エンジンの洗浄方法及び洗浄装置
【課題】化学的洗浄剤を使用することなく、短時間で高い洗浄効果を達成し、EGT、SFC及びCO2を減少し得る洗浄方法及び洗浄装置を提供する。
【解決手段】電解アルカリ水の蒸気をエンジンに吹き付けて汚れを浮かせた後、温水を吹き付けて該汚れを除去ずることによって、極めて短時間で高い洗浄効果を達成することができる。
【解決手段】電解アルカリ水の蒸気をエンジンに吹き付けて汚れを浮かせた後、温水を吹き付けて該汚れを除去ずることによって、極めて短時間で高い洗浄効果を達成することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エンジン特に航空機の翼に取り付けたジエットエンジンを洗浄する洗浄方法及び洗浄装置に係り、詳記すれば、洗浄効率良く付着物を除去し、EGTマージン(排気温度のリミットに対するマージン)、SFC(特殊燃料消費量)及びCO2の発生を減少させることが出来るジエットエンジンの洗浄方法及び洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
長時間飛行するとジェットエンジンには、砂とかスモッグによる炭素が付着し、燃料消費量が増大する。そのため従来から、燃費節減のため、ジエットエンジンの洗浄が行われている。図1は、従来の洗浄方法を示すもので、台車1上の噴霧装置から分配器2を通って、2箇所の水洗い用ノズル3,3´から精製水を噴出させることによって、ジエットエンジン4の洗浄を行っていた。尚、ファンとスタータ翼は、手作業洗浄により行われていた。洗浄は、精製水をファンに噴霧し、ファンをゆっくり回転させて、精製水をエンジン内に送ることにより行っていた。
【0003】
この方法は、単なる水による洗浄で洗浄力が弱かったので、4時間程度の洗浄によって、1.5%程度のSFCの改善しか達成し得なかった。
【0004】
洗浄力を高めるため、化学的洗浄剤使用による洗浄方法も試みられたが、この方法は高い洗浄効果は得られるが、洗浄剤の除去に長時間を要することと、洗浄剤の泡(界面活性剤)の処理に大幅な時間を必要とすることと、化学的洗浄剤排水処理設備を必要とするという排水処理問題も生じることから、極めてコスト高になり、到底採用できるものではなかった。
【0005】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、このような点に鑑みなされたものであり、化学的洗浄剤を使用することなく、短時間で高い洗浄効果を達成し、EGT、SFC及びCO2を減少し得る洗浄方法及び洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するため本発明者は鋭意研究の結果、電解アルカリ水の蒸気で汚れを浮かせてから、温水を噴射して洗浄することによって、短時間で高い洗浄効果を達成し得ることを見出し、本発明に到達した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
即ち、本発明は、被洗浄物であるエンジンに、電解アルカリ水の蒸気を吹き付けて汚れを浮かせた後、温水を吹き付けて該汚れを除去ずることを特徴とする。尚、電解アルカリ水としては超電解アルカリ水を使用するのが特に好ましい。
【0009】
本発明の洗浄法は、特に航空機の翼に取り付けたジエットエンジンに適用するのに効果的である(請求項2)。
【0010】
通常は温水も電解アルカリ水を使用するので、前記温水での洗浄後、濯ぎ洗い用精製水で洗浄する(請求項3)。
【0011】
本発明の洗浄装置は、先端に噴射ノズルを備えたパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを具備したことを特徴とする(請求項4)。これは、特に正面ファン洗浄用に適している。ファンに蒸気噴射した後、ファンをゆっくり回すことによって、ファン内部の洗浄をすることもできる。
【0012】
また、本発明の洗浄装置は、先端に噴射ノズルを備え且つフレキシブルなパイプで屈曲し得るように連結されているパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とする(請求項5)。これは、特に正面ファン内部の壁面、静翼及び動翼周辺の洗浄に適している。
【0013】
また、本発明の洗浄装置は、先端に噴射ノズルを備え且つファイバースコープ用点検口から挿入し得るように形成されているフレキシブルなパイプと、該パイプからの超電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とする(請求項6)。これは、ファイバースコープ用点検口から挿入して、エンジン内部の洗浄をするのに適している。
【0014】
また、本発明の洗浄装置は、先端に噴射ノズルを備えたフレキシブルチューブで形成されたパイプが、空気流量増幅器の増幅された空気の流路に配設され、該空気の流路は可とう性材料からなるパイプで形成された洗浄用ノズルであって、前記フレキシブルチューブからの超電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とする(請求項7)。フレキシブルチューブに高圧の蒸気若しくは液体を送ることによってフレギレブルチュブが暴れても、可とう性のパイプによってジェットエンジン内部を傷つける恐れを無くすと共に、増幅されたエアー送ることによって、濯ぎ洗浄後の内部の乾燥を効果的に行うことが出来る。
【0015】
本発明は、電解アルカリ水、好ましい超電解アルカリ水(pH12〜12.6)を蒸気とし、その噴射蒸気で汚れを浮かし、温水(80゜C〜90゜C)を使用して汚れを除去することによって、化学的洗浄剤と同等以上の洗浄効果を達成したことを要旨とするものである。この電解アルカリ水は、蛋白質等に接すると、普通の中性(pH7)に戻るので、下水、川、海を汚染しない。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、超電解アルカリ水の蒸気をエンジンに吹き付けて汚れを浮かせた後、温水を吹き付けて該汚れを除去することによって、極めて短時間で効率的に付着物を除去できるので、少ない洗浄サイクル(1000サイクル〜500サイクル〜250サイクル)で洗浄することで、EGT、SFC及びCO2に対する利益は逓増するという絶大な効果を奏する。また、大量の洗浄液は、フィルターで炉過して、下水等に放流が可能であるので、地球環境に配慮した“安全・安心・低コスト”洗浄が達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図2は、本発明の一実施例を示すものであり、ジエットエンジン4を正面ファン内部の壁面、静翼及び動翼周辺の洗浄用ノズル5、正面ファン洗浄用ノズル6及びエンジン内部の洗浄及びエアー乾燥用ノズル7と、フレキシブルチューブ16で形成された洗浄用ノズル27とにより洗浄する例を示す。上記実施例では、洗浄用ノズル27は、後部のファイバースコープ用点検口から挿入して、蒸気を噴射し、汚れを浮かす目的で使用している。尚、図中符号8は、超電解アルカリ水の蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水がノズル内に導入される状態を示すものであり、洗浄液はタンク上端のホッパーから前部排水タンク25及び、後部排水タンク26内に導入されるようになっている。
【0019】
図3は、正面ファン内部の壁面、静翼及び動翼周辺の洗浄用ノズル5を示すものであり、先端に噴射ノズル9を備えたパイプ10を屈曲し得るパイプ11を介して連結したパイプ10´後部に、超電解アルカリ水の蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチ12と、噴射トリガースイッチ13とを具備した連結器14に連結されている。連結器14の他端に連結されたパイプ15からの蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水は、切替スイッチ12(手元スイッチ)で超電解アルカリ水の蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択し、噴射トリガースイッチ13を押すことにより、選択した蒸気若しくは液体を噴射ノズル9から噴射するようになっている。このノズルは、特に正面ファン内部の壁面、静翼及び動翼周辺の洗浄に使用するのが良い。尚、図3中、符号28は、パイプ10´を着脱自在に連結する連結パイプであり、目的に応じて適した長さの噴射ノズル9を具備したパイプ10´を選択し得るようになっている。
【0020】
このように洗浄することによって、超電解アルカリ水の蒸気によって付着している汚れを浮かせた後、温水を吹き付けて該汚れを除去し、濯ぎ洗い用精製水によって、超電解アルカリ水を除去することができる。
【0021】
通常は温水も超電解アルカリ水を使用するので、前記温水での洗浄後、濯ぎ洗い用精製水で洗浄するが、温水を精製水とすれば、濯ぎ洗い用精製水で洗浄することなく、エアーで乾燥することができる。
【0022】
図4は、特に正面ファン洗浄用に適したノズル6の例を示すものであり、屈曲し得るパイプ11を設けていない以外は、図3のノズルと同様に構成されている。このノズルを使用して、ファンに洗浄液を噴射した後、ファンをゆっくり回転させることによって正面だけでなくファン内部の洗浄をすることもできる。
【0023】
図5は、前記図4のパイプ10が、フレキシブルチューブ16で形成されている以外は、図4のノズルと同様に構成されている。このノズル27は、ジエットエンジンのファイバースコープ用点検口から挿入して、ジエットエンジン内部の洗浄をするのに適している。
【0024】
図6は、コンプレッサーからの圧縮空気17の導入パイプ18と、エアー19入力口20と、出力空気の流路21とを有する空気流量増幅器(エアージエットガン)22の増幅された出力空気の流路21に配設されたフレキシブルチューブ16´とを具備し、該空気の流路は可とう性材料からなるパイプ23で形成されている。フレキシブルチューブ16´先端には、噴射ノズル9が接続され、後端から蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水、及び乾燥用エアー24が流入し得るようになっている。
【0025】
このように構成したことによって、蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水等をエンジン内に広範に噴霧し、洗浄効果の逓増を達成することができる。洗浄後のエンジン内部の乾燥に使用するには、7キロ圧の圧縮エアーを15倍位に増幅させて使用するのが良い。また、上記フレキシブルチューブ16´をファイバースコープに交換することによって、エンジン内部奥の洗浄検査をすることができる。
【0026】
本発明の洗浄装置は、図7〜図10に示すように、車両(例えば4トン車)に搭載セットして使用すると好都合である。
【0027】
図7に示すように、超電解アルカリ水タンク29、濯ぎ洗い用精製水タンク30、発電機31、エアーコンプレッサー(35馬力)32、高温・高圧洗浄機33が車両に搭載され、図8に示すように、エアーコンプレッサー32にはエアー用ホースドラム34が連結され、高温・高圧洗浄機33には、洗浄用ホースドラム35が連結されている。尚、図7、図8中、符号36は洗浄作業用パワーゲート、37はタンク給水口、38は操作用ドア、39は後部ドアである。
【0028】
高温・高圧洗浄機33は、ボイラータンクを具備し、蒸気洗浄の時は、蒸気を取り出す配管経路の電磁弁が開き、温水洗浄のときは、ボイラータンク内の温水を取り出す配管経路の電磁弁が開くようになっている。濯ぎ洗浄の時は、濯ぎ洗い用精製水タンク30からの精製水が、ポンプを通してノズルに供給される弁が開くようになっている。
【0029】
図9及び図10は、作業員が車両に乗っている状態で自動的に洗浄し得る装置の実施例を示すものである。
【0030】
上下方向に伸縮し得る垂直伸縮ポール40と同伸縮ポール40上端から前方に向けて90°屈曲した前後方向に伸縮し得る水平伸縮ポール41先端上部には、エアージエットガン22が固定され、同エアージエットガン22上にはレーザポインタ42が固定されている。水平伸縮ポール41先端下部には、ビデオカメラ43が固定されている。垂直伸縮ポール40下端は、伸縮ポール横移動レール44上を横方向に移動し得るように連結され、水平伸縮ポール41は、回転し得るように構成されている。
【0031】
図11に示すように、ビデオカメラ43からのビデオ信号によるパソコン上の画面から、ジエットエンジン4の洗浄に最適な位置をレーザポインタ42が検知し、垂直伸縮ポール40は上下及び横方向に移動し、水平伸縮ポール41は前方に移動して最適位置で停止する。高温高圧液体を導入するパイプ、圧縮エアーを導入するパイプ及びパソコンにビデオカメラからのビデオ信号を送るワイヤーは、水平垂直ポール41及び垂直伸縮ポール40に巻回され、一緒に上下、左右及び前後方向に移動するようになっている。洗浄条件のソフトが操作盤にセットされ、コントローラによってそのソフトにしたがって自動的に洗浄し得るようになっている。
【0032】
次に、上記のように構成された本発明の装置の使用方法を説明する。
(洗浄方法)
(1)まず、図5に示す8mm径の小口径なフレキシブルチューブ16を、ジエットエンジンの前方・後方内部に挿入して蒸気・温水で汚れを浮かす。フレキシブルチューブ16は、エンジンの前方・後方のファイバースコープ用検査穴等の狭い箇所に挿入する。
【0033】
(2)次に、図6に示す圧縮エアージエットガン22の先にビニール(厚さ3mm)の透明ホース23を差込んだノズルを使用して、エンジンの奥に洗浄温水を噴射する。この際、圧縮エアー17を同時に送ることによって、圧縮エアーの圧力と洗浄ノズルの圧力とによって、狭い内部の隅々まで洗浄温水を送り込むことができ、効果的に洗浄することができる。この際、洗浄ノズル16が圧力で暴れるが、透明ホース23に当たるので周辺の静翼・動翼等のパーツに悪影響を与えない。また、大量の圧縮エアーを噴射し、表面ファンを回転させることによって、洗浄水をエンジンの奥に送り込むことができる。
【0034】
(3)それから、図3に示すファン内部の壁面洗浄ノズル5を使用し、エンジン内壁に洗浄温水を噴射して洗浄する。このようにすることにより、外部ファン内部の狭い壁面の洗浄を効果的に行うことができる。
【0035】
(4)それから図4に示すファン正面より洗浄するノズルを使用し、大量の洗浄温水を噴射し、ファン(静翼・動翼)からエンジン内部に洗浄温水を送り込んで洗浄する。この際、圧縮エアーをエンジン正面から噴射して、洗浄温水がエンジン内部に流入するようにする。
【0036】
(5)上記(1)〜(4)の洗浄工程の後、正面ファンをスロー回転させ、洗浄温水がエンジン内部を隈なく洗浄可能にする。
【0037】
(6)10〜15分位の時間間隔で、上記(1)〜(5)の工程を繰り返し洗浄作業をする。繰り返し洗浄作業の回数は、ファイバースコープにより、内部洗浄効果を確認して決定する。
(洗浄後の濯ぎ洗い)
(1)精製水を利用して、上記洗浄方法と同様の作業で精製水濯ぎ洗浄を施工する。この濯ぎ洗いは、エンジン部材にアルカリ水の残留が無いように、出来るだけ念入りに行う。
【0038】
(2)濯ぎ洗浄が終了したら、エンジンファンを低い回転から徐々に回転を上げ、エンジン内部の乾燥を行う。
(廃液の処理)
ジエットエンジンの洗浄作業中、エンジン後方にフィルター付き廃水タンク25,26をセットし、廃水をタンク内に流入させ、濾過した後の汚水は、廃水処理場で沈殿させた後、下水に放流する。
【0039】
超電解アルカリ水は、下水内等の蛋白質の汚れに接すると、pH7の中性水に戻るので、化学薬品使用の場合のように、下水・川・海等を汚染しない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】従来のジエットエンジンの洗浄装置を示す斜視図である。
【図2】本発明のジエットエンジンの洗浄方法を説明するための斜視図である。
【図3】本発明の洗浄ノズルの一例を示す斜視図である。
【図4】本発明の洗浄ノズルの他の例を示す斜視図である。
【図5】本発明の洗浄ノズルの他の例を示す斜視図である。
【図6】本発明の洗浄ノズルの他の例を示す斜視図である。
【図7】本発明の洗浄装置を車両に搭載した状態を示す平面図である。
【図8】本発明の洗浄装置を車両に搭載した状態を示す側面図である。
【図9】本発明の他の洗浄装置を車両に搭載した状態を示す平面図である。
【図10】本発明の他の洗浄装置を車両に搭載した状態を示す側面図である。
【図11】図8及び図9に示す装置で洗浄する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
4 ジエットエンジン
5 静翼及び動翼周辺の洗浄用ノズル5
6 正面ファン洗浄用ノズル
7 エンジン内部の洗浄及びエアー乾燥用ノズル
8 蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水
9 噴射ノズル
12 切替スイッチ
13 噴射トリガースイッチ
16,16´ フレキシブルチューブ
22 空気流量増幅器(エアージエットガン)
27 フレキシブルチューブで形成された洗浄用ノズル
【技術分野】
【0001】
この発明は、エンジン特に航空機の翼に取り付けたジエットエンジンを洗浄する洗浄方法及び洗浄装置に係り、詳記すれば、洗浄効率良く付着物を除去し、EGTマージン(排気温度のリミットに対するマージン)、SFC(特殊燃料消費量)及びCO2の発生を減少させることが出来るジエットエンジンの洗浄方法及び洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
長時間飛行するとジェットエンジンには、砂とかスモッグによる炭素が付着し、燃料消費量が増大する。そのため従来から、燃費節減のため、ジエットエンジンの洗浄が行われている。図1は、従来の洗浄方法を示すもので、台車1上の噴霧装置から分配器2を通って、2箇所の水洗い用ノズル3,3´から精製水を噴出させることによって、ジエットエンジン4の洗浄を行っていた。尚、ファンとスタータ翼は、手作業洗浄により行われていた。洗浄は、精製水をファンに噴霧し、ファンをゆっくり回転させて、精製水をエンジン内に送ることにより行っていた。
【0003】
この方法は、単なる水による洗浄で洗浄力が弱かったので、4時間程度の洗浄によって、1.5%程度のSFCの改善しか達成し得なかった。
【0004】
洗浄力を高めるため、化学的洗浄剤使用による洗浄方法も試みられたが、この方法は高い洗浄効果は得られるが、洗浄剤の除去に長時間を要することと、洗浄剤の泡(界面活性剤)の処理に大幅な時間を必要とすることと、化学的洗浄剤排水処理設備を必要とするという排水処理問題も生じることから、極めてコスト高になり、到底採用できるものではなかった。
【0005】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、このような点に鑑みなされたものであり、化学的洗浄剤を使用することなく、短時間で高い洗浄効果を達成し、EGT、SFC及びCO2を減少し得る洗浄方法及び洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するため本発明者は鋭意研究の結果、電解アルカリ水の蒸気で汚れを浮かせてから、温水を噴射して洗浄することによって、短時間で高い洗浄効果を達成し得ることを見出し、本発明に到達した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
即ち、本発明は、被洗浄物であるエンジンに、電解アルカリ水の蒸気を吹き付けて汚れを浮かせた後、温水を吹き付けて該汚れを除去ずることを特徴とする。尚、電解アルカリ水としては超電解アルカリ水を使用するのが特に好ましい。
【0009】
本発明の洗浄法は、特に航空機の翼に取り付けたジエットエンジンに適用するのに効果的である(請求項2)。
【0010】
通常は温水も電解アルカリ水を使用するので、前記温水での洗浄後、濯ぎ洗い用精製水で洗浄する(請求項3)。
【0011】
本発明の洗浄装置は、先端に噴射ノズルを備えたパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを具備したことを特徴とする(請求項4)。これは、特に正面ファン洗浄用に適している。ファンに蒸気噴射した後、ファンをゆっくり回すことによって、ファン内部の洗浄をすることもできる。
【0012】
また、本発明の洗浄装置は、先端に噴射ノズルを備え且つフレキシブルなパイプで屈曲し得るように連結されているパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とする(請求項5)。これは、特に正面ファン内部の壁面、静翼及び動翼周辺の洗浄に適している。
【0013】
また、本発明の洗浄装置は、先端に噴射ノズルを備え且つファイバースコープ用点検口から挿入し得るように形成されているフレキシブルなパイプと、該パイプからの超電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とする(請求項6)。これは、ファイバースコープ用点検口から挿入して、エンジン内部の洗浄をするのに適している。
【0014】
また、本発明の洗浄装置は、先端に噴射ノズルを備えたフレキシブルチューブで形成されたパイプが、空気流量増幅器の増幅された空気の流路に配設され、該空気の流路は可とう性材料からなるパイプで形成された洗浄用ノズルであって、前記フレキシブルチューブからの超電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とする(請求項7)。フレキシブルチューブに高圧の蒸気若しくは液体を送ることによってフレギレブルチュブが暴れても、可とう性のパイプによってジェットエンジン内部を傷つける恐れを無くすと共に、増幅されたエアー送ることによって、濯ぎ洗浄後の内部の乾燥を効果的に行うことが出来る。
【0015】
本発明は、電解アルカリ水、好ましい超電解アルカリ水(pH12〜12.6)を蒸気とし、その噴射蒸気で汚れを浮かし、温水(80゜C〜90゜C)を使用して汚れを除去することによって、化学的洗浄剤と同等以上の洗浄効果を達成したことを要旨とするものである。この電解アルカリ水は、蛋白質等に接すると、普通の中性(pH7)に戻るので、下水、川、海を汚染しない。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、超電解アルカリ水の蒸気をエンジンに吹き付けて汚れを浮かせた後、温水を吹き付けて該汚れを除去することによって、極めて短時間で効率的に付着物を除去できるので、少ない洗浄サイクル(1000サイクル〜500サイクル〜250サイクル)で洗浄することで、EGT、SFC及びCO2に対する利益は逓増するという絶大な効果を奏する。また、大量の洗浄液は、フィルターで炉過して、下水等に放流が可能であるので、地球環境に配慮した“安全・安心・低コスト”洗浄が達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図2は、本発明の一実施例を示すものであり、ジエットエンジン4を正面ファン内部の壁面、静翼及び動翼周辺の洗浄用ノズル5、正面ファン洗浄用ノズル6及びエンジン内部の洗浄及びエアー乾燥用ノズル7と、フレキシブルチューブ16で形成された洗浄用ノズル27とにより洗浄する例を示す。上記実施例では、洗浄用ノズル27は、後部のファイバースコープ用点検口から挿入して、蒸気を噴射し、汚れを浮かす目的で使用している。尚、図中符号8は、超電解アルカリ水の蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水がノズル内に導入される状態を示すものであり、洗浄液はタンク上端のホッパーから前部排水タンク25及び、後部排水タンク26内に導入されるようになっている。
【0019】
図3は、正面ファン内部の壁面、静翼及び動翼周辺の洗浄用ノズル5を示すものであり、先端に噴射ノズル9を備えたパイプ10を屈曲し得るパイプ11を介して連結したパイプ10´後部に、超電解アルカリ水の蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチ12と、噴射トリガースイッチ13とを具備した連結器14に連結されている。連結器14の他端に連結されたパイプ15からの蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水は、切替スイッチ12(手元スイッチ)で超電解アルカリ水の蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択し、噴射トリガースイッチ13を押すことにより、選択した蒸気若しくは液体を噴射ノズル9から噴射するようになっている。このノズルは、特に正面ファン内部の壁面、静翼及び動翼周辺の洗浄に使用するのが良い。尚、図3中、符号28は、パイプ10´を着脱自在に連結する連結パイプであり、目的に応じて適した長さの噴射ノズル9を具備したパイプ10´を選択し得るようになっている。
【0020】
このように洗浄することによって、超電解アルカリ水の蒸気によって付着している汚れを浮かせた後、温水を吹き付けて該汚れを除去し、濯ぎ洗い用精製水によって、超電解アルカリ水を除去することができる。
【0021】
通常は温水も超電解アルカリ水を使用するので、前記温水での洗浄後、濯ぎ洗い用精製水で洗浄するが、温水を精製水とすれば、濯ぎ洗い用精製水で洗浄することなく、エアーで乾燥することができる。
【0022】
図4は、特に正面ファン洗浄用に適したノズル6の例を示すものであり、屈曲し得るパイプ11を設けていない以外は、図3のノズルと同様に構成されている。このノズルを使用して、ファンに洗浄液を噴射した後、ファンをゆっくり回転させることによって正面だけでなくファン内部の洗浄をすることもできる。
【0023】
図5は、前記図4のパイプ10が、フレキシブルチューブ16で形成されている以外は、図4のノズルと同様に構成されている。このノズル27は、ジエットエンジンのファイバースコープ用点検口から挿入して、ジエットエンジン内部の洗浄をするのに適している。
【0024】
図6は、コンプレッサーからの圧縮空気17の導入パイプ18と、エアー19入力口20と、出力空気の流路21とを有する空気流量増幅器(エアージエットガン)22の増幅された出力空気の流路21に配設されたフレキシブルチューブ16´とを具備し、該空気の流路は可とう性材料からなるパイプ23で形成されている。フレキシブルチューブ16´先端には、噴射ノズル9が接続され、後端から蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水、及び乾燥用エアー24が流入し得るようになっている。
【0025】
このように構成したことによって、蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水等をエンジン内に広範に噴霧し、洗浄効果の逓増を達成することができる。洗浄後のエンジン内部の乾燥に使用するには、7キロ圧の圧縮エアーを15倍位に増幅させて使用するのが良い。また、上記フレキシブルチューブ16´をファイバースコープに交換することによって、エンジン内部奥の洗浄検査をすることができる。
【0026】
本発明の洗浄装置は、図7〜図10に示すように、車両(例えば4トン車)に搭載セットして使用すると好都合である。
【0027】
図7に示すように、超電解アルカリ水タンク29、濯ぎ洗い用精製水タンク30、発電機31、エアーコンプレッサー(35馬力)32、高温・高圧洗浄機33が車両に搭載され、図8に示すように、エアーコンプレッサー32にはエアー用ホースドラム34が連結され、高温・高圧洗浄機33には、洗浄用ホースドラム35が連結されている。尚、図7、図8中、符号36は洗浄作業用パワーゲート、37はタンク給水口、38は操作用ドア、39は後部ドアである。
【0028】
高温・高圧洗浄機33は、ボイラータンクを具備し、蒸気洗浄の時は、蒸気を取り出す配管経路の電磁弁が開き、温水洗浄のときは、ボイラータンク内の温水を取り出す配管経路の電磁弁が開くようになっている。濯ぎ洗浄の時は、濯ぎ洗い用精製水タンク30からの精製水が、ポンプを通してノズルに供給される弁が開くようになっている。
【0029】
図9及び図10は、作業員が車両に乗っている状態で自動的に洗浄し得る装置の実施例を示すものである。
【0030】
上下方向に伸縮し得る垂直伸縮ポール40と同伸縮ポール40上端から前方に向けて90°屈曲した前後方向に伸縮し得る水平伸縮ポール41先端上部には、エアージエットガン22が固定され、同エアージエットガン22上にはレーザポインタ42が固定されている。水平伸縮ポール41先端下部には、ビデオカメラ43が固定されている。垂直伸縮ポール40下端は、伸縮ポール横移動レール44上を横方向に移動し得るように連結され、水平伸縮ポール41は、回転し得るように構成されている。
【0031】
図11に示すように、ビデオカメラ43からのビデオ信号によるパソコン上の画面から、ジエットエンジン4の洗浄に最適な位置をレーザポインタ42が検知し、垂直伸縮ポール40は上下及び横方向に移動し、水平伸縮ポール41は前方に移動して最適位置で停止する。高温高圧液体を導入するパイプ、圧縮エアーを導入するパイプ及びパソコンにビデオカメラからのビデオ信号を送るワイヤーは、水平垂直ポール41及び垂直伸縮ポール40に巻回され、一緒に上下、左右及び前後方向に移動するようになっている。洗浄条件のソフトが操作盤にセットされ、コントローラによってそのソフトにしたがって自動的に洗浄し得るようになっている。
【0032】
次に、上記のように構成された本発明の装置の使用方法を説明する。
(洗浄方法)
(1)まず、図5に示す8mm径の小口径なフレキシブルチューブ16を、ジエットエンジンの前方・後方内部に挿入して蒸気・温水で汚れを浮かす。フレキシブルチューブ16は、エンジンの前方・後方のファイバースコープ用検査穴等の狭い箇所に挿入する。
【0033】
(2)次に、図6に示す圧縮エアージエットガン22の先にビニール(厚さ3mm)の透明ホース23を差込んだノズルを使用して、エンジンの奥に洗浄温水を噴射する。この際、圧縮エアー17を同時に送ることによって、圧縮エアーの圧力と洗浄ノズルの圧力とによって、狭い内部の隅々まで洗浄温水を送り込むことができ、効果的に洗浄することができる。この際、洗浄ノズル16が圧力で暴れるが、透明ホース23に当たるので周辺の静翼・動翼等のパーツに悪影響を与えない。また、大量の圧縮エアーを噴射し、表面ファンを回転させることによって、洗浄水をエンジンの奥に送り込むことができる。
【0034】
(3)それから、図3に示すファン内部の壁面洗浄ノズル5を使用し、エンジン内壁に洗浄温水を噴射して洗浄する。このようにすることにより、外部ファン内部の狭い壁面の洗浄を効果的に行うことができる。
【0035】
(4)それから図4に示すファン正面より洗浄するノズルを使用し、大量の洗浄温水を噴射し、ファン(静翼・動翼)からエンジン内部に洗浄温水を送り込んで洗浄する。この際、圧縮エアーをエンジン正面から噴射して、洗浄温水がエンジン内部に流入するようにする。
【0036】
(5)上記(1)〜(4)の洗浄工程の後、正面ファンをスロー回転させ、洗浄温水がエンジン内部を隈なく洗浄可能にする。
【0037】
(6)10〜15分位の時間間隔で、上記(1)〜(5)の工程を繰り返し洗浄作業をする。繰り返し洗浄作業の回数は、ファイバースコープにより、内部洗浄効果を確認して決定する。
(洗浄後の濯ぎ洗い)
(1)精製水を利用して、上記洗浄方法と同様の作業で精製水濯ぎ洗浄を施工する。この濯ぎ洗いは、エンジン部材にアルカリ水の残留が無いように、出来るだけ念入りに行う。
【0038】
(2)濯ぎ洗浄が終了したら、エンジンファンを低い回転から徐々に回転を上げ、エンジン内部の乾燥を行う。
(廃液の処理)
ジエットエンジンの洗浄作業中、エンジン後方にフィルター付き廃水タンク25,26をセットし、廃水をタンク内に流入させ、濾過した後の汚水は、廃水処理場で沈殿させた後、下水に放流する。
【0039】
超電解アルカリ水は、下水内等の蛋白質の汚れに接すると、pH7の中性水に戻るので、化学薬品使用の場合のように、下水・川・海等を汚染しない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】従来のジエットエンジンの洗浄装置を示す斜視図である。
【図2】本発明のジエットエンジンの洗浄方法を説明するための斜視図である。
【図3】本発明の洗浄ノズルの一例を示す斜視図である。
【図4】本発明の洗浄ノズルの他の例を示す斜視図である。
【図5】本発明の洗浄ノズルの他の例を示す斜視図である。
【図6】本発明の洗浄ノズルの他の例を示す斜視図である。
【図7】本発明の洗浄装置を車両に搭載した状態を示す平面図である。
【図8】本発明の洗浄装置を車両に搭載した状態を示す側面図である。
【図9】本発明の他の洗浄装置を車両に搭載した状態を示す平面図である。
【図10】本発明の他の洗浄装置を車両に搭載した状態を示す側面図である。
【図11】図8及び図9に示す装置で洗浄する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
4 ジエットエンジン
5 静翼及び動翼周辺の洗浄用ノズル5
6 正面ファン洗浄用ノズル
7 エンジン内部の洗浄及びエアー乾燥用ノズル
8 蒸気、温水及び/又は濯ぎ洗い用精製水
9 噴射ノズル
12 切替スイッチ
13 噴射トリガースイッチ
16,16´ フレキシブルチューブ
22 空気流量増幅器(エアージエットガン)
27 フレキシブルチューブで形成された洗浄用ノズル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被洗浄物であるエンジンに、電解アルカリ水の蒸気を吹き付けて汚れを浮かした後、温水を吹き付けて該汚れを除去ずることを特徴とするエンジンの洗浄方法。
【請求項2】
前記エンジンが、航空機の翼に取り付けたジエットエンジンである請求項1記載の洗浄方法。
【請求項3】
前記温水での洗浄後、濯ぎ洗い用精製水で洗浄する請求項1又は2記載の洗浄方法。
【請求項4】
先端に噴射ノズルを備えたパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とするエンジンの洗浄装置。
【請求項5】
先端に噴射ノズルを備え且つフレキシブルなパイプで屈曲し得るように連結されているパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とするエンジンの洗浄装置。
【請求項6】
先端に噴射ノズルを備え且つファイバースコープ用点検口から挿入し得るように形成されているフレキシブルなパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とするエンジンの洗浄装置。
【請求項7】
先端に噴射ノズルを備えたフレキシブルチューブで形成されたパイプが、空気流量増幅器の増幅された空気の流路に配設され、該空気の流路は可とう性材料からなるパイプで形成された洗浄用ノズルであって、前記フレキシブルチューズからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とするエンジンの洗浄装置。
【請求項1】
被洗浄物であるエンジンに、電解アルカリ水の蒸気を吹き付けて汚れを浮かした後、温水を吹き付けて該汚れを除去ずることを特徴とするエンジンの洗浄方法。
【請求項2】
前記エンジンが、航空機の翼に取り付けたジエットエンジンである請求項1記載の洗浄方法。
【請求項3】
前記温水での洗浄後、濯ぎ洗い用精製水で洗浄する請求項1又は2記載の洗浄方法。
【請求項4】
先端に噴射ノズルを備えたパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とするエンジンの洗浄装置。
【請求項5】
先端に噴射ノズルを備え且つフレキシブルなパイプで屈曲し得るように連結されているパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とするエンジンの洗浄装置。
【請求項6】
先端に噴射ノズルを備え且つファイバースコープ用点検口から挿入し得るように形成されているフレキシブルなパイプと、該パイプからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とするエンジンの洗浄装置。
【請求項7】
先端に噴射ノズルを備えたフレキシブルチューブで形成されたパイプが、空気流量増幅器の増幅された空気の流路に配設され、該空気の流路は可とう性材料からなるパイプで形成された洗浄用ノズルであって、前記フレキシブルチューズからの電解アルカリ水の蒸気、温水及び濯ぎ洗い用精製水のいずれを噴射するかを選択する切替スイッチと、噴射トリガースイッチとを有する洗浄用ノズルを具備したことを特徴とするエンジンの洗浄装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−63998(P2007−63998A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−247458(P2005−247458)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(505325774)エム・テイ・システム機器株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(505325774)エム・テイ・システム機器株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
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