説明

ガイドワイヤ挿入装置

【課題】ガイドワイヤを短くし、簡易に短時間で目的静脈枝にガイドワイヤを導入する。
【解決手段】血管A内に挿入される細長い挿入部2aと、該挿入部2aの先端に設けられ、所定の軸線6回りに揺動させられて揺動面内の超音波画像を取得する超音波振動子7と、挿入部2aの少なくとも先端部に長手方向に沿って部分的に設けられた貫通孔8とを備える超音波プローブ2と、該超音波プローブ2の貫通孔8に、該貫通孔8の先端開口部から出没可能に挿入されたガイドワイヤ3とを備えるガイドワイヤ挿入装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガイドワイヤ挿入装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、心室再同期療法の左室リードを目的静脈枝に挿入するには、造影剤を投与した状態でX線撮影等により冠静脈洞とそこから分岐する目的静脈枝を確認し、冠静脈洞から導入してきたインナーカテーテルを目的静脈枝に挿入した後にガイドワイヤを留置していた。そして、インナーカテーテルを抜き出した後に、留置されているガイドワイヤに沿って目的静脈枝内まで左室リードを導入し、ガイドワイヤを抜き出す処置が行われている。
一方、細径の挿入部を備えていて血管の状態を観察する装置として超音波プローブが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第5379772号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、X線撮影等により体外から冠静脈洞の目的静脈枝の位置を確認しながら該目的静脈枝内にガイドワイヤを留置し、インナーカテーテルを挿入する作業は困難である。このためガイドワイヤの挿入作業には相当の時間を要し、造影剤を大量に投与する必要があるため、患者にかかる負担が大きいという不都合がある。また、ガイドワイヤを挿入した後に、インナーカテーテルを抜き出す作業は体外においてガイドワイヤを支持した状態で行う必要があるため、ガイドワイヤの長さはインナーカテーテルの全長の2倍以上必要となり、操作性が悪いという不都合がある。特に、ガイドワイヤを一旦挿入した後に、挿入箇所が適切ではないと判断された場合には、長いガイドワイヤをインナーカテーテルの貫通孔に再度挿入し直す必要があり、挿入作業には相当の時間を要し、患者にかかる負担が大きいという不都合がある。
また、超音波プローブなどX線を用いないでガイドワイヤおよびインナーカテーテルを挿入することができれば、大がかりなX線装置等が不要となり、また、人体への影響も少なく好ましいものとなる。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ガイドワイヤを短くすることができ、簡易に短時間で目的静脈枝にガイドワイヤを導入することができるガイドワイヤ挿入装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、血管内に挿入される細長い挿入部と、該挿入部の先端に設けられ、所定の軸線回りに揺動させられて揺動面内の超音波画像を取得する超音波振動子と、前記挿入部の少なくとも先端部に長手方向に沿って部分的に設けられた貫通孔とを備える超音波プローブと、該超音波プローブの前記貫通孔に、該貫通孔の先端開口部から出没可能に挿入されたガイドワイヤとを備えるガイドワイヤ挿入装置を提供する。
【0007】
本発明に係るガイドワイヤ挿入装置を用いてガイドワイヤを挿入するには、超音波プローブに設けられた貫通孔にガイドワイヤを挿入した状態で、血管内に超音波プローブの挿入部を挿入する。そして、挿入部の先端に設けられた超音波振動子を所定の軸線回りに揺動させることで、揺動面内の超音波画像を取得し、超音波画像上に血管の分岐が確認された時点で、超音波プローブに対してガイドワイヤを前方に押し出して、目的の分岐内にガイドワイヤの先端を挿入することができる。
【0008】
この場合において、貫通孔は超音波プローブの少なくとも先端部に設けられているので、超音波プローブは、この貫通孔にガイドワイヤを挿入させるだけで、先端部に対してガイドワイヤを支持し、目標となる血管の分岐の近傍まで安定して導入することができる。
ガイドワイヤが導入された後には、体外に露出しているガイドワイヤを支持して、超音波プローブを血管内から抜き出す。この際に、ガイドワイヤを貫通させている貫通孔は超音波プローブの全長ではなく、部分的に設けられているだけなので、ガイドワイヤの長さは、血管内に挿入されている長さに、個々の貫通孔の長さと把持するのに必要な露出長さとを加えた長さで足りる。その結果、超音波プローブの2倍以上の長さを有するガイドワイヤを用意する必要がなく、操作性を大幅に向上することができる。
また、ガイドワイヤ留置位置の変更の際にも、上記ガイドワイヤ長のガイドワイヤに沿って超音波プローブを再挿入することが可能であり、操作性を大幅に向上することができる。
【0009】
上記発明においては、前記貫通孔が設けられた支持部が、前記挿入部の長手方向に間隔をあけて複数配置されていてもよい。
このようにすることで、ガイドワイヤの挿入後、超音波プローブを血管内から抜き出す際に、複数の支持部間に露出するガイドワイヤを支持することができ、ガイドワイヤが抜き出されてしまわないように超音波プローブを抜き出すことができる。また、ガイドワイヤを超音波プローブに装着して挿入する際に、ガイドワイヤを貫通孔に挿入させた複数の支持部においてガイドワイヤを超音波プローブに一体的に沿わせることができ、挿入作業を容易にすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ガイドワイヤを短くすることができ、簡易に短時間で目的静脈枝にガイドワイヤを導入することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るガイドワイヤ挿入装置を示す全体構成図である。
【図2】図1のガイドワイヤ挿入装置による冠静脈洞から目的静脈枝へのガイドワイヤの挿入を説明する縦断面図である。
【図3】図1のガイドワイヤ挿入装置のガイドワイヤ先端に設けられた湾曲部を示す斜視図である。
【図4】図3の湾曲部を突出させる貫通孔の先端開口部の形状を説明する縦断面図である。
【図5】図2の状態において、超音波プローブにより検出された超音波画像例を示す図である。
【図6】図1のガイドワイヤ挿入装置において体外に露出するガイドワイヤの長さを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施形態に係るガイドワイヤ挿入装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るガイドワイヤ挿入装置1は、図1に示されるように、患者の冠静脈洞A(図2参照。)内に挿入される超音波プローブ2と、該超音波プローブ2とともに患者の冠静脈洞A内に挿入されるガイドワイヤ3と、超音波プローブ2により検出された信号を処理して画像信号を生成する画像処理部4と、該画像処理部4により生成された画像を表示するモニタ5とを備えている。
【0013】
超音波プローブ2は、図2に示されるように、冠静脈洞A内に挿入可能な細径の細長い挿入部2aを備え、該挿入部2a内に、該挿入部2aの長手方向に直交する軸線6回りに揺動可能に設けられた超音波トランスデューサ(超音波振動子)7を備えている。超音波トランスデューサ7は、前方に向かって超音波を発振し、血管の内面等の境界面において反射して戻るエコーを検出し、電気信号に変換するようになっている。
【0014】
これにより、超音波トランスデューサ7は軸線6回りに揺動させられることにより、揺動面に沿う血管周囲の組織の断層の画像信号を生成することができ、これをモニタ5に表示することにより、血管をその長手方向に縦割りにした断層画像を観察することができる。すなわち、モニタ5には、冠静脈洞Aと、該冠静脈洞Aから分岐する目的静脈枝Bとを表示することができるようになっている。
【0015】
超音波プローブ2には、超音波トランスデューサ7の揺動面内に、挿入部2aの長手方向に沿って形成された貫通孔8を有する筒状の支持部9が長手方向に間隔をあけて複数設けられている。貫通孔8は、後述するガイドワイヤ3をその長手方向に自由に移動させることができるように、ガイドワイヤ3の横断面よりも若干大きな横断面形状を有している。また、貫通孔8の先端開口部8aには、図4に示されるように、ガイドワイヤ3の湾曲方向に湾曲するガイド面8bが設けられている。
【0016】
ガイドワイヤ3は、例えば、チタンやステンレス等の弾性のある金属材料もしくは、ニッケルチタン合金のような超弾性材料により構成されており、その先端に、図3に示されるように、短辺と長辺とを有する平坦な長方形断面形状を有する湾曲部3aを備えている。湾曲部3aは、その短辺に沿う方向に一方向に湾曲するように予め形状付与されている。
【0017】
そして、湾曲部3aは、超音波プローブ2の貫通孔8に挿入されているときには、貫通孔8の形状に倣って弾性変形させられている。例えば、超音波プローブ2が直線状の形態となっているときには、貫通孔8も直線状の形態となっており、湾曲部3aは、貫通孔8の形状に倣って、直線状の形態に弾性変形させられている。一方、湾曲部3aは、貫通孔8の先端開口部8aから押し出されて、解放された自由状態となったときには、弾性復元力によって、その短辺に沿う方向に湾曲して、本来の形態をとるようになっている。
【0018】
このように構成された本実施形態に係るガイドワイヤ挿入装置1を用いたガイドワイヤ3の挿入方法について、以下に説明する。
本実施形態に係るガイドワイヤ挿入装置1を用いてガイドワイヤ3を目的静脈枝Bに挿入するには、超音波プローブ2に設けられた全ての支持部9の貫通孔8にガイドワイヤ3を貫通させることによって一体化された超音波プローブ2およびガイドワイヤ3を冠静脈洞A内に挿入し、超音波トランスデューサ7を作動させて超音波を発振させつつ超音波トランスデューサ7を軸線6回りに揺動させる。
【0019】
これにより、超音波トランスデューサ7の揺動面に沿う超音波画像が取得され、モニタ5に表示される。超音波画像には、超音波プローブ2が挿入されている冠静脈洞Aを縦割りした断層画像が含まれている。そして、超音波プローブ2を前進させていくと、モニタ5上には、図5に示されるように、冠静脈洞Aとともに、該冠静脈洞Aから分岐する目的静脈枝Bを縦割りした画像が含まれてくる。
【0020】
この状態で、超音波プローブ2に対して、貫通孔8に収容されていたガイドワイヤ3を前方に押し出して、ガイドワイヤ3の先端の湾曲部3aを先端開口部8aから突出させる。貫通孔8は超音波トランスデューサ7の揺動面上に設けられているので、貫通孔8の先端開口8aから突出したガイドワイヤ3の湾曲部3aは、図5に示されるように、超音波画像上に現れてくる。
【0021】
ガイドワイヤ3は、貫通孔8から押し出されて自由状態となると、その弾性復元力によって本来の湾曲形状に戻るようにして湾曲させられる。モニタ5上の超音波画像には、上述したように冠静脈洞Aから分岐する目的静脈枝Bの画像とともに、ガイドワイヤ3の突出する軌跡が表示されるので、操作者は、超音波プローブ2の位置を調節してガイドワイヤ3が確実に目的静脈枝B内に挿入されるようにすることができる。
【0022】
本実施形態に係るガイドワイヤ挿入装置1によれば、ガイドワイヤ3の先端に平坦な湾曲部3aを備えているので、湾曲部3aは、その短辺に沿う方向には湾曲し易いが、長辺に沿う方向には湾曲しにくい。したがって、貫通孔8の先端開口部8aから突出させられた湾曲部3aは、より安定して超音波トランスデューサ7の揺動面上において湾曲しつつ前進させられる。これにより、より確実にガイドワイヤ3の先端を目的静脈枝B内に挿入していくことができる。
【0023】
また、本実施形態に係るガイドワイヤ挿入装置1によれば、貫通孔8の先端開口部8aにガイドワイヤ3を案内するガイド面8bが設けられているので、ガイドワイヤ3が早期に湾曲方向に導かれる。したがって、超音波プローブ2の先端部を、冠静脈洞Aと目的静脈枝Bとの分岐点近くまでより接近させた状態でガイドワイヤ3を押し出して、目的静脈枝B内により確実に挿入することができる。
【0024】
さらに、本実施形態に係るガイドワイヤ挿入装置1によれば、ガイドワイヤ3を貫通孔8内に収容した超音波プローブ2を冠静脈洞Aと目的静脈枝Bとの分岐点近くまでより接近させた状態でガイドワイヤ3を押し出すので、それまでの冠静脈洞A内に配される超音波プローブ2のねじれや曲率の小さい湾曲等が発生していても、それらの影響を受けることなく、先端開口部8aから突出させられるガイドワイヤ3を安定して所望の方向に進行させることができるという利点がある。
【0025】
そして、このようにして目的静脈枝B内にガイドワイヤ3が挿入された後には、ガイドワイヤ3を留置したまま超音波プローブ2を冠静脈洞A内から抜き出す。この場合に、ガイドワイヤ3が抜き出されてしまわないように体外に露出したガイドワイヤ3を支持して、超音波プローブ2を抜き出す必要がある。本実施形態によれば、ガイドワイヤ3を貫通させる貫通孔8が設けられた支持部9が超音波プローブ2の長手方向に間隔をあけて設けられているので、支持部9間においてガイドワイヤ3を露出させることができる。
【0026】
したがって、ガイドワイヤ3が目的静脈枝Bから抜き出されないように、支持部9間に露出したガイドワイヤ3を支持して超音波プローブ2を抜き出すことができる。
ガイドワイヤ3を留置したままで超音波プローブ2を抜き出す場合に、仮に、超音波プローブ2の全長にわたって貫通孔8が設けられている場合には、超音波プローブ2の全長が体内から抜き出されるまで、ガイドワイヤ3の端部を支持し続けなければならず、ガイドワイヤ3として超音波プローブ2の2倍以上の長さが必要である。これに対して、本実施形態によれば、支持部9間に露出しているガイドワイヤ3を支持できるので、ガイドワイヤ3の長さとしては、図6に示されるように最短で体内に配置される長さに、1つの支持部9の長さL1と支持に必要な長さL2とを加えた長さがあれば足り、十分に短くすることができる。
【0027】
特に、ガイドワイヤ3を目的静脈枝Bに一旦挿入し、超音波プローブ2を抜き去った後に、ガイドワイヤ3の挿入位置が適正でないと判断された場合には、再度、ガイドワイヤ3の体外に配されている端部を超音波プローブ2の先端の貫通孔8に挿入して、超音波プローブ2を順次冠静脈洞A内に再挿入していく必要がある。この場合に、ガイドワイヤ3が長いと操作性が悪く、ガイドワイヤ3の再挿入作業に時間がかかって患者にかかる負担が増大する。本実施形態ではそのような不都合はなく、体外に短く露出したガイドワイヤ3を複数の支持部9の貫通孔8に順次挿入していけばよいので、再挿入作業にかかる時間を短縮することができる。
【0028】
そして、ガイドワイヤ3が適正な位置に挿入された場合には、ガイドワイヤ3を留置して超音波プローブ2を冠静脈洞Aから抜き出し、これに代えて、例えば、心臓再同期療法の左室リード(図示略)を、ガイドワイヤ3に沿って目的位置まで容易に導くことができる。そして、左室リードが目的位置に配置された後には、ガイドワイヤ3を抜去することにより、左室リードを目的静脈枝B内に留置することができる。
【0029】
本実施形態に係るガイドワイヤ挿入装置1および挿入方法によれば、従来、大量の造影剤を投与した後、大がかりなX線撮影装置を用いてインナーカテーテルの軌跡を外部から観察することによってガイドワイヤ3を導入していた手法と比較して、大がかりな装置を不要とすることができる。そして、大量の造影剤を投与することなく、かつ、放射線に晒されることなく、簡易かつ迅速にガイドワイヤ3を挿入して、患者にかかる負担を大幅に軽減することができるという利点がある。
【0030】
なお、本実施形態においては、ガイドワイヤ3の先端に平坦な長方形断面形状の湾曲部3aを設けることとしたが、これに代えて、円形断面のままで湾曲するように形状付与されていることとしてもよい。また、楕円形断面形状で短径に沿う方向に湾曲するように形状付与されていることとしてもよい。
【0031】
また、本実施形態においては、貫通孔8の先端開口部8aにガイド面8bを設けることとしたが、ガイド面8bを設けないこととしてもよい。この場合、先端開口部8aから突出させられた後に、ガイドワイヤ3の湾曲部3aの湾曲形状が復元されるので、超音波プローブ2の先端が目的静脈枝Bへの分岐から若干離れた位置においてガイドワイヤ3を突出開始することにすればよい。
【0032】
ガイドワイヤを挿入留置した最初の静脈枝(第1静脈枝)が検査により左室リード留置に適していないことが判明し、目的静脈枝を前記第1静脈枝から他の静脈枝(第2静脈枝)に変更しなければならなくなった場合には、本実施例の超音波プローブの少なくとも先端部に設けられた貫通孔に、前記血管内に挿入されているガイドワイヤの手元末端を挿入させて、ガイドワイヤにそって超音波プローブを再度血管内に挿入し、第1静脈枝付近に来たときにガイドワイヤをゆっくり引き抜き、前記超音波プローブの先端部貫通孔内に収納する。その後、第1静脈枝にガイドワイヤを挿入したときと同様に、次の目的静脈枝である第2静脈枝の近傍まで、ガイドワイヤを先端部貫通孔内に収納したまま超音波プローブを移動させ、超音波画像に第2静脈枝を描出し、ガイドワイヤの突出軌道内に前記第2静脈枝が位置するように超音波プローブ位置を調整しガイドワイヤを突出させ第2静脈枝内にガイドワイヤを挿入留置することができる。
以上によれば、ガイドワイヤ長は体外に超音波プローブ全長の長さを必要とはせず、先端部貫通孔部の長さ以上のガイドワイヤが生体外に残されていればよい。このことから、ガイドワイヤの挿入留置静脈枝変更の際にも、短いガイドワイヤで操作性よく超音波プローブおよびガイドワイヤ操作が容易となる。
【符号の説明】
【0033】
A 冠静脈洞(血管)
B 目的静脈枝(血管の分岐)
1 ガイドワイヤ挿入装置
2 超音波プローブ
2a 挿入部
3 ガイドワイヤ
6 軸線
7 超音波トランスデューサ(超音波振動子)
8 貫通孔
8a 先端開口部
8b ガイド面
9 支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
血管内に挿入される細長い挿入部と、該挿入部の先端に設けられ、所定の軸線回りに揺動させられて揺動面内の超音波画像を取得する超音波振動子と、前記挿入部の少なくとも先端部に長手方向に沿って部分的に設けられた貫通孔とを備える超音波プローブと、
該超音波プローブの前記貫通孔に、該貫通孔の先端開口部から出没可能に挿入されたガイドワイヤとを備えるガイドワイヤ挿入装置。
【請求項2】
前記貫通孔が設けられた支持部が、前記挿入部の長手方向に間隔をあけて複数配置されている請求項1に記載のガイドワイヤ挿入装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−56117(P2011−56117A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−210467(P2009−210467)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】