説明

エアゾール容器

【課題】所定の成分を含むpHが3.0〜5.0の原液を噴射剤と共に金属性の容器本体に収容して用いる場合に、収容液に変質を生じさせることなく、容器本体の内側面を強固且つ効果的に防護して優れた耐食性能を得ることのできるエアゾール容器を提供する。
【解決手段】有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液を噴射剤と共に金属性の容器本体11に収容して、収容液を吐出部15から泡状に吐出するエアゾール容器10であって、容器本体11の内側面は、直鎖低密度ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂からなる基層16と、基層16を内側から覆うエチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物からなるEVOH層17と、EVOH層17を内側から覆う直鎖低密度ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂からなる耐水性樹脂層18からなる内袋12によって覆われている。原液は、好ましくは毛髪剤の原液である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール容器に関し、特に、原液を噴射剤と共に金属製の容器本体に収容して、収容液を吐出部から泡状に吐出するエアゾール容器に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪剤、化粧料、消臭剤、殺虫剤等を収容し、マウンテンカップに設けた吐出部から、収容液を霧状、泡状等の状態で吐出させる容器として、エアゾール容器が知られている。エアゾール容器は、プラスチックス製のものもあるが、多くの場合、強度を保つため金属製であり、特に大型(内容量100ml以上)で商品化されているものは法的に規制されていることもあって全て金属製である。またエアゾール容器は、収容液を収容した内袋を、アルミニウム板やスチール板等からなる金属製の容器本体の内側に装着すると共に、内袋と容器本体との間に圧縮ガスや液化石油ガス等の噴射剤を充填し、この噴射剤の圧力により内袋を収縮させて収容液を吐出させるタイプのものと、容器本体の内部に毛髪剤、化粧料、消臭剤、殺虫剤等の原液とブタン、プロパン等の液化石油ガスやジメチルエーテルに代表される噴射剤とを充填し、噴射剤の作用によって原液を泡状にして吐出させるタイプのものとに大別される。
【0003】
通常、容器本体の内部に原液を噴射剤と共に充填するエアゾール容器では、原液は容器本体の内側面に直接触れることになるため、収容液の影響によって容器本体が腐食しないように、当該内側面を、例えばエポキシ−アミノ系、エポキシ−フェノール系及びポリアミドイミド系からなる塗料を用いてスプレーコーティング等することで被覆しておく方法が一般的に採用されている。
【0004】
また、例えば収容液が酸性もしくはアルカリ性の強いものである場合や、染料を含む染毛剤等の特殊なものである場合には、例えば容器本体の形成材料であるアルミニウム板等の一方の面に、塩化ビニリデン樹脂層の両面にポリエチレン又はポリプロピレン樹脂層を積層した複合フィルムを、酸変性したポリオレフィン樹脂を介して被覆し、この複合フィルムを被覆したアウミニウム板等を、被覆面を容器本体の内側に配置しつつ絞り加工を施してエアゾール容器を形成することにより、容器本体の内側面をさらに強固に防護できるようにする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。さらに、容器本体の内側面に、ポリオレフィン系樹脂等の単層で構成される内袋や、ポリオレフィン系樹脂等とバリアー性樹脂等との多層で構成される内袋を密着させた耐食性エアゾール容器も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平10−24973号公報
【特許文献2】特開2003−170977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
有機酸と界面活性剤と液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液が噴射剤と共に収容される場合、その活性が高いので、内面をスプレーコーティング等しても、僅かなピンホールなどにより腐食してしまう。そこで、内袋を設け、その中に原液を噴射剤と共に収容することが考えられる。
【0006】
容器本体の内側面を覆って内袋を配置することにより耐食性を向上させたエアゾール容器では、その製造の容易さを鑑みた場合、成形性及び加工性に優れ、且つ柔軟性に富むと共に成形後の形状を保持しやすい樹脂として、直鎖低密度ポリエチレン(L−LDPE)等の結晶化度の低いポリオレフィン系樹脂を用いて形成した内袋を使用することが好ましい。
【0007】
すなわち、結晶化度の低いポリオレフィン系樹脂を用いて形成した内袋は、例えば垂直方向にひだを設けそれに沿わせて折り畳むなどにより、マウンテンカップが取り付けられる上端開口部を介して容器本体の内部に容易に挿入でき、かつ収容液を入れることで簡単に折り畳む前の形状にもどすことで容器本体の内側面に容易に密着させることができる。
【0008】
一方、有機酸と界面活性剤と液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液が噴射剤と共にエアゾール容器に収容される場合、ポリオレフィン系樹脂が、このような収容液の中の噴射剤を含む油成分との相溶性によって溶け出すことにより、収容液を変質させるおそれがある。そこで、油成分との相溶性がなく、且つ酸素バリアー性に優れていることで噴射剤の漏れを防止できるラミネート材として、ポリオレフィン系樹脂に換えてエチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)を使用することが考えられるが、EVOH単層では柔軟性に欠けるので容器本体への挿入が困難である。
【0009】
また、本発明者らは、容器本体への挿入を容易にするべく、EVOHを内層とし、ポリオレフィン系樹脂を外層として内袋を作成し、作成した内袋に、有機酸と界面活性剤と液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液を噴射剤と共に収容し、各種性能試験を行なったところ、収容後に長期間放置した後にエアゾール容器から収容液を噴射した場合、泡の性状などが変化することが判明した。
【0010】
本発明は、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液を噴射剤と共に金属性の容器本体に収容して、収容液を吐出部から泡状に吐出するエアゾール容器に特有の上述のような技術的課題を解決せんとする意図の下になされたものであり、エチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)をラミネート材として容器本体の内側面に容易に設置することができると共に、EVOH層の機能を効果的に発揮させて、長期間放置しても泡の状態の変化が殆どない金属性のエアゾール容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液を噴射剤と共に金属製の容器本体に収容して、収容液を吐出部から泡状に吐出するエアゾール容器であって、前記容器本体が金属からなるとともに、前記収容液が、ポリオレフィン系樹脂からなる基層と、該基層を内側から覆うエチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)層と、該エチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)層を内側から覆う耐水性樹脂層とを有する内袋に収容されているエアゾール容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0012】
本発明らは、EVOH層を含む内袋の層構成について種々の検討を重ねた結果、ポリオレフィン系樹脂からなる基層の内側を覆ってEVOH層を設け、EVOH層の内側を覆って耐水性樹脂層を設けると、エアゾール容器を長期間放置しても原液中の液状油の透過は見られなくなった。EVOH層によるバリア機能が上記の原液中の液状油の透過を防止している。
【0013】
ここで、耐水性樹脂層を構成する耐水性樹脂の低分子量割合が多いと、噴射剤としてブタン、プロパン等の液化石油ガスを用いた場合、耐水性樹脂中の低分子量部を溶出させ、内袋の外側に低分子量部がしみ出すことが判明した。また、処方中にも溶出・吸着等が発生し、泡の性状を変化させることが判明した。そこで、耐水性樹脂の低分子量割合は低い程好ましく、割合として1.4%未満、特に1.0〜0.5%が好ましい。
【0014】
なお、耐水性樹脂層を構成する耐水性樹脂の低分子量割合は、抽出法で規定される下記のデカン抽出量測定方法によって測定される値(%)である。例えば後述する実施例において用いられる、直鎖低密度ポリエチレン(商品名「GS−650」:日本ユニカー社製)のデカン抽出量測定方法によって測定されたデカン抽出量は、1.4%であった。また例えば後述する実施例において用いられる、メタロセン直鎖低密度ポリエチレン(商品名「SP2530S」:(株)プライムポリマー製)のデカン抽出量測定方法によって測定されたデカン抽出量は、0.5%であった。
【0015】
〔デカン抽出量測定方法〕
1.サンプルをデカンに浸漬し、一定速度で温度をを上昇させる(室温(25℃)から145℃;2時間)。
2.145℃で2時間保存する。
3.一定速度で温度を下げる(145℃から80℃;3時間、80℃から室温(25℃);5時間)
4.ガラスフィルター(ガラスろ過器 ブフナロート形:25G−4、サカイグラステック社製)で濾過し、濾液を空気乾燥し、残留物の重量を測定する。
5.下記の式によりデカン抽出量を求める。
デカン抽出量(%)=残留物重量÷サンプル重量×100
【発明の効果】
【0016】
本発明のエアゾール容器によれば、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液を噴射剤と共に金属性の容器本体に収容した場合でも、容器本体の内側面を強固且つ効果的に防護して優れた耐食性能を得ることができるとともに、安定した泡性能を得ることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の好ましい一実施形態に係るエアゾール容器10は、図1(a)に示すように、例えばアルミニウム板からなる金属製の容器本体11の内側面を覆って内袋12が密着状態で装着されており、この内袋12が装着された容器本体11に、毛髪剤、化粧料、消臭剤、殺虫剤等の原液とブタン、プロパン等の液化石油ガスやジメチルエーテルに代表される噴射剤との混合物を収容液として収容し、容器本体11の上端開口13を覆って取り付けられるマウンテンカップ14に設けた吐出部15から、収容液を泡状にして吐出させる容器である。
【0018】
そして、本実施形態では、収容液として噴射剤と共に容器本体11に収容される原液は、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液であり、容器本体11の内側面を覆う内袋12は、図1(b),(c)に示すように、ポリオレフィン系樹脂からなる基層16と、基層16を内側から覆うエチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)からなるEVOH層17と、EVOH層17を内側から覆う耐水性樹脂からなる耐水性樹脂層18とを含んでいる。
【0019】
本実施形態では、原液を構成する有機酸としては、モノカルボン酸、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸等が挙げられる。このうち、特にジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸(特にα-ヒドロキシカルボン酸)が好ましい。ジカルボン酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等が挙げられ、特にマレイン酸が好ましい。ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等が挙げられ、リンゴ酸あるいはリンゴ酸、乳酸混合物が特に好ましい。
【0020】
これらの有機酸は、2種以上を併用してもよく、その含有量は、原液が毛髪剤である場合には、毛髪改質効果、セット持ち向上効果、まとまり改善効果等の点から、原液中の0.001〜20質量%が好ましく、更には0.005〜15質量%、特に0.01〜10質量%が好ましい。
【0021】
原液を構成する界面活性剤は、可溶化能、発泡性の向上等のために使用される。界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル等のアニオン界面活性剤;イミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系両性界面活性剤等の両性界面活性剤;ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノエタノールアミド又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等の非イオン界面活性剤;イミダゾリン開環型第四級アンモニウム塩、第四級アンモニウム塩、モノ長鎖アルキル第四級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル第四級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤などが挙げられる。
【0022】
原液を構成する液状油としては、常温で液状であり通常化粧品用等に使用されるものであれば特に制限されず、動物油、植物油、鉱物油、合成油を問わず、炭化水素類、エステル類、シリコーン油類、フッ素系油などを用いることができる。具体的には流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン等の炭化水素、ヒマシ油、マカデミアンナッツ油、オリーブ油、アボカド油、サフラワー油、サンフラワー油、ホホバ油、ミンク油等の油脂、酢酸ラノリン等のラノリン類、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸イソセチル、ペンタエリトリット脂肪酸エステル等のエステル類、2−エチルヘキサン酸トリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル類、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール等の高級アルコール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、パーフルオロデカン等のフッ素系油等が挙げられる。
【0023】
原液が毛髪剤である場合には、この中でも、良好なつやや伸び広がり、滑沢性、適度な乾き速度と乾き際のべたつきのなさを得るためには、500mPa・S以下のものが好ましく、特に、滑沢性を付与する効果の高いジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、毛髪への浸透感の高いミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸イソセチル等のエステル類、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素の中から選ばれる2種以上の液状油の組み合わせがより好ましい。
【0024】
本実施形態では、原液は、更に次の(i)〜(v)から選ばれる有機溶剤を含むことができる。
【0025】
(i)下記一般式(1)で表される芳香族アルコール
(ii)窒素原子に炭素数1〜18のアルキル基が結合したN-アルキルピロリドン
(iii)炭素数2〜4のアルキレンカーボネート
(iv)平均分子量100〜1000のポリプロピレングリコール
(v)下記一般式(2)、(3)又は(4)で表されるラクトン又は環状ケトン
【0026】
【化1】

【0027】
〔式中、R1は基R2−Ph−R3−(R2;水素原子、メチル基又はメトキシ基,R3;結合手又は炭素数1〜3の飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基,Ph;パラフェニレン基)を示し、Y及びZの少なくとも一方は水酸基、残余は水素原子を示し、p、q及びrは0〜5の整数を示す。〕
【0028】
【化2】

【0029】
〔式中、Xはメチレン基又は酸素原子を示し、R4及びR5は独立して、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基が置換していてもよい直鎖、分岐鎖又は環状の炭素数1〜10のアルキル基、水酸基、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基及びフェニル基から選ばれる置換基を示し、a及びbは0又は1を示す。〕
【0030】
有機溶剤のうち、(i)としては、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フェネチルアルコール、p-アニシルアルコール、p-メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール等が挙げられる。(ii)としては、N-メチルピロリドン、N-オクチルピロリドン、N-ラウリルピロリドン等が挙げられる。(iii)としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等が挙げられる。(iv)の平均分子量100〜1000のポリプロピレングリコールとしては、平均分子量200〜500のものが好ましい。(v)において、一般式(2)〜(4)中のR4及びR5としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、水酸基、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基、フェニル基、スルホアルキル基、リン酸アルキル基、カルボキシアルキル基等が好ましく、なかでもγ-ラクトンの場合にはγ位、δ-ラクトンの場合にはδ位(すなわちヘテロ酸素原子の隣接メチレン)に置換した、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等が好ましい。また、化合物(2)〜(4)の水溶性を増大させたい場合には、R4又はR5としてスルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基等の酸性基やこれらが置換したアルキル基を有するのが好ましい。(v)のうち、ラクトンとしては、γ-ブチロラクトン、γ-カプロラクトン、γ-バレロラクトン、δ-バレロラクトン、δ-カプロラクトン、δ-ヘプタノラクトン等が挙げられるが、ラクトンの安定性の点から、γ-ラクトン、特にγ-ブチロラクトン、γ-カプロラクトンが好ましい。(v)のうち、環状ケトンとしては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、4-メチルシクロヘプタノン等が挙げられる。
【0031】
特に、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、プロピレンカーボネート及びポリプロピレングリコール(数平均分子量300〜500、特に400)が好ましい。
【0032】
また、有機溶剤は、ClogPが−2〜3であることが必要であり、浸透促進の点から、−1〜2であることが好ましい。ここで、ClogPとは、オクタノール相と水相の間での物質の分配を表す尺度である、下式で定義されるオクタノール-水-分配係数(logP)の計算値をいい、ケミカルレビューズ,71巻,6号(1971)にその例が記載されている。
logP=log([物質]Octanol/[物質]Water
〔式中、[物質]Octanolは1-オクタノール相中の物質のモル濃度を、[物質]Waterは水相中の物質のモル濃度を示す。〕
【0033】
主な有機溶剤のClogPを具体的に示すと、ベンジルアルコール(1.1)、2-ベンジルオキシエタノール(1.2)、2-フェニルエタノール(1.2)、1-フェノキシ-2-プロパノール(1.1)、ポリプロピレングリコール400(0.9)、炭酸プロピレン(-0.41)、γ-ブチロラクトン(-0.64)である。
【0034】
有機溶剤は、25℃で液体であることが好ましく、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、原液が毛髪剤である場合には、使用感、毛髪のツヤと改質効果の促進(弾性の向上、耐湿性の向上等)の点から、原液中の0.1〜40重量%が好ましく、更には0.5〜10重量%、特に1〜5重量%が好ましい。更に毛髪の改質効果を促進するために、有機酸に対する有機溶剤の重量比率が5:1〜1:2、特に3:1〜2:1になっていることが好ましい。
【0035】
本実施形態では、原液が毛髪剤である場合には、更に、整髪性の向上、粘度の調整、安定性、毛髪塗布時の付着性向上、感触改善、及び毛髪改質効果早期発現の観点から、セットポリマーを原液に含有させてもよい。このようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート(四級塩化)共重合体、ビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体等のポリビニルピロリドン系高分子化合物;メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等の酸性ビニルエーテル系高分子化合物;酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物;(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物;N-メタクリロイルエチル-N,N-ジメチルアンモニウム・α-N-メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸ヒドロシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アクリル系高分子化合物;アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体等の塩基性アクリル系高分子化合物;カチオン性セルロース誘導体等のセルロース誘導体;ヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサン等のキチン・キトサン誘導体などが挙げられる。
【0036】
これらのセットポリマーは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、またその含有量は、本発明の毛髪化粧料中の0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
【0037】
原液が毛髪用化粧料剤である場合には、上記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えば抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、粘土鉱物等の粘度調整剤;成分(A)以外の有機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤;植物エキス類;パール化剤;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ〔ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS)〕に記載されている成分等が挙げられる。
【0038】
本実施形態では、上述の成分を含む原液は、例えば水で20重量倍に希釈した時に、その25℃でのpH値が3.0〜5.0となるように調整される。また、原液が毛髪剤である場合には、毛髪改質(つや、まとまり)の観点から、25℃でのpH値が2.5〜4.0であることが好ましく、3.0〜4.0であることが特に好ましい。
【0039】
本実施形態では、原液と共に容器本体11に収容される噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、炭酸ガス、窒素ガス、これらの混合物等が挙げられる。これらのうち、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)が好ましい。また、HFC-152a等の代替フロンを使用することもできる。噴射剤の量は、原液と噴射剤の質量比で、原液:噴射剤=40:60〜99:1、特に90:10〜95:5の範囲が好ましい。また、耐圧容器内の圧力が25℃で0.15〜0.55MPaになるように調整するのが好ましい。
【0040】
そして、本実施形態では、容器本体11の内側面を覆って装着されて原液と噴射剤とからなる収容液が収容される内袋12は、図1(b),(c)に示すように、ポリオレフィン系樹脂からなる基層16と、基層16を内側から覆うエチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)からなるEVOH層17と、EVOH層17を内側から覆う耐水性樹脂からなる耐水性樹脂層18とを含んでいる。
【0041】
内袋12の基層16を構成するポリオレフィン系樹脂は、成形性及び加工性に優れ、且つ柔軟性に富むと共に成形後の形状を保持しやすい樹脂として、結晶化度の低いポリオレフィン系樹脂を好ましく用いることができる。結晶化度の低いポリオレフィン系樹脂としては、直鎖低密度ポリエチレン(L−LDPE)、メタロセン直鎖低密度ポリエチレン(メタロセンL−LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)等を挙げることができるが、汎用性及びコストの観点からL−LDPEを用いることが特に好ましい。
【0042】
また、首部の厚さt2は、ポリオレフィン系樹脂による基層16を200〜300μmとすることが好ましく、220〜280μmとすることが特に好ましい。さらに、胴部の厚さt1は、ポリオレフィン系樹脂による基層16を80〜200μmとすることが好ましく、120〜180μmとすることが特に好ましい。首部の基層16の厚さが300μmよりも大きいと、バルブクリンチ時のマウンテンカップ装着不良となり異常洩漏という不具合が生じることになり、首部の基層16の厚さが200μmよりも小さいと、首部のフランジがシワになり異常洩漏という不具合が生じることになる。また首部の基層16の厚さが220〜280μmであると通常のクリンチ条件でバルブを装着できることになる。
【0043】
内袋12のEVOH層17を構成するEVOHは、原液と共に収容される噴射剤の漏れを防止するために、ポリオレフィン系樹脂からなる基層16を内側から覆ってラミネートされる。
【0044】
また、EVOH層17は、首部の厚さt2を20〜120μmとすることが好ましく、60〜90μmとすることが特に好ましい。さらに、胴部の厚さt1を20〜90μmとすることが好ましく、30〜80μmとすることが特に好ましい。胴部のEVOH層17の厚さが120μmよりも大きいと、内袋の剛性が強くなり、缶への挿入不良が発生するという不具合が生じることになり、20μmよりも小さいと、バリアー性としての効果が発揮できないという不具合が生じることになる。また胴部のEVOH層17の厚さが30〜80μmであるとバリアー性能の効果があり油剤のしみ出し防止という利点が得られることになる。
【0045】
内袋12の耐水性樹脂層18を構成する耐水性樹脂は、ポリオレフィン系樹脂からなる基層16の内側にラミネートされたEVOHが、容器本体に収容される収容液と接触して噴射剤に対するバリアー性が低下するのを防止するために、EVOH層17を内側から覆ってラミネートされる。耐水性樹脂としては、直鎖低密度ポリエチレン(L−LDPE)、メタロセン直鎖低密度ポリエチレン(メタロセンL−LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)等を挙げることができるが、内袋12の成形性と缶への挿入性の観点から、基層16と同じ材質でEVOH層17を覆うことが望ましいが、基層16と同じ材質のものを用いないことも可能である。
【0046】
また、耐水性樹脂による耐水性樹脂層18は、基層16と同じ厚みで、首部の厚さt2を200〜300μmとすることが好ましく、220〜280μmとすることが特に好ましい。さらに、胴部の厚さt1を80〜200μmとすることが好ましく、120〜180μmとすることが特に好ましい。首部の耐水層18の厚さが300μmよりも大きいと、バルブクリンチ時のマウンテンカップ装着不良となり異常洩漏という不具合が生じることになり、200μmよりも小さいと、首部のフランジがシワになり異常洩漏という不具合が生じることになる。また首部の基層16の厚さが220〜280μmであると通常のクリンチ条件でバルブを装着できることになる。
【0047】
本実施形態では、上述の構成を有する内袋12は、合成樹脂による多層フィルム材料を形成する汎用の公知の方法を用いて成形され、EVOH及び耐水性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂による基層16の全体に亘ってラミネートされると共に、容器本体11の内側面に沿った立体形状に容易に形成される。また、内袋12には、これを容器本体11の上端開口13を介して内部に挿入装着する際に、内側に収縮変形させて挿入作業を行い易くするための折り目状のプリーツを設けておくことができる。例えば挿入杆を用いて、内袋12を底部側から上端開口13を介して容器本体11に押込むことにより、内袋12が容器本体11の内側に装着される。
【0048】
内袋12を装着した後に、容器本体11の上端開口13を閉塞するように覆ってマウンテンカップ14が取り付けられる。また例えばマウンテンカップ14に設けた吐出部15を介して、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液が噴射剤と共に収容液として容器本体11の内部に充填収容される。なお、本実施形態では、マウンテンカップ14は例えばアルミニウム材料によって形成されるが、内側に例えば38μm程度の厚さでポリエチレンテレフタレートからなるラミネート層を施しておくことにより、収容液に含まれる酸や界面活性剤などの影響による腐食が回避される。
【0049】
そして、本実施形態のエアゾール容器10は、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液と噴射剤とからなる収容液として、例えば毛髪剤であるスタイリングヘアフォーム剤を収容して、マウンテンカップ14に設けた吐出部15から、収容液を泡状にして吐出させつつ、例えば数ヶ月程度に亘って用いられることになるが、本実施形態のエアゾール容器10によれば、このような有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液を噴射剤と共にアウミニウム板からなる金属製の容器本体11に収容した場合でも、噴射された泡の状態を変化させることなく、かつ、容器本体11の内側面を強固且つ効果的に防護して優れた耐食性能を得ることができる。
【0050】
すなわち、本実施形態によれば、金属製の容器本体11の内側面を覆って内袋12が密着状態(部分的に隙間が残っている状態も含まれる。)で装着されており、この内袋12は、ポリオレフィン系樹脂からなる基層16と、基層16を内側から覆うEVOH層17と、EVOH層17を内側から覆う耐水性樹脂からなる耐水性樹脂層18とを含んでいるので、収容液が容器本体11の内側面と接触して当該内側面が腐食するのを効果的に回避することが可能になる。また、ポリオレフィン系樹脂からなる基層16の内側がEVOH層17によって覆われるので、収容液中の油成分が基層16と接触するのを遮断して、ポリオレフィン系樹脂の溶出によって収容液が変質するのを効果的に回避することが可能になる。さらに、EVOH層17の内側が耐水性樹脂からなる耐水性樹脂層18によって覆われるので、収容液がEVOH層17と接触するのを遮断して、EVOHによる噴出剤の漏れ防止機能が低下するのを効果的に回避することが可能になると考えられる。
【0051】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、容器本体は、アルミニウム板以外の、スチール板等のその他の金属板からなる金属製のものであっても良く、容器本体に収容される収容液は、毛髪剤以外の、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液と噴射剤とからなる、化粧料、消臭剤、殺虫剤等のその他の収容液であっても良い。また、内袋12は、ポリオレフィン系樹脂からなる基層と、基層を内側から覆うEVOH層17と、EVOH層17を内側から覆う耐水性樹脂層とからなる三層構造の他、その他の合成樹脂層を含む4層構造以上のものであっても良い。
【0052】
また、内袋の具体的な層構成としては、以下ようなものを好ましく採用することができる。
1.外)L−LDPE/接着オレフィン/EVOH/接着オレフィン/L−LDPE(内
2.外)MDPE/接着オレフィン/EVOH/接着オレフィン/MDPE(内
3.外)メタロセンL−LDPE/接着オレフィン/EVOH/接着オレフィン
/メタロセンL−LDPE(内
【実施例】
【0053】
以下、実施例及び比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0054】
〔実施例1〕
上記実施形態のエアゾール容器10と略同様の構成を備え、内袋の層構成が外側から内側にL−LDPE/接着オレフィン/EVOH/接着オレフィン/L−LDPEとなっている実施例1のエアゾール容器に、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液と噴射剤とからなる収容液を収容し、収容液へのしみだしについて下記の方法によって試験すると共に、エアゾール容器への挿入性を判定した。試験結果を表1に示す。なお、内袋のA部厚さを350μmとし、L−LDPEとして、デカン抽出量が1.4%である商品名「GS−650」(日本ユニカー社製)を使用した。また、スリップ剤を混合する場合には、マスターバッチ中のスリップ剤の混合比率は2重量%とした。
【0055】
〔実施例2〕
上記実施形態のエアゾール容器10と略同様の構成を備え、内袋の層構成が外側から内側にメタロセンL−LDPE/接着オレフィン/EVOH/接着オレフィン/メタロセンL−LDPEとなっている実施例2のエアゾール容器に、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液と噴射剤とからなる収容液を収容し、収容液へのしみだしについて下記の方法によって試験すると共に、エアゾール容器への挿入性を判定した。試験結果を表1に示す。なお、内袋のA部厚さを350μmとし、メタロセンL−LDPEとして、デカン抽出量が0.5%である商品名「SP2530S」((株)プライムポリマー製)を使用した。また、スリップ剤を混合する場合には、マスターバッチ中のスリップ剤の混合比率は2重量%とした。
【0056】
〔比較例1〕
上記実施形態のエアゾール容器10と略同様の構成を備え、内袋としてL−LDPE単層(樹脂グレード:GS−650)のものが装着された比較例1のエアゾール容器に、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液と噴射剤とからなる収容液を収容し、収容液へのしみだしについて下記の方法によって試験すると共に、エアゾール容器への挿入性を判定した。試験結果を表1に示す。なお、内袋のA部厚さを350μmとした。また、スリップ剤を混合する場合には、マスターバッチ中のスリップ剤の混合比率は2重量%とした。
【0057】
〔収容液のしみだしの試験方法〕
1.原液と噴射剤をある重量比率で設定量を充填する。
2.45℃の恒温槽に正立で保存する。
3.1ケ月、2ケ月、3ケ月、6ケ月の期間ごとに評価する。
〔評価方法〕
1.泡質の確認(官能評価)
2.開缶評価(目視確認)
〔判定基準〕
1.泡質・・・リファレンス(室温保存品)との比較
2.開缶評価・・・開缶した缶の内壁にしみ出しの有無がないか目視判定
【0058】
【表1】

【0059】
表1に示す試験結果によれば、本発明のエアゾール容器は、内袋の挿入性が良好でEVOH層を容器本体の内側面に容易に設置できると共に、有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液と噴射剤とからなる収容液のへのしみ出しを防止して、良好な泡状態を長期間維持できることが判明する。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】(a)は、本発明の好ましい一実施形態に係るエアゾール容器の構成を説明する断面図、(b)は、内袋胴部の層構成を説明する(a)のA部拡大断面図である。(c)は、内袋首部の層構成及び形状を説明する(a)のB部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0061】
10 エアゾール容器
11 容器本体
12 内袋
13 上端開口
14 マウンテンカップ
15 吐出部
16 基層
17 EVOH層
18 耐水性樹脂層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機酸と、界面活性剤と、液状油とを含み、25℃でのpHが3.0〜5.0の原液を噴射剤と共に金属製の容器本体に収容して、収容液を吐出部から泡状に吐出するエアゾール容器であって、
前記容器本体が金属からなるとともに、前記収容液が、ポリオレフィン系樹脂からなる基層と、該基層を内側から覆うエチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物層(EVOH)と、該エチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物層を内側から覆う耐水性樹脂からなる耐水性樹脂層とを含む内袋に収容されているエアゾール容器。
【請求項2】
前記ポリオレフィン系樹脂が、直鎖低密度ポリエチレン(L−LDPE)または中密度ポリエチレン(MDPE)である請求項1記載のエアゾール容器。
【請求項3】
前記耐水性樹脂が、直鎖低密度ポリエチレン(L−LDPE)または中密度ポリエチレン(MDPE)である請求項1又は2に記載のエアゾール容器。
【請求項4】
前記原液が毛髪用化粧料の原液である請求項1〜3のいずれかに記載のエアゾール容器。
【請求項5】
前記耐水性樹脂の低分子量割合が1.4%未満である請求項1〜4のいずれかに記載のエアゾール容器。

【図1】
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【公開番号】特開2008−110764(P2008−110764A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−293053(P2006−293053)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】