説明

グリシジルエステルの製造方法

式(I)の炭酸エステルを、均一な触媒の存在で、二酸化炭素の分解下で、式(II)を反応させて、グリシジルエステルを得て、その際前記式におけるRが、C原子1〜20個を有する有機残基であることを特徴とする、グリシジルエステルの製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式I
【化1】

の炭酸エステルを、均一触媒の存在で二酸化炭素の分解下で反応させて、式II
【化2】

のグリシジルエステルを得る、前記式におけるRがC原子1〜20個を有する有機残基であることを特徴とする、グリシジルエステルの製造方法に関する。
【0002】
式Iの炭酸エステルは、出発物質としてグリセリンを必要とし、かかる炭酸エステルの重要性は、従ってグリセリンの使用可能性で増加する。
【0003】
グリシジル化合物は、相応する炭酸化合物から二酸化炭素の除去下で得られうる。WO 98/40371において、このような方法が記載されている;適した炭酸化合物のための前記の式は、エステルも含む(R=アシル)。触媒として、WO 98/40371において、ゼオライト、すなわち不均一触媒が使用される。
【0004】
EP−A 582 201及びUS 2856413から、炭酸化合物が、触媒としての金属塩の存在で、高温(125〜275℃)で、相応するグリシジル化合物中で、例えば炭酸グリセリンがグリシドール中で、転換されうることが公知である。
【0005】
かかる方法の場合に、原則として、良好な収率及び高い選択性が望ましい。
【0006】
前記方法をさらに簡単に実施し、かつその方法生成物を簡単に分離し、かつ副生成物及び/又は触媒を精製することができる。触媒は、大きな消費無しに再び使用される。
【0007】
本発明の課題は、相応する方法を提供することであった。
【0008】
それに従って、冒頭で定義された方法が見出された。
【0009】
本発明による方法の場合に、式Iの炭酸エステルを反応させる。
【0010】
式Iにおける残基Rは、C原子1〜20個、特にC原子1〜15個を有する有機残基を示す。有機残基は、ヘテロ原子、例えば酸素、窒素及び硫黄も使用することができる。
【0011】
有利には、Rは、C原子1〜20個、特にC原子1〜15個を有する炭化水素を示す。
【0012】
特に有利には、脂肪族炭化水素、特にアルキル基又はアルケニル基である。
【0013】
極めて特に有利な残基Rとしては、C1〜C15、特にC6〜C12のアルキル基、及びC3〜C10のアルケニル基であり、それらの基は直鎖又は分枝鎖であってよい。
【0014】
特に、次の式III及び式IVの炭酸エステルである:
式III:2−エチルヘキサン酸の炭酸エステル
【化3】

式IV:メタクリル酸の炭酸エステル
【化4】

【0015】
さらに、有利な意味で2−プロピルヘプタン酸、ネオデカン酸及びイソノナン酸の炭酸エステルである。
【0016】
本発明による方法は、均一触媒の存在で実施される。均一触媒を、ここで、少なくとも部分的に出発物質又は併用される溶剤に反応条件下で溶解する触媒と理解する。
【0017】
有利には、均一触媒は、式Iの出発物質又は併用される溶剤中に、100質量部の出発物質又は溶剤に対して、20℃、1barで、少なくとも5質量部、特に有利には少なくとも20質量部、及び極めて特に有利には少なくとも50質量部の溶解度を有する。
【0018】
特に、均一触媒は塩である。前記塩は、有機又は無機のアニオン又はカチオンからなってよい。
【0019】
特に有利には、前記触媒は、イオン液体である。"イオン液体"の概念は、100℃より低い温度で、特に50℃より低い温度で、及び特に有利にはほぼ室温(21℃)で液体である塩と解される。全ての記述は、この場合、標準圧力(1bar)に関連する。
【0020】
イオン液体としては、有利には、有機カチオンを有する塩である。有機カチオンは、特に、環系の一部として、少なくとも1つの、有利には2つの窒素原子を有する複素環系である。
【0021】
特にピリジニウムカチオン又はイミダゾリウムカチオンが挙げられる。
【0022】
極めて特に有利には、前記触媒はイミダゾリウム塩である。
【0023】
特に、式V
【化5】

[式中、
R1及びR3は、それぞれ相互に無関係に、C原子1〜20個を有する有機基であり、
R2、R4、及びR5は、相互に無関係に、H原子であるか、又はC原子1〜20個を有する有機基であり、
Xはアニオンであり、
nは1、2又は3である]の1,3−二置換イミダゾリウム塩を含有する混合物が挙げられる。
【0024】
R1及びR3は、有利には、相互に無関係に、C原子1〜10個を有する有機基である。該有機基は、さらに、ヘテロ原子、特に酸素原子、例えばヒドロキシル基、エーテル基、エステル基又はカルボニル基も含有してよい。
【0025】
特に、R1及びR3は、炭素と水素以外に、場合により、ヒドロキシル基、エーテル基、エステル基、又はカルボニル基を含みうる炭化水素基である。
【0026】
R1及びR3は、特に有利には、相互に無関係に、C原子1〜20個、特にC原子1〜10個を有し、その他のヘテロ原子、例えば酸素又は窒素を含まない炭化水素基である。該炭化水素基は、脂肪族(不飽和脂肪族基も含まれる)もしくは芳香族であってよく、又は芳香族基も脂肪族基も含むことができる。有利には、R1及びR2は、脂肪族炭化水素基である。
【0027】
炭化水素基として、例えばフェニル基、ベンジル基、1つ以上のC1〜C4のアルキル基によって置換されたフェニル基又はベンジル基、アルキル基及びアルケニル基、殊にアリル基が挙げられる。極めて有利には、R1及びR3は、C1〜C10のアルキル基である。アルキル基として、C1〜C6のアルキル基が特に有利であり、特定の一実施態様において、アルキル基はC1〜C4のアルキル基である。
【0028】
極めて特に有利には、R1及びR3は、相互に無関係に、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、又はtert−ブチル基であり、その際メチル基、エチル基、n−プロピル基、及びn−ブチル基が特に重要である。
【0029】
有利な一実施態様において、
R1及びR3はメチル基であり、
R1及びR3はエチル基であり、
R1はメチル基であり、かつR3はエチル基であり、
R1はメチル基であり、かつR3はnプロピル基であり、
R1はメチル基であり、かつR3はnブチル基であり、
R2、R4及びR5は、相互に無関係に、H原子、又はC原子1〜20個を有する有機残基であり、その際R4及びR5は、共に脂肪族環又は芳香族環を形成しうる。該有機基は、炭素及び水素の他に、ヘテロ原子、例えば窒素又は酸素も含有してよい;有利には、それは、酸素を、特にヒドロキシル基、エステル基、エーテル基又はカルボニル基の形で含有してよい。
【0030】
特に、R2、R4及びR5は、相互に無関係に、H原子、又は、炭素及び水素以外に、場合によりさらにヒドロキシル基、エーテル基、エステル基又はカルボニル基を含有してよい炭化水素基である。
【0031】
R2、R4及びR5は、有利には相互に無関係に、水素原子、又は、C原子1〜20個、特にC原子1〜10個を有し、その他のヘテロ原子、例えば酸素又は窒素を含有しない炭化水素基である。炭化水素基は脂肪族(ここでは不飽和脂肪族基も含まれる)又は芳香族であってよく、又は芳香族基から、また脂肪族基からなっていてもよく、この際にR4及びR5も、芳香族又は脂肪族の炭化水素環を形成することができ、当該炭化水素環は場合によりさらなる芳香族又は脂肪族の炭化水素基により置換されていてもよい(この際、場合により置換されている炭化水素環のC原子の数(置換基を含む)は、有利には最大40個、特に最大20個、特に有利には最大15個、もしくは最大10個である)。炭化水素基として挙げられるのは例えば、フェニル基、ベンジル基、1つ又は複数のC1〜C4アルキル基で置換されたフェニル基又はベンジル基、アルキル基、アルケニル基であり、そしてR4及びR5が環を形成している場合には、R4及びR5により形成される芳香族の5員環又は6員環、シクロヘキサン、又はシクロペンタンであり、この際に、この環構造はとりわけ、1つ又は複数のC1〜C10アルキル基、とりわけC1〜C4アルキル基によって置換されていてよい。炭化水素基として、脂肪族炭化水素基が好ましい。
【0032】
特に有利には、R2、R4、及びR5は、相互に無関係に、H原子、C1〜C8アルキル基又はC1〜C8アルケニル基、例えばアリル基である。
【0033】
極めて有利には、R2、R4及びR5は、相互に無関係に、H原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基又はtert−ブチル基であり、その際、メチル基、エチル基、n−プロピル基及びn−ブチル基が特に重要である。
【0034】
特定の一実施態様において、R2、R4及びR5は、H原子又はC1〜C4アルキル基であり、特にR2、R4及びR5は、H原子である。
【0035】
式Iの化合物のカチオンの個々の具体的な事例として以下が挙げられる:
1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウム(R1=ブチル、R3=メチル)
1−ブチル−3−エチル−イミダゾリウム(R1=ブチル、R3=エチル)
1,3−ジーメチルーイミダゾリウム(R1=メチル、R3=メチル)
1−エチル−3−メチル−イミダゾリウム(R1=エチル、R3=メチル)
1−エチル−2,3−ジメチル−イミダゾリウム(R1=エチル、R2=メチル、R3=メチル)。
【0036】
式Vにおいて、nは、1、2、又は3である;アニオンは相応して一価、二価、又は三価の負電荷を有し、かつ相応して塩中に一価、二価、又は三価のイミダゾリウムカチオンが存在する。
【0037】
有利には、nは1又は2であり、特に有利にはnは1である;従ってアニオンは特に有利には一価である。
【0038】
式Vにおいて、Xはアニオンである。アニオンとして、有機アニオン及び無機アニオンが適しており、カチオンと共に、イオン液体が生じる。アニオンとして、特にハロゲン化物、いわゆる擬ハロゲン化物、例えばCN−、SCN−、OCN−、硫酸塩、リン酸塩、有機基を有するアニオン、特にアルキルエステル、例えばホスホン酸塩又はスルホン酸塩である。
【0039】
塩素又は塩化物の存在は、化合物のいくつかの使用のために望ましくないので、アニオンとして、本発明の範囲内で例えば塩化物を使用しない。
【0040】
均一触媒は、従って、有利には塩素又は塩化物を有さない。有利には、塩素を含有しない触媒である。
【0041】
アニオンとしては、特に有利には、一般にヨウ化物である。均一触媒は、従って有利にはヨウ化物である。
【0042】
特に有利には、ヨウ化イミダゾリウム、特に前記のイミダゾリウムカチオンのヨウ化イミダゾリウムである。
【0043】
均一触媒の量は、式Iの出発材料100質量部に対して、有利には0.1〜50質量部、特に有利には0.5〜40質量部である。特に、均一触媒は、少なくとも0.1、特に0.5質量部の量で使用され、その量は、式Iの出発材料100質量部に対して、一般に、20質量部以下、特に10質量部以下である。
【0044】
前記方法の場合に、さらに溶剤が、所望される場合に使用されうる。
【0045】
溶剤の添加は、特に、方法技術的な理由から、例えば熱吸収のために役立ちうる。
【0046】
出発物質中の代わりに、均一触媒を、所望の場合に、溶剤中にも溶解することができる。触媒としてのイオン液体の場合に、イオン液体は、同時に溶剤の役割を担う。イオン液体が少ない量でのみ使用される場合に、ここで場合により溶剤の併用が有利である。
【0047】
溶剤として、反応条件下で液体であり、かつ生じたエポキシ基(グリシジル環)と反応しないことを考慮する。これは、例えば、その末端のヒドロキシ基がアルキル基でエーテル化されたポリエーテルであり、かかるポリエーテルは、例えばPlurafac(登録商標)の名称で市販されている。溶剤は、有利には、少なくとも限界量で出発材料と混合可能であり、特に有利には任意の量で出発材料と混合可能である。
【0048】
この方法は、非連続的、半連続的または連続的に実施されてよい。
【0049】
その温度は、有利には100〜275℃、特に120〜200℃である。
【0050】
その反応は、有利には減圧で実施され、得られたグリシジルエステルは、有利には直接減圧で反応混合物から蒸留される。
【0051】
得られた生成物は、炭酸環の代わりに、グリシジル環を示す。
【0052】
式IIIの炭酸塩から出派して、式VIのグリシジルエステルが得られる:
【化6】

【0053】
式IVの炭酸塩から出派して、式VIIのグリシジルエステルが得られる:
【化7】

【0054】
グリシジルエステルを、本発明による方法に続いて、簡単な方法で製造することができる。高い収量及び選択性が達せられる。
【0055】
本発明による方法が、原料としてグリセリンのためにも特に重要である。
【0056】
グリセリンモノエステルは、簡単な方法で、グリセリンとカルボン酸の反応によって得られる。グリセリンモノエステルを、CO2又は炭酸ジアルキル、例えば炭酸ジメチル又は炭酸ジエチルとの反応によって、式Iの化合物に変えることができ、そして本発明による方法で、簡単な方法で、式IIのグリシジルエステルに変えることができる。
【0057】
実施例
2−エチルヘキサン酸の他に、炭酸グリセリンのエステル(2−EHGCE)を、相応するメタクリル酸エステル(MAAGCE)の出発物質としても使用した。
【0058】
【化8】

【0059】
次の触媒を使用した:
Nal CaF ブチルメチルイミダゾリウムヨージド(BMIMヨージド)
Kl Na2SO4
Li2CO3 Li3PO4
【0060】
この実験を、2つの変法で実施した:
a)バッチ実験:炭酸塩と同様に触媒も、塔底フラスコ中で蒸留装置に置いた。続いて、その混合物を、真空で加熱し、そしてグリシジルエステルを蒸留した。
b)セミバッチ実験:この実験のために、触媒のみを不活性溶剤に、塔底フラスコ中においた(ILsの場合に、溶剤の一部を省略する)。炭酸塩を、塔底フラスコが必要な圧力及び温度に達してすぐに、連続して滴下した。
【0061】
バッチ実験
実施例番号1)触媒としてNalを使用するCO2の除去による2−エチルヘキサン酸グリシジルエステル(比較試験、NaIを出発物質中で懸濁する)
【化9】

【0062】
装置
250mlの4口フラスコ 磁気攪拌機 N2のバブリングのためのキャピラリー
温度計 25cmのビグリューカラム
滴下漏斗 蒸留ブリッジ+マルチネックレシーバー(Spinne)
【0063】
【表1】

【0064】
プロセス工程
・炭酸エステルと共にNalを置く
・キャピラリーを介したN2のバブリングを開始する
・100mbarに減圧する
・180℃に加熱する
・圧力を11mbarに減圧する
・約180〜189℃の塔底温度及び110〜114℃の塔頂温度で、生成物を蒸留する
【0065】
収率:79%
エポキシド当量:222g/eq
含水率:0.01g/100g
色数:36APHA
【0066】
セミバッチ実験
実施例11)Plurafac LF 431中で触媒としてBMIMヨージドを使用するCO2の除去による2−エチルヘキサン酸グリシジルエステル
【化10】

【0067】
装置:
250mlの4口フラスコ 磁気攪拌機 N2のバブリングのためのキャピラリー
温度計 25cmのビグリューカラム
滴下漏斗 蒸留ブリッジ+マルチネックレシーバー
【0068】
【表2】

【0069】
プロセス工程
・炭酸エステルと共にPlurafac LF 431中でBMIMヨージドを置く
・1mbarに減圧する
・155℃に加熱する
・45時間以内にエステルを滴下する
・約154〜200℃の塔底温度及び97〜98℃の塔頂温度で、生成物を蒸留する
【0070】
収率:82%。
【0071】
【表3】

【0072】
実験10、11、12及び13をセミバッチ法で実施した。他の実験をバッチ法で実施した。
【0073】
実験1〜7は比較例であり、その塩を出発材料中で懸濁した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

の炭酸エステルを、均一触媒の存在で二酸化炭素の分解下で反応させて、式II
【化2】

のグリシジルエステルを得る、前記式におけるRがC原子1〜20個を有する有機残基であることを特徴とする、グリシジルエステルの製造方法。
【請求項2】
前記Rが炭化水素残基であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Rが、C1〜C20のアルキル基であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記均一触媒が、式Iの出発物質中で、又は使用される溶剤中で、100質量部の出発物質又は溶剤に対して、20℃で、少なくとも5質量部の溶解度を有することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記均一触媒が、100℃より低い温度(1bar)で液体の塩(イオン液体)であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記イオン液体がイミダゾリウム塩であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記触媒が、塩素を含有しない触媒であることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記均一触媒が、ヨウ化物であることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記均一触媒がヨウ化イミダゾリウムであることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記触媒の量が、100質量部の式Iの出発物質に対して、1〜50質量部であることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
まずカルボン酸からグリセリンとの反応によってグリセリンモノエステルを製造し、そのグリセリンモノエステルを、式Iの炭酸エステルに変えることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法。

【公表番号】特表2011−524401(P2011−524401A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513991(P2011−513991)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【国際出願番号】PCT/EP2009/057134
【国際公開番号】WO2009/153194
【国際公開日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】