キラル化合物の調製方法
【課題】キラル化合物を作製するための酵素化学的な2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)法を提供すること。
【解決手段】アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アセトアルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法であって、前記アルドラーゼが2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)アルドラーゼである方法。
【解決手段】アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アセトアルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法であって、前記アルドラーゼが2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)アルドラーゼである方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キラル化合物を作製するための酵素化学的な2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)法を対象とする。
【背景技術】
【0002】
酵素化学的方法におけるDERA(デオキシリボースアルドラーゼ)ファミリーのアルドラーゼの使用は、記載されている。米国特許第5795749号、WO03/006656、WO2004/027075、WO2005/012246;Gijsen,H.J.M.ら、JACS、1994年、第116巻、8422〜8423ページ;Gijsen,H.J.M.ら.、JACS、1995年、第117巻、7585〜7591ページ;Greenberg,W.A.ら.、PNAS、2004年、第101巻、5788〜5793ページ、米国特許第6964863号、およびBiotechonol J、第101巻、537〜548ページ(2006年)を参照されたい。しかし、これらの方法には、全収率が不十分であるばかりでなく、生成物の混合物をもたらすものもあった。さらに、これらの方法は、特定の基質に限定されていた。
【特許文献1】米国特許第5795749号
【特許文献2】WO03/006656
【特許文献3】WO2004/027075
【特許文献4】WO2005/012246
【非特許文献1】Gijsen,H.J.M.ら、JACS、1994年、第116巻、8422〜8423ページ
【非特許文献2】Gijsen,H.J.M.ら.、JACS、1995年、第117巻、7585〜7591ページ
【非特許文献3】Greenberg,W.A.ら.、PNAS、2004年、第101巻、5788〜5793ページ
【特許文献5】米国特許第6964863号
【非特許文献4】Biotechonol J、第101巻、537〜548ページ(2006年)
【非特許文献5】William A.Greenbergら.、PNAS(2004年)、第101巻第16号、5788〜5793ページ
【非特許文献6】Haruhiko Sakurabaら.、Journal of Biological Chemistry(2003年)、第278巻第12号、10799〜10806ページ
【非特許文献7】SambrookおよびRussell、「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、第3版、Cold Spring Harbor、米国ニューヨーク、2001年
【非特許文献8】Tetrahedron Letters、第2279巻(1992年)
【特許文献6】米国特許第5155251号
【非特許文献9】Bauman K.L.、Butler D.E.、Deering C.F.ら、Tetrahedron Letters1992年、第33巻:2283〜2284ページ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、当技術分野では、代替基質にとって有効かつ効率的な酵素化学的方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アセトアルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法に関する。
【0005】
本発明はまた、前記アルドラーゼが2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)アルドラーゼである方法に関する。
【0006】
本発明はまた、前記アルドラーゼが、
配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04、
配列番号3のヌクレオチド配列または配列番号18のアミノ酸配列を含むDERA06、
配列番号8のヌクレオチド配列または配列番号23のアミノ酸配列を含むDERA101、
配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102、
配列番号10のヌクレオチド配列または配列番号25のアミノ酸配列を含むDERA103、
配列番号11のヌクレオチド配列または配列番号26のアミノ酸配列を含むDERA104、
配列番号12のヌクレオチド配列または配列番号27のアミノ酸配列を含むDERA105、
配列番号13のヌクレオチド配列または配列番号28のアミノ酸配列を含むDERA106、
配列番号14のヌクレオチド配列または配列番号29のアミノ酸配列を含むDERA107、
配列番号15のヌクレオチド配列または配列番号30のアミノ酸配列を含むDERA108、
またはアミノ酸配列同一性がその少なくとも約20%であるアルドラーゼである方法に関する。
【0007】
より詳細には、本発明はまた、前記アルドラーゼが、配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04、配列番号3のヌクレオチド配列または配列番号18のアミノ酸配列を含むDERA06、または配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102である方法に関する。
【0008】
より詳細には、本発明はまた、前記アルドラーゼが、配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04である方法に関する。
【0009】
より詳細には、本発明はまた、前記アルドラーゼが、配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102である方法に関する。
【0010】
本発明はまた、前記N保護されたアミノアルデヒド基質が3−フタルイミドプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0011】
本発明はまた、前記N保護されたアミノアルデヒド基質がN−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒドまたは3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0012】
本発明はまた、前記N保護されたアミノアルデヒド基質がN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0013】
本発明は、
(a)アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップと、
(c)そのように形成したラクトンを、酸性の触媒作用の下でイソプロピルアルコールおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと、
(d)そのように形成したイソプロピルアセトニドエステルを塩基で処理して、対応するアミノアセトニドイソプロピルエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0014】
本発明は、
(a)アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップと、
(c)そのように形成したラクトンをシクロペンタノンと反応させて、対応するシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを得るステップと、
(d)そのように形成したシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを塩基で処理して、対応するアミノシクロペンチリデンイソプロピルエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0015】
本発明は、
(a)アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを、触媒的脱水素条件下で脱水素して、対応するヘプタン酸を得るステップと、
(c)そのように形成した前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(d)そのように形成した塩を、酸性の触媒作用の下でオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと、
(e)そのように形成したイソプロピルアセトニドエステルを塩基で処理して、対応するアミノジシクロヘキシルアミンイソプロピルエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0016】
本発明は、
(a)アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(c)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(d)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと、
(e)そのように形成したイソプロピルアセトニドエステルを塩基で処理して、対応するアミノアセトニドイソプロピルエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0017】
本発明は、DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドをアミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法に関する。
【0018】
本発明はまた、前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドが、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−アミノプロピオンアルデヒド、アミノアセトアルデヒド、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒド、またはN−Fmoc−アミノアセトアルデヒドである方法に関する。
【0019】
より詳細には、本発明はまた、前記N保護されたアミノアルデヒドがN−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0020】
より詳細には、本発明はまた、前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドがN−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドまたはN−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0021】
より詳細には、本発明はまた、前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドがN−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0022】
本発明はまた、前記アルドラーゼがDERA102である方法に関する。
【0023】
本発明は、DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドをアミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成し、そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップを含む方法に関する。
【0024】
本発明は、
(a)DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドをアミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを触媒的脱水素条件下で脱水素して、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(c)そのように形成した前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(d)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0025】
本発明は、
(a)DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドをアミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(c)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(d)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0026】
本発明は、DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、一般式(I)のアミノアルデヒド基質化合物
【0027】
【化1】
[式中、
n=1、2、3、または4であり、
R’は、水素またはN保護基であり、
R”は、水素またはN保護基であり、またはR’およびR”は、これらが結合している窒素と一緒になって、5員または6員の複素環部分を形成している]と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法に関する。
【0028】
本発明はまた、化合物2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオンに関する。
【0029】
より詳細には、本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0030】
【化2】
【0031】
より詳細には、本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0032】
【化3】
【0033】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0034】
【化4】
【0035】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0036】
【化5】
【0037】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0038】
【化6】
【0039】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0040】
【化7】
【0041】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0042】
【化8】
【0043】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0044】
【化9】
【0045】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0046】
【化10】
【0047】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0048】
【化11】
【0049】
本発明は、粉末X線回折ピークが約9.0、12.7、20.2、22.6、および25.2度2θにあることを特徴とする4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの結晶形態に関する。
【0050】
本発明は、粉末X線回折ピークが約6.3、12.7、16.8、21.1、および25.5度2θにあることを特徴とする(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの結晶形態に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
定義
別段の指摘がない限り、以下の用語は、以下のとおりに定義される。
冠詞「a」または「an」は、本明細書では、それが指す対象の単複両方の形を指す。
【0052】
用語「アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件」とは、本明細書では、本明細書で記載するようなアルドラーゼによって触媒され得る、当技術分野で知られている任意のアルドール縮合条件を指す。
【0053】
本発明で使用するアルデヒドは、本明細書で記載するようなアルドラーゼの存在下、本明細書で記載するような基質とのアルドール縮合を経る任意のアルデヒドでよい。適切なアルデヒドの例は、その限りでないが、アセトアルデヒドである。
【0054】
本発明で使用する基質は、任意のアミノアルデヒドまたはN保護されたアミノアルデヒドでよい。そのようなアミノアルデヒドまたはN保護されたアミノアルデヒドは、それぞれ本明細書に記載の、アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下でアルデヒドと反応する。
【0055】
アミノアルデヒドに適するN保護基には、フタルイミド、N−ホルミル、スクシンイミド、ジ−ブトキシカルボニル(ジ−Boc)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)、ブトキシカルボニル(Boc)、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、ベンジル、およびジベンジルが含まれるがこの限りでない。
【0056】
適切なアミノアルデヒド基質の例には、その限りでないが、以下のものが含まれる。
【0057】
【化12】
【0058】
本発明の一実施形態では、アミノアルデヒド基質は、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドまたはN−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、3−アミノ−プロピオンアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、アミノ−アセトアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒド(Aldrichから市販されている)である。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、N−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである。
【0059】
N−Fmoc−アミノアルデヒドは両方とも、対応するN−Fmocアミノアルコールの標準のDess−Martin酸化によって得た。
【0060】
N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒドは、3−アミノ−1−プロパノールから、2ステップの手順によって得た。すなわち、3−アミノ−1−プロパノールを酢酸メチルによってN−アセチル化した後、Dess−Martin酸化を経て、妥当なESI−MS[M+H]+116.25および[M+Na]+138.20を有する所望の生成物を得た。
【0061】
本発明で使用するアルドラーゼは、それぞれ本明細書に記載のアミノアルデヒド基質、N保護されたアミノアルデヒド基質、またはピロールアルデヒド基質に対してアルドラーゼ活性を有するどんな酵素でもよい。本発明の一実施形態では、アルドラーゼは、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)である。適切なDERAアルドラーゼの例には、その限りでないが、以下のものが含まれる。
DERA03(大腸菌)(Sigma Aldrich、米国ミズーリ州セントルイスから市販されている)、
DERA04(William A.Greenbergら、PNAS(2004年)、第101巻第16号、5788〜5793ページまたはその改変型)、
DERA06(GenBankアクセッションNP_294929またはその改変型)、
DERA08(GenBankアクセッションNP_465519またはその改変型)、
DERA11(GenBankアクセッションNP_439273)、
DERA12(GenBankアクセッションNP_229359)、
DERA15(Haruhiko Sakurabaら、Journal of Biological Chemistry(2003年)、第278巻第12号、10799〜10806ページ)、
DERA101(GenBankアクセッションNP_906068.1またはその改変型)、
DERA102(GenBankアクセッションNP_813976.1またはその改変型)、
DERA103(GenBankアクセッションNP_01130044.1またはその改変型)、
DERA104(GenBankアクセッションYP_924715.1またはその改変型)、
DERA105(GenBankアクセッションYP_148352.1またはその改変型)、
DERA106(GenBankアクセッションNP_471437.1またはその改変型)、
DERA107(GenBankアクセッションNP_242218.1またはその改変型)、および
DERA108(GenBankアクセッションZP_00875069.1またはその改変型)。
【0062】
本発明の一実施形態では、アルドラーゼは、本明細書に記載のDERAアルドラーゼに対するアミノ酸配列同一性がその少なくとも約20%、好ましくはその少なくとも70%であるアルドラーゼである。本発明の一実施形態では、DERAアルドラーゼは、DERA04、DERA06、またはDERA102である。本発明の一実施形態では、DERAアルドラーゼはDERA102である。
【0063】
本発明によれば、DERA03、DERA04、DERA06、DERA08、DERA11、DERA12、DERA15、DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、およびDERA108は、実施例1〜30に記載のこれらのヌクレオチド配列およびアミノ酸配列によって確認される。
【0064】
より詳細には、DERA03は、配列番号1のヌクレオチド配列および配列番号16のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0065】
DERA04は、配列番号2のヌクレオチド配列および配列番号17のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0066】
DERA06は、配列番号3のヌクレオチド配列および配列番号18のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0067】
DERA08は、配列番号4のヌクレオチド配列および配列番号19のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0068】
DERA11は、配列番号5のヌクレオチド配列および配列番号20のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0069】
DERA12は、配列番号6のヌクレオチド配列および配列番号21のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0070】
DERA15は、配列番号7のヌクレオチド配列および配列番号22のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0071】
DERA101は、配列番号8のヌクレオチド配列および配列番号23のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0072】
DERA102は、配列番号9のヌクレオチド配列および配列番号24のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0073】
DERA103は、配列番号10のヌクレオチド配列および配列番号25のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0074】
DERA104は、配列番号11のヌクレオチド配列および配列番号26のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0075】
DERA105は、配列番号12のヌクレオチド配列および配列番号27のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0076】
DERA106は、配列番号13のヌクレオチド配列および配列番号28のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0077】
DERA107は、配列番号14のヌクレオチド配列および配列番号29のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0078】
DERA108は、配列番号15のヌクレオチド配列および配列番号30のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0079】
本明細書に記載のDERAアルドラーゼは、その限りでないが、組換え型大腸菌中でタンパク質を発現させるための標準のプロトコル(SambrookおよびRussell、「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、第3版、Cold Spring Harbor、米国ニューヨーク、2001年)を含めて、当技術分野で知られているどんな手段によって調製してもよい。当業者には理解されるとおり、既知のDERAアルドラーゼの改変型が必要となり、またはクローニング条件に応じて生じる場合もあるので、それらを本発明に包含する。
【0080】
以下のスキームは、本発明を例示するものである。
【0081】
調製A
【0082】
【化13】
調製Aでは、フタルイミドをベンジルトリメチルアンモニウム水酸化物(Triton−B)の存在下でアクロレインと反応させることにより、3−フタルイミドプロピオンアルデヒドを調製する。反応液を約53℃〜約67.5℃の間の温度、好ましくは約60℃で約30分〜約3時間の間の期間、好ましくは約90分間攪拌する。
【0083】
調製B
【0084】
【化14】
調製Bでは、ギ酸エチルを1−アミノ−3,3−ジメトキシプロパンと反応させ、そのように形成したアミドを酸で処理することにより、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒドを調製する。
【0085】
調製C
【0086】
【化15】
調製Cでは、1−アミノ−3,3−ジメトキシプロパンをBOC無水物と反応させ、そのように形成したアミドを酸で処理することにより、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒドを調製する。
【0087】
調製D
【0088】
【化16】
調製Dでは、1−アミノ−3,3−ジメトキシプロパンを4−ジ(メチルアミノ)ピリジンの存在下でBOC無水物と反応させ、そのように形成したアミドを酸で処理することにより、N−ジ−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒドを調製する。
【0089】
調製E
3−スクシンイミドプロピオンアルデヒド
触媒としてのナトリウムエトキシド、およびエタノールなどの極性プロトン性溶媒の存在下、スクシンイミドの溶液にアクロレインを加える。反応混合物を、約10℃〜約40℃の間の温度、好ましくは約20〜30℃で約20時間〜約60時間の期間、好ましくは約48時間攪拌する。
【0090】
【化17】
【0091】
スキーム1は一般に、本発明に包含される方法を記載している。スキーム1に記載のとおり、DERAアルドラーゼは、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)や水などの他の適切な溶媒の存在下で、3−フタルイミドプロピオンアルデヒドと2molのアセトアルデヒドとの2連続のアルドール縮合反応を触媒して、保護された所望のアミノ−ラクトール(A)をもたらす。適切なDERAアルドラーゼには、DERA04、DERA06、DERA101、DERA102、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、およびDERA108、好ましくはDERA04およびDERA102が含まれるがこの限りでない。3−フタルイミドプロピオンアルデヒドとDERAアルドラーゼの混合物に、アセトアルデヒドを約7時間〜約12時間の期間、好ましくは約10時間かけて加える。そのように形成した混合物を、約15℃〜約30℃の間の温度、好ましくは約22℃で約20時間〜約60時間の間の期間、好ましくは約48時間さらに攪拌する。
【0092】
アミノ−ラクトール(A)は、触媒的(たとえば白金担持炭素またはパラジウム担持炭素)脱水素を受けて、カルボン酸(C)を形成することができ、次いでラクトン化を受けて、(B)を形成することができる。
【0093】
(A)を(C)に転換する、当技術分野で知られているどんな触媒的脱水素手段も本発明に包含される。適切な触媒の例には、Pt/C、Pd/C、Pt/Bi/C、Pd/Bi/C、および他の任意の脱水素触媒が含まれるがこの限りでない。本発明の一実施形態では、触媒的脱水素は、空気または酸素を末端酸化剤として使用して、pH約7〜pH約10で実施する。
【0094】
酸触媒、たとえばその限りでないが塩酸、硫酸、メタンスルホン酸(MSA)、p−トルエンスルホン酸(TSA)、および当技術分野で知られている他の任意のラクトン化酸の使用を含むがこの限りでない、カルボン酸(C)をラクトン(B)に転換する、当技術分野で知られているどんなラクトン化手段も本発明に包含される。より詳細には、7−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインド−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプタン酸(C)を、酢酸エチルの存在下、無水塩酸で処理することにより、対応する2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(B)に転換する。反応液を室温で約1時間〜約4時間の間の期間、好ましくは約2〜3時間攪拌する。
【0095】
別法として、ラクトール(A)のラクトン(B)またはカルボン酸(C)への酸化は、所望の変換を実現する当技術分野で知られている任意の酸化手段を使用して実施することができる。より詳細には、2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(A)を、亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤の存在下で酸化させて、対応する2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(B)に転換する。反応液を約10℃〜約30℃の温度、好ましくは約23℃で約2時間〜約6時間の間の期間、好ましくは約4時間攪拌する。2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(A)は、亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤、リン酸緩衝液、ジメチルスルホキシドなどの極性の非プロトン性溶媒や、イソプロパノールなどのアルコールの存在下で酸化させることによって、対応する7−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインド−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプタン酸(C)に転換することもできる。反応液を、約2時間〜約6時間の間の期間、好ましくは約4時間、室温かつ約5〜約6の間のpHに保つ。
【0096】
7−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインド−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプタン酸(C)を、酢酸エチルの存在下、ジシクロヘキシルアミンで処理して、対応するジシクロヘキシルアミン(DCA)塩(D)に転換する。次いで、DCA塩(D)を、アセトンおよびメタンスルホン酸の存在下でDCM、オルトギ酸トリイソプロピルと反応させることにより、フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル(E)に転換する。
【0097】
フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル(E)は、アセトンおよびメタンスルホン酸(MSA)の存在下、2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(B)をイソプロピルアルコールと反応させて調製することもできる。反応混合物を室温かつ約1〜約2の間、好ましくは約1.5のpHで約20時間〜約28時間の間の期間、好ましくは約24時間攪拌する。
【0098】
フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル(E)を、メタノールなどの極性のプロトン性溶媒の存在下、一級アミン、すなわちアルキルアミン、エチレンジアミンなどのジアミン、ヒドロキシルアミンといった塩基で処理することによって脱保護して、対応するアミノアセトニドイソプロピルエステル(F)を得る。反応混合物を室温で約30分〜約4時間の間の期間、好ましくは約2時間攪拌した。
【0099】
アミノアセトニドイソプロピルエステル(F)は、式IIの4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド
【0100】
【化18】
とさらに反応させると、以下の式IIIの対応するピロール環含有アセトニドイソプロピルエステルが得られる。
【0101】
【化19】
【0102】
本発明によれば、当業者には理解されるとおり、酵素的なステップの立体選択性は、ラセミ標準物質の化学的な調製および関連したキラルクロマトグラフィー法の開発によって確認することができる。
【0103】
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのPXRDパターンを図1に示す。
【0104】
(相対強度13%より大きい)主要なピークを表1に示す。4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドは、9.0、12.7、20.2、22.6、および25.2度2θ+0.1度で特徴的な回折ピークを示す。DSC温度記録を図2に示す。4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドは、213℃±2℃で鋭い吸熱ピークを示す。FT−IRスペクトルを図3で示す。FT−IRピークテーブルを表2に示す。4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドは、696、1492、1327、843、1151cm−1で(この順に)特徴的なピークを示す。FT−ラマンスペクトルを図4で示す。FT−ラマンピークテーブルを表3に示す。4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドは、1004、115、87、877、1601cm−1で特徴的なピークを示す。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのPXRDパターンを図5に示す。主要なピーク(相対強度12%より大きい)を表4に示す。(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドは、6.3、12.7、16.8、21.1、および25.5度2θ+0.1度で特徴的な回折ピークを示す。DSC温度記録を図6に示す。(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドは、166℃±2℃で鋭い吸熱ピークを示す。FT−IRスペクトルを図7で示す。FT−IRピークテーブルを表5に示す。(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドは、851、1220、1047、757、1153cm−1で(この順に)特徴的なピークを示す。FT−ラマンスペクトルを図8で示す。FT−ラマンピークテーブルを表6に示す。(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドは、1531、997、114、99、1605cm−1で特徴的なピークを示す。
【0109】
【表4】
【0110】
【表5】
【0111】
【表6】
【0112】
【化20】
【0113】
スキーム2に記載のとおり、硫酸マグネシウムおよびメタンスルホン酸(MSA)の存在下、2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(B)をシクロペンタノンおよびイソプロピルアルコールと反応させて、シクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステル(G)を調製することができる。反応混合物を、室温かつ約1〜約2の間、好ましくは約1.5のpHで約20時間〜約28時間の間の期間、好ましくは約24時間攪拌する。
【0114】
シクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステル(G)を、メタノールなどの極性のプロトン性溶媒の存在下、一級アミン、すなわちアルキルアミン、エチレンジアミンなどのジアミン、ヒドロキシアミンなどの塩基で処理することにより脱保護して、対応するアミノシクロペンチリデンイソプロピルエステル(H)を得る。反応混合物を、室温で約30分〜約4時間の間の期間、好ましくは約2時間攪拌する。
【0115】
そのように形成したアミノシクロペンチリデンイソプロピルエステル(H)は、式IIの4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド
【0116】
【化21】
とさらに反応させて、以下の対応する式IVのピロール環含有シクロペンチリデンイソプロピルエステル
【0117】
【化22】
を得ることができる。
【0118】
【化23】
【0119】
スキーム3は一般に、本発明に包含される方法を記載している。スキーム3に記載のとおり、DERAアルドラーゼは、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)と水などの適切な共溶媒の存在下で、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、N−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒド、アミノアセトアルデヒド、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒド、またはN−Fmoc−アミノアセトアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノプロピオンアルデヒド基質(すなわちR1=保護基)と、2molのアセトアルデヒドとの2連続のアルドール縮合反応を触媒して、所望の保護されたアミノ−ラクトール(I)をもたらす。適切なDERAアルドラーゼには、DERA04、DERA06、DERA101、DERA102、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、およびDERA108、好ましくはDERA04およびDERA102が含まれるがこの限りでない。N保護されたアミノアルデヒドとDERAアルドラーゼの混合物に、約7時間〜約12時間の間の期間、好ましくは約10時間かけてアセトアルデヒドを加える。そのように形成した混合物を、約15℃〜約30℃の間の温度、好ましくは約22℃で約20時間〜約60時間の間の期間、好ましくは約48時間さらに攪拌する。
【0120】
アミノ−ラクトール(I)は、触媒的(たとえばPt/C、Pd/C)脱水素を受けて、カルボン酸(K)を形成することができ、次いでラクトン化を受けて、(J)を形成することができる。
【0121】
(I)を(K)に転換する、当技術分野で知られているどんな触媒的脱水素手段も本発明に包含される。適切な触媒の例には、Pt/C、Pd/C、Pt/Bi/C、Pd/Bi/C、および他の任意の脱水素触媒が含まれるがこの限りでない。本発明の一実施形態では、触媒的脱水素は、空気または酸素を末端酸化剤として使用し、pH約7〜pH約10で実施する。
【0122】
その限りでないが塩酸、硫酸、メタンスルホン酸(MSA)、p−トルエンスルホン酸(TSA)、当技術分野で知られている他の任意のラクトン化酸などの酸触媒の使用を含むがこの限りでない、カルボン酸(K)をラクトン(J)に転換する、当技術分野で知られているどんなラクトン化手段も本発明に包含される。
【0123】
別法として、ラクトール(I)のラクトン(J)またはカルボン酸(K)への酸化は、所望の変換を実現する、当技術分野で知られている任意の酸化手段を使用して実施することができる。
【0124】
【化24】
【0125】
スキーム4に記載のとおり、DERAアルドラーゼは、アミノアルデヒドまたはN保護されたアミノアルデヒドと2molのアセトアルデヒドとのアルドール縮合反応を触媒して、所望のアミノ−ラクトール(M)をもたらす。
【0126】
以下の非限定的な実施例は、本発明を例示するものである。
【0127】
(実施例1)
2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン
【0128】
【化25】
3−フタルイミド−プロピオンアルデヒド(10.0グラム、49.2mmol)を20mLのt−ブチルメチルエーテル(MTBE)に懸濁させた懸濁液に、DERA04ライセート(52.0mL、10400単位、リン酸緩衝液pH7.0、0.01M中の13.0グラムの湿ったDERA04細胞から調製したもの)およびリン酸緩衝液(102mL、pH7.0、0.01M)からなる溶液を22℃で激しく攪拌しながら加えた。水(10mL)に溶解させたアセトアルデヒド(4.8グラム、108.2mmol、Aldrich)を、プログラミングされたポンプによって、反応混合物に10時間継続的に加えた。反応混合物のpHは、1.0N水酸化ナトリウムでの滴定によって7.0に保った。反応混合物をさらに22℃で10時間攪拌し、転換を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によってモニターした。20時間後、高圧液体クロマトグラフィー分析によると、開始材料の約95%が消費され、50〜55%の所望のラクトールが生成したが、得られる反応混合物をその後の酸化ステップでそのまま使用した。ラクトールのLC−ESIMS:m/z[M+H]+292.3。
【0129】
(実施例2)
2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン
【0130】
【化26】
粗製ラクトールの懸濁液(200mL、実施例1に従って調製したもの)に、ジメチルスルホキシド(10mL)を攪拌しながら加えた。次いで、亜塩素酸ナトリウム(1.5当量、8.3グラム、Aldrich)の水(18mL)溶液を30分間かけて滴下した。温度は、20〜25℃の範囲で調節した。反応混合物のpHは、4.0より高く保つべきである。4時間後、アセトン(200mL)を加えた。反応混合物を0〜5℃で1時間攪拌し、次いでbuchel漏斗中にてセライトパッド(10グラム)で濾過した。濾過ケーキをアセトン(50mL2回)で洗浄した。合わせたアセトン濾液を真空中で濃縮して、アセトンおよびt−ブチルメチルエーテル(MTBE)を除去した。残りの水溶液をpH約4.0に調整し、酢酸エチル(100mL3回)で抽出した。酢酸エチル溶液を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で約100mLに濃縮し、これを硫酸マグネシウム(2グラム)存在下、無水塩酸(0.6mL、ジオキサン中4M)で処理し、室温で4時間攪拌した。次いで、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム/ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。酢酸エチルの溶液を50mLに濃縮し、次いでこれに50mLのヘプタンを加えた。形成した固体を濾過し、ヘプタン(20mL)で洗浄し、オーブンで乾燥させて、ラクトンを白色固体として得た(3ステップで40%〜45%、化学純度95%、ee>99%、de>86%)。LC−ESIMS[M+Na]+m/z312.0。1H NMR(CDCl3、400MHz):δ7.82(m,2H)、7.68(m,2H)、4.78(m,1H)、4.41(m,1H)、3.84(m,2H)、2.65(m,2H)、1.94〜2.14(m,3H)、1.81(m,1H)。13C NMR(CDCl3、100MHz)δ170.15、168.61(2)、134.32(2)、132.20(2)、123.58(2)、73.82(2)、62.85、38.63、35.70、34.47、34.40。
【0131】
(実施例3)
2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン
【0132】
【化27】
DERA102を含有する大腸菌細胞の懸濁液(4グラムの湿った細胞を190mLのリン酸緩衝液、pH7.0、0.01Mに懸濁させたもの)に、プログラミングされたポンプによって、ジメチルスルホキシド(15mL)中の3−フタルイミド−プロピオンアルデヒド(2.0グラム、9.8mmol)およびアセトアルデヒド(0.96グラム、21.8mmol、Aldrich)の混合物を10時間かけて加えた。反応混合物をさらに22℃で14時間攪拌した。反応の進行は、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によってモニターした。24時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL2回)で抽出した。遠心分離によって2層を分離した後、有機層を乾燥させ、蒸発にかけて、粗製のラクトール(1.6グラム、45〜50%)を固体として得、これをそのまま次の酸化ステップへと進めた。ラクトールのLC−ESIMS:m/z[M+H]+292.3。
【0133】
(実施例4)
7−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインド−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプタン酸
【0134】
【化28】
イソプロパノール(4.8mL)およびジメチルスルホキシド(1.0mL)中の粗製のラクトール(1.6グラム、実施例3に従って調製したもの)と26mLのリン酸緩衝液(pH6.0、0.01M)の混合物に、亜塩素酸ナトリウム(0.9グラム、Aldrich)の水(2mL)溶液を室温で加えた。反応混合物のpHは、5.0〜6.0の間に保った。4時間後、反応混合物を1N水酸化ナトリウムでpH7.0に中和し、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を除去した後、水層を1N塩酸でpH4.0に酸性化し、酢酸エチル(30mL3回)で抽出した。粗製の酸を含有する有機層を合わせてジシクロヘキシルアミン(1.5mL)で処理して、冷温(5〜10℃)で対応するジシクロヘキシルアミン塩(1.5グラム、純度約90%)を得た。LC−ESIMSm/z[M+Na]+330.0。1H NMR(CDCl3、400MHz):δ7.59(m,4H)、3.88(m,1H)、3.58(m,1H)、3.56(m,2H)、3.03(m,2H)、2.07〜2.19(m,2H)、1.40〜1.82(m,14H)、0.80〜1.20(m,10H)。13C NMR(CDCl3、100MHz)δ180.22、170.82、134.65(2)、131.52(2)、123.32(2)、67.36、67.31、53.23(2)、44.87、43.14、34.82、34.57、29.14(4)、24.64(2)、24.04(4)。
【0135】
(実施例5)
2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソオンドール−1,3−ジオン
【0136】
【化29】
酢酸エチル(20mL)中の粗製の酸(1.0グラム、実施例4に従って調製したもの)を、ジオキサン中無水のヒドロコール酸(4M、50μL)で処理し、反応混合物を室温で2〜3時間攪拌した。反応混合物を水(pH7.0、50mL2回)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、蒸発にかけて、所望のラクトンを白色固体として得た(0.94グラム、化学純度約94%、>99%ee、>93%de)。
【0137】
(実施例6)
フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル
【0138】
【化30】
フタルイミドラクトン(5.0グラム、17.3mmol)をトルエン(100mL)に懸濁させた。IPA(6.6mL、86.0mmol、5当量)、アセトン(6.3mL、86.0mmol、5当量)、硫酸マグネシウム(5.0グラム)、およびメタンスルホン酸(0.4mL、6.0mmol、0.35当量)を加えた。pH=1.5(<2必須)。混合物を室温で24時間攪拌した。反応をトリエチルアミン(0.9mL、6.5mmol)で失活させ、混合物を、トルエン(20mL)で洗浄しながらグレード4の焼結漏斗で濾過した。濾液をNaHCO3飽和水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、無色の油状物、6.88グラム、100%を得た。
【0139】
(実施例7)
アミノアセトニドイソプロピルエステル
【0140】
【化31】
フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル(6.55g、16.8mmol)をメタノール(65mL、10体積)に溶解させた。エチレンジアミン(10.1グラム、168mmol、10当量)を滴下し、溶液を室温で攪拌した。
【0141】
1時間後のHPLC分析では、開始材料がないことが示された。2時間後、反応混合物をロータバップによって真空中で濃縮した。残渣をトルエン(65mL、10体積)と水(65mL、10体積)とに分配し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。濁った水相をトルエン(65mL)で再度抽出し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。トルエン抽出物を合わせて水(65mL)で洗浄し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。トルエン抽出物を真空中で濃縮して、油生成物、2.85グラム、収率65.0%を得た。
【0142】
(実施例8)
ピロリルアセトニドイソプロピルエステル(AIE)
【0143】
【化32】
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド(4.64グラム、11.1mmol、1.03当量)を50mL容一口丸底フラスコ(rbf)に量り入れた。アミノアセトニドイソプロピルエステル(2.80グラム、10.8mmol)の入ったt−ブチルメチルエーテル(MTBE、11mL)を加えた後、テトラヒドロフラン(4.2mL)をフラッシュした。トリエチルアミン(1.09グラム、10.8mmol、1当量)を加え、スラリーを50℃に加熱した。ピバル酸(1.10グラム、10.8mmol、1当量)を加え、混合物を88時間加熱還流した(67〜68℃)。冷却すると、揮発性物質を真空中で除去し、残渣をイソプロピルアルコール(IPA、17.5mL)に溶かし、80℃に加熱した。透明な溶液を得るのにIPA(10mL)がさらに必要となった。溶液を室温に冷ました。結晶化は起こらなかった。溶液を確実な生成物でシード添加すると、結晶化が起こった。スラリーを0℃に冷却し、30分間維持した。生成物をグレード2の焼結漏斗上に集め、イソプロピルアルコール(すなわちIPA、10mLで3回)で洗浄した。生成物を40〜50℃の真空オーブンで18時間乾燥させて、淡黄色の固体(4.15グラム、収率60.0%)を得た。
【0144】
(実施例9)
シクロペンチリデン−フタルイミド−イソプロピルエステル
【0145】
【化33】
フタルイミドラクトン(5.0グラム、17.3mmol)をトルエン(50mL)に懸濁させた。IPA(6.6mL、86.0mmol、5当量)、シクロペンタノン(3.0グラム、34.8mmol、2当量)、硫酸マグネシウム(5.0グラム)、およびメタンスルホン酸(0.4mL、6.0mmol、0.35当量)を加えた。pH1.5(pH2未満が必須)。混合物を室温で24時間攪拌した。反応をトリエチルアミン(0.9mL、6.5mmol)で失活させ、混合物を、トルエン(20mL)で洗浄しながらグレード4の焼結漏斗で濾過した。濾液をNaHCO3飽和水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、無色の油、7.18グラム、100%を得た。
【0146】
(実施例10)
アミノシクロペンチリデンイソプロピルエステル
【0147】
【化34】
シクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステル(10.0グラム、24.1mmol)をメタノール(50mL、5体積)に溶解させた。エチレンジアミン(2.9グラム、48.2mmol、2当量)を滴下し、溶液を室温で攪拌した。
【0148】
1時間後の高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)分析では、開始材料がないことが示された。2時間後、反応混合物をロータバップによって真空中で濃縮した。残渣をトルエン(100mL、10体積)と水(100mL、10体積)とに分配し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。濁った水相をトルエン(65mL)で再度抽出し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。トルエン抽出物を合わせて水(65mL)で洗浄し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。トルエン抽出物を真空中で濃縮して、生成物を油状物、6.45グラム、収率94.0%として得た。エチレンジアミンは、その後のPaal−Knorr反応で不純物(ビスピロール)の形成をもたらすので、粗生成物からエチレンジアミンが確実になくなるようにすることが重要である。
【0149】
(実施例11)
ピロリルシクロペンチリデンイソプロピルエステル(CIE)
【0150】
【化35】
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド(4.64グラム、11.1mmol、1.03当量)を50mL容一口丸底フラスコに量り入れた。アミノシクロペンチリデンイソプロピルエステル(3.08グラム、10.8mmol)の入ったMTBE(11mL)を加えた後、テトラヒドロフラン(4.2mL)をフラッシュした。トリエチルアミン(1.09グラム、10.8mmol、1当量)を加え、スラリーを50℃に加熱した。ピバル酸(1.10グラム、10.8mmol、1当量)を加え、混合物を88時間加熱還流した(67〜68℃)。冷却すると、揮発性物質を真空中で除去し、残渣をイソプロピルアルコール(17.5mL)に溶かし、80℃に加熱した。透明な溶液を得るのに、イソプロピルアルコール(10mL)がさらに必要となった。溶液を確実な生成物でシード添加すると、結晶化が起こった。スラリーを0℃に冷却し、30分間維持した。生成物をグレード2の焼結漏斗に集め、イソプロピルアルコール(10mL3回)で洗浄した。生成物を40〜50℃の真空オーブンで18時間乾燥させて、淡黄色の固体(4.31グラム、収率60.0%)を得た。高圧液体クロマトグラフィーによる純度は、純度99%粋より高かった。
【0151】
(実施例12)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド
毎回窒素で真空にする少なくとも4回の真空サイクルを使用して、反応容器を不活性にする(is inerted)。250リットルのテトラヒドロフランを、スプレーノズルを介して反応容器に装入する。スプレーボールノズルによって、確実に反応容器のすべての面積、特に容器の上部内側表面まで到達させ、反応容器の内側に攪拌装置も置く。テトラヒドロフラン洗浄液を排出し、廃棄物再利用のために収集する。
【0152】
反応容器が乾燥しているとき、480kgの2−ベンジルイジン(benzylidine)イソブチリルアセトアミド(BIBEA)、60kgの臭化エチルヒドロキシエチルメチルチアゾリウム(MTBまたはエチルヒドロキシエチルMTB)、200リットル、216kgの4−フルオロベンズアルデヒド、および120kgのトリエチルアミンを反応容器に装入し、攪拌しながら60℃〜70℃の間に加熱する。反応混合物を、温度を65+/−5℃に保ちながら16〜24時間熟成させる。次いで、内容物を54〜66分間かけて60+/−5℃に冷却する。反応混合物に600リットルのイソプロパノールを装入し、混合物を約100℃に加熱して、溶液を得る。
【0153】
温度を60+/−5℃に保ちながら、反応容器に、600リットルの脱イオン水を30分間かけて装入する。バッチを54〜66分間熟成させ、内容物を2〜4時間かけて1時間あたり15/20℃の速度で25+/−5℃の間に冷却する。バッチをこの温度で少なくとも1時間熟成させ、内容物を0+/−5℃にさらに冷却し、少なくとも1時間熟成させる。
【0154】
バッチをフィルターで単離し、イソプロパノールで洗浄する。生成物を50+/−5℃の真空中で乾燥させて、含水量を0.5%未満にする。次いで内容物を約30℃未満に冷却した後、排出する。
【0155】
(実施例13)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのPXRD
自動サンプル交換装置、θ−θゴニオメーター、自動ビームダイバージェンススリット、およびPSD Vantec−1検出器を装着したBruker−AXS Ltd.のD4粉末X線回折計を使用して、粉末X線回折パターンを測定した。サンプルを低バックグラウンドのシリコンウェーハ検体取付台に載せて、分析の準備をした。検体を回転させ、その間X線管を40kV/30mAで作動させながら銅K−α1X線(波長=1.5406オングストローム)を照射した。分析は、ゴニオメーターを2°〜55°の2θ範囲にわたって0.018°のステップあたり0.2秒のカウントにセットした持続方式で動かして行った。Bruker−AXS Ltd.のEvaluationソフトウェアを使用して、閾値1およびピーク幅0.3°2θでピークを選択した。データは21℃で収集した。
【0156】
当業者にはわかるとおり、以下で示す表1内の様々なピークの相対強度は、たとえば、X線ビーム中での結晶の配向効果、分析する材料の純度、サンプルの結晶化度などのいくつかの要素のために様々となり得る。ピーク位置は、サンプル高さの差異のために変化する場合もあるが、実質的に示した表で規定したとおりのままとなる。
【0157】
(実施例14)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのDSC
オートサンプラーと4ホールの側壁脱気孔付きアルミニウム受皿およびふたを備えたPerkin Elmer Diamond DSCを、窒素流動気体を用いながら使用し、3.117mgの4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドを10℃から250℃に毎分20℃で加熱した。
【0158】
(実施例15)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのFT−IR
IRスペクトルは、「DurasamplIR」単反射ATR付属品(セレン化亜鉛基板上にダイアモンド表面)およびd−TGS KBr検出器を備え付けたThermoNicolet Nexus FTIR分光計を使用して得た。スペクトルは、2cm−1の分解能で収集し、256の走査を合算したものとした。Happ−Genzelアポダイゼーションを使用した。FT−IRスペクトルは、単反射ATRを使用して記録したため、サンプル調製は必要でなかった。ATR FT−IRを使用すると、赤外線バンドの相対強度が、KBrディスクまたはヌジョールサンプル調製物を使用する透過FT−IRスペクトルで見られるものとは異なってくる。ATR FT−IRの性質のために、低い方の波数のバンドは、高い方の波数のものより強烈である。実験誤差は、別段の注釈がない限り±2cm−1であった。ピークは、ThermoNicolet Omnic6.0aソフトウェアを使用して抜き取った。強度の割当は、スペクトル中の主要なバンドに関するものであり、基線から計った絶対値に基づくものではない。
【0159】
(実施例16)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのFT−ラマンIR
ラマンスペクトルは、1064nmのNdYAGレーザーおよびLN−ゲルマニウム検出器を備え付けた、RamIIモジュールのFT−Raman分光計を具備するBruker Vertex70を使用して収集した。スペクトルはすべて、2cm−1の分解能およびBlackman−Harris 4−termアポダイゼーションを使用して記録した。スペクトルは、300mWのレーザー出力を使用して収集し、4096の走査を合算したものとした。サンプルをガラスバイアルに入れ、レーザー照射にさらした。データは、ラマンシフト(cm−1)に対する強度として示し、基準ランプからの白色光スペクトルを使用して機器の反応および振動数依存的な散乱について補正する。Bruker Raman Correct機能を使用して補正を行った(Bruker ソフトウェア−OPUS6.0)。実験誤差は、別段の注釈がない限り±2cm−1であった。ピークは、ThermoNicolet Omnic6.0aソフトウェアを使用して抜き取った。強度の割当は、スペクトル中の主要なバンドに関するものであり、基線から計った絶対値に基づくものではない。
【0160】
(実施例17)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
Tetrahedron Letters、第2279巻(1992年)に記載のとおりに調製した50グラムのt−ブチルイソプロピリデン(TBIN)、13.25グラムの湿った海綿状ニッケル触媒、28%のアンモニア溶液(137.5ml)、および375mlのイソプロピルアルコール(IPA)を圧力容器に加える。混合物を50psiの水素で還元し、次いで濾過し、真空中で濃縮する。得られる油状物を250mlの温トルエンに溶解させ、水洗し、真空中で再び濃縮して、アミノエステルを得る。アミノエステル、85グラムの4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド(米国特許第5155251号、およびBauman K.L.、Butler D.E.、Deering C.F.ら、Tetrahedron Letters1992年、第33巻:2283〜2284ページ、両方の参考文献の全体が参照により援用される)、12.5グラムのピバル酸、137.5mlのテトラヒドロフラン、および137.5mlのヘキサンをアルゴンで不活性にした圧力容器に装入し、それを密閉し、96時間かけて75℃に加熱する。冷却した後、溶液を400mlのメチルt−ブチルエーテル(MTBE)で希釈し、最初に希水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した後、希塩酸水溶液で洗浄する。次いで、混合物を真空中で濃縮して、アセトニドエステルを得る。
【0161】
アセトニドエステルを275mlの温メタノールに溶解させ、塩酸水溶液(75mlの水中に37%の塩酸5グラム)を加える。混合物を30℃で攪拌して、ジオールエステルを生成する。次いで、100mlのメチルt−ブチルエーテルおよび水酸化ナトリウム水溶液(150mlの水および25グラムの50%水酸化ナトリウム水溶液)を加え、混合物を30℃で攪拌して、ナトリウム塩を生成する。600mlの水を加え、混合物を437.5mlのメチルt−ブチルエーテルで2回洗浄する。
【0162】
この場合では、混合物を大気圧下で蒸留して、バッチ温度を99℃とする。混合物のメタノール含有量が0.4w/vになるまで、蒸留を継続する。バッチを75〜85%で18時間攪拌し、次いで冷却し、酸性化し、875mlのトルエンに抽出する。混合物を4時間加熱還流し、共沸によって水を除去する。冷却した後、混合物を濾過し、トルエンで洗浄し、そのまま乾燥させる。表題化合物を白色固体(収量:37.9グラム)として単離する。
【0163】
(実施例18)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのPXRD
粉末X線回折パターンは、自動サンプル交換装置、θ−θゴニオメーター、自動ビームダイバージェンススリット、およびPSD Vantec−1検出器を装着したBruker−AXS Ltd.のD4粉末X線回折計を使用して測定した。サンプルを低バックグラウンドのケイ素ウェーハ検体取付台に載せて、分析の準備をした。検体を回転させ、その間X線管を40kV/30mAで作動させながら銅K−α1X線(波長=1.5406オングストローム)を照射した。分析は、ゴニオメーターを2°〜55°の2θ範囲にわたって0.018°のステップあたり0.2秒のカウントにセットした持続方式で動かして行った。Bruker−AXS Ltd.のEvaluationソフトウェアを使用して、閾値1およびピーク幅0.3°2θでピークを選択した。データは21℃で収集した。
【0164】
当業者にはわかるとおり、以下で示す表1内の様々なピークの相対強度は、たとえば、X線ビーム中での結晶の配向効果、分析する材料の純度、サンプルの結晶化度などのいくつかの要素のために様々となり得る。ピーク位置は、サンプル高さの差異のために変化する場合もあるが、実質的に示した表で規定したとおりのままとなる。
【0165】
別の波長の使用によって生成されるこれ以外のPXRDパターンは、本発明の結晶性材料のPXRDパターンの別の表示であるとみなされ、それ自体として本発明の範囲内である。
【0166】
(実施例19)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのDSC
オートサンプラーと4ホールの側壁脱気孔付きアルミニウム受皿およびふたを備えたPerkin Elmer Diamond示差走査熱量測定(DSC)を、窒素流動気体を用いながら使用し、2.893mgのサンプルを10℃から300℃に毎分20℃で加熱した。
【0167】
(実施例20)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのFT−IR
IRスペクトルは、「DurasamplIR」単反射ATR付属品(セレン化亜鉛基板上にダイアモンド表面)およびd−TGS KBr検出器を備え付けたThermoNicolet Nexus FTIR分光計を使用して得た。スペクトルは、2cm−1の分解能で収集し、256の走査を合算したものとした。Happ−Genzelアポダイゼーションを使用した。FT−IRスペクトルは、単反射ATRを使用して記録したため、サンプル調製は必要でなかった。ATR FT−IRを使用すると、赤外線バンドの相対強度が、KBrディスクまたはヌジョールサンプル調製物を使用する透過FT−IRスペクトルで見られるものとは異なってくる。ATR FT−IRの性質のために、低い方の波数のバンドは、高い方の波数のものより強烈である。実験誤差は、別段の注釈がない限り±2cm−1であった。ピークは、ThermoNicolet Omnic6.0aソフトウェアを使用して抜き取った。強度の割当は、スペクトル中の主要なバンドに関するものであり、基線から計った絶対値に基づくものではない。
【0168】
(実施例21)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのFT−ラマン
ラマンスペクトルは、1064nmのNdYAGレーザーおよびLN−ゲルマニウム検出器を備え付けた、RamIIモジュールのFT−Raman分光計を具備するBruker Vertex70を使用して収集した。スペクトルは、2cm−1の分解能およびBlackman−Harris 4−termアポダイゼーションを使用して記録した。スペクトルは、300mWのレーザー出力を使用して収集し、4096の走査を合算したものとした。サンプルをガラスバイアルに入れ、レーザー照射にさらした。データは、ラマンシフトに対する強度として示し、基準ランプからの白色光スペクトルを使用して機器の反応および振動数依存的な散乱について補正する。Bruker Raman Correct機能を使用して補正を行った(Brukerソフトウェア−OPUS6.0)。実験誤差は、別段の注釈がない限り±2cm−1であった。ピークは、ThermoNicolet Omnic6.0aソフトウェアを使用して抜き取った。強度の割当は、スペクトル中の主要なバンドに関するものであり、基線から計った絶対値に基づくものではない。
【0169】
(実施例22)
フタルイミドアセタール
【0170】
【化36】
50.0グラムのカリウムフタルイミド(1当量)を、室温で400ml(8体積)のN,Nジメチルホルムアミド中にスラリー化する。3−ブロモプロピオンアルデヒドジメチルアセタール54.4グラム(1.1当量)を室温で滴下した。反応を約15時間実施し、完了したとみなした。2−メチルテトラヒドロフラン250mlおよび水250mlを加え、攪拌し、安定させ、分離した。水層を100mlの2−MTHFで2回洗浄し直し、有機層を合わせ、70%の飽和ブラインで洗浄して水を除去した。次いで、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、大気圧下で蒸留してスラリーにした。白色のスラリーを0〜5℃の低温で1時間かけて粒状化し、濾紙で覆ったブフナー漏斗で濾過し、2−MTHFで洗浄した。白色固体を真空オーブンにて40℃未満で乾燥させると、収率46.5%の表題生成物となった。
【0171】
(実施例23)
3−フタルイミド−プロピオンアルデヒド
【0172】
【化37】
15.0グラムのフタルイミドアセタール(1当量)を700ml(約47体積)の氷酢酸および70ml(約5体積)の水に加えた。この反応を30℃までの室温で48時間実施し、完了したとみなした。飽和炭酸水素ナトリウムを加えてpH7にし、500mlの2−MTHFで抽出し、500mlの2−MTHFで再度抽出した。次いで、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧蒸留してスラリーにする。白色のスラリーを0〜5℃の低温で1時間かけて粒状化し、濾紙で覆ったブフナー漏斗で濾過し、2−MTHFで洗浄した。白色固体を真空オーブンにて室温で乾燥させると、収率47%の表題生成物となった。
【0173】
(実施例24)
配列番号1−DERA03のヌクレオチド配列
atgactgatctgaaagcaagcagcctgcgtgcactgaaattgatggacctgaccaccctgaatgacgacgacaccgacgagaaagtgatcgccctgtgtcatcaggccaaaactccggtcggcaataccgccgctatctgtatctatcctcgctttatcccgattgctcgcaaaactctgaaagagcagggcaccccggaaatccgtatcgctacggtaaccaacttcccacacggtaacgacgacatcgacatcgcgctggcagaaacccgtgcggcaatcgcctacggtgctgatgaagttgacgttgtgttcccgtaccgcgcgctgatggcgggtaacgagcaggttggttttgacctggtgaaagcctgtaaagaggcttgcgcggcagcgaatgtactgctgaaagtgatcatcgaaaccggcgaactgaaagacgaagcgctgatccgtaaagcgtctgaaatctccatcaaagcgggtgcggacttcatcaaaacctctaccggtaaagtggctgtgaacgcgacgccggaaagcgcgcgcatcatgatggaagtgatccgtgatatgggcgtagaaaaaaccgttggtttcaaaccggcgggcggcgtgcgtactgcggaagatgcgcagaaatatctcgccattgcagatgaactgttcggtgctgactgggcagatgcgcgtcactaccgctttggcgcttccagcctgctggcaagcctgctgaaagcgctgggtcacggcgacggtaagagcgccagcagctactaa
【0174】
(実施例25)
配列番号2−DERA04のヌクレオチド配列
atgggtaatatcgcgaaaatgattgatcacaccctcttaaaacccgaagcaaccgaacaacaaattgtacaattatgcacggaagcgaaacaatatggctttgcagcagtatgcgtaaatccgacatgggttaaaaccgccgcacgtgaattaagcgggacagacgttcgtgtgtgtactgtaattggatttcccttgggcgctacgactccagaaactaaagcattcgaaactactaacgcgattgaaaatggagcacgggaagtagatatggtaattaatattggtgcattgaaatctggacaagatgaactggtggaacgtgatattcgtgccgttgttgaagctgcagcaggccgcgcgcttgtgaaagtaattgtagaaacagcccttcttactgatgaagaaaaagttcgcgcttgtcaattagcagtaaaagcgggtgccgattatgtgaagacgtcgacaggatttagcggtggtggtgcaacggtggaagatgtggctttaatgcggaaaacggttggtgatcgtgcaggggtcaaagcaagcggcggagtacgtgactggaaaacagcagaagcaatgattaacgcaggagcaacgcgcattggcacaagttctggagtagcaatcgtaacaggtggaaccggccgggcagactattaa
【0175】
(実施例26)
配列番号3−DERA06のヌクレオチド配列
atgggactcgcctcctacatcgaccacacgctgcttaaggccaccgccacgctcgccgacatccgcacgctgtgtgaggaagcccgcgagcactcgttctacgcggtgtgcatcaacccggtctttattccccacgcccgcgcctggctcgaaggcagcgacgtgaaggtcgccaccgtctgcggctttcccctcggcgccatcagctccgagcagaaagctctggaagcccgcctgagcgccgaaacgggcgccgacgaaatcgatatggtcatccacatcggctcggcgcttgccggcgactgggacgcggtggaagccgacgtgcgggcagtgcgccgcgcggtgcccgagcaggtgctcaaggtgattatcgaaacctgctacctgaccgacgagcaaaagcgcttggcgactgaggtcgccgtacagggcggcgccgacttcgtgaagacgagcacaggcttcggcaccggcggcgccaccgtggacgacgtgcgcctgatggcggaagtgatcgggggccgcgccggactcaaggcggcgggcggcgtccgcactcctgccgacgcgcaagccatgatcgaggcgggcgcgacccggctgggcacctcgggcggcgtgggtctggtgtcgggcggcgaaaacggagccggctactga
【0176】
(実施例27)
配列番号4−DERA08のヌクレオチド配列
atgggaattgctaaaatgatcgatcacactgctttaaaaccagacacaacgaaagaacaaattttaacactaacaaaagaagcaagagaatacggttttgcttccgtatgcgtaaatccaacttgggtaaaactatccgctgaacaacttgctggagcagaatctgtagtatgtactgttatcggtttcccactaggagcgaatacccctgaagtaaaagcatttgaagtaaaagatgctatccaaaacggtgcaaaagaagtggatatggttattaatatcggcgcactaaaagacaaagacgacgaactagtagaacgtgatattcgcgctgtagtcgatgctgccaaaggaaaagcattagtaaaagtaattatcgaaacttgcctattaacagacgaagaaaaagttcgcgcatgtgaaatcgctgtaaaagcgggaacagacttcgttaaaacatccactggattctccacaggtggcgcaactgccgaagatatcgccttaatgcgtaaaactgtaggaccaaacatcggcgtaaaagcatctggtggggttcgtacgaaagaagacgtagaaaaaatgatcgaagcaggcgcaactcgtattggcgcaagtgcaggtgtcgcaattgtttccggcgaaaaaccagccaaaccagataattactaa
【0177】
(実施例28)
配列番号5−DERA11のヌクレオチド配列
atgacatcaaatcaacttgctcaatatatcgatcacaccgcacttaccgcagaaaaaaatgaacaagatatttcgacactctgtaatgaagcgattgaacacggattttattctgtatgtatcaattctgcttatattccactcgctaaagaaaaacttgctggctcaaatgtaaaaatttgcaccgtagttggattccctttgggggcgaatttaacctcagtcaaagcatttgaaacgcaagaatctattaaagcgggtgcaaatgaaattgatatggtgattaatgtaggttggataaaatcgcaaaaatgggatgaagtaaaacaagatattcaagcggtatttaatgcttgtaatggcacgccattaaaagtgattttagaaacttgtttgctcactaaagatgaaatagtgaaagcctgcgaaatttgtaaagaaatcggtgtagcttttgttaaaacatcaacaggctttaataaaggtggtgcgaccgtagaagatgttgcattgatgaaaaacacggtcggcaatattggtgttaaagcatcaggtggtgtgcgtgatactgaaactgcacttgcaatgattaaggcgggtgcgactcgcattggtgcaagcgctggcattgcgattattagcggtactcaagacactcaaagcacttactaa
【0178】
(実施例29)
配列番号6−DERA12のヌクレオチド配列
atgatagagtacaggattgaggaggcagtagcgaagtacagagagttctacgaattcaagcccgtcagagaaagcgcaggtattgaagatgtgaaaagtgctatagagcacacgaatctgaaaccgtttgccacaccagacgatataaaaaaactctgtcttgaagcaagggaaaatcgtttccatggagtctgtgtgaatccgtgttatgtgaaactggctcgtgaagaactcgaaggaaccgatgtgaaagtcgtcaccgttgttggttttccactgggagcgaacgaaactcggacgaaagcccatgaggcgattttcgctgttgagagtggagccgatgagatcgatatggtcatcaacgttggcatgctcaaggcaaaggagtgggagtacgtttacgaggatataagaagtgttgtcgaatcggtgaaaggaaaagttgtgaaggtgatcatcgaaacgtgctatctggatacggaagagaagatagcggcgtgtgtcatttccaaacttgctggagctcatttcgtgaagacttccacgggatttggaacaggaggggcgaccgcagaagacgttcatctcatgaaatggatcgtgggagatgagatgggtgtaaaagcttccggagggatcagaaccttcgaggacgctgttaaaatgatcatgtacggtgctgatagaataggaacgagttcgggagttaagatcgttcaggggggagaagagagatatggaggttga
【0179】
(実施例30)
配列番号7−DERA15のヌクレオチド配列
atgccgtcggccagggatatactgcagcagggtctagacaggctagggagccctgaggacctcgcctcgaggatagactctacgctactaagccctagggctacggaggaggacgttaggaatcttgtgagagaggcgtcggactacgggtttagatgcgcggttctgactccagtgtacacagtaaagatttctgggctggctgagaagcttggtgtgaagctatgtagcgttataggctttcccctgggccaggccccgctcgaggtaaagctagttgaggcacaaactgttttagaggctggggctactgagcttgatgttgtcccccatctctcactaggccccgaagctgtttacagggaggtctcagggatagtgaagttggcgaaaagctatggagccgttgtgaaagtaatattagaagcgccactctgggatgacaaaacgctctccctcctggtggactcgtcgaggagggcgggggcggatatagtgaagacaagcaccggggtctatacaaagggtggtgatccagtaacggtcttcaggctggccagtcttgccaagccccttggtatgggtgtaaaggcaagcggcggtataaggagtggcatcgacgccgtcctcgccgtaggagctggcgcggatatcatagggacaagcagtgctgtaaaggttttggagagcttcaaatccctagtctaa
【0180】
(実施例31)
配列番号8−DERA101のヌクレオチド配列
atggctgcaaacaaatatgaaatggccttcgcacagttcgatccagctgaaagcgaagaacgcatcctgctgaaaactgaccagatcattcgtgaccactattcccgtttcgacactccagaaactaaaaagttcctgcatggcgttatcgatctgacgtctctgaacgccaccgactctgaggaatctatcactaaattcaccgaatctgtaaacgatttcgaagataccgacccgactatccctagcgttgcggcgatctgcgtttatccgaactttgtcagcaccgtgcgtgaaaccctgactgccgagaatgtgaaagttgcaagcgtcagcggttgcttcccggcctcccagagcttcatcgaagtgaaactggcagaaaccgcactggcggttagcgacggtgcggatgaaattgacattgttctgaacatgggtaaattcctgtccggtgattacgaggccgcagccactgagatcgaggaacagatcgctgcggcgaagggtgcgaccgtaaaagttatcctggagactggtgctctgaagacgccggaaaacattcgccgcgcaaccatcctgtctctgttttgtggcgcccatttcgttaaaacctctactggcaaaggctacccgggcgcctctctggaagcagcttacactatgtgtaaagtcctgaaacagtactacggcctgttcggtgaagttcgtggcatcaagctgagcggcggtatccgtaccaccgaagacgcggttaagtactactgcctgatcgaaacgctgctgggcaaagaatggctgaccccggcgtacttccgcatcggcgcctcctctctggttgatgctctgcgccaggatattatggtttaa
【0181】
(実施例32)
配列番号9−DERA102のヌクレオチド配列
Atggaactgaaccgcatgattgaccacactattctgaaaccggaagccaccgaggcggctgtgcagaaaattatcgatgaagctaaagaatacaacttcttcagcgtctgtatcaacccgtgttgggttgcttttgcctccgagcagctggctgatactgatgttgccgtctgtaccgtaatcggtttcccgctgggcgcgaacacgccggaggttaaagcgtacgaagcagctgacgccattaaaaacggtgctaatgaggtggatatggtgatcaatattggtgctctgaaatcccaacagtacgactacgtgcgccaagacatccagggtgtggttgacgccgcaaaaggtaaagcactggttaaagttatcatcgaaactgccctgctgaccgatgaagagaaagttaaggcttgcgaactggcgaaagaagcaggcgctgatttcgtgaaaaccagcaccggtttttccactggcggtgcaaaagttgctgacattcgtctgatgcgcgaaaccgtgggtccggatatgggcgttaaagcatccggtggcgtacacaacgcagaagaagcactggccatgatcgaagcgggcgcaactcgtatcggcgcttccaccggtgtagccatcgtaagcggtgctactggtgagggtaccaaatggtaa
【0182】
(実施例33)
配列番号10−DERA103のヌクレオチド配列
atgactattgaatccgctatcgcgctggcacctgcagaacgtgctgttaacctgattggtagcgacctgaccgaaaaatctctgaaactgcacctggaaggcctgtctggtgtcgacgcggttggtctggaacagcgtgctgccggtctgtccacccgctctatcaaaaccacctccaaagcttgggccctggacaccatcatcaaactgatcgatctgactactctggagggcgcagatactccgggcaaggttcgttctctggctgcgaaagcaatgctgccggacgcctctgatgtgtccgctccgcaggtggcagctgtgtgcgtttacggtgatatggtgccatacgcggcggaagcactgggctcctcttggtctaatggttctgacaacggcattaacgttgctgcggtggcaactgcgttcccatccggtcgcagctccctgccaatcaaaatcgctgacaccaaggaagccgttgcccacggtgctgacgaaatcgacatggtaatcgatcgtggtgcgttcctgagcggcaaatacggtgttgtgttcgaccagatcgtagctgtgaaagaagcttgccgccgcgaaaacggcacttacgcgcacctgaaagttatcctggaaaccggcgaactgaacacctatgacaacgtccgccgtgcctcctggctggcgatcctggcgggtggtgactttgtgaaaacctctaccggcaaggttagcccggccgcaaccctgccggttacgctgctgatgctggaagtcgttcgcgattggcatgtgctgactggcgagaaaatcggtgtgaaaccagccggtggtatccgctcctccaaagacgcgattaaatacctggtcaccgtggcggaaaccgtaggtgaagagtggctgcaaccgcacctgtttcgctttggcgcctcctccctgctgaacgacgttctgatgcagcgtcagaagctgtctaccggccactactccggcccagattacgtgaccatcgactaa
【0183】
(実施例34)
配列番号11−DERA104のヌクレオチド配列
atgtcttctactccaactattctggatccggcgtttgaggacgttacccgttctgaagcatctctgcgccgtttcctgcacggcctgccgggtgtcgatcaggtgggcgcagaggcccgtgccgctggtctggcaacccgttccattaaaacgtccgcaaaagaatttgcactggacctggcgattcgtatggttgacctgaccacgctggagggccaggatacgccgggtaaggttcgtgccctgagcgcgaaagcaatgcgtccggatccgtctgatccaacctgtcctgctactgctgctgtatgtgtttacccggacatggttggcatcgcgaaacaggcgctgggtactagcggcgtacacgtagctgctgtggctactgctttcccgtctggccgtgccgctctggacatcaaactggcggacgttcgtgatgcggtggacgcaggcgctgacgaaatcgatatggttatcgaccgcggtgcttttctggctggtcgttaccaacacgtatacgacgaaattgttgcggtgcgcgaagcctgccgccgtgaaaacggtgaaggcgctcacctgaaggtaatcttcgagactggtgagctgcagacctacgacaacgttcgccgtgcgagctggctggcgatgatggctggtgcacacttcgttaaaacgtccaccggcaaagtccagccggcagctaccctgccggttaccctggttatgctgcaggccgtacgtgactttcgtggcgcaacgggccgtatggttggcgttaaacctgctggcggtatccgtaccgccaaggacgcaatcaaatacctggttatggtaaacgaggtagcgggcgaagattggctggacccggactggtttcgttttggtgcatctactctgctgaacgacctgctgatgcagcgtacgaagatgaaaaccggccgttacagcggcccagactactttaccctggactaa
【0184】
(実施例35)
配列番号12−DERA105のヌクレオチド配列
atggaactgatcactcagccgtcttgttgggtattttccgtctttttccgccgtcagtacggctggctggtttttgtggaaggtgcttggtacgatggtcgccgtcaaactttccacctggatggtaacggccgcaaaggcttcctgcgcatgactatgaatatcgcaaaaatgatcgatcacaccctgctgaaaccggaagcgactgagcagcagatcgtacaactgtgcaccgaagctaaacagtatggttttgcttccgtttgtgtgaaccctacgtgggtgaaaaccgccgcacgcgaactgtctggtaccgacgttcgtgtttgtaccgtaattggcttcccgctgggcgcgactaccccagaaaccaaagcgttcgaaactaccaacgcgatcgaaaacggcgctcgtgaagtcgacatggtaatcaacattggcgctctgaaatctggtcaggacgaactggtagagcgtgacatccgcgccgtcgtagaagctgcggcaggccgtgcactggtaaaagtaatcgttgaaaccgctctgctgactgatgaagagaaagttcgtgcgtgtcagctggcggttaaagctggtgcagattacgtgaaaacgagcactggtttctccggtggtggcgctactgtcgaagacgtggcgctgatgcgtaaaaccgtaggcgatcgcgcaggcgttaaagcgagcggcggtgttcgtgattggaagactgccgaagctatgattaacgcaggcgcgactcgtatcggcacttctagcggcgtggcaattgttactggcggcaccggtcgcgctgacactaaatggtaa
【0185】
(実施例36)
配列番号13−DERA106のヌクレオチド配列
atgactatcgctaaaatgattgatcacacggcgctgaagccagataccaccaaagaacaaatcctgacgctgaccaaagaagcacgtgaatatggctttgctagcgtctgtgtgaatccgacttgggtgaaactgtctgcggaacagctgagcggcgctgaatctgtggtgtgcaccgtcatcggttttccgctgggcgcgaatactccggaagtgaaggcattcgaagtaaaaaacgctatcgaaaacggcgcgaaggaagtagatatggttatcaacattggtgctctgaaggataaggacgacgaactggtggaacgtgatatccgtgccgtcgtggatgctgctaaaggtaaagcgctggtgaaagtcattatcgaaacctgcctgctgaccgatgaagagaaggtccgtgcttgcgaaatcgccgtgaaagctggcactgatttcgttaaaacttctactggcttttctactggtggcgcgactgcagaagacatcgcactgatgcgtaagactgtcggtccgaacatcggtgtaaaagcgtccggtggtgttcgtactaaagaagacgttgagaagatgatcgaagcgggtgccacccgtatcggcgcttctgcaggtgtggcaatcgtatccggtgaaaaaccggcgaaacctgacaacaccaagtggtaa
【0186】
(実施例37)
配列番号14−DERA107のヌクレオチド配列
atgtctcgctctattgcacaaatgatcgatcacaccctgctgaaacctaataccaccgaagaccagatcgtgaaactgtgcgaagaggctaaagaatactctttcgcctccgtatgcgtcaacccaacgtgggtcgcgctggcagcgcagctgctgaaagacgctcctgatgtgaaagtgtgcactgttatcggcttcccactgggtgcaaccacgcctgaagtaaaagcgtttgaaaccactaacgcaatcgagaacggcgcaacggaggttgatatggttatcaacatcggtgccctgaaggacaaacagtacgaactggttggtcgtgatatccaggctgttgtgaaggcagcagaaggcaaagccctgaccaaagtgattatcgaaacctccctgctgaccgaagaagaaaagaaggcggcttgtgaactggcggtaaaagcaggtgctgatttcgtcaaaacgtctaccggtttctctggtggcggtgcaaccgcagaagacattgccctgatgcgtaaggttgttggtcctaacctgggcgttaaggccagcggcggtgtgcgtgacctgtctgacgcgaaggcgatgattgacgcgggcgcgactcgtatcggcgcttccgcaggtgttgcgatcgttaatggtgaacgctctgaaggttccacgaaatggaccgcagctggtgcggcgacgacgtgcgcttgtacgggcggctaa
【0187】
(実施例38)
配列番号15−DERA108のヌクレオチド配列
atgaaactgaacaaatacatcgatcacaccatcctgaaaccggaaacgactcaggaacaggtggagaaaatcctggctgaagcgaaagaatacgatttcgcgtccgtctgcgttaacccgacgtgggtagctctggcagctgaaagcctgaaagatagcgacgtcaaagtctgcactgtcatcggcttcccgctgggcgctaacactccggcagtgaaggcgttcgaaactaaagacgctattagcaacggcgcggatgaaatcgacatggtgattaacatcggcgcactgaaaacgggtaactacgatctggttctggaagatattaaggctgtcgttgcagcaagcggcgataaactggtaaaggtaatcatcgaagcgtgcctgctgaccgacgatgaaaaggttaaagcgtgccagctgtctcaggaagcgggcgctgactacgtcaagacgagcactggcttctctaccggcggtgcgacggtcgcagatgttgctctgatgcgtaaaactgttggcccggacatgggcgtaaaagcgtctggcggtgcgcgctcttacgaagacgctatcgcgttcattgaagctggcgcaagccgtattggcgccagctctggcgtggcgatcatgaatggtgcgcaggctgatggcgacaccaagtggtaa
【0188】
(実施例39)
配列番号16−DERA03のアミノ酸配列
Mtdlkasslralklmdlttlndddtdekvialchqaktpvgntaaiciyprfipiarktlkeqgtpeiriatvtnfphgnddidialaetraaiaygadevdvvfpyralmagneqvgfdlvkackeacaaanvllkviietgelkdealirkaseisikagadfiktstgkvavnatpesarimmevirdmgvektvgfkpaggvrtaedaqkylaiadelfgadwadarhyrfgassllasllkalghgdgksassy.
【0189】
(実施例40)
配列番号17−DERA04のアミノ酸配列
Mgniakmidhtllkpeateqqivqlcteakqygfaavcvnptwvktaarelsgtdvrvctvigfplgattpetkafettnaiengarevdmvinigalksgqdelverdiravveaaagralvkvivetalltdeekvracqlavkagadyvktstgfsgggatvedvalmrktvgdragvkasggvrdwktaeaminagatrigtssgvaivtggtgrady.
【0190】
(実施例41)
配列番号18−DERA06のアミノ酸配列
Mglasyidhtllkatatladirtlceearehsfyavcinpvfipharawlegsdvkvatvcgfplgaisseqkalearlsaetgadeidmvihigsalagdwdaveadvravrravpeqvlkviietcyltdeqkrlatevavqggadfvktstgfgtggatvddvrlmaeviggraglkaaggvrtpadaqamieagatrlgtsggvglvsggengagy.
【0191】
(実施例42)
配列番号19−DERA08のアミノ酸配列
Mgiakmidhtalkpdttkeqiltltkeareygfasvcvnptwvklsaeqlagaesvvctvigfplgantpevkafevkdaiqngakevdmvinigalkdkddelverdiravvdaakgkalvkviietclltdeekvraceiavkagtdfvktstgfstggataedialmrktvgpnigvkasggvrtkedvekmieagatrigasagvaivsgekpakpdny.
【0192】
(実施例43)
配列番号20−DERA11のアミノ酸配列
Mtsnqlaqyidhtaltaekneqdistlcneaiehgfysvcinsayiplakeklagsnvkictvvgfplganltsvkafetqesikaganeidmvinvgwiksqkwdevkqdiqavfnacngtplkviletclltkdeivkaceickeigvafvktstgfnkggatvedvalmkntvgnigvkasggvrdtetalamikagatrigasagiaiisgtqdtqsty.
【0193】
(実施例44)
配列番号21−DERA12のアミノ酸配列
Mieyrieeavakyrefyefkpvresagiedvksaiehtnlkpfatpddikklclearenrfhgvcvnpcyvklareelegtdvkvvtvvgfplganetrtkaheaifavesgadeidmvinvgmlkakeweyvyedirsvvesvkgkvvkviietcyldteekiaacvisklagahfvktstgfgtggataedvhlmkwivgdemgvkasggirtfedavkmimygadrigtssgvkivqggeerygg.
【0194】
(実施例45)
配列番号22−DERA15のアミノ酸配列
Mpsardilqqgldrlgspedlasridstllsprateedvrnlvreasdygfrcavltpvytvkisglaeklgvklcsvigfplgqaplevklveaqtvleagateldvvphlslgpeavyrevsgivklaksygavvkvileaplwddktlsllvdssrragadivktstgvytkggdpvtvfrlaslakplgmgvkasggirsgidavlavgagadiigtssavkvlesfkslv.
【0195】
(実施例46)
配列番号23−DERA101のアミノ酸配列
maankyemafaqfdpaeseerillktdqiirdhysrfdtpetkkflhgvidltslnatdseesitkftesvndfedtdptipsvaaicvypnfvstvretltaenvkvasvsgcfpasqsfievklaetalavsdgadeidivlnmgkflsgdyeaaateieeqiaaakgatvkviletgalktpenirratilslfcgahfvktstgkgypgasleaaytmckvlkqyyglfgevrgiklsggirttedavkyyclietllgkewltpayfrigasslvdalrqdimv.
【0196】
(実施例47)
配列番号24−DERA102のアミノ酸配列
melnrmidhtilkpeateaavqkiideakeynffsvcinpcwvafaseqladtdvavctvigfplgantpevkayeaadaiknganevdmvinigalksqqydyvrqdiqgvvdaakgkalvkviietalltdeekvkacelakeagadfvktstgfstggakvadirlmretvgpdmgvkasggvhnaeealamieagatrigastgvaivsgatgegtkw.
【0197】
(実施例48)
配列番号25−DERA103のアミノ酸配列
mtiesaialapaeravnligsdltekslklhleglsgvdavgleqraaglstrsikttskawaldtiiklidlttlegadtpgkvrslaakamlpdasdvsapqvaavcvygdmvpyaaealgsswsngsdnginvaavatafpsgrsslpikiadtkeavahgadeidmvidrgaflsgkygvvfdqivavkeacrrengtyahlkviletgelntydnvrraswlailaggdfvktstgkvspaatlpvtllmlevvrdwhvltgekigvkpaggirsskdaikylvtvaetvgeewlqphlfrfgassllndvlmqrqklstghysgpdyvtid.
【0198】
(実施例49)
配列番号26−DERA104のアミノ酸配列
msstptildpafedvtrseaslrrflhglpgvdqvgaearaaglatrsiktsakefaldlairmvdlttlegqdtpgkvralsakamrpdpsdptcpataavcvypdmvgiakqalgtsgvhvaavatafpsgraaldikladvrdavdagadeidmvidrgaflagryqhvydeivavreacrrengegahlkvifetgelqtydnvrraswlammagahfvktstgkvqpaatlpvtlvmlqavrdfrgatgrmvgvkpaggirtakdaikylvmvnevagedwldpdwfrfgastllndllmqrtkmktgrysgpdyftld.
【0199】
(実施例50)
配列番号27−DERA105のアミノ酸配列
melitqpscwvfsvffrrqygwlvfvegawydgrrqtfhldgngrkgflrmtmniakmidhtllkpeateqqivqlcteakqygfasvcvnptwvktaarelsgtdvrvctvigfplgattpetkafettnaiengarevdmvinigalksgqdelverdiravveaaagralvkvivetalltdeekvracqlavkagadyvktstgfsgggatvedvalmrktvgdragvkasggvrdwktaeaminagatrigtssgvaivtggtgradtkw.
【0200】
(実施例51)
配列番号28−DERA106のアミノ酸配列
mtiakmidhtalkpdttkeqiltltkeareygfasvcvnptwvklsaeqlsgaesvvctvigfplgantpevkafevknaiengakevdmvinigalkdkddelverdiravvdaakgkalvkviietclltdeekvraceiavkagtdfvktstgfstggataedialmrktvgpnigvkasggvrtkedvekmieagatrigasagvaivsgekpakpdntkw.
【0201】
(実施例52)
配列番号29−DERA107のアミノ酸配列
msrsiaqmidhtllkpnttedqivklceeakeysfasvcvnptwvalaaqllkdapdvkvctvigfplgattpevkafettnaiengatevdmvinigalkdkqyelvgrdiqavvkaaegkaltkviietsllteeekkaacelavkagadfvktstgfsgggataedialmrkvvgpnlgvkasggvrdlsdakamidagatrigasagvaivngersegstkwtaagaattcactgg.
【0202】
(実施例53)
配列番号30−DERA108のアミノ酸配列
mklnkyidhtilkpettqeqvekilaeakeydfasvcvnptwvalaaeslkdsdvkvctvigfplgantpavkafetkdaisngadeidmvinigalktgnydlvledikavvaasgdklvkviieaclltddekvkacqlsqeagadyvktstgfstggatvadvalmrktvgpdmgvkasggarsyedaiafieagasrigassgvaimngaqadgdtkw.
【0203】
その限りでないが、発行された特許、特許出願、および学術誌の論文を含めて、本出願で引用したすべての刊行物はそれぞれ、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0204】
本発明について、開示する実施形態に即して上で述べてきたが、当業者ならば、詳述した特定の実験が本発明の実例にすぎないことは容易にわかるであろう。したがって、本発明は、以下の特許請求の範囲によってしか限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0205】
【図1】4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの実験的な粉末X線回折パターンを示すグラフである。横軸の尺度は2θの度数である。縦軸は数値の強度である。
【図2】4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの示差走査熱量測定(DSC)温度記録である。
【図3】4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの赤外線(FTIR)スペクトルを示すグラフである。
【図4】4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのラマンスペクトルを示すグラフである。
【図5】(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの実験的な粉末X線回折パターンを示すグラフである。横軸の尺度は2θの度数である。縦軸は数値の強度である。
【図6】(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの示差走査熱量測定(DSC)温度記録を示すグラフである。
【図7】(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの赤外線(FTIR)スペクトルを示すグラフである。
【図8】(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのラマンスペクトルを示すグラフである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、キラル化合物を作製するための酵素化学的な2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)法を対象とする。
【背景技術】
【0002】
酵素化学的方法におけるDERA(デオキシリボースアルドラーゼ)ファミリーのアルドラーゼの使用は、記載されている。米国特許第5795749号、WO03/006656、WO2004/027075、WO2005/012246;Gijsen,H.J.M.ら、JACS、1994年、第116巻、8422〜8423ページ;Gijsen,H.J.M.ら.、JACS、1995年、第117巻、7585〜7591ページ;Greenberg,W.A.ら.、PNAS、2004年、第101巻、5788〜5793ページ、米国特許第6964863号、およびBiotechonol J、第101巻、537〜548ページ(2006年)を参照されたい。しかし、これらの方法には、全収率が不十分であるばかりでなく、生成物の混合物をもたらすものもあった。さらに、これらの方法は、特定の基質に限定されていた。
【特許文献1】米国特許第5795749号
【特許文献2】WO03/006656
【特許文献3】WO2004/027075
【特許文献4】WO2005/012246
【非特許文献1】Gijsen,H.J.M.ら、JACS、1994年、第116巻、8422〜8423ページ
【非特許文献2】Gijsen,H.J.M.ら.、JACS、1995年、第117巻、7585〜7591ページ
【非特許文献3】Greenberg,W.A.ら.、PNAS、2004年、第101巻、5788〜5793ページ
【特許文献5】米国特許第6964863号
【非特許文献4】Biotechonol J、第101巻、537〜548ページ(2006年)
【非特許文献5】William A.Greenbergら.、PNAS(2004年)、第101巻第16号、5788〜5793ページ
【非特許文献6】Haruhiko Sakurabaら.、Journal of Biological Chemistry(2003年)、第278巻第12号、10799〜10806ページ
【非特許文献7】SambrookおよびRussell、「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、第3版、Cold Spring Harbor、米国ニューヨーク、2001年
【非特許文献8】Tetrahedron Letters、第2279巻(1992年)
【特許文献6】米国特許第5155251号
【非特許文献9】Bauman K.L.、Butler D.E.、Deering C.F.ら、Tetrahedron Letters1992年、第33巻:2283〜2284ページ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、当技術分野では、代替基質にとって有効かつ効率的な酵素化学的方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アセトアルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法に関する。
【0005】
本発明はまた、前記アルドラーゼが2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)アルドラーゼである方法に関する。
【0006】
本発明はまた、前記アルドラーゼが、
配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04、
配列番号3のヌクレオチド配列または配列番号18のアミノ酸配列を含むDERA06、
配列番号8のヌクレオチド配列または配列番号23のアミノ酸配列を含むDERA101、
配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102、
配列番号10のヌクレオチド配列または配列番号25のアミノ酸配列を含むDERA103、
配列番号11のヌクレオチド配列または配列番号26のアミノ酸配列を含むDERA104、
配列番号12のヌクレオチド配列または配列番号27のアミノ酸配列を含むDERA105、
配列番号13のヌクレオチド配列または配列番号28のアミノ酸配列を含むDERA106、
配列番号14のヌクレオチド配列または配列番号29のアミノ酸配列を含むDERA107、
配列番号15のヌクレオチド配列または配列番号30のアミノ酸配列を含むDERA108、
またはアミノ酸配列同一性がその少なくとも約20%であるアルドラーゼである方法に関する。
【0007】
より詳細には、本発明はまた、前記アルドラーゼが、配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04、配列番号3のヌクレオチド配列または配列番号18のアミノ酸配列を含むDERA06、または配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102である方法に関する。
【0008】
より詳細には、本発明はまた、前記アルドラーゼが、配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04である方法に関する。
【0009】
より詳細には、本発明はまた、前記アルドラーゼが、配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102である方法に関する。
【0010】
本発明はまた、前記N保護されたアミノアルデヒド基質が3−フタルイミドプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0011】
本発明はまた、前記N保護されたアミノアルデヒド基質がN−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒドまたは3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0012】
本発明はまた、前記N保護されたアミノアルデヒド基質がN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0013】
本発明は、
(a)アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップと、
(c)そのように形成したラクトンを、酸性の触媒作用の下でイソプロピルアルコールおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと、
(d)そのように形成したイソプロピルアセトニドエステルを塩基で処理して、対応するアミノアセトニドイソプロピルエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0014】
本発明は、
(a)アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップと、
(c)そのように形成したラクトンをシクロペンタノンと反応させて、対応するシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを得るステップと、
(d)そのように形成したシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを塩基で処理して、対応するアミノシクロペンチリデンイソプロピルエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0015】
本発明は、
(a)アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを、触媒的脱水素条件下で脱水素して、対応するヘプタン酸を得るステップと、
(c)そのように形成した前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(d)そのように形成した塩を、酸性の触媒作用の下でオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと、
(e)そのように形成したイソプロピルアセトニドエステルを塩基で処理して、対応するアミノジシクロヘキシルアミンイソプロピルエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0016】
本発明は、
(a)アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(c)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(d)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと、
(e)そのように形成したイソプロピルアセトニドエステルを塩基で処理して、対応するアミノアセトニドイソプロピルエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0017】
本発明は、DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドをアミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法に関する。
【0018】
本発明はまた、前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドが、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−アミノプロピオンアルデヒド、アミノアセトアルデヒド、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒド、またはN−Fmoc−アミノアセトアルデヒドである方法に関する。
【0019】
より詳細には、本発明はまた、前記N保護されたアミノアルデヒドがN−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0020】
より詳細には、本発明はまた、前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドがN−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドまたはN−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0021】
より詳細には、本発明はまた、前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドがN−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドである方法に関する。
【0022】
本発明はまた、前記アルドラーゼがDERA102である方法に関する。
【0023】
本発明は、DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドをアミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成し、そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップを含む方法に関する。
【0024】
本発明は、
(a)DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドをアミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを触媒的脱水素条件下で脱水素して、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(c)そのように形成した前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(d)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0025】
本発明は、
(a)DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドをアミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップと、
(b)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(c)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(d)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
を含む方法に関する。
【0026】
本発明は、DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、一般式(I)のアミノアルデヒド基質化合物
【0027】
【化1】
[式中、
n=1、2、3、または4であり、
R’は、水素またはN保護基であり、
R”は、水素またはN保護基であり、またはR’およびR”は、これらが結合している窒素と一緒になって、5員または6員の複素環部分を形成している]と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法に関する。
【0028】
本発明はまた、化合物2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオンに関する。
【0029】
より詳細には、本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0030】
【化2】
【0031】
より詳細には、本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0032】
【化3】
【0033】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0034】
【化4】
【0035】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0036】
【化5】
【0037】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0038】
【化6】
【0039】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0040】
【化7】
【0041】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0042】
【化8】
【0043】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0044】
【化9】
【0045】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0046】
【化10】
【0047】
本発明はまた、次式の化合物に関する。
【0048】
【化11】
【0049】
本発明は、粉末X線回折ピークが約9.0、12.7、20.2、22.6、および25.2度2θにあることを特徴とする4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの結晶形態に関する。
【0050】
本発明は、粉末X線回折ピークが約6.3、12.7、16.8、21.1、および25.5度2θにあることを特徴とする(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの結晶形態に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
定義
別段の指摘がない限り、以下の用語は、以下のとおりに定義される。
冠詞「a」または「an」は、本明細書では、それが指す対象の単複両方の形を指す。
【0052】
用語「アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件」とは、本明細書では、本明細書で記載するようなアルドラーゼによって触媒され得る、当技術分野で知られている任意のアルドール縮合条件を指す。
【0053】
本発明で使用するアルデヒドは、本明細書で記載するようなアルドラーゼの存在下、本明細書で記載するような基質とのアルドール縮合を経る任意のアルデヒドでよい。適切なアルデヒドの例は、その限りでないが、アセトアルデヒドである。
【0054】
本発明で使用する基質は、任意のアミノアルデヒドまたはN保護されたアミノアルデヒドでよい。そのようなアミノアルデヒドまたはN保護されたアミノアルデヒドは、それぞれ本明細書に記載の、アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下でアルデヒドと反応する。
【0055】
アミノアルデヒドに適するN保護基には、フタルイミド、N−ホルミル、スクシンイミド、ジ−ブトキシカルボニル(ジ−Boc)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)、ブトキシカルボニル(Boc)、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、ベンジル、およびジベンジルが含まれるがこの限りでない。
【0056】
適切なアミノアルデヒド基質の例には、その限りでないが、以下のものが含まれる。
【0057】
【化12】
【0058】
本発明の一実施形態では、アミノアルデヒド基質は、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、またはN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドまたはN−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、3−アミノ−プロピオンアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、アミノ−アセトアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒド(Aldrichから市販されている)である。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒドである。本発明の別の実施形態では、アミノアルデヒド基質は、N−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである。
【0059】
N−Fmoc−アミノアルデヒドは両方とも、対応するN−Fmocアミノアルコールの標準のDess−Martin酸化によって得た。
【0060】
N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒドは、3−アミノ−1−プロパノールから、2ステップの手順によって得た。すなわち、3−アミノ−1−プロパノールを酢酸メチルによってN−アセチル化した後、Dess−Martin酸化を経て、妥当なESI−MS[M+H]+116.25および[M+Na]+138.20を有する所望の生成物を得た。
【0061】
本発明で使用するアルドラーゼは、それぞれ本明細書に記載のアミノアルデヒド基質、N保護されたアミノアルデヒド基質、またはピロールアルデヒド基質に対してアルドラーゼ活性を有するどんな酵素でもよい。本発明の一実施形態では、アルドラーゼは、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)である。適切なDERAアルドラーゼの例には、その限りでないが、以下のものが含まれる。
DERA03(大腸菌)(Sigma Aldrich、米国ミズーリ州セントルイスから市販されている)、
DERA04(William A.Greenbergら、PNAS(2004年)、第101巻第16号、5788〜5793ページまたはその改変型)、
DERA06(GenBankアクセッションNP_294929またはその改変型)、
DERA08(GenBankアクセッションNP_465519またはその改変型)、
DERA11(GenBankアクセッションNP_439273)、
DERA12(GenBankアクセッションNP_229359)、
DERA15(Haruhiko Sakurabaら、Journal of Biological Chemistry(2003年)、第278巻第12号、10799〜10806ページ)、
DERA101(GenBankアクセッションNP_906068.1またはその改変型)、
DERA102(GenBankアクセッションNP_813976.1またはその改変型)、
DERA103(GenBankアクセッションNP_01130044.1またはその改変型)、
DERA104(GenBankアクセッションYP_924715.1またはその改変型)、
DERA105(GenBankアクセッションYP_148352.1またはその改変型)、
DERA106(GenBankアクセッションNP_471437.1またはその改変型)、
DERA107(GenBankアクセッションNP_242218.1またはその改変型)、および
DERA108(GenBankアクセッションZP_00875069.1またはその改変型)。
【0062】
本発明の一実施形態では、アルドラーゼは、本明細書に記載のDERAアルドラーゼに対するアミノ酸配列同一性がその少なくとも約20%、好ましくはその少なくとも70%であるアルドラーゼである。本発明の一実施形態では、DERAアルドラーゼは、DERA04、DERA06、またはDERA102である。本発明の一実施形態では、DERAアルドラーゼはDERA102である。
【0063】
本発明によれば、DERA03、DERA04、DERA06、DERA08、DERA11、DERA12、DERA15、DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、およびDERA108は、実施例1〜30に記載のこれらのヌクレオチド配列およびアミノ酸配列によって確認される。
【0064】
より詳細には、DERA03は、配列番号1のヌクレオチド配列および配列番号16のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0065】
DERA04は、配列番号2のヌクレオチド配列および配列番号17のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0066】
DERA06は、配列番号3のヌクレオチド配列および配列番号18のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0067】
DERA08は、配列番号4のヌクレオチド配列および配列番号19のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0068】
DERA11は、配列番号5のヌクレオチド配列および配列番号20のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0069】
DERA12は、配列番号6のヌクレオチド配列および配列番号21のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0070】
DERA15は、配列番号7のヌクレオチド配列および配列番号22のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0071】
DERA101は、配列番号8のヌクレオチド配列および配列番号23のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0072】
DERA102は、配列番号9のヌクレオチド配列および配列番号24のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0073】
DERA103は、配列番号10のヌクレオチド配列および配列番号25のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0074】
DERA104は、配列番号11のヌクレオチド配列および配列番号26のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0075】
DERA105は、配列番号12のヌクレオチド配列および配列番号27のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0076】
DERA106は、配列番号13のヌクレオチド配列および配列番号28のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0077】
DERA107は、配列番号14のヌクレオチド配列および配列番号29のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0078】
DERA108は、配列番号15のヌクレオチド配列および配列番号30のアミノ酸配列を有するアルドラーゼである。
【0079】
本明細書に記載のDERAアルドラーゼは、その限りでないが、組換え型大腸菌中でタンパク質を発現させるための標準のプロトコル(SambrookおよびRussell、「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、第3版、Cold Spring Harbor、米国ニューヨーク、2001年)を含めて、当技術分野で知られているどんな手段によって調製してもよい。当業者には理解されるとおり、既知のDERAアルドラーゼの改変型が必要となり、またはクローニング条件に応じて生じる場合もあるので、それらを本発明に包含する。
【0080】
以下のスキームは、本発明を例示するものである。
【0081】
調製A
【0082】
【化13】
調製Aでは、フタルイミドをベンジルトリメチルアンモニウム水酸化物(Triton−B)の存在下でアクロレインと反応させることにより、3−フタルイミドプロピオンアルデヒドを調製する。反応液を約53℃〜約67.5℃の間の温度、好ましくは約60℃で約30分〜約3時間の間の期間、好ましくは約90分間攪拌する。
【0083】
調製B
【0084】
【化14】
調製Bでは、ギ酸エチルを1−アミノ−3,3−ジメトキシプロパンと反応させ、そのように形成したアミドを酸で処理することにより、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒドを調製する。
【0085】
調製C
【0086】
【化15】
調製Cでは、1−アミノ−3,3−ジメトキシプロパンをBOC無水物と反応させ、そのように形成したアミドを酸で処理することにより、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒドを調製する。
【0087】
調製D
【0088】
【化16】
調製Dでは、1−アミノ−3,3−ジメトキシプロパンを4−ジ(メチルアミノ)ピリジンの存在下でBOC無水物と反応させ、そのように形成したアミドを酸で処理することにより、N−ジ−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒドを調製する。
【0089】
調製E
3−スクシンイミドプロピオンアルデヒド
触媒としてのナトリウムエトキシド、およびエタノールなどの極性プロトン性溶媒の存在下、スクシンイミドの溶液にアクロレインを加える。反応混合物を、約10℃〜約40℃の間の温度、好ましくは約20〜30℃で約20時間〜約60時間の期間、好ましくは約48時間攪拌する。
【0090】
【化17】
【0091】
スキーム1は一般に、本発明に包含される方法を記載している。スキーム1に記載のとおり、DERAアルドラーゼは、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)や水などの他の適切な溶媒の存在下で、3−フタルイミドプロピオンアルデヒドと2molのアセトアルデヒドとの2連続のアルドール縮合反応を触媒して、保護された所望のアミノ−ラクトール(A)をもたらす。適切なDERAアルドラーゼには、DERA04、DERA06、DERA101、DERA102、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、およびDERA108、好ましくはDERA04およびDERA102が含まれるがこの限りでない。3−フタルイミドプロピオンアルデヒドとDERAアルドラーゼの混合物に、アセトアルデヒドを約7時間〜約12時間の期間、好ましくは約10時間かけて加える。そのように形成した混合物を、約15℃〜約30℃の間の温度、好ましくは約22℃で約20時間〜約60時間の間の期間、好ましくは約48時間さらに攪拌する。
【0092】
アミノ−ラクトール(A)は、触媒的(たとえば白金担持炭素またはパラジウム担持炭素)脱水素を受けて、カルボン酸(C)を形成することができ、次いでラクトン化を受けて、(B)を形成することができる。
【0093】
(A)を(C)に転換する、当技術分野で知られているどんな触媒的脱水素手段も本発明に包含される。適切な触媒の例には、Pt/C、Pd/C、Pt/Bi/C、Pd/Bi/C、および他の任意の脱水素触媒が含まれるがこの限りでない。本発明の一実施形態では、触媒的脱水素は、空気または酸素を末端酸化剤として使用して、pH約7〜pH約10で実施する。
【0094】
酸触媒、たとえばその限りでないが塩酸、硫酸、メタンスルホン酸(MSA)、p−トルエンスルホン酸(TSA)、および当技術分野で知られている他の任意のラクトン化酸の使用を含むがこの限りでない、カルボン酸(C)をラクトン(B)に転換する、当技術分野で知られているどんなラクトン化手段も本発明に包含される。より詳細には、7−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインド−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプタン酸(C)を、酢酸エチルの存在下、無水塩酸で処理することにより、対応する2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(B)に転換する。反応液を室温で約1時間〜約4時間の間の期間、好ましくは約2〜3時間攪拌する。
【0095】
別法として、ラクトール(A)のラクトン(B)またはカルボン酸(C)への酸化は、所望の変換を実現する当技術分野で知られている任意の酸化手段を使用して実施することができる。より詳細には、2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(A)を、亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤の存在下で酸化させて、対応する2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(B)に転換する。反応液を約10℃〜約30℃の温度、好ましくは約23℃で約2時間〜約6時間の間の期間、好ましくは約4時間攪拌する。2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(A)は、亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤、リン酸緩衝液、ジメチルスルホキシドなどの極性の非プロトン性溶媒や、イソプロパノールなどのアルコールの存在下で酸化させることによって、対応する7−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインド−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプタン酸(C)に転換することもできる。反応液を、約2時間〜約6時間の間の期間、好ましくは約4時間、室温かつ約5〜約6の間のpHに保つ。
【0096】
7−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインド−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプタン酸(C)を、酢酸エチルの存在下、ジシクロヘキシルアミンで処理して、対応するジシクロヘキシルアミン(DCA)塩(D)に転換する。次いで、DCA塩(D)を、アセトンおよびメタンスルホン酸の存在下でDCM、オルトギ酸トリイソプロピルと反応させることにより、フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル(E)に転換する。
【0097】
フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル(E)は、アセトンおよびメタンスルホン酸(MSA)の存在下、2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(B)をイソプロピルアルコールと反応させて調製することもできる。反応混合物を室温かつ約1〜約2の間、好ましくは約1.5のpHで約20時間〜約28時間の間の期間、好ましくは約24時間攪拌する。
【0098】
フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル(E)を、メタノールなどの極性のプロトン性溶媒の存在下、一級アミン、すなわちアルキルアミン、エチレンジアミンなどのジアミン、ヒドロキシルアミンといった塩基で処理することによって脱保護して、対応するアミノアセトニドイソプロピルエステル(F)を得る。反応混合物を室温で約30分〜約4時間の間の期間、好ましくは約2時間攪拌した。
【0099】
アミノアセトニドイソプロピルエステル(F)は、式IIの4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド
【0100】
【化18】
とさらに反応させると、以下の式IIIの対応するピロール環含有アセトニドイソプロピルエステルが得られる。
【0101】
【化19】
【0102】
本発明によれば、当業者には理解されるとおり、酵素的なステップの立体選択性は、ラセミ標準物質の化学的な調製および関連したキラルクロマトグラフィー法の開発によって確認することができる。
【0103】
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのPXRDパターンを図1に示す。
【0104】
(相対強度13%より大きい)主要なピークを表1に示す。4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドは、9.0、12.7、20.2、22.6、および25.2度2θ+0.1度で特徴的な回折ピークを示す。DSC温度記録を図2に示す。4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドは、213℃±2℃で鋭い吸熱ピークを示す。FT−IRスペクトルを図3で示す。FT−IRピークテーブルを表2に示す。4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドは、696、1492、1327、843、1151cm−1で(この順に)特徴的なピークを示す。FT−ラマンスペクトルを図4で示す。FT−ラマンピークテーブルを表3に示す。4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドは、1004、115、87、877、1601cm−1で特徴的なピークを示す。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのPXRDパターンを図5に示す。主要なピーク(相対強度12%より大きい)を表4に示す。(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドは、6.3、12.7、16.8、21.1、および25.5度2θ+0.1度で特徴的な回折ピークを示す。DSC温度記録を図6に示す。(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドは、166℃±2℃で鋭い吸熱ピークを示す。FT−IRスペクトルを図7で示す。FT−IRピークテーブルを表5に示す。(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドは、851、1220、1047、757、1153cm−1で(この順に)特徴的なピークを示す。FT−ラマンスペクトルを図8で示す。FT−ラマンピークテーブルを表6に示す。(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドは、1531、997、114、99、1605cm−1で特徴的なピークを示す。
【0109】
【表4】
【0110】
【表5】
【0111】
【表6】
【0112】
【化20】
【0113】
スキーム2に記載のとおり、硫酸マグネシウムおよびメタンスルホン酸(MSA)の存在下、2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(B)をシクロペンタノンおよびイソプロピルアルコールと反応させて、シクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステル(G)を調製することができる。反応混合物を、室温かつ約1〜約2の間、好ましくは約1.5のpHで約20時間〜約28時間の間の期間、好ましくは約24時間攪拌する。
【0114】
シクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステル(G)を、メタノールなどの極性のプロトン性溶媒の存在下、一級アミン、すなわちアルキルアミン、エチレンジアミンなどのジアミン、ヒドロキシアミンなどの塩基で処理することにより脱保護して、対応するアミノシクロペンチリデンイソプロピルエステル(H)を得る。反応混合物を、室温で約30分〜約4時間の間の期間、好ましくは約2時間攪拌する。
【0115】
そのように形成したアミノシクロペンチリデンイソプロピルエステル(H)は、式IIの4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド
【0116】
【化21】
とさらに反応させて、以下の対応する式IVのピロール環含有シクロペンチリデンイソプロピルエステル
【0117】
【化22】
を得ることができる。
【0118】
【化23】
【0119】
スキーム3は一般に、本発明に包含される方法を記載している。スキーム3に記載のとおり、DERAアルドラーゼは、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)と水などの適切な共溶媒の存在下で、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、N−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒド、アミノアセトアルデヒド、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒド、またはN−Fmoc−アミノアセトアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノプロピオンアルデヒド基質(すなわちR1=保護基)と、2molのアセトアルデヒドとの2連続のアルドール縮合反応を触媒して、所望の保護されたアミノ−ラクトール(I)をもたらす。適切なDERAアルドラーゼには、DERA04、DERA06、DERA101、DERA102、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、およびDERA108、好ましくはDERA04およびDERA102が含まれるがこの限りでない。N保護されたアミノアルデヒドとDERAアルドラーゼの混合物に、約7時間〜約12時間の間の期間、好ましくは約10時間かけてアセトアルデヒドを加える。そのように形成した混合物を、約15℃〜約30℃の間の温度、好ましくは約22℃で約20時間〜約60時間の間の期間、好ましくは約48時間さらに攪拌する。
【0120】
アミノ−ラクトール(I)は、触媒的(たとえばPt/C、Pd/C)脱水素を受けて、カルボン酸(K)を形成することができ、次いでラクトン化を受けて、(J)を形成することができる。
【0121】
(I)を(K)に転換する、当技術分野で知られているどんな触媒的脱水素手段も本発明に包含される。適切な触媒の例には、Pt/C、Pd/C、Pt/Bi/C、Pd/Bi/C、および他の任意の脱水素触媒が含まれるがこの限りでない。本発明の一実施形態では、触媒的脱水素は、空気または酸素を末端酸化剤として使用し、pH約7〜pH約10で実施する。
【0122】
その限りでないが塩酸、硫酸、メタンスルホン酸(MSA)、p−トルエンスルホン酸(TSA)、当技術分野で知られている他の任意のラクトン化酸などの酸触媒の使用を含むがこの限りでない、カルボン酸(K)をラクトン(J)に転換する、当技術分野で知られているどんなラクトン化手段も本発明に包含される。
【0123】
別法として、ラクトール(I)のラクトン(J)またはカルボン酸(K)への酸化は、所望の変換を実現する、当技術分野で知られている任意の酸化手段を使用して実施することができる。
【0124】
【化24】
【0125】
スキーム4に記載のとおり、DERAアルドラーゼは、アミノアルデヒドまたはN保護されたアミノアルデヒドと2molのアセトアルデヒドとのアルドール縮合反応を触媒して、所望のアミノ−ラクトール(M)をもたらす。
【0126】
以下の非限定的な実施例は、本発明を例示するものである。
【0127】
(実施例1)
2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン
【0128】
【化25】
3−フタルイミド−プロピオンアルデヒド(10.0グラム、49.2mmol)を20mLのt−ブチルメチルエーテル(MTBE)に懸濁させた懸濁液に、DERA04ライセート(52.0mL、10400単位、リン酸緩衝液pH7.0、0.01M中の13.0グラムの湿ったDERA04細胞から調製したもの)およびリン酸緩衝液(102mL、pH7.0、0.01M)からなる溶液を22℃で激しく攪拌しながら加えた。水(10mL)に溶解させたアセトアルデヒド(4.8グラム、108.2mmol、Aldrich)を、プログラミングされたポンプによって、反応混合物に10時間継続的に加えた。反応混合物のpHは、1.0N水酸化ナトリウムでの滴定によって7.0に保った。反応混合物をさらに22℃で10時間攪拌し、転換を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によってモニターした。20時間後、高圧液体クロマトグラフィー分析によると、開始材料の約95%が消費され、50〜55%の所望のラクトールが生成したが、得られる反応混合物をその後の酸化ステップでそのまま使用した。ラクトールのLC−ESIMS:m/z[M+H]+292.3。
【0129】
(実施例2)
2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン
【0130】
【化26】
粗製ラクトールの懸濁液(200mL、実施例1に従って調製したもの)に、ジメチルスルホキシド(10mL)を攪拌しながら加えた。次いで、亜塩素酸ナトリウム(1.5当量、8.3グラム、Aldrich)の水(18mL)溶液を30分間かけて滴下した。温度は、20〜25℃の範囲で調節した。反応混合物のpHは、4.0より高く保つべきである。4時間後、アセトン(200mL)を加えた。反応混合物を0〜5℃で1時間攪拌し、次いでbuchel漏斗中にてセライトパッド(10グラム)で濾過した。濾過ケーキをアセトン(50mL2回)で洗浄した。合わせたアセトン濾液を真空中で濃縮して、アセトンおよびt−ブチルメチルエーテル(MTBE)を除去した。残りの水溶液をpH約4.0に調整し、酢酸エチル(100mL3回)で抽出した。酢酸エチル溶液を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で約100mLに濃縮し、これを硫酸マグネシウム(2グラム)存在下、無水塩酸(0.6mL、ジオキサン中4M)で処理し、室温で4時間攪拌した。次いで、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム/ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。酢酸エチルの溶液を50mLに濃縮し、次いでこれに50mLのヘプタンを加えた。形成した固体を濾過し、ヘプタン(20mL)で洗浄し、オーブンで乾燥させて、ラクトンを白色固体として得た(3ステップで40%〜45%、化学純度95%、ee>99%、de>86%)。LC−ESIMS[M+Na]+m/z312.0。1H NMR(CDCl3、400MHz):δ7.82(m,2H)、7.68(m,2H)、4.78(m,1H)、4.41(m,1H)、3.84(m,2H)、2.65(m,2H)、1.94〜2.14(m,3H)、1.81(m,1H)。13C NMR(CDCl3、100MHz)δ170.15、168.61(2)、134.32(2)、132.20(2)、123.58(2)、73.82(2)、62.85、38.63、35.70、34.47、34.40。
【0131】
(実施例3)
2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン
【0132】
【化27】
DERA102を含有する大腸菌細胞の懸濁液(4グラムの湿った細胞を190mLのリン酸緩衝液、pH7.0、0.01Mに懸濁させたもの)に、プログラミングされたポンプによって、ジメチルスルホキシド(15mL)中の3−フタルイミド−プロピオンアルデヒド(2.0グラム、9.8mmol)およびアセトアルデヒド(0.96グラム、21.8mmol、Aldrich)の混合物を10時間かけて加えた。反応混合物をさらに22℃で14時間攪拌した。反応の進行は、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によってモニターした。24時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL2回)で抽出した。遠心分離によって2層を分離した後、有機層を乾燥させ、蒸発にかけて、粗製のラクトール(1.6グラム、45〜50%)を固体として得、これをそのまま次の酸化ステップへと進めた。ラクトールのLC−ESIMS:m/z[M+H]+292.3。
【0133】
(実施例4)
7−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインド−2−イル)−3,5−ジヒドロキシ−ヘプタン酸
【0134】
【化28】
イソプロパノール(4.8mL)およびジメチルスルホキシド(1.0mL)中の粗製のラクトール(1.6グラム、実施例3に従って調製したもの)と26mLのリン酸緩衝液(pH6.0、0.01M)の混合物に、亜塩素酸ナトリウム(0.9グラム、Aldrich)の水(2mL)溶液を室温で加えた。反応混合物のpHは、5.0〜6.0の間に保った。4時間後、反応混合物を1N水酸化ナトリウムでpH7.0に中和し、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を除去した後、水層を1N塩酸でpH4.0に酸性化し、酢酸エチル(30mL3回)で抽出した。粗製の酸を含有する有機層を合わせてジシクロヘキシルアミン(1.5mL)で処理して、冷温(5〜10℃)で対応するジシクロヘキシルアミン塩(1.5グラム、純度約90%)を得た。LC−ESIMSm/z[M+Na]+330.0。1H NMR(CDCl3、400MHz):δ7.59(m,4H)、3.88(m,1H)、3.58(m,1H)、3.56(m,2H)、3.03(m,2H)、2.07〜2.19(m,2H)、1.40〜1.82(m,14H)、0.80〜1.20(m,10H)。13C NMR(CDCl3、100MHz)δ180.22、170.82、134.65(2)、131.52(2)、123.32(2)、67.36、67.31、53.23(2)、44.87、43.14、34.82、34.57、29.14(4)、24.64(2)、24.04(4)。
【0135】
(実施例5)
2−[2−(4−ヒドロキシ−6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソオンドール−1,3−ジオン
【0136】
【化29】
酢酸エチル(20mL)中の粗製の酸(1.0グラム、実施例4に従って調製したもの)を、ジオキサン中無水のヒドロコール酸(4M、50μL)で処理し、反応混合物を室温で2〜3時間攪拌した。反応混合物を水(pH7.0、50mL2回)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、蒸発にかけて、所望のラクトンを白色固体として得た(0.94グラム、化学純度約94%、>99%ee、>93%de)。
【0137】
(実施例6)
フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル
【0138】
【化30】
フタルイミドラクトン(5.0グラム、17.3mmol)をトルエン(100mL)に懸濁させた。IPA(6.6mL、86.0mmol、5当量)、アセトン(6.3mL、86.0mmol、5当量)、硫酸マグネシウム(5.0グラム)、およびメタンスルホン酸(0.4mL、6.0mmol、0.35当量)を加えた。pH=1.5(<2必須)。混合物を室温で24時間攪拌した。反応をトリエチルアミン(0.9mL、6.5mmol)で失活させ、混合物を、トルエン(20mL)で洗浄しながらグレード4の焼結漏斗で濾過した。濾液をNaHCO3飽和水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、無色の油状物、6.88グラム、100%を得た。
【0139】
(実施例7)
アミノアセトニドイソプロピルエステル
【0140】
【化31】
フタルイミドアセトニドイソプロピルエステル(6.55g、16.8mmol)をメタノール(65mL、10体積)に溶解させた。エチレンジアミン(10.1グラム、168mmol、10当量)を滴下し、溶液を室温で攪拌した。
【0141】
1時間後のHPLC分析では、開始材料がないことが示された。2時間後、反応混合物をロータバップによって真空中で濃縮した。残渣をトルエン(65mL、10体積)と水(65mL、10体積)とに分配し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。濁った水相をトルエン(65mL)で再度抽出し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。トルエン抽出物を合わせて水(65mL)で洗浄し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。トルエン抽出物を真空中で濃縮して、油生成物、2.85グラム、収率65.0%を得た。
【0142】
(実施例8)
ピロリルアセトニドイソプロピルエステル(AIE)
【0143】
【化32】
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド(4.64グラム、11.1mmol、1.03当量)を50mL容一口丸底フラスコ(rbf)に量り入れた。アミノアセトニドイソプロピルエステル(2.80グラム、10.8mmol)の入ったt−ブチルメチルエーテル(MTBE、11mL)を加えた後、テトラヒドロフラン(4.2mL)をフラッシュした。トリエチルアミン(1.09グラム、10.8mmol、1当量)を加え、スラリーを50℃に加熱した。ピバル酸(1.10グラム、10.8mmol、1当量)を加え、混合物を88時間加熱還流した(67〜68℃)。冷却すると、揮発性物質を真空中で除去し、残渣をイソプロピルアルコール(IPA、17.5mL)に溶かし、80℃に加熱した。透明な溶液を得るのにIPA(10mL)がさらに必要となった。溶液を室温に冷ました。結晶化は起こらなかった。溶液を確実な生成物でシード添加すると、結晶化が起こった。スラリーを0℃に冷却し、30分間維持した。生成物をグレード2の焼結漏斗上に集め、イソプロピルアルコール(すなわちIPA、10mLで3回)で洗浄した。生成物を40〜50℃の真空オーブンで18時間乾燥させて、淡黄色の固体(4.15グラム、収率60.0%)を得た。
【0144】
(実施例9)
シクロペンチリデン−フタルイミド−イソプロピルエステル
【0145】
【化33】
フタルイミドラクトン(5.0グラム、17.3mmol)をトルエン(50mL)に懸濁させた。IPA(6.6mL、86.0mmol、5当量)、シクロペンタノン(3.0グラム、34.8mmol、2当量)、硫酸マグネシウム(5.0グラム)、およびメタンスルホン酸(0.4mL、6.0mmol、0.35当量)を加えた。pH1.5(pH2未満が必須)。混合物を室温で24時間攪拌した。反応をトリエチルアミン(0.9mL、6.5mmol)で失活させ、混合物を、トルエン(20mL)で洗浄しながらグレード4の焼結漏斗で濾過した。濾液をNaHCO3飽和水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、無色の油、7.18グラム、100%を得た。
【0146】
(実施例10)
アミノシクロペンチリデンイソプロピルエステル
【0147】
【化34】
シクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステル(10.0グラム、24.1mmol)をメタノール(50mL、5体積)に溶解させた。エチレンジアミン(2.9グラム、48.2mmol、2当量)を滴下し、溶液を室温で攪拌した。
【0148】
1時間後の高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)分析では、開始材料がないことが示された。2時間後、反応混合物をロータバップによって真空中で濃縮した。残渣をトルエン(100mL、10体積)と水(100mL、10体積)とに分配し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。濁った水相をトルエン(65mL)で再度抽出し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。トルエン抽出物を合わせて水(65mL)で洗浄し、15分間攪拌し、次いで15分間静置した。トルエン抽出物を真空中で濃縮して、生成物を油状物、6.45グラム、収率94.0%として得た。エチレンジアミンは、その後のPaal−Knorr反応で不純物(ビスピロール)の形成をもたらすので、粗生成物からエチレンジアミンが確実になくなるようにすることが重要である。
【0149】
(実施例11)
ピロリルシクロペンチリデンイソプロピルエステル(CIE)
【0150】
【化35】
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド(4.64グラム、11.1mmol、1.03当量)を50mL容一口丸底フラスコに量り入れた。アミノシクロペンチリデンイソプロピルエステル(3.08グラム、10.8mmol)の入ったMTBE(11mL)を加えた後、テトラヒドロフラン(4.2mL)をフラッシュした。トリエチルアミン(1.09グラム、10.8mmol、1当量)を加え、スラリーを50℃に加熱した。ピバル酸(1.10グラム、10.8mmol、1当量)を加え、混合物を88時間加熱還流した(67〜68℃)。冷却すると、揮発性物質を真空中で除去し、残渣をイソプロピルアルコール(17.5mL)に溶かし、80℃に加熱した。透明な溶液を得るのに、イソプロピルアルコール(10mL)がさらに必要となった。溶液を確実な生成物でシード添加すると、結晶化が起こった。スラリーを0℃に冷却し、30分間維持した。生成物をグレード2の焼結漏斗に集め、イソプロピルアルコール(10mL3回)で洗浄した。生成物を40〜50℃の真空オーブンで18時間乾燥させて、淡黄色の固体(4.31グラム、収率60.0%)を得た。高圧液体クロマトグラフィーによる純度は、純度99%粋より高かった。
【0151】
(実施例12)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド
毎回窒素で真空にする少なくとも4回の真空サイクルを使用して、反応容器を不活性にする(is inerted)。250リットルのテトラヒドロフランを、スプレーノズルを介して反応容器に装入する。スプレーボールノズルによって、確実に反応容器のすべての面積、特に容器の上部内側表面まで到達させ、反応容器の内側に攪拌装置も置く。テトラヒドロフラン洗浄液を排出し、廃棄物再利用のために収集する。
【0152】
反応容器が乾燥しているとき、480kgの2−ベンジルイジン(benzylidine)イソブチリルアセトアミド(BIBEA)、60kgの臭化エチルヒドロキシエチルメチルチアゾリウム(MTBまたはエチルヒドロキシエチルMTB)、200リットル、216kgの4−フルオロベンズアルデヒド、および120kgのトリエチルアミンを反応容器に装入し、攪拌しながら60℃〜70℃の間に加熱する。反応混合物を、温度を65+/−5℃に保ちながら16〜24時間熟成させる。次いで、内容物を54〜66分間かけて60+/−5℃に冷却する。反応混合物に600リットルのイソプロパノールを装入し、混合物を約100℃に加熱して、溶液を得る。
【0153】
温度を60+/−5℃に保ちながら、反応容器に、600リットルの脱イオン水を30分間かけて装入する。バッチを54〜66分間熟成させ、内容物を2〜4時間かけて1時間あたり15/20℃の速度で25+/−5℃の間に冷却する。バッチをこの温度で少なくとも1時間熟成させ、内容物を0+/−5℃にさらに冷却し、少なくとも1時間熟成させる。
【0154】
バッチをフィルターで単離し、イソプロパノールで洗浄する。生成物を50+/−5℃の真空中で乾燥させて、含水量を0.5%未満にする。次いで内容物を約30℃未満に冷却した後、排出する。
【0155】
(実施例13)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのPXRD
自動サンプル交換装置、θ−θゴニオメーター、自動ビームダイバージェンススリット、およびPSD Vantec−1検出器を装着したBruker−AXS Ltd.のD4粉末X線回折計を使用して、粉末X線回折パターンを測定した。サンプルを低バックグラウンドのシリコンウェーハ検体取付台に載せて、分析の準備をした。検体を回転させ、その間X線管を40kV/30mAで作動させながら銅K−α1X線(波長=1.5406オングストローム)を照射した。分析は、ゴニオメーターを2°〜55°の2θ範囲にわたって0.018°のステップあたり0.2秒のカウントにセットした持続方式で動かして行った。Bruker−AXS Ltd.のEvaluationソフトウェアを使用して、閾値1およびピーク幅0.3°2θでピークを選択した。データは21℃で収集した。
【0156】
当業者にはわかるとおり、以下で示す表1内の様々なピークの相対強度は、たとえば、X線ビーム中での結晶の配向効果、分析する材料の純度、サンプルの結晶化度などのいくつかの要素のために様々となり得る。ピーク位置は、サンプル高さの差異のために変化する場合もあるが、実質的に示した表で規定したとおりのままとなる。
【0157】
(実施例14)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのDSC
オートサンプラーと4ホールの側壁脱気孔付きアルミニウム受皿およびふたを備えたPerkin Elmer Diamond DSCを、窒素流動気体を用いながら使用し、3.117mgの4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドを10℃から250℃に毎分20℃で加熱した。
【0158】
(実施例15)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのFT−IR
IRスペクトルは、「DurasamplIR」単反射ATR付属品(セレン化亜鉛基板上にダイアモンド表面)およびd−TGS KBr検出器を備え付けたThermoNicolet Nexus FTIR分光計を使用して得た。スペクトルは、2cm−1の分解能で収集し、256の走査を合算したものとした。Happ−Genzelアポダイゼーションを使用した。FT−IRスペクトルは、単反射ATRを使用して記録したため、サンプル調製は必要でなかった。ATR FT−IRを使用すると、赤外線バンドの相対強度が、KBrディスクまたはヌジョールサンプル調製物を使用する透過FT−IRスペクトルで見られるものとは異なってくる。ATR FT−IRの性質のために、低い方の波数のバンドは、高い方の波数のものより強烈である。実験誤差は、別段の注釈がない限り±2cm−1であった。ピークは、ThermoNicolet Omnic6.0aソフトウェアを使用して抜き取った。強度の割当は、スペクトル中の主要なバンドに関するものであり、基線から計った絶対値に基づくものではない。
【0159】
(実施例16)
4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのFT−ラマンIR
ラマンスペクトルは、1064nmのNdYAGレーザーおよびLN−ゲルマニウム検出器を備え付けた、RamIIモジュールのFT−Raman分光計を具備するBruker Vertex70を使用して収集した。スペクトルはすべて、2cm−1の分解能およびBlackman−Harris 4−termアポダイゼーションを使用して記録した。スペクトルは、300mWのレーザー出力を使用して収集し、4096の走査を合算したものとした。サンプルをガラスバイアルに入れ、レーザー照射にさらした。データは、ラマンシフト(cm−1)に対する強度として示し、基準ランプからの白色光スペクトルを使用して機器の反応および振動数依存的な散乱について補正する。Bruker Raman Correct機能を使用して補正を行った(Bruker ソフトウェア−OPUS6.0)。実験誤差は、別段の注釈がない限り±2cm−1であった。ピークは、ThermoNicolet Omnic6.0aソフトウェアを使用して抜き取った。強度の割当は、スペクトル中の主要なバンドに関するものであり、基線から計った絶対値に基づくものではない。
【0160】
(実施例17)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド
Tetrahedron Letters、第2279巻(1992年)に記載のとおりに調製した50グラムのt−ブチルイソプロピリデン(TBIN)、13.25グラムの湿った海綿状ニッケル触媒、28%のアンモニア溶液(137.5ml)、および375mlのイソプロピルアルコール(IPA)を圧力容器に加える。混合物を50psiの水素で還元し、次いで濾過し、真空中で濃縮する。得られる油状物を250mlの温トルエンに溶解させ、水洗し、真空中で再び濃縮して、アミノエステルを得る。アミノエステル、85グラムの4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド(米国特許第5155251号、およびBauman K.L.、Butler D.E.、Deering C.F.ら、Tetrahedron Letters1992年、第33巻:2283〜2284ページ、両方の参考文献の全体が参照により援用される)、12.5グラムのピバル酸、137.5mlのテトラヒドロフラン、および137.5mlのヘキサンをアルゴンで不活性にした圧力容器に装入し、それを密閉し、96時間かけて75℃に加熱する。冷却した後、溶液を400mlのメチルt−ブチルエーテル(MTBE)で希釈し、最初に希水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した後、希塩酸水溶液で洗浄する。次いで、混合物を真空中で濃縮して、アセトニドエステルを得る。
【0161】
アセトニドエステルを275mlの温メタノールに溶解させ、塩酸水溶液(75mlの水中に37%の塩酸5グラム)を加える。混合物を30℃で攪拌して、ジオールエステルを生成する。次いで、100mlのメチルt−ブチルエーテルおよび水酸化ナトリウム水溶液(150mlの水および25グラムの50%水酸化ナトリウム水溶液)を加え、混合物を30℃で攪拌して、ナトリウム塩を生成する。600mlの水を加え、混合物を437.5mlのメチルt−ブチルエーテルで2回洗浄する。
【0162】
この場合では、混合物を大気圧下で蒸留して、バッチ温度を99℃とする。混合物のメタノール含有量が0.4w/vになるまで、蒸留を継続する。バッチを75〜85%で18時間攪拌し、次いで冷却し、酸性化し、875mlのトルエンに抽出する。混合物を4時間加熱還流し、共沸によって水を除去する。冷却した後、混合物を濾過し、トルエンで洗浄し、そのまま乾燥させる。表題化合物を白色固体(収量:37.9グラム)として単離する。
【0163】
(実施例18)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのPXRD
粉末X線回折パターンは、自動サンプル交換装置、θ−θゴニオメーター、自動ビームダイバージェンススリット、およびPSD Vantec−1検出器を装着したBruker−AXS Ltd.のD4粉末X線回折計を使用して測定した。サンプルを低バックグラウンドのケイ素ウェーハ検体取付台に載せて、分析の準備をした。検体を回転させ、その間X線管を40kV/30mAで作動させながら銅K−α1X線(波長=1.5406オングストローム)を照射した。分析は、ゴニオメーターを2°〜55°の2θ範囲にわたって0.018°のステップあたり0.2秒のカウントにセットした持続方式で動かして行った。Bruker−AXS Ltd.のEvaluationソフトウェアを使用して、閾値1およびピーク幅0.3°2θでピークを選択した。データは21℃で収集した。
【0164】
当業者にはわかるとおり、以下で示す表1内の様々なピークの相対強度は、たとえば、X線ビーム中での結晶の配向効果、分析する材料の純度、サンプルの結晶化度などのいくつかの要素のために様々となり得る。ピーク位置は、サンプル高さの差異のために変化する場合もあるが、実質的に示した表で規定したとおりのままとなる。
【0165】
別の波長の使用によって生成されるこれ以外のPXRDパターンは、本発明の結晶性材料のPXRDパターンの別の表示であるとみなされ、それ自体として本発明の範囲内である。
【0166】
(実施例19)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのDSC
オートサンプラーと4ホールの側壁脱気孔付きアルミニウム受皿およびふたを備えたPerkin Elmer Diamond示差走査熱量測定(DSC)を、窒素流動気体を用いながら使用し、2.893mgのサンプルを10℃から300℃に毎分20℃で加熱した。
【0167】
(実施例20)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのFT−IR
IRスペクトルは、「DurasamplIR」単反射ATR付属品(セレン化亜鉛基板上にダイアモンド表面)およびd−TGS KBr検出器を備え付けたThermoNicolet Nexus FTIR分光計を使用して得た。スペクトルは、2cm−1の分解能で収集し、256の走査を合算したものとした。Happ−Genzelアポダイゼーションを使用した。FT−IRスペクトルは、単反射ATRを使用して記録したため、サンプル調製は必要でなかった。ATR FT−IRを使用すると、赤外線バンドの相対強度が、KBrディスクまたはヌジョールサンプル調製物を使用する透過FT−IRスペクトルで見られるものとは異なってくる。ATR FT−IRの性質のために、低い方の波数のバンドは、高い方の波数のものより強烈である。実験誤差は、別段の注釈がない限り±2cm−1であった。ピークは、ThermoNicolet Omnic6.0aソフトウェアを使用して抜き取った。強度の割当は、スペクトル中の主要なバンドに関するものであり、基線から計った絶対値に基づくものではない。
【0168】
(実施例21)
(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのFT−ラマン
ラマンスペクトルは、1064nmのNdYAGレーザーおよびLN−ゲルマニウム検出器を備え付けた、RamIIモジュールのFT−Raman分光計を具備するBruker Vertex70を使用して収集した。スペクトルは、2cm−1の分解能およびBlackman−Harris 4−termアポダイゼーションを使用して記録した。スペクトルは、300mWのレーザー出力を使用して収集し、4096の走査を合算したものとした。サンプルをガラスバイアルに入れ、レーザー照射にさらした。データは、ラマンシフトに対する強度として示し、基準ランプからの白色光スペクトルを使用して機器の反応および振動数依存的な散乱について補正する。Bruker Raman Correct機能を使用して補正を行った(Brukerソフトウェア−OPUS6.0)。実験誤差は、別段の注釈がない限り±2cm−1であった。ピークは、ThermoNicolet Omnic6.0aソフトウェアを使用して抜き取った。強度の割当は、スペクトル中の主要なバンドに関するものであり、基線から計った絶対値に基づくものではない。
【0169】
(実施例22)
フタルイミドアセタール
【0170】
【化36】
50.0グラムのカリウムフタルイミド(1当量)を、室温で400ml(8体積)のN,Nジメチルホルムアミド中にスラリー化する。3−ブロモプロピオンアルデヒドジメチルアセタール54.4グラム(1.1当量)を室温で滴下した。反応を約15時間実施し、完了したとみなした。2−メチルテトラヒドロフラン250mlおよび水250mlを加え、攪拌し、安定させ、分離した。水層を100mlの2−MTHFで2回洗浄し直し、有機層を合わせ、70%の飽和ブラインで洗浄して水を除去した。次いで、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、大気圧下で蒸留してスラリーにした。白色のスラリーを0〜5℃の低温で1時間かけて粒状化し、濾紙で覆ったブフナー漏斗で濾過し、2−MTHFで洗浄した。白色固体を真空オーブンにて40℃未満で乾燥させると、収率46.5%の表題生成物となった。
【0171】
(実施例23)
3−フタルイミド−プロピオンアルデヒド
【0172】
【化37】
15.0グラムのフタルイミドアセタール(1当量)を700ml(約47体積)の氷酢酸および70ml(約5体積)の水に加えた。この反応を30℃までの室温で48時間実施し、完了したとみなした。飽和炭酸水素ナトリウムを加えてpH7にし、500mlの2−MTHFで抽出し、500mlの2−MTHFで再度抽出した。次いで、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧蒸留してスラリーにする。白色のスラリーを0〜5℃の低温で1時間かけて粒状化し、濾紙で覆ったブフナー漏斗で濾過し、2−MTHFで洗浄した。白色固体を真空オーブンにて室温で乾燥させると、収率47%の表題生成物となった。
【0173】
(実施例24)
配列番号1−DERA03のヌクレオチド配列
atgactgatctgaaagcaagcagcctgcgtgcactgaaattgatggacctgaccaccctgaatgacgacgacaccgacgagaaagtgatcgccctgtgtcatcaggccaaaactccggtcggcaataccgccgctatctgtatctatcctcgctttatcccgattgctcgcaaaactctgaaagagcagggcaccccggaaatccgtatcgctacggtaaccaacttcccacacggtaacgacgacatcgacatcgcgctggcagaaacccgtgcggcaatcgcctacggtgctgatgaagttgacgttgtgttcccgtaccgcgcgctgatggcgggtaacgagcaggttggttttgacctggtgaaagcctgtaaagaggcttgcgcggcagcgaatgtactgctgaaagtgatcatcgaaaccggcgaactgaaagacgaagcgctgatccgtaaagcgtctgaaatctccatcaaagcgggtgcggacttcatcaaaacctctaccggtaaagtggctgtgaacgcgacgccggaaagcgcgcgcatcatgatggaagtgatccgtgatatgggcgtagaaaaaaccgttggtttcaaaccggcgggcggcgtgcgtactgcggaagatgcgcagaaatatctcgccattgcagatgaactgttcggtgctgactgggcagatgcgcgtcactaccgctttggcgcttccagcctgctggcaagcctgctgaaagcgctgggtcacggcgacggtaagagcgccagcagctactaa
【0174】
(実施例25)
配列番号2−DERA04のヌクレオチド配列
atgggtaatatcgcgaaaatgattgatcacaccctcttaaaacccgaagcaaccgaacaacaaattgtacaattatgcacggaagcgaaacaatatggctttgcagcagtatgcgtaaatccgacatgggttaaaaccgccgcacgtgaattaagcgggacagacgttcgtgtgtgtactgtaattggatttcccttgggcgctacgactccagaaactaaagcattcgaaactactaacgcgattgaaaatggagcacgggaagtagatatggtaattaatattggtgcattgaaatctggacaagatgaactggtggaacgtgatattcgtgccgttgttgaagctgcagcaggccgcgcgcttgtgaaagtaattgtagaaacagcccttcttactgatgaagaaaaagttcgcgcttgtcaattagcagtaaaagcgggtgccgattatgtgaagacgtcgacaggatttagcggtggtggtgcaacggtggaagatgtggctttaatgcggaaaacggttggtgatcgtgcaggggtcaaagcaagcggcggagtacgtgactggaaaacagcagaagcaatgattaacgcaggagcaacgcgcattggcacaagttctggagtagcaatcgtaacaggtggaaccggccgggcagactattaa
【0175】
(実施例26)
配列番号3−DERA06のヌクレオチド配列
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【0176】
(実施例27)
配列番号4−DERA08のヌクレオチド配列
atgggaattgctaaaatgatcgatcacactgctttaaaaccagacacaacgaaagaacaaattttaacactaacaaaagaagcaagagaatacggttttgcttccgtatgcgtaaatccaacttgggtaaaactatccgctgaacaacttgctggagcagaatctgtagtatgtactgttatcggtttcccactaggagcgaatacccctgaagtaaaagcatttgaagtaaaagatgctatccaaaacggtgcaaaagaagtggatatggttattaatatcggcgcactaaaagacaaagacgacgaactagtagaacgtgatattcgcgctgtagtcgatgctgccaaaggaaaagcattagtaaaagtaattatcgaaacttgcctattaacagacgaagaaaaagttcgcgcatgtgaaatcgctgtaaaagcgggaacagacttcgttaaaacatccactggattctccacaggtggcgcaactgccgaagatatcgccttaatgcgtaaaactgtaggaccaaacatcggcgtaaaagcatctggtggggttcgtacgaaagaagacgtagaaaaaatgatcgaagcaggcgcaactcgtattggcgcaagtgcaggtgtcgcaattgtttccggcgaaaaaccagccaaaccagataattactaa
【0177】
(実施例28)
配列番号5−DERA11のヌクレオチド配列
atgacatcaaatcaacttgctcaatatatcgatcacaccgcacttaccgcagaaaaaaatgaacaagatatttcgacactctgtaatgaagcgattgaacacggattttattctgtatgtatcaattctgcttatattccactcgctaaagaaaaacttgctggctcaaatgtaaaaatttgcaccgtagttggattccctttgggggcgaatttaacctcagtcaaagcatttgaaacgcaagaatctattaaagcgggtgcaaatgaaattgatatggtgattaatgtaggttggataaaatcgcaaaaatgggatgaagtaaaacaagatattcaagcggtatttaatgcttgtaatggcacgccattaaaagtgattttagaaacttgtttgctcactaaagatgaaatagtgaaagcctgcgaaatttgtaaagaaatcggtgtagcttttgttaaaacatcaacaggctttaataaaggtggtgcgaccgtagaagatgttgcattgatgaaaaacacggtcggcaatattggtgttaaagcatcaggtggtgtgcgtgatactgaaactgcacttgcaatgattaaggcgggtgcgactcgcattggtgcaagcgctggcattgcgattattagcggtactcaagacactcaaagcacttactaa
【0178】
(実施例29)
配列番号6−DERA12のヌクレオチド配列
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【0179】
(実施例30)
配列番号7−DERA15のヌクレオチド配列
atgccgtcggccagggatatactgcagcagggtctagacaggctagggagccctgaggacctcgcctcgaggatagactctacgctactaagccctagggctacggaggaggacgttaggaatcttgtgagagaggcgtcggactacgggtttagatgcgcggttctgactccagtgtacacagtaaagatttctgggctggctgagaagcttggtgtgaagctatgtagcgttataggctttcccctgggccaggccccgctcgaggtaaagctagttgaggcacaaactgttttagaggctggggctactgagcttgatgttgtcccccatctctcactaggccccgaagctgtttacagggaggtctcagggatagtgaagttggcgaaaagctatggagccgttgtgaaagtaatattagaagcgccactctgggatgacaaaacgctctccctcctggtggactcgtcgaggagggcgggggcggatatagtgaagacaagcaccggggtctatacaaagggtggtgatccagtaacggtcttcaggctggccagtcttgccaagccccttggtatgggtgtaaaggcaagcggcggtataaggagtggcatcgacgccgtcctcgccgtaggagctggcgcggatatcatagggacaagcagtgctgtaaaggttttggagagcttcaaatccctagtctaa
【0180】
(実施例31)
配列番号8−DERA101のヌクレオチド配列
atggctgcaaacaaatatgaaatggccttcgcacagttcgatccagctgaaagcgaagaacgcatcctgctgaaaactgaccagatcattcgtgaccactattcccgtttcgacactccagaaactaaaaagttcctgcatggcgttatcgatctgacgtctctgaacgccaccgactctgaggaatctatcactaaattcaccgaatctgtaaacgatttcgaagataccgacccgactatccctagcgttgcggcgatctgcgtttatccgaactttgtcagcaccgtgcgtgaaaccctgactgccgagaatgtgaaagttgcaagcgtcagcggttgcttcccggcctcccagagcttcatcgaagtgaaactggcagaaaccgcactggcggttagcgacggtgcggatgaaattgacattgttctgaacatgggtaaattcctgtccggtgattacgaggccgcagccactgagatcgaggaacagatcgctgcggcgaagggtgcgaccgtaaaagttatcctggagactggtgctctgaagacgccggaaaacattcgccgcgcaaccatcctgtctctgttttgtggcgcccatttcgttaaaacctctactggcaaaggctacccgggcgcctctctggaagcagcttacactatgtgtaaagtcctgaaacagtactacggcctgttcggtgaagttcgtggcatcaagctgagcggcggtatccgtaccaccgaagacgcggttaagtactactgcctgatcgaaacgctgctgggcaaagaatggctgaccccggcgtacttccgcatcggcgcctcctctctggttgatgctctgcgccaggatattatggtttaa
【0181】
(実施例32)
配列番号9−DERA102のヌクレオチド配列
Atggaactgaaccgcatgattgaccacactattctgaaaccggaagccaccgaggcggctgtgcagaaaattatcgatgaagctaaagaatacaacttcttcagcgtctgtatcaacccgtgttgggttgcttttgcctccgagcagctggctgatactgatgttgccgtctgtaccgtaatcggtttcccgctgggcgcgaacacgccggaggttaaagcgtacgaagcagctgacgccattaaaaacggtgctaatgaggtggatatggtgatcaatattggtgctctgaaatcccaacagtacgactacgtgcgccaagacatccagggtgtggttgacgccgcaaaaggtaaagcactggttaaagttatcatcgaaactgccctgctgaccgatgaagagaaagttaaggcttgcgaactggcgaaagaagcaggcgctgatttcgtgaaaaccagcaccggtttttccactggcggtgcaaaagttgctgacattcgtctgatgcgcgaaaccgtgggtccggatatgggcgttaaagcatccggtggcgtacacaacgcagaagaagcactggccatgatcgaagcgggcgcaactcgtatcggcgcttccaccggtgtagccatcgtaagcggtgctactggtgagggtaccaaatggtaa
【0182】
(実施例33)
配列番号10−DERA103のヌクレオチド配列
atgactattgaatccgctatcgcgctggcacctgcagaacgtgctgttaacctgattggtagcgacctgaccgaaaaatctctgaaactgcacctggaaggcctgtctggtgtcgacgcggttggtctggaacagcgtgctgccggtctgtccacccgctctatcaaaaccacctccaaagcttgggccctggacaccatcatcaaactgatcgatctgactactctggagggcgcagatactccgggcaaggttcgttctctggctgcgaaagcaatgctgccggacgcctctgatgtgtccgctccgcaggtggcagctgtgtgcgtttacggtgatatggtgccatacgcggcggaagcactgggctcctcttggtctaatggttctgacaacggcattaacgttgctgcggtggcaactgcgttcccatccggtcgcagctccctgccaatcaaaatcgctgacaccaaggaagccgttgcccacggtgctgacgaaatcgacatggtaatcgatcgtggtgcgttcctgagcggcaaatacggtgttgtgttcgaccagatcgtagctgtgaaagaagcttgccgccgcgaaaacggcacttacgcgcacctgaaagttatcctggaaaccggcgaactgaacacctatgacaacgtccgccgtgcctcctggctggcgatcctggcgggtggtgactttgtgaaaacctctaccggcaaggttagcccggccgcaaccctgccggttacgctgctgatgctggaagtcgttcgcgattggcatgtgctgactggcgagaaaatcggtgtgaaaccagccggtggtatccgctcctccaaagacgcgattaaatacctggtcaccgtggcggaaaccgtaggtgaagagtggctgcaaccgcacctgtttcgctttggcgcctcctccctgctgaacgacgttctgatgcagcgtcagaagctgtctaccggccactactccggcccagattacgtgaccatcgactaa
【0183】
(実施例34)
配列番号11−DERA104のヌクレオチド配列
atgtcttctactccaactattctggatccggcgtttgaggacgttacccgttctgaagcatctctgcgccgtttcctgcacggcctgccgggtgtcgatcaggtgggcgcagaggcccgtgccgctggtctggcaacccgttccattaaaacgtccgcaaaagaatttgcactggacctggcgattcgtatggttgacctgaccacgctggagggccaggatacgccgggtaaggttcgtgccctgagcgcgaaagcaatgcgtccggatccgtctgatccaacctgtcctgctactgctgctgtatgtgtttacccggacatggttggcatcgcgaaacaggcgctgggtactagcggcgtacacgtagctgctgtggctactgctttcccgtctggccgtgccgctctggacatcaaactggcggacgttcgtgatgcggtggacgcaggcgctgacgaaatcgatatggttatcgaccgcggtgcttttctggctggtcgttaccaacacgtatacgacgaaattgttgcggtgcgcgaagcctgccgccgtgaaaacggtgaaggcgctcacctgaaggtaatcttcgagactggtgagctgcagacctacgacaacgttcgccgtgcgagctggctggcgatgatggctggtgcacacttcgttaaaacgtccaccggcaaagtccagccggcagctaccctgccggttaccctggttatgctgcaggccgtacgtgactttcgtggcgcaacgggccgtatggttggcgttaaacctgctggcggtatccgtaccgccaaggacgcaatcaaatacctggttatggtaaacgaggtagcgggcgaagattggctggacccggactggtttcgttttggtgcatctactctgctgaacgacctgctgatgcagcgtacgaagatgaaaaccggccgttacagcggcccagactactttaccctggactaa
【0184】
(実施例35)
配列番号12−DERA105のヌクレオチド配列
atggaactgatcactcagccgtcttgttgggtattttccgtctttttccgccgtcagtacggctggctggtttttgtggaaggtgcttggtacgatggtcgccgtcaaactttccacctggatggtaacggccgcaaaggcttcctgcgcatgactatgaatatcgcaaaaatgatcgatcacaccctgctgaaaccggaagcgactgagcagcagatcgtacaactgtgcaccgaagctaaacagtatggttttgcttccgtttgtgtgaaccctacgtgggtgaaaaccgccgcacgcgaactgtctggtaccgacgttcgtgtttgtaccgtaattggcttcccgctgggcgcgactaccccagaaaccaaagcgttcgaaactaccaacgcgatcgaaaacggcgctcgtgaagtcgacatggtaatcaacattggcgctctgaaatctggtcaggacgaactggtagagcgtgacatccgcgccgtcgtagaagctgcggcaggccgtgcactggtaaaagtaatcgttgaaaccgctctgctgactgatgaagagaaagttcgtgcgtgtcagctggcggttaaagctggtgcagattacgtgaaaacgagcactggtttctccggtggtggcgctactgtcgaagacgtggcgctgatgcgtaaaaccgtaggcgatcgcgcaggcgttaaagcgagcggcggtgttcgtgattggaagactgccgaagctatgattaacgcaggcgcgactcgtatcggcacttctagcggcgtggcaattgttactggcggcaccggtcgcgctgacactaaatggtaa
【0185】
(実施例36)
配列番号13−DERA106のヌクレオチド配列
atgactatcgctaaaatgattgatcacacggcgctgaagccagataccaccaaagaacaaatcctgacgctgaccaaagaagcacgtgaatatggctttgctagcgtctgtgtgaatccgacttgggtgaaactgtctgcggaacagctgagcggcgctgaatctgtggtgtgcaccgtcatcggttttccgctgggcgcgaatactccggaagtgaaggcattcgaagtaaaaaacgctatcgaaaacggcgcgaaggaagtagatatggttatcaacattggtgctctgaaggataaggacgacgaactggtggaacgtgatatccgtgccgtcgtggatgctgctaaaggtaaagcgctggtgaaagtcattatcgaaacctgcctgctgaccgatgaagagaaggtccgtgcttgcgaaatcgccgtgaaagctggcactgatttcgttaaaacttctactggcttttctactggtggcgcgactgcagaagacatcgcactgatgcgtaagactgtcggtccgaacatcggtgtaaaagcgtccggtggtgttcgtactaaagaagacgttgagaagatgatcgaagcgggtgccacccgtatcggcgcttctgcaggtgtggcaatcgtatccggtgaaaaaccggcgaaacctgacaacaccaagtggtaa
【0186】
(実施例37)
配列番号14−DERA107のヌクレオチド配列
atgtctcgctctattgcacaaatgatcgatcacaccctgctgaaacctaataccaccgaagaccagatcgtgaaactgtgcgaagaggctaaagaatactctttcgcctccgtatgcgtcaacccaacgtgggtcgcgctggcagcgcagctgctgaaagacgctcctgatgtgaaagtgtgcactgttatcggcttcccactgggtgcaaccacgcctgaagtaaaagcgtttgaaaccactaacgcaatcgagaacggcgcaacggaggttgatatggttatcaacatcggtgccctgaaggacaaacagtacgaactggttggtcgtgatatccaggctgttgtgaaggcagcagaaggcaaagccctgaccaaagtgattatcgaaacctccctgctgaccgaagaagaaaagaaggcggcttgtgaactggcggtaaaagcaggtgctgatttcgtcaaaacgtctaccggtttctctggtggcggtgcaaccgcagaagacattgccctgatgcgtaaggttgttggtcctaacctgggcgttaaggccagcggcggtgtgcgtgacctgtctgacgcgaaggcgatgattgacgcgggcgcgactcgtatcggcgcttccgcaggtgttgcgatcgttaatggtgaacgctctgaaggttccacgaaatggaccgcagctggtgcggcgacgacgtgcgcttgtacgggcggctaa
【0187】
(実施例38)
配列番号15−DERA108のヌクレオチド配列
atgaaactgaacaaatacatcgatcacaccatcctgaaaccggaaacgactcaggaacaggtggagaaaatcctggctgaagcgaaagaatacgatttcgcgtccgtctgcgttaacccgacgtgggtagctctggcagctgaaagcctgaaagatagcgacgtcaaagtctgcactgtcatcggcttcccgctgggcgctaacactccggcagtgaaggcgttcgaaactaaagacgctattagcaacggcgcggatgaaatcgacatggtgattaacatcggcgcactgaaaacgggtaactacgatctggttctggaagatattaaggctgtcgttgcagcaagcggcgataaactggtaaaggtaatcatcgaagcgtgcctgctgaccgacgatgaaaaggttaaagcgtgccagctgtctcaggaagcgggcgctgactacgtcaagacgagcactggcttctctaccggcggtgcgacggtcgcagatgttgctctgatgcgtaaaactgttggcccggacatgggcgtaaaagcgtctggcggtgcgcgctcttacgaagacgctatcgcgttcattgaagctggcgcaagccgtattggcgccagctctggcgtggcgatcatgaatggtgcgcaggctgatggcgacaccaagtggtaa
【0188】
(実施例39)
配列番号16−DERA03のアミノ酸配列
Mtdlkasslralklmdlttlndddtdekvialchqaktpvgntaaiciyprfipiarktlkeqgtpeiriatvtnfphgnddidialaetraaiaygadevdvvfpyralmagneqvgfdlvkackeacaaanvllkviietgelkdealirkaseisikagadfiktstgkvavnatpesarimmevirdmgvektvgfkpaggvrtaedaqkylaiadelfgadwadarhyrfgassllasllkalghgdgksassy.
【0189】
(実施例40)
配列番号17−DERA04のアミノ酸配列
Mgniakmidhtllkpeateqqivqlcteakqygfaavcvnptwvktaarelsgtdvrvctvigfplgattpetkafettnaiengarevdmvinigalksgqdelverdiravveaaagralvkvivetalltdeekvracqlavkagadyvktstgfsgggatvedvalmrktvgdragvkasggvrdwktaeaminagatrigtssgvaivtggtgrady.
【0190】
(実施例41)
配列番号18−DERA06のアミノ酸配列
Mglasyidhtllkatatladirtlceearehsfyavcinpvfipharawlegsdvkvatvcgfplgaisseqkalearlsaetgadeidmvihigsalagdwdaveadvravrravpeqvlkviietcyltdeqkrlatevavqggadfvktstgfgtggatvddvrlmaeviggraglkaaggvrtpadaqamieagatrlgtsggvglvsggengagy.
【0191】
(実施例42)
配列番号19−DERA08のアミノ酸配列
Mgiakmidhtalkpdttkeqiltltkeareygfasvcvnptwvklsaeqlagaesvvctvigfplgantpevkafevkdaiqngakevdmvinigalkdkddelverdiravvdaakgkalvkviietclltdeekvraceiavkagtdfvktstgfstggataedialmrktvgpnigvkasggvrtkedvekmieagatrigasagvaivsgekpakpdny.
【0192】
(実施例43)
配列番号20−DERA11のアミノ酸配列
Mtsnqlaqyidhtaltaekneqdistlcneaiehgfysvcinsayiplakeklagsnvkictvvgfplganltsvkafetqesikaganeidmvinvgwiksqkwdevkqdiqavfnacngtplkviletclltkdeivkaceickeigvafvktstgfnkggatvedvalmkntvgnigvkasggvrdtetalamikagatrigasagiaiisgtqdtqsty.
【0193】
(実施例44)
配列番号21−DERA12のアミノ酸配列
Mieyrieeavakyrefyefkpvresagiedvksaiehtnlkpfatpddikklclearenrfhgvcvnpcyvklareelegtdvkvvtvvgfplganetrtkaheaifavesgadeidmvinvgmlkakeweyvyedirsvvesvkgkvvkviietcyldteekiaacvisklagahfvktstgfgtggataedvhlmkwivgdemgvkasggirtfedavkmimygadrigtssgvkivqggeerygg.
【0194】
(実施例45)
配列番号22−DERA15のアミノ酸配列
Mpsardilqqgldrlgspedlasridstllsprateedvrnlvreasdygfrcavltpvytvkisglaeklgvklcsvigfplgqaplevklveaqtvleagateldvvphlslgpeavyrevsgivklaksygavvkvileaplwddktlsllvdssrragadivktstgvytkggdpvtvfrlaslakplgmgvkasggirsgidavlavgagadiigtssavkvlesfkslv.
【0195】
(実施例46)
配列番号23−DERA101のアミノ酸配列
maankyemafaqfdpaeseerillktdqiirdhysrfdtpetkkflhgvidltslnatdseesitkftesvndfedtdptipsvaaicvypnfvstvretltaenvkvasvsgcfpasqsfievklaetalavsdgadeidivlnmgkflsgdyeaaateieeqiaaakgatvkviletgalktpenirratilslfcgahfvktstgkgypgasleaaytmckvlkqyyglfgevrgiklsggirttedavkyyclietllgkewltpayfrigasslvdalrqdimv.
【0196】
(実施例47)
配列番号24−DERA102のアミノ酸配列
melnrmidhtilkpeateaavqkiideakeynffsvcinpcwvafaseqladtdvavctvigfplgantpevkayeaadaiknganevdmvinigalksqqydyvrqdiqgvvdaakgkalvkviietalltdeekvkacelakeagadfvktstgfstggakvadirlmretvgpdmgvkasggvhnaeealamieagatrigastgvaivsgatgegtkw.
【0197】
(実施例48)
配列番号25−DERA103のアミノ酸配列
mtiesaialapaeravnligsdltekslklhleglsgvdavgleqraaglstrsikttskawaldtiiklidlttlegadtpgkvrslaakamlpdasdvsapqvaavcvygdmvpyaaealgsswsngsdnginvaavatafpsgrsslpikiadtkeavahgadeidmvidrgaflsgkygvvfdqivavkeacrrengtyahlkviletgelntydnvrraswlailaggdfvktstgkvspaatlpvtllmlevvrdwhvltgekigvkpaggirsskdaikylvtvaetvgeewlqphlfrfgassllndvlmqrqklstghysgpdyvtid.
【0198】
(実施例49)
配列番号26−DERA104のアミノ酸配列
msstptildpafedvtrseaslrrflhglpgvdqvgaearaaglatrsiktsakefaldlairmvdlttlegqdtpgkvralsakamrpdpsdptcpataavcvypdmvgiakqalgtsgvhvaavatafpsgraaldikladvrdavdagadeidmvidrgaflagryqhvydeivavreacrrengegahlkvifetgelqtydnvrraswlammagahfvktstgkvqpaatlpvtlvmlqavrdfrgatgrmvgvkpaggirtakdaikylvmvnevagedwldpdwfrfgastllndllmqrtkmktgrysgpdyftld.
【0199】
(実施例50)
配列番号27−DERA105のアミノ酸配列
melitqpscwvfsvffrrqygwlvfvegawydgrrqtfhldgngrkgflrmtmniakmidhtllkpeateqqivqlcteakqygfasvcvnptwvktaarelsgtdvrvctvigfplgattpetkafettnaiengarevdmvinigalksgqdelverdiravveaaagralvkvivetalltdeekvracqlavkagadyvktstgfsgggatvedvalmrktvgdragvkasggvrdwktaeaminagatrigtssgvaivtggtgradtkw.
【0200】
(実施例51)
配列番号28−DERA106のアミノ酸配列
mtiakmidhtalkpdttkeqiltltkeareygfasvcvnptwvklsaeqlsgaesvvctvigfplgantpevkafevknaiengakevdmvinigalkdkddelverdiravvdaakgkalvkviietclltdeekvraceiavkagtdfvktstgfstggataedialmrktvgpnigvkasggvrtkedvekmieagatrigasagvaivsgekpakpdntkw.
【0201】
(実施例52)
配列番号29−DERA107のアミノ酸配列
msrsiaqmidhtllkpnttedqivklceeakeysfasvcvnptwvalaaqllkdapdvkvctvigfplgattpevkafettnaiengatevdmvinigalkdkqyelvgrdiqavvkaaegkaltkviietsllteeekkaacelavkagadfvktstgfsgggataedialmrkvvgpnlgvkasggvrdlsdakamidagatrigasagvaivngersegstkwtaagaattcactgg.
【0202】
(実施例53)
配列番号30−DERA108のアミノ酸配列
mklnkyidhtilkpettqeqvekilaeakeydfasvcvnptwvalaaeslkdsdvkvctvigfplgantpavkafetkdaisngadeidmvinigalktgnydlvledikavvaasgdklvkviieaclltddekvkacqlsqeagadyvktstgfstggatvadvalmrktvgpdmgvkasggarsyedaiafieagasrigassgvaimngaqadgdtkw.
【0203】
その限りでないが、発行された特許、特許出願、および学術誌の論文を含めて、本出願で引用したすべての刊行物はそれぞれ、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0204】
本発明について、開示する実施形態に即して上で述べてきたが、当業者ならば、詳述した特定の実験が本発明の実例にすぎないことは容易にわかるであろう。したがって、本発明は、以下の特許請求の範囲によってしか限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0205】
【図1】4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの実験的な粉末X線回折パターンを示すグラフである。横軸の尺度は2θの度数である。縦軸は数値の強度である。
【図2】4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの示差走査熱量測定(DSC)温度記録である。
【図3】4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの赤外線(FTIR)スペクトルを示すグラフである。
【図4】4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドのラマンスペクトルを示すグラフである。
【図5】(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの実験的な粉末X線回折パターンを示すグラフである。横軸の尺度は2θの度数である。縦軸は数値の強度である。
【図6】(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの示差走査熱量測定(DSC)温度記録を示すグラフである。
【図7】(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの赤外線(FTIR)スペクトルを示すグラフである。
【図8】(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドのラマンスペクトルを示すグラフである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アセトアルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、およびN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法。
【請求項2】
前記アルドラーゼが2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)というアルドラーゼである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アルドラーゼが、
配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04、
配列番号3のヌクレオチド配列または配列番号18のアミノ酸配列を含むDERA06、
配列番号8のヌクレオチド配列または配列番号23のアミノ酸配列を含むDERA101、
配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102、
配列番号10のヌクレオチド配列または配列番号25のアミノ酸配列を含むDERA103、
配列番号11のヌクレオチド配列または配列番号26のアミノ酸配列を含むDERA104、
配列番号12のヌクレオチド配列または配列番号27のアミノ酸配列を含むDERA105、
配列番号13のヌクレオチド配列または配列番号28のアミノ酸配列を含むDERA106、
配列番号14のヌクレオチド配列または配列番号29のアミノ酸配列を含むDERA107、
配列番号15のヌクレオチド配列または配列番号30のアミノ酸配列を含むDERA108、
またはアミノ酸配列同一性がその少なくとも約20%であるアルドラーゼである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アルドラーゼが、配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04、配列番号3のヌクレオチド配列または配列番号18のアミノ酸配列を含むDERA06、または配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記アルドラーゼが、配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04である、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記アルドラーゼが、配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記N保護されたアミノアルデヒド基質が3−フタルイミドプロピオンアルデヒドである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記N保護されたアミノアルデヒド基質がN−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒドまたは3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒドである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記N保護されたアミノアルデヒド基質がN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
そのように形成したラクトンをイソプロピルアルコールおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
そのように形成したラクトンをシクロペンタノンおよびイソプロピルアルコールと反応させて、対応するシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを得るステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
(a)そのように形成したラクトールを、触媒的脱水素条件下で脱水素して、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(b)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(c)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
(a)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(b)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(c)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記N保護されたアミノアルデヒド基質は3−フタルイミドプロピオンアルデヒドであり、そのように形成したイソプロピルアセトニドエステルを塩基で処理して、対応するアミノアセトニドイソプロピルエステルを得るステップをさらに含む、請求項11、請求項13、または請求項14に記載の方法。
【請求項16】
そのように形成したシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを塩基で処理して、対応するアミノシクロペンチリデンイソプロピルエステルを得るステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記塩基がエチレンジアミンである、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、アミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法。
【請求項19】
前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドが、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−アミノプロピオンアルデヒド、アミノアセトアルデヒド、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒド、またはN−Fmoc−アミノアセトアルデヒドである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記N保護されたアミノアルデヒドがN−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒドである、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドがN−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドまたはN−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドがN−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドである、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記アルドラーゼがDERA102である、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
そのように形成したラクトンをイソプロピルアルコールおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
そのように形成したラクトンをシクロペンタノンおよびイソプロピルアルコールと反応させて、対応するシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを得るステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
(a)そのように形成したラクトールを、触媒的脱水素条件下で脱水素して、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(b)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(c)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
(a)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(b)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(c)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項29】
DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、一般式(I)のアミノアルデヒド基質化合物
【化1】
[式中、
n=1、2、3、または4であり、
R’は、水素またはN保護基であり、
R”は、水素またはN保護基であり、またはR’およびR”は、これらが結合している窒素と一緒になって、5員または6員の複素環部分を形成している]と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法。
【請求項30】
nが1または2である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記アルドラーゼがDERA102である、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン。
【請求項33】
前記化合物が次式である請求項32に記載の化合物。
【化2】
【請求項34】
前記化合物が次式である請求項32に記載の化合物。
【化3】
【請求項35】
次式の化合物。
【化4】
【請求項36】
次式の化合物。
【化5】
【請求項37】
次式の化合物。
【化6】
【請求項38】
次式の化合物。
【化7】
【請求項39】
次式の化合物。
【化8】
【請求項40】
次式の化合物。
【化9】
【請求項41】
次式の化合物。
【化10】
【請求項42】
次式の化合物。
【化11】
【請求項43】
粉末X線回折ピークが約9.0、12.7、20.2、22.6、および25.2度2θにあることを特徴とする、4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの結晶形態。
【請求項44】
粉末X線回折ピークが約6.3、12.7、16.8、21.1、および25.5度2θにあることを特徴とする(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの結晶形態。
【請求項1】
アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アセトアルデヒドを、3−フタルイミドプロピオンアルデヒド、N−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒド、およびN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドからなる群から選択されるN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法。
【請求項2】
前記アルドラーゼが2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ(DERA)というアルドラーゼである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アルドラーゼが、
配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04、
配列番号3のヌクレオチド配列または配列番号18のアミノ酸配列を含むDERA06、
配列番号8のヌクレオチド配列または配列番号23のアミノ酸配列を含むDERA101、
配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102、
配列番号10のヌクレオチド配列または配列番号25のアミノ酸配列を含むDERA103、
配列番号11のヌクレオチド配列または配列番号26のアミノ酸配列を含むDERA104、
配列番号12のヌクレオチド配列または配列番号27のアミノ酸配列を含むDERA105、
配列番号13のヌクレオチド配列または配列番号28のアミノ酸配列を含むDERA106、
配列番号14のヌクレオチド配列または配列番号29のアミノ酸配列を含むDERA107、
配列番号15のヌクレオチド配列または配列番号30のアミノ酸配列を含むDERA108、
またはアミノ酸配列同一性がその少なくとも約20%であるアルドラーゼである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アルドラーゼが、配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04、配列番号3のヌクレオチド配列または配列番号18のアミノ酸配列を含むDERA06、または配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記アルドラーゼが、配列番号2のヌクレオチド配列または配列番号17のアミノ酸配列を含むDERA04である、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記アルドラーゼが、配列番号9のヌクレオチド配列または配列番号24のアミノ酸配列を含むDERA102である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記N保護されたアミノアルデヒド基質が3−フタルイミドプロピオンアルデヒドである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記N保護されたアミノアルデヒド基質がN−ホルミル−3−アミノプロピオンアルデヒドまたは3−スクシンイミド−プロピオンアルデヒドである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記N保護されたアミノアルデヒド基質がN−ジBoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
そのように形成したラクトンをイソプロピルアルコールおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
そのように形成したラクトンをシクロペンタノンおよびイソプロピルアルコールと反応させて、対応するシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを得るステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
(a)そのように形成したラクトールを、触媒的脱水素条件下で脱水素して、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(b)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(c)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
(a)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(b)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(c)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記N保護されたアミノアルデヒド基質は3−フタルイミドプロピオンアルデヒドであり、そのように形成したイソプロピルアセトニドエステルを塩基で処理して、対応するアミノアセトニドイソプロピルエステルを得るステップをさらに含む、請求項11、請求項13、または請求項14に記載の方法。
【請求項16】
そのように形成したシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを塩基で処理して、対応するアミノシクロペンチリデンイソプロピルエステルを得るステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記塩基がエチレンジアミンである、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、アミノアルデヒド基質またはN保護されたアミノアルデヒド基質と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法。
【請求項19】
前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドが、N−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒド、3−アミノプロピオンアルデヒド、アミノアセトアルデヒド、N−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−アセチル−3−アミノプロピオンアルデヒド、N−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒド、またはN−Fmoc−アミノアセトアルデヒドである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記N保護されたアミノアルデヒドがN−Boc−3−アミノプロピオンアルデヒドである、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドがN−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドまたはN−Fmoc−3−アミノプロピオンアルデヒドである、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記アミノアルデヒドまたは前記N保護されたアミノアルデヒドがN−CBz−3−アミノプロピオンアルデヒドである、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記アルドラーゼがDERA102である、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
そのように形成したラクトールを酸化させて、対応するラクトンを得るステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
そのように形成したラクトンをイソプロピルアルコールおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
そのように形成したラクトンをシクロペンタノンおよびイソプロピルアルコールと反応させて、対応するシクロペンチリデンフタルイミドイソプロピルエステルを得るステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
(a)そのように形成したラクトールを、触媒的脱水素条件下で脱水素して、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(b)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(c)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
(a)そのように形成したラクトールを酸化させて、対応する3,5−ジヒドロキシヘプタン酸を得るステップと、
(b)前記3,5−ジヒドロキシヘプタン酸をジシクロヘキシルアミンで処理して、対応する塩を形成するステップと、
(c)そのように形成した塩をオルトギ酸トリイソプロピルおよびアセトンと反応させて、対応するイソプロピルアセトニドエステルを得るステップと
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項29】
DERA101、DERA102、DERA103、DERA104、DERA105、DERA106、DERA107、またはDERA108アルドラーゼを触媒とするアルドール縮合条件下、アルデヒドを、一般式(I)のアミノアルデヒド基質化合物
【化1】
[式中、
n=1、2、3、または4であり、
R’は、水素またはN保護基であり、
R”は、水素またはN保護基であり、またはR’およびR”は、これらが結合している窒素と一緒になって、5員または6員の複素環部分を形成している]と反応させて、対応するラクトールを形成するステップを含む方法。
【請求項30】
nが1または2である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記アルドラーゼがDERA102である、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
2−[2−(4,6−ジヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル]−イソインドール−1,3−ジオン。
【請求項33】
前記化合物が次式である請求項32に記載の化合物。
【化2】
【請求項34】
前記化合物が次式である請求項32に記載の化合物。
【化3】
【請求項35】
次式の化合物。
【化4】
【請求項36】
次式の化合物。
【化5】
【請求項37】
次式の化合物。
【化6】
【請求項38】
次式の化合物。
【化7】
【請求項39】
次式の化合物。
【化8】
【請求項40】
次式の化合物。
【化9】
【請求項41】
次式の化合物。
【化10】
【請求項42】
次式の化合物。
【化11】
【請求項43】
粉末X線回折ピークが約9.0、12.7、20.2、22.6、および25.2度2θにあることを特徴とする、4−フルオロ−α−[2−メチル−1−オキソプロピル]−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミドの結晶形態。
【請求項44】
粉末X線回折ピークが約6.3、12.7、16.8、21.1、および25.5度2θにあることを特徴とする(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−[2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル]−1H−ピロール−3−カルボキサミドの結晶形態。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【公開番号】特開2009−82129(P2009−82129A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−197551(P2008−197551)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−197551(P2008−197551)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】
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