説明

ゲートウェイ・リロケーションを提供するための装置及び方法

ユーザ装置(UE)がソースコアノード(例えば、PDNGW)を経由する初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへゲートウェイ・リロケーションを提供するための装置及び方法は、モビリティー・イベントを初期化することと、新たな外部ネットワークコネクションを生成するために、前記初期外部ネットワークコネクションを、前記ソースコアノード経由から、ターゲットコアノード経由へリロケーションすることと、前記新たな外部ネットワークコネクションについて、新たなIPアドレスを、前記UEへ割り当てることと、前記新たなIPアドレスを使用することを含む。UEは、ローカル・ブレークアウト・ベアラーを含む幾つかの確立されたベアラーを有しても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(35 USC § 119に基づく優先権の主張)
この特許出願は、2007年4月20日付け提出され、「Methods and Apparatus for Providing Gateway Relocation Procedures」と題された米国仮出願第60/913,239号に基づく優先権の利益を主張する。それは、本願の譲受人に譲渡され、参照によって本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
この開示は、ゲートウェイ・リロケーションを提供するための装置及び方法に関係する。
【背景技術】
【0003】
多くの無線通信システム、例えばセルラーシステム、において、ネットワーク・アーキテクチャーは、ユーザから外部ネットワーク(external networks)までのネットワークノードを階層化(layering)した階層的な(hierarchical)ものである。そのようなアーキテクチャーにおいて、ユーザ装置(UE)は、一般的に、例えば基地局のようなエッジノードを介して、無線ネットワークにアクセスする。次に、エッジノードは、例えば基地局コントローラ(BSC)、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、無線ネットワークコントローラ(RNC)又はモバイルマネージメントエンティティー(MME)などのような中間ノードと通信する。中間ノードは、例えばゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)又はパケットデータサポートノード(PDSN)のようなコアノードと通信する。コアノードは、例えばインターネット、公衆交換電話網(PSTN)などのような外部ネットワークへの経路(pathway)を提供する。無線通信システムにおける最上位のコアノードは、ゲートウェイとして知られている。
【0004】
UEは、一般的に、動いている間、サービスエリア(coverage area)の至る所で通信可能な携帯端末である。UEは、一般的に、常に、特定のエッジノード、中間ノード及びソースコアノードに関連付けられる。UEがサービスエリア内で動くにつれて、それは、一般的に、リロケーションとして知られているプロセスを経て、異なるエッジノード及び中間ノードに再割り当てされる。エッジ及び中間ノードに関するリロケーション手続きがある一方、UEが、一旦、特定のソースコアノード又はゲートウェイに割り当てられると、それは、一般的に、通信セッションの終了まで、そのソースコアノード又はゲートウェイに割り当てられたままである。従来、あるUEについて、ソースコアノードが、現在のソースコアノードからターゲットコアノードへ変更される必要がある場合には、無線システムは、ターゲットコアノードとの初期接続手続き(initial attach procedure)を引き起こす。そこでは、現在のソースコアノードとの関連付けは、利用されない。
【発明の概要】
【0005】
中間ノードを活用し、最初から(from scratch)UEとターゲットゲートウェイとの間の関連付けの再生成(recreating)を取り除き、ゲートウェイ・リロケーションの間、潜在的なサービスの途絶(potential service disruption)を減らし、そして、UEの、UEの現在の位置に関してより最適であるターゲットゲートウェイとの効率的な関連付けを促進する(promotes)ゲートウェイ・リロケーション(gateway relocation)を提供するための装置及び方法が開示される。
【0006】
一つの態様に従って、ユーザ装置(UE)がソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへゲートウェイ・リロケーションを提供するための方法は、モビリティー・イベントを初期化することと、少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションを生成するために、前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを、前記ソースコアノード経由から、第1のターゲットコアノード経由へリロケーションすることと、前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションについて、少なくとも一つの新たなIPアドレスを、前記UEへ割り当てることと、前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを使用することを含む。
【0007】
他の態様に従って、ユーザ装置(UE)がソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへゲートウェイ・リロケーションを提供するための装置は、少なくとも一つのプロセッサ及び少なくとも一つのメモリを含み、前記少なくとも一つのメモリは、モビリティー・イベントを初期化することと、少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションを生成するために、前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを、前記ソースコアノード経由から、第1のターゲットコアノード経由へリロケーションすることと、前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションについて、少なくとも一つの新たなIPアドレスを、前記UEへ割り当てることと、前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを使用すること、を実行するための前記少なくとも一つのプロセッサにより実行されるプログラムコードを含む。
【0008】
他の態様に従って、ユーザ装置(UE)がソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへゲートウェイ・リロケーションを提供するための装置は、モビリティー・イベントを初期化するための手段と、少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションを生成するために、前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを、前記ソースコアノード経由から、第1のターゲットコアノード経由へリロケーションするための手段と、前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションについて、少なくとも一つの新たなIPアドレスを、前記UEへ割り当てるための手段と、前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを使用するための手段とを含む。
【0009】
他の態様に従って、ユーザ装置(UE)がソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへゲートウェイ・リロケーションを提供するためのコンピュータ読み取り可能な媒体は、少なくとも一つのコンピュータ実装により実行された場合に、モビリティー・イベントを初期化するためのプログラムコードと、少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションを生成するために、前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを、前記ソースコアノード経由から、第1のターゲットコアノード経由へリロケーションするためのプログラムコードと、前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションについて、少なくとも一つの新たなIPアドレスを、前記UEへ割り当てるためのプログラムコードと、前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを使用するためのプログラムコードと、を含む方法を実行するプログラムコードを含む。
【0010】
様々な態様が例として示され説明される以下の詳細な説明から、他の態様が当業者には容易に明らかになるであろうことが、理解される。図面及び詳細な説明は、実際は例として考慮されるべきであって、制限として考慮されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、無線リンク(wireless link)の一つの例を説明する。
【図2】図2は、外部ネットワークへアクセスする階層的な無線通信システムの一つの例を説明する。
【図3a】図3a,3b及び3cは、異なるゲートウェイ・アーキテクチャーを持つ無線通信システムの三つの例を説明する。
【図3b】図3a,3b及び3cは、異なるゲートウェイ・アーキテクチャーを持つ無線通信システムの三つの例を説明する。
【図3c】図3a,3b及び3cは、異なるゲートウェイ・アーキテクチャーを持つ無線通信システムの三つの例を説明する。
【図4】図4は、ゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。
【図5a】図5a及び5bは、アクティブ・モード・リロケーション手続き(Active Mode relocation procedure)の間にゲートウェイノードのリロケーションをサポートするためのゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。
【図5b】図5a及び5bは、アクティブ・モード・リロケーション手続きの間にゲートウェイノードのリロケーションをサポートするためのゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。
【図6】図6は、L2シグナリング中に組み込まれたIP割り当てを持つ3GPPシステムの内部のゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。
【図7】図7は、IPシグナリングを使ってなされるIP割り当てを持つ3GPPシステムの内部のゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。
【図8】図8は、3GPPシステムから3GPP2 HRPDシステムへのゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。
【図9】図9は、リロケートされるゲートウェイの例を示す無線通信システムのアーキテクチャーの第1の例を説明する。
【図10】図10は、リロケートされるゲートウェイの例を示す無線通信システムのアーキテクチャーの第2の例を説明する。
【図11】図11は、リロケートされるゲートウェイの例を示す無線通信システムのアーキテクチャーの第3の例を説明する。
【図12】図12は、UEがソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクション(initial external network connection)を含む外部ネットワークへ、ゲートウェイ・リロケーションを提供するための一つの例のフローチャートである。
【図13】図13は、UEがソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへ、ゲートウェイ・リロケーションを提供するのに適しているデバイス1300である。
【図14】図14は、ゲートウェイ・リロケーション手続きを実行するためのプロセッサ及びメモリを含むデバイスを示す。
【詳細な説明】
【0012】
添付図面に関連して以下で説明される詳細な説明は、本開示の様々な態様の説明として意図されており、本開示が実施され得る唯一の態様を示すことは意図されていない。この開示において説明される各々の態様は、ただ本開示の例又は説明として提供されているに過ぎず、必ずしも別の態様より好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。詳細な説明は、本開示の深い理解を与えることを目的として、特定の細部を含んでいる。しかしながら、これら特定の細部なしに本開示が実施され得ることは、当業者には明らかであろう。場合によっては、本開示の概念を不明りょうにすることを回避するために、周知の構造又はデバイスがブロック図において示される。頭文字語又は他の説明的な専門用語は、ただ便宜上及び明確にするために用いられることがあるに過ぎず、本開示の範囲を制限することを意図されているものではない。
【0013】
説明を簡単にするために、手順(methodologies)が、一連のアクト(acts)として示され説明されるが、手順は、アクトの順序によって制限されるものではなく、1又は複数の態様に従って、あるアクトは、異なる順序で発生し及び/又は本明細書で示され説明されたアクトとは異なるアクトと同時に発生しても良いことは、理解(understood)され認識(appreciated)されるべきである。例えば、手順は、その代わりに、例えば状態図におけるように一連の相互に関係のある状態又はイベントとして表され得ることを、当業者は理解し認識するであろう。さらに、1又は複数の態様に従う手順を実装するために、必ずしも説明されたすべてのアクトが必要とされるとは限らない。
【0014】
図1は、無線リンク100の一つの例を説明する。図1に示される無線リンク100は、FDMA環境、OFDMA環境、CDMA環境、WCDMA環境、TDMA環境、SDMA環境又は任意の他の適切な無線環境において実装されても良いことを当業者は理解するであろう。
【0015】
無線リンク100は、アクセスポイント200(例えば、エッジノード、基地局など)と、無線通信デバイス300(すなわち、ユーザ装置又はUE)とを含む。ダウンリンク区間(downlink leg)において、アクセスポイント200(例えば、エッジノード、基地局など)は、トラフィックデータを受け取り、フォーマットし、符号化し、インターリーブし、変調(又は、シンボルマッピング(symbol maps))し、そして、変調シンボル(すなわち、データシンボル)を供給する送信(TX)データプロセッサA210を含む。TXデータプロセッサA210は、シンボル変調器A220と通信可能(in communication with)である。シンボル変調器A220は、該データシンボル及びダウンリンク・パイロットシンボルを受け取って処理し、シンボルのストリームを供給する。一つの態様において、シンボル変調器A220は、設定情報(configuration information)を供給するプロセッサA280と通信可能である。シンボル変調器A220は、送信機ユニット(TMTR)A230と通信可能である。シンボル変調器A220は、該データシンボル及びダウンリンク・パイロットシンボルを多重化し、それらを送信機ユニットA230へ供給する。
【0016】
送信されるべき各々のシンボルは、データシンボル、ダウンリンク・パイロットシンボル、又は、ゼロ(zero)の信号値である。ダウンリンク・パイロットシンボルは、各々のシンボル期間(period)において連続的に送信されても良い。一つの態様において、ダウンリンク・パイロットシンボルは、周波数分割多重(FDM)される。他の態様において、ダウンリンク・パイロットシンボルは、直交周波数分割多重(OFDM)される。さらに他の態様において、ダウンリンク・パイロットシンボルは、符号分割多重(CDM)される。一つの態様において、送信機ユニットA230は、シンボルのストリームを受け取って1又は複数のアナログ信号に変換し、更に、該アナログ信号を、調整(conditions)(例えば、増幅、フィルタリング及び/又は周波数アップコンバート)して、無線伝送に適しているアナログダウンリンク信号を生成する。次に、アナログダウンリンク信号は、アンテナ240を介して送信される。
【0017】
ダウンリンク区間において、無線通信デバイス300(すなわち、UE)は、アナログダウンリンク信号を受信し、そのアナログダウンリンク信号を受信機ユニット(RCVR)B320へ入力するアンテナ310を含む。一つの態様において、受信機ユニットB320は、そのアナログダウンリンク信号を、調整(例えば、フィルタリング、増幅及び周波数ダウンコンバート)して、“調整された(conditioned)”信号にする。次に、“調整された”信号は、サンプリングされる。受信機ユニットB320は、シンボル復調器B330と通信可能である。シンボル復調器B330は、受信機ユニットB320から出力された該“調整され”そして“サンプリングされた(sampled)”信号(すなわち、データシンボル)を、復調する。シンボル復調器B330は、プロセッサB340と通信可能である。プロセッサB340は、ボル復調器B330からダウンリンク・パイロットシンボルを受け取り、該ダウンリンク・パイロットシンボルのチャネル推定を実行する。一つの態様において、チャネル推定は、現在の伝播環境(current propagation environment)を特徴付ける処理である。シンボル復調器B330は、プロセッサB340から、ダウンリンク区間に関する周波数応答推定(frequency)を受け取る。シンボル復調器B330は、データシンボル推定を得るために、データシンボルのデータ復調を実行する。データシンボル推定は、送信されたデータシンボルの推定である。シンボル復調器B330はまた、RXデータプロセッサB350と通信可能である。RXデータプロセッサB350は、シンボル復調器B330からデータシンボル推定を受け取り、該データシンボル推定を、復調(すなわち、シンボルデマッピング(symbol demaps))、インターリーブ及び/又は復号化して、トラフィックデータを復元(recover)する。一つの態様において、シンボル復調器B330による処理及びRXデータプロセッサB350による処理は、それぞれ、シンボル変調器A220による処理及びTXデータプロセッサA210による処理と、相補的である。
【0018】
アップリンク区間(uplink leg)において、無線通信デバイス300(すなわち、UE)は、TXデータプロセッサB360を含んでいる。TXデータプロセッサB360は、トラフィックデータを受け取って処理し、データシンボルを出力する。TXデータプロセッサB360は、シンボル変調器D370と通信可能である。シンボル変調器D370は、該データシンボルとアップリンク・パイロットシンボルを受け取って、該データシンボルを該アップリンク・パイロットシンボルと多重化し、変調を実行して、シンボルのストリームを供給する。一つの態様において、シンボル変調器D370は、設定情報(configuration information)を供給するプロセッサB340と通信可能である。シンボル変調器D370は、送信機ユニットB380と通信可能である。
【0019】
送信されるべき各々のシンボルは、データシンボル、ダウンリンク・パイロットシンボル、又は、ゼロの信号値である。アップリンク・パイロットシンボルは、各々のシンボル期間において連続的に送信されても良い。一つの態様において、アップリンク・パイロットシンボルは、周波数分割多重(FDM)される。他の態様において、アップリンク・パイロットシンボルは、直交周波数分割多重(OFDM)される。さらに他の態様において、アップリンク・パイロットシンボルは、符号分割多重(CDM)される。一つの態様において、送信機ユニットB380は、シンボルのストリームを受け取って1又は複数のアナログ信号に変換し、更に、該アナログ信号を、調整(conditions)(例えば、増幅、フィルタリング及び/又は周波数アップコンバート)して、無線伝送に適しているアナログアップリンク信号を生成する。次に、アナログアップリンク信号は、アンテナ310を介して送信される。
【0020】
無線通信デバイス(UE)300からのアナログアップリンク信号は、アンテナ240により受信され、そして、サンプルを得るために、受信機ユニットA250により処理される。一つの態様において、受信機ユニットA250は、そのアナログアップリンク信号を、調整(例えば、フィルタリング、増幅及び周波数ダウンコンバート)して、“調整された”信号にする。次に、“調整された”信号は、サンプリングされる。受信機ユニットA250は、シンボル復調器C260と通信可能である。シンボル復調器C260は、データシンボル推定を得るために、データシンボルのデータ復調を実行し、該アップリンク・パイロットシンボル及び該データシンボル推定を、RXデータプロセッサA270へ供給する。データシンボル推定は、送信されたデータシンボルの推定である。RXデータプロセッサA270は、無線通信デバイス300から送信されたトラフィックデータを復元(recover)するために、該データシンボル推定を処理する。シンボル復調器C260は、プロセッサA280と通信可能である。プロセッサA280は、アップリンク区間上を送信される各々のアクティブな端末に関するチャネル推定を実行する。一つの態様において、複数の端末は、パイロットサブバンドセットがインターレースされる場合にそれらがそれぞれ割り当てられたパイロットサブバンドにおけるアップリンク区間上で同時にパイロットシンボルを送信しても良い。
【0021】
プロセッサA280及びプロセッサB340は、それぞれ、アクセスポイント200(例えば、エッジノード、基地局など)での動作及び無線通信デバイス300(すなわち、ユーザ装置又はUE)での動作を、命令(direct)(すなわち、制御、調整(coordinate)又は管理など)する。一つの態様において、プロセッサA280とプロセッサB340のいずれか又は両方は、プログラムコード及び/データの記憶のための1又は複数のメモリユニット(図示せず)に関連する。一つの態様において、プロセッサA280とプロセッサB340のいずれか又は両方は、それぞれ、アップリンク区間及びダウンリンク区間に関する周波数応答推定及びインパルス応答推定を得るための計算を実行する。
【0022】
一つの態様において、無線リンク100は、多元接続システム(multiple-access system)である。多元接続システム(例えば、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)に関して、複数の端末は、同時にアップリンク区間上で送信する。一つの態様において、多元接続システムに関して、パイロットサブバンドは、異なる端末の間で共有されても良い。各々の端末に関するパイロットサブバンドが、動作バンド(operating band)の全体(場合によりバンド端を除いて)にわたる(span)場合に、チャネル推定技術が用いられる。そのようなパイロットサブバンド構造は、各々の端末に関する周波数ダイバーシティーを得るために望ましい。
【0023】
本明細書で説明される技術は様々な方法により実装されても良いことを、当業者は理解するであろう。例えば、それら技術は、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせにおいて実装されても良い。例えば、ハードウェア実装については、チャネル推定に用いられるプロセッシング・ユニットは、1又は複数の、特定用途向けIC(ASICs)、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理装置(DSPDs)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLDs)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明される機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット又はそれらの組み合わせの中で実装されても良い。ソフトウェアに関して、実装は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、手続き(procedures)、関数(functions)など)を通しても良い。ソフトウェアコードは、メモリユニット中に記憶され、プロセッサA280及びプロセッサB340により実行されても良い。
【0024】
本明細書で説明される様々な例となる論理ブロック、モジュール及び/又は回路は、1又は複数のプロセッサ・ユニット(すなわち、プロセッサ)で実装又は実行されても良い。プロセッサは、例えばマイクロプロセッサ、特定応用プロセッサ(specific application processor)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)又はソフトウェアをサポートできる任意の他のハードウェア・プラットホームのような汎用プロセッサであっても良い。 ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードと呼ばれようと又は任意の他の専門用語で呼ばれようと、インストラクションの任意の組み合わせ、データ構造若しくはプログラムコードを広く意味すると解釈されるべきである。あるいは、プロセッサは、特定用途向けIC(ASIC)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、ステイト・マシン、個別ハードウェア・コンポーネントの組み合わせ又はそれらの任意の組み合わせであっても良い。本明細書で説明される様々な例となる論理ブロック、モジュール及び/又は回路はまた、ソフトウェアを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な媒体を含んでも良い。また、コンピュータ読み取り可能な媒体は、1又は複数の記憶装置、伝送回線又はデータ信号を符号化する搬送波を含む。
【0025】
図2は、外部ネットワーク2050へアクセスする階層的な無線通信システム2000の一つの例を説明する。一つの例において、外部ネットワーク2050は、パケットデータネットワーク(Packet Data Network)(PDN)である。無線通信システム2000は、ユーザ装置(UE)2010を含む。一つの例において、UE2010は、例えば携帯電話のハンドセット(cellular handset)のような携帯端末である。無線通信システム2000は、UE2010へアクセスを提供する少なくとも一つのソースエッジノード(source edge node)2020を含む。一つの例において、ソースエッジノード2020は、セルラーシステムのための基地局である。無線通信システム2000は、ソースエッジノード2020へローカルネットワークサービスを提供する少なくとも一つのソース中間ノード(source intermediate node)2030である。一つの例において、ソース中間ノード2030は、セルラーシステムのための基地局コントローラ(BSC)である。一つの例において、ソース中間ノード2030は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、無線ネットワークコントローラ(RNC)又はモバイルマネージメントエンティティー(MME)である。無線通信システム2000は、外部ネットワーク2050へ、UE−ソースエッジノード−中間ノードのリンクのためのアクセスを提供するソースコアノード2040を含む。一つの例において、外部ネットワーク2050は、インターネット又は公衆交換電話網(PSTN)などである。一つの態様において、外部ネットワーク2050は、他の諸ユーザ2060へアクセスを提供する。一つの態様において、無線通信システム2000は、ターゲットエッジノード(target edge node)2090及びターゲット中間ノード(target intermediate node)2080を含む。一つの例において、UE2010がサービスエリアの内部を移動するにつれて、ソースコアノード2040からターゲットコアノード2070へのモビリティー・イベント(mobility event)が要求される。一つの態様において、モビリティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションである。他の態様において、モビリ
ティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションに結合された(combined)ハード・ハンドオーバー(hard handover)である。一つの態様において、ソースコアノード及びターゲットコアノードは、同一場所に配置される(co−located)。
【0026】
一つの態様において、UE2010のためのアクセスを提供するアクセス・システムは、ソースエッジノード2020を含む。他の態様において、アクセス・システムは、ソースエッジノード2020及びソース中間ノード2030を含む。アクセス・システムの特性は、本開示の精神又は範囲に影響を与えることなく、例えばシステム・アプリケーション、デザイナー又はユーザの選択のような(ただし、制限ではない。)様々な要因に、基づくことができることを、当業者は理解するであろう。ソースコア2040からターゲットコアノード2070へのリロケーションは、様々な理由で開始されても良い。一つの態様において、アクセス・システムは、ゾーン(zones)、ネットワーク又は領域(regions)などに分割され、UE2010がゾーン、ネットワーク又は領域などを移動するにつれて、ソースコア2040からターゲットコアノード2070へのリロケーションが開始される。一つの態様において、UE2010がリロケーションを開始する。一つの例において、リロケーションのための理由は、観測されたネットワーク遅延(observed network delays)、ハンドオフの数又は移動距離(distance traveled)などに基づく。一つの態様において、どのようにUE2010が外部ネットワーク2050に登録されるかは、リロケーションが実行されるか実行されないかを決定する。一つの例において、UE2010は、接続される外部ネットワーク2050(例えば、ローカル・オペレータ(local operator)、リモート・オペレータ(remote operator)、仮想移動体ネットワーク(Mobile Virtual Network)(MVN)、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network)(VPN)など)のタイプを識別するために、識別子のタイプ(例えば、アクセスポイント名(Access Point Name)(APN)、ネットワークアクセス識別子(Network Access Identifier)(NAI)など)を使用する。一つの例において、該識別子は、モビリティー・イベントの間のIPアドレス維持の望ましさ(desirability)、又は、IPアドレスが維持されない可能性がある場合におけるゲートウェイ・リロケーションの望ましさ(desirability)に関する情報を含む。例えば、UE2010が移動する場合に、固定ローカルブレークアウト(fixed local breakout)APNタイプ1は、リロケートされないローカルブレークアウト(local breakout)を指すfixed.local.breakout@domainを示す(すなわち、ローカルブレークアウトのIPアドレスが固定にとどまる)。同様に、例えば、UE2010が移動する場合に、移動ローカルブレークアウト(moving local breakout)APNタイプ2は、リロケートされることができるローカルブレークアウトを指すmoving.local.breakout@domainを示す(すなわち、ローカルブレークアウトのIPアドレスは、変更できる)。一つの例において、他のAPNタイプは、要求されたIP接続性(connectivity)のタイプ(例えば、IPv6、IPv4など)に基づく。追加的なAPNタイプは、本開示の精神又は範囲に影響を与えることなく、定義されることができることを、当業者は理解するであろう。一つの例において、ターゲットコアノードは、PDNGW(パケットデータネットワークゲートウェイ)であり、移動ローカルブレークアウトは、移動ローカルブレークアウトPDN(パケットデータネットワーク)コネクションである。一つの態様において、ターゲットコアノードは、ハード・ハンドオーバーの完了の後に、新たなIPアドレスを割り当てる。
【0027】
図3a,3b及び3cは、異なるゲートウェイ・アーキテクチャーを持つ無線通信システムの三つの例(3a,3b,3c)を説明する。図3aに示される例において、UEは、4つのアクセス・システム、例えば、GPRS/UMTS、HRPD(高速パケットデータ(High Rate Packet Data))DO(データ最適化(Data Optimization))、WiMAX及びWLANのうちの一つを経由して、インターネットにアクセスする。4つのアクセス・システムの各々に関して、それぞれ、ソースコアノード(すなわち、ゲートウェイ)は、GGSN、PDSN(パケットデータサービングノード(Packet Data Serving Node))、CSN(コネクティビティーサービスネットワーク(Connectivity Service Network))及びPDIF/PDGである。ここで、PDIFは、パケットデータインターネットワーキング機能(Packet Data Interworking Function)として定義され、PDGは、パケットデータゲートウェイ(Packet Data Gateway)として定義される。これら4つのアクセス・システム間の移動がUEに対してシームレスになされるように、モバイルIP(Mobile IP)(又はプロキシモバイルIP)は、4つのアクセス・システム上をオーバーレイされることができる。その量(quantity)及び具体的な(specific)アクセス・システムが、本開示の精神又は範囲に影響を与えることなく、変化できることを、当業者は理解するであろう。
【0028】
図3bに示される例において、同一のタイプの複数のソースコアノード(すなわち、ゲートウェイ)が用いられる。一つの例において、該複数のソースコアノードは、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDNGW)の複数のインスタンスである。この例において、アクセス・システムは、システム・アーキテクチャー・エボリュエーション(System Architecture Evolution)(SAE)である。他のソースコアノード及び関連するアクセス・システムが、本開示の精神又は範囲に影響を与えることなく、使用されることができることを、当業者は理解するであろう。例えば、複数のソースコアノードは、GGSNであり、関連するアクセス・システムは、UMTSである。
【0029】
図3cに示される例において、複数のソースコアノード(すなわち、ゲートウェイ)の階層が用いられる。その階層は、サービングゲートウェイの下位階層及びゲートウェイの上位階層を含んでいる。一つの例において、ゲートウェイの上位階層は、複数のPDNGWであり、アクセス・システムは、SAEである。一つの態様において、サービングゲートウェイあ、ゲートウェイの上位階層へ接続されるUEに対するローカル・アンカーリング(local anchoring)を提供する。サービングゲートウェイと、ゲートウェイの上位階層との間のインターフェースは、同一の無線通信システムの内部にあっても、異なる無線通信システムの内部にあっても良い。
【0030】
図4は、ゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。図4に説明されるゲートウェイ・リロケーション手続きは、ターゲットコアノード2070との新たな関連付けを可能にするために、ソース中間ノード2030及びソースコアノード2040を利用する。一つの例において、ソースコアノード2040は、もはやUE2010にとって最適ではなく、次のステップがとられる。
1)ゲートウェイ・リロケーション手続きを開始し、ターゲットコアノードを特定する。一つの例において、中間ノードがゲートウェイ・リロケーション手続きを開始する。一つの例において、中間ノードがターゲットコアノードを特定する。
2)UEは、ハンドオフを通知される。
3)UEは、ターゲットコアノードに関連付けられ、ターゲットコアノードは、UEへ、新たなIPアドレスを割り当てる。
4)UEは、通信を維持するために、新たなIPアドレスを、そのホームエージェント(HA)へ登録する。一つの態様において、UEは、新たなIPアドレスを、コアノードへ登録する。ここで、ホームエージェントは、コアノードの一つの例である。他の態様において、コアノードは、PDNGWである。
5)ゲートウェイ・リロケーション手続きが完了する。
【0031】
図5a及び5bは、アクティブ・モード・リロケーション手続きの間にゲートウェイノードのリロケーションをサポートするためのゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。図5a及び5bにおいて、ソースeNodeBは、ソースエッジノード2020(図2に示される)の一つの例であり、ターゲットeNodeBは、ターゲットエッジノード2090(図2に示される)の一つの例であり、ソースMMEは、ソース中間ノード2030(図2に示される)の一つの例であり、ターゲットMMEは、ターゲット中間ノード2080(図2に示される)の一つの例である。一つの態様において、ソースサービングゲートウェイ(Source Serving gateway)及び古いPDNGWは、ソースコアノード2040(図2に示される)及びターゲットサービングゲートウェイ(Target Serving gateway)の例であり、新しいPDNGWは、ターゲットコアノード2070(図2に示される)の例である。
【0032】
図5a及び5bにおいて説明されるゲートウェイ・リロケーション手続きは、新しいPDNGWとの関連付けを可能にするために、ソースMME、ターゲットMME、ソースサービングゲートウェイ及びターゲットサービングゲートウェイを利用する。一つの例において、古いPDNGWは、もはやUEにとって最適ではなく、次のステップがとられる。
1)ソースeNodeBは、ターゲットeNodeBに対するハンドオーバーを実行することを決定する。これは、例えば、ターゲットeNodeBに対するX2接続性がないことによって、又は、ターゲットeNodeBがソースMMEに対するS1_MME接続性を持たないことを示すソースeNodeBにおける設定(configuration)によって、又は、X2ベースのハンドオーバーが成功した後にターゲットeNodeBからのエラー表示(error indication)によって、トリガーされることができる。
2)ソースeNodeBは、リロケーション・リクワイアード(Relocation Required)を、ソースMMEへ送信する。
3)ソースMMEは、ターゲットMMEを選択し、それへ、該ソースMMEにおけるUEコンテキスト(context)を含むフォワード・リロケーション・リクエスト・メッセージ(Forward Relocation Request message)を送信する。
4)ターゲットMMEは、サービングGWを変更するかどうか決定し、そして、ターゲットサービングGWを選択する。ターゲットMMEは、ターゲットサービングGWへ、UEの確立されたベアラー(bearers)に関する情報及びPDNGWの同一性(identity)及びそのTEID(トンネル・エンドポイント識別子(Tunnel Endpoint Identifier))を含むクリエイト・ベアラー・リクエスト・メッセージ(Create Bearer Request message)を送信する。
また、メッセージ4aは、リロケーションの間にPDNGWがリロケートされるべき “ローカル・ブレークアウト・ベアラー(local breakout bearers)”のリスト[{APN及び/又は新たなPDNGWアドレス,ラベル,QoS情報(info),. ....}のリスト]を含む。
これら“ローカル・ブレークアウト・ベアラー”に関して、ターゲットサービングGWは、ベアラー・アクティベーション(bearer activation)を要求するために、クリエイト・ベアラー・リクエスト(Create Bearer Request)[4a_1] [{APN,ラベル,QoS情報(info)のリスト}]を送信することによって、新しいPDNGWと連絡をとる。PDNGWは、要求されたベアラーのために用いられるべき(1又は複数の)PDNアドレスを割り当てる。
新しいPDNGWは、新たなベアラー[4a_2] [{APN,ラベル,QoS情報(info)}のリスト]のためのポリシー及びチャージング・ルール機能(Policy and Charging Rule Function)(PCRF)からの許可を要求しても良い。
もし許可された場合には、PDNGWは、ターゲットサービングGWへ、ベアラー・アクティベーション・リクエスト(Bearer Activation Request)[4a_3] [{ベアラーID,PDNGWでのTEID,ラベル,QoS情報(info),(1又は複数の)PDNアドレス}のリスト]を送信し、ターゲットサービングGWは、新たなS5/S8ベアラーを、UEへ向かう存在するベアラーとマッピングする。
ターゲットサービングGWは、ベアラー・アクティベーション・レスポンス(Bearer Activation Response)[4a_4] [{ターゲットサービングGWでのTEID}のリスト]で、新しいPDNGWへ応答する(ベアラーごとに一つ(one per bearer))。
注意:一般的に、新しいPDNGWは、ターゲットサービングGWと同一場所に配置される(collocated)。
ターゲットサービングGWは、S1_Uリファレンス・ポイント(reference point)上のアップリンク・トラフィックのためにTEIDを割り当てる(ベアラーごとに一つのTEID)。ターゲットサービングGWは、これら新たに割り当てられたTEIDを含むアクノリッジメント・メッセージ(acknowledgement message)を、もとのターゲットMMEへ送信する。
5)ターゲットMMEは、ターゲットeNodeBへ、リロケーション・リクエスト・メッセージ(Relocation Request message)を送信する。このメッセージは、それらベアラーに関する情報及びセキュリティー・コンテキスト(security context)を含む該ターゲットeNodeBにおけるUEコンテキストを作成する。ターゲットeNodeBは、MMEへ、リロケーション・リクエスト・アクノレッジ・メッセージ(Relocation Request Acknowledge message)を送信する。これは、S1_Uリファレンス・ポイント上のダウンリンク・トラフィックのためにターゲットeNodeBにて割り当てられるTEIDを含む(ベアラーごとに一つのTEID)。
6) インダイレクト・フォワーディング(indirect forwarding)が用いられる場合には、ターゲットMMEは、ターゲットサービングGWにおけるフォワーディング・パラメータ(forwarding parameters)をセットアップする。
7) ターゲットMMEは、ソースMMEへ、フォワード・リロケーション・レスポンス・メッセージ(Forward Relocation Response message)を送信する。このメッセージはまた、ステップ4においてPDNGWが割り当てられた “ローカル・ブレークアウト・ベアラー”のための(1又は複数の)新たなPDNアドレスを運ぶ。
8) インダイレクト・フォワーディング(indirect forwarding)が用いられる場合には、ソースMMEは、ターゲットサービングGWに対して用いられるトンネルに関するソースサービングGWを更新する。
9) ソースMMEは、ソースeNodeBへ、リロケーション・コマンド・メッセージ(Relocation Command message)を送信する。このメッセージはまた、ステップ4においてPDNGWが割り当てられた “ローカル・ブレークアウト・ベアラー”のための(1又は複数の)新たなPDNアドレスを運ぶ。
10) ハンドオーバー・コマンド(Handover Command)は、UEへ送信される。このメッセージはまた、ステップ4においてPDNGWが割り当てられた “ローカル・ブレークアウト・ベアラー”のための(1又は複数の)新たなPDNアドレスを運ぶ 。
【0033】
UEは、トラッキング・エリア・アップデート(Tracking Area Update)を実行する必要があるであろうから、CNリロケーションが実行されていることを知っているようになる必要がある(下記参照(see below))。UEは、古いセル(cell)から離れ、新たなセルに同期する。
【0034】
10a) モバイルIPを用いるサービスのためのサービス継続性を確実にするために、UEは、ホームエージェント(HA)に向けて、バインディング・アップデート(Binding Update)を送信し、HAに、新たに割り当てられたCoA(UEに関する一時的なIPアドレスである気付けアドレス(care of address))を知らせても良い。このメッセージ10a)は、その代わりに、ステップ12の前又は後で、無線ハンドオーバー(radio handover)の後に送信されることができることは、注意すべきである。
11) ソースeNodeBは、ソースeNodeBからターゲットeNodeBへのダウンリンクデータのフォワーディングを開始しても良い。これは、ダイレクト又はインダイレクトのフォワーディングのいずれかであっても良い。
12) UEがターゲットセルへの同期に成功した後に、それは、ターゲットeNodeBへ、ハンドオーバー・コンファーム・メッセージ(Handover Confirm message)を送信する。ソースeNodeBからフォワードされたダウンリンク・パケットは、UEへ送信されることができる。同様に、ターゲットサービングGW及びPDNGWへフォワードされるアップリンク・パケットは、UEから送信されることができる。
12a) ホームエージェントは、バインディング・アップデート(Binding Update)を応答する。UEは、新たな無線リンク(radio link)を経由して、無線ハンドオーバーの後で、バインディング・アップデート(Binding Update)を受信する。バインディング・アクノリッジメント(Binding Acknowledgement)は、その代わりに、無線HOが発生する早く前に、すでに送信されても良い。
注意:他の代わりの手段(another alternative)は、古いローカルブレークアウトアドレス及び新しいローカルブレークアウトアドレスの両方へ送信される(すなわち、バイキャストされる(bicasted))べきバインディング・アクノリッジメント(Binding Acknowledgement)に関するものである。これは、UEが、ステップ12のタイミングに依存して、古いリンク上、又は、新しいリンク上のいずれかで受信するであろう。
13) ターゲットeNodeBは、ターゲットMMEへ、リロケーション・コンプリート・メッセージ(Relocation Complete message)を送信する。
14) ターゲットMMEは、ソースMMEへ、フォワード・リロケーション・コンプリート・メッセージ(Forward Relocation Complete)を送信する。応答して、ソースMMEは、ターゲットMMEへ、フォワード・リロケーション・コンプリート・アクノレッジ(Forward Relocation Complete Acknowledge)を送信する。
15) ターゲットMMEは、ターゲットサービングGWへ、アップデート・ベアラー・リクエスト(Update Bearer Request)を送信する。これは、ダウンリンク・トラフィックのためにターゲットeNodeBにて割り当てられたTEIDを含む。
16) ターゲットサービングGWは、PDNGWからのダウンリンク・トラフィックのためのTEIDを割り当てる(ベアラーごとに一つ)。それは、それら割り当てられたTEIDを含むアップデート・ベアラー・リクエスト(Update Bearer Request)を、PDNGWへ送信する。PDNGWは、新たに受信されたTEIDを用いて、ターゲットサービングGWへダウンリンク・パケットを送信することを開始する。これらダウンリンク・パケットは、ターゲットサービングGW及びターゲットeNodeBを経由して、新たなダウンリンク・パスを用いるであろう。アップデート・ベアラー・レスポンス(Update Bearer Response)は、ターゲットサービングGWへ、送信される。
17) ターゲットサービングGWは、ターゲットMMEへアップデート・ベアラー・レスポンス(Update Bearer Response)を送信する。
18) ソースMMEがフォワード・リロケーション・コンプリート・メッセージ(Forward Relocation Complete message)を受信した後に、それは、リリース・リソース・メッセージ(Release Resources message)を、ソースeNodeBへ送信する。ソースeNodeBは、ソースeNodeBにおける資源を解放することができる。このメッセージのタイミング及び資源の解放のタイミングは、FFSである。
19) ターゲットeNodeBへのハンドオーバーが完了するとすぐに、UEは、トラッキング・エリア・アップデート・リクエスト・メッセージ(Tracking Area Update Request message)を送信する。これは、ターゲットMMEへ到着する。
【0035】
20) ターゲットMMEは、UEを任意的に(optionally)認証する。
21)
a) ターゲットMMEは、アップデート・ロケーション・メッセージ(Update Location message)を送信することによって、HSSを更新する。
b) HSSは、ソースMMEへ、キャンセル・ロケーション・メッセージ(Cancel Location message)を送信する。
c) ソースMMEは、HSSへ、キャンセル・ロケーションAckメッセージ(Cancel Location Ack message)を送信する。
d) HSSがキャンセル・ロケーションAckメッセージ(Cancel Location Ack message)を受信した後に、それは、ターゲットMMEへ、アップデート・ロケーションAck(Update Location Ack)を送信する。
e) ソースMMEは、デリート・ベアラー・リクエスト・メッセージ(Delete Bearer Request message)を送信することによって、ソースサービングGWにおけるベアラーを解放する。
f) ソースサービングGWは、ソースMMEへ、デリート・ベアラー・レスポンス(Delete Bearer Response)を送信する。
22) ターゲットMMEは、UEへ、ターゲットMMEに割り当てられた新たなS−TMSIを含むトラッキング・エリア・アップデート・アクセプト(Tracking Area Update Accept)を送信する。
23) UEは、トラッキング・エリア・アップデート・コンプリート・メッセージ(Tracking Area Update Complete message)を送信することによって、新たなS−TMSIを受け入れる(acknowledge)。
【0036】
図6は、レイヤ2(L2)シグナリング中に組み込まれたIP割り当てを持つ3GPPシステム内のゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。一つの態様において、中間ノード(古いeNBと新しいMMEとを含んでいる)は、ゲートウェイのリロケーションが有益(beneficial)であろうこと、そして、リロケーション・リクエスト信号(Reloc Req signal)を用いた処理(例えば、図6に示されるステップ1−8)を開始することを決定する。新しいゲートウェイが割り当てられ、コンテキストが新しいゲートウェイ及び他のサポーティング・ノード(例えば、新しいMME)へ提供される。一つの態様において、UEのための新たなIPアドレス(CoA)は、新しいゲートウェイにより割り当てられる(例えば、ステップ3の後で)。一つの態様において、新たなIPアドレス(CoA)は、図6に示されるステップ5,8,9,10により、UEへ伝達される。一つの態様において、図6に示されるステップ10の後で、UEは、新たなCoAを持つBU(バインディング・アップデート(binding update))リクエスト(Req)を、HA(ホームエージェント)へ送信し、そして、新しいエアーリンクに同調(tunes)する。ローカルブレークアウトは、古いゲートウェイから新しいゲートウェイへ切り替える。
【0037】
図7は、IPシグナリングを使ってなされるIP割り当てを持つ3GPPシステム内のゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。図7は、図6に示されたものとは異なる時間アドレス割り当て手続き(time address allocation procedure)を示す。一つの態様において、UEのための新たなIPアドレス(CoA)は、標準のIP割り当てメカニズムを用いて、新しいゲートウェイに割り当てられ、UEへ伝達される(例えば、図7のステップ11において)。一つの態様において、図7に示されるステップ12の後で、UEは、新たなCoAを持つBUリクエスト(BU Req)を、HA(ホームエージェント)へ送信し、古いエアーリンクを解放し、そして、新しいエアーリンクに同調する。他の態様において、MIP BUは、図7に示されるステップ14の後で、送信される。
【0038】
図8は、3GPPシステムから3GPP2 HRPDシステムへのゲートウェイ・リロケーション手続きの一つの例を説明する。一つの態様において、UEは、異なる無線システムのゲートウェイの間で(例えば、SAEからHRPDへ)リロケートされる。一つの態様において、SAE(例えば、eUTRAN及びMME)における中間ノードは、UEが、まず、AKA−AAA(認証と鍵共有プロトコル−認証と許可(Authentication & Key Agreement Protocol-Authentication and Authorization),例えば図8に示されるステップ3,4)を使って認証し、次に、ターゲットゲートウェイ(例えば、PDSN)とのPPP(ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(Point-to-Point Protocol))コネクションをセットアップし、そして、IPアドレスが割り当てられる(例えば、図8に示されるステップ5)ことを可能にする。次に、UEは、モバイルIPを登録する。一つの態様において、UEのための新たなIPアドレス(CoA)は、PDSNにより割り当てられる(例えば、図8に示されるステップ5)。一つの例において、図8に示されるステップ6の後で、UEは、新たなCoAを持つBUリクエスト(BU Req)を、HA(ホームエージェント)へ送信し、古いLTEエアーリンク(air link)を解放し、そして、新しいHRPDエアーリンクに同調する。ローカルブレークアウトは、古いSAEゲートウェイ(図示せず)からターゲットPDSNへ切り替える。
【0039】
図9は、リロケートされるゲートウェイの例を示す無線通信システムのアーキテクチャーの第1の例を説明する。図9は、IPベースのコネクションの可能なタイプを示す。一つの態様において、可能ではあるが、すべてのIPベースのコネクションが同時に用いられるとは限らない。一つの態様において、IPベースのトンネリング(IPsec/MIP)が存在する。例として、示されるIPアクセス・システムは、LTEアクセス及び他のアクセスである。一つの態様において、各々のIPコネクションは、任意のIPアクセス・システムを経由するものである。一つの態様において、すべてのIPコネクションは、接続されたIPアクセス・システムの内部のモビリティー(mobility)を使用することができる。一つの態様において、MIPベースのIPコネクションは、アクセス・システム間のモビリティーを使用することができる。
【0040】
図10は、リロケートされるゲートウェイの例を示す無線通信システムのアーキテクチャーの第2の例を説明する。一つの態様において、ローミング(roaming)が、任意の信頼されるIPベースのアクセス・システムへ向けられることが可能である。一つの例において、ホームネットワーク認証は、a)ホームネットワークによる一般的なAAA認証、又は、b)MME/SGSNによる訪問先ネットワーク(Visited Network)3GPP認証のいずれかに基づくことができる。一つの態様において、サービスに接続するための異なる方法が可能である。すべてのコネクションは、IPアクセス・システムの観点(point of view)からローカルブレークアウトとして見られる。一つの態様において、例えば、a)オーバーレイなし(no overlay)(すなわち、直接的にIPアクセス・システムからのローカルブレークアウト)、b)IPsecオーバーレイ(すなわち、訪問先(visited)又はホーム(home)のネットワーク(nw)のePDG/PDIFでのアンカー(anchor))、又は、c)モバイルIPオーバーレイ(mobile IP overlay)(すなわち、訪問先又はホーム(home)のネットワーク(nw)のHA/PDNGWでのアンカー)のような(ただし、制限ではない。)異なるオーバーレイが存在できる。
【0041】
図11は、リロケートされるゲートウェイの例を示す無線通信システムのアーキテクチャーの第3の例を説明する。一つの態様において、GTP(GPRSトンネリングプロトコル)ベースのローミングは、3GPPベースのコア・ネットワーク(Core Network)と3GPPアクセスネットワークとの間である。図11は、ホームネットワークへ及び訪問先ネットワークへのGTPベースのコネクション、GTPトンネリングなどを含むGTPベースのコネクションの可能なタイプを示す。一つの態様において、vPCRFが要求され、S9インターPLMN(パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(Public Land Mobile Network))インターフェースが、訪問先ネットワークアンカーされたGTPコネクションのみのために要求される。一つの態様において、訪問先ネットワークにおけるMME/SGSN及びS6aインターPLMNインターフェースが、GTPターミネーション(termination)の代わりに、任意の3GPPアクセスのために要求される。説明された無線通信システムアーキテクチャー及び例及び他の無線通信システムアーキテクチャーが、本開示の精神又は範囲に影響を与えることなく、可能であることを、当業者は理解するであろう。
【0042】
図12は、UEがソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへ、ゲートウェイ・リロケーションを提供するための一つの例のフローチャートである。ブロック1210において、モビリティー・イベントを初期化することによって開始する。一旦、モビリティー・イベントが初期化されると、次に、ブロック1220において、少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションを生成するための、ソースコアノード経由から第1のターゲットコアノード経由への、少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションの再割り当て(reallocating)がなされる。ブロック1230において、少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションについて、UEへの少なくとも一つの新たなIPアドレスの割り当てがなされる。そして、ブロック1240において、少なくとも一つの新たなIPアドレスが用いられる。
【0043】
図13は、UEがソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへ、ゲートウェイ・リロケーションを提供するのに適しているデバイス1300である。一つの態様において、デバイス1300は、ブロック1310,1320,1330及び1340において本明細書で説明されたようなゲートウェイ・リロケーションの異なる態様を提供するように構成された1又は複数のモジュールを含む少なくとも一つのプロセッサにより実装される。例えば、各々のモジュールは、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの任意の組み合わせを含む。一つの態様において、デバイス1300はまた、少なくとも一つのプロセッサと通信可能な少なくとも一つのメモリにより実行される。
【0044】
図14は、ゲートウェイ・リロケーション手続きを実行するためのプロセッサ1410及びメモリ1420を含むデバイス1400を示す。一つの態様において、デバイス1400は、図12に示されるフローチャートを実行する。一つの態様において、デバイス1400は、二つ以上のプロセッサ及び/又は二つ以上のメモリを含む。
【0045】
開示された態様の前の説明は、当業者が本開示を製造又は使用できるようにするために提供される。これら態様の様々な修正が、当業者には容易に明らかになるであろう。また、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の精神又は範囲を逸脱することなく、他の態様に適用されても良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)がソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへゲートウェイ・リロケーションを提供するための方法において、
モビリティー・イベントを初期化することと、
少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションを生成するために、前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを、前記ソースコアノード経由から、第1のターゲットコアノード経由へリロケーションすることと、
前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションについて、少なくとも一つの新たなIPアドレスを、前記UEへ割り当てることと、
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを使用することを含む方法。
【請求項2】
前記外部ネットワークは、パケットデータネットワークである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションのうちの一つ又は前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションのうちの一つは、PDNコネクションである請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記モビリティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションである請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ゲートウェイ・リロケーションは、3GPPシステムにより実行される請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ゲートウェイ・リロケーションは、3GPPシステムにおいて部分的に実行され、及び、3GPP2 HRPDシステムにおいて部分的に実行される請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記モビリティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションに結合されたハード・ハンドオーバーである請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のターゲットコアノードは、前記ハード・ハンドオーバーの完了の後に、前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを割り当てる請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ソースコアノードは、サービングゲートウェイである請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ソースコアノード及び前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWである請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ソースコアノード及び前記第1のターゲットコアノードは、同一場所に配置される請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを登録することを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、コアノードに登録される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記コアノードは、ホームエージェントである請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、モバイルIPで、そのホームエージェントに登録される請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記コアノードは、PDNGWである請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスの割り当てのために、無線資源管理シグナリングが用いられる請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、移動ローカルブレークアウトに関連付けられる請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWであり、前記移動ローカルブレークアウトは、移動ローカルブレークアウトPDNコネクションである請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のターゲットコアノードを識別するための識別子を用いる請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記識別子は、アクセスポイント名(APN)又はネットワークアクセス識別子(NAI)のうちの一つである請求項20の記載の方法。
【請求項22】
前記第1のターゲットコアノードは、GGSN、PDSN、CSN、PDIF/PDG又はPDNGWのうちの一つである請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを割り当てるために、レイヤ2シグナリングが用いられる請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを割り当てるために、IPシグナリングが用いられる請求項1に記載の方法。
【請求項25】
第2のターゲットコアノードが、ベアラー・アクティベーションを要求するために、前記第1のターゲットコアノードと連絡をとることを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のターゲットコアノードへ、クリエイト・ベアラー・リクエストを送信することを更に含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のターゲットコアノードが、ベアラーのための許可を要求することを更に含む請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のターゲットコアノードが、前記第2のターゲットコアノードへ、ベアラー・アクティベーション・リクエストを送信することを更に含む請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第2のターゲットコアノードが、前記ベアラーのアクティベーションを承認するために、前記第1のターゲットコアノードへ、ベアラー・アクティベーション・レスポンスを送信することを更に含む請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記新たなIPアドレスをホームエージェントへ登録する場合に、該ホームエージェントへバインディング・アップデートを送信することを更に含む請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記ホームエージェントが、バインディング・アップデート・アクノリッジメントを送信することによって、前記バインディング・アップデートを承認することを更に含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記バインディング・アップデート・アクノリッジメントは、二つ以上のローカル・ブレークアウト・アドレスへ送信される請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWであり、前記第2のターゲットコアノードは、サービングゲートウェイである請求項32に記載の方法。
【請求項34】
ユーザ装置(UE)がソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへゲートウェイ・リロケーションを提供するための装置において、
前記装置は、少なくとも一つのプロセッサ及び少なくとも一つのメモリを含み、
前記少なくとも一つのメモリは、
モビリティー・イベントを初期化することと、
少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションを生成するために、前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを、前記ソースコアノード経由から、第1のターゲットコアノード経由へリロケーションすることと、
前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションについて、少なくとも一つの新たなIPアドレスを、前記UEへ割り当てることと、
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを使用すること、
を実行するための前記少なくとも一つのプロセッサにより実行されるプログラムコードを含む装置。
【請求項35】
前記外部ネットワークは、パケットデータネットワークである請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションのうちの一つ又は前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションのうちの一つは、PDNコネクションである請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記モビリティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションである請求項34に記載の装置。
【請求項38】
前記ゲートウェイ・リロケーションは、3GPPシステムにより実行される請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記ゲートウェイ・リロケーションは、3GPPシステムにおいて部分的に実行され、及び、3GPP2 HRPDシステムにおいて部分的に実行される請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記モビリティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションに結合されたハード・ハンドオーバーである請求項34に記載の装置。
【請求項41】
前記第1のターゲットコアノードは、前記ハード・ハンドオーバーの完了の後に、前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを割り当てる請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記ソースコアノードは、サービングゲートウェイである請求項34に記載の装置。
【請求項43】
前記ソースコアノード及び前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWである請求項34に記載の装置。
【請求項44】
前記ソースコアノード及び前記第1のターゲットコアノードは、同一場所に配置される請求項34に記載の装置。
【請求項45】
前記少なくとも一つのメモリは、前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを登録するためのプログラムコードを更に含む請求項34に記載の装置。
【請求項46】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、コアノードに登録される請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記コアノードは、ホームエージェントである請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、モバイルIPで、そのホームエージェントに登録される請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記コアノードは、PDNGWである請求項46に記載の装置。
【請求項50】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスの割り当てのために、無線資源管理シグナリングが用いられる請求項34に記載の装置。
【請求項51】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、移動ローカルブレークアウトに関連付けられる請求項34に記載の装置。
【請求項52】
前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWであり、前記移動ローカルブレークアウトは、移動ローカルブレークアウトPDNコネクションである請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記少なくとも一つのメモリは、前記第1のターゲットコアノードを識別するための識別子を用いるためのプログラムコードを更に含む請求項51に記載の装置。
【請求項54】
前記識別子は、アクセスポイント名(APN)又はネットワークアクセス識別子(NAI)のうちの一つである請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記第1のターゲットコアノードは、GGSN、PDSN、CSN、PDIF/PDG又はPDNGWのうちの一つである請求項34に記載の装置。
【請求項56】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを割り当てるために、レイヤ2シグナリングが用いられる請求項34に記載の装置。
【請求項57】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを割り当てるために、IPシグナリングが用いられる請求項34に記載の装置。
【請求項58】
前記少なくとも一つのメモリは、第2のターゲットコアノードが、ベアラー・アクティベーションを要求するために、前記第1のターゲットコアノードと連絡をとるためのプログラムコードを更に含む請求項34に記載の装置。
【請求項59】
前記少なくとも一つのメモは、前記第1のターゲットコアノードへ、クリエイト・ベアラー・リクエストを送信するためのプログラムコードを更に含むむ請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記少なくとも一つのメモリは、前記第1のターゲットコアノードが、ベアラーのための許可を要求するためのプログラムコードを更に含む請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記少なくとも一つのメモリは、前記第1のターゲットコアノードが、前記第2のターゲットコアノードへ、ベアラー・アクティベーション・リクエストを送信するためのプログラムコードを更に含む請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記少なくとも一つのメモリは、前記第2のターゲットコアノードが、前記ベアラーのアクティベーションを承認するために、前記第1のターゲットコアノードへ、ベアラー・アクティベーション・レスポンスを送信するためのプログラムコードを更に含む請求項61に記載の装置。
【請求項63】
前記少なくとも一つのメモリは、前記新たなIPアドレスをホームエージェントへ登録する場合に、該ホームエージェントへバインディング・アップデートを送信するためのプログラムコードを更に含む請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記少なくとも一つのメモリは、前記ホームエージェントが、バインディング・アップデート・アクノリッジメントを送信することによって、前記バインディング・アップデートを応答するためのプログラムコードを更に含む請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記バインディング・アップデート・アクノリッジメントは、二つ以上のローカル・ブレークアウト・アドレスへ送信される請求項64に記載の装置。
【請求項66】
前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWであり、前記第2のターゲットコアノードは、サービングゲートウェイである請求項65に記載の装置。
【請求項67】
ユーザ装置(UE)がソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへゲートウェイ・リロケーションを提供するための装置において、
モビリティー・イベントを初期化するための手段と、
少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションを生成するために、前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを、前記ソースコアノード経由から、第1のターゲットコアノード経由へリロケーションするための手段と、
前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションについて、少なくとも一つの新たなIPアドレスを、前記UEへ割り当てるための手段と、
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを使用するための手段とを含む装置。
【請求項68】
前記外部ネットワークは、パケットデータネットワークである請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションのうちの一つ又は前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションのうちの一つは、PDNコネクションである請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記モビリティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションである請求項67に記載の装置。
【請求項71】
前記ゲートウェイ・リロケーションは、3GPPシステムにより実行される請求項70に記載の装置。
【請求項72】
前記ゲートウェイ・リロケーションは、3GPPシステムにおいて部分的に実行され、及び、3GPP2 HRPDシステムにおいて部分的に実行される請求項70に記載の装置。
【請求項73】
前記モビリティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションに結合されたハード・ハンドオーバーである請求項67に記載の装置。
【請求項74】
前記第1のターゲットコアノードは、前記ハード・ハンドオーバーの完了の後に、前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを割り当てる請求項73に記載の装置。
【請求項75】
前記ソースコアノードは、サービングゲートウェイである請求項67に記載の装置。
【請求項76】
前記ソースコアノード及び前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWである請求項67に記載の装置。
【請求項77】
前記ソースコアノード及び前記第1のターゲットコアノードは、同一場所に配置される請求項67に記載の装置。
【請求項78】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを登録するための手段を更に含む請求項67に記載の装置。
【請求項79】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、コアノードに登録される請求項78に記載の装置。
【請求項80】
前記コアノードは、ホームエージェントである請求項79に記載の装置。
【請求項81】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、モバイルIPで、そのホームエージェントに登録される請求項80に記載の装置。
【請求項82】
前記コアノードは、PDNGWである請求項79に記載の装置。
【請求項83】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスの割り当てのために、無線資源管理シグナリングが用いられる請求項67に記載の装置。
【請求項84】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、移動ローカルブレークアウトに関連付けられる請求項67に記載の装置。
【請求項85】
前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWであり、前記移動ローカルブレークアウトは、移動ローカルブレークアウトPDNコネクションである請求項84に記載の装置。
【請求項86】
前記第1のターゲットコアノードを識別するための識別子を用いるための手段を更に含む請求項84に記載の装置。
【請求項87】
前記識別子は、アクセスポイント名(APN)又はネットワークアクセス識別子(NAI)のうちの一つである請求項86に記載の装置。
【請求項88】
ユーザ装置(UE)がソースコアノードを経由する少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを含む外部ネットワークへゲートウェイ・リロケーションを提供するためのコンピュータ読み取り可能な媒体において、
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、少なくとも一つのコンピュータ実装により実行された場合に、
モビリティー・イベントを初期化するためのプログラムコードと、
少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションを生成するために、前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションを、前記ソースコアノード経由から、第1のターゲットコアノード経由へリロケーションするためのプログラムコードと、
前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションについて、少なくとも一つの新たなIPアドレスを、前記UEへ割り当てるためのプログラムコードと、
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを使用するためのプログラムコードと、
を含む方法を実行するプログラムコードを含むコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項89】
前記外部ネットワークは、パケットデータネットワークである請求項88に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項90】
前記少なくとも一つの初期外部ネットワークコネクションのうちの一つ又は前記少なくとも一つの新たな外部ネットワークコネクションのうちの一つは、PDNコネクションである請求項89に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項91】
前記モビリティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションである請求項88に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項92】
前記ゲートウェイ・リロケーションは、3GPPシステムにより実行される請求項91に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項93】
前記ゲートウェイ・リロケーションは、3GPPシステムにおいて部分的に実行され、及び、3GPP2 HRPDシステムにおいて部分的に実行される請求項91に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項94】
前記モビリティー・イベントは、ゲートウェイ・リロケーションに結合されたハード・ハンドオーバーである請求項88に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項95】
前記第1のターゲットコアノードは、前記ハード・ハンドオーバーの完了の後に、前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを割り当てる請求項94に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項96】
前記ソースコアノードは、サービングゲートウェイである請求項88に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項97】
前記ソースコアノード及び前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWである請求項88に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項98】
前記ソースコアノード及び前記第1のターゲットコアノードは、同一場所に配置される請求項88に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項99】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスを登録するためのプログラムコードを更に含む請求項88に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項100】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、コアノードに登録される請求項99に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項101】
前記コアノードは、ホームエージェントである請求項100に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項102】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、モバイルIPで、そのホームエージェントに登録される請求項101に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項103】
前記コアノードは、PDNGWである請求項100に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項104】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスの割り当てのために、無線資源管理シグナリングが用いられる請求項88に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項105】
前記少なくとも一つの新たなIPアドレスは、移動ローカルブレークアウトに関連付けられる請求項88に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項106】
前記第1のターゲットコアノードは、PDNGWであり、前記移動ローカルブレークアウトは、移動ローカルブレークアウトPDNコネクションである請求項105に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項107】
前記第1のターゲットコアノードを識別するための識別子を用いるためのプログラムコードを更に含む請求項105に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項108】
前記識別子は、アクセスポイント名(APN)又はネットワークアクセス識別子(NAI)のうちの一つである請求項107に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2010−525681(P2010−525681A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504280(P2010−504280)
【出願日】平成20年4月18日(2008.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/060849
【国際公開番号】WO2008/131239
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】