説明

カーシェアリングシステム

【課題】ユーザの利用途中に自動車が燃料切れが発生しない燃料補給管理が可能なカーシェアリングを実現する。
【解決手段】燃料切れになる前にユーザへ燃料補給を促すため、管理センタが自動車を利用する利用時間とその自動車の燃料残量を管理し、これらの情報を基に走行可能時間を算出し、その走行可能時間がユーザの利用時間より短いと判定した場合には、ユーザに対し燃料を補給するように、当該自動車に警告情報を送信し、自動車の各種情報表示手段に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、あらかじめ登録されたユーザ間で特定の自動車を共同利用するカーシェアリングの運用システムに関わり、特にユーザの利用途中に燃料切れを起きないように燃料補給管理を行うためのカーシェアリングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の増加に伴い問題となってきた渋滞や二酸化炭素の排出量増加を抑制するための手段として、あらかじめ登録されたユーザ間で特定の自動車を共同利用するカーシェアリングが注目されてきている。カーシェアリングが普及すれば、1台の自動車を複数の会員間で効率的に利用するため、自動車の総台数を減らすことができ、渋滞緩和や二酸化炭素の排出量を抑えることが可能となる。
また、カーシェアリングに用いる自動車にハイブリッド車や電気自動車などを用いることにより、上記の効果をさらに高めることが可能となる。
【0003】
図2は、従来のカーシェアリングシステムの構成の一例を示すブロック図である。100’はカーシェアリングの登録ユーザと自動車を管理する管理センタ、300’は自動車、400はユーザ、200は管理センタ100’と自動車300’とユーザ400が相互に通信する際に用いる通信経路、101’は各ユーザの識別情報や予約情報およびユーザの予約する自動車の識別情報およびその利用時間を管理するユーザ情報管理サーバ、102’は各自動車の識別情報、車両走行情報等の各自動車ごとの運行情報を管理する自動車情報管理サーバ、103’は通信経路200を介してユーザからの予約登録を受け付け、また通信経路200を介して自動車300’に対しユーザの識別情報などを送信し、また通信経路を介して自動車から各種情報などを受信する処理を行う統合制御部、301は管理センタ100’と通信を行う通信部、302は管理センタ100’から送信されるユーザ情報を基にこれから利用するユーザの認証を行うユーザ認証管理部、303はユーザ認証が正しく行われた場合にドアロックを制御してロックを解除するドアロック制御部、304は管理センタ100’から送信される各種情報をユーザに対し提示する各種情報提示部、305’はこれらを統合的に制御する統合制御部、401はユーザ400が管理センタ100’に対し予約登録を行うための予約端末、402は自動車利用時にユーザ認証を行う際に必要となるユーザ認証端末である。
【0004】
図2によって、従来のカーシェアリングシステムにおける予約管理について説明する。
最初にユーザ400は、PC(Personal Computer)などの予約端末401を用いて管理センタ100’へアクセスし、カーシェアリングサービスを利用したい時間帯に空きの自動車があるかどうかを確認する。もし空きの自動車がある場合は、管理センタ100’に対し予約登録を行う。管理センタ100’は、ユーザ情報管理サーバ101’に対し、正規ユーザとしてユーザの識別情報(ユーザID)や予約情報(利用する自動車の識別情報および時間帯)を登録する。
登録されたユーザ(正規ユーザ)が自動車を利用する時間帯が近づくと、管理センタ100’は正規ユーザが利用する自動車300’に対しユーザの識別情報を送信する。統合制御部305’はそのユーザ識別情報を保持する。ユーザは、自動車300’の駐車場を訪れ、当該自動車を利用するためにICカードなどのユーザ認証端末402をユーザ認証管理部302へ近づけるなどしてユーザ認証を行う。統合制御部305’は事前に保持しておいたユーザ識別情報とユーザ認証管理部302から取得したユーザ識別情報を摺り合わせて、正規ユーザであるか否かを判定する。ユーザ認証が正しく行われて正常に終了すると、統合制御部305’はドアロック制御部303に対し開錠の指示を出し、それ以降、正規ユーザは、あらかじめ予約した利用時間まで自動車300’を利用することができる。
【0005】
なお、カーシェアリングの予約管理には、上記で示したように自動車に搭載したユーザ認証装置を用いる方法のほかに、駐車場に設置したキーボックスを用いて、自動車の鍵を予約登録したユーザ(正規ユーザ)のみに渡すシステムもある。
特許文献1乃至特許文献4では、カーシェアリングにおけるさまざまな予約管理システムを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−127285号公報
【特許文献2】特開2006−11891号公報
【特許文献3】特開2002−342878号公報
【特許文献4】特開2009−48357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、カーシェアリングと類似の自動車貸渡業にレンタカーがある。レンタカーでは、ユーザが自動車を利用して業者へ返却する際に、ガソリンや軽油などの燃料を満タンにすることが求められる場合が多い。これによりユーザは、常に燃料が満タンとなっている自動車を利用することができ、燃料タンクが空になるほどの長距離運転を行わなければ、利用途中で燃料切れとなることはない。
一方、カーシェリングは、車両料金や保険料、各種税金や車検代などの維持費をユーザ間で分担し1人当たりの負担料金を減らすという思想であり、この費用の中には燃料代も含まれている場合が多い。この場合ユーザは返却時に燃料を補給することはなく、次に利用するユーザや自動車のメンテナンス担当者が必要に応じて燃料を補給していた。さらに近年の情報通信技術の発達により、人手を介すことなく無人で自動車の貸渡が可能となったため、メンテナンス担当者が駐車場に常駐していない場合も多い。従いユーザは、利用する自動車の燃料残量に常に注意する必要があるが、これを忘れて利用途中で燃料切れになってしまうことがある。
本発明の目的は、上記のような問題に鑑み、ユーザの利用途中に自動車が燃料切れが発生しない燃料補給管理が可能なカーシェアリングを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、あらかじめ登録された複数のユーザと、少なくとも1台の自動車と、前記複数のユーザ間で前記自動車を共同利用するための管理を行う管理センタとを有するカーシェアリングシステムにおいて、前記管理センタは、前記複数のユーザの識別情報および予約情報並びに前記複数のユーザが予約する自動車の識別情報およびその利用時間を管理するユーザ情報管理サーバと、前記自動車の識別情報、平均燃費および現在の燃料残量を管理する自動車情報管理サーバと、前記ユーザ情報管理サーバと前記自動車情報管理サーバから得られる情報を基に前記ユーザがこれから利用する自動車についてその走行可能時間を算出する走行可能時間算出手段と、通信経路を介して前記ユーザからの予約登録を受け付け、前記通信経路を介して自動車に対し前記予約登録を受け付けたユーザのユーザ情報を送信し、前記通信経路を介して自動車から燃料残量情報を受信する統合制御手段を具え、前記自動車は、前記管理センタから送信される前記ユーザ情報を基にこれから利用するユーザのユーザ認証を行うユーザ認証管理手段と、前記ユーザ認証が正しく行われた場合にドアロックを制御するドアロック制御手段と、前記管理センタから送信される前記ユーザ情報を表示する各種情報提示手段と、現在の燃料残量を管理する燃料残量管理手段と、前記管理センタへ燃料残量情報などを送信する通信手段を具え、前記管理センタは、前記ユーザがこれから利用する自動車の走行可能時間が前記ユーザの利用時間に満たないと判定した場合には、利用時間内に燃料補給を促す警告情報を前記ユーザ情報に含めて前記ユーザがこれから利用する前記自動車へ送信し、前記自動車は受信した前記ユーザ情報の前記警告情報を前記各種情報提示手段に表示することを特徴とする。
【0009】
上記本発明のカーシェアリングシステムにおいて、前記管理センタの前記ユーザ情報管理サーバは、ユーザが利用した自動車から送信される走行経路情報を前記ユーザごとに蓄積して頻繁に走行する経路を統計情報として管理し、前記自動車は、全地球測位システムを利用して自らの位置情報を取得し前記管理センタに走行経路情報を通知する位置情報管理手段を具え、前記管理センタの前記統計制御手段は、前記自動車の走行可能時間が前記これから利用するユーザの利用時間に満たないと判定した場合には、前記これから利用するユーザが頻繁に利用する経路の統計情報を基に、前記これから利用するユーザが利用する経路を推測し、その途中で燃料補給所への誘導情報を含む推奨経路情報を作成して前記これから利用するユーザが利用する自動車へ送信し、前記自動車は前記各種情報提示手段に前記前記警告情報と共に前記推奨経路情報を表示することを特徴とする。
【0010】
上記本発明のカーシェアリングシステムにおいて、前記複数のユーザがこれから利用する自動車について、前記複数のユーザの予約状況と前記複数のユーザそれぞれの利用時間を基に燃料の補給が必要となる日時を算出し、その日時を含む時間帯を予約登録したユーザが利用する前の無予約時間帯に、その自動車のメンテナンス担当者が前もって燃料を補給することを特徴とする。
また上記本発明のカーシェアリングシステムにおいて、前記複数のユーザがこれから利用する自動車について、前記複数のユーザの予約状況と前記複数のユーザそれぞれの利用時間を基に燃料の補給が必要となる日時を算出し、直近からその日時を含む時間帯の間のすべての予約登録したユーザに対し、前記各種情報提示手段に前記警告情報を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、管理センタは、ユーザがこれから利用する自動車の走行可能時間がユーザの利用時間に満たないと判定した場合には、利用時間内に燃料補給を促す警告情報を、ユーザが利用する自動車へ送信し、自動車は受信した警告情報を情報提示手段を介しユーザへ提示し、燃料の補給を促す。これにより、ユーザの利用途中で燃料切れが発生するという問題を解消することができる。
また本発明の別の実施例によれば、管理センタは、ユーザがこれから利用する自動車の走行可能時間がユーザの利用時間に満たないと判定した場合には、頻繁に利用する経路の統計情報を基にユーザが走行する経路を推測し、その途中で燃料補給所への誘導情報を含む推奨経路情報を作成してユーザが利用する自動車へ送信し、自動車は受信した推奨経路情報を各種情報提示手段を介しユーザへ提示し、燃料の補給を促すこれにより、ユーザの利用途中で燃料切れが発生するという問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明のカーシェアリングシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】従来のカーシェアリングシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明のカーシェアリングシステムの一実施例を説明するためのシーケンスチャートである。
【図4】本発明のカーシェアリングシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明のカーシェアリングシステムの一実施例を説明するためのシーケンスチャートである。
【図6】本発明のカーシェアリングシステムにおける燃料補給管理の一実施例を説明するための燃料補給タイミングを示した図である。
【図7】本発明のカーシェアリングシステムにおける燃料補給管理の一実施例を説明するための燃料補給タイミングを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の一実施形態を図面等を用いて説明する。なお、以下の説明は、本発明の一実施形態を説明するためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素若しくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であり、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を実施例1〜実施例4によって詳細に説明する。なお、各図の説明において、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、できるだけ説明の重複を避ける。
【実施例1】
【0014】
図1と図3によって、本発明の一実施形態のカーシェアリングシステムについて説明する。即ち、図1と図3の実施例では、ユーザが自動車の利用の予約、および、その利用時間帯に近づくか若しくは利用する時間帯になり、ユーザ認証されるまでの具体的な処理の流れについて説明する。
【0015】
図1は、本発明のカーシェアリングシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。100はカーシェアリングの登録ユーザと自動車を管理する管理センタ、300は自動車、101は各ユーザの識別情報や予約情報およびユーザの予約する自動車の識別情報およびその利用時間を管理するユーザ情報管理サーバ、102は各自動車の識別情報や平均燃費および現在の燃料残量を管理する自動車情報管理サーバ、103は通信経路200を介してユーザからの予約登録を受け付け、また通信経路200を介して自動車300に対しユーザの識別情報などのユーザ認証情報を送信し、また通信経路を介して自動車から各種情報などを受信する処理を行う統合制御部、305は自動車300を統合的に制御する統合制御部である。さらに、104はユーザ情報管理サーバ101と自動車情報管理サーバ102から得られる情報を基にして、ユーザがこれから利用する自動車について、その走行可能時間を算出する走行可能時間算出部、306は現在の燃料残量を管理する燃料残量管理部である。
また、図3は、本発明のカーシェアリングシステムの一実施例を説明するためのシーケンスチャートである。
【0016】
図1のシステム構成において、管理センタ100の統合制御部103は、直前に使用したユーザが自動車300の利用を終了した時点での当該自動車300の燃料残量の情報を、自動車300の通信部301と通信経路200を介して受信し、自動車情報管理サーバ102に出力する。自動車情報管理サーバ102は、その自動車の識別情報と共に、自動車300の平均燃費および現在の燃料残量を自動車300の識別情報と関連付けて管理する。
【0017】
図1のシステム構成において、従来と同様に、ユーザ400は、PCなどの予約端末401を用いて管理センタ100へアクセスし、カーシェアリングサービスを利用したい時間帯に空きの自動車があるかどうかを確認する。もし空きの自動車がある場合は、管理センタ100に対し予約登録が可能である。ユーザ400が予約登録を行うと、管理センタ100では、ユーザ情報管理サーバ101に対しユーザの識別情報(ユーザID)や予約情報(利用する自動車の識別情報および時間帯)等のユーザ認証情報を登録する。
【0018】
上記予約登録において、先ずユーザ400は、予約端末401を操作することによって管理センタ100に、予約登録を申し込む。管理センタ100は、統合制御部103によってユーザ400からの予約登録の申し込みを受け付け、予約端末401と統合制御部103とは、通信経路200を介して相互にアクセスする。
そして、統合制御部103は、ユーザ情報管理サーバ101から各ユーザの識別情報を読み出し、予約登録を申し込んだユーザ400との照合を行う。ユーザ400が認証された(両者の認証情報が一致した)後、統合制御部103は、自動車情報管理サーバ102から、ユーザ400の予約希望車種の自動車の識別情報および予約情報を読み出し、予約希望された時間帯に空きがある場合には、予約端末401を介してユーザ400の承認を得て、特定の自動車300を選択し、予約登録する。
【0019】
予約登録終了時、統合制御部103は、ユーザ400に予約端末401を介して予約登録したことを通知し、自動車情報管理サーバ102に、予約登録された自動車300の識別情報に関連付けて、予約登録された時間帯を登録する。また、統合制御部103は、ユーザ情報管理サーバ101に、ユーザの識別情報(ユーザID)に関連付けて予約情報(利用する自動車300の識別情報および予約時間帯)を登録する。
ユーザ情報管理サーバ101は予約情報の登録時に、当該自動車の燃料残量および燃費情報を走行可能時間算出部104に出力する。また、統合制御部103は、走行可能時間算出部104に、予約登録された時間帯の情報を出力する。
即ち、走行可能時間算出部104は、ユーザ情報管理サーバ101から予約登録された自動車300の識別情報と時間帯を入力されると、自動車情報管理サーバ102から、その自動車300の識別番号に基づいて、該当する自動車300の平均燃費および現在の燃料残量を読み出す。そして、走行可能時間算出部104は、予約登録された時間帯、平均燃費、および現在の燃料残量から、走行可能時間を算出し、算出した走行可能時間を統合制御部103に出力する。なお、走行可能時間算出部104は、燃料を補給した後の利用時間を累計しておき、上記平均燃費と累積の利用時間とから、現在の燃料残量を推定して、残りの推定走行可能時間を算出し、算出した推定走行可能時間を走行可能時間として統合制御部103に出力するようにしても良い。
【0020】
管理センタ100では、登録されたユーザ(正規ユーザ)が自動車を利用する時間帯が近づくと若しくは利用する時間帯になると、ユーザ情報管理サーバ101は、統合制御部103に当該ユーザ400の予約情報を出力する。統合制御部103は、正規ユーザが利用する自動車300に、ユーザ400の識別情報と関連付けられた予約情報と走行可能時間情報をユーザ認証情報として、通信経路200を介して送信する。なお、統合制御部103は、算出した走行可能時間が自動車300を利用するユーザ400の利用時間より少ないと判定した場合には、警告情報を含んだユーザ認証情報を出力する。
【0021】
自動車300では、統合制御部305は、通信部301を介して予約情報と走行可能時間情報受信する。統合制御部305は、そのユーザ識別情報を保持する。
正規ユーザ400は、自動車300の駐車位置を訪れ、当該自動車を利用するためにICカードなどのユーザ認証端末をユーザ認証管理部302へ近づけるなどしてユーザ認証を開始する。統合制御部305は、事前に保持しておいたユーザ識別情報とユーザ認証管理部302から取得したユーザ識別情報を摺り合わせて、正規ユーザであるか否かを判定する。ユーザ認証が正しく行われると、統合制御部305は、ドアロック制御部303に対し開錠の指示を出し、それ以降、正規ユーザは、あらかじめ予約した利用時間まで自動車300を利用することができる。
【0022】
次に、図3によって、本発明のカーシェアリングシステムの一実施例の処理手順を説明する。
最初にユーザ400は、PCなどの予約端末401を用いて管理センタ100へアクセスし、図1を用いて説明したように、管理センタ100に対し予約登録を行う。管理センタ100、自動車300、およびユーザ400は、予約登録時から自動車の利用開始時に、以下のように処理を行う。図3は、上から下に時刻が経過する。
【0023】
ステップS500では、管理センタ100の走行可能時間算出部104は、これから利用開始される自動車300の燃料残量と燃費情報を基に、走行可能時間を算出する。
ステップS501では、管理センタ100の統合制御部103は、算出した走行可能時間が自動車300を利用するユーザ400の利用時間に満たないと判定した場合には、自動車300に対し警告情報を含むユーザ認証情報を送信する。
【0024】
次にユーザ400が駐車場を訪れ、自動車300を利用するために、ユーザ認証端末402を自動車300のユーザ認証管理部302にかざすなどの認証行為を行い、認証を確立する。
以降、ステップS502では、ユーザ400は自動車300の利用を開始する。自動車300はユーザ認証情報を受信した際に燃料補給を促すための警告情報も受信している。このため、ステップS503では、ユーザ400の自動車300利用開始時には、自動車300の各種情報提示部304は、燃料補給を促すメッセージを表示する。このメッセージを見たユーザ400は、利用時間内の走行可能時間内に燃料補給所に立ち寄り、ステップS504において燃料を補給する。
【0025】
ステップS505には、ユーザ400は、所用を済ませて自動車300の駐車場へ戻り、利用終了手続きを行い自動車300の利用を終了する。利用終了手続きを契機として、ステップS506では、自動車300の燃料残量管理部306は、現在の燃料残量を取得する。そしてステップS507では、統合制御部305は、燃料残量管理部306が取得した現在の燃料残量を通信部301を介して管理センタ100へ送信する。
ステップS508では、管理センタ100の統合制御部103は、受信した自動車300の現在の燃料残量を自動車情報管理サーバ102へ登録する。
上述したように、ここで自動車情報管理サーバ102へ登録された自動車300の現在の燃料残量は、次に他のユーザが自動車300を利用する際に、走行可能時間の算出に利用される。
【0026】
このように、ユーザによっては、利用時間内に燃料補給を行う必要が生じてしまう。しかし、燃料補給に要した時間に相当する金額を利用料金から差し引くなどにより、ユーザの不公平感を抑えることようにしても良い。また、各種情報提示部304は、ユーザ300に対し燃料補給を促すメッセージを表示するが、このとき一緒に上記のような料金差し引きやポイント発行等の割引サービスを行うことを表示すれば、ユーザ300は燃料補給に対し一層協力的になる。
【0027】
上述の実施例1によれば、管理センタ100は、ユーザ400がこれから利用する自動車300の走行可能時間がユーザの利用時間に満たない場合には、利用時間内に燃料補給を促す警告情報をユーザ400が利用する自動車300へ送信し、自動車300は、受信した警告情報を各種情報提示手段304を介しユーザへ提示し、燃料の補給を促す。これにより、ユーザ400の利用途中で燃料切れが発生するという問題を解消することができる。
【実施例2】
【0028】
図4と図5によって、本発明の一実施形態のカーシェアリングシステムについて説明する。即ち、実施例2では、実施例1に加え、ユーザ情報管理サーバ101は、これまでに各ユーザが走行した経路情報を蓄積し、ユーザごとに頻繁に走行する経路を統計情報として管理する。ユーザが自動車の利用の予約、および、その利用時間帯に近づくか若しくは利用する時間帯になり、ユーザ認証されるまでの具体的な処理の流れについて説明する。
【0029】
図4は、本発明のカーシェアリングシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。図4は、図1の構成に加え、自動車300に位置情報管理部307を設けたものである。前述した図1または図2と同一の要素については同じ符号を付記して、説明を省略する。
【0030】
図4において、管理センタ100のユーザ情報管理サーバ101は、実施例1に示した機能に加えて、これまでに各ユーザが走行した経路情報を蓄積し、ユーザごとに頻繁に走行する経路を統計情報として管理する。また、自動車300の位置情報管理部307は、GPS等の全地球測位システム(図示しない)を利用して自らの位置情報を所定の周期で取得して記憶し、記憶した位置情報を、ユーザ400の利用終了時に、統合制御部305、通信部301、および通信経路200を介して管理センタ100へ走行経路情報として通知する。
走行経路情報は、管理センタ100の統合制御部103が受信し、ユーザ情報管理サーバ101に、各ユーザごとの情報として登録する。
【0031】
図4のシステム構成において、管理センタ100の統合制御部103は、直前に使用したユーザが自動車300の利用を終了した時点での当該自動車300の燃料残量の情報を、自動車300の通信部301と通信経路200を介して受信し、自動車情報管理サーバ102に出力する。自動車情報管理サーバ102は、その自動車の識別情報、車両走行情報等の各自動車ごとの運行情報と共に、自動車300の平均燃費および現在の燃料残量を自動車300の識別情報と関連付けて管理する。
また、管理センタ100の統合制御部103は、直前に使用したユーザが自動車300の利用を終了した時点での当該自動車300の走行経路情報を、自動車300の通信部301と通信経路200を介して受信し、ユーザ情報管理サーバ101に出力する。自動車情報管理サーバ102は、入力された車両走行経路情報を自動車300の識別情報と関連付けて管理する。
【0032】
また、図5は、本発明のカーシェアリングシステムの一実施例を説明するためのシーケンスチャートである。図5は、図3のステップS501の代わりにステップS509を設け、さらに、ステップS506の後にステップS511とステップS512を加え、ステップS508の後にステップS513を加えたものである。前述した図3と同一の要素については同じ符号を付記して、説明を省略する。
【0033】
図5によって、本発明のカーシェアリングシステムの一実施例の処理手順を説明する。最初にユーザ400は、PCなどの予約端末401を用いて管理センタ100へアクセスし、図1や図3で説明したように、管理センタ100に対し予約登録を行う。管理センタ100、自動車300、およびユーザ400は、予約登録時から自動車の利用開始時に、以下のように処理を行う。図5は、上から下に時刻が経過する。
【0034】
ステップS500では、図3と同様の処理で、走行可能時間算出部104は、走行可能時間を算出する。
ステップS509では、算出された走行可能時間が自動車300を利用するユーザ400の利用時間に満たないと判定した場合には、自動車300に対しユーザ400が利用すると推測され、かつその途中で燃料補給所への誘導情報を含む経路情報と警告情報を含むユーザ認証情報を送信する。
【0035】
次にユーザ400が駐車場を訪れ、自動車300を利用するために、ユーザ認証端末402を自動車300のユーザ認証管理部302にかざすなどの認証行為を行い、認証を確立する。
ステップS502では、図3と同様にユーザ400は自動車300の利用を開始する。自動車300はユーザ認証情報を受信した際に、ユーザ400が利用すると推測される経路情報と燃料補給を促すための警告情報も受信している。このため、ステップS510では、ユーザ400の自動車300利用開始時には、この経路を管理センタからの推奨経路として扱い、自動車300の各種情報提示部304は、燃料補給を促すメッセージを表示すると共に、燃料補給所への誘導情報を含む経路情報を表示する。
このメッセージを見たユーザ400は、利用時間内の走行可能時間内に燃料補給所に立ち寄り、ステップS504において燃料を補給する。なお、もしこの推奨経路が、実際にユーザ400が利用したい経路と異なる場合、ユーザ400はこれを拒否することができる。逆にこの推奨経路が、実際にユーザ400が利用したい経路であり、かつ途中で燃料補給所への立ち寄りを同意する場合、ユーザ400は、利用時間内で燃料補給所に立ち寄り燃料を補給する。
【0036】
ステップS505では、ユーザ400は、所用を済ませて自動車300の駐車場へ戻り、利用終了手続きを行い自動車300の利用を終了する。利用終了手続きを契機として、ステップS506では、自動車300の燃料残量管理部306は、現在の燃料残量を取得する。またステップS511では、位置情報管理部307は、ユーザ400の走行経路情報を取得する。なお、ステップS506とステップS511は、どちらを先に処理しても良く、同時に処理しても良い。
そしてステップS512では、統合制御部305は、燃料残量管理部306が取得した現在の燃料残量および位置情報管理部307が取得したユーザ400の走行経路情報を、通信部301を介して管理センタ100へ送信する。
【0037】
ステップS508では、管理センタ100の統合制御部103は、受信した自動車300の現在の燃料残量を自動車情報管理サーバ102へ登録する。またステップS513では、管理センタ100の統合制御部103は、受信したユーザ400の走行経路をユーザ情報管理サーバ101へ登録する。なお、ステップS508とステップS513は、どちらを先に処理しても良く、同時に処理しても良い。
上述したように、ここで自動車情報管理サーバ102へ登録された自動車300の現在の燃料残量は、次に他のユーザが自動車300を利用する際に、走行可能時間の算出に利用される。また、ユーザ情報管理サーバ101へ登録されたユーザ400の走行経路は、次にこのユーザ400がカーシェアリングを利用する際に、推奨走行経路の推測に利用される。
【0038】
またユーザによっては、利用時間内に燃料補給を行う必要が生じてしまうが、燃料補給に要した時間に相当する金額を利用料金から差し引くなどにより、ユーザの不公平感を抑えるといったシステムにしても良い。
また、各種情報提示部304は、ユーザに対し推奨走行経路および燃料補給を促すメッセージを表示するが、このとき一緒に、上記のような料金差し引きを行うことも案内するようにする。この結果、ユーザ300が、燃料補給に対し一層協力的になる。
【0039】
上述の実施例2によれば、ユーザ400がこれから利用する自動車300の走行可能時間がユーザ400の利用時間に満たない場合、管理センタ100は頻繁に利用する経路の統計情報を基にユーザ400が利用する経路を推測し、その途中で燃料補給所への誘導情報を含む推奨経路情報を作成してユーザ400が利用する自動車へ送信し、自動車は受信した推奨経路情報を各種情報提示手段を介しユーザ400へ提示し、燃料の補給を促すこれにより、ユーザの利用途中で燃料切れが発生するという問題を解消することができる。
【実施例3】
【0040】
図6によって、本発明の一実施形態のカーシェアリングシステムについて説明する。図6は、本発明のカーシェアリングシステムにおける燃料補給管理の一実施例を説明するための燃料補給タイミングを示した図である。図6は、ある1台の自動車について、横軸を日時とし、ユーザA〜ユーザEの予約状況を網掛け部分で表している。この幅が大きいほど利用時間が長い。
すでに説明した本発明の実施例1および実施例2では、これから自動車を利用する直近のユーザに対し、当該自動車の利用直前に走行可能時間を算出し、必要に応じて燃料補給を促している。即ち、実施例1では燃料補給を促すメッセージを自動車の各種情報提示部に表示し、実施例2ではメッセージの表示に加えて燃料補給所への案内を含む推奨走行経路を自動車の各種情報提示部に表示することで、それぞれユーザへ提示し燃料補給を促すようにしている。
一方、本発明の実施例3では、
【0041】
図6において、この1台の自動車の予約状況は、4月1日(4/1)にまずユーザAが利用し、同日の後刻にユーザBが利用する。翌日の4月2日(4/2)には、ユーザCが利用し、4月4日(4/4)には、ユーザD、ユーザE、およびユーザFの順で利用することになっている。
この予約状況によって、自動車の燃費と予約登録されたユーザの利用時間とによって、燃料を補給しないまま複数のユーザが当該自動車を利用した場合に、燃料切れが発生する日時を、ある程度推測することができる。
即ち、図6では、燃料切れが発生するのは、4月4日にユーザEが使用中である時間帯であると推測している。ユーザEが利用する前には、ユーザDが利用予約しており、その間の空き時間はわずかであり燃料補給することは難しい。一方ユーザDとその前に利用予約しているユーザCとの間には、燃料を補給するための十分な時間がある。従って、この自動車のメンテナンス担当者は、ユーザCとユーザDの間の時間に燃料補給をすれば良い。
【0042】
好ましくは、上記実施例3において、次に所定時間の利用があると燃料切れが発生すると推測された場合には、自動的に燃料補給するための時間帯を設ける。この結果、この自動車のメンテナンス担当者は、燃料を補給するための時間を探したり、確認する必要がなく、設定された燃料補給のための時間帯に燃料を補給することができる。
【0043】
上述の実施例3によれば、これから利用する複数のユーザが、その1台の自動車について、各ユーザの予約状況と各ユーザの利用時間を基に、燃料補給が必要となる日時を算出し、その日時を含む時間帯の予約ユーザが利用する前の無予約時間帯に、その自動車のメンテナンス担当者が前もって燃料を補給する。これにより、ユーザの利用途中で燃料切れが発生するという問題を解消することができる。
【実施例4】
【0044】
図7によって、本発明の一実施形態のカーシェアリングシステムについて説明する。図7は、本発明のカーシェアリングシステムにおける燃料補給管理の一実施例を説明するための燃料補給タイミングを示した図である。図7は、図6と同様に、ある1台の自動車について、横軸を日時とし、ユーザA〜ユーザEの予約状況を網掛け部分で表している。
すでに説明した本発明の実施例1および実施例2では、これから自動車を利用する直近のユーザに対し、当該自動車の利用直前に走行可能時間を算出し、必要に応じて燃料補給を促している。また、実施例3では、自動車を利用する直近のユーザに対し走行可能時間を算出し、必要に応じて燃料補給を促すようにした。さらに、実施例3では、走行可能時間の算出を、当該自動車を利用予約する複数のユーザに対し行う。そしてさらに、自動車の利用時間帯に、燃料補給の空き時間が十分ある時に、自動車のメンテナンス担当者が燃料補給を行うものであった。
【0045】
一方、本発明の実施例4では、これから自動車を利用する直近の利用予約する複数のユーザに対し走行可能時間を算出し、必要に応じて燃料補給を促す。これにより、燃料を補給しないまま複数のユーザが当該自動車を利用した場合に、燃料切れが発生する日時を推測することができる。図7の燃料補給タイミングを示した図の利用予約するユーザおよび予約された利用時間帯は、図6で示した燃料補給タイミングの図と同じものである。
図7では、図6と同様に、4月1日以降で燃料切れが発生する日時として、ユーザEの使用中であると推測する。ユーザEの前にはユーザA〜ユーザDの4名のユーザが利用予約しており、このうち少なくとも1名が一定量の燃料補給をすれば、ユーザEの利用中に燃料切れとなることを回避できる。そこで図7に示すように、これらユーザA〜ユーザD4名のユーザに対し燃料補給を促す。
燃料補給を促す方法としては、本発明の実施例1および実施例2で説明した方法がそのまま適用できる。即ち、本実施例4では、ユーザA〜ユーザD4名のユーザに対し、実施例1と同様に、燃料補給を促すメッセージを表示する。また実施例2と同様に、燃料補給を促すメッセージに加えて、燃料補給所への案内を含む推奨走行経路をそれぞれユーザへ提示し燃料補給を促す。
【0046】
本実施例4によれば、複数のユーザがこれから利用する自動車について、ユーザの予約状況と各ユーザの利用時間を基に燃料の補給が必要となる日時を算出し、直近からその日時を含む時間帯の間のすべての予約ユーザに対し、燃料補給を促す。これにより、ユーザの利用途中で燃料切れが発生するという問題を解消することができる。
【0047】
即ち、実施例4のカーシェアリングシステムでは、ユーザ情報管理サーバは、ユーザが利用した自動車から送信される走行経路情報をユーザごとに蓄積して頻繁に走行する経路を統計情報として管理し、走行可能時間算出手段は、複数のユーザがこれから利用する自動車について、複数のユーザの予約情報と複数のユーザそれぞれの利用時間を基に燃料の補給が必要となる日時を算出し、統計制御手段は、複数のユーザの利用時間のいずれかが利用する自動車の走行可能時間がユーザの利用時間に満たないと判定した場合には、警告情報をこれから利用する自動車へ送信し、警告情報を受信した自動車は、これから利用する直近の日時を含む時間帯の予約登録したすべてのユーザに対し、警告情報を表示することによって、燃料補給が必要になる前に使用するユーザであっても燃料を補給するようにしたものである。
【符号の説明】
【0048】
100、100’:管理センタ、 101、101’:ユーザ情報管理サーバ、 102、102’:自動車情報管理サーバ、 103、103’:管理センタの統合制御部、 104:走行可能時間算出部、 200:通信経路、 300、300’:自動車、 301:通信部、 302:ユーザ認証管理部、 303:ドアロック制御部、 304:各種情報提示部、 305、305’:統合制御部、 306:燃料残量管理部、 307:位置情報管理部、 400:ユーザ、 401:予約端末、 402:ユーザ認証端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
あらかじめ登録された複数のユーザと、少なくとも1台の自動車と、前記複数のユーザ間で前記自動車を共同利用するための管理を行う管理センタとを有するカーシェアリングシステムにおいて、
前記管理センタは、前記複数のユーザの識別情報および予約情報並びに前記複数のユーザが予約する自動車の識別情報およびその利用時間を管理するユーザ情報管理サーバと、前記自動車の識別情報、平均燃費および現在の燃料残量を管理する自動車情報管理サーバと、前記ユーザ情報管理サーバと前記自動車情報管理サーバから得られる情報を基に前記ユーザがこれから利用する自動車についてその走行可能時間を算出する走行可能時間算出手段と、通信経路を介して前記ユーザからの予約登録を受け付け、前記通信経路を介して自動車に対し前記予約登録を受け付けたユーザのユーザ情報を送信し、前記通信経路を介して自動車から燃料残量情報を受信する統合制御手段を具え、
前記自動車は、前記管理センタから送信される前記ユーザ情報を基にこれから利用するユーザのユーザ認証を行うユーザ認証管理手段と、前記ユーザ認証が正しく行われた場合にドアロックを制御するドアロック制御手段と、前記管理センタから送信される前記ユーザ情報を表示する各種情報提示手段と、現在の燃料残量を管理する燃料残量管理手段と、前記管理センタへ燃料残量情報などを送信する通信手段を具え、
前記管理センタは、前記ユーザがこれから利用する自動車の走行可能時間が前記ユーザの利用時間に満たないと判定した場合には、利用時間内に燃料補給を促す警告情報を前記ユーザ情報に含めて前記ユーザがこれから利用する前記自動車へ送信し、前記自動車は受信した前記ユーザ情報の前記警告情報を前記各種情報提示手段に表示することを特徴とするカーシェアリングシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカーシェアリングシステムにおいて、
前記管理センタの前記ユーザ情報管理サーバは、ユーザが利用した自動車から送信される走行経路情報を前記ユーザごとに蓄積して頻繁に走行する経路を統計情報として管理し、
前記自動車は、全地球測位システムを利用して自らの位置情報を取得し前記管理センタに走行経路情報を通知する位置情報管理手段を具え、
前記管理センタの前記統計制御手段は、前記自動車の走行可能時間が前記これから利用するユーザの利用時間に満たないと判定した場合には、前記これから利用するユーザが頻繁に利用する経路の統計情報を基に、前記これから利用するユーザが利用する経路を推測し、その途中で燃料補給所への誘導情報を含む推奨経路情報を作成して前記これから利用するユーザが利用する自動車へ送信し、前記自動車は前記各種情報提示手段に前記前記警告情報と共に前記推奨経路情報を表示することを特徴とするカーシェアリングシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のカーシェアリングシステムにおいて、
前記複数のユーザがこれから利用する自動車について、前記複数のユーザの予約状況と前記複数のユーザそれぞれの利用時間を基に燃料の補給が必要となる日時を算出し、その日時を含む時間帯を予約登録したユーザが利用する前の無予約時間帯に、その自動車のメンテナンス担当者が前もって燃料を補給することを特徴とするカーシェアリングシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のカーシェアリングシステムにおいて、
前記複数のユーザがこれから利用する自動車について、前記複数のユーザの予約状況と前記複数のユーザそれぞれの利用時間を基に燃料の補給が必要となる日時を算出し、直近からその日時を含む時間帯の間のすべての予約登録したユーザに対し、前記各種情報提示手段に前記警告情報を表示することを特徴とするカーシェアリングシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のカーシェアリングシステムにおいて、
前記自動車は、全地球測位システムを利用して自らの位置情報を取得し前記管理センタに走行経路情報を通知する位置情報管理手段を具え、
前記管理センタの前記ユーザ情報管理サーバは、ユーザが利用した自動車から送信される走行経路情報を前記ユーザごとに蓄積して頻繁に走行する経路を統計情報として管理し、前記管理センタの前記走行可能時間算出手段は、複数のユーザがこれから利用する自動車について、前記複数のユーザの予約情報と前記複数のユーザそれぞれの利用時間を基に燃料の補給が必要となる日時を算出し、
前記管理センタの前記統計制御手段は、前記複数のユーザの利用時間のいずれかが利用する自動車の走行可能時間がユーザの利用時間に満たないと判定した場合には、前記警告情報を前記これから利用する前記自動車へ送信し、
前記警告情報を受信した自動車は、前記これから利用する直近の日時を含む時間帯の予約登録したすべてのユーザに対し、前記警告情報を表示することを特徴とするカーシェアリングシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−248660(P2011−248660A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121613(P2010−121613)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】