説明

エンジンの非破壊試験を行うシステム及び方法

【課題】アセンブリ内での部品の非破壊試験を行うシステムを提供する。
【解決手段】システムは、ディスプレイ及びメモリを有するコンピュータを含み、コンピュータは、アセンブリの少なくとも一部分の画像から点群を抽出するステップ(102)と、抽出した点群をCAD座標系に登録するステップ(104)と、同じCAD座標系を用いる、アセンブリのCADモデルの表面から選択距離より離れている、画像の点群の中の点を特定するステップ(106)と、特定した点を用いて、アセンブリ内の異常の存在を検出するステップとを行うように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の分野は、主に、エンジンの非破壊試験に関し、特に、組み立て済みエンジンの異常検出に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジン、例えば、ターボシャフトエンジンは、複数の部品を組み合わせてエンジンになる。個々の部品の異常、部品同士の位置関係の精度不足、エンジン内の異物の存在などは全て、エンジン性能の低下及び/又はエンジンの適正動作の阻害の原因になりうる。それら複数の個々の部品を、それぞれが部品仕様に適合するように決定することは可能であるが、一度組み立てると、それらが設計通りの位置関係になっていない可能性がある。
【0003】
例えば、放射線透過写真、超音波、アコースティックエミッションなどの、1つ又は複数の既知の手法を用いて、エンジン内での部品の非破壊試験を行うことが可能である。さらに、コンピュータ断層撮影を行うと、試験中のエンジンの断面を表示することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,848,115号
【特許文献2】米国特許第7,149,339B2号
【特許文献3】米国特許第7,095,221B2号
【特許文献4】米国特許第6,968,730B2号
【特許文献5】米国特許第6,683,641B1号
【特許文献6】米国特許第6,285,449B1号
【特許文献7】米国特許第6,041,132号
【特許文献8】米国特許第5,345,514号
【特許文献9】米国特許第5,111,048号
【特許文献10】米国特許出願公開第2007/0160282A1号
【特許文献11】欧州特許第0875751A1号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、アセンブリ内での部品の非破壊試験の方法を提供する。本方法は、アセンブリの少なくとも一部分の画像を生成するステップと、その画像から点群を抽出するステップと、その点群をCAD座標系に登録するステップと、同じCAD座標系を用いる、対応するCADモデルの表面から選択距離より離れている、画像の点群の中の点を特定するステップとを含む。本方法はさらに、特定した点を用いて、アセンブリ内の異常の存在を検出するステップを含む。
【0006】
別の態様では、アセンブリ内での部品の非破壊試験を行うシステムを提供する。本システムは、ディスプレイ及びメモリを有するコンピュータを含む。コンピュータは、アセンブリの少なくとも一部分の画像から点群を抽出するステップと、その点群をCAD座標系に登録するステップとを行うように構成される。コンピュータはさらに、同じCAD座標系を用いる、エンジンのCADモデルの表面から選択距離より離れている、画像の点群の中の点を特定するステップと、特定した点を用いて、アセンブリ内の異常の存在を検出するステップとを行うように構成される。
【0007】
さらに別の態様では、アセンブリの少なくとも一部分の画像から点群を抽出するステップをコンピュータに命令するように構成された命令が記録されている機械可読媒体を提供する。これらの命令は、抽出した点群をCAD座標系に登録するステップと、同じCAD座標系を用いる、エンジンのCADモデルの表面から選択距離より離れている、画像の点群の中の点を特定するステップとをコンピュータに命令するように構成される。これらの命令はさらに、特定した点を用いて、アセンブリ内の異常の存在を検出するステップをコンピュータに命令するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】アセンブリの非破壊試験に用いる装置のブロック図である。
【図2】アセンブリの非破壊試験を行うシステムのブロック図である。
【図3】アセンブリの非破壊試験の方法のフローチャートである。
【図4】試験中のアセンブリから点群を抽出する方法のフローチャートである。
【図5】本明細書に記載のシステム及び方法を用いて生成された3D画像の一例である。
【図6】エンジンの一部分の二次元画像の一例である。
【図7】図6に示した画像の第1の部分の拡大図である。
【図8】図6に示した画像の第2の部分の拡大図である。
【図9】エンジン部品のCADモデルである。
【図10】本明細書に記載のシステム及び方法を用いて、図9に示したエンジン部品から生成された点群である。
【図11】図10に示した点群と、図9に示したCADモデルから生成された点群との比較である。
【図12】試験中のエンジン部品において検出された異常の画像である。
【図13】二次元の点群の作成方法を示す図である。
【図14】組み立て済みエンジンの一部分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に記載の各種実施形態は、非破壊試験の方法を含み、特に、エンジンの非破壊試験の方法を含む。各種実施形態の技術的効果は、組み立て済みエンジン内の異常を検出することを含む。異常としては、エンジン部品間の距離のばらつき、エンジン内の部品位置のばらつき、エンジン内の異物の存在などが考えられる。各種実施形態の別の技術的効果は、エンジンが期待通りの性能を発揮しない場合のトラブルシューティングサポートを提供することを含む。本明細書に記載の各構成を用いることにより、設計者の意図通りに組み立てられることが確定したエンジンを生産することが可能になることを理解されたい。
【0010】
本明細書に記載のいくつかの実施形態では、設計にはない形体の境界を含む、全ての部品境界を示すコンピュータ断層撮影(CT)三次元(3D)モデルから、点群を抽出する。エンジンのCADモデルがあれば、CT3Dモデルを用いて、当該エンジンのCADモデルから、その点データを差し引いて、異常があれば、その異常だけを分離することが可能である。点群の作成のための閾値及び公差を手動で選択することが可能である。このように、本明細書に記載の各種構成の技術的効果は、組み立て済みエンジンの内部の異常の画像を作成することを含む。本明細書に記載のいくつかの構成の別の技術的効果は、そのような異常を認識及び特定することである。具体的には、X線CTシステム(例えば)から、完全な点集合のデータを取得する。この点群を、CADモデルに登録する。任意のCAD表面から指定距離内にある点を除去することによって、その点群を減らす。残った点を、異常として識別する。
【0011】
図1は、エンジンの非破壊試験を行う装置10のブロック図である。例示的実施形態では、装置10は、ディスプレイ14(例えば、電子ディスプレイ又はプリンタであって良い)及びメモリ16を有するコンピュータ12を含む。コンピュータ12はさらに、1つ又は複数の入力装置18(例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ライトペンなど)、並びに、命令、データ及び/又は画像データの供給又は読み込みが可能な1つ又は複数の媒体装置20(例えば、ハードディスク、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RW、DVD+RW、フラッシュメモリなど)を含んで良い。いくつかの構成では、コンピュータ12は、ネットワーク(図1に図示せず)に接続され、このネットワークを介して、命令、データ又は画素データを受信及び/又は送信することが可能である。
【0012】
図2は、アセンブリの非破壊試験を行うシステム40のブロック図である。システム40について、本明細書では、アセンブリ(例えば、ターボシャフトエンジン)の非破壊試験に使用するものとして説明する。システム40は、本明細書ではエンジンに適用されているが、複数の部品を含む任意のタイプのアセンブリの試験に用いることが可能である。例示的実施形態では、システム40は、放射源(例えば、X線ヘッド50)、スライスコリメータ52及びコンピュータ断層撮影(CT)検出器(例えば、X線CT検出器54)を含む。システム40はさらに、回転台56を含み、試験対象のエンジン又はエンジンの一部分を回転台56に載せ、X線ヘッド50で生成されるX線の存在下で回転させる。
【0013】
図3は、アセンブリの非破壊試験の方法のフローチャート90である。本方法について、本明細書では、エンジン(例えば、ターボシャフトエンジン)の非破壊試験の方法として説明する。本方法は、本明細書ではエンジンに適用されているが、複数の部品を含む任意のタイプのアセンブリの試験に用いることが可能である。本例示的実施形態では、非破壊試験装置10及びシステム40は、図3に示す方法を実行するように構成される。本例示的実施形態では、(図1の)コンピュータ12は、例えば(図1の)媒体22に記録されている命令を介して、エンジンの少なくとも一部分の画像を生成する100ように構成される。いくつかの構成では、エンジンの少なくとも一部分の画像を生成するステップは、エンジンのコンピュータ断層撮影(CT)画像を生成するステップを含む。CT画像は、例えば、ヘリカルスキャン容積画像であって良い。本例示的実施形態では、画像を生成するステップ100は、エンジンの一部分の3D画像を生成するステップを含む。他の実施形態では、画像を生成するステップ100は、エンジンの一部分の二次元画像を生成するステップを含んで良い。
【0014】
本例示的実施形態では、本方法はさらに、画像から点群を抽出するステップ102(例えば、組み立て済みエンジンの少なくとも一部分の画像から点群を抽出する102ように装置10を構成するステップ)を含む。本方法はさらに、抽出した点群をCAD座標系に登録するステップ104と、同じCAD座標系を用いる、エンジンの一部分のCADモデルの表面から選択距離より離れている、画像の点群の中の点を特定するステップ106とを含む。特定した点は、エンジン内の異常の存在を検出するステップ108に用いる。本方法はさらに、エンジン内で検出された異常の画像をオペレータに提示する110ようにコンピュータ12を構成するステップを含んで良い。さらに、いくつかの構成では、(図1の)装置10は、点群の抽出のための(例えば、キーボード18から入力する)可変閾値と、選択距離の選択のための公差とを表すデータを受け取る112ように、さらに構成される。
【0015】
いくつかの実施形態では、点群をCAD座標系に登録するステップ104と、同じCAD座標系を用いる、エンジンの一部分のCADモデルの表面から選択距離より離れている、画像の点群の中の点を特定するステップ106と、特定した点を用いて、エンジン内の異常の存在を検出するステップ108とを(図1の)コンピュータ12に命令するように構成された命令が記録されている(図1の)機械可読媒体22を提供する。
【0016】
図4は、試験中のアセンブリから点群を抽出する方法のフローチャート200を示す。本例示的実施形態では、本方法は、CADマスターモデルの所定の初期方向と一致する初期方向にアセンブリをクロック制御するステップ210を含む。アセンブリをクロック制御するステップ210により、アセンブリの走査時に生成される画像と、メモリ(例えば、図1のメモリ16)に記憶された、アセンブリのCADモデルとを位置合わせすることが容易になる。本方法はさらに、放射線検出器がアセンブリの近傍に位置する間にアセンブリに放射線を当てるステップ212と、アセンブリを回転させるステップ214とを含む。例えば、(図2の)X線ヘッド50は、アセンブリにX線を当てる212ように構成される。本方法はさらに、CT断面を再構築して、アセンブリを表す点群を形成するステップ216を含む。
【0017】
図5は、本明細書に記載のシステム及び方法を用いて生成された3D画像300の一例である。本例示的実施形態では、本明細書に記載のシステム及び方法を用いて解析可能な寸法の一例として、先端隙間310を採り上げる。図6は、エンジン322の一部分の二次元画像320の一例である。図7は、画像320の(図6の)第1の部分332の拡大図である。エンジン322は、複数のタービン翼(例えば、タービン翼334及び336)を含む。先端隙間338は、タービン翼334の先端340と、先端封止部342との間の距離である。図8は、画像320の(図6の)第2の部分350の拡大図である。第2の部分350は、(図6の)エンジン322内の封止隙間352を示す。封止隙間352及び(図7の)先端隙間338は、エンジン322の部品間で定義される隙間の例である。
【0018】
図9は、エンジン部品のCADモデル400の一例である。図10は、本明細書に記載のシステム及び方法を用いて、(図9の)CADモデル400に示されたエンジン部品の第1のサンプルから生成された点群410である。図11は、本明細書に記載のシステム及び方法を用いて、(図9の)CADモデル400に示されたエンジン部品の第2のサンプルから生成された点群420である。図12は、エンジン部品の第2のサンプルにおいて検出された異常422の画像である。
【0019】
具体的には、(図9の)CADモデル400は、複雑な航空機部品のCAD図面である。(図10の)点群410は、(図9の)CADモデル400の部品の第1のサンプルの3D画像から抽出した。点群410をCADモデル400と比較すると、第1のサンプルには異常がないことが分かる。これに対し、(図11の)点群画像420は、(図9の)CADモデル400の部品の第2のサンプルの3D画像から抽出したものであり、第2のサンプルに異常422が含まれることを示している。CADモデル400の全ての表面から所定距離より近くにある点を除去すると、図12に示した、残った点が異常422を示す。
【0020】
図13は、二次元の点群の作成方法を示す。本方法は、第3の(垂直方向の)次元に拡張すれば3D画像に対応可能であるが、簡単にするため二次元で示した。x方向及びy方向(3Dではz方向も用いる)を表す直交グリッド460を、部品の画像462(この例では不規則形状の画像として示した)に重ね合わせる。点群は、コントラストをなす領域466、468の境界とグリッド460との交点に対応する点464の集合として決定される。
【0021】
図14は、組み立て済みエンジンの一部分の画像500を示す。本例示的実施形態では、本明細書に記載のシステム及び方法を用いて、試験中のアセンブリの少なくとも一部分の画像500を生成する100(図3)ように、コンピュータ、例えば、(図1の)コンピュータ12を構成する。さらに、アセンブリの一部分を隔離するように(例えば、ギヤ集合510を隔離するように)コンピュータ12を構成する。ギヤ集合510は、第1のギヤ512、第2のギヤ514、第3のギヤ516、第4のギヤ518、第5のギヤ520及び第6のギヤ522を含む。画像500を生成し100(図3)、これをCADモデルと比較することにより、アセンブリの個々の部品(すなわち、第1、第2、第3、第4、第5及び第6のギヤ512、514、516、518、520及び522)の異常を検出することだけでなく、個々の部品同士の位置関係の異常、アセンブリ内における個々の部品の位置の異常、並びにアセンブリ内の異物の存在を検出することが容易になる。
【0022】
具体的には、本例示的実施形態において、本明細書に記載のシステム及び方法により、第1のギヤ512と第2のギヤ514との位置関係が、ギヤ集合510のCADモデルに示された第1のギヤ512と第2のギヤ514との位置関係に一致するかどうかを判定することが容易になる。さらに、本明細書に記載のシステム及び方法により、アセンブリ内の異物の存在を検出すること、例えば、ギヤ集合510を動作させる前に除去しないと第1、第2、第3、第4、第5又は第6のギヤ512、514、516、518、520又は522を損傷するおそれがある金属の加工くずを検出することが容易になる。
【0023】
本明細書に記載のシステム及び方法は、組み立て済みの航空機エンジンの中の異常を検出することに用いることができ、例えば、先端隙間の検査、静翼の組立調整、エンジン内のセンサ配置などに用いることができるが、これらに限定されない。(図6の)エンジン中心線530を通る様々な角度の断面を切り取ることにより、回転部品の真直度又は振れを評価することが可能である。本明細書に記載のシステム及び方法は、エンジンの完全な3Dモデルを生成し、その3Dモデルから複数の幾何学的形体を抽出することが可能である。本明細書に記載のシステム及び方法は、航空機エンジンに特に好適であるが、用途は航空機エンジンに限定されず、航空関連ではない、他のタイプのエンジン並びにアセンブリの試験に用いることもできる。本明細書に記載のシステム及び方法により、高品質の複雑なアセンブリを、信頼性が高く、コスト効率が良い方式で生産することが容易になる。
【0024】
本明細書は、実施例を用いることにより、最良の態様を含めて本発明を開示し、さらに、当業者が、任意の装置又はシステムを作成及び使用して、組み込まれている任意の方法を実行することを含めて、本発明を実施できるようにしている。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲により定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことが可能である。このような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と相違しない構成要素を有するか、特許請求の範囲の文言と実質的に相違のない同等の構成要素を含むのであれば、特許請求の範囲に入るものとする。
【符号の説明】
【0025】
10 装置
12 コンピュータ
14 ディスプレイ
16 メモリ
18 入力装置
20 媒体装置
22 媒体
40 システム
50 X線ヘッド
52 スライスコリメータ
54 コンピュータ断層撮影(CT)検出器
56 回転台
90 フローチャート
100 アセンブリの少なくとも一部の画像を生成する
102 画像の点群を抽出する
104 点群をCAD座標系に登録する
106 同じCAD座標系を用いる、対応するCADモデルの表面から選択距離より離れている、画像の点群の中の点を特定する
108 特定した点を用いて、アセンブリ内の異常の存在を検出する
110 アセンブリ内で検出された異常の画像を提示する
112 可変閾値を表すデータを受け取る
200 フローチャート
210 アセンブリを、CADマスターモデルと同じ構成にクロック制御する
212 放射線検出器がアセンブリの近傍に位置する間にアセンブリに放射線を当てる
214 アセンブリを回転させる
216 コンピュータ断層撮影断面を再構築して、アセンブリを表す点群を形成する
300 3D画像
310 先端隙間
320 二次元画像
322 エンジン
334 タービン翼
336 タービン翼
338 先端隙間
340 先端
342 先端封止部
350 第2の部分
352 封止隙間
400 CADモデル
410 点群
420 点群
422 異常
460 直交グリッド
462 画像
464 点
466 コントラストをなす領域
468 コントラストをなす領域
500 画像
510 ギヤ集合
512 第1のギヤ
514 第2のギヤ
516 第3のギヤ
518 第4のギヤ
520 第5のギヤ
522 第6のギヤ
530 エンジン中心線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アセンブリ内での部品の非破壊試験を行うシステム(40)であって、前記システム(40)は、ディスプレイ(14)及びメモリ(16)を有するコンピュータ(12)を備え、前記コンピュータ(12)は、
前記アセンブリの少なくとも一部分の画像から点群(410、420)を抽出するステップ(102)と、
前記点群をCAD座標系に登録するステップ(104)と、
同じCAD座標系を用いる、前記アセンブリのCADモデル(400)の表面から選択距離より離れている、前記画像の前記点群の中の点を特定するステップ(106)と、
前記特定した点(464)を用いて、前記アセンブリ内の異常の存在を検出するステップとを行うように構成された、システム(40)。
【請求項2】
前記コンピュータ(12)はさらに、前記アセンブリ内の異常の画像をオペレータに提示するように構成された、請求項1に記載のシステム(40)。
【請求項3】
前記アセンブリの前記一部分は、複数の部品を含む、請求項1または3に記載のシステム(40)。
【請求項4】
前記CADモデル(400)の表面から前記選択距離より離れている、前記画像の前記点群(410、420)の中の点は、前記複数の部品同士の間隔の異常を表す、請求項3に記載のシステム(40)。
【請求項5】
異常の存在は、部品のサイズの異常の存在、2つの部品の間隔の異常の存在、異物の存在、及び前記アセンブリ内での部品の位置の異常の存在のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシステム(40)。
【請求項6】
前記点群(410、420)の抽出のための可変閾値と、前記選択距離の選択のための公差とを表すデータを受け取るようにさらに構成された、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシステム(40)。
【請求項7】
アセンブリの少なくとも一部分の画像から点群(410、420)を抽出するステップと、
前記点群をCAD座標系に登録するステップと、
同じCAD座標系を用いる、前記アセンブリのCADモデル(400)の表面から選択距離より離れている、前記画像の前記点群の中の点を特定するステップと、
前記特定した点(464)を用いて、前記アセンブリ内の異常の存在を検出するステップとをコンピュータ(12)に命令するように構成された命令が記録されている機械可読媒体(22)。
【請求項8】
前記アセンブリの少なくとも一部分の前記画像から点群(410、420)を抽出するために、前記命令は、組み合わされて前記アセンブリになる複数の部品の前記画像から前記点群を抽出するステップを前記コンピュータ(12)に命令するように構成された命令を含む、請求項7に記載の機械可読媒体(22)。
【請求項9】
前記特定した点(464)を用いるために、前記命令は、部品のサイズの異常の存在、2つの部品の間隔の異常の存在、異物の存在、及び前記アセンブリ内での部品の位置の異常の存在のうちの少なくとも1つを特定するステップを前記コンピュータ(12)に命令するように構成された命令を含む、請求項8に記載の機械可読媒体(22)。
【請求項10】
検出された異常をディスプレイ(14)でオペレータに提示するステップを前記コンピュータ(12)に命令するように構成された命令が記録されている、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の機械可読媒体(22)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−175541(P2010−175541A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−14928(P2010−14928)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】