説明

カセッテ用ケーブル、放射線画像検出ユニット及び放射線画像検出システム

【課題】既存の撮影台を改造等することなく、既存の撮影台を利用した場合でも適正にカセッテと外部機器を接続出来ること。
【解決手段】電力の供給経路及び電気信号の転送経路を担うケーブルCBによって、カセッテ130とコンソール20が接続されている。ケーブルCBには変形可能な平坦部Fが設けられており、蓋123Aによりカセッテ収容部122の開口122Aが塞がれても、平坦部Fの変形によりカセッテ130とコンソール20との接続状態が確保される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カセッテ用ケーブル、放射線画像検出ユニット及び放射線画像検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療診断の場において、蛍光体プレートを内蔵したCR(Computed Radiography)カセッテを撮影台にセットし、撮影台にセットされたCRカセッテにより被写体に照射した放射線の画像を取得する放射線画像撮影方法があった。
【0003】
また、近年ではCRカセッテに代わり、基板上に二次元的に配列された撮像素子を内蔵し、当該撮像素子に照射された放射線量に応じた電気信号を出力することが可能なFPD(Flat Panel Detector)が提案されている。このFPDを用いれば、CRカセッテを利用した放射線画像撮影方法のように励起光を照射して放射線画像を読み取る読取装置を必要とせず、直接的に放射線画像のデータを得るという即時性を確保することが出来る。
【0004】
カセッテ型のFPDを用いた放射線撮影装置の例として、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1に記載された放射線撮影装置では、放射線画像を撮影する場合、まずFPDカセッテ(特許文献1に記載された「電子カセッテ」が該当する)を患者とベッドとの間に挿入し、撮影したい範囲に配置する。FPDカセッテの配置が終了したら、ケーブルをFPDカセッテの接続部に接続して、FPDカセッテと制御装置及び電源装置とを接続する。そして、ケーブルを介して、制御装置から制御信号、及び電源装置から電源供給を受けて、FPDカセッテが動作し、放射線画像を撮影する。放射線画像の撮影後は、FPDカセッテからケーブルを介して制御装置へ画像データが伝送される。
【0005】
また、FPDカセッテのなかには、CRシステム等における既存の撮影台にも使用可能にするため、JIS規格に準拠したサイズとなっているものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−144424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、CRカセッテはFPDカセッテと異なり、撮影台にセットされた状態で画像データ伝送用のケーブルが接続されないため、主にCRカセッテが使用される既存の撮影台にはケーブルを通すような構造になっていない場合が多い。
【0008】
従って、既存の撮影台にJIS規格に準拠したサイズのFPDカセッテをセットして放射線画像を撮影する場合には、FPDカセッテに接続されたケーブルを通すように既存の撮影台を改造等する必要があり、問題である。
【0009】
そこで、本発明の目的は、既存の撮影台を改造等することなく、既存の撮影台を利用した場合でも適正にカセッテと外部機器を接続出来るカセッテ用ケーブル、放射線画像検出ユニット及び放射線画像検出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るカセッテ用ケーブルは、
基板上に二次元的に配列された検出素子を内蔵し当該検出素子に照射された放射線量に応じた電気信号を出力する可搬型の放射線画像検出カセッテに対し、電力の供給経路又は電気信号の転送経路の少なくとも一方を担うカセッテ用ケーブルであって、
一部に変形可能な平坦部を有することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明に係る放射線画像検出ユニットは、
基板上に二次元的に配列された検出素子を内蔵し当該検出素子に照射された放射線量に応じた電気信号を出力する可搬型の放射線画像検出カセッテと、
当該放射線画像検出カセッテに対する電力の供給経路又は電気信号の転送経路の少なくとも一方を担うカセッテ用ケーブルと、を有し、
前記カセッテ用ケーブルの一部に変形可能な平坦部を有することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明に係る放射線画像検出システムは、
基板上に二次元的に配列された検出素子を内蔵し当該検出素子に照射された放射線量に応じた電気信号を出力する可搬型の放射線画像検出カセッテと、
当該放射線画像検出カセッテがセットされる撮影台と、
当該放射線画像検出カセッテに対する電力の供給経路又は電気信号の転送経路の少なくとも一方を担うカセッテ用ケーブルと、を有し、
前記カセッテ用ケーブルの一部に変形可能な平坦部を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るカセッテ用ケーブル、放射線画像検出ユニット及び放射線画像検出システムによれば、既存の撮影台を改造等することなく、既存の撮影台を利用した場合でも適正にカセッテと外部機器を接続出来る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】放射線撮影システムの概略図である。
【図2】撮影台の内部構造を示す斜視図である。
【図3】ケーブルを示す概略図である。
【図4】撮影台にカセッテを縦にセットし、ケーブルによりされたカセッテとコンソールが接続された状態を示す説明図である。
【図5】図4における平坦部周辺の断面図である。
【図6】撮影台にカセッテを横にセットし、ケーブルによりされたカセッテとコンソールが接続された状態を示す説明図である。
【図7】平坦部の変形例を示す説明図である。
【図8】平坦部の変形例を示す説明図である。
【図9】平坦部の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[放射線撮影システムの概要]
図1は、放射線撮影システム1の概略図である。図1に示すように、放射線撮影システム1は、破線で囲まれた放射線画像検出システム10と、コンソール20と、管理サーバ30により構成されている。
【0016】
破線で囲まれた放射線画像検出システム10は、撮影台120を用いて患者Pに関する放射線画像を検出するシステムである。放射線画像検出システム10は、主に、放射線照射部110と、撮影台120と、カセッテ130と、ケーブル(カセッテ用ケーブル)CBにより構成されている(カセッテ130とケーブルCBが本発明における放射線画像検出ユニットに該当する)。
【0017】
放射線照射部110は、放射線画像を撮影する場合、コンソール20の制御信号に基づいて撮影台120のそばに居る患者Pに向けて放射線を照射する。撮影台120は、CRカセッテを利用した放射線画像の撮影でも使用可能な既存の装置であり、撮影台120にセットされたカセッテ130は、放射線照射部110から照射して患者Pを透過した放射線を検出して放射線画像データを取得する。
【0018】
カセッテ130は、基板上に複数の検出素子が二次元的に配列され、照射された放射線量に応じて発光する可視光を電荷に変換して光電変換素子に蓄積し、光電変換素子に蓄積した電荷を読み出すことにより放射線画像データである電気信号を出力する。カセッテ130の放射線入射方向の厚さは16mm以下であることが好ましく、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおける規格(JIS Z 4905)に準拠するサイズ(15mm+1mmであり、かつ15mm−2mm)の範囲内であることが好ましい(JIS Z 4905に対応する国際規格は、IEC 60406である)。
【0019】
コンソール20は、主にカセッテ130の動作を制御する制御端末であり、カセッテ130で取得された放射線画像データに画像処理を行う。また、コンソール20は、カセッテ130に対する電力供給も行っている。
【0020】
カセッテ130とコンソール20は、ケーブルCBにより接続されている。放射線画像検出システム10において、カセッテ130とコンソール20がケーブルCBにより接続された状態で放射線画像が撮影される。
【0021】
カセッテ130で取得した放射線画像データは、ケーブルCBを通じてコンソール20に転送される。また、カセッテ130に対する制御信号は、ケーブルCBを通じてコンソール20からカセッテ130に転送される。更に、カセッテ130を動作させるための電力が、ケーブルCBを通じてコンソール20からカセッテ130に供給されている。つまり、本実施形態におけるケーブルCBは、電気信号の転送経路及び電力の供給経路を担っている。
【0022】
管理サーバ30は、放射線撮影に関する情報を管理する機能を有する。
【0023】
コンソール20と管理サーバ30は相互にネットワークNを通じて接続されている。なお、ここでは図示してないが、放射線撮影システム1は、被写体診断情報や会計情報を一元管理するHIS(Hospital Information System)や放射線診療の情報を管理するRIS(Radiology Information System)とネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、当該システム専用の通信回線であってもよいが、システム構成の自由度が低くなってしまう等の理由のため、イーサネット(登録商標)等の既存の回線である方が好ましい。
【0024】
[撮影台の概要]
次に撮影台120の詳細な構造について説明する。図2は、撮影台120の内部構造を示す斜視図である。
【0025】
図2(a)に示すように、撮影台120は、主に、支柱121と、カセッテ収容部122と、カセッテ支持部123から構成されている。カセッテ収容部122の側面には開口122Aが設けられており、カセッテ収容部122に対してカセッテ支持部123が出し入れ可能となっている。
【0026】
撮影台120にカセッテ130をセットする場合、まずカセッテ支持部123を矢印a方向に移動させてカセッテ収容部122から引き出し、カセッテ支持部123にセットする。そしてカセッテ支持部123を矢印b方向に移動させてカセッテ収容部122の内部に収納させ、撮影台120に対するカセッテ130のセットが完了する。
【0027】
図2(b)に示すように、カセッテ支持部123をカセッテ収容部122の内部に収納すると、カセッテ支持部123の側面に設置された蓋123Aがカセッテ収容部122の側壁122Bの付近まで移動して、蓋123Aがカセッテ収容部122の開口122Aを塞ぐ形となる。
【0028】
[ケーブルCBの説明]
次にカセッテ130とコンソール20を接続するケーブルCB(図1参照)の構造について説明する。
【0029】
前述したように、撮影台120は、CRカセッテを利用した放射線画像の撮影でも使用可能な既存の装置であり、撮影台120の内部にカセッテ130がセットされると、カセッテ支持部123の側面に設置された蓋123Aがカセッテ収容部122の開口122Aを塞ぎ、撮影台120にはケーブルCBを通すような開口等が設けられていない。そこで、ケーブルCBには、蓋123Aが開口122Aを塞いだ状態でも、カセッテ130とコンソール20を接続出来るよう、変形可能な平坦部Fが設けられている。以下、この点について詳しく説明する。
【0030】
図3は、ケーブルCBを示す概略図である。図3(a)はケーブルCBの平面図であり、図3(b)は、ケーブルCBの側面図である。
【0031】
ケーブルCBの主な部分は、断面が円形(図3では不図示)であるケーブル線L1、L2と、図4に示すケーブル線L3である。図3において詳細な構造の表示を省略しているが、ケーブル線L1、L2は、電気信号の転送経路又は電力の供給経路を担う複数のコードが束となっている。
【0032】
ケーブル線L1とケーブル線L2との間に、複数のコードが並んで平らな形状となっている平坦部Fが設けられている。平坦部Fはフレキシブルであり、変形可能である。平坦部Fの両側にはコネクターK1、K2が設置されており、コネクターK1、K2はカセッテ130に接続されるか、又はケーブル線L3(図4参照)のコネクターK3に接続される。図3に示すケーブルCBを用いて実際にカセッテ130とコンソール20を接続した状態を図4〜図6を用いて説明する。
【0033】
図4は、撮影台120にカセッテ130を縦にセットし、ケーブルCBによりカセッテ130とコンソール20が接続された状態を示す説明図である。
【0034】
図4で示すように、ケーブルCBのコネクターK1はカセッテ130に接続されており、ケーブルCBのコネクターK2はコンソール20に接続されているケーブル線L3のコネクターK3に接続されている。図3で説明した平坦部Fは、図4のX領域に示すように、カセッテ収容部122の端部に位置するように配置される。
【0035】
図5は、図4における矢印c方向からみた平坦部F周辺の断面図である。
【0036】
カセッテ支持部123をカセッテ収容部122の内部に収納すると、蓋123Aがカセッテ収容部122の側壁122Bの付近まで移動して、蓋123Aが開口122Aを塞ぐようになるが、図5で示すように、蓋123Aが開口122Aを塞いでも平坦部Fが変形して蓋123Aと側壁122Bとの隙間を通るため、カセット130とコンソール20との接続状態を確保することが出来る。つまり、複数のコードを平らに並べた平坦部FをケーブルCBの一部に設けることにより、撮影台120にケーブルを通す開口等を設けるような改造を行う必要はなく、カセット130とコンソール20とを有線ケーブルで適正に接続することが出来る。
【0037】
図6は、撮影台120にカセッテ130を横にセットし、ケーブルCBによりされたカセッテ130とコンソール20が接続された状態を示す説明図である。
【0038】
撮影台120にカセッテ130を横にセットして放射線画像を検出する場合は、コネクターK1、K2の接続先を図4で示した形態と異ならせ、ケーブルCBのコネクターK2をカセッテ130に接続し、ケーブルCBのコネクターK1をコンソール20に接続されているケーブル線L3のコネクターK3に接続するようにする。
【0039】
ケーブル線L1とケーブル線L2の長さを比較すると、ケーブル線L1の方がケーブル線L2より長くなっている。つまり、平坦部FとコネクターK1との距離と、平坦部FとコネクターK2との距離が異なっている。
【0040】
図4、図6で示すように、撮影台120を利用して放射線画像を検出する場合は、平坦部Fをカセッテ収容部122の端部に存在する蓋123Aの位置にセットする必要があり、撮影台120にカセッテ130を縦にセットした場合と横にセットした場合で、平坦部Fとカセッテ130の接続先との距離が異なることとなる。
【0041】
そこで、ケーブル線L1とケーブル線L2の長さを異ならせるようにしてコネクターK1及びコネクターK2をそれぞれ設け、カセッテ130のセット方向によりカセッテ130に接続するコネクターを反転させることにより、平坦部Fを所定の位置にセットしつつ、適正にカセッテ130とケーブルCBを接続することが出来る。平坦部Fの両側にコネクターK1、K2を設置することにより、ケーブルCBを反転させるだけで接続先の切り換えを行うことができ、利便性が良い。
【0042】
平坦部Fのより好ましい形態として図7〜図9に変形例を示す。
【0043】
前述したように、ケーブルCBの平坦部Fは複数のコードが並んで平らな形状になったものであり、このままでは電磁波による障害を発生しやすい。そこで、図7に示すように、平坦部Fの周囲をシールド部材F1、F2に覆い、電磁波による障害を抑えることが好ましい。
【0044】
また、図8に示すように、平坦部Fの周囲に粘着剤Sを設置することが好ましい。このようにすれば、粘着剤SによりケーブルCBが蓋123Aに固定される。その結果、撮影台120にカセッテ130をセットする際に、ケーブルCBを持ちつつカセッテ130をカセッテ支持部122にセットすることはなく、ケーブルCBを蓋123Aに固定した状態で、カセッテ130をカセッテ支持部122にセット出来るため、ユーザーの作業性が向上する。
【0045】
また、図9に示すように、平坦部Fを、板バネのように、屈曲形状を有し屈曲方向に付勢力を生ずる弾性を有する部材で構成し、当該屈曲部の弾性力で蓋123Aを挟み込んで、平坦部Fの挟持力によりケーブルCBを蓋123Aに固定するようにしても良い。このようにすれば、平坦部Fの周囲に粘着剤Sを設置する場合と同様に、ユーザーの作業性が向上する。
【符号の説明】
【0046】
1 放射線撮影システム
10 放射線画像検出システム
20 コンソール
30 管理サーバ
110 放射線照射部
120 撮影台
121 支柱
122 カセッテ収容部
123 カセッテ支持部
130 カセッテ
CB ケーブル
F 平坦部
K1、K2、K3 コネクター
L1、L2、L3 ケーブル線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に二次元的に配列された検出素子を内蔵し当該検出素子に照射された放射線量に応じた電気信号を出力する可搬型の放射線画像検出カセッテに対し、電力の供給経路又は電気信号の転送経路の少なくとも一方を担うカセッテ用ケーブルであって、
一部に変形可能な平坦部を有することを特徴とするカセッテ用ケーブル。
【請求項2】
前記平坦部の両側にコネクターが設置されていることを特徴とする請求項1に記載のカセッテ用ケーブル。
【請求項3】
前記平坦部と一方の前記コネクターとの距離と、前記平坦部と他方の前記コネクターとの距離が異なることを特徴とする請求項2に記載のカセッテ用ケーブル。
【請求項4】
前記平坦部の周囲にシールド部材が設置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のカセッテ用ケーブル。
【請求項5】
前記平坦部の周囲に粘着剤が設置されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のカセッテ用ケーブル。
【請求項6】
前記平坦部は屈曲した形状であるとともに屈曲方向に付勢力を生ずる弾性を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のカセッテ用ケーブル。
【請求項7】
基板上に二次元的に配列された検出素子を内蔵し当該検出素子に照射された放射線量に応じた電気信号を出力する可搬型の放射線画像検出カセッテと、
当該放射線画像検出カセッテに対する電力の供給経路又は電気信号の転送経路の少なくとも一方を担うカセッテ用ケーブルと、を有し、
前記カセッテ用ケーブルの一部に変形可能な平坦部を有することを特徴とする放射線画像検出ユニット。
【請求項8】
基板上に二次元的に配列された検出素子を内蔵し当該検出素子に照射された放射線量に応じた電気信号を出力する可搬型の放射線画像検出カセッテと、
当該放射線画像検出カセッテがセットされる撮影台と、
当該放射線画像検出カセッテに対する電力の供給経路又は電気信号の転送経路の少なくとも一方を担うカセッテ用ケーブルと、を有し、
前記カセッテ用ケーブルの一部に変形可能な平坦部を有することを特徴とする放射線画像検出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−139721(P2011−139721A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−357(P2010−357)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】