説明

ゲーム機及び特典付与情報表記部材

【課題】プレイヤのプレイ意欲を向上することができるゲーム機及び特典付与情報表記部材を提供する。
【解決手段】プレイの進行状況に応じた壁紙等の特典の情報を格納したサーバ50のURL及び二次元コードを、IDカードC1の表面に目視可能な状態で表記する感熱プリンタ5をゲーム機1に設け、所定の温度条件で加熱することにより発色し、また加熱後冷却することにより発色した色を消去可能な染料等を含んだ印刷層をIDカードC1の表層に設け、URL及び二次元コードをIDカードC1に更新可能に印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレイヤに特典を付与するゲーム機及び特典付与情報表記部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームセンタ等の遊戯施設に配置されるゲーム機には、カードをゲームに利用するものがあった(例えば、特許文献1)。
しかし、このようなカードは、プレイに用いられたり、プレイヤを識別するIDカードとして利用されてきたものであり、プレイヤのプレイ意欲を向上する効果が乏しかった。
【特許文献1】特開2004−202255号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、プレイヤのプレイ意欲を向上することができるゲーム機及び特典付与情報表記部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0005】
請求項1の発明は、プレイの進行状況に応じた特典を付与するための特典付与情報を、特典付与情報表記部材(C1,C22)の表面に目視可能な状態で表記する特典付与情報表記部(5)を備えたゲーム機である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のゲーム機において、前記特典付与情報表記部材(C1,C22)の表面に表記した特典付与情報を消去する消去部(5)を備えること、を特徴とするゲーム機である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のゲーム機において、前記特典付与情報表記部(5)は、前記特典付与情報として二次元コードを前記特典付与情報表記部材の表面に表記すること、を特徴とするゲーム機である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のゲーム機において、前記特典付与情報表記部材(C1)に記録されたプレイヤの識別情報を読み取る識別情報読み取り部(6)を備えること、を特徴とするゲーム機である。
【0007】
請求項5の発明は、プレイの進行状況に応じた特典を付与するための特典付与情報が、ゲーム機(1)によりに目視可能な状態で表面に表記される特典付与情報表記範囲(C1d,C1e,C22d,C22e)を有する特典付与情報表記部材である。
【0008】
請求項6の発明は、請求項5に記載の特典付与情報表記部材において、前記特典付与情報表記範囲(C1d,C1e,C22d,C22e)は、表記された前記特典付与情報が前記ゲーム機(1)により消去可能な材質により形成されること、を特徴とする特典付与情報表記部材である。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載の特典付与情報表記部材において、前記特典付与情報表記範囲は、前記特典付与情報として二次元コードを表記する二次元コード表記範囲(C1e,C22e)を有すること、を特徴とする特典付与情報表記部材である。
請求項8の発明は、請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の特典付与情報表記部材において、プレイヤの識別情報が記録される識別情報記憶部(C1a)を備えること、を特徴とする特典付与情報表記部材である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明は、カード等の特典付与情報表記部材の表面に目視可能な状態で、特典付与情報を表記するので、プレイ終了後にも、プレイの余韻をプレイヤに味わわせたり、特典を獲得できる楽しみをプレイヤに与えることができる。これにより、特典付与情報表記部材を利用してプレイヤのプレイ意欲を向上することができる。
【0010】
(2)本発明は、特典付与情報表記部材の表面に表記した特典付与情報を消去するので、特典付与情報を再度表記することにより、特典付与情報表記部材の特典付与情報を更新することができる。
【0011】
(3)本発明は、特典付与情報に対応した二次元コードを特典付与情報表記部材の表面に表記するので、例えば携帯電話機のカメラを用いて二次元コードを読み取り、利便性を向上することができる。また、特典に関する情報等を有するURL(Uniform Resource Locator)の情報を二次元コードに含ませることにより、通信網を通じて、例えば携帯電話機の待ち受け画面、着信音等の特典を付与することができる。
【0012】
(4)本発明は、特典付与情報表記部材に記録されたプレイヤの識別情報を読み取る識別情報読み取り部を備えるので、IDカード等を利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、プレイヤのプレイ意欲を向上することができるゲーム機及び特典付与情報表記部材を提供するという目的を、プレイの進行状況に応じた特典の情報を格納したサーバのURL等を、IDカードの表面に目視可能な状態で表記する感熱プリンタをゲーム機に設け、URL及び二次元コードをIDカードに更新可能に印刷することによって実現した。
【0014】
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、第1実施形態のゲーム機1の斜視図である。
図2は、第1実施形態のゲーム機1の縦断面図である。
図3は、第1実施形態のIDカードC1(特典付与情報表記部材)を示す図である。
図4は、第1実施形態のゲームカードC2を示す図である。
図1に示すように、ゲーム機1は、ゲームセンタ等に設置される、幅1m、奥行き1m、高さ1m程度の大型の装置である。ゲーム機1は、プレイヤによりゲームカードC2が記録面を下面とした状態でゲーム盤8に載置、移動された場合に、表示部10に表示されるキャラクタを移動することにより、仮想の敵と戦うロールプレイングゲーム等が行われる。ゲーム終了時には、ゲーム機1は、新たにゲームカードC2を排出する。
また、ゲーム機1は、プレイヤが携行するIDカードC1(図3参照)の情報を読み込んで、インターネット等の通信網41を介してサーバ50(図5参照)と通信してプレイヤに関する情報を読み込み、プレイヤのプレイ履歴を反映したプレイをすることができる。
【0015】
図1、図2に示すように、ゲーム機1は、箱状に形成されたケース2に、IDカード出入口3と、操作部7と、ゲーム盤8と、イメージスキャナ9と、表示部10と、新カード排出口11と、カードストック部12とが設けられている。
図1に示すように、IDカード出入口3は、プレイヤがIDカードC1を挿入するためにケース2の正面に設けられた開口孔である。
【0016】
図2に示すように、IDカード出入口3の内部には、IDカード出入口3に挿入されたIDカードC1のゲーム機1内部への搬入、ゲーム機1外部への排出を行うローラ4等から構成される搬送装置と、感熱プリンタ5(特典付与情報表記部)と、IDカードリーダ6(識別情報読み取り部)とが設けられている。
感熱プリンタ5は、搬入されたIDカードC1の表面に後述するURLを印刷(表記)する印刷装置であり、IDカードC1を所定の温度条件で加熱、冷却することにより、URL等を印刷、消去することできる。また、一度消去した後さらに印刷して、URL等を更新することができる。
IDカードリーダ6は、IDカードC1のRFIDタグC1a(図3参照)と電磁波等により通信してRFIDタグC1aの情報を読み取る読み取り装置である。
【0017】
図1に示すように、操作部7は、プレイ進行をするためにプレイヤに操作されるボタンであり、選択ボタン7a、決定ボタン7b等から構成される。
ゲーム盤8は、プレイ進行するために複数のゲームカードC2が重ならないように広げた状態でプレイヤにより載置される盤面である。ゲーム盤8は、ゲームカードC2を載置できるように、盤面が上側を向くように設けられており、光を透過するガラスやアクリル等の材料により形成される。
【0018】
図2に示すように、イメージスキャナ9は、ゲーム機1の内側からゲーム盤8を透過する可視光を撮像することにより、ゲームカードC2の記録面を読み取る装置である。イメージスキャナ9が撮像したデータは、制御部30(図5参照)に送られてデータ処理がされる。イメージスキャナ9は、可視光ではなく赤外線を撮像するタイプでもよく、この場合、赤外線を発光する光源が別途設けられる。
表示部10は、ゲーム画面を表示するためのLCD(液晶表示装置)等である。表示部10は、プレイヤが視認できるように、ケース2の後端部に画面が正面を向くように設置されている。
【0019】
新カード排出口11は、プレイ終了時に新たにゲームカードC2を排出するために、ケース2前面に設けられた開口孔である。
カードストック部12は、プレイ終了時に排出されるゲームカードC2をストックするための収納部である。カードストック部12は、複数種類のゲームカードC2を不規則な順番で積層した状態で収容し、また通路12aを介して新カード排出口11に接続されている。プレイ終了時には、制御部30(図5参照)によりローラ13等から構成される搬送装置が制御され、カードストック部12の一番下側に配置されたゲームカードC2が、新カード排出口11に搬送される。
【0020】
次に、本実施形態で利用されるカードについて説明する。
本実施形態では、図3、図4に示すように、IDカードC1と、ゲームカードC2とが利用される。
図3に示すように、IDカードC1は、各プレイヤが携行可能なカードであり、プレイヤを識別する識別情報であるIDナンバが記録されたRFIDタグC1a(識別情報記憶部)が内蔵されたカードである。IDナンバは、各プレイヤに割り当てられている。IDカードC1は、IDナンバを表示するIDナンバ表示領域C1bと、プレイヤの名前を表示するプレイヤ表示領域C1cと、URL表示領域C1d(特典付与情報表記範囲)と、二次元コード表示領域C1e(二次元コード表記範囲)とを有している。
【0021】
URL表示領域C1dは、インターネット等の通信網41(図5参照)上の位置を示すURLの文字情報(特典付与情報)を印字する領域である。URLで示される位置には、ゲームの特典で付与されるパーソナルコンピュータ(以下パソコン)や携帯電話機の壁紙等の特典情報が格納されている。プレイヤは、このURLをパソコンや携帯電話機に入力して壁紙等の情報が記録されたサーバ50(図5参照)にアクセスすることにより、壁紙等の情報をパソコンや携帯電話機にダウンロードすることができる。
二次元コード表示領域C1eは、URL表示領域C1dに印字されたURLに対応した二次元コード(特典付与情報)を印刷する領域である。プレイヤは、カメラを備えコードリーダ機能を有する携帯電話機を使ってこの二次元コードを読み込み、壁紙等が格納されているURLにアクセスすることができる。これにより、プレイヤは、URLを手入力することなく、壁紙等の情報を入手することでき、利便性を向上することができる。
【0022】
URL表示領域C1d及び二次元コード表示領域C1eは、カード表層を形成する印刷層に形成されている。この印刷層は、感熱プリンタ5(図2参照)を用いて所定の温度条件で加熱することにより発色し、また加熱後冷却することにより発色した色を消去可能なロイコ染料等を含んでおり、印刷内容の更新が可能である。このため、URL表示領域C1d及び二次元コード表示領域C1eの表示内容は、感熱プリンタ5を用いて再印刷つまり更新をすることができる。
【0023】
図4に示すように、ゲームカードC2は、キャラクタ表示領域C2aと、スキル数表示領域C2bと、発行レベル表示領域C2cと、二次元コード表示領域C2dとを有している。
キャラクタ表示領域C2aは、ゲームに登場し各カードに割り当てられたキャラクタが印刷される領域である。例えば、図4のゲームカードC2のキャラクタは、少年である。
スキル数表示領域C2bは、キャラクタのスキル数が印刷される領域であり、図4のゲームカードC2はキャラクタのスキル数が「250」である。スキル数は、ゲームにおけるキャラクタの攻撃力、防御力、体力(ライフポイントともいう)に基づいて設定されている。つまり、スキル数が高いゲームカードC2程、ゲームにおいて強いカードである。
【0024】
発行レベル表示領域C2cは、星印の数によりカードの発行枚数の度合を示す領域である。ゲームカードC2は、星印の数が多い程発行枚数が少なく希少価値が高い。図4のゲームカードC2は、星印の数が1つであり発行枚数の多い、いわゆるコモンカードである。
二次元コード表示領域C2dは、ゲームカードC2のキャラクタの種類、スキル数、発行枚数等に対応した情報が記録された二次元コードが印刷される領域である。
【0025】
なお、ゲームカードC2は、キャラクタが印刷されたキャラクタカードの他に、例えば、剣や盾等のアイテムが印刷されたアイテムカード等が用意されている。このアイテムカードにも、キャラクタカードと同様に、アイテムの評価値に応じてスキル数が設定されている。そして、アイテムカードとキャラクタカードとを組み合わせることにより、各カードのスキル数が合計されスキル数が向上する。対戦結果は、このスキル数の合計、プレイヤ自身のゲームカードC2の組み合わせ、対戦相手のゲームカードC2等により左右される。
【0026】
次に、ゲーム機1の制御ブロックについて説明する。
図5は、第1実施形態のゲーム機1のブロック図である。
図6は、第1実施形態の記憶部20に記憶したテーブル23を示す図である。
図5に示すように、ゲーム機1は、記憶部20と、制御部30と、通信回路40等とを備えている。
記憶部20は、ゲーム機1に必要な情報を記憶するためのハードディスク等の記憶装置である。記憶部20は、ゲームプログラム記憶部21と、URL情報記憶部22とを有している。
ゲームプログラム記憶部21は、ゲームのメインプログラム、表示部10に出力するゲーム画像情報等を記憶する記憶領域である。
【0027】
図6に示すように、URL情報記憶部22は、クリアステージに対応したURL(つまりプレイの進行状況に応じた特典を付与するための特典付与情報)及びURLに対応した二次元コードからなる情報を、テーブル23の形態で記憶している。ここで、クリアステージとは、プレイヤがプレイしてクリアできたステージをいう。本実施形態は、クリアステージS1〜S8に対応した特典つまり壁紙、携帯電話機の着信音等の情報がそれぞれURL「http://www.○×△1」〜「http://www.○×△8」で示される通信網41上の位置に格納されている。例えば、図中行23aで示すクリアステージS1であれば、クリアステージS1に対応した壁紙等の情報がURL「http://www.○×△1」に格納されている。クリアステージが大きい程入手できる壁紙は、高精細であったり入手が困難なゲームカードC2(いわゆるレアカード)のキャラクタのイラスト等であったりして、プレイヤにとって希少価値が大きくなる。
【0028】
制御部30は、CPU(中央処理装置)等を備えゲーム機1を統括的に制御する。制御部30は、例えば通信回路40を制御して、通信網41を介して、ゲーム機1をサーバ50や他のゲーム機1B,1C等に接続してゲームに関する情報の送受信を行う。制御部30は、ゲーム制御部31と、IDカード制御部32と、ゲームカード制御部33と、URL情報制御部35とを有している。
ゲーム制御部31は、ゲームプログラムによって動作され、プレイ進行する制御部である。ゲーム制御部31は、例えばプレイ進行にともなって、ゲームプログラム記憶部21に記憶したプレイ画面を表示部10に表示する。
【0029】
IDカード制御部32は、IDカードリーダ6を制御してRFIDタグC1aに記憶されたIDナンバを読み出し、サーバ50に情報を伝達してプレイヤの特定を行う。
ゲームカード制御部33は、ゲーム盤8に配置されたゲームカードC2に関する処理を行う制御部である。ゲームカード制御部33は、イメージスキャナ9の撮像データを処理して、ゲームカードC2の表面に記録された情報を読み出し、ゲームカードC2の種類、枚数及びゲーム盤8内の配置を判定する。
URL情報制御部35は、プレイ終了時に、URL情報記憶部22のテーブル23を参照しURL及び二次元コードを読み出し、感熱プリンタ5を制御してIDカードC1の印刷内容の更新を行う制御部である。
【0030】
次に、ゲーム機1の動作について説明する。
最初に、プレイヤによってIDカード出入口3にIDカードC1が挿入されると、IDカードリーダ6がこのIDカードC1を検出し、制御部30が処理をスタートする。IDカード制御部32は、IDカードリーダ6を制御して、挿入されたIDカードC1のRFIDタグC1aからIDナンバを読み出し、サーバ50にアクセスする。サーバ50は、プレイヤ情報記憶部51の情報に基づいてプレイヤを特定し過去のプレイ履歴を読み出して、ゲーム機1に返信する。
【0031】
次に、プレイヤによって操作部7が操作されると、サーバ50から返信されたプレイヤのプレイ履歴を反映して、ゲーム制御部31がプレイをスタートする。プレイヤによってゲームカードC2がゲーム盤8に載置されると、イメージスキャナ9がゲームカードC2の撮像データを制御部30に出力する。ゲームカード制御部33は、イメージスキャナ9の撮像データに基づいて、ゲームカードC2の二次元コード及びゲーム盤8内の配置を判定し、これらゲームカードC2に関する情報をゲーム制御部31に伝達する。
ゲーム制御部31は、ゲームカードC2に関する情報に基づいてプレイを進行する。プレイ進行にともなってプレイヤによりゲームカードC2の配置が変更されたり、操作部7が操作された場合には、ゲーム制御部31は、これらの情報をプレイに反映する。
【0032】
ゲームオーバーとなりプレイが終了した場合、ゲーム制御部31は、プレイ終了時のクリアステージを確認し、確認したクリアステージをURL情報制御部35に伝達する。URL情報制御部35は、URL情報記憶部22のテーブル23を参照して、クリアステージに対応したURL及び二次元コードを読み出す。
次に、URL情報制御部35は、感熱プリンタ5を制御して、挿入されているIDカードC1に既に印刷されているURL表示領域C1d及び二次元コード表示領域C1eを消去して、読み出したURL及び二次元コードを新たに印刷して更新を行う。
【0033】
例えば、プレイ終了時にクリアされたステージがステージS3であれば、URL情報制御部35は、図6中行23bで示すクリアステージS3に対応したURL「http://www.○×△3」及び二次元コードを読み出す。そして、URL情報制御部35は、感熱プリンタ5を制御してゲームカードC2に、URL「http://www.○×△3」及び二次元コードを新たに印刷する(図3参照)。
【0034】
IDカードC1のURL及び二次元コードの更新が終了すると、URL情報制御部35は、IDカードC1のローラ4等から構成される搬送装置を制御して、更新したIDカードC1を、IDカード出入口3から外部に排出する。
その後、ゲーム制御部31は、ローラ13等から構成される搬送装置を制御して、カードストック部12のゲームカードC2を新カード排出口11から外部に排出し、制御部30は、一連の処理を終了する。
【0035】
以上の処理により、プレイヤが携行するIDカードC1の表面には、クリアステージに対応した壁紙等の情報が格納されているURL及び二次元コードが、目視可能な状態で表記される。これにより、IDカードC1を受け取ったプレイヤは、ゲームセンタ等以外の例えば自宅のパソコンや携帯電話機にURLを入力し着信音や壁紙の情報をサーバ50からダウンロードして、パソコンや携帯電話機に壁紙を設定することができる。また、IDカードC1に印刷された二次元コードを携帯電話機のカメラを用いて読み取ることにより、プレイヤは、携帯電話機をサーバ50に簡便にアクセスすることができ、操作に煩雑さを感じることがなく、利便性を向上することができる。
【0036】
また、ゲーム機1は、IDカードC1の表面にURL等を印刷して、プレイヤに壁紙等の情報をサーバ50からダウンロードさせて携帯電話機等の設定をさせることにより、プレイ終了後にもプレイの余韻をプレイヤに味わわせたり、特典を獲得できる楽しみを与えることができる。これにより、ゲーム機1は、IDカードC1を利用してプレイヤのプレイ意欲を向上することができる。
さらに、ゲーム機1は、通常ゲームで用いられるIDカードC1等を利用するので、新たな媒体を用意することなく、従来のゲーム機を転用してプレイヤに特典を付与するシステムを構築することができる。
【0037】
以上説明したように、本実施例のゲーム機1は、IDカードC1の表面に目視可能な状態で、特典の情報が格納されているURL及び二次元コードを表記することにより、プレイヤのプレイ意欲を向上することができる。
【0038】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図7は、第2実施形態のゲームカードC22を示す図である。
図7に示すように、本発明の第2実施形態は、URL及び二次元コードをIDカードではなく、ゲームカードC22に設けられたURL表示領域C22d及び二次元コード表示領域C22eにそれぞれ印刷するようにしたゲームシステムである。
本実施形態のゲームカードC22を用いることにより、IDカードを用いないゲームにおいてもURL及び二次元コードを印刷することができ、より汎用性を向上することができる。また、ゲーム盤を用いずに、ゲームカードC22を束ねた状態(いわゆるデッキの状態)で挿入するゲーム機を利用して、プレイヤに特典を付与するシステムを構築することができる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)各実施形態において、カードにURL等を印刷する例を示したが、これに限定されない。例えば、ゲーム機は、URL等をゲーム機内部に収容した紙片等に、プレイ終了毎に印刷して発行してもよい。この場合、1回しかプレイを行わないプレイヤに対しても特典を付与することができ、汎用性を向上することができる。
【0040】
(2)各実施形態において、ゲーム機は、URL情報をカードに印刷する例を示したが、これに限定されない。例えば、ゲーム機は、特典を与えるために、応募葉書の宛先等を印刷してもよい。これにより、パソコン、携帯電話機と所有していない低年齢等のプレイヤに対しても、特典を付与することができる。
【0041】
(3)各実施形態において、ゲーム機は、URL情報として文字情報及び二次元コードをカードに印刷する例を示したが、これに限定されない。例えば、ゲーム機は、文字情報及び二次元コードのうち少なくとも1つを印刷してもよい。
【0042】
(4)各実施形態において、ゲーム機は、特典として携帯電話機の壁紙等を付与する例を示したが、これに限定されない。例えば、ゲーム機は、特典としてキャラクタのアイテム等を付与し、ゲームで利用できるようにしてもよい。この場合、カードに印刷したURLにプレイヤがアクセスすることより、サーバがプレイヤの所持アイテムの情報を更新し次回のプレイ時にゲーム機にアイテムの情報を伝達して、ゲーム機がプレイに反映するようにすればよい。これにより、ゲーム機等は、ゲーム内容に関連の大きい特典をプレイヤに付与することができ、プレイヤのゲーム意欲をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】第1実施形態のゲーム機の斜視図である。
【図2】第1実施形態のゲーム機の縦断面図である。
【図3】第1実施形態のIDカードを示す図である。
【図4】第1実施形態のゲームカードを示す図である。
【図5】第1実施形態のゲーム機のブロック図である。
【図6】第1実施形態の記憶部に記憶したテーブルを示す図である。
【図7】第2実施形態のゲームカードを示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1 ゲーム機
3 IDカード出入口
5 感熱プリンタ
6 IDカードリーダ
8 ゲーム盤
9 イメージスキャナ
10 表示部
11 新カード排出口
12 カードストック部
20 記憶部
23 テーブル
30 制御部
32 IDカード制御部
35 URL情報制御部
C1 IDカード
C1a RFIDタグ
C1d URL表示領域
C1e 二次元コード表示領域
C2,C22 ゲームカード
C22d URL表示領域
C22e 二次元コード表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイの進行状況に応じた特典を付与するための特典付与情報を、特典付与情報表記部材の表面に目視可能な状態で表記する特典付与情報表記部を備えたゲーム機。
【請求項2】
請求項1に記載のゲーム機において、
前記特典付与情報表記部材の表面に表記した特典付与情報を消去する消去部を備えること、
を特徴とするゲーム機。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のゲーム機において、
前記特典付与情報表記部は、前記特典付与情報として二次元コードを前記特典付与情報表記部材の表面に表記すること、
を特徴とするゲーム機。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のゲーム機において、
前記特典付与情報表記部材に記録されたプレイヤの識別情報を読み取る識別情報読み取り部を備えること、
を特徴とするゲーム機。
【請求項5】
プレイの進行状況に応じた特典を付与するための特典付与情報が、ゲーム機によりに目視可能な状態で表面に表記される特典付与情報表記範囲を有する特典付与情報表記部材。
【請求項6】
請求項5に記載の特典付与情報表記部材において、
前記特典付与情報表記範囲は、表記された前記特典付与情報が前記ゲーム機により消去可能な材質により形成されること、
を特徴とする特典付与情報表記部材。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の特典付与情報表記部材において、
前記特典付与情報表記範囲は、前記特典付与情報として二次元コードを表記する二次元コード表記範囲を有すること、
を特徴とする特典付与情報表記部材。
【請求項8】
請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の特典付与情報表記部材において、
プレイヤの識別情報が記録される識別情報記憶部を備えること、
を特徴とする特典付与情報表記部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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