説明

ウエザストリップ

【課題】フェンダープロテクターに確実に取付けられ、シール性の良いウエザストリップを得る。
【解決手段】ウエザストリップ10は、取付基部12とシール部11と、係止リップ15を有する。係止リップ15は、取付基部12の側端から延設され、フェンダープロテクター6の側端から裏面にかけての部分を覆い、フェンダーパネル3とフェンダープロテクター6との間の隙間に取付けられる。係止リップ15の先端には、その断面形状が拡大する拡大部17が形成され、拡大部17は、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間に係止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のエンジンルーム内への雨水や埃等の浸入の防止及び走行時における不必要な空気の流出入を防止したウエザストリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図4に示すように、自動車のフロント前面において、車体1とボンネット2の間から自動車のエンジンルーム5内へ雨水や埃が浸入したり、さらに走行中には空気が浸入する。このとき、フロント前面以外からの不必要な空気の流出入や騒音が発生したり、エンジンルーム内からエンジン音が外部に出ることを防止することがあった。このため、それらの異音防止や異物浸入の防止のために車体1のエンジンルーム5内の側端のフェンダーパネル3の内側に設けられたフェンダープロテクター6にウエザストリップ110が取付けられている。
【0003】
このウエザストリップ110は、図5に示すように、押出成形で成形され、スポンジゴムからなる。このウエザストリップ110は、平板状の取付基部112の上部又は側部に円弧状の中空シール部111を有しており、取付基部112にはクリップ121が複数個取付けられて、該クリップ121によって間隔をあけてフェンダープロテクター6に取付けられている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0004】
この場合、高速走行時に負圧によってウエザストリップ110がボンネット2とともに車外側に引き上げられ、クリップ121の間で取付基部112とフェンダープロテクター6との間に隙間が生じ、その隙間から空気が進入したり、エンジン音が流出したりして、騒音防止が不充分であった。
【0005】
そのため、クリップの数を増やして、クリップ間隔を狭めて、ウエザストリップ110が車外側に引き上げられるのを抑制することも考えられるが、クリップの数を増すと、取付が煩雑となる。また、図6に示すように、ウエザストリップ210の取付基部212をクリップ220でフェンダープロテクター6に取付けて、取付基部212の側端から係止リップ215を延設して、係止リップ215でフェンダープロテクター6の先端をその長手方向全域に亘って覆い、取付基部212を係止したものがある。
【0006】
そして、フェンダープロテクター6をフェンダーパネル3に取付けると、係止リップ215がフェンダープロテクター6とフェンダーパネル3の間の隙間に位置することができ、ウエザストリップ210の取付基部212の側端部を係止するとともに、その隙間をシールしていた。この場合、係止リップ215が取付基部212の側端部をその長手方向全域に亘ってシールしているため、クリップ220の数を増やさなくてもよい。
【0007】
しかしながら、上記したように、車輌の高速走行時には、車輌の外側が負圧になるため、ボンネット2とボンネット2に当接するウエザストリップ210がクリップ220とクリップ220との間で車輌の外側(図6における上方)に引き上げられる。そうすると、係止リップ215がフェンダープロテクター6とフェンダーパネル3の間の隙間から外れてしまい、車輌が低速になったときに、その隙間に戻らずに、係止リップ215は、フェンダープロテクター6の上に載る形となり、取付基部212の側端がクリップ220の存在する部位と存在していない部位とで変形し、シール性が低下する。
【0008】
【特許文献1】特開2008−30503号公報
【特許文献2】特開平8−11647号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このため、フェンダープロテクターに安価かつ確実に取付けられ、シール性の良いウエザストリップを得ることが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車のエンジンルーム内に設けられたフェンダープロテクターに取付けられて、ボンネットとフロントのフェンダーパネルとの間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、フェンダープロテクターの上面に取付けられる取付基部と、取付基部と一体的に形成されボンネットに当接してシールするシール部と、
取付基部の側端から延設して、フェンダープロテクターの側端から下面にかけての部分を覆い、フェンダーパネルとフェンダープロテクターとの間の隙間に取付けられる係止リップとを有し、係止リップの先端には、その断面形状が拡大する拡大部が形成され、拡大部は、フェンダーパネルのエンジンルーム側面とフェンダープロテクターの下面との間に係止されることを特徴とするウエザストリップである。
【0011】
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、フェンダープロテクターの上面に取付けられる取付基部と、取付基部と一体的に形成されボンネットに当接してシールするシール部と、取付基部の側端から演出して形成された係止リップを有する。このため、ウエザストリップが、取付基部によりフェンダープロテクターに取付けられると、シール部が確実にボンネットに当接して、自動車のエンジンルーム内へ雨水や埃が浸入したり、さらに走行中には不必要な空気の流出入が防止されて、異音防止や異物のエンジンルーム内への浸入を防止することができる。
【0012】
係止リップは、取付基部の側端から延設され、フェンダープロテクターの側端から下面にかけての部分を覆いフェンダーパネルとフェンダープロテクターとの間の隙間に取付けられる。このため、係止リップで、その長手方向全域のフェンダープロテクターの側端を覆い、取付基部の側端を係止して、取付基部の側端がフェンダープロテクターから引き上げられる力に対して抵抗している。
【0013】
係止リップの先端には、その断面形状が拡大する拡大部が形成され、拡大部は、フェンダーパネルのエンジンルーム側面とフェンダープロテクターの下面との間に係止される。このため、高速走行時にボンネットとウエザストリップが上方に吸い出されようとしても、係止リップの先端の拡大部が、フェンダーパネルとフェンダープロテクターとの間の隙間により止められて、係止リップが抜け出ることがなく、取付基部が浮き上がることがない。従って、係止リップは、フェンダーパネルとフェンダープロテクターとの間の隙間から外れることがなく、また、取付基部とフェンダープロテクターとの間に隙間を詳記させず、両者の間のシールを確保することができる。
【0014】
請求項2の本発明は、拡大部は、断面形状が略三角形であるウエザストリップである。
【0015】
請求項2の本発明では、拡大部は、断面形状が略三角形であるため、フェンダーパネルのエンジンルーム側面とフェンダープロテクターの下面との間の隙間に、三角形の底辺部分が確実に係止されて、その隙間から係止リップが抜け出ることがなく、その隙間のシール性を確保することができる。
【0016】
請求項3の本発明は、拡大部の断面形状は、先端がハ字形に広がった形状であるウエザストリップである。
【0017】
請求項3の本発明では、拡大部の断面形状は、先端がハ字形に広がった形状であるため、フェンダーパネルのエンジンルーム側面とフェンダープロテクターの下面との間の隙間に確実に係止されて、その隙間から係止リップが抜け出ることがなく、シール性を確保することができる。なお、フェンダープロテクターの取り付けバラツキにより、上記の隙間にバラツキが生じたとしても、拡大部の先端のハ字形に広がった部分が互いに近接するように撓むことができ、弾力性があり、上記隙間の形状に沿って撓んで、上記隙間に密着することができる。
【0018】
請求項4の本発明は、全体がスポンジ材で形成されたウエザストリップである。
【0019】
請求項4の本発明では、ウエザストリップは、全体がスポンジ材で形成されたため、全体の重量を軽減することができ、車輌の軽量化に貢献することができる。また、ウエザストリップの柔軟性が向上し、ボンネットとフェンダープロテクターの形状に沿って取付けることができる。さらに、シール部がボンネットに沿って当接し柔軟に変形してシールすることができる。
【0020】
請求項5の本発明は、取付基部は、部分的に両面接着テープ又はクリップで、フェンダープロテクターに取付けられたウエザストリップである。
【0021】
請求項5の本発明では、取付基部は、部分的に両面接着テープ又はクリップで、フェンダープロテクターに取付けられたため、取付基部をフェンダープロテクターの形状に沿って取付けることができる。なお、両面接着テープで取付ける場合には、その長手方向全域に亘って、両面接着テープを取付けると、本願の係止リップが不要となるほど、取付基部とフェンダープロテクターとの間の密着性を高めシール性を確保することができるが、両面接着テープは比較的高価なため、実用的ではない。そのため、接着に必要な最低限度の量だけ両面接着テープを部分的に使用し、(例えば両端のみ)取付基部とフェンダープロテクターのシールについては、その長手方向全域に亘って、係止リップを使用する。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、フェンダーパネルとフェンダープロテクターとの間の隙間に取付けられる係止リップを設けたため、係止リップで、フェンダープロテクターの側端を覆い、取付基部の側端を係止して、高速走行時に取付基部がフェンダープロテクターから離れることを防止できる。
【0023】
係止リップの先端に、断面形状が拡大する拡大部が形成され、拡大部は、フェンダーパネルのエンジンルーム側面とフェンダープロテクターの下面との間の隙間に係止されるため、高速走行時に上方に吸い出されようとしても、係止リップの先端の拡大部が、上記の隙間により止められて、係止リップが抜け出ることがなく、取付基部が浮き上がることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施の形態を図1〜図4に基づき説明する。
図1と図2は、それぞれ本発明の第1と第2の実施の形態の自動車用のウエザストリップ10の断面図である。図1に示すように、第1の実施の形態の取付基部12の側端に形成された係止リップ15の先端の拡大部17は、その断面形状が三角形である。図2に示すように、第2の実施の形態の取付基部12の側端に形成された係止リップ15の先端の拡大部17は、その断面形状が、先端に向かってハ字形に広がった形状である。
【0025】
図3は、ウエザストリップ10の下面図である。
図4は、本発明の実施の形態の自動車用のウエザストリップ10を、自動車のエンジンルーム5内の側端のフロントのフェンダーパネル3に設けて、フェンダープロテクター6の上面に取付けた状態を示す斜視図である。
【0026】
まず、本発明の実施の形態を示す自動車用のウエザストリップ10の形状について説明する。
本発明のウエザストリップ10は、図4に示すように、自動車のエンジンルーム5内のフロントのフェンダーパネル3の内側に隣接した両側部に設けられたフェンダープロテクター6に取付けられる。そして、後述するように、ボンネット2とフェンダーパネル3との間をシールする。また、ウエザストリップ10は、ボンネット2が閉じたときに、ボンネット2との間の隙間を塞ぐようにボンネット2の下面に当接する。
【0027】
これにより、車体1の側端であるフェンダーパネル3とボンネット2の側端との間をシールすることができる。そして、自動車のエンジンルーム5内へ雨水や埃等の異物の浸入を防止し、さらに走行中には不必要な空気の流出入を防止して、異音の発生を防止する。なお、ボンネット2の前端又は車体のフロント前端にさらに別のウエザストリップを取付けてシールすることができる。
【0028】
まず、図1に基づき、第1の実施の形態であるウエザストリップ10を説明し、次に、図2に基づき、第2の実施の形態であるウエザストリップ10を説明する。
第1の実施の形態のウエザストリップ10の形状は、図1に示すように、フェンダープロテクター6の上面の側端に取付けられる取付基部12と、取付基部12の上面に一体的に形成されボンネット2に当接してシールするシール部11とを有する。
【0029】
この、ウエザストリップ10は、取付基部12が複数のクリップ21によりフェンダープロテクター6の上面に取付けられる。そして、シール部11がボンネット2に当接して、両者が確実にシールする。従って、上記のように、シール部11により、フェンダーパネル3とボンネット2の間の隙間から自動車のエンジンルーム5内へ雨水や埃等が浸入したり、さらに走行中における不必要な空気の流出入に夜イオンの発生を防止したり、エンジンルーム5内からエンジン音が外部に出ることを防止することができる。
【0030】
シール部11は、中空状に形成されることが好ましい。これにより、ボンネット2と当接するときに、ボンネット2の形状に沿って中空状のシール部11が柔軟に変形してシールするとともに、ボンネット2への当接力を確保することができ、シール性を確保することができる。
なお、シール部11は、中空状ではなくリップ状に形成してもよい。
【0031】
取付基部12は、図1に示すように、平板状で帯状に形成されて、フェンダープロテクター6の上面の側端に取付けられる。このため、フェンダープロテクター6の取付基部12と接する平面に安定して取り付けられることができ、シール部11の位置を安定させることができる。また、取付基部12とフェンダープロテクター6とを密着させ、その間の隙間をなくしてシール性を確保することができる。
【0032】
また、図4に示すように、取付基部12は、複数のクリップ(図示せず)で、フェンダープロテクター6の上面に取付けることができる。この場合には、図3に示すように、取付基部12の下面にクリップ21の取付孔18を複数個形成するとともに、フェンダープロテクター6の対応する箇所に挿入孔6aを形成し、その挿入孔6aに取付孔18に取付けられているクリップ21の脚部を挿入して取付ける。これにより、取付基部12をフェンダープロテクター6に取付けることができる。
【0033】
取付基部12は、図1に示すように、その下面に取付基部凹部14を設け、取付基部凹部14に両面接着テープ20を部分的(例えば、両端)に設け、フェンダープロテクター6に取付けることができる。両面接着テープ20により、取付基部12をフェンダープロテクター6に取付ける。
【0034】
取付基部12の側端から係止リップ15が延設されている。係止リップ15は、屈曲してフェンダープロテクター6の側端から下面にかけての部分を覆っている。そして、係止リップ15がフェンダープロテクター6に係止されるとともに、取付基部12の側端を係止している。
【0035】
また、係止リップ15は、フェンダープロテクター6がフェンダーパネル3に取付けられると、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間に位置するように取付けられる。
【0036】
そして、係止リップ15の先端部16には、その断面形状が拡大する拡大部17が形成される。拡大部17は、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間よりも大きく形成され、その隙間に係止される。
【0037】
このため、拡大部17により、高速走行時に、負圧により、ボンネット2とウエザストリップ10が車外方向(上方)に吸い出されようとしても、係止リップ15の先端の拡大部17が、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間により止められて、係止リップ15が抜け出ることがなく、取付基部12が浮き上がることがない。従って、フェンダーパネル3とフェンダープロテクター6との間の隙間のシールを確保することができる。
【0038】
この様に、取付基部12がクリップ21で取付けられた場合では、クリップ21とクリップ21の間の部分が、高速走行時に、シール部11が車外側に引っ張られ束愛にあっても取付基部12が浮き上がることがない。また、取付基部12の側端がシール部11に引っ張られても拡大部17が係止リップ15の隙間から抜け出すことを防止することができる。
【0039】
第1の実施の形態では、拡大部17は、断面形状が略三角形に形成される。この拡大部17は、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間よりも大きく形成される。このため、上記の隙間に、三角形状の拡大部17が確実に係止されて、その隙間から係止リップ15が抜け出ることがなく、シール性を確保することができる。
【0040】
ウエザストリップ10の取付けは、まずフェンダープロテクター6にクリップ21等で取付基部12を取付ける。そして、同時に、係止リップ15をフェンダープロテクター6の側端を包むように取付け、拡大部17がフェンダープロテクター6の下面側に回るように取付ける。
【0041】
その後、フェンダープロテクター6をフェンダーパネル3に隣接して取り付ける。そのとき、係止リップ15の拡大部17をフェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間に配置して取り付ける。
【0042】
次に、第2の実施の形態について、図2に基づき説明する。第2の実施の形態は、係止リップ15の拡大部17の形状が、第1の実施の形態と異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、同様な部分の説明は省略する。
【0043】
本発明の第2の実施の形態では、係止リップ15の先端部16に形成された拡大部17の断面形状は、先端が二股に開いて末広がりのハ字形に広がった形状である。このため、フェンダーパネル3のエンジンルーム側面とフェンダープロテクター6の下面との間の隙間に係止リップ15が取付けられると、拡大部17の広がった部分が確実に係止される。
【0044】
拡大部17がその隙間に係止されると、第1の実施の形態と同様に、その隙間から係止リップ15が抜け出ることがなく、シール性を確保することができる。さらに、拡大部17の先端が二股に開いてハ字形に広がった部分が、互いに近接するように撓むことができ、弾力性があり、上記隙間の形状に合わせて弾力的に撓んで、フェンダーパネル3とフェンダープロテクター6に密着することができ、シール性を向上することができる。
【0045】
なお、第1の実施の形態も第2の実施の形態も、ウエザストリップ10は、押出成形で、全体がゴム又は熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成されることが好ましい。この場合は、ゴム又は熱可塑性エラストマーのスポンジ材で全体が形成されているため、全体の重量を軽減することができ、車輌の軽量化に貢献することができる。また、ウエザストリップ10の柔軟性が向上し、ボンネット2とフェンダープロテクター6の形状に沿って取付けることができる。さらに、シール部11がボンネット2に沿って当接し変形してシールすることができる。
【0046】
次に、ウエザストリップ10の製造方法について説明する。
図7に示すように、ウエザストリップ10は、まず、ウエザストリップ10を形成する未加硫の長尺物が、押出成形機のダイスからウエザストリップ10の断面形状に形成されて押出成形される。
【0047】
押出成形された長尺物は、次に、ゴムの場合は、高周波加熱炉と熱風加熱炉に送られて、加熱して加硫される。熱可塑性エラストマーの場合は、押出成形後に冷却される。
その後、長尺物は、引き取り機により引き取られて、裁断機により所定寸法に裁断される。そして、パレットに並べられ、クリップ21党の取付けが行われて、ウエザストリップ10となる。
【0048】
使用される材料は、通常の合成ゴムあるいは熱可塑性エラストマーを使用することができるが、ゴムの場合はEPDMゴムを使用し、熱可塑性エラストマーの場合は、オレフィン系熱可塑性エラストマーを使用することが好ましい。
EPDMゴムを使用する場合には、充分な剛性と、柔軟性と弾力性を有し、耐候性に優れた安価な製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1の実施の形態のウエザストリップの断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のウエザストリップの断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のウエザストリップの裏面図である。
【図4】本発明の実施の形態のウエザストリップを自動車のエンジンルーム内のフェンダープロテクターに取付けた状態を示す斜視図である。
【図5】従来のウエザストリップの断面図である。
【図6】従来の他のウエザストリップの断面図である。
【符号の説明】
【0050】
3 フェンダーパネル
6 フェンダープロテクター
10 ウエザストリップ
11 シール部
12 取付基部
15 係止リップ
17 拡大部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のエンジンルーム内に設けられたフェンダープロテクターに取付けられて、ボンネットとフロントのフェンダーパネルとの間をシールするウエザストリップにおいて、
該ウエザストリップは、上記フェンダープロテクターの上面に取付けられる取付基部と、該取付基部と一体的に形成されボンネットに当接してシールするシール部と、
上記取付基部の側端から延設して、上記フェンダープロテクターの側端から下面にかけての部分を覆い、上記フェンダーパネルとフェンダープロテクターとの間の隙間に取付けられる係止リップとを有し、該係止リップの先端には、その断面形状が拡大する拡大部が形成され、該拡大部は、上記フェンダーパネルのエンジンルーム側面とフェンダープロテクターの下面との間に係止されることを特徴とするウエザストリップ。
【請求項2】
上記拡大部は、断面形状が略三角形である請求項1に記載のウエザストリップ。
【請求項3】
上記拡大部の断面形状は、先端がハ字形に広がった形状である請求項1に記載のウエザストリップ。
【請求項4】
上記ウエザストリップは、全体がスポンジ材で形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のウエザストリップ。
【請求項5】
上記取付基部は、部分的に両面接着テープ又はクリップで、フェンダープロテクターに取付けられた請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のウエザストリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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