説明

キャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型

【課題】キャビティとコア交換式の発泡フォーム金型を提供すること。
【解決手段】本発明は、固定金型と、前記固定金型方向に水平移送され、型合せされる移動金型とからなり、成形機に着脱する金型において、前記移動金型の前記固定金型に対向する一側面に着脱可能に結合する一つ以上のキャビティと、前記固定金型の前記移動金型に対向する一側面に着脱可能に結合する一つ以上のコアと、前記移動金型に設けられ、前記移動金型と前記固定金型が型合せされる際、前記キャビティと前記コアの間に形成される成形空間に成形品の原料を供給する原料注入器と、前記移動金型に設けられ、前記成形空間で成形された成形品を前記キャビティから分離するための取り出し手段とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型に係るものであり、より詳細には成形しようとする製品の仕様によりキャビティとコアの交換ができるキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型に係るものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリスチレン(EPS)製品の成形金型は、高圧スチームを利用してEPP、EPS製品の成形金型の成形空間に充填されたEPP、EPSの粒を融着させることにより、一定形状のEPP、EPS製品を成形する。
【0003】
EPP、EPS製品は、特にウレタンのような素材より環境に優しいため、車両に装着されるハンドル(Handle)、特にリム(Rim)用、車両のサンバイザー(Sun Viser)用等に多く用いられている。
【0004】
図1を参照すると、従来のEPP、EPS製品の成形金型は、固定金型10と移動金型20からなる。
【0005】
固定金型10は、固定支板12と、前記固定支板12の一側面に結合された固定フレーム14と、前記固定フレーム14の一側に結合されたコア16により構成される。
【0006】
移動金型20は、前述した固定金型10の方向に移動して型合わせするように固定金型10と対称に備えられている。このような移動金型20は、移動支板22と、前記移動支板22の一側面に結合された移動フレーム24と、前記移動フレーム24の一側に結合されたキャビティ26により構成される。
【0007】
ここで、移動支板22の一側面の所定位置には、キャビティ26とコア16の間に形成された成形空間に原料を供給するための原料注入器28が設けられ、前記原料注入器28から所定の距離で離隔し、成形空間で成形された成形品をキャビティ26から脱型させるためのイジェクタ機構30が少なくとも一つ以上設けられる。
【0008】
また、固定支板12と移動支板22の内側面の所定位置には冷却水供給管(図示せず)と連結した多数の冷却水供給ノズル32が設けられている。
【0009】
しかし、前述したような従来のEPP、EPS製品の成形金型は、製品を実質的に成形することになるキャビティ26とコア16が移動フレーム24と固定フレーム14に一体になって設けられていたり、移動フレーム24と固定フレーム10の内部にボルト締結されているために成形しようとする製品が変更されれば、重くて大きい移動金型20と固定金型10自体を交換することが普通で、これをより容易にするためにキャビティ26とコア16だけ交換しようとする場合には、固定支板12と移動支板22を分離した後、固定フレーム14と移動フレーム24の内部にボルト締結されているキャビティ26とコア16を分離しなければならないため、金型の交換時間が増加するにつれて作業性及び生産性が低下するという問題点がある。
【0010】
また、製品の仕様別に固定金型10と移動金型20を別途に製作しなければならないため、金型の製作費用が増加するという問題点と、仕様別に製作した重くて大きい数多くの固定金型10と移動金型20を保管管理しなければならないため、工場敷地の活用度が低下するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、本発明は前述した問題点を解決するためのものであり、成形しようとする製品の仕様によってキャビティとコアだけを交換できるようにして、金型の交換による作業性及び生産性の低下を防止し、仕様別に金型を製作しなくてもよいため、金型の製作費用を節減し、金型の保管による工場敷地の活用度を向上させることができるキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、固定金型と、前記固定金型方向に水平移送され型合せする移動金型とからなり、成形機に着脱する金型において、前記移動金型の前記固定金型に対向する一側面に着脱可能に結合する一つ以上のキャビティと、前記固定金型の前記移動金型に対向する一側面に着脱可能に結合する一つ以上のコアと、前記移動金型に取り付けられ、前記移動金型と前記固定金型が型合せされる際、前記キャビティと前記コアの間に形成される成形空間に成形品の原料を供給する原料注入器と、前記移動金型に取り付けられ、前記成形空間で成形された成形品を前記キャビティから分離するための取出手段を含むことを特徴とするキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型を提供する。
【0013】
前記移動金型は、前記キャビティが着脱可能なようにキャビティ締結孔が少なくとも一つ以上形成された移動プレートと、前記移動プレートから一定間隔離間して備えられた支持プレートと、前記移動プレートと前記支持プレートを離隔支持する複数の支持バーを含んでおり、前記キャビティ締結孔の縁部には前記キャビティが前記移動金型の前記固定金型に対向する一側面に結合されるように円周方向に沿って段部が前記縁部の一側面に形成され、前記固定金型は、前記コアが着脱可能なようにコア締結孔が少なくとも一つ以上形成された固定プレートを備えており、前記コア締結孔の縁部には前記コアが前記固定金型の前記移動金型に対向する一側面に結合されるように円周方向に沿って段部が前記縁部の一側面に形成されることを特徴とする。
【0014】
前記キャビティの前記形成空間の反対面の所定位置には一つ以上の締結部が形成され、前記一つ以上の締結部に一端が結合され、他端が前記支持プレートの内側面の所定位置に接触するサポートを含むことを特徴とする。
【0015】
前記コアの前記成形空間の反対面の所定位置には一つ以上の締結部が形成され、前記一つ以上の締結部に一端が結合され、他端が前記成形機の固定内壁の所定位置に接触するサポートを含むことを特徴とする。
【0016】
前記サポートは複数であり、隣接したサポートはサポート連結バーにより連結され、サポート同士間の離間距離を維持するようになっていることを特徴とする。
【0017】
前記支持プレートの一側面の所定位置と前記成形機の固定側内壁の所定位置には少なくとも一つ以上の支持部が前記サポートの他端部を支持するように突出形成されることを特徴とする。
【0018】
前記原料注入器は原料流入口とエア流入口が具備された胴体と、前記胴体の先端部に大小二つの管が螺合し、エア移送空間部を形成する連結管と、前記連結管の先端部に結合したノズルと、前記胴体の後端部に貫通するように結合して前記胴体の内部を往復移動するピストンロッドと、前記ピストンロッドの先端部に結合してピストンロッドの移動方向に沿ってノズルを開閉するピストンを含むことを特徴とする。
【0019】
前記取り出し手段は、前記ピストンロッドの内部において弾性移動が可能なように挿入されるイジェクタピンと、前記イジェクタピンの外周面に貫通するように結合され前記ピストンロッドの端部に取り付ける支持部材と、前記イジェクタピンの一端部に形成された係止溝に結合する固定部材と、前記イジェクタピンの外周面に挿入し、一端部と他端部が前記支持部材と前記固定部材に弾性支持されるコイルスプリングを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
前述した構成からなる本発明によれば、移動金型と固定金型から成形しようとする成形品の形状が形成されたキャビティとコアだけを交換可能なようになっており、成形しようとする成形品の仕様変更による金型交換作業をしなくてもよいため、作業性及び生産性が向上する効果がある。
【0021】
また、一セットの金型で類似した大きさ及び形状に形成されたキャビティとコアを混用して使用することができ、成形しようとする成形品の仕様別に金型を製作しなくてもよいため、金型への投資コストを節減でき、これにより製作される金型の数量が減少し、工場敷地の活用度が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】従来技術による金型を概略的に示した断面図である。
【図2】本発明の望ましい実施例による移動金型の斜視図である。
【図3】本発明の望ましい実施例による固定金型の斜視図である。
【図4】図2に示した移動金型の分解斜視図である。
【図5】図3に示した固定金型の分解斜視図である。
【図6】図2に示したI−Iの断面図である。
【図7】図3に示したII−IIの断面図である。
【図8】図4に示した原料注入器の断面図である。
【図9】本発明の望ましい実施例によるキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型を概略的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の望ましい実施例によるキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型を、添付図を参照しながらより詳細に説明する。
【0024】
図2は本発明の望ましい実施例による移動金型の斜視図であり、図3は本発明の望ましい実施例による固定金型の斜視図であり、図4は図2に示した移動金型の分解斜視図であり、図5は図3に示した固定金型の分解斜視図であり、図6は図2に示したI−Iの断面図であり、図7は図3に示したII−IIの断面図であり、図8は図4に示した原料注入器の断面図であり、図9は本発明の望ましい実施例によるキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型を概略的に示した断面図である。
【0025】
図2乃至図9を参照すると、本発明によるキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型は、成形機の固定側内壁に結合した固定金型200と、前記成形機の移動側内壁に結合して前記固定金型200方向に水平に移送され型合せされる移動金型100と、前記固定金型200に対向する前記移動金型100の一側面に着脱可能に結合する一つ以上のキャビティ102と、前記移動金型100に対向する前記固定金型200の一側面に着脱可能に結合する一つ以上のコア202と、前記移動金型100と前記固定金型200が型合せされる際、前記キャビティ102とコア202の間に形成される成形空間に成形品の原料を供給する原料注入器140と、成形空間から成形された成形品を前記キャビティ102から取り出すための取出手段150とを、含んで構成される。
【0026】
移動金型100は、成形機(図示せず)の移動側に移動可能に装着され、外部から供給される電源により水平方向に往復移動し、図2と図4に示したように、移動金型100は、移動プレート110と、前記移動プレート110から一定間隔離間して備えられた支持プレート120と、前記移動プレート110と前記支持プレート120との間が離間するように支持する複数の支持バー130とからなる。
【0027】
移動プレート100は四角板形状からなり、少なくとも一つ以上のキャビティ締結孔112を備え、キャビティ締結孔112には後述するキャビティ102が着脱可能に結合される。
【0028】
キャビティ102は、成形しようとする製品の形状が形成されているものであって、移動金型100が水平方向に移送されて後述する固定金型200と型合せされる時、固定金型200に着脱可能に結合されたコア202と結合して成形空間を形成する。
【0029】
ここで、キャビティ締結孔112の縁部の一側面には、キャビティ102が固定金型200に対向する移動金型100の一側面にボルト116により着脱可能に結合するように円周方向に沿って段部114が形成される。
【0030】
また、図6を参照すると、キャビティ102の一側面の所定位置には、つまり、キャビティ102と後述するコア202が結合して形成される成形空間の反対面には、一つ以上の締結部104が突出形成し、締結部104の内部中心には後述するサポート106の一端部に形成された雄螺子部106aが螺合できるように所定の深さの雌螺子部104aが形成される。
【0031】
加えて、キャビティ102の一側面の所定位置にはキャビティ102が後述するコア202と結合して形成された成形空間に原料が後述する原料注入器140から容易に供給できるように原料供給孔108が形成される。
【0032】
サポート106は、円柱状からなり、一端部には前述した雌螺子部104aに螺合されるように雄螺子部106aが突出形成される。
【0033】
このように前記サポート106は、一端部に形成された雄螺子部106aがキャビティ102の一側面の所定位置に形成された締結部104に螺合され、サポート106の他端部は支持プレート120の一側面の所定位置に当接することから、成形時にキャビティ102が圧力により破損しないように支持する。
【0034】
加えて、前述したように、本発明では締結部104とサポート106との結合方式を螺合に基づいて説明したが、締結部104の内部の中心に係止溝(図示せず)を形成し、サポート106の一端部に係止突部(図示せず)を突出形成することによって、締結部104とサポート106を嵌めて結合することも可能である。
【0035】
また、図6を参照すると、サポート106は、一つ以上又は複数備えられ、隣接するサポート106同士はサポート連結バー109により互いに繋がっており、これはサポート106同士間の離間距離を維持するようにするためである。
【0036】
支持プレート120は、四角板形状からなり、前述した移動プレート110から一定間隔離間して備えられる。
【0037】
ここで、移動プレート110と支持プレート120の間には、複数の支持バー130が、移動プレート110と支持プレート120との間を離間して支持するように備えられる。
【0038】
また、支持プレート120の一側面の所定位置には少なくとも一つ以上の支持部122が突出形成される。つまり、図6と図9を参照すると、支持部122は前述したサポート106の他端部と当接する支持プレート120の一側面の所定位置から突出形成され、サポート106の他端部が支持プレート120の一側面の所定位置に当接したら、サポート106の下端部が支持部122に支持されるので、サポート106が自重により下がってしまうのを防止できる。
【0039】
原料注入器140は、原料流入口142aとエア流入口142bを備えた胴体142と、胴体142の先端部に大小二つの管144a、144bが螺合しエア移送空間部144cを形成する連結管144と、連結管144の先端部に結合されたノズル146と、胴体142の後端部を貫通して結合し、胴体142の内部を往復移動するピストンロッド148と、ピストンロッド148の先端部に結合してピストンロッド148の移動方向に沿ってノズル146を開閉するピストン149とを、含んでなる。
【0040】
前記構成からなる原料注入器140は、移動金型100の支持プレート120の一側面の所定位置を貫通して結合し、原料注入器140のノズル146がキャビティ102の一側面の所定位置に形成された原料供給孔108に挿入、結合してキャビティ102とコア202が互いに型合せして形成される成形空間に原料を供給する。
【0041】
取出手段150は、ピストンロッド148の内部で弾性移動可能に挿入されるイジェクタピン152と、イジェクタピン152の外周面に貫通するように結合してピストンロッド148の端部に取り付けられる支持部材154と、イジェクタピン152の一端部の所定位置に円周方向に沿って所定の深さに形成された係止溝156に結合する固定部材158と、イジェクタピン152の外周面に挿入され、一端部と他端部が支持部材154と固定部材158に弾性支持されるコイルスプリング160とを、含んでなる。
【0042】
つまり、取出手段150は、移動金型100と固定金型200とが型合せされると、キャビティ102とコア202の間に形成された成形空間に原料注入器140から原料が注がれ、成形しようとする製品を成形し、その後、移動金型100を移動させて固定金型200から分離し、移動金型100が成形機の内部一側面に向かって移動すると、イジェクタピン152の端部が成形機の内部一側面に当接すると同時にイジェクタピン152が原料注入器140の内部で弾性移動をしてイジェクタピン152の他端部がノズル146を貫通して突出することになり、キャビティ102内部の成形品を押出し、成形品がキャビティ102から分離されることになる。
【0043】
一方、固定金型200は、成形機(図示せず)の固定側に固定して装着され、前述した移動金型100と型合せできるように移動金型100に対応する形状からなる。
【0044】
図5を参照すると、固定金型200は、四角板状の固定プレート210と、前記固定プレート210に少なくとも一つ以上形成されたコア締結孔212とが備わり、前記コア締結孔212にはコア202が着脱可能に結合される。
【0045】
コア202は前述したキャビティ102の内側に挿入され、成形製品を成形できるようにしたもので、キャビティ102と対応する形状からなる。
【0046】
ここで、コア締結孔212の縁部の一側面には、コア202が移動金型100に対向する固定金型200の一側面にボルト116により着脱可能に結合することができるように円周方向に沿って段部214が形成される。
【0047】
一方、一般的に固定金型200に備えられたコア202は形状が複雑でガスの圧力による変形が少なく、前述したキャビティ102に備えられたサポート106が不要であるが、例外的にコア202の形状が大きい場合にはコア202の一側面の所定位置、つまり、図に示していないが、コア202と前述したキャビティ102が結合して形成される成形空間の反対面に一つ以上の締結部を形成し、締結部にサポートを結合できる。
【0048】
ここで、サポートの一端部は、前述したように締結部に結合され、他端部は成形機の固定側内壁の所定位置に当接することから、成形時にコア202が圧力により破損しないようにする。
【0049】
また、成形機の固定側内壁の所定位置には少なくとも一つ以上の支持部(図示せず)が突出形成されており、これはサポートの他端部が成形機の固定側内壁の所定位置に当接するとサポートの下端部が前記支持部に支えられ、サポートが自重により下がってしまうことを防止する。
【0050】
以下に、前述した本発明によるキャビティとコア交換式の発泡金型の特徴について説明する。
【0051】
先ず、成形しようとする製品の仕様を変更して製品を成形する場合には、成形機の作動を止めた後、移動金型100のキャビティ締結孔112と固定金型200のコア締結孔212に多数のボルト116で結合されたキャビティ102とコア202を分離する。
【0052】
次いで、成形しようとする製品の形状が形成されたキャビティ102とコア202をキャビティ締結孔112とコア締結孔212に挿着させた後、ボルト116を締め付けて組み合わせる。
【0053】
したがって、成形しようとする製品の仕様変更によって、キャビティ102とコア202が一体に形成されていた移動金型100と固定金型200を交換、つまり、金型全体を交換することによって発生する金型の引抜き及び組合せによる不便さ、人件費及び交換時間の増加により生産性が低下する問題点を解決することができる。
【0054】
また、成形しようとする製品の仕様別に移動金型100と固定金型200を製作することによる金型製作費用の上昇を抑制すると共に、金型が製品の仕様別に製作され、金型を保管するため発生する工場敷地の活用度を向上させることができる効果がある。
【0055】
以上、本発明の望ましい実施例を添付図面を参照しながら説明したが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で様々に変形をして実施することができる。
【符号の説明】
【0056】
100 移動金型
102 キャビティ
104 締結部
106 サポート
108 原料供給孔
109 サポート連結バー
110 移動プレート
112 キャビティ締結孔
114、214 段部
116 ボルト
120 支持プレート
122 支持部
130 支持バー
140 原料注入器
142 胴体
144 連結管
146 ノズル
148 ピストンロッド
149 ピストン
150 取出手段
152 イジェクタピン
154 支持部材
156 係止溝
158 固定部材
160 コイルスプリング
200 固定金型
202 コア
210 固定プレート
212 コア締結孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定金型と、前記固定金型方向に水平移送され、型合せされる移動金型とからなり、成形機に着脱する金型において、
前記移動金型の前記固定金型に対向する一側面に着脱可能に結合される一つ以上のキャビティと、
前記固定金型の前記移動金型に対向する一側面に着脱可能に結合される一つ以上のコアと、
前記移動金型に設けられ、前記移動金型と前記固定金型が型合せされる際、前記キャビティと前記コアとの間に形成される成形空間に成形品の原料を供給する原料注入器と、
前記移動金型に設けられ、前記成形空間で成形された成形品を前記キャビティから分離するための取出手段とを含むことを特徴とするキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型。
【請求項2】
前記移動金型は、前記キャビティが着脱可能なようにキャビティ締結孔が少なくとも一つ以上形成された移動プレートと、前記移動プレートから一定間隔離間して備わった支持プレートと、前記移動プレートと前記支持プレート間を離間して支持するための複数の支持バーとを含み、
前記キャビティ締結孔の縁部では、前記キャビティが前記移動金型の前記固定金型に対向する一側面に結合されるように円周方向に沿って段部が前記縁部の一側面に形成され、
前記固定金型は、前記コアが着脱可能なようにコア締結孔が少なくとも一つ以上形成された固定プレートを備えており、
前記コア締結孔の縁部では、前記コアが前記固定金型の前記移動金型に対向する一側面に結合するように円周方向に沿って段部が前記縁部の一側面に形成されることを特徴とする請求項1に記載のキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型。
【請求項3】
前記キャビティの前記成形空間の反対面の所定位置には一つ以上の締結部が形成され、前記一つ以上の締結部に一端が結合し、他端が前記支持プレートの内側面の所定位置に接触するサポートを含むことを特徴とする請求項2に記載のキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型。
【請求項4】
前記コアの前記成形空間の反対面の所定位置には一つ以上の締結部が形成され、前記一つ以上の締結部に一端が結合し、他端が前記成形機の固定側内壁の所定位置に接触するサポートを含むことを特徴とする請求項2に記載のキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型。
【請求項5】
前記サポートは複数であり、隣接するサポートはサポート連結バーにより繋がっているため、サポート同士間の離間距離を維持できるようになっていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型。
【請求項6】
前記支持プレートの一側面の所定位置と前記成形機の固定側内壁の所定位置には、少なくとも一つ以上の支持部が前記サポートの他端部を支持するように突出形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型。
【請求項7】
前記原料注入器は、原料流入口とエア流入口が備えられた胴体と、前記胴体の先端部に大小二つの管が螺合されてエア移送空間部を形成する連結管と、前記連結管の先端部に結合されたノズルと、前記胴体の後端部を貫通するように結合され前記胴体の内部を往復移動するピストンロッドと、前記ピストンロッドの先端部に結合してピストンロッドの移動方向に沿ってノズルを開閉するピストンとを含むことを特徴とする請求項1に記載のキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型。
【請求項8】
前記取出手段は、前記ピストンロッドの内部で弾性移動可能に挿入されるイジェクタピンと、前記イジェクタピンの外周面を貫通するように結合され、前記ピストンロッドの端部に取り付ける支持部材と、前記イジェクタピンの一端部に形成された係止溝に結合される固定部材と、前記イジェクタピンの外周面に挿入され、一端部と他端部が前記支持部材と前記固定部材に弾性支持されるコイルスプリングとを含むことを特徴とする請求項7に記載のキャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−40877(P2012−40877A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176593(P2011−176593)
【出願日】平成23年8月12日(2011.8.12)
【出願人】(511197899)ドンシン産業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】