説明

カール矯正装置及び画像形成装置

【課題】記録媒体に生じた湾曲度合いの異なるカールを効果的に矯正することができるカール矯正装置及び画像形成装置を得る。
【解決手段】記録媒体の湾曲度合いが小さい場合は、4本のシャフト部材60を延伸方向に移動させる。曲率付与ロール54で駆動ロール52を弾性変形させて、駆動ロール52の外表面70の曲率を小さくしてカール矯正能力を弱める。一方、湾曲度合いが大きい場合は、1本のシャフト部材60の下端に設けられた曲率付与ロール54だけを駆動ロール52に食い込むように押圧する。1個の曲率付与ロール54だけを駆動ロール52に食い込むように押圧することで、駆動ロール52を局部的に弾性変形させ、駆動ロール52の外表面70の曲率を大きくしてカール矯正能力を強める。このように、記録媒体に生じた湾曲度合いの異なるカールを効果的に矯正することができる

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カール矯正装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シート部材(記録媒体)のカールを矯正しながらシート部材を搬送するカール矯正装置が記載されている。
【0003】
詳細には、このカール矯正装置は、2つのロールと、この2つのロールに巻き掛けられたベルトと、このベルトに対して従動回転する押圧ロールとを備えている。
【0004】
そして、この押圧ロールとベルトとでシート部材を挟持搬送するようになっており、シート部材に生じた湾曲度合いに応じて従動ロールの位置を変えるようになっている。
【0005】
つまり、カールの湾曲度合いに応じて押圧ロールの位置を変えることで、シート部材に生じたカールの湾曲度合いに応じた矯正をするようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−144678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、記録媒体に生じた湾曲度合いの異なるカールを効果的に矯正することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係るカール矯正装置は、回転駆動し、弾性変形可能な駆動部材と、記録媒体の搬送経路に沿って隣接して複数個配置され、前記駆動部材を弾性変形させると共に、前記駆動部材と従動回転する曲率付与ロール群と、前記曲率付与ロール群の曲率付与ロールを夫々別個に可動させ、前記駆動部材を弾性変形させて前記駆動部材の外周面の曲率を変える可変手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2に係るカール矯正装置は、請求項1記載において、前記可変手段は、前記曲率付与ロールの端部を支持する支持部材と、前記支持部材に端部が固定され、前記搬送経路に対して交差する方向に延びるシャフト部材と、前記シャフト部材を前記シャフト部材の延伸方向に可動させ、前記駆動部材の外周面の曲率を変える可動部材と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項3に係るカール矯正装置は、請求項1又は2記載において、前記曲率付与ロール群は、前記搬送経路と交差する方向に複数個設けられることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項4に係るカール矯正装置は、請求項2又は3記載において、前記可動部材は、前記シャフト部材を可動させる可動力を前記シャフト部材へ伝達するギア部材と、前記ギア部材へ可動力を付与するステッピングモータと、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、記録媒体に転写されたトナー画像を加熱定着法により記録媒体に定着させる定着装置と、前記定着装置に対して記録媒体搬送方向下流に設けられ、記録媒体のカール量を検知するカール量検知手段と、前記カール量検知手段に対して記録媒体搬送方向下流に設けられる請求項1〜4何れか1項に記載されたカール矯正装置と、前記カール量検知手段によって検知された記録媒体のカール量に基づいて、前記可変手段を作動させて前記曲率付与ロールを可動させ、前記駆動部材の外周面の曲率を変える制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1のカール矯正装置によれば、本構成を有さない場合に比較して、記録媒体に搬送方向に沿って部分ごとに多様な湾曲を付与することができる。
【0014】
本発明の請求項2のカール矯正装置によれば、この構成を有さない場合と比して、簡易な構成で曲率付与ロールを可動させることができる。
【0015】
本発明の請求項3のカール矯正装置によれば、この構成を有さない場合と比して、搬送経路に対して交差する方向のカールを効果的に矯正することができる。
【0016】
本発明の請求項4のカール矯正装置によれば、ステッピングモータを用いない場合と比して、精度良く曲率付与ロールを停止させることができる。
【0017】
本発明の請求項5の画像形成装置によれば、この構成を有さない場合と比して、記録媒体に生じた湾曲度合いの異なるカールを効果的に矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカール矯正装置及びその周辺部材を示した側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るカール矯正装置を示した側面図である。
【図3】(A)(B)本発明の第1実施形態に係るカール矯正装置を示した側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るカール矯正装置を示した斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るカール矯正装置が採用された画像形成装置を示した概略構成図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るカール矯正装置を示した斜視図である。
【図7】(A)(B)本発明の第2実施形態に係るカール矯正装置を示した正面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るカール矯正装置を示した拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の第1実施形態に係るカール矯正装置の一例が採用された画像形成装置を図1〜図5に従って説明する。
【0020】
(全体構成)
図5に示されるように、画像形成装置10は、筐体であるハウジング12を備え、ハウジング12内にイエロのトナー画像を形成する現像器24Y、マゼンタのトナー画像を形成する現像器24M、シアンのトナー画像を形成する現像器24C、及びブラックのトナー画像を形成する現像器24Kが上から順に縦方向に配置されている。なお、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後に、Y、M、C、Kのいずれかを付して説明し、YMCKを区別する必要がない場合は、YMCKを省略する。
【0021】
一方、現像器24の上方に配置された感光体カートリッジ18は、ドラム状の感光体22とこの感光体22の表面を帯電させる帯電ロール26とを備えている。さらに、感光体22の表面を露光して静電潜像を形成する各色に対応した光走査装置14が感光体カートリッジ18に隣接して配置されている。
【0022】
また、現像器24Y、24M、24C、24Kに備えられた現像ロール20は、感光体22の静電潜像をそれぞれイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、クロ(K)のトナーで現像して可視化する。
【0023】
さらに、感光体22のトナー画像をシート部材Pに転写する転写ロール30が感光体22に対向して配置され、画像形成部44を構成している。
【0024】
一方、ハウジング12内の下方部には、記録媒体としてのシート部材Pを収容する給紙カセット16が設けられている。この給紙カセット16には、シート部材Pを所定のタイミングで送り出すフィードロール32が設けられており、フィードロール32と現像器24Kとの間に位置するシート部材Pの搬送経路28には、ニップ搬送ロール34が設けられると共に、ニップ搬送ロール34のシート部材搬送方向下流側には、光学式のシート部材通過センサ36が配置されている。このシート部材通過センサ36は、シート部材Pの先端を検出するものであり、この検出タイミングに基づいて、各光走査装置14の静電潜像の書込タイミングが制御される。
【0025】
さらに、現像器24Yの下流側に位置する搬送経路28には、トナー画像を加熱圧着することでシート部材Pに定着させる定着装置38が設けられており、この定着装置38の筐体の内部には、ヒータを内蔵した加熱ロール38Aとシート部材Pを加熱ロール38Aに押し付ける加圧ロール38Bとが設けられている。
【0026】
この定着装置38の下流側には、シート部材Pを排出方向へ案内する案内部材48が設けられ、さらにこの案内部材48の下流には、定着装置38によって湾曲状にカールしたシート部材Pを矯正するカール矯正装置50が設けられている。さらに、カール矯正装置50の下流側には排出用の排出ロール40が設けられており、トナー画像が定着されたシート部材Pは、排出ロール40へ案内されてハウジング12の上面に形成された排出トレイ42に排出される。なお、カール矯正装置50については詳細を後述する。
【0027】
上記構成による画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
【0028】
まず、電圧が印加された帯電ロール26は、感光体22の表面を予定の帯電部電位で一様にマイナス帯電する。
【0029】
続いて、帯電された感光体22上の画像部分が予定の露光部電位になるように光走査装置14で露光を行ない静電潜像が形成される。
【0030】
すなわち、図示しない制御装置から供給された画像情報に基づき、光走査装置14から出射されるレーザをオン・オフすることによって画像情報に対応した静電潜像が感光体22上に形成される。
【0031】
また、現像器24の現像ロール20には各色毎に予め設定された現像バイアスが印加されており、静電潜像は現像ロール20の位置を通過する時にトナーで現像され、トナー画像として可視化される。
【0032】
そこで、シート部材Pが、感光体22と転写ロール30との間の画像形成部44を通り、トナー画像がシート部材Pに転写される。この転写されたトナー画像は、定着装置38に備えられた加熱ロール38Aと加圧ロール38Bの間を挟持搬送されることで加熱圧着されてシート部材Pに定着される。
【0033】
また、トナー画像が定着されたシート部材Pは、案内部材48に案内され、カール矯正装置50及び排出ロール40によって搬送されてハウジング12の上面に形成された排出トレイ42に排出される。
【0034】
(要部構成)
次にカール矯正装置50について説明する。
【0035】
図2、図4に示されるように、カール矯正装置50には、回転駆動してシート部材Pを搬送する駆動部材としての駆動ロール52が設けられている。本実施形態の駆動ロール52は、φ26mmとされ、ゴム部材等の弾性部材で形成されて弾性変形可能とされている。駆動ロール52の径は、装置全体の大きさに応じて適宜選択される。
【0036】
詳細には、駆動ロール52は、図示せぬフレーム部材に回転可能に支持され、モータ(図示省略)の回転力が伝達されて回転駆動するようになっている。
【0037】
さらに、駆動ロール52と従動回転するように設けられ、駆動ロール52との間でシート部材Pを挟持搬送することで、シート部材Pに生じたカール(印字中または印字後に記シート部材Pが丸みを帯びる現象)を矯正する曲率付与ロール群55が設けられている。
【0038】
詳細には、曲率付与ロール群55は、シート部材Pの搬送方向に沿って隣接して設けられる4個の曲率付与ロール54を備えており、この曲率付与ロール54は、直径φ2mmとされているが、これに限定されず、8mm以下であればよい。
【0039】
さらに、この曲率付与ロール54の両端は、ブラケット56に回転可能に支持されており、このブラケット56一端(図2、図4に示す上端)には、円柱状のシャフト部材60の一端が固定され、このシャフト部材60は、シート部材Pを搬送する搬送経路28対して交差する方向(本実施形態では図2、図4に示す上方)に伸びている。
【0040】
また、このシャフト部材60の他端側には、シャフト部材60が延伸方向に移動可能になるように、シャフト部材60を支持する厚板状のフレーム部材58が設けられている。さらに、このシャフト部材60の外周面には、螺旋状のネジ部60Aが形成されており、このネジ部60Aと噛み合うネジ部62Aが外周に形成されたギア部材62が設けられている。そして、このギア部材62の中心部には、平板状のフレーム板64に固定されたステッピングモータ66の回転軸68が固定されている。
【0041】
この構成により、夫々のステッピングモータ66に決められたパルス電圧を印加することにより、ステッピングモータ66の回転軸68及びギア部材62を決められた角度だけ回転移動させる。これにより、シャフト部材60がシャフト部材60の延伸方向に決められた量だけ移動し、図2に示すように、駆動ロール52を弾性変形させることで、駆動ロール52の外表面70を決められた曲率に変化させるようになっている。
【0042】
一方、図1に示されるように、定着装置38(図5参照)の下流には、フォトセンサ等のカール検知手段としてのカール検知部材80が設けられている。詳細には、このカール検知部材80は、定着装置38によってトナー画像が定着されたシート部材Pの先端部の位置を計測して、シート部材Pに生じたカールの湾曲度合いを検知するようになっている。
【0043】
さらに、画像形成装置10には、カール検知部材80によって検知されたカールの湾曲度合いと、ユーザーが設定したシート部材Pの種類(普通紙、厚紙等)に応じて夫々のステッピングモータ66に夫々のパルス電圧を付与し、ギア部材62を回転させ、シャフト部材60を延伸方向に移動させる制御部78が設けられている。
【0044】
(作用)
図5に示されるように、感光体22と転写ロール30の間の画像形成部44を通り、トナー画像が表面に形成されたシート部材Pは、定着装置38へ搬送される。定着装置38では、シート部材Pが加熱ロール38Aと加圧ロール38Bに挟持搬送され、トナー画像が加熱圧着されてシート部材Pに定着される。
【0045】
ここで、シート部材Pは、加熱ロール38Aの熱でシート部材Pに含まれていた水分が蒸発して湾曲状に変形(カール)することがある。
【0046】
図1に示されるように、カール検知部材80は、定着装置38から送り出されたシート部材Pに生じたカールの湾曲度合いを検知してこの情報を制御部78へ送信する。
【0047】
さらに、制御部78は、カール検知部材80から送信されたカールの湾曲度合いと、ユーザーが設定したシート部材Pの種類(普通紙、厚紙等)に応じてステッピングモータ66にパルス電圧を付加し、ギア部材62を回転させ、シャフト部材60を延伸方向に移動させる。
【0048】
例えば、普通紙でカールの湾曲度合いが小さい(曲率小)場合は、図3(A)に示されるように、4本のシャフト部材60を延伸方向に移動させる。そして、4本のシャフト部材60の下端に夫々設けられた曲率付与ロール54で駆動ロール52を弾性変形させ、駆動ロール52の外表面70の曲率を小さくしてカール矯正能力を弱める。
【0049】
この状態で、湾曲状に変形したシート部材Pを曲率付与ロール54と駆動ロール52との間に形成される搬送経路28を搬送させることで、シート部材Pに生じた湾曲度合いが小さいカールが矯正される。
【0050】
一方、厚紙でカールの湾曲度合いが大きい(曲率大)場合は、図3(B)に示されるように、4本のシャフト部材60を延伸方向に移動させる。そして、1本のシャフト部材60の下端に設けられた曲率付与ロール54(本実施例では、紙面に示す右から2番目の曲率付与ロール54)だけを駆動ロール52に食い込むように押圧する。1個の曲率付与ロール54だけを駆動ロール52に食い込むように押圧することで、駆動ロール52を局部的に弾性変形させ、駆動ロール52の外表面70の曲率を大きくしてカール矯正能力を強める。
【0051】
この状態で、湾曲状に変形したシート部材Pを曲率付与ロール54と駆動ロール52との間に形成される搬送経路28を搬送させることで、シート部材Pに生じた湾曲度合いが大きいカールが矯正される。
【0052】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、曲率付与ロール群55に備えられた4個の曲率付与ロール54を用いて、シート部材Pに生じたカールを矯正したが、特に4個に限定されるものでなく、2個や3個であってもよく、また、5個以上であってもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、制御部78は、シート部材Pのカールの湾曲度合いと、シート部材Pが普通紙か厚紙かに基づいて外表面70の曲率を変えたが、例えば、カールの湾曲度合いとシート部材Pの坪量等に基づいてシート部材搬送面の曲率を変えてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、カール矯正装置50を画像形成装置10に用いたが、シート部材を搬送する装置であれば他の装置でもよく、特に画像形成装置に限定されることはない。
【0055】
また、上記実施形態では、シャフト部材60を延伸方向に移動させるのに、ステッピングモータ66を使用したが、特にステッピングモータ66に限定されるものではなく、シャフト部材60に移動力を伝達させることができるものであればよい。
【0056】
次に本発明の第2実施形態に係るカール矯正装置の一例が採用された画像形成装置を図6〜8に従って説明する。
【0057】
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0058】
図6に示されるように、第2実施形態では、第1実施形態と違いカール矯正装置100の曲率付与ロール群101に設けられる曲率付与ロール102は、シート部材Pの搬送経路に沿って4個、搬送経路と交差する方向(本実施形態では直交する方向)に3個設けられている。
【0059】
図8に示されるように、この曲率付与ロール102の両端は、下方が開放したコ字状のブラケット104に回転可能に支持されており、このブラケット104一端(図8に示す上端)には、円柱状のシャフト部材106の一端が固定され、このシャフト部材106は、シート部材Pを搬送する搬送経路に対して交差する方向(本実施形態では図8に示す上方)に伸びている。
【0060】
また、このシャフト部材106の他端側には、シャフト部材106が延伸方向に移動可能になるように、シャフト部材106を支持する厚板状のフレーム部材118が設けられている。さらに、このシャフト部材106の外周面には、螺旋状のネジ部106Aが形成されており、このネジ部106Aと噛み合うネジ部108Aが外周に形成されたギア部材108が設けられている。
【0061】
また、このギア部材108の中心部には、平板状のフレーム板110に固定されたステッピングモータ112の回転軸114が固定されている。
【0062】
この構成により、図7に示されるように、シート部材Pの搬送経路に対して交差する方向にカールが生じた場合は、シート部材搬送方向から見て中央部に配置された曲率付与ロール102を駆動ロール52に食い込むように押圧すること(図7(A)参照)、又はシート部材搬送方向から見て両端に配置された曲率付与ロール102を駆動ロール52に食い込むように押圧すること(図7(B)参照)により、シート部材Pの搬送経路に対して交差する方向に生じたカールが矯正される。
【0063】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、搬送経路と交差する方向に曲率付与ロール102が3列設けられたが、特に3列に限定されるものでなく、2列であってもよく、また、4列以上であってもよい。
【符号の説明】
【0064】
10 画像形成装置
28 搬送経路
38 定着装置
50 カール矯正装置
52 駆動ロール(駆動部材)
54 曲率付与ロール
55 曲率付与ロール群
56 ブラケット(支持部材)
60 シャフト部材
62 ギア部材
66 ステッピングモータ
70 外表面
78 制御部
80 カール検知部材(カール検知手段)
100 カール矯正装置
101 曲率付与ロール群
102 曲率付与ロール
104 ブラケット(支持部材)
106 シャフト部材
108 ギア部材
112 ステッピングモータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動し、弾性変形可能な駆動部材と、
記録媒体の搬送経路に沿って隣接して複数個配置され、前記駆動部材を弾性変形させると共に、前記駆動部材と従動回転する曲率付与ロール群と、
前記曲率付与ロール群の曲率付与ロールを夫々別個に可動させ、前記駆動部材を弾性変形させて前記駆動部材の外周面の曲率を変える可変手段と、
を備えるカール矯正装置。
【請求項2】
前記可変手段は、
前記曲率付与ロールの端部を支持する支持部材と、
前記支持部材に端部が固定され、前記搬送経路に対して交差する方向に延びるシャフト部材と、
前記シャフト部材を前記シャフト部材の延伸方向に可動させ、前記駆動部材の外周面の曲率を変える可動部材と、
を備える請求項1に記載のカール矯正装置。
【請求項3】
前記曲率付与ロール群は、前記搬送経路と交差する方向に複数個設けられる請求項1又は2に記載のカール矯正装置。
【請求項4】
前記可動部材は、
前記シャフト部材を可動させる可動力を前記シャフト部材へ伝達するギア部材と、
前記ギア部材へ可動力を付与するステッピングモータと、
を備える請求項2又は3に記載されたカール矯正装置。
【請求項5】
記録媒体に転写されたトナー画像を加熱定着法により記録媒体に定着させる定着装置と、
前記定着装置に対して記録媒体搬送方向下流に設けられ、記録媒体のカール量を検知するカール量検知手段と、
前記カール量検知手段に対して記録媒体搬送方向下流に設けられる請求項1〜4何れか1項に記載されたカール矯正装置と、
前記カール量検知手段によって検知された記録媒体のカール量に基づいて、前記可変手段を作動させて前記曲率付与ロールを可動させ、前記駆動部材の外周面の曲率を変える制御手段と、
を備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−215360(P2010−215360A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−64267(P2009−64267)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】