説明

カーソル移動方法及びそれを用いたディスプレイ装置

【課題】ディスプレイ装置に適用されるカーソル移動方法を提供する。
【解決手段】カーソルの移動及び目標の選択は、ユーザによりリモートコントローラ上のアラビア数字ボタンを押下することによって達成され、これにより、簡単かつ直接的な操作がもたらされる。本発明の方法は、第1の制御コマンドに応答してディスプレイ装置に複数の第1部分領域を表示することと、第2の制御コマンドに応答して上記複数の第1部分領域のうちの1つを選択することと、上記選択された第1部分領域にカーソルを移動させることとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーソル移動方法及びそれを用いたディスプレイ装置に関し、特に、リモートコントローラによりカーソルを移動させてヒットさせる方法及びそれを用いたディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、2009年4月1日に出願された台湾特許出願第98110917号に基づく。
【0003】
現代の生活では、インターネットが世界中の人々をつなげている。パーソナルコンピュータや携帯電話機など、スクリーンを備えたますます多くの電子装置が現れ、これらの電子装置の大部分が、ユーザによるウェブページ閲覧を可能にするために、インターネットに接続する能力を有している。さらに、テレビジョンを用いてインターネットに接続することも、流行っているように思われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パーソナルコンピュータを用いてインターネットに接続するとき、便利なことには、マウスを用いてカーソルを制御することができる。しかしながら、従来、テレビジョンを用いてインターネットに接続するときにカーソルをどのように制御したらよいかという問題点があった。テレビジョンの画面は比較的大きく、ユーザは、マウスを用いてカーソルを制御するときにマウスケーブルの長さの範囲内にいるように制限され、よって、ユーザはテレビジョンのとても近くに座らなければならない可能性があり、このためユーザの目が疲れることになる。この問題は無線マウスによって確実に解決できるが、この場合、無線マウスを余分に購入する必要がある。さらに、長年の習慣によれば、ユーザはなお、テレビジョンを制御するためにリモートコントローラを用いることに慣れている。
【0005】
従って、テレビジョンを用いてインターネットに接続するとき、リモートコントローラによってカーソル移動及び対象物選択を制御する方法に関する重要な問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、カーソル移動方法及びそれを用いたディスプレイ装置に関し、これにより、ユーザは、対応するアラビア数字のボタンを押下することでカーソルを移動させて対象物を選択することができ、さらに、便利で直観的な操作方法をユーザに提供する。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、ディスプレイ装置に適用されたカーソル移動方法が提供される。本方法は、
第1の制御コマンドに応答してディスプレイ装置の画面上に複数の第1階層部分領域を表示することと、
第2の制御コマンドに応答して上記複数の第1階層部分領域のうちの1つを選択することと、
上記選択された第1階層部分領域にカーソルを移動させることとを含む。
【0008】
本発明の他の実施形態によれば、ディスプレイ装置が開示される。本ディスプレイ装置は、
リモートコントローラから第1の制御コマンド及び第2の制御コマンドを受信するコマンド受信モジュールと、
オンスクリーンディスプレイ(OSD)モジュールと、
上記コマンド受信モジュールによって受信された上記制御コマンドに従って上記OSDモジュールを制御する処理モジュールとを備え、
上記処理モジュールは、上記第1の制御コマンドに応答して、上記ディスプレイ装置の画面上に複数の第1階層部分領域を表示するように上記OSDモジュールを制御し、
上記処理モジュールは、上記第2の制御コマンドに応答して、上記複数の第1階層部分領域のうちの1つを選択し、上記選択された第1階層部分領域にカーソルを移動させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るディスプレイ装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るカーソル制御方法を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る動作概略図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る動作概略図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る動作概略図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る動作概略図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るディスプレイ装置の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
当業者であれば、以下の詳細な説明及び添付の図面を参照することにより、本発明を容易に理解できるようになるであろう。
【0011】
本発明の実施形態によれば、ユーザは、リモートコントローラを用いて、カーソルの動きを制御し、対象物を選択することができる。また、画面上の画像は、ユーザの制御コマンドに対応する複数の部分領域にさらに分割可能である。よって、ユーザは、カーソルを1つの部分領域に移動させるために、リモートコントローラを用いてその部分領域を選択することができる。本発明の一実施形態において、ディスプレイ装置はインターネットに接続することができる。このことは、ディスプレイ装置が外部ホストに接続する必要がなく、なお、インターネットに接続できるということを意味する。本発明の他の実施形態において、ディスプレイ装置は、インターネットに接続するために外部ホストに接続する必要がある。これらの実施形態について以下に説明する。
【0012】
以下、ディスプレイ装置がインターネットに接続する能力を有する本発明の第1の実施形態について議論する。図1は、本発明の第1の実施形態の機能ブロック図を示す。本発明の第1の実施形態において、テレビジョンなどのディスプレイ装置100は、インターネットに接続することができる。
【0013】
図1に示すように、ディスプレイ装置100は、コマンド受信モジュール110、処理モジュール120、オンスクリーンディスプレイ(OSD)モジュール130、画面140、及びネットワークモジュール150を備える。
【0014】
コマンド受信モジュール110は、ディスプレイ装置100のリモートコントローラ(図示せず。)から制御コマンドUCを受信し、この制御コマンドUCは、リモートコントローラ上のボタンを押下することで生成される。
【0015】
OSDモジュール130は、制御メニュー画像の生成などのために、画面140上に画像を生成する。制御メニュー画像は、ディスプレイ装置100によって受信された画像信号に付加され、これによって画面140上に制御メニュー画像と受信された画像信号との両方を表示することができる。
【0016】
処理モジュール120は、コマンド受信モジュール110及びOSDモジュール130に接続され、コマンド受信モジュール110によって受信された制御コマンドUCに従ってOSDモジュール130を制御する。
【0017】
画面140は、画像信号DATA(ウェブサイトの内容など)と、OSDモジュール130によって生成された画像とを表示する。
【0018】
ネットワークモジュール150は、ネットワーク送信/受信を実行する。本実施形態において、ネットワークモジュール150は、ウェブサイトの内容などの入力データINを処理することによって、画像データDATAを画面140に出力する。
【0019】
図2は、本発明の第1の実施形態に係るカーソル制御のフローチャートを示し、図3〜図6は、本発明の第1の実施形態に係る画面140上に表示された画像の動作図を示す。以下の説明は、図1〜図6を参照して行う。
【0020】
まず、ステップ210として、ユーザは、リモートコントローラ上の予め決められた所定の1つのボタン又は複数のボタンの組み合わせを押下し、ディスプレイ装置100をヒューマンマシンインターフェースに入らせる第1の制御コマンドを送信する。例えば、ユーザは、リモートコントローラを用いて「0」ボタンを3回連続して押下することにより「000」を入力し、ディスプレイ装置100をヒューマンマシンインターフェースに入らせることができる。本実施形態では、ヒューマンマシンインターフェースに入ることは、カーソル制御モードに入ることを意味する。
【0021】
次いで、ステップ220として、リモートコントローラによって送信された第1の制御コマンドに応答して、処理モジュール120は、画面140上に複数の第1階層部分領域を表示するようにOSDモジュール130を制御する。
【0022】
図3は、ヒューマンマシンインターフェースにまだ入っていないディスプレイ装置100の概略図を示す。ここで、ディスプレイ装置100の画面140は、元の画像310である画像信号DATAと、カーソル320とを表示する。図4は、元の画像310、カーソル320、及び9個の第1階層部分領域410〜490の概略図を示す。
【0023】
より正確に述べると、処理モジュール120は、制御コマンドを受信して解析する。ディスプレイ装置がヒューマンマシンインターフェースに入ることを示す制御コマンドとして第1の制御コマンドを受信したとき、処理モジュール120は、画面140上に4本のグリッド線405(そのうち2本が水平方向を向き、残りの2本が垂直方向を向く)を表示して9個の第1階層部分領域410〜490を画成するように、OSDモジュール130を制御する。OSDモジュール130はさらに、9個の参照シンボル407_1〜407_9をそれぞれ第1階層部分領域410〜490の内部に表示する。本実施形態では、参照シンボル407_1〜407_9はそれぞれ、アラビア数字1〜9であってもよく、これらのアラビア数字1〜9は、リモートコントローラ上のアラビア数字ボタン1〜9に対応し、第1階層部分領域410〜490を表す。例えば、第1階層部分領域420の参照シンボル407_2はアラビア数字「2」であり、これは、ユーザがリモートコントローラ上のアラビア数字ボタン2を押下したときに第1階層部分領域420が選択されることを意味する。デフォルト状態では、カーソル320は第1階層部分領域450内に表示される。
【0024】
また、都合よく識別できるようにするために、グリッド線405の表示色は、参照シンボル407_1〜407_9の表示色とは異なっていてもよい。例えば、グリッド線405の表示色は赤であってもよく、参照シンボル407_1〜407_9の表示色は黄であってもよい。なお、以上の説明における表示色、第1階層部分領域の個数、参照シンボルの個数は、説明上の例として用いられ、本発明を限定することを意図したものではない。
【0025】
次いで、ステップ230として、アラビア数字ボタン1〜9のうちのいずれかが押下されたか否かが決定される。すなわち、次の制御コマンド(すなわち第2の制御コマンド)が受信されたか否かが決定される。ステップ230の結果がNOであるとき、本方法はステップ220に戻って、次の制御コマンドを待機する。次の制御コマンドが受信されたとき、ステップ240が実行される。
【0026】
ステップ240において、ユーザによって押下されたアラビア数字ボタンに応答した目的地に、カーソルが移動される。詳しくは、処理モジュール120は、アラビア数字ボタンのうちのどれが押下されたかを解析して、第1階層部分領域410〜490のうちのどれが所望の領域であるかを識別する。次いで、カーソルは、第1階層部分領域410〜490のうちの選択された第1階層部分領域の内部に移動される。
【0027】
次いで、ステップ250として、OSDモジュール130は、処理モジュール120の制御下で、第1階層部分領域410〜490のうちの1つの内部に、複数の第2階層部分領域を表示する。詳しくは、処理モジュール120は、押下されたアラビア数字ボタンに従って、対応する第1階層部分領域の内部に9個の第2階層部分領域を表示するように、OSDモジュール130を制御する。
【0028】
図5を参照して、ステップ240及び250について説明する。図5は、画面140上に9個の第2階層部分領域を表示している概略図を示す。アラビア数字ボタン「8」を押下する場合を例にとる。アラビア数字ボタン「8」が押下されたとき、カーソル320は所望の第1階層部分領域480に移動され、第1階層部分領域480の内部には、第2階層部分領域510〜590がさらに表示される。また、都合よく識別できるようにするために、OSDモジュール130は、第1階層部分領域480の内部に、グリッド線505(水平方向と垂直方向)と、参照シンボル507_1〜507_9とをさらに表示し、カーソル320は、デフォルト設定として、第2階層部分領域550の内部に位置するように設定される。つまり、ユーザはアラビア数字ボタン「8」を押下するだけでよく、カーソル320は、対応する位置(第1階層部分領域480)に移動される。さらに、OSDモジュール130は、ユーザの次の命令に対する準備のために、選択された部分領域を分割する。
【0029】
本実施形態において、より正確な位置を画成するために、第2階層部分領域510〜590のうちの1つを選択して分割することができる。例えば、画面140が第2階層部分領域510〜590を表示している間に、カーソル320は、アラビア数字ボタン「7」が押下されたときに第2階層部分領域570に移動され、これにより、図6に示すように、第2階層部分領域570の内部に、第3階層部分領域610〜690と、グリッド線605(水平方向と垂直方向)と、参照シンボル607_1〜607_9とが表示される。
【0030】
さらに、カーソルが所望の目的地に移動したとき、ユーザは、リモートコントローラ上の他のボタン(アラビア数字ボタン「0」など)を押下して、カーソルが位置した場所の対象物を選択するカーソルヒッティングイベントを生成することができる。すなわち、この時点において、リモートコントローラ上のアラビア数字ボタン「0」を押下することは、マウス上の左ボタンをクリックすることと等価である。
【0031】
なお、本発明の第1の実施形態は、3つの階層の部分領域を表示することのみに限定されるものではない。上述のステップを繰り返すことにより、本発明の第1の実施形態は、ずっと小さな領域でもさらに多くの部分領域を表示するために、画面上に3つよりも多くの階層の部分領域を表示することができ、これにより、より都合のよいことには、カーソルを所望の位置(部分領域)により良好な操作精度で移動できるようになる。
【0032】
以下、ディスプレイ装置が外部ホストに接続されている本発明の第2の実施形態について議論する。図7は、本発明の第2の実施形態に係るディスプレイ装置の機能ブロック図を開示する。本発明の第2の実施形態では、テレビジョンなどのディスプレイ装置700は、インターネットに接続することができず、パーソナルコンピュータなどの外部ホスト780によって送信された画像信号DATA、例えばウェブサイトの内容を受信する必要がある。
【0033】
図7に示すように、本発明の第2の実施形態に係るディスプレイ装置700は、コマンド受信モジュール710、処理モジュール720、OSDモジュール730、画面740、イベント生成モジュール760、及び入力/出力(I/O)インターフェース770を備える。コマンド受信モジュール710、処理モジュール720、OSDモジュール730、及び画面740は、第1の実施形態におけるコマンド受信モジュール110、処理モジュール120、OSDモジュール130、及び画面140と同じ又は同様であってよく、従って、本明細書においてこれらについての詳細な説明は省略する。
【0034】
イベント生成モジュール760は、ユーザによってトリガーされた制御コマンドに従ってカーソル移動イベント及びカーソルヒッティングイベントを生成し、次いで、I/Oインターフェース770を介して外部ホスト780に通知する。詳しくは、コマンド受信モジュール710から受信された制御コマンドUCを処理モジュール720が解析した後で、制御コマンドUCがカーソル移動又はカーソルヒットを表すのであれば、処理モジュール720は、移動制御信号及びヒッティング制御信号をそれぞれ用いて、カーソル移動イベント又はカーソルヒッティングイベントを生成するようにイベント生成モジュール760に通知し、次いで、カーソル移動イベント及びカーソルヒッティングイベントは、I/Oインターフェース770を介して外部ホスト780に送信される。
【0035】
ユーザがカーソルを移動させることを希望したとき、すなわち、アラビア数字ボタン「1」〜「9」のうちのいずれか押下されたとき、イベント生成モジュール760は、これに応答してカーソル移動イベントを生成し、外部ホスト780に通知する必要がある。
【0036】
しかしながら、外部ホスト780からディスプレイ装置700に出力された画像信号DATAの解像度が、画面740の解像度とは異なっている可能性がある。ここでは、画面740の解像度が1920×1080であり、画像信号DATAの解像度が800×600であることを仮定する。このような条件下では、イベント生成モジュール760は、ディスプレイ装置700の画面740の解像度と画像信号DATAの解像度とに従って、選択された部分領域に係る第1の座標(x1,y1)から、画像信号に対応する第2の座標(x2,y2)を生成する座標変換を実行する必要がある。
【0037】
上述した実施形態の説明によれば、選択される部分領域は、第1階層部分領域から第2階層部分領域までのうちの任意の部分領域であることが可能である。より具体的には、図5を例にとると、アラビア数字ボタン「8」が押下されていて、さらに、第1の座標(x1,y1)は、選択された部分領域、例えば第2階層部分領域550の中央の位置にあるので、カーソルは、第2階層部分領域550の中央の位置に示されている。さらに、第2の座標(x2,y2)は、イベント生成モジュール760から、例えばルックアップテーブル又は内部計算を用いて得られる。
【0038】
第1の座標(x1,y1)と第2の座標(x2,y2)との間の関係は、以下の通りである。
【0039】
[数1]
x2/x1=800/1920
[数2]
y2/y1=600/1080
【0040】
従って、ディスプレイ装置700がヒューマンマシンインターフェースに入ったとき、外部ホスト780は、画像信号DATAの解像度についてイベント生成モジュール760に通知する。一方、ディスプレイ装置700は、画像信号DATAを直接に解析して、画像信号DATAの解像度を取得することができる。イベント生成モジュール760は、第2の座標をカーソル移動イベントの通知情報に包含させ、外部ホスト780に通知する。
【0041】
ユーザの制御コマンドがカーソルヒットであるとき、イベント生成モジュール760は、これに応答してカーソルヒッティングイベントを生成し、外部ホスト780に通知する必要がある。例えば、上述の実施形態において、アラビア数字ボタン「0」が押下されたとき、これはカーソルヒッティングイベントとみなされ、イベント生成モジュール760は、これに応じてカーソルヒッティングイベントを生成し、このカーソルヒッティングイベントを外部ホスト780に通知する必要がある。
【0042】
さらに、I/Oインターフェース770は、外部ホスト780によって送信された画像信号DATAを受信し、この画像信号DATAは画面740上に表示される。さらに、I/Oインターフェース770は、イベント生成モジュール760によって生成されたカーソル移動イベント及びカーソルヒッティングイベントを外部ホスト780に送信し、これにより、対応する動作を実行させる。
【0043】
第2の実施形態において、カーソル移動/ヒットの動作は、第1の実施形態におけるものと同じ又は同様であり、よって、本明細書においてその詳細な説明は繰り返さない。
【0044】
本発明の上述の実施形態により開示されたカーソル移動方法及びそれを用いたディスプレイ装置によれば、ユーザが、インターネットに接続するためにテレビジョンなどのディスプレイ装置を使用するとき、リモートコントローラ上の対応するアラビア数字ボタンを押下することにより、カーソルの移動/ヒットを容易に達成することができ、その操作は非常に簡単でありかつ直観的である。よって、このような操作は、テレビジョンを制御するためにリモートコントローラを用いるという人々の長年の習慣に合致したものである。さらにその上、本発明のカーソル移動方法は、普通のテレビジョンのリモートコントローラに適用可能であり、従って、余分な無線マウスを購入する必要はなく、余分なコストを強いられることはない。
【0045】
現時点で最も実用的でありかつ好ましい実施形態と考えられるものに関して本発明が説明されたが、本発明は上述の実施形態に限定される必要がないということは理解されるべきである。逆に、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内に含まれるさまざまな変形及び同様の構成をカバーすることが意図される。特許請求の範囲は、このような変形及び同様の構成を包含するように、最も広い解釈に適合するべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ装置においてカーソルを移動させる方法であって、
第1の制御コマンドに応答して上記ディスプレイ装置の画面上に複数の第1階層部分領域を表示することと、
第2の制御コマンドに応答して上記複数の第1階層部分領域のうちの1つを選択することと、
上記カーソルを上記選択された第1階層部分領域に移動させることとを含む方法。
【請求項2】
上記選択された第1階層部分領域を複数の第2階層部分領域に分割することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
上記第1階層部分領域及び上記第2階層部分領域は、上記ディスプレイ装置のオンスクリーンディスプレイ(OSD)モジュールによって生成される請求項2記載の方法。
【請求項4】
複数の第1の参照シンボルをそれぞれ上記複数の第1階層部分領域の内部に表示することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
上記第1の制御コマンド及び上記第2の制御コマンドは、上記ディスプレイ装置のリモートコントローラから受信される請求項4記載の方法。
【請求項6】
上記複数の第1の参照シンボルは、上記リモートコントローラ上の複数のボタンにそれぞれ対応する請求項5記載の方法。
【請求項7】
複数の第2の参照シンボルをそれぞれ上記複数の第2階層部分領域の内部に表示することをさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項8】
上記第1の制御コマンドに応答して上記ディスプレイ装置の画面上に上記複数の第1階層部分領域を表示するステップは、
上記画面上に複数のグリッド線を表示して上記複数の第1階層部分領域を生成することを含む請求項1記載の方法。
【請求項9】
上記ディスプレイ装置は、外部ホストから、第1の解像度を有する画像信号を受信し、上記ディスプレイ装置は、第2の解像度を有する上記画面上に、上記画像信号を表示し、
上記方法は、上記第1の解像度及び上記第2の解像度に従って、上記選択された第1階層部分領域の第1の座標に基づいて座標変換を行うことによって第2の座標を生成することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項10】
上記第2の座標を上記外部ホストに送信することと、
上記第2の座標に従って上記カーソルを移動させることとをさらに含む請求項9記載の方法。
【請求項11】
ディスプレイ装置であって、上記ディスプレイ装置は、
画面と、
リモートコントローラから第1の制御コマンド及び第2の制御コマンドを受信するコマンド受信モジュールと、
オンスクリーンディスプレイ(OSD)モジュールと、
上記コマンド受信モジュールによって受信された制御コマンドに従って上記OSDモジュールを制御する処理モジュールとを備え、
上記処理モジュールは、上記第1の制御コマンドに応答して上記ディスプレイ装置の上記画面上に複数の第1階層部分領域を表示するように上記OSDモジュールを制御し、
上記処理モジュールは、上記第2の制御コマンドに応答して、上記複数の第1階層部分領域のうちの1つを選択し、上記選択された第1階層部分領域にカーソルを移動させるディスプレイ装置。
【請求項12】
上記OSDモジュールは、上記選択された第1階層部分領域の内部に複数の第2階層部分領域を表示する請求項11記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
上記OSDモジュールは、上記画面上に複数のグリッド線を表示して音楽再生時間データの複数の第1階層部分領域を生成する請求項11記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
上記OSDモジュールは、複数の参照シンボルをそれぞれ上記複数の第1階層部分領域の内部にさらに表示する請求項11記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
上記複数の参照シンボルは、上記リモートコントローラ上の複数のボタンにそれぞれ対応する請求項14記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
上記処理モジュールからの移動制御信号に従ってカーソル移動イベントを生成するイベント生成モジュールと、
上記カーソル移動イベントを外部ホストに出力する入力/出力(I/O)インターフェースとをさらに備えた請求項11記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
上記ディスプレイ装置は、外部ホストから、第1の解像度を有する画像信号を受信し、
上記ディスプレイ装置は、第2の解像度を有する上記画面上に、上記画像信号を表示し、
上記イベント生成モジュールは、上記カーソル移動イベントにおいて、上記第1の解像度及び上記第2の解像度に従って座標変換を実行する請求項16記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
上記外部ホストは、上記カーソル移動イベントに従って上記カーソルを移動させる請求項17記載のディスプレイ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−14516(P2012−14516A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−151143(P2010−151143)
【出願日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(509043124)エムスター セミコンダクター,インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】