説明

クランプ

【課題】 把持したパイプ等を軸方向又は周方向に摺動させ得るクランプ。
【解決手段】 クランプ1の把持部4にパイプ等を通してから、ねじ20を座面穴15から上挿通部5、下挿通部6に貫挿させて、取付相手となる板金部材の背後にてナットを螺合させる。ねじ20を締めると上挿通部5と下挿通部6とが接近し把持部4が縮径しパイプ等を締め付ける。ねじ締めを進行させると、台座部12が荷重に耐えきれなくなって押しつぶされる。その後は、締め付け力が挿通穴7の周辺に作用するので、押しつぶされた上挿通部5の一部が把持部4側に押し出され、把持部4がパイプ等に及ぼす締め付け力が緩む。よって、把持部4に把持されたパイプ等を軸方向又は周方向に摺動させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クランプの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
C字状の把持部を備え、その把持部にパイプ、棒材、ケーブル等を通して把持部を縮径させて保持するクランプが知られている。例えば実開昭57−179608号公報(特許文献1)には、多段階に縮径可能で、多様な径のパイプ等を保持できるクランプが開示されている。
【特許文献1】実開昭57−179608号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のクランプは、パイプ等をきつく締め付けて保持するのには適していたが、パイプ等を、その軸方向又は周方向に摺動可能に、つまり把持部の内面とパイプ等の外面との間にわずかなクリアランスをおいて保持するには適していなかった。 例えば特許文献1のクランプの場合には段階的に縮径されるので、たまたま上記のクリアランスが適切になることがあるとしても、そうはならない場合の方が多い。
【0004】
また、各々にねじ用の挿通穴が設けられた2箇所の挿通部と、これら挿通部同士を対面させ、両挿通部の挿通穴に挿通したねじによって締め付けて、挿通部同士を接近させることで把持部を縮径させる構成のクランプであれば、把持部の縮径量を作業者が調整すれば上記のクリアランスを設けることができるが、効率的ではなく、作業者の負担も大きくなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載のクランプは、
各々にねじ用の挿通穴が設けられた2箇所の挿通部と、
前記挿通部同士を対面させ、両挿通部の前記挿通穴に挿通したねじによって締め付けて、前記挿通部同士を接近させることで縮径される把持部とを備えた合成樹脂製のクランプ本体と、
一方の前記挿通部に装着される金具であって、前記挿通部同士を対面させたときに外側になる前記挿通部の外面に対面配置される外面部には、前記挿通部に面する側が凹の台状で、上面には前記ねじの軸部を通すための座面穴が開けられた台座部が設けられた金具
とからなり、
前記ねじを前記座面穴及び前記対面させた両挿通部の前記挿通穴に貫挿させてねじ締めすることによって前記台座部を押しつぶし得る
ことを特徴とする。
【0006】
合成樹脂製のクランプ本体の構成は、公知のねじ締め式のクランプと同様であるが、そのクランプ本体の一方の挿通部には金具が装着される。
この金具は、挿通部同士を対面させたときに外側になる挿通部の外面に対面配置される外面部を有しており、その外面部には、挿通部に面する側が凹の台状(例えば円錐台状)の台座部が設けられている。この台座部の上面にはねじの軸部を通すための座面穴が開けられている。
【0007】
そして、ねじを座面穴及び対面させた両挿通部の挿通穴に貫挿させてねじ締めすると、挿通部同士を接近させて把持部を縮径させることができる。挿通部同士を接近させ得る間は、台座部にかかる荷重はあまり大きくはならない。
【0008】
しかし、把持部の内周が把持しているパイプ等の外周に接触すると、把持部を縮径させるにはより大きな力でねじ締めしなければならなくなる。すると、台座部にかかる荷重もこれに応じて大きくなる。台座部がこの荷重に耐えうる限りは、ねじ締めに従って把持部がパイプ等に及ぼす締め付け力が増す。
【0009】
更にねじ締めを進行させると、台座部が荷重に耐えきれなくなって押しつぶされる。すると、ねじによる締め付け力が変形した台座部を介して挿通穴の周辺(挿通部)に作用して、この部分の合成樹脂が押しつぶされる。そして、押しつぶされた挿通部の一部が把持部側に押し出されるので、把持部が延びたのと同じことになりパイプ等に及ぼす締め付け力が緩む。
【0010】
ここまでで、つまり台座部が押しつぶされた段階でねじ締めを終了すれば、把持部の内面と、これに把持されたパイプ等の外面との間にわずかなクリアランスができるから、把持部に把持されたパイプ等を、その軸方向又は周方向に摺動させることが可能になる。作業者が特段の調整を行わなくても、このように容易にクリアランスを設けることができ、効率的であり、作業者の負担が増すこともない。
【0011】
なお、金具は、請求項4記載のように板金製にするとよい。
請求項2記載のクランプは、
請求項1記載のクランプにおいて、
前記2箇所の挿通穴の少なくとも一方は、長軸が前記クランプ本体の長さ方向に沿った長穴である
ことを特徴とする。
【0012】
ねじを貫挿させる挿通穴の一方を、長軸がクランプ本体の長さ方向(幅方向と交差する方向)に沿った長穴にしておくと、上述のねじ締めに従って把持部がパイプ等に及ぼす締め付け力が増すと、挿通部が把持部方向に引っ張られてねじと長穴との相対位置が変化する。つまり、見かけ上把持部が延びたようになり(但し、把持部による把持力が緩むわけではない。)、クランプ本体に過剰な引っ張り応力が生じない。
【0013】
そして、更にねじ締めを進行させれば、上述したとおりに把持部の内面と、これに把持されたパイプ等の外面との間にわずかなクリアランスができ、把持部に把持されたパイプ等を、その軸方向又は周方向に摺動させることが可能になる。
【0014】
台座部が押しつぶされる以前の段階では、ねじと長穴との相対位置が変化することによって、クランプ本体に過剰な引っ張り応力が生じるのを防止し、それによってクランプ本体が引き延ばされるのを防止する。これにより、最終段階でクリアランスが形成された後に、クランプ本体が引き延ばしから復元してこのクリアランスを減少させるおそれがない。
【0015】
請求項3記載のクランプは、請求項1又は2記載のクランプにおいて、
前記金具は、前記挿通部同士を対面させたときに内側になる前記挿通部の内面に対面配置される内面部を備え、
前記外面部と前記内面部とは、前記金具が装着された前記挿通部の端面に沿って配される連結部によって連結されており、
前記内面部には、ねじ締めに伴って及ぼされる力により、他方の前記挿通部の内面にくい込む突起が設けられている
ことを特徴とする。
【0016】
請求項3記載のクランプでは、金具の内面部は、挿通部同士を対面させたときに、それらの間になる。その内面部には、ねじ締めに伴って及ぼされる力により、他方の挿通部の内面にくい込む突起が設けられているので、この突起のくいこみにより他方の挿通部に固定される。
【0017】
そのため、内面部と外面部とに挟み付けられて上述のように押しつぶされた挿通部の合成樹脂が効率よく把持部側に押し出されるので、請求項1又は2の構成による効果を良好にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、本実施例のクランプ1は、合成樹脂製のクランプ本体2と板金製の金具3とで構成されている。
【0019】
クランプ本体2は帯状であり、図1(b)に示されるとおりC字形状の把持部4と、把持部4の端部から延出された上挿通部5及び下挿通部6を備えている。上挿通部5は把持部4の径方向に延出され、下挿通部6は把持部4の接線方向に延出されている。これら上挿通部5と下挿通部6には、各々ねじ用の挿通穴7、8が設けられている。
【0020】
上挿通部5に取り付けられた金具3は、図1、図2に示すように、上挿通部5の外面5aに対面配置される外面部9、上挿通部5の内面5bに対面配置される内面部10及び上挿通部5の端面に沿って配される連結部11からなっており、外面部9と内面部10とが連結部11によって連結された構造である。
【0021】
外面部9には円錐台状の台座部12が設けられている。この台座部12は、図1(b)に示されるとおり、下側に凹所13が設けられている。このため、台座部12と上挿通部5との間には凹所13に対応して空間が形成される。
【0022】
台座部12の上面14には座面穴15が開けられている。座面穴15の径は挿通穴7、8と等しく、金具3を上挿通部5に取り付けた状態では、挿通穴7とほぼ同軸になる。
また、外面部9の先端部16は上挿通部5の外面5aから離れるように反り返っている。
【0023】
一方、内面部10には、図2(d)に示されるように、穴17が設けられている。この穴17の径は座面穴15と等しく、金具3を上挿通部5に取り付けた状態では、挿通穴7とほぼ同軸になる。又は図2(e)に示すように、穴17に代えて切欠き18が設けられている。
【0024】
また、内面部10の先端部19(突起に該当)は上挿通部5の内面5bから離れるように反り返っている。
このクランプ1は、公知のクランプと同様に、把持部4の内側にパイプ、棒材、ケーブル等(図示は省略)を通して、把持部4を縮径させてパイプ等を保持する。
【0025】
把持部4を縮径させるには、図3に示すように、ねじ20の軸21を座面穴15、挿通穴7、穴17(又は切欠き18)及び挿通穴8に貫挿させて、さらに下挿通部6に当接した取付相手の例えば板金部材(図示略)を貫通させて、板金部材の背後にてナットを軸21に螺合させる。又は、板金部材の設けられているねじ穴に軸21を螺合させる。
【0026】
そして、把持部4の内側にパイプ等を通した状態で、ねじ20を締めて、上挿通部5と下挿通部6とを接近させると把持部4が縮径する。このとき、ねじ20の頭22は台座部12の上面14に接触して、これを押圧する。
【0027】
このねじ締めで上挿通部5と下挿通部6とを接近させ得る間は、ねじ20の頭22から台座部12に及ぼされる荷重はあまり大きくはならない。
しかし、把持部4の内周が把持しているパイプ等の外周に接触すると、把持部4を縮径させるにはより大きな力でねじ締めしなければならなくなる。すると、台座部12にかかる荷重もこれに応じて大きくなる。台座部12がこの荷重に耐えうる限りは(図3(a)圧縮前)、ねじ締めに従って把持部4がパイプ等に及ぼす締め付け力が増し、また合成樹脂である把持部4が延びる。
【0028】
更にねじ締めを進行させると、台座部12が荷重に耐えきれなくなって、図3(b)に示すように押しつぶされる。その後は、ねじ20による締め付け力が変形した台座部12aを介して挿通穴7の周辺(上挿通部5)に作用して、この部分の合成樹脂が押しつぶされる。そして、押しつぶされた上挿通部5の一部が把持部4側に押し出されるので、把持部4が延びたのと同じことになり、把持部4がパイプ等に及ぼす締め付け力が緩む。
【0029】
なお、内面部10は、上挿通部5と下挿通部6との間になるので、ねじ締めの圧力が内面部10の先端部19に作用して、これを下挿通部6の内面(上挿通部5側の面)にくい込ませる。この先端部19のくいこみにより、内面部10が下挿通部6に固定される。そのため、内面部10と外面部9とに挟み付けられて上述のように押しつぶされた上挿通部5の合成樹脂が効率よく把持部4側に押し出され、上述した把持部4の延びをより良好にする。
【0030】
このように台座部12を押しつぶしたねじ締めの圧力が上挿通部5の合成樹脂を把持部4側に押し出した段階でねじ締めを終了すれば、把持部4の内面と、これに把持されたパイプ等の外面との間にわずかなクリアランスができるから、把持部4に把持されたパイプ等を、その軸方向又は周方向に摺動させることが可能になる。
【0031】
ねじ締めを終了するタイミングは、手応えの変化や音等によって台座部12がつぶれたことを確認した後のねじ締め量(ねじ20を例えば半回転させるとか1回転させるとか)を設定しておいて、その段階でねじ締めを終わればよいので、作業者が特段の調整を行わなくても、容易に把持部4の内面とパイプ等の外面との間にクリアランスを設けることができ、効率的であり、作業者の負担が増すこともない。
[実施例2]
下挿通部6の挿通穴を長穴にした例を実施例2として説明する。
なお、実施例1と共通の部分については実施例1と同符号を使用して説明を省略する。
【0032】
図4に示すように、本実施例のクランプ31は、実施例1と同様にクランプ本体32と金具3とで構成されている。
クランプ本体32は、実施例1のクランプ本体2とほぼ同様であるが、下挿通部6に設けられた挿通穴33が、長軸をクランプ本体32の長さ方向(幅方向と交差する方向)に沿った長穴にされている点が異なる。
【0033】
金具3は実施例1と同じ物である。
このクランプ31にて、把持部4の内側にパイプ、棒材、ケーブル等(図示は省略)を通して、把持部4を縮径させてパイプ等を保持する手順は実施例1とほぼ同様である。但し、挿通穴33を長穴にしているので、クランプ本体32が実施例1とは異なった変化をする。
【0034】
具体的には、図4を参照して説明する。
まず、把持部4の内側にパイプP等を通した状態で、ねじ20の軸21を座面穴15、挿通穴7、穴17(又は切欠き18)及び挿通穴33に貫挿させて、さらに下挿通部6に当接した取付相手の例えば板金部材(図示略)を貫通させて、板金部材の背後にてナットを軸21に螺合させる。又は、板金部材の設けられているねじ穴に軸21を螺合させる(図5(a))。
【0035】
そして、ねじ20を締めて、上挿通部5と下挿通部6とを接近させると把持部4が縮径する。このとき、ねじ20の頭22は台座部12の上面14に接触して、これを押圧する。
【0036】
このねじ締めで上挿通部5と下挿通部6とを接近させ得る間は、ねじ20の頭22から台座部12に及ぼされる荷重はあまり大きくはならない。
しかし、把持部4の内周が把持しているパイプP等の外周に接触すると、ねじ20を締めるに従って把持部4がパイプ等に及ぼす締め付け力が増し、把持部4が縮径する代わりに、挿通部6が把持部4方向に引っ張られる。すると、挿通部6が、長穴である挿通穴33とねじ20との相対位置を変化させ得る範囲で把持部4方向に移動する。これにより、見かけ上は把持部4が延びたようになり(但し、把持部4による把持力が緩むわけではない。)、クランプ本体32に過剰な引っ張り応力が生じない(図5(b))。
【0037】
挿通部6の上記移動が困難になった後、更にねじ締めを進行させるにはより大きな力でねじ締めしなければならなくなる。すると、台座部12にかかる荷重もこれに応じて大きくなるので、ねじ締めを進行させると、台座部12が荷重に耐えきれなくなって、図5(c)に示すように押しつぶされる。その後は、ねじ20による締め付け力が変形した台座部12aを介して挿通穴7の周辺(上挿通部5)に作用して、この部分の合成樹脂が押しつぶされる。そして、押しつぶされた上挿通部5の一部が把持部4側に押し出されるので、把持部4が延びたのと同じことになり、把持部4がパイプ等に及ぼす締め付け力が緩む。
【0038】
なお、内面部10は、上挿通部5と下挿通部6との間になるので、ねじ締めの圧力が内面部10の先端部19に作用して、これを下挿通部6の内面(上挿通部5側の面)にくい込ませる。この先端部19のくいこみにより、内面部10が下挿通部6に固定される。そのため、内面部10と外面部9とに挟み付けられて上述のように押しつぶされた上挿通部5の合成樹脂が効率よく把持部4側に押し出され、上述した把持部4の延びをより良好にする。
【0039】
このように台座部12を押しつぶしたねじ締めの圧力が上挿通部5の合成樹脂を把持部4側に押し出した段階でねじ締めを終了すれば、把持部4の内面と、これに把持されたパイプ等の外面との間にわずかなクリアランスができるから、把持部4に把持されたパイプ等を、その軸方向又は周方向に摺動させることが可能になる。
【0040】
ねじ締めを終了するタイミングは、手応えの変化や音等によって台座部12がつぶれたことを確認した後のねじ締め量(ねじ20を例えば半回転させるとか1回転させるとか)を設定しておいて、その段階でねじ締めを終わればよいので、作業者が特段の調整を行わなくても、容易に把持部4の内面とパイプ等の外面との間にクリアランスを設けることができ、効率的であり、作業者の負担が増すこともない。
【0041】
しかも、ねじ締めの途中では、挿通部6が、長穴である挿通穴33とねじ20との相対位置を変化させ得る範囲で把持部4方向に移動して、見かけ上は把持部4が延びたようになり、クランプ本体32に過剰な引っ張り応力を生じさせないから、最終段階でクリアランスが形成された後に、クランプ本体32が引き延ばしから復元してこのクリアランスを減少させるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施例1のクランプの平面図(a)、正面断面図(b)及び右側面図(c)。
【図2】実施例1のクランプに使用した金具の平面図(a)、正面図(b)、右側面図(c)、底面図(d)及び切欠きを設けた例の底面図(e)。
【図3】実施例1のクランプの使用説明図。
【図4】実施例2のクランプの平面図(a)、正面断面図(b)、右側面図(c)及び底面図(d)。
【図5】実施例2のクランプの使用説明図。
【符号の説明】
【0043】
1、31・・・クランプ、
2、32・・・クランプ本体、
3・・・金具、
4・・・把持部、
5・・・上挿通部、
5a・・・外面、
5b・・・内面、
6・・・下挿通部、
7、8、33・・・挿通穴、
9・・・外面部、
10・・・内面部、
11・・・連結部、
12・・・台座部、
12a・・・つぶれた台座部、
13・・・凹所、
14・・・上面、
15・・・座面穴、
16・・・先端部、
17・・・穴、
18・・・切欠き、
19・・・先端部、
20・・・ねじ、
21・・・軸、
22・・・頭。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々にねじ用の挿通穴が設けられた2箇所の挿通部と、
前記挿通部同士を対面させ、両挿通部の前記挿通穴に挿通したねじによって締め付けて、前記挿通部同士を接近させることで縮径される把持部とを備えた合成樹脂製のクランプ本体と、
一方の前記挿通部に装着される金具であって、前記挿通部同士を対面させたときに外側になる前記挿通部の外面に対面配置される外面部には、前記挿通部に面する側が凹の台状で、上面には前記ねじの軸部を通すための座面穴が開けられた台座部が設けられた金具
とからなり、
前記ねじを前記座面穴及び前記対面させた両挿通部の前記挿通穴に貫挿させてねじ締めすることによって前記台座部を押しつぶし得る
ことを特徴とするクランプ。
【請求項2】
請求項1記載のクランプにおいて、
前記2箇所の挿通穴の少なくとも一方は、長軸が前記クランプ本体の長さ方向に沿った長穴である
ことを特徴とするクランプ。
【請求項3】
請求項1又は2記載のクランプにおいて、
前記金具は、前記挿通部同士を対面させたときに内側になる前記挿通部の内面に対面配置される内面部を備え、
前記外面部と前記内面部とは、前記金具が装着された前記挿通部の端面に沿って配される連結部によって連結されており、
前記内面部には、ねじ締めに伴って及ぼされる力により、他方の前記挿通部の内面にくい込む突起が設けられている
ことを特徴とするクランプ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか記載のクランプにおいて、
前記金具は板金製である
ことを特徴とするクランプ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−170433(P2007−170433A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−365171(P2005−365171)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【出願人】(000242231)北川工業株式会社 (268)
【Fターム(参考)】