ギブス兼用エアクッション
【課題】 従来のギブスは装着及び、取りはずしに大変手間がかかっていたため、完治するまでギブスを取り付けたままであった。そこで着脱が容易なギブス兼用エアクッションを提供する。
【解決手段】 合成樹脂でできた外面2と内面3からなるベルト部4とクッション部5が繋がったシート状で、ベルト部4には通気のための開口孔10を設けてあり、クッション部5の四方を接合して密閉させると外面と内面の間に空気室12ができ、クッション部5の外面に連通した逆止弁6が設けてあり、そのクッション部5に貫通した複数の通気孔9を設けてあり、その通気孔9の間に複数の副木収納部7を設け、ベルト部4にヘッドレス取り付け用開口孔11を設けたことを特徴とするギブス兼用エアクッションである。
【解決手段】 合成樹脂でできた外面2と内面3からなるベルト部4とクッション部5が繋がったシート状で、ベルト部4には通気のための開口孔10を設けてあり、クッション部5の四方を接合して密閉させると外面と内面の間に空気室12ができ、クッション部5の外面に連通した逆止弁6が設けてあり、そのクッション部5に貫通した複数の通気孔9を設けてあり、その通気孔9の間に複数の副木収納部7を設け、ベルト部4にヘッドレス取り付け用開口孔11を設けたことを特徴とするギブス兼用エアクッションである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はギブスにもなるエアクッションに関するものである。
【技術背景】
【0002】
従来のギブスは、布等の中材を創傷部に巻きつけ、その上から石膏を水で練って患部に塗りつけて乾燥させた方法または、キャスティングテープを患部に巻きつける前にテープを水に浸して巻きつけて乾燥後、硬化してギブスとしていた。しかし両者とも即時に取り付けが難しく手間がかかっていた。
【0003】
患部の途中検診も着脱が容易にできないため、取り外して途中経過の検診をすることができなかった。完治後のギブスの取り外しも電動カッターで切断しなければならないので、手間がかかっていた。
また、取り外し後のギブスは廃棄され、再利用できなかった。
【0004】
従来のギブスでは以上のように簡単に着脱できないため、長期間取り付けたままの状態になるので、骨折以外に同時にすり傷や、怪我をした患部に頻繁に薬を塗る等の治療ができなかったり、汗や脂肪、ほこりで皮膚が不潔になってかゆみが生じたり等の皮膚病になりかねなかった。その結果、患者にとってのギブスは苦痛なものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のギブスは石膏やキャスティングテープを使用していて、これらは即時に取り付けが難しく、完治後のギブスの取り外しは電動カッターで切断して、はずしたギブスは廃棄しなければならなかった。また途中経過の検診も着脱しにくいため、完治するまで長期間取り付けた状態のままであった。そのため骨折以外に同時にすり傷や、怪我をした患部に頻繁に薬を塗る等の治療ができなかったり、汗や脂肪、ほこり等で皮膚が不潔になってかゆみが生じたり等の皮膚病になる可能性の欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明のギブス兼用エアクッションを請求項1から3に示すように手段を説明する。
請求項1について本体1は合成樹脂でできた外面2と裏面3からなるベルト部4とクッション部5が繋がったシート状で、ベルト部4には開口孔10を設けてあり、クッション部5の四方を接合して密閉させると外面2と内面3の間に空気室12ができ、クッション部5の外面2に連通した逆止弁6が設けてあり、そのクッション部4に貫通した複数の通気孔9を設けてあることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2について、本体1は合成樹脂でできた外面2と内面3からなるベルト部4とクッション部5が繋がったシート状で、ベルト部4には開口孔10を設けてあり、クッション部5の四方を接合して密閉させると外面2と内面3の間に空気室12ができ、クッション部5の外面2に連通した逆止弁6が設けてあり、そのクッション部5に貫通した複数の通気孔9を設けてあり、その通気孔9の間に複数の副木収納部7を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3について、本体1のベルト部4にヘッドレス取り付け用開口孔11を設けた請求項1および2記載の本体1で構成されたことを特徴とするものである。
【0009】
以上の本発明の実施例に示すギブス兼用エアクッションは合成樹脂でできていて、本体1の形成時の接合は接着剤を使用せず、全て溶着加工のため破損しにくい。
【0010】
本発明の請求項1または2または3は患部13に包帯14を巻きつけ、その上から本体1を巻きつけ、その外側に包帯もしくはテープなどで固定し、逆止弁6より送気することで内面3が内側に狭められ、患部13にフィットして締めつけることによりギブスとなる。取り外しは、逆止弁6の根元を指で挟むことにより空気が抜けて取り外すことができる仕組みになっている。
【発明の効果】
【0011】
本発明はギブスだけでなく、エアクッションとして用途も広く使用できる。
【0012】
本発明の本体1をギブスとして使用する場合は、骨折や捻挫の治療を迅速に行うとともに、着脱が容易なため、患部13が完治するまでの途中検診も可能であるとともに、発汗、脂肪、垢等による皮膚の洗浄も簡単に行えるので皮膚病の予防になる。また、本発明は本体1に通気孔9が設けられているため通気性が良く、今までのように密閉されて皮膚病になるということが起こりにくくなる。また、取り外しができる副木8を設けているため、患部の状態にあわせて治療ができる。
【0013】
本発明の本体1をギブスとして使用する場合、着脱が簡単なので、患者自身が自分で応急ギブスとして使用することができ、繰返し使用できるため経済的であり、ごみもでない。
【0014】
本発明の本体1をギブスとして使用する場合は、請求項1または2または3の通気孔9は患部13の表面の通気を良くすることで、患部13を清潔に保つことができる。
また、本体1をエアクッションとして使用する場合も、請求項1または2または3の通気孔9があるため通気性が良い。
【0015】
本体1をエアクッションとして使用する場合、空気の出し入れが簡単なため、携帯用として車内・機内での背もたれやスポーツ観戦などの屋外での利用に便利である。
【0016】
本体1はギブスやエアクッション以外にも、腕や足に巻きつけて締めつけることによってサポーターとしても利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例】
【0017】
以下発明の一実施形態を図1ないし図15に基づいて説明する。
図1は本発明の請求項3のギブスにした状態の斜視図である。
図2は本発明の請求項1の外面の平面図である。
図3は本発明の請求項2の外面の平面図である。
図4は本発明の請求項3の外面の平面図である。
図5は本発明の図2のA−A′の位置の断面図である。
図6は本発明の図5の○印の部分の断面拡大図である。
図7は本発明の図4のA−A′の位置の断面図である。
図8は本発明の図7の○印の部分の断面拡大図である。
図9は本発明の図4を患部13に巻きつけて送気する前の状態を示すA−A′の位置の断面図である。
図10は本発明の図4を患部13に巻きつけて送気した状態を示すA−A′の位置の断面図である。
図11は本発明の請求項3を腕に巻きつけた状態を示す写真である。
図12は本発明の請求項3を足に巻きつけた状態を示す写真である。
図13は本発明の請求項3をクッションにした状態を示す写真である。
図14は本発明の請求項3を車の背もたれに取り付けた状態を示す写真である。
図15は本発明の請求項3をベンチに使用した状態を示す写真である。
【0018】
図面を追って詳しく説明すると、
図1は請求項3の本体1をギブスとして丸めた状態の斜視図である。
図2は請求項1の図であって、ベルト部4に開口孔10とクッション部5に通気孔9と逆止弁6を設けた外面2の平面図である。
図3は請求項2の図であって、請求項1の内面3に副木収納部7を設けた外面2の平面図である。
図4は請求項3の図であって、請求項2のベルト部4にヘッドレス取り付け用開口孔11を設けてある平面図である。
図5は図2のA−A′の位置の断面図である。
図6は図5の○印の部分の通気孔9のまわりの断面拡大図である。
図7は図4のA−A′の位置の断面図である。
図8は図7の○印の部分の通気孔9のまわりの断面拡大図である。
図9は図4をギブスとして使用する場合のA−A′の位置の断面図であって、本体1を患部13に巻きつけた、送気する前の状態を示す断面図である。
図10は図4をギブスとして使用する場合のA−A′の位置の断面図であって、本体1を患部13に巻きつけて、送気することにより空気室12が膨らみ内面3が副木8とともに患部13が締めつけられている状態を示す断面図である。
図11は請求項3をギブスとして使用する場合で、本体1を腕に巻きつけて、ネット包帯を巻いて送気することにより空気室12が膨らみ内面3が副木8とともに患部13を締めつけられている状態を示す写真である。
図12は請求項3をギブスとして使用する場合で、本体1を足に巻きつけて、ネット包帯を巻いて送気することにより空気室12が膨らみ内面3が副木8とともに患部13を締めつけられている状態を示す写真である。
図13は請求項3に送気してエアクッションにした状態を示す写真である。
図14は請求項3をエアクッションとして使用する場合で、車のヘッドレスを取り外し、ヘッドレス取り付け用開口孔11にヘッドレスの足を差し込んで取りつけた状態を示す写真である。
図15は請求項3をエアクッションとして使用する場合で、ベンチに座布団として使用した状態を示す写真である。
【0019】
本発明の実施例の本体1は合成樹脂(塩化ビニール)のため、溶着によって接合されているが、他の溶着できる材料であれば何を使用してもよい。
【0020】
本発明の請求項1と2と3の実施例の本体1の材料は合成樹脂(塩化ビニール)でできているため、ギブスで使用する場合、丸めて送気すると外面2は膨張せず、内面3は内側に狭められて患部13を締めつけることにより固定され、ギブスの作用となる。
また、エアクッションとして使用する場合は、空気を送気すると通気孔9のまわりは溶着された構造になっているため膨らまず、通気孔以外の空気室12は平均して膨らむので、安定して座ることができるエアクッションとなる。
【0021】
本発明の請求項1から3の本体1は長方形のシート状となっているが、台形等その他の形状であってもよい。
【0022】
本発明の請求項1から3の本体1をギブス専用として製作する場合は、外面は厚い材質を使用すればギブスの効果がより一層発揮できる。
またクッション専用として製作する場合は、内外面とも、同じ厚さの材質を使用することにより平均して膨らむので安定したエアクッションとなる。
【0023】
本発明の請求項1から3の逆止弁6はダブルストッパー(二重蓋付き)があり、空気漏れを防ぐ。この逆止弁6は空気室12に埋め込めるようになっている。
【0024】
本発明の請求項1から3の本体1をギブスとして使用する場合に、本体1を患部13に巻きつけるが通気孔9がふさがらないようにベルト部4に開口孔10が設けられているので、通気性のよい構造になっている。
【0025】
本発明の請求項1から3の通気孔9は縦並びの位置で設けられていて、空気室12に送気したときに、通気孔9のまわりは溶着された構造になっているため膨らまず、通気孔9と通気孔9の間に溝ができ、図13のように、よりいっそう通気性の良い構造になっている。
【0026】
本発明の請求項2または3を本格的ギブスとして使用する場合は、副木8は軽金属もしくはセラミック等の合金を使用するのがふさわしい。応急ギブスとして使用する場合は、箸や枝などを使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】は本発明の請求項3のギブスにした状態の斜視図である。
【図2】は本発明の請求項1の外面の平面図である。
【図3】は本発明の請求項2の外面の平面図である。
【図4】は本発明の請求項3の外面の平面図である。
【図5】は本発明の図2のA−A′の位置の断面図である。
【図6】は本発明の図5の○印の部分の断面拡大図である。
【図7】は本発明の図4のA−A′の位置の断面図である。
【図8】は本発明の図7の○印の部分の断面拡大図である。
【図9】は本発明の図4を患部13に巻きつけた状態を示すA−A′の位置の断面図である。
【図10】は本発明の図4を患部13に巻きつけた状態を示すA−A′の位置の断面図である。
【図11】は本発明の請求項3の本体1を腕に巻きつけた状態を示す写真である。
【図12】は本発明の請求項3の本体1を足に巻きつけた状態を示す写真である。
【図13】は本発明の請求項3に送気してエアクッションにした状態を示す写真である。
【図14】は本発明の請求項3を車のヘッドレスに取りつけた状態を示す写真である。
【図15】は本発明の請求項3をベンチに使用した状態を示す写真である。
【符号の説明】
【0028】
1 本体
2 外面
3 内面
4 ベルト部
5 クッション部
6 逆止弁
7 副木収納部
8 副木
9 通気孔
10 開口孔
11 ヘッドレス差し込み開口孔
12 空気室
13 患部
14 包帯
15 溶着部
【技術分野】
【0001】
本発明はギブスにもなるエアクッションに関するものである。
【技術背景】
【0002】
従来のギブスは、布等の中材を創傷部に巻きつけ、その上から石膏を水で練って患部に塗りつけて乾燥させた方法または、キャスティングテープを患部に巻きつける前にテープを水に浸して巻きつけて乾燥後、硬化してギブスとしていた。しかし両者とも即時に取り付けが難しく手間がかかっていた。
【0003】
患部の途中検診も着脱が容易にできないため、取り外して途中経過の検診をすることができなかった。完治後のギブスの取り外しも電動カッターで切断しなければならないので、手間がかかっていた。
また、取り外し後のギブスは廃棄され、再利用できなかった。
【0004】
従来のギブスでは以上のように簡単に着脱できないため、長期間取り付けたままの状態になるので、骨折以外に同時にすり傷や、怪我をした患部に頻繁に薬を塗る等の治療ができなかったり、汗や脂肪、ほこりで皮膚が不潔になってかゆみが生じたり等の皮膚病になりかねなかった。その結果、患者にとってのギブスは苦痛なものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のギブスは石膏やキャスティングテープを使用していて、これらは即時に取り付けが難しく、完治後のギブスの取り外しは電動カッターで切断して、はずしたギブスは廃棄しなければならなかった。また途中経過の検診も着脱しにくいため、完治するまで長期間取り付けた状態のままであった。そのため骨折以外に同時にすり傷や、怪我をした患部に頻繁に薬を塗る等の治療ができなかったり、汗や脂肪、ほこり等で皮膚が不潔になってかゆみが生じたり等の皮膚病になる可能性の欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明のギブス兼用エアクッションを請求項1から3に示すように手段を説明する。
請求項1について本体1は合成樹脂でできた外面2と裏面3からなるベルト部4とクッション部5が繋がったシート状で、ベルト部4には開口孔10を設けてあり、クッション部5の四方を接合して密閉させると外面2と内面3の間に空気室12ができ、クッション部5の外面2に連通した逆止弁6が設けてあり、そのクッション部4に貫通した複数の通気孔9を設けてあることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2について、本体1は合成樹脂でできた外面2と内面3からなるベルト部4とクッション部5が繋がったシート状で、ベルト部4には開口孔10を設けてあり、クッション部5の四方を接合して密閉させると外面2と内面3の間に空気室12ができ、クッション部5の外面2に連通した逆止弁6が設けてあり、そのクッション部5に貫通した複数の通気孔9を設けてあり、その通気孔9の間に複数の副木収納部7を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3について、本体1のベルト部4にヘッドレス取り付け用開口孔11を設けた請求項1および2記載の本体1で構成されたことを特徴とするものである。
【0009】
以上の本発明の実施例に示すギブス兼用エアクッションは合成樹脂でできていて、本体1の形成時の接合は接着剤を使用せず、全て溶着加工のため破損しにくい。
【0010】
本発明の請求項1または2または3は患部13に包帯14を巻きつけ、その上から本体1を巻きつけ、その外側に包帯もしくはテープなどで固定し、逆止弁6より送気することで内面3が内側に狭められ、患部13にフィットして締めつけることによりギブスとなる。取り外しは、逆止弁6の根元を指で挟むことにより空気が抜けて取り外すことができる仕組みになっている。
【発明の効果】
【0011】
本発明はギブスだけでなく、エアクッションとして用途も広く使用できる。
【0012】
本発明の本体1をギブスとして使用する場合は、骨折や捻挫の治療を迅速に行うとともに、着脱が容易なため、患部13が完治するまでの途中検診も可能であるとともに、発汗、脂肪、垢等による皮膚の洗浄も簡単に行えるので皮膚病の予防になる。また、本発明は本体1に通気孔9が設けられているため通気性が良く、今までのように密閉されて皮膚病になるということが起こりにくくなる。また、取り外しができる副木8を設けているため、患部の状態にあわせて治療ができる。
【0013】
本発明の本体1をギブスとして使用する場合、着脱が簡単なので、患者自身が自分で応急ギブスとして使用することができ、繰返し使用できるため経済的であり、ごみもでない。
【0014】
本発明の本体1をギブスとして使用する場合は、請求項1または2または3の通気孔9は患部13の表面の通気を良くすることで、患部13を清潔に保つことができる。
また、本体1をエアクッションとして使用する場合も、請求項1または2または3の通気孔9があるため通気性が良い。
【0015】
本体1をエアクッションとして使用する場合、空気の出し入れが簡単なため、携帯用として車内・機内での背もたれやスポーツ観戦などの屋外での利用に便利である。
【0016】
本体1はギブスやエアクッション以外にも、腕や足に巻きつけて締めつけることによってサポーターとしても利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例】
【0017】
以下発明の一実施形態を図1ないし図15に基づいて説明する。
図1は本発明の請求項3のギブスにした状態の斜視図である。
図2は本発明の請求項1の外面の平面図である。
図3は本発明の請求項2の外面の平面図である。
図4は本発明の請求項3の外面の平面図である。
図5は本発明の図2のA−A′の位置の断面図である。
図6は本発明の図5の○印の部分の断面拡大図である。
図7は本発明の図4のA−A′の位置の断面図である。
図8は本発明の図7の○印の部分の断面拡大図である。
図9は本発明の図4を患部13に巻きつけて送気する前の状態を示すA−A′の位置の断面図である。
図10は本発明の図4を患部13に巻きつけて送気した状態を示すA−A′の位置の断面図である。
図11は本発明の請求項3を腕に巻きつけた状態を示す写真である。
図12は本発明の請求項3を足に巻きつけた状態を示す写真である。
図13は本発明の請求項3をクッションにした状態を示す写真である。
図14は本発明の請求項3を車の背もたれに取り付けた状態を示す写真である。
図15は本発明の請求項3をベンチに使用した状態を示す写真である。
【0018】
図面を追って詳しく説明すると、
図1は請求項3の本体1をギブスとして丸めた状態の斜視図である。
図2は請求項1の図であって、ベルト部4に開口孔10とクッション部5に通気孔9と逆止弁6を設けた外面2の平面図である。
図3は請求項2の図であって、請求項1の内面3に副木収納部7を設けた外面2の平面図である。
図4は請求項3の図であって、請求項2のベルト部4にヘッドレス取り付け用開口孔11を設けてある平面図である。
図5は図2のA−A′の位置の断面図である。
図6は図5の○印の部分の通気孔9のまわりの断面拡大図である。
図7は図4のA−A′の位置の断面図である。
図8は図7の○印の部分の通気孔9のまわりの断面拡大図である。
図9は図4をギブスとして使用する場合のA−A′の位置の断面図であって、本体1を患部13に巻きつけた、送気する前の状態を示す断面図である。
図10は図4をギブスとして使用する場合のA−A′の位置の断面図であって、本体1を患部13に巻きつけて、送気することにより空気室12が膨らみ内面3が副木8とともに患部13が締めつけられている状態を示す断面図である。
図11は請求項3をギブスとして使用する場合で、本体1を腕に巻きつけて、ネット包帯を巻いて送気することにより空気室12が膨らみ内面3が副木8とともに患部13を締めつけられている状態を示す写真である。
図12は請求項3をギブスとして使用する場合で、本体1を足に巻きつけて、ネット包帯を巻いて送気することにより空気室12が膨らみ内面3が副木8とともに患部13を締めつけられている状態を示す写真である。
図13は請求項3に送気してエアクッションにした状態を示す写真である。
図14は請求項3をエアクッションとして使用する場合で、車のヘッドレスを取り外し、ヘッドレス取り付け用開口孔11にヘッドレスの足を差し込んで取りつけた状態を示す写真である。
図15は請求項3をエアクッションとして使用する場合で、ベンチに座布団として使用した状態を示す写真である。
【0019】
本発明の実施例の本体1は合成樹脂(塩化ビニール)のため、溶着によって接合されているが、他の溶着できる材料であれば何を使用してもよい。
【0020】
本発明の請求項1と2と3の実施例の本体1の材料は合成樹脂(塩化ビニール)でできているため、ギブスで使用する場合、丸めて送気すると外面2は膨張せず、内面3は内側に狭められて患部13を締めつけることにより固定され、ギブスの作用となる。
また、エアクッションとして使用する場合は、空気を送気すると通気孔9のまわりは溶着された構造になっているため膨らまず、通気孔以外の空気室12は平均して膨らむので、安定して座ることができるエアクッションとなる。
【0021】
本発明の請求項1から3の本体1は長方形のシート状となっているが、台形等その他の形状であってもよい。
【0022】
本発明の請求項1から3の本体1をギブス専用として製作する場合は、外面は厚い材質を使用すればギブスの効果がより一層発揮できる。
またクッション専用として製作する場合は、内外面とも、同じ厚さの材質を使用することにより平均して膨らむので安定したエアクッションとなる。
【0023】
本発明の請求項1から3の逆止弁6はダブルストッパー(二重蓋付き)があり、空気漏れを防ぐ。この逆止弁6は空気室12に埋め込めるようになっている。
【0024】
本発明の請求項1から3の本体1をギブスとして使用する場合に、本体1を患部13に巻きつけるが通気孔9がふさがらないようにベルト部4に開口孔10が設けられているので、通気性のよい構造になっている。
【0025】
本発明の請求項1から3の通気孔9は縦並びの位置で設けられていて、空気室12に送気したときに、通気孔9のまわりは溶着された構造になっているため膨らまず、通気孔9と通気孔9の間に溝ができ、図13のように、よりいっそう通気性の良い構造になっている。
【0026】
本発明の請求項2または3を本格的ギブスとして使用する場合は、副木8は軽金属もしくはセラミック等の合金を使用するのがふさわしい。応急ギブスとして使用する場合は、箸や枝などを使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】は本発明の請求項3のギブスにした状態の斜視図である。
【図2】は本発明の請求項1の外面の平面図である。
【図3】は本発明の請求項2の外面の平面図である。
【図4】は本発明の請求項3の外面の平面図である。
【図5】は本発明の図2のA−A′の位置の断面図である。
【図6】は本発明の図5の○印の部分の断面拡大図である。
【図7】は本発明の図4のA−A′の位置の断面図である。
【図8】は本発明の図7の○印の部分の断面拡大図である。
【図9】は本発明の図4を患部13に巻きつけた状態を示すA−A′の位置の断面図である。
【図10】は本発明の図4を患部13に巻きつけた状態を示すA−A′の位置の断面図である。
【図11】は本発明の請求項3の本体1を腕に巻きつけた状態を示す写真である。
【図12】は本発明の請求項3の本体1を足に巻きつけた状態を示す写真である。
【図13】は本発明の請求項3に送気してエアクッションにした状態を示す写真である。
【図14】は本発明の請求項3を車のヘッドレスに取りつけた状態を示す写真である。
【図15】は本発明の請求項3をベンチに使用した状態を示す写真である。
【符号の説明】
【0028】
1 本体
2 外面
3 内面
4 ベルト部
5 クッション部
6 逆止弁
7 副木収納部
8 副木
9 通気孔
10 開口孔
11 ヘッドレス差し込み開口孔
12 空気室
13 患部
14 包帯
15 溶着部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体は合成樹脂でできた外面と内面からなるベルト部とクッション部が繋がったシート状で、ベルト部には開口孔を設けてあり、クッション部の四方を接合して密閉させると外面と内面の間に空気室ができ、クッション部の外面に連通した逆止弁が設けてあり、そのクッション部に貫通した複数の通気孔を設けてあることを特徴とするギブス兼用エアクッションである。
【請求項2】
本体は合成樹脂でできた外面と内面からなるベルト部とクッション部が繋がったシート状で、ベルト部には開口孔を設けてあり、クッション部の四方を接合して密閉させると外面と内面の間に空気室ができ、クッション部の外面に連通した逆止弁が設けてあり、そのクッション部に貫通した複数の通気孔を設けてあり、その通気孔の間に複数の副木収納部を設けたことを特徴とするギブス兼用エアクッションである。
【請求項3】
本体のベルト部にヘッドレス取り付け用開口孔を設けたことを特徴とする請求項1および2記載のギブス兼用エアクッションである。
【請求項1】
本体は合成樹脂でできた外面と内面からなるベルト部とクッション部が繋がったシート状で、ベルト部には開口孔を設けてあり、クッション部の四方を接合して密閉させると外面と内面の間に空気室ができ、クッション部の外面に連通した逆止弁が設けてあり、そのクッション部に貫通した複数の通気孔を設けてあることを特徴とするギブス兼用エアクッションである。
【請求項2】
本体は合成樹脂でできた外面と内面からなるベルト部とクッション部が繋がったシート状で、ベルト部には開口孔を設けてあり、クッション部の四方を接合して密閉させると外面と内面の間に空気室ができ、クッション部の外面に連通した逆止弁が設けてあり、そのクッション部に貫通した複数の通気孔を設けてあり、その通気孔の間に複数の副木収納部を設けたことを特徴とするギブス兼用エアクッションである。
【請求項3】
本体のベルト部にヘッドレス取り付け用開口孔を設けたことを特徴とする請求項1および2記載のギブス兼用エアクッションである。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2008−259795(P2008−259795A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−129838(P2007−129838)
【出願日】平成19年4月14日(2007.4.14)
【出願人】(505409557)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月14日(2007.4.14)
【出願人】(505409557)
【Fターム(参考)】
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