カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ、画像表示装置および電子機器
【課題】各部位での色むら、濃度むら、筋むらを抑制することができるカラーフィルタの製造方法を提供すること。
【解決手段】カラーフィルタの製造方法は、描画データに基づいて基板上のセルにインクを付与する仮インク付与工程と、この工程で各セル内にそれぞれ付与されたインクの量を検出し、インクの量が目標値との乖離が大きいセルを補正対象セルとして特定し、補正対象セルにおける乖離の度合いを特定する補正対象セル特定工程と、補正対象セルのセル番号と、セル番号の補正対象セルにおける乖離の度合いとを記憶する記憶工程と、補正対象セル内のインクの量が目標値になるように、補正対象セルに付与する、乖離の度合いに対応したインクの液滴数の補正データを作成する補正データ作成工程と、補正データに基づいて補正対象セルに液滴数のインクを付与する本インク付与工程とを有する。インクの樹脂材料は、重合体W、Zの少なくとも一方を含む。
【解決手段】カラーフィルタの製造方法は、描画データに基づいて基板上のセルにインクを付与する仮インク付与工程と、この工程で各セル内にそれぞれ付与されたインクの量を検出し、インクの量が目標値との乖離が大きいセルを補正対象セルとして特定し、補正対象セルにおける乖離の度合いを特定する補正対象セル特定工程と、補正対象セルのセル番号と、セル番号の補正対象セルにおける乖離の度合いとを記憶する記憶工程と、補正対象セル内のインクの量が目標値になるように、補正対象セルに付与する、乖離の度合いに対応したインクの液滴数の補正データを作成する補正データ作成工程と、補正データに基づいて補正対象セルに液滴数のインクを付与する本インク付与工程とを有する。インクの樹脂材料は、重合体W、Zの少なくとも一方を含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドを備え、インクジェット方式で前記ノズルから着色剤と樹脂材料と液性媒体とを含むインクの液滴を吐出する液滴吐出装置を用い、多数個のセルが設けられた基板上の該セルに対して前記インクを付与してカラーフィルタを製造するカラーフィルタの製造方法であって、
描画データに基づいて、前記基板上の前記セルに対して前記インクを付与する仮インク付与工程と、
前記仮インク付与工程で前記各セル内にそれぞれ付与されたインクの量を検出し、該インクの量が目標値との乖離が大きいセルを補正対象セルとして特定するとともに、該補正対象セルにおける前記乖離の度合いを特定する補正対象セル特定工程と、
前記補正対象セルのセル番号と、該セル番号の前記補正対象セルにおける前記乖離の度合いとを関連付けて記憶する記憶工程と、
前記補正対象セル内の前記インクの量が前記目標値になるように、前記補正対象セルに対して付与する、前記乖離の度合いに対応したインクの液滴数を補正する補正データを作成する補正データ作成工程と、
前記補正データに基づいて、前記補正対象セルに対して前記液滴数のインクを付与する本インク付与工程とを有し、
前記樹脂材料は、下記式(1)で表される単量体成分w1と下記式(2)で表される単量体成分w2と下記式(3)で表される単量体成分w3と下記式(4)で表される単量体成分w4とを含む重合体Wと、下記式(5)で表される単量体成分z1と下記式(6)で表される単量体成分z2と下記式(7)で表される単量体成分z3とを含む重合体Zとのうちの少なくとも一方を含むものであることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【請求項2】
前記補正対象セル特定工程では、前記乖離が、許容される前記乖離の度合いの範囲から外れている場合には、そのセルを前記補正対象セルとして特定する請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項3】
前記基板は、光透過性を有するものであり、
前記補正対象セル特定工程では、前記基板に向けて光を照射した際の前記各セルにおける光の透過光量を検出し、該透過光量が前記目標値に相当する目標透過光量から外れている場合には、そのセルを前記補正対象セルとして特定する請求項1または2に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項4】
前記目標透過光量は、前記各セルにおける前記透過光量のうちの最小の透過光量である請求項3に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項5】
前記目標値は、前記仮インク付与工程で前記インクが付与された前記セルのうちの最もインクの量が多いセル内のインクの量である請求項1ないし4のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項6】
前記補正対象セル特定工程は、前記各セル内の前記インクが液体の状態のままで行なわれる請求項1ないし5のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項7】
前記補正データ作成工程では、前記透過光量と前記目標透過光量との差と、前記液滴数との関係を示す検量線に基づいて、前記液滴数を求める請求項6に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項8】
前記検量線は、予め、前記インクの色ごとにそれぞれ作成されている請求項7に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項9】
前記液滴吐出ヘッドは、駆動素子を有し、該駆動素子に対して駆動電圧を印加すると、前記ノズルからインクの液滴が吐出されるよう構成されており、
前記仮インク付与工程に先立って、吐出動作1回当りの前記各ノズルから吐出されるインクの量を検出し、該検出結果に基づいて、吐出動作1回当りの前記各ノズルから吐出されるインクの量のバラツキが小さくなるように、前記駆動素子に印加する駆動電圧を調整する駆動電圧調整工程を有する請求項1ないし8のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項10】
前記樹脂材料は、さらに、下記式(8)で表される単量体成分x1と下記式(9)で表される単量体成分x2と下記式(10)で表される単量体成分x3と下記式(11)で表される単量体成分x4とを含む重合体Xを含むものである請求項1ないし9のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【請求項11】
前記樹脂材料は、さらに、下記式(12)で表される単量体成分y1と下記式(13)で表される単量体成分y2とを含む重合体Yを含むものである請求項1ないし10のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【化12】
【化13】
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法により製造されたことを特徴とするカラーフィルタ。
【請求項13】
請求項12に記載のカラーフィルタを備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項14】
画像表示装置は、液晶パネルである請求項13に記載の画像表示装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の画像表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項1】
複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドを備え、インクジェット方式で前記ノズルから着色剤と樹脂材料と液性媒体とを含むインクの液滴を吐出する液滴吐出装置を用い、多数個のセルが設けられた基板上の該セルに対して前記インクを付与してカラーフィルタを製造するカラーフィルタの製造方法であって、
描画データに基づいて、前記基板上の前記セルに対して前記インクを付与する仮インク付与工程と、
前記仮インク付与工程で前記各セル内にそれぞれ付与されたインクの量を検出し、該インクの量が目標値との乖離が大きいセルを補正対象セルとして特定するとともに、該補正対象セルにおける前記乖離の度合いを特定する補正対象セル特定工程と、
前記補正対象セルのセル番号と、該セル番号の前記補正対象セルにおける前記乖離の度合いとを関連付けて記憶する記憶工程と、
前記補正対象セル内の前記インクの量が前記目標値になるように、前記補正対象セルに対して付与する、前記乖離の度合いに対応したインクの液滴数を補正する補正データを作成する補正データ作成工程と、
前記補正データに基づいて、前記補正対象セルに対して前記液滴数のインクを付与する本インク付与工程とを有し、
前記樹脂材料は、下記式(1)で表される単量体成分w1と下記式(2)で表される単量体成分w2と下記式(3)で表される単量体成分w3と下記式(4)で表される単量体成分w4とを含む重合体Wと、下記式(5)で表される単量体成分z1と下記式(6)で表される単量体成分z2と下記式(7)で表される単量体成分z3とを含む重合体Zとのうちの少なくとも一方を含むものであることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【請求項2】
前記補正対象セル特定工程では、前記乖離が、許容される前記乖離の度合いの範囲から外れている場合には、そのセルを前記補正対象セルとして特定する請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項3】
前記基板は、光透過性を有するものであり、
前記補正対象セル特定工程では、前記基板に向けて光を照射した際の前記各セルにおける光の透過光量を検出し、該透過光量が前記目標値に相当する目標透過光量から外れている場合には、そのセルを前記補正対象セルとして特定する請求項1または2に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項4】
前記目標透過光量は、前記各セルにおける前記透過光量のうちの最小の透過光量である請求項3に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項5】
前記目標値は、前記仮インク付与工程で前記インクが付与された前記セルのうちの最もインクの量が多いセル内のインクの量である請求項1ないし4のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項6】
前記補正対象セル特定工程は、前記各セル内の前記インクが液体の状態のままで行なわれる請求項1ないし5のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項7】
前記補正データ作成工程では、前記透過光量と前記目標透過光量との差と、前記液滴数との関係を示す検量線に基づいて、前記液滴数を求める請求項6に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項8】
前記検量線は、予め、前記インクの色ごとにそれぞれ作成されている請求項7に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項9】
前記液滴吐出ヘッドは、駆動素子を有し、該駆動素子に対して駆動電圧を印加すると、前記ノズルからインクの液滴が吐出されるよう構成されており、
前記仮インク付与工程に先立って、吐出動作1回当りの前記各ノズルから吐出されるインクの量を検出し、該検出結果に基づいて、吐出動作1回当りの前記各ノズルから吐出されるインクの量のバラツキが小さくなるように、前記駆動素子に印加する駆動電圧を調整する駆動電圧調整工程を有する請求項1ないし8のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項10】
前記樹脂材料は、さらに、下記式(8)で表される単量体成分x1と下記式(9)で表される単量体成分x2と下記式(10)で表される単量体成分x3と下記式(11)で表される単量体成分x4とを含む重合体Xを含むものである請求項1ないし9のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【請求項11】
前記樹脂材料は、さらに、下記式(12)で表される単量体成分y1と下記式(13)で表される単量体成分y2とを含む重合体Yを含むものである請求項1ないし10のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【化12】
【化13】
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法により製造されたことを特徴とするカラーフィルタ。
【請求項13】
請求項12に記載のカラーフィルタを備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項14】
画像表示装置は、液晶パネルである請求項13に記載の画像表示装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の画像表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2010−139536(P2010−139536A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313000(P2008−313000)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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