説明

エレベータ遠隔監視システム

【課題】同一ビルに複数台のエレベータを設置する場合、エレベータ遠隔装置にコストが高いモデム部分を複数準備する必要がない安価なエレベータ遠隔監視システムを得る。
【解決手段】同一ビル1に設置された複数台のエレベータ2a,2bを遠隔監視するエレベータ遠隔監視システムであって、かご内の乗客による管理センター9への通話音声データと、エレベータ2a,2bの動作状況を表すエレベータ動作状況データとを混合させて管理センター9の通信装置10へ送信するエレベータ遠隔監視装置を備え、エレベータ遠隔監視装置を、複数台のエレベータ2a,2bのそれぞれを遠隔監視する複数台の子機20a,20bと、子機20a,20bのそれぞれに接続される1台の親機22により構成し、親機22と子機20a,20bとの間のデータ通信を共有すると共に、子機20a,20bの1台が管理センター9の通信装置10と通信を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータ遠隔監視システムに係り、特に、同一建築物に設置された複数台のエレベータを遠隔監視するエレベータ遠隔監視システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、同一建築物(以下、ビルという。)に複数台のエレベータを設置した場合、図2に示すエレベータ遠隔監視システムが採用されている。
図2において、ビル1には、複数台のエレベータ2a,2b(図2においては便宜上2台の場合を図示している。)と、エレベータ2a,2bのそれぞれを遠隔監視するエレベータ遠隔監視装置3a,3bが設けられている。
【0003】
エレベータ2aには、かご内に設置されたインターフォン4aとエレベータ制御盤5aが設けられており、このインターフォン4aとエレベータ制御盤5aは、エレベータ遠隔監視装置3aと接続されている。また、エレベータ2bにも同様に、かご内に設置されたインターフォン4bとエレベータ制御盤5bが設けられており、このインターフォン4bとエレベータ制御盤5bは、エレベータ遠隔監視装置3bと接続されている。
【0004】
エレベータ遠隔監視装置3aには、インターフォン4aに接続された音声圧縮伸張回路6a、モデム7a、および音声圧縮伸張回路6a、エレベータ制御盤5a、モデム7aが接続されたビル側制御装置8aが設けられている。また、エレベータ遠隔監視装置3bにも同様に、インターフォン4bに接続された音声圧縮伸張回路6b、モデム7b、および音声圧縮伸張回路6b、エレベータ制御盤5b、モデム7bが接続されたビル側制御装置8bが設けられている。
【0005】
また、ビル1から離れた場所にある管理センター9内には、通信装置10、ヘッドセット11、およびサーバ12が設けられている。通信装置10には、モデム13、ヘッドセット11と接続された音声圧縮伸張回路14、およびモデム13、音声圧縮伸張回路14、サーバ12が接続された管理センター側制御装置15が設けられている。モデム13は、電話網16を介してビル1側のエレベータ遠隔監視装置3a,3bに設けられたモデム7a,7bと接続されている。なお、ヘッドセット11は、マイクとスピーカー(ともに図示せず)を有しており、管理センター9内の管理者と管理センター9外部との通話に用いられる。
【0006】
上記構成において、インターフォン4a,4bからのアナログ音声は、音声圧縮伸張回路6a,6bにて音声圧縮したデジタル音声データに変換され、ビル側制御装置8a,8bに出力される。逆に、ビル側制御装置8a,8bからのデジタル音声データは、音声圧縮伸張回路6a,6bにて音声伸張されてアナログ音声に変換され、インターフォン4a,4bに出力される。
【0007】
同様に、ヘッドセット11からのアナログ音声は、音声圧縮伸張回路14にて音声圧縮したデジタル音声データに変換され、管理センター側制御装置15に出力される。逆に、管理センター側制御装置15からのデジタル音声データは、音声圧縮伸張回路14にて音声伸張されてアナログ音声に変換され、ヘッドセット11に出力される。
【0008】
従来のエレベータ遠隔監視システムは上記のように構成されており、次にその動作について説明する。
エレベータ2a,2bの動作状況について、それぞれのエレベータ制御盤5a,5bはビル側制御装置8a,8bに「エレベータ動作状況を表すデータ」を送信する。ビル側制御装置8a,8bはモデム7a,7bを用いて、電話網16、管理センター9側に設けられた通信装置10内のモデム13を介して、管理センター側制御装置15に「エレベータ動作状況を表すデータ」を送信する。管理センター側制御装置15は、「エレベータ動作状況を表すデータ」をサーバ12に送信する。
【0009】
ここで、例えばエレベータ2aの故障等によりかご内に乗客が閉じ込められると、エレベータ制御盤15aはビル側制御装置8aに「エレベータ動作状況を表すデータ」のひとつとして「閉じ込めを表すデータ」を送信する。ビル側制御装置8aはモデム7aを用いて、電話網16、管理センター9側に設けられた通信装置10内のモデム13を介して、管理センター側制御装置15に「閉じ込めを表すデータ」を送信する。管理センター側制御装置15は、「閉じ込めを表すデータ」をサーバ12に送信する。
【0010】
また、「閉じ込めを表すデータ」を受信したビル側制御装置8aはモデム7aを用いて、電話網16、管理センター9側に設けられた通信装置10内のモデム13を介して、管理センター側制御装置15にインターフォン4aからの「デジタル音声データ」を送信する。さらに、「閉じ込めを表すデータ」を受信した管理センター側制御装置15は、音声圧縮伸張回路14に上記「デジタル音声データ」を送信する。音声圧縮伸張回路14は「デジタル音声データ」をアナログ音声に変換してヘッドセット11に送信する。
【0011】
逆に、「閉じ込めを表すデータ」を受信した管理センター側制御装置15はモデム13を用いて、電話網16、エレベータ遠隔監視装置3a内のモデム7aを介して、ビル側制御装置8aにヘッドセット11からの「デジタル音声データ」を送信する。さらに、「閉じ込めを表すデータ」を受信したビル側制御装置8aは、音声圧縮伸張回路6aに上記「デジタル音声データ」を送信する。音声圧縮伸張回路6aは「デジタル音声データ」をアナログ音声に変換してインターフォン4aに送信する。
【0012】
なお、エレベータ2bの故障等によりかご内に乗客が閉じ込められた場合についても、上記と同様に動作する。
【0013】
上記の場合において、ビル側制御装置8a,8bは、「デジタル音声データ」と「エレベータ動作状況を表すデータ」とを同時にモデム7a,7bに送信する際には、音声が途切れないように、「デジタル音声データ」を優先してパケット化して送信する。即ち、電話網16の通信状態が悪いと、モデム7a,7bで送信できるパケット数が減少する。音声は途切れると聞き取れないので、音声が途切れないように、「デジタル音声データ」を優先してパケット化して送信するため、「エレベータ動作状況を表すデータ」の送信パケットが相対的に減少し、「エレベータ動作状況を表すデータ」通信速度が低下する。逆方向についても、同じ仕組みが働く。
【0014】
上記のように、同一ビル1に複数台のエレベータ2a,2bを設置した場合には、電話網16を共用し、エレベータ遠隔監視装置3a,3bを複数設置し、そのうち1台のエレベータ遠隔監視装置3aがセンター9側の通信装置10と通信を行う。
【0015】
なお、上記従来技術に関連する先行技術文献として特開2007−217138号公報(特許文献1)が存在する。この特許文献1に開示された発明は、管理センターに対する通信速度が低下しているときのエレベータの重度異常を検出時に、管理センター側にエレベータの重度異常の発生を知らせるまでの時間を短縮させることができるエレベータの通信装置に関する発明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2007−217138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
従来のエレベータ遠隔監視システムは上記のように構成されているので、同一ビルに複数台のエレベータを設置する場合、コストが高いモデム7a,7bを含んだエレベータ遠隔監視装置3a,3bをそれぞれ設置することが必要となる問題が発生する。
【0018】
また、電話網16を排他的に共有しているので、同時に通信可能なエレベータ遠隔監視装置は1台だけであり、例えばエレベータ2aの故障等によりかご内に乗客が閉じ込められた場合などで管理センター9側と音声接続している時間が長いと、その間は他のエレベータ遠隔監視装置は通信できない問題点が発生する。
【0019】
この発明は、上記従来技術の問題点を解決することを目的とするもので、同一ビルに複数台のエレベータを設置する場合、エレベータ遠隔装置にコストが高いモデム部分を1個のみ準備すればよく、モデム部分を複数準備する必要がない安価な構成のエレベータ遠隔監視システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
この発明に係るエレベータ遠隔監視システムは、同一建築物に設置された複数台のエレベータを遠隔監視するエレベータ遠隔監視システムであって、かご内の乗客による管理センターへの通話音声データと、上記エレベータの動作状況を表すエレベータ動作状況データとを混合させて上記管理センターの通信装置へ送信するエレベータ遠隔監視装置を備え、上記エレベータ遠隔監視装置を、上記複数台のエレベータのそれぞれを遠隔監視する複数台の子機と、上記子機のそれぞれに接続される1台の親機により構成し、上記親機と上記子機との間のデータ通信を共有すると共に、上記子機の1台が上記管理センターの通信装置と通信を行うものである。
【発明の効果】
【0021】
この発明に係るエレベータ遠隔監視システムによれば、同一ビルに複数台のエレベータを設置する場合、コストが高いモデム部分を1個のみ準備すればよく、モデム部分を複数準備する必要がない安価な構成のエレベータ遠隔監視システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の実施の形態1に係るエレベータ遠隔監視システムを説明するブロック構成図である。
【図2】従来のエレベータ遠隔監視システムを説明するブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明に係るエレベータ遠隔監視システムの好適な実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以降の説明では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0024】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ遠隔監視システムを説明するブロック構成図である。図1において、ビル1には、複数台のエレベータ2a,2b(図1においては便宜上2台の場合を図示している。)と、エレベータ2a,2bのそれぞれを遠隔監視するエレベータ遠隔監視装置の子機20a,20bが設けられている。
【0025】
エレベータ2aには、かご内に設置されたインターフォン4aとエレベータ制御盤5aが設けられており、このインターフォン4aとエレベータ制御盤5aは、エレベータ遠隔監視装置の子機20aと接続されている。また、エレベータ2bにも同様に、かご内に設置されたインターフォン4bとエレベータ制御盤5bが設けられており、このインターフォン4bとエレベータ制御盤5bは、エレベータ遠隔監視装置の子機20bと接続されている。
【0026】
エレベータ遠隔監視装置の子機20aには、インターフォン4aに接続された音声圧縮伸張回路6a、および音声圧縮伸張回路6aとエレベータ制御盤5aとが接続された子機側データ通信回路21aが設けられている。また、エレベータ遠隔監視装置の子機20bにも同様に、インターフォン4bに接続された音声圧縮伸張回路6b、および音声圧縮伸張回路6bとエレベータ制御盤5bとが接続された子機側データ通信回路21bが設けられている。
【0027】
更に、ビル1にはエレベータ遠隔監視装置の親機22が設けられている。このエレベータ遠隔監視装置の親機22は、エレベータ遠隔監視装置の子機20a,20bのそれぞれに設けられた子機側データ通信回路21a,21bに接続された親機側データ通信回路23と、この親機側データ通信回路23に接続されたビル側制御装置8、およびビル側制御装置8に接続されたモデム7が設けられている。
【0028】
また、ビル1から離れた場所にある管理センター9内には、通信装置10、ヘッドセット11、およびサーバ12が設けられている。通信装置10には、モデム13、ヘッドセット11と接続された音声圧縮伸張回路14、およびモデム13、音声圧縮伸張回路14、サーバ12が接続された管理センター側制御装置15が設けられている。モデム13は、電話網16を介してビル1側のエレベータ遠隔監視装置の親機22に設けられたモデム7と接続されている。なお、ヘッドセット11は、マイクとスピーカー(ともに図示せず)を有しており、管理センター9内の管理者と管理センター9外部との通話に用いられる。
【0029】
上記構成において、インターフォン4a,4bからのアナログ音声は、音声圧縮伸張回路6a,6bにて音声圧縮したデジタル音声データに変換され、子機側データ通信回路21a,21bに出力される。逆に、子機側データ通信回路21a,21bからのデジタル音声データは、音声圧縮伸張回路6a,6bにて音声伸張されてアナログ音声に変換され、インターフォン4a,4bに出力される。
【0030】
同様に、ヘッドセット11からのアナログ音声は、音声圧縮伸張回路14にて音声圧縮したデジタル音声データに変換され、管理センター側制御装置15に出力される。逆に、管理センター側制御装置15からのデジタル音声データは、音声圧縮伸張回路14にて音声伸張されてアナログ音声に変換され、ヘッドセット11に出力される。
【0031】
実施の形態1に係るエレベータ遠隔監視システムは上記のように構成されており、次にその動作について説明する。
エレベータ2a,2bの動作状況について、それぞれのエレベータ制御盤5a,5bは子機側データ通信回路21a,21bに「エレベータ動作状況を表すデータ」を送信し、子機側データ通信回路21a,21bは親機側データ通信回路23に「エレベータ動作状況を表すデータ」を送信する。また、親機側データ通信回路23は親機側制御装置8に「エレベータ動作状況を表すデータ」を送信する。
【0032】
次に、親機側制御装置8はモデム7を用いて、電話網16、管理センター9側に設けられた通信装置10内のモデム13を介して、管理センター側制御装置15に「エレベータ動作状況を表すデータ」を送信する。管理センター側制御装置15は、「エレベータ動作状況を表すデータ」をサーバ8に送信する。
【0033】
ここで、例えばエレベータ2aの故障等によりかご内に乗客が閉じ込められると、エレベータ制御盤5aは子機側データ通信回路21aに「エレベータ動作状況を表すデータ」のひとつとして「閉じ込めを表すデータ」を送信する。以後は「エレベータ動作状況を表すデータ」と同様である。
【0034】
また、「閉じ込めを表すデータ」を受信した子機側データ通信回路21aは、エレベータ遠隔監視装置の親機22に設けられた親機側データ通信回路23に対してインターフォン4aからの「デジタル音声データ」を送信する。次に、親機側データ通信回路23はビル側制御装置8に「デジタル音声データ」を送信し、ビル側制御装置8はモデム7を用いて、電話網16、管理センター9側の通信装置10内のモデム13を介して、管理センター側制御装置15に「デジタル音声データ」を送信する。管理センター側制御装置15は、音声圧縮伸張回路14に上記「デジタル音声データ」を送信し、音声圧縮伸張回路14は「デジタル音声データ」をアナログ音声に変換してヘッドセット11に送信する。
【0035】
逆に、「閉じ込めを表すデータ」を受信した管理センター側制御装置15は、モデム13を用いて、電話網16、エレベータ遠隔監視装置の親機22内のモデム7を介して、ビル側制御装置8にヘッドセット11からの「デジタル音声データ」を送信する。さらに、「閉じ込めを表すデータ」を受信したビル側制御装置8は、親機側データ通信回路23に「デジタル音声データ」を送信し、親機側データ通信回路23はエレベータ遠隔監視装置の子機20aに「デジタル音声データ」を送信する。
【0036】
子機側データ通信回路21aは「デジタル音声データ」を受信し、音声圧縮伸張回路6aに上記「デジタル音声データ」を送信する。音声圧縮伸張回路6aは「デジタル音声データ」をアナログ音声に変換してインターフォン4aに送信する。
【0037】
なお、エレベータ2bの故障等によりかご内に乗客が閉じ込められた場合についても、上記と同様に動作する。
【0038】
上記の場合において、親機側制御装置8は、「デジタル音声データ」と「エレベータ動作状況を表すデータ」とを同時にモデム7に送信する際には、音声が途切れないように、「デジタル音声データ」を優先してパケット化して送信する。即ち、電話網5の通信状態が悪いと、モデム7で送信できるパケット数が減少するので、音声が途切れないように、「デジタル音声データ」を優先してパケット化して送信するため、「エレベータ動作状況を表すデータ」の送信パケットが減少し、相対的に「エレベータ動作状況を表すデータ」通信速度が低下する。逆方向についても、同じ仕組みが働く。
【0039】
上記のように、同一ビル1に複数台のエレベータ2a,2bを設置した場合、実施の形態1に係るエレベータ遠隔監視システムは、エレベータ遠隔監視装置の子機20a,20bを複数設置すると共に、エレベータ遠隔監視装置の親機22間のデータ通信を共有し、そのうち1台のエレベータ遠隔監視装置の子機が管理センター9側の通信装置10と通信を行う。
【0040】
実施の形態1に係るエレベータ遠隔監視システムは以上のように構成されており、各エレベータ遠隔監視装置の子機20a,20bから「閉じ込めを表すデータ」を受信していない場合には、親機側制御装置8は各エレベータ遠隔監視装置の子機20a,20bから「エレベータ動作状況を表すデータ」をモデム7、電話網16を介して、センター9側に設けられた通信装置10に「エレベータ動作状況を表すデータ」を順次パケット化して送信する。
【0041】
また、エレベータ遠隔監視装置の子機20a,20bから「閉じ込めを表すデータ」を受信した場合には、親機側制御装置8は音声が途切れないように、「閉じ込めを表すデータ」を発信したエレベータ遠隔監視装置の子機20a,20bからの「デジタル音声データ」を各エレベータ遠隔監視装置の子機20a,20bからの「エレベータ動作状況を表すデータ」よりも優先してパケット化して送信する。
【0042】
従って、同一ビル1に複数台のエレベータ2a,2bがある場合でも、エレベータ遠隔装置にコストが高いモデム7を1個のみ準備すればよく、モデム7を複数準備する必要がないため、安価なシステム構成が可能となる。
【0043】
また、同一ビル1に複数台のエレベータ2a,2bがあり、あるエレベータに閉じ込めが発生し、管理センター9側と音声接続している場合でも、他のエレベータの動作状況を管理センター9に送信することが可能となる。
【符号の説明】
【0044】
1 ビル
2a,2b エレベータ
3a,3b エレベータ遠隔監視装置
4a,4b インターフォン
5a,5b エレベータ制御盤
6a,6b,14 音声圧縮伸張回路
7,7a,7b,13 モデム
8,8a,8b ビル側制御装置
9 管理センター
10 通信装置
11 ヘッドセット
12 サーバ
15 管理センター側制御装置
16 電話網
20a,20b エレベータ遠隔監視装置の子機
21a,21b 子機側データ通信回路
22 エレベータ遠隔監視装置の親機
23 親機側データ通信回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一建築物に設置された複数台のエレベータを遠隔監視するエレベータ遠隔監視システムであって、
かご内の乗客による管理センターへの通話音声データと、上記エレベータの動作状況を表すエレベータ動作状況データとを混合させて上記管理センターの通信装置へ送信するエレベータ遠隔監視装置を備え、
上記エレベータ遠隔監視装置を、上記複数台のエレベータのそれぞれを遠隔監視する複数台の子機と、上記子機のそれぞれに接続される1台の親機により構成し、
上記親機と上記子機との間のデータ通信を共有すると共に、上記子機の1台が上記管理センターの通信装置と通信を行うことを特徴とするエレベータ遠隔監視システム。
【請求項2】
上記親機に制御装置を備え、上記子機から上記かご内への乗客の閉じ込めを表すデータを受信した場合、
上記制御装置は、上記乗客の閉じ込めを表すデータを発信した子機からの音声データを各子機からの上記エレベータ動作状況データよりも優先してパケット化して送信することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ遠隔監視システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−10621(P2013−10621A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145551(P2011−145551)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】