項1に記載の流体ポンプ。
【請求項4】
前記各ベーンが、前記インペラの上面から前記ベーンの軸方向の中間点まで延在する上側部分と、前記ベーンの前記軸方向の中間点から前記インペラの下面まで延在する下側部分と、を備え、そして、前記ベーンの先頭面に沿った前記上側部分から前記下側部分までの遷移域が曲がっていて、断面において、前記ベーンの先頭面が概してU字状を形成している、請求項1に記載の流体ポンプ。
【請求項5】
前記遷移域の半径が、前記ベーンの前記軸方向長さに沿って、ベーンの先頭面と隣接したベーンの後面間の任意の方向における最少間隔よりも90%小さいものから前記最少間隔よりも50%大きいものまでの間である、請求項4に記載の流体ポンプ。
【請求項6】
前記第1のキャップが、前記ポンプチャンネルへの燃料の流入を許容する入口路と、0〜30°の角度で配置されている、前記ポンプチャンネルの入口部と、を備えた、請求項1に記載の流体ポンプ。
【請求項7】
前記入口部が、13°〜14°の角度で配置されている、請求項6に記載の流体ポンプ。
【請求項8】
前記流体ポンプが、前記ポンプチャンネルから燃料を放出する出口路を備え、前記第1のキャップの面における前記出口路の前記半径方向内側端が、前記第2のキャップの面における前記出口路の前記半径方向内側端から0〜20°だけ円周方向にオフセットされ、そして、前記角度が、前記インペラの前記回転軸に平行である線によって測定されたものである、請求項6に記載の流体ポンプ。
【請求項9】
前記第1のキャップの面における前記出口路の前記半径方向内側端が、前記第2のキャップの面における前記出口路の前記半径方向内側端から3〜5°だけ円周方向にオフセットされ、そして、前記角度が、前記インペラの前記回転軸に平行である線によって測定されたものである、請求項8に記載の流体ポンプ。
【請求項10】
前記第1のキャップの面における前記入口路の前記半径方向内側端と、前記第2のキャップの面における前記入口路の前記半径方向内側端とが、前記第2のキャップの面における前記出口路の前記半径方向内側端から10〜25°だけ円周方向にオフセットされている、請求項6に記載の流体ポンプ。
【請求項11】
前記第1のキャップが、前記ポンプチャンネルへの燃料の流入を許容する入口路を有し、前記入口路が、前記ポンプチャンネルに直接に隣接した入口部を有し、そして、前記ポンプチャンネルの前記入口部と、前記ポンプチャンネルに配置されたベーンの下側の半分とが109°を超える角度をなす、請求項1に記載の流体ポンプ。
【請求項12】
流体ポンプ用インペラであって、
インペラを回転駆動させる軸を収容できる開口を有するハブと、
前記ハブから半径方向に間隔をおいて配置された中間フープと、
前記中間フープから半径方向に間隔をおいて配置された外側フープと、
半径方向に前記ハブの外側及び前記中間フープの内側に配置されたベーンの内側配列と、
半径方向に前記中間フープの外側に配置されたベーンの外側配列と、
を備え、
前記内側配列及び前記外側配列における各ベーンは、先頭面と、前記インペラの回転方向に対して前記先頭面の後方に円周方向に間隔をおいて配置された後面と、を有し、
前記各ベーンは、根部分と、前記根部分から概して半径方向外側に延在する先端部と、を有し、そして、
前記根部分の基部から前記先端部の外側端までの線が、前記インペラの回転方向に対して0〜30°の角度で、前記回転軸から前記根部分の前記基部まで延在する線の後を追うように、前記ベーンを配向してなる、インペラ。
【請求項13】
前記ベーンの半径方向の中間点から前記ベーンの半径方向外側端まで延在する線が、前記回転軸から前記ベーンの前記半径方向の中間点まで延在する線に対して、5°〜45°だけ傾斜するように、前記各ベーンを配向してなる、請求項12に記載のインペラ。
【請求項14】
前記各ベーンが、根部分と、先端部と、を有し、前記根部分が、前記各ベーンの半径方向長さの10%〜50%だけ延在し、前記根部分の基部から前記根部分の外側端まで延在する線が、前記インペラの回転方向に関して、前記回転軸から前記根部分の前記基部まで延在する線に対して、−20°〜10°だけ傾斜している、請求項12に記載のインペラ。
【請求項15】
前記各ベーンが、前記インペラの上面から前記ベーンの軸方向の中間点まで延在する上側部分と、前記ベーンの前記軸方向の中間点から前記インペラの下面まで延在する下側部分と、を備え、前記ベーンの前記先頭面に沿った前記上側部から下側部までの遷移域が曲がっていて、断面において、前記ベーンの概してU字状の先頭面を提供し、そして、前記遷移域の半径が、前記ベーンの前記軸方向長さに沿って、ベーンの先頭面と隣接したベーンの後面間の任意の方向における最少間隔よりも90%小さいものから前記最少間隔よりも50%大きいものまでの間である、請求項12に記載のインペラ。
【請求項16】
前記角度が、10°よりも大きい、請求項12に記載のインペラ。
【請求項17】
前記インペラの軸面を、用いられた本体の側壁として前記インペラと同時に機械加工して、前記側壁及び前記インペラの両方に同様の軸方向の厚さをもたせ、前記本体は、前記第1及び第2のキャップから独立して形成された環状のリング、又は、前記第1又は第2のキャップのいずれかと共にワンピースで形成された環状のフランジのいずれかである、請求項12に記載のインペラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−163099(P2012−163099A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−23229(P2012−23229)
【出願日】平成24年2月6日(2012.2.6)
【出願人】(502429154)ティーアイ グループ オートモーティヴ システムズ リミテッド ライアビリティー カンパニー (39)
【Fターム(参考)】