説明

コネクタアセンブリ

【課題】各接続端子と嵌合する差込穴は、独立して封止される、新しいコネクタアセンブリを提供する
【解決手段】オスコネクタ100とメスコネクタ300とを一体に組み合わせた場合、各オス端子104,106は、弾性封止部200の対応する差込穴204,206をそれぞれ通り抜け、対応するメスコネクタソケット308,310を通り抜けることにより、オス端子104,106と嵌合する各穴204,206および各メスコネクタソケット308,310は、独立して封止される。それゆえ、たとえオス端子104と嵌合する1つの穴204または1つのメスコネクタソケット308にて漏水が起きたとしても、オス端子106と嵌合する他の穴206または他のメスコネクタソケット310は影響を受けない。その結果、短絡を避けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野
本発明は、コネクタアセンブリに一般的に関する。より詳細には、本発明は、防水機能を有するコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の背景
通常、コネクタアセンブリは、オスコネクタおよびメスコネクタを有して成り、オスコネクタとメスコネクタとを互いに嵌め合わせた場合、オスコネクタのオス端子は、メスコネクタのメス端子に差し込まれる。防水機能が要求されるコネクタアセンブリに対して、ある特別な防水構造体を構成する必要があり、従来技術では、ただ1つの封止部が、各接続端子にて設けられ、各接続端子は、そのただ1つの封止部をそれぞれ通って防水機能を達成するように、その防水構造体を構成し;他の解決方法は、ただ1つのファミリー封止部(family seal)が、コネクタアセンブリ内に設けられ、各接続端子は、その群封止部を通って防水機能を達成するようなものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来技術におけるコネクタアセンブリの防水構造体は、以下の欠点を有する:漏水が、ある接続端子rと嵌合する差込穴にて起こった場合、漏れ出た水は、コネクタアセンブリのオスコネクタとメスコネクタとの間の接触面に沿って、他の接続端子と嵌合する隣り合う差込穴に流入し、その結果、漏水が、他の接続端子と嵌合する隣り合う差込穴にて起きる。従って、短絡が引き起されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の問題を解決するために、各接続端子と嵌合する差込穴は、独立して封止される、新しいコネクタアセンブリを提供することが望ましい。
【0005】
本発明の概要
従って、本発明の1つの要旨は:オスコネクタ、メスコネクタ、およびオスコネクタとメスコネクタとの間に配置された弾性封止部を有して成る、新しいコネクタアセンブリを提供することである。オスコネクタは:オスコネクタハウジング;およびオスコネクタハウジング内部に配置されたオス端子を有して成る。メスコネクタは:メスコネクタハウジング;およびメスコネクタハウジング内部に配置されたメス端子を有して成る。オスコネクタのオス端子が差し込まれるメスコネクタソケットは、メスコネクタハウジングの一方の側で、メス端子に対応する場所に設けられる。オスコネクタ環状突出部が、オスコネクタハウジングの底部内側壁に設けられ、各突出部は、オス端子の基部の周囲をそれぞれ包囲し;メスコネクタ環状突出部が、メスコネクタハウジングの外側壁に設けられ、各突出部は、メスコネクタソケットの周囲をそれぞれ包囲し;差込穴は、弾性封止部に設けられ;オスコネクタとメスコネクタとを組み合わせた場合、各オス端子は、弾性封止部の対応する差込穴をそれぞれ通り抜けて、対応するメスコネクタソケットを通り抜けることにより、対応するメスコネクタ端子と嵌合し;ならびに、オスコネクタとメスコネクタとを一体に組み合わせた場合、オスコネクタ環状突出部およびメスコネクタ環状突出部は、弾性封止部にそれぞれ押し込められ、その結果、オス端子と嵌合する各穴および各メスコネクタソケットは、独立して封止される。
【0006】
本発明の1つの好ましい実施形態によれば、オス端子は、電源として少なくとも正極端子および負極端子を、ならびに信号を伝送するための信号端子を含む。
【0007】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、オスコネクタ環状突出部およびメスコネクタ環状突出部は、閉じた矩形として形成されるが、本発明は上記の実施形態に限定されず、オスコネクタ環状突出部およびメスコネクタ環状突出部を、他の閉じた形状として形成することができる。
【0008】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、オスコネクタ環状突出部およびメスコネクタ環状突出部は、閉じた円として形成されるが、本発明は上記の実施形態に限定されず、オスコネクタ環状突出部およびメスコネクタ環状突出部を、閉じた矩形のような他の閉じた形状として形成することができる。
【0009】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、弾性封止部は、ゴム封止部またはゲル封止部であり、弾性封止部は、絶縁および封止の面で良好な特性を有する他の弾性材料でも作られる。
【0010】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、オス端子、差込穴およびメスコネクタソケットの断面は、矩形または円形として形作られるが、穴およびメスソケットの断面は上記の形状に限定されず、穴およびメスソケットの断面を、他の形状として形成することができる。
【0011】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、オス端子の断面のサイズは、差込穴の断面のサイズよりも僅かに大きい。
【0012】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、メス端子は、メスコネクタハウジング内部に弾性クランプによってそれぞれ取り付けられる。
【0013】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、2つのメス端子を隔てるように、少なくとも1つの分離壁がメスコネクタハウジング内部に設けられる。
【0014】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、第1容器(または空間)および第2容器が、オスコネクタハウジング内部に設けられ、第1容器は弾性封止部を収容し、第2容器はメスコネクタを収容する。
【0015】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、第2容器の断面は、サイズが第1容器の断面よりも大きい、あるいは第1容器の断面と等しい。
【0016】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、弾性封止部の形状は、第1容器の形状に対応し、弾性封止部のサイズは、第1容器のサイズよりも僅かに大きい。
【0017】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、弾性封止部は、複数のサブ弾性封止部を含み、各サブ弾性封止部は、個々のオス端子に対応する。
【0018】
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、第1容器は、サブ弾性封止部を収容するように、少なくとも1つの分離壁によって2つのサブ容器に分割される。
【0019】
本発明のもう1つの好ましい実施形態に基づいて、オスコネクタハウジングおよびメスコネクタハウジングを、射出成形によって、プラスチックで形成する。
【0020】
本発明の上記の実施形態によれば、オスコネクタ環状突出部が、オスコネクタハウジングの底部内側壁に設けられ、かつメスコネクタ環状突出部が、メスコネクタハウジングの外側壁に設けられているおかげで、オスコネクタとメスコネクタとを組み合わせた場合、オスコネクタ環状突出部およびメスコネクタ環状突出部は、弾性封止部にそれぞれ押し込まれ、その結果、オス端子と嵌合する各穴および各メスコネクタソケットは、独立して封止される。従って、たとえ漏水が、オス端子と嵌合するある穴、またはあるメスコネクタソケットにて起きたとしても、オス端子と嵌合する他の穴、または他のメスコネクタソケットは、影響を受けない。その結果、短絡を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明の実施形態に基づく、組み合わさったコネクタアセンブリの斜視概略図である。
【図2】図2は、コネクタアセンブリの内部構造を説明する目的で、オスコネクタハウジングの頂部およびメスコネクタハウジングの頂部が取り除かれている、図1に示すコネクタアセンブリの分解斜視概略図である。
【図3】図3は、図1に示すコネクタアセンブリのオスコネクタの断面図であり、オスコネクタの環状突出部を詳細に示す。
【図4】図4は、図1に示すコネクタアセンブリのメスコネクタの底部図面であり、メスコネクタの環状突出部を詳細に示す。
【図5】図5は、組み合わさった状態の、図1に示すコネクタアセンブリの断面全体図である。
【図6】図6は、本発明のもう1つの実施形態に基づく、組み合わさった状態のコネクタアセンブリの断面全体図である。
【図7】図7は、本発明のもう1つの実施形態に基づく、組み合わさった状態のコネクタアセンブリの断面全体図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施形態の詳細な説明
本発明の実施形態は、添付図面を併せて、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。添付図面において、同じ参照番号は、同じまたは類似の構成要素を表す。本発明は、本明細書で説明する例示的な実施形態に限定するように解釈されるべきではない。
【0023】
図1〜図5は、本発明の1つの実施形態に基づくコネクタアセンブリを示す。図1は、本発明の1つの実施形態に基づく、組み合わさったコネクタアセンブリの斜視概略図であり;図2は、組み合わさった状態の図1に示すコネクタアセンブリの斜視概略図であり、コネクタアセンブリの内部構造を説明する目的のために、オスコネクタハウジングおよびメスコネクタハウジングの頂部が取り除かれており;図3は、図1に示すコネクタアセンブリのオスコネクタの断面図であり、オスコネクタの環状突出部を詳細に示し;図4は、図1に示すコネクタアセンブリのメスコネクタの底部図面であり、メスコネクタの環状突出部を詳細に示し;図5は、組み合わさった状態の図1に示すコネクタアセンブリの断面全体図である。
【0024】
図1および図2に示すように、本発明のコネクタアセンブリは、オスコネクタ100、オスコネクタ100と嵌合するメスコネクタ300、およびオスコネクタ100とメスコネクタ300との間に配置された弾性封止部200を一般的に有して成る。
【0025】
特に、図2に示すように、オスコネクタ100は、オスコネクタハウジング102、およびハウジング102内部に配置された2つのオス端子104、106を有して成る。オスコネクタハウジング102は、側方壁および底部壁を有して成り、オス端子104、106の基部は、オスコネクタハウジング102の底部壁に取り付けられ、オス端子104、106の差込端部は、オスコネクタハウジング102の開口部に向かって突出する。
【0026】
図2および図3に示すように、2つのオスコネクタ環状突出部114、116が、オスコネクタハウジング102の底部内側壁に設けられ、各突出部114、116は、閉じた輪として形成される。1つのオスコネクタ環状突出部114は、オス端子104の基部の周囲を包囲し、もう1つのオスコネクタ環状突出部116は、もう1つのオス端子106の基部の周囲を包囲する。
【0027】
図2も参照して、メスコネクタ300は、メスコネクタハウジング302、およびメスコネクタハウジング302内に構成された2つのメス端子304、306を有して成る。メスコネクタハウジング302は、側方壁および底部壁を有し、2つのメス端子304、306は、メスコネクタハウジング302の容器内に取り付けられている。オスコネクタ100のオス端子104、106が差し込まれる、2つのメスコネクタソケット308、310は、メスコネクタハウジング302の底部壁における、メス端子304、306に対応する場所に設けられている。図示していないが、2つのメス端子304、306の受け口は、メスコネクタハウジング302の底部における2つのメスコネクタソケット308、310に基づく。
【0028】
図2および図4に示すように、2つのメスコネクタ環状突出部314、316が、メスコネクタハウジング302の底部外側壁に設けられ、各突出部314、316は、閉じた円の形状として形成される。一方のメスコネクタ環状突出部314は、メスコネクタソケット308の基部の周囲を包囲し、もう一方のメスコネクタ環状突出部316は、メスソケット310の基部の周囲を包囲する。
【0029】
再び図2を参照して、弾性封止部200は、2つの差込穴204、206を有し、一方の穴204は、オス端子104およびメスコネクタソケット308と嵌合し、もう一方の穴206は、オス端子106およびメスコネクタソケット310と嵌合する。
【0030】
図2および図5を参照して、オスコネクタ100とメスコネクタ300とを組み合わせた場合、一方のオス端子104は、弾性封止部200の一方の穴204、およびメスコネクタハウジング302内の一方のメスコネクタソケット308を連続的に通り抜け、次に、メス端子304に差し込まれ;同時に、もう一方のオス端子106は、弾性封止部200のもう一方の穴206、およびメスコネクタハウジング302内のもう一方のメスコネクタソケット310を連続的に通り抜け、次に、もう一方のメス端子306に差し込まれる。
【0031】
特に、図2および図5を参照して、オスコネクタ100とメスコネクタ300とを組み合わせた場合、一方のオスコネクタ環状突出部114は、弾性封止部200の一方の側から弾性封止部200に押し込まれ、その結果、オス端子104の基部および弾性封止部200の穴204の一方の開口部は、独立して封止される。同時に、メスコネクタ環状突出部314は、弾性封止部200のもう一方の側から弾性封止部200に押し込まれ、その結果、メスコネクタソケット308および弾性封止部200の穴204のもう一方の開口部は、独立して封止される。従って、オス端子104と嵌合する穴204およびメスコネクタソケット308は、一方のオスコネクタ環状突出部114およびメスコネクタ環状突出部314によって独立して封止される。
【0032】
同様に、図2および図5も参照して、オスコネクタ100とメスコネクタ300とを組み合わせた場合、もう一方のオスコネクタ環状突出部116は、弾性封止部200の一方の側から弾性封止部200に押し込まれ、その結果、もう一方のオス端子106の基部および、弾性封止部200のもう一方の穴206の一方の開口部は、独立して封止される。同時に、もう一方のメスコネクタ環状突出部316は、弾性封止部200のもう一方の側から弾性封止部200に押し込まれ、その結果、もう一方のメスコネクタソケット310および、弾性封止部200のもう一方の穴206のもう一方の開口部は、独立して封止される。従って、オス端子106と嵌合する穴206およびメスコネクタソケット310は、一方のオスコネクタ環状突出部116およびメスコネクタ環状突出部316によって独立して封止される。
【0033】
図5を参照して、オス端子104、106と嵌合する穴204、206および、メスコネクタソケット308、310は、独立して封止されるおかげで、たとえオス端子と嵌合する一方の穴、または一方のメスコネクタソケットにて、漏水が起きたとしても、それはオス端子と嵌合する他の穴、または他のメスコネクタソケットに悪影響を与えないだろう。従って、短絡を避けることができる。
【0034】
1つの好ましい実施形態によれば、オス端子104および106は、電源としてそれぞれ正極端子および負極端子である。コネクタアセンブリは、信号を伝送するための信号端子のような他の種類の端子も含むことに留意する必要がある。
【0035】
従って、図1〜図5に図示する実施形態のコネクタアセンブリは、2つの対の接続端子を有して成る(一方の対の接続端子は、オス端子104およびメス端子304であり;他方の対の接続端子は、オス端子106およびメス端子306である)が、これに限定されず、コネクタアセンブリは、3つより多くの対の接続端子を有してもよい。
【0036】
もう1つの好ましい実施形態によれば、2つのオスコネクタ環状突出部114、116および2つのメスコネクタ環状突出部314、316は、閉じた矩形の形状として形成されている。しかしながら、本発明は上記の実施形態に限定されず、2つのオスコネクタ環状突出部114、116および2つのメスコネクタ環状突出部314、316は、閉じた円または他の閉じた形状として形成され;あるいは2つのオスコネクタ環状突出部114、116は、閉じた矩形の形状として形成され、2つのメスコネクタ環状突出部314、316は、閉じた円として形成される。本発明の教示によれば、変更は、当業者にとって自明である。
【0037】
もう1つの好ましい実施形態によれば、弾性封止部200は、ゴム材料で作られるゴム封止部である。しかしながら、弾性封止部20を、絶縁および封止の面で良好な特性を有する他の材料で作ってもよい。例えば、弾性封止部200をゲルで作ってよい。
【0038】
もう1つの好ましい実施形態によれば、オス端子104、106、差込穴204、206およびメスコネクタソケット308、310の断面は、矩形の形状としてそれぞれ形成されている。しかしながら、本発明は上記の実施形態に限定されず、オス端子104、106、差込穴204、206およびメスコネクタソケット308、310の断面を、円または他の形状として形成してもよい。
【0039】
もう1つの好ましい実施形態によれば、オス端子104、106の断面のサイズは、差込穴204、206の断面のサイズよりも僅かに大きい。従って、オス端子104、106は、封止効果を向上させるように、水が差込穴204、206に流入するのを防ぐように、弾性封止部200の穴204、206にぴったりと差し込まれる。
【0040】
好ましくは、図2に図示するように、メス端子304、306は、メスコネクタハウジング302内部に、2つの弾性クランプ324、326それぞれによって取り付けられている。
【0041】
好ましくは、図2に図示するように、2つのメス端子304、306を隔てるように、1つの分離壁328が、メスコネクタハウジング302内部に設けられている。
【0042】
好ましくは、図2に図示する実施形態において、第1容器120および第2容器130が、オスコネクタハウジング102内部に設けられている。第1容器120は、弾性封止部200を収容し、第2容器130は、差し込まれたメスコネクタ300の端子を収容する。より好ましくは、第2容器130の断面は、第1容器120の断面より大きい。上記の構造体の場合、弾性封止部200の容積およびそのコストを減少させることができる。
【0043】
しかしながら、本発明は上記の実施形態に限定されず、第1容器120および第2容器130が、1つの大きな容器を形成するように、第2容器130の断面は、第1容器120の断面とサイズが等しくてよい。図6に示すような構造体の場合、オスコネクタハウジング102の内部構造を簡素化させることができるが、弾性封止部の容積は増加させられる。
【0044】
図1〜図6に図示する実施形態において、弾性封止部200は全体ピースであるが、図7に示すように、弾性封止部200は、2つのサブ弾性封止部201、202に分割されていてもよいことに留意する必要があり、2つのサブ弾性封止部201、202は、2つのオス端子104、106に対応する。
【0045】
図7に示す実施形態において、弾性封止部を収容する容器が、1つの分離壁108によって2つのサブ容器に分割され、2つのサブ弾性封止部201、202は、2つのサブ容器内部に収容される。
【0046】
本発明の好ましい実施形態において、オスコネクタハウジング102およびメスコネクタハウジング302は、射出成形によりプラスチックで形成されている。このような方法で、コストを削減させ、製造効率を向上させる。
【0047】
本発明を説明するように幾つかの実施形態を例示してきたが、これらの実施形態において、本発明の原理および概念、請求項にて規定される範囲およびそれらと同等のものから逸脱することなく、変更および改良を行なってよいことは、当業者は理解するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オスコネクタ(100)、メスコネクタ(300)、およびオスコネクタ(100)とメスコネクタ(300)との間に配置されている弾性封止部(200)を有して成るコネクタアセンブリであって、
オスコネクタ(100)は:
オスコネクタハウジング(102);および
オスコネクタハウジング(102)内部に配置されたオス端子(104、106)
を有して成り、
メスコネクタ(300)は:
メスコネクタハウジング(302);および
メスコネクタハウジング(302)内部に配置されたメス端子(304、306)
を有して成り、
メスコネクタソケット(308、310)が、メスコネクタハウジング(302)の一方の側でメス端子に対応する場所に配置されて、それにオスコネクタのオス端子が差し込まれ:
オスコネクタ環状突出部(114、116)が、オスコネクタハウジング(102)の底部内側壁に設けられ、各突出部(114、116)は、オス端子(104、106)の基部の周囲をそれぞれ包囲し、
メスコネクタ環状突出部(314、316)は、メスコネクタハウジング(302)の外側壁に設けられ、各突出部(314、316)は、メスコネクタソケット(308、310)の周囲をそれぞれ包囲し;
差込穴(204、206)が、弾性封止部(200)に設けられて;
オスコネクタ(100)とメスコネクタ(300)とを一体に組み合わせた場合、各オス端子(104、106)は、弾性封止部(200)の対応する差込穴(204、206)をそれぞれ通り、かつ対応するメスコネクタソケット(308、310)を通ることによって、対応するメスコネクタ端子(304、306)と嵌合し;ならびに
オスコネクタ(100)とメスコネクタ(300)とを組み合わせた場合、オスコネクタ環状突出部(114、116)およびメスコネクタ環状突出部(314、316)は、弾性封止部(200)にそれぞれ押し込まれ、その結果、オス端子(104、106)と嵌合する各穴(204、206)および、各メスコネクタソケット(308、310)は、独立して封止される、コネクタアセンブリ。
【請求項2】
オス端子104および106は、電源として、少なくとも正極端子および負極端子を、ならびに信号を伝送するための信号端子を含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
オスコネクタ環状突出部(114、116)およびメスコネクタ環状突出部(314、316)は、閉じた矩形の形状として形成されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
オスコネクタ環状突出部(114、116)およびメスコネクタ環状突出部(314、316)は、閉じた円として形成されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
弾性封止部(200)は、ゴム封止部およびゲル封止部である、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
オス端子(104、106)、差込穴(204、206)およびメスコネクタソケット(308、310)の断面はすべて、閉じた矩形または円として形作られている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
オス端子(104、106)の断面のサイズは、差込穴(204、206)の断面のサイズよりも僅かに大きい、請求項6に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項8】
メス端子(304、306)は、弾性クランプ(324、326)によって、メスコネクタハウジング(302)内部にそれぞれ取り付けられている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
2つのメス端子(304、306)を隔てるように、少なくとも1つの分離壁(328)が、メスコネクタハウジング(328)内部に設けられている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
第1容器(120)および第2容器(130)が、オスコネクタハウジング(102)内部に設けられ、第1容器(120)は弾性封止部(200)を収容し、第2容器(130)は、差し込まれるメスコネクタ(300)を収容する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項11】
第2容器(130)の断面は、第1容器(120)の断面よりも大きい、あるいは第1容器(120)とサイズが等しい、請求項10に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項12】
弾性封止部(200)の形状は、第1容器(120)の形状に対応し、かつ弾性封止部(200)のサイズは、第1容器(120)のサイズよりも僅かに大きい、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
弾性封止部(200)は、複数のサブ弾性封止部(201、202)から成り、各サブ弾性封止部は、個々のオス端子(104、106)にそれぞれ対応する、請求項10に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
第1容器(120)は、サブ弾性封止部(201、202)をそれぞれ収容するように、少なくとも1つの分離壁(108)によって2つのサブ容器に分割されている、請求項13に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項15】
オスコネクタハウジング(102)およびメスコネクタハウジング(302)は、射出成形により、プラスチックで形成されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−119255(P2011−119255A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−265368(P2010−265368)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(508079120)タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド (12)
【出願人】(000227995)タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 (340)
【Fターム(参考)】