説明

ケーブル架空添架用支持線及び架空添架用ケーブル

【課題】樹脂層をちぎることなく抗張力体からはがすことができ、作業時間の低減が図れる、ケーブル架空添架用支持線及び架空添架用ケーブルを提供する。
【解決手段】単線からなる抗張力体1に接着性の樹脂層2を被覆して、さらに樹脂層2の外側に非接着性の樹脂層3を被覆したケーブル架空添架用支持線10であり、抗張力体1と接着性の樹脂層2の剥離強度または接着性の樹脂層2と非接着性の樹脂層3の剥離強度を非接着性の樹脂層3の破断強度よりも低くなるようにした。これにより、非接着性樹脂層3を破壊することなく、樹脂層を剥離することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単線からなる抗張力体に樹脂層を被覆したケーブル架空添架用支持線及び架空添架用ケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に示すような自己支持型光ケーブルでは、架空等のためにケーブル本体を支持線により支持している。従来の支持線においては、直径約3mm以上の太線には、鋼撚線などの撚線にシース(ケーブル最外層を形成する防食層)を被覆したものや、直径約3mm以下の細線には、単鋼線などの単線に樹脂を被覆したもの、単鋼線に接着層を被覆してその上に樹脂を被覆したものがある。
【0003】
ただし、鋼撚線はコストが高く太線には不向きという欠点があった。単鋼線に樹脂を被覆しただけのものは、単鋼線と樹脂の密着性が良くないため、樹脂の収縮でケーブル部が支持線部に対して相対的に移動して、ケーブル部にしわが寄り、しわ部分の曲がりによって伝送損失が増加したり、接続箱にケーブル部が引き込まれて、心線が引っ張られたりする欠点があった。
【0004】
単鋼線に接着層を被覆してその上に樹脂を被覆したものは、樹脂を単鋼線から剥ぎ取りづらく、単鋼線のみを把持する引留め金物に単鋼線を取り付ける際に、単鋼線の露出作業に時間が掛かりすぎるという欠点があった(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2002―365499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来技術の問題に鑑みてなされたもので、抗張力体と樹脂との密着性を確保しつつ、容易に抗張力体を露出させることができ、作業時間を低減することができるケーブル架空添架用支持線及び架空添架用ケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、接着性樹脂層と抗張力体または非接着性樹脂層の剥離強度を、非接着性の樹脂層の破断強度以下にすることにより、非接着樹脂を破断することなく剥離可能にして、上記課題を解決した。
【0008】
本発明の第1の態様にかかるケーブル架空添架用支持線は、単線からなる抗張力体に接着性の樹脂層を被覆して、さらに前記樹脂層の外側に非接着性の樹脂層を被覆したケーブル架空添架用支持線であって、前記抗張力体と前記接着性の樹脂層の剥離強度または前記接着性の樹脂層と前記非接着性の樹脂層の剥離強度が、前記非接着性の樹脂層の破断強度よりも低いことを特徴とする。この態様によると、抗張力体に沿って樹脂層を工具により片面を削ると、樹脂層をちぎることなく抗張力体から剥がすことができ、作業時間の低減化が図れる。なお、接着性の樹脂層の厚さは、通常薄いために、単線のみを把持する引留め金物に取り付ける際には、接着性の樹脂層が単線上に残存していたとしてもあまり大きな問題とならないこともある。
【0009】
本発明の他の態様にかかるケーブル架空添架用支持線は、前記抗張力体と前記接着性の樹脂層の剥離強度または前記接着性の樹脂層と前記非接着性の樹脂層の剥離強度が、5N/10mm以上、40N/10mm以下であることを特徴とする。この態様によると、前記接着性の樹脂層と前記非接着性の樹脂層の剥離強度は、5N/10mm以上であるために、単鋼線に樹脂を被覆しただけのもののように樹脂が収縮して抗張力体からずれることなく、40N/10mm以下であるために、樹脂層を抗張力体からはがす際に容易に手作業ではがすことができる。
【0010】
本発明の他の態様にかかるケーブル架空添架用支持線は、前記接着性の樹脂層の厚さが、0.2mm以下であることを特徴とする。この態様によると、接着性の樹脂層の厚さを0.2mm以下にすることにより、特に単線のみを把持する引留め金物に取り付ける際に、多少接着性の樹脂層が単線上に残存していてもあまり問題にならない場合も多いので、所定の接着力を維持しつつ薄い接着層にするのが望ましい。
【0011】
本発明の他の態様にかかるケーブル架空添架用支持線は、前記抗張力体と前記接着性の樹脂層の剥離強度が、前記接着性の樹脂層と前記非接着性の樹脂層の剥離強度よりも小さいことを特徴とする。この態様によると、接着性の樹脂層と非接着性の樹脂層が一体化しているために、樹脂層を抗張力体からはがす際に、抗張力体に接着性の樹脂層が残らず、接着性の樹脂層が抗張力体上に残存するのが問題になる場合にも、好適である。
【0012】
本発明の他の態様にかかるケーブル架空添架用支持線は、前記抗張力体と前記接着性の樹脂層の剥離強度が、5N/10mm以上、40N/10mm以下であり、前記接着性の樹脂層と前記非接着性の樹脂層の剥離強度が10N/10mm以上であることを特徴とする。この態様によると、接着性の樹脂層と非接着性の樹脂層とが確実に一体化して剥離されるために、樹脂層を抗張力体からはがす際に、抗張力体に接着性の樹脂層が残らず、接着性の樹脂層が抗張力体上に残存するのが問題になる場合にも、好適である。
【0013】
本発明の第1の態様にかかる架空添架用ケーブルは、前記ケーブル架空添架用支持線とケーブル本体部が、連結部を介して一体化されていることを特徴とする。この態様によると、架空添架用ケーブルは架空添架用に最適である。
【0014】
本発明の他の態様にかかる架空添架用ケーブルは、前記連結部が、間欠的に存在していることを特徴とする。この態様によると、連結部が間欠的に存在しているために、支持線部と中間引留め金物に取り付ける際に、支持線部とケーブル本体部を切り離すことの手間が無くなる。
【0015】
本発明の他の態様にかかる架空添架用ケーブルは、前記ケーブル本体部が、前記ケーブル架空添架用支持線よりも長く、架空に布設されたときに、前記ケーブル本体部に弛みができることを特徴とする。この態様によると、ケーブル本体部に弛みがあるために、ケーブル本体部に引っ張り歪みが付与されず、長期信頼性が向上する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、抗張力体の剥離強度または樹脂層間の剥離強度が、樹脂層の破断強度よりも小さいので、抗張力体に沿って樹脂層を工具により片面を削った後、樹脂層を引き剥がすことにより、樹脂層をちぎることなく抗張力体から剥離することができるので、剥離作業が楽であり、本発明にかかるケーブル架空添架用支持線または架空添架用ケーブルを使用することにより、作業時間を短くすることができる。また、本発明の一実施形態によるケーブル架空添架用支持線または架空添架用ケーブルでは、接着性の樹脂層と非接着性の樹脂層との剥離強度を、抗張力体の剥離強度よりも高くしたことにより、接着性の樹脂層と非接着性の樹脂層の両方を一体的に抗張力体からきれいに剥離することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態にかかるケーブル架空添架用支持線10の断面図を示し、図2は、図1のケーブル架空添架支持線10を備える架空添架用ケーブル20の断面図を示す。ケーブル架空添架支持線10は、抗張力体1とその外側の接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3を備えており、架空添架用ケーブル20は、ケーブル架空添架用支持線10に連結部22を介してケーブル本体部21が接続されている通信用ケーブルである。
【0018】
図1と図2に示すように、ケーブル架空添架用支持線10は、単線からなる抗張力体1と、接着性樹脂層2と、非接着性樹脂層3から構成されている。接着性樹脂層2は、単線からなる抗張力体1の外側を被覆しており、さらに非接着性樹脂層3は接着性樹脂層2の外側を被覆している。
【0019】
特徴的なのは、抗張力体1と接着性樹脂層2の剥離強度または接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3の剥離強度が、非接着性樹脂層3の破断強度よりも低いことである。これにより、抗張力体1に沿って接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3をカッターのような工具により片面を削ると、接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3をちぎることなく、抗張力体1からまたは接着性樹脂層からはがすことができ、作業時間の低減が図れる。
【0020】
なお、接着性樹脂層2の厚さは、非接着性樹脂層3に比べて通常薄いために、単線である抗張力体1のみを把持する引留め金物に取り付ける際には、接着性樹脂層2が単線である抗張力体1上に残存していてもあまり問題とならない。
【0021】
本願発明者は、抗張力体1と接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3間の剥離強度を見出すべく、以下のような試作及び評価を行った。
【0022】
まず、抗張力体1として外径φが2.6mmの亜鉛アルミメッキ鋼線を使用し、これに接着性樹脂層2として接着性ポリオレフィンを厚み0.1mmで押出被覆した。さらにその上に、非接着性樹脂層としてポリエチレンを被覆して、外径φを3.9mm及び4.2mmに仕上げた。
【0023】
また、外径φが2.3mmの亜鉛アルミメッキ鋼線に接着性ポリオレフィンを厚み0.1mmで押出被覆して、さらにポリエチレンを被覆して、外径φ3.6mm及び3.9mmに仕上げた。
【0024】
亜鉛アルミメッキ鋼線と接着性ポリオレフィンとの密着力は、図3に示す引き抜き方法で、外径φが2.6mmの亜鉛アルミメッキ鋼線に対しては直径φが2.65mm、外径φが2.3mmの亜鉛アルミメッキ鋼線に対しては直径φが2.35mmの孔のあいた引き抜きダイス50を用いて、50mm/分の速度で、引き抜き方向Yに沿って引き抜いた時の最大値とし、密着力の異なるものを複数試作した。
【0025】
10mの長さの試作品に対して、−30℃から70℃の熱サイクルを付与したときのポリエチレンの収縮による亜鉛アルミメッキ鋼線とのずれ、及び図4に示すように、試作品の片面をナイフで削って接着性ポリオレフィン層とポリエチレン層を取り去り、端末でニッパによりきっかけを作った後に、ポリエチレン層がちぎれずに手ではぎ取れるかどうかの評価を行った。その結果を、それぞれ表1乃至表4に示している。
【0026】
【表1】

【0027】
表1は、直径φが2.6mmの亜鉛アルミメッキ鋼線を使用し、外径が3.9mmの試作品の評価結果を示している。密着力の値をそれぞれ変えて試作し、評価を行った。評価結果は、表1に示す通り、―30℃から70℃の熱サイクルでの鋼線とポリエチレンのズレは、密着力が3Nの場合に生じたが、それ以外ではずれは生じなかった。そして、片面を削った後に手でポリエチレン層がはぎ取れるかについては、最も大きい密着力である45Nの場合だけはぎ取れなかったが、それ以外でははぎ取れた。
【0028】
【表2】

【0029】
表2は、直径φが2.6mmの亜鉛アルミメッキ鋼線を使用し、外径が4.2mmの試作品の評価結果を示している。密着力の値として、表1の試作品と同様の値のものを試作し、評価を行った。評価結果は、表2に示す通り、―30℃から70℃の熱サイクルでの鋼線とポリエチレンのずれは、密着力が3Nの場合に生じたが、それ以外ではずれは発生しなかった。そして、片面を削った後に手でポリエチレン層がはぎ取れるかについては、最も大きい密着力である45Nの場合だけ、引き剥がす際にポリエチレン層が大きく伸びたが、それ以外でははぎ取れた。
【0030】
【表3】

【0031】
表3は、直径φが2.3mmの亜鉛アルミメッキ鋼線を使用し、外径が3.6mmの製品の試作品の評価結果を示している。密着力を表1及び表2の例とは異なる値に変えて試作し、評価を行った。評価結果は、表3に示す通り、―30℃から70℃の熱サイクルでの鋼線とポリエチレンのずれは、密着力が2Nの場合に生じたが、それ以外ではずれは無かった。そして、片面を削った後に手でポリエチレン層がはぎ取れるかについては、最も大きい密着力である48Nの場合だけはぎ取れなかったが、それ以外でははぎ取れた。
【0032】
【表4】

【0033】
表4は、直径φが2.3mmの亜鉛アルミメッキ鋼線を使用し、外径が3.9mmの試作品の評価結果を示している。密着力の値は、表3の試作品と同様の値の試作品を作り、評価を行った。評価結果は、表4に示す通り、―30℃から70℃の熱サイクルでの鋼線とポリエチレンのずれは、密着力が3Nの場合に生じたが、それ以外では無かった。そして、片面を削った後に手でポリエチレン層がはぎ取れるかについては、最も大きい密着力である48Nの場合だけ、引き剥がす際にポリエチレン層が大きく伸びたが、それ以外でははぎ取れた。
【0034】
【表5】

【0035】
表5は、直径φが2.6mmの亜鉛アルミメッキ鋼線を使用し、鋼線の上に接着性樹脂層を設け、その上にさらに非接着性樹脂層を設け、外径を3.9mmとした試作品の評価結果を示している。評価を行う試作品の抗張力体と接着性樹脂層との密着力(以下「密着力」と称する)は、3N/10mm、5N/10mm、12N/10mm、27N/10mmとした。接着性樹脂層と非接着性樹脂層の剥離力(以下、「剥離力」と称する)は、剥離力と密着力の差を変化させて評価を行った。評価結果は、表5に示す通り、剥離力が密着力より大きく、かつ剥離力が10N/10mm以上の場合には、接着性樹脂層と非接着性樹脂層とが一体として剥離された。
【0036】
以上の試作及びその評価結果から、抗張力体1と接着性樹脂層2の剥離強度もしくは、接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3の剥離強度は、5N/10mm以上であって40N/10mm以下であることが望ましいことがわかった。評価結果から、抗張力体1と接着性樹脂層2との剥離強度が5N/10mm以上であると、単鋼線に樹脂を被覆しただけのもののように接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3が収縮して抗張力体1からずれることがないことが判明した。また、評価結果から明らかなように、接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3の剥離強度は40N/10mm以下とすることにより、接着性樹脂層2または非接着性樹脂層3を抗張力体1から手作業で容易にはがすことができる。
【0037】
また、接着性樹脂層2の厚さは0.2mm以下であることが好ましい。接着性樹脂層2の厚さを0.2mm以下とすることにより、たとえ、接着性樹脂2が抗張力体1に残存していたとしても、特に単線のみを把持する引留め金物に取り付ける際であってもあまり問題とならない。
【0038】
上述のように、抗張力体1と接着性樹脂層2の剥離強度を、接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3の剥離強度よりも小さくすることが好ましい。これにより、接着性の樹脂層と非接着性の樹脂層が一体化した状態で、抗張力体1から剥ぎ取ることができる。そのため、樹脂層を抗張力体からはがす際に、抗張力体に接着性の樹脂層が残らず、接着性の樹脂層が抗張力体上に残存するのが問題になる場合に、好適である。
【0039】
また、接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3の剥離強度を、密着力よりも大きくしかつ10N/10mm以上とすることにより、接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3とを分離することなく、一体的に剥離することが可能となる。これにより、接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3が一体化しているために、接着性樹脂層2と非接着性樹脂層3を抗張力体1からはがす際に、抗張力体1に接着性樹脂層2が残らず、接着性樹脂層2が抗張力体1上に残存するのが問題になる場合にも、好適である。
【0040】
さらに、図2に示すように、架空添架用ケーブル20はケーブル本体部21を備えている。ケーブル本体部21には、光ファイバ心線30と、2本の抗張力体35が被覆されており、表面に一対のノッチ溝33を備えている。
【0041】
ケーブル架空添架用支持線10とケーブル本体部21は、連結部22により一体化されているが、この連結部22は、好ましくは図2の紙面垂直方向に関して、ケーブル架空添架用支持線10とケーブル本体部21の間において、間欠的に形成されている。このように、連結部22が間欠的に形成されているために、ケーブル架空添架用支持線10を中間引留め金物に取り付ける際に、支持線10とケーブル本体部21を切り離す手間が無くなる。
【0042】
そして、好ましくは、ケーブル本体部22が、ケーブル架空添架用支持線10よりも図2の紙面垂直方向に関して長くなっていて、ケーブル架空添架用支持線10が架空に布設されたときに、ケーブル本体部22に弛みが設けてある。このように、ケーブル本体部22に弛みがあるために、ケーブル本体部22には引っ張り歪みが付与されず、長期信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明のケーブル架空添架用支持線の好ましい実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の架空添架用ケーブルの好ましい実施例を示す断面である。
【図3】引き抜きダイスによりケーブル架空添架用支持線を引き抜く様子を示す斜視図である。
【図4】試作品の片面をナイフで削り、接着性ポリオレフィン層とポリエチレン層を取り去ったものを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0044】
1 抗張力体
2 接着性樹脂層
3 非接着性樹脂層
10 ケーブル架空添架用支持線
20 架空添架用ケーブル
21 ケーブル本体部
22 連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単線からなる抗張力体に接着性の樹脂層を被覆して、さらに前記接着性の樹脂層の外側に非接着性の樹脂層を被覆したケーブル架空添架用支持線であって、前記抗張力体と前記接着性の樹脂層の剥離強度または前記接着性の樹脂層と前記非接着性の樹脂層の剥離強度が、前記非接着性の樹脂層の破断強度よりも低いことを特徴とするケーブル架空添架用支持線。
【請求項2】
前記抗張力体と前記接着性の樹脂層の剥離強度または前記接着性の樹脂層と前記非接着性の樹脂層の剥離強度が、5N/10mm以上、40N/10mm以下であることを特徴とする請求項1に記載のケーブル架空添架用支持線。
【請求項3】
前記接着性の樹脂層の厚さが、0.2mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル架空添架用支持線。
【請求項4】
前記抗張力体と前記接着性の樹脂層の剥離強度が、前記接着性の樹脂層と前記非接着性の樹脂層の剥離強度よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のケーブル架空添架用支持線。
【請求項5】
前記抗張力体と前記接着性の樹脂層の剥離強度が、5N/10mm以上、40N/10mm以下であり、前記接着性の樹脂層と前記非接着性の樹脂層の剥離強度が、10N/10mm以上であることを特徴とする請求項4に記載のケーブル架空添架用支持線。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1つに記載のケーブル架空添架用支持線とケーブル本体部が、連結部を介して一体化されていることを特徴とする架空添架用ケーブル。
【請求項7】
前記連結部が、間欠的に存在していることを特徴とする請求項6に記載の架空添架用ケーブル。
【請求項8】
前記ケーブル本体部が、前記ケーブル架空添架用支持線よりも長く、架空に布設されたときに、前記ケーブル本体部に弛みができることを特徴とする請求項7に記載の架空添架用ケーブル。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−163994(P2007−163994A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−362474(P2005−362474)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】