説明

カメラ遠隔制御装置およびカメラ遠隔制御方法

【課題】1台または複数台のカメラを、容易に所望する点に向けさせることができる
【解決手段】本実施形態におけるカメラ遠隔制御装置200は、まず、撮影する位置を示す所望点の座標を取得し、その所望点を撮影するカメラ100を所定の選択モードに基づいて選択する。次に、カメラ遠隔制御装置200は、選択したカメラ100の位置の座標および現在の向きを取得し、カメラ100を所望点に向けさせるための旋回角度を演算する。そして、カメラ遠隔制御装置200は、旋回角度の演算結果を含む制御情報を生成し、その制御情報をカメラ100に送信して、そのカメラ100の向きを遠隔制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続しているカメラを遠隔制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、遠隔地の所定の場所を監視するために、ネットワークに接続しているカメラの向きをネットワーク経由で制御して、そのカメラが撮影している映像を取得する技術が利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、撮影済みの映像を用いて予めパノラマ画像を生成して表示部に表示し、その表示したパノラマ画像の所望の位置を外部入力装置(マウス等)で指示(クリック)することで、カメラの向きを制御する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、指定したエリアの地図と、その地図上にカメラの設置位置を表すカメラアイコンとが表示部に表示される。そして、カメラアイコンを外部入力装置(マウス等)で指示(クリック)すると、そのカメラアイコンの周囲に予め設定してある撮影方向を示す方向指示アイコンが表示され、方向指示アイコンを指示(クリック)すると、その方向指示アイコンの示す撮影方向にカメラの向きを制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−358234号公報
【特許文献2】特開2010−206487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
所望する箇所を色々な角度から撮影するために、1台から複数台のカメラの向きを簡単な操作で制御できるようにしたいという要望がある。
特許文献1の技術では、1台のカメラを制御する場合には、パノラマ画像の所望の位置を外部入力装置(マウス等)で指示(クリック)することによって、容易にカメラの向きを制御することができる。しかしながら、複数台のカメラを一斉に同じ箇所に向くように制御しようとしたとき、1台のカメラに対して1つのパノラマ画像が生成されていることによって、パノラマ画像を日常的に見慣れていない場合や、現地の地理をよく把握していない場合には、空間把握が難しくなるため、複数台のカメラの向きを同じ箇所に設定することは困難である。
【0007】
また、特許文献2の技術では、方向指示アイコンの指し示す方向が離散的に設定されているため、複数台のカメラの向きを同じ箇所に設定することは困難である。さらに、カメラの制御操作は、1台ごとに行われるため、複数台のカメラの向きを同じ箇所に設定するのに手間がかかるという問題もある。
【0008】
そこで、本発明では、1台または複数台のカメラを、容易に所望する点に向けさせる技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明に係るカメラ遠隔制御装置は、まず、撮影する位置を示す所望点の座標を取得し、その所望点を撮影するカメラを所定のルール(選択モード)に基づいて選択する。次に、カメラ遠隔制御装置は、選択したカメラの位置の座標および現在の向きを取得し、カメラを所望点に向けさせるための旋回角度を演算する。そして、カメラ遠隔制御装置は、旋回角度の演算結果を含む制御情報を生成し、その制御情報をカメラに送信して、そのカメラの向きを遠隔制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、1台または複数台のカメラを、容易に所望する点に向けさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態におけるカメラ制御システムの構成例を示す図である。
【図2】表示部の表示例を示す図である。
【図3】映像表示エリアの表示例を示す図である。
【図4】配置図表示エリアの表示例を示す図である。
【図5】所望点の高さ位置にカメラの向きを合わせる制御の一例を示す図である。
【図6】カメラ位置DBに記憶される情報の一例を示す図である。
【図7】カメラ姿勢情報DBに記憶される情報の一例を示す図である。
【図8】カメラ遠隔制御装置の処理フローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
(カメラ制御システムの概要)
図1は、本実施形態におけるカメラ制御システム1の構成例を示している。カメラ制御システム1では、カメラ100(100A,100B,100C)と、カメラ遠隔制御装置200とが、ネットワーク300を介して、通信可能に接続されている。
【0014】
カメラ100は、予め撮影エリアに配置されていて映像を撮影しつつ、カメラ遠隔制御装置200からカメラ100の向きを制御する制御情報を受信した場合、その制御情報に基づいて、自身の向きを制御する。図1では、カメラ100は3台の場合しか記載していないが、1つの撮影エリアに対して1台から複数台のカメラ100が配置されているものとする。ただし、本実施形態では、カメラ100が撮影エリアに3台配置されているものとして説明する。
【0015】
カメラ遠隔制御装置200は、例えば、専用のハードウェアにより構成された装置またはカメラ制御用ソフトウェアをインストールしたパソコン等であって、撮影したい目標物にカメラ100の向きを定めるための制御情報を生成し、その制御情報をカメラ100に送信する。
【0016】
ネットワーク300は、有線網、無線網、または有線網と無線網との組み合わせによって構成されている。
以降では、カメラ100およびカメラ遠隔制御装置200の機能の詳細について、図1を用いて説明する。
【0017】
(カメラの機能)
カメラ100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメインメモリによって種々の処理を実行する処理部110、撮像部120、通信部130、およびアプリケーションプログラム等を記憶する図示しない記憶部を備えている。
【0018】
処理部110は、記憶部に記憶されているアプリケーションプログラムをメインメモリに展開して、姿勢制御部111を具現化する。なお、処理部110は、撮像部120および通信部130との間の情報の送受信の制御を司る。また、処理部110は、撮像部120から受信した映像のデジタル信号を符号化して映像情報を生成し、その映像情報を通信部130を介してカメラ遠隔制御装置200に送信する。また、処理部110は、カメラ100の現在の向きに関する姿勢情報を通信部130を介してカメラ遠隔制御装置200に送信しても良い。
姿勢制御部111は、通信部130を介して受信した制御情報に基づいて、カメラ100の向きを制御する。
【0019】
撮像部120は、レンズや受光素子等で構成され、撮影した映像をデジタル信号に変換して、処理部110に出力する。
通信部130は、通信インタフェースであって、ネットワーク300に、例えば、映像情報や姿勢情報を送出するとともに、ネットワーク300から制御情報を受信する。
【0020】
(カメラ遠隔制御装置の機能)
カメラ遠隔制御装置200は、図示しないCPUおよびメインメモリによって種々の処理を実行する処理部210、アプリケーションプログラム等を記憶する記憶部220、入力部230、表示部240、および通信部250を備えている。
【0021】
入力部230は、図示しない外部入力装置(マウスやキーボード等)から各種操作の入力を受け付けるインタフェースである。
表示部240は、ディスプレイ等の表示装置であり、処理部210によって生成されるメッセージや処理結果等を表示する。
また、通信部250は、通信インタフェースであり、制御情報をネットワーク300へ送出したり、ネットワーク300から各種情報を受信したりする。
【0022】
処理部210は、記憶部220に記憶されているアプリケーションプログラムをメインメモリに展開して、所望点座標取得部211、カメラ選択モード取得部212、対象カメラ選択部213、旋回角度演算部214、および制御情報生成部215を具現化する機能を有する。また、処理部210は、記憶部220、入力部230、表示部240、および通信部250との間での情報の送受信制御を司る。
【0023】
処理部210は、図2に示すように、表示部240の表示として映像表示エリア241および配置図表示エリア242を設定する。なお、映像表示エリア241および配置図表示エリア242は、そのエリアの表示位置やサイズは、図示しない外部入力装置によって任意に変更可能である。
【0024】
図2に示す映像表示エリア241は、さらに、図3に示すように、映像エリア243およびカメラ操作機能エリア244を備える。
映像エリア243は、カメラ100によって撮影された映像を表示する領域である。
カメラ操作機能エリア244は、映像エリア243に表示した映像を操作するための機能を表示する領域であって、例えば、再生、停止、早送り、カメラ100の向きを変更するためのパン/チルト、ズーム等の機能ボタンを表示する。
【0025】
また、図2に示す配置図表示エリア242は、さらに、図4に示すように、配置図エリア245および選択機能エリア246を備える。
配置図エリア245は、地図情報DB221に記憶されている地図データを表示する領域である。配置図エリア245に表示される地図の縮尺は、配置図エリア245内に表示される縮尺スケール(不図示)によって変更可能である。また、地図上には、カメラ100(100A,100B,100C)の設置位置を示すカメラアイコン101(101A,101B,101C)が表示される。つまり、配置図エリア245には、地図とカメラアイコン101とを表示する配置図248が表示される。
選択機能エリア246は、所望点400を撮影するカメラ100を選択する際の選択モードを設定したり、特定のカメラ100を選択したりするために必要な操作機能を表示する領域である。
【0026】
図1に戻って、所望点座標取得部211は、表示部240に表示されている配置図エリア245において、配置図248上に所望する撮影位置を示す所望点400が、外部入力装置(不図示)から入力部230を介して入力されると、まず、その所望点400の表示部240上の座標を取得する機能を有する。また、所望点座標取得部211は、高さについては、選択機能エリア246に高さの入力を受け付ける表示を表し、外部入力装置(不図示)の入力に基づいて所望点400の高さを取得する。
【0027】
カメラ選択モード取得部212は、所望点400を撮影するカメラ100を選択する際の選択モードを、外部入力装置(不図示)から入力部230を介して受け付ける機能を有する。選択モードは、例えば、(a)所望点400からの距離を外部入力装置(不図示)を介して受け付け、距離内に存在するカメラ100を選択するモード、(b)所望点400に最も近いカメラ100を選択するモード、(c)外部入力装置(不図示)によって指定されたカメラアイコン101を取得し、そのカメラアイコン101の位置に対応するカメラ100を選択するモード、等から選択させることができる。選択モード(a)の場合には、カメラ選択モード取得部212は、距離の入力を受け付けて、所望点400を中心とし当該距離を半径とする円(図4では、破線の円247)を表示する。選択モード(c)の場合には、カメラ選択モード取得部212は、特定のカメラ100を選択する入力を受け付ける。選択モードは上記(a)〜(c)に限定されず、これ以外のモードを含んでもよい。
【0028】
対象カメラ選択部213は、表示部240の配置図248(図4参照)に表示されているカメラアイコン101の表示部240上の座標を取得する機能を有する。具体的には、対象カメラ選択部213は、地図の縮尺に基づいて、配置図エリア245に表示している配置図248のエリアに対応する記憶部220の地図情報DB221に記憶している地図情報上の座標値を取得し、そのエリア内に存在するカメラ100の座標をカメラ位置DB222から取得する。そして、対象カメラ選択部213は、地図の縮尺に基づいて、カメラ100の表示部240上の座標を取得する。
【0029】
次に、対象カメラ選択部213は、選択モード(a)の場合には、図4に示すように、距離の入力がL1であったとすると、制御対象のカメラ100として、半径L1の円247の内側に入るカメラアイコン101A,101Bに対応するカメラ100A,100Bを選択する。また、対象カメラ選択部213は、選択モード(b)の場合には、所望点400に最も近いカメラ100として、カメラアイコン101Aに対応するカメラ100Aを選択する。また、対象カメラ選択部213は、選択モード(c)の場合には、制御対象のカメラ100として、外部入力装置(不図示)によって指定されたカメラアイコン101に対応するカメラ100を選択する。
【0030】
対象カメラ選択部213は、選択モードに基づいて選択されたカメラアイコン101を目立つように表示し、該当しないカメラアイコン101を目立たないように表示しても良い。
【0031】
旋回角度演算部214は、カメラ姿勢情報DB223から、現在のカメラの向きに関する情報(現在の姿勢情報)を取得する機能を有する。そして、旋回角度演算部214は、カメラ100の現在の姿勢情報と、所望点400の座標と、カメラ100の設置位置の座標とを用いて、カメラ100を所望点400に向けるのに必要な旋回角度を演算する。また、旋回角度演算部214は、演算結果をカメラ姿勢情報DB223に記憶し、カメラ100の現在の向きを常に取得できるようにする。
【0032】
制御情報生成部215は、旋回角度演算部214が算出した旋回角度を含む制御情報を生成し、通信部250を介して該当のカメラ100へ送信する機能を有する。
【0033】
ここで、具体例として、選択モード(a)の場合、すなわち所望点400から所定距離内のカメラ100を選択する場合、における旋回角度の演算について、図4,5を用いて説明する(適宜、図1参照)。
図4の配置図エリア245に表示されている配置図248には、地図とカメラアイコン101(101A,101B,101C)と所望点400とが表示されている。カメラ選択モード取得部212は、所定距離の入力として、「L1」を受け付ける。
【0034】
図4では、対象カメラ選択部213によってカメラアイコン101A,101Bに対応するカメラ100A,100Bが選択され、旋回角度演算部214によってそれぞれ水平方向に、反時計回りにΔθa、時計回りにΔθb、回転するように算出される。また、所望点400の高さ方向については、図5に示すように、旋回角度演算部214は、記憶部220の地図情報DB221に記憶している地図情報を用いてカメラ100nと所望点400との間の水平距離L2を求め、その水平距離L2と、カメラ100nの高さ位置Hnと、所望点400の高さ位置hと、を用いて、現在のカメラ100nの向きから上方にΔθn回転するように算出する。
このようにして、カメラ遠隔制御装置200は、カメラ100の水平方向および垂直方向の制御を実行することができる。
【0035】
記憶部220は、地図情報DB221、カメラ位置DB222、およびカメラ姿勢情報DB223を記憶している。
地図情報DB221は、地図情報を記憶している。
カメラ位置DB222は、地図情報DB221に記憶している地図情報上のカメラ100の設置位置の水平面座標および高さ座標を記憶している。つまり、カメラ位置DB222は、図6に示すように、カメラを識別するカメラIDと、地図情報上の座標位置(X,Y)(例えば、緯度経度)および高さ座標(例えば、標高)とを関連付けて記憶している。
カメラ姿勢情報DB223は、現在のカメラ100の向きを示す姿勢情報を記憶している。例えば、カメラ姿勢情報DB223は、図7に示すように、カメラIDと、座標位置(水平角度、垂直角度)とを関連付けて記憶している。
【0036】
次に、カメラ遠隔制御装置200の処理フローの一例について、図8を用いて説明する(適宜、図1,4参照)。
ステップS801では、所望点座標取得部211は、表示部240に表示している配置図248に設定された所望点400の座標を取得する。
ステップS802では、カメラ選択モード取得部212は、選択モードを取得し、その選択モードに関係する値も取得する。
【0037】
ステップS803では、対象カメラ選択部213は、カメラ選択モード取得部212によって取得された選択モードに基づいて、配置図248内に表示されたカメラアイコン101の位置に対応するカメラ100について、選択したカメラか否かを判定する。
選択したカメラである場合(ステップS803でYes)、処理はステップS804へ進む。また、選択したカメラでない場合(ステップS803でNo)、処理はステップS809へ進む。
【0038】
ステップS804では、対象カメラ選択部213は、表示部240に表示している配置図248のエリアの位置および縮尺を用いて、記憶部220の地図情報DB221に記憶している地図情報上における当該エリアの平面座標を取得し、当該エリア内に存在するカメラ100の位置の座標(例えば、X,Y,高さ)をカメラ位置DB222から取得する。そして、対象カメラ選択部213は、縮尺を用いて、表示部240に表示している配置図248上のカメラ100の位置の座標を取得する。
【0039】
ステップS805では、旋回角度演算部214は、カメラ姿勢情報DB223から、現在のカメラ100の向きに関する情報(現在の姿勢情報)を取得する。
ステップS806では、旋回角度演算部214は、カメラ100の現在の姿勢情報と、所望点400の座標と、カメラ100の位置の座標とを用いて、カメラ100を所望点400に向けるのに必要な旋回角度を演算する。
【0040】
ステップS807では、制御情報生成部215は、旋回角度演算部214が算出した旋回角度を含む制御情報を生成する。
ステップS808では、制御情報生成部215は、生成した制御情報を、該当のカメラ100へ通信部250を介して送信する。
【0041】
ステップS809では、対象カメラ選択部213は、未処理のカメラがあるか否かを判定する。未処理のカメラがある場合(ステップS809でYes)、処理はステップS803へ戻る。また、未処理のカメラがない場合(ステップS809でNo)、処理は終了する。
【0042】
以上、本実施形態におけるカメラ遠隔制御装置200は、まず、撮影する位置を示す所望点400の座標を取得し、その所望点400を撮影するカメラ100を所定の選択モードに基づいて選択する。次に、カメラ遠隔制御装置200は、選択したカメラ100の位置の座標および現在の向きを取得し、カメラ100を所望点400に向けさせるための旋回角度を演算する。そして、カメラ遠隔制御装置200は、旋回角度の演算結果を含む制御情報を生成し、その制御情報をカメラ100に送信して、そのカメラ100の向きを遠隔制御する。したがって、カメラ遠隔制御装置200は、1台または複数台のカメラ100を、容易に所望する点に向けさせることができる。
【0043】
なお、本実施形態では、所望点400の位置の座標およびカメラ100の位置の座標は、表示部240に表示されている配置図248の座標軸で取得するようにしたが、記憶部220の地図情報DB221に記憶している地図情報上の座標軸でそれらの位置の座標を取得しても構わない。
【0044】
また、本実施形態では、カメラ100の現在の向きをカメラ姿勢情報DB223に記憶することとして説明したが、旋回角度演算部214が、カメラ100に現在の向きの状況を問い合わせて、カメラ100からその応答を姿勢情報として取得するようにしても構わない。また、カメラ100の旋回角度を制御する制御情報として、カメラ100の現在の向きと所望点400の方向との差分を用いることとして説明したが、カメラ100自身の向きを絶対的な方角に対応する角度を用いても構わない。
【符号の説明】
【0045】
1 カメラ制御システム
100(100A,100B,100C) カメラ
200 カメラ遠隔制御装置
210 処理部
211 所望点座標取得部
212 カメラ選択モード取得部
213 対象カメラ選択部
214 旋回角度演算部
215 制御情報生成部
220 記憶部
221 地図情報DB
222 カメラ位置DB
223 カメラ姿勢情報DB
230 入力部
240 表示部
250 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラの向きをネットワークを介して遠隔制御するカメラ遠隔制御装置であって、
前記カメラの向きを示す姿勢情報を記憶している記憶部と、
撮影する地点を示す所望点を含むエリアの地図と、前記カメラの設置位置を示すカメラアイコンとを表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記地図上に、外部入力装置を介して指示された前記所望点の座標を取得する所望点座標取得部と、
前記所望点の撮影に用いる前記カメラを選択する選択モードを取得するカメラ選択モード取得部と、
前記選択モードに基づいて、前記所望点の撮影に用いる前記カメラを選択する対象カメラ選択部と、
前記選択した前記カメラの座標およびそのカメラの前記姿勢情報を取得し、当該カメラを前記所望点に向けるための旋回角度を演算する旋回角度演算部と、
前記旋回角度の演算結果を含む制御情報を生成し、その制御情報をネットワークを介して前記カメラに送信する制御情報生成部と
を備えることを特徴とするカメラ遠隔制御装置。
【請求項2】
複数の前記カメラに対して遠隔制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ遠隔制御装置。
【請求項3】
前記選択モードは、(a)前記所望点からの距離を前記外部入力装置を介して受け付け、前記距離内に存在する前記カメラを選択するモード、(b)前記所望点に最も近い前記カメラを選択するモード、(c)前記外部入力装置によって指定された前記カメラアイコンを取得し、そのカメラアイコンの位置に対応する前記カメラを選択するモード、のうちのいずれかを含む
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカメラ遠隔制御装置。
【請求項4】
カメラの向きをネットワークを介して遠隔制御するカメラ遠隔制御装置のカメラ遠隔制御方法であって、
前記カメラ遠隔制御装置は、
前記カメラの向きを示す姿勢情報を記憶している記憶部と、
撮影する地点を示す所望点を含むエリアの地図と、前記カメラの設置位置を示すカメラアイコンとを表示する表示部と、
を備え、
前記表示部に表示された前記地図上に、外部入力装置を介して指示された前記所望点の座標を取得する所望点座標取得ステップと、
前記所望点の撮影に用いる前記カメラを選択する選択モードを取得するカメラ選択モード取得ステップと、
前記選択モードに基づいて、前記所望点の撮影に用いる前記カメラを選択する対象カメラ選択ステップと、
前記選択した前記カメラの座標およびそのカメラの前記姿勢情報を取得し、当該カメラを前記所望点に向けるための旋回角度を演算する旋回角度演算ステップと、
前記旋回角度の演算結果を含む制御情報を生成し、その制御情報を前記ネットワークを介して前記カメラに送信する制御情報生成ステップと
を実行することを特徴とするカメラ遠隔制御方法。
【請求項5】
複数の前記カメラに対して遠隔制御する
ことを特徴とする請求項4に記載のカメラ遠隔制御方法。
【請求項6】
前記選択モードは、(a)前記所望点からの距離を前記外部入力装置を介して受け付け、前記距離内に存在する前記カメラを選択するモード、(b)前記所望点に最も近い前記カメラを選択するモード、(c)前記外部入力装置によって指定された前記カメラアイコンを取得し、そのカメラアイコンの位置に対応する前記カメラを選択するモード、のうちのいずれかを含む
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のカメラ遠隔制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−244311(P2012−244311A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−110824(P2011−110824)
【出願日】平成23年5月17日(2011.5.17)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】