説明

カメラ装置

【課題】撮影者が意図しない不用意なシャッタ釦の操作による撮影ミスを防ぐことができるようにする。
【解決手段】撮影の指示に基づいて撮像手段により撮像された撮像信号を、内蔵する画像メモリ26に記憶するカメラ装置において、カメラ装置の外面の異なる位置に配設され、操作されることによって撮影の指示を入力するシャッタ13a,13bと、撮影者が他者を撮影する第1の撮影モードと撮影者が自己を撮影する第2の撮影モードとを設定するためのセンサと、第1の撮影モードが設定されたときにはシャッタ13aの操作のみを有効とし、第2の撮影モードが設定されたときにはシャッタ13bの操作のみを有効とする制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮影レンズ及び光電変換素子からなる撮像手段で撮像し、その撮像信号をメモリに記憶するカメラ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、カメラ装置は撮影者が被写体となる人物や風景にカメラのレンズを向けて撮影を行われるが、撮影者がカメラのレンズを自分に向けて自分自身或いは他者及び自分を被写体として撮影することも行われることがある。
【0003】
カメラ装置では、通常は撮影者が他者を撮影するものであり、シャッタ釦は操作しやすい位置に配設されている。ところが、自己を撮影する場合にカメラを持ち替えて自己にレンズを向けると、前記シャッタ釦の位置は手指が届きにくい位置にあり操作がうまくできない。そこで、前記シャッタ釦とは別に自己撮影時に使用するためのシャッタ釦をカメラ装置の別の位置に設けることが考えられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のカメラ装置では、複数のシャッタ釦を異なる位置に設けた場合には、撮影者がカメラをホールドする際に意図しないで、一方のシャッタ釦に接触してこれを操作してしまう虞があり、撮影ミスが生じる可能性がある。
【0005】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、他者を撮影するために使用するシャッタ釦と自己を撮影するために使用するシャッタ釦を備えるカメラ装置にあって、撮影者が意図しない不用意なシャッタ釦の操作による撮影ミスを防ぐことができるカメラ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、撮影の指示に基づいて撮像手段により撮像された撮像信号を、内蔵するメモリに記憶するカメラ装置において、前記カメラ装置の外面の異なる位置に配設され、操作されることによって撮影の指示を入力する第1及び第2の撮影指示手段と、撮影者が他者を撮影する第1の撮影モードと撮影者が自己を撮影する第2の撮影モードを設定する撮影モード設定手段と、前記撮影モード設定手段によって第1の撮影モードが設定されたときには前記第1の撮影指示手段の操作のみを有効とし、前記撮影モード設定手段によって第2の撮影モードが設定されたときには前記第2の撮影指示手段の操作のみを有効とする制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、撮影者が意図しない撮影態様における、不用意なシャッタ釦の操作による撮影ミスを防ぐことができる。また、更に、前記撮像手段によって撮像される画像を順次表示し、撮影者が他者を撮影するときに視認可能な第1の姿勢と撮影者が自己を撮影するときに視認可能な第2の姿勢とに状態を変更可能な表示手段と、前記表示手段が前記第1の姿勢と前記第2の姿勢の何れかに状態を変更されたときに、表示される画像の向きを変換させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
これにより、表示手段を第1の撮影モードと第2の撮影モードの何れにおいても使用することができ、かつ各撮影モードでの撮影様態に応じた画像の表示が行われる。
【0009】
また、更に、前記撮影モード設定手段は、前記表示手段の姿勢を検出する姿勢検出手段を含み、該姿勢検出手段は、前記表示手段が第1の姿勢であることを検出したときに第1の撮影モードを設定し、前記表示手段が第2の姿勢であることを検出したときに第2の撮影モードを設定することを特徴とする。
【0010】
これにより、表示手段の姿勢を変更することで撮影モードの変更を凹ことができる。また、更に、撮影者が他者を撮影するときに視認可能な位置に配設され、前記第1の撮影モードが設定されたときに前記撮像手段によって撮像される画像を順次表示する第1の表示手段と、撮影者が自己を撮影するときに視認可能な位置に配設され、前記第2の撮影モードが設定されたときに前記撮像手段によって撮像される画像を順次表示する第2の表示手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、各撮影モード用の表示手段により、撮像手段によって撮像された画像を表示させることができる。また、撮影の指示に基づいて撮像手段により撮像された撮像信号を、内蔵するメモリに記憶するカメラ装置において、前記カメラ装置の外面の異なる位置に配設され、操作されることによって撮影の指示を入力する第1及び第2の撮影指示手段と、撮影者が他者を撮影する第1の撮影モードと撮影者が自己を撮影する第2の撮影モードを設定する撮影モード設定手段と、前記撮像手段によって撮像される画像を順次表示し、撮影者が他者を撮影するときに視認可能な第1の姿勢と撮影者が自己を撮影するときに視認可能な第2の姿勢とに変更可能な表示手段と、前記表示手段が第1の姿勢にあるときには前記第2の撮影操作キーの操作を阻止し、前記表示手段が第2の姿勢にあるときには前記第1の撮影操作キーの操作を阻止する操作阻止機構とを備えたことを特徴とする。
【0012】
これにより、撮影者が意図しない撮影態様における、不用意なシャッタ釦の操作による撮影ミスを防ぐことができる。また、更に、前記カメラ装置は、前記メモリに記憶された画像を記録紙に印刷する印刷手段を内蔵したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明に係わるカメラ装置によれば、複数の撮影態様に応じて使い分ける複数の撮影指示手段を備えるカメラ装置にあって、撮影態様に対応する撮影指示手段の操作のみを有効とし、或いは撮影態様に対応しない撮影指示手段の操作を阻止するように構成したことによって、撮影者が不用意に撮影態様に対応しない撮影指示手段を操作して撮影ミスが生じるという不都合を解消できる。
【0014】
また、表示手段には撮影態様に応じて撮像画像を表示することができて、撮影時に被写体の撮影位置合せが容易にでき、また撮影態様によって表示手段が異なる姿勢をとるのに応じて複数の撮影操作手段の操作の有効性を制御するようにしたので、便利であり、撮影ミスにつながるような不都合を確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1実施例に係る電子カメラの外観構成を示す正面から見た斜視図、図2は電子カメラの背面から見た斜視図である。
【0016】
図1及び図2に示す電子カメラにおいて、カメラ装置1は、ディジタルカメラ部2を備えるとともに、そのディジタルカメラ部2で撮影された画像を印刷するプリンタ部2を備えている。
【0017】
ディジタルカメラ部2の正面には撮影レンズ4、フラッシュ5が設けられる。ディジタルカメラ部2の上面には撮影時に撮像画像を表示する表示部として液晶表示部6がヒンジ機構7、7によって回動自在に配設される。この液晶表示部6は、図1のようにディジタルカメラ部2の上面に立ち上がった姿勢(第2の姿勢)と図2のようにディジタルカメラ部2の背面側に倒した姿勢(第1の姿勢)とに変更可能である。
【0018】
撮影者が他者や風景等にレンズ4を向けてそれらを撮影する通常の撮影の場合(第1の撮影モードによる撮影)には、図2のように液晶表示部6をディジタルカメラ部2の背面に倒して使用する。また撮影者が自己或いは自己及びそれに並んだ他者にレンズ4を向けてそれらの被写体を撮影する場合(第2の撮影モードによる撮影)には、図1のように液晶表示部6をディジタルカメラ部2の上面に立てて使用する。
【0019】
液晶表示部6には、液晶表示部6の姿勢を検知する姿勢検知センサ8が組み込まれている。このセンサ8は、図3(a)(b)に示すように、センサ8の姿勢に応じて導電性の可動体9が重力により移動して一対の接点端子10a、10bの間を接続(図3(a)に示す状態)または切断(図3(b)に示す状態)することによって、撮影者が他者等を撮影する第1の撮影モードと撮影者が自己等を撮影する第2の撮影モードとを設定するための撮影モード設定スイッチとして働く。
【0020】
そして、図1及び図2のように、異なる撮影態様(第1の撮影モードと第2の撮影モード)において液晶表示部6がディジタルカメラ部2で撮像された画像を表示するファインダーとして機能する場合に、センサ8が検知する液晶表示部6の姿勢の変更に応じて、表示する撮像画像の向きを180°回転させる画像変換が行われ、常に撮影者が正立した画像を見ることができるようにする。
【0021】
なお、液晶表示部6は、撮影時にビューファインダーとして機能するとともに、撮影後はディジタルカメラ部2内に記憶された画像を再生し表示する。ディジタルカメラ部2の上面には、ディジタルカメラ部2及びプリンタ部3への電源供給を指示するための電源スイッチ11が設けられ、また撮影モード、再生モード及び印刷モードを設定する動作モード設定キー12が設けられる。
【0022】
ディジタル2の上面及び背面には、それぞれシャッタ釦13a、13bが設けられる。シャッタ釦13a(以下、第1のシャッタ釦ともいう。)は、撮影者が他者や風景等を撮影する通常の場合に使用するためのものである。撮影者は図1のカメラ装置1の左側部を右手でホールドし撮影レンズ4を被写体に向け、シャッタ釦13aに手指を掛けてこれを操作する。シャッタ釦13b(以下、第2のシャッタ釦ともいう。)は、撮影者が自己を撮影するためのものであり、撮影者は図1のカメラ装置1の右側部或いは図2では左側部を右手でホールドしレンズ4を被写体である自己或いは自己及びそれに並んだ他者に向け、シャッタ釦13bに手指を掛けてこれを操作する。
【0023】
シャッタ釦13aはディジタルカメラ部2での撮影指示とともに、プリンタ部3の印刷動作の開始も指示する。14はプリンタ部3に設けられる記録紙の挿入・排出口である。
【0024】
ディジタルカメラ部2の下部に配設されるプリンタ部3には、サーマルヘッドを備える印刷機構、記録紙の搬送機構等が設けられる。
次に、図4はプリンタを備えたカメラ装置の電子回路を示すブロック図である。CCD21は撮影レンズ4によって結像される画像をアナログ電気信号に変換し出力する撮像素子(光電変換素子)であり、撮影レンズ4とともに撮像手段を構成する。ドライバ22はCCD21を駆動する回路であり、タイミング・ジュエネレータ23から出力されるタイミング信号に従ってCCD21を駆動する。アナログ・ディジタル変換回路25は増幅器24により増幅されたアナログ信号をディジタル信号に変換する回路である。画像メモリ26はアナログ・ディジタル変換回路25によって変換されたディジタル信号を複数画面記憶するメモリである。CPU27はROM28に記憶された制御プログラムに基づいてディジタルカメラ部2及びプリンタ部3を制御する。29は光量を調整してフラッシュ5を発光させるフラッシュ制御回路である。ビデオ信号発生部30は、アナログ・ディジタル変換回路25又は画像メモリ26から出力されるディジタル画像信号に同期信号等を付加してディジタルビデオ信号を生成する。VRAM31はディジタルビデオ信号を記憶するメモリである。ディジタル・アナログ変換回路32はビデオ信号発生部30から出力されたディジタルビデオ信号をアナログビデオ信号に変換し、表示部である液晶表示器6に出力する回路である。液晶表示器6はディジタル・アナログ変換回路32から増幅器33を介して供給されるアナログビデオ信号に基づいて液晶を駆動し、撮影画像を表示する。また、姿勢検知センサ8、電源スイッチ11、動作モード設定キー12、シャッタ釦13a、13bがCPU27に接続されて操作信号が入力される。
【0025】
34は撮影モードを管理するためのフラグF等を記憶するフラグメモリである。姿勢検知スイッチ8によって第1の撮影モードが設定された場合にはフラグFは“0”に設定され、第2の撮影モードが設定されるとフラグFは“1”に設定される。
【0026】
プリンタ部3は、ディジタルカメラ部2の画像メモリ26に記憶された撮影画像の画像データを印刷する。
このカメラ装置では、動作モードキー12が撮影モードに設定されている場合には、シャッタ釦13a又は13bが操作されることにより、CCD21から1画面分のアナログ信号が出力され、アナログ・ディジタル変換回路25でディジタル信号に変換されて画像データとして画像メモリ26に記憶される。そして、画像メモリ26に記憶された画像データに基づいて印刷データが作成されプリンタ部3で記録紙に画像が印刷される。撮影モード時には液晶表示部6はビューファインダーとして機能してCCD21からの出力に基づいて画像が表示される。
【0027】
次に、本実施形態におけるカメラ装置の撮影処理の動作について説明する。図5には、撮影処理のフローチャートを示している。
液晶表示部6の姿勢を検知する姿勢検知センサ8の出力に応じて、図2のように液晶表示部6がディジタルカメラ部2の背面側に倒れていれば他者を撮影する第1の撮影モードが設定され、図1のように液晶表示部6がディジタルカメラ部2の上面に立ち上がっていれば自己を撮影する第2の撮影モードが設定される。
【0028】
すなわち、CPU27は、液晶表示部6がディジタルカメラ部2の背面側に対応されたことをセンサ8によって検知すると、フラグメモリ34に格納されるフラグFの値を“0”にし、液晶表示部6がディジタルカメラ部2の上面に立ち上げられたことを検知すると、フラグFの値を“1”にする。
【0029】
第1の撮影モード(F=0)が設定されている場合には、第1のシャッタ釦13aの操作が有効となり(ステップS1,S2,S3,S4)、第2のシャッタ釦13bの操作は無効となる(ステップS5,S6)。また、第2の撮影モード(F=1)が設定されている場合には、第2のシャッタ釦13bの操作が有効となり(ステップS5,S6,S7,S8)、第1のシャッタ釦13aの操作は無効となる(ステップS1,S2)。
【0030】
ここで、第1の撮影モードから第2の撮影モードに切り変えられた場合、すなわち液晶表示部6の状態を第1の姿勢から第2の姿勢に変更した場合、CPU27は、画像メモリ26から読み出した1画面の画像データに対して撮像画像の向きを180°回転させる画像変換を施してVRAM31に書き込み、第2の姿勢の状態で正立した画像を見ることができるように液晶表示部6に表示させる。
【0031】
また逆に、第2の撮影モードから第1の撮影モードに切り変えられた場合、すなわち液晶表示部6の状態を第2の姿勢から第1の姿勢に変更した場合、CPU27は、画像メモリ26から読み出した1画面の画像データに対して撮像画像の向きを180°回転させる画像変換を施してVRAM31に書き込み、第1の姿勢の状態で正立した画像を見ることができるように液晶表示部6に表示させる。
【0032】
なお、動作モード設定キー12が再生モードに設定された場合には、画像メモリ26に記憶された撮影画像の画像データを液晶表示部6に表示させ、動作モードが印刷モードに設定されている場合には、第1のシャッタ釦13aの操作によって画像メモリ26に記憶されている撮影画像の画像データをプリンタ部3で印刷することができる。
【0033】
また、前述した第1の実施形態では、1つの液晶表示部6が設けられ、第1の撮影モードまたは第2の撮影モードの何れによる撮影を行うかによって、第1の姿勢と第2の姿勢の何れかに状態を変更して使用されているが、各撮影モード用の表示部を設けた構成とすることもできる。
【0034】
すなわち、撮影者が他者を撮影するときに視認可能な位置に配設され、第1の撮影モードが設定されたときに撮像手段によって撮像される画像を順次表示する第1の表示部と、撮影者が自己を撮影するときに視認可能な位置に配設され、第2の撮影モードが設定されたときに撮像手段によって撮像される画像を順次表示する第2の表示部とを設ける。
【0035】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図6及び図7は本発明の第2実施形態におけるカメラ装置の外観構成を示す斜視図である。第1の実施形態におけるカメラ装置では、姿勢検知スイッチ8による撮影モードの設定に応じて、2つのシャッタ釦13a,13bのうちの一方の操作のみを有効とするように制御したが、第2実施形態のカメラ装置では、機構的に2つのシャッタ釦13a,13bに対する入力を制御する。
【0036】
すなわち、第2実施形態のカメラ装置には、図6及び図7に示すように、液晶表示部6に第1の釦カバー片35a及び第2の釦カバー片35bが設けられている。
【0037】
例えば、液晶表示部6をディジタルカメラ部2上に立てた自己を撮影する態様(図6)では、ディジタルカメラ部2上に液晶表示部6を立ち上げると第1の釦カバー片35aが第1のシャッタ釦13aの上を覆いその操作を不能にする。このとき第2のシャッタ釦13bの操作だけが可能である。
【0038】
また、液晶表示部6をディジタルカメラ部2の背面側に倒した他者を撮影する態様(図7)では、第2の釦カバー片35bが第2のシャッタ釦13bの上を覆いその操作を不能にする。このとき第1のシャッタ釦13aの操作だけが可能である。
これにより、液晶表示部6の姿勢を変更するだけで、2つのシャッタ釦13a,13bに対する入力を機構的に何れか一方に制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1実施例に係る電子カメラの正面から見た斜視図。
【図2】本発明の第1実施例に係る電子カメラの背面から見た斜視図。
【図3】図1中に示すセンサ8の構成の一例を示す断面図。
【図4】本発明におけるカメラ装置の電子回路の構成を示すブロック図。
【図5】第1実施形態における撮影処理を説明するためのフローチャート。
【図6】本発明の第2実施例に係る電子カメラの正面から見た斜視図。
【図7】本発明の第2実施例に係る電子カメラの背面から見た斜視図。
【符号の説明】
【0040】
1…カメラ装置
2…ディジタルカメラ部
3…プリンタ部
4…撮影レンズ
5…フラッシュ
6…液晶表示部
7…ヒンジ機構
8…センサ
11…電源スイッチ
12…動作モード設定キー
13a,13b…シャッタ
14…挿入・排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影の指示に基づいて撮像手段により撮像された撮像信号を、内蔵するメモリに記憶するカメラ装置において、
前記カメラ装置の外面の異なる位置に配設され、操作されることによって撮影の指示を入力する第1及び第2の撮影指示手段と、
撮影者が他者を撮影する第1の撮影モードと撮影者が自己を撮影する第2の撮影モードを設定する撮影モード設定手段と、
前記撮影モード設定手段によって第1の撮影モードが設定されたときには前記第1の撮影指示手段の操作のみを有効とし、前記撮影モード設定手段によって第2の撮影モードが設定されたときには前記第2の撮影指示手段の操作のみを有効とする制御手段と、
を備えることを特徴とするカメラ装置。
【請求項2】
更に、前記撮像手段によって撮像される画像を順次表示し、撮影者が他者を撮影するときに視認可能な第1の姿勢と撮影者が自己を撮影するときに視認可能な第2の姿勢とに状態を変更可能な表示手段と、
前記表示手段が前記第1の姿勢と前記第2の姿勢の何れかに状態を変更されたときに、表示される画像の向きを変換させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
【請求項3】
更に、前記撮影モード設定手段は、前記表示手段の姿勢を検出する姿勢検出手段を含み、該姿勢検出手段は、前記表示手段が第1の姿勢であることを検出したときに第1の撮影モードを設定し、前記表示手段が第2の姿勢であることを検出したときに第2の撮影モードを設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカメラ装置。
【請求項4】
更に、撮影者が他者を撮影するときに視認可能な位置に配設され、前記第1の撮影モードが設定されたときに前記撮像手段によって撮像される画像を順次表示する第1の表示手段と、
撮影者が自己を撮影するときに視認可能な位置に配設され、前記第2の撮影モードが設定されたときに前記撮像手段によって撮像される画像を順次表示する第2の表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
【請求項5】
撮影の指示に基づいて撮像手段により撮像された撮像信号を、内蔵するメモリに記憶するカメラ装置において、
前記カメラ装置の外面の異なる位置に配設され、操作されることによって撮影の指示を入力する第1及び第2の撮影指示手段と、
前記撮像手段によって撮像される画像を順次表示し、撮影者が他者を撮影するときに視認可能な第1の姿勢と撮影者が自己を撮影するときに視認可能な第2の姿勢とに変更可能な表示手段と、
前記表示手段が第1の姿勢にあるときには前記第2の撮影操作キーの操作を阻止し、前記表示手段が第2の姿勢にあるときには前記第1の撮影操作キーの操作を阻止する操作阻止機構と、
を備えたことを特徴とするカメラ装置。
【請求項6】
更に、前記カメラ装置は、前記メモリに記憶された画像を記録紙に印刷する印刷手段を内蔵したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のカメラ装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影の指示に基づいて撮像手段により撮像された撮像信号を、内蔵するメモリに記憶するカメラ装置において、
前記メモリに記憶されている画像データを記録紙に印刷する印刷手段と、
シャッタ釦と、
撮影モードと印刷モードを設定するモード設定手段と、
前記撮影モードが設定されている場合に前記シャッタ釦が操作された場合、前記撮像手段により撮像された撮像信号を画像データとして前記メモリに記憶する第1の制御手段と、
前記印刷モードが設定されている場合に前記シャッタ釦が操作された場合、前記メモリに記憶されている画像データを前記印刷手段に印刷させる第2の制御手段と、
を備えることを特徴とするカメラ装置。
【請求項2】
前記第1の制御手段は、前記撮像手段により撮像された撮像信号を画像データとして前記メモリに記憶した後に、前記画像データを前記印刷手段により記録紙に印刷することを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記印刷手段は、サーマルヘッドを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカメラ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−174444(P2006−174444A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−351243(P2005−351243)
【出願日】平成17年12月5日(2005.12.5)
【分割の表示】特願平10−124612の分割
【原出願日】平成10年5月7日(1998.5.7)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】