説明

ウェブ取扱いプロセスおよび装置

本発明は、ウェブ材料(200)、例えばプラスチックフィルム、織物、不織布あるいは紙、等の実質的に連続するウェブ、またはこの種のウェブの部分あるいは部材の連続するウェブの取扱いのための方法および装置に関する。特定の実行において、他のプロセス工程がより容易にこれらのウェブ材料上で、あるいはこれらのウェブ材料によって実行されることができるように、それはこの種のウェブ材料(200)の動きを変更することに関する。特定の態様は、ウェブ材料の横方向の折り畳みの生成およびその他の材料とのウェブ材料(200)の組み合わせに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブ材料、例えばプラスチックフィルム、織物、不織布あるいは紙、等の実質的に連続するウェブ、あるいはこの種のウェブの部分あるいは部材の連続するウェブの取扱いのための方法および装置に関する。他のプロセス工程がより容易にこれらのウェブ材料上で、あるいはこれらのウェブ材料によって実行されることができるように、それはまた、この種のウェブ材料の動きを変更することに関する。特定の状況が、ウェブ材料の横方向の折り畳みの生成およびその他の材料とのウェブ材料(200)の組み合わせに関する。
【背景技術】
【0002】
横方向に延びる折り目ラインに沿った長さ寸法の実質的な延長部分を有する折り畳みウェブあるいは物品は、長い間、複数の業界セクタ、例えば織物セクタ、衛生あるいは医療セクタ、包装セクタあるいは製本/印刷セクタにおける難題であった。
【0003】
この種の横方向の折り畳みはこのように−都合のいい梱包のためにウェブあるいは部材あるいは物品を折り畳むように、適用されることができる。旋回ベルトシステムを用いて柔軟なあるいは繊細な物質、例えば洋品類品目の折り畳みが、[特許文献1]に記述されている。横方向の折り畳みは、また、構造上の特徴とすることができ、および、例えば使い捨ての吸収性の製品の場合、物品の機能に影響を与えることができ、例えば[特許文献2]を参照し、あるいは特にいわゆる「トレーニングパンツ」に対して、例えば[特許文献3]を参照されたい。
【特許文献1】US−B−05996861
【特許文献2】EP−A−0254700
【特許文献3】US−B−6726792
【0004】
連続的ウェブのCD折り畳みを、それに対してその他の材料を取り付けるために形成することが、[特許文献4]に記述されている。その中に、ウェブと接触する外部ケーシングを形成する個々の板を備えた、回転ホイールが開示される。セグメントが、ホイールの回転で2つの隣接した板の間の距離が変わるように、同じく、板の円周速度が最小値と最大値の間で変化するように、円形経路の軸のまわりに回転可能に取り付けられる。記述された実施態様において、これは板を拡張可能で回転可能なアームに固定することによって達成され、その全てが、第1の円の斜めの第2の円の中心に固定されて、回転可能に取り付けられる。連続ウェブが板に固定されることによって、ホイール上で動かされる場合、板の間の間隙が狭くなると、ウェブはループを形成し、および、間隙が広がると、これらのループは再びまっすぐ引っ張られる。このプロセスは、例えば、引き伸ばされたゴムを板と接触する領域に、しかし、たたんでしまっておく領域内にではなく、取り付ける特定のプロセス工程がウェブ上に実行されることを可能にする。横方向の折り畳みはまた、閉じた構造、例えばパンツタイプの物品を形成する場合、例えば[特許文献5]に、例えば不織材料からパンツなどの下着を生産する状況において記述されるように、あるいは、折り畳み外科用手術着用の用意を記述する、[特許文献6]に、あるいは使い捨ての上着に関する[特許文献7]に、記述されるように、物品のウェブの部分を互いに組み合わせることによって、使用されることができる。
【特許文献4】EP−A−0974323
【特許文献5】WO−A−97/28709
【特許文献6】US−B−06062444
【特許文献7】EP−A−01120054
【0005】
梱包の領域において、横方向の折り畳みは、例えば[特許文献8]に記述されるように、いわゆるフェスツーニングプロセスに使用され、材料のストリップが、往復動式キャリッジを用いてジクザグの形態で折り畳まれることによって梱包される。[特許文献9]において、フィルムがアンダーフォルダを用いて物品のまわりをくるまれるエレベータタイプパッケージラッピング機を使用する、異なる寸法の物品の梱包が開示される。
【特許文献8】US−A−2002/0046549
【特許文献9】US−B−5144787
【0006】
紙ウェブを三つ折りにするための折り畳み機が、[特許文献10]に開示され、のこ刃付きカッタードラム、のこ刃レシーバおよび折り刃付き折り畳みドラム、第1の折り畳みドラムおよび折り刃を使用する。折り畳みはさらに印刷および製本業界における重要なプロセス工程であり、例えば、[特許文献11]に記述され、第一および第二の接着性縁部がL字状のクランプを用いて本の脊骨のまわりに折り畳まれることを開示する。[特許文献12]において、シート束折り畳み装置が開示され、シートの束を一対の折り畳みローラの中に巻かれるようにし、それによってシートの束を折り畳む。この装置は、シートの束に巻くために通常の方向に、および、シートの巻き込み束を戻すために逆方向に、折り畳みローラの対を回転させるための駆動源を備えている。
【特許文献10】US−B−5165671
【特許文献11】US−B−6428260
【特許文献12】US−B−5876027
【0007】
全てのこの種のセクタにおいて、高い生産速度およびこれから以後はまた、ウェブの高い移送速度で製造することが望ましいが、しかし、留意すべきことは、ウェブの部分あるいは部材を折り畳む現在適用された技術が、概ねウェブ材料の縁部(例えば先導縁部あるいは折り畳み縁部)の自由な動きに依存し、例えば[特許文献13]を参照して、ここでは、使い捨てのおむつが、CD折り畳みされ、および、物品の端セクションが、1つが他のものの上に折り畳まれ、および、スロットアンドタブファスナシステムを用いて互いに接続される。しかし、先導縁部の自由な動きには、位置決めに関する大きい変動を引き起こす危険性があり、そして、この危険性は、生産速度の増加と共に強く増大する。
【特許文献13】US−B−6669618
【0008】
この種のプロセス工程中のウェブ速度は、ウェブ部分あるいは部材あるいはセクションの上で並列した働きを可能にするようにウェブ経路を分割するための手段を用いて、生産システムの産出に影響を与えることなく、低下されることができる。この種のウェブ経路分割手段は回転ホイールとすることができ、例えば、[特許文献14]に記述される。しかし、また、シェルセグメントを回転可能に動かすことが、それらの加減速フェーズにおいて適切に制御されることを必要とするので、この種の機械的解決策は、速度制約を引き起こす。
【特許文献14】US−B−6656312
【0009】
この種の機械的アプローチは、また ― よくあることだが ― 寸法を変更することおよび特に物品の長さ寸法を変更することに関するプロセス柔軟性が望まれる場合、困難を意味する。利用可能な最大の折り畳み寸法は、ハードウエア設計によって制限されるだけでなく、しかし、また、ウェブあるいはその部材あるいは部分の折り畳まれてない部分の寸法が、1セットのハードウエアに対して固定される。これから以後は、異なる寸法が製造される場合、回転ホイールの全部のハードウエアが交換されなければならない。
【0010】
本発明は、これらの課題に対して一態様において解決策を提供する。しかし、それはさらに、ここまで未解決の、あるいは、これまではCD−折り畳みを伴わないプロセスによって対処されてきた、ウェブ処理課題に対する解決策を提供する。この態様は、特に、特定のプロセス時間および、ウェブあるいはその部材あるいは部分の特定のセクションの、例えば別のウェブ材料であることができる、その他の材料に対してウェブあるいはその部材あるいは部分の他のセクションに対する、非常に正確な相対的な位置決めを必要とする、ウェブ処理プロセス工程に関する。この状況において、本発明は、ウェブ材料の非常に制御された動きに起因して特に適切である。これは、全体のウェブ経路速度と絶対値でおよび/または動きの方向で異なるウェブセクション速度に、ウェブ材料の異なるセクションを従わせることによって達成される。これは、ウェブ支持手段(例えば真空ベルト)とウェブ支持手段に対する駆動手段(例えばサーボ駆動装置などのプログラム可能な駆動装置)との組み合わせによって実現することができる。ウェブ経路分割手段(例えばウェブ経路内にループ化される回転ドラムあるいはホイール)は、ウェブのいくつかのセクション上であるいはウェブのいくつかの部材あるいは部分上で並列の働きを可能にする。
【発明の開示】
【0011】
本発明は、実質的に連続するウェブあるいは実質的に連続するウェブの部材の実質的に連続するシーケンスであることができる、ウェブ材料を取り扱うための方法および装置である。このウェブ材料は、ウェブ供給手段をプロセスセクション端点と接続するウェブ経路を有するウェブ取扱い装置上で動く。ウェブ材料は少なくとも第1および第2のセクションを備え、それによって、第1のセクションは、ウェブ経路に沿って、第2のセクションよりプロセスセクション端点の方へ向けられる。
【0012】
この方法は、以下の工程、すなわち、
a)ウェブ供給手段上にウェブ材料を準備する工程と、
b)ウェブ取扱い装置のフレームに対して全体のウェブ経路速度|v|でウェブ経路全体に沿ってプロセス端セクションの方へウェブ供給手段からウェブ材料を動かす工程と、
c)ウェブ経路全体に沿って配置され、かつ少なくとも第1および第2のウェブ取扱いセクションを備える、ウェブ経路分割手段を設ける工程であって、これらのウェブ取扱いセクションの各々が、セクションフレームおよびこのセクションフレームに接続されるウェブ支持手段を備え、このセクションフレームに対して移動可能な表面を有する、工程と、
d)ウェブ経路分割手段上でウェブ経路を、各々がウェブ取扱いセクションのうちの1つを貫く、少なくとも第1および第2のウェブサブ経路に分割する工程と、ウェブサブ経路に沿ってウェブ材料をウェブ取扱いセクションまで移送する工程と、
e)ウェブ取扱いセクションのウェブ材料を、
1)ウェブ材料の第1のセクションを、ウェブ材料の第2のセクションをそれに対して固定することなくウェブ支持手段の最初の接触領域内のウェブ支持手段の表面に固定し、
2)ウェブ材料の第1のセクションを、それに対して固定されたままにする一方、ウェブ支持手段の表面の速度を変更し、それによって、ウェブ材料の第2のセクションに対するウェブ材料の第1のセクションの相対速度を変更すること、によって取り扱う工程と、
f)それによって、ウェブ材料の少なくとも部分を、ウェブ支持手段の最初の接触領域から、ウェブ支持手段のあるいは更なるウェブ支持手段の動作領域に、移送する工程と、
g)任意選択で、ウェブ材料上で更なるウェブ取扱いあるいは処理工程を実行する工程と、
h)ウェブ取扱いセクションからウェブ材料を除去する工程と、
i)ウェブ取扱いセクションをウェブ取扱い工程d)ないしh)の反復実行に供する工程と、を含む。
【0013】
この方法は、ウェブ材料の横方向の折り畳みを形成するために、任意選択で例えばレポレロあるいはアコーディオンタイプの多重折りを形成するために、使用されることができる。
【0014】
この方法は、ウェブ材料の異なるセクションを互いに、あるいはその他の材料と結合するように、結合工程とすることができる、ウェブ処理工程を更に備えることができる。結合は、例えば接着あるいは溶接によって達成されることができる、実質的に永続的とすることができ、あるいは、結合は、好ましくはスロットアンドタブあるいはボタンタイプの、着脱可能な結合とすることができる。結合は、また、ウェブ材料の二次ウェブ材料との結合とすることができる。
【0015】
この方法は、使い捨ての衛生物品あるいは織物物品の製造のために、または包装プロセスのために、または印刷物の取扱いあるいは処理のために、特に有用である。
【0016】
更なる態様において、本発明はこの種のウェブ材料を取り扱うための装置であって、
i)ウェブ材料を供給するための、かつ、プロセスセクション端点の方へウェブ材料を移送し、それによってウェブ材料を全体のウェブ経路速度で搬送するためのウェブ経路を規定するための手段と、
ii)ウェブ供給手段とプロセスセクション端点との間に配置され、ウェブ経路を少なくとも第1および第2のウェブサブ経路に分割するためのウェブ経路分割手段であって、
iii)ウェブ材料を取り扱うためにウェブサブ経路の各々に対してウェブ取扱いセクションを備えるウェブ経路分割手段と、
iv)セクションフレームとこのフレームに接続される少なくとも一つのウェブ支持手段とを備える上記ウェブ取扱いセクションの各々と、を備え、上記ウェブ支持手段が、
a)ウェブ材料のセクションをこのウェブ支持手段に一時的に固定するためのウェブ支持手段表面と、
b)最初の接触領域および動作領域と、
c)ウェブ取扱いセクションのフレームに対してウェブ支持手段のウェブ支持手段表面の速度を変更し、それによってウェブ材料の少なくとも一部を最初の接触領域から動作領域に動かすためのウェブ支持駆動手段と、を有することを特徴とする装置である。
【0017】
ウェブ経路分割手段は、回転可能に取り付けられたドラムとすることができる。ウェブ支持手段は、実質的に継目なしの表面、好ましくはベルト、電動駆動手段、好ましくは電動サーボモータ、およびウェブ材料をウェブ支持手段に一時的に固定するための手段、例えば静電気あるいは機械的固定手段、あるいは好ましくは真空吸引手段、を有することができる。
好ましい実施態様において、ウェブ支持手段は、実質的に継目なしのベルトを備えたベルトシステムであり、ベルト支持ロール内に組み込まれた自由にプログラム可能な電動駆動手段を有する。この装置は、この種の部材の段積みでの配置のためのウェブ材料部材を収容するように適応される螺旋形ねじフィーダシステムをさらに備えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、ウェブ取扱いに関する。一般に用語「ウェブ」は、(一般に「x−方向」あるいは「長さ方向」として示される)1つの方向に、実質的に継目なしの、あるいは連続する任意の材料に関する。ウェブは、しばしば、しかし必ずしもそうではないが、ロール形状で保存され、供給され、あるいは使用され、および従ってまた、時には「ロール商品」を意味する。これらはそれで、言葉の厳格な意味においては「継目なし」ではないが、このx−方向のそれらの延長部分はその他の方向におけるよりかなり大きい。連続したロールあるいは他のバッチを結合することによって、(「スプライシング」)この種のウェブは、全ての実際的な目的に対して「継目なし」であるとみなされることができる。ウェブは、そのロールが出荷される場合、「バッチ」形状で搬送されることができ、あるいは、それらは、例えば、後述するように、ウェブがロールから繰り出される場合、「ウェブ経路」をたどることができる。
【0019】
しばしば、しかし必ずしもそうではないが、ウェブは、実質的に一様な厚さ(本願明細書において、「z−方向」として示される)、更にはx−方向の長さに沿った一定幅(本願明細書において、「y−方向」として示される)を有する。ウェブは実質的に一様な組成物であることができ、それらは材料の混合物であることができ、それらは例えば階層化される(異なる材料がz−方向に並置された位置に配置される)材料の複合物であることができ、および/または異なる材料のストライプ、または異なるあるいは様々な特性を有する材料(すなわち、y−方向に並置された位置に配置される)を備えることができる。
【0020】
ウェブの典型的な例は ― 何の制約も意味せずに ― プラスチックフィルムあるいは箔、織物、不織布、網、荒目地クロス、紙あるいはカートンである。
【0021】
本発明の状況の範囲内で、用語ウェブ材料は上記にて説明したように、連続ウェブに関するが、しかしまた、実質的に連続するシーケンスを形成する、この種の実質的に連続するウェブの部分あるいは部材にも、関する。この種の連続シーケンスが動かされる場合、それは「シーケンス経路」を形成し、それはまた、ウェブ経路とみなされる。例えば、ウェブ経路に沿って動かされる実質的に継目なしのあるいは連続するウェブが、ウェブの先導端の特定の長さを繰り返し切断することによって部材に分けられる場合、切断された部材の結果として生じるシーケンスは、その時なおウェブ材料が、それが切断される前に、連続ウェブがたどった経路の続きであるウェブ経路をたどる、とみなされるであろう。この形状のウェブ材料あるいは部分あるいは部材がウェブ経路をたどるので、それらはこのウェブ経路に沿った向きをなお有するが、それは例えばウェブ材料あるいはその部分あるいは部材を回転させるような場合には変えられることができる。ウェブ経路に沿ったシーケンスおよび向きは、ウェブ経路に沿ったシーケンスと向きのどちらもが規定されることができない「シート」から、個別部分あるいは部材の形状でウェブ材料を区別する。したがって、ウェブ材料の個別部分あるいは部材が、それらが、1つが隣のものの上に積み重ねられて段積みあるいはステープルを形成するユニットの中に移動される場合、それは、ウェブ材料でなく、しかし、むしろシートあるいは物品とみなされるであろうし、ウェブ経路はスタッカで終わるであろう。
【0022】
現在の状況の範囲内で、用語「ウェブセクション」はウェブ材料の形態的な領域を指し、それは互いに接続されており、かつ分割されずあるいは切断されていない。したがって、連続ウェブにとって、セクションは特定のウェブ支持手段と接触する領域あるいは特定の装置を貫く領域として規定されることができる。ウェブ材料が連続ウェブの部分あるいは部材のシーケンスから成る場合、これらの部分あるいは部材は、例えば1つのウェブ材料部材の前後のセクションのような、同じ部材あるいは部分に属することによって互いに接続されるセクションを備えることができる。
【0023】
ウェブ材料はしばしば、ウェブの幅が実質的にロールの幅を規定する場合、参照されるロール形状で、あるいは、それによってスプールの幅がウェブの幅より大きい、スプール上で供給され、そして、おそらくそれらのy−寸法に重なり合うとはいえ、ウェブの個々の層は隣接して配置される。ウェブ材料は、また、「フェスツーンされた」配置でボックス内に供されることができ、そこにおいて、1つの層が、単一の「アコーディオン」配置で、あるいは個々の層の間にy−方向の偏りを備えて、前のものの上へ折り重ねられる。
【0024】
ウェブ材料はそれらの意図された用途に関する特定の要件を満たす必要があるが、しかし、それらはさらに、取扱いを可能にするあるいは容易にするために特定の特性を満たすべきである。したがって、取扱いを可能にするために、ウェブは曲げ性あるいはたわみ性と同様に特定の最小の完全性を有するべきである。ウェブは、また、その搬送を可能にするために、例えば特定の最小のあるいは最大の摩擦特性、多孔性(すなわち通過する場合にガスの類の流体に対する抵抗)あるいは帯電性、などの特定の特性を満たす必要があるであろう。任意の材料が特定の固有の弾性を呈するにもかかわらず、それらがかなり延伸された後に実質的にそれらの元の寸法に戻すことを目的としない場合、ウェブはしばしば「非弾性」と称される。
【0025】
現在の状況の範囲内の「ウェブ取扱い」は、それが、主要な最終用途でなく、しかし、この種の最終用途あるいは更なるウェブ取扱い工程によりよく適するように、ウェブをそれぞれその特性を変更することを目的とする、ウェブ材料によってあるいはその上に実行される操作を指す。ウェブ材料は、この種のプロセスで、その独自性を緩め、そして ― 例えば別の材料あるいはウェブとの組み合わせで ― 別のウェブ材料の一部あるいは部分、またはその他の材料、例えば別々の物品あるいはシートになる可能性がある。
【0026】
この状況を例証するために、典型的な使い捨ての乳児おむつ製造の一部が考慮される。この種の用途に対する典型的なウェブ材料は、最終的物品の最も外部の材料を形成する(すなわち、意図された最終用途の間に、それぞれ、着用者および衣類の方へ向けられる)不織材料およびプラスチックフィルム材料である。これらの材料はロール形状で送達され、例えば、多数のその他の材料を用いるときと同様に互いに組み合わせられて、おむつ製造機に沿って全てを「取り扱われ」、なお、連続ウェブ複合物を形成する。
【0027】
ロール形状のこのプロセスに供給される更なる典型的なウェブ材料は、ユーザーによる完成した物品の閉止を可能にするために機械的固定材料(「フック」)と係合するように設計されているループ化された表面を有する材料である。このループ材料は、物品の外部表面上の比較的小さい領域だけを覆い、および、したがって、ループ材料の部材はその供給ロールから離され、そして、(例えば接着によって)外側プラスチックフィルムと結合される。したがって、この材料に対するウェブ取扱いは、巻き戻し、接着剤塗布への送出し、切断およびプラスチックフィルムへのその部材の施着を含む。次に、ループ材料は、例えばプラスチックフィルムなどの他のウェブ材料によってすでに形成された、複合物全体の一部である。
【0028】
結局、所望の材料が連続ウェブ複合物に追加され、個々の部材が切り離され、そして、折り畳みの工程を経る。この折り畳みの工程の間、個々の部材がなお特定のシーケンスでウェブ経路をたどるので、部材はなお「ウェブ材料」とみなされるだろう。しかし、一旦折り畳まれた部材が袋あるいはカートン内で段積みを形成するために結合されると、ウェブ経路は終結され、そして、この部材は「ウェブ材料」でなく、しかし、むしろ物品とみなされる。
【0029】
現在の状況に対して、「ウェブ取扱い」はウェブ材料の意図された最終用途に関しない操作を指し、かつウェブ処理工程および結合工程を含むことができる。フックおよびループ閉止要素を備える乳児おむつの製造の例を続けると、これらは、例えば折り畳みの工程の間か後に、「予め閉じた」おむつを形成するために製造プロセス中に互いに付着されることができる。現在の状況において、これはウェブ結合工程およびしたがって、ウェブ取扱いプロセス工程であるとみなされるだろう。しかし、フックとの結合が(例えば乳児へのおむつ物品の適用の際に)エンドユーザによって実行されるべき場合、それは本発明の状況の範囲内のウェブ取扱いでないであろう。
【0030】
この種の結合工程は別として、本発明の状況の範囲内のウェブ取扱いは、また、ウェブの処理を含む、すなわち、その特性あるいは寸法あるいは位置を一時的にあるいは永続的に変える状態にウェブあるいはその部分を従属させることも含むことができる。
【0031】
例えば密度、通気性、完全性、加工面粗さ、その他のような特性の変更は、例えば機械的作用、加熱あるいは冷却、化学反応の誘導、照射あるいは他の作用に従わせるなどの任意の適切な操作によって達成されることができる。それはまた、例えばスプレ塗装、コーティングおよびその他による、その他の材料との組み合わせを包含することができる。寸法の変更は、切断、圧縮、伸張およびその他の類の操作によって達成されることができる。一般に、この種の操作はまた、「変換」工程、例えば原材料を最終生成物に変更する工程、とも称されるが、しかし、「半完成の」あるいは中間の生成物を形成し、あるいは使用する場合もまた、このように称される。
【0032】
ウェブの位置の変更は、ウェブの特定のセクションあるいは部材あるいは部分の位置の変更に関する。これは、第2の収容ロール上へ巻き取られるために第1のロールから繰り出され、両方のロールが固定した基準系によって接続される、ウェブを考慮することによって説明される。ウェブ上の任意の特定の点を考慮すると、これらは、定常状態の下で第1のロールから第2のロールまで移動する場合、「ウェブ経路」と称する特定の経路を規定し、それによってさらに「全体のウェブ速度」、すなわちウェブの任意の点がこの経路に沿って移動する速度を規定する。ウェブの全体の動き、それぞれウェブ経路に沿ったウェブの点は、また、ここで第1のロールから第2のロールまで、時にはまた、「下流に」とも称する、全体の向きを規定する。「原材料」と「変換された」材料の差異に従って、全体の処理方向は原材料から変換されたものまでであるが、しかし、ウェブは非常に種々の方向、配向性あるいは速度でこの全体のプロセスに従うことができる。
【0033】
ウェブ経路は、一般に供給点を意味する始点から、完全な変換プロセスの終点であることができる、あるいは、より一般に特定の変換セクションの終点、すなわちプロセスセクション端点であることができる、終点まで、(ここで第1および第2のロールの両方を保持するフレームによって設定されることによって記述されるように)固定した基準系に対して直線である必要はない。ウェブ経路は、(例えば、ウェブのy−方向に実質的に平行のその回転軸を有するロールあるいはドラム上で動く場合)湾曲することができ、それは、(例えばこの種のロールのいくつかがウェブ経路に沿って斜めの配置であるならば)湾曲されたセクションとまっすぐなセクションの組み合わせ、などとすることができる。この種の「ウェブ経路偏向」は、ウェブのx−およびy−寸法で規定される平面の外である、すなわち一般に「上へ」あるいは「下へ」と称することができ、そして、また、全体の方向に戻ることができる(すなわち、反対側の向きを有する)。ウェブ経路偏向は、また、例えば偏向ロールがウェブ経路に対して角度をつけられた位置に配置される場合、全体の向き(すなわち基準系に対して)を変えることができる。したがって、この軸がウェブのx−y−平面と平行の平面に、しかし、ウェブ速度方向に対して45°の角度で、配置されるならば、(「偏向ロール」もまた元のx−y−平面と平行の平面に残す場合)ウェブ経路は右あるいは左に90°「方向転換」をする。
【0034】
ウェブ材料が全体のウェブ経路速度で移動する別々の部材あるいは部分を備える場合、特定の操作は、短い期間の間、部材の各々を加速することができ、そしてその後、部材は再び一定のウェブ速度で移動することができるが、しかしその時、間隔を置いて配置される(明らかに、なんらかの支持体、例えば別のウェブあるいは支持手段、例えば搬送ベルトあるいは支持ドラムを必要とする)。他の操作は、ウェブ材料の特定のセクションだけを加速するあるいは減速することができ、それによって材料上に張力を引き起こし、弾性的にあるいは可塑的に全体のウェブあるいはその部材あるいはそのセクションを引き延ばすことができる。この種のプロセス工程において、部材の「前部」(あるいは「先導」)セクション(すなわちウェブ経路に沿って更なる「下流の」部分)は、「後部」(あるいは「追従」)セクションより高速度で、移動することができる。
【0035】
ウェブの切断された部材は、例えば、そのZ軸のまわりに回転される場合、その向きを変えることができる。次いで、それは元のウェブ経路に沿って動き続けることができ(しかしその時、以前のサイド部分が、追従縁部および先導縁部を呈するであろう)、あるいはまた、その経路の向きを変えることができる。
【0036】
しばしば、ウェブ、その部分あるいはセクションを、特定のプロセス時間を必要とするプロセス工程にかけることが望ましい。この種のプロセス工程は、 ― いかなる制約もなしで ― 印刷、打抜き加工、または、接着剤固着あるいは溶接の類の結合操作、であることができる。例えば、ウェブ材料が切断されるかあるいは打ち抜かれるべき場合、これらのプロセス工程は、ある程度の時間を必要とし、それは数ミリ秒のオーダーであることができる。ウェブ材料が10m/secの全体のウェブ速度を有する場合、ウェブは数センチメートル切断あるいは打ち抜きするのに必要な時間の間に移動する。この種の動きが許容できない場合、相対速度差が減少されることができるかあるいはさらに除去されることができるように、操作がそれによって実行される工具が移動可能であることができる。
【0037】
この課題に対する更なる周知のアプローチは、ウェブ経路分割手段の使用であり、すなわち、ウェブ経路は実質的に同一のいくつかのプロセスユニットが同時に動作させられることができる個々のサブ経路に分割されるが、しかし、それは与えられた時間で異なる段階で動作させられる。これはウェブ材料の以降の部分または部材をN個の並列のウェブ経路に分配する軌道スイッチによって達成されることができ、ここで、個々のウェブ経路速度が全体のウェブ経路速度の1/N倍に減少される。このプロセス工程が実行されたあと、個々のウェブ経路は単一のウェブ経路を形成するために連結されることができ、全体のウェブ経路速度で移動する。この種のアプローチはしかし顕著なスペースを必要とし、それはしばしば生産ユニットにおいて利用可能でない。
【0038】
この種の軌道スイッチアプローチの代替物は、ホイールまたはドラム設計を使用する。[特許文献14]にて開示されたように、六角形のドラムが全て同じプロセス処理工程(およびそれだけ)を実行するための6個の並列のウェブ取扱いセクションを備える。このアプローチによって得られる時間は、軌道スイッチアプローチに関しての類似した関係で並列のユニットの数に依存する。
【0039】
同様に、すでに、背景の項において論じられたように、[特許文献4]に記載の装置を使用する場合、2つの隣接したシェルセグメントあるいはウェブ支持板の間のウェブのルーピングおよび折り畳みは、ウェブの折り畳まれてない部分に関する処理時間のある程度の延長を可能にするが、しかし主にこの設計の機械的制約に起因して約30%を超えない。このプロセスは、正弦波速度変化を全体のウェブ速度に重ね合わせることによって局所的ウェブ運動速度を変える。
【0040】
一般に、ウェブ取扱いプロセスは、ウェブ(複数のウェブ)を保持する、および/または駆動するおよび/または(再び)向きを定めるためのウェブ搬送手段を含む。この種のウェブ搬送手段に対する典型的な装置要素は、ロール、ドラム、ベルトまたは棒であり、それによって、ウェブはそれらの表面上に直接接触して動作されることができる。それによって、表面あるいは搬送手段とウェブとの間の相対速度差は実質的にゼロとすることができ(例えばロールあるいはドラムあるいはベルトが、ウェブ速度に等しい接線方向の表面速度を有する)、それは(例えば固定した棒の場合には)ウェブ速度に等しくなることができ、あるいは、それは任意の所望の相対速度とすることができる。
【0041】
ロールあるいはドラムのいずれかが、(例えばモータによって駆動されることによって)ウェブを駆動することができ、または(例えばブレーキ機能を有することによって)ウェブを減速させることができ、および/またはウェブ経路を偏向させる(例えば偏向棒)ことができる。接触は、(例えば、より高い摩擦が望まれるならばゴムロール、あるいは低い摩擦が望まれるならば棒鋼、を使用する場合)摩擦で支配されることができ、あるいは、他のプロセス工程が、接触に望まれるように影響を与えるためにとられることができる。
【0042】
本発明は、様々な技術分野におけるウェブ材料、同じくより特有の用途を取り扱うための新奇なプロセス構想および対応する装置を提供することを目的とする。このために、この開発は、本願明細書において下で記述されるように、それぞれのプロセス工程を可能にするように配置される、装置を含む。以下において、本発明は特定の装置を使用して説明され、例えば、それは使い捨ての吸収性物品のための製造工程において有用であろう。それが多くの異なる用途に適用されることができることは当業者にとって明らかであり、また、本願明細書において下でさらに詳細に述べられる。したがって、例えば付随する図に示されるある種の特有の態様に対する参照は、いかなる形であれ限定するとみなされるべきでない。
【0043】
特に明記しない限り、図は装置の断面または側面図の技術的要素の概略表示である。様々な図内の等しい数字は、同じ特徴または要素を指す。
【0044】
図1は、ウェブ供給手段210を描写することによって非常に概してこのプロセス構想を記述し、ウェブ供給手段210から、ウェブ材料がウェブ経路200に沿って、ウェブ経路を複数のウェブ取扱いセクション301、302...を貫く並列のサブ経路に分割するウェブ経路分割手段300の方へ、移送される。サブ経路は、再び結合されて共通ウェブ経路200を形成することができ、それに沿ってウェブ材料は、プロセスセクション端点900に到達し、そこから、それは更なるプロセスセクションへ持っていかれることができ、あるいは、ウェブ取扱いプロセスは終えることができる。矢印208は、ウェブ経路200上の全体のウェブ経路速度を示し、そして、矢印205は、ここでは左から右に、および、ウェブ供給手段からプロセスセクション端点の方へ、全体のウェブ経路方向を示す。
【0045】
図2に関して、この説明は、ウェブ材料を、連続ウェブの切断された部材の形状で横方向に(すなわちウェブ材料の幅を横切る折り目ラインに沿って)切断し、かつ折り畳む例示的なプロセスを図式的に参照する。
【0046】
図2Aは、鍵となる装置特徴、特にここで回転ドラムあるいはホイールの形状のウェブ経路分割手段300、を詳述する装置を示す。例証されたウェブ取扱いセクションは、ドラムセグメント304の形で図2Bの拡大図に示される。図2Cは、拡大図でのウェブ支持手段330を示す。図2Dは、これらがプロセスを通して動くにつれて、ウェブ部材のいくつかを描写することによってウェブ経路のより詳細を示す。
【0047】
したがって、例示的なプロセスは以下の装置を使用する以下の諸工程を備える:
1)全体のウェブ経路速度|v| 208で、ウェブ経路200に沿ってウェブ供給手段210からプロセスセクション端点900の方へ、例えばウェブ移送手段260によって移動される、実質的に連続するウェブ材料100を準備する工程。
2)ここで、ウェブ供給手段210とプロセスセクション端点900との間のウェブ経路200に沿って回転ドラムが位置し、ウェブ経路がドラムの外部表面の上を動くことができるように取り付けられる、ウェブ経路分割手段300を設ける工程。ドラム300は、ドラムの外部表面に向かって位置する実質的に同一のウェブ取扱いセクション301ないし306の所定の複数のセット(ここでは6)を備える。この装置は、ドラムに/からウェブを導くウェブガイド手段270と連続ウェブを連続したウェブ部材110、120、130、...に分割するために回転ナイフとすることができるウェブ分離手段265とを更に備えることができる。
3)ここで、3個のウェブ支持手段330、340、350で示される一つ以上のウェブ支持手段(図2Aおよび2Dで、これらはセクションの各々に対して示されるが、しかし、数字は1つのセクションに与えられるだけである)を備えたウェブ取扱いセクション301ないし306の各々を設ける工程。現在の説明において、ウェブ支持手段はベルト331、341および351、真空ボックス332、342および352、自由にプログラム可能なベルト駆動支持ロール333、343および353、自由支持ロール334、344および354を備えており、かつそれぞれのウェブ支持手段速度338、348および358で動作させられる真空ベルトシステムによって例証される。ウェブ支持手段はウェブ取扱いセクションに、および、したがって、図示していないセクション支持フレームによってドラムに、接続される。
4)ウェブ材料100を、ウェブ供給手段210からウェブガイド手段260を介してウェブ経路分割手段300の中に導き、かつ、ウェブ分離手段265による分離の後、第1のウェブ支持手段330上に導く工程。ウェブ支持手段速度|v|のいかなる変更も伴わずに全体のウェブ経路速度|v| 208と一致する接線の速度|vDt| 308で、ドラムが回転するにつれて、切断された部材はベルト331の上に真空吸引手段332によって保持される。ベルト331は、セクション支持フレームに対してウェブ支持手段速度|v| 348による移送の時間で動くことができる。したがって、ウェブは最初の接触領域335(図2Cを参照)内のウェブ支持手段330上に収容される。ドラム300が静止していた(すなわち|vDt|(308)=0)場合、そして、連続ウェブがいかなる速度変化もなしで全体のウェブ速度|v|(338)=|v|(348)=|v|(208)で個々のステーションの上を動くであろうことが想定されるならば、この領域は容易に視覚化されることができる。次いで、その時ウェブと接触するために外側に配置される全てのウェブ支持手段330、340は最初の接触領域335、345...でウェブと接触するであろう。ウェブ支持手段の表面領域の残りは、それで動作領域336、346、356に対応する。これらは、以下に説明されるように、相対速度のいずれかが変わる場合、ウェブがそれを通して移動する領域である。例えばウェブ支持手段350に対してここで描写される、ドラムの外側周縁に向けて配置されないウェブ支持手段は、何の最初の接触領域も持たないで、全てのこれらのウェブ支持手段は動作領域だけを有する。留意する必要があるのは、これらの最初の接触および動作領域が、ウェブ支持手段に対して静止していることである。以下に記述されるように、ウェブ支持手段が位置および/または寸法あるいは形状を変える場合、一次および二次領域はそれに応じて変わることができる。
5)ウェブがウェブ支持手段の速度v1,2(338、348)の任意の変化に従うことができるように、ウェブ部材110、120、...をウェブ支持手段の表面に一時的に固定する工程。
図2に略図を描かれたような構成を考慮すると、ウェブ材料112、122、132、...の第1の(先導)セクションは様々なウェブ取扱いセクション301、302、...内の第1のウェブ支持手段330に固定される。ウェブ材料118、128、128、...の第2の(追従)セクションは、様々なウェブ取扱いセクション301、302、...内の第2のウェブ支持手段340に固定される。
6)第1のウェブ支持手段330の速度|v| 338と第2のウェブ支持手段340の|v| 348との間の相対速度を変え、それによって、例えば追従セクション118、128、...に対して先導セクション112、122、...を遅らせることによって、ウェブ部材の前部セクション112、122、…と追従セクション118、128、...との間の速度差を形成し、それによって、第1と第2のウェブ支持手段330と340との間の間隙380内に、ウェブ材料の第1および第2のセクション115、125、…を接続する中央セクション内にループを形成する工程。
7)ループが、任意選択で、固定されていないたるみをさらに最小限に抑えるために、かつ適切なウェブ制御およびガイダンスを確実にするために、第3のウェブ支持手段350によってつかまれることができる。
8)任意選択で、ループが形成され、および/またはさらに処理された間に、あるいは後に、ウェブ材料上の更なる処理あるいは変換工程を適用する工程。図2Bにおいて、これは第1と第3のウェブ支持手段の間に配置される結合ツール400によって例証される、
10)ウェブ経路分割手段からウェブ材料を除去し、かつ例えばウェブガイド手段270経由でそれをプロセスセクション端点900に案内する工程。
【0048】
図2Dは、それがこのプロセスを通して移動する際のウェブ材料に焦点を合わせ、連続ウェブ100としてウェブ供給手段210から始め、第1のウェブ移送手段260およびウェブガイド手段270経由で、第1のウェブ取扱いセクション301まで移動し、そこで― 現在の例示において ― それは、ウェブ部材110、120、などに切断される。
ドラムの回転の際に−本実施例では時計回り−第1のものが処理される間、ウェブ材料の次の部材が次のウェブ取扱いセクションに供給される。表示の容易さのために、図2Dはウェブ分割手段に供給されているウェブ材料の6部材を有するスナップショットを示し、ウェブ切断された部材110は、すでにステーションから離れ、そして、部材120、130、140、150および160はそれぞれのウェブ取扱いセクション301ないし305の中で処理される(ステーション301は、空で示される)。この取扱いは、ウェブ供給手段210からプロセスセクション端点900までウェブの動きを概ね記述するために用いられる、全体のウェブ経路方向205をたどる場合に従われることができる。
【0049】
第1のウェブ取扱い動作が、ウェブ取扱いセクション306内のウェブ材料100に対して示され、そこで切断あるいは分離手段265が連続ウェブ100から部材を分割する。ウェブ切断された部材は、最初に第1のウェブ支持手段330と接触し、そして、ドラム300の更なる回転でまた第2のウェブ支持手段340とも接触し、そこで、それがそれらのそれぞれの最初の接触領域335および345の中で両方のウェブ支持手段をそれぞれ覆うウェブ切断された部材160として示される。接線の速度が全体のウェブ経路速度と一致するような速度で、ドラム300が回転する場合、第1および第2のウェブ支持手段速度はゼロであることができる。第1のセクション152および第2のセクション158を有するウェブ部材150を備えたウェブ取扱いセクション305に対して示されるように、第1および第2のウェブ支持手段330および340の間の相対速度は、ここで、第1のウェブ支持手段330を(全体のウェブ経路方向に対して)後方へ動かす、あるいは第2のウェブ支持手段340を前方へ動かすことによって、あるいはその両方によって、変更される。それによって、ウェブ材料の少なくとも部分−ここで第1および第2のセクションを接続する中央セクション−が、ウェブ処理セクション305に示すように、ここでループ155を形成することによって、最初の接触領域から動作領域に移動される。このループは、ウェブ取扱いセクション304により進展されて示され、その時、第1と第2のウェブ支持手段との間の間隙内に折り畳むループ145によって示される。本実施例において、それは、第1および第2のウェブ支持手段間の間隙から折り畳まれたループを遠ざけるために第1および第2のウェブ支持手段の速度および方向と一致することができる、第3のウェブ支持手段速度358で移動する、第3のウェブ支持手段350によってつかまれる。
【0050】
その時点で、図2D内のウェブ取扱いセクション303で、折り畳みの始めのウェブ部材130に対して、および折り畳みが第3のウェブ支持手段350上でさらに動いた場合、ウェブ部材130、に対して分かるように、横方向の折り畳みの生成が達成される。留意する必要があるのは、ウェブの先導および追従セクションは図に示すように同じ長さを有する必要はないことである。
【0051】
ウェブの折り畳みは、プロセスの主要な目的とすることができる。任意選択で、例えば、ウェブ材料と、それぞれその特定のセクションと、相互作用するために任意の適切な位置に配置されることができる任意選択のプロセス装置400によって示される、他のプロセス工程が実行されることができる。ウェブ取扱いセクション302に対して例証されるように、ウェブ部材120がその折り畳まれた状態にある場合、プロセス工程400が作動することができ、および、この処理工程は、第3のウェブ支持手段350上で折り畳まれ、かつ、保持する間に、前部あるいは後部セクション122および128あるいはその領域を互いに接着するための接着工程、または実質的に永続的にあるいは一時的にそれぞれの領域を接続するその他の適切な接着プロセス工程、を備えることができる。
【0052】
所望のプロセス工程がウェブ材料に実行されたあと、これらは、ウェブ経路偏向手段から除去されることができ、ここでウェブ切断された部材110に対して例証され、それがさらに処理されることができるかあるいは梱包されることができるところから共通ウェブ経路に沿って、ウェブガイド手段270およびウェブ移送手段260経由でプロセスセクション端点900まで移送されるように示される。
【0053】
任意選択のプロセス装置400に割り当てられることができるので、この例も長い処理時間の利点を示す。ウェブ経路分割手段を使用せずに、利用可能な時間は、全体のウェブ経路速度によって直接影響されるであろう。6個の並列のウェブ取扱いセクションにウェブ経路分割手段を適用することによって、時間は約6倍だけ増加する、そして、独立に移動可能なウェブ支持手段の使用は時間ウィンドウをかなりさらに広げる。
【0054】
上記の記述に対して使われたように、3個のウェブ支持手段の代わりに、図2Eにて図示したように、各々のウェブ取扱いセクションが1つの(第1の)ウェブ支持手段(330)だけを備えるならば、それは充分である。その速度が全体のウェブ経路速度に対して変えられる、例えば減速されるような(|v|<|v|)場合、ループはこのウェブ支持手段の上流を形成し、かつウェブ支持手段の適切な設計によって制御されることができ、それは、例えば図2Eに示すように、ベルトが三角経路の上で動くことができるように、更なるベルト駆動ロールを備えることができる。最初の接触領域335は、外側に面するように、そして、動作領域336はそれに対して直角に、向きを定められる。このループは、ウェブ支持手段330の動作領域内に形成することができ、そこで、それもまた例えば処理手段400によって処理されることができる。
【0055】
上記の記述において、ウェブ分割手段は実質的にドラム形状であり、そして、ウェブ材料は実質的に接線方向にまたは半径方向にそれに対して供給される、すなわち、ウェブ分割手段に供給されるウェブの長手方向は、ドラムの長手方向の軸に対して垂直であり、そして、ウェブ材料のx−y−平面は、この軸と平行して向きを定められる。これは、しかしこの場合である必要はない。図2Fは、ドラムに供給されるウェブのx−y−平面が、また、円筒型ドラムの円形のそれぞれ六角形の端平面に平行であることができることを例示する。この図は、さらに本発明の特に有用な用途を示し、そこにおいて、この取扱い工程は、この方向および配向性で、ウェブ材料部材が第1のウェブ支持手段330によって収容されることができる、ウェブ経路分割手段300に供給されることができる、ウェブ材料部材の回転である。ウェブガイド手段270が装置フレームに対して静止しているのに対して、ウェブ支持手段はドラムとともに回転する。ウェブ支持手段が要素270を通り過ぎるにつれて、ウェブ材料部材は、移送される。任意選択で、支持手段上へウェブ部材のまっすぐな移送を確実にするために、ウェブ支持手段330はそれらの最初の接触面に対して垂直な軸のまわりに回転可能に取り付けられることができる。この第1のウェブ支持手段は図2Eに示すものに類似した設計であり、すなわち、三角形状を示すように少なくとも3個の支持ロールの上で動くベルトを備える。最初の接触領域335は、したがって、ドラムの平面と平行であり、動作領域は、ドラム軸に沿ってそれに対して垂直である。したがって、ウェブ支持手段330上で90°で再配置された後に、ウェブ材料またはその部材は、例えばそれぞれのウェブ支持手段の真空吸引を変えることによって、第1のものと同じであるか類似した設計を有するが、しかし、90°だけ回転された位置に固定される、第2のウェブ支持手段340まで、移送されることができる。このウェブ支持手段は、その最初の接触領域345内にウェブ材料部材を収容し、そして、それを動作領域346へ搬送し、そこから、それが、例えば、この場合もまた真空ベルトシステム、あるいはウェブ材料部材上にしっかりと取り付ける充分な粘着性を備えたウェブとすることができる、ウェブ移送手段270によって除去されることができる。任意選択で、ウェブ支持手段330および340は各々互いに隣接して配置されることができる別個のウェブ分割手段に接続されることができ、そして、それは共通回転軸を有することができる。
【0056】
本発明の基本プロセス原則を概説したあと、以下は適切な装置を記述する。
【0057】
ウェブ供給手段は、ウェブを送達するための任意の装置とすることができる。したがって、それは、任意選択でスプライシング装置を含むことによって、折り畳まれるか「フェスツーンされた」実質的に継目なしの材料を含むロールあるいはスプール、カートンであることができる。代わりとして、ウェブ材料は別のウェブ処理プロセス工程からまたはウェブ成形工程から来ることができる。上記の記述が当初は実質的に連続的なウェブ材料を参照することによって原則を説明したが、ウェブ供給手段とウェブ処理手段との間に更なるプロセス工程が本発明に従ってあることができる。ウェブ材料がウェブ材料部材の実質的に連続するシーケンスとしてすでに送達されることができるように、これらのプロセス工程は分離工程を含むことができる。これらの部材はまた、その他の材料と組み合わせられることができ、それは他のウェブ材料とすることができる。概して、これらのウェブ部材は、(z−方向の)厚さをかなり超えるx−またはy−方向の延長部分をなお有する。
【0058】
ウェブ移送手段は、ウェブ経路に沿ってウェブあるいはその部材あるいは部分を動かすのに適している任意の装置とすることができる。典型的な装置は、移送ベルト、移送ドラムなどである。
【0059】
ウェブガイド手段は、ウェブ経路分割手段にウェブあるいはその部分あるいは部材を案内するのに適している任意の装置とすることができる。ここでまた、ベルトあるいはドラム、ロールあるいは棒が適していることができる。
【0060】
ウェブ経路分割手段は、複数のプロセス工程が少なくとも2つのウェブ取扱いセクション上で同時に実行され、それによって実行のために利用可能な時間を増やす、ことができるために鍵となる課題を有する。分割手段の線形配置は、継目板に類似したスイッチであることができ、それによって、ウェブ取扱いセクションは例えば互いに平行して、y−方向あるいはz−方向に、または両方に隣接して配置される。後者の場合、ステーションは次のものの後の1つの要素が適切なウェブガイド手段からそこに供給されるアレイを形成するであろう。同様に、ウェブ取扱いセクションは、水平軸タレット設計における様に、円形相対位置に平行して配置されることができる。より多くのウェブ取扱いセクションが含まれれば含まれるほど、より多くの時間がこれらのステーション上で実行されるプロセスの各々で利用可能である。ウェブ取扱いセクションは、好ましくは設計において等しい。
【0061】
相対的に高い全体のウェブ速度に特に適する好ましい実行(下記参照)は、ウェブ処理セクションを表す複数の繰り返しセグメントを有するホイールまたはドラム設計に関する。より多くのセグメントは、全体の生産スループットを低下させる必要なく、より長いプロセス時間を可能にする。好ましい実施態様において、セグメントの数はつりあい外れを回避することによってドラムの機械的設計を容易にするために偶数(2、4、6、...)である。セグメントの側面は、セグメントの外側円弧の方へ半径方向に外側にドラムの中心から延びる。セグメントのこの外側円弧は、全体のドラムと同じ直径を有する必要はなく、より大きなものを有することができ、−そして、これが無限大に到達すると、セグメントは三角形の形状およびドラムは多角形の形状を有する。セグメントの外部表面は、また、その他の形態または形状、例えば多角形、あるいは円弧セクションなどを備えた多角形の組み合わせとすることができる。
【0062】
ドラムは、寸法において広範囲にわたって変化することができる。幅は、ウェブ材料のものとすることができ、これがz−方向に向けられる軸のまわりに90°だけ回転させられる場合、それはその部材の元の長さとすることができる。ドラムの幅は、例えば、材料が、充分な(CD)剛性を呈する場合、あるいは他のガイド手段が設けられる場合、ウェブ幅より小さくなることができる。ドラムは、また、例えば、更なるプロセス工程を実行するための更なる装置を備える場合、より大きい寸法を有することができる。2つ以上のウェブがドラム上で並列して動くことができ、あるいは、2つのドラムがウェブを支持するために動作させられることができる。ドラムの直径は、一般的な設計原則(例えば重さ)によって、そして、ウェブ取扱いセクションのタイプおよび数によって実質的に決定される。ドラム直径は、ウェブ材料の幅の5またはさらに10倍とすることができ、あるいは約2mを超えることができる。ドラムは、好ましくは一定の速度で動作する、任意の従来の駆動手段によって駆動されることができる。必ずしもそうではないが、一般に、ドラムの断面は、回転を容易にするために中心点に対して対称である。必ずしもそうではないが、概して、ドラムは、鋼鉄、アルミニウムまたはその他のような金属から製造されるが、ただしまた、その他の材料、例えば組込形強化材構造の有無にかかわらず合成高分子、または、セラミックが単独であるいは共に使われることができる。ドラムは閉じたドラムとすることができ、あるいは、それはそれぞれの要素、例えば様々なウェブ支持手段がその上に取り付けられるフレームとすることができる。各々のセクションはそれ自体のフレーム構造を有することができ、または、いくつかあるいは全てのセクションが接合フレーム構造に接続されることができる。
【0063】
各々のウェブ処理セクションは、少なくとも1つの、概して10を超えないウェブ支持手段を備える。ウェブ支持手段は、可変の、かつ制御可能な表面速度で動作されることができ、そして、ウェブあるいはその部材がそれに一時的に固定されることができる、実質的に継目なしの連続表面を有する任意の適切な手段とすることができる。複数のウェブ支持手段が利用される場合、これらは同じ設計とすることができ、あるいは異なる設計を有することができる。ウェブ支持手段の第1の実施態様は、任意のプログラム可能な駆動手段あるいはモータによって駆動されることができる回転ドラムあるいはロールである。表面速度の迅速な変更を可能にするために、ドラムあるいはロールの全体の質量は減少されるべきである。ウェブ支持手段に対する第2の実施態様は、ベルトシステムであり、ベルト駆動ロールである第1のロール、および第2の、自由に動くロールの少なくとも上で動く継目なしベルトを備える。本発明の特定の用途において、ウェブ支持手段は常に一方向に動くのではなく、しかし、前方向−逆方向相互方式で動作されることができる。次いで、継目なしベルトシステムに対する同等の実施態様は、不連続なベルトシステムであり、それは、それに応じて一つ以上の自由なあるいは被駆動の支持ロールの上の一つ以上のプログラム可能な駆動手段、またはベルトを前後に動かすプログラム可能なプッシュプル手段(例えば油圧シリンダ装置)によって駆動されることができる。
【0064】
ウェブ支持手段はウェブ経路分割手段に、例えばドラムあるいはドラムを形成するフレームに、固定されることができる。ウェブ支持手段は、また、ウェブ経路分割手段に対して移動可能であるように配置されることができる。この種の可動配置は、(ウェブ経路のx−方向に沿って)前方におよび後方に、(ウェブ経路のz−方向に沿って)上方にあるいは下方に、または、(ウェブ経路のy−方向に沿って)横向きに、移動可能であることができるようにウェブ支持手段を参照することができる。ウェブ支持手段は、また、例えばウェブ経路のx−y−平面に対して角度を変えるために、回動可能に配置されることができる。また、ウェブ支持手段がベルトおよび支持ロールから成るシステムである場合、これらの支持ロールのいずれかがベルト経路を変えるに従って移動可能であることができる。全てのロールは、同じ直径または異なるものを有することができる。ロールは、また、調整可能な可変直径を有することができる。ウェブ支持手段は、また、これらのオプションの任意の組合せで移動可能とすることができる。
【0065】
ウェブ支持手段のために使用されるベルトは、特定のウェブの特性に適応される、任意の従来の移送ベルト材料とすることができる。ベルトの特性は、ウェブ材料が、任意の更なる補助、例えば摩擦による補助なしでそれに対して固定されることができるようなものとすることができる。好ましくは、ウェブ支持手段は、ウェブ保持手段、例えば機械的クランプを更に備えるか、あるいは静電気効果などを使用する。好ましい実施態様は、ウェブ移送手段の特定のセクション内に配置される真空ボックスを使用する。真空吸引領域は、また、支持ロールの少なくとも部分を延伸することができるか、あるいは含むことができ、それによってウェブ材料がウェブ支持手段に対する接触を緩める点を非常に正確に規定する。
【0066】
ウェブ支持手段のための駆動手段、すなわち、ドラムのためのあるいはベルト駆動支持ロールのための駆動装置は、好ましくは「自由にプログラム可能」であり、それは、本発明の状況において、その作動状態が、あらかじめ決定可能なシーケンスに従って変えられることができることを意味する。これは、ウェブ支持手段の完全動作ウィンドウにわたって実質的に任意の時点で、駆動手段の移動の速度および/または向きを変えるために電子インパルスを用いて達成されることができる。
【0067】
特に適切な駆動手段は、例えば、Animatics社(サンタクララ、CA、米国)から入手可能なスマートモータ(商標)SM 1720シリーズなどのサーボ駆動装置である。
【0068】
例えば1回転につき2000をこえる個々の設定点を設けることによって、この種のサーボ駆動装置は1回転内の角度位置と同様に巻数によって制御されることができる。それらが動作される速度に対して、それらも制御されることができる。それらは、いっそうさらに再現可能な上り傾斜およびストップ輪郭を有する。結果として、適切なプログラミングは非常に正確な動作を可能にすることができる。概して、駆動装置はコンピュータ(下位)ユニットによって制御され、それはまた、他のプロセス工程を制御することができる。
【0069】
この種の駆動装置が相当な表面速度で動作することができるが、ウェブ経路分割手段が利用可能なウェブ処理時間を増やすので、それらは必ずしも、全体のウェブ速度で動作しなければならないことはない。
【0070】
この種の駆動装置は、多くの実行に利用可能であるが、しかし、重要な特徴はウェブ支持手段の、しかし従ってまた、全体のウェブ取扱い装置の、コンパクトな設計を可能にするために最小限に抑えられるべきである寸法である。特に適切な実行は、一般に電気的に動作される、駆動機構すなわちモータ、そして、概して電子素子である制御ユニットが、駆動支持ロールのコア内に、あるいは、ウェブ支持手段のフレーム内に設計されるようなものである。
【0071】
本発明のプロセス構想は、その多種多様な基本的なウェブ取扱いプロセスまたは要素に適用されることができる。この種の取扱いプロセスは、特定の動作、あるいはウェブ材料がその他の材料、例えば他のウェブと結合される「結合工程」によってウェブ材料がこのように処理される「処理工程」とすることができる。もちろん、プロセスはこれらの工程の一つ以上のどちらか、あるいは各々を備えることができる。本発明の一部でない他のプロセス工程は、また、様々な組み合わせおよび置換に含まれ、かつ組み合わせられる。
【0072】
本発明に従う最も基本的な処理工程は、ウェブ材料の横方向の折り畳みである。以下に後述するように、例えば折り畳みの両方の側面のセクションを互いに結合することによって、CD−ループあるいは折り畳みが永続的に形成されることができる。例えば低速プロセス工程、例えば更なるウェブ処理工程が減速期間の間、実行されることができることは、また、したがって、一時的とすることができる。この種のプロセスの実施例は、材料の加熱、照射あるいは硬化およびその他を含むことができる。一時的なループを使用する更なる用途は、ハードウエア調整を必要とすることなく1台の装置における様々な長さのウェブ材料の処理であることができる。これは図3に例示され、それぞれ、第1、第2および第3のウェブ支持手段330、340および350および、ウェブ分離手段265および265’、を有するドラムの1つのウェブ取扱いセクション(さもなければ、図1において示されるように)だけを見本となるように示し、後者は、隣接したウェブ取扱いセクションのウェブ分離手段を示す。ウェブ取扱いセクションは全長501を有し、それは与えられたドラムのためにある。様々なウェブ材料長さを有するウェブ材料あるいはそのセクションが、例えば図3Cのウェブ処理装置400によって示されるように処理されるべき場合、ウェブ材料のセクションは、それぞれ第1あるいは第2のウェブ支持手段と第3のウェブ支持手段との間の間隙380および385の中に一時的に折り畳まれることができる。したがって、図3Bおよび3Cのループによって示されるように、ウェブは(図3Aに示すように)最初の接触領域335、345、355から動作領域まで搬送される。プロセス工程が実行されたあと、折り畳みは、図3Dに示すように、その元の完全な長さに、そして、動作領域336、346、356からウェブ材料を延伸するために解除されることができる。同様に、ウェブ材料はウェブセクション全長より小さい長さを有し、これらは、例えば図3BおよびCに示すように、第2のウェブ支持手段340の一部がウェブによって覆われないように配置されることができるが、ただし、何のループも間隙380内に形成されない。
【0073】
ウェブガイド手段(図3に図示せず)と第1の(そのうえ唯一の)ウェブ支持手段330との間にループを形成するために、1つだけの更なるウェブ支持手段がその時必要とされるように、適切に設計されたガイド手段がこの実施態様の第1のウェブ支持手段として機能することはできるが、第1および第2のウェブ支持手段を使用することが好ましい実施態様である。いっそうよりさらに、オプションのどちらかにおいてループが部分的に支持されず、潜在的に無制御の方法で動くので、例えば先の例に記述された第3のウェブ支持手段によってループを「つかむ」ことはいっそうよりさらに好ましい。これは、また、それを取り扱うのを困難にする特性を有するウェブ材料が高い生産速度でさえ首尾よく処理されることができるので、潜在的用途をかなり広げる。従来のプロセスにおいてかき乱すかまたは無制御の動きを経る、低い完全性あるいは剛性を有するウェブ材料に適用される場合、本発明は特に有利である。
【0074】
本発明はさらに、例えば、本願明細書において下記の応用実施態様No.4においてさらに例証されるように、多重折りを可能にする。図4は、図式的にウェブ材料が第1の、第2のおよび第3のウェブ支持手段(それぞれ330、340および350)を有する1つの取扱いセクションだけを呈することによって、3つの重複層を形成するために二回折り重ねられる「三つ折」プロセスを描写する。図4Aは、第1および第2のウェブ支持手段330および340の最初の接触領域表面をおおって当初は延伸するウェブ材料110を示し、本実施例において、その長さの約3分の1が第2のウェブ支持手段340上にあり、そして、3分の2が第1のウェブ支持手段330上にある。その時点で、第2のウェブ支持手段340の搬送方向は逆転し、それによってウェブの一部を第1および第2のウェブ支持手段の動作領域の上に移送し、それによって間隙380内にループを形成する。ループの形成は、ひだ縫い装置手段390で支えられることができる。ウェブ材料が第3のウェブ支持手段350と接触すると、その時、他のウェブ支持手段と同じ速度で一方向に、図3Bで右に移動し、ループは、この方向に移送される。ウェブ材料の先導セクション112が完全に内方へ折り畳まれて、第2と第3のウェブ支持手段の間の間隙に移送されると、両方が、それらの移動方向を逆転させ、従ってウェブ材料のより長い追従セクション118を、間隙380を通して第1と第3のウェブ支持手段の間の間隙385内に引っ張り、先導セクション112の上に横たわる、図3Cを参照されたい。ウェブ材料が完全に引き入れられると、折り畳みは完了され、そして、折り畳まれたウェブ材料は、図3Dに示すように、例えばウェブガイド手段270によって、排出されることができ、あるいは、さらに処理されることができる。
【0075】
前方あるいは後方運動またはウェブ支持手段の停止の適切な選択によって、図5Aに示すように、三つ折だけでなく、しかし、また、多重折りも、達成されることができる。それによって、端セクションは内側に(あるいは図5Bで示す「e−折り畳み」)または、外側に(あるいは図5Cのような「Z−折り畳み」)折り畳まれることができる。この種の折り畳みを達成するプロセスは、図6に例示され、そのために5つのウェブ支持手段330、340、350、360および370のセットを使用する。任意選択で、第1あるいは第2と第3のウェブ支持手段の間の間隙385の幅は、厚さの増加に合うよう調整されることができる。この種の多重折りの結果は、「レポレロ」あるいはコンサティーナ折りのように見えることができる。更なるプロセス変形において、「コンサティーナ」折りの折り畳み部分が同じ長さを持たず、しかし、例えば、図5Dに示されるように、一方のものが他方のより長い。
【0076】
それが折り畳まれたウェブ材料の様々な出口箇所、方向あるいは配向性を可能にするので、本発明は段積みプロセスとの横方向の折り畳みの工程の有利な組み合わせを可能にする。例えば、折り畳まれた後に、ウェブ材料(図4Dで分かるように)が半径方向にウェブ経路分割手段を出ることができ、かつ、ドラムに対する接線に平行のその長手方向の軸を有する少なくとも一つの螺旋形ねじフィーダの形状の搬送コンベヤ(図示せず)に入ることができる。回転速度およびそのねじフィーダのピッチがドラムの回転に合うよう調節されるならば、折り畳まれたウェブ材料が、ドラムからねじのコンパートメントの中に徐々に移送されることができ、そこからそれがさらに処理されることができる。コンベヤスクリューのピッチが減少されるならば、2つの隣接した折り畳まれたウェブ材料間のフィンの高さもまた減少されることができる、あるいは、フィンは終えることができるので、これは、それで、以降の折り畳まれたウェブ材料を積み重ねる容易な方法を提供する。この工程の終りで、折り畳まれたウェブ材料は互いに対して徐々に押圧されて、段積みを形成する。ウェブ支持手段および収容コンベヤスクリューの適切な配置は、例えば、これらが対称的に折り畳まれない場合、折り畳まれた物品の交互の向きを可能にする。このために、第1の折り畳まれたウェブ材料は第3のウェブ支持手段の左側の出口に向けられることができ、次の折り畳まれたウェブ材料はその反対側に出て、かつ、ねじフィーダの第2のねじ山に入ることができる。代わりとして、この構想は、特定のウェブ材料を1つの出口に、およびその他を別に、選択的に向けることによってプロセスストリームの分割を可能にする。それによって、分割は自由にプログラム可能な、依然として予め設定されたパターンに従うことができ、あるいは、それはオンライン生成された信号、例えば品質検査信号を使用することができる。
【0077】
本発明のさらに広い応用範囲は、ウェブ材料、あるいはそのセクションをそれ自体と、あるいはそれ自体の他のセクションと「結合する」ことに関し、それによって横方向のウェブ−折り畳みを達成するのに容易な利点を利用する。ここで、「結合」のプロセス要素は、少なくとも2つの部材、部分、セクション、などを隣接した配置にもたらす最初の工程を備え、そして、次いでこの相対的な配置を保持するための動作を実行する。これから以後は、本発明に従う結合の単純な処理例が、例えばひだ縫い装置手段390の位置で、ウェブ材料の追従セクション上に接着剤を塗布する更なるプロセス工程とともに、図4の状況にて説明したように、CD−折り畳みプロセスを考慮することによって説明されることができる。第1の結合工程において、接着剤がウェブ材料と結合され、そして、第2の結合工程において、ウェブ材料のセクションが互いに結合される。同様に、本願明細書において下記の応用例A−3に更に詳細に後述するように、図3の記述に従う折り畳まれたウェブ材料の前部セクションと追従セクションの両方が、ウェブ材料セクションの長手縁部で共に接着されるかまたは溶接されることができる。ノッチ部の中心セクションの長手縁部への切断で、それによって、このセクションの、接着されるか溶接された縁部を除去し、この結合されたウェブ材料は、横方向の折り畳みの隣に2つの開口およびウェブ材料の対向端部に更なる開口を備えた、パンツの形状を有するだろう。更なる変形例において、ノッチ部切断は、ウェブ材料がウェブ経路分割手段に到達する前に、行われることができる。
【0078】
本発明が高速(すなわち全体のウェブ経路速度)でさえ様々な部材またはセクションの配置にわたる精密制御を可能にする特定の利点を有するので、本願明細書において下で詳細に述べられるように(応用例A−3)、それは例えばスロット/タブ挿入などの新奇な結合動作を可能にする。
【0079】
ウェブ材料の様々なセクションの結合はまた、例えばセクションが機械的ストレスに耐えるために、あるいは特性に依存する「坪量」を増やすために補強されることになる場合(例えば応用実施態様C−3においてさらに説明されるように、例えば、吸収材料を備える積層体が、単位面積当たり増加した吸収性のために折り畳まれ、さらに巻きつけられて吸収材料を含む場合)、有利に使用されることができる。袋形(例えばティーバッグ)に折り畳まれるウェブ材料を密封することが使用されることができ、それは充填されても、されなくてもよい。本発明は、また、非常に使いやすい同じく汎用的なツールを別の材料とのウェブ材料の結合に対して提供する。この他の材料は任意の形状とすることができ、例えば、液体材料が適用される場合、立体的な物品が包まれる。他の材料がまた、ウェブ、スレッドで、あるいはシート形状である場合、特定の利点が本発明から生じる。現在の記述に対して、前述のように取り扱われるかまたは処理されるウェブ材料は、一次ウェブ材料とみなされ、それは、一次ウェブ材料と結合される前に、本発明に従って取り扱われても取り扱われなくてもよい、二次ウェブ材料と結合されることができる。したがって、一次ウェブは前述のようにCD折り畳みされることができ、そして、二次ウェブ材料はただ一次ウェブの上に置かれることができるか、あるいは、二次側は例えば二次ドラム上にCD折り畳みされることができる。2つ以上のドラムが使われる場合、それらの相対配置は任意の適切な方法で準備されることができ、例えば1つの共通回転軸あるいは平行軸を持つが、しかし、例えば高さにおいてオフセットされ、あるいは、それらの軸は直角を形成することができ、任意選択で、オフセットされることができる。
【0080】
一次および二次のウェブ材料は、例えば、両方が平行のウェブ経路を移動し、かつ、両方が「長手方向に」結合される、すなわち、一次ウェブ材料のx−方向あるいは長さ方向が二次ウェブ材料のx−方向あるいは長さ方向と整列配置される場合、同じ方向を有することができる。それによって、様々な「積層された」構造が形成されることができる、
【0081】
2次材料が一次ウェブ材料の一次x−方向に対して垂直なその二次のx−方向と結合される場合、本発明はまた特定の利点を示す。典型的な用途は、例えば本願明細書において下記の応用例A−6によりさらに詳細に説明されるように、二次ウェブ材料の収縮力が一次ウェブ材料の幅方向に作用するように、その長さ方向に引き伸ばされ、かつ横方向に一次ウェブ材料と結合される弾性的に伸長可能な2次材料の結合であるだろう。
【0082】
一般に、二次ウェブ材料は実質的に連続する形状で送達されることができ、そして、このように結合工程の間、実質的に連続な一次ウェブ材料と結合され、両方の材料は、その部材あるいは部分とすることができ、2つの材料は、実質的に同じ寸法を有することができるが、しかし、必ずしも有する必要はなく、両方の材料は同じ方向を有することができ(すなわちMDおよびCDが整列配置されている)、両方の材料は、平行の、あるいは非平行のウェブ経路に沿って移動することができる。結合は、1つの材料のセクションでできていることができるか、あるいは2つ以上の材料またはその部分あるいは部材によって作られることができる。
【0083】
結合は、また、完全な、あるいは一部の包装プロセスであることができ、それによって、ウェブ材料は、例えば梱包されるべき物品などの別の材料のまわりの梱包あるいはラッピング材料としての役目をすることができるか、または梱包された物品とすることができる。
【0084】
ウェブ材料がそれと結合されるべき他の材料は、多くの異なる方法を通して、例えばドラムの外側に対して接線方向にあるいは半径方向に、ドラム平面に垂直に、結合領域に供給されることができる。それは、また、ドラムの中心部分に供給されることができ、そこからそれがウェブ取扱いセクションの方へ半径方向に外側に動かされることができる。
【0085】
全体のウェブ経路からのウェブ運動の分離、および、関連する速度および結合された部分の正確な配置により、例えばボタン留め、縫合またはさらに結び目の形成などの、様々な他の結合技術の使用が可能になる。
【0086】
[応用例]
基本プロセスとしての本発明は、非常に多くの分野あるいは技術セクタにおける応用を可能にする。以下の具体的な応用例はこれを支持するが、しかし、いかなる意味においても限定されるとみなされるべきでない。もちろん、織物材料の梱包が包装と同様に織物取扱いの領域に一様に含まれることができるように、応用領域への分類は一義的であることはできない。
【0087】
[A−応用領域]:衛生物品
【0088】
衛生物品の製造、例えば乳児おむつ、女性の衛生物品または成人失禁用製品の類の吸収性物品において、多くのウェブが大量に様々な用途に使用され、かつ非常に高い生産速度で変換される。本発明は、この状況に特有の利点を提供する。
【0089】
使い捨ての、吸収性の物品は、概して薄い、柔軟な、液体不浸透性のバックシート、バックシート上の吸収パッドあるいはパネル、上に横たわる(すなわち使用中に着用者に向く)液体浸透性トップシートを含む。これらの構成部分の各々は、しばしば変換器と称される、構成部分を共に形成し、案内し、結合し、かつ固定する装置に、連続ウェブの形状で供給されることができる。使い捨ての吸収性物品のいくつかのタイプ、例えばおむつは概して、他の構成部分、例えば強化された封じ込めおよび漏れ耐性を提供する物品の股領域のゴムバンドを含む。他の特徴は、着用者に物品を固定するための接着剤コートのテープタブ、テープタブがしっかりと、そのうえ着脱自在に貼り付けられることができる着陸ゾーン標的テープ、あるいは高められた合いぐあいおよび快適さを提供する弾性ウエスト要素を含むことができる。様々な異なる機構が、完成した物品を形成するために上で議論された構成部分を結合するのに開発されたのに対して、主要構成部分が加工ラインに沿って動くように、連続ベースで物品を製造するために共に被制御動作のための加工ラインに沿ってこの種の機構を使用することが、好ましい。衛生的な物品に対する典型的な製造プロセスは、[特許文献15]に記述される。使い捨ての吸収性物品のインライン製造のためのシステムは、直線アレイで接合されることができる一連のモジュールを備えることができる。動作中に個々の機構は、例えば移動ウェブおよび物品の他の構成部分に連続的に動作するために電気モータを用いて連続的に実行される。本発明の好ましい実施態様において、ウェブ経路分割手段はそのようなモジュールを表すことができる。
【特許文献15】EP−A−589859
【0090】
また、この種の製造プロセスにおいて横方向の折り畳みを形成するためのドラムを使用するプロセスが、例えば、本願明細書において上で論じられた[特許文献16)]から公知である。これらの刊行物の一般的な教示がここにて組み込まれるが、以下の具体例は本発明の利点と同様に機能を明らかにする。
【特許文献16】EP−A−0974232
【0091】
[実施例A−1]
この例は、製造プロセスにおけるウェブ材料の処理に関し、それによって、処理は、主要な生産「レース場」において利用可能であるより、より長い処理時間を必要とする、すなわち、全体のウェブ経路速度Vはこのプロセス工程が適切に実行されるにはあまりに高速である。この種のウェブ材料は、布、例えば不織トップシートあるいはプラスチックフィルムバックシート、あるいは吸収性コアとのこれらの2つの要素の組み合わせであることができる。
【0092】
典型的な処理工程は、ウェブ材料への要素の取付けである。この種の要素に対する具体例は、例えば、漏れ防止手段(しばしばウエストシールドと称される)、あるいは使用の間、完了された物品の閉止を可能にするプラスチックシートとすることができる、プラスチックウェブ部材である。この種のシートは、周知の「カットアンドスリップ」ユニットによってロールから切断されることができ、かつ「打抜き加工」動作であるいは移送ロールを用いてウェブ材料に施着されることができる。この種のウェブ材料は、接着剤を用いてあるいは溶接適合性材料(例えばポリプロピレン不織布あるいはフィルム)によって貼り付けられることができる。この種の応用プロセスはしばしば例えば10ミリ秒を超える比較的長い処理時間を必要とし、それは最新の生産ライン上で10m/secを超える全体のウェブ経路速度で、容易に達成されることができない。
【0093】
これから以後は、ウェブ経路分割手段は例えばドラムの形状で図2に原則として示すようにウェブ経路の中に導入されることができ、それによって、処理時間をのばす。6つのウェブ取扱いセクションを備えたこの例に示すように、処理時間は6以上の倍数で増加する。好ましくは一定の速度で、ドラムが回転する。その周囲(すなわちウェブがドラムと接触するところ)の近くのドラムの接線方向の速度|vDt|は、好ましくは全体のウェブ速度|v|(あるいは「レース場」速度)である。柔軟なウェブ材料長さをドラム上で変換できることを可能にするために、図式的に図3に示される設計が適用されることができる。ピッチ(すなわち図3のウェブ取扱いセクション長さ501)は最も小さいサイズに合うよう調節されることができ、そして、より大きいサイズの余長は、任意選択で第2の(340)および/または更なる支持手段(350)を用いて、第1のウェブ支持手段(330)「の下に折り畳まれる」。ウェブ処理工程が例えばウェブ処理手段400によって実行されたあと、「折り畳まれた余長」は更なる処理のためにウェブ材料の全長まで引き抜かれることができる。
【0094】
ウェブ支持手段は、例えば真空吸引ボックスなどのウェブ固着手段を備えることができ、それによって、適切な吸引は実際に使用中にウェブ材料の当業者によって容易に調整されることができる。
【0095】
[実施例A−2]
この例は、連続ウェブあるいはその個別部分の処理に関する。図3の模式図が、説明のために使用されることができる。ウェブ材料の別々の部材が、処理装置400に対して適切な相対速度で操作されることができるように、第1の(330)、および/または第2の(340)および/または更なるウェブ支持手段(350)の相対速度および方向は予め設定され、処理装置400は支持手段のフレームに対して静止していることができる(例えばドラム上に固定し、その上に例えば、支持手段としての様々な真空ベルトが取り付けられる)。代わりとして、操作装置は支持手段の速度に対して相対的に静止していることができ、それによって装置とウェブ材料との間の相対的な動きを可能にしない動作を可能にする。この場合、図3Cで示す処理手段400はウェブ支持手段表面と平行の経路上に移動可能に配置されることができ、かつ先導セクション112が間隙380の中に引っ張られるならば左に、そして、先導縁部が間隙380から解放されるならば、右に動く。
【0096】
この例における処理工程は、加熱されたアンビルが層を結合するための複合物ウェブ材料に対して押圧されることができる熱エンボシングあるいは溶接プロセスとすることができる。熱伝導が行われることができるために、その間にアンビルが好ましくはウェブ材料に対して動かされない、ある程度の時間が必要である。
【0097】
[実施例A−3]
実施例A−2の特定の実行は折り畳まれたウェブ材料上の処理動作を実行することであり、特に、異なる折り畳まれた部分(例えば先導/追従端)の正確な登録が必要な、および/またはウェブ材料の部分は伸縮性をもたせている、すなわち収縮させる傾向を有する(あるいは伸縮化手段によって収縮される)。この種の動作は、例えば接着あるいは溶接、または大型のファスナ、例えばスロットアンドタブシステムを適用することによって、互いにウェブ材料の部分を結合することを含むことができる。
【0098】
具体例はウェブ材料の先端部追従部分の横の部分の横縁シーミングであり、それによって、閉じた構造を形成し、例えばパンツタイプ物品のウエスト部分を形成することができる。図7は、ウェブ取扱いセクション、例えば描写された図2の301…を図式的に示す。ウェブ材料部材は、各々のウェブ取扱いセクションがアンビル/ナイフシステムを備えるようにウェブ取扱いセクションに固定されることができる、アンビル/ナイフシステム265を用いて連続ウェブを切り離されることができる。代わりとして、ナイフあるいはアンビルのどちらかが、各々のウェブ取扱いセクションに固定され、そして、それがウェブ取扱いセクションの対応する物の各々と相互作用するために一度だけ必要とされるであろうように、対応する物がドラムのフレームに固定される。
【0099】
図7Bに示すように、ウェブ材料の部材は、第1および第2のセクションを互いに並置された位置に配置するように、支持手段340と350との間に折り畳まれる。支持手段は、少なくともその先導および追従セクションで、ウェブ材料の幅未満の幅(y−方向の)を有する(中心セクションでは、ウェブ材料幅は別個のプロセス工程での切断によって減少されることができる)。接着ロール400は、前後のセクションを互いに接着するために、それらがウェブ支持手段から外側に突き出すウェブ材料セクションと相互作用するように配置され、それによってパンツタイプおむつのウエスト領域を形成することができる所望の閉じた構造を形成する。この配列において、セクションがよく合わされ、したがって、非常に整った接着を可能にするように、前後のセクションは非常に制御された方法で配置されることができる。接着の後、例えばウェブガイド手段307(ウェブガイド手段307’は、隣接したウェブ取扱いセクションに属する)によって、ウェブ材料はドラムから引き出されることができる。
【0100】
互いに前後のセクションを永続的に接着する代わりに、これらは事前に付けられたスロットアンドタブファスナシステムを適用することによって接続されることができ、例えば、この種のシステムの概要に対して[特許文献13]から公知であり、それはここにて組み込まれる。図式的に描かれた図8を使用して、次に、この種のプロセス工程が本発明を用いてどのように実行されるかについて説明される。図8Eは図式的にウェブ材料の部材を描写し、それは、すでに後部/追従セクション118に取り付けられたスロット711およびすでに前部/先導セクション112に取り付けられたタブ712を備えた、ほぼ仕上げられた吸収性物品110であることができる。連続ウェブから始めて、物品は、例えば、ウェブ取扱いセクションのセグメントが典型的に示される、図8AおよびBに示す切断装置265によってすでに切断されることができる。課題は、追従および先導セクションが並置された位置にあるように、ウェブ部材を折り畳み、そして、スロット711を通してタブ712を挿入することである。これは、すでに説明されて、図8Bに再び示されるように、折り畳みの技術を適用することによって都合よく達成されることができる。図8Cは間隙領域380の拡大図(ウェブを除く)を表し、特に、それぞれ物品のタブおよびスロットが配置されるべき、すなわち、横に外側に配置されるべき(運動の方向に対して左および右)領域における、ウェブ支持手段340および330のベルト駆動支持ロール344および333を表す。この領域において、第2のウェブ支持手段344の支持ロールは円周方向溝703を有するように設計されているが、第1のウェブ支持手段の並置された支持ロール333がつまみの形のカム702を有するように設計されており、断面図を示す図8D、図8Cに示すその詳細を参照されたい。第1および第2のウェブ支持手段の駆動装置は、カムがタブを、溝703を覆うスロット要素711に突き通すように、ウェブのこの部分が間隙380を通過する場合、タブ要素710とカム702を同期させるようにプログラムされる。一旦タブが穴を通して挿入されるならば、次に折り畳まれて「予め固定された」物品はさらに処理されることができ、例えば、先に説明されたように段積み装置へ移動される。
【0101】
[実施例A−4]
図4に示されているように、この例は、ウェブ材料の横方向の折り畳みに関する。折り畳みより前のウェブ材料の寸法は変化することができ、更に、折り畳まれたウェブ材料の得られる寸法はハードウエア変更なしで非常に自由に規定されることができる。折り畳みは、一つ折りあるいは多重折りであることができる。折り畳みの方向(「内方へ」/外側に」)は、多重折りの全体にわたって同じであるかあるいは変化することができる。横方向の折り畳みは、長手方向の折り畳みと組み合わせられることができる。
【0102】
したがって、これは、非常に柔軟な折り畳みの機構を、使い捨ての吸収性物品の状況、例えば、三つ折りが所望の特徴であることができる乳児おむつに提供する。ウェブ分割手段、例えば図2にて説明したように、ドラムに送達される場合、ほぼ完了された物品が、実質的に展開されることができる、あるいは、長手方向の折り目ラインに沿って従来の方法ですでに折り畳まれることができる、連続複合ウェブ材料をなお形成する。したがって、典型的な乳児おむつに対して、前後の「耳」は内方へ折り畳まれることができる。ウェブ材料がドラムに到達すると、それは前述のように個々の部材の中にアンビル/ナイフシステム(図に図示せず)によって切断されることができ ― ウェブ支持手段のそれぞれ前方へのおよび後方への動きによって ― 図4にて図示するように、折り畳まれることができる。第3のウェブ支持手段350がウェブ材料との第1の接触で右の方へ動くと、おむつの前部/先導端は、内方へ折り畳まれ、図5Bに示すように「e−折り畳み」を形成する。さもなければ、左への動きは、端セクションを開いたままに残し、5C図に示すように「z−折り畳み」を形成するであろう。
【0103】
[実施例A−5]
実施例A−3あるいはA−4にて説明したように、折り畳みおよび/または前結合工程の後、別々のウェブ材料がドラムシステムを出ることができ、一般的な部分セクションにて説明したように、ドラムに対する接線に平行のその長手方向の軸を有するねじフィーダ装置によって取り上げられることができる。ねじフィーダのピッチをその長さにわたって変化させること、および、ねじフィンの高さを低下させることによって、以降の物品は、段積みが形成されるまで、互いにより近くに近づき、それは次いで、例えば梱包ステーションの方へ除去されることができる。これは、製造から物品を除去するための非常にゆるやかな手段を提供し、しばしば、折り畳まれた物品が、全体のウェブ経路速度Vでスタッカコンパートメントの中に「発射し」、そこでそれらが急に止められ、しばしば、変形またはさらに機械的損傷に結びつく、従来のスタッカシステムをこえる特徴的な利点を提供する。
【0104】
[実施例A−6]
この例示は、二次ウェブ材料との一次ウェブ材料の結合に関し、それによって、後者は一次ウェブ材料の経路と実質的に平行のウェブ経路または非平行の経路を有することができる。結合された材料は、異なる寸法および/または異なる程度の延性/弾性(伸び)を有することができる。それによって、二次ウェブ材料は「横方向の」配置で一次ウェブ材料と結合されることができる、すなわち、二次ウェブ材料の(元の)長さ方向は一次ウェブ材料の横方向に沿って延びることができる。任意選択で、二次ウェブ材料は弾性であることができ、かつ第1のウェブ材料と結合されると共に、延伸されることができ、それによって、横方向の収縮を一次ウェブ材料に与える。
【0105】
ここで、第1および第2のウェブ支持手段だけが必要とされることを除いては、本願明細書において上で記述され、そして、図2に描写されるものに類似した、第1のドラムが設計される。第2のドラムが、第1のドラムに対する回転の中心と一直線に整列配置される回転の中心で配置され、両方とも1つの軸上で、共同で駆動されることができる。1つのドラム上の各々のセグメントがもう一方のものの上に対応するセグメントを有するように、第2のドラムは第1のもの、特に同じセグメンテーション、と類似した寸法および設計を有することができる。
【0106】
この種の構成は図9Aにおいて手本となって描写され、図式的に上部に第1のウェブ支持手段1330および第2のウェブ支持手段1340を備えた第1のドラム810のドラムセグメントを示す。連続ウェブあるいは別々のウェブ部材のシーケンスであることができるウェブ材料1100は、図9Aで両方のウェブ支持手段の上に、すなわち最初の接触領域の上に、実質的に一直線に延伸する。図9Bおよび9Cにおいてウェブ材料は間隙1380の中に引き入れられ、それは第1のウェブ支持手段1330の移動の方向を逆転させることによって達成されることができる。図9Dにおいて、例えば第1のウェブ支持手段1330を元の方向(図で右側に)に加速することによって、ウェブ材料は再び一直線に引かれる。
【0107】
第2のドラム820が第1のものの背後に位置するが、図9 A−Dは2つのドラムの要素をそれらの真の幾何学的関係で示さない。したがって、第2のドラム820のセグメント2300は第1のドラム810のセグメント1300の下に描写される。但し、それはそれの背後に位置する。
【0108】
第2のドラム820のウェブ処理セクションは、1つのウェブ支持手段2330だけを必要とするが、しかし、これはウェブ経路の方向の変化、この例で90°、を可能にする。これを達成するために、連続ベルト2331は少なくとも3つの支持ロールの上を動き、図9Aの下部部分に示すように、その少なくとも1つ(2333)が、少なくとも2つの自由支持ロール2334と同様にプログラム可能に駆動される。したがって、第2のウェブ2100は左から来て、−それがウェブ切断ユニット2265によって部材2110に切断されることができたあと−、ウェブ支持手段2330上の方向の変更に従うことによって下方へ直角に回される。図9Bは、すでにこの種の位置へ移動されたそのx−方向長さ(あるいは二次ウェブ材料の長さ方向)に切断されたこのウェブ材料部材2110を描写する。図9Hは、これらがこの種のプロセス構成を通して移動するにつれて、プロセスの異なる段階でウェブの領域またはセクションを示すことによって斜視図で一般的な原理を例示する。
【0109】
その時点で、ウェブ支持手段2330は、ヒンジ点2339を接続することによって示されるように、軸のまわりに回転させられる。図9Cで、ウェブ支持手段2330が第1のドラムの中に回転し、かつその中に適合するように、この軸は第1のドラム上の一次ウェブのウェブ経路方向と平行であり、これは、回転の後でウェブ支持手段2330の頂側部を次に示すことによって示され、すなわち次にウェブ支持手段の駆動および自由支持ロールを、図9AおよびBに記載の断面または側面図によりむしろ平面図に示す。また、ウェブ材料部材2110がこの図に示され、ここで図9Bにおける寸法、すなわち、元の幅寸法、とは異なる寸法を有することによって示され、ここで、図9Bの元の切断長より小さく示される(図9Hも参照)。
【0110】
この回転はさらに図9EおよびFで例示され、それぞれ図9BおよびCに対応する簡略平面図を示す。図9Fにおいて、第1のウェブの折り畳まれた領域1115は見られることができず、そして、切断された部材2110が第2のドラムのウェブ支持手段2330上になお保持されて示され、次に、第1のドラムに係合するように示される。したがって、切断された部材2110およびウェブの折り畳まれた領域1115は並置された位置にあり、そして、結合手段1400(図9Cだけに示す)は次いで、例えば接着または溶接によって、ウェブ部材2110を一次ウェブの、ウェブの折り畳まれた領域1115に移送することができる。図9Gは、結合された、しかし、なお折り畳まれた複合物を例示する。
【0111】
図9Dは、第1のドラム810上のウェブが一直線に再び引かれたあとの状況を示し、そして、ウェブ支持手段2300は第2のドラムのその初期位置へ回転させられ、次の材料を収容する準備が整う。図9Hで分かるように、部材2110は次に、その元の長さ方向(すなわちそれが例えばロールから供給されたウェブ材料2100の方向)が次にウェブ材料1100を横切るように、向きを定められる。二次ウェブ材料が弾性特性を有する場合、これは特定の利点であることができる。次いで、これは引き伸ばされるか細長い状態でプロセスに供給されることができ、それは全てのプロセス工程の全体にわたって維持されることができる。それによって、これは横方向の伸縮性をウェブ1100に与える。
【0112】
[実施例A−7]
実施例A−4の更なる特定の用途(ウェブ材料の折り畳み)は吸収性コアにあてはまり、それは吸収性のウェブ材料の形状とすることができ、連続支持体層、例えば織物あるいは不織材料の間にはさまれる、粒状の吸収材料を備えることができる。
【0113】
この種の複合物の特定の長さが吸収性物品の中に挿入されるために切断される場合、典型的な課題はカットエッジでの粒子の損失に関する。この課題に対する解決策は、後部縁領域119に対して図10にて図示するように、内方へ切断された端部を押し込むために折り畳みの原理を使用する。このために、図10Aに示すように連続ウェブは第1および第2のウェブ支持手段の最初の接触領域に供給され、そして、分離手段265によって適切な長さに切断される。その後に、両方のウェブ支持手段はそれらの動きの方向を変え、そして、例えば第2のウェブ支持手段のロール344の領域内に真空によって保持されることによって、ウェブは第2のウェブ支持手段340とウェブガイド手段307との間の間隙387の中に引き入れられる。
【0114】
図10にまた例示される連続したプロセス工程において、様々な吸収性の領域が形成されることができる。製造の容易さのために、吸収性のウェブ材料が、例えば均一な坪量で吸収材料を分配することによって達成されることができる、単体面積あたり一定の吸収性を有することが好ましいであろう。吸収性物品に対する機能の観点から、しかし、他のものより高い吸収性を備えた領域を有することが、望ましいであろう。これは、図10の前部領域112に対して描写されるように、吸収性のウェブ材料を適切に折り畳むことによって達成されることができる。後端領域119が押し込まれたあと、第1のウェブ支持手段330の一つがその上にウェブの前部部分112によって保持されるが、第2のウェブ支持手段340の運動方向は逆戻りされる。したがって、吸収性のウェブ115の中心領域は間隙領域380に引き入れられ、それによってこの層およびしたがってこれらの領域の吸収性を2倍にする。一旦前部部分が完全に間隙に引き入れられるならば、図10Eで示すウェブ部材が形成される。
【0115】
[B−応用領域]:織物取扱い
【0116】
衣服製造は、数多くの革新が、衣服あたり労働および時間費用を減少するための努力においてなされてきたますます競争的な業界である。生産性を向上させるために、衣服生産の多くの側面が自動化された。例えば、衣服の片側に沿って縫い目を縫合するために自動化されたミシンを使用することは、一般的である。これを行うのに、適切な衣服部分が実際の縫合が行われる縫合ヘッドを通してこの部分を運ぶコンベヤ上に配置される。コンベヤ上の衣服部分の適切な設置および整列は、この種の自動化された機械の首尾良い動作のための主要な要件である。
【0117】
しばしば、衣服を形成するために組み合わせられるべき織物部材は段積みに配置され、そして、そのようなものとして現在の記述の状況において「ウェブ材料」とみなされないであろう。しかし、段積みの部材が例えばその時部材の実質的に連続するシーケンスを形成するためにベルトシステム上に配置される場合、これはその時現在の状況におけるウェブ材料とみなされるであろう。
【0118】
[実施例B−1]
上記の例示に説明されるように、単純な使い捨ての物品、例えば[特許文献6]にて説明したように、不織材料から作り出されることができる使い捨ての下着または外科的な手術着の生産は、本発明を使用することによって都合よく遂行されることができ、例えばサイドシーミングまたは横方向の伸縮化のために、衛生的な物品用の応用例に従う。
【0119】
しかし、より多くの利点がよりさらに複雑な物品に対して生じる。よく整った境界あるいはへりに到達するために、一つ以上の織物材料の様々な部分が前述のように適切な配置にもたらされることを必要とし、そして、例えば[特許文献17]に記述される自動ミシンが、結合手段として使用される。
【特許文献17】US−B−5174480
【0120】
本発明の教示はまた、[特許文献18]に記述されるように、複数ステーションシステムに容易に再使用されることができ、柔軟な被加工物が、移送手段、例えばロボットアームによって1つの加工ステーションからもう一つまで交換領域を経て移送される。現在の教示に従って、別個の加工ステーションが1つのウェブ取扱いセクションでの以降のプロセス工程によって実現されることができる。
【特許文献18】WO−A1−90/03739
【0121】
織物ウェブ材料に働くプロセス工程は、全体の機械フレームに対して静止している装置によって達成されることができる(およびしたがって、1つの装置が、以降のウェブ取扱いセクションに対する処理、例えばドラムの処理を適用することができる)。それはまた、ウェブ取扱いセクション上で静止していることができ、または、それは、例えば、それがウェブ材料に相対的に固定されるウェブ支持手段に沿って移動するように、ウェブ取扱いセクションに固定されるフレーム上で移動可能とすることができる。
【0122】
本発明の制御されたウェブ支持システムは、また、(例えば、[特許文献19]に記述される)特定のマスクを形成することを必要とせず、軽量で多孔質材料、例えばレースを取り扱うのに特に適している。例A−6に対する類似で、それは容易に織物物品に対する弾性要素の適用を可能にする。それはまた、織物材料および得られる衣服弾性を生成することができる、熱処理工程の適用を可能にする(例えば[特許文献20]の教示に従う場合)。
【特許文献19】WO−04/060092−A1
【特許文献20】US−A1−2003/041425
【0123】
織物業界のさらに別の課題は、ウェブ材料を、材料の所望の側面が別の材料の適切な対向する側面の方へそれぞれ「上方向へ」面しているように、回転させることにあてはまる。したがって、側面検出手段、例えば[特許文献21]に記載の光デバイスは、この種のウェブ部材材料が、「右側を上に」配置されたならば、第1から第2のウェブ支持手段に直接移送される信号を提供することができる。それがさかさまに回転されるべき場合には、ウェブ部材は(例えば第1のウェブ支持手段の表面上に固定されたままにとどまることよって)2つのウェブ支持手段の間の間隙に引き入れられるだろう。一旦追従縁部が間隙領域に到達するならば、これは第2のウェブ支持手段へ移送され、第1のものは動きのその方向に逆戻りし、そして、ウェブ部材は、その時「右側が上」の位置で、第2のウェブ支持手段上へ間隙から引き抜かれる。
【特許文献21】EP−A1−0374314
【0124】
[実施例B−2]
本発明によって解決されることができる特定の課題は、チューブ状織物を反転させることに関する。多くの織物物品は、実質的にチューブ状形、例えばズボンの脚、シャツのそで、ストッキング、などの要素を備え、例えば洋品類品目に関して[特許文献22]で、あるいは、縫合の後でシャツの袖を反転することに関して、[特許文献23]で対処されるような反転を必要とする。
【特許文献22】US B−05392970
【特許文献23】US−B−05628435
【0125】
管状要素の成形を反転工程と組み合わせることによって、本発明はこの種の課題に簡単な解決策を提供する。ウェブ支持手段の全体の構成は、第3のウェブ支持手段350が、(これらの図で示す方向および配向性によって)第1のウェブ支持手段330より上に配置されることを除いて、図1あるいは3に配置されるものに類似したように見え、そして、ウェブグリッパー手段398が間隙領域380の中に「下流の」向きにウェブ支持手段より上に延伸する心棒の先端に配置されるであろう−図11Aを参照されたい。ウェブグリッパー手段は、真空吸引410に接続される真空吸引先端とすることができる。
【0126】
チューブ状材料は、平坦なウェブ材料110から形成され、例えば前もってカットされた部材としてあるいは実質的に連続するウェブとして提供されることができる。現在検討された機構において、ウェブ材料は最初に第2のウェブ支持手段340によって取り上げられ、次いで第1のウェブ支持手段330まで下流に動かされる。長手方向の延長部分に延伸する縁部、ウェブ材料の両方および ―現在の記述に対して ― 第2のウェブ支持手段340の両方、それに対して、これらのウェブ材料が、予め形成された側面縁部を供給され、あるいは、その上で、側面縁部が適切に切断されることができる。第2のウェブ支持手段340上に搬送される間、例えば縫合、接着、溶接あるいは結合手段400によるその他の適切な結合機構によって、管状要素がこれらの縁部を結合することによって形成されることができるように、例えばガイド手段(図示せず)によって、対向縁部が接触するまで、側面縁部は上方に折り畳まれる。チューブ構造は、側部セクションが平行ならば、円筒形とすることができ、あるいは、側部縁部が、テーパーがついている場合、別の形状、例えば円錐形の形状とすることができる。
【0127】
ウェブグリッパー手段398が、結合装置の前の領域から、その時形成されたチューブ構造を通して、間隙領域380まで延伸する。このように形成されたチューブ状材料が間隙領域380の方へ第2のウェブ支持手段340によってさらに動かされる場合、例えば真空吸引によって、グリッパー手段はその先導縁部を固定する。第2のウェブ支持手段340からのウェブ材料移送を続けることで、材料は上方に膨張し、例えば真空吸引によって固定され、および任意選択で、ひだ縫い装置手段390によって、第1のおよび第3のウェブ支持手段330および350に、支持される。任意選択で、心棒の先端は結合手段と第1のおよび第3のウェブ支持手段との間で往復運動していることができ、従って、それに対して固着を容易にするために結合された管状要素をこれらのウェブ支持手段へより近く搬送する。図11Cで示す点で、第1のおよび第3のウェブ支持手段は第1のウェブ支持手段の半分の速度で動く。固着が、先導縁部がウェブグリッパー手段398によって保持されるウェブのバックホールド力で解放されるこの種のレベルにあるので、管状要素は、図11Dに示すように、反転され、保持、例えば真空410を解除すると即座に、さらに処理されることができる。
【0128】
第1および第3のウェブ支持手段は、グリッパー手段の先端でグリッパー点から、すなわち例証する図で右側に、ウェブ材料を遠ざけている。元のウェブ材料が実質的に連続する材料である場合、それは第1のウェブ支持手段上であるいはその前で適切な長さに切断されることができる。一旦ウェブ材料部材が完全に反転されるならば、グリッパー手段は固定された端部を解放し、そして、反対にしたチューブ状ウェブ材料はさらに処理されることができる。
【0129】
[実施例B−3]
例えば包装工程のあるいはその間の用意に対する、織物を折り畳む課題は、例えばシャツの状況で[特許文献24]に、リネンの状況で[特許文献25]に記述されている。[特許文献6]において、外科的な手術着に関して、特定の課題が対処され、それは、無菌の状態の下で容易に装着することを可能にする非常に特定の種類の折り畳みを必要とするだけでなく、物品の折り畳みを含む用意のための無菌の状態もまた必要とする。本発明は、例えば、[特許文献26]に、あるいは[特許文献1]に記述されるように、丸いカットエッジを形成して、折り畳む状況で比較的複雑な解決策と共にもたらされ、取り扱われた材料、繊細な洋品類材料は、特定でかなり複雑な従来装置およびプロセス構成を必要とする、この種の課題に単純で汎用的な解決策を提供し、そして、当業者は−本願明細書において記述されるような構想の導入で−容易に、この種の課題に対してだけでなく、類似したものに対してもまたウェブ支持手段およびそれらのそれぞれの必要なプログラムされた動きを整える。
【特許文献24】US−A−2001/050295
【特許文献25】US−A−2003/052141
【特許文献26】WO−00/035306A1
【0130】
本発明はまた、例えば、シャツの場合一般的に包装に使用される厚紙部材などの、物品サポート部材を含むと共に、ウェブ材料部材の折り畳みが実行されるのを可能にし、それは段積みからこのプロセスに、あるいはまた、例えばロールから、ウェブ材料として導入されることができる。後者のオプションにおいて、2つのより薄い材料が所望の剛性の積層体を形成するために結合される場合、物品支持手段の剛性は増加させることができる。衛生物品の状況において記述されたことに対する類似で、本発明はさらに織物物品の段積みの形成に適用されることができる。
【0131】
[実施例B−4]
織物業界において引き起こされる頻繁な課題は、好ましくは反復閉止および開放のためにだけでなく、しかしまた、結合されるかあるいは「閉じた」状態でエンドユーザに送達される、閉止要素の適用に関する。典型的な例は、ボタン、小穴、などに関し、衛生的な物品に対して記述された応用実施例A−3が、容易に再適用されることができる。また、例えば一般的な用語で[特許文献27]あるいは[特許文献28]に記述される、ファスナの用途は、本発明の特定の利点、すなわち、それぞれの材料を結合する場合、正確な登録配置を使用することができる。
【特許文献27】US−B−05138763
【特許文献28】EP−A2−00292110
【0132】
[実施例B−5]
さらに別の応用領域はここまであまり十分に開発されなかった技術に関し、すなわち、装飾的な蝶結びを形成する場合、蝶結び成形または結び目結束が例えば都合よく適用されることができ、例えば、[特許文献29]にさらに説明され、あるいは、対象物に実質的に継目なしの材料、例えば釣糸を組み合わせる場合、典型的な用途が、釣り装置に関する[特許文献30]に説明されており、あるいは、金属ホッチキス止の使用がしばしば望ましくないティーバッグに取り付けられる糸に関して、[特許文献31]に説明されている。この態様に対して、本発明が非常に正確な配置を提供し、応用例A−3のスロットアンドタブ固定に記述されるように、絡みあるいは蝶結び成形補助器具が容易に挿入されることができる。
【特許文献29】WO−A1−99/62363
【特許文献30】US B−6834894
【特許文献31】US A1−2004/0222634
【0133】
[C−応用領域]包装
【0134】
包装の領域において、本発明が多数の解決策を提供することができ、他にも理由はあるが、非常に制御された状態の下でウェブ支持手段の往復動式動きが、「上部」および「下部」表面のカバレージおよび更なるプロセス工程、例えば回転運動あるいは結合工程、例えば接着あるいは溶接を追加する潜在性を可能にするからである。
【0135】
[実施例C−1]
すでに先に開発されたように、本発明が、包装材として、しかしまた、包装されるべき商品としてかどちらか、繊細な、柔軟な、あるいは薄い材料の即座の使用および変換を可能にする。繊細な材料が例えば前述のように折り畳まれることによって包装の準備ができたあと、これらは、ここまで例えば[特許文献32]にて説明したように、比較的複雑な方法によって、積み重ねることができる。衛生領域の応用例に対して説明された原理を用いて、当業者は容易に、ウェブ支持手段が特定の段積みおよびラッピング要件に適合するよう手配するであろう。
【特許文献32】EP−A−00894725
【0136】
特に、弾力性があるか伸縮性をもたせた材料の状況、例えば、[特許文献33]に記述されるように、弾性体を備える積層体において、本発明によって、非常に単純な設計構成で包装との積層体の成形の直接の結合が、拡張されたあるいは引き伸ばされた状態の下で積層体を作成することができるが、しかし、包装の前にこの材料を弛緩させ、[特許文献8]に記述されるように、いわゆる「フェストゥーニング」プロセスの代替物をさらに提供する。
【特許文献33】WO−A1−00/044627、
【0137】
さらに別の例示的な用途が、相対的に圧縮可能な材料の梱包に関し、例えば[特許文献34]あるいは[特許文献35]に記述され、両方ともセルロースあるいは紙ナプキンの梱包および折り畳みに関する。これによって、本発明の利点により折り畳み工程の−そして、特に横方向の折り畳みの−段積みおよびラッピングとの直接の組合せが可能となる。制御された状態は、衛生的な状態の下の用途にも好都合であり、例えば食物包装に特に関連することができ、例えば[特許文献36]に記述され、あるいはもろい食品を包装するための機械的要求が多い設計に関する[特許文献37]に記述される。
【特許文献34】US−B−05459979
【特許文献35】EP−A1−00420071
【特許文献36】EP−A1−00482334
【特許文献37】US−B−0654669
【0138】
この種の場合に対して、本発明は、包装材料を様々なウェブ支持手段で案内されるようにさせることによって、包装された商品に発揮される圧力から独立して、包装された商品および包装材料の互いに対する正確な配置を可能にするだけでなく、しかしまた、ウェブ支持手段を互いから適切に間隔を置いて配置することによって、それは、実質的に圧縮のない包装された商品の案内を可能にしさえする。
【0139】
[実施例C−2]
実質的に連続するラッピングウェブ材料へのこの種の部材の個々の部材あるいは群の包装を考慮する場合、本発明の多目的機能がさらに例証されることができる。任意選択で例えば自動重量コントロールによる、検査および/または分類工程を含む、食物の部材の梱包に関して[特許文献38]において提起された課題は、例えば部材を、ウェブ形状で包装材料を運ぶ第1のウェブ支持手段に対して接線方向に供給することによって、あるいは部材を、ウェブ分割手段としてドラムの軸と平行の方向に挿入することによって、本発明によって容易に解決される。包装に対する共通の課題は、数品目の1つの群への組合せであり、例えば、タバコの積層化に関して[特許文献39]に、あるいは、商品の連続系列、例えば瓶あるいは缶を、例えば「6本入り」バンドルに組み合わせることに関して、[特許文献40]に記述される。このために、本発明は運動速度および/またはウェブ支持手段の方向の予め設定されたプログラミングの使用、同じくそれらの柔軟な配置によって容易に特定可能な解決策を可能にする。ウェブ材料からの適切な梱包材料の成形でさえ、例えば、ウェブ支持手段を、このように形成されたキャビティの中に部材を配置するように、形成装置、例えば深絞り装置と組み合わせることによって、本発明を用いて達成されることができる。
【特許文献38】US−A1−2002/189201
【特許文献39】EP−A1−00825113
【特許文献40】US−B−05699651
【0140】
[実施例C−3]
本発明のための特定のさらに別の応用領域は、閉鎖可能な梱包材料のその同時充填物との組み合わせられた成形に関する。この種の課題に対する典型的な解決策は、お茶あるいは浸出バッグ成形および充填物に関する[特許文献41]あるいは[特許文献42]に提示されている。本発明によれば、ティーバッグ材料の連続ウェブが第1および第2のウェブ支持手段の間に、ホットシーリングなどの従来の封止手段によって側面封止されることができる、その間の間隙内にループを形成するように案内されることができる。お茶あるいは浸出材料は、計量された連続ストリームであるいは個々に区別された小さい塊あるいは堆積で、例えば追加の支持手段経由で、任意の従来の手段によって供給されることができ、そして、ドラムに対して半径方向に、あるいは、接線方向に、圧縮空気作用で、あるいは重力によって、供給されることができる。一旦材料が側面密封された袋の中に配置されたならば、ウェブ材料は切断されることができて、例えば密閉によって、完全に閉じられることができる。具体例において、このバッグ成形は、例えば前述のように結び目を結ぶことによって、それに対して糸を取り付けることと組み合わせられることができる。
【特許文献41】WO−A1−04/054880
【特許文献42】US−B−05951452
【0141】
お茶あるいは浸出の粒状の材料の代わりに、半個体あるいはさらに液体材料がウェブ材料の袋に供給されることができる。任意選択で、例えばキャンディラッピングの場合に、材料はその上に凝固させることができ、あるいは、例えば一盛りパック用、例えば食品添加物用、例えばマスタード、油など、あるいは人的な洗浄、例えばシャンプーあるいは石鹸用に、実質的に液体のままとすることができる。
【0142】
[実施例C−4]
包装の分野の更なる応用領域、例えば、例示によって何の制約も意味せずに、可変長の物品あるいは商品を実質的に連続するウェブに梱包する領域は、当業者にとって直ちに明らかである。アイテム化された物品の梱包は、例えば、物品を梱包することと平行して、空気を充填された袋を形成し、そして、全てを適切なパック、例えばボックスあるいはカートンの中に挿入するなど、空気緩衝材の現場成形と組み合わせられることができる。
【0143】
[D−応用領域]印刷/製本
【0144】
本発明に対する特に適切な応用の更なる分野は、例えば製本、被覆、スリービング等、印刷製品の取扱いに関する。直ちに明らかなことは、ウェブ分割手段が、個々の工程に対する処理時間を、主要な「レース場」におけるより非常に長くすることを可能にし、そして、速度と方向の柔軟な組み合わせを形成する様々なウェブ支持手段が、材料の実質上任意の所望の組み合わせあるいは配置を可能にすることである。それ自体を印刷することさえ、それぞれのウェブ材料、例えば印刷用紙が機械的に処理される間に、例えば適切な寸法に寸法決めされるか、あるいは向きを定められること、あるいはその他によって、なされることができる。このように処理されて用意された印刷ウェブ材料部材は、例えば他の印刷封筒あるいはプラスチックフィルムラップ等であることができる、梱包工程に直接供給されることができる。同様に、適切に分類された印刷物の段積みが、例えば接着あるいは縫合および/または脊骨挿入との組み合わせによって、完成した本を形成するために組み合わせられることができる。この場合、ウェブ材料から作られる一連の段積みは、また、ウェブ材料部材の実質的に連続シーケンスとみなされることができる。
【0145】
[E−他の領域]
上記の例示は、いかなる形であれ限定するとみなされるべきでなく、しかし、当業者に、さらに他の領域および分野における応用にどのように取り組むべきかについて教示する。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】概略プロセス構想。
【図2A】概略装置見取図。
【図2B】図2Aのウェブ取扱いセクションの拡大図。
【図2C】図2Aのウェブ支持手段の拡大図。
【図2D】ウェブ材料を含む図2Aに記載の装置の図。
【図2E】ウェブ取扱いセクションあたり1つだけのウェブ支持手段という場合のウェブ取扱いセクションの拡大図。
【図3】A−Dは非永続的なCD−ループを形成することによってウェブを取り扱うための模式図。
【図4】A−Dはウェブ部材を三つ折りにするための模式図。
【図5】A−Dは多重に折り畳まれたウェブの例の模式図。
【図6】A−Dはウェブ部材を多重に折り畳むためのプロセスの模式図。
【図7】A−Dはウェブ取扱いのためのプロセスの模式図。サイドシーミング。
【図8】A−Eはスロット−アンド−タブファスナを使用するためのプロセスの模式図。
【図9】A−Hは横方向の弾性化を適用するためのプロセスの模式図。
【図10】A−Eは吸収性物品の多重折りコアのためのプロセスの模式図。
【図11】A−Dは管状要素を逆転するためのプロセスの模式図。
【符号の説明】
【0147】
100ウェブ材料
110、120、130、140、150、160ウェブ部材
112、122、132、...ウェブ材料
115、125、…第1および第2のセクション
118、128、128ウェブ材料
119後部縁領域
130ウェブ部材
145ループ
150ウェブ部材
152第1のセクション
155ループ
158第2のセクション
160ウェブ切断された部材
200ウェブ経路
208全体のウェブ経路速度
205全体のウェブ経路方向
210ウェブ供給手段
260ウェブ移送手段 ウェブガイド手段
265、265’ウェブ分離手段
270ウェブガイド手段 ウェブ移送手段
300ウェブ経路分割手段
301、302、303、304、305、306ウェブ取扱いセクション
304ドラムセグメント
307、307’ウェブガイド手段
308接線の速度
330、340、350ウェブ支持手段
331、341、351ベルト
332、342、352真空吸引手段
333、343、353ベルト駆動支持ロール
334、344、354自由支持ロール
335、345、355最初の接触領域
336、346、356動作領域
338、348、358ウェブ支持手段速度
380、385間隙
387間隙
390ひだ縫い装置手段
398ウェブグリッパー手段
400プロセス装置
410真空吸引
501ウェブ取扱いセクション全長
702カム
703円周方向溝
710タブ要素
711スロット
712タブ
810第1のドラム
820第2のドラム
900プロセスセクション端点
1100ウェブ材料
1115折り畳まれた領域
1300セグメント
1330第1のウェブ支持手段
1340第2のウェブ支持手段
1380間隙
1400結合手段
2100第2のウェブ
2110部材
2265ウェブ切断ユニット
2300ウェブ支持手段
2330ウェブ支持手段
2331連続ベルト
2334自由支持ロール
2339ヒンジ点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ材料は、実質的に連続するウェブあるいは実質的に連続するウェブの部材の実質的に連続するシーケンスであり、
ウェブ取扱い装置上で、前記ウェブ取扱い装置が、ウェブ供給手段をプロセスセクション端点と接続するウェブ経路全体を有し、
前記ウェブ材料は、接続される少なくとも第1および第2のセクションを備え、前記ウェブ経路全体に沿って前記第2のセクションより前記プロセスセクション端点の方へ向きを定められる前記第1のセクションと間隔を置いて配置される、ウェブ材料を取り扱う方法であって、
以下の工程、すなわち、
a)前記ウェブ供給手段上に前記ウェブ材料を準備する工程と、
b)前記ウェブ取扱い装置のフレームに対して全体のウェブ経路速度|v|で前記ウェブ経路全体に沿って前記プロセス端セクションの方へ前記ウェブ供給手段から前記ウェブ材料を動かす工程と、
c)前記ウェブ経路全体に沿って配置され、かつ少なくとも第1および第2のウェブ取扱いセクションを備える、ウェブ経路分割手段を設ける工程であって、
これらのウェブ取扱いセクションの各々が、セクションフレームおよび前記セクションフレームに接続される少なくとも一つのウェブ支持手段を備え、前記セクションフレームに対して移動可能な表面を有する、工程と、
d)前記ウェブ経路分割手段上で前記ウェブ経路を、各々が前記ウェブ取扱いセクションのうちの1つを貫く、少なくとも第1および第2のウェブサブ経路に分割する工程と、前記ウェブサブ経路に沿って前記ウェブ材料を前記ウェブ取扱いセクションまで移送する工程と、
e)前記ウェブ取扱いセクションの各々の中の前記ウェブ材料を、
1)前記ウェブ材料の少なくとも前記第1のセクションを、ウェブ支持手段の表面に対して前記ウェブ材料の前記第2のセクションを固定することなく、前記ウェブ支持手段の最初の接触領域内の前記ウェブ支持手段の前記表面に固定し、
2)前記ウェブ材料の少なくとも前記第1のセクションを、それに対して固定されたままにする一方、前記ウェブ支持手段の前記表面の速度を変更し、それによって、前記ウェブ材料の第2のセクションに対する前記ウェブ材料の前記第1のセクションの相対速度を変更すること、によって取り扱う工程と、
f)それによって、前記ウェブ材料の少なくとも部分を、前記ウェブ支持手段の前記最初の接触領域から、前記ウェブ支持手段のあるいは更なるウェブ支持手段の動作領域に、移送する工程と、
g)任意選択で、前記ウェブ材料上で更なるウェブ取扱いあるいは処理工程を実行する工程と、
h)前記ウェブ取扱いセクションから前記ウェブ材料を除去する工程と、
i) 前記ウェブ取扱いセクションを前記ウェブ取扱い工程d)ないしh)の反復実行に供する工程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ウェブ材料の横方向の折り畳みを形成するために使用される、請求項1に記載のウェブ材料を取り扱うための方法。
【請求項3】
任意選択で、レポレロあるいはアコーディオンタイプの、多重折りを形成するために使用される、請求項2に記載のウェブ材料を取り扱うための方法。
【請求項4】
ウェブ処理工程を更に備える、請求項1ないし3のいずれかに記載のウェブ材料を取り扱うための方法。
【請求項5】
前記ウェブ処理工程が、前記ウェブのセクションあるいは領域の、前記ウェブの別のセクションあるいは領域との、あるいは別の材料との、結合のための、結合工程である、ことを特徴とする請求項4に記載のウェブ材料を取り扱うための方法。
【請求項6】
前記結合が、好ましくは前記ウェブ材料の接着あるいは溶接によって、実質的に永続的である、ことを特徴とする請求項5に記載のウェブ材料を取り扱うための方法。
【請求項7】
前記結合が、好ましくはスロットアンドタブあるいはボタンタイプの、着脱可能な結合である、ことを特徴とする請求項5に記載のウェブ材料を取り扱うための方法。
【請求項8】
前記ウェブ結合工程が、前記ウェブ材料の二次ウェブ材料との結合を含む、ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のウェブ材料を取り扱うための方法。
【請求項9】
先行する請求項のいずれかに記載のウェブ材料を取り扱うための方法であって、使い捨ての衛生物品あるいは織物物品の製造における、あるいは包装プロセスにおける、応用のための、あるいは印刷物を取り扱うかあるいは処理するための、方法。
【請求項10】
実質的に連続するウェブあるいは実質的に連続するウェブの部材の実質的に連続するシーケンスであるウェブ材料を取り扱うための装置であって、
前記装置が、
i)前記ウェブ材料を供給するための、かつ、プロセスセクション端点の方へ前記ウェブ材料を移送し、それによって前記ウェブ材料を全体のウェブ経路速度で搬送するためのウェブ経路を規定するための手段と、
ii)前記ウェブ供給手段と前記プロセスセクション端点との間に配置され、前記ウェブ経路を少なくとも第1および第2のウェブサブ経路に分割するためのウェブ経路分割手段であって、
iii)前記ウェブ材料を取り扱うあるいは処理するために前記ウェブサブ経路の各々に対してウェブ取扱いセクションを備えるウェブ経路分割手段と、
iv) セクションフレームと前記フレームに接続される少なくとも一つのウェブ支持手段とを備える前記ウェブ取扱いセクションの各々と、を備え、前記ウェブ支持手段が、
a)前記ウェブ材料の1セクションを前記ウェブ支持手段に一時的に固定するためのウェブ支持手段表面と、
b)最初の接触領域および動作領域と、
c)前記ウェブ取扱いセクションの前記フレームに対して前記ウェブ支持手段の前記ウェブ支持手段表面の速度を変更し、それによって前記ウェブ材料の少なくとも一部を前記最初の接触領域から前記動作領域に動かすためのウェブ支持駆動手段と、を有することを特徴とする装置。
【請求項11】
前記ウェブ経路分割手段が、回転可能に取り付けられたドラムである、ことを特徴とする請求項10に記載のウェブ取扱い装置。
【請求項12】
前記ウェブ支持手段が、実質的に継目なしの表面、好ましくはベルトを備える、ことを特徴とする請求項10あるいは11に記載のウェブ取扱い装置。
【請求項13】
前記ウェブ支持手段が、実質的に自由にプログラム可能な駆動手段、好ましくは電動駆動手段、好ましくは電動サーボモータを備える、ことを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載のウェブ取扱い装置。
【請求項14】
前記ウェブ支持手段が、前記ベルト支持フレームに、好ましくはベルト支持ロールに、組み込まれる自由にプログラム可能な電動駆動手段を備える、実質的に継目なしのベルトを備える、ベルトシステムである、ことを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載のウェブ取扱い装置。
【請求項15】
前記ウェブ支持手段が、前記ウェブ材料を前記ウェブ支持手段に一時的に固定するための真空吸引手段を備える、ことを特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載のウェブ取扱い装置。
【請求項16】
前記ウェブ支持手段が、前記ウェブ経路分割手段の前記フレームに移動可能に接続される、ことを特徴とする請求項10ないし15のいずれかに記載のウェブ取扱い装置。
【請求項17】
段積みでの前記部材の配置のためにウェブ材料部材を収容するように適応される螺旋形スクリュフィーダシステム、をさらに備える請求項10ないし16のいずれかに記載のウェブ取扱い装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図9A−D】
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【図9E−H】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−534405(P2008−534405A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−503602(P2008−503602)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【国際出願番号】PCT/IB2005/000845
【国際公開番号】WO2006/103487
【国際公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願人】(507302254)
【Fターム(参考)】