説明

オボニック閾値スイッチを有する相変化メモリ

【課題】 相変化メモリはメモリ要素と選択要素とを有する。
【解決手段】 メモリ要素は誘電体中に埋め込まれ、少なくとも1つのサブリソグラフィック寸法を有する抵抗性要素と抵抗性要素と接触している記憶領域とを有する。選択要素は誘電体中に埋め込まれたカルコゲン材料を有する。カルコゲン材料及び記憶領域は共通のエッチング端部を有するスタックの一部である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相変化メモリに関する。
【背景技術】
【0002】
相変化メモリは、物質の2つの異なる結晶学的構造であって、正確には、無秩序である非晶質相と秩序立った配列の結晶又は多結晶とに関連付けられる全く異なる電気的特性を有する2つの相の間でオンオフを切り換える特性を有する物質のクラスを用いる。それらの2つの相は、それ故、著しく異なる抵抗値に関連付けられる。
【0003】
現在、周期律表の第4属の元素であって、例えば、テルル又はセレン等より成る合金であって、カルコゲナイド又はカルコゲン材料と呼ばれる合金は、相変化メモリセルにおいて有利に用いられることができる。現在、最も有望なカルコゲナイドは、Ge、Sb及びTeの合金(GeSbTe)から構成される。
【0004】
そのようなカルコゲナイドにおいては、その材料が非晶質相(より抵抗性)から結晶相(より導電性)に又はそれ逆に相変化するとき、比抵抗はその大きさを2桁又はそれ以上変化させることが可能である。
【0005】
局所的に温度を増加させることにより、相変化を得ることができる。150℃以下においては、両方の相は比較的安定であり、150℃に保たれる場合、長い年数に亘って、非晶質ビットは次第に結晶化する傾向にある。非晶質から開始し、温度を200℃まで上げ、ここで、結晶の速い核形成が存在し、その材料が十分に長い時間、結晶化温度に保たれる場合、相変化が起こり、結晶が形成する。好適には、その材料は、結晶状態をより確実にするためにゆっくりと冷却される。そのカルコゲナイドを非晶質に戻すためには、約融点(約600℃)以上に温度を上げる必要がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、メモリ要素と選択要素とを有する相変化メモリを提供することである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
記憶要素としてカルコゲン元素を有する相変化メモリにおいては、メモリセルは、図1に示すように、アレイ1を構成する行及び列の状態で配列される。図1のメモリアレイ1は複数のメモリセル2から構成され、各々のメモリセルは相変化メモリ要素3と選択要素4とを有する。メモリセル2は、行6(又は、ワードラインという)と列5(ビットラインという)の交差部分に置かれる。
【0008】
各々のメモリセル2においては、メモリ要素3は、ワードライン5に接続された第1端子と、選択要素4の第1端子に接続された第2端子とを有する。選択要素4は、ビットライン6に接続された第2端子を有する。他の解決方法においては、各々のセルのメモリ要素3及び選択要素4は位置を交換することが可能である。
【0009】
2値メモリは、“オボニック(ovonic)メモリスイッチ(OMS)”と呼ばれるメモリ要素3と直列に接続される“オボニック閾値スイッチ(以下、又は、OTSという)と呼ばれる選択要素4を有するセル2のアレイにより構成されることが可能である。OTS及びOMSは、絶縁性基板上に互いに隣接するように形成されることが可能であり、導電性ストリップにより互いに接続されることが可能である。各々のセルはメモリアレイの行と列との間に結合される。
【0010】
OMSは、異なる比抵抗に関連付けられる2つの区別可能な準安定相を有するカルコゲナイド半導体材料により構成されることが可能である。OTSは、異なる比抵抗に関連付けられる2つの区別可能な動作領域を有する1つの単一相(一般に、非晶質であるが、しばしば、結晶)を有するカルコゲナイド半導体材料と共に構築されることが可能である。
OTSはOMSより大きい比抵抗を有することが可能である。メモリセルが読み取られるときであって、後者が高抵抗状態(ディジタルの“0”状態と対応付けられる)にあるとき、電圧降下が、OMSをトリガするに不十分であるセルに加えられる。それと同じ電圧降下は、OMSが既に低抵抗状態(ディジタルの“1”状態と対応付けられる)にあるとき、OTS及びOMSを低抵抗状態にするに十分である。
【0011】
OTSは、図2に示すような典型的な特性を有することが可能である。OTSは、閾値Vth以下の電圧に対して高抵抗を有している。印加される電圧が閾値Vthより大きいとき、OTSは実質的に一定の低電圧で導通し、低インピーダンスを示す。OTSを流れる電流が維持電流IH以下に低下するとき、OTSは元々の高インピーダンスの状態に戻る。このような挙動は対称的であることが可能であり、負電圧及び電流に対しても又、生じることが可能である。
【0012】
相変化メモリ装置はカルコゲン材料と抵抗性電極とから構成され、又、ヒータと呼ばれる。実際には、電気的観点からは、結晶化温度及び融点が、カルコゲン材料とカルコゲン材料に接する又はそれの近くの抵抗性電極とを流れる電流に原因して得られる。カルコゲン材料は、抵抗性電極におけるジュール効果とカルコゲン材料における電流/電圧及びジュール効果とにより加熱される。
【0013】
特に、適切な長さ(結晶化時間に対応する)及び振幅(結晶化温度に対応する)の電圧/電流パルスはカルコゲン材料を結晶化させる。カルコゲン材料は状態を変化させ、結晶状態(又は、セット状態という)におけるより小さい比抵抗に切り換わる。
【0014】
逆に、適切な振幅(融点に対応する)のより短い電圧/電流パルス(例えば、20ナノ秒)カルコゲン材料を融解させ、それをすぐに冷却させ、次いで、非晶質相の状態にそれをクエンチングする。
【0015】
図3を参照するに、ウェーハ10は半導体材料(例えば、シリコン)の基板11を有する。ウェーハ10は絶縁層12を有することが可能である。行ライン13は絶縁層12の上に形成され、第1誘電体層14により互いに分離されている。第1誘電体層14を形成し、次いで、行ライン13が形成されるべき誘電体材料を除去することにより、ダマシン処理により、行ライン13(図1のワードライン6に対応する)を形成することが可能である。得られたトレンチは銅で満たされる。いずれの余分な銅は、次いで、図4に示すように、化学的機械研磨方法(CMP)によりウェーハ10の表面から除去される。
【0016】
カプセル化構造が、第1窒化物層18及び第1酸化物層19(図4)を順に堆積し、次いで、第1誘電体層14(図5)の表面の方に第1窒化物層18及び第1酸化物層19を選択的に除去することにより形成されることが可能である。それ故、図5においては、各々の行ラインに対して、行ライン13の上の少なくとも一部に伸びている開口20が形成される。特に、各々の開口20の少なくとも1つの垂直方向の表面20aがそれぞれの行ラインの上に伸びている。各々の開口20は、全体的にそれぞれの行ライン13に沿って又はそれら行ラインの一部のみに沿って伸びることが可能であり、その場合、複数の開口20が、各々の行ライン13に沿って互いに位置合わせされる。開口20は、実質的に平行六面体の形状を有することが可能である。
【0017】
次いで、例えば、窒化シリコンのスペーサ層が堆積され、エッチングにより除去される。それ故、スペーサ層の水平方向部分が除去され、参照番号21で表され、開口20の垂直方向の表面に沿って伸びている、その垂直方向の部分のみが残される。それらの垂直方向部分21は、開口20の側面に沿っている第1窒化物層18を接合し、第1窒化物層と共に、参照番号22で表されている保護領域22を構成する。それ故、図15の構造が得られ、保護領域22は第1酸化物層19と共に、カプセル化構造を構成する。
【0018】
その後、図6を参照するに、ヒータ層23が堆積され、固定される。例えば、開口20の側部及び底部を絶縁保護するように覆うTiSiNを用いることが可能である。次いで、例えば、窒化シリコンのシース層24及び第2酸化物層25が堆積される。一実施形態においては、第2酸化物層25は、準大気圧化学的気相蒸着方法のアンドープドシリコンガラス(USG)又は高密度プラズマUSGにより堆積されることが可能であり、若しくはプラズマエンハンスド化学的気相蒸着方法により、カプセル化構造を完結するように開口20を完全に満たす。
【0019】
ここで、シース層24及び保護領域22は、第1酸化物層19及び第2酸化物層25のシリコン酸化物によりヒータ層23を絶縁し、ヒータ材料の酸化を防止する。
【0020】
図7に示すように、その構造は、次いで、CMP化学的機械研磨方法により平坦化され、それ故、開口20の外側に伸びているヒータ層23及びシース層24の第2酸化物層25の部分全ては除去される。特に、ヒータ層23の残りの部分は複数のヒータ領域23(メモリアレイの各々のセルに対して1つ)を構成する。
【0021】
次いで、図8を参照するに、OMS(オボニックメモリスイッチ)/OTS(オボニック閾値スイッチ)スタックが堆積される。詳細には、第1カルコゲン層27(例えば、GeSbTe)、第1バリア層28(例えば、TiAlN)、第2カルコゲンスイッチ層29(例えば、AsSe)及び第2バリア層30(TiAlN)が堆積される。前記材量は単に例示であり、その物理的状態(第1カルコゲン層27に対する)に依存して情報を記憶し、スイッチ(第2カルコゲン層29に対する)として動作するために適切である複数の層を含む、いずれのカルコゲン材料又は材料の混合物が用いられることが可能である。更に、カルコゲン材料を分離し、シーリングするために適切である、いずれのバリア層又はバリア層の混合体が用いられることが可能である。次いで、層28乃至30のスタックが、所謂“ドット”31を形成するように規定され(図9)、各々のドット31は、記憶層27、第1バリア層28、スイッチング層29及び第2バリア層30から構成される。
【0022】
ドット31は、実質的にアレイの列に沿って伸びている(図12参照)。
【0023】
次いで、例えば、シリコン窒化物のシーリング層32及び層間誘電体33(例えば、シリコン酸化物)が堆積される。
【0024】
最後に、ウェーハは、構造を平坦化するためにCMPが施され、例えば、標準的なデュアルダマシン銅処理を用いて、列ライン及びビアが形成される。図11に示すように、誘電体33及び第1誘電体層14(シーリング層及び保護領域22の底部と同様に、有する場合は)ドット31の上部まで伸びているトレンチ36a、36bとビア開口35(行ライン13まで伸びている)を形成するために2段階処理でエッチングされることが可能である。2つのエッチング段階がいずれのシーケンスで実行されることが可能である。次いで、金属材料(例えば、銅)が堆積され、ビア開口35(図11)及びトレンチ36a、36bを満たし、ビア40、列ライン41a及び行ライン41b接続を形成する。それ故、図10乃至12の構造が得られ、各々のドット31が、行ライン13と列ライン41aとの交差部分に形成される。明らかに、下にある回路構成への接続はこの金属レベルにより与えられるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0025】
図10及び12から明らかであるように、最終的な構造においては、各々のヒータ領域23は、壁領域と底部領域を含み、それぞれの開口20の形状に対応する、実質的にボックスのような形状を有する。特に、各々のヒータ領域23は、矩形状底部領域と、第1及び第2の垂直方向に伸びた壁23a、23bを有する4つの壁要素とから構成される。第1の垂直方向に伸びた壁23a(図において左側)はそれぞれの行ライン13の略中央上に伸びでおり、その行ラインと電気的に接触している。第2の垂直方向に伸びた壁23b(右側)は第1酸化物層19の上において伸びている。各々の第1の垂直方向に伸びた壁23aは、単一の行ライン13の上で位置合わせされたドット31全てにより共有され、直線状の接触領域37(図12においてハッチングにより示されている)に沿ってそれぞれのドット31と接触する、実質的に矩形の壁形状ヒータを構成する。壁形状ヒータ23による同じ行ライン13に沿ったドット31全ての電気的接続は、メモリ装置の動作を損なうことはない。ドット31の第2カルコゲン材料29は、アドレス指定される行ライン13及び列ライン41aの両方に接続されるドット31のみにアクセスすることを可能にするOTS又は選択要素を構成する。
【0026】
上記の実施形態においては、窒化物から成る保護領域22及びシース層24の上部は、ドット自体が規定される間に、下にある層にドット31を帰属させるためのグルー層を構成する。
【0027】
接触領域37(図12)は矩形状であり、サブリソグラフィックである第1寸法(列ライン41a方向)とドット31の幅に等しい第2寸法(行ライン方向)を有する。それ故、非常に小さいセル領域(例えば、4F−6Fであって、ここで、Fは所定技術にについて有効である最小リソグラフィ寸法)と、小さい接触領域(t*Fであって、ここで、tはヒータの厚さ)の両方を得ることが可能である。実際には、ヒータ23の幅は、現在の堆積技術を用いて、光UVリソグラフィにより得られる最小寸法より小さいサブリソグラフィック寸法である、ヒータ層23の厚さにより与えられる。
【0028】
更に、デコーディング要素がアレイの下の基板において割り当てられることが可能であり、その結果、占有領域の著しい節約が得られる。
【0029】
上記の構造は、異なるレベルにおいて更なる回数、繰り返されることが可能であり、それ故、メモリバルクにおける更なる縮小を伴った、スタックドア例の形成を可能にする。
【0030】
図13乃至20は、金属/半金属/半導体グルー層を用いる、異なる実施形態を示している。その実施形態においては、図3乃至12の実施形態における場合と同じである部分は同じ参照番号を付けてあり、以下の説明においては、この実施形態の特定の特徴に焦点を当てる。
【0031】
図13は、第1誘電体層14により分離され、第1窒化物層18と第1酸化物層19で覆われた行ライン13が既に形成されたウェーハを示している。この実施形態に従って、金属(例えば、Ti)のグルー層50が第1酸化物層の上に堆積され、続いて、層50、19、18を通して伸びる開口20が形成される(図14)。
【0032】
次いで、図15においては、例えば、シリコン窒化物のスペーサ層が堆積され、第1窒化物層18と共に保護領域22を構成する。続いて、ヒータ層23(例えば、TiSiN)が堆積され、固定され、シース層24(例えば、シリコン窒化物)及び第3酸化物層25が堆積され、それ故、図15の構造が得られる。
【0033】
続いて、図16に示すように、その構造は、CMP(化学的機械研磨方法)により平坦化され、第1カルコゲン層27)、第1バリア層28、第2カルコゲン層29及び第2バリア層30を含むOMS(オボニックメモリスイッチ)/OTS(オボニック閾値スイッチ)スタックが堆積される。
【0034】
後に、OMS/OTSスタック27乃至30が、ドット31を構成するために規定される(図17)。この場合、グルー層50をエッチングするためにエッチングが続けられ、それにより、ドット31の下のグルー部分50aのみが残される。エッチングにより、ドットをショートさせ得る金属残渣が残ることを回避するために、ドット周囲のグルー層50全てを除去することが可能である。その結果、図17において明らかであるように、各々のドットの右側において、層19、22、23、24、25の上部がエッチングされる。
【0035】
次いで、図18乃至20を参照するに、シーリング層32及び層間誘電体33が堆積される。ウェーハ10はCKPが施される。ビア40、列ライン41a及び行ライン接続41bが形成される。
【0036】
図13乃至20の実施形態においては、金属のグルー領域50aがドット31の一部の下に形成される。グルー領域50aは、セルの適切な動作を妨げ得る電気ショートを低減する又は回避するためにそれぞれのヒータ23から分離されている。ここで、第1垂直壁23aは、接触領域37(図19)を規定する少なくとも1つの凸部分を有する実質的に矩形形状である。
【0037】
異なる実施形態に従って、第2の垂直方向に伸びた壁23b(図の右側)は個別のヒータ要素として用いられることが可能である。この場合、図21、22から明らかであるように、2つの隣接する行ライン間の電気的ショートを回避するために、ヒータ層23は開口20の底部から除去され、第1及び第2の垂直方向に伸びた壁23a、23bは電気的に接続されないことが可能である。このために、図22の平面図から明らかであるように、ヒータ層23の垂直端壁(23cと表している)は、例えば、特定のエッチング段階により中断される。他の代替として、垂直端壁23cは酸化されることが可能である。最終的な構造について図21に示す。
【0038】
カルコゲン材料をカーボンによりカプセル化することはサイクル寿命を長くし、例えば、Vth、Vhold、Ithreshold、Ileakage等のカルコゲン材料の動作特性を安定化させる。
【0039】
本発明については、限定された数の実施形態に関して説明したが、当業者は、それらから数多くの変形及び修正が可能であることを理解するであろう。同時提出の特許請求の範囲は、本発明の範囲及び主旨から逸脱することなく、そのような変形及び修正全てを包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態の模式図である。
【図2】本発明の一実施形態の電流−電圧曲線である。
【図3】本発明の第1実施形態に従った半導体装置の断面図であって、図12のライン10−10に沿って取られた、続く製造段階における断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に従った半導体装置の断面図であって、図12のライン10−10に沿って取られた、続く製造段階における断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に従った半導体装置の断面図であって、図12のライン10−10に沿って取られた、続く製造段階における断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に従った半導体装置の断面図であって、図12のライン10−10に沿って取られた、続く製造段階における断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に従った半導体装置の断面図であって、図12のライン10−10に沿って取られた、続く製造段階における断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に従った半導体装置の断面図であって、図12のライン10−10に沿って取られた、続く製造段階における断面図である。
【図9】本発明の第1実施形態に従った半導体装置の断面図であって、図12のライン10−10に沿って取られた、続く製造段階における断面図である。
【図10】本発明の第1実施形態に従った半導体装置の断面図であって、図12のライン10−10に沿って取られた、続く製造段階における断面図である。
【図11】図12のライン10−10に沿って取られた、図11の装置の断面図である。
【図12】図10及び11の装置の平面図である。
【図13】本発明の第2実施形態の断面図であって、図12のライン18−18に沿って一般的に取られた、続く製造段階における断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態の断面図であって、図12のライン18−18に沿って一般的に取られた、続く製造段階における断面図である。
【図15】本発明の第2実施形態の断面図であって、図12のライン18−18に沿って一般的に取られた、続く製造段階における断面図である。
【図16】本発明の第2実施形態の断面図であって、図12のライン18−18に沿って一般的に取られた、続く製造段階における断面図である。
【図17】本発明の第2実施形態の断面図であって、図12のライン18−18に沿って一般的に取られた、続く製造段階における断面図である。
【図18】本発明の第2実施形態の断面図であって、図12のライン18−18に沿って一般的に取られた、続く製造段階における断面図である。
【図19】図20のライン19−19に沿って一般的に取られた、図18の装置の断面図である。
【図20】図18及び19の装置の平面図である。
【図21】図22のライン21−21に沿って取られた断面図である。
【図22】本発明の第3実施形態に従ったメモリ装置の平面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 アレイ
2 メモリセル
3 相変化メモリ要素
4 選択要素
5 ワードライン
6 ビットライン
10 ウェーハ
11 基板
12 絶縁層
13 行ライン
14 第1誘電体層
18 第2窒化物層
19 第1酸化物層
20 開口
20a 垂直表面
21 垂直方向の部分
22 保護領域
23 ヒータ領域
23a 第1の垂直方向に伸びた壁
23b 第2の垂直方向に伸びた壁
24 シース層
25 第2酸化物層
27 第1カルコゲン層
28 第1バリア層
29 第2カルコゲンイッチング層
30 第2バリア層
31 ドット
32 シーリング層
33 層間誘電体
35 ビア開口
36a トレンチ
36b トレンチ
37 接触領域
40 ビア
41a 列ライン
41b 行ライン
50 グルー層
50a グルー領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サブリソグラフィック寸法を有する部分を有するヒータ;
前記部分と接する相変化材料;及び
前記相変化材料におけるカルコゲン選択材料であって、前記相変化材料と前記カルコゲン選択材料とは共通の端部を有する、カルコゲン選択材料;
から構成される、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項2】
請求項1に記載の相変化メモリであって、前記サブリソグラフィック寸法を有する接触領域において前記相変化材料と接触する抵抗性壁要素を有する、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項3】
請求項2に記載の相変化メモリであって、前記壁要素は、前記底部領域から前記スタックの方に伸びている壁及び底部領域を有するボックス状構造の一部である、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項4】
請求項3に記載の相変化メモリであって前記ボックス状構造は平行六面体であり、前記壁は前記壁要素を含む、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項5】
請求項4に記載の相変化メモリであって、前記壁要素は実質的に矩形である、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項6】
請求項4に記載の相変化メモリであって、前記壁要素は、少なくとも前記接触領域を規定する凸部分を有する、実質的に矩形である、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項7】
請求項6に記載の相変化メモリであって、前記壁要素の1つの側部において伸びているグルー領域を有する、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項8】
請求項7に記載の相変化メモリであって、グルー領域はチタンを含む、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項9】
請求項2に記載の相変化メモリであって、前記壁要素は、酸化回避領域により側部を囲まれている、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項10】
請求項1に記載の相変化メモリであって、選択領域により囲まれたスタックを有する、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項11】
請求項1に記載の相変化メモリであって、前記スタックは、前記記憶領域と、第1バリア領域と、前記選択要素と、第2バリア領域とから構成される、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項12】
請求項1に記載の相変化メモリであって、前記抵抗性要素と電気的接触状態にあって、その抵抗性要素の下に伸びている導電性材料の第1接続ラインと前記壁要素において伸びている前記スタックと電気的接触状態にあって、その壁要素において伸びている導電性材料の第2接続ラインとから更に構成される、ことを特徴とする相変化メモリ。
【請求項13】
選択要素を形成する段階;及び
誘電体領域に完全に伸びている層のスタックにおいて記憶領域を形成する段階;
から構成されることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって:
絶縁層の第1開口において抵抗性要素を形成する段階;
前記第1開口の側壁及び底部を覆うヒータ層を堆積する段階であって、前記ヒータ層の前記側壁部分は前記抵抗性要素を構成する、段階;
絶縁体材料で前記開口を満たす段階;並びに
カプセル化構造により囲まれたヒータ領域を形成するために前記開口から突き出した前記絶縁性材料と前記ヒータ層の部分を除去する段階;
を更に有する、ことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、ヒータ層を堆積する段階の前に、前記第1開口の前記側壁においてスペーサ領域を形成する段階を有する、ことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項14に記載の方法であって、前記開口を満たす段階の前に、前記ヒータ層においてシース層を堆積する段階を有する、ことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項14に記載の方法であって、前記第1開口を形成する段階の前に、グルー材料層を堆積する段階であって、前記第1開口を形成する段階は、前記グルー材料層の選択された部分を除去する手順と、前記ヒータ層の側部のみにおいて伸びているグルー材料部分を形成するために前記スタックの側面方向に伸びている前記グルー材料層を除去する手順とから構成される、グルー材料層を堆積する段階から構成される、ことを特層においてシース層を堆積する段階を有する、ことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項13に記載の方法であって、前記スタックを側面に沿って囲むシーリング領域を形成する段階から更に構成される、ことを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項13に記載の方法であって、スタックを形成する段階は、第1カルコゲン材料の第1層と、バリア材料の第2層と、第2の異なるカルコゲン材料の第3層と、バリア材料の第4層とを堆積する手順から構成される、ことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項13に記載の方法であって、前記ヒータを挟む一対の層を用いて前記ヒータに前記スタックを固定する段階であって、前記層は酸化から前記ヒータを保護する、段階を有する、ことを特徴とする方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−86526(P2006−86526A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−261966(P2005−261966)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(505052836)オヴォニクス,インコーポレイテッド (20)
【Fターム(参考)】