説明

インペラ

【課題】高速度で回転しても、焼き嵌め部の浮き上がりを抑制することができるインペラを提供する。
【解決手段】円筒状をなすハブ111と、ハブ111の外周に同軸をなして設けられる環状のディスク112と、ディスク112の正面側に周方向に所定の間隔で複数設けられるブレード113と、ハブ111と同軸をなしてディスク112との間でブレード113を挟み込むようにブレード113に設けられる環状のシュラウド114と、ハブ111の、ディスク112の背面側の端部側の内周に突設された焼き嵌め部117とを備えているインペラ100において、焼き嵌め部117の、ハブ111のディスク112の正面側の端部側の内径が、焼き嵌め部117の、ハブ111のディスク112の背面側の端部側の内径よりも小さくなるように、焼き嵌め部117が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多段遠心圧縮機等に利用されるインペラに関する。
【背景技術】
【0002】
多段遠心圧縮機等に利用される従来のインペラは、例えば、図5に示すように、円筒状をなすハブ11の外周に環状をなすディスク12が同軸をなして設けられると共に、当該ディスク12の正面側(図5B中、左側)に円弧状をなすブレード13が当該ディスク12の周方向に所定の間隔で複数突設され、当該ブレード13の正面側(図5B中、左側)に環状をなすシュラウド14が上記ハブ11と同軸をなして設けられており、上記ハブ11の軸心を中心にして回転することにより、当該ハブ11の外周と上記シュラウド14の内周との間に形成された受入口15から流体1を取り込んで、当該流体1を当該シュラウド14と上記ディスク12との間で上記ブレード13に沿って案内しながら、当該ディスク12の外周と当該シュラウド14の外周との間に形成された送出口16から送出することができるようになっている。
【0003】
このような構造をなす従来のインペラ10においては、前記ハブ11の前記ディスク12の背面側(図5B中、右側)の内径を当該ディスク12の正面側(図5B中、左側)の内径よりも小さくした焼き嵌め部17が突設されており、当該焼き嵌め部17を回転軸に対して焼き嵌めすることにより、当該焼き嵌め部17を介して当該ハブ11を回転軸に固定することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−235694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述したような従来のインペラ10においては、回転軸が高速度で回転すると、遠心力によって、重心位置の関係から、図6に示すように、前記焼き嵌め部17の前記ディスク12側(図5B中、左側)に径方向外側へ向かうモーメントやせん断力等が大きく加わって、当該焼き嵌め部17の上記ディスク12側が回転軸から浮き上がり、当該回転軸に対して周方向や軸方向に滑りを生じて取り付け状態に変化を生じてしまう可能性がある。
【0006】
このような取り付け状態の変化を生じてしまうと、回転軸全体のアンバランスが変わって、軸振動が変化して、許容値を超える振動を生じてしまうおそれがある。
【0007】
このようなことから、本発明は、高速度で回転しても、焼き嵌め部の浮き上がりを抑制することができるインペラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための、第一番目の発明に係るインペラは、円筒状をなすハブと、前記ハブの外周に同軸をなして設けられる環状のディスクと、前記ディスクの正面側に周方向に所定の間隔で複数設けられるブレードと、前記ハブと同軸をなして前記ディスクとの間で前記ブレードを挟み込むように当該ブレードに設けられる環状のシュラウドと、前記ハブの、前記ディスクの背面側の端部側の内周に突設された焼き嵌め部とを備えているインペラにおいて、前記焼き嵌め部の、前記ハブの前記ディスクの正面側の端部側の内径が、当該焼き嵌め部の、当該ハブの当該ディスクの背面側の端部側の内径よりも小さくなるように、当該焼き嵌め部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
第二番目の発明に係るインペラは、第一番目の発明において、前記焼き嵌め部が、前記ハブの前記ディスクの背面側の端部側の内径よりも正面側の端部側の内径を小さくするように、内周にテーパ面を形成されていることを特徴とする。
【0010】
第三番目の発明に係るインペラは、第一番目又は第二番目の発明において、前記焼き嵌め部が、前記ハブの前記ディスクの背面側の端部側に形成されて当該ハブの内径よりも小さい内径をなす薄肉部と、前記ハブの前記ディスクの正面側の端部側に形成されて前記薄肉部の内径よりも小さい内径をなす厚肉部とを備えていることを特徴とする。
【0011】
第四番目の発明に係るインペラは、円筒状をなすハブと、前記ハブの外周に同軸をなして設けられる環状のディスクと、前記ディスクの正面側に周方向に所定の間隔で複数設けられるブレードと、前記ハブと同軸をなして前記ディスクとの間で前記ブレードを挟み込むように当該ブレードに設けられる環状のシュラウドと、前記ハブの、前記ディスクの背面側の端部側の内周に突設された焼き嵌め部とを備えているインペラにおいて、回転に伴って前記焼き嵌め部に径方向外側へ向かって加わるモーメントを低減させるモーメント低減手段を有していることを特徴とする。
【0012】
第五番目の発明に係るインペラは、第四番目の発明において、前記モーメント低減手段が、前記ディスクの背面側と前記焼き嵌め部との間の前記ハブの外周に形成された切欠き部を備えていることを特徴とする。
【0013】
第六番目の発明に係るインペラは、第四番目又は第五番目の発明において、前記ハブが、軸方向に2つに分割されて、外周に前記ディスクを設けられると共に内周に前記焼き嵌め部を突設された基端部と、内周に焼き嵌め部を形成された先端部とからなることにより、前記モーメント低減手段をなしていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るインペラによれば、高速度で回転しても、焼き嵌め部が径方向外側へ向かうモーメントに抗して回転軸への嵌合を維持できるので、焼き嵌め部の浮き上がりを抑制することができ、回転軸に対して周方向や軸方向へ滑りを生じることなく取り付け状態をそのまま維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るインペラの第一番目の実施形態の概略構造図である。
【図2】本発明に係るインペラの第二番目の実施形態の概略構造図である。
【図3】本発明に係るインペラの第三番目の実施形態の概略構造図である。
【図4】本発明に係るインペラの第四番目の実施形態の概略構造図である。
【図5】従来のインペラの一例の概略構造図である。
【図6】図5のインペラの高速回転時の状態説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係るインペラの実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は図面に基づいて説明する実施形態のみに限定されるものではない。
【0017】
[第一番目の実施形態]
本発明に係るインペラの第一番目の実施形態を図1に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すように、円筒状をなすハブ111の外周の軸方向中程には、環状をなすディスク112が同軸をなして一体的に形成されている。前記ディスク112の正面側(図1B中、左側)には、当該ディスク112の径方向へ長手方向を向けるように配向された円弧状をなすブレード113が当該ディスク112の周方向に所定の間隔で一体的に複数突設されている。前記ブレード113の正面側(図1B中、左側)には、環状をなすシュラウド114が当該ブレード113を上記ディスク112との間で挟み込むように前記ハブ111と同軸をなして一体的に形成されている。
【0019】
前記ハブ111の外周と前記シュラウド114の内周との間には、前記ディスク112と当該シュラウド114との間に流体1を取り込む受入口115が形成されている。前記ディスク112の外周と前記シュラウド114の外周との間には、取り込んだ上記流体1を送出する送出口116が形成されている。
【0020】
前記ハブ111の、前記ディスク112の背面側(図1B中、右側)の内周には、当該ハブ111の、当該ディスク112の正面側(図1B中、左側)の内径よりも小さい内径をなす環状の焼き嵌め部117が一体的に突設されており、当該焼き嵌め部117は、当該ハブ111の上記ディスク112の正面側の端部側(図1B中、左側)が、当該ディスク112の背面側の端部側(図1B中、右側)よりも小さい内径となるように、すなわち、大きい焼き嵌め代となるように、内周面をテーパ状に形成されている。
【0021】
このような構造をなすインペラ100は、前記焼き嵌め部117を回転軸に対して焼き嵌めすることにより、当該焼き嵌め部117を介して前記ハブ111を回転軸に固定することができる。
【0022】
このようにしてインペラ100を取り付けた回転軸を回転させると、当該インペラ100は、前記ハブ111の軸心を中心にして回転することにより、前記受入口115から流体1を取り込んで、当該流体1を前記ディスク112と前記シュラウド114との間で前記ブレード113に沿って案内しながら前記送出口116から送出することができる。
【0023】
そして、回転軸が高速回転すると、重心位置の関係から、遠心力によって、前記インペラ100の前記焼き嵌め部117に径方向外側へ向かうモーメントやせん断力等が大きく加わるものの、当該焼き嵌め部117の、前記ハブ111の前記ディスク112の正面側の端部側(図1B中、左側)が、当該ハブ111の当該ディスク112の背面側の端部側(図1B中、右側)よりも小さい内径、すなわち、大きい焼き嵌め代となるテーパ面に形成されていることから、当該焼き嵌め部117の前記ディスク112側が前記モーメントや前記せん断力等に抗して回転軸への嵌合を維持することができる。
【0024】
したがって、本実施形態に係るインペラ100によれば、高速度で回転しても、焼き嵌め部117の浮き上がりを抑制することができるので、回転軸に対して周方向や軸方向へ滑りを生じることなく取り付け状態をそのまま維持することができる。
【0025】
[第二番目の実施形態]
本発明に係るインペラの第二番目の実施形態を図2に基づいて説明する。なお、前述した実施形態と同様な部分については、前述した実施形態の説明で用いた符号と同様な符号を用いることにより、前述した実施形態での説明と重複する説明を省略する。
【0026】
図2に示すように、前記ハブ111の、前記ディスク112の背面側(図2中、右側)の内周には、当該ハブ111の、当該ディスク112の正面側(図2中、左側)の内径よりも小さい内径をなす環状の焼き嵌め部217が一体的に突設されており、当該焼き嵌め部217は、当該ハブ111の上記ディスク112の正面側の端部側(図2中、左側)が、当該ディスク112の背面側の端部側(図2中、右側)よりも小さい内径となるように、すなわち、大きい焼き嵌め代となるように、当該ハブ111の当該ディスク112の背面側の端部側(図2中、右側)の内周に当該ハブ111の内径よりも小さい内径をなす薄肉部217aが形成されると共に当該ハブ111の当該ディスク112の正面側の端部側(図2中、左側)の内周に上記薄肉部217aの内径よりも小さい内径をなす厚肉部217bが形成されている。
【0027】
つまり、前述した第一番目の実施形態に係るインペラ100は、前記ハブ111の前記ディスク112の正面側の端部側(図1B中、左側)が背面側の端部側(図1B中、右側)よりも小さい内径となるテーパ状に形成した焼き嵌め部117を備えたが、本実施形態に係るインペラ200は、前記ハブ111の前記ディスク112の正面側の端部側(図2中、左側)が背面側の端部側(図2中、右側)よりも小さい内径となるように、上記背面側の端部側(図2中、右側)に大内径の薄肉部217a、上記正面側の端部側(図2中、左側)に小内径の厚肉部217bを段状に形成した焼き嵌め部217を備えたのである。
【0028】
したがって、本実施形態に係るインペラ200によれば、前述した実施形態の場合と同様な効果を得ることができると共に、前述した実施形態の前記焼き嵌め部117よりも容易に前記焼き嵌め部217を形成することができるので、前述した実施形態の場合よりも製造作業の容易化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0029】
[第三番目の実施形態]
本発明に係るインペラの第三番目の実施形態を図3に基づいて説明する。なお、前述した実施形態と同様な部分については、前述した実施形態の説明で用いた符号と同様な符号を用いることにより、前述した実施形態での説明と重複する説明を省略する。
【0030】
図3に示すように、前記ハブ111の、前記ディスク112の背面側(図3中、右側)の内周には、当該ハブ111の、当該ディスク112の正面側(図3中、左側)の内径よりも小さい内径をなす環状の焼き嵌め部317が一体的に突設されている。前記ディスク112の背面側と前記焼き嵌め部317との間の前記ハブ111の外周には、モーメント低減手段である切欠き部となる切欠き溝318が当該ハブ111の周方向にわたって形成されている。
【0031】
このような構造をなすインペラ300は、前述した実施形態の場合と同様に、前記焼き嵌め部317を回転軸に対して焼き嵌めすることにより、当該焼き嵌め部317を介して前記ハブ111を回転軸に固定することができる。
【0032】
そして、回転軸が高速回転すると、重心位置の関係から、遠心力によって、前記インペラ300の前記焼き嵌め部117に径方向外側へ向かってモーメントやせん断力等が加わるものの、前記ディスク112の背面側と前記焼き嵌め部317との間の前記ハブ111の外周に前記切欠き溝318が形成されている、すなわち、前記ハブ111の前記ディスク112側の重量が前記焼き嵌め部317側の重量よりも小さくなっていることから、当該焼き嵌め部317の当該ディスク112側に加わる前記モーメントや前記せん断力等を低減させることができるので、当該焼き嵌め部317の前記ディスク112側が当該モーメントや当該せん断力等に抗して回転軸への嵌合を維持することができる。
【0033】
したがって、本実施形態に係るインペラ300によれば、前述した実施形態の場合と同様に、高速度で回転しても、焼き嵌め部317の浮き上がりを抑制することができるので、回転軸に対して周方向や軸方向へ滑りを生じることなく取り付け状態をそのまま維持することができる。
【0034】
[第四番目の実施形態]
本発明に係るインペラの第四番目の実施形態を図4に基づいて説明する。なお、前述した実施形態と同様な部分については、前述した実施形態の説明で用いた符号と同様な符号を用いることにより、前述した実施形態での説明と重複する説明を省略する。
【0035】
図4に示すように、円筒状をなすハブ411は、基端部411a(図4中、右側)と先端部411b(図4中、左側)との2つに軸方向で分割されている。前記ハブ411の前記基端部411aの外周には、ディスク112が同軸をなして一体的に形成されている。前記ハブ411の前記基端部411aの前記ディスク112の背面側(図4中、右側)の内周には、焼き嵌め部317が一体的に形成されている。前記ハブ411の前記先端部411bの前記基端部411a側の内周には、前記焼き嵌め部317と同様な形状の焼き嵌め部417が一体的に形成されている。
【0036】
このような前記基端部411aと前記先端部411bとの2つに軸方向で分割された前記ハブ411によりモーメント低減手段を構成した本実施形態に係るインペラ400においては、上記ハブ411の上記先端部411bを回転軸に対して焼き嵌めした後に、上記基端部411aを回転軸に対して焼き嵌めすることにより、前記焼き嵌め部317,417を介して当該ハブ411の当該基端部411a及び当該先端部411bを回転軸に固定することができる。
【0037】
そして、回転軸が高速回転すると、重心位置の関係から、遠心力によって、前記インペラ300の前記焼き嵌め部117に径方向外側へ向かうモーメントやせん断力等が加わるものの、上記インペラ400は、前記ハブ411が前記基端部411a(図4中、右側)と前記先端部411b(図4中、左側)との2つに軸方向で分割されている、すなわち、前記ハブ411の前記焼き嵌め部317の前記ディスク112側の重量が小さくなると共に、重心位置が当該焼き嵌め部317寄りに位置するようになることから、当該焼き嵌め部317の当該ディスク112側に加わる前記モーメントや前記せん断力等を低減させることができるので、当該焼き嵌め部317の前記ディスク112側が当該モーメントや当該せん断力等に抗して回転軸への嵌合を維持することができる。
【0038】
したがって、本実施形態に係るインペラ400によれば、前述した実施形態の場合と同様に、高速度で回転しても、焼き嵌め部317の浮き上がりを抑制することができるので、回転軸に対して周方向や軸方向へ滑りを生じることなく取り付け状態をそのまま維持することができる。
【0039】
[他の実施形態]
なお、前述した第二番目の実施形態においては、前記薄肉部217aと前記厚肉部217bとの間を段状に連絡した焼き嵌め部217を備えたインペラ200の場合について説明したが、他の実施形態として、例えば、薄肉部と厚肉部との間をテーパ状に連絡するように当該間にテーパ面を形成することも可能である。
【0040】
また、本発明に係るインペラは、前述した各実施形態のみに限らず、各実施形態の技術的特徴を適宜組み合わせる、例えば、前述した第三番目の実施形態に係る技術的特徴と前述した第四番目の実施形態に係る技術的特徴とを組み合わせることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係るインペラは、焼き嵌め部の浮き上がりを抑制することができ、回転軸に対して周方向や軸方向へ滑りを生じることなく取り付け状態をそのまま維持することができるので、多段遠心圧縮機等を始めとして各種の産業に極めて有益に利用することができる。
【符号の説明】
【0042】
1 流体
100 インペラ
111 ハブ
112 ディスク
113 ブレード
114 シュラウド
115 受入口
116 送出口
117 焼き嵌め部
200 インペラ
217 焼き嵌め部
217a 薄肉部
217b 厚肉部
300 インペラ
317 焼き嵌め部
318 切欠き溝
400 インペラ
411 ハブ
411a 基端部
411b 先端部
417 焼き嵌め部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状をなすハブと、
前記ハブの外周に同軸をなして設けられる環状のディスクと、
前記ディスクの正面側に周方向に所定の間隔で複数設けられるブレードと、
前記ハブと同軸をなして前記ディスクとの間で前記ブレードを挟み込むように当該ブレードに設けられる環状のシュラウドと、
前記ハブの、前記ディスクの背面側の端部側の内周に突設された焼き嵌め部と
を備えているインペラにおいて、
前記焼き嵌め部の、前記ハブの前記ディスクの正面側の端部側の内径が、当該焼き嵌め部の、当該ハブの当該ディスクの背面側の端部側の内径よりも小さくなるように、当該焼き嵌め部が形成されている
ことを特徴とするインペラ。
【請求項2】
請求項1に記載のインペラにおいて、
前記焼き嵌め部が、前記ハブの前記ディスクの背面側の端部側の内径よりも正面側の端部側の内径を小さくするように、内周にテーパ面を形成されている
ことを特徴とするインペラ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のインペラにおいて、
前記焼き嵌め部が、
前記ハブの前記ディスクの背面側の端部側に形成されて当該ハブの内径よりも小さい内径をなす薄肉部と、
前記ハブの前記ディスクの正面側の端部側に形成されて前記薄肉部の内径よりも小さい内径をなす厚肉部と
を備えていることを特徴とするインペラ。
【請求項4】
円筒状をなすハブと、
前記ハブの外周に同軸をなして設けられる環状のディスクと、
前記ディスクの正面側に周方向に所定の間隔で複数設けられるブレードと、
前記ハブと同軸をなして前記ディスクとの間で前記ブレードを挟み込むように当該ブレードに設けられる環状のシュラウドと、
前記ハブの、前記ディスクの背面側の端部側の内周に突設された焼き嵌め部と
を備えているインペラにおいて、
回転に伴って前記焼き嵌め部に径方向外側へ向かって加わるモーメントを低減させるモーメント低減手段を有している
ことを特徴とするインペラ。
【請求項5】
請求項4に記載のインペラにおいて、
前記モーメント低減手段が、前記ディスクの背面側と前記焼き嵌め部との間の前記ハブの外周に形成された切欠き部を備えている
ことを特徴とするインペラ。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載のインペラにおいて、
前記ハブが、軸方向に2つに分割されて、外周に前記ディスクを設けられると共に内周に前記焼き嵌め部を突設された基端部と、内周に焼き嵌め部を形成された先端部とからなることにより、前記モーメント低減手段をなしている
ことを特徴とするインペラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−233410(P2012−233410A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−100477(P2011−100477)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【出願人】(310010564)三菱重工コンプレッサ株式会社 (45)
【Fターム(参考)】