説明

カラーフィルタ欠陥検査方法

【課題】カラーフィルタの欠陥検査では、不良欠陥の検出に、ガラス内気泡欠陥を検出しても、検査作業負荷が増加しない、その確認、修正の時間が増加しないカラーフィルタ欠陥検査方法を提供し、欠陥部位の確認、修正時間の増加、その信頼性が低下を防止する。
【解決手段】コート前、後、現像後の検査装置を工程内に付設し、各々欠陥を検査後、検出欠陥データA、検出欠陥データB、検出欠陥データCを演算システムに出力し、検出欠陥データAと検出欠陥データBの欠陥位置と照合し分析欠陥データBを算出し、検出欠陥データAと分析欠陥データBの欠陥位置と照合し分析欠陥データAを算出し、分析欠陥データAと検出欠陥データCの欠陥位置と照合し分析欠陥データCを算出し、算出した分析欠陥データCがガラス内気泡欠陥を除去した検出欠陥データCに従って、カラーフィルタ欠陥部位を確認、修正するガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーフィルタの検査工程における、複数の検査装置を利用したガラス内気泡欠陥を除去するカラーフィルタ欠陥検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図6は、従来のカラーフィルタの製造工程のパターンを形成する部分工程フロー図である。
【0003】
従来の表示装置に用いるカラーフィルタの製造においては、フォトプロセス法を用いたパターンの形成が行われている。図6(a)〜(f)は、パターンを形成する製造工程を説明するフローである。図6(a)に示すように、パターンの形成は、カラーフィルタ用透明基板(以下カラス基板と記す)の片側にダイコート法等の塗布装置を用いて感光性レジスト溶液を塗布処理する。次いで、レジスト面に減圧乾燥処理を経て、レジスト膜を形成する。
【0004】
前記レジストは、マスクとしての役割ではなく、レジスト溶液自身が備えた機能を生かす役割であり、その機能を特徴としたレジストからなるパターンとして活用されている。前記機能では、例えば、遮光性に特徴を持つBMレジスト溶液はBMパターンを形成する場合に用いるレジストであり、ガラス基板上に形成したBMパターンは、ガラス基板を透過する光線を遮蔽するものである。例えば、R画素用の色度に適性を持つRレジスト溶液は、Rパターンを形成する場合に用いるレジストである。通常、カラーフィルタでは、4〜7種類のレジストが用いられており、各々レジストの変更毎にレジスト溶液の塗布処理が繰り返し行われている。レジスト形成毎に、フォトプロセス法によるパターン形成である図6(b)〜(f)が行われている。
【0005】
次いで、図6(b)は、露光装置を用いてレジスト膜にフォトマスクを用いた露光処理を経て、パターン露光のレジスト(以下パターンレジストと記す)を形成する。
【0006】
前記フォトマスクは、通常、レジスト毎に1枚準備されており、所定の形状のパターンが形成されている。
【0007】
次いで、図6(c)は、現像液を用いてパターンレジストのうち、不要なレジスト部分を溶解し、レジストからなるパターン(以下レジストパターンと記す)を形成する。
【0008】
次いで、図6(d)は、工程内欠陥検査であり、検査装置を用いて前記レジストパターンを形成したガラス基板の欠陥を検出する。前記欠陥検査では、図6(a)〜(c)のフォトプロセス法によるパターン形成の工程で発生した欠陥等を検出するためのものである。前記検査装置では、図6(c)工程でのレジストパターンを形成したガラス基板が被検査基板となる。前記検査装置では、その検査条件は、反射光での検査であり、若しくは透過光での検査であり、所定の検査倍率等の検査モードであり、検査指示書に従って検査が実行されている。
【0009】
次いで、図6(e)は、現像後検査装置より検査結果である欠陥データCが出力される。前記欠陥データCは、データベース化されており、周辺関連装置、例えば、他の検査装置、欠陥を確認する装置、欠陥部位を修正する装置等とデータ共有されている。
【0010】
次いで、図6(f)は、欠陥修正装置を用いて前記欠陥データCに従って欠陥部位を確
認し、必要な場合、当該欠陥部位を修正する。前記欠陥データCでは、ガラス基板の不具合、例えばガラス内気泡が欠陥として検出される場合がある。特に、ガラス内気泡欠陥が検出され、ガラス基板自身の品質が規格内と保証されている場合、無駄な工数となり、検査及び修正の信頼性が低下する問題がある。
【0011】
以上によりレジストからなるパターンが形成される。フォトプロセス法を用いたパターンの形成では、レジスト塗布工程、露光処理工程、現像処理工程、工程内欠陥検査と欠陥修正工程と、その順番に処理を行い所定のパターンを形成する。通常、カラーフィルタでは、複数種のレジストを用いている。すなわち、カラーフィルタの製造工程では、複数回のフォトプロセス法を用いたパターンの形成が繰り返し行われている。
【0012】
図7は、従来のカラーフィルタの製造工程の一例を説明する工程フロー図である。
【0013】
従来のカラーフィルタの製造工程では、図7に示すように、図7(a)〜(d)では、BMパターンを形成する工程である。図7(a)は、ガラス基板上の全面にレジスト塗布装置を用いてBMレジスト溶液を塗布コートし、BMレジストを形成する。次いで、図7(b)は、予めBMパターンを形成したフォトマスクを用いて露光装置によりBMパターンをBMレジストへ転写する。次いで、図7(c)は、現像液により不要のBMレジストを洗い流してBMレジストからなるBMパターンを形成する。次いで、図7(d)は、ガラス基板上に形成したBMパターンを用いて現像後検査装置により欠陥検査を行う。この欠陥検査では、ガラス表裏面および内部と、BMパターンの形成面が検査され、欠陥データCが出力され、その欠陥データCに従って欠陥部位の良/不良の確認、必要な場合、その部位の修正を行う。以上によりガラス基板にBMパターンが形成される。
【0014】
次いで、2番目のパターンである、図7(e)〜(h)によりR画素パターンを形成する。図7(e)は、BMパターンを備えたガラス基板上の全面にレジスト塗布装置を用いてRレジスト溶液を塗布コートし、Rレジストを形成する。次いで、図7(f)は、予めRパターンを形成したフォトマスクを用いて露光装置によりRパターンをRレジストへ転写する。次いで、図7(g)は、現像液により不要のRレジストを洗い流してRレジストからなるRパターンを形成する。次いで、図7(h)は、ガラス基板上に形成したRパターンを用いて現像後検査装置により欠陥検査を行う。この欠陥検査では、ガラス表裏面および内部およびBMパターンと、Rパターンの形成面が主として検査され、欠陥データCが出力される。前記欠陥データCでは、Rパターンに関連する欠陥と、ガラス基板に関連する欠陥、例えばガラス内気泡の部位がリストアップされている。次いで、前記欠陥データCに従って欠陥部位の良/不良の確認、必要な場合、その部位の修正を行う。通常ガラス内気泡部位は、許容限度内として、欠陥データから除去する。以上によりガラス基板にBM、Rパターンが形成される。
【0015】
次いで、図7(i)〜(l)では、G画素パターンを形成し、図7(e)〜(h)によりR画素パターンを形成時と同様の処置を繰り返す。以上によりガラス基板にBM、R,Gパターンが形成される。以下同様に、図7(m)〜(p)では、B画素パターンを形成し、図7(q)では、成膜装置を用いてR、G、Bパターン上の透明電極を形成した後、必要な場合には、図7(r)〜(u)のPSパターンを形成する。以上により、図7の一例のカラーフィルタは、ガラス基板上に、BMパターン、その開口部にRGB画素パターン、その画素パターン上に透明電極、およびBMパターン上にPSパターンが形成されている。なお、必要な場合、ASVパターンが形成されており、各々のパターン毎にフォトプロセス法を用いたパターンの形成が行われており、工程数が増加する。前記欠陥データCの欠陥位置が増加し、複雑となる。
【0016】
図7(d)の検出欠陥データCでは、被検査基板がガラス基板上にBMパターンのみが
形成されており、検出欠陥はガラス基板自身のもの、若しくはBMパターンの形成工程で発生した欠陥が登録されている。一方、図7(h)の検出欠陥データCでは、被検査基板がガラス基板上にBMパターン、Rパターンが形成されており、検出欠陥はガラス基板自身のもの、若しくはBMパターンの欠陥の一部分、又はRパターンの形成工程で発生した欠陥が登録されている。以下同様に、図7(l)の検出欠陥データC、図7(q)、図7(u)と欠陥が登録され、複雑となる問題がある。
【0017】
カラーフィルタの製造工程では、R、G、B画素パターン(以下RGB画素パターンと記す)の形状の微細化と、画素数の増大、基板の大型化に伴い、その要求品質の高品質化が加速されている。そのため、検査装置では、検出感度を高感度に設定し、欠陥検査を行うために、軽欠陥の部位が検出され、工程内欠陥検査と欠陥修正工程の工数が増加する問題がある。他方、前記欠陥検査では、透過光による欠陥検査、又は反射光による欠陥検査、レーザー光による欠陥検査等の検査条件が選択されており、欠陥のサイズの大小、欠陥の種類による検出、若しくは不検出が混在することにより、各々工程内検査は欠陥部位の確認作業、修正の負荷が増加し、その作業が複雑となる問題がある。
【0018】
従来のカラーフィルタの製造工程では、図7(a)に用いるガラス基板は、要求品質に合格したものであり、ロット毎に抜き取り検査を行い、合格ロットのみを工程へ投入する手順で使用されている。この場合、工程内検査では、通常の欠陥の検出と同時に、透明基板内のガラス気泡部位も検出されるため、その欠陥検出数が増加し、その欠陥確認、欠陥データの修正の時間が増加する問題がある。
【0019】
図8は、従来のカラーフィルタの欠陥を説明する図面であり、(a)は、側断面図であり、(b)は上面図である。
【0020】
図8(a)は、欠陥検査の結果を説明するガラス基板であり、ガラス基板1上にBMパターン2が形成されている。前記BMパターン2は、検査条件のうち、透過光、若しくは反射光でも検出される画像である。ガラス基板1には、ガラス内気泡欠陥10が検出され、表面に欠陥20が検出され、その表面には正常なBMパターン2が検出されている。前記欠陥20は、検査条件のうち、透過光、若しくは反射光でも検出される欠陥画像である。この場合、カラーフィルタ基板の確認作業では、ガラス内気泡欠陥10は、規格内で良品と見なし、欠陥20は、規格外であり、その確認作業、又は欠陥修正の対象となる。BMパターン2は、パターンの端部の形成位置、パターン端部の形状の確認作業、又は欠陥修正の対象となる場合がある。
【0021】
図8(b)は、上面図であり、破線での断面図が図8(a)である。図8(b)の確認作業、又は欠陥修正では、検出した欠陥データCは、ガラス内気泡欠陥10と、欠陥20が欠陥部位としてリストアップされ、その欠陥データCに従って、順番に欠陥部位を視認する方法で確認し、ガラス内気泡欠陥10の部位では、規格内良品として欠陥データCより消去し、欠陥20の部位では、確認及び欠陥修正を実行する。この場合、ガラス内気泡欠陥10の検出数が多ければ、欠陥データCより消去の作業負荷が増加し、無駄な時間が増加する。
【0022】
図8(b)の検出欠陥データCは、ガラス内気泡欠陥10と、欠陥20が検出されており、各々の欠陥位置は、ガラス内気泡欠陥10が座標値(xa,ya)であり、欠陥20が座標値(xb,yb)である。前記座標は、ガラス基板上の所定の位置を原点としたものであり、被検査基板を載置するステージ及び検査レンズヘッドとの相対位置の移動距離で基板内位置が測定されており、欠陥部位を撮像と同時にその中心位置を測定し、所定の画像データ処理により欠陥画像を作成する。検出欠陥データは、欠陥画像毎にその欠陥位置、欠陥の分類、欠陥の寸法、等の属性を持ち、検出順に登録されたファイル形式のデータで
ある。従って、同一ガラス基板での複数回の欠陥検査では、欠陥位置は、同一座標となり、そのための測定誤差を回避する工夫がされている。一方、欠陥の検出は、欠陥の種類による、又は欠陥の寸法による等の影響により検出が不安定となる場合がある。例えば、欠陥20は、その寸法サイズが検査倍率が小さく検出限界以下では検出困難であり、高倍率で検出限界以上であれば確実に検出可能である。従って、欠陥検査では、検査条件と、欠陥検出との関係は、重要であり、その検査の狙いに適する検査条件に設定することが重要となる。
【0023】
以下に公知文献を記す。
【特許文献1】特開平11−183392号公報
【特許文献2】特開平5−87739号公報
【特許文献3】特開平5−234076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
本発明の課題は、カラーフィルタ欠陥検査方法を用いた欠陥検査では、不良欠陥の検出と同時に、ガラス内気泡欠陥を検出しても、検査作業負荷が増加しない、その欠陥確認、欠陥データの修正の時間が増加しないカラーフィルタ欠陥検査方法を提供し、各々工程内検査は欠陥部位の確認時間、又は修正の無駄な時間の増加、検査及び修正の信頼性が低下を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明の請求項1に係る発明は、カラーフィルタ用ガラス基板の片面に、レジスト塗布コートと、パターン露光と、レジスト現像を繰り返しながら、BMパターン、Rパターン、Gパターン、Bパターンをその順にガラス基板上に形成するカラーフィルタを製造する工程内で、
コート直前にコート前検査装置と、コート直後にコート後検査装置と、現像直後に現像後検査装置とを工程内に付設し、前記各検査装置にて検査した検査データを比較演算することにより、ガラス内気泡欠陥を除去することを特徴とするカラーフィルタ欠陥検査方法である。
【0026】
本発明の請求項2に係る発明は、コート前検査装置より検出した検出欠陥データAと、コート後検査装置より検出した検出欠陥データBより、分析欠陥データBを算出し、
検出欠陥データAと、分析欠陥データBより、分析欠陥データAを算出し、
分析欠陥データAと、現像後検査装置より検出した検出欠陥データCより、分析欠陥データCを算出することを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ欠陥検査方法である。
【0027】
本発明の請求項3に係る発明は、カラーフィルタ用ガラス基板の片面に、レジスト塗布コートと、パターン露光と、レジスト現像を繰り返しながら、BMパターン、Rパターン、Gパターン、Bパターンをその順にガラス基板上に形成するカラーフィルタの製造を製造する工程において、
少なくとも以下の手順を含む構成によりカラーフィルタの欠陥を検査することを特徴とするカラーフィルタ欠陥検査方法。
(a)コート前検査装置を用いた透過光検査より検出した検出欠陥データAと、コート後検査装置を用いた反射光検査より検出した検出欠陥データBと、現像後検査装置を用いた透過光検査より検出した検出欠陥データCを、記録及びデータの出入力を管理するデータベース及び演算システムに出力する手順。
(b)検出欠陥データAの欠陥位置と、検出欠陥データBの欠陥位置を照合する手順。
(c)検出欠陥データAの欠陥位置、及び検出欠陥データBの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データBに演算欠陥データ登録し、
検出欠陥データAの欠陥位置、又は検出欠陥データBの欠陥位置に不同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データBからの演算欠陥データ除去する演算により分析欠陥データBを算出する手順。
(d)検出欠陥データAの欠陥位置と、前記分析欠陥データBの欠陥位置を照合する手順。
(e)検出欠陥データAの欠陥位置、及び分析欠陥データBの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データAから演算欠陥データ除去し、
検出欠陥データAの欠陥位置に演算欠陥データが有って、該欠陥位置に分析欠陥データBの演算欠陥データが無い場合のみ、検出欠陥データAに演算欠陥データ登録する演算により分析欠陥データAを算出する手順。
(f)分析欠陥データAの欠陥位置と、検出欠陥データCの欠陥位置を照合する手順。
(g)分析欠陥データAの欠陥位置、及び検出欠陥データCの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データCから演算欠陥データ除去し、
分析欠陥データAの欠陥位置に演算欠陥データが無くて、該欠陥位置に検出欠陥データCの演算欠陥データが有る場合のみ、検出欠陥データCに演算欠陥データ登録する演算により分析欠陥データCを算出する手順である。
【0028】
本発明の請求項4に係る発明は、前記演算により分析欠陥データBを算出は、演算システム内に付与した論理回路であるANDゲートを用いて算出することを特徴とする請求項3記載のカラーフィルタ欠陥検査方法である。
【0029】
本発明の請求項5に係る発明は、前記演算により分析欠陥データAを算出する手順及び前記演算により分析欠陥データCを算出は、演算システム内に付与した論理回路であるNANDゲートを用いて算出することを特徴とする請求項3記載のカラーフィルタ欠陥検査方法である。
【発明の効果】
【0030】
本発明の複数検査装置を利用した、ガラス内気泡欠陥除去による欠陥検査方法を用いることにより、コート前、コート後、及び現像後の3回の欠陥検査用の検査装置を付設し、その欠陥検出データによる論理差演算を行うことにより、ガラス内気泡欠陥を除去することができるため、検査効率が向上する効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明のガラス内気泡欠陥を除去するカラーフィルタ欠陥検査方法及びそのカラーフィルタ欠陥検査装置を一実施形態に基づいて以下説明する。
【0032】
図1は、本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を説明する製造工程の部分図である。
【0033】
図1に示すように、ガラス内気泡欠陥を除去するカラーフィルタ欠陥検査方法は、フォトプロセス法を用いた、レジスト塗布コート工程33と、パターン露光工程34と、レジスト現像工程35での工程内検査に用いられている。
【0034】
最初に、カラーフィルタ製造工程60へカラーフィルタ用のガラス基板1が投入される。ガラス基板1は、複数枚のロットに含まれ、ロット番号、カセット番号、若しくは基板ID等によりガラス基板毎に識別され、管理されている。次いで、レジスト塗布コート工程33に搬送して、ガラス基板1の片面に、レジスト塗布コート、例えばBMレジストを
全面に形成する。前記BMレジストは遮光性が高いレジスト膜である。次いで、図1のカラーフィルタ製造工程60のレジスト塗布コート工程33、パターン露光工程34、レジスト現像工程35を繰り返しながら、前記ガラス基板上のBMパターンの所定位置に、R画素のレジストパターン、G画素のレジストパターン、B画素のパターンと順番にガラス基板上に形成する。
【0035】
前記カラーフィルタ製造工程60には、コート直前にコート前検査装置41が工程内に付設され、投入したガラス基板1を検査した後、その検査結果、すなわち、検出欠陥データA61を出力する。同様に、コート直後にコート後検査装置43が工程内に付設され、レジスト塗布コートしたレジストコート基板3を検査した後、その検査結果、すなわち、検出欠陥データB63を出力する。次いで、レジストコート基板3にパターン露光したパターンレジスト基板4を製造する。次いで、現像直後に現像後検査装置45が工程内に付設され、レジスト現像したレジストパターン基板5を検査した後、その結果、すなわち、検出欠陥データC65を出力する。製造工程フローに組み込まれた前記各々検査装置41、43、45を用いた各々工程でのガラス基板の欠陥を検査した後、その検査結果、検出欠陥データA61、検出欠陥データB63、検出欠陥データC65を出力する。
【0036】
前記各々検査装置41、43、45は、カラーフィルタ欠陥検査装置であり、検査条件、例えばその検査光が透過、若しくは反射光であり、カメラ、例えば同軸の光学系を持つCCDラインセンサを備えた検査装置であり、カラーフィルタ用ガラス基板を載置するステージと、ガラス基板の検査位置を計測しながらカラス基板の欠陥を検出する。各々検査装置は、同一のガラス基板を用いた検出欠陥データのうち、少なくとも2個の検出欠陥データの入出力及び欠陥データを収納するデータ領域を装備し、本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を実行する手順を装備している。各々検査装置は、前記手順に従って、前記検出欠陥データ61、63、65の欠陥位置から、分析欠陥データA71、分析欠陥データB73、分析欠陥データC75を算出する。
【0037】
前記出力した、コート前検査装置41より検出した検出欠陥データA61と、コート後検査装置43より検出した検出欠陥データB63と、現像後検査装置45より検出した検出欠陥データC65は、各々検査装置に付設したネットワーク回線51により、装備した記録及びデータの出入力を管理するデータベース及び演算システム52に入力し、データ登録する。
【0038】
本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法では、前記コート前検査装置41より検出した検出欠陥データA61及び現像後検査装置45より検出した検出欠陥データC65は、同一の検査条件、例えば、主として透過光の検査条件で検出する。前記コート後検査装置43より検出した検出欠陥データB63は、主として反射光の検査条件で検出する。なお、検査は、透過光、反射光を単独、若しくは組み合わせで行う場合もあり適宜最適な条件とすることが重要となる。
【0039】
前記検出欠陥データは、データベース化されており、周辺関連装置、例えば、他の検査装置、欠陥を確認する装置、欠陥部位を修正する装置等とデータ共有されている。検出欠陥データは、検出された、各々の欠陥位置は、ガラス基板上の所定の位置を原点としたものであり、被検査基板を載置するステージ及び検査レンズヘッドとの相対位置の移動距離で基板内位置を測定されており、欠陥部位を撮像と同時にその中心位置を測定し、作成する。検出欠陥データは、欠陥画像毎にその欠陥位置、欠陥の分類、欠陥の寸法、等の属性を持ち、検出順に登録されたファイル形式のデータである。従って、同一ガラス基板での複数回の欠陥検査では、欠陥位置は、同一座標となる。
【0040】
本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法では、コート前検査
装置より検出した検出欠陥データA及び現像後検査装置より検出した検出欠陥データCは、同一の検査条件で検査することが重要である。必要な場合、コート前検査の検査条件は、現像後検査装置より検出した検出欠陥データCと同じ程度となるように、例えばガラス内気泡の検出レベルとなるように検査条件を再度、微調整することが必要となる。
【0041】
図1に示すデータベース及び演算システム52は、データ登録した検出欠陥データA61、検出欠陥データB63、検出欠陥データ65Cの欠陥位置から、分析欠陥データA71、分析欠陥データB73、分析欠陥データC75を算出する。
【0042】
前記データベース及び演算システムは、その演算システム内に付与した論理回路であるNANDゲート、若しくはANDゲートを用いて算出する方法である。最初に、検出欠陥データAと検出欠陥データBを照合し、論理回路であるANDゲートを用いた演算により分析欠陥データBを算出し、次に、分析欠陥データBと、検出欠陥データAを照合し、論理回路であるNANDゲートを用いた演算により分析欠陥データAを算出する。次いで、検出欠陥データCと分析欠陥データAを照合し、論理回路であるNANDゲートを用いた演算により分析欠陥データAを算出する。以上より、検出欠陥データCのガラス内気泡欠陥の欠陥データ除去した分析欠陥データCを算出する。前記分析欠陥データC75は、ガラス内気泡欠陥除去した欠陥データであり、該分析欠陥データC75が検査結果の欠陥データとして出力される。
【0043】
前記論理回路であるAND、若しくはNANDゲートを用いた算出方法は、3回の演算を行う。最初に、検出欠陥データAの欠陥位置と、検出欠陥データBの欠陥位置を照合する。検出欠陥データAの欠陥位置、及び検出欠陥データBの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データBに演算欠陥データ登録し、検出欠陥データAの欠陥位置、又は検出欠陥データBの欠陥位置に不同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データBから演算欠陥データ除去する演算により分析欠陥データBを算出する。前記演算は、ANDゲートを用いて算出する方法である。
【0044】
次いで、検出欠陥データAの欠陥位置と、前記分析欠陥データBの欠陥位置を照合する。検出欠陥データAの欠陥位置、及び分析欠陥データBの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データAから演算欠陥データ除去し、検出欠陥データAの欠陥位置、又は分析欠陥データBの欠陥位置に有る演算欠陥データのうち検出欠陥データAに演算欠陥データが有れば、検出欠陥データAに演算欠陥データ登録する演算により分析欠陥データAを算出する。前記演算は、NANDゲートを用いて算出する方法である。
【0045】
次いで、前記分析欠陥データAの欠陥位置と、検出欠陥データCの欠陥位置を照合する。分析欠陥データAの欠陥位置、及び検出欠陥データCの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データCから演算欠陥データ除去し、分析欠陥データAの欠陥位置、又は検出欠陥データCの欠陥位置に有る演算欠陥データのうち検出欠陥データCに演算欠陥データが有れば、検出欠陥データCに演算欠陥データ登録する演算により分析欠陥データCを算出する。前記演算は、NANDゲートを用いて算出する方法である。算出した分析欠陥データCは、ガラス内気泡欠陥を除去した検出欠陥データCであり、その分析欠陥データCを検査結果として出力する。本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法では、その分析欠陥データCに従って、カラーフィルタ欠陥部位を確認し、欠陥部位を修正することを特徴とするものである。
【0046】
図2(a)〜(m)は、本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を説明する製造工程フロー図である。
【0047】
図2(a)では、コート前検査装置41を用いてガラス基板1の欠陥検査をする。次い
で、図2(b)では、その検査結果、検出欠陥データAを出力する。
【0048】
図2(c)では、レジスト塗布コート工程33によりガラス基板1にレジスト液、例えばBMレジスト液をコートし、BMレジストコート基板3を製造する。
【0049】
図2(d)では、コート後検査装置43を用いてBMレジストコート基板3の欠陥検査をする。次いで、図2(e)では、その検査結果、検出欠陥データBを出力する。次いで、図2(f)では、検出欠陥データAと、検出欠陥データBを照合し、演算し、図2(g)の、欠陥データA’(分析欠陥データA)を検査結果として、分析欠陥データAを出力する。
【0050】
次いで、図2(h)では、パターン露光工程34によりBMレジストコート基板3にBMパターンを露光し、パターンレジスト基板4を製造する。
【0051】
次いで、図2(i)では、レジスト現像工程35によりパターンレジスト基板を現像し、BMレジストパターン5を製造する。
【0052】
次いで、図2(j)では、現像後検査装置45を用いてBMレジストパターン5の欠陥検査をする。次いで、図2(k)では、その検査結果、検出欠陥データCを出力する。次いで、図2(l)では、検出欠陥データCと、分析欠陥データAを照合し、演算し、図2(m)の、欠陥データC’(分析欠陥データC)を検査結果として、分析欠陥データCを出力する。次いで、前記分析欠陥データCを用いて、BMレジストパターン5の欠陥部位の確認、若しくは欠陥修正する。以上によりBMレジストパターンを形成したガラス基板が製造される。
【0053】
図3は、本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を説明する検出欠陥データであり、(a)は、コート前検査装置検出欠陥であり、(b)は、コート後検査装置検出欠陥であり、(c)は、現像後検査装置検出欠陥である。
【0054】
図3(a)は、コート前検査装置より検出された欠陥であり、検出欠陥データAである。図3(a)の検出欠陥データAでは、カラス基板1の内にカラス内気泡欠陥10と、ガラス基板上に欠陥20が検出されている。検出欠陥データ66は、カラス内気泡欠陥10が欠陥位置68a(Xa、Ya)と、欠陥20が欠陥位置68b(Xb、Yb)と登録されている。
【0055】
図3(b)は、コート後検査装置より検出された欠陥であり、検出欠陥データBである。図3(b)の検出欠陥データBでは、カラス基板1上に欠陥20と、ガラス基板上に欠陥20aが検出されている。カラス基板1内のカラス内気泡欠陥10は未検出である。検出欠陥データ66は、欠陥20が欠陥位置68b(Xb、Yb)と、欠陥20aが欠陥位置68c(Xc、Yc)と登録されている。
【0056】
図3(c)は、現像後検査装置より検出された欠陥であり、検出欠陥データCである。図3(c)の検出欠陥データCでは、カラス基板1内にガラス内気泡欠陥10と、ガラス基板上に欠陥20、欠陥20aが検出されている。なお、カラス基板1にBMパターン2が正常な状態で検出されているで。検出欠陥データ66は、カラス内気泡欠陥10が欠陥位置68a(Xa、Ya)と、欠陥20が欠陥位置68b(Xb、Yb)と、欠陥20aが欠陥位置68c(Xc、Yc)と登録されている。
【0057】
図4は、本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を説明する分析欠陥データであり、(a)は、コート後検査装置検出欠陥より分析した分析欠陥Bで
あり、(b)は、コート前検査装置検出欠陥より分析した分析欠陥Aであり、(c)は、現像前後検査装置検出欠陥より分析した分析欠陥Cである。
【0058】
図4(a)は、分析欠陥データB73である。図4(a)の分析欠陥データBでは、ガラス基板上に欠陥20が検出されている。演算欠陥データ67は、欠陥20が欠陥位置68b(Xb、Yb)と登録されている。
【0059】
図4(b)は、分析欠陥データA71である。図4(b)の分析欠陥データAでは、カラス基板1内のカラス内気泡欠陥10が検出されている。演算欠陥データ67は、カラス内気泡欠陥10が欠陥位置68a(Xa、Ya)と登録されている。
【0060】
図4(c)は、分析欠陥データCである。図4(c)の分析欠陥データCでは、ガラス基板上に欠陥20、欠陥20aが検出されている。なお、カラス基板1にBMパターン2が正常な状態で検出されている。演算欠陥データ67は、欠陥20が欠陥位置68b(Xb、Yb)と、欠陥20aが欠陥位置68c(Xc、Yc)と登録されている。図4(c)の演算欠陥データ67では、カラス内気泡欠陥10が欠陥位置68a(Xa、Ya)から除去されている。
【0061】
本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法の実施例1を図3、図4を用いて以下に説明する。
【実施例1】
【0062】
実施例1では、カラーフィルタ用のガラス基板の片面に、レジスト塗布コートと、パターン露光と、レジスト現像により、BMパターンを形成した。前記実施例1のカラーフィルタの製造の過程において、本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査を実施した。なお、実施例1では、各々検査装置の演算システム内に論理回路であるNANDゲート及びANDゲートを装備しており、そのNANDゲート、又はANDゲートを用いて算出した。
【0063】
最初に、手順aでは、コート前検査装置41を用いて、実施例1用のガラス基板を透過光検査より検査して、検出欠陥データA(図3(a)参照)を出力した。次いで、実施例1用のガラス基板の表面にBMレジスト2aを塗布コート後にコート後検査装置43を用いて、レジストコート基板を反射光検査より検査して、検出欠陥データB(図3(b)参照)を出力した。次いで、データベース及び演算システムを用いて、はじめに検出欠陥データB、次いで検出欠陥データAを本発明のガラス内気泡欠陥を除去する方法で算出した。
【0064】
手順bでは、検出欠陥データAの欠陥位置(図3(a)参照)と、検出欠陥データBの欠陥位置(図3(b)参照)を照合した。
【0065】
手順cでは、検出欠陥データAの欠陥位置、及び検出欠陥データBの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データBに演算欠陥データ登録する方法、実施例1では、欠陥20、その欠陥位置が68b(Xb、Yb)を演算欠陥データとして登録した。検出欠陥データAの欠陥位置、又は検出欠陥データBの欠陥位置に不同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データBからの演算欠陥データ除去する方法、実施例1では、カラス内気泡欠陥10が欠陥位置68a(Xa、Ya)と、欠陥20aが欠陥位置68c(Xc、Yc)を演算欠陥データから除去した。その結果の演算欠陥データは分析欠陥データB(図4(a)参照)とした。
【0066】
前記手順cの演算により分析欠陥データBの算出は、演算システム内に付与した論理回
路であるANDゲートを用いた算出である。
【0067】
次いで、手順dでは、検出欠陥データAの欠陥位置(図3(a)参照)と、前記分析欠陥データBの欠陥位置(図4(a)参照)を照合した。
【0068】
手順eでは、検出欠陥データAの欠陥位置、及び分析欠陥データBの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データAから演算欠陥データ除去する方法、実施例1では、欠陥20、その欠陥位置が68b(Xb、Yb)を演算欠陥データから除去した。検出欠陥データAの欠陥位置に演算欠陥データが有って、該欠陥位置に分析欠陥データBの演算欠陥データが無い場合のみ、検出欠陥データAに演算欠陥データ登録する方法、実施例1では、カラス内気泡欠陥10が欠陥位置68a(Xa、Ya)を演算欠陥データとして登録した。その結果の演算欠陥データは、分析欠陥データA(図4(b)参照)とした。
【0069】
前記手順eの演算により分析欠陥データAを算出は、演算システム内に付与した論理回路であるNANDゲートを用いた算出である。
【0070】
次いで、パターンレジスト基板4を現像後に現像後検査装置45を用いて透過光検査より検査して、検出欠陥データC(図3(c)参照)を出力した。次いで、データベース及び演算システムを用いて、最後に検出欠陥データCを本発明のガラス内気泡欠陥を除去する方法で算出した。
【0071】
手順fでは、分析欠陥データAの欠陥位置(図4(b)参照)と、検出欠陥データCの欠陥位置(図3(c)参照)を照合した。
【0072】
手順gでは、分析欠陥データAの欠陥位置、及び検出欠陥データCの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データCから演算欠陥データ除去する方法、実施例1では、カラス内気泡欠陥10が欠陥位置68a(Xa、Ya)を演算欠陥データからデータ除去した。分析欠陥データAの欠陥位置に演算欠陥データが無くて、該欠陥位置に検出欠陥データCの演算欠陥データが有る場合のみ、検出欠陥データCに演算欠陥データ登録する方法、実施例1では、欠陥20、その欠陥位置が68b(Xb、Yb)と、欠陥20aが欠陥位置68c(Xc、Yc)を演算欠陥データとして登録した。その結果の演算欠陥データは、分析欠陥データC(図4(c)参照)とした。
【0073】
前記手順gの演算により分析欠陥データCを算出は、演算システム内に付与した論理回路であるNANDゲートを用いた算出である。
【0074】
手順hでは、算出した分析欠陥データC(図4(c)参照)が、ガラス内気泡欠陥を除去した検出欠陥データCであり、その分析欠陥データCに従って、カラーフィルタ欠陥部位を確認し、欠陥部位を修正した。なお、実施例1では、公知の製造方法、公知の材料を用いてカラーフィルタを製造した。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を説明する製造工程の部分図である。
【図2】本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を説明する製造工程フロー図である。
【図3】本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を説明する欠陥データであり、(a)は、コート前検査装置検出欠陥であり、(b)は、コート後検査装置検出欠陥であり、(c)は、現像後検査装置検出欠陥である。
【図4】本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を説明する欠陥データであり、(a)は、コート後検査装置検出欠陥より分析した分析欠陥Bであり、(b)は、コート前検査装置検出欠陥より分析した分析欠陥Aであり、(c)は、現像前後検査装置検出欠陥より分析した分析欠陥Cである。
【図5】本発明のガラス内気泡欠陥除去によるカラーフィルタ欠陥検査方法を説明する複数の欠陥データより分析に用いるNANDゲートである。
【図6】従来のカラーフィルタの製造工程のパターンを形成する部分工程フロー図である。
【図7】従来のカラーフィルタの製造工程の一例を説明する工程フロー図である。
【図8】従来のカラーフィルタの欠陥を説明する図面であり、(a)は、側断面図であり、(b)は上面図である。
【符号の説明】
【0076】
1…ガラス基板(カラーフィルタ用透明基板)
2…BMパターン(ブラックマトリックスパターン)
2a…BMレジスト
3…レジストコート基板
4…パターンレジスト基板
5…レジストパターン基板
10…ガラス内気泡欠陥
20…欠陥
20a…欠陥
33…レジスト塗布コート工程
34…パターン露光工程
35…レジスト現像工程
41…コート前検査装置
43…コート後検査装置
45…現像後検査装置
51…ネットワーク回線
52…データベース及び演算システム
60…カラーフィルタ製造工程
61…検出欠陥データA
63…検出欠陥データB
65…検出欠陥データC
66…検出欠陥データ
67…演算欠陥データ
68…(検出、若しくは演算)欠陥位置
68a…(検出、若しくは演算)欠陥位置
68b…(検出、若しくは演算)欠陥位置
68c…(検出、若しくは演算)欠陥位置
71…分析欠陥データA
73…分析欠陥データB
75…分析欠陥データC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラーフィルタ用ガラス基板の片面に、レジスト塗布コートと、パターン露光と、レジスト現像を繰り返しながら、BMパターン、Rパターン、Gパターン、Bパターンをその順にガラス基板上に形成するカラーフィルタを製造する工程内で、
コート直前にコート前検査装置と、コート直後にコート後検査装置と、現像直後に現像後検査装置とを工程内に付設し、前記各検査装置にて検査した検査データを比較演算することにより、ガラス内気泡欠陥を除去することを特徴とするカラーフィルタ欠陥検査方法。
【請求項2】
コート前検査装置より検出した検出欠陥データAと、コート後検査装置より検出した検出欠陥データBより、分析欠陥データBを算出し、
検出欠陥データAと、分析欠陥データBより、分析欠陥データAを算出し、
分析欠陥データAと、現像後検査装置より検出した検出欠陥データCより、分析欠陥データCを算出することを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ欠陥検査方法。
【請求項3】
カラーフィルタ用ガラス基板の片面に、レジスト塗布コートと、パターン露光と、レジスト現像を繰り返しながら、BMパターン、Rパターン、Gパターン、Bパターンをその順にガラス基板上に形成するカラーフィルタの製造を製造する工程において、
少なくとも以下の手順を含む構成によりカラーフィルタの欠陥を検査することを特徴とするカラーフィルタ欠陥検査方法。
(a)コート前検査装置を用いた透過光検査より検出した検出欠陥データAと、コート後検査装置を用いた反射光検査より検出した検出欠陥データBと、現像後検査装置を用いた透過光検査より検出した検出欠陥データCを、記録及びデータの出入力を管理するデータベース及び演算システムに出力する手順。
(b)検出欠陥データAの欠陥位置と、検出欠陥データBの欠陥位置を照合する手順。
(c)検出欠陥データAの欠陥位置、及び検出欠陥データBの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データBに演算欠陥データ登録し、
検出欠陥データAの欠陥位置、又は検出欠陥データBの欠陥位置に不同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データBからの演算欠陥データ除去する演算により分析欠陥データBを算出する手順。
(d)検出欠陥データAの欠陥位置と、前記分析欠陥データBの欠陥位置を照合する手順。
(e)検出欠陥データAの欠陥位置、及び分析欠陥データBの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データAから演算欠陥データ除去し、
検出欠陥データAの欠陥位置に演算欠陥データが有って、該欠陥位置に分析欠陥データBの演算欠陥データが無い場合のみ、検出欠陥データAに演算欠陥データ登録する演算により分析欠陥データAを算出する手順。
(f)分析欠陥データAの欠陥位置と、検出欠陥データCの欠陥位置を照合する手順。
(g)分析欠陥データAの欠陥位置、及び検出欠陥データCの欠陥位置に同一位置の演算欠陥データが有れば、検出欠陥データCから演算欠陥データ除去し、
分析欠陥データAの欠陥位置に演算欠陥データが無くて、該欠陥位置に検出欠陥データCの演算欠陥データが有る場合のみ、検出欠陥データCに演算欠陥データ登録する演算により分析欠陥データCを算出する手順。
【請求項4】
前記演算により分析欠陥データBを算出は、演算システム内に付与した論理回路であるANDゲートを用いて算出することを特徴とする請求項3記載のカラーフィルタ欠陥検査方法。
【請求項5】
前記演算により分析欠陥データAを算出する手順及び前記演算により分析欠陥データCを算出は、演算システム内に付与した論理回路であるNANDゲートを用いて算出するこ
とを特徴とする請求項3記載のカラーフィルタ欠陥検査方法。

【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−98051(P2009−98051A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−271090(P2007−271090)
【出願日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】