説明

カラオケ映像録画装置

【課題】個人でもまた、グループでもメンバーの要求に応じて多様なサービスが提供でき、長時間でも各利用者の要求に応じカラオケを楽しませことができるようにする。
【解決手段】歌唱者を撮影する撮影手段と、複数の合成用映像を格納する合成用映像記憶手段と、合成用映像と歌唱者の映像との合成を行う映像合成手段と、合成映像か歌唱者の映像かカラオケ演奏時の背景映像かのいずれかを選択する選択手段と、カラオケ演奏中に選択手段により選択された映像を録画する録画手段と、録画した映像を出力する複数の出力手段と、録画する映像の選択要求に応じて選択手段による映像の選択及び録画手段による録画を制御すると共に、出力要求に応じて出力手段により出力する録画の選択及び出力を制御する制御手段とを備え、禁止情報に基づき映像の合成の禁止、映像の選択の禁止を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ演奏時に、複数の映像から選択した映像の録画を行い、指定先への録画の出力を行うカラオケ映像録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケ装置は、カラオケの楽曲データと背景用映像データにより演奏音及び歌詞を合成した背景用映像を出力し、利用者が歌詞を見ながら演奏音に合せて歌唱することで利用者を楽しませるが、近年のカラオケシステムでは、それだけでなく、より利用者を楽しませるために様々な機能が付加されている。あるものは、歌唱する姿をビデオカメラで撮影して記録する機能を備えたもの(例えば、特許文献1参照)、撮影した映像を背景としてカラオケ曲の歌詞を表示した映像及びカラオケ演奏音を記録媒体に記録できる機能を備えたもの(例えば、特許文献2参照)が提案されている。また、自分の映像を合成して記録再生するもの(例えば、特許文献3、4参照)、歌唱者の画像及び音声、伴奏情報を含む歌唱情報を記憶し、一般の端末装置に発生させるもの(例えば、特許文献5参照)などが提案されている。
【特許文献1】特開平11−282479号公報
【特許文献2】特開2000−29472号公報
【特許文献3】特開2002−232845号公報
【特許文献4】特開2003−179811号公報
【特許文献5】特開2004−334049号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のものは、カラオケ演奏に上記のような機能を付加しても、一様にパターン化され単調になりがちであった。そのため、利用者においてはワンパターンになり、利用を重ねると飽きがきてしまうという問題がある。例えばグループで利用する場合においても、皆同じパターンになり、グループ内のメンバー個々の異なる要求に応えることもできない。したがって、カラオケの楽しみの幅が広がらない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の課題を解決するものであって、個人でもまた、グループでもそれぞれのメンバーの要求に応じて多様なサービスが提供でき、各利用者の要求に応じ趣向を変えたカラオケの楽しませ方ができるようにするものである。
【0005】
そのために本発明は、カラオケ演奏時に、複数の映像から選択した映像の録画を行い、指定先への録画の出力を行うカラオケ映像録画装置であって、歌唱者を撮影する撮影手段と、複数の合成用映像を格納する合成用映像記憶手段と、前記合成用映像記憶手段に格納された合成用映像と前記撮影手段により撮影した歌唱者の映像との合成を行う映像合成手段と、前記映像合成手段により合成した合成映像か前記撮影手段により撮影した歌唱者の映像か前記カラオケ演奏時の背景映像かのいずれかを選択する選択手段と、前記カラオケ演奏中に前記選択手段により選択された映像を録画する録画手段と、前記録画手段に録画した映像を出力する複数の出力手段と、録画する映像の選択要求に応じて前記選択手段による映像の選択及び前記録画手段による録画を制御すると共に、録画の選択出力要求に応じて前記複数の出力手段により出力する録画の選択及び出力を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
さらに、前記制御手段は、前記合成用映像及び前記背景用映像の録画禁止情報を有し前
記録画禁止情報に基づき前記映像合成手段による映像の合成の禁止、前記選択手段による映像の選択の禁止を制御することを特徴とし、また、前記録画禁止情報を有する前記合成用映像又は前記背景用映像の選択要求に対してメッセージを出力することを特徴とし、前記制御手段は、出力する映像の出力禁止情報を有し前記出力禁止情報を有する映像の選択出力要求に対してメッセージを出力することを特徴とする。
【0007】
前記制御手段は、カラオケ演奏の開始及び終了信号により前記録画手段による録画の開始及び終了を制御することを特徴とし、また、前記映像の選択要求に基づきカラオケ演奏毎に前記選択手段による映像の選択を制御することを特徴とする。
【0008】
前記合成用映像記憶手段は、ブルーバックの合成用映像を格納し、前記映像合成手段は、前記ブルーバックの合成用映像をクロマキー処理し前記撮影手段により撮影した歌唱者の映像に合成することを特徴とし、前記合成用映像記憶手段は、ブルーバックの合成用映像とブルーバックのない合成用画像を格納し、前記映像合成手段は、前記ブルーバックの映像をクロマキー処理して他方の映像に合成することを特徴とする。
【0009】
前記録画手段は、前記演奏音と共に前記選択された映像を録画することを特徴とし、また、前記演奏音及び前記歌唱者の歌唱音と共に前記選択された映像を録画することを特徴とする。
【0010】
前記複数の出力手段の1つは、録画した映像を記録媒体に記録する媒体記録手段であり、前記記録媒体は、前記媒体記録手段に専用化されたものであることを特徴とし、また、前記複数の出力手段の1つは、録画した映像をサーバに送信する通信手段であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の合成用映像を格納し、合成用映像と撮影手段により撮影した歌唱者の映像との合成を行い、その合成した映像か歌唱者の映像かカラオケ演奏時の背景映像かのいずれかを選択できるようにするので、これら3つの映像から利用者の録画する映像の選択要求に応じて希望する映像を録画することができる。そして、録画の選択出力要求に応じて出力を制御して出力手段により出力するので、利用者の録画の選択出力要求に応じて希望する映像を希望するDVDや携帯電話などの出力先に出力することができる。したがって、利用者の多様な録画の要求に対応できるので、カラオケ演奏時のさらにサービスの向上を図ることができる。しかも、合成用映像及び背景用映像の録画禁止情報に基づき映像の合成の禁止、映像の選択の禁止を制御するので、著作権などの問題が解決していない映像が録画され出力されるのを防ぐことができる。
【0012】
本発明によれば、特にグループでカラオケを楽しむ場合、グループで個々のメンバーに関係なく一様に録画モードを設定しなくてもそれぞれ好き好きの映像、録画モード、出力先を選択することができる。また、その時々の雰囲気や気分、ムードの変化に応じて自分撮りやカラオケ撮り、合成撮りの録画モードを適宜選択、切り替えを自由に行うことができるので、長時間にわたりグループでもメンバーのそれぞれでカラオケを多様に楽しむことができる。しかも、それらを例えばDVDにダウンロードして持ち帰りカラオケの練習用にしたり、特定サイトを通して携帯電話にダウンロードして着うたなどに活用したりすることができ、利用者の様々な遊び心を満たすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係るカラオケ映像録画装置の実施の形態を説明する機能ブロック図であり、321は背景用映像記録部、322はカラオケデータ記憶部、323は映像合成部、324は表示切替部、307は
音源部、308はミキサ、421は合成用映像記憶部、422は映像合成部、423は録画映像選択部、424は録画処理部、425は演奏待ち行列、426は制御部、431は録画データ記憶部、432は出力制御部、433は録画履歴記憶部、434は出力設定部、435は媒体記録部、436は通信部、501はアンプ、502はスピーカ、504、504′はディスプレイ、503はマイクロフォン、508はカメラを示す。
【0014】
図1(a)において、背景用映像記録部321は、カラオケ演奏時に歌詞を表示させる背景用映像を格納するものであり、選択信号SL3により背景用映像が指定され読み出される。背景用映像は、通常は楽曲番号に1対1対応のものであるが、1楽曲に複数の候補となる背景用映像、楽曲に関係なく自由に選べる背景用映像があってもよい。カラオケデータ記憶部322は、楽曲番号に1対1対応で演奏音を生成するための演奏情報及び歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報からなるカラオケデータを格納するものであり、選択信号SL4により演奏情報及び歌詞情報が指定され読み出される。映像合成部323は、カラオケデータ記憶部322に格納されたカラオケ演奏曲の音楽情報の出力に同期して背景用映像とその上に歌詞を表示させる歌詞文字映像を合成するものである。表示切替部325は、ディスプレイ504に表示する映像の切り替えを行うものである。音源部307は、演奏情報に基づき楽音信号を生成し、ミキサ308は、音源部307で生成した楽音信号とマイクロフォン503から入力される歌唱者の歌唱音声信号を混合するものである。これらは、所謂カラオケの楽曲データと背景用映像により演奏音及び歌詞を合成した背景用映像を出力するカラオケ演奏装置を構成している。
【0015】
合成用映像記憶部421は、複数の合成用映像として、歌唱者を撮影した映像と合成する目的で、例えば歌手や芸能人の映像を格納するものであり、選択信号SL1により合成用映像が指定され読み出される。映像合成部422は、合成用映像記憶部421に格納された合成用映像とカメラ508により撮影した歌唱者の映像との合成を行うものであり、制御信号CN1により合成処理が制御される。録画映像選択部423は、映像合成部422により合成した合成映像かカメラ508により撮影した歌唱者の映像かカラオケ演奏時の背景用映像かのいずれかを選択するものであり、選択信号SL2により録画映像が選択される。録画処理部424は、カラオケ演奏中に録画映像選択部423により選択された映像をカラオケ演奏音と共に録画し、録画した映像を出力するものであり、制御信号CN2により合成処理が制御される。カメラ508は、歌唱者を撮影する撮影手段である。これらは、3つの録画モードから選択信号SL2に応じて映像を選択し録画する録画装置を構成している。
【0016】
図1(b)において、演奏待ち行列425は、カラオケ演奏及びカラオケ演奏の録画を行うため利用者ID、楽曲番号、設定録画モード、背景用映像番号などのカラオケ演奏及びカラオケ映像録画の実行を待つ選択情報からなるものである。制御部426は、演奏待ち行列425を参照して選択信号SL1、SL2、……CN1、CN2、……を生成することにより、録画する映像の選択要求に応じて録画映像選択部423による映像の選択及び録画処理部424による録画を制御し、さらに録画の選択出力要求に応じて出力部により出力する録画の選択及び出力を制御する。また、制御部426は、合成用映像及び背景用映像の録画禁止情報(テーブル)を有し、選択要求があったときにメッセージを出力し、録画禁止情報に基づき映像合成部422による映像の合成の禁止、録画映像選択部423による映像の選択の禁止を制御する。
【0017】
図1(a)の録画処理部424のさらに詳細を示したのが図1(c)であり、録画データ記憶部431は、録画映像選択部423から入力される録画を記憶するものである。出力制御部432は、録画データ記憶部431に記憶されている録画の出力を制御するものである。録画履歴記憶部433は、録画の利用情報として、利用者、楽曲、選択映像、録画モード、出力先、日時などの録画履歴情報を格納するものである。出力設定部434は
、出力する録画、その出力先の情報を設定するものである。媒体記録部435は、録画データ記憶部431に記憶されている録画を、例えばDVDに記録するDVDレコーダであり、通信部436は、録画データ記憶部431に記憶されている録画を特定サイトのサーバに送信するためのものである。本実施形態において、出力制御部432は、利用者や映像、出力先により、出力する映像の禁止情報(テーブル)を有し、出力設定部434による設定時にメッセージを出力することにより、禁止された利用者や映像、出力先に対する映像の出力を禁止する。
【0018】
上記実施形態において、破線で示すディスプレイ504′は、カラオケ演奏装置のカラオケ映像をモニタするディスプレイ504とは別に録画映像をモニタするものとして別に配置した変形例を示すものである。また、破線で示す表示切替部324は、カラオケ演奏装置のディスプレイ504を映像合成部323からのカラオケ映像か録画映像選択部423からの選択映像かに切り替えて表示するものとして構成した変形例を示すものである。そして破線で示したミキサ308の出力の録画処理部424への入力線は、カラオケ演奏音とマイクロフォン503から入力される歌唱者の歌唱音声信号を混合した音声信号と共に映像を録画するように構成した変形例を示すものである。
【0019】
本実施形態のカラオケ映像録画装置では、3つの録画モードを有し、それらの中から所望の録画モードを選択することにより、選択したモードで映像を録画し保持する。さらに、録画した映像は、DVDにダウンロードして持ち帰ったり、サーバにアップロードしたりする。サーバにアップロードすることにより、動画や着うたとしてサーバから携帯電話にダウンロードし、動画をPCの投稿サイトに投稿することができる。3つの録画モードとは、例えば自分撮りモードとカラオケ撮りモードと芸能コンテンツモードである。自分撮りモードは、歌っている自分の姿(歌唱者の映像)を録画するモードであり、カラオケ撮りモードは、カラオケ練習用にカラオケの映像を録画するモードであり、芸能コンテンツモードは、タレントと自分の姿(歌唱者の映像)を合成して楽しむモードである。
【0020】
3つの録画モードのうち、自分撮りモードを選択するかカラオケ撮りモードを選択するか芸能コンテンツモードを選択するかは、制御信号CN2により録画映像選択部423を制御することにより切り換えられる。芸能コンテンツモードの合成映像は、選択信号SL1により合成用映像記憶部421から選択読み出された合成用映像とカメラ508により撮影された歌唱者の映像とが映像合成部422により合成されて出力される。
【0021】
合成用映像記憶部421は、芸能コンテンツモードを実現するためにタレントや歌手の映像を記憶し、ここから選択読み出された映像と映像合成部422でカメラ508により撮影した自分の姿(歌唱者の映像)とが合成される。映像合成部422では、一方の映像をブルーバックの環境の中で撮影したものを使いクロマキー処理により抜き出しこの映像が他方の映像に合成される。ここでは、合成用映像記憶部421に格納した映像をブルーバックの映像にし、カメラ508により撮影した自分の映像にタレントや歌手の映像が合成される。このようにすることにより、カメラ508により撮影する歌唱者のバックにブルースクリーンを配置しなくてもよく、自由な背景の自分の映像にタレントや歌手の映像を合成することができる。勿論、カメラ508により撮影する歌唱者のバックにブルースクリーンを配置し、合成用映像記憶部421にブルーバックでない映像を格納して、タレントや歌手の映像にクロマキー処理により抜き出した歌唱者の姿を合成させるようにしてもよい。また、合成用映像として、ブルーバックの映像とブルーバックのない一般の映像とを合成用映像記憶部421に格納し、カメラ508により撮影する映像がブルースクリーンの前かそうでないかに応じて合成用映像を選択すると共に、映像合成部422でクロマキー処理により抜き出し合成する映像を切り換えるようにしてもよい。
【0022】
カラオケ演奏では、希望する楽曲の選択、予約を行い、その楽曲番号にカラオケデータ
と背景用映像が対応している場合には、その楽曲番号に基づき選択信号SL3、SL4により背景用映像記憶部321、カラオケデータ記憶部322から背景用映像とカラオケデータを読み出す。楽曲番号にカラオケデータのみが対応し、背景用映像は選択可能になっている場合には、背景用映像の選択を行う。カラオケデータは、演奏音を生成するための演奏情報及び歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報からなり、選択された楽曲の演奏情報によりスピーカ502から演奏音を出力させるとともに、その楽曲の演奏情報の出力に同期して背景用映像をディスプレイ504の画面に表示させ、その上に歌詞情報に基づき歌詞を表示させる。
【0023】
カラオケ映像録画では、自分撮りモードかカラオケ撮りモードか芸能コンテンツモードかの選択を行い、さらに、芸能コンテンツモードでは、合成用映像の選択も行う。ここで、楽曲によっては、カラオケ撮りモードによる録画が禁止されるもの、合成用映像による芸能コンテンツモードの録画が禁止されるものがある。これは禁止リストとして設定登録されているので、禁止リストを照合することにより、録画禁止の場合には選択モードの際にその旨のメッセージを出力する。
【0024】
録画モードが選択され、カラオケ演奏が開始すると、その開始信号に同期して録画が開始され、カラオケ演奏の終了に同期して録画を終了させる。この同期制御には、例えばカラオケ演奏の開始で+5Vに立ち上がり、カラオケ演奏の終了で0Vに落ちる演奏信号が使われる。
【0025】
グループでカラオケを楽しむ場合、それぞれのメンバーが好みの楽曲を複数曲予約したり、またカラオケ演奏中に追加予約したりすることがある。そのような場合、各楽曲に対して同じ録画モードを選択することもあるが、当然、各カラオケ演奏曲やメンバーによって違う録画モードにしたいという要求が生じる。演奏待ち行列425は、各カラオケ演奏曲毎に録画モードを選択するのに対応することができる。楽曲の選択と録画モードの選択は、例えば先に録画モードを選択して、その録画モードで複数の楽曲を選択して順次カラオケ演奏を行う場合、カラオケ演奏中に録画モードの切替要求があると、その録画モードの切り替えは、次のカラオケ演奏時に行われる。
【0026】
カラオケ演奏中に録画された複数の映像は、録画データ記憶部431に格納されると、その録画の一覧が例えばサムネイル画像と共に提示され、出力したい録画とその出力先が選択、設定される。出力先は、媒体記録部435からDVDにダウンロードするか、通信部436から登録サイトのサーバにアップロードするかである。ここで、媒体記録部435からダウンロードされるDVDは、例えば識別子や、利用者ID情報、店舗情報、装置情報を持つ専用化された媒体である。このことにより、汎用のDVDへのダウンロードの防止、利用者以外の録画情報のダウンロードを防止し、専用化して供給された課金済みのDVDへのみダウンロードさせる。また、登録サイトでは、特定のメンバーへのダウンロードを行うようにすることにより、登録サイトでのダウンロードによる課金、アップロードした店舗等へのキックバックの管理を可能にする。
【0027】
次に、各種テーブルの設定例及び処理の例を説明する。図2は禁止情報の設定テーブルの例を示す図、図3は録画の管理や履歴情報の更新テーブルの例を示す図である。
【0028】
本実施形態のカラオケ映像録画装置において、利用者の要求に応じて各録画モードで全ての楽曲、映像を提供することはできない。上記のようにそれぞれの記憶手段に格納されているカラオケデータや背景用映像、合成用映像は、著作権や肖像権について使用許諾を受けているかいないか、許諾の範囲により使用が制限されることになる。カラオケ演奏では全て使用できるものとして記憶手段に格納し用意されているものであっても、録画はできない。録画はできてもDVDにダウンロードして持ち帰れるようにすることはできない
、携帯サイトや投稿サイトにはアップロードできない、などの制限が生じる。
【0029】
そこで、例えばそれらの制限内容を禁止情報としてテーブルに設定し管理する。その禁止情報の設定テーブルの例を示したのが図2である。例えば図2(a)に示す禁止情報の設定テーブルは、録画モードによっては、録画が禁止となる楽曲番号、背景用映像番号、合成用映像番号を設定登録したり、DVDへのダウンロードや投稿サイトへのアップロードが禁止となる楽曲番号、背景用映像番号、合成用映像番号を設定登録したりするものである。また、図2(b)に示す禁止情報の設定テーブルは、会員種別や非会員かにより、さらに媒体へのダウンロードか携帯電話へのダウンロードかにより、自分撮り、カラオケ撮り、合成撮りができるか否かの設定登録を行うようにしたものである。
【0030】
これらのテーブルを参照することにより、録画モードを選択するとき、さらに選択した録画モードで映像を選択するとき、録画した後に出力先を設定するとき、禁止されるものについては利用者にその旨のメッセージを出力することにより、利用者にその了解をさせながら、その実行を禁止することができる。
【0031】
また、録画したものについては、一定時間、一定の数、或いは利用者の適宜のタイミングで一覧表示でき、その中から出力する録画を選択し、その出力先を指定できるようにする。それらの情報と共に録画と利用者情報を管理するには、例えば図3に示すテーブルを用いることができる。図3(a)に示すテーブルは、録画データをその録画日時と利用者やグループと楽曲で管理するように構成したものである。また、図3(b)に示すテーブルは、録画データをその利用者やグループと出力先と出力日時で管理するように構成したものである。図3(c)に示すテーブルは、各利用者の録画の出力先と件数を積算して各利用者の録画出力情報を管理するように構成したものである。これらのテーブルは、使用目的、どのような情報を管理するかに応じ適宜項目等を増減させ構成されるものであることはいうまでもない。
【0032】
次に、全体の処理の1形態を説明する。図4はサービス予約処理の例を説明する図、図5はサブルーチンの処理の例を説明する図、図6はカラオケ演奏処理の例を説明する図である。本実施形態のカラオケ映像録画装置の利用は、サービスの予約受付を行って、その受付に基づいてカラオケ演奏、映像の録画が実行され、それらの一連のサービスが終了した後に録画が利用者の要求に応じて出力されるものとする。
【0033】
まず、サービスの予約処理は、全体として概略、例えば図4に示すように会員の特定、非会員の確認等を行う利用者の入力処理を行い(ステップS11)、録画モードの選択を行うモード選択処理を行った後(ステップS12)、カラオケ演奏を希望する楽曲を選ぶ楽曲予約処理を行う(ステップS13)。これを1単位のサイクルとして、続いて予約の希望があるか否かの確認をしながら(ステップS14)、予約の希望がなくなるまでステップS11〜S13の処理を繰り返し実行する。
【0034】
それぞれの処理のうち、利用者の入力処理は、例えば図5(a)に示すようにまず、会員か否か(ステップS21)、さらに会員でなければ会員登録するか否か(ステップS22)を判定する。それらの判定結果に応じ、新たな会員登録をするのであれば、会員の登録処理を行った後(ステップS23)、また、会員であれば会員情報の入力を行い(ステップS24)、非会員のままであれば、非会員としての利用に必要な受付情報の入力を行う(ステップS25)。
【0035】
また、モード選択処理では、例えば図5(b)に示すようにまず、録画モードを選択するか否か(ステップS31)、録画モードを選択する場合には、その選択する録画モードが自分撮りか(ステップS32)、カラオケ撮りか(ステップS33)を判定し、自分撮
りモードの設定(ステップS34)、カラオケ撮りモードの設定(ステップS35)をそれぞれ行う。合成撮りモードの場合には、合成用映像の選択処理を行った後(ステップS36)、合成撮りモードの設定を行う(ステップS37)。
【0036】
なお、それぞれのモード設定処理では、利用者と録画モードにより制限があるので、例えば図5(c)に示すようにまず、会員か非会員かの利用者の判定を行い(ステップS41)、選択しようとする録画モードがその利用者にとって選択可能か否かの判定を行う(ステップS42)。選択できない利用者の録画モードである場合にはその旨のメッセージを出力し(ステップS43)、禁止対象とならない利用者の録画モードである場合にはその録画モードの設定フラグをオンにする(ステップS44)。
【0037】
カラオケ演奏の指示がされると、カラオケ演奏処理では、図6に示すようにまず、予約楽曲の演奏と設定された録画モードにしたがって録画を開始し(ステップS51)、演奏と録画が終了になると(ステップS52)、さらに予約楽曲があるか否かを調べ(ステップS53)、予約楽曲が残っている場合には、ステップS51に戻り残りの予約楽曲の演奏と録画を実行する。予約楽曲の演奏と録画が全て終了すると、録画モードが設定されているか否かを調べ(ステップS54)、録画モードが設定されていれば録画されている映像の一覧を表示する(ステップS55)。そして、一覧から1つずつ録画の選択(ステップS56)、その出力先の設定を行う(ステップS57)。それらの選択、設定が終了すると(ステップS58)、その設定先に録画データを出力して(ステップS59)、出力履歴を更新し(ステップS60)、格納されている一連の録画データをクリアする(ステップS61)。
【0038】
上記のように本実施形態においては、録画したものについて、予約された一連のカラオケ演奏の終了、一定時間、一定の数、或いは利用者の適宜のタイミングで一覧表示する。そして、出力する録画の選択(指定)、その出力先の設定を行い、所望の出力先に出力して録画をクリアすることにより、繰り返しこれらのサービスを提供する。
【0039】
図7は本発明に係るカラオケ映像録画装置を備えたカラオケシステムの実施の形態を示すハードウエア構成図であり、特に、1店舗に複数のコマンダ、いわゆるカラオケ演奏装置を設置して営業を行うカラオケボックスとしての一実施形態を示している。
【0040】
図7において、50は通信網、60はルータ、70は無線アクセスポイント、100はホスト装置、200はリモコン装置、300はコマンダ、400は録画装置をそれぞれ示している。本実施形態において、カラオケ演奏装置としての各コマンダ300はroom1〜room3毎に1台ずつ設置され、リモコン装置200からリクエストされた楽曲の演奏を行う。
【0041】
例えば、コマンダ1が設置されるroom1には1台のリモコン装置1と、1台の録画装置1が配置される。コマンダ1は、リモコン装置1と対応付けられており、LANを介してリモコン装置1からの楽曲リクエストを受け付けることができる。コマンダ2が設置されるroom2は、room1と同様の配置であって、コマンダ2、リモコン装置2、録画装置2が設置されている。また、コマンダ3が設置されたroom3は2台のリモコン装置3−1、3−2が配置され、コマンダ3はリモコン装置3−1、3−2の両方に対応付けられており、どちらからも楽曲リクエストを受け付けることができる。なお、各コマンダ300のフロントパネルなどに設けられた入力手段からも楽曲のリクエストを行うことができる。
【0042】
各コマンダ300は、LANによってルータ60と接続されており、インターネット回線などの通信網50を介してホスト装置100と通信接続される。このように通信接続さ
れることで各コマンダ300は、ホスト装置100から楽曲配信や、プログラム配信を受けることができると共に、ホスト装置100に対して利用履歴など各種の情報を送信することができる。
【0043】
無線アクセスポイント70は、各コマンダ300が接続されるLAN上接続されており、各リモコン装置200と無線通信を行うことを可能としている。このように各リモコン装置200がLANに接続されることで、コマンダ300と同様、通信回線を介してホスト装置100と通信を行うことができると共に、予め対応付けられているコマンダ300に対して楽曲をリクエストすることができる。
【0044】
room1、room2には、本願発明のカラオケ録画装置の実施形態である録画装置400が設置される。録画装置400はコマンダ300、そして、LANに接続される。このように接続することでコマンダ300が出力する映像信号、音声信号を録画することができる。また、LANに接続されることでコマンダ300との各種制御信号の送受信、並びに、通信網50を介したホスト装置100、各種サーバ装置などとの通信を可能としている。
【0045】
本実施形態では、LANを介して複数のコマンダ300が接続された、いわゆるカラオケボックスでの営業形態を説明したが、スナックなどのナイト店においては、例えば、room1のようなコマンダ300、録画装置400、リモコン装置200が設置された構成が採用され、場合によっては、room3のように複数のリモコン装置200を設置されることとなる。
【0046】
次に、カラオケ演奏装置としてのコマンダ300についてより詳しく説明する。図8はコマンダ300及びそれに付属する各種周辺機器を示す図である。301はコマンダ制御手段、302はコマンダ通信手段、303はフロントパネル表示手段、304は表示制御手段、305はコマンダ記憶手段、306はコマンダ入力手段、307はコマンダインタフェース、308は音源、309はミキシング手段、501はアンプ、502はスピーカ、503はマイクロフォン、504はディスプレイをそれぞれ示している。
【0047】
コマンダ制御手段301は、CPU、ROM、RAMなどを含んで構成され、コマンダ300全体の制御を行い、コマンダ300において必要な機能を実現している。コマンダ記憶手段305にはハードディスク、フラッシュメモリドライブなどの大容量記憶手段が用いられ、ホスト装置100から受信した楽曲データ、映像データやカラオケ演奏以外の機能を実行させるプログラムなどのデータが記憶される。
【0048】
コマンダ通信手段302は、周知規格の有線LANが採用され、リモコン装置200との間での各種制御命令の送受信や、楽曲データ、映像データ、各種プログラムをホスト装置100から受信するために用いられる。また、同じLAN上に配置された録画装置400など、その他の機器に接続することも可能であって、他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。
【0049】
コマンダ入力手段306は、コマンダ300のフロントパネルなどに設けられた各種スイッチ機能であり、予約選曲、キーコントロール、音量調整など各種機能を手動設定が可能となっている表示制御手段304は、カラオケを行う際の背景映像や、その他、コンテンツデータ、広告データなどの映像データをディスプレイ504に表示するための表示制御を行う。音源308は、MIDI、PCM、MPEGといった形式の楽曲データに基づいて楽音信号を形成する。
【0050】
ミキシング手段309は、音源308が形成した複数の楽音信号とマイクロフォン50
3、503’から入力される歌唱者の歌唱音声信号を適宜なバランスで混合する。このミキシング手段309で混合された音声信号はアンプ501に出力されてスピーカ502から放音出力されることとなる。また、本実施形態では、スピーカ501への出力とは以外に、別途アンプ501のRECOUT端子から音声信号を取り出して録音装置400において録音の対象としている。
【0051】
コマンダインタフェース307は、演奏の開始、終了に伴ったプレイ信号を出力する。このプレイ信号は、本来、コマンダが接続されるコインボックスを制御するための信号であり、コマンダが楽曲を演奏している最中は5Vの電圧を出力し、演奏していないときは0Vの電圧を出力する。接続されたコインボックスは、このプレイ信号を監視して課金制御を行うこととなるが、本実施形態では、このプレイ信号を利用して録画装置400の録画開始、終了の制御を行う。
【0052】
以上がコマンダ300の主要構成であるが、この他、従来のリモコン装置で使用されるIR信号を送受信可能とするIR通信手段を設け、IR信号を利用するリモコン装置からの楽曲リクエストにも対応できる構成としてもよい。
【0053】
次に、カラオケ録画装置としての録画装置400についてより詳しく説明する。図9は録画装置400及びそれに付属する各種周辺機器を示す図である。401は制御手段、402は通信手段、403は表示制御手段、404は記憶手段、405はDVDドライブ、406はUSBインタフェース、407は取込手段、507は表示手段505、506タッチ式センサにて構成されるタッチパネル、508はカメラをそれぞれ示している。
【0054】
制御手段401は、CPU、ROM、RAMなどを含んで構成され、録画装置400全体の制御を行い、録画装置400において必要な機能を実現している。記憶手段404にはハードディスク、フラッシュメモリドライブなどの大容量記憶手段が用いられ、各種制御プログラムやホスト装置100から受信したコンテンツ映像等を記憶している。また、録画処理で得られる録画ファイルについてもこの記憶手段401に一時記憶される。
【0055】
通信手段402は、周知規格の有線LANなどが採用され、コマンダ300と同様、通信網を介してホスト装置100との各種情報の送受信を可能としている。また、リモコン装置200と同様、対応付けられたコマンダ300とも互いに通信可能であって、コマンダ300で演奏している楽曲情報や、コマンダ300に予約されている楽曲を示す予約リストなど、コマンダ300で管理している各種情報を取得することが可能となっている。
【0056】
表示制御手段403は、制御手段401からの制御に基づいて表示手段505に各種の表示を行う。本実施形態では、主として録画処理や出力処理の利用者に対する案内表示が行われる。
【0057】
入力手段としてのタッチ式センサ506は、利用者の指やスタイラスなどでタッチすることによる入力操作が可能である。このタッチ式センサ506による入力を可能とするため、表示手段505にはタッチ式センサ506に対する制御と連動した表示画像が表示されるようにプログラムされる。このタッチ式センサ506と表示手段505により、いわゆるタッチパネル507が構成される。なお、本実施形態では、入力手段としてタッチ式センサ506を用いる例について説明するが、入力手段はこれに限定されるものではなく、例えば、キーボード、カーソルキーなどの機械的なものに代えてもよい。また、これらをタッチ式センサ206と併せて用いても構わない。
【0058】
取込手段407は、コマンダ300からの各種信号を受信するインタフェースであって、本実施形態では、コマンダ300からカラオケ映像信号と、カラオケ音声信号を受信し
て録画装置400に取り込む。また、コマンダ300からプレイ信号を受信し、録画装置400は、このプレイ信号を監視することで、楽曲の開始、終了が判断できる。
【0059】
USBインタフェース406は、各種外部機器を複数接続可能とするインタフェースである。本実施形態では、このUSBインタフェース406を介して動画撮影可能なカメラ508が接続される。カメラ508以外にも携帯型AVプレーヤや、携帯型ゲーム装置など、それ自体で映像、音声を再生可能な装置を接続できる。
【0060】
DVDドライブ405は、録画されたファイルを記録媒体としてのDVDに書き込むために用いられる書込手段である。本実施形態では、DVDの所定の記録領域に識別子を入れた専用DVDのみ録画ファイルの書き込みを可能としている。利用者は、DVDに録画する際、店舗にて予め専用DVDを購入し、DVDドライブ405にセットして録画ファイルを書き込ませる。また、DVDの所定領域に記録された識別子を複数種類設け、この識別子の種類毎に録画ファイルの書き込み数、録画ファイルの種類などを制限してもよい。
【0061】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記の実施の形態では、合成用映像記憶部421を備え、そこから合成用映像を選択して自分の映像と合成したが、合成用映像は、タレントや歌手など芸能人の映像だけでなく、ぬいぐるみ、マスコット、アニメキャラクタ、ペット、動物などの固体の映像や、利用者が合成して好みそうな各種の映像であってもよい。また、例えば利用者が記録媒体に映像を用意し、それらを含めて合成用映像として選択し自分の映像と合成できるようにしてもよい。
【0062】
さらに、禁止情報の設定により録画を禁止し、あるいは録画した映像の出力を禁止したが、この場合でもディスプレイ504、504′にその映像を表示できるようにしてもよい。この場合には、映像合成部422、録画映像選択部423で映像の合成、選択を行い、その後の録画処理部424における録画を制御信号CN2で禁止し、録画した映像は出力設定部で設定できないようにすればよい。つまり、最終的には録画データの出力先の設定を禁止し、出力制御部の制御において媒体記録部や通信部に出力できないようにすればよい。
【0063】
また、録画する映像に歌詞を合成する合成部、および歌詞を合成しない映像と歌詞を合成した映像とのいずれかを選択する選択部(切替部)をさらに設け、そのいずれかを選択(切替)できるようにしてもよい。例えば図1において、録画映像選択部423に入力するカラオケの映像として映像合成部323の入力側から背景用映像のみを入力し、録画映像選択部423の出力側に映像合成部323の入力側からの歌詞文字映像との映像合成部を設けると共に、その映像合成部の出力か録画映像選択部423の出力かを選択する選択部を設けることにより可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明に係るカラオケ映像録画装置の実施の形態を説明する機能ブロック図
【図2】禁止情報の設定テーブルの例を示す図
【図3】録画の管理や履歴情報の更新テーブルの例を示す図
【図4】サービス予約処理の例を説明する図
【図5】サブルーチンの処理の例を説明する図
【図6】カラオケ演奏処理の例を説明する図
【図7】本発明に係るカラオケ映像録画装置を備えたカラオケシステムの実施の形態を示すハードウエア構成図
【図8】コマンダ300及びそれに付属する各種周辺機器を示す図
【図9】録画装置400及びそれに付属する各種周辺機器を示す図
【符号の説明】
【0065】
321…背景用映像記録部、322…カラオケデータ記憶部、323…映像合成部、324…表示切替部、307…音源部、308…ミキサ、421…合成用映像記憶部、422…映像合成部、423…録画映像選択部、424…録画処理部、425…演奏待ち行列、426…制御部、431…録画データ記憶部、432…出力制御部、433…録画履歴記憶部、434…出力設定部、435…媒体記録部、436…通信部、501…アンプ、502…スピーカ、504、504′…ディスプレイ、503…マイクロフォン、508…カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ演奏時に、複数の映像から選択した映像の録画を行い、指定先への録画の出力を行うカラオケ映像録画装置であって、
歌唱者を撮影する撮影手段と、
複数の合成用映像を格納する合成用映像記憶手段と、
前記合成用映像記憶手段に格納された合成用映像と前記撮影手段により撮影した歌唱者の映像との合成を行う映像合成手段と、
前記映像合成手段により合成した合成映像か前記撮影手段により撮影した歌唱者の映像か前記カラオケ演奏時の背景映像かのいずれかを選択する選択手段と、
前記カラオケ演奏中に前記選択手段により選択された映像を録画する録画手段と、
前記録画手段に録画した映像を出力する複数の出力手段と、
録画する映像の選択要求に応じて前記選択手段による映像の選択及び前記録画手段による録画を制御すると共に、録画の選択出力要求に応じて前記複数の出力手段により出力する録画の選択及び出力を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするカラオケ映像録画装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記合成用映像及び前記背景用映像の録画禁止情報を有し前記録画禁止情報に基づき前記映像合成手段による映像の合成の禁止、前記選択手段による映像の選択の禁止を制御することを特徴とする請求項1記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記録画禁止情報を有する前記合成用映像又は前記背景用映像の選択要求に対してメッセージを出力することを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項4】
前記制御手段は、出力する映像の出力禁止情報を有し前記出力禁止情報を有する映像の選択出力要求に対してメッセージを出力することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項5】
前記制御手段は、カラオケ演奏の開始及び終了信号により前記録画手段による録画の開始及び終了を制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記映像の選択要求に基づきカラオケ演奏毎に前記選択手段による映像の選択を制御することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項7】
前記合成用映像記憶手段は、ブルーバックの合成用映像を格納し、前記映像合成手段は、前記ブルーバックの合成用映像をクロマキー処理し前記撮影手段により撮影した歌唱者の映像に合成することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項8】
前記合成用映像記憶手段は、ブルーバックの合成用映像とブルーバックのない合成用画像を格納し、前記映像合成手段は、前記ブルーバックの映像をクロマキー処理して他方の映像に合成することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項9】
前記録画手段は、前記演奏音と共に前記選択された映像を録画することを特徴とすることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項10】
前記録画手段は、前記演奏音及び前記歌唱者の歌唱音と共に前記選択された映像を録画することを特徴とすることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項11】
前記複数の出力手段の1つは、録画した映像を記録媒体に記録する媒体記録手段であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項12】
前記記録媒体は、前記媒体記録手段に専用化されたものであることを特徴とする請求項11記載のカラオケ映像録画装置。
【請求項13】
前記複数の出力手段の1つは、録画した映像をサーバに送信する通信手段であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のカラオケ映像録画装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−2732(P2010−2732A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−162038(P2008−162038)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.着うた
【出願人】(301027292)株式会社BMB (32)
【Fターム(参考)】