説明

ケモカインを阻害するピペラジン誘導体、及び、この誘導体の心筋炎治療のための使用

【課題】病原体および心筋炎における免疫応答をより理解することによって、より選択性の高い薬理学的方法を導き、進行性心不全及び近い将来における拡張型心筋症の発症を抑制すること。
【解決手段】心筋炎の治療方法は、所定の化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、および、これらの薬理学的に許容される塩の有効量を、必要な患者に投与することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、心筋炎を治療するためのピペラジン誘導体の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
心筋炎は、しばしば病原体により誘発され心臓に関する進行性炎症である。北米及びヨーロッパでは、ウイルスが最も一般的な原因である一方、中央アメリカ及び北米では、寄生原虫クルーズトリパノゾーマ(Tripanosoma cruzi)がより一般的であり、全世界に亘る心筋炎の主要な原因である。その他の要因には、薬剤、毒素、アレルギー反応、及び脈管炎に関連する特定の全身系疾患が含まれる。心筋炎は潜行的に進行し、通常無症候性であるが、心不全の原因となる場合があり、若年成人における予期されない突然死の症例の最大20%が心筋炎で説明されるということが、死後調査によって示唆されている。最近のデータによって、ウイルス性心筋炎と、続いて発症する特発性拡張型心筋症と、の関連性についての疑いがより強まっている。
【0003】
心筋炎の基本機構についての最近の理解は、マウスが心臓指向性ウイルスに感染された実験モデルに大きく由来するものである。心筋炎における心不全の主要機構は、病原体自体に関連する抗原、又はその病原体により誘発される筋細胞表面の変化、に対する細胞媒介の免疫反応であると考えられる。液性自己免疫が関与することも示された。初期細胞応答は、ナチュラルキラー細胞やマクロファージが湿潤し、その後インターロイキン1及び2、腫瘍壊死因子、及びインターフェロンγを含む、プレ炎症性サイトカインの放出によって特徴付けられる。後の実験的心筋炎の過程では、抗心筋炎抗体を産生するB細胞と共に、細胞傷害性T細胞が発見できる。
【0004】
更に、心筋炎を伴う患者における知見では、観察される心臓傷害及び続いて起こる心不全の、免疫的機構が裏付けられる。これらの機構には、細胞傷害性T細胞とヘルパーT細胞との不均衡;生検種における心筋の主要組織適合抗原の発現の増加;筋細胞上の細胞接着分子の過剰発現;及び心筋タンパク質に対する自己抗体(ウイルス抗原(分子擬態)と交差反応するものもある)の循環が含まれる。心臓における免疫反応の影響は、応答が自己制限的で病原体が有効に浄化され且つ心臓傷害が修復されるか、延長且つ拡大されて、心筋細胞の進行性壊死、繊維形成、病態的再構築が発症するかに依存する。
【0005】
心筋炎の臨床的特徴は、非常に種類が豊富であることである。病巣が炎症化された患者の大部分は、比較的に無症候性であり、心電図検査によるわずかな異常しか示さない。炎症が拡大した別の患者では、心室が肥大し、穏やかから中程度の心不全を示し得る。患者のより小さいサブセットでは、心筋症による急性進行性肥大、及び重篤な発作性心臓不全が誘発される。更に別の患者では、心房性又は心室性の不整脈、又は房室の心臓停止が起き得る。
【0006】
心筋炎の治療は、心筋炎の全身性症状を広く支持し対象とする。心筋炎の疑い及びシグナル、心不全の兆候がある全ての患者は、連続的心電図モニタが設けられたユニット内で治療又は処置されるべきである。心不全の治療には、初期患者を安定化させた後に、利尿促進剤、アンギオテンシン変換酵素阻害剤又は受容体アンタゴニスト、及びベータブロッカーを使用することが含まれる。中程度から重篤な心不全の患者において、支持可能な治療には、非経口による変力剤及び血管拡張剤の使用、及び一時的な機械的心室支援装置の移植が含まれる。
【0007】
心房又は心室の重篤な不整脈を抑制するために抗不整脈剤が必要である場合があり、完全な心停止の場合にはペースメーカーが必要となる。心筋炎が長期に亘ると細胞性及び液性免疫反応が悪化することから、免疫抑制剤及び抗炎症性薬剤が有効であり得る。このような方法は、既に免疫抑制剤の無対照臨床検査によって裏付けられているが、プレドニゾン単独及びシクロスポリンと組み合わせて行った静脈内免疫グロブリンの偽薬対照試験では、心室機能に及ぼす有効性は実証できなかった。心筋炎における病原体及び免疫応答をより良く理解することによって、より選択性の高い薬理学的方法を導き、進行性心不全及び近い将来における拡張型心筋症の発症を抑制することが望まれる。
【0008】
式1a、1b、1c及び1dのピペラジン誘導体、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、及び、これらの薬理学的に許容される塩は、ケモカイン、MIP−1α及びRANTESを阻害できる点に関し、抗炎症剤と同様に有用であるとして、米国特許第6、207、665号及びWO8/56771に開示されており、これら各文献の全体は引用により本明細書に組み入れられている。
【0009】
【化1】

【0010】
式中、
1aは、オキソ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ホルミル、ホルミルアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、(ヒドロキシ)アラルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、メルカプトアルキル、シアノアルキル、ハロアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、ヒドロキシアルキルチオアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アジドアルキル、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アリールオキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アラルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アラルキルカルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アリールスルホニル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシスルホニル、ハロ、アルキル、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、ホルミル、ホルミルアルキル、ニトロ、ニトロソ、シアノ、アラルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノ、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、シアノアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヒドロキシアルキル、(ヒドロキシ)アラルキル、ヒドロキシアルキルチオアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、アルコキシアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、モノアラルキルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノ、アルコキシカルボニルアミノアルキル、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニル;アリールカルボニルアルキル、アラルキルカルボニル、アラルキルカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルコキシカルボニルアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アミジノ、グアニジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、ジアルキルウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシスルホニル、ハロ、アルキル、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、ホルミル、ホルミルアルキル、ニトロ、ニトロソ、シアノ、アラルコキシ、ハロアルコキシ、アミノアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノアルキル、シアノアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヒドロキシアルキル、(ヒドロキシ)アラルキル、(モノアルキルアミノ)アラルキル、(ヒドロキシアルキル)ハロアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、アルコキシアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、モノアラルキルアミノ、アミノアルキルアミノ、複素環式アミノ、(シクロアルキルアルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、複素環式カルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルキルスルホニルアミノアルキル、(アルキルスルホニル) (アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノアルキル、(アリールスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、複素環式アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、(ヒドロキシアルコキシ)カルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルコキシカルボニルアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、ジアルキルアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニルアルキル、アラルキルカルボニルアルキル、アミノカルボニル;モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(モノアルキルアミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(カルボキシアルキル)アミノカルボニル、(アルコキシカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アミジノ、ヒドロキシアミジノ、グアニジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノアリールウレイド、モノアラルキルウレイド’、モノハロアルキルウレイド、(モノアルキル)(モノアリール)ウレイド、ジアルキルウレイド、ジアリールウレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノアリールレイドアルキル、モノアラルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、(ハロアルキル)(アルキル)ウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアルキルカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アリールカルボニルグリシンアミド、(アリールカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、グリシンアミドアルキル、アラニンアミド、モノアルキルアラニンアミド、アラニンアミドアルキル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基により置換された炭素環式であり;
あるいは、
は、水素、ヒドロキシ、ハロ、アルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、ハロアルキル、ホルミル、ニトロ、シアノ、ハロアルコキシ、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、モノアラルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル) (アルキル)アミノ、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル−アラルキルカルボニル;アミノカルボニル;モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、グアニジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、及びグリシンアミドから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基により置換された複素環式であり;
は、−O−、−N(R)−、−C(R又は結合であり;
は、アルキレン鎖又はアルキリデン鎖であり、あるいはRが結合である場合、Rは、アリール又は−N(Rにより置換されたアルキルジエン鎖であってよく;
は、−C(O)−、−C(S)−、−CH−又は結合であり;
の各々は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アラルキルカルボニル、アラルキルカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、及びアルコキシカルボニルから成る群から独立して選択され;
の各々は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル) (アルキル)アミノ、アラルキルカルボニルアミノ、(アラルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノアルキル、シクロアルキルカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アラルキルカルボニルアミノアルキル、複素環式カルボニルアミノアルキル、(アラルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノアルキル、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノハロアルキルウレイド、ジアルキルウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、及びジアルキルアミノカルボニルアルキルから成る群から独立して選択され;
Yは、薬理学的に許容される対イオンであり;
1bは、水素、オキソ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ホルミル、ホルミルアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、(ヒドロキシ)アラルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、メルカプトアルキル、シアノアルキル、ハロアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、ヒドロキシアルキルチオアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アジドアルキル、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アリールオキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アラルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アラルキルカルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アリールスルホニル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、アルキル、アラルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、複素環式アルキル、又はシクロアルキルアルキルであり;
10は、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、フェニルアルキル、フェニルアルケニル、アルコキシ、フェノキシ、フェニルアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ホルミル、ニトロ、シアノ、アミジノ、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、フェノキシアルキル、フェニルアルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノフェニルアミノ、モノフェニルアルキルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノフェニルアミノアルキル、モノフェニルアルキルアミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、アルキルカルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、フェニルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノフェニルウレイド、及びモノベンジルウレイドから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基により置換されてよい複素環式であり;
但し、Rが−N(R)である場合、Rは炭素原子及び1個の窒素原子のみから成る4乃至8員の複素環式であってはならない。
【0011】
式Ia、Ib、Ic及びIdの化合物は、米国特許第6、207、665号公報及びWO98/56771号パンフレットにおいて、多発性硬化症、白質脳症、脳脊髄炎、アルツハイマー病、ギランバレー症候群、急性細胞介在腎機能移植拒絶、同種移植拒絶、慢性関節炎リウマチ、アテローマ性動脈硬化症、じん麻疹、血管性浮腫、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー接触皮膚炎、薬剤又は昆虫の刺し傷によるアレルギー又は慢性的アナフィラキシー等を含む種々の炎症疾患の治療に有益であるとして開示されている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0012】
<発明の詳細な説明>
本発明者らは、式Ia、Ib、Ic及びIdの化合物が、心筋炎の治療に有効であることを発見した。
【0013】
<定義>
以下の用語は、明細書及び添付する特許請求の範囲において使用される場合、それに反することが明記されない限り、以下の意味を有する。
【0014】
「アルキル」は、直鎖又は分枝鎖の炭素及び水素のみから成る1価又は2価の遊離基であって、不飽和を有さず、1乃至8個の炭素原子を有する。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、−1−メチルエチル(イソプロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、1、−1−ジメチルエチル(t−ブチル)、n−ヘプチルなどが挙げられる。
【0015】
「アルキルカルボニル」は、式−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rが、上記定義のアルキル基である。例えばアセチル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニルなどが挙げられる。
【0016】
「アルキルカルボニルアルキル」は、式−R−C(O)−Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは、上記のように定義されるアルキルである。例えば、(アセチル)メチル、2−(アセチル)エチル、4−(エチルカルボニル)ブチルなどが挙げられる。
【0017】
「アルキルカルボニルアミノ」は、式−N(H)−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは、独立に、上記のように定義されるアルキルである。例えば、アセチルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノなどが挙げられる。
【0018】
「(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ」は、式−N(R)−C(O)−Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、N−メチル−N−アセチルアミノ、N−エチル−N−(エチルカルボニル)アミノなどが挙げられる。
【0019】
「アルキルカルボニルアミノアルキル」は、式−R−N(H)C(O)−Rの遊離基を指し、それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、アセチルアミノメチル、2−(アセチルアミノ)エチル、4−(エチルカルボニルアミノ)ブチルなどが挙げられる。
【0020】
「(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル」は、式−R−N(R)−C(O)−Rの遊離基を指し、それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(N−メチル−N−アセチルアミノ)メチル、2−(N−エチル−N−(エチルカルボニル)アミノ)プロピルなどが挙げられる。
【0021】
「アルキルチオ」は、式−S−Rの遊離基を指し、式中Rは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオなどが挙げられる。
【0022】
「アルキルスルフィニル」は、式−S(O)Rの遊離基を指し、式中Rが、上記のように定義されるアルキル基である。例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニルなどが挙げられる。
【0023】
「アルキルスルホニル」は、式−S(O)の遊離基を指し、式中Rが上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニルなどが挙げられる。
【0024】
「アルキルチオアルキル」は、式−R−S−Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えばメチルチオメチル、2−メチルチオエチル、2−エチルチオプロピルなどが挙げられる。
【0025】
「アルキルスルフィニルアルキル」は、式−R−S(O)−Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルスルフィニルメチル、2−メチルスルフィニルエチル、2−エチルスルフィニルプロピルなどが挙げられる。
【0026】
「アルキルスルホニルアルキル」は、式−R−S(O)−Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルスルホニルメチル、2−メチルスルホニルエチル、2−エチルスルホニルプロピルなどが挙げられる。
【0027】
「アルキルスルホニルアミノ」は、式−N(H)−S(O)−Rの遊離基を指し、式中Rが上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノなどが挙げられる。
【0028】
「アルキルスルホニルアミノアルキル」は、式−R−N(H)−S(O)の遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルスルホニルアミノメチル、2−(エチルスルホニルアミノ)エチル、3−(イソ−プロピルスルホニルアミノ)プロピルなどが挙げられる。
【0029】
「(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル」は、式−R−N(R)−S(O)−Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(メチルスルホニル)(メチル)アミノメチル、2−((エチルスルホニル)(メチル)アミノ)エチル、3−((イソ−プロピルスルホニル)(エチル)アミノ)プロピルなどが挙げられる。
【0030】
「アルケニル」は、炭素及び水素のみから成る直鎖又は分岐鎖の1価又は2価の遊離基であって、少なくとも1つの二重結合を含み、2乃至8個の炭素原子を有するものを指す。例えば、エテニル、プロポ−1−エニル、ブト−1−エニル、ペント−1−エニル、ペンタ−1、4−ジエニルなどである。
【0031】
「アルケニルカルボニルアミノ」は、式−N(H)−C(O)−Rの遊離基を指し、Rは上記のように定義されるアルケニル基である。例えば、エテニルカルボニルアミノ、プロポ−2−エニルカルボニルアミノ、ブト−2−エニルカルボニルアミノなどが挙げられる。
【0032】
「アルキニル」は、炭素及び水素のみから成る直鎖又は分岐鎖の1価、又は2価の遊離基であって、少なくとも1つの三重結合を含み、2乃至8の炭素原子を有するものを指す。例えば、エチニル、プロポ−1−イニル、ブト−1−イニル、ペント−1−イニル、ペント−3−イニルなどが挙げられる。
【0033】
「アルコキシ」は、式−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、−1−メチルエトキシ(イソ−プロポキシ)、n−ブトキシ、n−ペントキシ、1−1−ジメチルエトキシ(t−ブトキシ)などが挙げられる。
【0034】
「アルコキシカルボニル」は、式−C(O)ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニルなどが挙げられる。
【0035】
「アルコキシカルボニルアルキル」は、式−R−C(O)ORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メトキシカルボニルメチル、2−(エトキシカルボニル)エチル、2−(メトキシカルボニル)プロピルなどが挙げられる。
【0036】
「アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル」は、式−R−OC(O)−R−ORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メトキシメチルカルボニルオキシメチル、2−(2−(2−(エトキシ)エチルカルボニルオキシ)エチル)エチル、2−(3−(2−(エトキシ)エチルカルボニルオキシ)プロピル)エチルなどが挙げられる。
【0037】
「アルコキシカルボニルアミノ」は、式−N(H)−C(O)−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミノなどが挙げられる。
【0038】
「(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノ」は、式−N(R)(C(O)OR)の遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、N−メチル−N−メトキシカルボニルアミノ、N−エチル−N−エトキシカルボニルアミノなどが挙げられる。
【0039】
「アルコキシカルボニルアミノアルキル」は、式R−N(H)−C(O)−ORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メトキシカルボニルアミノメチル、2−(エトキシカルボニルアミノ)エチル、イソプロポキシカルボニルアミノメチルなどが挙げられる。
【0040】
「(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノアルキル」は、式−R−N(R)(C(O)OR)の遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、N−メチル−N−メトキシカルボニルアミノメチル、2−(N−エチル−N−エトキシカルボニルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0041】
「(アルコキシ)アラルキル」は、アラルキル基を指し、その中のカルキル基は上記のように定義されるアルコキシ基により置換されている。例えば、2−フェニル−1−メトキシエチル、フェニル(メトキシ)メチルなどが挙げられる。
【0042】
「アルコキシアルキルカルボニルアミノ」は、式−N(H)−C(O)−R−O−Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メトキシメチルカルボニルアミノ、エトキシエチルカルボニルアミノ、メトキシエチルカルボニルアミノなどが挙げられる。
【0043】
「アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ」は、式−N(H)−C(O)−R−C(O)ORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、エトキシカルボニルメチルカルボニルアミノ、メトキシカルボニルメチルカルボニルアミノ、(2−エトキシカルボニルエチル)カルボニルアミノ、(2−メトキシカルボニルエチル)カルボニルアミノなどが挙げられる。
【0044】
「アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノアルキル」は、式R−N(H)−C(O)−R−C(O)ORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、エトキシカルボニルメチルカルボニルアミノメチル、2−(メトキシカルボニルメチルカルボニルアミノ)エチル、1−((2−エトキシカルボニルエチル)カルボニルアミノ)エチル、(2−メトキシカルボニルエチル)カルボニルアミノメチルなどが挙げられる。
【0045】
「(アルコキシカルボニルアルキル)アミノカルボニル」は、式−C(O)−N(H)−R−C(O)−ORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(メトキシカルボニルメチル)アミノカルボニル、(2−(エトキシカルボニル)エチル)アミノカルボニル、(1−(メトキシカルボニル)エチル)アミノカルボニルなどが挙げられる。
【0046】
「(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル」は、式−R−N(H)−C(O)−N(H)−R−C(O)−ORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、R−C(O)−ORに結合した窒素は「N」として示される。例えば、(エトキシカルボニルメチル)ウレイドメチル、(2−(エトキシカルボニル)エチル)ウレイドメチル、2−((2−(エトキシカルボニル)エチル)ウレイド)エチルなどが挙げられる。
【0047】
「(アルコキシカルボニルアルキルカルボニル)(アルキル)グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(R)−C(O)−ORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(メトキシカルボニルメチルカルボニル)(メチル)グリシンアミド、((2−エトキシカルボニルエチル)カルボニル)(エチル)グリシンアミドなどが挙げられる。
【0048】
「(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−H−N(H)−C(O)−R−O−Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(メトキシアセチル)グリシンアミド、(エトキシアセチル)グリシンアミドなどが挙げられる。
【0049】
「アルキレン鎖」は、炭素及び水素のみから成る直鎖又は分岐鎖の2価の遊離基であって、不飽和体を含まず、1乃至8の炭素原子を有するものを指す。例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、n−ブチレンなどが挙げられる。
【0050】
「アルキリデン鎖」は、炭素及び水素原子のみから成る直鎖又は分岐鎖の不飽和2価の遊離基であって、1乃至8個の炭素原子を有し、不飽和状態が二重結合としてのみ存在し、二重結合は、鎖の第1炭素と分子の残りの部分との間に存在する。例えば、エチリデン、プロピリデン、n−ブチリデンなどが挙げられる。
【0051】
「アミノ」は、遊離基−NHを指す。
【0052】
「アミノアルキル」は、式−RNHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−アミノプロピルなどが挙げられる。
【0053】
「アミノアルキルアミノ」は、式−N(H)−R−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、アミノメチルアミノ、(2−アミノエチル)アミノ、(2−アミノプロピル)アミノなどが挙げられる。
【0054】
「アミノアルコキシ」は、式−OR−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、アミノメトキシ、2−アミノエトキシ、3−アミノプロポキシ、2−アミノプロポキシ、4−アミノブトキシなどが挙げられる。
【0055】
「アミノカルボニル」は、遊離基−C(O)NHを指す。
【0056】
「アミノカルボニルグリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(H)−C(O)−NHの遊離基を指す。
【0057】
「(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(R)−C(O)−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、R置換基を有する窒素は「N’」として示される。例えば、(アミノカルボニル)(N’−メチル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(N’−エチル)グリシンアミドなどが挙げられる。
【0058】
「アミノカルボニルアルキル」は、式−R−C(O)NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、アミノカルボニルメチル、2−(アミノカルボニル)エチル、2−(アミノカルボニル)プロピルなどが挙げられる。
【0059】
「(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル」は、式−C(O)−N(H)−R−(O)−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(アミノカルボニルメチル)アミノカルボニル、(2−アミノカルボニルエチル)アミノカルボニル、(1−アミノカルボニルエチル)アミノカルボニルなどが挙げられる。
【0060】
「(アミノアルキル)アミノカルボニル」は、式−C(O)−N(H)−R−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(アミノメチル)アミノカルボニル、(2−アミノエチル)アミノカルボニル、(1−アミノエチル)アミノカルボニルなどが挙げられる。
【0061】
「アミジノ」は、遊離基−C(NH)NHを指す。
【0062】
「アリール」は、フェニル又はナフチル基を指す。本明細書において特にことわらない限り、用語「アリール」又は接頭語「ar−」(例えば「アラルキル」における)は、以下の置換基から成る群から選択される1又は複数の置換基によって置換されてよいアリール基を含む。
【0063】
上記の置換基としては、本明細書において定義されるように、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、フェニルアルキル、フェニルアルケニル、アルコキシ、フェノキシ、フェニルアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ホルミル、ニトロ、シアノ、アミジノ、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、フェノキシアルキル、フェニルアルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノフェニルアミノ、モノフェニルアルキルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノフェニルアミノアルキル、モノフェニルアルキルアミノアルキル、アルキルカルボニル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキルなどが挙げられる。
【0064】
「アリールカルボニル」は、式−C(O)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェニルカルボニル及びナフタレン−2−イルカルボニルなどが挙げられる。
【0065】
「アリールカルボニルアルキル」は、式−RC(O)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェニルカルボニルメチル、2−(フェニルカルボニル)エチル、3−(ナフタレン−2−イルカルボニル)プロピルなどが挙げられる。
【0066】
「アリールカルボニルアミノアルキル」は、式−R−N(H)−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、(4−メトキシフェニル)カルボニルアミノメチル、2−((4−フルオロフェニル)カルボニルアミノ)エチル−1−((4−クロロフェニル)カルボニルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0067】
「アリールスルホニル」は、式−S(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェニルスルホニル、(4−クロロフェニル)スルホニル、(3−ニトロフェニル)スルホニルなどが挙げられる。
【0068】
「アリールスルホニルアミノ」は、式−N(H)−S(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェニルスルホニルアミノ、(4−クロロフェニル)スルホニルアミノ、(4−フルオロフェニル)スルホニルアミノ、(3−ニトロフェニル)スルホニルアミノ)などが挙げられる。
【0069】
「アリールスルホニルアミノアルキル」は、式−R−N(H)−S(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェニルスルホニルアミノメチル、(4−クロロフェニル)スルホニルアミノメチル、2−((4−フルオロフェニル)スルホニルアミノ)エチル、1−((3−ニトロフェニル)スルホニルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0070】
「(アリールスルホニル)(アルキル)アミノアルキル」は、式−R−N(R)−S(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、(フェニルスルホニル)(メチル)アミノメチル、((4−クロロフェニル)スルホニル)(エチル)アミノメチル、2−(((4−フルオロフェニル)スルホニル)(メチル)アミノ)エチル、1−(((3−ニトロフェニル)スルホニル)(エチル)アミノ)エチルなどが挙げられる。
【0071】
「(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(H)−C(O)−N(H)−C(O)−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(エトキシカルボニルアミノカルボニル)グリシンアミド、(メトキシカルボニルアミノカルボニル)グリシンアミドなどが挙げられる。
【0072】
「アリールカルボニルグリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(H)−C(O)−Rの遊離基を指し、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェニルカルボニルグリシンアミド、(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル)カルボニルグリシンアミド、(4−フルオロフェニル)カルボニルグリシンアミドなどが挙げられる。
【0073】
「(アリールカルボニル)(アルキル)グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(R)−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基であり、R基を結合する窒素は「N’」として示される。例えば、(フェニルカルボニル)(N’メチル)グリシンアミド、((4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル)カルボニル)(N’エチル)グリシンアミド、((4−フルオロフェニル)カルボニル)(N’−メチル)グリシンアミドなどが挙げられる。
【0074】
「アラルキル」は、式−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、ベンジルなどが挙げられる。
【0075】
「アラルキルカルボニル」は、式−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルカルボニル、1−(フェニル)エチルカルボニルなどが挙げられる。
【0076】
「アラルキルカルボニルアルキル」は、式−RC−(O)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルカルボニルメチル、2−(1−(フェニル)エチルカルボニル)エチルなどが挙げられる。
【0077】
「アラルケニル」は、式−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアリール基であり、Rは上記のように定義されるアルケニル基である。例えば、3−フェニルプロピリジ−1−エニルなどが挙げられる。
【0078】
「アリールオキシ」は、式−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェノキシ及びナフトキシなどが挙げられる。
【0079】
「アラルコキシカルボニル」は、式−C(O)ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルオキシカルボニルなどが挙げられる。
【0080】
「アラルコキシカルボニルアルキル」は、式−RC(O)ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルオキシカルボニルメチル、2−(ベンジルオキシカルボニル)エチル、3−((ナフタレン−2−イル)オキシ)カルボニル)プロピルなどが挙げられる。
【0081】
「アリールオキシアルキル」は、式−R−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェノキシメチル、2−(フェノキシ)エチル、3−(フェノキシ)プロピルなどが挙げられる。
【0082】
「アリールオキシアルキルカルボニルオキシアルキル」は、式−R−C(O)−R−ORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェノキシメチルカルボニルオキシメチル、(2−フェノキシエチル)カルボニルオキシメチル、3−((2−フェノキシエチル)カルボニルオキシ)プロピルなどが挙げられる。
【0083】
「アラルコキシ」は、式−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルオキシなどが挙げられる。
【0084】
「アラルコキシルアルキル」は、式−R−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルオキシメチル、2−フェニルエトキシメチルなどが挙げられる。
【0085】
「アラルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル」は、式−R−OC(O)−R−ORの遊離基を指し、Rは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルオキシメチルカルボニルオキシメチル、(2−(フェニル)エトキシメチル)カルボニルオキシメチル、2−((2−(フェニル)エトキシメチル)カルボニルオキシ)エチルなどが挙げられる。
【0086】
「アルコキシアルキル」は、式−RORの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メトキシエチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、プロポキシエチルなどが挙げられる。
【0087】
「アラニンアミド」は、式−N(H)−C(O)−C−(C−H)H−NHの遊離基を指す。
【0088】
「アラニンアミドアルキル」は、式−R−N(H)−C(O)−C(CH)H−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、アラニンアミドメチル、2−(アラニンアミド)エチル、1−(アラニンアミド)エチル、3−(アラニンアミド)プロピルなどが挙げられる。
【0089】
「アジドアルキル」は、式−R−Nの遊離基を指す。例えば、2−アジドエチル、3−アジドプロピル、2−アジドプロピル、4−アジドブチルなどが挙げられる。
【0090】
「ベンジル」は、式−CH−Rの遊離基を指し、式中Rはヒドロキシ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルケニル、ニトロ、シアノ、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、及びアミノカルボニルから成る群から選択された1又は複数の置換基によって置換されてよいフェニル基である。
【0091】
「ベンジルカルボニル」は、式−C(O)−CH−Rの遊離基を指し、式中Rが、上記のように定義されるフェニル基である。例えば(4−メトキシベンジル)カルボニル、(3−フルオロベンジル)カルボニルなどが挙げられる。
【0092】
「カルボキシ」は、遊離基−C(O)OHを指す。
【0093】
「カルボキシアルキル」は、式−R−C(O)OHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピルなどが挙げられる。
【0094】
「(カルボキシアルキル)アミノカルボニル」は、式−C(O)−N(H)−R−C(O)OHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(カルボキシメチル)アミノカルボニル、(2−カルボキシエチル)アミノカルボニル、(1−カルボキシエチル)アミノカルボニルなどが挙げられる。
【0095】
「炭素環式」は、炭素及び水素原子のみから成る3乃至15員の安定な遊離基を指す。本発明の目的のため、炭素環式遊離基は、1員、2員、3員の環式でよく、縮合又は架橋した環系を含んでもよく、この環系は1部又は全体が飽和化する又は芳香族を形成してもよく、環系の炭素原子は酸化されていてもよい。このような炭素環式の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ノルボルネイト、ノルボルネン、アダマンティル、ビシクロ(2.2.2)オクタン、フェニル、ナフチル、インデニル、アズレニル、フルオレニル、アントラセニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0096】
「シクロアルキル」は、炭素及び水素原子のみから成り、飽和化した安定な3乃至10員の単環又は2環の遊離基を指す。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロブチル、シクロヘキシル、デカリニルなどが挙げられる。他の意味である旨が示されていない限り、用語「シクロアルキル」は、アルキル、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、アルコキシ、カルボキシ、フェニル、及びアルコキシカルボニルから成る群から独立的に選択される1又は複数の置換基によって置換されてよいシクロアルキル基を含む。
【0097】
「シクロアルキルアルキル」は、式−R−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるシクロアルキル基である。例えば、シクロプロピルメチル、2−シクロブチルエチル、3−シクロヘキシルプロピルなどが挙げられる。
【0098】
「シクロアルキルアミノ」は、式−N(H)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるシクロアルキル基である。例えば、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロヘキシルアミノなどが挙げられる。
【0099】
「シクロアルキルアミノアルキル」は、式−R−N(H)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるシクロアルキル基である。例えば、シクロプロピルアミノメチル、2−(シクロブチルアミノ)エチル、シクロヘキシルアミノメチルなどが挙げられる。
【0100】
「(シクロアルキルアルキル)アミノ」は、式−N(H)−R−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるシクロアルキル基である。例えば、(シクロプロピルメチル)アミノ、(2−シクロブチルエチル)アミノ、(3−シクロヘキシルプロピル)アミノなどが挙げられる。
【0101】
「(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル」は、式−R−N(H)−R−Rの遊離基を指し、それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるシクロアルキル基である。例えば、(シクロプロピルメチル)アミノメチル、2−((2−シクロブチルエチル)アミノ)エチル、(3−シクロヘキシルプロピル)アミノメチルなどが挙げられる。
【0102】
「シクロアルキルカルボニルアミノ」は、式−C(O)−N(H)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるシクロアルキル基である。例えば、シクロプロピルカルボニルアミノ、(2−フェニルシクロプロピル)カルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、4−シアノデカリニルカルボニルアミノ、シクロペンチルカルボニルアミノなどが挙げられる。
【0103】
「シクロアルキルカルボニルアミノアルキル」は、式−R−C(O)−N(H)−Rの遊離基を指し、式中Rは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるシクロアルキル基である。例えば、シクロプロピルカルボニルアミノメチル、2−((2−フェニルシクロプロピル)カルボニルアミノ)エチル、−1−(シクロヘキシルカルボニルアミノ)エチル、(3−フェニルシクロペンチル)カルボニルアミノメチルなどが挙げられる。
【0104】
「シクロアルキルアルキルカルボニルアミノ」は、式−C(O)−N(H)−R−Rの遊離基を指し、式中Rは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるシクロアルキル基である。例えば、(シクロプロピルメチル)カルボニルアミノ、((2−フェニルシクロプロピル)メチル)カルボニルアミノ、(2−シクロヘキシルエチル)カルボニルアミノ、(1−シクロヘキシルエチル)カルボニルアミノなどが挙げられる。
【0105】
「シアノ」は、遊離基−CNを指す。
【0106】
「シアノアルキル」は、式−RCNの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、シアノメチル、2−(シアノ)エチル、3−(シアノ)プロピルなどが挙げられる。
【0107】
「DMF」は、N、N−ジメチルホルムアミドを指す。
【0108】
「DMSO」は、ジメチルスルホキシドを指す。
【0109】
「ジアルキルアミノ」は、式−N(R)Rの遊離基を指し、式中それそれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、ジメチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、エチルプロピルアミノなどが挙げられる。
【0110】
「ジアルキルアミノアルキル」は、式−R−N(R)Rの遊離基を指し、それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、ジメチルアミノメチル、メチルエチルアミノメチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジプロピルアミノプロピルなどが挙げられる。
【0111】
「ジアルキルアミノカルボニル」は、式−C(O)N(R)Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、ジメチルアミノカルボニル、メチルエチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジプロピルアミノカルボニル、エチルプロピルアミノカルボニルなどが挙げられる。
【0112】
「ジアルキルアミノカルボニルアルキル」は、式−R−C(O)N(R)Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、ジメチルアミノカルボニルメチル、2−(メチルエチルアミノカルボニル)エチル、3−(ジエチルアミノカルボニル)プロピル、2−(ジプロピルアミノカルボニル)プロピルなどが挙げられる。
【0113】
「ジアルキルアミノカルボニルオキシアルキル」は、式−R−O−C(O)−N(R)Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、ジメチルアミノカルボニルオキシメチル、2−(メチルエチルアミノカルボニルオキシ)エチル、3−(ジエチルアミノカルボニルオキシ)プロピル、2−(ジプロピルアミノカルボニルオキシ)プロピルなどが挙げられる。
【0114】
「ジアルキルウレイド」は、式−N(H)−C(O)−N(R)(R)の遊離基を又は式−N(R)−C(O)−N(R)Hの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、結合した窒素は「N」として示され、他の窒素は「N’」として示される。例えば、N’、N’−ジ(メチル)ウレイド、N’メチル−N’−エチルウレイド、N’、N’−ジ(エチル)ウレイド、N’、N’−ジ(プロピル)ウレイド、N−メチル−N’−エチルウレイドなどが挙げられる。
【0115】
「ジアリールウレイド」は、式−N(H)−C(O)−N(R)(R)の遊離基を、あるいは式−N(R)−C−(O)−N(R)Hの遊離基を指し、式中それぞれの−Rは独立に、上記のように定義されるアリール基であり、結合した窒素は「N」として示され、他の窒素は「N’」として示される。例えば、N’、N’−ジ(フェニル)ウレイド、N’フェニル−N’−(3−ニトロ)フェニルウレイド、N’、N’−ジ(4−メトキシフェニル)ウレイド、N’、N’−ジ(4−クロロフェニル)ウレイド、N−4−クロロフェニル−N’−(3−クロロフェニル)ウレイドなどが挙げられる。
【0116】
「ジアルキルウレイドアルキル」は、式−RN(H)−C(O)−N(R)(R)の遊離基を、又は式−R−N(R)−C(O)−N(R)Hの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、結合した窒素は「N」として示され、他の窒素は「N’」として示される。例えば、N’、N’−ジ(メチル)ウレイドメチル、2−(N’−メチル−N’−エチルウレイド)エチル、1−(N’、N’−ジ(エチル)ウレイド)エチル、3−(N’、N’−ジ(プロピル)ウレイド)プロピル、2−(N−メチル−N’−エチルウレイド)エチルなどが挙げられる。
【0117】
「ホルミル」は、遊離基−C(O)Hを指す。
【0118】
「ホルミルアルキル」は、遊離基−R−C(O)Hを指し、、式中Rが、上記のように定義されるアルキル基である。例えばホルミルメチル、2−(ホルミル)エチル、3−(ホルミル)プロピルなどが挙げられる。
【0119】
「グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−NHの遊離基を指す。
【0120】
「グリシンアミドアルキル」は、式−RN(H)−C(O)−CH−NHの遊離基を指し、式中Rは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、グリシンアミドメチル、2−(グリシンアミド)エチル、1−(グリシンアミド)エチル、3−(グリシンアミド)プロピルなどが挙げられる。
【0121】
「グアニジノ」は、遊離基−N(H)−C(NH)−NHを指す。
【0122】
「ハロ」は、ブロモ、クロロ、イオド、又はフルオロを指す。
【0123】
「ハロアルキル」は、上記のように定義されるアルキル基を指し、上記のような1又は複数のハロ遊離基により置換されている。例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、2−トリフルオロエチル、1−フルオロメチル−2−フルオロエチル、3−ブロモ−2−フルオロプロピル、1−ブロモメチル−2−ブロモエチルなどが挙げられる。
【0124】
「ハロアルコキシ」は、式−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるハロアルキル基である。例えば、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、2、2、2−トリフルオロエトキシ、1−フルオロメチル−2−フルオロエトキシ、3−ブロモ−2−フルオロプロポキシ、−1−ブロモメチル−2−ブロモエトキシなどが挙げられる。
【0125】
「ハロアルキルカルボニルアミノ」は、式−N(H)−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるハロアルキル基である。例えば、トリフルオロメチルカルボニルアミノ、トリフルオロメチルカルボニルアミノ、2−ブロモエチルカルボニルアミノなどが挙げられる。
【0126】
「(ハロアルキルカルボニル)ウレイド」は、式−N(H)−C(O)−N(H)−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるハロアルキル基である。例えば、{トリクロロメチルカルボニル}ウレイド、(3−フルオロプロピルカルボニル)ウレイドなどが挙げられる。
【0127】
「(ハロアルキル)(アルキル)ウレイドアルキル」は、式−RN(R)−C(O)−N(H)−Rの遊離基、又は式−R−N(H)−C(O)−N(R)Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるハロアルキル基であり、末端の窒素は「N」として示され、他の窒素は「N’」として示される。例えば、N’−(2−クロロエチル)−N−(メチル)ウレイドメチル、及び2−(N’−(2−クロロエチル)−N−(メチル)ウレイド)エチルなどが挙げられる。
【0128】
「ハロアルキルカルボニルアミノアルキル」は、式−R−N(H)−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rが、上記のように定義されるハロアルキル基である。例えば、トリフルオロメチルカルボニルアミノメチル、2−(トリフルオロメチルカルボニルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0129】
「ヒドロキシ」は、遊離基−OHを指す。
【0130】
「ヒドロキシアルキル」は、水酸基により置換された上記のように定義されるアルキル基を指す。例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチルなどが挙げられる。
【0131】
「(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル」は、式−C(O)−N(H)−R−OHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、ヒドロキシメチルアミノカルボニル、(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル、(1−ヒドロキシエチル)アミノカルボニルなどが挙げられる。
【0132】
「ヒドロキシアルコキシ」は、式−OR−OHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、2−ヒドロキシエトキシ、2−ヒドロキシプロポキシ、4−ヒドロキシブトキシ、3−ヒドロキシブトキシなどが挙げられる。
【0133】
「(ヒドロキシアルコキシ)カルボニル」は、式−C(O)−OR−OHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(2−ヒドロキシエトキシ)カルボニル、(2−ヒドロキシプロポキシ)カルボニル、(4−ヒドロキシブトキシ)カルボニル、(3−ヒドロキシブトキシ)カルボニルなどが挙げられる。
【0134】
「(ヒドロキシ)アラルキル」は、上記のように定義されるアラルキル基を指し、式中そこにおけるアルキル基は水酸基により置換されている。例えば、(フェニル)(ヒドロキシ)メチル、2−フェニル−1−ヒドロキシエチル、2−フェニル−3−ヒドロキシプロピルなどが挙げられる。
【0135】
「(ヒドロキシアルキルチオ)アルキル」は、水酸基により置換され上記のように定義されるチオアルキル基を指す。例えば、ヒドロキシ2−ヒドロキシエチルチオメチル、2−(ヒドロキシメチルチオ)エチルなどが挙げられる。
【0136】
「ヒドロキシアルケニル」は、水酸基により置換された上記のように定義されるアルケニル基を指す。例えば、3−ヒドロキシプロポ−1−エニル、4−ヒドロキシブト−1−エニル、4−ヒドロキシペント−1−エニル、5−ヒドロキシペンタ−1、3−ジエニルなどが挙げられる。
【0137】
「ヒドロキシアルキニル」は、水酸基により置換された上記のように定義されるアルキニル基を指す。例えば、3−ヒドロキシプロポ−イニル、4−ヒドロキシペント−2−イニル、−1−ヒドロキシブト−3−イニルなどが挙げられる。
【0138】
「(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル」は、式−R(OH)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるシクロアルキル基であり、式中OH基はR基のいずれかの炭素上の置換基である。例えば、2−シクロプロピル−1−ヒドロキシエチル、(4−ヒドロキシシクロヘキシル)メチルなどが挙げられる。
【0139】
「ヒドロキシアルキルアミノアルキル」は、水酸基により置換された上記のように定義されるモノアルキルアミノアルキル基を指す。例えば、2−ヒドロキシエチルアミノメチル、2−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0140】
「ヒドロキシアミジノ」は、式−C(NH)=NOHの遊離基を指す。
【0141】
「複素環式」は、炭素原子と、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から選択される1乃至5個の複素原子と、から成る3乃至15員の遊離基を指す。本発明の目的のため、複素環式の環系遊離基は単環、2環、又は3環の環系でよく、縮合又は架橋環系を含み、複素環式における窒素、酸素、及び硫黄は酸化されていてもよく、窒素原子は4級化されていてもよく、複素環式の一部又は全部が飽和化され又は芳香族化されていてもよい。複素環式遊離基は、安定化合物を生成するために、主要構造体のいずれかの複素原子又は炭素原子へ結合されていてもよい。
【0142】
このような複素環式の遊離基の例には、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチゾリル、ベンズオキサゾイル、ベンゾピラニル、ベンズピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル、カルバゾリル、シノリニル、デカハイドロイソキノリル、ジオキソルアニル、フラニル、イソチアゾリル、キノシリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾィジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、インダニル、インドリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロロリジニル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキシアジニル、フェタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロロイル、ピロロイジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、クイナゾリニル、クイノオキサリニル、クイノリニル、クイニュシリジニル、イソクイノリニル、チアゾリィル、チアゾリジニル、チアジアゾリイル、チアゾリル、テトラゾリル、テトラヒドロフリル、トリアジニル、テトラヒドロピラニル、チエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニル・サルホキシド、及びチアモルホリニル・スルホンが含まれるが、これらに限定されない。
【0143】
「複素環式」は上記のように定義される複素環式を指す。本明細書において他の記載がないかぎり、用語「複素環式」は、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、フェニルアルキル、フェニルアルケニル、アルコキシ、フェノキシ、フェニルアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ホルミル、ニトロ、シアノ、アミジノ、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、フェノキシアルキル、フェニルアルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノフェニルアミノ、モノフェニルアルキルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノフェニルアミノアルキル、モノフェニルアルキルアミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、アルキルカルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、フェニルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノフェニルウレイド、モノベンジルウレイドからなる成る群から選択された1又は複数の置換基によって置換されてよい、既に定義された複素環式系を含む。
【0144】
「複素環式アルキル」は、式−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義される複素環式基である。例えば、インドリニルメチル又はイミダゾリルメチルなどが挙げられる。
【0145】
「複素環式アミノ」は、式−N(H)−Rの遊離基を指し、式中Rはオキサゾル−2−イルアミノ、ピペリジン−4−イルアミノなどが挙げられる。
【0146】
「複素環式アミノアルキル」は、式−R−N(H)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義される複素環式基である。例えば、オキサゾル−2−イルアミノメチル、2−(オキサゾル−2−イルアミノ)エチル、ピペリジン−4−イルアミノメチル、2−(ピペリジン−4−イルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0147】
「複素環式カルボニルアミノ」は、式−N(H)−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義される複素環式基である。例えば、ピペリジン−4−イルカルボニルアミノ、フラン−2−イルカルボニルアミノ、モルホリン−4−イルカルボニルアミノなどが挙げられる。
【0148】
「複素環式カルボニルアミノアルキル」は、式−R−N(H)−C(O)−Rの遊離基を指し、Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義される複素環式基である。例えば、ピペリジン−4−イルカルボニルアミノメチル、2−(フラン−2−イルカルボニルアミノ)エチル、−1−(モルホリン−4−イルカルボニルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0149】
「メルカプト」は、遊離基−SHを指す。
【0150】
「メルカプトアルキル」は、式−R−SHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メルカプトメチル、2−メルカプトエチル、3−メルカプトプロピル、2−メルカプトブチルなどが挙げられる。
【0151】
「モノアルキルアミノ」は、式−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、などが挙げられる。
【0152】
「モノアルキルアミノアルキル」は、式−R−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、2−(プロピルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0153】
「(モノアルキルアミノ)アラルキル」は、式−R−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、(メチルアミノ)(フェニル)メチル、−1−(エチルアミノ)−1−(4−メトキシフェニル)エチル、2−(イソプロピルアミノ)−3−(3−クロロフェニル)プロピルなどが挙げられる。
【0154】
「モノアリールアミノ」は、式−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアリール基である。例えばフェニルアミノ、(4−メトキシフェニル)アミノ、(3、4、5−トリメトキシフェニル)アミノなどが挙げられる。
【0155】
「モノアリールアミノアルキル」は、式−RN(H)Rの遊離基を指し、、式中Rが、上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェニルアミノメチル、2−((4−メトキシフェニル)アミノ)エチル、3−((3、4、5−トリメトキシフェニル)アミノ)プロピルなどが挙げられる。
【0156】
「モノアラルキルアミノ」は、式−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルアミノ、(3、4、5−トリメトキシベンジル)アミノ、(4−クロロベンジル)アミノなどが挙げられる。
【0157】
「モノアラルキルアミノアルキル」は、式−R−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルアミノメチル、(3−フェニルプロピル)アミノメチル、2−(ベンジルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0158】
「モノアルキルアミノカルボニル」は、式−C(O)N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニルなどが挙げられる。
【0159】
「モノアルキルアミノカルボニルアルキル」は、式−R−C(O)N(H)Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、メチルアミノカルボニルメチル、2−(エチルアミノカルボニル)エチル、3−(プロピルアミノカルボニル)プロピルなどである。
【0160】
「モノアリールアミノカルボニル」は、式−C(O)N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェニルアミノカルボニル、(3、4、5−トリス(トリフルオロメトキシ)フェニル)−アミノアルボニル、(4−クロロフェニル)アミノカルボニルなどが挙げられる。
【0161】
「モノアリールアミノカルボニルアルキル」は、式−R−C(O)N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、フェニルアミノカルボニルメチル、2−((4−クロロフェニル)アミノカルボニル)エチル、3−((3、4、5−トリメトキシフェニル)アミノカルボニル)プロピルなどが挙げられる。
【0162】
「モノアラルキルアミノカルボニル」は、式−C(O)N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルアミノカルボニル、(3、4、5−トリス(トリフルオロメトキシ)ベンジル)−アミノカルボニル、(4−クロロベンジル)アミノカルボニルなどが挙げられる。
【0163】
「モノアラルキルアミノカルボニルアルキル」は、式R−C(O)N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、ベンジルアミノカルボニルメチル、2−((4−クロロベンジル)アミノカルボニル)エチル、3−、(3、4、5−トリメトキシベンジル)アミノカルボニル)プロピルなどが挙げられる。
【0164】
「(モノアルキルアミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル」は、式−C(O)−N(H)−R−C(O)−N(H)Rの遊離基を指し、式中それぞれのRは独立に、上記のように定義されるアルキル基である。例えば、(メチルアミノカルボニルメチル)アミノカルボニル、(2−(メチルアミノカルボニル)エチル)アミノカルボニル、(1−(エチルアミノカルボニル)エチル)アミノカルボニルなどが挙げられる。
【0165】
「モノアルキルアラニンアミド」は、式−N(H)−C(O)−C(CH)H−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、結合された窒素は「N」として示され、別の窒素(置換されたRを有する)は「N’」として示される。例えば、「N’−メチルアラニイミド、N’−エチルアラニミドなどが挙げられる。
【0166】
「モノアルキルグリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、結合された窒素は「N」として示され、別の窒素(R置換基を有する)は「N’」として示される。例えば、N’−メチルグリシンアミド、N’−エチルグリシンアミドなどが挙げられる。
【0167】
「(モノアリールアミノカルボニル)グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアリール基である。例えば、((4−フェノキシフェニル)アミノカルボニル)グリシンアミド、(4−クロロフェニル)アミノカルボニル)グリシンアミド、(フェニルアミノカルボニル)グリシンアミドなどが挙げられる。
【0168】
「(モノアリールアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(R)−C(O)−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基であり、Rが結合される窒素は「N’」として示される。例えば、((4−フェノキシフェニル)アミノカルボニル)(N’−メチル)グリシンアミド、(4−クロロフェニル)アミノカルボニル)(N’−エチル)グリシンアミド、(フェニルアミノカルボニル)(N’−エチル)グリシンアミド、(フェニルアミノカルボニル)(N’−メチル)グリシンアミド、などが挙げられる。
【0169】
「(モノアラルキルアミノカルボニル)グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアラルキル基である。例えば、((4−フェノキシベンジル)アミノカルボニル)グリシンアミド、((4−クロロベンジル)アミノカルボニル)グリシンアミド、(ベンジルアミノカルボニル)グリシンアミドなどが挙げられる。
【0170】
「(モノアラルキルアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド」は、式−N(H)−C(O)−CH−N(R)−C(O)−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアラルキル基であり、Rが結合された窒素は「N’」として示される。例えば、((4−フェノキシフェニル)アミノカルボニル)(N’−メチル)グリシンアミド、((4−クロロベンジル)アミノカルボニル(N’−エチル)グリシンアミド、(ベンジルアミノカルボニル)(N’−メチル)グリシンアミドなどが挙げられる。
【0171】
「モノアルキルウレイド」は、式−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基、又は式−N(R)−C(O)−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素は「N’」として示される。例えば、N’−メチルウレイド、N’−エチルウレイド、N’−プロピルウレイド、N−メチルウレイド、N−エチルウレイド、N−プロピルウレイドなどが挙げられる。
【0172】
「モノフェニルウレイド」は、式−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるフェニル基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素を「N’」として示される。例えば、N’−フェニルウレイド、N’−(4−ニトロフェニル)ウレイド、N’−(3−クロロフェニル)ウレイドなどが挙げられる。
【0173】
「モノベンジルウレイド」は、式−N(H)−C(O)−N(H)−CH−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるフェニル基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素は「N’」として示される。例えば、N’−ベンジルウレイド、N’−(4−ニトロベンジル)ウレイド、N’−(3−クロロベンジル)ウレイドなどが挙げられる。
【0174】
「モノハロアルキルウレイド」は、式−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基、又は式−N(R)−C(O)−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるハロアルキル基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素は「N’」として示される。例えば、N’−クロロメチルウレイド、N’−(2−、2−ジフルオロエチル)ウレイド、N’(3−クロロプロピル)ウレイド、N−(トリフルオロメチル)ウレイド、N−(ペンタフルオロエチル)ウレイド、N−(3−イオドプロピル)ウレイドなどが挙げられる。
【0175】
「モノアリールレイド」は、式−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基、又は式−N(R)−C(O)−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアリール基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素は「N’」として示される。例えば、N’−フェニルウレイド、N’(4−メトキシフェニル)ウレイド、N’−(3−クロロフェニル)ウレイド、N−フェニルウレイド、N−(2−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド、N−(4−クロロフェニル)ウレイドなどが挙げられる。
【0176】
「モノアラルキルウレイド」は、式−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基、又は式−N(R)−C(O)− NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアラルキル基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素を「N’」として示される。例えば、−N’ベンジルウレイド、N’(4−メトキシベンジル)ウレイド、N’(3−クロロベンジル)ウレイド、N−ベンジルウレイド、N−(2−トリフルオロメチルベンジル)ウレイド、N−(4−クロロベンジル)ウレイドなどが挙げられる。
【0177】
「(モノアルキル)(モノアリール)ウレイド」は、式N(R)−C(O)−N(R)Hの遊離基、又は式−N(R)−C(O)−N(R)Hの遊離基指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基であり、式中結合した窒素は「N」として示され、別の窒素は「N’」として示される。例えば、N−メチル−N’−フェニルウレイド、N−フェニル−N’−エチルウレイド、N−メチル−N’−(4−フルオロフェニル)ウレイド、N’−エチル−N’−(3−シアノフェニル)ウレイドなどが挙げられる。
【0178】
「モノアルキルウレイドアルキル」は、式−R−N(H)−C(O)−N(H)R遊離基、又は式−R−N(R)−C(O)−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素は「N’」として示される。例えば、N−メチルウレイドメチル、2−(N’−エチルウレイド)エチル、1−(N’−プロピルウレイド)エチル、N−メチルウレイドメチル、2−(N−エチルウレイド)エチル、1−(N−プロピルウレイド)エチルなどが挙げられる。
【0179】
「モノハロアルキルウレイドアルキル」は、式−R−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基、又は式−R−N(R)−C(O)−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるハロアルキル基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素は「N’」として示される。例えば、N’−クロロメチルウレイドメチル、2−(N’−(2、2−ジフルオロエチル)ウレイド)エチル、1−(N’(3−クロロプロピル)ウレイド)エチル、N−(トリフルオロメチル)ウレイドメチル、2−(N−(ペンタフルオロエチル)ウレイド)エチル、1−(N−(3−イオドプロピル)ウレイド)エチルなどが挙げられる。
【0180】
「モノアリールウレイドアルキル」は、式−R−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基、又は−式−R−N(R)−C(O)−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアリール基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素は「N’」として示される。例えば、N’−フェニルウレイドメチル、2−(N’−(4−メトキシフェニル)ウレイド)エチル、1−(N’−(3−クロロフェニル)ウレイド)エチル、N−フェニルウレイドメチル、2−(N−(2−トリフルオロメチルフェニル)ウレイド)エチル、1−(N−(4−クロロフェニル)ウレイド)エチルなどが挙げられる。
【0181】
「モノアラルキルウレイドアルキル」は、式−R−N(H)−C(O)−N(H)Rの遊離基、又は式−R−N(R)−C(O)−NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基であり、Rは上記のように定義されるアラルキル基であり、結合した窒素は「N」として示され、別の窒素は「N’」として示される。例えば、N’−べンジルウレイドメチル、2−(N’(4−メトキシベンジル)ウレイド)エチル、1−(N’−(3−クロロベンジル)ウレイド)エチル、N−ベンジルウレイドメチル、2−(N−(2−トリフルオロメチルベンジル)ウレイド)エチル、1−(N−(4−クロロベンジル)ウレイド)エチルなどが挙げられる。
【0182】
「モノフェニルアミノ」は、本明細書に定義されたフェニル基により置換されたアミノ基を指す。
【0183】
「モノフェニルアルキルアミノ」は、以下に定義されるようにフェニルアルキルにより置換されたアミノ基を指す。例えば、ベンジルアミノ、2−(ベンジル)ブチルアミノなどが挙げられる。
【0184】
「モノフェニルアミノアルキル」は、上記のように定義されるモノフェニルアミ基により置換された、上記のように定義されるアルキル基を指す。例えば、(フェニルアミノ)メチル、2−(1−(フェニル)エチルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0185】
「モノフェニルアルキルアミノアルキル」は、上記のように定義されるモノフェニルアルキルアミノ基により置換された、上記のように定義されるアルキル基を指す。例えば、(ベンジルアミノ)メチル、2−(2−ベンジル)ブチルアミノ)エチルなどが挙げられる。
【0186】
「ニトロ」は、遊離基−NOを指す。
【0187】
「オキソ」は、置換基が酸素であることを指す。
【0188】
「よい」とは、以下記載の事象が発生しても発生しなくてもよく、その記載が、事象又は状況が発生する場合と発生しない場合とを含む意味である。例えば、「置換されてよいアリール基」は、アリール基が置換される場合もあり、置換されない場合もあり、その記載が、置換されたアリール基と、置換を有しないアリール基とを含む意味である。
【0189】
「フェニル」は、ヒドロキシ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルケニル、ニトロ、シアノ、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、及びアミノカルボニルより成る群から選択される1又は複数の置換基により置換されてよいベンゼン基を指す。
【0190】
「フェノキシ」は、式−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるフェニルである。
【0191】
「フェニルアルキル」は、フェニル基により置換された上記のように定義されるアルキル基を指す。例えばベンジルなどである。
【0192】
「フェニルアルケニル」は、フェニル基により置換された上記のように定義されるアルケニル基を指す。例えば、3−フェニルプロポ−2−エニルなどが挙げられる。
【0193】
「フェニルアルコキシ」は、式−ORの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるフェニルアルキル基である。例えば、ベンジルオキシなどが挙げられる。
【0194】
「フェニルアルコキシアルキル」は、上記のように定義されるフェニルアルコキシ基により置換された、上記のように定義されるアルキル基を指す。たとえは、ベンジルオキシメチルなどが挙げられる。
【0195】
「フェニルカルボニル」は、式−C(O)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるフェニル基である。例えば、(4−クロロフェニル)カルボニル、(4−フルオロフェニル)カルボニルなどが挙げられる。
【0196】
「フェニルアミノカルボニル」は、式−C(O)−N(H)−Rの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるフェニル基である。例えば、(4−クロロフェニル)アミノカルボニル、(4−メトキシフェニル)アミノカルボニルなどが挙げられる。
【0197】
「薬理学的に許容される対イオン」は、親化合物の生物学的効能、及び生物学的又はその他において不適応ではない特性を保持するアニオンを指す。このようなアニオンの例は、Berge、S.M.らによる、Journal of Pharmaceutical Sciences(1977)、Vol.66、No.1、pp.−1−19.において、見出すことができる。
【0198】
「薬理学的に許容される塩」は、酸付加塩と塩基付加塩を共に含む。
【0199】
「薬理学的に許容される酸付加塩」は、遊離塩基の生物学的効能、及び特性を保持するこれらの塩を指し、生物学的又はそれ以外の不適応なものでない。例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸、ピルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サルチル酸などが挙げられる。
【0200】
「薬理学的に許容される塩基付加塩」は、遊離酸の生物学的効能及び特性を保持する塩を指し、生物学的又はそれ以外の不適応なものでない。これらの塩は、遊離酸に無機塩基又は有機塩基を付加することで、調製される。
【0201】
無機塩基から誘導される塩には、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウムなどの塩などが含まれるが、これに限定されない。好ましい無機塩は、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマクネシウムなどの塩である。有機塩基から誘導される塩としては、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−エチルアミノエタノール、トリメトアミン、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカシン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N−エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などが挙げられる。特に好ましい有機塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン及びカフェインなどである。
【0202】
「THF」は、テトラヒドロフランを指す。
【0203】
「薬理学的な有効量」は、投与を必要とするヒトに投与する際に、以下に明示するように、有効な心筋炎治療をするための充分量である。「薬理学的な有効量」を構成する式Iの化合物の量は、化合物、症状の重篤度、治療されるヒトの年齢などにより変化するが、当業者の知識及び開示に沿って適宜決定してよい。
【0204】
本明細書に使用される「治療すること」又は「治療」は、ヒトにおける心筋炎の治療を包含し、以下のものが含まれる。
(i)特にヒトが疾患を有してはいるが、罹っていないと診断されるような場合に、そのヒトが罹る疾患の発生を予防すること;
(ii)その疾患を阻害すること、すなわちその発症の発達を停止すること;又は
(iii)その疾患を緩和すること、すなわちその疾患を後退させること、
【0205】
「ウレイド」は、式−N(H)−C(O)−NHの遊離基を指す。
【0206】
「ウレイドアルキル」は、式−R−N(H)C(O)NHの遊離基を指し、式中Rは上記のように定義されるアルキル基である。例えば、ウレイドメチル、2−(ウレイド)エチル、3−(ウレイド)プロピルなどが挙げられる。
【0207】
上記定義から、置換されたアルキル基を含む遊離基に関して、アルキル基上のあらゆる置換はアルキル基のいずれかの炭素に生じてよいことが理解されよう。
【0208】
本発明の化合物又はその薬理学的に許容される塩は、これらの構造において非対称的な炭素原子を有してよい。これにより、本発明の化合物又はその薬理学的に許容される塩は、単一の立体異性体、ラセミ体、及び、エナンチオマーとジアステレオマーとの混合物として存在する。こうした単一の立体異性体、ラセミ体、その混合物は、全て、本発明の範囲内であることが意図される。その化合物内の特定炭素原子の絶対配置は、適切な絶対記述子R又はSにより示される。記述子「trans」は、R1a又はR1b置換基が、ピペラジン平面について反対側にある。記述子「cis」は、R1a又はR1b置換基が、ピペラジン平面について同じ側にあることを示すために用いられる。
【0209】
本明細書において使用される命名法はI.U.P.A.C.システムの修正形式であり、式中本発明の化合物はピペラジン誘導体として命名される。例えば、式(Ia)におけるRが−C(O)−であり、Rがエチレンであり、Rが−O−であり、R1aがピペラジン環の2位にあるエトキシカルボニルであり、Rがフェニル環の4位にある2−(エチルアミノ)エチルであり、Rがメトキシにより4位が置換されたナフタレン−1−イルである式(Ia)の化合物、つまり以下の式の化合物は、本明細書で1−(2−((4−メトキシナフタレン−1−イル)オキシ)エチル)カルボニル−2−エトキシカルボニル−4−(4−(2−(エチルアミノ)エチル)ベンジル)ピペラジンとして命名される。
【化2】

【0210】
<有効性及び投与>
A.有用性
本明細書の実施例の例により支持されるように、本明細書に開示されるタイプの化合物は心筋炎の治療に有効である。
【0211】
B.試験方法
動物
雄のルイスラット(7週齢、体重200乃至250g)を、三共研究所より購入した。これらラットを、標準的な餌及び水にて飼育し、東京医科歯科大学実験動物研究所の動物福祉ガイドラインに従って飼育した。
【0212】
抗原及び免疫化
精製した豚の心臓ミオシン(Sigma Chemical社)を0.01Mのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中で溶解し、マイコバクテリウム テュバキュローシス(Mycobacterium tuberculosis)H37RA(Difco社)が10mg/mL添加された等量の完全フロイントアジュバント(Difco社)によって乳化した。経過0日目において、ラットの足蹠皮下に0.2mLの乳化液を注入し、ラットあたり1.0mg/体重の免疫投与量の心臓ミオシンを得た。
【0213】
ピペラジン誘導体のストック溶液の調製
40%のシクロデキストリン(Sigma社)中の(2R)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジンの滅菌生理食塩水溶液25mg/mlは、40%シクロデキストリンを含有する生理食塩水に化合物を溶解することで調製した。その混合物を振盪した後、HClを添加した。この混合液を溶解液となるまで撹拌した。溶解が終了した後、1MのKOHを添加してpHを4.5に高めた。
【0214】
処置
ラットに対して、(2R)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジンのストック溶液を、経過0日(BX0群)又は経過14日(BX14群)から毎日(50mg/kg、1日につき2回)、皮下に投与し、21日目で屠殺した。対照区として、C1群及びC2群を、40%シクロデキストリン/生理食塩水にて処置した。
【0215】
C.一般的投与
本発明の化合物又はこの薬理学的に許容される塩を、純粋形態あるいは薬理学的に適切な組成物形態において投与することは、同様の有用性を得るために、許容されるいかなる投与形式又は薬品を介して行ってよい。従って、投与は、経口、鼻中、非経口、局所、経皮、又は直腸、舌下、筋肉内、皮下又は静脈内から、固体、半固体、親液性粉末の形状又は液体投与形式で、例えば錠剤、坐薬、ピル、軟弾性ゼラチン及び硬性ゼラチンのカプセル、粉末、溶液、懸濁液、又は噴霧体で、正確な単位用量を簡単に投与するのに適する点で好ましくは単位用量の形状で、行われてよい。組成物は、従来の薬理学的担体又は賦形剤、及び特定/任意の活性剤としての本発明の化合物を含有してもよく、別の薬剤、医薬剤、担体、アジュバントなどを含有してもよい。
【0216】
一般的に、薬理学的に許容される組成物は、意図される投与形態に依存して、本発明の化合物又はその薬理学的に許容される塩を約1%乃至99重量%含んでよく、1又は複数の適切な医薬賦形剤を99%乃至1重量%含んでよい。好ましい組成物では、本発明の化合物又はその薬理学的に許容される塩が約5%乃至75重量%であり、残りが適切な医薬賦形剤である。
【0217】
投与の好ましい経路は、治療すべき疾患症状の重篤度により調節できる従来の通常の投与方法を用いる経口投与である。このような経口投与のため、本発明の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含む薬理学的に許容される組成物は、通常使用されるあらゆる賦形剤を組み入れることにより形成される。
【0218】
このような賦形剤には、非毒性及び化学的に適用可能な充填剤、結合剤、膨化剤、緩衝剤、保存剤、抗酸化剤、潤滑剤、香料剤、肥厚剤、着色剤、乳化剤などが含まれ、例えば、医薬級のマンニトール、ラクトース、スターチ、プレゼラチン化スターチ、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、滑石、セルロースエーテル誘導体、グルコース、ゼラチン、スクロース、クエン酸塩、シクロデキストリン、没子食酸プロピルなどが挙げられる。このような組成物は、溶液、懸濁液、錠剤、ピル、カプセル、粉末などの形状、放出保持形式などをとる。
【0219】
好ましい組成物は、カプセル、カプレット(caplet)又は錠剤の形状を取り、これにより、更にラクトース、スクロース、リン酸カルシウムなどの希釈剤;クロスカルメロース、ナトリウム、又はその誘導体などの膨化剤;ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤;、及び、スターチ、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、セルロースエーテル誘導体などの結合剤;などが挙げられる。
【0220】
本発明の化合物又はその化合物の薬理学的に許容される塩は、例えば、更に、体内で緩やかに溶解する担体に配置された約0.5%乃至約50%の活性成分を使用する坐薬に処方されてもよい。担体としては、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、例えばPEG1000(96%)及びPEG4000(4%)、及びプロピレングリコールなどが挙げられる。
【0221】
液状の医薬投与組成物は、本発明の化合物(約0.5%乃至約20%)又はその薬理学的に許容される塩、及び、場合によっては担体中のアジュバントを溶解し、分散などにより調製し、これにより溶液又は懸濁液を形成できる。担体中のアジュバントとしては、例えば、水、生理食塩水、水性デキストロース、水性シクロデキストリン、グリセロール、エタノールなどが挙げられる。
【0222】
所望されるならば、本発明の医薬組成物は、更に、加湿剤又は乳化剤、pH緩衝剤、抗酸化剤などの補助物質を最小量含んでよい。補助物質としては、例えば、クエン酸、ソルビタン、モノラウレイト、トリエタノールアミンオレイト、ブチル化ハイドロオキシトルエンなどが挙げられる。
【0223】
このような剤形を調製する実際の方法は、当業者に周知且つ明らかである。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、18th Ed.、(Mack Publishing company、Easton 、Pennnsylvania、1990)を参照されたい。投与される組成物は、いかなる場合においても、心筋炎の治療のために、本発明の化合物又はその薬理学的に許容される塩の薬理学的な有効量を含んでいる。
【0224】
本発明の化合物又はこの薬理学的に許容される塩は、薬理学的な有効量にて投与される。この有効量は、使用する特定化合物の活性、活性化合物の代謝的安定性及び活性期間の長さ、年齢、体重、一般的な健康、性、食餌、投与形式、投与時間、排出率、薬剤の組み合わせ、疾患症状の重篤度、及びホストが受けている治療を含む、種々の要因により変化する。一般的に、一日当たりの薬理学的に有効な用量は、本発明の化合物又はこの薬理学的に許容される塩の1日当たり約0.014から約14.0mg/kgであり;好ましくは1日当たりの約0.14mgから約10.0mg/kg;最も好ましくは1日当り約1.4mgから約7.0mg/kgである。例えば、70kgのヒトに投与するには、投与用量の範囲は、本発明の化合物又はこの薬理学的に許容される塩の1日当たり約1.0mgから約1.0g/kgであり、好ましくは1日あたり約10mgから約700mgであり、最も好ましくは1日あたり約100mgから約500mgである。
【0225】
D.組み合わせ
本発明の化合物は、単独で、又は追加的な他の治療剤の1又は複数と組み合わせて、投与できる。他の治療剤には、
利尿剤;
ACE抑制剤;
アンギオテンシン受容体アンタゴニスト;
ベータアドレノ受容体ブロッカー;
カルベジロール及びラベタロール(停止特性のアルファー1と混合したベータブロッカー);
血管拡張剤(例えば、ニトロプルシドナトリウム);
陽性変力剤(例えば、ドブタミン)、が含まれる。
【0226】
E.好ましい化合物
本発明の好ましい化合物には、米国特許第6、207、665号公報、及びWO98/56771パフレット記載の好ましい化合物の全てが含まれる。
【0227】
より好ましい化合物には、化学式Iaの化合物であって、
は、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシスルホニル、ハロ、アルキル、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、ホルミル、ホルミルアルキル、ニトロ、ニトロソ、シアノ、アラルコキシ、ハロアルコキシ、アミノアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノアルキル、シアノアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヒドロキシアルキル、(ヒドロキシ)アラルキル、(モノアルキルアミノ)アラルキル、(ヒドロキシアルキル)hioアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、アルコキシアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、モノアラルキルアミノ、アミノアルキルアミノ、複素環式アミノ、(シクロアルキルアルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、複素環式カルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルキルスルホニルアミノアルキル、(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノアルキル、(アリールスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、複素環式アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、(ヒドロキシアルコキシ)カルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルコキシカルボニルアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、ジアルキルアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニルアルキル、アラルキルカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(モノアルキルアミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(カルボキシアルキル)アミノカルボニル、(アルコキシカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アミジノ、ヒドロキシアミジノ、グアニジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノアリールウレイド、モノアラルキルウレイド、モノハロアルキルウレイド、(モノアルキル)(モノアリール)ウレイド、ジアルキルウレイド、ジアリールウレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノアリールレイドアルキル、モノアラルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、(ハロアルキル)(アルキル)ウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアルキルカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アリールカルボニルグリシンアミド、(アリールカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、グリシンアミドアルキル、アラニンアミド、モノアルキルアラニンアミド、アラニンアミドアルキル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立的に選択される1又は複数の置換基により置換された炭素環式である化合物である。
【0228】
この化合物群のうち、化合物の好ましいサブグループは、化合物であって、
は、−0−、−N(R)−又は−C(R)−;
は、アルキレン鎖であり;
は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アラルキルカルボニル、アラルキルカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、及びアルコキシカルボニルから成る群から選択され;
の各々は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アラルキルカルボニルアミノ、(アラルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノアルキル、シクロアルキルカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アラルキルカルボニルアミノアルキル、複素環式カルボニルアミノアルキル、(アラルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノアルキル、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノハロアルキルウレイド、ジアルキルウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、及びジアルキルアミノカルボニルアルキルから成る群から独立して選択される、化合物のグループである。
【0229】
この化合物サブグループのうち、好ましいクラスの化合物は、化合物であって、
は、−0−であり;
は、メチレンであり、
は、−C(0)−である、化合物のグループである。
【0230】
この化合物クラスのうち、好ましいサブクラスの化合物は、化合物であって、
1aは、ハロ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、(ヒドロキシ)アラルキル、シアノアルキル、ハロアルキルカルボニルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ヒドロキシアルキルチオアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アジドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アリールオキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アラルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり、
は、水素及びハロから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり、
は、水素、ヒドロキシ、ハロ、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、ハロアルキル、ホルミル、ニトロ、シアノ、アミノアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、アラルキル、ヒドロキシアルキル、(モノアルキルアミノ)アラルキル、アルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアラルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、複素環式カルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルキルスルホニルアミノアルキル、(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノアルキル、(アリールスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、複素環式アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、(ヒドロキシアルコキシ)カルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、ヒドロキシアミジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノアリールレイド、モノアラルキルウレイド、(モノアルキル)(モノアリール)ウレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノアリールウレイドアルキル、モノアラルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、(ハロアルキル)(アルキル)ウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアルキルカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アリールカルボニルグリシンアミド、(アリールカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、アラニンアミド、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基により置換されてよいフェニルである、化合物のグループである。
【0231】
化合物のサブクラスのうち、好ましい化合物は、以下の化合物から成る群から選ばれる。
(2S)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((フェノキシ)メチル)カルボニル−2−エチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−エチルピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(メトキシメチル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−((アセチルアミノ)メチル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−((4−フルオロベンジル)アミノ)エチル)−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−((メチル)アミノ)エチル)−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)エチル)−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−((((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル)オキシ)メチル−5−メチルピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−(エトキシカルボニル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3− (メトキシカルボニル)メチルピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−((メトキシ)メチル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−(2−(メトキシ)エチル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−(2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)−エチル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−(2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−(2−ヒドロキシブト−4−イニル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン;
(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−(2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)エチル)−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(cis)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、3−ジメチルピペラジン;
(2S、5R)−1−((4−クロロ−3、5−ジメトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2S、5S)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチルピペラジン;
(2R、5S)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−5−(2−メチルチオ)エチルピペラジン;
(2R、5R)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−5−(ベンジルオキシ)メチルピペラジン;
(2R、5R)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−(((2−ヒドロキシエチル)チオ)メチル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(N’−(エトキシカルボニルメチル)ウレイド)メチル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−5−((アミノ)カルボニルオキシ)メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−((アセチル)メチル)ピペラジン;
(2R、5R)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−5−(1−ヒドロキシ−1−(フェニル)メチル)ピペラジン;
(2R、5R)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−5−(1−ヒドロキシブチル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−((ジエチルアミノ)メチル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−((ジメチルアミノ)メチル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−(((シクロプロピル)アミノ)メチル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−((モルホリン−4−イル)メチル)ピペラジン;
(2R、5R)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−((ピペラジン−1−イル)メチル)ピペラジン;
(cis)−1−((3、4、5−トリメトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、6−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(cis)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、6−ジメチルピペラジン;
1−((フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((2−(アセチルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−ヒドロキシプロピル)−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−ヒドロキシブト−3−エニルl)−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−トリフルオロメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;及び
(trans)−1−((4−クロロ−2−((4−(2、5−ジ(トリフルオロメチル)フェニルカルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン
【0232】
この化合物のサブクラスのうち、好ましい群の化合物は、化合物であって、
1aは、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルケニル、シアノアルキル、アルコキシアルキル、モノアルキルアミノアルキル、アジドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、アリールオキシアルキルカルボニルオキシアルキル、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり、
は、水素、クロロ又はフルオロから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり、
は、ヒドロキシ、ハロ、アルキル、アルコキシ、ホルミル、ニトロ、シアノ、アミノアルコキシ、シクロアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキル、(モノアルキルアミノ)アラルキル、アルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアラルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、複素環式カルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、ルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノアルキル、アルキルスルホニルアミノアルキル、(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノアルキル、(アリールスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、(ヒドロキシアルコキシ)カルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル、ヒドロキシアミジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノアリールウレイド、モノアラルキルウレイド、(モノアルキル)(モノアリール)ウレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノアリールレイドアルキル、モノアラルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、(ハロアルキル)(アルキル)ウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアルキルカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アリールカルボニルグリシンアミド、(アリールカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、アラニンアミド、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基により置換されるフェニルである、化合物のグループである。
【0233】
化合物サブクラス群における化合物群のうち、好ましい化合物は、以下の化合物から成る群から選択される。
1−((3、4、5−トリメトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−エチルピペラジン;
(2R)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−プロピルピペラジン;
(2S)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−プロピルピペラジン
4−(4−フルオロベンジル)−1−(((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル)スピロ[シクロプロパン−1、2’−ピペラジン];
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−ヒドロキシメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−(メトキシ)エチル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−((2−メチルプロピル)アミノ)エチル)−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−4−(4−フルオロベンジル)−5−メチルピペラジン;
(2R)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2S)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−(ヒドロキシメチル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(((メチル)ウレイド)メチル)ピペラジン;
(2R、3R)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル2、3−ジメチルピペラジン;
(cis)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−(((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル)オキシ)エチル−5−メチルピペラジン;
(2R、5R)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−((ヒドロキシ)メチル)ピペラジン;
(2R、5R)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−5−((メトキシ)メチル)ピペラジン;
(2R、5S)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−5−(1−メチルエチル)ピペラジン;
(2R、5R)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−5−(1−ヒドロキシエチル)ピペラジン;
(2R、5R)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−5−(1−ヒドロキシプロプ−3−エニル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−((シアノ)メチル)ピペラジン;
(2R、5R)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−((1、2、4−トリアゾル−2−イル)メチル)ピペラジン;
(2R、5R)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)−5−((テトラゾリル)メチル)ピペラジン;
(3S、5S)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−3、5−ジメチルピペラジン;
1−((4−クロロ−3−ニトロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−メチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(ジエチルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−ヒドロキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((5−クロロ−2−メトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((エチル)(1−メチルブチル)アミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロ−2−アミノフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロ−3−ニトロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(ベンジルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((1−メチルブチル)アミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(イソ−プロピルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(2、4−ジクロロフェニル)ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(4−ニトロフェニル)ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(4−メチルフェニル)ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−ベンジルウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((シクロプロピルメチル)アミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(フェニルアミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(アセチルアミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((メチルアミノ) (フェニル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(1−(フェニルスルホニル)(メチル)アミノエチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(1−(アセチル)(メチル)アミノエチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(1−(N−メチル−N’−エチルウレイド)エチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル )ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(1−((メチル)(エチル)アミノ)エチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(1−(ジメチルアミノ)エチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R)−1−((4−クロロ−2−((4−t−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((ピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(オキサゾル−2−イルアミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロ−2−(モルホリン−4−イルメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−ブロモ−2−ホルミルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−フルオロ−3−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロ−2−メトキシカルボニルフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−メトキシカルボニルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロ−2−アミノカルボニルフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−カルボキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−ホルミルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−シアノフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((3−シアノフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−メチル−2−アミノフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((3−ホルミルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−メチル−2−アセチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−メトキシカルボニルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((3−ニトロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−アセチル−2−(アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−ニトロ−3−メチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((5−ニトロ−2−メチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((5−ニトロ−2−アミノフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−アミノフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((3−メトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−メトキシ−2−アセチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((5−メトキシ−2−アセチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−((2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−((2−ヒドロキシエトキシ)カルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−(2−ヒドロキシエトキシ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−アセチル−4、5−ジメチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((5−メトキシ−2−(メトキシカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(N’−メチルウレイド)−アミノ)メチル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−メチル−2−ホルミルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((3−クロロ−5−メトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−メトキシ−5−ニトロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−メチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−アジドエチル)−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(フタルイミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(マレイミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((4−(ベンジルカルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((4−((2、3、4−トリフルオロフェニル)アミノカルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((4−((2−フルオロフェニル)アミノカルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(2、6−ジフルオロフェニル)ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(エテニルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(シクロプロピルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(シクロペンチルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((フラン−2−イル)カルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル )ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(フェニルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(3−メトキシフェニル)ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(メトキシカルボニルメチルカルボニル)−N’−(メチル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(2−メトキシカルボニルエチル)カルボニル−N’−(メチル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(3−メチルベンジル)アミノカルボニル−N’−(メチル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(3−トリフルオロメチル−4−フルオロフェニル)カルボニル−N’−(メチル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(4−メチルベンジル)アミノカルボニル−N’−(メチル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(3−クロロフェニル)カルボニル−N’−(メチル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(4−フルオロベンジル)アミノカルボニル−N’−(メチル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(2−イオドフェニルカルボニル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(2、3−ジフルオロフェニルカルボニル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−((4−フェノキシフェニル)アミノカルボニル)グリシンアミド)フェノオキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’(2、4−ジフルオロフェニルカルボニル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((2−イオドフェニルカルボニル)アミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((エトキシカルボニルメチルカルボニル)アミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(3−クロロプロピル)ウレイドメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(2−フルオロ−6−トリフルオロメチルフェニル)ウレイドメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((3−フルオロフェニル)カルボニルアミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(2−(エトキシカルボニル)エチル)ウレイドメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2S)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((2、5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)カルボニルアミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(2−(フェニル)シクロプロピル)ウレイドメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン
【0234】
化合物のサブクラス群のうち、より好ましい群の化合物は、化合物であって、
1aは、アルキル及びヒドロキシアルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり、
は、水素、クロロ又はフルオロから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、ハロ、アルキル、アルコキシ、ホルミル、ニトロ、シクロアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、ヒドロキシアミジノ、ウレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アラニンアミド、及び複素環式アルキル群から独立して選択される1又は複数の置換基にて置換されるフェニルである、化合物である。
【0235】
化合物のこのサブクラス群におけるより好ましい群の化合物のうち、好ましい化合物は、以下の化合物から成る群から選択される。
(trans)−1−((4−クロロ−3−ニトロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロ−2−(アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2S、5R)−1−((4−ブロモ−3、5−ジメトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((3−ヒドロキシ−5−メチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2S、5R)−1−((4−ニトロ−3−ホルミルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン;
(trans)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチルピペラジン;
(2R、5S)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチルピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−3、5−ジメトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロ−3、5−ジメトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルピペラジン;
(2R、6R)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、6−ジメチルピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−メトキシフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(1−ヒドロキシエチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(アミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(ウレイドメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−アミノフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロ−2−(アセチルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−4−(4−フルオロベンジル)−1−((2−アセチルアミノ−4−クロロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチルピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(プロピルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(メトキシメチルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(2−(メトキシカルボニル)エチルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(2−(エトキシカルボニル)エチルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(メチルスルホニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(ブロモメチルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R)−1−((4−クロロ−2−(グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−メチルグリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(アラニンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((アミノカルボニル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((アミノカルボニル)(メチル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−エチルウレジオ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(エチルカルボニルアミノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−アミノ−5−ニトロフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン二塩酸塩;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(((エチル)アミノ)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(((ジエチル)アミノ)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(((シクロプロピル)アミノ)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(((ジメチル)アミノ)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(((メチル)アミノ)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((アミノ)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((ピペラジン−l−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(エチルアミノメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(1−(メチルアミノ)エチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(1−(メチルスルホニル)(メチル)アミノエチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R)−1−((4−クロロ−2−((ピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロ−2−((ピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((4−t−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(イミダゾル−1−イルメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(1−(イミダゾル−1−イル)エチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(トリアゾル−1−イルメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(テトラゾル−1−イルメチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((モルホリン−4−イル)メチル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R)−1−((4−クロロ−2−アミノカルボニルフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
1−((4−クロロ−2−ホルミルフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロ−2−ホルミルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R)−1−((4−クロロ−2−ホルミルフェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(メチルアミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((アミノカルボニルメチル)アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((2−アミノエチル)アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((4−アミノカルボニルフェニル)アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(ヒドロキシアミジノ)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−アセチルフェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((2−(アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−((N’−(トリクロロメチルカルボニル)ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(メトキシメチルカルボニル)グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(N’−(エトキシカルボニルアミノカルボニル)−グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン
【0236】
化合物のサブクラス群のうち、最も好ましい群の化合物は、化合物であって、Rは4−フルオロであり、Rは4位がクロロによって、2位がアミノカルボニル、ウレイド、又はグリシンアミドによって置換されたフェニルである化合物である。このような化合物は、以下の化合物から成る群から選択される。
(2R、5S)−1−((4−クロロ−2−(アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロ−2−(グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン
【0237】
最も好ましい化合物は、(2R)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジンである。
【実施例1】
【0238】
上記説明した試験方法に従って、屠殺したラットの体重に対する心臓の重量比(H/B)を測定し、組織試験及び心エコーを行うことで疾患の重篤度を評価した。治療群における心筋炎罹患部位は、対照群における部位に比べ、抑制されていた(BX0群又はB14群VS対照群:領域比;1.0±1.1%VS51.8±8.3%又は11.8±2.9%VS52.4±9.3%、各々P<0.05)。治療群における心臓機能は改善されていた(各々P<0.05、BX0群又はB14群VS対照群:FS;46.7±3.6%VS20.8±2.6%又は39.4±4.1%VS22.0±5.9%)。H/Bは、治療群において同様の減少を示した。CCR1アンタゴニストは、EAMの重篤度を減少させた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式Ia、Ib、Ic又はIdのうち少なくとも1種の化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、及び、これらの薬理学的に許容される塩の有効量を、必要な患者に投与することを含む心筋炎の治療方法。
【化1】

[式中、R1aは、オキソ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ホルミル、ホルミルアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、(ヒドロキシ)アラルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、メルカプトアルキル、シアノアルキル、ハロアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、ヒドロキシアルキルチオアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アジドアルキル、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アリールオキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アラルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アラルキルカルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アリールスルホニル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシスルホニル、ハロ、アルキル、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、ホルミル、ホルミルアルキル、ニトロ、ニトロソ、シアノ、アラルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノ、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、シアノアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルアルケニル、ヒドロキシアルキル、(ヒドロキシ)アラルキル、ヒドロキシアルキルチオアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、アルコキシアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、モノアラルキルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノ、アルコキシカルボニルアミノアルキル、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニル、アリールカルボニルアルキル、アラルキルカルボニル、アラルキルカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルコキシカルボニルアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アミジノ、グアニジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、ジアルキルウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシスルホニル、ハロ、アルキル、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、ホルミル、ホルミルアルキル、ニトロ、ニトロソ、シアノ、アラルコキシ、ハロアルコキシ、アミノアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノアルキル、シアノアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヒドロキシアルキル、(ヒドロキシ)アラルキル、(モノアルキルアミノ)アラルキル、(ヒドロキシアルキル)ハロアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、アルコキシアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、モノアラルキルアミノ、アミノアルキルアミノ、複素環式アミノ、(シクロアルキルアルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、複素環式カルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルキルスルホニルアミノアルキル、(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノアルキル、(アリールスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、複素環式アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、(ヒドロキシアルコキシ)カルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルアルコキシカルボニルアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、ジアルキルアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニルアルキル、アラルキルカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(モノアルキルアミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(カルボキシアルキル)アミノカルボニル、(アルコキシカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アミジノ、ヒドロキシアミジノ、グアニジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノアリールレイド、モノアラルキルウレイド’、モノハロアルキルウレイド、(モノアルキル)(モノアリール)ウレイド、ジアルキルウレイド、ジアリールレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノアリールウレイドアルキル、モノアラルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、(ハロアルキル)(アルキル)ウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアルキルカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アリールカルボニルグリシンアミド、(アリールカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、グリシンアミドアルキル、アラニンアミド、モノアルキルアラニンアミド、アラニンアミドアルキル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基により置換された炭素環式であり;
あるいは、
は、水素、ヒドロキシ、ハロ、アルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、ハロアルキル、ホルミル、ニトロ、シアノ、ハロアルコキシ、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、モノアラルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、グアニジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、及びグリシンアミドから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基により置換された複素環式であり;
は、−0−、−N(R)−、−C(R又は結合であり;
はアルキレン鎖又はアルキルジエン鎖、あるいはRが結合である場合、Rはアリール又は−N(Rにより置換されたアルキルジエンであってよく;
は、−C(O)−、−C(S)−、−CH−又は結合であり;
の各々は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アラルキルカルボニル、アラルキルカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、及びアルコキシカルボニルから成る群から独立して選択され;
の各々は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アラルキルカルボニルアミノ、(アラルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノアルキル、シクロアルキルカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アラルキルカルボニルアミノアルキル、複素環式カルボニルアミノアルキル、(アラルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノアルキル、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノハロアルキルウレイド、ジアルキルウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、及びジアルキルアミノカルボニルアルキルから成る群から独立して選択され;
Yは、薬理学的に許容される対イオンであり:
1bは、水素、オキソ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ホルミル、ホルミルアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、(ヒドロキシ)アラルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、メルカプトアルキル、シアノアルキル、ハロアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、ヒドロキシアルキルチオアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アジドアルキル、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アリールオキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アラルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アラルキルカルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アリールスルホニル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、アルキル、アラルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、複素環式アルキル、又はシクロアルキルアルキルであり;
10は、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、フェニルアルキル、フェニルアルケニル、アルコキシ、フェノキシ、フェニルアルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ホルミル、ニトロ、シアノ、アミジノ、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、フェノキシアルキル、フェニルアルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノフェニルアミノ、モノフェニルアルキルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノフェニルアミノアルキル、モノフェニルアルキルアミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、アルキルカルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、フェニルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノフェニルウレイド、及びモノベンジルウレイドから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基によって置換されてよい複素環式であり、;
但し、Rが−N(R)−である場合、Rは炭素原子及び1個の窒素原子のみから成る4乃至8員の複素環式であってはならない。]
【請求項2】
前記化合物は、化学式laの化合物である請求項1記載の方法。
【請求項3】
は、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシスルホニル、ハロ、アルキル、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アリールオキシ、ハロアルキル、ホルミル、ホルミルアルキル、ニトロ、ニトロソ、シアノ、アラルコキシ、ハロアルコキシ、アミノアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、(ヒドロキシ)シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノアルキル、シアノアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、ヒドロキシアルキル、(ヒドロキシ)アラルキル、(モノアルキルアミノ)アラルキル、(ヒドロキシアルキル)ヒオアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、アルコキシアルキル、(アルコキシ)アラルキル、アリールオキシアルキル、アラルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、モノアラルキルアミノ、アミノアルキルアミノ、複素環式アミノ、(シクロアルキルアルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、複素環式カルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルキルスルホニルアミノアルキル、(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノアルキル、(アリールスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、複素環式アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、(ヒドロキシアルコキシ)カルボニル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アラルコキシカルボニルアルキル、アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、ジアルキルアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニルアルキル、アラルキルカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、モノアラルキルアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(モノアルキルアミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(カルボキシアルキル)アミノカルボニル、(アルコキシカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、モノアリールアミノカルボニルアルキル、モノアラルキルアミノカルボニルアルキル、アミジノ、ヒドロキシアミジノ、グアニジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノアリールウレイド、モノアラルキルウレイド、モノハロアルキルウレイド、(モノアルキル)(モノアリール)ウレイド、ジアルキルウレイド、ジアリールウレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノアリールウレイドアルキル、モノアラルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、(ハロアルキル)(アルキル)ウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアルキルカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アリールカルボニルグリシンアミド、(アリールカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、グリシンアミドアルキル、アラニンアミド、モノアルキルアラニンアミド、アラニンアミドアルキル、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基により置換された炭素環式である請求項2記載の方法。
【請求項4】
は、−0−、−N(R)又は−C(R)−であり;
は、アルキレン鎖であり;
は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アラルキルカルボニル、アラルキルカルボニルアルキル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル及びアルコキシカルボニルから成る群から選択され;
の各々は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アラルキルカルボニルアミノ、(アラルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルカルボニルアミノアルキル、シクロアルキルカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アラルキルカルボニルアミノアルキル、複素環式カルボニルアミノアルキル、(アラルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノアルキル、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノハロアルキルウレイド、ジアルキルウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、モノアルキルアミノカルボニルアルキル、及びジアルキルアミノカルボニルアルキルから成る群から選択される請求項3記載の方法。
【請求項5】
は、−0−であり;
は、メチレンであり;
は、−C(O)−である請求項4記載の方法。
【請求項6】
1aは、ハロ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキニル、(ヒドロキシ)アラルキル、シアノアルキル、ハロアルキルカルボニルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アラルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ヒドロキシアルキルチオアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アジドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アリールオキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アラルコキシアルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、水素及びハロから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、水素、ヒドロキシ、ハロ、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、ハロアルキル、ホルミル、ニトロ、シアノ、アミノアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、アラルキル、ヒドロキシアルキル、(モノアルキルアミノ)アラルキル、アルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアラルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、複素環式カルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアリールアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノアルキル、(アルコキシカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、アルキルスルホニルアミノアルキル、(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノアルキル、(アリールスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、複素環式アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、(ヒドロキシアルコキシ)カルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、ヒドロキシアミジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノアリールウレイド、モノアラルキルウレイド、(モノアルキル)(モノアリール)ウレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノアリールレイドアルキル、モノアラルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、(ハロアルキルアルキル)ウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアルキルカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アリールカルボニルグリシンアミド、(アリールカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、アラニンアミド、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基によって置換されてよいフェニルである請求項5記載の方法。
【請求項7】
1aは、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルケニル、シアノアルキル、アルコキシアルキル、モノアルキルアミノアルキル、アジドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、アリールオキシアルキルカルボニルオキシアルキル、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、水素、クロロ又はフルオロから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、ヒドロキシ、ハロ、アルキル、アルコキシ、ホルミル、ニトロ、シアノ、アミノアルコキシ、シクロアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキル、(モノアルキルアミノ)アラルキル、アルコキシアルキル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアラルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルケニルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、複素環式カルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、モノアラルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールカルボニルアミノアルキル、(アルキルカルボニル)(アルキル)アミノアルキル、(シクロアルキルアルキル)アミノアルキル、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノアルキル、アルキルスルホニルアミノアルキル、(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、アリールスルホニルアミノアルキル、(アリールスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、(ヒドロキシアルコキシ)カルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、(ヒドロキシアルキル)アミノカルボニル、ヒドロキシアミジノ、ウレイド、モノアルキルウレイド、モノアリールウレイド、モノアラルキルウレイド、(モノアルキル)(モノアリール)ウレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、モノアルキルウレイドアルキル、ジアルキルウレイドアルキル、モノアリールレイドアルキル、モノアラルキルウレイドアルキル、モノハロアルキルウレイドアルキル、(ハロアルキル)(アルキル)ウレイドアルキル、(アルコキシカルボニルアルキル)ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアルキルカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アリールカルボニルグリシンアミド、(アリールカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアラルキルアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)グリシンアミド、(モノアリールアミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、アラニンアミド、複素環式、及び複素環式アルキルから成る群から独立的に選択される1又は複数の置換基により置換されたフェニルである請求項6記載の方法。
【請求項8】
1aは、アルキル及びヒドロキシアルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、水素、クロロ又はフルオロから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基であり;
は、ハロ、アルキル、アルコキシ、ホルミル、ニトロ、シクロアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルカルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(アルキルスルホニル)(アルキル)アミノアルキル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、モノアルキルアミノカルボニル、モノアリールアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)アミノカルボニル、(アミノアルキル)アミノカルボニル、ヒドロキシアミジノ、ウレイド、(ハロアルキルカルボニル)ウレイド、ウレイドアルキル、グリシンアミド、モノアルキルグリシンアミド、アミノカルボニルグリシンアミド、(アルコキシアルキルカルボニル)グリシンアミド、(アミノカルボニル)(アルキル)グリシンアミド、(アルコキシカルボニルアミノアルキルカルボニル)グリシンアミド、アラニンアミド、及び複素環式アルキルから成る群から独立して選択される1又は複数の置換基により置換されたフェニルである請求項7記載の方法。
【請求項9】
は、4−フルオロであり、Rは、4位がクロロにより、2位がアミノカルボニル、ウレイド、又はグリシンアミドにより置換されたフェニルである請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記化合物は、
(2R、5S)−1−((4−クロロ−2−(アミノカルボニル)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(trans)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;
(2R、5S)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン;及び
(2R、5S)−1−((4−クロロ−2−(グリシンアミド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2、5−ジメチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジン、
これらのエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、及びその溶媒和化合物から選択される請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記化合物は、(2R)−1−((4−クロロ−2−(ウレイド)フェノキシ)メチル)カルボニル−2−メチル−4−(4−フルオロベンジル)ピペラジンエナンチオマー、そのジアステレオマー、塩、及び溶媒和化合物である請求項10記載の方法。
【請求項12】
化学式1a、1b、1c又は1dの化合物は、
利尿剤;
ACE抑制剤;
アンギオテンシン受容体アンタゴニスト;
ベータアドレノ受容体ブロッカー;
カルベジロール及びラベタロール;
血管拡張剤;及び
陽性筋変力剤から選択される少なくとも1種の追加治療剤と組み合わせて投与される請求項1記載の方法。

【公表番号】特表2007−503397(P2007−503397A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524112(P2006−524112)
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2004/027343
【国際公開番号】WO2005/018642
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(300049958)シエーリング アクチエンゲゼルシャフト (357)
【出願人】(504179255)国立大学法人 東京医科歯科大学 (228)
【Fターム(参考)】