説明

クレーン機能を有するホイール式建設機械

【課題】外部表示灯の着脱し忘れを報知するクレーン機能を有するホイール式建設機械を提供する。
【解決手段】外部表示灯20の取り付けの有無を外部表示灯近接スイッチ61,62で検出し、バケット84Cが置き台96に載置されているか否かをバケット近接スイッチ63で検出し、アクセルペダル72aの操作の有無を圧力スイッチ64で検出するように構成した。また、これら各スイッチの検出結果に応じてリレー65,66の接点を適宜切り替えることで、クレーン作業時に外部表示灯20が取り付けられていない場合、および、公道走行時に外部表示灯20が取り付けられている場合にブザー67,68を作動させるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公道走行を行うクレーン機能を有するホイール式建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
アームの先端にフックを装着して吊荷作業を行う油圧ショベルが知られている(特許文献1参照)。また、タイヤ付き車輪で移動するホイール式の油圧ショベルが知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−286970号公報
【特許文献2】特開平5−139132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ホイール式建設機械にもクレーン機能が要望されつつある。ところで、「クレーン機能を備えた建設機械」では、クレーン作業中であることを示す外部表示灯を設け、クレーン作業中にはこの外部表示灯を点灯させなければならない。ところが、この外部表示灯は道路運送車両の保安基準に規定された灯火器ではないため、公道走行時にはホイール式建設機械から取り外す必要がある。そのため、公道走行の前後や作業の開始の前後で外部表示灯を着脱しなければならないが、オペレータが外部表示灯の着脱を忘れてしまう恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1) 請求項1の発明によるクレーン機能を有するホイール式建設機械は、警報を発生する警報手段と、上部旋回体に回転灯が取り付けられているか否かを判定する回転灯判定手段と、公道走行動作に入っているか否かを判定する公道走行判定手段と、警報手段で警報を発生させるか否かを制御する警報制御手段とを備え、警報制御手段は、公道走行判定手段で公道走行動作に入っていると判定されたときに回転灯判定手段で回転灯が取り付けられていると判定されると、警報を発生するように警報手段を制御することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載のクレーン機能を有するホイール式建設機械において、クレーン作業時の過負荷防止制御を行うモーメントリミッタと、モーメントリミッタによる過負荷防止制御を行っているか否かを判定する過負荷防止制御判定手段とをさらに備え、警報制御手段は、過負荷防止制御判定手段で過負荷防止制御を行っていると判定されたときに回転灯判定手段で回転灯が取り付けられていないと判定されると、警報を発生するように前記警報手段を制御することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のクレーン機能を有するホイール式建設機械において、ホイール式建設機械に取り付けられている作業腕の姿勢が公道走行時に採るべき姿勢であるか否かを検出する作業腕姿勢検出手段をさらに備え、公道走行判定手段は、作業腕姿勢検出手段で作業腕の姿勢が公道走行時に採るべき姿勢であることが検出されると公道走行動作に入っていると判定することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項3に記載のクレーン機能を有するホイール式建設機械において、作業腕姿勢検出手段は、作業腕が公道走行時に採るべき姿勢であるときに作業腕に取り付けられた作業具の側面が位置する部分の近傍に設けられた近接センサであることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明によるクレーン機能を有するホイール式建設機械は、警報を発生する警報手段と、上部旋回体に回転灯が取り付けられているか否かを判定する回転灯判定手段と、公道走行動作に入っているか否かを判定する公道走行判定手段と、警報手段で警報を発生させるか否かを制御する警報制御手段と、クレーン作業時の過負荷防止制御を行うモーメントリミッタと、モーメントリミッタによる過負荷防止制御を行っているか否かを判定する過負荷防止制御判定手段とを備え、警報制御手段は、公道走行判定手段で公道走行動作に入っていると判定されたときに回転灯判定手段で回転灯が取り付けられていると判定されるか、過負荷防止制御判定手段で過負荷防止制御を行っていると判定されたときに回転灯判定手段で回転灯が取り付けられていないと判定されると、警報を発生するように警報手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、外部表示灯の着脱のし忘れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明が適用されるホイール式油圧ショベル(ホイールショベル)の側面図である。
【図2】過負荷警報装置(モーメントリミッタ)100の構成を示す図である。
【図3】外部表示灯着脱警報装置200の回路構成を示す図である。
【図4】クレーン作業時(ML作業時)の外部表示灯着脱警報装置200の状態を示す図である。
【図5】掘削作業時の外部表示灯着脱警報装置200の状態を示す図である。
【図6】場内における場所の移動時の外部表示灯着脱警報装置200の状態を示す図である。
【図7】公道走行時の外部表示灯着脱警報装置200の状態を示す図である。
【図8】変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1〜7を参照して、本発明によるホイール式建設機械の一実施の形態を説明する。図1は、本発明が適用されるホイール式油圧ショベル(ホイールショベル)の側面図である。図1に示すホイールショベル1は、下部走行体81と、旋回装置82を介して下部走行体81の上部に旋回可能に連結された上部旋回体83とを有し、後述するようにクレーン機能を有する。上部旋回体83には作業用フロント84と運転室95とが設けられている。下部走行体81には、走行用油圧モータ85、トランスミッション86、プロペラシャフト87、およびタイヤ88が設けられている。
【0009】
下部走行体81の前部には、後述するように公道走行時にバケット84Cを載置するための置き台96が設けられている。置き台96には、置き台96に載置されるバケット84Cの側面よりも外側に位置するようにバケット近接スイッチ63が設けられている。バケット近接スイッチ63は、バケット84Cの側面部分が接近しているか否かを検出することにより、バケット84Cが置き台96に載置されているか否かを検出する近接スイッチである。
【0010】
作業用フロント84は上部旋回体83の本体に回動可能に連結されたブーム84Aと、ブーム84Aに回動可能に連結されたアーム84Bと、アーム84Bに回動可能に連結されたバケット84Cからなる。バケット84Cには、バケット84Cの背面に格納可能なフック84Dが取り付けられている。ブーム84Aはブームシリンダ84Eにより昇降され、アーム84Bはアームシリンダ84Fにより昇降され、バケット84Cはバケットシリンダ84Gによりクラウドとダンプ操作が行われる。
【0011】
作業用フロント84には、フック84Dを用いてクレーン作業を行う際の吊荷荷重および作業半径を算出するために、ブームシリンダ84Eのボトム圧を検出する圧力センサ31と、上部旋回体83に対するブーム84Aの角度を検出する角度センサ32と、ブーム84Aに対するアーム84Bの角度を検出する角度センサ33とが設けられている。
【0012】
上部旋回体83の後部上面には、当該後部上面から着脱可能な外部表示灯20が設けられている。外部表示灯20については後に詳述する。図1では、バケット84Cを置き台96に載置した作業用フロント84の姿勢であって、ホイールショベル1の公道走行時に採るべき姿勢としたときの状態を示している。なお、公道走行時には、フック84Dはバケット84Cの背面に格納される。
【0013】
運転室95には、ホイールショベル1の各部を操作するための不図示の操作レバーやハンドル、ペダルなどが設けられている。また運転室95には、図2に示すコントローラ30と、モニタ装置40とが設けられている。コントローラ30は、クレーン作業に関連する各部の制御を行う制御装置であり、図2に示すように、圧力センサ31および角度センサ32,33と、警報ブザー35と、モニタ装置40とが接続されている。なお、図2に示したコントローラ30と、各センサ31〜33と、警報ブザー35と、モニタ装置40とによって、過負荷警報装置(モーメントリミッタ)100が構成されている。過負荷警報装置100は、クレーン作業時の過負荷防止制御および過負荷警報を行う。
【0014】
モニタ装置40は、クレーン作業における吊荷荷重および作業半径の表示機能や、吊荷荷重や作業半径に関する警報報知機能などを有する装置であり、オンオフスイッチ41と、表示部42と、表示切り替えスイッチ43と、警報ランプ44とを備えている。オンオフスイッチ41は、過負荷警報装置100をオンオフするスイッチである。表示部42は、吊荷荷重や作業半径などを表示する表示装置である。切り替えスイッチ43は、表示部42に表示される表示内容を切り換えるためのスイッチである。警報ランプ44は、吊荷荷重があらかじめ定められた所定の値を超えたときに点灯する警告灯であり、警報ブザー35とともに作動する。
【0015】
過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオンされると、図3に示した、外部表示灯20を作動させるためのスイッチ41aが閉路される。図3の記載内容および外部表示灯20の動作については後に詳述する。また、オンオフスイッチ41がオンされると、コントローラ30は圧力センサ31および角度センサ32,33の検出信号に基づいて、吊荷荷重および作業半径を演算して算出し、その結果をモニタ装置40に出力する。モニタ装置40は、コントローラ30で算出された吊荷荷重および作業半径を表示部42に表示する。
【0016】
ホイールショベル1では、作業半径に応じて安全に荷を吊ることができる吊荷荷重(定格荷重)があらかじめ定められており、コントローラ30がこの定格荷重を記憶している。コントローラ30は、算出した吊荷荷重および作業半径に基づいて、吊荷荷重が定格荷重を超えると、警報ブザー35を作動させるとともに、モニタ装置40に警報信号を送信する。モニタ装置40は、コントローラ30から警報信号を受信すると、警報ランプ44を点灯させる。
【0017】
過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオフされると、外部表示灯20を作動させるためのスイッチ41aが開路される。また、オンオフスイッチ41がオフされると、コントローラ30は上述した演算処理を終了する。
【0018】
このように構成されるホイールショベル1は、公道を自走して作業現場まで移動できる。作業現場では、掘削作業など、従来のホイールショベルと同様の作業を行うことができる。また、ホイールショベル1では、バケット84Cに取り付けられたフック84Dを用いてクレーン作業を行うことができる。
【0019】
なお、ホイールショベル1は、厚生労働省労働局の通達(2000年2月28日付)による「クレーン機能を備えた車両系建設機械」に合致する仕様とされている。「クレーン機能を備えた車両系建設機械」でクレーン作業を行う際には、上述したモニタ装置40や外部表示灯20を作動させることが義務づけられている。ホイールショベル1では、過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41をオンすることによって、モニタ装置40や外部表示灯20を作動させることができる。
【0020】
しかし、外部表示灯20は道路運送車両の保安基準に規定された灯火器ではないため、公道走行時には外部表示灯20を取り外す必要がある。そのため、公道走行の前後や作業の開始の前後で外部表示灯20を着脱しなければならないが、オペレータが外部表示灯20の着脱を忘れてしまう恐れがある。そこで、本実施の形態のホイールショベル1では、外部表示灯20の着脱をし忘れをオペレータに報知するようにしている。以下、詳述する。
【0021】
図3は、外部表示灯20の着脱のし忘れをオペレータに報知するための外部表示灯着脱警報装置200の回路構成を示す図である。外部表示灯着脱警報装置200には、外部表示灯近接スイッチ61,62と、バケット近接スイッチ63と、圧力スイッチ64と、リレー65,66と、ブザー67,68とが設けられている。
【0022】
外部表示灯20が上部旋回体83の後部上面に取り付けられると、外部表示灯20には配線76aと配線76dとが接続される。配線76aは、過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41に連動してオンオフされるスイッチ41aを介してホイールショベル1の電源に接続されている。配線76dは、ホイールショベル1の車体のアースに接続されている。外部表示灯20が上部旋回体83の後部上面に取り付けられて、過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオンされると、スイッチ41aの接点が閉じ状態とされて外部表示灯20に給電されるので、外部表示灯20が作動する。過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオフされると、スイッチ41aの接点が開き状態とされて外部表示灯20への給電が遮断されるので、外部表示灯20の作動が停止する。
【0023】
外部表示灯近接スイッチ61,62は、外部表示灯20が上部旋回体83の後部上面に取り付けられているか否かを検出するための近接スイッチである。外部表示灯近接スイッチ61,62は、外部表示灯20が上部旋回体83の後部上面に取り付けられると接点を閉じ状態とし、外部表示灯20が上部旋回体83の後部上面から取り外されると接点を開き状態とする。
【0024】
外部表示灯近接スイッチ61の接点が閉じ状態とされると、配線75aと配線75bとが接続されてリレー65のマグネットに給電される。これにより、リレー65のマグネットが励磁される。外部表示灯近接スイッチ61の接点が開き状態とされると、配線75aと配線75bとが切断されてリレー65のマグネットへの給電が遮断される。これにより、リレー65のマグネットが消磁される。なお、配線75aは外部表示灯近接スイッチ61の接点の一方とホイールショベル1の電源とを接続する配線である。
【0025】
外部表示灯近接スイッチ62の接点が閉じ状態とされると、配線77bと配線77cとが接続され、後述する圧力スイッチ64の接点が閉じ状態とされていることを条件にリレー66のマグネットに給電される。これにより、リレー66のマグネットが励磁される。外部表示灯近接スイッチ62の接点が開き状態とされると、配線77bと配線77cとが切断され、圧力スイッチ64の接点が閉じ状態とされていてもリレー66のマグネットへの給電が遮断される。これにより、リレー66のマグネットが消磁される。
【0026】
バケット近接スイッチ63は、上述したようにバケット84Cが置き台96に載置されているか否かを検出する近接スイッチである。バケット近接スイッチ63は、バケット84Cが置き台96に載置されると接点を閉じ状態とし、配線77bから分岐した配線77dと、配線77eとを接続する。バケット近接スイッチ63は、バケット84Cが置き台96から離れると接点を開き状態とし、配線77dと配線77eとを切断する。
【0027】
圧力スイッチ64は、ホイールショベル1の走行を制御するパイロット圧油の圧力に応じて接点を閉じ状態または開き状態とするスイッチである。なお、ホイールショベル1の走行を制御するパイロット圧油は、ホイールショベル1の走行用のアクセルペダル72aの操作に連動するパイロットバルブ72によって制御される。図3において、71はパイロットポンプであり、73は作動油タンクである。アクセルペダル72aがある操作量以上となるように操作されて、ホイールショベル1の走行を制御するパイロット圧油の圧力があるしきい値よりも上昇すると、圧力スイッチ64は接点を閉じ状態とする。アクセルペダル72aの操作量がある操作量未満になると、ホイールショベル1の走行を制御するパイロット圧油の圧力があるしきい値よりも低下し、圧力スイッチ64は接点を開き状態とする。圧力スイッチ64には、この接点を介して配線77aと77bとが接続されている。配線77aは、ホイールショベル1の電源に接続されている。
【0028】
リレー65は、ブザー67への給電をするか否かを制御するリレーである。リレー65は、マグネットが励磁されると接点を開き状態とし、マグネットが消磁されると接点を閉じ状態とする。リレー65の接点が閉じ状態とされると、配線76bと配線76cとが接続されるので、スイッチ41aの接点が閉じ状態となっていることを条件にブザー67に給電される。これによりブザー67が作動する。リレー65の接点が開き状態とされると、配線76bと配線76cとが切断されるので、スイッチ41aの接点が閉じ状態となっていてもブザー67への給電が断たれる。これによりブザー67の作動が停止する。
【0029】
リレー66は、ブザー68への給電をするか否かを制御するリレーである。リレー66は、マグネットが励磁されると接点を閉じ状態とし、マグネットが消磁されると接点を開き状態とする。リレー66の接点が閉じ状態とされると、配線77eと配線77fとが接続されるので、バケット近接スイッチ63の接点および圧力スイッチ64の接点がともに閉じ状態となっていることを条件にブザー68に給電される。これによりブザー68が作動する。リレー66の接点が開き状態とされると、配線77eと配線77fとが切断されるので、バケット近接スイッチ63の接点および圧力スイッチ64の接点がともに閉じ状態となっていてもブザー68への給電が断たれる。これによりブザー68の作動が停止する。
【0030】
ブザー67,68は、公道走行時に外部表示灯20が上部旋回体83の後部上面に取り付けられたままとなっているときや、クレーン作業を行う際に外部表示灯20が上部旋回体83の後部上面に取り付けられていないときにオペレータに報知するためのブザーであり、運転室95内に設けられている。ブザー67は、配線76cを介してリレー65の接点に、配線75cを介して車体のアースに接続されている。ブザー68は、配線77fを介してリレー66の接点に、配線77gを介して車体のアースに接続されている。
【0031】
このように構成される外部表示灯着脱警報装置200では、次のように動作することで、外部表示灯20の着脱のし忘れをオペレータに報知する。以下の説明では、外部表示灯20が上部旋回体83の後部上面に取り付けられていることを単に外部表示灯20が取り付けられていると記載し、外部表示灯20が上部旋回体83の後部上面に取り付けられていないことを単に外部表示灯20が取り付けられていない、または外部表示灯20が取り外されていると記載する。
【0032】
(1) クレーン作業時(ML作業時)に外部表示灯20が取り付けられている場合
この場合には、外部表示灯着脱警報装置200の各部は図4(a)に示す状態となる。すなわち、外部表示灯近接スイッチ61,62の接点はそれぞれ閉じ状態とされる。クレーン作業時には過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオンされるので、スイッチ41aの接点は閉じ状態とされて外部表示灯20が作動する。走行用ペダル72aが操作されないので、圧力スイッチ64の接点は開き状態とされる。バケット84Cが置き台96から離れるので、バケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。
【0033】
このように、外部表示灯近接スイッチ61の接点が閉じ状態とされるので、リレー65のマグネットが励磁されて接点が開き状態となる。そのため、スイッチ41aの接点が閉じ状態とされて配線76bに電源電圧が印加されても配線76bと配線76cとが切断されるのでブザー67は作動しない。また、外部表示灯近接スイッチ62の接点が閉じ状態とされるが、圧力スイッチ64の接点が開き状態とされるので、リレー66のマグネットは消磁されて接点が開き状態となる。そして、上述したようにバケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。そのため、ブザー68は作動しない。
【0034】
(2) クレーン作業時(ML作業時)に外部表示灯20が取り付けられていない場合
この場合には、外部表示灯着脱警報装置200の各部は図4(b)に示す状態となる。すなわち、外部表示灯近接スイッチ61,62の接点はそれぞれ開き状態とされる。過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオンされて、スイッチ41aの接点は閉じ状態とされる。走行用ペダル72aが操作されないので、圧力スイッチ64の接点は開き状態とされる。バケット84Cが置き台96から離れるので、バケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。
【0035】
このように、外部表示灯近接スイッチ61の接点が開き状態とされるので、リレー65のマグネットが消磁されて接点が閉じ状態となり、配線76bと配線76cとが接続される。これにより、スイッチ41a、配線76a,76b,76cを介してブザー67に給電されるので、ブザー67は作動する。また、外部表示灯近接スイッチ62の接点が開き状態とされ、圧力スイッチ64の接点が開き状態とされるので、リレー66のマグネットは消磁されて接点が開き状態となる。そして、上述したようにバケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。そのため、ブザー68は作動しない。
【0036】
(3) 掘削作業時に外部表示灯20が取り付けられている場合
この場合には、外部表示灯着脱警報装置200の各部は図5(a)に示す状態となる。すなわち、外部表示灯近接スイッチ61,62の接点はそれぞれ閉じ状態とされる。掘削作業時には過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオフされるので、スイッチ41aの接点は開き状態とされて外部表示灯20は作動しない。走行用ペダル72aが操作されないので、圧力スイッチ64の接点は開き状態とされる。バケット84Cが置き台96から離れるので、バケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。
【0037】
このように、外部表示灯近接スイッチ61の接点が閉じ状態とされるので、リレー65のマグネットが励磁されて接点が開き状態となる。また、スイッチ41aの接点が開き状態とされて配線76bは電源電圧が印加されない。そのため、ブザー67には給電されず、ブザー67は作動しない。また、外部表示灯近接スイッチ62の接点が閉じ状態とされるが、圧力スイッチ64の接点が開き状態とされるので、リレー66のマグネットは消磁されて接点が開き状態となる。そして、上述したようにバケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。そのため、ブザー68は作動しない。
【0038】
(4) 掘削作業時に外部表示灯20が取り付けられていない場合
この場合には、外部表示灯着脱警報装置200の各部は図5(b)に示す状態となる。すなわち、外部表示灯近接スイッチ61,62の接点はそれぞれ開き状態とされる。過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオフされて、スイッチ41aの接点は開き状態とされる。走行用ペダル72aが操作されないので、圧力スイッチ64の接点は開き状態とされる。バケット84Cが置き台96から離れるので、バケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。
【0039】
このように、外部表示灯近接スイッチ61の接点が開き状態とされるので、リレー65のマグネットが消磁されて接点が閉じ状態となり、配線76bと配線76cとが接続される。しかし、スイッチ41aの接点が開き状態とされて配線76bは電源電圧が印加されない。そのため、ブザー67には給電されず、ブザー67は作動しない。また、外部表示灯近接スイッチ62の接点が開き状態とされ、圧力スイッチ64の接点が開き状態とされるので、リレー66のマグネットは消磁されて接点が開き状態となる。そして、上述したようにバケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。そのため、ブザー68は作動しない。
【0040】
(5) 場内(作業現場内)における場所の移動時に外部表示灯20が取り付けられている場合
この場合には、外部表示灯着脱警報装置200の各部は図6(a)に示す状態となる。すなわち、外部表示灯近接スイッチ61,62の接点はそれぞれ閉じ状態とされる。過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオフされて、スイッチ41aの接点は開き状態とされるので外部表示灯20は作動しない。走行用ペダル72aが操作されるので、圧力スイッチ64の接点は閉じ状態とされる。バケット84Cが置き台96から離れるので、バケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。なお、場内における場所の移動時には、通常、オペレータはわざわざバケット84Cを置き台96に載置させてから移動することはない。
【0041】
このように、外部表示灯近接スイッチ61の接点が閉じ状態とされるので、リレー65のマグネットが励磁されて接点が開き状態となる。また、スイッチ41aの接点が開き状態とされて配線76bは電源電圧が印加されない。そのため、ブザー67には給電されず、ブザー67は作動しない。また、外部表示灯近接スイッチ62の接点が閉じ状態とされ、圧力スイッチ64の接点が閉じ状態とされるので、リレー66のマグネットは励磁されて接点が閉じ状態となる。しかし、場内における場所の移動の際には、バケット84Cが置き台96から離れているため、バケット近接スイッチ63の接点が開き状態とされる。そのため、配線77dと配線77eとが切断されて配線77eには電源電圧が印加されないので、リレー66の接点が閉じ状態となってもブザー68には給電されず、ブザー68は作動しない。
【0042】
(6) 場内における場所の移動時に外部表示灯20が取り付けられていない場合
この場合には、外部表示灯着脱警報装置200の各部は図6(b)に示す状態となる。すなわち、外部表示灯近接スイッチ61,62の接点はそれぞれ開き状態とされる。過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオフされて、スイッチ41aの接点は開き状態とされる。走行用ペダル72aが操作されるので、圧力スイッチ64の接点は閉じ状態とされる。バケット84Cが置き台96から離れるので、バケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。
【0043】
このように、外部表示灯近接スイッチ61の接点が開き状態とされるので、リレー65のマグネットが消磁されて接点が閉じ状態となり、配線76bと配線76cとが接続される。しかし、スイッチ41aの接点が開き状態とされて配線76bは電源電圧が印加されない。そのため、ブザー67には給電されず、ブザー67は作動しない。また、外部表示灯近接スイッチ62の接点が開き状態とされるので、圧力スイッチ64の接点が閉じ状態とされても、リレー66のマグネットは消磁されて接点が開き状態となる。そして、上述したようにバケット近接スイッチ63の接点は開き状態とされる。そのため、ブザー68は作動しない。
【0044】
(7) 公道走行時に外部表示灯20が取り付けられている場合
この場合には、外部表示灯着脱警報装置200の各部は図7(a)に示す状態となる。すなわち、外部表示灯近接スイッチ61,62の接点はそれぞれ閉じ状態とされる。過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオフされて、スイッチ41aの接点は開き状態とされるので外部表示灯20は作動しない。走行用ペダル72aが操作されるので、圧力スイッチ64の接点は閉じ状態とされる。公道走行に先だって、作業用フロント84を図1に示した公道走行時に採るべき姿勢とすべく、バケット84Cが置き台96に載置されるので、バケット近接スイッチ63の接点は閉じ状態とされる。
【0045】
このように、外部表示灯近接スイッチ61の接点が閉じ状態とされるので、リレー65のマグネットが励磁されて接点が開き状態となる。また、スイッチ41aの接点が開き状態とされて配線76bは電源電圧が印加されない。そのため、ブザー67には給電されず、ブザー67は作動しない。また、外部表示灯近接スイッチ62の接点が閉じ状態とされ、圧力スイッチ64の接点が閉じ状態とされるので、リレー66のマグネットは励磁されて接点が閉じ状態となる。公道走行時には、上述のようにバケット84Cが置き台96に載置されているため、バケット近接スイッチ63の接点が閉じ状態とされて、配線77dと配線77eとが接続される。これにより、配線77a、77b,77d,77e,77fを介してブザー68に給電されるので、ブザー68は動作する。
【0046】
(8) 公道走行時に外部表示灯20が取り付けられていない場合
この場合には、外部表示灯着脱警報装置200の各部は図7(b)に示す状態となる。すなわち、外部表示灯近接スイッチ61,62の接点はそれぞれ開き状態とされる。過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオフされて、スイッチ41aの接点は開き状態とされる。走行用ペダル72aが操作されるので、圧力スイッチ64の接点は閉じ状態とされる。バケット84Cが置き台96に載置されるので、バケット近接スイッチ63の接点は閉じ状態とされる。
【0047】
このように、外部表示灯近接スイッチ61の接点が開き状態とされるので、リレー65のマグネットが消磁されて接点が閉じ状態となり、配線76bと配線76cとが接続される。しかし、スイッチ41aの接点が開き状態とされて配線76bは電源電圧が印加されない。そのため、ブザー67には給電されず、ブザー67は作動しない。また、外部表示灯近接スイッチ62の接点が開き状態とされるので、圧力スイッチ64の接点が閉じ状態とされても、リレー66のマグネットは消磁されて接点が開き状態となる。そのため、バケット近接スイッチ63の接点が閉じ状態とされていてもブザー68は作動しない。
【0048】
以上をまとめると、クレーン作業時に過負荷警報装置100のオンオフスイッチ41がオンされると、外部表示灯20が取り付けられていない場合にはブザー67が作動して警報音を発し、オペレータに外部表示灯20が取り付けられていないことを報知する。また、公道走行動作に入っていると判定されると、すなわち、公道走行時にバケット84Cが置き台96に載置されていて、走行用ペダル72aが操作されると、外部表示灯20が取り付けられている場合にはブザー68が作動して警報音を発し、オペレータに外部表示灯20が取り付けられたままであることを報知する。
【0049】
上述したホイールショベル1では、次の作用効果を奏する。
(1) 公道走行時に外部表示灯20が取り付けられている場合には、ブザー68が作動して警報音を発し、オペレータに外部表示灯20が取り付けられたままであることを報知するように構成した。これにより、公道走行時に取り外さなければならない外部表示灯20の取り外し忘れをオペレータに認識させることができる。
【0050】
(2) クレーン作業時に外部表示灯20が取り付けられていない場合には、ブザー67が作動して警報音を発し、オペレータに外部表示灯20が取り付けられていないことを報知する。これにより、クレーン作業時に点灯させなければならない外部表示灯20の取り付け忘れをオペレータに認識させることができる。
【0051】
(3) 作業用フロント84が公道走行時に採るべき姿勢とされているか否かを検出することで公道走行を行うか否かを判断するように構成した。これにより、簡単な構成で公道走行を行うか否か(公道走行を行おうとしているか否か)を判断できるので、コスト増を抑制できる。
【0052】
(4) バケット84Cが置き台96に載置されているか否かをバケット近接スイッチ63で検出することで、作業用フロント84が公道走行時に採るべき姿勢とされているかを検出するように構成した。これにより、簡単な構成で作業用フロント84が公道走行時に採るべき姿勢とされているか否かを検出できるので、コスト増を抑制できる。また、検出の信頼性が高く、誤検出を抑制できるので、ブザー67,68によるオペレータへの報知の信頼性を向上できる。
【0053】
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、バケット84Cが置き台96に載置されているか否かをバケット近接スイッチ63で検出することで、作業用フロント84が公道走行時に採るべき姿勢とされているかを検出するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、作業用フロント84の各関節に設けた角度センサによって作業用フロント84の各部のなす角度を検出し、この検出結果に基づいて、作業用フロント84がホイールショベル1の公道走行時に採るべき姿勢であるか否かを判断するように構成してもよい。また、作業用フロント84の各部を駆動する各油圧シリンダのシリンダストロークをストロークセンサで検出し、この検出結果に基づいて、作業用フロント84がホイールショベル1の公道走行時に採るべき姿勢であるか否かを判断するように構成してもよい。
【0054】
(2) 上述の説明では、外部表示灯着脱警報装置200にブザー67,68を2つ設けているが、本発明はこれに限定されず、図8に示すように、外部表示灯着脱警報装置200のブザーを1つとしてもよい。たとえば、図8に示すように、上述した説明におけるブザー68を廃し、配線77fを配線76cに接続する。配線77fと配線76cとの接続部を接続部79と呼ぶ。そして、配線76c上の接続部79とリレー65の接点との間、および配線77f上に、図示のようにダイオード78をそれぞれ挿入することで、ブザー68を廃してブザー67だけで報知するようにしてもよい。
【0055】
(3) 上述の説明では、外部表示灯着脱警報装置200を電気論理回路で構成したが、本発明はこれに限定されず、外部表示灯着脱警報装置200を電気論理回路で構成せずにソフトウェアで構成するようにしてもよい。すなわち、近接スイッチなどの出力状態に基づいて警報出力の要否を制御回路で判断するように構成してもよい。
【0056】
(4) 上述の説明では、ブザー67,68によって外部表示灯20の着脱のし忘れをオペレータに報知するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ブザー67,68に代えて、運転室95内に設けられたスピーカから音声によって報知するようにしてもよく、運転室95内に設けられた警報ランプによって光で報知するようにしてもよく、これらを適宜組み合わせてもよい。
【0057】
(5) 上述の説明では、ホイール式建設機械の一例としてホイール式油圧ショベルにて説明を行ったが、本発明はホイール式油圧ショベルに限定されず、他の走行式建設機械にも適用できる。
(6) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
【0058】
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、警報を発生する警報手段と、上部旋回体に回転灯が取り付けられているか否かを判定する回転灯判定手段と、公道走行動作に入っているか否かを判定する公道走行判定手段と、警報手段で警報を発生させるか否かを制御する警報制御手段とを備え、警報制御手段は、公道走行判定手段で公道走行動作に入っていると判定されたときに回転灯判定手段で回転灯が取り付けられていると判定されると、警報を発生するように警報手段を制御することを特徴とする、クレーン機能を有する各種構造のホイール式建設機械を含むものである。
また、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、警報を発生する警報手段と、上部旋回体に回転灯が取り付けられているか否かを判定する回転灯判定手段と、公道走行動作に入っているか否かを判定する公道走行判定手段と、警報手段で警報を発生させるか否かを制御する警報制御手段と、クレーン作業時の過負荷防止制御を行うモーメントリミッタと、モーメントリミッタによる過負荷防止制御を行っているか否かを判定する過負荷防止制御判定手段とを備え、警報制御手段は、公道走行判定手段で公道走行動作に入っていると判定されたときに回転灯判定手段で回転灯が取り付けられていると判定されるか、過負荷防止制御判定手段で過負荷防止制御を行っていると判定されたときに回転灯判定手段で回転灯が取り付けられていないと判定されると、警報を発生するように警報手段を制御することを特徴とする、クレーン機能を有する各種構造のホイール式建設機械を含むものである。
【符号の説明】
【0059】
1 ホイールショベル 20 外部表示灯
84 作業用フロント 84C バケット
30 コントローラ 31 圧力センサ
32,33 角度センサ 40 モニタ装置
41 オンオフスイッチ 41a スイッチ
61,62 外部表示灯近接スイッチ 63 バケット近接スイッチ
64 圧力スイッチ 65,66 リレー
67,68 ブザー 95 運転室
100 過負荷警報装置 200 外部表示灯着脱警報装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
警報を発生する警報手段と、
上部旋回体に回転灯が取り付けられているか否かを判定する回転灯判定手段と、
公道走行動作に入っているか否かを判定する公道走行判定手段と、
前記警報手段で警報を発生させるか否かを制御する警報制御手段とを備え、
前記警報制御手段は、前記公道走行判定手段で公道走行動作に入っていると判定されたときに前記回転灯判定手段で前記回転灯が取り付けられていると判定されると、警報を発生するように前記警報手段を制御することを特徴とするクレーン機能を有するホイール式建設機械。
【請求項2】
請求項1に記載のクレーン機能を有するホイール式建設機械において、
クレーン作業時の過負荷防止制御を行うモーメントリミッタと、
前記モーメントリミッタによる過負荷防止制御を行っているか否かを判定する過負荷防止制御判定手段とをさらに備え、
前記警報制御手段は、前記過負荷防止制御判定手段で前記過負荷防止制御を行っていると判定されたときに前記回転灯判定手段で前記回転灯が取り付けられていないと判定されると、警報を発生するように前記警報手段を制御することを特徴とするクレーン機能を有するホイール式建設機械。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のクレーン機能を有するホイール式建設機械において、
前記ホイール式建設機械に取り付けられている作業腕の姿勢が公道走行時に採るべき姿勢であるか否かを検出する作業腕姿勢検出手段をさらに備え、
前記公道走行判定手段は、前記作業腕姿勢検出手段で前記作業腕の姿勢が公道走行時に採るべき姿勢であることが検出されると公道走行動作に入っていると判定することを特徴とするクレーン機能を有するホイール式建設機械。
【請求項4】
請求項3に記載のクレーン機能を有するホイール式建設機械において、
前記作業腕姿勢検出手段は、前記作業腕が公道走行時に採るべき姿勢であるときに前記作業腕に取り付けられた作業具の側面が位置する部分の近傍に設けられた近接センサであることを特徴とするクレーン機能を有するホイール式建設機械。
【請求項5】
警報を発生する警報手段と、
上部旋回体に回転灯が取り付けられているか否かを判定する回転灯判定手段と、
公道走行動作に入っているか否かを判定する公道走行判定手段と、
前記警報手段で警報を発生させるか否かを制御する警報制御手段と、
クレーン作業時の過負荷防止制御を行うモーメントリミッタと、
前記モーメントリミッタによる過負荷防止制御を行っているか否かを判定する過負荷防止制御判定手段とを備え、
前記警報制御手段は、前記公道走行判定手段で公道走行動作に入っていると判定されたときに前記回転灯判定手段で前記回転灯が取り付けられていると判定されるか、前記過負荷防止制御判定手段で前記過負荷防止制御を行っていると判定されたときに前記回転灯判定手段で前記回転灯が取り付けられていないと判定されると、警報を発生するように前記警報手段を制御することを特徴とするクレーン機能を有するホイール式建設機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−38315(P2011−38315A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−186452(P2009−186452)
【出願日】平成21年8月11日(2009.8.11)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】