説明

グリッパー及びその駆動方法

【課題】高電圧や熱を対象物に加える恐れがなく、様々な微細物体がグリップ可能なグリッパー及びその駆動方法を提供する。
【解決手段】圧電駆動部250が伸縮すると、それに伴い接点部230,240が移動する。接点部が移動するとベンディング構造物210,220を介してリンク131,132がアーム111,112とニッパ151,152を押し引きする。それによってニッパ151,152の先端が開閉し、微細物体をグリップする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、様々な大きさの微細物体がグリップできるグリッパー及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、電子部品の小型化・軽量化により、半導体工程を用いて微細構造物及びマイクロセンサーやアクチュエーター(Actuator)に対する開発が行われつつある。
また、人体に対する関心が高まってバイオセル(Bio Cell)などを操作する新たな研究が行われている。
しかしながら、このような微細構造物やバイオセルなどのような物質を移動、固定及び組み合わせできる装備はない実情である。
したがって、前記微細構造物及びアクチュエーターなどのような微小電子部品及び生体用バイオセルなどのような物質の固定、移動及び組み合わせなどの動作を行うために精密に動かせるマイクログリッパー(Micro Gripper)に対する研究が必要である。
【0003】
従来の小型グリッパーは、静電気力を用いる方式と熱膨張を用いる方式のものがある。
静電気力を用いる小型グリッパーは、グリッパーの腕を動作させるために、構造物に直接静電気力を発生させうる電極を形成し、駆動力を高めるために電極の間に高い電圧を印加してグリッパーを動作させる。
かかる静電気力を用いる小型グリッパーは十分な駆動力を得るために、電極間の間隔を縮め、電極の間に高い電圧を供給すべきなので、製造工程が複雑になる。これにより、高コストをもたらし、高い駆動電圧で操作する場合、細胞及び微生物などのような生きている物体に問題を起こすおそれがある。
【0004】
また、熱膨張を用いる小型グリッパーは、数百度以上のジュール(Joule)熱を発生させるべきなので、温度を高めるのに必要な時間がかかり、動作速度が遅くなるという短所がある。
さらに、動作のために熱膨張を用いる小型グリッパーに高い熱を伝達すべきなので、熱に弱い細胞または微生物のような微細構造物を操作する場合、微細構造物が変形または破壊される場合が発生する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、様々な大きさの微細物体がグリップできるグリッパー及びその駆動方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明の好ましい様態は、固定台と、前記固定台の一側にそれぞれ連結された第1のアーム及び第2のアームと、前記第1のアーム及び第2のアームにそれぞれ連結された第1のニッパー及び第2のニッパーと、前記第1のアームと前記第1のニッパーとの間に連結された第1のリンクと、前記第2のアームと前記第2のニッパーとの間に連結された第2のリンクと、前記第1のリンクと前記第2のリンクとの間に位置して、印加された電圧により前記第1のリンク及び第2のリンクを引っ張るアクチュエーターと、を含むグリッパーを提供することである。
【0007】
また、前記目的を達成するための本発明の他の好ましい様態は、第1のニッパー及び第2のニッパーにそれぞれ連結された第1のリンク及び第2のリンクと、前記第1のリンク及び第2のリンクにそれぞれ連結された第1のベンディング構造物及び第2のベンディング構造物と、前記第1のベンディング構造物の一側と前記第2のベンディング構造物の一側に連結された第1の接点部と、前記第1のベンディング構造物の他側と前記第2のベンディング構造物の他側に連結された第2の接点部と、前記第1の接点部に連結され、前記第2の接点部に連結されて、印加された電圧により前記第1の接点部と前記第2の接点部に膨張する圧電駆動部と、を含むグリッパーを用意するステップと、前記圧電駆動部に電圧を印加して、前記圧電駆動部を前記第1の接点部と前記第2の接点部に膨張させて、前記第1の接点部と前記第2の接点部に変位を発生させるステップと、前記第1の接点部で発生した変位により、前記第1のベンディング構造物を前記圧電駆動部の方向に収縮させ、前記第2の接点部の各々で発生した変位により、前記第2のベンディング構造物を前記圧電駆動部の方向に収縮させるステップと、前記第1及び第2のベンディング構造物の収縮により、前記第1及び第2のベンディング構造物に連結された前記第1及び第2のリンクを前記圧電駆動部の方向に引っ張るステップと、前記第1及び第2のリンクにそれぞれ連結された前記第1及び第2のニッパーの間隔を縮んで対象物をグリップするステップと、を含むグリッパーの駆動方法を提供することである。
【発明の効果】
【0008】
上述したように、本発明によれば、アクチュエーターの駆動によりニッパーの間隔を縮めて微細物体をグリップすることができる。また、アクチュエーターを圧電駆動部とベンディング構造物との結合構造で構成して、圧電駆動部の変位方向と垂直な方向にニッパーの変位が発生することにより、前記ニッパーの変位を圧電駆動部の変位より増幅させることができる。さらにまた、アームに支持台を形成することにより、アーム及びニッパーが斜めに変形して、ニッパー間の間隔が縮んで変位を大きくすることができ、より様々な大きさの微細物体をグリップすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明によるグリッパー(Gripper)の平面図である。示したように、グリッパーは、固定台100と、前記固定台100の一側にそれぞれ連結された第1のアーム(Arm)111及び第2のアーム112と、前記第1のアーム111及び第2のアーム112にそれぞれ連結された第1のニッパー151及び第2のニッパー152と、前記第1のアーム111と第1のニッパー151との間に連結された第1のリンク131と、前記第2のアーム112と第2のニッパー152との間に連結された第2のリンク132と、前記第1のリンク131と第2のリンク132との間に位置して、印加された電圧により前記第1のリンク131と第2のリンク132とを引っ張るアクチュエーター200と、を含む。
【0010】
したがって、本発明のグリッパーは、前記アクチュエーター200に電圧を印加すると、前記第1のリンク131と第2のリンク132とを引っ張り、前記第1リンク131と第2のリンク132に連結された第1のニッパー151と第2のニッパー152との間隔を縮めて対象物をグリップすることができる。
【0011】
また、本発明のグリッパーを超精密加工技術で微細に製作すると、数マイクロメートル〜数百マイクロメートルまでの細胞などの微細物体が把持できる。
【0012】
図2は、本発明によるグリッパーの動作原理を説明するための概略図である。示したように、アクチュエーター200に電圧を印加すると、アクチュエーターが収縮して第1及び第2のリンク131、132を引っ張ると、第1のニッパー151と第2のニッパー152との間隔が縮まる。
【0013】
したがって、前記アクチュエーター200に電圧を印加する前の状態の第1のニッパー151と第2のニッパー152との間隔(d1)より、前記アクチュエーター200に電圧を印加した後の状態の第1のニッパー151と第2のニッパー152との間隔(d2)がもっと縮んで、前記第1及び第2のニッパー151、152の縮小した間隔で微細対象物をグリップすることができる。
【0014】
この際、前記アクチュエーター200に電圧を印加することを中断すると、前記第1及び第2のリンク131、132を引っ張る力が解除して、前記第1及び第2のリンク131、132はもとの状態に復元され、前記第1のニッパー151と第2のニッパー152との間隔はもっと大きくなって、グリップした対象物をグリッパーから離脱させることができる。
上述したように、本発明はアクチュエーターの駆動によりニッパーの間隔を縮めて微細物体がグリップできる。
【0015】
図3は本発明の第1の実施形態によるグリッパーの平面図であって、第1の実施形態のグリッパーは、図1のグリッパーにあるアクチュエーターを圧電駆動可能に構成したものである。
すなわち、前記アクチュエーターは、第1のリンク131及び第2のリンク132にそれぞれ連結された第1のベンディング構造物210及び第2のベンディング構造物220と、前記第1のベンディング構造物210の一側と前記第2のベンディング構造物220の一側に連結された第1の接点部230と、前記第1のベンディング構造物210の他側と前記第2のベンディング構造物220の他側に連結された第2の接点部240と、前記第1の接点部230に連結され、前記第2の接点部240に連結されて、印加された電圧により前記第1の接点部230と前記第2の接点部240に膨張する圧電駆動部250と、を含んで構成される。
【0016】
したがって、前記圧電駆動部250に電圧が印加されると、前記圧電駆動部は前記第1の接点部230と前記第2の接点部240に膨張して、前記第1の接点部230と前記第2の接点部240は変位が発生する。
その後、前記第1の接点部230と前記第2の接点部240で発生した変位により、前記第1及び第2のベンディング構造物210、220は前記圧電駆動部250の方向に収縮し、前記第1及び第2のベンディング構造物210、220に連結された第1及び第2のリンク131、132は前記圧電駆動部250の方向に引っ張られる。
このように、前記第1及び第2のリンク131、132が前記圧電駆動部250の方向に引っ張られる力により、第1及び第2のニッパー151、152の間隔が縮んで対象物がグリップされる。
【0017】
すなわち、圧電駆動部に電圧が印加されると、図4(a)に示したように、前記圧電駆動部は膨張され、前記圧電駆動部に連結された第1及び第2の接点部230、240を押すことになり、前記第1及び第2の接点部230、240が押されて、前記ベンディング構造物210a、220bは下部に移動し、第1のリンク131に連結されている第1の連結部501はA方向に移動され、前記第1のリンク131を引っ張るようになる。
【0018】
また、圧電駆動部に電圧の印加が中断すると、図4(b)に示したように、前記圧電駆動部は収縮され、前記圧電駆動部に連結された第1及び第2の接点部230、240を引っ張る。前記第1及び第2の接点部230、240が引っ張られて前記ベンディング構造物210a、220bは上部に移動し、前記第1のリンク131に連結されている第1の連結部501はB方向に移動して、前記第1のリンク131はもとの位置に復元される。
【0019】
上述した図4(a)及び図4(b)において、第1のリンク131に連結された第1の連結部501の移動変位の大きさは、ベンディング構造物210a、220bがなしている角度θに応じて第1の連結部501の移動変位が増幅できる。
すなわち、圧電駆動部に連結された第1及び第2の接点部230、240の変位が、左、右の方向に10μmだけ収縮・膨張すると、角度θの変化に第1の連結部501の変位の大きさは、上、下に50μm〜100μm以上となることができる。
【0020】
また、前記固定台100、第1及び第2のアーム111、112、第1及び第2のニッパー151、152、第1及び第2のリンク131、132、第1及び第2のベンディング構造物210、220、及び第1及び第2の接点部230、240の材料は、Si,Ni,NiCr及びポリマーのうち、いずれか一つであることが好ましい。
ここで、前記ポリマーでグリッパーを製作すると、生化学実験に適用することもできる。
【0021】
図5は本発明の第1の実施形態によるグリッパーの動作を説明するための概念図であって、圧電駆動部(図示なし)が外部電圧により変位が増加すると、第1及び第2のリンク131、132を引っ張る。
したがって、前記第1及び第2のアーム111、112の左側は支持台100に固定されており、前記第1及び第2のアーム111、112の右側は第1及び第2のリンク131、132に連結されているため、前記第1及び第2のリンク131、132に連結されている前記第1及び第2のアーム111、112は変形が発生する。
すなわち、図5を参照して前記第1のアーム111の変形を調べると、前記第1のアーム111のA,B,C区間はS字状の変形が発生する。
この際、C区間は緩やかな変形が発生し、このC区間の緩やかな変形は第1のニッパー151にそのまま伝えられて、前記第1のリンク131の変位に応じて前記第1のニッパー151も移動する。
つまり、上述した動作により、本発明の第1の実施形態によるグリッパーの第1及び第2のニッパー151、152の間隔は縮んでグリップ動作を行うことができる。
【0022】
図6は本発明の第2の実施形態によるグリッパーの平面図である。示したように、第1の実施形態のグリッパーは、図3のグリッパーにある第1及び第2のアーム111、112に支持台161、162を形成したものである。
ここで、前記第1及び第2のアーム111、112に形成された前記支持台161、162は、図5に示したように、前記第1及び第2のアーム111、112のS字状の変形を防止し、第1及び第2のニッパー151、152の移動変位を大きくする役割を果たす。
【0023】
図7は本発明の第2の実施形態によるグリッパーの動作を説明するための概念図であって、本発明の第2の実施形態によるグリッパーでは、第1及び第2のアーム111、112の各々の一部に第1及び第2の支持台161、162が形成されている。
したがって、外部電圧により圧電駆動部(図示なし)の変位が増加すると、第1のリンク131を引っ張り、前記第1のリンク131で引っ張る力が前記支持台161で緩衝されて前記第1のアーム111はS字状の変形が発生されず、単純な方向の曲げが発生して、図7のE区間及びF区間が斜めに変形する。
【0024】
また、第1のニッパー151が存在するF区間もE区間及びF区間の傾斜角度で斜めに変形する。
つまり、本発明の第2の実施形態によるグリッパーは、第1及び第2のニッパーが斜めに変形することにより、第2の実施形態の第1及び第2のニッパーの間隔が第1の実施形態の第1及び第2のニッパーの間隔より縮んで、グリッパーの変位の大きさが大きくなる。
したがって、本発明はアームに支持台を形成することによって、アーム及びニッパーが斜めに変形して、ニッパー間の間隔が縮んで変位を大きくし、より様々な大きさの微細物体をグリップすることができる。
【0025】
一方、前記第1及び第2の支持台161、162の各々の一側は、前記第1及び第2のアーム111、112の長さ(L)の1/2地点に位置し、前記第1及び第2の支持台161、162の各々の他側は、前記第1及び第2のリンク131、132と前記第1及び第2のアーム111、112とが会う地点を越えて第1及び第2のニッパー151、152の一部に位置することが好ましい。
【0026】
図8は、本発明の第1及び第2の実施形態に適用されたアクチュエーターの動作を説明するための概念図である。ここで、アクチュエーターは、第1のリンク131及び第2のリンク132にそれぞれ連結された第1のベンディング構造物210及び第2のベンディング構造物220と、前記第1のベンディング構造物210の一側と前記第2のベンディング構造物220の一側に連結された第1の接点部230と、前記第1のベンディング構造物210の他側と前記第2のベンディング構造物220の他側に連結された第2の接点部240と、前記第1の接点部230に連結され、前記第2の接点部240に連結されて、印加された電圧により前記第1の接点部230と前記第2の接点部240に膨張する圧電駆動部250と、を含んで構成される。
【0027】
この際、前記圧電駆動部250に電圧が印加されると、前記圧電駆動部は膨張して、図8のa及びb方向に前記第1の接点部230及び第2の接点部240を押す。また、前記第1の接点部230及び第2の接点部240が押されて、前記第1及び第2のベンディング構造物210、220は、図8のc及びdの方向に引っ張られることにより、前記第1及び第2のベンディング構造物210、220に連結されている第1のリンク131及び第2のリンク132も引っ張られる。
したがって、前記第1及び第2のリンク131、132を引っ張ってグリッパーの第1及び第2のニッパーの間隔は縮んでグリップ工程を行うことができる。
したがって、本発明はアクチュエーターを圧電駆動部とベンディング構造物との結合構造で構成して、圧電駆動部の変位方向と垂直な方向にニッパーの変位が発生して、前記ニッパーの変位は圧電駆動部の変位より増幅した変位が得られるという長所がある。
【0028】
一方、本発明のグリッパーの駆動方法は、第1のニッパー及び第2のニッパーにそれぞれ連結された第1のリンク及び第2のリンクと、第1のリンク及び第2のリンクにそれぞれ連結された第1のベンディング構造物及び第2のベンディング構造物と、前記第1のベンディング構造物の一側と前記第2のベンディング構造物の一側に連結された第1の接点部と、前記第1のベンディング構造物の他側と前記第2のベンディング構造物の他側に連結された第2の接点部と、前記第1の接点部に連結され、前記第2の接点部に連結されて、印加された電圧により前記第1の接点部と前記第2の接点部に膨張する圧電駆動部とを含むグリッパーを用意するステップと、前記圧電駆動部に電圧を印加して、前記圧電駆動部を第1の接点部と第2の接点部に膨張させて、前記第1の接点部と前記第2の接点部に変位を発生させるステップと、前記第1の接点部で発生した変位により第1のベンディング構造物を前記圧電駆動部の方向に収縮させ、前記第2の接点部の各々で発生した変位により第2のベンディング構造物を前記圧電駆動部の方向に収縮させるステップと、前記第1及び第2のベンディング構造物の収縮により、前記第1及び第2のベンディング構造物に連結された第1及び第2のリンクを前記圧電駆動部の方向に引っ張るステップと、前記第1及び第2のリンクにそれぞれ連結された第1及び第2のニッパーの間隔を縮めて対象物をグリップするステップと、を含むことができる。
【0029】
以上、本発明を具体的な例のみに対して説明してきたが、本発明の技術的な範囲内で様々な変形及び修正が可能なのは当業者には明らかであり、このような変形及び修正は添付した特許請求の範囲に属することも明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明によるグリッパーの平面図である。
【図2】本発明によるグリッパーの動作原理を説明するための概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態によるグリッパーの平面図である。
【図4】(a)及び(b)は、本発明によるグリッパーの動作を説明するための基本概念図である。
【図5】本発明の第1の実施形態によるグリッパーの動作を説明するための概念図である。
【図6】本発明の第2の実施形態によるグリッパーの平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によるグリッパーの動作を説明するための概念図である。
【図8】本発明の第1及び第2の実施形態に適用したアクチュエーターの動作を説明するための概念図である。
【符号の説明】
【0031】
100 固定台
111 第1のアーム
112 第2のアーム
131 第1のリンク
132 第2のリンク
151 第1のニッパー
152 第2のニッパー
161 第1の支持台
162 第2の支持台
200 アクチュエーター
210 第1のベンディング構造物
220 第2のベンディング構造物
230 第1の接点部
240 第2の接点部
250 圧電駆動部
501 第1の連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定台と、
前記固定台の一側にそれぞれ連結された第1のアーム及び第2のアームと、
前記第1のアーム及び第2のアームにそれぞれ連結された第1のニッパー及び第2のニッパーと、
前記第1のアームと前記第1のニッパーとの間に連結された第1のリンクと、
前記第2のアームと前記第2のニッパーとの間に連結された第2のリンクと、
前記第1のリンクと前記第2のリンクとの間に位置して、印加された電圧により前記第1のリンク及び第2のリンクを引っ張るアクチュエーターと、を含むことを特徴とするグリッパー。
【請求項2】
前記第1及び第2のアームの各々の一部に第1及び第2の支持台が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のグリッパー。
【請求項3】
前記第1及び第2の支持台の各々の一側は、前記第1及び第2のアームの長さ(L)の1/2地点に位置し、
前記第1及び第2の支持台の各々の他側は、前記第1及び第2のリンクと前記第1及び第2のアームとが会う地点を越えて前記第1及び第2のニッパーの一部に位置することを特徴とする請求項2に記載のグリッパー。
【請求項4】
前記アクチュエーターは、
前記第1のリンク及び第2のリンクにそれぞれ連結された第1のベンディング構造物及び第2のベンディング構造物と、
前記第1のベンディング構造物の一側と前記第2のベンディング構造物の一側に連結された第1の接点部と、
前記第1のベンディング構造物の他側と前記第2のベンディング構造物の他側に連結された第2の接点部と、
前記第1の接点部に連結され、前記第2の接点部に連結されて、印加された電圧により前記第1の接点部と前記第2の接点部に膨張する圧電駆動部と、を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか一項に記載のグリッパー。
【請求項5】
前記固定台、前記第1及び第2のアーム、前記第1及び第2のニッパー、前記第1及び第2のリンク、前記第1及び第2のベンディング構造物及び前記第1及び第2の接点部は、Si、Ni、NiCr及びポリマーのうち、いずれか一つで形成されていることを特徴とする請求項4に記載のグリッパー。
【請求項6】
第1のニッパー及び第2のニッパーにそれぞれ連結された第1のリンク及び第2のリンクと、前記第1のリンク及び第2のリンクにそれぞれ連結された第1のベンディング構造物及び第2のベンディング構造物と、前記第1のベンディング構造物の一側と前記第2のベンディング構造物の一側に連結された第1の接点部と、前記第1のベンディング構造物の他側と前記第2のベンディング構造物の他側に連結された第2の接点部と、前記第1の接点部に連結され、前記第2の接点部に連結されて、印加された電圧により前記第1の接点部と前記第2の接点部に膨張する圧電駆動部と、を含むグリッパーを用意するステップと、
前記圧電駆動部に電圧を印加して、前記圧電駆動部を前記第1の接点部と前記第2の接点部に膨張させて、前記第1の接点部と前記第2の接点部に変位を発生させるステップと、
前記第1の接点部で発生した変位により、前記第1のベンディング構造物を前記圧電駆動部の方向に収縮させ、前記第2の接点部の各々で発生した変位により、前記第2のベンディング構造物を前記圧電駆動部の方向に収縮させるステップと、
前記第1及び第2のベンディング構造物の収縮により、前記第1及び第2のベンディング構造物に連結された前記第1及び第2のリンクを前記圧電駆動部の方向に引っ張るステップと、
前記第1及び第2のリンクにそれぞれ連結された前記第1及び第2のニッパーの間隔を縮んで対象物をグリップするステップと、を含むことを特徴とするグリッパーの駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−184100(P2009−184100A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−83396(P2008−83396)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(599028364)電子部品研究院 (28)
【氏名又は名称原語表記】KOREA ELECTRONICS TECHNOLOGY INSTITUTE
【住所又は居所原語表記】68 Yatap−dong, Bundang−gu, Seongnam−si, Gyeonggi−do 463−816, Republic of Korea
【Fターム(参考)】