説明

エレクトロルミネセント・ディスプレイをテストする装置

少なくとも2セットの電極である画素の行を接続する1つのセットと、画素の列を接続する第2のセットとを組み込むエレクトロルミネセントディスプレイ(ELD)の、テスト容易性を改善する装置であり、少なくとも1つの電極セットが2つのサブセットに挟み込まれる装置が提供される。第1のサブセットは、第1の長さの電極延長部を備え、第2のサブセットはより短い長さの第2の電極延長部を備える。第1のコネクタは、両方のサブセットの電極延長部と垂直な方向に、また第2のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に配置される。第2のコネクタは、第1のサブセットの電極延長部と垂直な方向に、また第1のサブセットのみの電極延長部との電気的接触状態で一様に配置される。絶縁パッチのセットは、第1のサブセットの電極延長部を第1のコネクタから分離する。本発明の装置は、テスト装置の接続/切断の際に過電圧を制限する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレクトロルミネセント・ディスプレイ(ELD)のための電極設計に関わり、また特に、テスト容易性の目的のために改善された電極設計に関する。
【背景技術】
【0002】
エレクトロルミネセント・ディスプレイ(ELD)は、ブラウン管に対比して低い動作電圧であり、それらのより良い画質、液晶ディスプレイ上の広い視野角と速い応答時間、および、それらの優れたグレースケール可能性とプラズマディスプレイパネルより薄いプロフィール(側面)などから、有利である。
【0003】
ELDは、2枚の誘電体膜の間に封入された発光物質薄膜の両側に配置された行(row)および列(column)と呼ばれる平行な導電性アドレスラインの、2つの交差したセットを有する。画素(ピクセル)は行と列の間の交差点として定義される。それぞれの画素は行と列の交差点に亘って電圧の印加によって点灯される。
【0004】
ビデオ対応のELDは、パッシブマトリックスアドレッシング(passive matrix addressing:受動的マトリックスアドレス指定)を使って駆動される画素配列(pixel array:ピクセルアレイ)を有する。それぞれの画素は、フルカラーのために、赤、緑、および青の光を発生させる3つのサブピクセル(sub-pixel)からなる。サブピクセルのそれぞれは、行および列アドレスライン間に順番に配置された2つの絶縁物薄膜の間に配列された、前述の薄い発光物質薄膜の部分を有する。マトリックスアドレッシングは、しきい値(スレッショールド)電圧より低い電圧を列に印加することを必要とするが、その一方で、同時に、その行と交差するそれぞれの列に対して反対極性の変調電圧を印加することを必要とする。行と列への電圧は、それぞれのサブピクセルに要求される照明に応じてトータルの電圧を与えるために合計され、それによって1行の画像を表示する。代案としては、最大のサブピクセルの電圧を行に印加し、そして同じ極性の変調電圧を列に印加することである。変調電圧の大きさは、要求される画像に応じた画素電圧を設定するための最大電圧としきい値電圧の差による。いずれにしても、各行が一旦アドレス指定されると、すべての行がアドレス指定されるまで、他の行が同様の方法でアドレス指定される。アドレス指定されない行は開路(open:オープン)状態で残される。
【0005】
すべての行を連続的にアドレス指定することで完全なフレーム(frame:一画面)を形成する。通常、新しいフレームは、人間の目にちらつきなしのビデオ画像として見えるものを生成するために、毎秒少なくとも約50回扱われる。
【0006】
ELDは、第1の平行な電極配列、絶縁層、発光層、第2の絶縁層、および第1の平行な電極層とほぼ直行する第2の平行な電極層を、連続的な堆積(蒸着)とパターニングをすることによって基板上に組み立てられる。ディスプレイの層は厚膜技術または薄膜技術を使って堆積(蒸着)およびパターニングされる。ディスプレイは、上述のようにパッシブマトリックスアドレッシングを使って動作される。
【0007】
厚膜誘電体ELDは、テレビや他の用途における高精細ビデオ対応の大エリアディスプレイのための特定の実用性を持つことが見出されてきた。特許文献1、特許文献2、および特許文献3によって例証されるように、これらはセラミック、ガラス、あるいはガラスセラミックの基板上に組み立てられる。特に、電極の第1の配列は基板上に堆積され、そして真空蒸着を利用して、または導電体粉末を含んだ厚膜のパスター(paster)の印刷および焼結によってパターニングされることが可能である。通常、電極の第1の平行な配列のための導電性材料として金が使用されるが、他の導電性金属、合金、または導電性材料がディスプレイ構造の他の部分と両立できるならば、それらを同様に使うことができる。
【0008】
電極の第2の配列は、通常、インジウムスズ酸化物(ITO)であり、そしてそれは光学的に透明であるとともに導電性であって、ディスプレイ中で生成された光がディスプレイ観察者に送られることを可能にする。ITOは、特許文献4で例証されるように、通常、ディスプレイ構造物上に真空蒸着され、そしてフォトリソグラフィ法またはレーザパターニングを使って平行ラインにパターニングされる。これらのインジウム酸化スズアドレスラインの終端は、ディスプレイの活性領域(active area)と重なり、その方に延長されて、金を電気導体として使っているパッドに接触する。
【0009】
行と列に必要とされる電圧パルスを供給するスイッチとして機能するようにディスプレイドライバ(ディスプレイ駆動手段)が提供される。これらのドライバは、いくつかの行または列を駆動することができて、そして通常は別個の回路基盤上にマウントされた多数の出力チップとしてパッケージされる。ドライバチップからの出力は、プラスチックテープ中に埋め込まれた平行な導電体を有する電気コードテープコネクタを使って行と列に接続される。テープ中の導体は、ディスプレイパネル上の行と列に接続された導体パッドにより、また回路基盤上のドライバチップからの出力により配列される。電気的接続は、それぞれの導電体上へテープをホットプレス(hot pressing:加熱加圧法)することによって形成される。しかしながら、製造プロセスにおいては、高価な回路基盤が取り付けられる前に、不良なパネルを廃棄するか、または修理することができるように、それらの接続をする前にそのパネルを電気的にテストすることが望ましい。
【0010】
ELDパネルを電気的にテストする従来技術の方法は、パネル上の隣接した行と列の間の短絡(「ショート」)を特定して見つけること、また、行と列に沿って電気的不連続(「開路」)を特定して見つけること、パネルの白色輝度均一性を測定すること、赤、緑、および青のサブピクセルセットの均一性を独立に測定すること、を含む。
【0011】
従来技術のテスト方法は、テスト過程の際に隣接した行の間、または隣接した列の間に電気的破壊を時々起こす。これは、もしエラストマーストリップを使って作られたコンタクトが断続的であるならば、これらの構成部品を通過する電流の突然の変化によって起こされた大きな電圧が行または列の間に発生することによる。これらの電流の変化によって発生した大きな電圧は、基本的な関係V=L di/dtによって特徴付けられる。ここに、Vは誘導電圧、di/dtは時間当たりの電流変化率、またLはパネルとテストのための関連電気接続の電気的インダクタンスである。通常、断続接続に対しては、電流変化率は非常に高く、高い誘導電圧をもたらす。
【0012】
したがって、基板上に構築されたELDの電気的テストを行なうのに際し、改善された方法のための技術が必要である。理想的には、この方法は、改善されたテスト信頼度を提供すべきであり、そしてテスト時の断続的な電気接続に起因して起こるディスプレイの不注意な損害を避けるべきである。
【0013】
従来技術は、以下のように、この必要性を解決しようとしてきた。
【0014】
公開された特許文献5および特許文献6は、いずれも、テストのために短絡バーを使用することを教示しているが、これらはパネル製造プロセスの一部として形成されておらず、そのため高い信頼性を提供しない。
【0015】
公開された特許文献7は、LCDディスプレイの製作時に形成される短絡バーで、後で切り取られるもの開示している。しかしながら、すべての行または列が一緒にテストされるのではなく、テストために非常に多数のプローブが必要とされる。
【0016】
特許文献8は、LCDディスプレイのためのデータライン(すなわち列)の並列接続を教示しているが、テストに続いて並列接続の接続を切ることの要求がない。
【0017】
特許文献9は、製造時にパネル上に作られた短絡バーを開示しており、これはアクティプマトリクスLCDパネルのテストの後に、赤外線画像で実行される欠陥分析を用いて、接続を断たれる。
【0018】
特許文献10は、薄膜トランジスタによって制御される並列接続を使った多くのブロック中にLCDデータラインを配列している。
【0019】
特許文献11は、アクティブマトリクスLCDディスプレイのための欠陥テスト装置の一部としての短絡バーを開示しており、それはパネルに非常に多数の接続を施さなければならない。
【0020】
ここまで述べたすべての従来技術は、LCDパネル、主としてアクティプマトリクスLCDパネルのテストに関連し、動作原理がELディスプレイとは異なっており、短絡と開路に対する検出方法も異なっている。
【0021】
特許文献12はELディスプレイに関連しているが、ELDの電気的テストを行なうことについての改善された方法に対する技術の必要性を解決していない。
【特許文献1】米国特許第5,432,015号明細書
【特許文献2】国際出願番号PCT/CA00/00561号パンフレット
【特許文献3】国際出願番号PCT/CA02/01932号パンフレット
【特許文献4】国際出願番号PCT/CA02/01891号パンフレット
【特許文献5】米国特許出願公開第2003/137318号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2003/0117165号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2002/0063574号明細書
【特許文献8】米国特許第6,566,902号明細書
【特許文献9】米国特許第6,111,424号明細書
【特許文献10】米国特許第6,028,442号明細書
【特許文献11】米国特許第5,608,558号明細書
【特許文献12】米国特許出願公開第2001/0019243号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
基板上に構築されたELDの電気的テストを行なうのに際し、改善された方法のための技術が必要である。理想的には、この方法は、改善されたテスト信頼度を提供すべきであり、そしてテスト時の断続的な電気接続に起因して起こるディスプレイの不注意な損害を避けるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明の一局面においては、改善されたテスト容易性を持ち、基板と、行と列に整列され基板上に形成された画素のマトリックスとを有するELDが提供される。少なくとも2セットの電極が提供されるが、それらは画素の行を接続するための第1のセット、および画素の列を接続するための第2のセットであって、少なくとも1つものの電極セットが2つのサブセットに挟み込まれる。第1のサブセットが第1の長さの電極延長部を持ち、第2のサブセットが第2の、より短い長さの電極延長部を持つ。第1のコネクタが提供され、サブセットの電極延長部と垂直な方向で、また第2のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長される。第2のコネクタが提供され、第1のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また第1のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長されるが、第2のサブセットの電極延長部との電気的接触状態ではない。第1のサブセットの電極延長部を第1のコネクタから電気的に分離するために、絶縁パッチのセットが提供される。
【0024】
本発明の他の局面によれば、基板と、行と列に整列され基板上に形成された画素のマトリックスとが提供される。少なくとも2セットの電極が提供されるが、それらは画素の行を接続するための第1のセット、および画素の列を接続するための第2のセットであって、少なくとも1つものの電極セットが3つのサブセットに挟み込まれ、第1のサブセットが第1の長さの電極延長部を持ち、第2のサブセットが第2の、より短い長さの電極延長部を持ち、第3のサブセットが第1または第2の長さより短い第3の長さの電極延長部を持つ。第1のコネクタが提供され、サブセットの電極延長部と垂直な方向で、また第3のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長される。第2のコネクタが提供され、第1および第2のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また第1および第2のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長されるが、第3のサブセットの電極延長部との電気的接触状態ではない。第3のコネクタが提供され、第1のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また第1のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長されるが、第2および第3のサブセットの電極延長部との電気的接触状態ではない。絶縁パッチの第1のセットが、第1および第2のサブセットの電極延長部を第1のコネクタから電気的に分離し、絶縁パッチの第2のセットが、第1のサブセットの電極延長部を第2のコネクタから電気的に分離する。
【0025】
本発明のさらに他の局面によれば、改善されたテスト容易性を持ち、基板と、行と列に整列され基板上に形成された画素のマトリックスとを有するELDが提供される。少なくとも2セットの電極が提供されるが、それらは画素の行を接続するための第1のセット、および画素の列を接続するための第2のセットである。少なくとも1つのものの電極セットが2つのサブセットに挟み込まれ、第1のサブセットが第1のセットの電極延長部を持ち、第2のサブセットが第2のセットの電極延長部を持つ。第1および第2のセットの電極延長部が、対応する電極セットの反対端から延長される。第1のコネクタが提供され、第1のセットの電極延長部と垂直な方向で、またそれとの電気的接触状態で延長され、また第2のコネクタが提供され、一様に第2のセットの電極延長部と垂直な方向で、またそれとの電気的接触状態で一様に延長される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の望ましい実施の形態を、添付の図を参照しながら、専ら例示として説明する。
【0027】
図1を参照すると、従来技術のELDが示されている。そこでは、列の間のショートに対するテストを行なうには、ディスプレイ11の活性領域から供給電源(図示せず)の1つの端子に平行に延長する交互の列のセットの一端を接続することを必要としている。これは、電源供給端子(図示せず)と接続される厚板(platen:プラテン)を使って、エラストマー(elastomer)の導電性ポリマー1の矩形ストリップを圧し、エラストマーストリップ4を使って供給電源の他のものの端子に平行な隣り合う行12のセットを接続することによって、達成される。次に、パネルを発光させるのに十分な電圧が電源供給端子間に印加される。もしディスプレイ基板が完全にフラットではないならば、エラストマー導体材料は確実にすべての列に接触しないかも知れず、そのため弱い接触の蓋然性が増加する。この理由から、一度に少数の列だけが接続され、そしてエラストマー導体材料を次々に列に沿って動かし、そしてショートのためのすべての列をチェックするために連続して測定が行われる。適切な列との接触の位置合せは、それぞれの測定前にチェックされる。
【0028】
ショートが存在していないならば、接続された交互の列だけが発光するであろう。この列の間の列が発光すれば、1つまたは両方の隣接した列にショートがある。ショートが問題の列の右の列に対するものなのか、左の列に対するものなのかを決定するために、電気の導通チェックが、その列と右および左の列との間に対して行われる。列の長さに沿ってショートの位置を定めるために、顕微鏡下で視覚による調査が行われる。
【0029】
類似の手順が行間のショートを調べるために行われる。再び図1を参照すると、行のショートのテストは、エラストマーストリップ3を使って供給電源の1つの端子に交互の行12のセットを接続し、エラストマーストリップ2を使って供給電源の他の端子に隣り合う列のセットを接続することを必要とする。エラストマーストリップ3を次々に行に沿って動かし、すべての行をテストする。
【0030】
再び図1を参照すると、列の開路のテストは、隣り合う列のセットにエラストマーストリップ2を介して供給電源の1つの端子を接続し、隣り合う行のセットにエラストマーストリップ4を介して他の端子を接続することを必要とする。行と列が交差する画素を発光させるのに十分な電圧が端子間に印加される。開路が存在していないならば、すべての画素が発光するだろう。もし、パネルの発光部分における列に開路が存在していれば、その列はその開路を超えて発光しないであろう。列の発光において、不連続に回路位置が記録される。列のそれぞれのセットが接続される間、エラストマーストリップは、列の全長さに沿った開路の位置を定めるために次第に異なる行のセットに動かされる。もしどの列の部分も発光しないならば、エラストマーストリップへの接触点と列の始まりとの間のコネクタ内に開路があることを意味する。この場合、開路の位置は顕微鏡検査によって決定される。列のそれぞれのセットが一旦走査されると、エラストマーストリップ2は次第に動かされ、この過程が繰り返される。
【0031】
図1に示すように、エラストマー2および4の同じ対を使って列がチェックされたのと同じ方法で、開路に対して行がチェックされる。
【0032】
パネルの白の輝度が、開路テストと類似の方法でチェックされるが、この場合には、発光エリアの輝度とCIE色彩座標が測定される。
【0033】
赤、緑、および青のサブピクセルの個別のセットの色彩純度をテストすることも同じく望ましい。このテストのためには、サブピクセルのセットが列によって規定されるので、あらゆる第3の列にぴったり合う特別なコネクタが使用される。列に沿って次第にコネクタを動かすのに、正確な位置合せツールが使われる。CIE色彩座標と輝度は白の輝度測定毎に測定される。
【0034】
図2を参照すると、本発明の第1の実施形態によるELD13に対する行および/または列電極設計が示されている。導電性の電極延長部ストリップは、ディスプレイの交互に挟み込まれた電極の第1のセット14と第2のセット15のために提供される。これらの延長部14および15は、ディスプレイ13の活性領域13bから外方へ延長される。
【0035】
電極延長部14の第1のセットは電極延長部15の第2のセットより遠くに延長されている。電極延長部14の第1のセットの一部は、それぞれ電気的絶縁パッチ16をカバーするか、または電気的絶縁パッチ16によってカバーされる。電気的絶縁パッチ16は、第1のセットの電極14の電極延長部ストリップと垂直な方向に配列される。第1の導電性接続ストリップ5は、電極延長部14の第1のセットとほぼ垂直に、そして絶縁パッチ16の、電極延長部と反対の側に配列されている。ストリップ5は、交互の電極15の第2のセットのすべてとの電気的接触状態にあり、第1のセットの交互の電極14との電気的接触状態にはない。第2の導電性接続ストリップ6は、電極延長部14および15とほぼ垂直に、そして電極延長部15の第2のセットの範囲を越えて配列されている。ストリップ6は、第1のセットの電極延長部14との電気的接触状態にあり、第2のセットの電極延長部15との電気的接触状態にはない。
【0036】
ELDパネルの電気的テストに続いて、破線17に沿って切断が行われ、第1および第2の導電性接続ストリップ5および6から電気的に隔離することができる。破線17は、電極のための永続的なドライバ(駆動手段)を接続できるような延長部の長さが維持されるよう選ばれる。
【0037】
本発明による列間のショートをチェックするためのテスト手順は、列に対する第1あるいは第2の導電性接続ストリップ5あるいは6のいずれかに亘って供給電源の1つの端子を接続することである。他の電源端子は、行に対する導電性接続ストリップ5および6の両方に同時に接続される。次に、電圧がパネルを発光させるのに十分なだけ印加される。もしショートがないならば、交互の列だけが発光するであろう。もしショートがあるならば、2つの隣接した列が発光するであろう。もし列が隣接した列に対してショートしているならば、他のセットの列に列の接続を変えることによって、ショートが右への列に対するものなのか、左への列に対するものなのかを決定しうる。行または列の一部だけに同時にショートに対するチェックをする必要があるけれども、同時にすべての列をチェックすることは有利である。ディスプレイ基板表面の粗度や不揃いによって制限された数の行または列のみを同時にチェックしうる、従来技術の方法に使われるエラストマー接続を排除することによって、これは可能となる。
【0038】
本発明を利用して行間のショートをチェックするためのテスト手順は、行と列の接続を交換して、列のショートをチェックすることについての上述の方法と同様に進めることである。
【0039】
本発明による列または行の開路をチェックするためのテスト手順は、行電極のための導電性接続ストリップ5および6の両方に、供給電源の1つの端子を同時に接続することである。他の供給電源端子は、列のための導電性接続ストリップ5および6の両方に同時に接続される。行と列の発光部および非発光部の間における何らかの不連続な場所によって、開路を位置付けることができ、あるいは、もし全部の行または列が発光していないならば、行または列の延長部が顕微鏡の下で開路について検査される。
【0040】
白のCIE色彩座標と輝度の均一性も本発明の接続の仕組み(connection scheme)を使って、行または列の開路に対してテストすることができる。
【0041】
赤、緑、および青のサブピクセルのセットのCIE色彩座標と輝度均一性を、図2の実施形態を使って別々にテストすることはできない。別々の赤、緑、および青のサブピクセルの均一性測定を望むならば、図3の代案の実施形態が使える。これは、幾分かは複雑な電極設計を使用するが、ショートと開路テストは、図2と類似の方法で実行できる。
【0042】
図3を参照すると、行電極設計は図2の第1の実施形態のようである。しかしながら、列電極設計は、ディスプレイのための赤、緑、および青のサブピクセル素子をそれぞれ規定するディスプレイの、挟み込まれた列電極の3つのセットに対する導電性のストリップを有する。3つのセットのそれぞれの電極は、ディスプレイの活性領域から遠ざかるように外方へ延長される導電性の電極延長部18、19および20と重ねられるか、または接続される。第1のセットの電極延長部18は、第2および第3のセットの電極延長部19および20のそれぞれよりも遠くに延長される。第2のセットの電極延長部19は、第3のセットの電極延長部20よりも遠くに延長される。
【0043】
電極の第1および第2のセットに対する電極延長部18および19のそれぞれは、第1のセットの絶縁パッチ21をカバーするか、または第1のセットの絶縁パッチ21によってカバーされる。電極の第1のセットに対する電極延長部18のそれぞれは、第2のセットの絶縁パッチ22をカバーするか、または第2のセットの絶縁パッチ22によってカバーされる。前記第1のセットの電極18に関係するこれらのパッチ21および22は、共に接合されてもよい。第1および第2のセットの絶縁パッチ21および22は、それぞれ
電極延長部ストリップ18、19、および19とほぼ垂直な方向に配列される。
【0044】
第1の導電性接続ストリップ7は、第1のセットの絶縁パッチ21の、電極延長部18、19、および20と反対の側において、電極延長部ストリップ18、19、および20とほぼ垂直に配列されている。したがって、ストリップ7は、第3のセットの電極延長部20との電気的接触状態にあるが、前記第1および第2のセットの電極延長部18および19とは電気的接触状態にはない。第2の導電性接続ストリップ8は、第2のセットの絶縁パッチ22の、第1および第2のセットの電極延長部18、19と反対の側において、電極延長部ストリップ18、19とほぼ垂直に配列されている。ストリップ8は、第2のセットの電極延長部19との電気的接触状態にあるが、前記第1および第3のセットの電極延長部18および20とは電気的接触状態にはない。第3の導電性接続ストリップ9は、電極延長部ストリップ18とほぼ垂直に配列されており、第1のセットの電極延長部18との電気的接触状態にあるが、第2および第3のセットの電極延長部19および20とは電気的接触状態にはない。
【0045】
ELDパネルの電気的テストに続いて、例えばレーザ切断によって導電性の延長部に切断23が実施される。この過程は、第1、第2、および第3の導電性接続ストリップ7、8、および9との接続から延長部を電気的に切断する一方で、電極のための永続的なドライバ(駆動手段)を接続できるような延長部の長さが維持されるように実行される。
【0046】
ショートテストおよび開路テストも行うことができる。図3の実施形態を利用して列間のショートをチェックするためのテスト手順は、列のための第1、あるいは第2、あるいは第3の導電性接続ストリップ7、あるいは8、あるいは9のいずれかに亘って、供給電源の1つの端子を接続することである。他の供給電源端子は、行のための導電性接続ストリップ5および6の両方に同時に接続される。次に、電圧がパネルを発光させるのに十分なだけ印加される。もしショートがないならば、あらゆる第3の列だけが発光するであろう。もし2つの隣り合う列間にショートがあるならば、それらが両方とも発光するであろう。発光していない列間のショートをチェックするために、供給電源の1つの端子が初めに選択されたのとは異なる列の導電性ストリップに接続され、そしてテストが繰り返される。第1の実施形態と同じように、本発明は、テストの接続を変えることなく、すべての列のチェックを容易にする。
【0047】
開路をテストするための、また白のCIE色彩座標および輝度均一性をチェックするための手順は、パネルの列7、8、および9に対するすべての3つの接続ストリップを接続し、次に図2の第1の実施形態のための手順のようにして進めることである。
【0048】
図3の実施形態において、CIE色彩座標、および赤、緑、および青のサブピクセルに対する輝度均一性を独立にチェックするための手順は、1つの列の接続ストリップを同時に接続し、そのほかは、白のCIE色彩座標および輝度均一性に対して上述したように進めることである。
【0049】
第3の実施形態は第1の実施形態に類似しており、図4に示されている。これは、行および/または列の電極延長部27および28をディスプレイパネルの反対の側において交互に配置することを利用する。図4は、交互の列のための延長部27および28がディスプレイパネル24の反対の側に作られる時の、列接続配置を示す。明瞭にするために、行電極は示していない。この電極接触配置が使われるならば、絶縁パッチは必要とされず、そして2つの接続ストリップ25および26は、それらが前記第1および第2の電極セットと独立に接続するように、ディスプレイの反対の側における第1のセットの電極27と、第2のセットの電極28にほぼ垂直に配置することができる。テストに続いて、ディスプレイの反対端上の破線29に沿って切断が行われ、列のドライバ(駆動手段)の接続を容易にする。
【0050】
本発明の電極設計を作ることに関する1つの方法は、無垢の基板上に、一つの印刷ステップで、行のための延長部ストリップを含む第1の(行)電極配列と、上方(列)の電極配列のための延長部ストリップと、を形成することである。次に、圧膜ハイブリッド・マイクロエレクトロニクス技術(thick film hybrid microelectronics art)において知られているような厚膜重ね合せ誘電体材料(thick film crossover dielectric materials)、または他の適切な誘電体材料や方法を使用して、図2または図3に示すような絶縁カバーパッチを形成することができる。次に、導電性のストリップを接続することは、図2または図3に示すように、圧膜ハイブリッド・マイクロエレクトロニクス技術において知られているような厚膜導電性材料、または他の適切な誘電体材料や方法を使用することで適用できる。最後に、ディスプレイ構造と、そして電極の第2の(列)配列は、当業界において知られているように列電極延長部と重ねるように形成することができる。
【0051】
代案の方法としては、図2または図3に示すように、行電極延長部なしで電極の第1の(行)配列と同時に、接続用導電性ストリップを行と列両方に対して印刷し、次に絶縁パッチを図2または図3に示すように堆積(蒸着)させ、次に行と列の延長部ストリップを図2または図3に示すように印刷する。最後に、ディスプレイ構造と電極の第2の(列)配列とを、上述したように形成することができる。
【0052】
本発明を理解する者は、本発明の領域と範囲を逸脱することなく、ここに添付された特許請求の範囲から出発するものとして、他の実施の形態またはそれにおける変化を想定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】従来の技術によるELDの平面図を示す。
【図2】本発明によるELDの平面図を示す。
【図3】本発明の第1の実施形態によるカラーELDの部分的な平面図であって、電極延長部とコネクタの詳細を示す。
【図4】本発明の第2の実施形態によるELDの部分的な平面図を示す。
【符号の説明】
【0054】
5、6 導電性接続ストリップ
7、8、9 導電性接続ストリップ
13 エレクトロルミネセント・ディスプレイ(ELD)
14 電極延長部(第1のセット)
15 電極延長部(第2のセット)
16 絶縁パッチ
18 電極延長部(第1のセット)
19 電極延長部(第2のセット)
20 電極延長部(第3のセット)
21 絶縁パッチ(第1のセット)
22 絶縁パッチ(第2のセット)
24 ディスプレイパネル
25、26 接続ストリップ
27、28 電極延長部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に形成された行と列に整列される画素のマトリックスと、
少なくとも2セットの電極、即ち画素の行を接続するための第1のセット、および画素の列を接続するための第2のセットであって、前記第1および第2の電極セットの少なくとも1つのものが、第1の長さの電極延長部を持った第1のサブセットと、第2の、より短い長さの電極延長部を持った第2のサブセットとして挟み込まれるようにした電極と、
前記サブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第2のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第1のコネクタと、
前記第1のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第1のサブセットのみの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第2のコネクタと、
前記第1のサブセットの前記電極延長部を前記第1のコネクタから電気的に分離する絶縁パッチのセットとを有し、前記コネクタと対応する前記延長部の部分を、前記基板周辺部を刻みとること、または延長部におけるギャップを刻みとることによって除去して、行と列に接続された延長部のその部分をコネクタと電気的接触状態のその部分から電気的に隔離するように、すべての前記コネクタを基板周囲部上に位置付けることを特徴とするエレクトロルミネセント・ディスプレイ(ELD)。
【請求項2】
前記第1および第2の電極の他のものが、第3の長さの電極延長部を持った第3のサブセット、および前記第3の長さより短い第4の長さの電極延長部を持った第4のサブセットとして挟み込まれ、
前記ELDは、
前記第3および第4のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第4のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第3のコネクタと、
前記第3のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第3のサブセットのみの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第4のコネクタと、
前記第3のサブセットの前記電極延長部を前記第3のコネクタから電気的に分離する絶縁パッチの第2のセットと、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のELD。
【請求項3】
基板と、
前記基板上に形成された行と列に整列される画素のマトリックスと、
少なくとも2セットの電極、即ち画素の行を接続するための第1のセット、および画素の列を接続するための第2のセットであって、前記第1および第2の電極セットの少なくとも1つのものが、第1の長さの電極延長部を持った第1のサブセットと、前記第1の長さより短い第2の長さの電極延長部を持った第2のサブセットと、第1または第2の長さより短い第3の長さの電極延長部を持った第3のサブセットとして挟み込まれるようにした電極と、
前記サブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第3のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第1のコネクタと、
前記第1および第2のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第2のサブセットのみの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第2のコネクタと、
前記第1のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第1のサブセットのみの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第3のコネクタと、
前記第1および第2のサブセットの前記電極延長部を前記第1のコネクタから電気的に分離する絶縁パッチの第1のセットと、
前記第1のサブセットの前記電極延長部を前記第2のコネクタから電気的に分離する絶縁パッチの第2のセットとを有し、前記コネクタと対応する前記延長部の部分を、前記基板周辺部を刻みとること、または延長部におけるギャップを刻みとることによって除去して、行と列に接続された延長部のその部分をコネクタと電気的接触状態のその部分から電気的に隔離するように、すべての前記コネクタを基板周囲部上に位置付けることを特徴とするエレクトロルミネセント・ディスプレイ(ELD)。
【請求項4】
前記第1および第2の電極の他のものが、第4の長さの電極延長部を持った第4のサブセット、および前記第4の長さより短い第5の長さの電極延長部を持った第5のサブセットとして挟み込まれ、
前記ELDは、
前記第4および第5のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第5のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第4のコネクタと、
前記第4のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第4のサブセットのみの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第5のコネクタと、
前記第4のサブセットの前記電極延長部を前記第4のコネクタから電気的に分離する絶縁パッチの第3のセットと、
をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のELD。
【請求項5】
基板と、
前記基板上に形成された行と列に整列される画素のマトリックスと、
少なくとも2セットの電極、即ち画素の行を接続するための第1のセット、および画素の列を接続するための第2のセットであって、前記第1および第2の電極セットの少なくとも1つのものが、第1のセットの電極延長部を持った第1のサブセットと、前記第2のセットの電極延長部を持った第2のサブセットとして挟み込まれ、また前記第1および第2のセットの電極延長部が、対応する前記電極セットの反対端から延長されるようにした電極と、
前記第1のセットの電極延長部と垂直な方向で、またそれとの電気的接触状態で一様に延長された第1のコネクタと、
前記第2のセットの電極延長部と垂直な方向で、またそれとの電気的接触状態で一様に延長された第2のコネクタとを有し、前記コネクタと対応する前記延長部の部分を、前記基板周辺部を刻みとること、または延長部におけるギャップを刻みとることによって除去して、行と列に接続された延長部のその部分をコネクタと電気的接触状態のその部分から電気的に隔離するように、すべての前記コネクタを基板周囲部上に位置付けることを特徴とするエレクトロルミネセント・ディスプレイ(ELD)。
【請求項6】
前記第1および第2の電極の他のものが、第1の長さの電極延長部を持った第3のサブセット、および第2の、前記第1の長さより短い長さの電極延長部を持った第4のサブセットとして挟み込まれ、
前記ELDは、
前記第3および第4のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第4のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第3のコネクタと、
前記第3のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第3のサブセットのみの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第4のコネクタと、
前記第3のサブセットの前記電極延長部を前記第3のコネクタから電気的に分離する絶縁パッチのセットと、
をさらに有することを特徴とする請求項5に記載のELD。
【請求項7】
前記第1および第2の電極の他のものが、
第1の長さの電極延長部を持った第3のサブセットと、前記第1の長さより短い第2の長さの電極延長部を持った第4のサブセットと、第1または第2の長さより短い第3の長さの電極延長部を持った第5のサブセットとして挟み込まれ、
前記サブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第5のサブセットの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第3のコネクタと、
前記第3および前記第4のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第4のサブセットのみの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第4のコネクタと、
前記第3のサブセットの電極延長部と垂直な方向で、また前記第3のサブセットのみの電極延長部との電気的接触状態で一様に延長された第5のコネクタと、
前記第3および第4のサブセットの前記電極延長部を前記第1のコネクタから電気的に分離する絶縁パッチの第1のセットと、
前記第3のサブセットの前記電極延長部を前記第2のコネクタから電気的に分離する絶縁パッチの第2のセットと、
をさらに有することを特徴とする請求項5に記載のELD。
【請求項8】
請求項1に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、すべての前記電極延長部と前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項9】
請求項1に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、すべての前記電極延長部と前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項10】
請求項1に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作り、前記基板上に、前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、すべての前記延長部を作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項11】
請求項1に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作り、前記基板上に、前記第1および第2の電極セットの他のものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、すべての前記電極延長部を作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項12】
請求項3に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、すべての前記電極延長部と前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項13】
請求項5に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、すべての前記電極延長部と前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項14】
請求項3に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、すべての前記電極延長部と前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項15】
請求項5に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、すべての前記電極延長部と前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項16】
請求項3に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作り、前記基板上に、前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、すべての前記延長部を作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項17】
請求項5に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作り、前記基板上に、前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、すべての前記延長部を作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項18】
請求項3に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作り、前記基板上に、前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、すべての前記延長部を作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。
【請求項19】
請求項5に記載のELDであって、前記ELDは、
(i) 前記基板上に、導電体の堆積によってすべての前記コネクタを作り、前記基板上に、前記第1および第2の電極セットの前記他のものを作る段階と、
(ii) 前記基板上に、厚膜誘電体の堆積によってすべての前記絶縁パッチを作る段階と、
(iii)前記基板上に、すべての前記延長部を作る段階と、
(iv) 前記基板上に、前記画素のマトリックスと前記第1および第2の電極セットの前記1つのものを作る段階と、
を有する方法によって製造されたことを特徴とするELD。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−507836(P2007−507836A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529510(P2006−529510)
【出願日】平成16年9月21日(2004.9.21)
【国際出願番号】PCT/CA2004/001716
【国際公開番号】WO2005/034584
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(505089913)アイファイアー・テクノロジー・コープ (18)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】