説明

オペレータにより定められる顧客ユーザー・インタフェース制御のビジテーションシーケンス

【課題】顧客が求める順序で画像形成ジョブのシーケンスを設定できる画像再生システムを提供すること。
【解決手段】画像再生システムのオペレータが、所望の又は所要の制御及び特徴のビジテーションサブセット及びシーケンスを定め、次いで、画像形成ジョブの画像化シーケンスを定めることができる方法及び装置を開示する。オペレータが画像化シーケンスを定めた場合、そのオペレータは、将来の呼び出しに備えてシーケンスを記憶させることができ、或は、シーケンスを同様の画像形成ジョブのためのテンプレートとして指定することができる。さらに、オペレータは、画像再生システムのより一般的な制御又は特徴を所望の値で予め設定することができるように、1又はそれ以上の画像再生操作のための初期設定を選択することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に画像再製システムに関連し、より詳細には、画像形成ユーザインターフェースシステム内で、オペレータが設定したフィールドビジテーションシーケンス(field visitation sequence)を選択するためのユーザインターフェースに関連する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像再生システムは、オペレータが変更できない予め設定された制御及び特徴のビジテーションシーケンスを使用して、画像形成ジョブの保存型式又は照合条件のような、システムの制御及び特徴を設定することをオペレータに許容する。その結果、1又はそれ以上の画像再生システムの設定の変更が必要となる新しい画像形成ジョブでは、オペレータは、新しい画像再生ジョブを生成するのに必要な所望の制御又は特徴に到達するまで、制御及び特徴の予め設定されたビジテーションシーケンスにわたって、タブ又はスクロールすることが必要とされる。さらに、予め設定されたビジテーションシーケンスは又、画像形成ジョブの画像化シーケンスを制御し、それ故、画像再生システムのための各画像形成ジョブを同様の方法で順序づける。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
印刷製作環境では広範なジョブ型式と顧客の好みがあるので、オペレータにより制御されたシーケンスにおいて画像再生システムの制御及び特徴をビジットする柔軟性をオペレータに与えるユーザー・インタフェースが欠如していると、不要なオペレータ時間を消費する作業が行われることとなる。この画像再生ジョブのシーケンスを定める従来の方法は又、画像再生システムにおいて画像形成ジョブを設定し処理するのに最大量の時間を必要とする。さらに、オペレータは顧客が好み或は要求する順序で画像形成ジョブのシーケンスを設定することができないため、従来のユーザー・インタフェースでは別な順序で指令が行われて、顧客の要求とは合致しないことが頻繁に起こる。そのため、画像再生システムにおける従来のユーザー・インタフェースは扱いにくく、従って、人的資源とシステム資源の非能率的な使用となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、制御及び特徴の設定されたビジテーションシーケンスを備える画像再生システムにおける従来のユーザー・インタフェースに関する上述の課題に取り組むものである。特に、本発明は、画像再生システムのオペレータが所望の又は所要の制御及び特徴のビジテーションサブセット及びシーケンスを定め、次いで、画像形成ジョブの画像化シーケンスを定めることができる方法及び装置を提供する。オペレータが画像化シーケンスを定めた場合、そのオペレータは、将来の呼び出しに備えてシーケンスを記憶させることができ、或は、シーケンスを同様の画像形成ジョブのためのテンプレートとして指定することができる。さらに、オペレータは、画像再生システムのより一般的な制御又は特徴を所望の値で予め設定することができるように、1又はそれ以上の画像再生操作のための初期設定を選択することができる。
【0005】
上述の解決策は、システムが使い易くなり、従って、職場の効率が向上するという利益を、画像再生システムのオペレータ、所有者、及び使用者に与える。柔軟性を加えたので、オペレータは、画像再生シーケンスの選択時に、画像再生システムの未使用の制御及び特徴を連続してビジットする必要がない。ユーザー・インタフェースの柔軟性により、オペレータは、所望の又は所要の順序でシステムの制御及び特徴をビジットすることができる。さらに、オペレータは、選択した制御及び特徴についてデフォルト値を設定して、画像再生システムの一定の制御及び特徴のビジテーションを回避することができる。画像再生システムのオペレータ、所有者、及び使用者への更なる利点は、画像再生エラーの減少と、それに対応する顧客満足度の上昇である。
【0006】
本発明の1つの態様では、画像再生装置は、システムの制御及び特徴を目視し選択するためのディスプレイを備える。装置は、マウス又はライトペンのようなポインティング・デバイスで制御してもよく、タッチスクリーンを備えてもよい。ユーザー・インタフェースを使用して、オペレータは、該オペレータが定めた順序を表すシーケンスで画像化システムを設定する。その結果、オペレータは、画像化するための画像形成ジョブを、所望の又は所要の順序で出すことができる。
【0007】
本発明の別の態様によれば、コンピュータ読み取り可能な媒体を使用して画像再生システムにおける方法が実施される。コンピュータ読み取り可能な媒体は、画像再生システムにコンピュータ読み取り可能な命令を与え、オペレータが定めた順序で進行するように画像再生シーケンスをオペレータが選択することを可能にする。このようにして、画像再生システムは、与えられたオペレータ入力に基づく画像再生シーケンスを生成することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は又、記憶媒体に対して、オペレータが定めた画像再生シーケンスの書き込み及び読み出しの能力を与える。
【0008】
上述の解決策は、システムにハードウェアの修正を殆んど又は全く行わずに、既存の画像再生システムのワークフローを増大させる利点を、画像再生システムの所有者、オペレータ、及び使用者に与える。画像再生効率の向上は、コンピュータ読み取り可能な媒体上に含まれる命令を実行することによって、容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の例示的な実施の形態を実施するのに適した画像再生システムを示した図である。
【図2】本発明の例示的な実施の形態を実施するのに適した画像再生システムのブロック図である。
【図3】好適な画像形成ジョブシーケンスを設定するために実行されるステップを示すフローチャートである。
【図4】オペレータが定めた方法でオペレータに画像再生制御及び特徴を選択させるタッチスクリーンを備えた典型的なユーザー・インタフェースを示した図である。
【図5】例示的な画像再生システム制御メニューを示した図である。
【図6】例示的な画像再生システム制御メニューを示した図である。
【図7】例示的な画像再生システム制御メニューを示した図である。
【図8】例示的な画像再生システム制御メニューを示した図である。
【図9】例示的な画像再生システム制御メニューを示した図である。
【図10】画像再生作業のためのアイコンとハイパーリンクが表示されている例示的な画像再生作業ライブラリを示した図である。
【図11】画像再生システムの制御及び特徴にアクセスするためのプルダウンメニューを提供する例示的なユーザー・インタフェースを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の例示的な実施の形態は、画像再生システムにおける画像再生シーケンスの選択を最適化するための方法及び装置を提供する。この例示的な実施の形態では、オペレータの入力を受け入れるためのユーザー・インタフェースにより、オペレータは、所望の順序又は画像形成ジョブによって要求される順序で画像再生シーケンスを生成させる。画像再生システムのオペレータは、システムの制御及び特徴にわたって、オペレータが定めた順序でシーケンスを定め、所要の又は所望のシステムの制御及び特徴を選択することができる。さらに、オペレータは、将来の検索のため、オペレータが定めた画像化シーケンスを記憶媒体に記憶させることができる。オペレータが定めた画像化シーケンスを記憶媒体に記憶させることができるので、他のオペレータは、将来の画像形成ジョブのため、又は同様の画像形成ジョブにおけるシーケンステンプレートとして使用するため、記憶された画像化シーケンスを呼び出すことができる。
【0011】
例示的な実施の形態において、画像再生シーケンスを所望の又は所要の順序で入力する能力は、画像再生システムのオペレータ、所有者、及び使用者にとって魅力的である。その魅力は、画像再生システムの使用及び操作がし易くなり、それ故、画像形成ジョブの作業効率が増大するとともに品質が向上しエラーの機会が減少する成果となる。オペレータに画像再生シーケンスを定めさせるユーザー・インタフェースの実施は、ハードウェアを殆ど或は全く修正せずに既存の画像再生システムにもたらされる。このユーザー・インタフェースは又、マウス、ライトペンのようなポインティング・デバイスを使用して、或はタッチスクリーンディスプレイを使用して、オペレータに作業フローシーケンスを定めさせるという利点を与える。
【0012】
図1は、本発明の実施に使用するのに適した画像再生システム1を示す。図示されるように、画像再生システム1は、ユーザー・インタフェース6を含み、ユーザー・インタフェース6は、ディスプレイ端末2によって表示され、画像形成ジョブの画像化シーケンスを定めるためにシステムオペレータとの間でインターフェース接続することができる。画像再生システム1に関する動作制御は、ユーザー・インタフェース6を介して達成される。画像再生システム1の種々の制御及び機能は、1又はそれ以上のプログラム可能なマイクロプロセッサを含むプロセッサ11によって調整される。ユーザー・インタフェース6は、記憶媒体8と通信し、予め定められた画像化シーケンスを検索して表示し、或は新たに定められた画像化シーケンスを記憶する。ユーザー・インタフェース6は又、プロセッサ11を通して画像再生装置10及び媒体トレイアセンブリ7と通信し、定められた画像化シーケンスに従って画像形成媒体を選択する。さらに、ユーザー・インタフェース6は、画像形成作業のすべての段階において、画像再生装置10の動作を制御し監視するようにプロッセサ11に指示することができる。
【0013】
図2に示されるように、画像再生システム1の典型的なブロック図は、オペレータが定めた画像再生シーケンスを支持する種々のシステム構成部品の関係を示している。画像再生システム1は、図1に示されるように単一の装置であってもよく、或は、必要な制御信号、データ信号、タイミング信号などを送る、1又はそれ以上の相互接続部によって相互に接続されるローカル又は遠隔領域に配置された別々の部品であってもよい。
【0014】
画像再生装置10は、プリンタ、コピー機、スキャナ、ファクシミリ機などである。記憶装置8は、オペレータが定めた画像再生シーケンスを、他のコンピュータが実行できる命令と種々のデータファイルと共に記憶するために使用される。記憶装置8は、画像再生システム1に直接組み込んでもよく、画像再生システム1と遠隔通信できるようにしてもよい。記憶装置8は、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、ジップドライブ、又は別の種々のメモリ装置とすることができる。当業者は、記憶装置8を、RAM装置、E−PROM装置、EE‐PROM装置のような電子装置、又は読み書き作業を実行できる他の同様な半導体装置としてもよいことを認識するであろう。
【0015】
ディスプレイモニタ2は、画像再生システム1の所望の又は所要の制御又は特徴のシーケンスを定め、かつ選択するためのビジュアル・ユーザー・インタフェースをオペレータに提供する。ディスプレイモニタ2は、CRTでもよく、フラットパネルディスプレイでもよい。ユーザー・インタフェース6は、画像再生システム1の制御及び特徴を、1又はそれ以上のプルダウンメニューとして、制御又は特徴の性質を包含するオブジェクトを示すアイコンとして、1又はそれ以上のタブ付きプロパティページを備えるプロパティシートとして、1又はそれ以上のボタンとして、或は1又はそれ以上のスクロール可能なテキストボックス、リストボックス等として、ディスプレイモニタ2上に表示することができる。画像再生システム1のオペレータは、ポインティング・デバイス4を使用して、画像再生システム1のグラフィカル画像再生制御及び特徴を随意に選択したり削除したりすることができる。或は、オペレータは、ディスプレイモニタ2の一部であるタッチスクリーン3を使用して、画像再生シーケンスを定める際に所望の制御又は特徴を選択したり削除したりすることができる。それにもかかわらず、当業者は、本発明のいくつかの態様が、ポインティング・デバイスと、オペレータに画像再生シーケンスの順序についてのシーケンスを定めさせるグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素とを組み合わせて実行することができることを認識するであろう。
【0016】
図3は、オペレータが定めた順序で、画像再生シーケンスを定めるためにオペレータが実行するステップを示すフローチャートである。オペレータとインターフェース接続するため、ディスプレイモニタ2は、画像再生システム1と関連する制御及び特徴を表わすユーザー・インタフェース6のグラフィカル・インタフェース要素を表示する(図3のステップ12)。画像再生システム1のオペレータは、ポインティング・デバイス4、タッチスクリーン3、又はキーボード5を使用して、システムの種々の制御及び特徴を通してオペレータが定める順序で、タブ又はスクロールによって、好適な又は所望の画像再生シーケンスを選択する(図3のステップ14)。各々の選択した制御又は特徴のところで、オペレータは、1又はそれ以上の制御又は特徴の設定を選択したり削除したりすることができる(図3のステップ16)。各々の所望の制御又は特徴のところで、オペレータは、選択した制御又は特徴の好適な又は所要の設定を選択するため、再びタブ操作し、スクロールし、或はプルダウンメニュー、リストボックス、ボタン、テキストボックス、包含したオブジェクトを表示するアイコン、又はハイパーリンクのような、他の種々のグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素を利用することができる。
【0017】
オペレータが好適な又は所要の画像再生シーケンスの選択を完了すると、画像再生装置10のプロセッサ11は、ユーザー・インタフェース6から画像再生シーケンスを収集し、選択した画像シーケンスの実行中に画像再生システム1に命令する(図3のステップ18)。オペレータが、自らが定めた画像再生シーケンスを保存することを望む場合には、オペレータは、画像再生シーケンスを記憶装置8に書き込むように、画像再生装置10のプロセッサ11に要求することができる(図3のステップ20)。
【0018】
オペレータがディスプレイ端末2上に表示されるユーザー・インタフェース要素を選択すると、影付き又は欄外型式の変化のような、選択した要素の視覚的な変化が生ずる。ポインタ又はオペレータの指がグラフィカル・ユーザー要素から離れると、選択は受理され、要素は上述のような選択を表示するように変化する。
【0019】
プロセッサ11は、オペレータが選択した制御及び特徴のシーケンスを追跡することができ、そのためオペレータの選択ステップの完了時に、プロセッサ11は、オペレータ選択シーケンスに対応する方法で画像再生システム1の動作を指示する。本発明の1つの実施の形態では、画像再生システム1は、画像機能強化、スレショルディング/スクリーニング、画像の回転、解像度変換及び媒体トレイ制御のような、種々の制御及び機能を実行するようにプログラムされた1又はそれ以上の専用プロセッサを含む。オペレータがユーザー・インタフェース6を使用して所望の制御又は機能を選択すると、その選択によって、関連する専用プロセッサのサービスを要求するファンクション・コールを活性化する。ファンクション・コールが選択されると、それらはプロセッサ11により制御される一群の画像化制御レジスタに記憶される。ファンクション・コールは、制御レジスタに先入れ先出し(FIFO)法で記憶されるため、最初に選択された制御又は特徴が、プロセッサ11が画像形成を実行する最初のファンクション・コールとなる。
【0020】
所望ならば、画像再生システム1のオペレータは、画像再生装置10のプロセッサ11に、記憶装置8に記憶された画像再生シーケンスへのアクセスを制限するオペレータアクセス制御部品又はモジュールを起動するように要求することができる。このようにして、オペレータは、顧客にとって極秘の画像の再生処理ジョブへのアクセスを制御したり、画像再生システム1の特定の特徴及び制御の使用を指名したオペレータに制限したりすることができる。
【0021】
図4は、例示的なユーザー・インタフェース6を示している。画像再生システム1のオペレータは、オペレータが定めた順序で進行するように、種々の画像再生制御及び特徴を通して、タブ操作を進めたり戻したりすることができる。この方法で、オペレータは、好適な又は所要の画像再生シーケンスを選択することができる。当業者は、図4の例示的なオペレータ・インタフェースが、オペレータの画像再生システムに特有の付加的な制御及び特徴を含むことがあることを認識するであろう。
【0022】
オペレータは、タブ前進ボタン34又はタブ後退ボタン32を使用して、所望の又は所要の制御又は特徴メニューを選択することができる。選択した制御又は特徴を表示する1つの方法は、影付き又はスタイル・ボーダーを用いて、選択した制御又は特徴を区別することである。ユーザー・インタフェース6は、図4に示されるように、制御又は特徴メニューを連続的に表示したり、一度に一個表示する独立したスタンドアロン・メニューとして制御又は特徴メニューを表示したりすることができる。オペレータが画像再生シーケンスを定めるためにアクセスできる制御及び特徴メニューの例として、画像量メニュー22、縮小/拡大メニュー26、画像カラーメニュー28、及び他の特徴メニュー30がある。さらに、ユーザー・インタフェース6は、オペレータに保存ボタン36を提供しているので、オペレータは、好適な又は所要の画像再生シーケンスを記憶装置8に保存したり、キャンセルボタン38を選択して選んだばかりの画像再生制御及び特徴をキャンセル又は削除したりすることができる。
【0023】
図6は、量メニュー22において使用可能なオプションを示している。量メニュー22から、オペレータは、第1フォーマットの画像形成量をテキストボックス58に入力し、第2画像フォーマットの画像形成量をテキストボックス60に入力し、第3画像フォーマットの画像形成量をテキストボックス62に入力することができる。当業者は、画像再生ジョブに必要とされる画像化フォーマットの必要数に合致するように付加的な画像化フォーマット量テキストボックスを追加することができることを認識するであろう。さらに、図6のテキストボックスは、リストボックスでもよく、或は画像化フォーマット量を示すのに近い数字を有する一連のチェックボックスのような、他のグラフィカル・ユーザー・インタフェースでもよい。
【0024】
図7に示される保存メニュー24から、オペレータは、ボタン46、又は画像再生システムの8.5×11の画像形成媒体トレイを表わす他のグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素を選択することができる。同様に、オペレータは、11×17の画像形成媒体トレイを表わすボタン48、又は透明原稿用画像形成媒体トレイを表わすボタン50を選択することができる。
【0025】
当業者は、グラフィカル・ユーザー・インタフェース要素46、48、50が、所望の画像再生システムの制御又は特徴のための包含されたオブジェクトを表わすビジュアル・アイコンでもよいことを認識するであろう。ポインティング・デバイス4、キーボード5、又はタッチスクリーン3を用いてオペレータがアイコンを選択すると、画像再生シーケンスにおいて選択された制御又は特徴を含むのに必要な特質及び方法がプロセッサ11に提供される。
【0026】
図8に示されるように、縮小/拡大メニュー26の下で利用できる画像システムの制御及び特徴は、自動縮小/拡大ボタン52、パーセント縮小/拡大ボタン54、及び可変縮小/拡大ボタン56を含む。上述のように、システム制御ボタン52、54、56は、他のグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素から選択してもよい。さらに、当業者は、グラフィカル・ユーザー・インタフェース要素の選択が、付加的なユーザー・インタフェースメニュー又はグラフィカル・ユーザー・インタフェースの開始を誘発する場合があることを認識するであろう。
【0027】
同様に、ポインティング・デバイス4、キーパッド5又はタッチスクリーン3を使用したカラーメニュー28の選択は、図9に示されるような画像再生システム1の関連するカラー制御及び特徴をオペレータに与える。カラーメニュー28から、オペレータは、フルカラーボタン40、白黒ボタン42、又は単色ボタン44を選択することができる。当業者は、オペレータがグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素を選択すると、付加的な制御及び特徴メニューの表示が開始されたり、追加の入力又は指示のプロンプトをオペレータに出したりすることを認識するであろう。
【0028】
図10に例示される他の特徴メニュー30を選択すると、ステープリングボタン64、両面画像形成ボタン68、又はコピー品質ボタン66のような、種々の画像形成システムの制御及び特徴が起動される。当業者は、オペレータが、追加のシステム制御及び特徴を、使用する画像再生システムの型式に応じて追加ボタン又はメニューアイテムの形態で、利用可能であることを認識するであろう。
【0029】
ユーザー・インタフェース6は、図11に例示されるように、制御ライブラリを表示するのに利用してもよい。このようにして、画像再生システムの種々の制御及び特徴は、画像再生システム1の制御及び特徴を表わす種々のアイコンから選択することができる。アイコンは、保存カラー、保存サイズ、保存重量、画像品質、両面画像形成等の画像再生システムの制御及び特徴の特質を包含するオブジェクトの視覚的表示である。
【0030】
ポインティング・デバイス4、キーボード5、又はタッチスクリーン3を利用するオペレータは、スクロールバー70を使用してディスプレイ上のアイコンをスクロールし、オペレータが定めた画像再生シーケンスを選択し決定することができる。オペレータは、画像形成媒体を選択するアイコン72、両面画像形成を選択するアイコン74、又は照合を選択するアイコン76、ステープリングを選択するアイコン78のように、ポインティング・デバイス4で所望のアイコンをハイライトしたりクリックしたりすることによって、1又はそれ以上のこれらのアイコンを選択することができる。当業者は、図11に示されるアイコンが例示的なものであり、画像形成システムの制御及び特徴を限定するものではないことを認識するであろう。
【0031】
グラフィカル・ユーザー・インタフェース6は、追加のスクロールバーを備えた追加の画像形成システム制御アイコンを表示させる分割ウインドウとしてもよい。さらに、ユーザー・インタフェース6は、1又はそれ以上の記憶された画像再生シーケンスをリンク80として表示することもできる。リンク80は、オペレータが、ポインティング・デバイス4を使用して、記憶装置8に記憶された先の画像再生シーケンスを選択することを可能にする。リンク80を選択すると、記憶装置8上に記憶された画像再生シーケンスを探索し、選択した制御及び特徴に従って画像再生システム1をプログラムするために必要な命令をプロセッサ11に与えるソフトウェアの実行が開始される。
【0032】
ユーザー・インタフェース6は、図11に示されるように、メニューバー89を提供するように構成してもよい。メニューバー89は、画像形成量22´、保存型式メニュー24´、縮小/拡大メニュー26´、カラー選択メニュー28´、及び他の画像再生特徴メニュー30´のような、利用可能なメニューを表示するようになっている。ポインティング・デバイス4、キーボード5、又はタッチスクリーン3を使用して利用可能なメニューの名称を選択するオペレータは、選択したメニューのメニューオプションのリストを表示させる。たとえば、画像再生フォーマットメニュー22´がオペレータによって選択され、利用可能なメニューオプションがドロップダウンメニュー87によって表示される。
【0033】
図11に示されるように、ドロップダウンメニュー87により、画像再生システムのオペレータは、第一画像化フォーマットの画像形成量、第2画像化フォーマットの画像形成量、及び第3画像化フォーマットの画像形成量を選択することができる。メニューバー89に示されるメニューは、上述のメニューをより詳細に表したものである。それにもかかわらず、当業者は、画像再生システム1の種々の制御及び特徴を支持する追加メニューをメニューバー89に加えることができることを認識するであろう。
【符号の説明】
【0034】
1 画像再生システム
2 ディスプレイ端末
4 ポインティング・デバイス
5 キーボード
6 ユーザー・インタフェース
7 媒体トレイアセンブリ
8 記憶装置
10 画像再生装置
11 プロセッサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー・インタフェースを有する画像再生装置における方法であって、
オペレータによる目視が可能なように、前記画像再生装置の操作機能に対する、画像量メニュー、縮小/拡大メニュー、画像カラーメニューを含むパラメータ設定メニューを示す、複数のグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素をディスプレイ上に表示するステップと、
前記ユーザー・インタフェースにおいて、前記グラフィカル・ユーザー・インタフェース要素の1以上の選択を、選択された画像形成ジョブのためにオペレータによって規定された順序で進行するシーケンスで受信するステップと、
前記選択されたグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素によって表されたパラメータ設定メニューを、オペレータによって規定された順序で表示するステップであって、前記パラメータ設定メニューの当該表示順序は、置き換え可能であり、そして、前記オペレータによって制御されるものであることにより、当該パラメータ設定メニューは、前記表示順序の前後関係について互いに独立であり、及び、
オペレータによって規定された、順序付けされたシーケンスを、記憶媒体の上に記憶するステップ、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
ディスプレイの上に提示された、前記グラフィカル・ユーザー・インタフェース要素が、画像再生装置の機能の属性を包含するオブジェクトの可視的表現であるアイコンを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
画像再生のためのパラメータの設定を可能とする、画像量メニュー、縮小/拡大メニュー、画像カラーメニューを含むパラメータ設定メニューのシーケンスを選択するための、コンピュータ制御されたユーザー・インタフェースを利用する画像再生システムにおけるコンピュータ読取り可能な媒体であって、当該媒体が、
ユーザー・インタフェースにおいて、選択されたパラメータ設定メニューを、オペレータによって規定された順序で表示させるように画像再生システムをプログラムするためにオペレータによって規定されたシーケンスでオペレータ入力を受信するステップであって、前記パラメータ設定メニューの当該表示順序は、置き換え可能であり、そして、前記オペレータによって制御されるものであることにより、当該パラメータ設定メニューは、前記表示順序の前後関係について互いに独立であり、
受信されたオペレータ入力に基づいて、画像再生のためのパラメータの設定を可能とするパラメータ設定メニューのシーケンスを生成するステップ、及び、
記憶媒体の上への画像再生のためのパラメータの設定を可能とするパラメータ設定メニューの順序付けされたシーケンスを記憶するステップ、
を含む、
コンピュータ読取り可能な媒体。
【請求項4】
前記パラメータ設定メニューのシーケンスを選択する方法が、
ユーザー・インタフェースにおいて、オペレータによって規定されたシーケンスを選択するための、1以上のグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素を提示するステップを更に含む、
請求項3に記載のコンピュータ読取り可能な媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−157941(P2009−157941A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−89417(P2009−89417)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【分割の表示】特願2002−22944(P2002−22944)の分割
【原出願日】平成14年1月31日(2002.1.31)
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【Fターム(参考)】