説明

クリーニング装置及び画像形成装置

【課題】高印字率で連続的に画像形成を行う場合に、クリーニングローラー又はトナー回収ローラーによるトナー回収効率の低下を抑制する。
【解決手段】感光体ドラム1上に残留するトナーをクリーニングする第1及び第2クリーニングローラー60,61と、第1及び第2クリーニングローラー60,61に付着した回収トナーを掻き落とすそれぞれのスクレーパー54,55と、回収トナーを排出するスクリュー56と、回収トナーをスクリュー56へ移送させるパドル57と、を備える第1クリーニング装置5において、第2クリーニングローラー61は鉛直方向において第1クリーニングローラー60に重ならないように設けられ、第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61のうち、何れか一方の鉛直方向下方にスクリュー56が設けられ、何れか他方の鉛直方向下方にパドル57が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーニング装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を用紙に転写し、転写されたトナー像を加熱定着することで、用紙上に画像を形成する画像形成装置が知られている。
【0003】
上記のような画像形成装置において、トナーとは逆極性の電圧が印加された第1クリーニングローラーと、トナーと同極性の電圧が印加された第2クリーニングローラーとにより像担持体上に残留したトナーを回収し、スクレーパーにより第1クリーニングローラー及び第2クリーニングローラーから回収トナーを掻き落とし、掻き落とされた回収トナーをトナー排出スクリューから機外に排出するクリーニング装置を備えた画像形成装置が提供されている。
また、トナーとは逆極性の電圧が印加された第1ブラシと、トナーと同極性の電圧が印加された第2ブラシとにより像担持体上に残留したトナーを回収し、トナーとは逆極性の電圧が印加された第1トナー回収ローラーと、トナーと同極性の電圧が印加された第2トナー回収ローラーとにより第1ブラシ及び第2ブラシからそれぞれトナーを回収し、スクレーパーにより第1トナー回収ローラー及び第2トナー回収ローラーから回収トナーを掻き落とし、掻き落とされた回収トナーをトナー排出スクリューから機外に排出するクリーニング装置を備えた画像形成装置も提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−003204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記したような従来の技術にあっては、第1クリーニングローラーが第2クリーニングローラーの鉛直方向下方側に配設されており、更に第1クリーニングローラー及び第2クリーニングローラーの鉛直方向下方側にトナー排出スクリューが配設されているため、スクレーパーにより第2クリーニングローラーから掻き落とされた回収トナーが第1クリーニングローラーに再付着する場合がある。したがって、高印字率で連続的に画像形成を行う場合のようにトナーの回収量が大きくなると、第1クリーニングローラーに再付着する回収トナー量も大きくなるため、第1クリーニングローラーによるトナーの回収効率が低下してしまうおそれがある。
同様の問題は、第1トナー回収ローラー及び第2トナー回収ローラーを備えたクリーニング装置においても発生する。
【0006】
そこで、本発明は、高印字率で連続的に画像形成を行う場合であっても、クリーニングローラー又はトナー回収ローラーによるトナーの回収効率の低下を抑制することができるクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の目的は、
トナー像を転写した後の像担持体上に残留するトナーをクリーニングして回収する第1クリーニングローラーと、
前記第1クリーニングローラーによりクリーニングされた後の前記像担持体上に残留するトナーをクリーニングして回収する第2クリーニングローラーと、
前記第1クリーニングローラー及び前記第2クリーニングローラーに付着した回収トナーをそれぞれ掻き落とすそれぞれのスクレーパーと、
前記回収トナーを排出するスクリューと、
前記回収トナーを前記スクリューへ移送させるパドルと、を備えるクリーニング装置において、
前記第2クリーニングローラーは、鉛直方向において前記第1クリーニングローラーに重ならないように設けられ、
前記スクリューは、前記第1クリーニングローラー及び前記第2クリーニングローラーの何れか一方の鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記スクリューが下方に設けられていない前記第1クリーニングローラー又は前記第2クリーニングローラーの何れか他方の鉛直方向下方に設けられているクリーニング装置により達成できる。
【0008】
また、上記の目的は、
像担持体上に形成されたトナー像を用紙に転写した後の転写部上に残留するトナーをクリーニングして回収する第1クリーニングローラーと、
前記第1クリーニングローラーによりクリーニングされた後の前記転写部上に残留するトナーをクリーニングして回収する第2クリーニングローラーと、
前記第1クリーニングローラー及び前記第2クリーニングローラーに付着した回収トナーをそれぞれ掻き落とすそれぞれのスクレーパーと、
前記回収トナーを排出するスクリューと、
前記回収トナーを前記スクリューへ移送させるパドルと、を備えるクリーニング装置において、
前記第2クリーニングローラーは、鉛直方向において前記第1クリーニングローラーに重ならないように設けられ、
前記スクリューは、前記第1クリーニングローラー及び前記第2クリーニングローラーの何れか一方の鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記スクリューが下方に設けられていない前記第1クリーニングローラー又は前記第2クリーニングローラーの何れか他方の鉛直方向下方に設けられているクリーニング装置により達成できる。
【0009】
また、上記の目的は、
トナー像を転写した後の像担持体上に残留するトナーをクリーニングして回収する第1ブラシと、
前記第1ブラシからトナーを回収する第1トナー回収ローラーと、
前記第1ブラシによりトナーが回収された後の前記像担持体上に残留するトナーをクリーニングして回収する第2ブラシと、
前記第2ブラシからトナーを回収する第2トナー回収ローラーと、
前記第1トナー回収ローラー及び前記第2トナー回収ローラーに付着した回収トナーをそれぞれ掻き落とすそれぞれのスクレーパーと、
前記回収トナーを排出するスクリューと、
前記回収トナーを前記スクリューへ移送させるパドルと、を備えるクリーニング装置において、
前記第2トナー回収ローラーは、鉛直方向において前記第1トナー回収ローラーに重ならないように設けられ、
前記スクリューは、前記第1トナー回収ローラー及び前記第2トナー回収ローラーの何れか一方の鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記スクリューが下方に設けられていない前記第1トナー回収ローラー又は前記第2トナー回収ローラーの何れか他方の鉛直方向下方に設けられているクリーニング装置により達成できる。
【0010】
また、上記の目的は、
像坦持体上に形成されたトナー像を用紙に転写した後の転写部上に残留するトナーをクリーニングして回収する第1ブラシと、
前記第1ブラシからトナーを回収する第1トナー回収ローラーと、
前記第1ブラシによりクリーニングされた後の前記転写部上に残留するトナーをクリーニングして回収する第2ブラシと、
前記第2ブラシからトナーを回収する第2トナー回収ローラーと、
前記第1トナー回収ローラー及び前記第2トナー回収ローラーに付着した回収トナーをそれぞれ掻き落とすそれぞれのスクレーパーと、
前記回収トナーを排出するスクリューと、
前記回収トナーを前記スクリューへ移送させるパドルと、を備えるクリーニング装置において、
前記第2トナー回収ローラーは、鉛直方向において前記第1トナー回収ローラーに重ならないように設けられ、
前記スクリューは、前記第1トナー回収ローラー及び前記第2トナー回収ローラーの何れか一方の鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記スクリューが下方に設けられていない前記第1トナー回収ローラー又は前記第2トナー回収ローラーの何れか他方の鉛直方向下方に設けられているクリーニング装置により達成できる。
【0011】
また、上記の目的は、
上記クリーニング装置を備える画像形成装置により達成できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、鉛直方向において第1クリーニングローラーと第2クリーニングローラーとが重ならないように設けられているので、第1クリーニングローラー及び第2クリーニングローラーの何れか一方から掻き落とされた回収トナーが、第1クリーニングローラー及び第2クリーニングローラーの何れか他方に付着することを抑制できる。また、鉛直方向において第1トナー回収ローラーと第2トナー回収ローラーとが重ならないように設けられているので、第1トナー回収ローラー及び第2トナー回収ローラーの何れか一方から掻き落とされた回収トナーが、第1トナー回収ローラー及び第2トナー回収ローラーの何れか他方に付着することを抑制できる。したがって、高印字率で連続的に画像形成を行う場合であっても、トナー回収ローラーによるトナーの回収効率の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る画像形成装置を説明する図である。
【図2】画像形成装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】第1クリーニング装置を示す概略構成図である。
【図4】パドルの概略斜視図である。
【図5】第2クリーニング装置を示す概略構成図である。
【図6】変形例に係る第1クリーニング装置を示す概略構成図である。
【図7】変形例に係る第2クリーニング装置を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
【0015】
図1は、本発明に係る画像形成装置Aを説明する図である。
【0016】
画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、4組の画像形成部によりカラー画像形成を行う。
【0017】
原稿台上に載置された原稿は画像読み取り装置SCの走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれ、光電変換された画像情報信号は、画像処理部(非図示)において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像形成部の光書込部に入力される。
【0018】
4組の画像形成部はイエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Y、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10M、シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10C、黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kであり、それぞれ共通する符号10の後に形成する色をあらわす符号Y、M、C、Kを付して表記する。
【0019】
画像形成部10Yは、感光体ドラム1Y及びその周囲に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Y及び第1クリーニング装置5Yを有して構成される。
【0020】
同様に、画像形成部10Mは、感光体ドラム1Mの周囲に配置された帯電部2M、光書込部3M、現像装置4M及び第1クリーニング装置5Mを、画像形成部10Cは、感光体ドラム1Cの周囲に配置された帯電部2C、光書込部3C、現像装置4C及び第1クリーニング装置5Cを、画像形成部10Kは、感光体ドラム1Kの周囲に配置された帯電部2K、光書込部3K、現像装置4K及び第1クリーニング装置5Kを有して構成される。
【0021】
画像形成部10Y、10M、10C、10Kにおけるそれぞれの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、帯電部2Y、2M、2C、2K、光書込部3Y、3M、3C、3K、現像装置4Y、4M、4C、4K及び第1クリーニング装置5Y、5M、5C、5Kはそれぞれ共通する内容の構成である。以下、特に区別が必要な場合を除き符号Y、M、C、Kを付さずに表記することにする。
【0022】
画像形成部10は、光書込部3にて画像情報信号を感光体ドラム1に書き込み、感光体ドラム1に画像情報信号に基づく潜像を形成する。そして潜像は現像装置4により現像され、感光体ドラム1上に可視画像であるトナー画像が形成される。
【0023】
画像形成部10Y、10M、10C、10Kのそれぞれの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに、それぞれ、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、黒(K)色、の画像が形成される。
【0024】
中間転写ベルト6は、複数のローラーにより巻回され、走行可能に支持されている。二次転写部7Aは、二次転写部材である二次転写ベルト71と、中間転写ベルト6へ二次転写ベルト71を押圧する押圧ローラー72および複数の搬送ローラーにより構成されている。二次転写ベルト71は、押圧ローラー72および複数の搬送ローラーにより巻回され、走行可能に支持されている。
【0025】
画像形成部10Y、10M、10C、10Kより形成された各色のトナー画像は、走行する中間転写ベルト6上に一次転写部7Y、7M、7C、7Kの一次転写ローラーにより逐次一次転写されてY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色層が重畳したカラー画像が形成される。
【0026】
用紙搬送部20は用紙を搬送する。用紙は給紙トレイ291、292、293に収容されており、給紙部21により給紙され、レジストローラー22を経て、二次転写部7Aに搬送され、用紙上に中間転写ベルト6上のカラー画像が二次転写部7Aにより二次転写される。カラー画像が二次転写された用紙は、定着部30にて熱と圧力とを加えることにより用紙上のトナー像が定着され、定着搬送ローラー23及び排紙ローラー25を経て装置外に排出される。
【0027】
また、画像形成装置Aは用紙反転部24を備えており、定着がなされた用紙を定着搬送ローラー23から用紙反転部24に導いて表裏を反転し排出、あるいは用紙の両面に画像形成を行うことを可能としている。
【0028】
画像形成装置Aの本体上部に操作表示部80が設けられ、この操作表示部80により画像形成を行うに際しての用紙のサイズ、枚数等を設定できる。
【0029】
制御部90は、図2に示すように、画像形成装置Aの各部を制御する。制御部90は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え、画像形成装置A用の各種処理プログラムに従って各種動作を行う。
【0030】
図3は、本発明に係る画像形成装置Aにおける第1クリーニング装置5を示す概略構成図である。
第1クリーニング装置5は、感光体ドラム1の表面に残留するトナーをクリーニングして回収する第1ブラシ50及び第2ブラシ52、第1ブラシ50からトナーを回収する第1トナー回収ローラー51、第2ブラシ52からトナーを回収する第2トナー回収ローラー53、第1トナー回収ローラー51から回収トナーを掻き落とす第1スクレーパー54、第2トナー回収ローラー53から回収トナーを掻き落とす第2スクレーパー55、回収トナーを外部へ排出するスクリュー56、回収トナーをスクリュー56へ移送させるパドル57、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53との間に設けられた仕切部58、これらの各部材を収容する筺体59等を具備している。
【0031】
第1ブラシ50は、感光体ドラム1の下方であって感光体ドラム1の表面に接触する位置に対向配置され、所定の駆動機構により図3中の矢印方向に回転駆動する。第1ブラシ50は、回転部材の表面に、弾性を有する導電性繊維が複数植毛されて構成される。また、第1ブラシ50は、図示しない電圧印加用の電源に接続されて、トナーと逆極性の電圧が印加される。これにより、第1ブラシ50は、トナー像を転写した後の感光体ドラム1の表面に残留するトナーを、第1ブラシ50の導電性繊維に電気的に捕捉することができる。
【0032】
第2ブラシ52は、第1ブラシ50と略同様に構成され、第1ブラシ50から離間して設けられている。また、第2ブラシ52には、図示しない電圧印加用の電源により、トナーと同極性の電圧が印加される。これにより、第2ブラシ52は、第1ブラシ50によりトナーが回収された後の感光体ドラム1の表面に残留するトナーを、第2ブラシ52の導電性繊維に電気的に捕捉することができ、感光体ドラム1の表面上に残留するトナーをほぼ全て除去することができる。
【0033】
第1トナー回収ローラー51は、第1ブラシ50に接触する位置に対向配置されて、所定の駆動機構により図3中の矢印方向に回転駆動する。また、第1トナー回収ローラー51は、図示しない電圧印加用の電源に接続されて、トナーと逆極性の電圧が印加される。この第1トナー回収ローラー51に印加される電圧は、第1ブラシ50との間で電圧差が生じるように、第1ブラシ50よりも絶対値の大きい電圧である。これにより、第1ブラシ50により回収されたトナーが第1トナー回収ローラー51に電気的に捕捉される。
【0034】
第2トナー回収ローラー53は、第2ブラシ52に接触する位置に対向配置されて、所定の駆動機構により図3中の矢印方向に回転駆動する。また、第2トナー回収ローラー53は、図示しない電圧印加用の電源に接続されて、トナーと同極性の電圧が印加される。この第2トナー回収ローラー53に印加される電圧は、第2ブラシ52との間で電圧差が生じるように、第2ブラシ52よりも絶対値の大きい電圧である。これにより、第2ブラシ52により回収されたトナーが第2トナー回収ローラー53に電気的に捕捉される。
また、第2トナー回収ローラー53は、鉛直方向において第1トナー回収ローラー51と重ならないように配置されている。このように配置されることで、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか一方から掻き落とされた回収トナーが、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか他方に付着することを防止できる。
【0035】
第1スクレーパー54及び第1スクレーパー55は、それぞれ第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の近傍に設けられ、その先端部がそれぞれ第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の下部表面に押し当てられた状態で支持されている。この第1スクレーパー54及び第2スクレーパー55は、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の軸方向長さと略同一の長さに形成され、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の表面全体に亘って回収トナーを掻き落とすことができる。第1スクレーパー54により第1トナー回収ローラー51から掻き落とされた回収トナーは、筺体59内における第1トナー回収ローラー51の鉛直方向下方の領域L1に落下する。また、第2スクレーパー55により第2トナー回収ローラー53から掻き落とされた回収トナーは、筺体59内における第2トナー回収ローラー53の鉛直方向下方の領域L2に落下する。
【0036】
スクリュー56は、第1トナー回収ローラー51の鉛直方向下方であって筺体59内の領域L1に重なる位置に設けられ、所定の駆動機構により回転駆動可能に構成される。これにより、第1スクレーパー54により第1トナー回収ローラー51から掻き落とされた回収トナーが、回転駆動するスクリュー56から筺体59外部へ排出される。
なお、筺体59の外部には、スクリュー56により排出された回収トナーを回収する回収容器(非図示)が設けられている。
【0037】
パドル57は、第2トナー回収ローラー53の鉛直方向下方であって筺体59内の領域L2に重なる位置に設けられ、且つスクリュー56と略同一の高さに設けられている。このパドル57は、所定の駆動機構により回転駆動可能に構成される。また、パドル57は、図4に示すように断面略T字状に形成され、第2トナー回収ローラー53の軸方向長さと略同一の長さに形成されている。これにより、第2スクレーパーにより第2トナー回収ローラー53から掻き落とされた回収トナーが、回転駆動するパドル57によりスクリュー56側へ移送され、スクリュー56から筺体59外部へ排出される。
【0038】
また、パドル57の突部57cの一方の側面57aには、当該側面57aよりも面積の大きいPET製のフィルム57bが貼り付けられ、側面57aの全面が覆われている。これにより、突部57cの先端部からフィルム57bの端部が突出し、フィルム57bの端部が筺体59内部の底面まで到達することで、第2トナー回収ローラー53から掻き落とされ筺体59内部の底面に降り積もった回収トナーをスクリュー56側へ効率的に移送することができる。なお、フィルム57bは、PETに限られるものではなく、パドル57による回収トナーの移送を補助することができる程度の強度を有していれば、何れの材質であっても良い。
【0039】
仕切部58は、筺体59内において、第1トナー回収ローラー51と第2トナー回収ローラー53との間に設けられ、第1トナー回収ローラー51が設けられている領域と第2トナー回収ローラー53が設けられている領域とを仕切っている。これにより、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか一方から掻き落とされた回収トナーが、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか他方に付着することをより効果的に防止している。
【0040】
なお、第1トナー回収ローラー51と第2トナー回収ローラー53との間には、仕切部として、静電吸着によりトナーを吸着させる静電吸着部材が設けられていても良い。静電吸着部材が設けられていることにより、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか一方から掻き落とされた回収トナーの一部を吸着することにより捕集し、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか他方に付着することを効果的に防止できる。
【0041】
図5は、画像形成装置Aにおいて二次転写部7Aの二次転写部材である二次転写ベルト71をクリーニングする第2クリーニング装置8を示す概略構成図である。
第2クリーニング装置8は、クリーニングする対象が二次転写部7Aの二次転写ベルト71であることを除いて、上記した第1クリーニング装置5と同様に構成される。第1クリーニング装置5と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0042】
以上のように構成された画像形成装置Aの作用について説明する。
感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト6に転写された後、感光体ドラム1の表面に残留するトナーは第1クリーニング装置5によって除去される。具体的には、感光体ドラム1の表面に対し、トナーとは逆極性の電圧が印加された第1ブラシ50が接触することにより、感光体ドラム1の表面に付着するトナーのうちの大部分が第1ブラシ50にクリーニングされて回収される。更に、第1ブラシ50によりトナーが回収された後の感光体ドラム1の表面に対し、トナーと同極性の電圧が印加された第2ブラシ52が接触することにより、感光体ドラム1の表面に付着するトナーのうち第1ブラシ50により回収されなかった分が第2ブラシ52にクリーニングされて回収される。次に、第1ブラシ50に印加された電圧よりも絶対値の大きい電圧が印加された第1トナー回収ローラー51が、第1ブラシ50に接触することにより、第1ブラシ50により回収されたトナーは第1トナー回収ローラー51の表面に捕捉される。同様に、第2ブラシ52に印加された電圧よりも絶対値の大きい電圧が印加された第2トナー回収ローラー53が、第2ブラシ52に接触することにより、第2ブラシ52により回収されたトナーは第2トナー回収ローラー53の表面に捕捉される。第1トナー回収ローラー51により回収された回収トナーは、第1スクレーパー54により掻き落とされ、筺体59内の領域L1に落下する。領域L1に落下する回収トナーは、領域L1の下部に設けられたスクリュー56により外部へ排出される。また、第2トナー回収ローラー53により回収された回収トナーは、第1スクレーパー55により掻き落とされ、第1トナー回収ローラー51に再付着することなく筺体59内の領域L2に落下する。領域L2に落下する回収トナーは、領域L2の下部に設けられたパドル57によりスクリュー56へと移送され、スクリュー56により筺体59外部へ排出される。
同様に、中間転写ベルト6上に転写されたトナー像が二次転写部7Aによって用紙に転写された後、二次転写部7Aの二次転写部材である二次転写ベルト71の表面に付着したトナーは第2クリーニング装置8によって除去される。第2クリーニング装置8によるトナーの除去は、上記した第1クリーニング装置5によるトナーの除去と同様である。
【0043】
以上、本実施形態によれば、第1トナー回収ローラー51と第2トナー回収ローラー53とが鉛直方向において重ならないように設けられ、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の鉛直方向下方にスクリュー56及びパドル57がそれぞれ設けられているので、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか一方から掻き落とされた回収トナーが、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか他方に再付着することを防止できる。これにより、高印字率で連続的に画像形成する場合であっても、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53によるトナーの回収効率の低下を抑制することができる。
また、このように構成されることにより、一のスクリューで第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53により回収された回収トナーを外部に排出することができ、スクリューを複数設ける必要がないため、画像形成装置の装置構成を簡易にすることができる。
【0044】
また、スクリュー56が第1トナー回収ローラー51の鉛直方向下方に設けられ、パドル57が第2トナー回収ローラー53の鉛直方向下方に設けられているので、第2トナー回収ローラー53よりも多くのトナーを回収する第1トナー回収ローラー51から掻き落とされた回収トナーがスクリュー56により排出され、第1トナー回収ローラー51よりも少ないトナーを回収する第2トナー回収ローラー53から掻き落とされた回収トナーがパドル57によりスクリュー56へ移送されるので、より効率的に回収トナーを外部へ排出することができる。
【0045】
また、第1トナー回収ローラー51と第2トナー回収ローラー53との間に仕切部58が設けられているので、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか一方から掻き落とされた回収トナーが、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53の何れか他方に付着することをより確実に防止できる。
【0046】
<変形例>
ここで、図6及び図7を参照して画像形成装置Aの変形例について説明する。図6は、変形例に係る画像形成装置の第1クリーニング装置5を示す概略構成図であり、図7は、変形例に係る画像形成装置の第2クリーニング装置8を示す概略構成図である。
以下に説明する以外の構成は上記実施形態の画像形成装置Aと略同様であるため、同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0047】
変形例に係る画像形成装置の第1クリーニング装置5及び第2クリーニング装置8は、図6及び図7に示すように、第1ブラシ50、第2ブラシ52、第1トナー回収ローラー51及び第2トナー回収ローラー53を備えていない。これらの代わりに、第1クリーニング装置5及び第2クリーニング装置8は、それぞれ第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61を備えている。
【0048】
第1クリーニングローラー60は、感光体ドラム1に接触する位置に対向配置されて、所定の駆動機構により図6中の矢印方向に回転駆動する。第1クリーニングローラー60には、図示しない電圧印加用の電源によりトナーと逆極性の電圧が印加されて、感光体ドラム1から直接トナーをクリーニングして回収する。
また、第1クリーニングローラー60の表面には図示しない弾性材層が設けられ、感光体ドラム1との間で接触面積が増大されている。この弾性材層としては、例えば、カーボンブラック等の導電材が配合されて導電性が付与された発泡ウレタンが好適に用いられる。なお、弾性材層は、発泡ウレタンに限られるものではなく、導電性を有する弾性材料であれば何れの材質であっても良い。
【0049】
第2クリーニングローラー61は、感光体ドラム1に接触する位置に対向配置されて、所定の駆動機構により図6中の矢印方向に回転駆動する。第2クリーニングローラー61には、図示しない電圧印加用の電源によりトナーと同極性の電圧が印加されて、第1クリーニングローラー60によりトナーが回収された後の感光体ドラム1に残留するトナーを直接クリーニングして回収する。また、第2クリーニングローラー61は、鉛直方向において第1クリーニングローラー60と重ならないように配置されており、第1クリーニングローラー60と同様の弾性材層を有している。
【0050】
第1スクレーパー54及び第1スクレーパー55は、それぞれ第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61の近傍に設けられ、その先端部がそれぞれ第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61の下部表面に押し当てられた状態で支持されている。これにより、第1スクレーパー54及び第2スクレーパー55は、それぞれ第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61の表面から回収トナーを掻き落とす。
【0051】
スクリュー56は、第1クリーニングローラー60の鉛直方向下方であって筺体59内の領域L1に重なる位置に設けられ、パドル57は、第2クリーニングローラー61の鉛直方向下方であって筺体59内の領域L2に重なる位置に設けられている。
【0052】
仕切部58は、筺体59内において、第1クリーニングローラー60と第2クリーニングローラー61との間に設けられ、第1クリーニングローラー60が設けられている領域と第2クリーニングローラー61が設けられている領域とを仕切っている。
【0053】
以上のように構成された変形例に係る画像形成装置の作用について説明する。
感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト6に転写され、感光体ドラム1の表面に残留したトナーは第1クリーニング装置5によって除去される。具体的には、感光体ドラム1の表面に対し、トナーとは逆極性の電圧が印加された第1クリーニングローラー60が接触することにより、感光体ドラム1の表面に付着するトナーのうちの大部分が第1クリーニングローラー60にクリーニングされて回収される。更に、第1クリーニングローラー60によりトナーが回収された後の感光体ドラム1の表面に対し、トナーと同極性の電圧が印加された第2クリーニングローラー61が接触することにより、感光体ドラム1の表面に付着するトナーのうち第1クリーニングローラー60により回収されなかった分が第2クリーニングローラー61にクリーニングされて回収される。第1クリーニングローラー60により回収された回収トナーは、第1スクレーパー54により掻き落とされ、筺体59内の領域L1に落下する。領域L1に落下する回収トナーは、領域L1の下部に設けられたスクリュー56により外部へ排出される。また、第2クリーニングローラー61により回収された回収トナーは、第1スクレーパー55により掻き落とされ、第1クリーニングローラー60に再付着することなく筺体59内の領域L2に落下する。領域L2に落下する回収トナーは、領域L2の下部に設けられたパドル57によりスクリュー56へと移送され、スクリュー56により筺体59外部へ排出される。
同様に、中間転写ベルト6上に転写されたトナー像が二次転写部7Aによって用紙に転写され、二次転写部7Aの二次転写部材である二次転写ベルト71の表面に残留したトナーは第2クリーニング装置8によって除去される。第2クリーニング装置8によるトナーの除去は、上記した第1クリーニング装置5によるトナーの除去と同様である。
【0054】
以上、変形例に係る画像形成装置によれば、第1クリーニングローラー60と第2クリーニングローラー61とが鉛直方向において重ならないように設けられ、第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61の鉛直方向下方にスクリュー56及びパドル57がそれぞれ設けられているので、第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61の何れか一方から掻き落とされた回収トナーが、第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61の何れか他方に再付着することを防止できる。これにより、高印字率で連続的に画像形成する場合であっても、第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61によるトナーの回収効率の低下を抑制することができる。
また、第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61が感光体ドラム1から直接トナーを回収するので、第1ブラシ及び第2ブラシを省略することができ、クリーニング装置及び画像形成装置の構成を簡易にすることができる。
【0055】
また、スクリュー56が第1クリーニングローラー60の鉛直方向下方に設けられ、パドル57が第2クリーニングローラー61の鉛直方向下方に設けられているので、第2クリーニングローラー61よりも多くのトナーを回収する第1クリーニングローラー60から掻き落とされた回収トナーがスクリュー56により排出され、第1クリーニングローラー60よりも少ないトナーを回収する第2クリーニングローラー61から掻き落とされた回収トナーがパドル57によりスクリュー56へ移送されるので、より効率的に回収トナーを外部へ排出することができる。
【0056】
また、第1クリーニングローラー60と第2クリーニングローラー61との間に仕切部58が設けられているので、第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61の何れか一方から掻き落とされた回収トナーが、第1クリーニングローラー60及び第2クリーニングローラー61の何れか他方に付着することをより確実に防止できる。
【0057】
なお、上記した実施形態では、スクリューが第1トナー回収ローラーの鉛直方向下方に設けられ、パドルが第2トナー回収ローラーの鉛直方向下方に設けられるものとしたが、スクリューが第2トナー回収ローラーの鉛直方向下方に設けられ、パドルが第1トナー回収ローラーの鉛直方向下方に設けられるものとしても良い。
同様に、上記した変形例では、スクリューが第1クリーニングローラーの鉛直方向下方に設けられ、パドルが第2クリーニングローラーの鉛直方向下方に設けられるものとしたが、スクリューが第2クリーニングローラーの鉛直方向下方に設けられ、パドルが第1クリーニングローラーの鉛直方向下方に設けられるものとしても良い。
【0058】
また、上記した変形例においては、第1クリーニング装置及び第2クリーニング装置の両方が、第1ブラシ、第2ブラシ、第1トナー回収ローラー及び第2トナー回収ローラーの代わりに、第1クリーニングローラー及び第2クリーニングローラーを備えているものとしたが、第1クリーニング装置及び第2クリーニング装置の何れか一方が、第1ブラシ、第2ブラシ、第1トナー回収ローラー及び第2トナー回収ローラーの代わりに、第1クリーニングローラー及び第2クリーニングローラーを備えているものとしても良い。
【符号の説明】
【0059】
1 感光体ドラム(像担持体)
5 第1クリーニング装置
6 中間転写ベルト(像担持体)
7A 二次転写部
8 第2クリーニング装置
10 画像形成部
20 用紙搬送部
21 給紙部
24 用紙反転部
25 排紙ローラー
30 定着部
50 第1ブラシ
51 第1トナー回収ローラー
52 第2ブラシ
53 第2トナー回収ローラー
54 第1スクレーパー
55 第2スクレーパー
56 スクリュー
57 パドル
58 仕切部
60 第1クリーニングローラー
61 第2クリーニングローラー
80 操作表示部
90 制御部
A 画像形成装置
SC 画像読み取り装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー像を転写した後の像担持体上に残留するトナーをクリーニングして回収する第1クリーニングローラーと、
前記第1クリーニングローラーによりクリーニングされた後の前記像担持体上に残留するトナーをクリーニングして回収する第2クリーニングローラーと、
前記第1クリーニングローラー及び前記第2クリーニングローラーに付着した回収トナーをそれぞれ掻き落とすそれぞれのスクレーパーと、
前記回収トナーを排出するスクリューと、
前記回収トナーを前記スクリューへ移送させるパドルと、を備えるクリーニング装置において、
前記第2クリーニングローラーは、鉛直方向において前記第1クリーニングローラーに重ならないように設けられ、
前記スクリューは、前記第1クリーニングローラー及び前記第2クリーニングローラーの何れか一方の鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記スクリューが下方に設けられていない前記第1クリーニングローラー又は前記第2クリーニングローラーの何れか他方の鉛直方向下方に設けられていることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】
像担持体上に形成されたトナー像を用紙に転写した後の転写部上に残留するトナーをクリーニングして回収する第1クリーニングローラーと、
前記第1クリーニングローラーによりクリーニングされた後の前記転写部上に残留するトナーをクリーニングして回収する第2クリーニングローラーと、
前記第1クリーニングローラー及び前記第2クリーニングローラーに付着した回収トナーをそれぞれ掻き落とすそれぞれのスクレーパーと、
前記回収トナーを排出するスクリューと、
前記回収トナーを前記スクリューへ移送させるパドルと、を備えるクリーニング装置において、
前記第2クリーニングローラーは、鉛直方向において前記第1クリーニングローラーに重ならないように設けられ、
前記スクリューは、前記第1クリーニングローラー及び前記第2クリーニングローラーの何れか一方の鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記スクリューが下方に設けられていない前記第1クリーニングローラー又は前記第2クリーニングローラーの何れか他方の鉛直方向下方に設けられていることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項3】
トナー像を転写した後の像担持体上に残留するトナーをクリーニングして回収する第1ブラシと、
前記第1ブラシからトナーを回収する第1トナー回収ローラーと、
前記第1ブラシによりトナーが回収された後の前記像担持体上に残留するトナーをクリーニングして回収する第2ブラシと、
前記第2ブラシからトナーを回収する第2トナー回収ローラーと、
前記第1トナー回収ローラー及び前記第2トナー回収ローラーに付着した回収トナーをそれぞれ掻き落とすそれぞれのスクレーパーと、
前記回収トナーを排出するスクリューと、
前記回収トナーを前記スクリューへ移送させるパドルと、を備えるクリーニング装置において、
前記第2トナー回収ローラーは、鉛直方向において前記第1トナー回収ローラーに重ならないように設けられ、
前記スクリューは、前記第1トナー回収ローラー及び前記第2トナー回収ローラーの何れか一方の鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記スクリューが下方に設けられていない前記第1トナー回収ローラー又は前記第2トナー回収ローラーの何れか他方の鉛直方向下方に設けられていることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項4】
像坦持体上に形成されたトナー像を用紙に転写した後の転写部上に残留するトナーをクリーニングして回収する第1ブラシと、
前記第1ブラシからトナーを回収する第1トナー回収ローラーと、
前記第1ブラシによりクリーニングされた後の前記転写部上に残留するトナーをクリーニングして回収する第2ブラシと、
前記第2ブラシからトナーを回収する第2トナー回収ローラーと、
前記第1トナー回収ローラー及び前記第2トナー回収ローラーに付着した回収トナーをそれぞれ掻き落とすそれぞれのスクレーパーと、
前記回収トナーを排出するスクリューと、
前記回収トナーを前記スクリューへ移送させるパドルと、を備えるクリーニング装置において、
前記第2トナー回収ローラーは、鉛直方向において前記第1トナー回収ローラーに重ならないように設けられ、
前記スクリューは、前記第1トナー回収ローラー及び前記第2トナー回収ローラーの何れか一方の鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記スクリューが下方に設けられていない前記第1トナー回収ローラー又は前記第2トナー回収ローラーの何れか他方の鉛直方向下方に設けられていることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項5】
前記スクリューは、前記第1クリーニングローラーの鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記第2クリーニングローラーの鉛直方向下方に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項6】
前記スクリューは、前記第1トナー回収ローラーの鉛直方向下方に設けられ、
前記パドルは、前記第2トナー回収ローラーの鉛直方向下方に設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のクリーニング装置。
【請求項7】
前記第1クリーニングローラーと前記第2クリーニングローラーとの間に設けられた仕切部を更に備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5の何れか一項に記載のクリーニング装置。
【請求項8】
前記第1トナー回収ローラーと前記第2トナー回収ローラーとの間に設けられた仕切部を更に備えることを特徴とする請求項3、請求項4、請求項6の何れか一項に記載のクリーニング装置。
【請求項9】
請求項1から8の何れか一項に記載のクリーニング装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−3543(P2013−3543A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137922(P2011−137922)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】