説明

エレベータドア装置

【課題】ガイドシュー挿入空間への異物の進入を防止するとともに、長寿命化を図ることができるエレベータドア装置を得る。
【解決手段】ガイドシュー212を有した第1の引戸21と、長孔31が形成された乗場敷居3と、第1の引戸21に設けられた軸部材423、軸部材423を中心に回動する第1の棒部材43、軸部材423から戸閉方向にずれて設けられた軸部材453、軸部材453を中心に回動する第2の棒部材46および第1の棒部材43と第2の棒部材46とを連結する蝶番47を有した閉塞装置4とを備え、閉塞装置4は、第1の引戸21の位置が開位置である場合に第1の棒部材43および第2の棒部材46が乗場出入口1の幅方向に延びて長孔31を塞ぎ、第1の引戸21の位置が閉位置である場合に第1の棒部材43および第2の棒部材46が乗場敷居3の上面32に対して傾斜して長孔31が開く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、出入口を開閉するエレベータドア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、引戸本体および引戸本体の下端部に設けられたガイドシューを有し、出入口が開く開位置と出入口が閉じられる閉位置との間で変位する引戸と、ガイドシューが挿入されるガイドシュー挿入空間である溝が出入口の幅方向に延びて形成された敷居と、溝を塞ぐ閉塞装置とを備えたエレベータドア装置が知られている。閉塞装置は、溝を上方から覆う可撓性を有した閉塞帯と、引戸に設けられ、閉塞帯の一部を上方に持ち上げる持ち上げ装置とを有している。引戸が変位するときに、持ち上げ装置が閉塞体の一部を持ち上げることにより溝の一部が露出して、露出した溝の部分をガイドシューが移動する。これにより、引戸の位置が開位置である場合に、溝に異物が進入することを防止することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−48682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、持ち上げ装置が閉塞帯の一部を持ち上げる度に、閉塞帯には撓み変形が生じるので、閉塞帯が劣化しやすい。その結果、エレベータドア装置の寿命が短くなってしまうという問題点があった。
【0005】
この発明は、ガイドシュー挿入空間への異物の進入を防止するとともに、長寿命化を図ることができるエレベータドア装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベータドア装置は、ガイドシューを有し、出入口が開く開位置と前記出入口が閉じられる閉位置との間で変位する第1の引戸と、前記ガイドシューが挿入されるガイドシュー挿入空間が前記出入口の幅方向に延びて形成された敷居と、前記第1の引戸に設けられ前記出入口の奥行方向に延びた第1の回動軸、前記第1の回動軸の径方向に延び前記第1の回動軸を中心に回動する第1の棒部材、前記第1の回動軸から前記第1の引戸の戸閉方向にずれて設けられ前記出入口の奥行方向に延びた第2の回動軸、前記第2の回動軸の径方向に延び前記第2の回動軸を中心に回動する第2の棒部材および前記第1の棒部材と前記第2の棒部材とを連結する連結装置を有した閉塞装置とを備え、前記閉塞装置は、前記第1の引戸の位置が前記開位置である場合に、前記第1の回動軸と前記第2の回動軸との間に前記連結装置が配置されるように、前記第1の棒部材および前記第2の棒部材が前記出入口の幅方向に延びて前記ガイドシュー挿入空間を塞ぎ、前記第1の引戸の位置が前記閉位置である場合に、前記連結装置側の前記第1の棒部材の部分が前記第1の回動軸側の前記第1の棒部材の部分よりも下方に位置し、前記連結装置側の前記第2の棒部材の部分が前記第2の回動軸側の前記第2の棒部材の部分よりも下方に位置するように、前記第1の棒部材および前記第2の棒部材が前記敷居の上面に対して傾斜して前記ガイドシュー挿入空間が開く。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係るエレベータドア装置によれば、第1の引戸に設けられ出入口の奥行方向に延びた第1の回動軸と、第1の回動軸の径方向に延び第1の回動軸を中心に回動する第1の棒部材と、第1の回動軸から第1の引戸の戸閉方向にずれて設けられ出入口の奥行方向に延びた第2の回動軸と、第2の回動軸の径方向に延び第2の回動軸を中心に回動する第2の棒部材と、第1の棒部材と第2の棒部材とを連結する連結装置とを有した閉塞装置を備え、閉塞装置は、第1の引戸の位置が開位置である場合に、第1の回動軸と第2の回動軸との間に連結装置が配置されるように、第1の棒部材および第2の棒部材が出入口の幅方向に延びてガイドシュー挿入空間を塞ぎ、第1の引戸の位置が閉位置である場合に、連結装置側の第1の棒部材の部分が第1の回動軸側の第1の棒部材の部分よりも下方に位置し、連結装置側の第2の棒部材の部分が第2の回動軸側の第2の棒部材の部分よりも下方に位置するように、第1の棒部材および第2の棒部材が敷居の上面に対して傾斜してガイドシュー挿入空間が開くので、第1の引戸の位置が開位置である場合には、ガイドシュー挿入空間を塞いでガイドシュー挿入空間への異物の進入を防ぎ、第1の引戸の位置が閉位置である場合には、閉塞装置の撓み変形が生じることなく、ガイドシュー挿入空間が開いてガイドシューがガイドシュー挿入空間を移動することができる。その結果、ガイドシュー挿入空間への異物の進入を防止するとともに、エレベータドア装置の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータドア装置を示す正面図である。
【図2】図1のエレベータドア装置の要部を示す拡大図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った矢視断面図である。
【図4】図1の乗場出入口が閉じられた状態のエレベータドア装置を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータドア装置を示す正面図である。図において、エレベータドア装置は、乗場出入口(出入口)1を開閉する乗場引戸装置2と、乗場出入口1の下枠部分を構成する乗場敷居(敷居)3と、乗場引戸装置2に設けられた閉塞装置4とを備えている。
【0010】
乗場引戸装置2は、第1の引戸21と、第1の引戸21から第1の引戸21の戸閉方向にずれて設けられ第1の引戸21とともに乗場出入口1を開閉する第2の引戸22とを有している。第1の引戸21は、引戸本体211と、引戸本体211の下端部に設けられたガイドシュー212とを有している。第2の引戸22は、引戸本体221と、引戸本体221の下端部に設けられたガイドシュー222とを有している。
【0011】
第1の引戸21および第2の引戸22は、乗場出入口1の幅方向に移動可能となっている。第1の引戸21および第2の引戸22は、互いに反対方向に移動するようになっている。第1の引戸21および第2の引戸22は、乗場出入口1が開く開位置と、乗場出入口1が閉じられる閉位置との間で変位する。なお、この例では、第1の引戸21の戸閉方向とは、第1の引戸21が開位置から閉位置へ変位するときの移動方向であり、図1に示す矢印Aの方向である。また、第2の引戸22の戸閉方向とは、第2の引戸22が開位置から閉位置へ変位するときの移動方向であり、第1の引戸21の戸閉方向に対して反対の方向である。
【0012】
図2は図1のエレベータドア装置の要部を示す拡大図、図3は図2のIII−III線に沿った矢視断面図である。図において、乗場敷居3には、乗場出入口1の幅方向に延びた長孔(ガイドシュー挿入空間)31が形成されている。長孔31は、乗場敷居3を上下方向に貫通した貫通孔となっている。ガイドシュー212およびガイドシュー222は、長孔31に挿入されている。ガイドシュー212は、第1の引戸21が変位することにより、乗場出入口1の幅方向に長孔31を移動する。ガイドシュー222は、第2の引戸22が変位することにより、乗場出入口1の幅方向に長孔31を移動する。
【0013】
閉塞装置4は、引戸本体211の下端部に固定された固定板41と、固定板41に設けられた蝶番42と、蝶番42を介して固定板41に取り付けられた第1の棒部材43と、引戸本体221の下端部に固定された固定板44と、固定板44に設けられた蝶番45と、蝶番45を介して固定板44に取り付けられた第2の棒部材46と、第1の棒部材43と第2の棒部材46とを連結する蝶番(連結装置)47とを有している。
【0014】
固定板41は、ガイドシュー212から第1の引戸21の戸閉方向にずれて配置されている。固定板44は、ガイドシュー222から第2の引戸22の戸閉方向にずれて配置されている。つまり、閉塞装置4は、ガイドシュー212とガイドシュー222との間に配置されている。固定板41、蝶番42、第1の棒部材43、固定板44、蝶番45、第2の棒部材46および蝶番47は、鉄製となっている。なお、固定板41、蝶番42、第1の棒部材43、固定板44、蝶番45、第2の棒部材46および蝶番47は、鉄製に限らず、剛性を有する材料から構成されていればよい。
【0015】
蝶番42は、固定板41に取り付けられた取付板421と、第1の棒部材43の長手方向一端部に取り付けられた取付板422と、取付板421および取付板422の間に設けられた軸部材(第1の回動軸)423とを有している。軸部材423は、乗場出入口1の奥行方向に延びて配置されている。取付板421および取付板422は、軸部材423の径方向に延びて配置されている。取付板422は、軸部材423を中心に回動可能となっている。
【0016】
第1の棒部材43は、軸部材423の径方向に延びて配置されている。第1の棒部材43は、軸部材423を中心に回動可能となっている。第1の棒部材43の軸部材423側の端部は、引戸本体211における第2の引戸22側の側面から第1の引戸21の戸開方向にずれて配置されている。つまり、第1の棒部材43の軸部材423側の端部は、上方から視たときに、引戸本体211と重なるように配置されている。
【0017】
蝶番45は、固定板44に取り付けられた取付板451と、第2の棒部材46の長手方向一端部に取り付けられた取付板452と、取付板451および取付板452の間に設けられた軸部材(第2の回動軸)453とを有している。軸部材453は、軸部材423よりも第1の引戸21の戸閉方向に設けられている。軸部材453は、乗場出入口1の奥行方向に延びて配置されている。つまり、軸部材453は、軸部材423に対して平行となるように配置されている。取付板451および取付板452は、軸部材453の径方向に延びて配置されている。取付板452は、軸部材453を中心に回動可能となっている。
【0018】
第2の棒部材46は、軸部材453の径方向に延びて配置されている。第2の棒部材46は、軸部材453を中心に回動可能となっている。第2の棒部材46の軸部材453側の端部は、引戸本体221における第1の引戸21側の側面から第2の引戸22の戸開方向にずれて配置されている。つまり、第2の棒部材46の軸部材453側の端部は、上方から視たときに、引戸本体221と重なるように配置されている。
【0019】
蝶番47は、第1の棒部材43の長手方向他端部に取り付けられた取付板471と、第2の棒部材46の長手方向他端部に取り付けられた取付板472と、取付板471および取付板472の間に設けられた軸部材(第3の回動軸)473とを有している。軸部材473は、乗場出入口1の奥行方向に延びて配置されている。つまり、軸部材473は、軸部材423および軸部材453に対して平行となるように配置されている。第1の棒部材43および第2の棒部材46は、第1の引戸21および第2の引戸22の変位による軸部材423と軸部材453との間の距離の変化にともなって、軸部材473を中心に回動可能となっている。つまり、蝶番47は、第1の棒部材43が軸部材423を中心に回動可能となり、第2の棒部材46が軸部材453を中心に回動可能となるように、第1の棒部材43と第2の棒部材46とを連結している。
【0020】
第1の引戸21および第2の引戸22の位置が開位置である場合には、軸部材423と軸部材453との間の距離が最も大きくなる。この場合、第1の棒部材43および第2の棒部材46のそれぞれは、軸部材423と軸部材453との間に軸部材473が配置されるように、乗場出入口1の幅方向に延びて配置される。つまり、第1の棒部材43および第2の棒部材46のそれぞれの長手方向は、乗場出入口1の幅方向となる。また、この場合、第1の棒部材43および第2の棒部材46のそれぞれの上面は、乗場敷居3の上面32と同一平面上に配置される。したがって、長孔31は、閉塞装置4により塞がれる。これにより、戸開時における長孔31への異物の進入が防止される。
【0021】
図4は図1の乗場出入口1が閉じられた状態のエレベータドア装置を示す正面図である。第1の引戸21および第2の引戸22の位置が閉位置である場合には、軸部材423(図2)と軸部材453(図2)との間の距離が最も小さくなる。この場合、蝶番47(図2)側の第1の棒部材43の部分が軸部材423側の第1の棒部材43の部分よりも下方に位置し、蝶番47側の第2の棒部材46の部分が軸部材453側の第2の棒部材46の部分よりも下方に位置するように、第1の棒部材43および第2の棒部材46が乗場敷居3の上面32に対して傾斜する。これにより、乗場敷居3の長孔31が開き、ガイドシュー212およびガイドシュー222が長孔31を移動可能となる。
【0022】
次に、エレベータドア装置の動作について説明する。第1の引戸21および第2の引戸22が開位置から閉位置へ変位すると、引戸本体211と引戸本体221とが互いに近づくことによって軸部材423と軸部材453とが互いに近づく。これにより、蝶番47側の第1の棒部材43の部分が軸部材423側の第1の棒部材43の部分よりも下方に位置し、さらに、蝶番47側の第2の棒部材46の部分が軸部材453側の第2の棒部材46の部分よりも下方に位置するように、第1の棒部材43および第2の棒部材46が乗場敷居3の上面32に対して傾斜する。
【0023】
一方、第1の引戸21および第2の引戸22が閉位置から開位置へ変位すると、引戸本体211と引戸本体221とが互いに遠くなることによって軸部材423と軸部材453とが互いに遠くなる。これにより、第1の棒部材43および第2の棒部材46のそれぞれは、軸部材423と軸部材453との間に軸部材473が配置されるように、乗場出入口1の幅方向に延びて配置される。
【0024】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るエレベータドア装置によれば、第1の引戸21に設けられ乗場出入口1の奥行方向に延びた軸部材423と、軸部材423の径方向に延び軸部材423を中心に回動する第1の棒部材43と、軸部材423から第1の引戸21の戸閉方向にずれて設けられ乗場出入口1の奥行方向に延びた軸部材453と、軸部材453の径方向に延び軸部材453を中心に回動する第2の棒部材46と、第1の棒部材43と第2の棒部材46とを連結する蝶番47とを有した閉塞装置4を備え、閉塞装置4は、第1の引戸21の位置が開位置である場合に、軸部材423と軸部材453との間に蝶番47が配置されるように、第1の棒部材43および第2の棒部材46が乗場出入口1の幅方向に延びて長孔31を塞ぎ、第1の引戸21の位置が閉位置である場合に、蝶番47側の第1の棒部材43の部分が軸部材423側の第1の棒部材43の部分よりも下方に位置し、蝶番47側の第2の棒部材46の部分が軸部材453側の第2の棒部材46の部分よりも下方に位置するように、第1の棒部材43および第2の棒部材46が乗場敷居3の上面32に対して傾斜して長孔31が開くので、第1の引戸21の位置が開位置である場合には、長孔31を塞いで長孔31への異物の進入を防ぎ、第1の引戸21の位置が閉位置である場合には、閉塞装置4の撓み変形が生じることなく、長孔31が開いてガイドシュー212が長孔31を移動することができる。その結果、長孔31への異物の進入を防止するとともに、エレベータドア装置の長寿命化を図ることができる。
【0025】
また、蝶番47は、乗場出入口1の奥行方向に延びた軸部材473を有し、第1の棒部材43および第2の棒部材46は、軸部材473を中心に回動するので、簡単な構成で、第1の引戸21の変位にともなって、軸部材423を中心に第1の棒部材43を回動させ、かつ、軸部材453を中心に第2の棒部材46を回動させることができる。
【0026】
また、エレベータドア装置は、第1の引戸21から第1の引戸21の戸閉方向にずれて設けられ第1の引戸21の移動方向に対して反対方向に移動して第1の引戸21とともに乗場出入口1を開閉する第2の引戸22をさらに備え、軸部材453は、第2の引戸22に設けられているので、1枚の引戸により乗場出入口1が開閉される場合と比較して、乗場出入口1の開閉を素早く行うことができ、また、乗場出入口1の開閉にともなって、長孔31を塞いだり、長孔31が開いたりすることを素早く行うことができる。
【0027】
なお、上記実施の形態1では、乗場出入口1を開閉するエレベータドア装置について説明したが、かご出入口を開閉するエレベータドア装置であってもよい。この場合、エレベータドア装置は、かご出入口を開閉するかご引戸装置と、かご出入口の下枠を構成するかご敷居と、かご引戸装置に設けられた閉塞装置とを備える。
【0028】
また、上記実施の形態1では、第1の引戸21および第2の引戸22により乗場出入口1が開閉される、いわゆるセンターオープン型のエレベータドア装置について説明したが、第2の引戸22を備えず、第1の引戸21のみにより乗場出入口1が開閉される、いわゆる片側オープン型のエレベータドア装置であってもよい。この場合、軸部材453(第2の回動軸)が乗場敷居3に設けられる。
【0029】
また、上記実施の形態1では、ガイドシュー挿入空間として、乗場敷居3を上下方向に貫通した長孔31を例に説明したが、乗場敷居3の上下方向の厚みの寸法が、第1の引戸21の位置が閉位置である場合における軸部材473の位置よりも下方に乗場敷居3の下面が配置されるような寸法である場合には、貫通孔ではなく、乗場敷居3の上面に形成された溝であってもよい。
【0030】
また、上記実施の形態1では、第1の棒部材43と第2の棒部材46とを連結する連結装置として、蝶番47を例に説明したが、第1の棒部材43が軸部材423を中心に回動可能となり、第2の棒部材46が軸部材453を中心に回動可能となるように、第1の棒部材43と第2の棒部材46とを連結する部材であればよい。
【0031】
また、上記実施の形態1では、第1の棒部材43が蝶番42を介して固定板41に取り付けられた構成について説明したが、蝶番42に限らず、第1の棒部材43が固定板41に対して回動可能となる軸部材423を有した部材であればよい。
【0032】
また、上記実施の形態1では、第2の棒部材46が蝶番45を介して固定板44に取り付けられた構成について説明したが、蝶番45に限らず、第2の棒部材46が固定板44に対して回動可能となる軸部材453を有した部材であればよい。
【符号の説明】
【0033】
1 乗場出入口(出入口)、2 乗場引戸装置、3 乗場敷居(敷居)、4 閉塞装置、21 第1の引戸、22 第2の引戸、31 長孔(ガイドシュー挿入空間)、32 上面、41 固定板、42 蝶番、43 第1の棒部材、44 固定板、45 蝶番、46 第2の棒部材、47 蝶番(連結装置)、211 引戸本体、212 ガイドシュー、221 引戸本体、222 ガイドシュー、421 取付板、422 取付板、423 軸部材(第1の回動軸)、451 取付板、452 取付板、453 軸部材(第2の回動軸)、471 取付板、472 取付板、473 軸部材(第3の回動軸)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドシューを有し、出入口が開く開位置と前記出入口が閉じられる閉位置との間で変位する第1の引戸と、
前記ガイドシューが挿入されるガイドシュー挿入空間が前記出入口の幅方向に延びて形成された敷居と、
前記第1の引戸に設けられ前記出入口の奥行方向に延びた第1の回動軸、前記第1の回動軸の径方向に延び前記第1の回動軸を中心に回動する第1の棒部材、前記第1の回動軸から前記第1の引戸の戸閉方向にずれて設けられ前記出入口の奥行方向に延びた第2の回動軸、前記第2の回動軸の径方向に延び前記第2の回動軸を中心に回動する第2の棒部材および前記第1の棒部材と前記第2の棒部材とを連結する連結装置を有した閉塞装置とを備え、
前記閉塞装置は、前記第1の引戸の位置が前記開位置である場合に、前記第1の回動軸と前記第2の回動軸との間に前記連結装置が配置されるように、前記第1の棒部材および前記第2の棒部材が前記出入口の幅方向に延びて前記ガイドシュー挿入空間を塞ぎ、前記第1の引戸の位置が前記閉位置である場合に、前記連結装置側の前記第1の棒部材の部分が前記第1の回動軸側の前記第1の棒部材の部分よりも下方に位置し、前記連結装置側の前記第2の棒部材の部分が前記第2の回動軸側の前記第2の棒部材の部分よりも下方に位置するように、前記第1の棒部材および前記第2の棒部材が前記敷居の上面に対して傾斜して前記ガイドシュー挿入空間が開くことを特徴とするエレベータドア装置。
【請求項2】
前記連結装置は、前記出入口の奥行方向に延びた第3の回動軸を有し、
前記第1の棒部材および前記第2の棒部材は、前記第3の回動軸を中心に回動することを特徴とする請求項1に記載のエレベータドア装置。
【請求項3】
前記第1の引戸から前記第1の引戸の戸閉方向にずれて設けられ、前記第1の引戸の移動方向に対して反対方向に移動して前記第1の引戸とともに前記出入口を開閉する第2の引戸をさらに備え、
前記第2の回動軸は、前記第2の引戸に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータドア装置。
【請求項4】
前記第2の回動軸は、前記敷居に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータドア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−224417(P2012−224417A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91223(P2011−91223)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】