説明

クリップの取付構造

【課題】クリップを被取付部材に取り付ける際の作業性を向上させるとともに、被取付部材に一旦取り付けたクリップが脱落するのを確実に防止する構造とする。
【解決手段】車体Bdに装着されるサイドスポイラーSと、車体Bdに嵌合するクリップ1とを備える。サイドスポイラーSには、クリップ1の取付座3が設けられている。クリップ1には首部22が設けられ、取付座3にはクリップ1の首部22が挿入されるクリップ取付通路4と、クリップ取付通路4における車両の後側に首部22をクリップ取付通路4内へ案内するように連続して形成された開放部5と、クリップ取付通路4内に挿入された首部22の開放部5からの抜けを防止するストッパ部6とが設けられている。そして、ストッパ部6は、首部22の開放部5からの抜けを阻止する第1の状態と、開放部5への首部22の挿入を許容する第2の状態とに切り替えられるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動車における車体等の取付体にスポイラー等の被取付部材を装着する際に用いるクリップを被取付部材に取り付けるクリップの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車における車体等の取付体に装着される被取付部材は、例えば、特許文献1に示すように、被取付部材に複数設けられた取付座にクリップを取り付け、該クリップを、自動車の車体部分に形成された嵌合穴に嵌合することにより、車体部分に装着されるようになっている。
【0003】
具体的には、クリップには、上記嵌合穴に嵌合される頭部と、首部とが形成されている。また、被取付部材には、クリップを取り付ける取付座において、一端が開放するスリットが形成されている。このスリットの開放側周縁における向かい合う部分には、スリットの幅が狭くなるように互いに向かい合うように突出する突起が形成されている。そして、クリップの首部をスリットの開放部分からスリット内に挿入し、クリップを取付座に取り付ける。このとき、スリットの開放側には突起が形成されているので、首部をスリットの奥まで挿入すると、突起によってクリップがスリットから脱落しにくくなる。
【特許文献1】特開2003−314516号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の構造では、スリットの開放側周縁に突起を形成することで、クリップが取付座から脱落しにくくなる構造としているので、取り付け時にはクリップをスリットに挿入するのに大きな力が必要となり、クリップを取付座に取り付ける作業性が悪くなってしまう。また、クリップの取り付け作業を簡易にする為に、スリットの開放側周縁に形成する突起の高さを低くしてクリップの挿入に要する力の低減を図ると、クリップがスリットから不意に抜けて脱落し易くなるおそれがある。さらに、自動車の修理等を行う必要が生じた場合に取付座からクリップを一度取り外してしまうと、突起が摩耗してしまい、クリップを再度取付座に取り付けた際に、クリップが取付座から抜け易くなってしまうという問題もある。
【0005】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クリップを被取付部材に取り付ける際の作業性を向上させるとともに、被取付部材に一旦取り付けたクリップが脱落するのを確実に防止できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、第1の発明では、取付体に装着される被取付部材と、該取付体に嵌合するように構成されたクリップとを備え、該クリップを上記被取付部材に取り付けるクリップの取付構造であって、上記被取付部材には、上記クリップの取付座が設けられ、上記クリップには、上記取付座に取り付けられる首部が設けられ、上記取付座には、上記クリップの首部が挿入されるクリップ取付通路と、該クリップ取付通路の一端部に上記首部を上記クリップ取付通路内へ案内するように該通路に連続して形成された開放部と、上記クリップ取付通路内に挿入された上記首部の上記開放部からの抜けを防止するストッパ部とが設けられ、上記ストッパ部は、上記首部の上記開放部からの抜けを阻止する第1の状態と、上記開放部への上記首部の挿入を許容する第2の状態とに切り替えられる構成とする。
【0007】
第2の発明では、第1の発明において、取付座には、ストッパ部を回動可能に支持するヒンジ部が設けられ、上記ストッパ部は、ヒンジ部周りに回動して第1の状態と第2の状態とに切り替えられる構成とする。
【0008】
第3の発明では、第1又は2の発明において、ストッパ部と取付座とのいずれか一方には、該ストッパ部が第1の状態にあるときに、該ストッパ部と上記取付座との他方に係合する係合部が設けられている構成とする。
【0009】
第4の発明では、第1から3のいずれか1つの発明において、取付座には、クリップ取付通路からクリップの首部の軸方向に離れて位置付けられ、該クリップの首部から軸方向に離れた部位に係合する係合支持部が設けられている構成とする。
【0010】
第5の発明では、第1の発明において、ストッパ部は、取付座におけるクリップ取付通路の他端側に支持されて一端側へ向けて延び、弾性変形により第1の状態と第2の状態とに切り替えられる構成とする。
【発明の効果】
【0011】
第1の発明によれば、ストッパ部を第1の状態にすることで、クリップの首部が取付座の開放部から抜けるのを阻止できる。これにより、クリップ取付通路の縁部に従来例のような突起を設けることなく、クリップの脱落を防止できるので、ストッパ部を第2の状態にしてクリップの挿入を許容させるときに、クリップをクリップ取付通路に挿入するのに要する力を低減でき、取り付け作業性を向上させることができる。また、そのように突起を設けずに済むので、自動車の修理等を行う必要が生じた場合にクリップを一旦外して再度取り付けるときに抜け易くなることはなく、クリップの脱落は第1の状態にあるストッパ部により確実に防止できる。
【0012】
第2の発明によれば、取付座にストッパ部を回動可能に支持するヒンジ部を設けたので、クリップの取付時に、作業者は、ストッパ部をヒンジ部周りに回動させることで、ストッパ部を第1の状態と第2の状態とに簡単に切り替えることができる。これにより、クリップの取り付け作業性をより一層向上させることができる。
【0013】
第3の発明によれば、ストッパ部を第1の状態にしてクリップの首部が開放部から抜けるのを阻止したときに、ストッパ部と取付座とのいずれか一方に設けられた係合部が、ストッパ部と取付座との他方に係合するので、ストッパ部が不意に第2の状態に切り替わるようなことはない。これにより、クリップの首部が開放部から抜けることはなく、クリップの脱落を一層確実に防止することができる。
【0014】
第4の発明によれば、取付座に、クリップの首部から軸方向に離れた部位に係合する係合支持部を設けたので、クリップを、首部と首部から離れた部位とで取付座に保持でき、安定させることができる。
【0015】
第5の発明によれば、ストッパ部をクリップ取付通路の一端側から他端側に延びる形状としているので、ストッパ部の一端側は自由端となるように構成でき、ストッパ部を容易に弾性変形させて第1の状態と第2の状態とに切り替えることができる。これにより、クリップの首部をクリップ取付通路に挿入するのに要する力を小さくでき、取り付け作業性をより一層良好にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るクリップ取付構造Aを示したものである。クリップ取付構造Aは、サイドスポイラーS(被取付部材)と、サイドスポイラーSを車体Bd(取付体)に装着するクリップ1とで構成されている。サイドスポイラーSは、車体Bdの側壁面を覆う側壁部S1と、底壁面を覆う底壁部S2とから構成されている。側壁部S1の車体Bd側には、取付座3が設けられ、この取付座3はサイドスポイラーSにおける車両の前後方向に複数設けられている。上記クリップ1を取付座3に取り付け、車体Bdに形成された嵌合穴Hにクリップ1を挿入することで、サイドスポイラーSが車体Bdに取り付けられる。
【0017】
図2乃至図4に示すように、クリップ1は、サイドスポイラーSを車体Bdに取り付けるためのものであり、樹脂材の射出成形品である。クリップ1の中心軸は、嵌合穴Hに挿入する際の挿入方向に沿って延びており、挿入方向先端側に嵌合部10が設けられ、挿入方向基端側に被取付部20が設けられている。
【0018】
嵌合部10は、車体Bdに形成された嵌合穴Hに嵌合する部分であり、嵌合部本体10aと、第1弾性部10bと、第2弾性部10cとから構成される。
【0019】
嵌合部本体10aは、クリップ1の中心軸上に略角柱状に形成されている。第1弾性部10b及び第2弾性部10cは、略角柱形状をなし、嵌合部本体10aにおけるクリップ1の挿入方向先端に繋がり、それぞれ嵌合部本体10aを中心として対称に配置されている。図2及び図4に示すように、第1弾性部10bは、クリップ1の挿入方向基端側に向かって嵌合部本体10aから離れる方向に傾斜して延び、そして基端側の端部は、挿入方向基端側へ真っ直ぐに延びている。第2弾性部10cは、クリップ1の挿入方向基端側に向かって嵌合部本体10aから離れる方向に傾斜して延び、そして基端側の端部は、挿入方向基端側へ真っ直ぐに延びている。この第1弾性部10bと第2弾性部10cとは、挿入方向先端側を支点として、嵌合部本体10aに向かって弾性変形ができるようになっている。
【0020】
図2乃至図4に示すように、被取付部20は、第1鍔部21と、首部22と、第2鍔部23とで構成されている。第1鍔部21は、被取付部20の挿入方向先端側に位置し、クリップ1の中心軸を中心として略円盤状に形成されている。この第1鍔部21の挿入方向基端側の面は、クリップ1を取付座3に取り付けた時に、後述する座部30に当たる部分である。
【0021】
首部22は、第1鍔部21の挿入方向基端側に位置し、クリップ1の中心軸を中心として略円柱形状をなしている。この首部22の径は、後述する取付座3におけるクリップ取付通路4の幅より若干小さく設計されている。
【0022】
第2鍔部23は、首部22の挿入方向基端側に位置し、クリップ1の中心軸を中心として略円盤形状をなしている。この第2鍔部23の挿入方向先端側の面は、クリップ1を取付座3に取り付けた時に、後述する座部30に当たる部分である。また、第2鍔部23の挿入方向基端側の面は径方向外方に行くに従って挿入方向先端側へ傾斜しており、外径は、第1鍔部21の外径より小さく形成されている。そして、図4に示すように、第2鍔部23の中央には、挿入方向基端側に開口する係合凹部23aが形成されている。
【0023】
図2乃至図4に示すように、取付座3は、サイドスポイラーSにおける側壁部S1の車体Bd側に一体成形された部分である。この取付座3は箱形の形状をしており、車両の後側に位置する部分が開口している。この取付座3には、クリップ取付通路4と、開放部5と、ストッパ部6と、ヒンジ部7と、位置決め部8とが設けられている。
【0024】
取付座3は、車両の右側に位置し、車両の前後方向に延びる略長方形の板状をなす座部30と、車両の前側に位置し、上下方向に延びる略長方形の板状をなす前壁部31と、車両の上側に位置し、車両の前後方向に延びる略長方形の板状をなす上壁部32と、車両の下側に位置し、車両の前後方向に延びる略長方形の板状をなす下壁部33とから構成されている。
【0025】
座部30における上下方向中央には、車両の前後方向に延び、クリップ1の首部22を挿入するクリップ取付通路4が形成されている。このとき、座部30におけるクリップ取付通路4より上側の部分は、下側の部分より、車両の後側に長く形成されている。そして、座部30の車両の上側の部分における車両の後側には、下向きに開口する係合凹部30cが形成されている。
【0026】
開放部5は、図2及び図3に示した仮想線よりも車両の後側で、クリップ取付通路4における車両の後側に連続して形成された開放部分である。この開放部5は、クリップ1における首部22の径よりも広く形成されており、首部22をクリップ取付通路4に案内できるようになっている。
【0027】
ストッパ部6は、取付座3に取り付けたクリップ1を取付座3から脱落しないようにするものであり、略長方形の板状をなし、座部30における車両の後側において、上側へ突出している。座部30の上側には、ストッパ部6を回動可能に支持するヒンジ部7が設けられている。このヒンジ部7は、座部30及びストッパ部6の板厚よりも薄肉に形成された、いわゆる薄肉ヒンジである。ストッパ部6はこのヒンジ部7を中心として回動し、図2に示すクリップ1の挿入許容状態(第2の状態)と、図3に示すクリップ1の抜け阻止状態(第1の状態)とに切り替えられるようになっている。挿入許容状態とは、ストッパ部6をヒンジ部7を中心に回動させて、開放部5の全体を開放した状態をいい、クリップ1の首部22を開放部5からクリップ取付通路4への挿入を許容する状態である。また、抜け阻止状態とは、挿入許容状態にあるストッパ部6をヒンジ部7を中心に回動させて、座部30における車両の右側に当接させ、ストッパ部6によって、開放部5の開放部分の一部を覆って開放部分を狭めた状態をいう。
【0028】
図2に示すように、ストッパ部6における上側には、略L字状の係合部6aが、車両の右側へ突出しており、ストッパ部6をヒンジ部7を中心として回動させて挿入許容状態から抜け阻止状態にした時に、係合部6aが係合凹部30cに係合するようになっている。これにより、ストッパ部6が、抜け阻止状態から不意に挿入許容状態に切り替わらないようになる。
【0029】
位置決め部8は、図2乃至図4に示すように、片持ち梁の形状をした部分であり、略長方形の板状をなし、クリップ取付通路4の車両左側において、クリップ取付通路4から離れた位置で前壁部31に支持され、前壁部31から車両の後側へ、座部30に沿って突出している。この位置決め部8における先端側には、車両の右側に向かって突出する凸状の係合支持部8aが形成されている。この係合支持部8aは、クリップ取付通路4に挿入された首部22から、首部22の軸方向に離れた位置において、係合凹部23aと係合するようになっている。
【0030】
次に、取付座3へのクリップ1の取り付けについて説明する。まず図2に示すように、ストッパ部6を挿入許容状態にする。そして、クリップ1の第1鍔部21と第2鍔部23とで取付座3の座部30を挟むようにしながら、首部22を開放部5からクリップ取付通路4に挿入する。このとき、開放部5は、首部22の径より広く形成されているので、首部22をクリップ取付通路4に容易に挿入することができる。そして、クリップ1をクリップ取付通路4の奥まで挿入すると、図4に示すように、位置決め部8の係合支持部8aが係合凹部23aに嵌り、クリップ1が位置決めされる。
【0031】
その後、図3に示すように、ストッパ部6をヒンジ部7周りに回動させて、ストッパ部6を抜け阻止状態とする。そして、係合部6aを係合凹部30cに係合させる。このとき、ストッパ部6によって開放部5の開放部分の一部が狭まるので、首部22が開放部5から抜けない。これにより、クリップ1は取付座3より脱落しない。
【0032】
ここで、クリップ取付通路4は、サイドスポイラーSが延びる方向と同じ方向に延びるように形成されている。これにより、サイドスポイラーSを車体Bdに装着後、サイドスポイラーSが熱膨張により車両の前後方向に伸縮しても、クリップ1がクリップ取付通路4内を移動し、サイドスポイラーSを歪ませないようにできる。
【0033】
一方、自動車の修理等を行う必要が生じた場合において、クリップ1をクリップ取付通路4から一旦取り外すときには、図3において、ストッパ部6の下側に位置する部分を持ってストッパ部6を車両の右側へ引っ張る。すると、係合部6aが係合凹部30cから外れるので、ストッパ部6をヒンジ部7周りに回動させて挿入許容状態にできる。すると、開放部5の開放部分が広がるので、クリップ1をクリップ取付通路4から容易に取り外すことができる。
【0034】
以上より、この実施形態1に係るクリップ取付構造Aによれば、ストッパ部6を抜け阻止状態にすることで、クリップ1の首部22が取付座3の開放部5から抜けるのを阻止できる。これにより、クリップ取付通路4の縁部に従来例のような突起を設けることなく、クリップ1の脱落を防止できるので、ストッパ部6を挿入許容状態にしてクリップ1の挿入を許容させるときに、クリップ1をクリップ取付通路4に挿入するのに要する力を低減でき、取り付け作業性を向上させることができる。また、そのように突起を設けずに済むので、自動車の修理等を行う必要が生じた場合にクリップ1を一旦取り外して再度取り付けるときに抜け易くなることはなく、クリップ1の脱落は抜け阻止状態にあるストッパ部6により確実に防止できる。
【0035】
また、取付座3にストッパ部6を回動可能に支持するヒンジ部7を設けたので、クリップ1の取付時に、作業者は、ストッパ部6をヒンジ部7周りに回動させることで、ストッパ部6を抜け阻止状態と挿入許容状態とに簡単に切り替えることができる。これにより、クリップ1の取り付け作業性をより一層向上させることができる。
【0036】
また、ストッパ部6を抜け阻止状態にしてクリップ1の首部22が開放部5から抜けるのを阻止したときに、ストッパ部6の係合部6aが取付座3に係合するので、ストッパ部6が不意に挿入許容状態に切り替わるようなことはない。これにより、クリップ1の首部22が開放部から抜けることはなく、クリップ1の脱落を一層確実に防止することができる。
【0037】
また、取付座3に、クリップ1の首部22から軸方向に離れた部位に係合する係合支持部8aを設けたので、クリップ1を、首部22と首部22から離れた部位とで取付座3に保持でき、安定させることができる。
【0038】
尚、実施形態1では、ストッパ部6に係合部6aを設け、抜け阻止状態において、係合部6aが取付座3の係合凹部30cに係合するようになっているが、取付座3に係合部(図示せず)を設け、ストッパ部6に係合凹部(図示せず)を設けて、取付座3に設けられた係合部(図示せず)がストッパ部6の係合凹部(図示せず)に係合するようにしてもよい。
【0039】
また、図5、6に示す実施形態1の変形例1のように、座部30の下側部分における車両の後側において、略長方形の板状をなし、車両の後側へ突出するストッパ部61を設けるようにしてもよい。このストッパ部61の上側は、クリップ取付通路4の下側の縁部よりクリップ取付通路4側へ突出し、この突出した部分における車両の前側には、面取り部61bが施されている。そして、ストッパ部61における車両の後側には、上下方向中央に、車両の右側へ突出する係合部61aが形成されている。
【0040】
座部30における下側部分には、車両の後側において段差が形成されて、座部30における車両の前側の板厚よりも板厚が薄い薄肉部30aが形成されている。この薄肉部30aにおける車両の前側には、貫通穴30bが形成されている。
【0041】
座部30における車両の後側には、ストッパ部61を回動可能に支持するヒンジ部71が設けられている。このヒンジ部71は、座部30及びストッパ部61の板厚よりも薄肉に形成された、いわゆる薄肉ヒンジである。ストッパ部61はこのヒンジ部71を中心として回動し、図5に示す挿入許容状態(第2の状態)と、図6に示す抜け阻止状態(第1の状態)とに切り替えられるようになっている。ストッパ部61を挿入許可状態から抜け阻止状態に切り替えた時、係合部61aが貫通穴30bに係合し、ストッパ部61が、抜け阻止状態から不意に挿入許容状態に切り替わらないようになる。
【0042】
次に、取付座3へのクリップ1の取り付けについて説明する。まず、図5に示すように、ストッパ部61を挿入許容状態とする。そして、まず、クリップ1の首部22を、面取り部61bに沿って、クリップ取付通路4の挿入方向に対して傾斜する方向に移動させ、その後、クリップ1の第1鍔部21と第2鍔部23とで取付座3の座部30を挟むようにしながら、首部22を開放部5からクリップ取付通路4に挿入する。このとき、開放部5は、首部22の径より広く形成されているので、首部22をクリップ取付通路4に容易に挿入することができる。
【0043】
その後、図6に示すように、ストッパ部61をヒンジ部71周りに回動させて、ストッパ部61を抜け阻止状態とする。そして、係合部61aを貫通穴30bに係合させる。このとき、ストッパ部61によって開放部5の開放部分の一部が狭まるので、首部22が開放部5から抜けない。これにより、クリップ1が取付座3より脱落しない。
【0044】
尚、実施形態1の変形例1では、ストッパ部61に係合部61aを設け、抜け阻止状態において、係合部61aが取付座3の貫通穴30bに係合するようになっているが、取付座3に係合部(図示せず)を設け、ストッパ部61に貫通穴(図示せず)を設けて、取付座3に設けられた係合部(図示せず)がストッパ部61の貫通穴(図示せず)に係合するようにしてもよい。
【0045】
また、図7及び図8に示す実施形態1の変形例2のように、取付座3の下壁部33における車両の後側において、略長方形の板状をなし、車両の後側へ突出するストッパ部62を設けるようにしてもよい。このストッパ部62における車両の右端において、車両の前後方向中央には、矢印型の係合部62aが上側へ突出している。そして、下壁部33における車両の後側には、ストッパ部62を回動可能に支持するヒンジ部72が設けられている。このヒンジ部72は、座部30及びストッパ部62の板厚よりも薄肉に形成された、いわゆる薄肉ヒンジである。ストッパ部62はこのヒンジ部72を中心として回動し、図7に示す挿入許容状態(第2の状態)と、図8に示す抜け阻止状態(第1の状態)とに切り替えられるようになっている。そして、抜け阻止状態では、ストッパ部62における上端の位置が、開放部5内に突出した位置となっている。
【0046】
座部30の下側部分における車両の後端には、車両の後側へ向かって開放する係合凹部30eが形成されている。この係合凹部30eの開放側周縁において向かい合う部分には、互いに向かい合って突出する係合突起30fが形成されており、上記係合部62aを係合凹部30eに挿入すると、係合部62aが係合突起30fに引っ掛かるようになっている。ストッパ部62を挿入許容状態から抜け阻止状態に切り替えた時、係合部62aが係合凹部30eに挿入され、係合部62aが係合突起30fに引っ掛かり、ストッパ部62が、抜け阻止状態から不意に挿入許容状態に切り替わらないようになる。
【0047】
次に、取付座3へのクリップ1の取り付けについて説明する。まず、図7に示すように、ストッパ部62を挿入許容状態にする。そして、クリップ1の第1鍔部21と第2鍔部23とで取付座3の座部30を挟むようにしながら、首部22を開放部5からクリップ取付通路4に挿入する。このとき、開放部5は、首部22の径より広く形成されているので、首部22をクリップ取付通路4に容易に挿入することができる。
【0048】
その後、図8に示すように、ストッパ部62をヒンジ部72周りに回動させて、ストッパ部62を抜け阻止状態とする。そして、係合部62aを係合凹部30eに挿入し、係合部62aを係合突起30fに引っ掛ける。このとき、ストッパ部62によって開放部5の開放部分の一部が狭まるので、首部22が開放部5から抜けない。これにより、クリップ1が取付座3より脱落しない。
【0049】
尚、実施形態1の変形例2では、ストッパ部62に係合部62aを設け、抜け阻止状態において、係合部62aが取付座3の係合凹部30eに係合するようになっているが、取付座3に係合部(図示せず)を設け、ストッパ部62に係合凹部(図示せず)を設けて、取付座3に設けられた係合部(図示せず)がストッパ部62の係合凹部(図示せず)に係合するようにしてもよい。
【0050】
また、図9、10に示す実施形態1の変形例3のように、取付座3の下壁部33における車両の後側において、略長方形の板状をなし、車両の後側へ突出するストッパ部63を設けるようにしてもよい。このストッパ部63における車両の右端において、車両の前後方向中央には、略角柱形状の係合部63aが上側へ突出している。この係合部63aの上側には、車両の左側へ突出する係合爪63bが設けられている。そして、下壁部33における車両の後側には、ストッパ部63を回動可能に支持するヒンジ部73が設けられている。このヒンジ部73は、座部30及びストッパ部63の板厚よりも薄肉に形成された、いわゆる薄肉ヒンジである。ストッパ部63はこのヒンジ部73を中心として回動し、図9に示す挿入許容状態(第2の状態)と、図10に示す抜け阻止状態(第1の状態)とに切り替えられるようになっている。そして、抜け阻止状態では、ストッパ部63の上端は、開放部5内に突出した位置となる。
【0051】
座部30の下側部分における車両の後側には、係合穴30dが形成されている。ストッパ部63を挿入許容状態から抜け阻止状態に切り替えた時、係合部63aが係合穴30dに係合し、ストッパ部63が、抜け阻止状態から不意に挿入許容状態に切り替わらないようになる。
【0052】
次に、取付座3へのクリップ1の取り付けについて説明する。まず、図9に示すように、ストッパ部63を挿入許容状態にする。そして、クリップ1の第1鍔部21と第2鍔部23とで取付座3の座部30を挟むようにしながら、首部22を開放部5からクリップ取付通路4に挿入する。このとき、開放部5は、首部22の径より広く形成されているので、首部22をクリップ取付通路4に容易に挿入することができる。
【0053】
その後、図10に示すように、ストッパ部63をヒンジ部73周りに回動させて、ストッパ部63を抜け阻止状態とする。そして、係合部63aを係合穴30dに係合させる。このとき、ストッパ部63によって開放部5の開放部分の一部が狭まるので、首部22が開放部5から抜けない。これにより、クリップ1が取付座3より脱落しない。
【0054】
尚、実施形態1の変形例3では、ストッパ部63に係合部63aを設け、抜け阻止状態において、係合部63aが取付座3の係合穴30dに係合するようになっているが、取付座3に係合部(図示せず)を設け、ストッパ部63に係合穴(図示せず)を設けて、取付座3に設けられた係合部(図示せず)がストッパ部63の係合穴(図示せず)に係合するようにしてもよい。
【0055】
《発明の実施形態2》
図11及び図12は、本発明の実施形態2に係るクリップ取付構造Aを示すものである。この実施形態2では、上記取付座3の座部34と、ストッパ部64とが、実施形態1と異なるだけで、他の部分は同じであるため、実施形態1と同じ部分は、実施形態1で詳述した内容及び図面に譲ることとし、以下、異なる部分を詳細に説明する。
【0056】
図11は、本発明の実施形態2に係るクリップ1と取付座3の斜視図である。取付座3には、車両の右側に位置し、略長方形状をなす座部34が形成されている。
【0057】
座部34における上下方向中央には、車両の前後方向に延びるクリップ取付通路4が形成されている。このクリップ取付通路4における車両の後側には、略円状の開放部54がクリップ取付通路4に繋がって形成されている。この開放部54は、クリップ1の第2鍔部23の外径よりも大きく形成されている。そして、座部34の車両の後側における下側部分には、貫通穴34aが形成されている。
【0058】
ストッパ部64は、略長方形の板状をなし、座部34における車両の後側において、上側へ突出している。このストッパ部64の上側には、車両の右側に突出する係合部64aが形成されている。座部34の車両の後側部分の上側には、ストッパ部64を回動可能に支持するヒンジ部74が設けられている。このヒンジ部74は、座部34及びストッパ部64の板厚よりも薄肉に形成された、いわゆる薄肉ヒンジである。ストッパ部64はこのヒンジ部74を中心として回動し、図11に示す挿入許容状態(第2の状態)と、図12に示す抜け阻止状態(第1の状態)とに切り替えられるようになっている。そして、ストッパ部64を挿入許容状態から抜け阻止状態に切り替えた時、係合部64aが貫通穴34aに係合し、ストッパ部64が、抜け阻止状態から不意に挿入許容状態に切り替わらないようになる。
【0059】
次に、取付座3へのクリップ1の取り付けについて説明する。まず、図11に示すように、ストッパ部64を挿入許容状態にする。そして、クリップ1の第2鍔部23を開放部54に車両の左側から挿入する。このとき、開放部54は第2鍔部23の外径より大きく形成されているので、第2鍔部23は座部34に接触しない。そして、クリップ1の第1鍔部21と第2鍔部23とで座部34を挟むようにしながら、首部22をクリップ取付通路4に挿入する。
【0060】
その後、図12に示すように、ストッパ部64をヒンジ部74周りに回動させて、ストッパ部64を抜け阻止状態とする。そして、係合部64aを貫通穴34aに係合させる。このとき、ストッパ部64によって開放部54の開放部分の一部が狭まるので、首部22がクリップ取付通路4の車両後側へ移動しても、クリップ1は、第2鍔部23が開放部54から完全に抜ける所まで移動できない。これにより、クリップ1が取付座3より脱落しない。
【0061】
以上より、この実施形態2に係るクリップ取付構造Aによれば、実施形態1と同様に、クリップ1の取り付け作業性を向上させるとともに、クリップ1を取付座3に取り付けた後、クリップ1が取付座3から脱落するのを確実に防止することができる。
【0062】
尚、実施形態2では、ストッパ部64に係合部64aを設け、抜け阻止状態において、係合部64aが取付座3の貫通穴34aに係合するようになっているが、取付座3に係合部(図示せず)を設け、ストッパ部64に貫通穴(図示せず)を設けて、取付座3に設けられた係合部(図示せず)がストッパ部64の貫通穴(図示せず)に係合するようにしてもよい。
【0063】
《発明の実施形態3》
図13乃至図16は、本発明の実施形態3に係るクリップ取付構造Aを示すものである。この実施形態3では、上記取付座3が、実施形態1と異なるだけで、他の部分は同じであるため、実施形態1と同じ部分は、実施形態1で詳述した内容及び図面に譲ることとし、以下、異なる部分を詳細に説明する。
【0064】
図13は、本発明の実施形態3に係るクリップ1と取付座3の斜視図である。取付座3には、図13乃至図16に示すように、クリップ取付通路4から車両の左側に離れた位置において前壁部31に支持されるストッパ部65が形成されている。このストッパ部65は、片持ち梁の形状をした部分であり、略長方形の板状をなし、前壁部31から車両の後側に向かって、座部30に沿って突出している。ここで、ストッパ部65における車両の後側は自由端なので、車両の左右方向に弾性変形させることができる。これにより、図15に示す挿入許容状態(第2の状態)と、図16に示す抜け阻止状態(第1の状態)とに切り替えられるようになっている。挿入許容状態とは、ストッパ部65の自由端が車両の左側に弾性変形した状態をいう。また、抜け阻止状態とは、ストッパ部65の自由端が車両の左側に弾性変形せず、開放部5の開放部分の一部を狭めた状態をいう。
【0065】
このストッパ部65における先端側には、車両の右側に向かって突出する抜け止め爪部65aが形成されている。またストッパ部65における車両の前後方向中央には、車両の右側に向かって突出する凸状の係合支持部65bが形成されている。この係合支持部65bは、クリップ取付通路4に挿入された首部22から、首部22の軸方向に離れた位置において、係合凹部23aと係合するようになっている。
【0066】
次に、取付座3へのクリップ1の取り付けについて説明する。まず、図15に示すように、クリップ1の第1鍔部21と第2鍔部23とで取付座3の座部30を挟むようにしながら、首部22をクリップ取付通路4へ挿入する。すると、クリップ1の第2鍔部23の周縁と抜け止め爪部65aとが接触する。さらに首部22をクリップ取付通路4の奥へと挿入すると、ストッパ部65は車両の左側へ弾性変形し、抜け止め爪部65aが車両の左側へ移動する。これにより、首部22をクリップ取付通路4に容易に挿入することができる。そして、クリップ1をクリップ取付通路4の奥まで挿入すると、図16に示すように、ストッパ部65に形成された係合支持部65bが係合凹部23aに嵌り、クリップ1が位置決めされる。このとき、ストッパ部65の弾性変形により、抜け止め爪部65aは車両の右側へ移動し、抜け止め爪部65aが開放部5の開放部分の一部を狭めるので、首部22が開放部5から抜けない。これにより、クリップ1が取付座3より脱落しない。
【0067】
また、図16に示すように、クリップ1が係合支持部65bにより位置決めされた時、第2鍔部23の外周縁と前壁部31との間には隙が形成され、第2鍔部23の外周縁と抜け止め爪部65aとの間には隙が形成されている。これにより、サイドスポイラーSを車体Bdに装着後、サイドスポイラーSが熱膨張により長手方向に伸縮しても、クリップ1がクリップ取付通路4内を移動できるので、サイドスポイラーSを歪ませないようにできる。
【0068】
一方、自動車の修理等を行う必要が生じた場合において、クリップ1をクリップ取付通路4から一旦取り外すときには、図16において、ストッパ部65における車両の後側を、車両の左側へ弾性変形させ、開放部5の開放部分を広げる。これにより、クリップ1をクリップ取付通路4から容易に取り外すことができる。
【0069】
以上より、この実施形態3に係るクリップ取付構造Aによれば、ストッパ部65を前壁部31からクリップ取付通路4に沿って延びる形状としているので、ストッパ部65における車両の後側は自由端となるように構成でき、ストッパ部65を容易に弾性変形させて抜け阻止状態と挿入許容状態とに切り替えることができる。これにより、クリップ1の首部22をクリップ取付通路4に挿入するのに要する力を小さくでき、取り付け作業性をより一層良好にできる。
【0070】
尚、実施形態1〜3において、クリップ1の第1鍔部21と取付座3の座部30との対向する面において、いずれか一方に位置決め用の突起を設けるか、または、クリップ1の第2鍔部23と取付座3の座部30との対向する面において、いずれか一方に位置決め用の突起を設けるようにしてもよい。
【0071】
また、実施形態3の構造は、実施形態1、2にも適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0072】
以上説明したように、本発明に係るクリップの取付構造は、例えば、自動車の車体等の取付体にスポイラー等の被取付部材を装着する際に用いるクリップを被取付部材に取り付けるクリップの取付構造として用いるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】車体に取り付けられるサイドスポイラーのクリップ取付構造における断面図である。
【図2】クリップを取付座に取り付ける前の実施形態1に係るクリップ及び取付座の斜視図である。
【図3】クリップを取付座に取り付けた後の実施形態1に係るクリップ及び取付座の斜視図である。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】実施形態1の変形例1に係る図2相当図である。
【図6】実施形態1の変形例1に係る図3相当図である。
【図7】実施形態1の変形例2に係る図2相当図である。
【図8】実施形態1の変形例2に係る図3相当図である。
【図9】実施形態1の変形例3に係る図2相当図である。
【図10】実施形態1の変形例3に係る図3相当図である。
【図11】実施形態2に係る図2相当図である。
【図12】実施形態2に係る図3相当図である。
【図13】実施形態3に係る図2相当図である。
【図14】実施形態3に係る図3相当図である。
【図15】クリップを取付座に取り付けているときの図13におけるXV−XV線断面図である。
【図16】図14におけるXVI−XVI線断面図である。
【符号の説明】
【0074】
1 クリップ
3 取付座
4 クリップ取付通路
5 開放部
6 ストッパ部
6a 係合部
7 ヒンジ部
8 位置決め部
8a 係合支持部
22 首部
54 開放部
61 ストッパ部
61a 係合部
62 ストッパ部
62a 係合部
63 ストッパ部
63a 係合部
64 ストッパ部
64a 係合部
65 ストッパ部
65b 係合支持部
71 ヒンジ部
72 ヒンジ部
73 ヒンジ部
74 ヒンジ部
Bd 車体(取付体)
S サイドスポイラー(被取付部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付体に装着される被取付部材と、該取付体に嵌合するように構成されたクリップとを備え、該クリップを上記被取付部材に取り付けるクリップの取付構造であって、
上記被取付部材には、上記クリップの取付座が設けられ、
上記クリップには、上記取付座に取り付けられる首部が設けられ、
上記取付座には、上記クリップの首部が挿入されるクリップ取付通路と、該クリップ取付通路の一端部に上記首部を上記クリップ取付通路内へ案内するように該通路に連続して形成された開放部と、上記クリップ取付通路内に挿入された上記首部の上記開放部からの抜けを阻止するストッパ部とが設けられ、
上記ストッパ部は、上記首部の上記開放部からの抜けを阻止する第1の状態と、上記開放部への上記首部の挿入を許容する第2の状態とに切り替えられることを特徴とするクリップの取付構造。
【請求項2】
請求項1に記載のクリップの取付構造において、
取付座には、ストッパ部を回動可能に支持するヒンジ部が設けられ、
上記ストッパ部は、ヒンジ部周りに回動して第1の状態と第2の状態とに切り替えられることを特徴とするクリップの取付構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のクリップの取付構造において、
ストッパ部と取付座とのいずれか一方には、該ストッパ部が第1の状態にあるときに、該ストッパ部と上記取付座との他方に係合する係合部が設けられていることを特徴とするクリップの取付構造。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載のクリップの取付構造において、
取付座には、クリップ取付通路からクリップの首部の軸方向に離れて位置付けられ、該クリップの首部から軸方向に離れた部位に係合する係合支持部が設けられていることを特徴とするクリップの取付構造。
【請求項5】
請求項1に記載のクリップの取付構造において、
ストッパ部は、取付座におけるクリップ取付通路の他端側に支持されて一端側へ向けて延び、弾性変形により第1の状態と第2の状態とに切り替えられることを特徴とするクリップの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−151180(P2010−151180A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−328132(P2008−328132)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(390026538)ダイキョーニシカワ株式会社 (492)
【Fターム(参考)】