説明

ガス化装置及び方法、水素製造装置及び方法、メタノール製造装置及び方法、並びに化学製品製造装置及び方法

【課題】 固形燃料のガス化における運転コストを低減させる。
【解決手段】 粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化するガス化装置であって、上記固形燃料Yを下水汚泥Xと混合した状態で粉末化することによって上記スラリZを生成する湿式ミル12と、上記スラリZをガス化するガス化炉14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス化装置及び方法、水素製造装置及び方法、メタノール製造装置及び方法、並びに化学製品製造装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
燃料をガス化するガス化炉の中に、固形燃料と水とが混合されたスラリを燃料として用いるものがある(例えば、テキサコ式ガス化炉)。このようなガス化炉を有するガス化装置は、固形燃料を粉末化する粉末化手段を備えており、この粉末化手段に固形燃料と水とを混合させた状態で固形燃料を粉末化することによって、燃料となるスラリを生成している。
具体的には、テキサコ式ガス化炉を備えるガス化装置においては、固形燃料に対して約40%の水を加えて粉末化することによってスラリを生成し、このスラリを20〜30atm、約1400℃の雰囲気でガス化している。
【0003】
また、このようなガス化装置は、当該ガス化装置によって生成されたガスを用いて発電を行う発電部、当該ガス化装置によって生成されたガスを用いて水素を生成する水素生成部、当該ガス化装置によって生成されたガスを用いてメタノールを生成するメタノール生成部、当該ガス化装置によって生成されたガスを用いて化学製品を生成する化学製品生成部等と併設される場合があり、このような場合には、発電装置、水素製造装置、メタノール製造装置あるいは化学製品製造装置の一部として構成されている。
【特許文献1】特開平11−114597号公報
【特許文献2】特開平11−211067号公報
【特許文献3】特開2001−65364号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなガス化装置においては、燃料となるスラリを生成する場合に、上述のように固形燃料と水とを混合させる必要があるため、大量の水を確保する必要がある。しかしながら、このような水は、購入あるいは生成する必要があるため、ガス化装置の運転コストが増加するという問題が生じる。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、固形燃料のガス化における運転コストを低減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、ガス化装置に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化するガス化装置であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって上記スラリを生成する湿式ミルと、上記スラリをガス化するガス化炉とを備えるという構成を採用する。
【0007】
ガス化方法に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化するガス化方法であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって生成された上記スラリをガス化するという構成を採用する。
【0008】
発電装置に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて発電を行う発電装置であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって上記スラリを生成する湿式ミルと、上記スラリをガス化するガス化炉と、当該ガス化炉によって生成されたガスを用いて発電する発電部とを備えるという構成を採用する。
【0009】
発電方法に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて発電を行う発電方法であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって上記スラリを生成し、当該スラリをガス化し、これによって生成されたガスを用いて発電するという構成を採用する。
【0010】
水素製造装置に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて水素を製造する水素製造装置であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって上記スラリを生成する湿式ミルと、上記スラリをガス化するガス化炉と、当該ガス化炉によって生成されたガスを用いて上記水素を生成する水素生成部とを備えるという構成を採用する。
【0011】
水素製造方法に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて水素を製造する水素製造方法であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって上記スラリを生成し、当該スラリをガス化し、これによって生成されたガスを用いて上記水素を生成するという構成を採用する。
【0012】
メタノール製造装置に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いてメタノールを製造するメタノール製造装置であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって上記スラリを生成する湿式ミルと、上記スラリをガス化するガス化炉と、当該ガス化炉によって生成されたガスを用いて上記メタノールを生成するメタノール生成部とを備えるという構成を採用する。
【0013】
メタノール製造方法に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いてメタノールを製造するメタノール製造方法であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって上記スラリを生成し、当該スラリをガス化し、これによって生成されたガスを用いて上記メタノールを生成するという構成を採用する。
【0014】
化学製品製造装置に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて化学製品を製造する化学製品製造装置であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって上記スラリを生成する湿式ミルと、上記スラリをガス化するガス化炉と、当該ガス化炉によって生成されたガスを用いて上記化学製品を生成する化学製品生成部とを備えるという構成を採用する。
【0015】
化学製品製造方法に係る手段として、粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて化学製品を製造する化学製品製造方法であって、上記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって上記スラリを生成し、当該スラリをガス化し、これによって生成されたガスを用いて上記化学製品を生成するという構成を採用する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のガス化装置及び方法によれば、固形燃料が下水汚泥と混合された状態で粉末化されることによって、スラリが生成される。このため、スラリを生成するために水を購入あるいは生成する必要がないため、固形燃料のガス化における運転コストを低減させることが可能となる。
また、本発明の水素製造装置及び方法、メタノール製造装置及び方法、並びに化学製品製造装置及び方法においても、固形燃料のガス化における運転コストを低減させることができるため、より安価に発電、あるいは水素、メタノールまたは化学製品の製造を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明に係るガス化装置及び方法、水素製造装置及び方法、メタノール製造装置及び方法、並びに化学製品製造装置及び方法の一実施形態について説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、本第1実施形態のガス化装置1の概略構成を示したフロー図である。この図に示すように、本第1実施形態のガス化装置1は、バンカ11と、湿式ミル12と、スラリ貯留槽13と、ガス化炉14とを備えている。そして、本第1実施形態のガス化装置1は、図1に示すように、下水処理場2において発生する下水汚泥Xが湿式ミル12に供給されるようにされている。
【0019】
バンカ11は、一時的に貯蔵した石炭Y(固形燃料)を後段の湿式ミル12に所定量ずつ供給するためのものであり、外部の石炭載置場とベルトコンベア等と接続されている。
湿式ミル12は、下水処理場2において発生した下水汚泥Xと石炭Yとを混合した状態で、石炭Yを粉末化することによって、ガス化炉14の燃料とされるスラリZを生成するためのものである。
スラリ貯留槽13は、一時的に貯蔵したスラリZを後段のガス化炉14に所定量ずつ供給するためのものである。
【0020】
ガス化炉14は、スラリ貯留槽13から供給されたスラリZを燃料としてガス化することによってガスGを生成するためのものである。具体的には、ガス化炉14として、例えばテキサコ式ガス化炉を用いることができる。このテキサコ式ガス化炉においては、スラリZが20〜30atm、約1400℃の雰囲気でガス化される。
【0021】
次に、このような構成を有する本実施形態のガス化装置の動作(ガス化方法)について説明する。
【0022】
まず、石炭載置場に載置された石炭Yは、ベルトコンベア等によってバンカ11に供給され、このバンカ11から所定量ずつ湿式ミル12に供給される。そして、湿式ミル12に供給された石炭Yが下水汚泥Xと混合された状態で粉末化されることによって、スラリZが生成される。
【0023】
続いて、スラリZがガス化炉14においてガス化されることによってガスGが生成される。
【0024】
ここで、下水汚泥Xとは、下水処理場の下水処理過程において生成されるものであり、微生物を多く含んだものであり、多量の水分を含んだものである。
本来、このような下水汚泥Xは、下水処理場において水分と固形物とを分離した後、埋立てたり、焼却されたりして廃棄されるものである。このため、本実施形態のように下水汚泥Xを水の変わりに石炭Yに混合した場合には、水を用いた場合と比較して低コストでスラリZを生成することが可能となる。したがって、本実施形態のガス化装置及び方法によれば、低コストでスラリZを生成できるため、石炭Yのガス化における運転コストを低減させることが可能となる。
【0025】
また、上述のように、本来、下水汚泥Xは、水分と固形分を分離したり、焼却したり等の後処理が施された後に外部に廃棄されることとなるが、本実施形態のガス化装置及び方法に下水汚泥Xを用いることによって、下水汚泥Xに対する後処理が必要なくなる。特に、固形分には、上述のように微生物が多量に含まれているため、微生物の細胞内に大量の水分が取り込まれている。このような細胞内に取り込まれた水分を除去することは難しく、焼却においても助燃に多くの重油を使用するため下水処理の高コスト化に繋がる。このため、本実施形態のガス化装置及び方法によれば、下水処理場2における処理コストの低減をも図ることが可能となる。
なお、下水汚泥Xに含まれる微生物は、湿式ミル12によって石炭Yと共に粉末化(破壊)されるため、微生物の細胞内に取り込まれた水分は、湿式ミル12によって、スラリの流動体となり、ガス化剤としても作用する。また、下水汚泥Xに含まれる微生物等の有機物は、若干のカロリーを有しているため、このような下水汚泥Xが含まれるスラリZをガス化炉14の燃料として用いることによって、下水汚泥Xに含まれる有機物のもつエネルギを有効活用することができる。
【0026】
また、下水汚泥Xには、アルカリ金属が含まれている場合がある。このようなアルカリ金属は、ガス化炉14における触媒作用を期待することができる。具体的には、アルカリ金属の触媒作用による、ガス化炉14内における未燃チャーのガス化促進が期待される。
【0027】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図2を参照して説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
【0028】
図2は、本発明の第2実施形態である発電装置3の概略構成を示したフロー図である。この図に示すように、本第2実施形態の発電装置3は、上記第1実施形態において示したガス化装置1と、当該ガス化装置1に併設される発電部31とを備えて構成されている。
【0029】
発電部31は、ガス化装置1において生成されたガスGを用いて発電を行うものであり、ガスGを用いて動力を得るガスタービン及び蒸気タービン、当該ガスタービン及び蒸気タービンによって得られた動力を用いて発電を行う発電機等を備えて構成されている。
そして、このような構成を有する本第2実施形態の発電装置3の動作(発電方法)においては、ガス化装置1において生成されたガスGが発電部31に供給され、このガスGを用いて発電部31において発電が行われる。
【0030】
このような本第2実施形態の発電装置3によれば、ガス化装置1によって石炭Yのガス化における運転コストが低減されるため、より安価に発電を行うことが可能となる。
【0031】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図3を参照して説明する。なお、本第3実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
【0032】
図3は、本発明の第3実施形態である水素製造装置4の概略構成を示したフロー図である。この図に示すように、本第3実施形態の水素製造装置4は、上記第1実施形態において示したガス化装置1と、当該ガス化装置1に併設される水素生成部41とを備えて構成されている。
【0033】
水素生成部41は、ガス化装置1において生成されたガスGを用いて水素を生成するためのものである。
そして、このような構成を有する本第3実施形態の水素製造装置4の動作(水素製造方法)においては、ガス化装置1において生成されたガスGが水素生成部41に供給され、このガスGを用いて水素生成部41において水素生成が行われることによって、水素が製造される。
【0034】
このような本第3実施形態の水素製造装置4によれば、ガス化装置1によって石炭Yのガス化における運転コストが低減されるため、より安価に水素の製造を行うことが可能となる。
【0035】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図4を参照して説明する。なお、本第4実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
【0036】
図4は、本発明の第4実施形態であるメタノール製造装置5の概略構成を示したフロー図である。この図に示すように、本第4実施形態のメタノール製造装置5は、上記第1実施形態において示したガス化装置1と、当該ガス化装置1に併設されるメタノール生成部51とを備えて構成されている。
【0037】
メタノール生成部51は、ガス化装置1において生成されたガスGを用いてメタノールを生成するためのものである。
そして、このような構成を有する本第4実施形態のメタノール製造装置5の動作(メタノール製造方法)においては、ガス化装置1において生成されたガスGがメタノール生成部51に供給され、このガスGを用いてメタノール生成部51においてメタノール生成が行われることによって、メタノールが製造される。
【0038】
このような本第4実施形態のメタノール装置5によれば、ガス化装置1によって石炭Yのガス化における運転コストが低減されるため、より安価にメタノールの製造を行うことが可能となる。
【0039】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について、図5を参照して説明する。なお、本第5実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
【0040】
図5は、本発明の第5実施形態である化学製品製造装置6の概略構成を示したフロー図である。この図に示すように、本第5実施形態の化学製品製造装置6は、上記第1実施形態において示したガス化装置1と、当該ガス化装置1に併設される化学製品生成部61とを備えて構成されている。
【0041】
化学製品生成部61は、ガス化装置1において生成されたガスGを用いて化学製品を生成するためのものであり、例えば、DME(ジメチルエーテル)製造装置等である。
そして、このような構成を有する本第5実施形態の化学製品製造装置6の動作(化学製品製造方法)においては、ガス化装置1において生成されたガスGが化学製品生成部61に供給され、このガスGを用いて化学製品生成部61において化学製品生成が行われることによって、化学製品が製造される。
【0042】
このような本第5実施形態の化学製品装置6によれば、ガス化装置1によって石炭Yのガス化における運転コストが低減されるため、より安価に化学製品の製造を行うことが可能となる。
【0043】
以上、添付図面を参照しながら本発明に係るガス化装置及び方法、水素製造装置及び方法、メタノール製造装置及び方法、並びに化学製品製造装置及び方法の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0044】
例えば、本発明のガス化装置1において生成したガスGを発電部31、水素生成部41、メタノール生成部51あるいは化学製品生成部61等に供給する以前に、必要に応じてガスGを精製しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1実施形態のガス化装置の概略構成を示したフロー図である。
【図2】本発明の第2実施形態の発電装置の概略構成を示したフロー図である。
【図3】本発明の第3実施形態の水素製造装置の概略構成を示したフロー図である。
【図4】本発明の第4実施形態のメタノール製造装置の概略構成を示したフロー図である。
【図5】本発明の第5実施形態の化学製品装置の概略構成を示したフロー図である。
【符号の説明】
【0046】
1……ガス化装置
14……ガス化炉
2……下水処理場
3……発電装置
31……発電部
4……水素製造装置
41……水素生成部
5……メタノール製造装置
51……メタノール生成部
6……化学製品製造装置
61……化学製品生成部
G……ガス
X……下水汚泥
Y……石炭(固形燃料)
Z……スラリ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化するガス化装置であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって前記スラリを生成する湿式ミルと、
前記スラリをガス化するガス化炉と
を備えることを特徴とするガス化装置。
【請求項2】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化するガス化方法であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって生成された前記スラリをガス化することを特徴とするガス化方法。
【請求項3】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて発電を行う発電装置であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって前記スラリを生成する湿式ミルと、
前記スラリをガス化するガス化炉と、
当該ガス化炉によって生成されたガスを用いて発電する発電部と
を備えることを特徴とする発電装置。
【請求項4】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて発電を行う発電方法であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって前記スラリを生成し、当該スラリをガス化し、これによって生成されたガスを用いて発電することを特徴とする発電方法。
【請求項5】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて水素を製造する水素製造装置であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって前記スラリを生成する湿式ミルと、
前記スラリをガス化するガス化炉と、
当該ガス化炉によって生成されたガスを用いて前記水素を生成する水素生成部と
を備えることを特徴とする水素製造装置。
【請求項6】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて水素を製造する水素製造方法であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって前記スラリを生成し、当該スラリをガス化し、これによって生成されたガスを用いて前記水素を生成することを特徴とする水素製造方法。
【請求項7】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いてメタノールを製造するメタノール製造装置であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって前記スラリを生成する湿式ミルと、
前記スラリをガス化するガス化炉と、
当該ガス化炉によって生成されたガスを用いて前記メタノールを生成するメタノール生成部と
を備えることを特徴とするメタノール製造装置。
【請求項8】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いてメタノールを製造するメタノール製造方法であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって前記スラリを生成し、当該スラリをガス化し、これによって生成されたガスを用いて前記メタノールを生成することを特徴とするメタノール製造方法。
【請求項9】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて化学製品を製造する化学製品製造装置であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって前記スラリを生成する湿式ミルと、
前記スラリをガス化するガス化炉と、
当該ガス化炉によって生成されたガスを用いて前記化学製品を生成する化学製品生成部と
を備えることを特徴とする化学製品製造装置。
【請求項10】
粉末化された固形燃料と液体とが混合されたスラリをガス化し、このガス化によって生成されたガスを用いて化学製品を製造する化学製品製造方法であって、
前記固形燃料を下水汚泥と混合した状態で粉末化することによって前記スラリを生成し、当該スラリをガス化し、これによって生成されたガスを用いて前記化学製品を生成することを特徴とする化学製品製造方法。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−124463(P2006−124463A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−312294(P2004−312294)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【出願人】(000000099)石川島播磨重工業株式会社 (5,014)
【Fターム(参考)】